JP7033977B2 - 系統図面チェック装置および系統図面チェック方法 - Google Patents

系統図面チェック装置および系統図面チェック方法 Download PDF

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Description

本発明は、系統図面をチェックする系統図面チェック装置および系統図面チェック方法に関する。
電力系統の設計、運用などにおいては、電力系統を図示した系統図面が用いられる。近年では、系統図面の電子化が進んでいる。特許文献1には、系統図面を作成する装置が、系統図面の作成と並行して、作成中の系統図面における設備の並び方などが適切か否かをチェックする技術が開示されている。
特開平5-189509号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、新たに設備が入力されるたびに、新たに入力された設備をチェック対象として矛盾の有無をチェックしている。すなわち、上記特許文献1に記載の技術では、設備の入力の都度チェックを行うことになる。効率的に、系統図面を作成するには、複数の設備を連続して入力できることが望ましいが、上記特許文献1に記載の技術では、複数の設備を連続して入力してから複数の設備をまとめてチェックするといったことができない。このため、上記特許文献1に記載の技術を用いてチェックを行うと、系統図面の作成効率を低下させるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、系統図面の作成効率の低下を抑制しつつ作成中の系統図面のチェックが可能な系統図面チェック装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる系統図面チェック装置は、電力系統の設備の配置を示す系統図面内の複数の設備を含む区間である追跡区間を決定し、追跡区間に含まれる設備ごとに、設備間の接続関係を示す接続情報と設備の種別を示す情報とを含む設備情報を取得する追跡部、を備える。また、本発明にかかる系統図面チェック装置は、設備情報に基づいて追跡区間に対して停電チェックおよびループチェックの少なくとも1つを含むチェックを行うチェック部と、を備える。
本発明によれば、系統図面の作成効率の低下を抑制しつつ作成中の系統図面のチェックが可能であるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる系統図面チェック装置の構成例を示す図 実施の形態1の系統図面チェック装置を実現する計算機システムの構成例を示す図 実施の形態1の系統図面チェック方法の対象となる系統図面の一例を示す図 実施の形態1の設備情報データの構成例を示す図 実施の形態1の系統図面チェック装置における系統図面のチェック手順の一例を示すフローチャート 実施の形態1における、追跡区間の一例を示す図 実施の形態1における、停電と判断される区間の一例を示す図 実施の形態1における、追跡区間内に、2つ以上の変電所が接続されているループ状態の一例を示す図 実施の形態1における、自回線ループの一例を示す図 実施の形態2にかかる系統図面チェック装置の構成例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる系統図面チェック装置および系統図面チェック方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる系統図面チェック装置の構成例を示す図である。本発明にかかる系統図面チェック装置1は、電力系統の設計、運用などにおいて用いられる系統図面であって電子データとして作成される系統図面をチェックする機能を有する。また、本実施の形態の系統図面チェック装置1は、電子データである系統図面を作成する系統図面作成装置としての機能も有する。
系統図面は、電力系統の各設備、設備間の接続状態などを図示した図面であり、電力系統の設備の配置を示す図面である。系統図面が電子データとして作成される場合、一般に、各設備に対応する系統図面における各部品、すなわち表示される部品の形状などがあらかじめ定義される。系統図面を作成するユーザは、これらの部品を計算機の画面上で配置していくことにより、系統図面を作成する。以下、系統図面において配置される各設備に対応する部品を、単に設備ともいう。
図1に示すように、本実施の形態の系統図面チェック装置1は、図面入力部11、系統追跡部12、系統チェック部13、チェック結果表示部14およびデータ記憶部15を備える。図面入力部11は、ユーザから、系統図面に配置される設備の入力を受け付ける。また、図面入力部11は、ユーザが作成中の系統図面のうち作成済みの部分のうちの少なくとも一部と、ユーザにより入力された設備とを表示する。追跡部である系統追跡部12は、ユーザからのチェック対象の区間である後述する追跡区間の入力を受け付け、入力に基づいてチェック対象の区間を決定する。すなわち、系統追跡部12は、追跡区間を決定し、追跡区間に含まれる設備ごとに、設備情報を取得する。設備情報は、後述するように、設備間の接続関係を示す接続情報と設備の種別を示す情報とを含む。チェック部である系統チェック部13は、設備情報に基づいて追跡区間に対して停電チェックおよびループチェックの少なくとも1つを含むチェックを行う。なお、ユーザからのチェック対象の区間の指定の受け付けは、系統追跡部12が行う替わりに、図面入力部11が行ってもよい。チェック結果表示部14は、系統チェック部13により行われたチェックの結果を表示する。
データ記憶部15は、系統図面データ16およびチェック結果データ17を記憶可能な記憶部である。系統図面データ16は、系統図面を示すデータであり、系統図面を表示するためのデータでもある。系統図面データ16は、設備情報データ161と表示用データ162とを含む。設備情報データ161は、系統図面に配置される設備の系統図面における配置位置などを示すデータである。設備情報データ161の詳細については後述する。表示用データ162は、系統図面が表示される際の背景色など表示に関する設定を示すデータである。なお、系統図面が表示される際に、系統図面データの背景に地図データが表示されてもよい。このような場合、データ記憶部15には地図データも格納される。
本実施の形態の系統図面チェック装置1は、計算機システムすなわちコンピュータにより実現される。本実施の形態の系統図面チェック装置1は、計算機上で、系統図面チェック装置1における処理が記述されたプログラムである系統図面チェックプログラムが実行されることにより、計算機システムが系統図面チェック装置1として機能する。図2は、本実施の形態の系統図面チェック装置1を実現する計算機システムの構成例を示す図である。図2に示すように、この計算機システムは、制御部101と入力部102と記憶部103と表示部104と通信部105と出力部106とを備え、これらはシステムバス107を介して接続されている。
図2において、制御部101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等であり、本実施の形態の系統図面チェック装置1における処理が記述された系統図面チェックプログラムを実行する。入力部102は、たとえばキーボード、マウスなどで構成され、計算機システムのユーザが、各種情報の入力を行うために使用する。記憶部103は、RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)などの各種メモリおよびハードディスクなどのストレージデバイスを含み、上記制御部101が実行すべきプログラム、処理の過程で得られた必要なデータ、などを記憶する。また、記憶部103は、プログラムの一時的な記憶領域としても使用される。表示部104は、LCD(液晶表示パネル)などで構成され、計算機システムのユーザに対して各種画面を表示する。通信部105は、通信処理を実施する受信機および送信機である。出力部106は、プリンタなどである。なお、図2は、一例であり、計算機システムの構成は図2の例に限定されない。
ここで、本実施の形態の系統図面チェックプログラムが実行可能な状態になるまでの計算機システムの動作例について説明する。上述した構成をとる計算機システムには、たとえば、図示しないCD(Compact Disc)-ROMまたはDVD(Digital Versatile Disc)-ROMドライブにセットされたCD-ROMまたはDVD-ROMから、系統図面チェックプログラムが記憶部103にインストールされる。そして、系統図面チェックプログラムの実行時に、記憶部103から読み出された系統図面チェックプログラムが記憶部103の主記憶領域に格納される。この状態で、制御部101は、記憶部103に格納されたプログラムに従って、本実施の形態の系統図面チェック装置1としての処理を実行する。
なお、上記の説明においては、CD-ROMまたはDVD-ROMを記録媒体として、系統図面チェック装置1における処理を記述したプログラムを提供しているが、これに限らず、計算機システムの構成、提供するプログラムの容量などに応じて、たとえば、通信部105を経由してインターネットなどの伝送媒体により提供されたプログラムを用いることとしてもよい。
図1に示した系統追跡部12および系統チェック部13は、図2の制御部101により実現される。また、系統追跡部12および系統チェック部13の実現には、記憶部103も用いられる。図1に示した図面入力部11は、図2の入力部102、表示部104および制御部101により実現される。図1に示したチェック結果表示部14は、図2に示した表示部104および制御部101により実現される。図1に示したデータ記憶部15は、図2に示した記憶部103により実現される。
次に、本実施の形態の系統図面について説明する。図3は、本実施の形態の系統図面チェック方法の対象となる系統図面の一例を示す図である。図3に示した系統図面は、設備2-1~2-6と接続点3-1~3-7とを含む。設備2-1~2-6は、上述したように電力系統における各設備に対応する部品である。電力系統における設備は、例えば、線設備すなわち配電線、開閉器、変電所、電源を含む。また、電力系統における設備の種別が開閉器である場合は、「入」であるか「切」であるかの入切状態も種別に含まれる。入切状態の記載方法はこれに限定されない。接続点3-1~3-7は、設備2-1~2-6間が接続される点を示す。以下、設備2-1~2-6のそれぞれを、区別せずに示す場合には、設備2と記載し、接続点3-1~3-7のそれぞれを、区別せずに示す場合には、接続点3と記載する。設備2は、隣接する設備2と接続点3を介して接続される。図3に示した例では、例えば、設備2-1は、接続点3-1と接続点3-2にそれぞれ接続され、設備2-2は、接続点3-2と接続点3-3にそれぞれ接続される。
系統図面の作成済みの部分に設備2を追加して配置する場合には、ユーザは、例えば、追加する設備2を、所望の配置位置に配置するようマウス、キーボードなどの入力部102を操作する。設備2の入力方法に特に制約はないが、設備の種別ごとに設備の部品を示す一覧を画面表示しておき、ユーザがマウスにより追加する設備に対応する部品を選択して、ドラッグ アンド ドロップにより、その部品を所望の位置に配置することにより、追加の設備2を入力する。設備2の入力方法は、これに限定されず、例えば、ユーザが、設備2の配置位置を示す情報と、設備2の種別とを入力する方法であってもよい。図面入力部11は、ユーザからの操作による入力を受け付け、ユーザからの入力、すなわちユーザの操作が示す情報を、系統図面データ16の設備情報データ161に追加する。ユーザが設備2の入力を繰り返すことにより、以上の動作が繰り返し行われ、系統図面データ16の設備情報データ161が順次更新される。
図4は、設備情報データ161の構成例を示す図である。設備情報データ161は、設備2の識別情報すなわち設備識別情報である設備ID(IDentifier)と、設備2の種別を示す情報である種別と、設備2の系統図面内の位置を示す情報である位置と、接続情報とを含む。設備IDは、設備2が追加されるたびに、図面入力部11によって自動的に該設備2に付与されてもよいし、ユーザによって入力されてもよい。また、設備2の種別が開閉器である場合は、「入」であるか「切」であるかの入切状態も種別に含まれる。図4に示した例では、「入」状態の開閉器を「開閉器(入)」と記載している。入切状態の記載方法はこれに限定されない。開閉器の入切状態は基本的に変更されないためが、入切状態を変更したい場合には、対応する設備2に関する種別を示す情報を変更する。
接続情報は、各設備2が接続する接続点3のうち電源側の接続点3の識別情報である電源側接続点IDと、各設備2が接続する接続点3のうち電源側でない方の接続点3の識別情報である接続点IDとを含む。上述した設備情報には、電源に関する情報も含まれており、種別が「電源」に対応する設備IDの情報を参照することで電源が接続される接続点IDを把握することができる。図面入力部11は、設備情報に基づいて、電源に接続する接続点3に設備2、該設備2に接続する接続点3を順にたどることで、追加された設備2の接続点3のうちどちら側が電源側であるかを判断することができる。なお、種別が「電源」の場合、設備情報における電源側接続点IDは「0」となる。接続点IDは、隣接する設備2間に設けられる接続点を示す接続点識別情報であり、設備2間の接続関係を示す接続情報である。なお、各接続点3は、設備2が追加されるたびに、図面入力部11によって自動的に生成されてIDが付与されてもよいし、ユーザによりIDが入力されてもよい。
また、ユーザは、既に作成した系統図面を編集したい場合には、入力部102を介して作成済みの系統図面の読出しを指示する。図面入力部11は、データ記憶部15から、指示された系統図面に対応する系統図面データ16を読出して表示する。ユーザは、表示された系統図面に対して、設備2の追加、修正、削除などを行うことができる。なお、系統図面チェック装置1により複数の系統図面が作成される場合には、データ記憶部15に系統図面ごとに系統図面データ16が格納される。
次に、本実施の形態の系統図面のチェック方法について説明する。図5は、本実施の形態の系統図面チェック装置1における系統図面のチェック手順の一例を示すフローチャートである。まず、図1に示すように、系統追跡部12は、追跡する区間を決定する(ステップS1)。追跡する区間とは、本実施の形態の系統図面のチェックにおいて、チェックの単位となる区間である。本実施の形態では、複数の設備を含む区間をチェック単位として、区間の始点の設備から終点までを順次たどることにより、停電チェック、ループチェックなどのチェックを行う。区間の始点の設備から終点までを順次たどることを本実施の形態では追跡とも呼ぶ。追跡する区間は、1回のチェックにおいてチェック対象となる区間である。追跡する区間を、以下追跡区間と呼ぶ。追跡区間は、系統図面内の複数の設備2を含む区間である。系統追跡部12は、追跡区間を決定すると、決定した追跡区間を系統チェック部13へ入力する。
ステップS1では、具体的には、系統追跡部12は、ユーザからの入力に基づいて、追跡区間を決定する。図6は、追跡区間の一例を示す図である。図6では、設備2-5を始点とし設備2-2が終点とする区間が、追跡区間として決定された例を示している。例えば、ユーザが始点の設備2と終点の設備と追跡する方向とをそれぞれ選択するようにしてもよいし、ユーザは、追跡区間の範囲と追跡する方向と始点の設備2を指定し、系統追跡部12が、これらの情報から終点の設備2を求めてもよい。
図5の説明に戻り、系統追跡部12は、追跡区間の始点から終点までの設備情報を取得したかを判断する(ステップS2)。設備情報は、設備情報データ161における1設備分の情報である。始点から終点までの設備2のうち設備情報を取得していない設備2がある場合(ステップS2 No)、追跡対象の設備情報を取得する(ステップS3)。追跡対象とは、追跡区間のうち、その時点で設備情報を取得しておらず設備情報の取得対象となる設備2を示す。詳細には、ステップS3では、系統追跡部12は、前回のステップS3で追跡対象となった設備2の設備情報に基づいて、前回のステップS3で追跡対象となった設備2に隣接する設備2のうち前回までのステップS3で追跡対象となっていない設備2に対応する設備情報を設備情報データ161から読み出す。
例えば、追跡区間が図6に示した追跡区間である場合、初回のステップS3では、系統追跡部12は、始点の設備2-5に関する設備情報を取得する。詳細には、系統追跡部12は、設備情報データ161から設備2-5に対応する設備IDを検索し、検索された設備IDに対応する行のデータを設備情報として取得する。この設備情報には、設備2-5が接続される接続点3の情報が含まれる。設備2-5には、接続点3-5と接続点3-6が接続される。2回目のステップS3では、系統追跡部12は、設備2-5に隣接する2つの接続点3-5,3-6のうち、追跡する方向にある接続点3-5を求め、接続点3-5に接続する設備2を設備情報データ161から検索する。系統追跡部12は、検索して得られた、接続点3-5に接続する設備2に関する設備情報を設備2-5の場合と同様に設備情報データ161から取得する。このようにして、系統追跡部12は、各設備の接続関係を用いて、前回のステップS3で追跡対象となった設備2に隣接する設備2に関する設備情報を取得する。
ステップS3の後、系統追跡部12は、ステップS2の処理を再び実施する。ステップS2で、始点から終点までの設備情報を取得したと判断された場合(ステップS2 Yes)、系統チェック部13は、取得した設備情報を用いて追跡区間の系統チェックを実施する(ステップS4)。具体的には、系統追跡部12が、始点から終点までの設備2の設備情報を系統チェック部13に渡し、系統チェック部13は、系統追跡部12から取得した設備情報を用いて追跡区間に関して停電チェックおよびループチェックのうちの少なくともひとつを実施する。
系統チェック部13における停電チェックおよびループチェックの具体的方法の一例について説明する。まず、停電チェックについて説明する。停電チェックは、停電区間があるか否かのチェックである。系統チェック部13は、追跡区間内に電源がない場合、この追跡区間を停電と判断する。また、系統チェック部13は、追跡区間内で入切状態が「切」の開閉器にはさまれ、かつその区間内に電源が存在しない区間を停電と判断する。図7は、停電と判断される区間の一例を示す図である。図7に示した例では、設備2-11,2-13は、入切状態が「切」の開閉器である。設備2-11は両端がそれぞれ接続点3-11,3-12に接続され、設備2-12は両端がそれぞれ接続点3-12,3-13に接続され、設備2-13は両端がそれぞれ接続点3-13,3-14に接続される。設備2-12が線設備である場合、設備2-11から設備2-13までの区間は停電と判断される。仮に、設備2-12が電源に接続されている場合には、設備2-13は停電と判断されない。系統チェック部13は、取得した設備情報に基づいて上述した停電チェックを実施する。なお、系統チェック部13は、追跡区間を複数の区間に分割し、分割した区間ごとに、停電区間であるか否かの判定を行ってもよい。
次に、ループチェックについて説明する。ループチェックには、以下に示す第1のループチェックと第2のループチェックの2種類がある。第1のループチェックは、追跡区間内に、2つ以上の変電所が接続されているループ状態の箇所があるか否かのチェックである。図8は、追跡区間内に、2つ以上の変電所が接続されているループ状態の一例を示す図である。図8に示した例では、接続点3-21は、変電所に接続されるとともに、設備2-2に接続される。設備2-21は両端が接続点3-21,3-22にそれぞれ接続され、設備2-22は両端が接続点3-22,3-23にそれぞれ接続され、設備2-23は両端が接続点3-23,3-24にそれぞれ接続される。設備2-21,2-23は、入切状態が「入」の開閉器である。設備2-22は線設備である。この場合、図8に示した区間は2つ以上の変電所が接続されているループ状態となる。
系統チェック部13は、第1のループチェックとして、取得した設備情報と変電所に接続される接続点3の接続点IDとに基づいて、変電所に接続される接続点3に接続される設備IDである第1のIDを求める。なお、上述した設備情報には、変電所に関する情報も含まれており、種別が「変電所」に対応する設備IDの情報を参照することで変電所に接続される接続点IDを把握することができる。系統チェック部13は、設備情報に基づいて、第1のIDに対応する設備2が接続する接続点のうち変電所側の接続点の接続点IDである第2のIDを求める。第2のIDが複数得られた場合、すなわち種別が変電所の設備IDが2つ以上得られた場合、系統チェック部13は、これら複数の第2のIDのうち互いに値が異なるものがあるか否かを判断する。求めた複数の第2のIDのうち互いに値が異なるものがあった場合、系統チェック部13は、ループ状態が存在すると判断する。取得した設備情報のうち変電所に接続される設備2に隣接する設備2が複数あったとしても、これらが隣接する変電所側の接続点3の接続点IDが同一であれば、同一の変電所に接続されているだけであり、ループ状態ではない。一方、取得した設備情報のうち変電所に接続される設備2に隣接する設備2が複数あり、これら複数の設備2に隣接する接続点3のうち変電所側の接続点3の接続点IDが異なる場合には、異なる変電所に接続されていることになりループ状態と判定される。
第2のループチェックは、設備2同士でループが生成されていないかのチェックである。設備2同士で生成されているループを、自回線ループとも呼ぶ。第2のループチェックは、設備2がループ状に接続されている否かのチェックである。図9は、自回線ループの一例を示す図である。図9に示した例では、設備2-31は両端が接続点3-31,3-32にそれぞれ接続され、設備2-32は両端が接続点3-32,3-33にそれぞれ接続され、設備2-33は両端が接続点3-33,3-34にそれぞれ接続され、設備2-34は両端が接続点3-34,3-31にそれぞれ接続される。したがって、図9に示すように、設備2-31~2-34はループを形成している。系統チェック部13は、第2のループチェックとして、以下の処理を行う。
(1)設備情報から追跡区間の設備2の設備IDと両端の接続点3の接続点IDとを取得し、設備IDを保持する。
(2)設備情報を用いて、(1)で取得した接続点IDに接続される設備2の設備IDを求める。
(3)(2)で求めた設備IDが、保持している設備IDと一致する場合に、ループ状態であると判断する。
系統チェック部13は、上記の(3)の後、(2)で求めた設備IDを(1)の設備IDに用いて、(1)で接続点IDを取得する。その後、同様に、(2)および(3)を実施する。以上のように、系統チェック部13は、(1)、(2)および(3)を、追跡区間の始点の設備2から終点の設備2まで繰り返し行うことで、自回線ループがあるかのチェックを行うことができる。すなわち、系統チェック部13は、第2のループチェックでは、接続情報に基づいて、追跡区間の始点の設備から終点の設備まで、順に隣接する設備の設備IDを求め、追跡区間のなかで互いに同一の設備IDが存在する場合に設備2がループ状に接続されていると判断する。系統チェック部13は、上述した停電チェック、第1のループチェックおよび第2のループチェックのうちの少なくとも1つを実施すればよいが、以下ではこれら全てを行う例を説明する。なお、系統チェック部13は、これら3つ以外のチェックを行ってもよい。
図5の説明に戻り、ステップS4の後、系統チェック部13は、チェック結果をチェック結果データ17としてデータ記憶部15に格納する。チェック結果表示部14は、チェック結果データ17を読み出し、読み出して得られたデータ、すなわち系統チェックの結果を表示し(ステップS5)、系統図面のチェック処理が終了する。チェック結果の表示方法は、どのような方法であってもよいが、停電チェックの結果であれば、追跡区間全体で停電の有無のみが示されてもよいし、停電と判断された区間が系統図面上に強調表示されるなどであってもよい。第1のループチェックおよび第2のループチェックのチェックについても、同様に、追跡区間全体でループの有無のみが示されてもよいし、ループ状態と判断された箇所が系統図面上に強調表示されるなどであってもよい。
以上のように、本実施の形態の系統図面チェック方法は、系統図面チェック装置1が、系統図面内の複数の設備2を含む区間である追跡区間を決定する第1のステップと、追跡区間に含まれる設備ごとに、設備情報を取得する第2のステップと、を含む。さらに、本実施の形態の系統図面チェック方法は、設備情報に基づいて追跡区間に対して停電チェックおよびループチェックの少なくとも1つを含むチェックを行う第3のステップを含む。
以上述べた系統図面のチェックは、作成途中の系統図面に対して実施されてもよいし、完成した系統図面に対して実施されてもよい。
以上のように、本実施の形態では、チェック対象の区間を指定して、該区間の設備の接続情報に基づいて、区間内の設備に関する情報を順次取得し、取得した情報に基づいて、停電チェック、ループチェックなどの系統チェックを行うようにした。このため、系統図面の作成過程で、設備の入力のたびにチェックを行う必要がなく、系統図面に配置する複数の設備をまとめて入力できる。このため、本実施の形態では、系統図面の作成効率の低下を抑制しつつ作成中の系統図面のチェックが可能となる。
実施の形態2.
図10は、本発明の実施の形態2にかかる系統図面チェック装置の構成例を示す図である。本実施の形態の系統図面チェック装置1aの構成は、実施の形態1の系統図面チェック装置1に通信部18を追加する以外は、実施の形態1の系統図面チェック装置1と同様である。以下、実施の形態1と異なる点を主に説明する。
通信部18は、サーバ装置20と通信を行うことが可能である。系統図面チェック装置1aは、実施の形態1の系統図面チェック装置1と同様に計算機システムにより実現される。この計算機システムの構成例は実施の形態1の図2に示した例と同様である。通信部18は、図2に示した通信部105により実現される。
図面入力部11は実施の形態1と同様の機能を有するとともに、ユーザから、読出し対象の系統図面として、サーバ装置20のデータベース24に登録されている系統図面データに対応する系統図面を指定された場合、通信部18にサーバ装置20から該系統図面データの取得を指示する。通信部18は、サーバ装置20から系統図面データを取得し、データ記憶部15に格納する。系統図面データがデータ記憶部15に格納された後の系統図面チェック装置1aの動作は実施の形態1と同様である。また、図面入力部11は、作成された系統図面データを、サーバ装置20へ送信するよう通信部18に指示し、通信部18が、データ記憶部15から系統図面データを読み出して、サーバ装置20へ送信してもよい。
外部の装置の一例であるサーバ装置20は、通信部21、制御部22およびデータベース記憶部23を備える。データベース記憶部23は、1つ以上の系統図面データを登録可能なデータベース24を記憶する。サーバ装置20は、例えば、図2に示した構成の計算機システムにより実現される。通信部21は、通信部105により実現され、制御部22は制御部101および記憶部103により実現される。データベース記憶部23は、記憶部103により実現される。サーバ装置20は、記憶部103に格納されたプログラムが制御部101により実行されることにより実現される。
サーバ装置20の制御部22は、通信部21を介して、系統図面チェック装置1aおよび他の装置から系統図面データを受信すると、データベース24に登録することにより、データベース記憶部23に系統図面データを格納する。また、制御部22は、通信部21を介して、データベース24に登録されている系統図面データの取得の要求を受信すると、系統図面データを、該要求の送信元の装置へ通信部21を介して送信する。
また、図面入力部11が、ユーザから、読出し対象の系統図面として、サーバ装置20のデータベース24に登録されている系統図面データに対応する系統図面を指定された場合、対応する系統図面データのうち各設備の位置情報など、追跡範囲の指定に必要な情報のみを取得してもよい。また、図面入力部11は、取得したデータを表示に使用した後にデータ記憶部15から削除する構成してもよい。図面入力部11が、追跡範囲の指定に必要な情報のみを取得する場合、系統追跡部12は、通信部18を介して、サーバ装置20のデータベース24の系統図面データから必要な設備情報を取得する。
以上のように、本実施の形態では、系統図面チェック装置1aは、サーバ装置20から設備情報データを含む系統図面データを取得できる。このため、実施の形態1と同様の効果を奏することができるとともに、系統図面チェック装置1aにおけるデータ記憶部15で使用するメモリ容量を実施の形態1に比べて抑制することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1a 系統図面チェック装置、11 図面入力部、12 系統追跡部、13 系統チェック部、14 チェック結果表示部、15 データ記憶部、16 系統図面データ、161 設備情報データ、162 表示用データ、17 チェック結果データ、18,21 通信部、20 サーバ装置、22 制御部、23 データベース記憶部。

Claims (9)

  1. 電力系統の設備の配置を示す系統図面内の複数の前記設備を含む区間である追跡区間を決定し、前記追跡区間に含まれる前記設備ごとに、前記設備間の接続関係を示す接続情報と前記設備の種別を示す情報とを含む設備情報を取得する追跡部と、
    前記設備情報に基づいて前記追跡区間に対して停電チェックおよびループチェックの少なくとも1つを含むチェックを行うチェック部と、
    を備えることを特徴とする系統図面チェック装置。
  2. 前記接続情報は、隣接する設備間に設けられる接続点を示す接続点識別情報であることを特徴とする請求項1に記載の系統図面チェック装置。
  3. 前記チェックは停電区間があるか否かのチェックを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の系統図面チェック装置。
  4. 前記チェックは両端が変電所に接続される区間があるか否かをチェックする第1のループチェックを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の系統図面チェック装置。
  5. 前記チェックは前記設備がループ状に接続されているか否かをチェックする第2のループチェックを含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の系統図面チェック装置。
  6. 前記設備情報は、前記設備を識別する設備識別情報を含み、
    前記チェック部は、前記第2のループチェックでは、
    前記接続情報に基づいて、前記追跡区間の始点の設備から終点の設備まで、順に隣接する設備の設備識別情報を求め、前記追跡区間のなかで互いに同一の前記設備情報が存在する場合に複数の前記設備がループ状に接続されていると判断することを特徴とする請求項5に記載の系統図面チェック装置。
  7. 前記チェックは前記追跡区間内に2つ以上の変電所があるか否かをチェックする第1のループチェックを含み、
    前記チェック部は、前記第1のループチェックでは、
    前記設備情報に基づいて、変電所に接続される接続点に接続される前記設備を求め、前記設備が接続する接続点のうち変電所側の接続点の接続点識別情報を求め、求めた接続点識別情報が複数ある場合、複数の接続点識別情報のうち互いに異なるものがある場合に、前記追跡区間内に2つ以上の変電所があると判断することを特徴とする請求項2に記載の系統図面チェック装置。
  8. 前記設備情報を外部の装置から取得することを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の系統図面チェック装置。
  9. 系統図面チェック装置が、
    電力系統の設備の配置を示す系統図面内の複数の前記設備を含む区間である追跡区間を決定する第1のステップと、
    前記追跡区間に含まれる前記設備ごとに、前記設備間の接続関係を示す接続情報と前記設備の種別を示す情報とを含む設備情報を取得する第2のステップと、
    前記設備情報に基づいて前記追跡区間に対して停電チェックおよびループチェックの少なくとも1つを含むチェックを行う第3のステップと、
    を含むことを特徴とする系統図面チェック方法。
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