JP7034040B2 - 化合物、並びに麹菌Aspergillus oryzaeの酸性プロテアーゼの活性測定方法及び活性測定用組成物 - Google Patents
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これらの酵素の活性の測定方法は、以前は煩雑な国税庁所定分析法で行われていたものの、近年では簡便な測定キットが開発され、ほぼ100%この測定キットを用いた方法に置き換わっている。
<1> 下記一般式(1)で表される構造を少なくとも含み、かつ、N末端及びC末端にエキソプロテアーゼによる切断を防ぐ構造を有することを特徴とする化合物である。
XA-XB-Arg-Y ・・・ 一般式(1)
前記一般式(1)中、XAはLys及びArgのいずれかであり、XBはIle及びMetのいずれかであり、Yは、下記構造式(a)で表される:
<2> 前記<1>に記載の化合物を基質として用いることを特徴とする麹菌A. oryzaeの酸性プロテアーゼの活性測定方法である。
<3> 前記<1>に記載の化合物を含有することを特徴とする麹菌A. oryzaeの酸性プロテアーゼの活性測定用組成物である。
本発明の化合物は、下記一般式(1)で表される構造を少なくとも含み、かつ、N末端及びC末端にエキソプロテアーゼによる切断を防ぐ構造を有する。
XA-XB-Arg-Y ・・・ 一般式(1)
前記mとしては、1、2、3及び4のいずれかであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1及び2のいずれかが好ましく、2がより好ましい。
前記mの値が小さくなると、非酵素的な発色団の放出が生じることがあり、大きくなると、発色団の遊離に時間を要することがある。
前記C1-6アルキルとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、sec-ペンチル、tert-ペンチル、ネオペンチル、2-メチルブチル、1,2-ジメチルプロピル、n-ヘキシル、イソヘキシル、sec-ヘキシル、tert-ヘキシル、ネオヘキシル、3-メチルペンチル、1,2-ジメチルブチル、1-エチルブチル、2-エチルブチルなどが挙げられる。
前記cargoとしては、麹菌A. oryzaeの酸性プロテアーゼによる酵素反応、又は前記酵素反応に起因して生じる化学反応によって、前記化合物から切断・放出される発色団であれば、特に制限はなく、発色又は蛍光を発する物質の中から、目的に応じて適宜選択することができる。
前記cargoとしては、前記化合物から切断・放出される前には発色若しくは蛍光を有さないか、又は発色若しくは蛍光が非常に弱く、切断・放出された後に強い発色若しくは蛍光を発する物質が好ましい。
前記アミノ酸は、天然アミノ酸であってもよいし、非天然アミノ酸(「異常アミノ酸」と称することもある。)であってもよい。また、ブロック能を有する官能基を含むアミノ酸は、D型であってもよいし、L型であってもよい。
前記XAのN末端側におけるアミノ酸の数としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、1~10などが挙げられる。
前記YのC末端側におけるアミノ酸の数としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、1~10などが挙げられる。
前記XAのN末端側及びYのC末端側のアミノ酸の配列としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記XAのN末端側及びYのC末端側のアミノ酸は、天然アミノ酸であってもよいし、非天然アミノ酸であってもよく、また、D型であってもよいし、L型であってもよい。
前記塩としては、麹菌A. oryzaeの酸性プロテアーゼによる酵素反応系に影響を与えない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、マレイン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、トリフルオロ酢酸塩等の酸付加塩、リチウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、ナトリウム塩、亜鉛塩、もしくはアルミニウム塩等の金属塩、アンモニウム塩、ジエタノールアミン塩、エチレンジアミン塩、トリエタノールアミン塩、トリエチルアミン塩等の塩基付加塩などが挙げられる。これらの中でも、分取、凍結乾燥の容易性の点で、トリフルオロ酢酸塩が好ましい。
また、製造した化合物の同定方法としても、特に制限はなく、公知の分析方法を適宜選択することができる。
本発明の麹菌A. oryzaeの酸性プロテアーゼの活性測定方法(以下、「酸性プロテアーゼの活性測定方法」と称することがある。)としては、上記した本発明の化合物を基質として用いる限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記試料の調製の温度や時間等の条件としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記酵素反応におけるpH及び温度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、pH3.0程度、40℃程度が好ましい。
前記失活反応におけるpH及び温度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、pH7.0程度、100℃程度が好ましい。
本発明の麹菌A. oryzaeの酸性プロテアーゼの活性測定用組成物(以下、「酸性プロテアーゼの活性測定用組成物」と称することがある。)とは、上記した本発明の化合物を少なくとも含み、必要に応じて更にその他の構成を含む。
前記化合物は、上記した本発明の化合物である。
前記酸性プロテアーゼの活性測定用組成物は、前記化合物のみからなるものであってもよいし、後述するその他の構成を含むものであってもよい。
前記酸性プロテアーゼの活性測定用組成物におけるその他の構成としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、測定する試料の調製に用いる精製水、緩衝液、合成基質溶液の調製に用いる有機溶媒、緩衝液、失活反応や発色反応の際にpHを調整するために用いるpH調整剤、酸性プロテアーゼの活性を測定する方法が記載された説明書などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
麹菌A. oryzaeの酸性プロテアーゼの基質に適したペプチド配列のスクリーニングを以下のようにして行なった。
-米麹からの粗酵素サンプルの調製-
米麹から粗酵素サンプルの調製は、国税庁所定分析法に拠った。即ち、米麹10gに50mLの0.5%NaCl、10mM酢酸緩衝液(pH5.0)を加え、室温で3時間(もしくは5℃で一晩)粗酵素の抽出を行った後、ろ紙ろ過を行い、ろ液を粗酵素サンプルとした。
株式会社ペプチド研究所製の「FRETS25Xaa-シリーズ」を用いて、一次スクリーニングを行なった。
前記「FRETS25Xaa-シリーズ」は、蛍光基(Nma)と消光基(Dnp)をそれぞれD-A2pr(D型の2,3-ジアミノプロピオン酸)とLysの側鎖に有するFRET(Fluorescence Resonance Energy Transfer)タイプの消光性蛍光基質である(下記構造式参照)。なお、下記構造式中の「Xaa」にはCys以外の19種類の天然アミノ酸がそれぞれ導入されており、「Yaa」と「Zaa」にはそれぞれ性質の異なる5種類のアミノ酸の混合物(Yaaでは、Pro、Tyr、Lys、Ile、Asp、Zaaでは、Phe、Ala、Val、Glu、Arg)が導入されている。その結果、各Xaaシリーズは25種類(5×5)の基質混合物となっており、ライブラリー全体としては、475種類(19×25)の基質で構成されている。
前記「FRETS25Xaa-シリーズ」のそれぞれをジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解し、pH3のマキルベイン緩衝液にて10μMに調製したものを基質液とした。
前記基質液190μLに、前記粗酵素サンプルを10μL加え、蛍光強度をマイクロプレートリーダーでトレースした。
結果を図1に示す。
前記一次スクリーニングで麹菌A. oryzaeの酸性プロテアーゼによる切断をうけやすいことがわかった、前記Xaaのアミノ酸が、Arg、Glu、Ile、Metの場合の水解断片をLC-MSで分析し、切断により多く生じている分子種を特定した。なお、水解断片は、酵素反応時間が10分間のものを分析した。
また、前記Xaaのアミノ酸がGluの場合では、D-A2pr(Nma)-GFKEA、D-A2pr(Nma)-GR、D-A2pr(Nma)-GVKEA、D-A2pr(Nma)-GAKEAの順に水解断片の量が多いことが確認された。
また、前記Xaaのアミノ酸がIleの場合では、D-A2pr(Nma)-GR、D-A2pr(Nma)-GFKIA、D-A2pr(Nma)-GVKIA、D-A2pr(Nma)-GEの順に水解断片の量が多いことが確認された。
また、前記Xaaのアミノ酸がMetの場合では、D-A2pr(Nma)-GFKMA、D-A2pr(Nma)-GR、D-A2pr(Nma)-GVKMA、D-A2pr(Nma)-GAKMAの順に水解断片の量が多いことが確認された。
なお、前記基質の構造式からわかるように、A(アラニン)の右側はF(フェニルアラニン)という情報しかないのに対し、R(アルギニン)の右側は種々のアミノ酸で切れていることから、FIR又はRIRという配列がより重要と考えた。
-化合物の設計-
上記試験例1の結果から、FIR又はRIRという配列が重要と考えられたが、F(フェニルアラニン)は溶解性が低く、ハンドリングの観点から、RIRを選択した。
ただし、R(アルギニン)が基質中に2箇所あると、最初のRの右側でも切断が起こり、ペプチドのN末端が露出し、その場合、アミノペプチダーゼの反応が起こり、発色団の遊離が起きることが懸念されたため、RをK(リジン)としたKIRを選択し、下記構造式(1)で表される化合物(Ac-D-Arg-Lys-Ile-Arg-A2bu(Me,CO-pNP)-Pro-D-Arg-NH2)を設計した。
下記構造式(1)で表される化合物は、前記Rの右側のペプチド結合を切断点とし、「R-発色団(本製造例では、p-ニトロフェノール(pNP))を有する異常アミノ酸(本製造例では、2,4ジアミノ酪酸(A2bu)」という構成を有する。なお、前記異常アミノ酸の右側のアミノ酸は、前記試験例1の基質の配列を参考に、Proとした。また、前記構造式(1)で表される化合物のN末端及びC末端は、エキソペプチダーゼによる分解を防ぐために、D型アミノ酸であるD-Argを選択し、更にN末端はアセチル化、C末端はアミド化した。
--Fmocアミノ酸ユニットの合成--
[Boc-A2bu(Ns)-OtBuの合成]
なお、Bocはtert-ブトキシカルボニル、tBuはtert-ブチル、THFはテトラヒドロフランを示す。
[Ac-D-Arg-Lys-Ile-Arg-A2bu(Me,CO-pNP)-Pro-D-Arg-NH2]
Fmoc-A2bu(N-Me, Ns)-OHを用いつつ、0.3mmolのRink amide樹脂上にCHL/DIC-oxyma法で保護ペプチドを構築した後、DMF(10mL)中、ジアザビシクロウンデセン(0.36mL、2.4mmol)、メルカプトエタノール(0.21mL、3.0mmol)を加えて室温にて20分撹拌し、A2buの側鎖を脱保護した。得られた樹脂のうちの半分(0.15mmol)に塩化メチレン(8mL)とクロロぎ酸4-ニトロフェニル(0.15g、0.75mmol)を加えて室温にて撹拌した。得られた保護ペプチド樹脂に20mLのトリフルオロ酢酸カクテル(TFA/TIS/DMB/H2O=92.5/2.5/2.5/2.5)を加えて、室温にて1.5時間撹拌し、脱保護・脱樹脂した。樹脂を濾去した後、トリフルオロ酢酸溶液を濃縮し、ジエチルエーテルで粗ペプチドを固化・濾取した。最後に、得られた粗ペプチドを0.1%トリフルオロ酢酸水に溶かして、逆相HPLCにて精製した。目的物を含むフラクションを凍結乾燥し、掲題化合物を凍結乾燥粉末として得た(収量:93mg、純度99%以上(HPLC法)、分子量:観測値1145.6、理論値1145.7(M+H))。
出発物質をBoc-A2bu-OtBu・HClからBoc-A2pr-OtBu・HClに変更した以外は、前記製造例1と同様の工程にて合成を行い、下記構造式(2)で表される化合物を得た(収量:92mg、純度95%(HPLC法)、分子量:観測値1131.7、理論値1131.6(M+H))。
<酵素剤溶液の調整>
酵素剤は、天野エンザイム株式会社製Aspergillus oryzae由来の酸性プロテアーゼ酵素剤「プロテアーゼ M「アマノ」SD」(以下、「酵素剤」と表記)を使用した。前記酵素剤のAP力価が100U/mL、200U/mL、300U/mL、400U/mL、又は500U/mLとなるように滅菌水で希釈して酵素剤溶液とし、実験に使用した。
前記製造例1で得られた構造式(1)で表される化合物を2mMとなるようにDMSOに懸濁し、これを原液とした。その後、構造式(1)で表される化合物の濃度が500μMとなるように、前記原液をマッキルベイン緩衝液(pH3.0)で希釈し、合成基質溶液を調整した。
発色反応試験は、上記で調整した各酵素剤溶液及び500μMの合成基質溶液を使用し、以下のようにして行なった。なお、ブランクは滅菌水とした。
500μMの合成基質溶液50μLに対して、各酵素剤溶液及び滅菌水を50μL加え、pH3.0、40℃で、2分間、5分間、10分間、20分間、30分間、40分間、50分間、又は60分間酵素反応させた。その後、酵素反応溶液に0.4M 炭酸ナトリウム溶液を15μL添加し、pH7.0とし、100℃で2分間、3分間、4分間、又は5分間失活反応させた。
化学反応終了後、0.4M 炭酸ナトリウム溶液を185μL添加し、pH10.0として発色反応させ、マイクロプレートリーダー(TECAN社製)にて波長400nmの吸光度(発色値)を測定した。
<国税庁所定分析法>
米麹からの粗酵素抽出液の調製は、国税庁所定分析法により実施した。すなわち、麹菌Aspergillus oryzae由来の米麹10gに対して、pH5.0に調整した粗酵素抽出バッファー(0.01M酢酸緩衝液+0.5% NaCl)を50mL加え、常温で3時間(又は5℃で一夜)静置し、フィルター濾過し、粗酵素抽出液を得た。前記粗酵素抽出液について、国税庁所定分析法(第四回国税庁所定分析法注解、社団法人日本醸造協会、1993)に従って、AP活性を求めた。
前記試験例2において最も短時間で良好な発色値とAP力価の直線性が得られた、酵素反応時間20分間、失活反応5分間の条件で、試験例2と同様にして、発色反応試験を行なった。
前記試験例3-1において構造式(1)で表される化合物を用いていた点を、前記製造例2で得られた構造式(2)で表される化合物に代えた以外は同様にして、発色反応試験を行なった。
<酵素剤溶液の調整>
酵素剤は、天野エンザイム株式会社製Aspergillus oryzae由来の中性プロテアーゼ酵素剤「プロテアーゼ A「アマノ」SD」(以下、「酵素剤」と表記)を使用した。前記酵素剤の濃度が1%となるように滅菌水で懸濁し、原液とした。前記原液を50倍、100倍、500倍、又は1,000倍希釈して酵素剤溶液とし、実験に使用した。
前記試験例2の<合成基質溶液の調整>において、希釈に用いたマッキルベイン緩衝液(pH3.0)をマッキルベイン緩衝液(pH7.0)に代えた以外は同様にして、合成基質溶液を調整した。
前記試験例2における最適条件で、発色反応試験を行なった。
<粗酵素抽出液の調製>
国税庁所定分析法に従い、白麹菌(Aspergillus kawachii)由来の米麹10gに対して、pH5.0に調整した粗酵素抽出バッファー(0.01M酢酸緩衝液+0.5% NaCl)を50mL加え、常温で3時間(又は5℃で一夜)静置し、フィルター濾過し、粗酵素抽出液を得た。
前記試験例2の<合成基質溶液の調整>と同様にして、合成基質溶液を調整した。
前記試験例2における最適条件で、発色反応試験を行なった。
<1> 下記一般式(1)で表される構造を少なくとも含み、かつ、N末端及びC末端にエキソプロテアーゼによる切断を防ぐ構造を有することを特徴とする化合物である。
XA-XB-Arg-Y ・・・ 一般式(1)
前記一般式(1)中、XAはLys及びArgのいずれかであり、XBはIle及びMetのいずれかであり、Yは、下記構造式(a)で表される:
<2> 前記XAがLysであり、前記XBがIleである前記<1>に記載の化合物である。
<3> 前記mが、1及び2のいずれかである前記<1>から<2>のいずれかに記載の化合物である。
<4> 前記cargoが、下記構造式(b1)~(b3)で表されるいずれかである前記<1>から<3>のいずれかに記載の化合物である。
<5> 前記N末端及びC末端におけるエキソプロテアーゼによる切断を防ぐ構造が、N末端では、D型アミノ酸若しくはアミノ基がアセチル化された構造であり、C末端では、D型アミノ酸若しくはカルボキシル基がアミド化された構造である前記<1>から<4>のいずれかに記載の化合物である。
<6> 下記構造式(1)で表される前記<1>から<5>のいずれかに記載の化合物である。
<8> 前記<1>から<7>のいずれかに記載の化合物を基質として用いることを特徴とする麹菌A. oryzaeの酸性プロテアーゼの活性測定方法である。
<9> 前記<1>から<7>のいずれかに記載の化合物を含有することを特徴とする麹菌A. oryzaeの酸性プロテアーゼの活性測定用組成物である。
Claims (7)
- 下記一般式(1)で表される構造を少なくとも含み、かつ、N末端及びC末端にエキソプロテアーゼによる切断を防ぐ構造を有することを特徴とする化合物:
XA-XB-Arg-Y ・・・ 一般式(1)
前記一般式(1)中、XAはLys及びArgのいずれかであり、XBはIleであり、Yは、下記構造式(a)で表される:
前記cargoが、下記構造式(b1)~(b3)で表されるいずれかであり、
N末端及びC末端における前記エキソプロテアーゼによる切断を防ぐ構造が、N末端では、D型アミノ酸若しくはアミノ基がアセチル化された構造であり、C末端では、D型アミノ酸若しくはカルボキシル基がアミド化された構造である。 - 前記XAがLysである請求項1に記載の化合物。
- 前記mが、1及び2のいずれかである請求項1から2のいずれかに記載の化合物。
- 麹菌Aspergillus oryzaeの酸性プロテアーゼの基質として用いられる請求項1から4のいずれかに記載の化合物。
- 請求項1から5のいずれかに記載の化合物を基質として用いることを特徴とする麹菌Aspergillus oryzaeの酸性プロテアーゼの活性測定方法。
- 請求項1から5のいずれかに記載の化合物を含有することを特徴とする麹菌Aspergillus oryzaeの酸性プロテアーゼの活性測定用組成物。
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Phaedria M. St. Hilaire, et al.,The substrate specificity of a recombinant cysteine protease from Leishmania mexicana: application of a combinatorial peptide library approach,Chembiochem,2000年,Vol. 1, No.2,pp.115-122,doi:10.1002/1439-7633(20000818)1:2<115::aid-cbic115>3.3.co;2-# |
大東功承, 他7名,麹菌Aspergillus oryzae由来 酸性プロテアーゼの新規測定方法の開発,平成30年度 日本醸造学会大会講演要旨集,2018年09月10日,pp.12,講演No. 23 |
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