JP7035613B2 - コミュニケーション装置、コミュニケーション方法、コミュニケーションプログラム及びコミュニケーションシステム - Google Patents
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Description
まず図1を用いて、本実施の形態によるコミュニケーションシステム1の全体構成の概要について説明する。このコミュニケーションシステム1は、インターネットなどのネットワークNTを介して接続された2台のコミュニケーション装置2A、2Bにより構成されている。このコミュニケーションシステム1は、ユーザAとユーザBが、それぞれコミュニケーション装置2Aとコミュニケーション装置2Bを用いて遠隔コミュニケーションを行う、所謂1対1の対面型コミュニケーションシステムである。
次に図2を用いて、コミュニケーション装置2A、2Bの機能構成について説明する。尚、コミュニケーション装置2A、2Bは同一構成のため、ここでは主に、コミュニケーション装置2Aの機能構成について説明する。
次に、視線一致機能を有効化する処理(以下、これを視線一致機能有効化処理と呼ぶ)の手順について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。この視線一致機能有効化処理は、コミュニケーション装置2Aとコミュニケーション装置2Bとで別々に行われるが、その手順は同一のため、ここでは、コミュニケーション装置2A側で行われる視線一致機能有効化処理についてのみ説明する。尚、この視線一致機能有効化処理は、制御部17が記憶部18から読み出したプログラムに基づいて実行する処理である。
ここまで説明したように、コミュニケーションシステム1では、コミュニケーション装置2Aとコミュニケーション装置2Bの両方に視線一致機能を設けた。そのうえで、例えば、コミュニケーション装置2Aでは、ユーザAの視線の方向に基づいて、視線一致機能を有効化するようにした。すなわち、コミュニケーション装置2Aは、ユーザAがマイクスピーカ付きカメラ4Aを所定時間見つめつづけると、視線一致機能を有効化するようにした。
[5-1.他の実施の形態1]
尚、上述した実施の形態では、コミュニケーション装置2Aに、マイクスピーカ付きカメラ4Aで撮像したユーザAの顔画像を加工して疑似的にユーザAの視線をマイクスピーカ付きカメラ4Aへと向ける(つまりユーザBへと向ける)視線一致機能を設けるようにした。これに限らず、コミュニケーション装置2Aに、マイクスピーカ付きカメラ4Aで撮像したユーザAの顔画像を加工して疑似的にユーザAの顔にメイクアップを施すメイクアップ機能を、視線一致機能の代わりに設けるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、コミュニケーション装置2A、2B間の通信が終了すると、自動的に視線一致機能を無効化するようにした。これに限らず、例えば、コミュニケーション装置2Aの視線一致機能が有効化されているときに、ユーザAがマイクスピーカ付きカメラ4Aを所定時間見つめつづけると、制御部17がこれを認識して、視線一致機能を無効化するようにしてもよい。またこの場合に、視線一致機能を有効化するときと、無効化するときとで、マイクスピーカ付きカメラ4Aを見つづけなければならない時間を変えるようにしてもよい。例えば、視線一致機能を有効化する場合には、極力早く有効化できるよう、その時間を5秒間とし、視線一致機能を無効化する場合には、誤って無効化されないよう、その時間を8秒間とするなどしてもよい。コミュニケーション装置2B側も同様に、ユーザBがマイクスピーカ付きカメラ4Bを所定時間見つめつづけると、制御部17がこれを認識して、視線一致機能を無効化するようにしてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、視線一致機能が無効化されている状態で、コミュニケーション装置2A、2B間での動画像データ及び音声データの送受信が開始されることで、ユーザA、B間のコミュニケーションが開始され、その後、必要に応じて、視線一致機能を有効化できるようにした。これに限らず、例えば、コミュニケーション装置2A、2B間での通信が可能な状態になった後、ユーザA、Bが、それぞれ視線一致機能を有効化した状態でコミュニケーションを開始するか、無効化した状態でコミュニケーションを開始するか選択できるようにしてもよい。
さらに、上述した各実施の形態では、コミュニケーション装置2Aの本体部6Aに、マイクスピーカ付きカメラ4Aを接続するようにしたが、これに限らず、カメラとマイクロホンとスピーカとをそれぞれ別々のデバイスとして本体部6Aに接続するようにしてもよい。コミュニケーション装置2Bについても同様である。また、コミュニケーション装置2Aのマイクスピーカ付きカメラ4Aと、モニタ3Aと、入力デバイス5Aと、本体部6Aとを一体化してもよい。この場合、例えば、コミュニケーション装置2Aを、携帯型の端末としてもよい。コミュニケーション装置2Bについても同様である。
さらに、上述した実施の形態では、2台のコミュニケーション装置2A、2Bで構成されるコミュニケーションシステム1に本発明を適用したが、これに限らず、3台以上のコミュニケーション装置で構成されるコミュニケーションシステムにも適用できる。3台以上のコミュニケーション装置で構成されるコミュニケーションシステムに適用する場合、各コミュニケーション装置が、他の複数のコミュニケーション装置と動画像データ及び音声データの送受信を行うとともに、モニタにコミュニケーション相手となる複数のユーザの画像を表示する点を除けば、基本的な構成及び動作は、上述したコミュニケーションシステム1と変わらない。
さらに、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した実施の形態と他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。また、上述した各実施の形態における、コミュニケーションシステム1の構成、コミュニケーション装置2A、2Bの構成、視線一致機能有効化処理の流れなどについては、一例であり、同様の効果が得られる範囲で、適宜変更してもよい。
Claims (10)
- 自ユーザを撮像する撮像部と、
前記自ユーザのコミュニケーション相手となる他ユーザのコミュニケーション装置に前記撮像部により撮像された前記自ユーザの画像を送信するとともに、前記他ユーザのコミュニケーション装置から送信されてくる前記他ユーザの画像を受信する通信部と、
前記通信部により受信された前記他ユーザの画像を表示する表示部と、
前記自ユーザの視線の方向を検出する視線方向検出部と、
前記撮像部により撮像された前記自ユーザの画像を加工する画像処理部と、
前記視線方向検出部により検出された前記自ユーザの視線の方向に基づいて、前記撮像部により撮像された前記自ユーザの画像を加工したうえで前記他ユーザのコミュニケーション装置に送信する画像加工機能を有効化する制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記自ユーザの視線の方向が前記撮像部への方向である状態のまま所定時間経過すると、前記画像加工機能を有効化し、
前記画像処理部は、
前記制御部によって前記画像加工機能が有効化されている場合に、前記撮像部により撮像された前記自ユーザの画像を加工する
ことを特徴とするコミュニケーション装置。 - 前記制御部は、
前記他ユーザのコミュニケーション装置との間で通信可能な状態にあるときに、前記自ユーザの視線の方向が前記撮像部への方向である状態のまま所定時間経過すると、前記画像加工機能を有効化する
ことを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション装置。 - 前記画像加工機能は、
前記他ユーザのコミュニケーション装置との間で通信が開始された時点では、前記制御部により無効化されている
ことを特徴とする請求項2に記載のコミュニケーション装置。 - 前記制御部は、
前記他ユーザのコミュニケーション装置との間の通信が終了すると、前記画像加工機能を自動的に無効化する
ことを特徴とする請求項3に記載のコミュニケーション装置。 - 前記制御部は、
前記画像加工機能を有効化した後、前記自ユーザの視線の方向が前記撮像部への方向である状態のまま所定時間経過すると、前記画像加工機能を無効化する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のコミュニケーション装置。 - 前記画像加工機能は、
前記撮像部により撮像された前記自ユーザの顔画像を、前記自ユーザの視線が前記撮像部へと向くように加工する視線一致機能であり、
前記画像処理部は、
前記制御部によって前記視線一致機能が有効化されている場合に、前記撮像部により撮像された前記自ユーザの顔画像を、前記自ユーザの視線が前記撮像部へと向くように加工する
ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のコミュニケーション装置。 - 前記画像加工機能は、
前記撮像部により撮像された前記自ユーザの顔画像を、メイクアップが施されたように加工するメイクアップ機能であり、
前記画像処理部は、
前記制御部によって前記メイクアップ機能が有効化されている場合に、前記撮像部により撮像された前記自ユーザの顔画像を、メイクアップが施されたように加工する
ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のコミュニケーション装置。 - 通信部が、自ユーザのコミュニケーション相手となる他ユーザのコミュニケーション装置に、撮像部により撮像された前記自ユーザの画像を送信し、
表示部が、前記通信部により受信された、前記他ユーザのコミュニケーション装置から送信されてくる前記他ユーザの画像を表示し、
制御部が、視線方向検出部により検出された前記自ユーザの視線の方向が前記撮像部への方向である状態のまま所定時間経過すると、前記撮像部により撮像された前記自ユーザの画像を加工したうえで前記他ユーザのコミュニケーション装置に送信する画像加工機能を有効化し、
画像処理部が、前記制御部によって前記画像加工機能が有効化されている場合に、前記撮像部により撮像された前記自ユーザの画像を加工する
ことを特徴とするコミュニケーション方法。 - コミュニケーション装置に対し、
通信部が、自ユーザのコミュニケーション相手となる他ユーザのコミュニケーション装置に撮像部により撮像された前記自ユーザの画像を送信するとともに、表示部が、前記通信部により受信された、前記他ユーザのコミュニケーション装置から送信されてくる前記他ユーザの画像を表示する処理と、
制御部が、視線方向検出部により検出された前記自ユーザの視線の方向が前記撮像部への方向である状態のまま所定時間経過すると、前記撮像部により撮像された前記自ユーザの画像を加工したうえで前記他ユーザのコミュニケーション装置に送信する画像加工機能を有効化する処理と、
画像処理部が、前記制御部によって前記画像加工機能が有効化されている場合に、前記撮像部が撮像した前記自ユーザの画像を加工する処理とを
実行させるためのコミュニケーションプログラム。 - 複数のコミュニケーション装置により構成されるコミュニケーションシステムであり、
前記複数のコミュニケーション装置は、それぞれ、
自ユーザを撮像する撮像部と、
前記自ユーザのコミュニケーション相手となる他ユーザのコミュニケーション装置に前記撮像部により撮像された前記自ユーザの画像を送信するとともに、前記他ユーザのコミュニケーション装置から送信されてくる前記他ユーザの画像を受信する通信部と、
前記通信部により受信された前記他ユーザの画像を表示する表示部と、
前記自ユーザの視線の方向を検出する視線方向検出部と、
前記撮像部により撮像された前記自ユーザの画像を加工する画像処理部と、
前記視線方向検出部により検出された前記自ユーザの視線の方向に基づいて、前記撮像部により撮像された前記自ユーザの画像を加工したうえで前記他ユーザのコミュニケーション装置に送信する画像加工機能を有効化する制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記自ユーザの視線の方向が前記撮像部への方向である状態のまま所定時間経過すると、前記画像加工機能を有効化し、
前記画像処理部は、
前記制御部によって前記画像加工機能が有効化されている場合に、前記撮像部により撮像された前記自ユーザの画像を加工する
ことを特徴とするコミュニケーションシステム。
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井上 卓弥 Takuya INOUE,テレビ会議話者間の視線一致知覚範囲を考慮した目領域画像合成型視線補正法 A method for gaze correction,電子情報通信学会技術研究報告 Vol.115 No.415 IEICE Technical Report,第115巻 第415号,日本,一般社団法人電子情報通信学会 The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers,2016年01月14日 |
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