JP7031086B2 - 信号処理装置、レーダ装置および信号処理方法 - Google Patents

信号処理装置、レーダ装置および信号処理方法 Download PDF

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Description

本開示は、信号処理装置、これを備えたレーダ装置および信号処理方法に関する。
近年、デジタル処理によって各種のアレイ信号処理が実現されており、デジタル処理によってビームを形成するデジタルビームフォーミング(DBF)を行うレーダ装置が増加している。例えば、干渉波抑圧処理であるアダプティブビームフォーミング(ABF)と目標方向推定処理であるモノパルス測角を実行するレーダシステムが知られている。このレーダシステムでは、ABFに伴うΣビームとΔビームの歪みにより、干渉波が存在する状況において測角精度が大きく劣化する。これに対して、非特許文献1には、ABFによるΣビームおよびΔビームの歪みに追従する測角処理である一般化モノパルス(GMP)測角が記載されている。上記レーダシステムでGMP測角を行うことにより、従来のモノパルス測角の測角精度の劣化を狭い範囲に限定することができる。
U. Nickel, "Overview of Generalized Monopulse Estimation" , IEEE AES Magazine, Vol. 21, June 2006.
しかしながら、ABFが実行された後にGMP測角が実行されたときに、GMP測角の測角精度は、従来のモノパルス測角の測角精度から変動するが、その変動量が不明であるという課題があった。
本開示は上記課題を解決するものであり、GMP測角の測角精度を予測することができる信号処理装置、レーダ装置および信号処理方法を得ることを目的とする。
本開示に係る信号処理装置は、アレイアンテナの受信信号に対するABFにより、受信信号の和信号および当該和信号に対応したビーム形成荷重を生成する第1のABF処理部と、アレイアンテナの受信信号に対するABFにより、受信信号の差信号および当該差信号に対応したビーム形成荷重を生成する第2のABF処理部と、第1のABF処理部によって生成された和信号に基づいて、目標の存在を示す受信信号を検出する目標検出部と、目標の存在を示す受信信号について、第1のABF処理部および第2のABF処理部によって生成されたビーム形成荷重、和信号および差信号を用いたGMP測角を行うGMP処理部と、ABFおよびGMP測角におけるモノパルス比の傾きの変動およびビーム形成における利得の変動に応じて、GMP測角による測角精度の変動を予測計算する計算処理部とを備える。
本開示によれば、ABFおよびGMP測角におけるモノパルス比の傾きの変動およびビーム形成における利得の変動に応じて、GMP測角による測角精度の変動が予測計算される。測角精度の変動の予測計算結果を用いることで、GMP測角の測角精度を予測することができる。
実施の形態1に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る信号処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る信号処理方法を示すフローチャートである。 図4Aは、実施の形態1に係る信号処理装置の機能を実現するハードウェア構成を示すブロック図であり、図4Bは、実施の形態1に係る信号処理装置の機能を実現するソフトウェアを実行するハードウェア構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る信号処理装置の変形例の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る信号処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る信号処理装置の変形例1の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る信号処理装置の変形例2の構成を示すブロック図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るレーダ装置1の構成を示すブロック図であり、レーダ装置1におけるレーダ信号の受信側の構成を示している。一般的なレーダは、電波を送信する機能と受信する機能を有するが、レーダ装置1は、レーダ信号の受信側の構成および処理に特徴がある。このため、図1では、レーダ装置1における送信側の構成の記載が省略されている。
レーダ装置1は、アレイアンテナ2および信号処理装置3を備えている。アレイアンテナ2は、例えば、図1に示すように、複数のアンテナ素子2aをそれぞれが有した複数のサブアレイアンテナ2bによって構成される。アレイアンテナ2においては、サブアレイアンテナ間でDBFが行われる。また、アレイアンテナ2は、グレーティングの影響を低減するために、複数のサブアレイアンテナ2bが不等間隔で配置されていてもよい。
各サブアレイアンテナ2bの複数のアンテナ素子2aは、アレイアンテナ2へ到来してきた高周波(RF)帯の電波を受信し、電波の受信信号をRF部2cへ出力する。
RF部2cは、サブアレイアンテナ2bごとに設けられ、受信信号に対して増幅および位相制御といったアナログ信号処理を行い、処理後の信号をAD変換部2dへ出力する。AD変換部2dは、サブアレイアンテナ2bごとに設けられ、RF部2cによる処理後の信号をデジタル信号に変換し、このデジタル信号を信号処理装置3に出力する。信号処理装置3は、サブアレイアンテナ2bごとのAD変換部2dから出力された信号にデジタル信号処理を行い、デジタル信号処理後の信号を、図1において図示を省略した装置に出力する。この装置としては、例えば、目標追尾装置がある。
図2は、実施の形態1に係る信号処理装置3の構成を示すブロック図である。信号処理装置3は、図2に示すように、ABF処理部31、ABF処理部32a、ABF処理部32b、目標検出部33、GMP処理部34および計算処理部35を備えている。
ABF処理部31は、アレイアンテナ2の受信信号に対するABFにより、受信信号の和信号Σおよびこの和信号Σに対応したビーム形成荷重wadを生成する第1のABF処理部である。ABF処理部32aは、アレイアンテナ2の受信信号に対するABFにより、受信信号の差信号Δおよびこの差信号Δに対応したビーム形成荷重wad,uを生成する第2のABF処理部である。uは、目標方位角である。ABF処理部32bは、アレイアンテナ2の受信信号に対するABFにより、受信信号の差信号Δおよびこの差信号Δに対応したビーム形成荷重wad,vを生成する第2のABF処理部である。vは、目標仰角である。
ビーム形成荷重の生成方法には、例えば、アレイアンテナ2によって受信された干渉波の受信信号の自己相関係数と相互相関係数とを要素とした相関行列を求め、その相関行列の逆行列を用いて干渉波方向にヌル点を形成するビーム形成荷重を算出する方法がある。また、上記相関行列を固有値展開して得られた固有ベクトルから射影行列を算出し、算出した射影行列を用いて受信信号に対するビーム形成荷重を算出する方法もある。
目標検出部33は、ABF処理部31によって生成された和信号Σに基づいて、目標の存在を示す受信信号を検出する。GMP処理部34および計算処理部35は、目標検出部33によって検出された目標の存在を示す受信信号を、処理対象としている。目標の存在を示す受信信号は、アレイアンテナ2から空間に送信された電波が目標で反射され、当該電波の反射波がアレイアンテナ2によって受信されて得られる信号である。
GMP処理部34は、ABF処理部31、ABF処理部32aおよびABF処理部32bによって生成されたビーム形成荷重wad、wad,u、wad,vと、和信号Σ、差信号Δおよび差信号Δとを用いたGMP測角処理を行う。GMP処理部34によるGMP測角処理は、目標方位角uと目標仰角vの両方を測定する2次元測角処理である。
また、GMP測角には、目標検出部33によって検出された目標の存在を示す受信信号についての、ビーム形成荷重wad、wad,u、wad,vと、和信号Σ、差信号Δおよび差信号Δとが用いられる。GMP処理部34によって算出された目標方位角uおよび目標仰角vは、例えば、信号処理装置3の後段に配置された目標追尾装置に出力される。
計算処理部35は、ABFおよびGMP測角の処理過程で用いられた情報に基づいて、GMP測角による測角精度の変動を予測計算する。例えば、GMP測角による測角精度の変動の予測計算は、計算処理部35によって動的に実行され、和信号Σに対応したビーム形成荷重wad、DBFビーム中心におけるステアリングベクトルa、モノパルス比の傾きを補正するための傾き補正行列Cなどが用いられる。
計算処理部35は、GMP測角による測角精度の変動の予測計算結果として、方位角精度補正係数kCtoG,uおよび仰角精度補正係数kCtoG,vを算出する。方位角精度補正係数kCtoG,uは、例えば、干渉波が存在しない状況における位相モノパルス(CMP)測角による目標方位角uに対する測角精度とGMP測角による目標方位角uに対する測角精度との比率に相当するパラメータである。仰角精度補正係数kCtoG,vは、例えば、干渉波が存在しない状況におけるCMP測角による目標仰角vに対する測角精度とGMP測角による目標仰角vに対する測角精度との比率に相当するパラメータである。なお、測角精度補正係数は、CMP測角ではなく、例えば、従来の振幅モノパルス測角の測角精度からも算出可能である。
さらに、計算処理部35は、GMP測角による測角精度の変動の予測計算結果として、方位角精度σG,uと仰角精度σG,vとを算出することもできる。方位角精度σG,uは、GMP測角による目標方位角uに対する測角精度の予測値である。仰角精度σG,vは、GMP測角による目標仰角vに対する測角精度の予測値である。
方位角精度補正係数kCtoG,uおよび仰角精度補正係数kCtoG,v、または、方位角精度σG,uおよび仰角精度σG,vは、例えば、信号処理装置3の後段に配置された目標追尾装置に出力される。目標追尾装置は、GMP処理部34から入力した目標方位角uおよび目標仰角vと、計算処理部35から入力した方位角精度補正係数kCtoG,uおよび仰角精度補正係数kCtoG,vまたは方位角精度σG,uおよび仰角精度σG,vを用いた目標の追尾処理を行う。
一般的なレーダ装置が備える信号処理装置は、ABFおよびGMP測角の他に、レーダ信号の処理負荷を軽減するためのデシメーション処理、目標からの反射信号の利得を得るためのパルス圧縮処理およびヒット間積分処理、クラッタを抑圧するための移動目標指示(MTI)処理、目標の誤検出を抑圧するための相関処理といった、各種のデジタル信号処理が行われる。図1および図2に示した信号処理装置3においても、必要に応じて、これらの処理のいずれかあるいは全てが実行される。
図3は、実施の形態1に係る信号処理方法を示すフローチャートであり、信号処理装置3によって測角精度の変動の予測計算結果が算出されるまでの一連の処理を示している。
ABF処理部31は、アレイアンテナ2の受信信号に対するABFにより、ビーム形成荷重wadおよび受信信号の和信号Σを生成する(ステップST1)。例えば、ABF処理部31は、指向性パターンのヌル点が干渉波方向に向くようにビーム形成荷重wadを生成し、ビーム形成荷重wadを用いて受信信号の和信号Σを生成する。和信号Σは、複素振幅を有する。
続いて、ABF処理部32aが、アレイアンテナ2の受信信号に対するABFにより、ビーム形成荷重wad,uおよび受信信号の差信号Δを生成し、ABF処理部32bが、アレイアンテナ2の受信信号に対するABFにより、ビーム形成荷重wad,vおよび受信信号の差信号Δを生成する(ステップST2)。
例えば、ABF処理部32aは、指向性パターンのヌル点が干渉波方向に向くようにビーム形成を行うことにより、目標方位角uに対する差信号Δを生成する。差信号Δは、複素振幅を有する。ABF処理部32bは、指向性パターンのヌル点が干渉波方向に向くようにビーム形成を行うことにより、目標仰角vに対する差信号Δを生成する。差信号Δは、複素振幅を有する。
目標検出部33は、ABF処理部31によって生成された和信号Σに基づいて、目標の存在を示す受信信号を検出する(ステップST3)。例えば、目標検出部33は、和信号Σに対する一定誤警報率(CFAR)といった一般的なレーダ信号処理によって、アレイアンテナ2の受信信号から、目標の存在を示す受信信号を検出する。
続いて、GMP処理部34が、ビーム形成荷重wad、wad,u、wad,v、和信号Σ、差信号Δおよび差信号Δを用いたGMP測角処理を行う(ステップST4)。GMP測角処理において、目標方位角uおよび目標仰角vは、下記式(1)によって表される。下記式(1)において、uおよびvは、ビームの指向方向を示す方位角および仰角であり、(u,v)は、ビーム中心を示す方位(方位角および仰角)である。下記式(1)の右辺第2項は、実質的な推定対象を示す項であり、ビームの指向方向と目標方向との差分に相当する。
Figure 0007031086000001
上記式(1)におけるRおよびRは、GMP測角処理の入力情報であるモノパルス比に相当する変数である。RおよびRは、和信号Σ、差信号Δおよび差信号Δを用いて下記式(2)から求めることができる。下記式(2)におけるαは、uまたはvを示している。
Figure 0007031086000002
上記式(1)におけるμおよびμは、バイアス補正項であり、ABFを行ったことによってモノパルス比の零点がDBFビームの指向方向u,vからずれる現象を補正するための変数である。μおよびμは、下記式(3)によって求めることができる。
Figure 0007031086000003
上記式(3)におけるaは、ビーム中心(u,v)におけるステアリングベクトルである。干渉抑圧を行わずに利得が最大となるDBFが行われたアレイアンテナ2においては、ステアリングベクトルaがビーム中心(u,v)方向へのDBFによって生成されたビーム形成荷重wと同一になる。なお、上記式(3)において、Re{A}は、Aの実数部分を取り出すことを意味する。また、Aは、行列Aのエルミート転置をとって得られる行列である。
また、上記式(1)におけるCは、傾き補正行列と呼ばれる行列であり、モノパルス比の傾きの逆数に相当する。傾き補正行列Cは、下記式(4)によって表される。
Figure 0007031086000004
上記式(4)における行列要素gαβは、下記式(5)によって求めることができる。下記式(5)において、αおよびβは、uまたはvをそれぞれ示している。
Figure 0007031086000005
上記式(5)におけるaβ,0は、ステアリングベクトルaの方位角uまたは仰角vの方向への微分項である。アレイアンテナ2の座標系として、y軸をアンテナ横方向とし、z軸をアンテナ高さ方向とした場合、au,0は、下記式(6)で表され、av,0は、下記式(7)で表される。
Figure 0007031086000006
上記式(6)および上記式(7)において、「゜」はアダマール積(ベクトルの各要素同士の積)であり、fは電波のRF周波数である。cは電波の伝搬速度であり、Nは、DBFチャンネル数(ABF処理の入力数)であり、y,z(n=1,・・・,N)は、n番目のアンテナ素子2aの位置あるいはn番目のサブアレイアンテナ2bの位相中心位置の座標である。Nは、アンテナ素子2aの総数またはサブアレイアンテナ2bの総数である。[A]は、行列[A]の転置行列である。jは虚数単位である。
GMP処理部34は、ABFによって生成されたビーム形成荷重wad、wad,uおよびwad,vを、上記式(1)、上記式(3)および上記式(4)に代入することで、目標方位角uおよび目標仰角vを測角する。このようにΣビーム(和ビーム)とΔビーム(差ビーム)のビーム形成荷重を用いることで、GMP測角は、ΣビームとΔビームの歪みに追従した測角が行われる。
なお、GMP測角は、あくまでビームの歪みに追従した測角処理であり、従来のモノパルス測角の測角精度からの変動を回避することはできない。GMP測角によって得られた目標方位角uおよび目標仰角vは、GMP処理部34から、例えば、信号処理装置3の後段に配置された目標追尾装置(図1において不図示)に出力される。
計算処理部35は、ABFおよびGMP測角の処理過程で用いられた情報に基づいて、GMP測角による測角精度の変動を予測計算する(ステップST5)。例えば、計算処理部35は、下記式(8)および下記式(9)を用いて、方位角精度補正係数kCtoG,uおよび仰角精度補正係数kCtoG,vを算出する。
Figure 0007031086000007
方位角精度補正係数kCtoG,uおよび仰角精度補正係数kCtoG,vは、前述したように、従来のCMP測角の測角精度とGMP測角の測角精度との比率であり、GMP測角が行われた後の目標方位uおよび目標仰角vの測定精度の変動を示す情報である。また、ビーム形成荷重wad、ステアリングベクトルaおよび傾き補正行列Cは、ABFおよびGMP測角の処理過程で用いられた情報であり、GMP処理部34から計算処理部35へ提供される。
上記式(8)および上記式(9)において、cxx,cおよびcyy,cは、下記式(10)および下記式(11)を用いて算出される。ビーム形成荷重wおよびビーム形成荷重wαは、ABFではない通常のDBFにおけるビーム形成荷重であり、アンテナ配置、電波の周波数およびビーム方向によって一意に算出可能な一般的な複素ベクトルである。また、干渉抑圧を行わずに利得が最大となるDBFが行われたアレイアンテナ2では、ビーム形成荷重wとステアリングベクトルaとが同一になる。
Figure 0007031086000008
また、計算処理部35は、上記式(8)および上記式(9)を用いて算出した測角精度補正係数kCtoG,uおよびkCtoG,vを、下記式(12)および下記式(13)に代入することにより、GMP測角による目標方位角uの測角精度σG,uおよび目標仰角vの測角精度σG,vを算出することができる。σC,uおよびσC,vは、従来のCMP測角における目標方位角uの測角精度および目標仰角vの測角精度であり、例えば、干渉波が存在しない状況における値である。
Figure 0007031086000009
計算処理部35は、モノパルス測角における2つの誤差変動要因である、モノパルス比の傾きの変動と、ビーム形成における利得の変動に対応する、信号対雑音比(SNR)の変動とに着目して、測角精度の変動を予測計算する。上記式(8)および上記式(9)において、kslope,αは、モノパルス比の傾きの変動による測角精度の変動を示す係数であり、ksnrは、SNRの変動による測角精度の変動を示す係数である。kslope,αおよびksnrの算出には、ビーム形成荷重wad、ステアリングベクトルaおよび傾き補正行列Cが用いられ、これらの値に対応した係数が得られる。これにより、計算処理部35は、ABFによるビームの歪みに対応した測角精度の変動の予測計算が可能である。
なお、計算処理部35は、測角精度の変動の予測計算結果として、方位角精度補正係数kCtoG,uおよび仰角精度補正係数kCtoG,vを、信号処理装置3の後段に配置された目標追尾装置に出力する。目標追尾装置は、GMP処理部34からの目標方位角uおよび目標仰角vと、計算処理部35からの方位角精度補正係数kCtoG,uおよび仰角精度補正係数kCtoG,vとを用いて、目標の追尾処理を行う。例えば、目標追尾装置は、方位角精度補正係数kCtoG,uおよび仰角精度補正係数kCtoG,vを上記式(12)および上記式(13)に代入して測角精度σG,uおよび測角精度σG,vを算出する。目標追尾装置は、測角精度σG,uおよび測角精度σG,vに基づいて、目標追尾処理を行う。例えば、目標追尾装置は、測角精度を航跡確立処理または航跡維持処理におけるパラメータとして利用する。
また、計算処理部35は、上記式(12)および上記式(13)に従い測角精度σG,uおよび測角精度σG,vを算出し、算出した測角精度σG,uおよび測角精度σG,vを、上記目標追尾装置に出力してもよい。この場合においても、目標追尾装置は、測角精度σG,uおよび測角精度σG,vを用いた目標追尾を行うことができる。
図4Aは、信号処理装置3の機能を実現するハードウェア構成を示すブロック図である。図4Bは、信号処理装置3の機能を実現するソフトウェアを実行するハードウェア構成を示すブロック図である。図4Aおよび図4Bにおける第1のインタフェース100は、サブアレイアンテナ2bにおけるAD変換部2dから信号処理装置3へ出力された受信信号を中継するインタフェースである。
第2のインタフェース101は、信号処理装置3から外部装置へ出力された情報を中継するインタフェースである。外部装置は、例えば、信号処理装置3とは別々に設けられた目標追尾装置がある。また、外部装置は、GMP処理部34および計算処理部35による処理の過程で得られた情報または処理結果を表示する表示装置であってもよい。
第3のインタフェース102は、外部装置から信号処理装置3へ出力された情報を中継するインタフェースである。例えば、外部装置には、信号処理装置3による信号処理動作を制御する制御装置がある。信号処理装置3は、上記制御装置から出力された制御信号に従って受信信号の信号処理を行う。
信号処理装置3におけるABF処理部31、ABF処理部32a、ABF処理部32b、目標検出部33、GMP処理部34および計算処理部35の機能は、処理回路により実現される。すなわち、信号処理装置3は、図3に示したステップST1からステップST5までの処理を実行するための処理回路を備えている。処理回路は、専用のハードウェアであってもよいが、メモリに記憶されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)であってもよい。
処理回路が図4Aに示す専用のハードウェアの処理回路103である場合、処理回路103は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、または、これらを組み合わせたものが該当する。信号処理装置3におけるABF処理部31、ABF処理部32a、ABF処理部32b、目標検出部33、GMP処理部34および計算処理部35の機能は、別々の処理回路において実現されてもよく、これらの機能がまとめて1つの処理回路において実現されてもよい。
処理回路が図4Bに示すプロセッサ104である場合、信号処理装置3におけるABF処理部31、ABF処理部32a、ABF処理部32b、目標検出部33、GMP処理部34および計算処理部35の機能は、ソフトウェア、ファームウェアまたはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。なお、ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラムとして記述されてメモリ105に記憶される。
プロセッサ104は、メモリ105に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、信号処理装置3におけるABF処理部31、ABF処理部32a、ABF処理部32b、目標検出部33、GMP処理部34および計算処理部35の機能を実現する。
例えば、信号処理装置3は、プロセッサ104によって実行されるときに、図3に示したフローチャートにおけるステップST1からステップST5までの処理が結果的に実行されるプログラムを記憶するためのメモリ105を備える。これらのプログラムは、ABF処理部31、ABF処理部32a、ABF処理部32b、目標検出部33、GMP処理部34および計算処理部35の手順または方法をコンピュータに実行させる。メモリ105は、コンピュータを、ABF処理部31、ABF処理部32a、ABF処理部32b、目標検出部33、GMP処理部34および計算処理部として機能させるためのプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。
メモリ105は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically-EPROM)などの不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVDなどが該当する。
信号処理装置3におけるABF処理部31、ABF処理部32a、ABF処理部32b、目標検出部33、GMP処理部34および計算処理部35の機能の一部が専用のハードウェアによって実現され、残りの一部がソフトウェアまたはファームウェアによって実現されてもよい。例えば、ABF処理部31、ABF処理部32a、ABF処理部32bおよび目標検出部33は、専用のハードウェアである処理回路103により機能を実現し、GMP処理部34および計算処理部35は、プロセッサ104がメモリ105に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより機能を実現する。このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの組み合わせによって、上記機能を実現することができる。
図5は、信号処理装置3の変形例である信号処理装置3Aの構成を示すブロック図である。信号処理装置3Aは、図2に示した信号処理装置3に対して目標追尾処理部36が追加されたものである。目標追尾処理部36は、目標方位のGMP測角結果とGMP測角の測角精度の変動の予測計算結果とを用いて、目標の追尾処理を行う。
例えば、目標追尾処理部36は、GMP処理部34によって算出された目標方位角uおよび目標仰角vと、計算処理部35によって算出された方位角精度補正係数kCtoG,uおよび仰角精度補正係数kCtoG,vとを用いて目標の追尾処理を行う。目標追尾処理部36は、方位角精度補正係数kCtoG,uおよび仰角精度補正係数kCtoG,vを、上記式(12)および上記式(13)に代入して測角精度σG,uおよび測角精度σG,vを算出する。そして、目標追尾処理部36は、測角精度σG,uおよび測角精度σG,vに基づいて目標追尾処理を行う。例えば、目標追尾処理部36は、測角精度を航跡確立処理または航跡維持処理におけるパラメータとして利用する。
また、アレイアンテナ2は、RF部2cとAD変換部2dとをアンテナ素子2aごとに備え、アンテナ素子間でDBFが行われる、いわゆるフルDBF構成であってもよい。また、複数のアンテナ素子2aは、グレーティングの影響を低減するために不等間隔で配置されてもよい。
以上のように、実施の形態1に係る信号処理装置3は、ABF処理部31、ABF処理部32a、ABF処理部32b、目標検出部33、GMP処理部34および計算処理部35を備えている。ABF処理部31、ABF処理部32aおよびABF処理部32bは、アレイアンテナ2の受信信号に対するABFによりビーム形成荷重wad、wad,uおよびwad,v、和信号Σ、差信号Δおよび差信号Δを生成する。目標検出部33は、ABF処理部31によって生成された和信号Σに基づいて、目標の存在を示す受信信号を検出する。GMP処理部34は、目標検出部33によって検出された受信信号についてのビーム形成荷重wad、wad,uおよびwad,vと、和信号Σ、差信号Δおよび差信号Δを用いたGMP測角処理を行う。計算処理部35は、ABFおよびGMP測角の処理過程で用いた情報に基づいて、GMP測角による測角精度の変動を予測計算する。GMP測角による測角精度の変動の予測計算結果を用いることで、信号処理装置3は、GMP測角の測角精度を予測できる。
実施の形態2.
実施の形態1に係る信号処理装置は、GMP測角によって目標方位角および目標仰角を測定する2次元測角を行うものであった。これに対し、実施の形態2に係る信号処理装置は、GMP測角によって目標方位角または目標仰角のいずれか一方を測定する1次元測角を行うものである。
図6は、実施の形態2に係る信号処理装置3Bの構成を示すブロック図である。図6に示すように、信号処理装置3Bは、ABF処理部31、ABF処理部32a、目標検出部33、GMP処理部34aおよび計算処理部35aを備えている。なお、図6において、図2と同一の構成要素には同一の符号が付され、その説明が省略される。
GMP処理部34aは、ABF処理部31とABF処理部32aによって生成された、ビーム形成荷重wadおよびwad,uと和信号Σおよび差信号Δとを入力し、入力した情報を用いたGMP測角を行う。GMP処理部34aによるGMP測角処理は、目標方位角uのみを測定する1次元測角である。このため、実施の形態2におけるアレイアンテナ2では、複数のサブアレイアンテナ2bが1次元的な配置とされ、例えば、複数のサブアレイアンテナ2bは、横方向に配置される。
GMP処理部34aによるGMP測角には、実施の形態1と同様に、目標検出部33によって検出された目標の存在を示す受信信号についてのビーム形成荷重wad、wad,u、和信号Σおよび差信号Δが用いられる。例えば、GMP処理部34aは、ビーム形成荷重wadおよびwad,uと、和信号Σおよび差信号Δを用いて、下記式(14)に従い、目標方位角uを算出する。なお、下記式(14)における各変数は、実施の形態1と同様である。
Figure 0007031086000010
GMP処理部34aによるGMP測角処理は、ABFによるΣビームとΔビームの歪みに追従した測角処理である。なお、GMP測角処理は、あくまでビームの歪みに追従した測角処理であり、従来のモノパルス測角の測角精度からの変動を回避することはできない。GMP測角処理によって算出された目標方位角uは、GMP処理部34aから、信号処理装置3の後段に配置された目標追尾装置(図1において不図示)に出力される。
計算処理部35aは、下記式(15)を用いて、方位角精度補正係数kCtoG,uを算出する。下記式(15)において、ビーム形成荷重wad、ステアリングベクトルaおよび傾き補正行列Cは、ABFおよびGMP測角の処理過程で用いられた情報であり、GMP処理部34aから計算処理部35aへ提供される。
Figure 0007031086000011
上記式(15)における各変数は、実施の形態1と同様である。GMP測角が目標方位角uのみを測定する1次元測角であるので、上記式(15)では、上記式(8)における2次元依存項であるcxyが省略され、簡素化されている。
計算処理部35aは、方位角精度補正係数kCtoG,uを、信号処理装置3の後段に配置された目標追尾装置に出力する。これにより、目標追尾装置は、目標方位角uおよび方位角精度補正係数kCtoG,uを用いて、目標の追尾処理を行う。例えば、目標追尾装置は、方位角精度補正係数kCtoG,uを上記式(12)に代入して測角精度σG,uを算出する。目標追尾装置は、測角精度σG,uに基づいて目標追尾処理を行う。また、計算処理部35aは、上記式(12)を用いて測角精度σG,uを算出し、算出した測角精度σG,uを目標追尾装置に出力してもよい。例えば、目標追尾装置は、測角精度を航跡確立処理または航跡維持処理におけるパラメータとして利用する。
図7は、信号処理装置3Bの変形例1である信号処理装置3Cの構成を示すブロック図である。図7に示すように、信号処理装置3Cは、ABF処理部31、ABF処理部32b、目標検出部33、GMP処理部34bおよび計算処理部35bを備えている。なお、図7において、図2と同一の構成要素には同一の符号が付され、その説明が省略される。
GMP処理部34bは、ABF処理部31およびABF処理部32bによって生成された、ビーム形成荷重wadおよびwad,vと和信号Σおよび差信号Δとを入力し、入力した情報を用いたGMP測角処理を行う。GMP処理部34bによるGMP測角処理は、目標仰角vのみを測定する1次元測角である。このため、信号処理装置3Cに接続されたアレイアンテナ2では、複数のサブアレイアンテナ2bが1次元的な配置とされ、例えば、複数のサブアレイアンテナ2bは、縦方向に配置される。
GMP処理部34bによるGMP測角には、目標検出部33によって検出された目標の存在を示す受信信号についての、ビーム形成荷重wadおよびwad,vと、和信号Σおよび差信号Δとが用いられる。例えば、GMP処理部34bは、ビーム形成荷重wadおよびwad,vと、和信号Σおよび差信号Δとを用いて、下記式(16)に従い、目標仰角vを算出する。下記式(16)における各変数は、実施の形態1と同様である。
Figure 0007031086000012
GMP処理部34bによるGMP測角では、ABFによるビームの歪みに追従した測角が行われる。なお、GMP測角は、あくまでビームの歪みに追従した測角処理であって、従来のモノパルス測角の測角精度からの変動を回避するものではない。GMP測角によって算出された目標仰角vは、GMP処理部34bから、信号処理装置3の後段に配置された目標追尾装置(図1において不図示)に出力される。
計算処理部35bは、下記式(17)を用いて、仰角精度補正係数kCtoG,vを算出する。下記式(17)において、ビーム形成荷重wad、ステアリングベクトルa、および傾き補正行列Cは、ABFおよびGMP測角の処理過程で用いられた情報であり、GMP処理部34bから計算処理部35bへ提供される。
Figure 0007031086000013
上記式(17)における各変数は、実施の形態1と同様である。GMP測角処理として1次元測角が行われるので、上記式(17)では、上記式(9)における2次元依存項であるcyxが省略され、簡素化されている。
計算処理部35bは、仰角精度補正係数kCtoG,vを、信号処理装置3の後段に配置された目標追尾装置に出力する。これにより、目標追尾装置は、目標仰角vおよび仰角精度補正係数kCtoG,vを用いて目標の追尾処理を行う。例えば、目標追尾装置は、仰角精度補正係数kCtoG,vを、上記式(13)に代入して測角精度σG,vを算出する。目標追尾装置は、測角精度σG,vに基づいて、目標追尾処理を行う。また、計算処理部35bは、上記式(13)を用いて測角精度σG,vを算出し、算出した測角精度σG,vを目標追尾装置に出力してもよい。
図8は、信号処理装置3Bまたは3Cの変形例2である信号処理装置3Dの構成を示すブロック図である。信号処理装置3Dは、図6または図7に示した信号処理装置3Bまたは3Cに対して目標追尾処理部36が追加されたものである。目標追尾処理部36は、GMP処理部34aまたは34bによるGMP測角処理結果と、計算処理部35aまたは34bによる測角精度の変動の予測計算結果を用いて、目標の追尾処理を行う。
信号処理装置3Dが、信号処理装置3Bの構成に目標追尾処理部36を追加したものである場合、目標追尾処理部36は、GMP処理部34aから入力した目標方位角uと、計算処理部35aから入力した方位角精度補正係数kCtoG,uとを用いて、目標の追尾処理を行う。目標追尾処理部36は、方位角精度補正係数kCtoG,uを上記式(12)に代入することで、測角精度σG,uを算出する。目標追尾処理部36は、測角精度σG,uに基づいて目標追尾処理を行う。例えば、目標追尾処理部36は、測角精度を航跡確立処理または航跡維持処理におけるパラメータとして利用する。
また、信号処理装置3Dが、信号処理装置3Cの構成に目標追尾処理部36を追加したものである場合には、目標追尾処理部36は、GMP処理部34bから入力した目標仰角vと、計算処理部35bから入力した仰角精度補正係数kCtoG,vとを用いて、目標の追尾処理を行う。目標追尾処理部36は、仰角精度補正係数kCtoG,vを上記式(13)に代入することで、測角精度σG,vを算出する。目標追尾処理部36は、測角精度σG,vに基づいて目標追尾処理を行う。例えば、目標追尾処理部36は、測角精度を航跡確立処理または航跡維持処理におけるパラメータとして利用する。
なお、実施の形態2に係るレーダ装置においても、アレイアンテナ2は、RF部2cおよびAD変換部2dを、アンテナ素子2aごとに備え、アンテナ素子間でDBFが行われる、いわゆるフルDBF構成のアレイアンテナであってもよい。アレイアンテナ2において、複数のアンテナ素子2aは、グレーティングの影響を低減するために不等間隔で配置されてもよい。
以上のように、実施の形態2に係る信号処理装置3B~3Dは、目標の存在を示す受信信号についての、ビーム形成荷重wadと、ビーム形成荷重wad,uまたはwad,vと、和信号Σと、差信号Δまたは差信号Δを用いたGMP測角を行い、ABFおよびGMP測角の処理過程で用いた情報に基づいて、GMP測角による測角精度の変動を予測計算する。この測角精度の変動の予測計算結果を用いることによって、信号処理装置3B~3Dは、GMP測角の測角精度を予測できる。
なお、各実施の形態の組み合わせまたは実施の形態のそれぞれの任意の構成要素の変形もしくは実施の形態のそれぞれにおいて任意の構成要素の省略が可能である。
本開示に係る信号処理装置は、例えば、アレイアンテナを備えたレーダ装置に利用可能である。
1 レーダ装置、2 アレイアンテナ、2a アンテナ素子、2b サブアレイアンテナ、2c RF部、2d AD変換部、3,3A~3D 信号処理装置、31 ABF処理部、32a,32b ABF処理部、33 目標検出部、34,34a,34b GMP処理部、35,35a,35b 計算処理部、36 目標追尾部、100 第1のインタフェース、101 第2のインタフェース、102 第3のインタフェース、103 処理回路、104 プロセッサ、105 メモリ。

Claims (13)

  1. アレイアンテナの受信信号に対するアダプティブビームフォーミングにより、前記受信信号の和信号および当該和信号に対応したビーム形成荷重を生成する第1のABF処理部と、
    前記アレイアンテナの前記受信信号に対するアダプティブビームフォーミングにより、前記受信信号の差信号および当該差信号に対応したビーム形成荷重を生成する第2のABF処理部と、
    前記第1のABF処理部によって生成された前記和信号に基づいて、目標の存在を示す前記受信信号を検出する目標検出部と、
    前記目標の存在を示す前記受信信号について、前記第1のABF処理部および前記第2のABF処理部によって生成されたビーム形成荷重、前記和信号および前記差信号を用いた一般化モノパルス測角を行うGMP処理部と、
    アダプティブビームフォーミングおよび一般化モノパルス測角におけるモノパルス比の傾きの変動およびビーム形成における利得の変動に応じて、一般化モノパルス測角による測角精度の変動を予測計算する計算処理部と、を備えた
    ことを特徴とする信号処理装置。
  2. 前記計算処理部は、アダプティブビームフォーミングおよび一般化モノパルス測角の処理過程で得られた情報を用いて、モノパルス比の傾きの変動を示す係数と、信号対雑音比の変動に起因した測角精度の変動に対応した係数とを算出し、これらの係数を用いて一般化モノパルス測角による測角精度の変動を予測計算する
    ことを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
  3. 前記第2のABF処理部は、前記目標の方位角および仰角のそれぞれに対する前記受信信号の前記差信号を生成し、
    前記GMP処理部は、一般化モノパルス測角として前記目標の方位角および仰角を測定する2次元測角を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
  4. 前記第2のABF処理部は、前記目標の方位角または仰角のいずれか一方に対する前記受信信号の前記差信号を生成し、
    前記GMP処理部は、一般化モノパルス測角として前記目標の方位角または仰角を測定する1次元測角を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
  5. 前記計算処理部は、一般化モノパルス測角による測角精度の変動を補正するための測角精度補正係数を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
  6. 前記計算処理部は、一般化モノパルス測角処理の測角精度を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
  7. 一般化モノパルス測角結果と、一般化モノパルス測角による測角精度の変動の予測計算結果とを用いて、目標の追尾処理を行う目標追捕処理部を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項記載の信号処理装置と、
    デジタルビームフォーミングによりビーム形成される前記アレイアンテナと、を備えた
    ことを特徴とするレーダ装置。
  9. 前記アレイアンテナは、複数のアンテナ素子をそれぞれが有した複数のサブアレイアンテナによって構成され、サブアレイアンテナ単位でデジタルビームフォーミングが行われる
    ことを特徴とする請求項8記載のレーダ装置。
  10. 前記アレイアンテナは、複数のアンテナ素子によって構成され、アンテナ素子単位でデジタルビームフォーミングが行われる
    ことを特徴とする請求項8記載のレーダ装置。
  11. 複数の前記サブアレイアンテナは、不等間隔で配置されている
    ことを特徴とする請求項9記載のレーダ装置。
  12. 複数の前記アンテナ素子は、不等間隔で配置されている
    ことを特徴とする請求項10記載のレーダ装置。
  13. 第1のABF処理部、第2のABF処理部、目標検出部、GMP処理部、および計算処理部を備えた信号処理装置の信号処理方法であって、
    前記第1のABF処理部が、アレイアンテナの受信信号に対するアダプティブビームフォーミングにより、前記受信信号の和信号および当該和信号に対応したビーム形成荷重を生成するステップと、
    前記第2のABF処理部が、前記アレイアンテナの前記受信信号に対するアダプティブビームフォーミングにより、前記受信信号の差信号および当該差信号に対応したビーム形成荷重を生成するステップと、
    前記目標検出部が、前記第1のABF処理部によって生成された前記和信号に基づいて、目標の存在を示す前記受信信号を検出するステップと、
    前記GMP処理部が、前記目標の存在を示す前記受信信号について、前記第1のABF処理部および前記第2のABF処理部によって生成されたビーム形成荷重、前記和信号および前記差信号を用いた一般化モノパルス測角を行うステップと、
    前記計算処理部が、アダプティブビームフォーミングおよび一般化モノパルス測角におけるモノパルス比の傾きの変動およびビーム形成における利得の変動に応じて、一般化モノパルス測角による測角精度の変動を予測計算するステップと、を備えた
    ことを特徴とする信号処理方法。
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