JP7033987B2 - ケース体及び制御システム用端末器 - Google Patents

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Description

本発明は、制御基板を収納するケース体、及びケース体を備える制御システム用端末器に関する。
従来から、制御システム用端末器は、制御基板と、制御基板を収納するケース体と、ケース体に固定された端子ねじとを備え、制御装置から伝送される信号を受信して負荷を制御する。制御システム用端末器において、制御基板には、固有のアドレスを設定するアドレス設定部が実装されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の制御システム用端末器において、端子ねじには端子金具が設けられており、端子金具が制御基板のスリットに挿入されはんだ付けされることにより、制御基板がケース内に固定される。
特開平5-108205号公報
ところで、端子金具を制御基板に接続するには、ケース体内に制御基板を位置決めする必要がある。しかしながら、特許文献1の制御システム用端末器において、制御基板はケース体には保持されていない。そのため、組立て時に作業者は、制御基板をケース体に位置決めしながらはんだ付けを行う必要があり、手間がかかる。制御基板を仮固定する構造をケース体に設けることも考えられるが、ケース体を製作するための金型が複雑になり、コストが増加する。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、コストの増加を抑えつつケースに制御基板を仮固定できるケース体及び制御システム用端末器を提供することを目的とする。
本発明に係るケース体は、回路部品が実装された基板を収納するケース体であって、上面と、前記上面を囲む側面と、前記上面から前記側面に沿って延び、前記基板を保持する爪部とを備え、前記上面における前記爪部の基端部に隣接する位置には、貫通孔が形成されている。
本発明のケース体及び制御システム用端末器によれば、上面の爪部に隣接する位置に貫通孔が形成されていることにより、ケース体の製作時に金型を貫通孔に挿入して爪部を形成することができ、金型を複雑にする必要がないので金型を安価に作成できる。したがって、コストの増加を抑えつつケース体に爪部を形成でき、爪部によって制御基板を仮固定することができる。
本発明の実施の形態1に係る照明制御システムのブロック構成図である。 本発明の実施の形態1に係る制御システム用端末器の上方斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る制御システム用端末器の平面図である。 本発明の実施の形態1に係る制御システム用端末器の上方からの分解斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る制御システム用端末器の上ケースに端子及び制御基板を取り付けた状態を示す下方斜視図である。 本発明の実施の形態1で用いる制御基板の上方斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る上ケースの平面図である。 本発明の実施の形態1に係る上ケースの下方斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る制御システム用端末器の上ケースに端子及び制御基板を取り付けた状態を示す下面図である。 図9のA-A断面図である。 本発明の実施の形態1に係る上ケースの爪部を成形する金型の一部の断面図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る照明制御システムのブロック構成図である。以下、制御システム用端末器が、照明器具等の負荷を制御する照明制御システムに使用される場合を例に説明する。
(照明制御システム80)
図1を用いて、照明制御システム80の構成例を説明する。照明制御システム80は、管理装置81と、制御装置である照明コントローラ82と、複数台のリレー制御端末器83と、複数台のリモコンリレー84と、リモコントランス85とを備える。管理装置81は、例えばマイクロコンピュータ等から成り、照明制御システム80全体の状態監視及び設定を行う。照明コントローラ82は、通信線を介して各リレー制御端末器83、図示しない壁スイッチ及び各種センサ等と通信を行う。照明コントローラ82が発信及び受信する伝送信号には、アドレスデータ及び制御データが含まれる。
管理装置81と照明コントローラ82とは、有線又は無線の通信網であるLAN(Local Area Network)7を介して接続されている。照明コントローラ82には、通信線である配線8を介して4台のリレー制御端末器83が直列に接続されている。また配線8には、照度センサ及び人感センサ等の各種センサと、壁スイッチ等の操作盤とが接続される。また各リレー制御端末器83には、4台のリモコンリレー84が制御信号線9で接続されている。照明コントローラ82には、4台の制御システム用端末器100が接続されている。
各々のリレー制御端末器83には固有のアドレスが割り当てられ設定されており、リレー制御端末器83は設定されたアドレスにより識別される。リレー制御端末器83は、配線8を介して照明コントローラ82が発信する伝送信号を受信する受信部831と、伝送信号のアドレスデータをリレー制御端末器83に設定された固有のアドレスと比較する比較部832とを有する。伝送信号のアドレスデータがリレー制御端末器83に設定された固有アドレスと一致したと比較部832が判断した場合、リレー制御端末器83は、伝送信号の制御データを実行するためにリモコンリレー84に制御信号を送信する。
リモコンリレー84は、リレー制御端末器83からの制御信号を受信し、リモコンリレー84に接続される図示しない照明器具等の負荷に供給される電力を、制御データに基づいて断続させる。リモコントランス85は、外部電源に接続され、リモコンリレー84の入力側にリレー接点をONさせるためのリレー駆動電力(例えばAC24V)を供給する。
(制御システム用端末器100)
図2は、本発明の実施の形態1に係る制御システム用端末器の上方斜視図である。図3は、本発明の実施の形態1に係る制御システム用端末器の平面図である。図4は、本発明の実施の形態1に係る制御システム用端末器の上方からの分解斜視図である。図5は、本発明の実施の形態1に係る制御システム用端末器の上ケースに端子及び制御基板を取り付けた状態を示す下方斜視図である。
図2~5を用いて、上述したリレー制御端末器83及びリモコンリレー84の機能を備えた制御システム用端末器100について説明する。図中、矢印X方向は制御システム用端末器100の幅方向を表し、矢印Y方向は制御システム用端末器100の奥行き方向を表し、矢印Z方向は制御システム用端末器100の高さ方向を表している。
制御システム用端末器100は、主に分電盤内に設置されるため、例えば、外形寸法が協約寸法に適合するよう形成されている。協約寸法とは、JIS規格のC8201-2-1:2011「低圧開閉装置及び制御装置―第2-1部:回路遮断器(配線用遮断器及びその他の遮断器)」の附属書JC「電灯分電版盤用協約形回路遮断器」の図JC.1に規定される、外径寸法の推奨値である。
制御システム用端末器100は、外郭となるケース体1と、制御基板30と、メイン基板57と、複数の外部信号側端子ねじ53aと、複数の制御側端子ねじ53bと、複数の端子金具54a、54bとを備える。制御基板30は、上述した照明制御システム80のリレー制御端末器83として機能する。メイン基板57は、照明制御システム80のリモコンリレー84として機能する。
ケース体1は、例えば樹脂で成形され、上ケース10及び下ケース20を備える。以下、高さ方向(矢印Z方向)においてケース体1の上ケース10が配置された方向を上とし、下ケース20が配置された方向を下とする。上ケース10と下ケース20は、2本の嵌合ねじ61により締結される。
上ケース10は下方が開口した箱体であり、底面である上面11と、上面11を囲む側面12とを備える。上面11の幅方向(矢印X方向)の両端には、各端子金具54aの挿入孔18と、隣接する端子金具54a同士を離隔する第1リブ17が形成される。
上面11の幅方向(矢印X方向)の一端には、端子金具54a及び外部信号側端子ねじ53aが4個ずつ配置され、上面11の幅方向の他端には、端子金具54b及び制御側端子ねじ53bが8個ずつ配置される。端子金具54a及び端子金具54bのそれぞれは、板金をCの字状に折り曲げて形成される。端子金具54aには、外部信号側端子ねじ53aが挿入されるねじ穴54a1が形成され、端子金具54bには、制御側端子ねじ53bが挿入されるねじ穴54b1が形成されている。
外部信号側端子ねじ53a及び端子金具54aには、通信信号を伝送する通信線すなわち先述した配線8が接続される。通信線は、例えば2本1組で構成されている。制御システム用端末器100が配線8の途中に渡り配線により接続される場合には、外部信号側端子ねじ53a及び端子金具54aが4組用いられる。一方、制御システム用端末器100が配線8の終端に接続される場合には、外部信号側端子ねじ53a及び端子金具54aが2組用いられる。
制御側端子ねじ53b及び端子金具54bには、外部電源と照明器具等の負荷が直列に接続される。制御側端子ねじ53bは、高電圧であり、例えば100~255[V]の電圧が印加される。安全性を確保するため、ケース体1の制御側端子ねじ53bの上面は、保護カバー52で覆われる。保護カバー52は、上ケース10に保護カバーねじ51で固定される。
上ケース10に上面11側から各端子金具54a、54bの両端が挿入されて、端子金具54aに外部信号側端子ねじ53aが締結され、端子金具54bに制御側端子ねじ53bが締結される。端子金具54a及び外部信号側端子ねじ53aは、隣接する端子金具54a及び外部信号側端子ねじ53aと、第1リブ17により離隔される。同様に端子金具54b及び制御側端子ねじ53bは、隣接する端子金具54b及び制御側端子ねじ53bと、第1リブ17により離隔される。このように端子の間に第1リブ17を設ける構成により、絶縁距離及び沿面距離を一定以上に確保し、ショートの発生を抑制している。
図6は、本発明の実施の形態1で用いる制御基板の上方斜視図である。図4及び図6に基づき、ケース体1内に収納される制御基板30及びメイン基板57について説明する。
制御基板30は、端子金具54aを介して外部信号が入力される低電圧基板である。制御基板30には、回路部品の一つのディップスイッチであるアドレス設定部31が実装されている。アドレス設定部31は、スイッチ操作部31aを有しており、作業者がスイッチ操作部31aを操作することにより、制御システム用端末器100に固有のアドレスが設定される。
制御基板30の幅方向(矢印X方向)の一端には4つのスリット33が形成され、制御基板30の幅方向の他端には1つの固定ねじ穴32が形成される。各スリット33には、上ケース10に挿入された端子金具54a各々の一方の端部54a2が挿入され、はんだ付けされる。固定ねじ穴32には基板ねじ56が通され、基板ねじ56によって制御基板30が上ケース10に固定される。
メイン基板57は、制御基板30とグランド共通の低電圧回路である制御側回路と、負荷と接続される高電圧回路の負荷側回路とを備える。またメイン基板57には、図示していないリレーが配置される。メイン基板57の制御側回路は、制御基板30と電気的に接続される。またメイン基板57の制御側回路は、リレーの1次側に接続される。メイン基板57の負荷側回路は、リレーの2次側に接続される。
メイン基板57は、制御基板30から送信されるリレー制御信号に基づきリレーを断続して、接続された負荷回路のONとOFFとの切り替えを制御する。リレーは半導体リレーである。なお、メイン基板57に接続される負荷の電流が大きい場合、半導体リレーに代えて機械式リレーが選択されてもよい。
図7は、本発明の実施の形態1に係る上ケースの平面図である。図8は、本発明の実施の形態1に係る上ケースの下方斜視図である。図9は、本発明の実施の形態1に係る制御システム用端末器の上ケースに端子及び制御基板を取り付けた状態を示す下面図である。図10は、図9のA-A断面図である。図2~図4及び図7~図10を用いて、上ケース10の構成について詳細に説明する。
図2及び図3に示されるように、上ケース10の上面11は、幅方向(矢印X方向)の中央に上面部13を有する。上面部13には、図示しない名板が貼付される。また上面11は、上面部13と外部信号側端子ねじ53aとの間の領域に、凹部を形成するように上面部13よりも下方に位置する操作面14を有する。
図7及び図8に示されるように、操作面14には、上面11側から下面側に貫通する開口窓14a及び貫通孔である一対の押切窓14bが形成される。開口窓14aは、長方形状を有し、長手方向が上ケース10の奥行き方向(矢印Y方向)に延びるように形成されている。開口窓14aを介して、操作面14からアドレス設定部31が露出するよう制御基板30が配置される。一対の押切窓14bは、開口窓14aの長手方向の両端が通る直線上に形成されている。すなわち、一対の押切窓14bは、開口窓14aの長手方向(矢印Y方向)において開口窓14aを挟むように位置する。
図8~図10に示されるように、上ケース10はまた、制御基板30を保持する一対の爪部16を備える。各爪部16は、押切窓14bに隣接して、上面11の操作面14から上ケース10の側面12に沿って下方に延びるように形成される。一対の爪部16は、開口窓14aの長手方向(矢印Y方向)において開口窓14aを挟むように位置する。また各爪部16の先端部には、制御基板30の縁に係止する係止部16aが形成されている。係止部16aは、側面12から上ケース10内へ突出した突起を形成した後、上ケース10の下方に向かって小さくなるように延伸する形状である。
このような構成により、制御基板30が一対の爪部16に挟持されるとともに、係止部16aにより支持される。なお、爪部16は制御基板30を保持できればよく、爪部16の数は単数、あるいは3つ以上でもよい。また、上述した押切窓14bは、係止部16aに対する位置すなわち係止部16aの上方の位置に形成されているとよい。この場合、上ケース10の金型90(図11参照)を複雑にする必要がない。
図3及び図4に示されるように、操作面14には上方から操作ラベル55が貼付される。操作ラベル55には、スイッチ操作部31aに対向する位置に開口部55aが形成されており、開口部55aの大きさは、スイッチ操作部31aの可動範囲であるスイッチ操作部31aが露出する大きさとなっている。つまり、開口窓14aのスイッチ操作部31aを除いた部分と、一対の押切窓14bとが、操作ラベル55により覆われる。
このように操作ラベル55を貼付する構成により、一対の押切窓14bと、アドレス設定部31のスイッチ操作部31aを除いた部分と、開口窓14aの縁部とが外部から見えるのを防止できる。したがって、制御システム用端末器100の意匠性を低下させず、上面11に設けられた貫通孔から制御基板30に埃が入ることを抑制できる。
次に、制御基板30を上ケース10に取り付けて、端子金具54aに電気的に接続する組立て手順について説明する。図4に示すように、上ケース10の上面側から挿入された端子金具54a、54bの両端部は、上ケース10に形成された挿入孔18を通り、上ケース10の下面側から突出させることで保持される。各挿入孔18に上ケース10の上方から端子金具54a、54bを挿入した後、上ケース10の上下を逆にする。
図5に示すように、上ケース10の下方から挿入された制御基板30は、上ケース10に形成された一対の爪部16により保持されるとともに、基板ねじ56によって上ケース10に締結されることにより、上ケース10に仮固定される。端子金具54aの一方の端部54a2は、制御基板30に形成されたスリット33に挿入されて制御基板30の下面側に突出する。制御基板30の下面側に突出した端部54a2が制御基板30にはんだ付けされることにより、端子金具54aは、制御基板30に固定されるとともに電気的に接続される。
次に、基板間の接続、並びに上ケース10と下ケース20との組み付けについて説明する。図4に示されるように、メイン基板57の制御側回路は、フラットケーブル等で構成された基板間ハーネス59により、制御基板30と電気的に接続される。メイン基板57の負荷側回路は、端子金具54bの一方の端部54b2と、端子基板間ハーネス58により電気的に接続される。
メイン基板57は、上ケース10から下方に延伸された第2リブ19に、上ケース10の上下を逆にした状態で載置される。メイン基板57を上ケース10の第2リブ19に載置した状態で、上ケース10と下ケース20とを嵌合させ、嵌合ねじ61で締結する。その後、上ケース10を上側に戻して、外部信号側端子ねじ53aを端子金具54aに締結し、制御側端子ねじ53bを端子金具54bに締結する。
このように、制御基板30がケース体1に仮固定された後に、制御基板30の下面側に突出して保持される端子金具54aの端部54a2を制御基板30にはんだ付けする組立て手順により、はんだ付けの際に制御基板30が傾きずれて固定されるのを抑制できる。
次に、図3及び図4に基づき、制御基板30の動作について説明する。図3に示すように、操作面14に貼付された操作ラベル55から露出したスイッチ操作部31aが作業者により操作されると、制御システム用端末器100に固有のアドレスが設定される。アドレス設定部31のスイッチ操作部31aが押されたとき、幅方向(矢印X方向)においてアドレス設定部31と同じ位置にある一対の爪部16と、制御基板30を上ケース10に固定している基板ねじ56とに応力が伝わる。一方、スリット33に差し込まれた端子金具54aの端部54a2と制御基板30とを接続するはんだ部に伝わる応力は、一対の爪部16及び基板ねじ56に伝わる応力に比べて小さく、はんだ部の良好な接合を維持することができる。
図4に示すように、制御基板30は、外部からの伝送信号を外部信号側端子ねじ53aを介して受信する。受信した伝送信号に含まれるアドレスデータが、制御システム用端末器100に設定されている固有のアドレスに該当した場合、制御基板30が動作する。外部からの伝送信号を受けた際、制御基板30は、伝送信号に含まれる制御データに応じて負荷の制御を行う。制御基板30が制御する機能は、制御基板30の種類によって異なる。例えば、制御基板30は、制御システム用端末器100に接続されている負荷の電源ラインを、リレーによりON/OFF制御する。また例えば、制御基板30は、制御システム用端末器100に接続されている負荷の信号ラインを、リレーによりON/OFF制御する。また例えば、制御基板30は、制御システム用端末器100に接続されている負荷の状態を出力する。
図11は、本発明の実施の形態1に係る上ケースの爪部を成形する金型の一部の断面図である。図10及び図11を用いて、上述した上ケース10の爪部16を金型90により形成する方法について説明する。金型90は、上ケース10の上面側金型であるキャビティ91と、下面形金型であるコア92とを有する。
押切窓14bは、爪部16を射出成形で形成する際のキャビティ91の通り道となる。爪部16の基端部に隣接して押切窓14bを設けることにより、爪部16の形状は、上ケース10を射出成形するための金型90の形状がアンダーカットにならない。即ち、キャビティ91を上方向(矢印Z1方向)に抜き、コア92を下方向(矢印Z2方向)に抜くときに、抜き方向に障害となる構造がない。したがって、押切窓14bを設けることにより金型90の形状が複雑になるのが回避できるので、上ケース10の金型90を安価に作成することができる。その結果、コストの増加を抑えつつ上ケース10に爪部16を形成でき、形成された爪部16により制御基板30を仮固定できる。
仮に、押切窓14bが形成されない場合、係止部16aによりコア92を下方向(矢印Z2方向)に抜くことができなくなる。押切窓14bを形成することなくコア92を下方向に抜くためには、コア92にスライド構造を設ける必要があり、コア92を安価に作成することができない。
以上のように、実施の形態1のケース体1は、制御基板30を保持する爪部16を備え、上面11において爪部16の基端部に隣接する位置には、貫通孔(押切窓14b)が形成されている。これにより、爪部16に隣接する位置に押切窓14bが形成されていることにより、ケース体1の製作時に金型90を押切窓14bに挿入して爪部16を形成することができ、金型90を複雑にする必要がない。したがって、安価に金型90を製作でき、コストの増加を抑えつつケース体1に爪部16を形成でき、形成された爪部16によって制御基板30を仮固定できる。
従来のように、ケース体に制御基板を仮固定する構造が設けられていない場合、端子金具を制御基板にはんだ付けにより固定する際に制御基板が動き、配置位置がずれて固定される場合がある。アドレス設定部31が斜めに配置されている場合、アドレス設定時にスイッチ操作部31aが行い難く、作業性が悪化する。また従来のケース体では、爪部16を設ける構成に比べて制御基板30の固定が弱く、アドレス設定部31が押された場合に、制御基板30が傾いて配置位置がずれる、あるいは、はんだ部に負荷がかかり接合が弱まることがある。
一方、実施の形態1のケース体1では、爪部16によって制御基板30を仮固定できるため、組立て時及び操作時において、制御基板30を保持して配置位置がずれるのを防止でき、はんだ部の接合の低下を防止できる。
また上面11には、回路部品を露出させる開口窓14aが形成されている。これにより、作業者は、制御基板30に実装された回路部品を上面11の開口窓14aを介して操作することができる。
また開口窓14aは、上面部13よりも下方に位置する操作面14に形成されている。これにより、制御システム用端末器100に作業者の手が触れる場合でも、上面部13によりスイッチ操作部31aが保護され、設定されている固有のアドレスが勝手に変更されることを抑制できる。
また爪部16は、開口窓14aを挟むように一対設けられている。これにより、アドレス設定部31が押された場合に最も応力がかかる位置で一対の爪部16により制御基板30が保持される。したがって、はんだ部にかかる応力を低減でき、接合が弱まることを抑制できる。
さらにケース体1は、開口部55aが形成された操作ラベル55を備え、操作ラベル55は押切窓14bまで延在する。これにより、使用時には、上面11に貫通した押切窓14bを塞いで外部に露出するのを防止できる。したがって、組立て時には押切窓14bを設けて爪部16を安価に形成できるとともに、使用時にはケース体1の意匠性の低下を防止できる。
また爪部16は、基板(制御基板30)に係止する係止部16aを有し、押切窓14bは、上面11において係止部16aに対する位置に設けられている。これにより、ケース体1を製作するための金型90を複雑にする必要がなく、コストの増加を抑えつつ係止部16aを設け、係止部16aにより制御基板30を係止して、アドレス設定時にはんだ部にかかる応力をさらに低減することができる。
また上面11と制御基板30とは、1本のねじ(基板ねじ56)により固定される。これにより、制御基板30が、一対の爪部16で保持されるとともに、1本の基板ねじ56により上ケース10に確実に仮固定することができる。
一般に、仮固定の方法として複数の基板ねじを用いる場合、絶縁距離の確保のために基板サイズを大きくする必要がある。上述した通り、ケース体1は協約寸法で定められているため、制御基板30はむやみに大きくすることはできない。金属ねじを樹脂ねじで代用することも考えられるが、アドレス設定部31は繰り返し操作されるため、劣化し易い樹脂ねじを用いることは適切ではない。さらに、複数の基板ねじを用いる場合、制御基板30にねじ穴を複数設ける必要があるため、回路面積を確保しようとすると基板サイズが大きくなる。制御基板30を多層基板にすることで同等の回路面積を確保しつつ基板面積を小型化できるが、多層基板は高価であるため現実的ではない。
一方、実施の形態1のケース体1において、制御基板30は爪部16と1本の基板ねじ56によりケース体1に仮固定されるので、上ケース10と制御基板30との間に空間が生じるのを回避できる。したがって、アドレス設定部31を操作時に制御基板30のたわみ及び操作性の悪化を防止できる。爪部16が設けられているため、基板ねじ56の数は、必要最低限の1本のねじで制御基板30を上下方向(矢印Z方向)に固定すればよい。したがって、制御基板30に固定ねじ穴32を複数設ける必要がなく、複数の基板ねじを用いる構成に比べ、制御基板30を小型化することができる。
また制御システム用端末器100において、各端子金具54a、54bは、Cの字形状を有し、両端部がケース体1に貫通するように挿入される。これにより、各端子金具54a、54bの両端部がケース体1に挿入されることで各端子金具54a、54bがケース体1に保持される。したがって、ケース体1の上下を逆にする、あるいは制御基板30に端部54a2をはんだ付けする等の次の組立て作業が容易にできる。
また制御基板30には、端子金具54aの一端(一方の端部54a2)が挿入されるスリット33が形成されている。これにより、制御基板30にはんだ付けされる端部54a2を、制御基板30の下面側に突出して保持された状態で制御基板30にはんだ付けすることができる。したがって、はんだ付け時に制御基板30が動いて配置位置がずれるのを抑制できる。
なお、本発明の実施の形態は上記実施の形態に限定されず、種々の変更を行うことができる。例えば、照明コントローラ82に接続されるリレー制御端末機の台数、及び各リレー制御端末器83に接続されるリモコンリレー84の数は、接続される負荷装置に応じて設定される。
1 ケース体、7 LAN、8 配線、9 制御信号線、10 上ケース、11 上面、12 側面、13 上面部、14 操作面、14a 開口窓、14b 押切窓、16 爪部、16a 係止部、17 第1リブ、18 挿入孔、19 第2リブ、20 下ケース、30 制御基板、31 アドレス設定部、31a スイッチ操作部、32 固定ねじ穴、33 スリット、51 保護カバーねじ、52 保護カバー、53a 外部信号側端子ねじ、53b 制御側端子ねじ、54a 端子金具、54a1 ねじ穴、54a2 端部、54b 端子金具、54b1 ねじ穴、54b2 端部、55 操作ラベル、55a 開口部、56 基板ねじ、57 メイン基板、58 端子基板間ハーネス、59 基板間ハーネス、61 嵌合ねじ、80 照明制御システム、81 管理装置、82 照明コントローラ、83 リレー制御端末器、84 リモコンリレー、85 リモコントランス、90 金型、91 キャビティ、92 コア、100 制御システム用端末器、831 受信部、832 比較部。

Claims (11)

  1. 回路部品が実装された基板を収納するケース体であって、
    上面と、
    前記上面を囲む側面と、
    前記上面から前記側面に沿って延び、前記基板を保持する爪部と
    を備え、
    前記上面における前記爪部の基端部に隣接する位置には、貫通孔が形成されている
    ケース体。
  2. 前記上面には、前記回路部品を露出させる開口窓が形成されている
    請求項1に記載のケース体。
  3. 前記上面には、上面部と、凹部を形成するように前記上面部よりも下方に位置する操作面とを有し、
    前記開口窓は、前記操作面に形成されている
    請求項2に記載のケース体。
  4. 前記爪部は、前記開口窓を挟むように一対設けられる
    請求項2又は3に記載のケース体。
  5. 前記開口窓に対向する位置に開口部が形成され、前記貫通孔まで延在したラベルをさらに備える
    請求項2~4のいずれか1項に記載のケース体。
  6. 前記爪部は、前記基板に係止する係止部を有し、
    前記貫通孔は、前記上面における前記係止部に対する位置に設けられている
    請求項1~5のいずれか1項に記載のケース体。
  7. 前記回路部品は、操作によりアドレスを設定するアドレス設定部である
    請求項1~6のいずれか1項に記載のケース体。
  8. 前記上面と前記基板とは、1本のねじにより固定される
    請求項1~7のいずれか1項に記載のケース体。
  9. 請求項1~8のいずれか1項に記載のケース体と、
    前記ケース体に収納された前記基板と、
    通信線に接続され、前記ケース体に固定される複数の端子ねじと、
    複数の前記端子ねじを前記基板と電気的に接続する複数の端子金具と
    を備えた制御システム用端末器。
  10. 前記各端子金具は、Cの字形状を有し、両端部が前記ケース体に貫通するように挿入される
    請求項9に記載の制御システム用端末器。
  11. 前記基板には、前記端子金具の一端が挿入されるスリットが形成されている
    請求項9又は10に記載の制御システム用端末器。
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