JP7032675B1 - コア、回転電気機械、及び静止器 - Google Patents

コア、回転電気機械、及び静止器 Download PDF

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Abstract

【課題】コアの振動を抑制する。【解決手段】コア(11,21)は、互いに積層される複数の電磁鋼板からなる積層体(12,22)を備える。積層体(12,22)は、複数の電磁鋼板における隣り合う一対の電磁鋼板の間に形成される接触領域(C)を有する。接触領域(C)は、互いの摩擦係数が異なる第1摩擦領域(F1)及び第2摩擦領域(F2)を有する。【選択図】図2

Description

本開示は、コア、回転電気機械、及び静止器に関する。
従来より、モータや発電機などの回転電気機械が知られている。特許文献1には、ステータ(固定子)とロータ(回転子)とを備えたモータが開示されている。特許文献1のステータはステータコア(コア)を備え、ロータはロータコア(コア)を備えている。特許文献1のモータは、ステータコアとロータコアとの間にエアギャップが形成されている。
特開2019-180160号公報
上記特許文献1のモータでは、エアギャップに電磁力が作用することで回転力が発生する。このエアギャップに作用する電磁力によって、ステータ及びロータのコアが振動する場合があった。コアが振動すると、この振動がコアを保持する保持部材に伝達されて、保持部材が振動し騒音が発生してしまうことがあった。
本開示の目的は、コアの振動を抑制することである。
本開示の第1の態様は、
互いに積層される複数の電磁鋼板からなる積層体(12,22)を備え、
前記積層体(12,22)は、前記複数の電磁鋼板における隣り合う一対の電磁鋼板の間に形成される接触領域(C)を有し、
前記接触領域(C)は、互いの摩擦係数が異なる第1摩擦領域(F1)及び第2摩擦領域(F2)を有する
ことを特徴とするコアである。
第1の態様では、一対の電磁鋼板が加振されたときに振動量が異なる部分に、減衰効果が得られるように摩擦係数の異なる第1摩擦領域(F1)及び第2摩擦領域(F2)を配置できる。これにより、コア(11,21)の振動を抑制できる。
本開示の第2の態様は、第1の態様のコア(11,21)において、
前記一対の電磁鋼板は、加振されたときに所定の振動量となる第1振動部(V1)と、該第1振動部(V1)よりも大きな振動量となる第2振動部(V2)とを有し、
前記第1摩擦領域(F1)は、前記第1振動部(V1)に形成され、
前記第2摩擦領域(F2)は、前記第2振動部(V2)に形成され、
前記第2摩擦領域(F2)の摩擦係数は、前記第1摩擦領域(F1)の摩擦係数よりも小さい
ことを特徴とする。
第2の態様では、第1摩擦領域(F1)よりも摩擦係数が小さい第2摩擦領域(F2)は、第1振動部(V1)よりも大きな振動量となる第2振動部(V2)に形成される。これにより、一対の電磁鋼板の振動がより減衰される。
本開示の第3の態様は、第1又は第2の態様のコア(11,21)において、
前記一対の電磁鋼板を締結する締結部(13)を更に備え、
前記第1摩擦領域(F1)は、前記第2摩擦領域(F2)よりも前記締結部(13)の近くに位置し、
前記第2摩擦領域(F2)の摩擦係数は、前記第1摩擦領域(F1)の摩擦係数よりも小さい
ことを特徴とする。
第3の態様では、締結部(13)に近い部分では、一対の電磁鋼板の振動量が締結部(13)から離れた部分の振動量よりも小さくなる。第1摩擦領域(F1)は第2摩擦領域(F2)よりも締結部(13)の近くに位置するので、一対の電磁鋼板の振動がより減衰される。
本開示の第4の態様は、第1~第3の態様のいずれか1つのコア(11,21)において、
前記積層体(12,22)は、保持部材(4,2a)に保持され、
前記第2摩擦領域(F2)と前記保持部材(4,2a)との距離が、前記第1摩擦領域(F1)と前記保持部材(4,2a)との距離よりも長く、
前記第2摩擦領域(F2)の摩擦係数は、前記第1摩擦領域(F1)の摩擦係数よりも小さい
ことを特徴とする。
第4の態様では、保持部材(4,2a)から離れた部分では、一対の電磁鋼板の振動量が保持部材(4,2a)の近くよりも大きくなる。第2摩擦領域(F2)と保持部材(4,2a)との距離が、第1摩擦領域(F1)と保持部材(4,2a)との距離よりも長いので、一対の電磁鋼板の振動がより減衰される。
本開示の第5の態様は、第1~第4の態様のいずれか1つのコア(11,21)において、
前記一対の電磁鋼板の少なくとも一方の表面に表面部材(30)が設けられ、
前記第1摩擦領域(F1)及び前記第2摩擦領域(F2)の少なくとも一方が、前記表面部材(30)に形成される
ことを特徴とする。
第5の態様では、第1摩擦領域(F1)及び第2摩擦領域(F2)の少なくとも一方が、表面部材(30)に形成されることにより、第1摩擦領域(F1)及び第2摩擦領域(F2)の摩擦係数を変更できる。
本開示の第6の態様は、第1~第5の態様のいずれか1つのコア(11,21)において、
前記一対の電磁鋼板の前記第1摩擦領域(F1)及び前記第2摩擦領域(F2)は、表面粗さが異なる
ことを特徴とする。
第6の態様では、第1摩擦領域(F1)及び第2摩擦領域(F2)の表面粗さが互いに異なることにより、第1摩擦領域(F1)及び第2摩擦領域(F2)の摩擦係数を変更できる。
本開示の第7の態様は、第1~第6の態様のいずれか1つに記載のコア(11,21)を備えている
ことを特徴とする回転電気機械である。
本開示の第8の態様は、第1~第6の態様のいずれか1つに記載のコア(11,21)を備えている
ことを特徴とする静止器。
図1は、実施形態の圧縮機の縦断面図である。 図2は、固定子コアの締結部の周辺を拡大した断面図である。 図3は、変形例1の固定子コアにおけるケーシングの付近を拡大した断面図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《実施形態》
実施形態について説明する。図1は、実施形態1の圧縮機(1)を示す。圧縮機(1)は、例えば、空気調和装置の冷媒回路(図示は省略)に設けられる。圧縮機(1)は、冷媒回路において、冷媒を圧縮する。圧縮機(1)は、図1に示すように、モータ(2)、圧縮機構(3)、及びケーシング(4)を備えている。
ケーシング(4)は、圧縮機構(3)とモータ(2)とを収容する容器である。ケーシング(4)は、モータ(2)の固定子(10)を保持する保持部材である。
ケーシング(4)は、密閉容器である。ケーシング(4)は、鉄などの金属によって形成されている。ケーシング(4)は、例えば、金属板(鉄等の板材)に、いわゆるロール加工を施して円筒状の部材を形成し、その円筒状部材の両端に鏡板(鉄等の金属)を溶接することで形成される。
圧縮機構(3)は、流体(この例では冷媒)を圧縮する。圧縮機構(3)には、種々の流体機械を採用可能である。例えば、圧縮機構(3)には、ロータリ式圧縮機構、スクロール式圧縮機構などを採用することができる。本例では、圧縮機構(3)は、ケーシング(4)の側面に設けられた吸入管(3a)から流体を吸入し、圧縮した流体をケーシング(4)内に吐出する。ケーシング(4)内に吐出された流体(冷媒)は、吐出管(3b)を介して吐出される。
-モータの構成-
モータ(2)は、回転電気機械の一例である。モータ(2)は、圧縮機構(3)を駆動する。モータ(2)は、磁石埋込型の回転電気機械である。モータ(2)は、固定子(10)と、回転子(20)と、回転軸(2a)とを備えている。
回転軸(2a)は、回転子(20)を保持する保持部材である。回転軸(2a)は、鉄などの金属で形成されている。回転軸(2a)は、圧縮機構(3)にも連結されている。
以下の説明においては、軸方向とは、回転軸(2a)の軸心の方向を意味する。径方向とは、軸方向と直交する方向を意味する。周方向とは、回転軸(2a)の軸心を中心として円に沿う方向を意味する。
〈回転子〉
回転子(20)は、回転子コア(21)と、永久磁石(図示は省略)とを備えている。永久磁石は、回転子コア(21)に形成された貫通孔に収容されている。
回転子コア(21)は、積層体(22)を有する。積層体(22)は、円筒状の部材である。積層体(22)は、多数のプレート部材(以下、回転子用プレート(23)という)が、軸方向に積層されて構成されている。回転子コア(21)は、いわゆる積層コアである。
回転子用プレート(23)は、電磁鋼板によって構成されている。回転子用プレート(23)は、例えば、電磁鋼板をプレス加工することで製造される。回転子用プレート(23)には、絶縁被膜コーティングが施されている。固定子コア(11)を製造する際には、回転子用プレート(23)同士は、例えば、カシメによって、互いを固定する。回転子用プレート(23)の中央には、回転軸(2a)を挿入する貫通孔が形成されている。
〈固定子〉
固定子(10)は、固定子コア(11)と、コイル(16)とを備えている。固定子コア(11)が、本開示のコアに対応する。固定子コア(11)は、積層体(12)と、締結部(13)とを有する。積層体(12)は、円筒状の部材である。積層体(12)は、多数のプレート部材(以下、固定子用プレート(17)という)が、軸方向に積層されて構成されている。言い換えると、固定子用プレート(17)の積層方向は、軸方向と概ね平行である。固定子コア(11)は、いわゆる積層コアである。
固定子用プレート(17)は、電磁鋼板によって構成されている。固定子用プレート(17)は、例えば、電磁鋼板をプレス加工することで製造される。固定子用プレート(17)には、絶縁被膜コーティングが施されている。固定子コア(11)を製造する際には、固定子用プレート(17)同士は、ボルトによって、互いに締結される。本例では、ボルトが締結部(13)である。締結部(13)は、隣り合う一対の電磁鋼板を締結している。固定子用プレート(17)同士は、カシメ又は溶接によって、互いに締結されてもよい。
図2示すように、積層体(12)は、複数の接触領域(C)を有する。各接触領域(C)は、積層体(12)における隣り合う一対の固定子用プレート(17,17)の間に形成される。言い換えると、各接触領域(C)は、複数の電磁鋼板における隣り合う一対の電磁鋼板の間に形成される。
接触領域(C)は、直接接触領域(D)と、複数の摩擦領域(F1,F2)とを有する。直接接触領域(D)は、隣り合う一対の固定子用プレート(17,17)が直接に接触している領域である。摩擦領域(F1,F2)は、直接接触領域(D)に対して摩擦係数が変更された領域である。複数の摩擦領域(F1,F2)は、互いの摩擦係数が異なる。ここでいう摩擦係数は、静止摩擦係数と動摩擦係数とを含む。
複数の摩擦領域(F1,F2)は、第1摩擦領域(F1)及び第2摩擦領域(F2)を含む。なお、各摩擦領域(F1,F2)の摩擦係数は、JIS K7125:1999に準拠して測定を行う。
第1摩擦領域(F1)は、締結部(13)の周辺に設けられている。本例では、第1摩擦領域(F1)は、締結部(13)から所定の間隔を空けて、締結部(13)の周囲を囲むように形成されている。
第2摩擦領域(F2)は、第1摩擦領域(F1)よりも締結部(13)から離れている。ここで、締結部(13)と第1摩擦領域(F1)との最短距離を第1距離L1とし、締結部(13)と第2摩擦領域(F2)との最短距離を第2距離L2とする。第2距離L2は、第1距離L1よりも長い(L1<L2)。言い換えると、第1摩擦領域(F1)は、第2摩擦領域(F2)よりも締結部(13)の近くに位置する。
第1摩擦領域は、その幅(径方向の長さ)がd1の円環状に形成されている。第2摩擦領域(F2)は、その幅がd2の帯状に形成されている。本例では、各接触領域(C)に設けられる第1摩擦領域(F1)の幅d1は、互いに同一である。各接触領域(C)に設けられる第2摩擦領域(F2)の幅d2も、互いに同一である。複数の第1摩擦領域(F1)及び第2摩擦領域(F2)は、それぞれ積層方向に重なっている。
一対の固定子用プレート(17,17)のうち一方の表面には、表面部材(30)が設けられている。本例では、一対の固定子用プレート(17,17)のうち下方の表面に、第1表面部材(31)と第2表面部材(32)とが設けられている。第1表面部材(31)は、ゴムで構成されている。第2表面部材(32)は、樹脂で構成されている。第1摩擦領域(F1)は、第1表面部材(31)と固定子用プレート(17)との間に形成される。第2摩擦領域(F2)は、第2表面部材(32)と固定子用プレート(17)との間に形成される。第2摩擦領域(F2)の摩擦係数μ2は、第1摩擦係数の摩擦係数μ1よりも小さい(μ1>μ2)。
ところで、モータが駆動すると固定子(10)と回転子(20)の間に形成された隙間(いわゆるエアギャップ)に電磁力が作用する。この電磁力により積層体(12)が加振される。積層体(12)が加振されると、隣り合う一対の固定子用プレート(17,17)が振動する。1つの接触領域(C)内に互いに摩擦係数が異なる複数の摩擦領域(F1,F2)が形成されているので、一対の固定子用プレート(17,17)が振動したときに、一対の固定子用プレート(17,17)における各摩擦領域(F1,F2)を形成する部分のせん断方向の移動量が互いに異なる。
具体的には、第2摩擦領域(F2)の摩擦係数μ2は、第1摩擦係数の摩擦係数μ1よりも小さい(μ1>μ2)ため、第1摩擦領域(F1)では、固定子用プレート(17)は第1表面部材(31)に対してせん断方向に移動しにくく、第2摩擦領域(F2)では、固定子用プレート(17)は第2表面部材(32)に対してせん断方向に移動しやすい。
ここで、積層体(12)が振動したとき、締結部(13)の周辺では、隣り合う一対の固定子用プレート(17,17)は所定の振動量で振動する。締結部(13)の周辺に対して締結部(13)から離れた部分では、固定子用プレート(17)同士が固定されていないので、第1振動部(V1)よりも大きな振動量で振動する。
所定の振動量で振動する締結部(13)の周辺を第1振動部(V1)とし、締結部(13)から離れ第1振動部(V1)よりも大きな振動量で振動する部分を第2振動部(V2)とする。このとき、第1摩擦領域(F1)を第1振動部(V1)に形成し、第2摩擦領域(F2)を第2振動部(V2)に形成する。
第1振動部(V1)よりも大きな振動量で振動する第2振動部(V2)の摩擦係数が、第1振動部(V1)の摩擦係数よりも小さいので、第2振動部(V2)では、第2表面部材(32)に対する固定子用プレート(17)の移動量を大きくできる。これにより、第2振動部(V2)における振動エネルギーを摩擦による熱エネルギーに変換でき、一対の固定子用プレート(17,17)の振動がより減衰できる。
-実施形態1の特徴-
本実施形態の特徴(1)は、接触領域(C)が互いの摩擦係数が異なる第1摩擦領域(F1)及び第2摩擦領域(F2)を有することである。
本実施形態の特徴(1)によれば、一対の固定子用プレート(17,17)が加振されたときに振動量が異なる部分に、減衰効果が得られるように摩擦係数の異なる第1摩擦領域(F1)及び第2摩擦領域(F2)を配置できる。これにより、固定子コア(11)の振動を抑制できる。
本実施形態の特徴(2)は、一対の固定子用プレート(17,17)は、加振されたときに所定の振動量となる第1振動部(V1)と、該第1振動部(V1)よりも大きな振動量となる第2振動部(V2)とを有し、第1摩擦領域(F1)は、第1振動部(V1)に形成され、第2摩擦領域(F2)は、第2振動部(V2)に形成され、第2摩擦領域(F2)の摩擦係数は、第1摩擦領域(F1)の摩擦係数よりも小さいことである。
本実施形態の特徴(2)によれば、第1摩擦領域(F1)よりも摩擦係数が小さい第2摩擦領域(F2)は、第1振動部(V1)よりも大きな振動量となる第2振動部(V2)に形成される。積層体(12)が振動すると、第2振動部(V2)では、固定子用プレート(17)の移動量が第1振動部(V1)に比べ大きくなる。これにより、第2振動部(V2)における振動エネルギーを摩擦による熱エネルギーに変換でき、一対の固定子用プレート(17,17)の振動がより減衰される。
本実施形態の特徴(3)は、第1摩擦領域(F1)は、第2摩擦領域(F2)よりも締結部(13)の近くに位置することである。
本実施形態の特徴(3)によれば、締結部(13)に近い部分では、一対の固定子用プレート(17,17)の振動量が締結部(13)から離れた部分の振動量よりも小さくなる。第2摩擦領域(F2)よりも締結部(13)の近くに第1摩擦領域(F1)が位置するので、一対の固定子用プレート(17,17)の振動がより減衰される。
本実施形態の特徴(4)は、一対の固定子用プレート(17,17)の少なくとも一方の表面に表面部材(30)が設けられ、第1摩擦領域(F1)及び第2摩擦領域(F2)の少なくとも一方が表面部材(30)に形成されることである。
本実施形態の特徴(4)によれば、第1摩擦領域(F1)及び第2摩擦領域(F2)の少なくとも一方が、表面部材(30)に形成されることにより、一対の固定子用プレート(17,17)の振動を減衰できる。
-実施形態の変形例-
〈変形例1〉
図3に示すように、本実施形態の固定子コア(11)では、第1摩擦領域(F1)は、ケーシング(4)の付近に位置してもよい。
具体的には、固定子コア(11)の積層体(12)は、ケーシング(4)に保持される。第1摩擦領域(F1)は、ケーシング(4)の内周面から径方向に所定の間隔を空けて、ケーシング(4)に沿って周方向に形成されている。第2摩擦領域(F2)は、第1摩擦領域(F1)よりもケーシング(4)から離れている。第2摩擦領域(F2)は、第1摩擦領域(F1)から径方向に所定の間隔を空けて、周方向に形成されている。第2摩擦領域(F2)とケーシング(4)との距離L2は、第1摩擦領域(F1)とケーシング(4)との距離L1よりも長い(L1<L2)。
本例においても、積層体(12)が振動すると、積層体(12)を保持しているケーシング(4)の付近(第1振動部(V1))では、一対の固定子用プレート(17,17)が所定の振動量で振動する。一方、ケーシング(4)から離れた部分(第2振動部(V2))では、固定子用プレート(17)同士が互いに移動できるので、第1振動部(V1)よりも大きな振動量で振動する。
ケーシング(4)から離れた第2振動部(V2)の摩擦係数は、ケーシング(4)の付近に位置する第1振動部(V1)の摩擦係数よりも小さいので、第2振動部(V2)では、第2表面部材(32)に対する固定子用プレート(17)の移動量を大きくできる。これにより、第2振動部(V2)における振動によるエネルギーを摩擦による熱エネルギーに変換でき、一対の固定子用プレート(17,17)の振動がより減衰できる。
〈変形例2〉
本実施形態の固定子コア(11)では、表面部材(30)は、接着材、ワニス、固定子用プレート(17)の表面に塗布したコーティング剤などでもよい。本変形例においても、一対の固定子用プレート(17,17)の振動を減衰できる。
〈変形例3〉
本実施形態の固定子コア(11)では、一対の固定子用プレート(17,17)における第1摩擦領域(F1)及び第2摩擦領域(F2)は、表面粗さが異なってもよい。
具体的には、例えば、複数の摩擦領域(F1,F2)の少なくとも一つは、一対の固定子用プレート(17,17)の少なくとも一方の表面の表面粗さを変更する加工が施されてもよい。言い換えると、固定子用プレート(17)に表面部材(30)を設ける代わりに、固定子用プレート(17)に表面粗さを変更する加工を施してもよい。
表面粗さを変更する加工を施す場合、摩擦領域(F1,F2)には、一対の固定子用プレート(17,17)のうち少なくとも一方の表面に微小な凹凸を形成してもよい。また、一対の固定子用プレート(17,17)のうち少なくとも一方の表面に鏡面加工を施してもよい。
ここで、表面粗さとは、算術平均粗さ(Ra)のことである。本変形例における表面粗さは、接触式表面粗さ計を用いて測定を行う。第2摩擦領域(F2)の算術平均粗さの値は、第1摩擦領域(F1)の算術平均粗さの値よりも小さい。
本変形例においても、第1摩擦領域(F1)及び第2摩擦領域(F2)の表面粗さが互いに異なることにより、第1摩擦領域(F1)及び第2摩擦領域(F2)の摩擦係数を変更できる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態の固定子コア(11)において、固定子用プレート(17)同士は、カシメによって互いに固定されてもよい。この場合、カシメ部分が本開示の締結部(13)である。
上記実施形態の固定子コア(11)において、締結部(13)と第1摩擦領域(F1)とは接していてもよい。言い換えると、締結部(13)と第1摩擦領域(F1)の最短距離である第1距離L1は、ゼロでもよい。
上記実施形態の固定子コア(11)において、第1摩擦領域(F1)と第2摩擦領域(F2)とは接していてもよい。
上記実施形態の固定子コア(11)において、各接触領域(C)の第1摩擦領域(F1)の幅d1は、互いに同一でなくてもよい。第2摩擦領域(F2)も同様に、第2摩擦領域(F2)の幅d2は、互いに同一でなくてもよい。
上記実施形態の固定子コア(11)において、複数の接触領域(C)のうち、一部の接触領域(C)が複数の摩擦領域(F1,F2)を有していてもよい。
上記実施形態の接触領域(C)の構成は、回転子コア(21)に適用してもよい。この場合、回転軸(2a)が本開示の保持部材に対応する。
上記実施形態では、回転電気機械の一例としてモータを挙げて説明したが、接触領域(C)の構成は発電機に適用してもよい。
上記実施形態の接触領域(C)の構成は、静止器に適用してもよい。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態、変形例、及びその他の実施形態は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。
以上に述べた「第1」、「第2」、「第3」…という記載は、これらの記載が付与された語句を区別するために用いられており、その語句の数や順序までも限定するものではない。
以上説明したように、本開示は、コア、回転電気機械、及び静止器について有用である。
1 圧縮機
2 モータ(回転電気機械)
2a 回転軸(保持部材)
4 ケーシング(保持部材)
11 固定子コア(コア)
12 積層体
13 締結部
17 固定子用プレート
21 回転子コア(コア)
22 積層体
30 表面部材
31 第1表面部材
32 第2表面部材
C 接触領域
F1 第1摩擦領域
F2 第2摩擦領域
V1 第1振動部
V2 第2振動部

Claims (8)

  1. 互いに積層される複数の電磁鋼板からなる積層体(12,22)を備え、
    前記積層体(12,22)は、前記複数の電磁鋼板における隣り合う一対の電磁鋼板の間に形成される接触領域(C)を有し、
    前記接触領域(C)は、隣り合う一対の電磁鋼板が直接に接触する直接接触領域(D)と、該直接接触領域(D)に対して摩擦係数が変更された第1摩擦領域(F1)及び第2摩擦領域(F2)を有し、
    前記第1摩擦領域(F1)及び前記第2摩擦領域(F2)は、互いの摩擦係数が異なる
    ことを特徴とするコア。
  2. 互いに積層される複数の電磁鋼板からなる積層体(12,22)を備え、
    前記積層体(12,22)は、前記複数の電磁鋼板における隣り合う一対の電磁鋼板の間に形成される接触領域(C)を有し、
    前記接触領域(C)は、互いの摩擦係数が異なる第1摩擦領域(F1)及び第2摩擦領域(F2)を有し、
    前記一対の電磁鋼板は、加振されたときに所定の振動量となる第1振動部(V1)と、該第1振動部(V1)よりも大きな振動量となる第2振動部(V2)とを有し、
    前記第1摩擦領域(F1)は、前記第1振動部(V1)に形成され、
    前記第2摩擦領域(F2)は、前記第2振動部(V2)に形成され、
    前記第2摩擦領域(F2)の摩擦係数は、前記第1摩擦領域(F1)の摩擦係数よりも小さい
    ことを特徴とするコア。
  3. 互いに積層される複数の電磁鋼板からなる積層体(12,22)を備え、
    前記積層体(12,22)は、前記複数の電磁鋼板における隣り合う一対の電磁鋼板の間に形成される接触領域(C)を有し、
    前記接触領域(C)は、互いの摩擦係数が異なる第1摩擦領域(F1)及び第2摩擦領域(F2)を有し、
    前記積層体(12,22)は、保持部材(4,2a)に保持され、
    前記第2摩擦領域(F2)と前記保持部材(4,2a)との距離が、前記第1摩擦領域(F1)と前記保持部材(4,2a)との距離よりも長く、
    前記第2摩擦領域(F2)の摩擦係数は、前記第1摩擦領域(F1)の摩擦係数よりも小さい
    ことを特徴とするコア。
  4. 請求項1~3のいずれか1つのコア(11,21)において、
    前記一対の電磁鋼板を締結する締結部(13)を更に備え、
    前記第1摩擦領域(F1)は、前記第2摩擦領域(F2)よりも前記締結部(13)の近くに位置し、
    前記第2摩擦領域(F2)の摩擦係数は、前記第1摩擦領域(F1)の摩擦係数よりも小さい
    ことを特徴とするコア。
  5. 請求項1~4のいずれか1つのコア(11,21)において、
    前記一対の電磁鋼板の少なくとも一方の表面に表面部材(30)が設けられ、
    前記第1摩擦領域(F1)及び前記第2摩擦領域(F2)の少なくとも一方が、前記表面部材(30)に形成される
    ことを特徴とするコア。
  6. 請求項1~5のいずれか1つのコア(11,21)において、
    前記一対の電磁鋼板の前記第1摩擦領域(F1)及び前記第2摩擦領域(F2)は、表面粗さが異なる
    ことを特徴とするコア。
  7. 請求項1~6のいずれか1つに記載のコア(11,21)を備えている
    ことを特徴とする回転電気機械。
  8. 請求項1~6のいずれか1つに記載のコア(11,21)を備えている
    ことを特徴とする静止器。
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