JP7031461B2 - 車載装置 - Google Patents

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Description

本開示は、不揮発性メモリに記憶したプログラムを書き換え可能に構成された車載装置に関する。
従来、特許文献1に開示された不揮発性半導体記憶装置がある。不揮発性半導体記憶装置は、第1の書換時間でメモリセルのデータ書き込み又はデータ消去を行う第1の動作モードと、第1の書換時間と異なる第2の書換時間でメモリセルのデータ書き込み又はデータ消去を行う第2の動作モードと、を備えている。また、不揮発性半導体記憶装置は、第1及び第2の動作モードのいずれかを選択するモード選択手段を備えている。
特開2000-76878号公報
ところで、従来技術ではないが、車載装置は、販売店などでの有線書換器によるプログラム書き換えだけでなく、無線通信によって更新プログラムが随時配信され、更新プログラムを受信し次第、プログラムを更新プログラムに書き換える方法が考えられる。また、車載装置は、無線通信によって更新プログラムが配信されてプログラムを書き換える場合、車両に搭載されたバッテリの電力を消費して書き換えを行うことになる。
しかしながら、車載装置は、バッテリへの電力の供給が無い状態でプログラムを書き換えると、プログラムの書き換えで電力を消費した分、プログラムの書き換え後に車両が放置された場合にバッテリ上がりが起こりやすくなる。
本開示は、上記問題点に鑑みなされたものであり、プログラムの保持期間を確保しつつ、プログラムの書き換え時におけるバッテリの電力消費を抑制することができる車載装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本開示は、
バッテリ(60)から電力供給されて動作し、プログラムを記憶した不揮発性メモリ(12)を有しており、プログラムを車両の外部に設けられた外部機器(200)から送信された更新プログラムに書き換える車載装置であって、
更新プログラムへの書き換えの要求があり、バッテリに電力が供給されていない場合、バッテリに電力が供給されている場合よりも、不揮発性メモリへの書込電圧を低電圧として更新プログラムを不揮発性メモリに書き込むことで、更新プログラムに書き換える第1書換部(S23)と、
第1書換部にて更新プログラムへの書き換えを実施した場合、バッテリに電力が供給された後に、不揮発性メモリへの書込電圧を第1書換部での書込電圧よりも高電圧として、第1書換部と同じ更新プログラムを不揮発性メモリに書き込むことで、更新プログラムに書き換える第2書換部(S31)と、を備えている車載装置。
このように、本開示では、更新プログラムへの書き換えの要求があり、バッテリに電力が供給されていない場合、低電圧で更新プログラムを不揮発性メモリに書き込むことで、プログラムの書き換えによるバッテリの電力消費を抑えることができる。よって、本開示は、プログラムを書き換えた後に車両が放置されたとしても、バッテリ上がりを抑制できる。
また、本開示は、低電圧でプログラムの書き換えを実施した場合、それ以降にバッテリに電力が供給された後に、高電圧として第1書換部と同じ更新プログラムを不揮発性メモリに書き込むことで、更新プログラムの保持期間を確保することができる。
なお、特許請求の範囲、及びこの項に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態における制御装置とゲートウェイを含む車両の概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態における不揮発性メモリの概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態におけるゲートウェイの処理動作を示すフローチャートである。 第1実施形態における制御装置の書換処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における制御装置のシャットダウン時の書換処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における制御装置の第1書込モード時の処理動作を示すフローチャートである。 第1実施形態における制御装置の第2書込モード時の処理動作を示すフローチャートである。 第1実施形態における制御装置の第3書込モード時の処理動作を示すフローチャートである。 第1実施形態における第1書込モードでの書き込み後のメモリセルのVth分布を示す図面である。 第1実施形態における第2書込モードでの書き込み後のメモリセルのVth分布を示す図面である。 変形例1における制御装置の書換処理を示すフローチャートである。 変形例2における制御装置とゲートウェイを含む車両の概略構成を示すブロック図である。
以下において、図面を参照しながら、本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において、先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において、構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を参照し適用することができる。
(実施形態)
図1~図10を用いて、本実施形態における車載装置に関して説明する。本実施形態では、一例として、制御装置10とゲートウェイ20とを含む車載装置を採用する。また、本実施形態では、一例として、エンジン40を備えた車両100に搭載可能な車載装置を採用する。
まず、車載装置が搭載される車両100の全体構成に関して説明する。図1に示すように、車両100は、主に、車載装置としての制御装置10とゲートウェイ20とを備えている。また、車両100は、複数の制御装置10を備えている。複数の制御装置10は、互いに異なる制御を実施する。本実施形態では、代表として一つの制御装置10を図示している。
さらに、車両は、通信機30、エンジン40、オルタネータ50、バッテリ60、イグニッションスイッチ70を備えている。なお、図1は、各構成要素間の破線が信号線を示しており、実線が電力線を示している。この点は、後程説明する図12でも同様である。
通信機30は、センター200との通信を行う装置である。通信機30は、ゲートウェイ20と信号線を介して接続されている。
センター200は、外部機器に相当する。センター200は、車両100の外部に設けられており、コンピュータや通信装置などを備えている。センター200は、制御装置10の不揮発性メモリ12に記憶されているプログラムを更新するための更新プログラムを通信機30へ無線通信にて配信する。また、センター200は、更新プログラムを生成する機能を備えていてもよい。センター200は、販売店などの更新プログラムの配信可能な施設とも言える。
更新プログラムは、不揮発性メモリ12に記憶されたプログラムを更新するためのプログラムである。更新プログラムは、最新のプログラム、又は、最新のプログラムと不揮発性メモリ12に記憶されたプログラムとの差分などを含んでいる。
なお、通信機30は、センター200から受信した更新プログラムをゲートウェイ20に送信する。不揮発性メモリ12に記憶された更新対象となるプログラムは、固定値および変数の初期値などのデータを含んでいてもよい。
エンジン40は、車両100の動力源である。オルタネータ50は、エンジン40が動作している時、エンジン40の動力を利用して発電する。バッテリ60は、電力の貯蓄と、制御装置10、ゲートウェイ20、通信機30などの各装置への電力供給を行う。車両100は、オルタネータ50が発電した電力をバッテリ60に蓄えることができる。よって、車両100は、エンジン40の動力によってバッテリ60への充電を行うことができる。このため、車両100は、エンジン40が停止状態の場合、バッテリ60への電力供給が行われない。つまり、バッテリ60への電力供給が無い状態とは、エンジン40の停止状態を指す。
イグニッションスイッチ70は、車両100の運転者によってオンからオフへの操作、及びオフからオンへの操作がされるものである。イグニッションスイッチ70は、信号線を介して制御装置10と接続されている。よって、制御装置10には、イグニッションスイッチ70がオンであることを示す信号、及びオフであることを示す信号が入力される。つまり、制御装置10は、イグニッションスイッチ70におけるオンからオフへの切り替わり、及びオフからオンへの切り替わりを認識することができる。
ゲートウェイ20は、記憶部21や演算処理装置などを備えている。ゲートウェイ20は、バッテリ60から電力供給されて動作する。ゲートウェイ20は、通信機30から送信された更新プログラムを受信すると記憶部21に保存する。ゲートウェイ20は、制御装置10と信号線を介して接続されている。詳述すると、ゲートウェイ20は、少なくとも一つの制御装置10と通信可能に接続されていればよく、複数の制御装置10と接続されていてもよい。
さらに、本実施形態では、バッテリ60に対して電力供給がなされているか否かを判定する機能を有したゲートウェイ20を採用している。ゲートウェイ20は、制御装置10に対してプログラム書き換えの開始要求を送信する前に、各制御装置10と通信して得られた情報に基づいて、バッテリ60への電力供給の有無を判定する。例えば、ゲートウェイ20は、車両100に搭載された、図1に示した制御装置10とは異なる他の制御装置10との通信で得られた情報に基づいて、バッテリ60への電力供給の有無を判定する。図1に示した制御装置10とは異なる他の制御装置10は、プログラムの書き換え対象ではない制御装置とも言える。
また、例えばエンジン車の場合、ゲートウェイ20は、制御装置10の一つであるエンジン制御装置と通信を行い、エンジン制御装置からエンジン動作状態かエンジン停止状態かの状態情報を受信することで判定することができる。この場合、ゲートウェイ20は、エンジン動作状態を示す状態情報を受信した場合はバッテリ60への電力供給ありと判定し、エンジン停止状態を示す状態情報を受信した場合はバッテリ60への電力供給なしと判定する。
なお、バッテリ60への電力供給ありとは、バッテリ60が充電されている状態である。一方、バッテリ60への電力供給なしとは、バッテリ60が充電されていない状態である。
ゲートウェイ20は、例えば、制御装置10におけるプログラムの書き換えを行う所定のタイミングで、書き換え対象の制御装置10と通信する。そして、ゲートウェイ20は、書き換え対象の制御装置10に対して、プログラム書き換えの開始要求、更新プログラム、及びバッテリ60への電力供給有無などの情報を送信する。なお、以下においては、プログラム書き換えの開始要求は、単に書換要求と略称で記載することもある。
制御装置10は、電子制御装置(Electronic Control Unit)である。制御装置10は、少なくとも一つの演算処理装置(CPU)と、プログラムとデータとを記憶する記憶媒体としての少なくとも一つのメモリ装置(MMR)とを有する。制御装置10は、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって提供される。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能なプログラムを非一時的に格納する。記憶媒体は、半導体メモリ又は磁気ディスクなどによって提供されうる。さらに、制御装置10は、データなどを一時的に記憶する記憶媒体を含んでいてもよい。
制御装置10は、一つのコンピュータ、又はデータ通信装置によってリンクされた一組のコンピュータ資源によって提供されうる。プログラムは、制御装置10によって実行されることによって、制御装置10をこの明細書に記載される装置として機能させ、この明細書に記載される方法を実行するように制御装置10を機能させる。制御装置10は、多様な要素を提供する。それらの要素の少なくとも一部は、機能を実行するための手段と呼ぶことができ、別の観点では、それらの要素の少なくとも一部は、構成的なブロック、又はモジュールと呼ぶことができる。
具体的には、制御装置10は、CPUを含むマイコン11、メモリ装置に含まれる不揮発性メモリ12及び揮発性メモリ13、通信回路14、電源回路15などを備えている。制御装置10は、センター200から無線通信によって配信された更新プログラムを受信し、不揮発性メモリ12に記憶しているプログラムを更新プログラムに書き換えることができる。
マイコン11は、後程説明する電源回路15から電力供給されて動作する。また、マイコン11は、不揮発性メモリ12に記憶されたプログラムを、センター200から送信された更新プログラムに書き換える。一般的に、フラッシュメモリに代表される不揮発性メモリは、既に記憶されたデータを異なるデータに書き換える際に、予め書き換え対象の領域を消去する必要がある。つまり、マイコン11は、不揮発性メモリ12に記憶されたプログラムを消去してから、センター200から送信された更新プログラムを不揮発性メモリ12に書き込むことで、プログラムを更新プログラムに書き換える。ただし、不揮発性メモリの中には、書き換えの際に、予め書き換え対象の領域を消去する必要がない、例えば、強誘電体メモリ(FRAM、登録商標)も提案されている。このような不揮発性メモリ12を搭載するマイコン11においては、不揮発性メモリ12に記憶されたプログラムを消去する工程は省略され得る。以下の実施例では、書き換えの際に、予め書き換え対象の領域の消去を必要とする不揮発性メモリを搭載したマイコン11における構成および動作を記載するが、本開示はこれに限定されない。なお、制御装置10は、マイコン11がプログラムを実行することで、車両100に搭載された車載機器を制御する。
不揮発性メモリ12は、マイコン11が実行するプログラムなどを記憶している。このプログラムは、例えば、制御装置10が車載機器を制御するための制御プログラムなどである。しかしながら、本開示のプログラムは、これに限定されない。
図2に示すように、不揮発性メモリ12は、制御部12aと、複数のメモリセルアレイ12bを備えている。また、各メモリセルアレイ12bは、複数のメモリセル12cを含んでいる。つまり、不揮発性メモリ12は、各メモリセル12cにプログラムを記憶している。
制御部12aは、各メモリセル12cに記憶されたデータの読み出し、各メモリセル12cに記憶されたデータの消去、各メモリセル12cへのデータの書き込みを行う。制御部12aは、各メモリセルアレイ12bへ書き込みを行う場合、入力された書込データと、設定された書込電圧に応じて、書き込み対象のメモリセルアレイ12b(メモリセル12c)に対して書き込みパルス印加とベリファイを行う。ベリファイは、書き込み対象であるメモリセル12cのVthが所望の電圧を超えたかどうかを確認する処理である。
特に、本開示の制御部12aは、書込電圧として少なくとも二つの値を取り得る。つまり、制御部12aは、書込電圧として、第1書込電圧と、第1書込電圧よりも高電圧である第2書込電圧を用いることができる。また、第2書込電圧は、不揮発性メモリ12に記憶されたプログラムの保持期間を十分に確保できる程度の電圧である。
さらに、本実施形態では、書込電圧として第3書込電圧を用いることができる制御部12aを採用している。第3書込電圧は、例えば、第2書込電圧と同等の値や、第2書込電圧よりも高電圧の値など、不揮発性メモリ12に記憶されたプログラムの保持期間を十分に確保できる程度の電圧であれば採用できる。よって、第1書込電圧は、第2書込電圧だけでなく、第3書込電圧よりも低電圧である。
不揮発性メモリ12に書き込みを行う場合、メモリセル12cに対する書込電圧は、書き込まれたデータの保持期間(信頼性)を確保するために、書き込んだデータの読み出しに必要な最低限度のVthよりもある程度のマージンを持った高い電圧が設定される。よって、第2書込電圧や第3書込電圧は、最低限度のVthよりもある程度のマージンを持った高い電圧であると好ましい。ここでのデータは、更新プログラムなどである。なお、制御部12aは、例えばマイコン11のCPUからの命令に応じて、読み出し、消去、書き込みを行う。
揮発性メモリ13は、マイコン11が演算した結果などを一時的に記憶しておく。通信回路14は、ゲートウェイ20と通信するための回路である。電源回路15は、バッテリ60から供給された電力をマイコン11が利用可能な電圧に変換して、マイコン11に電力供給する。
なお、制御装置10が提供する手段及び/又は機能は、実体的なメモリ装置に記録されたソフトウェア及びそれを実行するコンピュータ、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組み合わせによって提供することができる。例えば、制御装置10がハードウェアである電子回路によって提供される場合、それは多数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路によって提供することができる。
ここで、図3~図10を用いて、車載機器の処理動作に関して説明する。まずは、図3を用いて、ゲートウェイ20の処理動作に関して説明する。ゲートウェイ20は、通信機30を介して、センター200から書換要求があると、図3のフローチャートに示す処理を開始する。
ステップS10では、センター200から更新プログラムを受信する。ゲートウェイ20は、センター200から送信された更新プログラムを、通信機30を介して受信する。
ステップS11では、記憶部21に更新プログラムを保存する。ゲートウェイ20は、受信した更新プログラムを記憶部21に保存する。
ステップS12では、更新プログラムの保存が完了したか否かを判定する。ゲートウェイ20は、受信した更新プログラムの記憶部21への保存が完了したか否かを判定し、完了したと判定した場合はステップS13へ進み、完了したと判定してない場合はステップS10へ戻る。
ステップS13では、バッテリ60への電力供給があるか否かを判定する。ゲートウェイ20は、上記のようにバッテリ60に対する電力供給の有無を判定し、バッテリ60への電力供給ありと判定した場合はステップS14へ進み、バッテリ60への電力供給なしと判定した場合はステップS15へ進む。
このとき、ゲートウェイ20は、車両100に搭載された制御装置10からの情報に基づいて、バッテリ60への電力の供給有無を判定する。これによって、車載装置(ゲートウェイ20)は、バッテリ60への電力が供給されているか否かを判定するための回路を備えることなく、バッテリ60への電力の供給有無を判定することができる。しかしながら、本開示は、これに限定されず、バッテリ60への電力が供給されているか否かを判定するための回路を備えたゲートウェイ20でも採用できる。
ステップS14では、対象の制御装置10へ第3書換要求を送信する。つまり、ゲートウェイ20は、対象の制御装置10への開始要求として、第3書換要求を送信する。第3書換要求は、第3書込モードでのプログラムの書き換えを示す要求である。また、第3書込モードは、書込電圧を第3書込電圧として、書き込み対象のメモリセルアレイ12bに対して書き込みを行うモードである。なお、対象の制御装置10とは、更新プログラムに書き換えるプログラムを有している制御装置10である。
ステップS15では、対象の制御装置10へ第1書換要求を送信する。ゲートウェイ20は、対象の制御装置10への開始要求として、第1書換要求を送信する。第1書換要求は、第1書込モードでのプログラムの書き換えを示す要求である。また、第1書込モードは、書込電圧を第1書込電圧として、書き込み対象のメモリセルアレイ12bに対して書き込みを行うモードである。なお、ゲートウェイ20は、開始要求(第1書換要求又は第3書換要求)を送信すると、送信してからの経過時間の計時を開始する。ゲートウェイ20は、例えば車両100が駐車時などの場合、第1書換要求を送信する。
ステップS16では、書換許可応答があるか否かを判定する。ゲートウェイ20は、開始要求を送信した制御装置10から書換許可応答があるか否かを判定し、書換許可応答ありと判定した場合はステップS17へ進み、書換許可応答ありと判定しなかった場合はステップS18へ進む。書換許可応答は、書き換え開始可能であることを示す応答である。つまり、ゲートウェイ20は、書換許可応答がある場合、制御装置10がプログラム書き換え開始可能な状態とみなしてステップS17へ進み、書換許可応答がない場合、制御装置10がプログラム書き換え開始可能な状態でないとみなしてステップS18へ進む。
ステップS17では、対象の制御装置10に対して更新プログラムを送信する。ゲートウェイ20は、記憶部21に保存してある更新プログラムを、制御装置10に対して送信する。
ステップS18では、タイムアウト時間経過であるか否かを判定する。ゲートウェイ20は、開始要求を送信してからの経過時間が、タイムアウト時間を経過したか否かを判定する。そして、ゲートウェイ20は、経過時間がタイムアウト時間を経過したと判定してない場合はステップS16へ戻る。つまり、ゲートウェイ20は、開始要求を送信してからの経過時間がタイムアウト時間を経過するまで、書換許可応答を待ち続ける。
一方、ゲートウェイ20は、経過時間がタイムアウト時間を経過したと判定した場合はステップS19へ進む。つまり、ゲートウェイ20は、制御装置10が、プログラム書き換えが不可の状態であるとみなしてステップS19へ進む。
なお、タイムアウト時間は、予め決められた値を採用することができる。タイムアウト時間は、例えば、通常(異常が発生していないなど)であれば、開始要求を送信してから書換許可応答を受信できる時間や、この時間にマージンを持たせた時間などである。
ステップS19では、記憶部21の更新プログラムを削除する。ゲートウェイ20は、対象の制御装置10に対して更新プログラムを送信した場合や、対象の制御装置10がプログラム書き換え不可の状態である場合、記憶部21の更新プログラムを削除する。このように、車載機器は、開始要求を送信してからの経過時間がタイムアウト時間を経過した場合、プログラムの書き換えを行わずに終了する。
なお、車両100は、ゲートウェイ20が開始要求を送信した後に、バッテリ60への電力供給状態が切り換わることも起こり得る。このため、ゲートウェイ20は、ステップS17で更新プログラムを送信する前に、再度、ステップS13を実行してもよい。この場合、ゲートウェイ20は、ここでのバッテリ60への電力供給有無の判定によって開始要求を変更する。
つまり、ゲートウェイ20は、ステップS15で第1書換要求を送信したものの、ステップS17で更新プログラムを送信する前にバッテリ60への電力供給がありと判定した場合は、開始要求として第3書換要求を送信する。逆に、ゲートウェイ20は、ステップS14で第3書換要求を送信したものの、ステップS17で更新プログラムを送信する前に、バッテリ60への電力供給がなしと判定した場合は、開始要求として第1書換要求を送信する。
これによって、ゲートウェイ20は、制御装置10に送信する開始要求を、バッテリ60に対する電力供給の状態に確実に対応したものとすることができる。つまり、車載装置は、書込電圧を第3書込電圧として更新プログラムを書き込む際に、確実にバッテリ60への電力の供給がなされている状況で、更新プログラムの書き込みを行うことができる。しかしながら、本開示は、これに限定されない。
次に、図4を用いて、制御装置10の処理動作、つまり、プログラムを書き換える対象の制御装置10の処理動作に関して説明する。制御装置10は、ゲートウェイ20から送信された開始要求を受信すると、図4のフローチャートに示す処理を開始する。
ステップS20では、プログラム書き換え可能状態であるか否かを判定する。制御装置10は、例えば書き換え対象となる不揮発性メモリ12を何らかの処理のために使用している場合、プログラム書き換えが可能でない状態と判定する。一方、制御装置10は、例えば書き換え対象となる不揮発性メモリ12を使用していない場合、プログラム書き換えが可能状態と判定する。制御装置10は、プログラム書き換え可能状態であると判定した場合、ステップS21へ進み、プログラム書き換え可能でない状態と判定した場合、図4の処理を終了する。
ステップS21では、ゲートウェイ20に書換許可応答を送信する。制御装置10は、ゲートウェイ20に対して書換許可応答を送信することで、更新プログラムの送信を要求する。
ステップS22では、書換要求が第1書換要求であるか否かを判定する。制御装置10は、第1モードでプログラムの書き換えを行うか、第3モードでプログラムの書き換えを行うかを判定するために、書換要求が第1書換要求であるか否かを判定する。制御装置10は、書換要求が第1書換要求であると判定した場合はステップS23へ進み、書換要求が第1書換要求であると判定しなかった場合はステップS24へ進む。
ステップS23では、第1書込モードでプログラムの書き換えを行う(第1書換部)。制御装置10は、書込電圧を第1書込電圧として更新プログラムを書き込みなどして、不揮発性メモリ12に記憶されているプログラムの書き換えを行う。つまり、制御装置10は、センター200から更新プログラムへの書き換えの要求があり、バッテリ60に電力が供給されていない場合、書込電圧を第1書込電圧として更新プログラムを書き込む、と言える。
一方、ステップS24では、第3書込モードでプログラムの書き換えを行う(第3書換部)。制御装置10は、書込電圧を第3書込電圧として更新プログラムを書き込みなどして、不揮発性メモリ12に記憶されているプログラムの書き換えを行う。つまり、制御装置10は、センター200から更新プログラムへの書き換えの要求があり、バッテリ60に電力が供給されている場合、書込電圧を第3書込電圧として更新プログラムを書き込むことで、更新プログラムに書き換える、と言える。
上記のように、第1書込電圧は、第3書込電圧よりも低電圧である。よって、制御装置10は、バッテリ60に電力が供給されていない場合、バッテリ60に電力が供給されている場合よりも、書込電圧を低電圧として更新プログラムを不揮発性メモリ12に書き込むことで、プログラムを更新プログラムに書き換える。なお、第1書込モード及び第3書込モード時の処理に関しては、後程詳しく説明する。
ステップS25では、書込モードを記憶する。制御装置10は、第2書込モードでプログラムの書き換えを行うか否かを判定するために、実行した書込モードを不揮発性メモリ12に記憶する。
次に、図5を用いて、制御装置10のシャットダウン時の書換処理に関して説明する。制御装置10は、イグニッションスイッチ70がオンからオフに切り換わると、図5のフローチャートに示す処理を開始する。つまり、図5は、制御装置10のシャットダウン処理時に行なわれる書換処理を示すフローチャートである。なお、バッテリ60は、イグニッションスイッチ70がオンの場合、エンジン40の動力を利用してオルタネータ50が発電し、オルタネータ50から電力供給がなされる。よって、イグニッションスイッチ70がオンからオフに切り換わった場合、バッテリ60は、電力供給が行われた後の状態とみなすことができる。
ステップS30では、前回の書込モードが第1書込モードであったか否かを判定する。制御装置10は、不揮発性メモリ12を確認して、前回の書込モードが第1書込モードであったか否かを判定する。そして、制御装置10は、前回の書込モードが第1書込モードであったと判定した場合はステップS31へ進み、前回の書込モードが第1書込モードであったと判定しなかった場合は図5の処理を終了する。
ステップS31では、第2書込モードでプログラムの書き換えを行う(第2書換部)。制御装置10は、書込電圧を第2書込電圧として更新プログラムを書き込みなどして、不揮発性メモリ12に記憶されているプログラムの書き換えを行う。第2書込モードは、書込電圧を第2書込電圧として、書き込み対象のメモリセルアレイ12bに対して書き込みを行うモードである。
つまり、制御装置10は、バッテリ60に電力が供給された後であり、イグニッションスイッチ70がオフとなり、バッテリ60から車載装置への電力供給が停止されるまでの間に更新プログラムを書き込む、と言える。これによって、車載装置は、制御装置10が不揮発性メモリ12のプログラムを実行していない時に、そのプログラムを書き換えることができる。これは、例えば、対象の制御装置10がエンジン40を制御するものである場合に好適である。
また、上記のように、第2書込電圧は、第1書込電圧よりも高電圧である。よって、制御装置10は、第1書込モードで更新プログラムへの書き換えを実施した場合、バッテリ60に電力が供給された後に、第2書込電圧として、第1書込モード時と同じ更新プログラムを不揮発性メモリ12に書き込むことで、更新プログラムに書き換える。このように、制御装置10は、バッテリ60への電力供給が行われ、且つ、前回のプログラム書き換えが第1書込モードで行われた場合にのみ、第2書込モードで再書き込みを行う。
制御装置10は、第2書込モードで更新プログラムを書き込む場合、第1書込モードで更新プログラムを書き込んだ不揮発性メモリ12における領域と同じ領域に、更新プログラムを書き込むと好ましい。これによって、制御装置10は、不揮発性メモリ12におけるプログラムを書き込む領域が増加することを抑制できる。
しかしながら、本開示は、これに限定されず、第2書込モード時において、第1書込モードで更新プログラムを書き込んだ不揮発性メモリ12における領域と異なる領域に更新プログラムを書き込んでもよい。これによっても、本開示は、プログラムの保持期間を確保しつつ、バッテリの電力消費を抑制することができるという、目的を達成することができる。
上記のように、制御装置10は、第2書込モード時、ゲートウェイ20からの要求ではなく、第1書込モードの後で、バッテリ60への電力供給が行われたことをトリガとして、プログラムの書き換えを実施する。その一例として、本実施形態では、イグニッションスイッチ70がオンからオフに切り替わったことで、第2書込モードでの書き込みを実施する例を採用した。
しかしながら、本開示は、これに限定されない。制御装置10は、第1書込モードの後で、バッテリに電力が供給されている間に、第2書込モードで更新プログラムを書き込むものであってもよい(第2書換部)。
これによって、制御装置10は、一旦バッテリ60への電力が供給された後に、バッテリ60への電力の供給が停止された状況で、更新プログラムを書き込む場合よりも、バッテリ60上がりを抑制することができる。つまり、制御装置10は、バッテリ60への電力が供給されていない場合に、高電圧で更新プログラムを書き込む場合よりも、バッテリ上がりを抑制することができる。これは、例えば、対象の制御装置10が電気自動車に搭載されている場合や、エンジン40が動作中にプログラムの書き換えが可能なものである場合に好適である。
次に、図6を用いて、制御装置10の第1書込モード時の処理動作に関して説明する。制御装置10は、ステップS22でYES判定すると、図6のフローチャートに示す処理を開始する。つまり、制御装置10は、バッテリ60への電力供給がないと判断されたことでゲートウェイ20から送信された第1書換要求を受信した場合、図6のフローチャートに示す処理を開始する。
ステップS40では、書込電圧を第1書込電圧に設定する。制御部12aは、第1書込モードで更新プログラムを書き込むために、書込電圧を第1書込電圧に設定する。
ステップS41では、書き込み対象のメモリセルアレイ12bのプログラムを消去する。一般的に、例えばフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ12は、1から0の書き込みのみ可能なため、書き込みの事前に一度格納されているデータを消去する必要がある。よって、制御部12aは、更新プログラムを書き込む前に、書き込み対象のメモリセルアレイ12bのプログラムを消去する。
ステップS42では、更新プログラムを書込データとして制御部12aに入力する。例えば、マイコン11のCPUは、通信回路14を介して受信した更新プログラムを制御部12aに入力する。
ステップS43では、書込データに応じたパルスをメモリセル12cに印加する。制御部12aは、各メモリセルアレイ12bへ書き込みを行う場合、入力された書込データと、設定された書込電圧に応じて、書き込み対象のメモリセルアレイ12b(メモリセル12c)に対して書き込みのためのパルスを印加する。
ステップS44では、メモリセル12cのVthが狙い値を超えたか否かを判定する(ベリファイ)。制御部12aは、メモリセル12cのVthが狙い値を超えたと判定していない場合は、書込データの書き込みが完了していないとみなしてステップS43へ戻る。また、制御部12aは、メモリセル12cのVthが狙い値を超えたと判定した場合は、書込データの書き込みが完了したとみなして図6の処理を終了する。
このように、制御部12aは、書き込みのためのパルス印加とベリファイを繰り返して、徐々に所望のVthに近づけることで、書込データをメモリセルアレイ12bに書き込む。よって、本開示の車載装置は、車両100が駐車している状況であっても、不揮発性メモリ12に記憶されているプログラムを更新プログラムに書き換えることができる。
次に、図7を用いて、制御装置10の第2書込モード時の処理動作に関して説明する。制御装置10は、ステップS30でYES判定すると、図7のフローチャートに示す処理を開始する。
ステップS50では、書込電圧を第2書込電圧に設定する。制御部12aは、第2書込モードで更新プログラムを書き込むために、書込電圧を第2書込電圧に設定する。
ステップS51では、書き込み対象のメモリセルアレイ12bの更新プログラムを揮発性メモリ13に保存する。例えばマイコン11のCPUは、第1書込モードで書き込まれた更新プログラムを、書込電圧を高電圧として、再度不揮発性メモリ書き込むために、書き込み対象のメモリセルアレイ12bの更新プログラムを揮発性メモリ13に保存する。この更新プログラムは、ステップS53、S54で不揮発性メモリ12に書き込まれると、揮発性メモリ13に記憶させておく必要がない。よって、マイコン11のCPUは、更新プログラムを揮発性メモリ13に一時的に保存する、と言える。
ステップS52では、更新プログラムを書込データとして制御部12aに入力する。例えば、マイコン11のCPUは、揮発性メモリ13に保存した更新データを書込データとして制御部12aに入力する。
ステップS53、S54は、ステップS43、S44と同様であるため、ステップS43、S44を参照することができる。
以上のように、第2書込モードは、既に不揮発性メモリ12に更新プログラムが書き込まれている状態で開始される。このため、制御部12aは、同じ書込データを、書込電圧を変えて再書き込みする。
第1書込モードで書き込んだ場合、メモリセル12cのVth分布は、図9に示すようになる。これに対して、第2書込モードで書き込んだ場合、メモリセル12cのVth分布は、図10に示すようになる。図10には、第1書込モード時のVthと第2書込モード時のVthとを比較するために、第1書込モード時のVth分布を破線で示している。
次に、図8を用いて、制御装置10の第3書込モード時の処理動作に関して説明する。制御装置10は、ステップS22でNO判定すると、図8のフローチャートに示す処理を開始する。つまり、制御装置10は、バッテリ60への電力供給があると判断されたことでゲートウェイ20から送信された第3書換要求を受信した場合、図8のフローチャートに示す処理を開始する。
ステップS60では、書込電圧を第3書込電圧に設定する。制御部12aは、第3書込モードで更新プログラムを書き込むために、書込電圧を第3書込電圧に設定する。なお、ステップS61~S64は、ステップS41~S44と同様であるため、ステップS41~S44を参照することができる。
このように、本開示の車載装置は、バッテリ60への電力供給がなされている状況で、プログラムを更新プログラムに書き換える場合、書込電圧として第3書込電圧を採用する。つまり、本開示の車載装置は、バッテリ上がりの虞が少ない状況では、書込電圧を第3書込電圧として更新プログラムを不揮発性メモリ12に書き込むため、不揮発性メモリ12に記憶されたプログラムの保持期間を十分に確保できる。なお、第3書込モードでのプログラムの書き換えは、通常時の書き換えと言うことができる。
以上のように、車載装置は、更新プログラムへの書き換えの要求があり、バッテリ60に電力が供給されていない場合、書込電圧を第1書込電圧、すなわち第2書込電圧よりも低電圧として更新プログラムを不揮発性メモリに書き込む。これによって、車載装置は、バッテリ60に電力が供給されていない場合において、プログラムの書き換えによるバッテリ60の電力消費を抑えることができる。よって、車載装置は、プログラムを書き換えた後に車両100が放置されたとしても、バッテリ上がりを抑制できる。
しかしながら、車載装置は、第1書込電圧で更新プログラムを書き込んだままでは、書き込まれた更新プログラムの保持期間が、第2書込電圧や第3書込電圧で書き込んだ場合よりも短い。
そこで、本開示は、第1書込電圧でプログラムの書き換えを実施した場合、それ以降にバッテリ60に電力が供給された後に、第1書込電圧として書き込んだ更新プログラムと同じ更新プログラムを、書込電圧を第2書込電圧として不揮発性メモリ12に書き込む。つまり、車載装置は、バッテリ60の充電後に、一般的な0書き込み後のVthとなるように同じ更新プログラムの書き込みを再度行う。これによって、車載装置、更新プログラムの保持期間を確保することができる。すなわち、車載装置は、更新プログラムに書き換えられた、不揮発性メモリ12に記憶されているプログラムの保持期間を確保することができる。このように、車載装置は、プログラムの保持期間を確保しつつ、バッテリ上がりを抑制できる。
さらに、車載装置は、書込電圧を第2書込電圧として書き込む場合、バッテリ60に電力が供給された後であるため、書き込みによってバッテリ60の電力を消費したとしても、バッテリ上がりの可能性を低減することができる。
なお、本実施形態では、センター200から更新プログラムへの書換要求があり、バッテリ60に電力が供給されていない場合に、書込電圧を第1書込電圧として更新プログラムを不揮発性メモリ12に書き込む例を採用した。しかしながら、本開示は、これに限定されない。車載装置は、センター200から更新プログラムへの書換要求があり、バッテリ60に電力が供給されてなく、且つ、車両100が駐車状態の場合に、書込電圧を第1書込電圧として更新プログラムを不揮発性メモリ12に書き込んでもよい(第1書換部)。
車両100は、燃費の節約や排出ガスの低減などを目的として、信号待ちの間などにエンジンを停止させる機能を有しているものがある。この場合、車両100は、信号待ちの状態から信号が変わって運転手が発進操作をすることなどでエンジン40を再始動する。このように、車両100は、比較的短時間でエンジン40を再始動することになる。
バッテリ60は、このようにエンジン40が停止している間、電力の供給が停止される。しかしながら、エンジン40は、比較的短時間で再始動される。このため、バッテリ60への電力供給も比較的短時間で再開される。
制御装置10は、単にバッテリ60に電力が供給されていないことで、第1書込電圧として更新プログラムを書き込んだ場合、比較的短時間でバッテリ60への電力供給が再開される状況でも、第1書込電圧として更新プログラムを書き込むことになる。つまり、制御装置10は、バッテリ上がりの可能性が低い状況であっても書込電圧を第1書込電圧にすることになる。
これに対して、制御装置10は、バッテリに電力が供給されていない場合であり、且つ、車両100が駐車状態の場合に、書込電圧を第1書込電圧にすることで、バッテリ上がりの可能性が低い状況で書込電圧を第1書込電圧にすることを抑制できる。なお、制御装置10は、イグニッションスイッチ70や他の制御装置からの信号に基づいて、駐車状態であるか否かを判定することができる。制御装置10は、例えば、イグニッションスイッチ70がオフや、ギヤがパーキングレンジなどの場合に、車両100が駐車状態と判定する。
以上、本開示の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、本開示は、上記実施形態に何ら制限されることはなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。以下に、本開示のその他の形態として、変形例1、変形例2に関して説明する。
(変形例1)
まず、図11を用いて、変形例1における車載装置に関して説明する。本変形例では、上記実施形態と同様の箇所が多いため、上記実施形態と異なる点を中心に説明する。変形例1の車載装置は、主に、制御装置10の処理動作が異なる。なお、本変形例では、便宜的に、上記実施形態と同じ符号を用いる。また、図11における図4と同じ処理に関しては、図4と同じステップ番号を用いる。
上記のように、車両100は、ゲートウェイ20が開始要求を送信した後に、バッテリ60への電力供給状態が切り換わることも起こり得る。そこで、制御装置10は、ステップS22において、書換要求が第1書換要求であると判定しなかった場合はステップS26へ進む。ステップS26では、ステップS13でゲートウェイ20が行った判定と同様に、バッテリ60への電力供給があるか否かを判定する(確認部)。制御装置10は、ゲートウェイ20と同様に、バッテリ60に対する電力供給の有無を判定し、バッテリ60への電力供給ありと判定した場合はステップS24へ進み、バッテリ60への電力供給なしと判定した場合はステップS25へ進む。
つまり、制御装置10は、ステップS24で更新プログラムの書き込みを実施する場合、更新プログラムを書き込む前に、再度、バッテリ60に電力が供給されていることを確認してから、ステップS24での更新プログラムの書き込みを許可する。一方、制御装置10は、ステップS24で更新プログラムの書き込みを実施する場合、更新プログラムを書き込む前に、バッテリ60に電力が供給されていないと、第3書換要求を受信していたとしても、ステップS23へ進むことになる。つまり、制御装置10は、第3書換要求を受信していたとしても、更新プログラムを書き込む際にバッテリ60に電力が供給されていなかった場合、書込モードを第3書込モードから第1書込モードに変更して、プログラムの書き換えを行う。なお、ここでの、ステップS24で更新プログラムの書き込みを実施する場合とは、ステップS22でNO判定された場合、すなわち第3書換要求を受信している場合を示している。
これによって、車載装置は、書込電圧を第3書込電圧として更新プログラムを書き込む際に、確実にバッテリ60への電力の供給がなされている状況で、更新プログラムの書き込みを行うことができる。当然ではあるが、変形例1の車載装置は、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
(変形例2)
まず、図12を用いて、変形例2における車載装置に関して説明する。本変形例では、上記実施形態と同様の箇所が多いため、上記実施形態と異なる点を中心に説明する。変形例2の車載装置は、主に、搭載される車両100aが異なる。つまり、本変形例の車載装置は、電気自動車である車両100aに搭載される。なお、図12において、図1と同じ符号の構成要素は、図1と同様である。
車両100aは、家屋、ディーラ、充電所などに設けられた車外充電器300と電気的に接続可能に構成されている。また、車両100aは、車外充電器300と電気的に接続された車載充電器80を備えている。車載充電器80は、バッテリ60に電力を供給し、バッテリ60を充電することができる。
本変形例の車載装置は、制御装置10とゲートウェイ20aを含んでいる。制御装置10は、上記実施形態と同様である。一方、ゲートウェイ20aは、ゲートウェイ20と異なり、車載充電器80からの信号に基づいて、バッテリ60へ電力が供給されているか否かを判定する。
このように構成された変形例2の車載装置は、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。つまり、車載装置は、電気自動車に搭載されていた場合であっても、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
10…制御装置、11…マイコン、12…不揮発性メモリ、13…揮発性メモリ、14…通信回路、15…電源回路、20,20a…ゲートウェイ、21…記憶部、30…通信機、40…エンジン、50…オルタネータ、60…バッテリ、70…イグニッションスイッチ、80…車載充電器、100,100a…車両、200…センター、300…車外充電器

Claims (7)

  1. バッテリ(60)から電力供給されて動作し、プログラムを記憶した不揮発性メモリ(12)を有しており、前記プログラムを車両の外部に設けられた外部機器(200)から送信された更新プログラムに書き換える車載装置であって、
    前記外部機器から前記更新プログラムへの書き換えの要求があり、前記バッテリに電力が供給されていない場合、前記バッテリに電力が供給されている場合よりも、前記不揮発性メモリへの書込電圧を低電圧として前記更新プログラムを前記不揮発性メモリに書き込むことで、前記更新プログラムに書き換える第1書換部(S23)と、
    前記第1書換部にて前記更新プログラムへの書き換えを実施した場合、前記バッテリに電力が供給された後に、前記不揮発性メモリへの書込電圧を前記第1書換部での書込電圧よりも高電圧として、前記第1書換部と同じ前記更新プログラムを前記不揮発性メモリに書き込むことで、前記更新プログラムに書き換える第2書換部(S31)と、を備えている車載装置。
  2. 前記第1書換部は、前記外部機器から前記更新プログラムへの書き換えの要求があり、前記バッテリに電力が供給されていない場合であり、且つ、前記車両が駐車状態の場合に、前記バッテリに電力が供給されている場合よりも、前記不揮発性メモリへの書込電圧を低電圧として前記更新プログラムを前記不揮発性メモリに書き込むことで、前記更新プログラムに書き換える請求項1に記載の車載装置。
  3. 前記第2書換部は、前記第1書換部が前記更新プログラムを書き込んだ前記不揮発性メモリにおける領域と同じ領域に、前記更新プログラムを書き込む請求項1又は2に記載の車載装置。
  4. 前記第2書換部は、前記バッテリに電力が供給されている間に、前記更新プログラムを書き込む請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車載装置。
  5. 前記第2書換部は、前記バッテリに電力が供給された後であり、前記車両のイグニッションスイッチがオフとなり、前記車載装置への電力供給が停止されるまでの間に、前記更新プログラムを書き込む請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車載装置。
  6. 前記バッテリへの電力の供給有無は、前記車両に搭載された他の制御装置からの情報に基づいて判定する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の車載装置。
  7. 前記外部機器から前記更新プログラムへの書き換えの要求があり、前記バッテリに電力が供給されている場合、前記第1書換部での書込電圧よりも高電圧として、前記更新プログラムを前記不揮発性メモリに書き込むことで、前記更新プログラムに書き換える第3書換部(S24)と、
    前記第3書換部で前記更新プログラムの書き込みを実施する場合、前記更新プログラムを書き込む前に、再度、前記バッテリに電力が供給されていることを確認してから、前記第3書換部による前記更新プログラムの書き込みを許可する確認部(S26)と、をさらに備えている請求項1乃至6のいずれか一項に記載の車載装置。
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