JP7031641B2 - カーボン除去方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コークス炉のカーボン除去方法に関する。
コークス炉は、炉体の下部に蓄熱室があり、その上部に炭化室と燃焼室を交互に配列した構造を有する。コークス炉では、燃焼室内で燃料ガスを燃焼させ、その燃焼室に隣接する炭化室内で石炭を乾留することによってコークスを製造している。石炭の乾留によって発生するコークス炉ガスは、各炭化室の天井に設けられた上昇管により集められ、ベンド管を介してドライメーンと呼ばれる集合管により炉団毎に収集され、その後、サクションメーンと呼ばれる管を通り、全炉団のガスが一つに集約され、吸気ブロアによりガス精製工程へ送られる。
石炭の乾留で発生するコールタール成分は、コークス炉ガスとともに揮発するが、上昇管の内面で凝縮し、さらに、熱分解と熱重合によって石炭粉、コークス粉、カーボンを含んだ重合物(以後、これら重合物を「カーボン」と記載する)となって上昇管の内面と炭化室の天井との接続部周辺(以後、接続部周辺を「上昇管の基部」と記載する)に付着する。上昇管の基部に付着したカーボンが多量に付着すると、上昇管からコークス炉ガスが排出されにくくなるので、コークスの乾留が遅くなってコークス炉内の滞留時間が増加して、コークス炉の生産性が低下する。
このため、上昇管の基部に付着したカーボンは、所定期間ごとに除去される。付着したカーボンを除去する技術として、特許文献1には、高圧空気によって回転する逆T字型のパイプで上昇管の基部に付着したカーボンを除去する付着物除去装置が記載されている。特許文献1によれば、コークス炉の炉蓋枠を清掃するシートクリーナーに付着物除去装置を組み合わせることで、上昇管の基部に付着したカーボンを短時間できれいに除去できるとしている。
また、特許文献2には、先端ノズル部が上向きに配置され、圧縮空気供給設備に接続された圧縮空気供給配管と、当該圧縮空気供給配管をコークス炉の小蓋口から炭化室内に装入させて前進、後退させる前進後退駆動機構とからなる上昇管内付着カーボン除去装置が記載されている。特許文献2によれば、小蓋口から圧縮空気供給配管を装入する機構により、上昇管のトップカバーを開放することなく、炭化室内から上昇管の内部や基部に向けて圧縮空気を吹き出すことで、付着したカーボンを自動的に除去できるとしている。
実開平5-77234号公報 特開平6-322373号公報
しかしながら、特許文献1、2に開示された方法のいずれもカーボンの付着状態を直接視認しながら上昇管の基部に付着したカーボンを除去できない。このため、特許文献1、2に開示された方法では、カーボンの付着量が少ない部分と多い部分を区別せず、予測されたカーボンの付着位置に対して除去作業を行っており、効率のよい作業とはいえなかった。本発明はこのような課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、効率よく付着したカーボンを除去できるカーボン除去方法を提供することである。
上記課題を解決するための手段は、以下の通りである。
(1)コークス炉の炭化室の天井に設けられ、前記炭化室で発生したガスを排出する上昇管の基部に付着したカーボンを除去するカーボン除去方法であって、前記上昇管の下方に点検孔を設け、前記カーボンを目視しながら前記点検孔からガスノズルまたは削り取り工具を挿入して前記カーボンを除去する、カーボン除去方法。
(2)前記点検孔は、コークス炉の炉頂からの高さが1.5m以下となる位置に設けられる、(1)に記載のカーボン除去方法。
(3)前記点検孔は、前記上昇管の周方向に2以上設けられる、(1)または(2)に記載のカーボン除去方法。
(4)前記点検孔から前記ガスノズルを挿入して前記カーボンを除去する場合において、前記ガスノズルから空気、酸素または酸素富化空気を前記カーボンに吹き付ける、(1)から(3)の何れか1つに記載のカーボン除去方法。
本発明に係るカーボン除去方法では、点検孔から上昇管の基部に付着したカーボンを視認しながら除去できるので、例えば、カーボンの付着量が多い部分は時間をかけて除去する一方でカーボンの付着量が少ない部分は時間をかけずに除去することが可能になる。これにより、上昇管の基部に付着したカーボンの効率的な除去が実現できる。
本実施形態に係るカーボン除去方法が適用できるコークス炉10の断面模式図である。 図1のA部の拡大図である。 図2のB-B断面図である。
以下、本発明を本発明の実施形態を通じて説明する。図1は、本実施形態に係るカーボン除去方法が適用できるコークス炉10の断面模式図の例である。コークス炉10では、装炭孔14から、単数または複数の銘柄の石炭からなる原料炭16が炭化室18に装炭される。原料炭16は、炭化室18内で乾留されてコークスとなる。原料炭16の乾留によって発生するコークス炉ガスは、炭化室18の天井に設けられた上昇管20に集められ、ベンド管22を介してドライメーン24と呼ばれる集合管に炉団毎に排出される。ドライメーン24に排出されたコークス炉ガスは、その後、サクションメーン26と呼ばれる管を通り、吸気ブロア(不図示)によりガス精製工程へ送気される。
図2は、図1のA部の拡大図である。また、図3は、図2のB-B断面図の例である。図2、図3に示すように、上昇管20には、例えば、炉頂から0.8mとなる位置に、内面形状が150mm×150mmの正方形の点検孔28を、上昇管20の周方向に並んで2つ設ける。2つの点検孔28は、例えば、上昇管20の軸線方向に垂直となる断面の中心(図3のZ)と各点検孔28の断面の重心(図3のX、Y)とを通る直線aおよび直線bの角度が90°となるように上昇管20の周方向に離間されて設けられている。なお、図3に示した点検孔28の内面形状や離間角度はあくまで一例であり、その内面形状は正方形に限らず、その寸法も150mm×150mmに限らず、また、離間角度も90°に限らない。また、2つの点検孔28は、周方向に並列する必要はなく、高さ方向に異なった位置に設けられてもよく、上昇管20の基部30が容易に目視できる位置に設けられていればよい。
コークス炉ガスは、上昇管20を通過する過程で冷却され、上昇管20の基部30にカーボン32が付着する。この部分にカーボン32が大量に付着すると、上昇管20からコークス炉ガスが排出されにくくなるので、コークスの乾留が遅くなってコークス炉内の滞留時間が長くなるので、コークス炉の生産性が低下する。
このため、本実施形態に係るカーボン除去方法では、コークス炉ガスの排出に影響を及ぼすほど上昇管20の基部30へのカーボン32の付着量が多くなる前に、作業者34は、コークスの乾留中に点検孔28から上昇管20の基部30に付着したカーボン32を目視しながら、点検孔28からガスノズル36を挿入して上昇管20の基部30に付着したカーボン32を除去する。
ガスノズル36を挿入してカーボン32を除去する場合、作業者34は、まず、点検孔28から付着したカーボン32を目視してカーボン32の位置および付着量を特定する。作業者は、特定したカーボン32にガスノズル36の先端を近接させ、当該ガスノズル36から空気、酸素または酸素富化空気をカーボン32に吹付けて上昇管20の基部30からカーボンを除去する。
このように、本実施形態に係るカーボン除去方法では、点検孔28から上昇管20の基部30に付着したカーボン32を目視し、その付着位置と付着量を特定してカーボン32を除去できるので、カーボンの付着量が多い部分は時間をかけて除去し、カーボン32の付着量が少ない部分は時間をかけずに除去することが可能になる。これにより、上昇管20の基部30に付着したカーボン32の効率的な除去が実現できる。さらに、本実施形態に係るカーボン除去方法は、既存のコークス炉の上昇管20に点検孔28を設けるだけで実施できるので、駆動装置等を新たに設けることなく、既存の設備の安価な改造で実施できるという効果も得られる。
また、図3に示すように、例えば、2つの点検孔28は、上昇管20の中心と各点検孔28の中心とを通る直線同士の角度が90°となる位置に設けられている。これにより、第1の点検孔28の死角となる第1の点検孔28が設けられた側を他の点検孔28から視認でき、当該部分に付着したカーボンも除去できるので、上昇管20の基部30に付着したカーボン32を残存させることなく除去できるようになる。なお、点検孔28は2つ以上設けられていればよく、このうち、少なくとも2つの点検孔28を、当該2つの点検孔28の断面の重心のそれぞれと上昇管20の軸線方向に垂直となる断面の中心とを通る直線a、bの角度が90°以上270°以下となるように上昇管20の周方向に離間された位置に設けるとよい。
また、図2に示した例では、炉頂からの高さが0.8mとなる位置に点検孔28を設けた例を示したが、これに限らない。点検孔28が設けられる炉頂から高さは、1.5m以下であることが好ましい。この高さに点検孔28を設けることで、点検孔28から上昇管20の基部30に付着したカーボン32を目視しやすくなるので、作業者34によるカーボン32の除去作業の作業性が向上する。また、点検孔28は、炉頂からの高さが0.5m以上であることが好ましい。この高さに点検孔28を設けることで、点検孔28からガスノズル36を挿入し、上昇管20の基部30に付着したカーボン32を除去しやすくなるので、目視しながら行われるカーボン32の除去作業の作業性が向上する。
また、図2に示した例では、ガスノズル36を用いて上昇管20の基部30に付着したカーボン32を除去する例を示したが、これに限らない。作業者34は、ガスノズル36に代えて、削り取り工具を用いて上昇管20の基部30に付着したカーボン32を除去してもよい。この場合に、作業者34は、点検孔28から上昇管20の基部30に付着したカーボン32を目視しながら、点検孔28から削り取り工具を挿入して上昇管20の基部30に付着したカーボン32を除去できる。
10 コークス炉
14 装炭孔
16 原料炭
18 炭化室
20 上昇管
22 ベンド管
24 ドライメーン
26 サクションメーン
28 点検孔
30 基部
32 カーボン
34 作業者
36 ガスノズル

Claims (4)

  1. コークス炉の炭化室の天井に設けられ、前記炭化室で発生したガスを排出する上昇管の基部に付着したカーボンを除去するカーボン除去方法であって、
    前記上昇管の下方に点検孔を設け、前記カーボンを目視しながら前記点検孔からガスノズルまたは削り取り工具を挿入して前記カーボンを除去する、カーボン除去方法。
  2. 前記点検孔は、コークス炉の炉頂からの高さが1.5m以下となる位置に設けられる、請求項1に記載のカーボン除去方法。
  3. 前記点検孔は、前記上昇管の周方向に2以上設けられる、請求項1または請求項2に記載のカーボン除去方法。
  4. 前記点検孔からガスノズルを挿入して前記カーボンを除去する場合において、前記ガスノズルから空気、酸素または酸素富化空気を前記カーボンに吹き付ける、請求項1から請求項3の何れか一項に記載のカーボン除去方法。
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