JP7031932B2 - 放送信号送信装置および放送信号送信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも2系統の放送信号送信システムを含む放送信号送信装置、および放送信号送信装置で実行される放送信号送信方法に関する。
デジタル放送用の放送信号送信装置には、アナログ放送用の放送信号送信装置と同様に、高い信頼性が要求される。そのような要求に応じて、一般に、冗長構成の放送信号送信装置が使用される。冗長構成の放送信号送信装置は、少なくとも2系統の放送信号送信システムを含む。以下、実際に運用に供されている放送信号送信システムを現用系システムという。運用に供されていない放送信号送信システムを予備系システム(待機系システム)という。
例えば、現用系システムが故障すると、予備系システムが現用系システムに切り替えられる。また、現用系システムに対する保守作業が開始されるときに、予備系システムが現用系システムに切り替えられる。切り替えに際して、映像信号や音声信号の瞬断が発生しないことが求められる。すなわち、映像信号や音声信号の瞬断が発生しないシームレスな切り替えが求められる。
映像の高精細化の要請に応じて、水平方向1920×垂直方向1080(画素)のフルHD(High Definition )の映像(以下、2Kという。)が供給されている。また、水平方向3840×垂直方向2160(画素)の高精細映像(以下、4Kという。)の試験放送や商用放送が開始されている。さらに、水平方向7680×垂直方向4320(画素)の高精細映像(以下、8Kという。)の商用放送が計画されている。
2Kの放送では、例えば、特許文献1に記載されているように、映像信号および音声信号に無効期間(GAP:隙間期間ともいう。)を挿入することによって、シームレスな切り替えが行われる。無効期間として、例えば、188または204バイトの固定長のTS(Transport Stream)パケットが使用される。なお、無効期間において、映像信号および音声信号は出力されない。
4Kの放送および8Kの放送では、MMT(MPEG(Moving Picture Experts Group) Media Transport)・TLV(Type Length Value )方式が使用可能である。MMT・TLV方式では、符号化された映像信号および音声信号等が、MMTP(MMT Protocol)パケットに格納される。MMTPパケットは、IP(Internet Protocol )パケットで伝送される。MMTPパケットは、可変長パケットである。TLVパケットは、MMTPパケットにパケット種別とデータ長が付加された可変長パケットである。TLVパケットの伝送には、TLV多重化方式が用いられる。TLV多重化方式は、例えば、非特許文献2の第3章「3.2 多重信号のフレーム構成」の「図3.2-1 伝送主信号の生成」に従う方式である。TLV多重化方式には、5645バイトをスロット単位としたTLVスロットで信号を伝送する局間TLV伝送フォーマットがある。各スロット単位には、主信号と、ヌルデータ(NULL)と、TMCC 基本情報とが含まれる。主信号は、複数のTLVパケットを連結した信号である。ヌルデータは、主信号に関する制御情報領域であるスロットヘッダに、誤り訂正符号(BCH、LDPC(Low Density Parity Check))およびスタッフビットを付加するための領域である。また、TLV多重化方式には、合成TLV伝送フォーマットがある。合成TLV伝送フォーマットでは、局間TLV伝送フォーマットに165バイトのTMCC伝送情報のフィールドが付加される。
特許文献2は、1フレームが120スロットで構成されるTLV多重化方式を用いる放送信号送信装置を開示する。また、特許文献2には、1つのTLVパケットが複数のスロットにまたがることがあることが記載されている。さらに、特許文献2は、現用系システムと予備系システムとの切り替えに、各々のスロットに設定されるTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration and Control )基本情報が利用可能であることを開示する。具体的には、TMCC基本情報に、当該スロットにおいてTLVパケットが完結するか否かの情報が含められる。
なお、TMCC基本情報のフォーマットは、非特許文献1に規定されている。
また、非特許文献3には、MMTPパケットを格納するIPパケットの構造やTLVパケットの構造が記載されている。
特開2005-94390号公報 特開2017-118331号公報
ARIB(Association of Radio Industries and Business:電波産業会)規格 TR-B39 「高度広帯域衛星デジタル放送運用規定」,電波産業会,2018年 1月22日 ARIB規格 STD-B44 2.1版 「高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式」,2016年 3月25日 ARIB規格 STD-B32 3.0版「デジタル放送における映像符号化、音声符号化及び多重化方式」,電波産業会,2014年 7月31日
上述したように、特許文献2には、現用系と予備系との切り替えのために、スロットにおいてTLVパケットが完結するか否かの情報がTMCC基本情報に設定されることが記載されている。しかし、特許文献2は、現用系システムと予備系システムとが、TLVパケットが完結するか否かの情報を利用して具体的にどのようにして切り替えを実行するのかを開示していない。
本発明は、MMT・TLV方式で放送信号を送信する場合に、TMCC基本情報を利用して現用系と予備系とをシームレスに切り替えることができる放送信号送信装置および放送信号送信方法を提供することを目的とする。
本発明による放送信号送信装置は、MMT・TLV方式で送信信号を作成する、冗長構成された放送信号送信装置であって、少なくとも映像信号と音声信号との符号化処理を実行し、符号化されたデータをMMTPパケットに格納し、MMTPパケットをIPパケット化する第1符号化手段と、第1符号化手段と同じ機能を有する第2符号化手段と、少なくとも第1符号化手段が出力したIPパケット化されたMMTPパケットをTLVパケットに格納する第1多重化手段と、第1多重化手段と同じ機能を有する第2多重化手段と、第1多重化手段が出力したデータと第2多重化手段が出力したデータとのいずれかを選択する切替手段とを備え、第1符号化手段と第2符号化手段とは、それぞれ、現用系と予備系の切替要求が入力されたときに、IPパケットのヘッダに切替要求発生フラグをセットし、切替要求発生フラグをセットしてから所定期間が経過したときに、IPパケットのヘッダに切替実行フラグをセットし、第1多重化手段と第2多重化手段とは、それぞれ、IPパケットのヘッダにおける切替要求発生フラグに基づいて、TMCC基本情報フィールド中に切替要求発生フラグを設定し、切替要求発生フラグを設定してから所定期間が経過したときにTMCC基本情報フィールド中に切替実行フラグを設定し、切替手段は、TMCC基本情報フィールドに実行フラグが設定されたことに応じて、第1多重化手段と第2多重化手段とのうちの現用系のデータを選択する状態から、第1多重化手段と第2多重化手段とのうちの予備系のデータを選択する状態に切り替える切替処理を実行する。
本発明による放送信号送信方法は、MMT・TLV方式で送信信号を作成する、冗長構成された放送信号送信装置で実行される放送信号送信方法であって、少なくとも映像信号と音声信号との符号化処理を実行し、符号化されたデータをMMTPパケットに格納し、MMTPパケットをIPパケット化する第1符号化ステップと、第1符号化ステップとは別に実行されるが、第1符号化ステップと同じ処理である第2符号化ステップと、少なくとも第1符号化ステップが出力したIPパケット化されたMMTPパケットをTLVパケットに格納する第1多重化ステップと、第1多重化ステップとは別に実行されるが、第1多重化ステップと同じ処理である第2多重化ステップと、第1多重化ステップが出力したデータと第2多重化ステップが出力したデータとのいずれかを選択する切替ステップとを実行し、第1符号化ステップと第2符号化ステップとのそれぞれで、現用系と予備系の切替要求が入力されたときに、IPパケットのヘッダに切替要求発生フラグをセットし、切替要求発生フラグをセットしてから所定期間が経過したときに、IPパケットのヘッダに切替実行フラグをセットし、第1多重化ステップと第2多重化ステップとのそれぞれで、IPパケットのヘッダにおける切替要求発生フラグに基づいて、TMCC基本情報フィールド中に切替要求発生フラグを設定し、切替要求発生フラグを設定してから所定期間が経過したときにTMCC基本情報フィールド中に切替実行フラグを設定し、切替ステップで、TMCC基本情報フィールドに切替実行フラグが設定されたことに応じて、第1多重化ステップが出力したデータと第2多重化ステップが出力したデータとのうちの現用系のステップからのデータを選択する状態から、第1多重化ステップが出力したデータと第2多重化ステップが出力したデータとのうちの予備系のステップからのデータを選択する状態に切り替える切替処理を実行する。
本発明によれば、MMT・TLV方式で放送信号を送信する場合に、TMCC基本情報を利用して現用系と予備系とをシームレスに切り替えることができる。
放送信号送信装置の構成例を示すブロック図である。 MTTPパケットとTLVパケットとの関係を示す説明図である。 第1MMT多重化部が出力するIPパケットのヘッダ部の構成例を示す説明図である。 1フレームを構成するスロットの例を示す説明図である。 TMCC基本情報フィールドの構成の一例を示す説明図である。 合成TLV伝送フォーマットの一例を示す説明図である。 第1エンコーダの動作を示すフローチャートである。 第1TLV多重化部の動作を示すフローチャートである。 切替器の動作を示すフローチャートである。 第1TLV多重化部および切替器の動作を説明するための説明図である。 第2の実施形態における第1TLV多重化部および切替器の動作を説明するための説明図である。 放送信号送信装置の主要部を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
実施形態1.
図1は、放送信号送信装置の構成例を示すブロック図である。図1に示す放送信号送信装置1は、第1系統100、第2系統200、制御部300、基準GOP(Group of Pictures )発生部400、切替器501,502およびフレーム同期信号発生部600を含む。
第1系統100は、第1エンコーダ101、第1MMT多重化部102および第1TLV多重化部103を含む。第2系統200は、第2エンコーダ201、第2MMT多重化部202および第2TLV多重化部203を含む。
第1エンコーダ101は、例えばHEVC(High Efficiency Video Coding)方式に基づいて、映像信号および音声信号を符号化する。
なお、図1には示されていないが、第1系統100と第2系統200の各々には、低階層エンコーダ、SI(Service Information )送出装置、字幕送出装置等も含まれていることがある。8K/4K放送では、階層伝送が使用される。階層伝送では、高階層のサービスと低階層のサービス(例えば、高階層としての8K放送と低階層としての4K放送、または、高階層としての4K放送と低階層としての2K放送)の信号が多重化されて伝送される。低階層エンコーダは、低階層の映像信号および音声信号を符号化する装置である。
第1MMT多重化部102は、MMT多重化処理を実行する。MMT多重化処理は、第1エンコーダ101の出力信号(IPパケット化されたMMTPパケット)とその他の装置(低階層エンコーダ、SI送出装置、字幕送出装置等)が出力するMMTPパケット(IPパケット化されたMMTPパケット)とを多重化する処理である。なお、上述したように、MMTPパケットはIPパケットに格納されている。
第1TLV多重化部103は、多重化されたMMTPパケットをTLVパケットに格納する。
第2エンコーダ201は、第1エンコーダ101と同じ機能を有する。第2MMT多重化部202は、第1MMT多重化部102と同じ機能を有する。第2TLV多重化部203は、第1TLV多重化部103と同じ機能を有する。
切替器501は、第1系統100からの信号(データ)と第2系統200からの信号(データ)とのうち、現用系になっている系統からの信号を選択する。なお、切替機能も、2つの切替器501,502によって冗長化されている。よって、切替器502は、切替器501と同じ機能を有する。
制御部300は、第1エンコーダ101、第2エンコーダ201、第1TLV多重化部103、第2TLV多重化部203、および切替器501,502に切替制御信号を出力する。
第1系統100と第2系統200とのうちのいずれかが現用系で運用される。すなわち、第1系統100が現用系のシステムである場合、第2系統200が予備系システムになる。その場合、切替器501,502(具体的には、現用系になっている一方)は、第1系統100の信号(データ)を通過させる。また、第2系統200が現用系のシステムである場合、第1系統100が予備系システムになる。その場合、切替器501,502(具体的には、現用系になっている一方)は、第2系統200の信号(データ)を通過させる。
切替器501,502を通過した信号は、例えば、アップリンク局に伝送される。
基準GOP発生部400は、BB(Black Burst )信号を基準信号として、GOP同期信号を作成する。GOP同期信号は、第1系統100と第2系統200とに出力される。MMTでは、MPU(Media Processing Unit )が処理単位であるが、MPUは、第1系統100と第2系統200とにおいて、GOPに同期する(単位が同じである。)ように制御される。また、基準GOP発生部400は、時刻同期のための基準となる信号を入力し、第1系統100と第2系統200とに、時刻同期のためのNTP(Network Time Protocol )信号を出力する。
フレーム同期信号発生部600は、基準クロック信号に同期したフレーム同期信号を生成する。フレーム同期信号発生部600は、第1TLV多重化部103、第2TLV多重化部203、および切替器501,502に、フレーム同期信号を供給する。第1TLV多重化部103および第2TLV多重化部203は、フレーム同期信号に同期して、第1MMT多重化部102および第2MMT多重化部202からの信号を多重化する。
本実施形態では、第1系統100と第2系統200とは、制御部300から出力される切替制御信号に応じて、以下に説明する方法によって、シームレスな切り替えを実現する。制御部300は、現用系と予備系の切り替えがなされるべきときに、第1系統100と第2系統200とに切替制御信号を出力する。
なお、以下、第1系統100における各ブロック(第1エンコーダ101、第1MMT多重化部102、第1TLV多重化部103)および切替器501の機能および動作を例にして説明を行う。しかし、第2系統200における各ブロック(第2エンコーダ201、第2MMT多重化部202、第2TLV多重化部203)も第1系統100における各ブロックの機能と同様の機能を有する。そして、第2系統200における各ブロックは、第1系統100における各ブロックと同様の動作を行う。また、切替器502は、切替器501と同様の機能を有し、かつ、同様の動作を行う。
図2は、MTTPパケットとTLVパケットとの関係が模式的に示された説明図である。MMT・TLV方式では、図2に示すように、MMTPパケットは、IPパケットで伝送される。IPパケットは、TLVパケットに格納される。
図3は、第1エンコーダ101が出力するIPパケットのヘッダ部(ヘッダ)の構成例を示す説明図である。図3には、非特許文献3に記載されたIPv6パケットのヘッダ部が例示されている。なお、本実施形態ではIPv6パケットの使用を例にするが、第1エンコーダ101は、IPv4パケットを使用することも可能である。
図3に示す例では、IPパケットのヘッダは、バージョン(4ビット)、トラフィッククラス(8ビット)、フローラベル(20ビット)、ペイロード長(16ビット)、ネクストヘッダ(8ビット)、ホップリミット(8ビット)、送信元アドレス(128ビット)、および宛先アドレス(128ビット)の各フィールドを含む。
本実施形態では、第1エンコーダ101は、IPパケットのヘッダにおけるトラフィッククラスのフィールドを利用してGAPの開始および終了を示す情報を第1TLV多重化部103に伝達する。具体的には、第1エンコーダ101は、トラフィッククラスのフィールドの第6ビット(フィールドにおけるビット番号を第0~第7ビットとする。)にEnd フラグを設定し、第7ビットにStart フラグを設定する。なお、第6ビットおよび第7ビットを使用することは一例であり、他のビットが使用されてもよい。
End フラグは、非GAP期間の終了を意味する。換言すれば、End フラグは、GAP期間の開始を意味する。Start フラグは、非GAP期間の開始を意味する。換言すれば、Start フラグは、GAP期間の終了を意味する。
なお、END フラグの有意な値は"1" であるとする。START フラグの有意な値は"1" であるとする。なお、一例として、第1エンコーダ101は、END フラグとSTART フラグとを同時に有意にしないように制御する。
図4は、1フレームを構成するスロットの例を示す説明図である。図4の(A)には、40スロットで1フレームが構成される例が示されている。図4の(B)には、120スロットで1フレームが構成される例が示されている。なお、図4に示された例は、非特許文献1に記載されている。
図4に示す例では、各スロットは、スロットヘッダ、主信号(TLV)、BCH、スタッフビット、LDPC、TMCC基本情報のフィールドを含む。主信号(TLV)フィールドに、TLVパケットを連結した主信号が設定される。BCHフィールドには、誤り訂正符号としてのBCH符号が設定される。スタッフビットフィールドには、スタッフビットが設定される。LDPCフィールドには、内符号としてのLDPC符号が設定される。なお、図4の下段に示されているNULL領域は、BCH符号、スタッフビットおよびLDPC符号が設定される領域である。
図4に示された(5610バイト+35バイト)の各スロットの信号がそのまま伝送されることもあるが、さらにデータが付加された信号が伝送されることもある。データが付加された信号のフォーマットは、上述した合成TLV伝送フォーマットである。
合成TLV伝送フォーマットでは、図4に示された(5610バイト+35バイト)の信号に、例えば、165バイトのTMCC伝送情報のフィールドが付加される。TMCC伝送情報フィールドには、伝送モード(変調方式や符号化率)、ストリーム種別、送受信制御情報等のデータ(TMCC伝送情報)が含まれる。なお、TMCC伝送情報は、120スロットのうちの第1~第7スロットにおけるTMCC伝送情報フィールド、および第8スロットにおけるTMCC伝送情報フィールドの一部に設定される。第8スロットにおけるTMCC伝送情報フィールドの他部、および第9~第120スロットのTMCC伝送情報フィールドには、NULLが設定される。
図5は、TMCC基本情報フィールドの構成の一例を示す説明図である。図5には、35バイトのTMCC基本情報が示されている。TMCC基本情報は、少なくともスロットの属性(有効であるのか無効スロットであるのかを示す。)およびスロットカウンタ(スロットの番号を示す。)を含む。図5に示されるTMCC基本情報のうち第10バイト以外の情報は、非特許文献1に示されている「TMCC基本情報ビットの割り当て」による情報と同じである。
本実施形態では、非特許文献1に示されているTMCC基本情報と比較した場合、第10バイトの第7ビットにEND フラグが設定され(各バイトはビット番号が第0~第7ビットのビットで構成されているとする。)、第6ビットにSTART フラグが設定される点が異なる。
TMCC基本情報におけるSTART フラグの意味は、図3に例示されたStart フラグの意味と同じである。また、END フラグの意味は、図3に例示されたEnd フラグの意味と同じである。
なお、END フラグの有意な値は"1" であるとする。START フラグの有意な値は"1" であるとする。一例として、第1TLV多重化部103は、END フラグとSTART フラグとを同時に有意にしないように制御する。また、第7ビットおよび第6ビットを使用することは一例であり、他のビットが使用されてもよい。また、例えば、第7ビットにSTART フラグが設定され、第6ビットにEND フラグが設定されるようにしてもよい。
第1TLV多重化部103は、制御部300から切替制御信号で切替開始を指示されたことを契機にして、MMTPパケット(具体的には、IPパケット)のトラフィッククラスのフィールドの監視を開始する。第1TLV多重化部103は、トラフィッククラスのフィールドにおいてEnd フラグを検出したら、TMCC基本情報におけるEND フラグをセットする。すなわち、第1TLV多重化部103は、END フラグの値を有意にする。また、第1TLV多重化部103は、例えば、所定期間経過後に、TMCC基本情報におけるSTART フラグの値を有意にする。なお、第1TLV多重化部103は、START フラグの値を有意にするとき等に、END フラグをリセットする。
図6は、合成TLV伝送フォーマットの一例を示す説明図である。図6に示す合成TLV伝送フォーマットは、MAC(Media Access Control)フレーム形式である。TVLパケットは、第1TLV多重化部103から、IPv4/UDPパケットに格納された後、MACフレーム形式で出力される。なお、例えば非特許文献3に記載された方式に従うとIPv4/UDPパケットのみが用いられるが、IPv6/UDPパケット、IPv4/TCPパケット、またはIPv6/TCPパケットが用いられてもよい。
図6に示すように、第1TLV多重化部103には、第1MMT多重化部102から、IPv6/UDPパケットに格納されたMMTパケットデータが入力される。なお、図6の上段には、「宛先MACアドレス」および「送信元MACアドレス」も記載されているが、それらは、第1TLV多重化部103が生成するデータである。
第1TLV多重化部103は、TLV多重化処理を実行するときに、入力されたMMTPパケット(IPパケット化されたMMTPパケット)を主信号(TLV)フィールドに格納する。また、第1TLV多重化部103は、主信号に対して、スロットヘッダ、NULL、TMCC基本情報、およびTMCC伝送情報を付加する。第1TLV多重化部103は、スロットヘッダ、主信号、NULL、TMCC基本情報、およびTMCC伝送情報を、合成TLVパケットデータの領域における主信号(TLV)フィールドに格納する。また、第1TLV多重化部103は、TLV-SI(Signaling Information )等も多重化する。
なお、第1TLV多重化部103は、TMCC伝送情報が含まれないTLVパケットを作成するためのTLV多重化処理を実行するときには、スロットヘッダ、主信号、NULL、およびTMCC基本情報を、TLVパケットデータの領域(合成TLVパケットデータの領域と同様に確保される領域)における主信号(TLV)フィールドに格納する。ただし、TLVパケットデータの領域のサイズは、5645バイトである。
次に、放送信号送信装置の動作を説明する。なお、第1系統100が現用系システムであり、第2系統システム200が予備系システムである場合を例にして、以下の説明を行う。
図7は、第1エンコーダ101の動作を示すフローチャートである。図7に示すように、第1エンコーダ101は、符号化処理を実行し、符号化データをMMTPパケット化する(ステップS101,S102)。第1エンコーダ101は、MMTPパケットをIPパケットに格納し、IPパケットを第1MMT多重化部102に出力する。また、第1エンコーダ101は、ステップS101,S102の処理を実行しつつ、制御部300から切替制御信号が出力されるか否か確認する(ステップS103)。
切替制御信号が出力されたことを検出した場合には、第1エンコーダ101は、符号化処理が完結するときに、IPパケットのヘッダにおいてEnd フラグをセットする(ステップS104)。なお、「符号化処理の完結」は、ある符号化シーケンスにおける全ての符号化データが生成されたことを意味する。
その後、第1エンコーダ101は、GAP期間の終了を待つ(ステップS105)。
GAP期間が終了したら、第1エンコーダ101は、IPパケットのヘッダにおいてStart フラグをセットする(ステップS106)。そして、ステップS101に戻る。なお、第1エンコーダ101は、例えば、Start フラグをセットするときに、ヘッダにおいてEnd フラグをセットしないようにする。また、第1エンコーダ101は、例えば、さらに次のIPパケットを作成するときに、Start フラグをセットしないようにする。この処理は、Start フラグのリセット処理に相当するが、Start フラグのリセット時期は、他の時期であってもよい。
図8は、第1TLV多重化部103の動作を示すフローチャートである。図8に示すように、第1TLV多重化部103は、上述したTLV多重化処理を実行する(ステップS201)。また、第1TLV多重化部103は、制御部300から切替制御信号が出力されるか否か確認する(ステップS201)。切替制御信号が検出されない場合には、ステップS201に戻る。
切替制御信号が出力されたことを検出した場合には、第1TLV多重化部103は、第1MMT多重化部102から入力されるIPパケットのヘッダにおいてEnd フラグがセットされているか否か確認する(ステップS203)。End フラグが検出されない場合には、ステップS201に戻る。
第1TLV多重化部103は、End フラグを検出した場合には、スロットのTMCC基本情報においてEND フラグをセットする(ステップS204)。
なお、第1TLV多重化部103は、制御部300から切替制御信号を受けてから所定時間以内にEnd フラグを検出できない場合には、切替制御信号を受ける前の状態に戻るようにしてもよい。
そして、第1TLV多重化部103は、GAP期間が終了するのを待つ(ステップS205)。第1TLV多重化部103は、GAP期間が終了したときに、直後のスロットのTMCC基本情報においてSTART フラグをセットする(ステップS206)。その後、ステップS201に戻る。
なお、第1TLV多重化部103は、GAP期間が終了するまで、各スロットのTMCC基本情報においてEND フラグをセットする。また、第1TLV多重化部103は、例えば、START フラグをセットするときに、TMCC基本情報においてEND フラグをセットしないようにする。また、第1TLV多重化部103は、例えば、さらに次のスロットを作成するときに、START フラグをセットしないようにする。この処理は、START フラグのリセット処理に相当するが、START フラグのリセット時期は、他の時期であってもよい。
また、第1TLV多重化部103は、TLVパケットが完結するスロットにおける主信号(TLV)フィールドの残領域(MMTPパケットで満たされない領域)をNULLで満たす。TLVパケットが複数のスロットをまたぐことを防止するためである。
後述するように、TMCC基本情報は、対応する主信号に先行して設定されることがある。例えば、主信号が伝送されるフレームよりも2つ前のフレームの対応スロットに、その主信号に対応するTMCC基本情報が設定されることがある。なお、対応スロットは、例えば、n番目のスロットに着目すると、2つ前のフレームのn番目のスロットである。また、TMCC基本情報を基準にすると、主信号は、対応するTMCC基本情報が設定されたスロットよりも2フレーム後の対応スロットにおいて現れる。TMCC基本情報を基準にした場合、対応スロットは、例えば、n番目のスロットに着目すると、2つ後のフレームのn番目のスロットである。
主信号とTMCC基本情報とがそのような関係にある場合には、第1TLV多重化部103は、TMCC基本情報においてEND フラグをセットしたスロットの2フレーム後のスロットにおける主信号の残領域をNULLで満たす。
図9は、切替器501の動作を示すフローチャートである。図9に示すように、切替器501は、現用系システム(この例では、第1系統100)から出力される信号(データ)を選択して、放送信号送信装置1から送信する信号とする(ステップS501)。また、切替器501は、スロットにおけるTMCC基本情報においてEND フラグがセットされているか否か確認する(ステップS502)。END フラグがセットされていない場合には、ステップS501に戻る。
なお、制御部300からの切替制御信号は、切替器501にも入力されている。切替器501は、切替制御信号を受けてから所定時間以内にEND フラグを検出できない場合には、例えば、TMCC基本情報と主信号とに関して、即座に、現用系と予備系との切り替えを実行してもよい。
切替器501は、TMCC基本情報においてEND フラグを検出したら、現用系システムから出力される信号を選択しつつ(ステップS503)、TMCC基本情報においてSTART フラグがセットされているか否か確認する(ステップS504)。
切替器501は、TMCC基本情報においてSTART フラグを検出したら、すなわち、GAP期間が終了したことを検知したら、予備系システム(この例では、第2系統200)から出力される信号におけるスロットからTMCC基本情報を取得する。そして、放送信号送信装置1から送信される信号におけるスロットのTMCC基本情報に、予備系から取得した情報を設定する(ステップS505)。すなわち、切替器501は、TMCC基本情報の切り替えを行う。
また、切替器501は、放送信号送信装置1から送信される信号におけるスロットのTMCC伝送情報を作成する(ステップS506)。切替器501は、切り替え前のTMCC基本情報(この例では、第1系統100から出力されたTMCC基本情報)と切り替え後のTMCC基本情報(この例では、第2系統200から出力されたTMCC基本情報)をマージして、TMCC伝送情報を作成する。「切り替え前後のTMCC基本情報のマージ」は、例えば、基本的には、切り替え後のTMCC基本情報に設定されている情報に基づいてTMCC伝送情報を作成することである。しかし、切り替え後のTMCC基本情報からTMCC伝送情報を作成するために必要な情報を抽出できない場合には、切り替え前のTMCC基本情報が参照される。
そして、切替器501は、2フレーム分のデータの出力が完了したら(ステップS507,S508)、それから以後、予備系システム(この例では、第2系統200)から出力される主信号をTLVスロットに設定する(ステップS509)。すなわち、切替器501は、主信号に関して、予備系を現用系に移行させる。
なお、切替器501は、スロット番号に基づいてスロット合わせを行うことによって、切り替え前後のIPv4/UDPパケットのフレーム構成が崩れないように制御する。
なお、TMCC基本情報の切り替え時期に対して主信号の切り替え時期を2フレーム分遅らせる理由は、非特許文献1に記載されている規格に準拠するためである。非特許文献1には、主信号に対して2フレーム分先行してTMCC基本情報を伝送することが規定されている。非特許文献1に記載されている規格に厳密に準拠しなくてよい場合には、TMCC基本情報の切り替え時期は、主信号の切り替え時期に対して2フレーム分前でなくてもよい。一例として、TMCC基本情報の切り替え時期は、主信号の切り替え時期に対して1フレーム分前であってもよい。また、主信号の切り替え時期は、TMCC基本情報の切り替え時期と同じであってもよい。
以上に説明したように、本実施形態では、第1TLV多重化部103が、現用系システムと予備系システムとの切り替えのために、TMCC基本情報においてGAP期間の開始を示すEND フラグを設定し、かつ、GAP期間の終了を示すSTART フラグを設定する。切替器501は、GAP期間が終了したことを契機として、現用系の役割と予備系の役割とを交代させる。すなわち、現用系と予備系とを切り替える。
なお、第1系統100と第2系統200とは、同期して同じ処理を実行する。すなわち、第2エンコーダ201、第2MMT多重化部202および第2TLV多重化部203は、上述した第1エンコーダ101、第1MMT多重化部102および第1TLV多重化部103と同様の動作を行っている。しかし、現実には、双方の系統での処理の完了時点(例えば、符号化処理の完了時点)はずれる可能性がある。すなわち、一方の系統の処理が他方の系統の処理に対して遅延する可能性がある。GAP期間が存在する場合には、例えば、処理の遅延が生じても、切替器501は、シームレスな切り替えを行うことができる。換言すれば、GAP期間は、複数の処理(この例では、第1系統100の処理と第2系統200の処理)の完了時点のばらつきを吸収するのに十分な期間に設定される。
切替器501は、GAP期間の存在に基づいてシームレスな切り替えを実現できるとともに、START フラグでGAP期間の終了が明示されることによって、確実な切り替えを実現することができる。
(実施例)
次に、図10の説明図を参照して、現用系と予備系との切り替え処理の具体例を説明する。図10は、第1TLV多重化部103および切替器501の動作を説明するための説明図である。以下、1フレームは、120スロットで構成されている場合を例にする。
上述したように、制御部300から切替制御信号が出力されたことを検出したときに、第1エンコーダ101は、MMTPパケット(IPパケット化されたMMTPパケット)のヘッダにおいてEnd フラグをセットする。第1TLV多重化部103は、MMTPパケットにおいてEnd フラグを検出すると、MCC基本情報の第10バイトの第7ビットに割り当てられているEND フラグを有意にする。すなわち、第1TLV多重化部103は、END フラグをセットする。
ただし、本実施例では、第1TLV多重化部103は、End フラグを検出した後、非特許文献2に記載された変調方式における割り当て最小単位である5×Nスロット目(N:0~23、ここでは、1フレームは第0~第119スロットで構成されているとする。)においてEND フラグをセットする。
また、本実施例では、GAP期間を15スロットの期間とする。従って、第1TLV多重化部103は、END フラグをセットしてから15スロット(END フラグが設定されたスロットを含む。)のデータの出力が完了すると、次のスロットにおいてSTART フラグをセットする。なお、15スロットは一例であって、他のスロット数を採用してもよい。
また、上述したように、第1TLV多重化部103は、TMCC基本情報においてEND フラグをセットしたスロットの2フレーム後の対応スロットにおいて、MMTPパケット(IPパケット化されたMMTPパケット)を伝送するTLVパケットを完結させる。「完結させる」は、当該フレームにおける後続するスロットにMMTPパケットを格納しないことを意味する。なお、そのときに扱われているMMTPパケットのサイズが大きい場合には、第1TLV多重化部103は、2フレーム後の対応スロットにおいてTLVPパケットを完結させることができないことが考えられる。そのような場合には、第1TLV多重化部103は、2フレーム後の対応スロットよりも後のスロットでTLVパケットを完結させる。
切替器501は、TMCC基本情報においてSTART フラグを検出したら、予備系システム(この例では、第2系統200)から出力される信号におけるスロットに設定されているTMCC基本情報を、放送信号送信装置1から送信される信号におけるスロットのTMCC基本情報に設定する。すなわち、切替器501は、TMCC基本情報の切り替えを行う。なお、この時点では、切替器501は、未だ現用系システム(この例では、第1系統100)から出力される主信号の選択を維持する。
切替器501は、TMCC基本情報の切り替えた時点(TMCC基本情報切替タイミング)から2フレーム後のタイミング(主信号切替タイミング)で、主信号の切り替えを行う。すなわち、切替器501は、主信号についても、予備系システム(この例では、第2系統200)から出力される信号を選択する。
以後、第2系統200が現用系になり、第1系統100が予備系になる。
実施形態2.
図11は、第2の実施形態における第1TLV多重化部103および切替器501の動作を説明するための説明図である。以下、1フレームは、120スロットで構成されている場合を例にする。また、第1系統100が現用系システムであり、第2系統200が予備系システムである場合を例にする。
第2の実施形態では、放送信号送信装置は、高階層のサービスの信号と低階層のサービスの信号とを多重化して送信する。1フレームのうち100スロットが高階層のサービスのために使用され、20スロットが低階層のサービスのために使用される場合を例にする。
制御部300から切替制御信号が出力されたことを検出したときに、第1エンコーダ101は、高階層のMMTPパケット(IPパケット化されたMMTPパケット)のヘッダと低階層のMMTPパケットのヘッダとにおいてEnd フラグをセットする。第1TLV多重化部103は、MMTPパケットにおいてEnd フラグを検出すると、TMCC基本情報の第10バイトの第7ビットに割り当てられているEND フラグを有意にする。すなわち、第1TLV多重化部103は、END フラグをセットする。なお、第1TLV多重化部103は、高階層のスロットと低階層のスロットにそれぞれにおいてEND フラグをセットする。
本実施形態では、第1TLV多重化部103は、End フラグを検出した後、例えば非特許文献2に記載された変調方式における割り当て最小単位である5×Nスロット目(N:0~23、ここでは、1フレームは第0~第119スロットで構成されているとする。)においてEND フラグをセットする。
また、本実施形態では、GAP期間を20スロットの間とする。従って、第1TLV多重化部103は、END フラグをセットしてから20スロット(END フラグが設定されたスロットを含む。)のデータの出力が完了すると、次のスロットにおいてSTART フラグをセットする。なお、20スロットは一例であって、他のスロット数を採用してもよい。
また、上述したように、第1TLV多重化部103は、TMCC基本情報においてEND フラグをセットしたスロットの2フレーム後の対応スロットにおいて、MMTPパケット(IPパケット化されたMMTPパケット)を伝送するTLVパケットを完結させる。なお、そのときに扱われているMMTPパケットのサイズが大きい場合には、第1TLV多重化部103は、2フレーム後の対応スロットにおいてTLVパケットを完結させることができないことが考えられる。そのような場合には、第1TLV多重化部103は、2フレーム後の対応スロットよりも後のスロットでTLVパケットを完結させる。また、このような制御は、高階層のスロットと低階層のスロットにそれぞれに対して実行される。
切替器501は、TMCC基本情報においてSTART フラグを検出したら、予備系システム(この例では、第2系統200)から出力される信号におけるスロットに設定されているTMCC基本情報を、放送信号送信装置1から送信される信号におけるスロットのTMCC基本情報に設定する。すなわち、切替器501は、TMCC基本情報の切り替えを行う。なお、この時点では、切替器501は、未だ現用系システム(この例では、第1系統100)から出力される主信号の選択を維持する。なお、切替器501は、高階層のスロットと低階層のスロットにそれぞれに対して、START フラグの検出およびTMCC基本情報の切り替えを行う。
切替器501は、TMCC基本情報の切り替えた時点(TMCC基本情報切替タイミング)から2フレーム後のタイミング(主信号切替タイミング)で、主信号の切り替えを行う。すなわち、切替器501は、主信号についても、予備系システム(この例では、第2系統200)から出力される信号を選択する。なお、切替器501は、高階層のスロットと低階層のスロットにそれぞれに対して、主信号の切り替えを行う。
以後、第2系統200が現用系になり、第1系統100が予備系になる。
以上に説明したように、本実施形態では、放送信号送信装置は、高階層のサービスの信号と低階層のサービスの信号とを多重化して送信するが、第1の実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。すなわち、切替器501は、GAP期間の存在に基づいてシームレスな切り替えを実現できるとともに、START フラグでGAP期間の終了が明示されることによって、確実な切り替えを実現することができる。
なお、第2の実施形態では、放送信号送信装置が、2つの階層のデータを多重化する場合を例にしたが、3つ以上の階層のデータを多重化することもできる。その場合にも、本実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
図12は、放送信号送信装置の主要部を示すブロック図である。放送信号送信装置10は、少なくとも映像信号と音声信号との符号化処理を実行し、符号化されたデータをMMTPパケットに格納する第1符号化手段11(実施形態では、第1エンコーダ101で実現される。)と、第1符号化手段11と同じ機能を有する第2符号化手段21(実施形態では、第2エンコーダ201で実現される。)と、少なくとも第1符号化手段11が出力したMMTPパケットをTLVパケットに格納する第1多重化手段12(実施形態では、第1TLV多重化部103で実現される。)と、第1多重化手段12と同じ機能を有する第2多重化手段22(実施形態では、第2TLV多重化部203で実現される。)と、第1多重化手段12が出力したデータと第2多重化手段22が出力したデータとのいずれかを選択する切替手段31(実施形態では、切替器501または切替器502で実現される。)とを備え、第1符号化手段11と第2符号化手段21とは、それぞれ、現用系と予備系の切替要求(実施形態では、切替制御信号)が入力されたときに、TLVパケットに切替要求発生フラグ(実施形態では、END フラグ)をセットし、切替要求発生フラグをセットしてから所定期間が経過したときに、TLVパケットに切替実行フラグ(実施形態では、START フラグ)をセットし、切替手段31は、切替実行フラグがセットされたことに応じて、第1多重化手段12と第2多重化手段22とのうちの現用系のデータを選択する状態から、第1多重化手段12と第2多重化手段22とのうちの予備系のデータを選択する状態に切り替える切替処理を実行する。
1,10 放送信号送信装置
11 第1符号化手段
12 第1多重化手段
21 第2符号化手段
22 第2多重化手段
31 切替手段
100 第1系統
101 第1エンコーダ
102 第1MMT多重化部
103 第1TLV多重化部
200 第2系統
201 第2エンコーダ
202 第2MMT多重化部
203 第2TLV多重化部
300 制御部
400 基準GOP発生部
501,502 切替器
600 フレーム同期信号発生部

Claims (10)

  1. MMT・TLV方式で送信信号を作成する、冗長構成された放送信号送信装置であって、
    少なくとも映像信号と音声信号との符号化処理を実行し、符号化されたデータをMMTPパケットに格納し、該MMTPパケットをIPパケット化する第1符号化手段と、
    前記第1符号化手段と同じ機能を有する第2符号化手段と、
    少なくとも前記第1符号化手段が出力したIPパケット化されたMMTPパケットをTLVパケットに格納する第1多重化手段と、
    前記第1多重化手段と同じ機能を有する第2多重化手段と、
    前記第1多重化手段が出力したデータと前記第2多重化手段が出力したデータとのいずれかを選択する切替手段とを備え、
    前記第1符号化手段と前記第2符号化手段とは、それぞれ、現用系と予備系の切替要求が入力されたときに、前記IPパケットのヘッダに切替要求発生フラグをセットし、該切替要求発生フラグをセットしてから所定期間が経過したときに、前記IPパケットのヘッダに切替実行フラグをセットし、
    前記第1多重化手段と前記第2多重化手段とは、それぞれ、前記IPパケットのヘッダにおける前記切替要求発生フラグに基づいて、TMCC基本情報フィールド中に切替要求発生フラグを設定し、該切替要求発生フラグを設定してから所定期間が経過したときに前記TMCC基本情報フィールド中に切替実行フラグを設定し、
    前記切替手段は、前記TMCC基本情報フィールドに前記切替実行フラグが設定されたことに応じて、前記第1多重化手段と前記第2多重化手段とのうちの現用系のデータを選択する状態から、前記第1多重化手段と前記第2多重化手段とのうちの予備系のデータを選択する状態に切り替える切替処理を実行する
    ことを特徴とする放送信号送信装置。
  2. 高階層のサービスの信号と低階層のサービスの信号とを多重化して送信する放送信号送信装置であり、
    前記切替手段は、階層毎に前記切替処理を実行する
    請求項1記載の放送信号送信装置。
  3. 1フレームは複数スロットで構成され、前記TLVパケットは1つまたは複数のスロットに格納され、
    各々の前記スロットには、少なくともスロットの属性およびスロットカウンタを含むTMCC基本情報が設定され
    請求項1または請求項2記載の放送信号送信装置。
  4. TMCC基本情報フィールドのサイズは第0バイト~第34バイトの35バイトであり、
    前記第1多重化手段と前記第2多重化手段とは、それぞれ、前記TMCC基本情報フィールドの第10バイトに前記切替要求発生フラグおよび前記切替実行フラグを設定する
    請求項3記載の放送信号送信装置。
  5. 各々の前記スロットには、少なくとも伝送モードの情報を含むTMCC伝送情報が設定され、
    前記切替手段は、前記切替処理を実行する前後の前記TMCC基本情報から前記TMCC伝送情報を作成する
    請求項3または請求項4記載の放送信号送信装置。
  6. 前記切替手段は、
    前記切替実行フラグがセットされたことに応じて、現用系の前記TMCC基本情報を選択する状態から予備系の前記TMCC基本情報を選択する状態に切り替え、
    前記TMCC基本情報を選択する状態に切り替えてから2フレーム経過した後に、少なくともMMTPパケットを含む主信号に関して、現用系のデータを選択する状態から予備系のデータを選択する状態に切り替える
    請求項3から請求項5のうちのいずれか1項に記載の放送信号送信装置。
  7. MMT・TLV方式で送信信号を作成する、冗長構成された放送信号送信装置で実行される放送信号送信方法であって、
    少なくとも映像信号と音声信号との符号化処理を実行し、符号化されたデータをMMTPパケットに格納し、該MMTPパケットをIPパケット化する第1符号化ステップと、
    前記第1符号化ステップとは別に実行されるが、前記第1符号化ステップと同じ処理である第2符号化ステップと、
    少なくとも前記第1符号化ステップが出力したIPパケット化されたMMTPパケットをTLVパケットに格納する第1多重化ステップと、
    前記第1多重化ステップとは別に実行されるが、前記第1多重化ステップと同じ処理である第2多重化ステップと、
    前記第1多重化ステップが出力したデータと前記第2多重化ステップが出力したデータとのいずれかを選択する切替ステップとを実行し、
    前記第1符号化ステップと前記第2符号化ステップとのそれぞれで、現用系と予備系の切替要求が入力されたときに、前記IPパケットのヘッダに切替要求発生フラグをセットし、該切替要求発生フラグをセットしてから所定期間が経過したときに、前記IPパケットのヘッダに切替実行フラグをセットし、
    前記第1多重化ステップと前記第2多重化ステップとのそれぞれで、前記IPパケットのヘッダにおける前記切替要求発生フラグに基づいて、TMCC基本情報フィールド中に切替要求発生フラグを設定し、該切替要求発生フラグを設定してから所定期間が経過したときに前記TMCC基本情報フィールド中に切替実行フラグを設定し、
    前記切替ステップで、前記TMCC基本情報フィールドに前記切替実行フラグが設定されたことに応じて、前記第1多重化ステップが出力したデータと前記第2多重化ステップが出力したデータとのうちの現用系のステップからのデータを選択する状態から、前記第1多重化ステップが出力したデータと前記第2多重化ステップが出力したデータとのうちの予備系のステップからのデータを選択する状態に切り替える切替処理を実行する
    ことを特徴とする放送信号送信方法。
  8. 高階層のサービスの信号と低階層のサービスの信号とを多重化して送信する放送信号送信方法であり、
    前記切替ステップで、階層毎に前記切替処理を実行する
    請求項7記載の放送信号送信方法。
  9. 1フレームは複数スロットで構成され、前記TLVパケットは1つまたは複数のスロットに格納され、
    各々の前記スロットには、少なくともスロットの属性およびスロットカウンタを含むTMCC基本情報が設定され
    請求項7または請求項8記載の放送信号送信方法。
  10. TMCC基本情報フィールドのサイズは第0バイト~第34バイトの35バイトであり、
    前記第1多重化ステップと前記第2多重化ステップとのそれぞれで、前記TMCC基本情報フィールドの第10バイトに前記切替要求発生フラグおよび前記切替実行フラグを設定する
    請求項9記載の放送信号送信方法。
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