JP7031057B2 - 圧縮機の製造方法及び圧縮機の製造装置 - Google Patents

圧縮機の製造方法及び圧縮機の製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、加熱かしめによる圧縮機の製造方法及び圧縮機の製造装置に関するものである。
従来、圧縮機は、外郭を形成する容器と、容器の内部に収容され、冷媒を圧縮する圧縮室を有する圧縮機構部と、を備えた構成が知られている。圧縮機構部を容器の内部に固定する方法として、例えば特許文献1には、加熱かしめによる圧縮機の製造方法が開示されている。この圧縮機の製造方法は、外周面に複数の下穴が形成された圧縮機構部を容器の内部に配置し、加熱した容器の外周面に押圧治具を押し当てて、下穴に嵌る凸部を形成する構成である。
特開2007-303378号公報
特許文献1の圧縮機の製造方法では、圧縮機構部を容器の内部に隙間嵌めした状態で固定装置に搬送し、固定装置に容器を固定してから、当該容器の外周面を加熱して押圧治具によって凸部を形成する。そのため、搬送している最中の振動によって圧縮機構部が容器の内部で回転し、下穴と押付治具を押し当てる部分との位相がずれるおそれがある。この状態で、加熱した容器の外周面に押圧治具を押し当てると、下穴の周囲に位置する圧縮機構部の外周面に凸部の荷重が加わり、圧縮機構部の歪が増加するおそれがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、加熱かしめによって圧縮機構部を容器に固定する際に、圧縮機構部が受ける荷重を減少させて、圧縮機構部の歪みを抑制することができ、圧縮機構部を容器に確実に且つ強固に固定することができる、圧縮機の製造方法及び圧縮機の製造装置を提供することを目的とする。
本発明に係る圧縮機の製造方法は、外郭を形成する容器と、前記容器の内部に収容され、冷媒を圧縮する圧縮室を有する圧縮機構部と、を備え、前記容器は、接続口を有し、前記圧縮機構部は、前記接続口に対応する位置に形成された吸入口と、周方向に間隔をあけて形成された複数の固定溝と、を有し、前記吸入口と前記接続口とが共通に挿入された吸入管で接続され、前記容器を外周面側からかしめポンチで押し込み、前記固定溝に凸部が嵌め込まれて前記圧縮機構部が前記容器に固定される圧縮機の製造方法であって、前記吸入管に位置決めピンを挿入して、前記かしめポンチに対する前記固定溝の位置を位置決めする工程と、前記位置決めピンを前記吸入管に挿入した状態で前記固定溝に対応する位置における前記容器の外周面を加熱する工程と、前記位置決めピンを前記吸入管に挿入した状態で加熱した前記容器の外周面に、前記かしめポンチに設けられた押付ピンを押圧し、前記容器の内面に前記固定溝に嵌る前記凸部を形成する工程と、前記凸部を形成した後、前記位置決めピンを前記吸入管から抜き取る工程と、を有し、前記位置決めピンは、外径を拡大させ又は拡大させた外径を元の状態に縮小させるコレット機構を内部に有しており、前記吸入管に挿入された後、外径を拡大させてチャックされ、前記容器の外周面を加熱し、前記容器の外周面に前記押付ピンを押圧して前記凸部を形成した後、拡大させた外径を縮小させて前記吸入管から抜き取られる構成である。
また、本発明に係る圧縮機の製造装置は、上記圧縮機の製造方法に用いられる製造装置であって、前記容器の外周面を加熱する高周波加熱コイルと、加熱された前記容器の外周面を押圧する前記押付ピンを有し、前記容器の内面に前記固定溝に嵌る前記凸部を形成する前記かしめポンチと、前記吸入管及び前記接続口に挿入され、前記かしめポンチに対する前記固定溝の位置を位置決めする前記位置決めピンと、を備えたものである。
本発明によれば、加熱かしめ装置に搬送する際の振動等によって、圧縮機構部が回転して固定溝の位相がずれても、吸入管に位置決めピンを挿入して、固定溝の中心と凸部の中心とを合わせることができる。よって、加熱かしめによって圧縮機構部を容器に固定する際に、固定溝と凸部のズレを矯正することができ、圧縮機構部が受ける荷重を減少させて、圧縮機構部の歪みを抑制することができるので、圧縮機構部を容器に確実に且つ強固に固定することができる。
本発明の実施の形態における圧縮機の内部構造の一部を示した縦断面図である。 図1に示したA部を平面的に見た断面であって、上シリンダを容器に固定する前の段階を示した要部拡大図である。 図1に示したA部を平面的に見た断面であって、容器に凸部を形成して上シリンダの固定溝へ押し込んだ状態を示した要部拡大図である。 位置がずれた固定溝へ、容器に形成した凸部を押し込んだ状態を示した説明図である。 図1に示したB部を平面的に見た断面図である。 図5の状態から吸入管に位置決めピンを挿入した状態を示した断面図である。 吸入管に挿入した位置決めピンの外径を縮小させた状態を模式的に示した横断面図である。 吸入管に挿入した位置決めピンの外径を拡大させて状態を模式的に示した横断面図である。 位置決めピンの要部であって、外径を拡大させた状態を模式的に示した縦断面図である。 位置決めピンの要部であって、外径を縮小させた状態を模式的に示した縦断面図である。 加熱かしめ装置で上シリンダを容器に固定する手順を示した説明図である。 本発明の実施の形態に係る圧縮機の製造方法において使用するパレットの断面図である。 図12に示したパレットにワークを載せた状態を示した断面図である。 本発明の実施の形態に係る圧縮機の製造方法において使用する加熱かしめ装置の正面図である。 図14に示したQ線矢視図である。 本発明の実施の形態に係る圧縮機の製造方法であって、加熱かしめ機構を用いて上シリンダを容器に固定する様子を示した説明図である。 本発明の実施の形態に係る圧縮機の製造方法であって、位置決めピンをワークに挿入する様子を示した説明図である。 図17に示したR矢視図である。 加熱かしめによって生じた荷重により吸入管が変形した状態を示した説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略又は簡略化する。また、各図に記載の構成について、その形状、大きさ、及び配置等は、本発明の範囲内で適宜変更することができる。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態における圧縮機の内部構造の一部を示した縦断面図である。なお、本実施の形態では、一例としてツインロータリ式圧縮機の製造方法を例に説明する。
圧縮機100は、図1に示すように、上下に2つの円筒シリンダを有するツインロータリ式圧縮機である。圧縮機100は、外郭を形成する容器1の内部に、圧縮機構部101が設けられている。圧縮機構部101は、上シリンダ102と、下シリンダ103と、スペーサー104と、副軸受105と、主軸受106と、クランクシャフト107と、を有しており、容器1の内部に設けられた図示省略の電動機によって駆動する。
上シリンダ102と下シリンダ103は、それぞれ圧縮室を形成する。スペーサー104は、上シリンダ102と下シリンダ103との間に設けられて2つの圧縮室を分離すると共に、該圧縮室を密閉するものである。副軸受105は、上シリンダ102の上面に設けられ、上シリンダ102の圧縮室を密閉するものである。主軸受106は、下シリンダ103の下面に設けられ、下シリンダ103の圧縮室を密閉するものである。クランクシャフト107は、上シリンダ102、下シリンダ103、スペーサー104、副軸受105及び主軸受106を貫通させて設けられている。圧縮室の内部では、電動機でクランクシャフト107を回転させることによって、冷媒ガスが圧縮される。圧縮される冷媒ガスは、容器1に設けられた接続口108と、上シリンダ102に設けられた吸入口109とを接続する吸入管110を通じて、容器1の外部から上シリンダ102の圧縮室に供給される。なお、図1では省略しているが、圧縮される冷媒ガスは、容器1に設けられたもう一つの接続口と、下シリンダ103に設けられた吸入口とを接続する吸入管を通じて、容器1の外部から下シリンダ103の圧縮室にも供給される。
次に、上シリンダ102を容器1に固定する方法について説明する。上シリンダ102は、容器1に固定される前に、容器1に対して隙間嵌め状態にある。隙間嵌めとは、上シリンダ102の外径が容器1の内径と同等以下であり、互いの真円度を考慮しても、上シリンダ102と容器1が接触しない嵌め合いを意味する。外径とは、直交する2ヶ所又は当該2ヶ所を含む3ヶ所以上で測定される外径の平均値を言うことが多い。内径も同様である。上シリンダ102の外周面には、固定溝120が形成されている。上シリンダ102は、固定溝120に位置する部分において、容器1を外周面側から押し込んで形成された凸部123が固定溝120に嵌め込まれることにより、容器1に固定される。
図2は、図1に示したA部を平面的に見た断面であって、上シリンダを容器に固定する前の段階を示した要部拡大図である。図2に示すように、上シリンダ102は、容器1の内周面に固定される固定部3を有している。固定部3は、2つを1組とした固定溝120と、2つの固定溝120に挟まれた凸部120aと、を有し、上シリンダ102の外周面の部分的な領域をいう。2つの固定溝120は、近接させて形成されている。固定部3は、上シリンダ102の周方向において、ほぼ等ピッチの間隔で3ヶ所に設けられている。つまり、固定溝120は、全部で6つ形成されている。
図3は、図1に示したA部を平面的に見た断面であって、容器に凸部を形成して上シリンダの固定溝へ押し込んだ状態を示した要部拡大図である。上シリンダ102は、加熱かしめにより、容器1へ固定される。加熱かしめは、先ず、固定溝120の周辺に位置する容器1の外周面を局所的に加熱する。そして、2つの押付ピン121を備えたかしめポンチ122を、固定溝120が位置する容器1の外周面に押し付ける。押付ピン121は、円柱状で先端が平面であり、固定溝120の内径と等しい外径であるか、固定溝120の内径よりも僅かに小さい外径で構成されている。容器1の内面には、固定溝120に入り込む2つの凸部123が形成され、かしめ点が2点形成される。この2点のかしめ点をかしめ部と呼ぶ。かしめ部は、上シリンダ102の外周面の3ヶ所でほぼ同時に形成する。なお、かしめ部は、一定間隔をおいて1カ所ずつ形成してもよい。
ところで、加熱かしめは、加熱かしめ装置により行われる。加熱かしめを行う前の圧縮機100は、容器1に内包した上シリンダ102を隙間嵌めした状態で、加熱かしめ装置に搬送される。このとき、上シリンダ102は、搬送時に発生した振動等によって、クランクシャフト107を中心に回転することがある。つまり、上シリンダ102に形成された固定溝120の位置が、搬送前の位置からずれる事態が生じる。
図4は、位置がずれた固定溝へ、容器に形成した凸部を押し込んだ状態を示した説明図である。点線は、2つの固定溝120間の中心線Xを示している。一点鎖線は、2つの押付ピン121間の中心線Yを示している。加熱かしめは、2つの固定溝120間の中心線Xと、2つの押付ピン121間の中心線Yが、両方とも同一直線上に乗った状態で行うことにより、上シリンダ102への荷重を最小にしつつ、上シリンダ102を容器1に固定することができる。しかし、図4に示すように、2つの固定溝120間の中心線Xと、2つの押付ピン121間の中心線Yが、ずれている状態で、かしめポンチ122を容器1の外周面に押し付けると、固定溝120の周囲に位置する上シリンダ102の外周面に凸部123が押し付けられ、その荷重によって上シリンダ102の歪が増大する。
上記したように、上シリンダ102に発生する歪を抑えるためには、2つの固定溝120間の中心線Xと、2つの押付ピン121間の中心線Yとが、同一直線上に乗っている必要がある。一方、加熱かしめ装置に搬送された圧縮機100は、加熱かしめ装置に設置されたかしめポンチ122に対して、容器1の高さ及び周方向が常に一定の位置となるよう位置決めされる。つまり、容器1に形成される凸部123は、常に同じ高さ位置及び同じ円周位置に形成される。そのため、2つの固定溝120間の中心線Xと、2つの押付ピン121間の中心線Yとを、同一直線上に配置するためには、固定溝120の位置を凸部123に合わせる必要がある。
固定溝120は、上シリンダ102の外周面において、吸入口109から周方向に一定の角度で形成されている。また、凸部123は、容器1の接続口108から周方向に一定の角度に形成される。吸入口109から固定溝120までの角度と接続口108から凸部123までの角度は等しい。そのため、吸入口109と接続口108の位置が合えば、自ずと固定溝120と凸部123の位置が合うことになる。固定溝120の位置と凸部123の位置は、上シリンダ102の外周面と容器1の外周面にそれぞれ周方向に120°間隔で形成されるため、3ヶ所のうち1ヶ所を合わせれば、その他2ヶ所も自動的に合うことになる。
図5は、図1に示したB部を平面的に見た断面図である。図6は、図5の状態から吸入管に位置決めピンを挿入した状態を示した断面図である。図1及び図5に示すように、吸入口109と接続口108は、吸入管110で接続されている。吸入管110は、中心線が圧縮機構部101の中心部に向くように設けられている。吸入管110は、上シリンダ102及び容器1と比べて剛性が低い。そのため、吸入管110は、加熱かしめ装置へ搬送する際の振動等で上シリンダ102が回転した際に、上シリンダ102の回転に引っ張られてしまい、上シリンダ102の中心方向に対してずれが生じてしまうおそれがある。吸入管110のずれを修正するためには、加熱かしめ装置への搬送が終了してから吸入口109と接続口108の位置決めをする必要がある。そこで、本実施の形態では、図6に示すように、吸入管110に位置決めピン124を挿入して、吸入口109と接続口108の位置決めを行う。したがって、吸入口109の中心線と、接続口108の中心線は、互いに位置が合い、上シリンダ102の中心を通る。よって、2つの固定溝120間の中心線Xと、2つの押付ピン121間の中心線Yとが、同一直線上に乗る。
図7は、吸入管に挿入した位置決めピンの外径を縮小させた状態を模式的に示した横断面図である。図8は、吸入管に挿入した位置決めピンの外径を拡大させて状態を模式的に示した横断面図である。図9は、位置決めピンの要部であって、外径を拡大させた状態を模式的に示した縦断面図である。図10は、位置決めピンの要部であって、外径を縮小させた状態を模式的に示した縦断面図である。
位置決めピン124の外径は、図7に示すように、吸入管110の内径より小さい。そして、位置決めピン124の外周面は、図7~図10に示すように、厚さ約1.0mmのゴム125で覆われている。また、位置決めピン124は、内部にコレット機構4を備えている。コレット機構4は、図9及び図10に示すように、圧縮空気の吸引又は封入によって動作するピストン126と、ピストン126の動作に連動して動作する楔部128と、ピストン126と楔部128を繋ぐシャフト127と、を有している。位置決めピン124は、図7及び図9に示す状態から圧縮空気を吸引することでピストン126が動作し、該ピストン126の動作に連動して楔部128が動作して、図8及び図10に示すように、外径が拡がる。一方、位置決めピン124は、図8及び図10に示す状態から圧縮空気を封入することでピストン126が動作し、該ピストン126の動作に連動して楔部128が動作して、図7及び図9に示すように、外径が小さくなって元の状態に戻る。
位置決めピン124は、コレット機構4によって外径が拡がると、ゴム125が吸入管110の内面に当接してチャックされる。吸入管110は、位置決めピン124がチャックされたときの把持力によって、中心線が位置決めピン124の中心線と同一直線上となるように位置が調整される。この結果、吸入口109の中心線と、接続口108の中心線は、吸入管110に従って微調整され、上シリンダ102の中心に向かって同一直線上に並ぶ。
このように、本実施の形態に係る圧縮機の製造方法では、上シリンダ102へ荷重を極力かけない状態で加熱かしめを行うために、位置決めピン124が吸入管110に挿入された状態とし、吸入口109と接続口108を位置決めし続けた状態で、上シリンダ102を容器1に固定する。
次に、図11に基づいて、加熱かしめ装置で上シリンダを容器に固定する手順を簡潔に説明する。図11は、加熱かしめ装置で上シリンダを容器に固定する手順を示した説明図である。先ず、加熱かしめ装置内に圧縮機を搬送する(S101)。そして、位置決めピン124を吸入管110に挿入し(S102)、位置決めピン124から圧縮空気を吸入してコレット機構4を起動させる(S103)。これにより、吸入口109と接続口108が位置決めされる。そして、固定溝120の周辺における容器1の外周面を局所的に加熱する(S104)。押付ピン121を備えるかしめポンチ122を、加熱した容器1の外周面に押し付けて凸部123を形成し、凸部123を固定溝120へ押し込んで、上シリンダ102を容器1に固定する(S105)。凸部123の押し込みが完了した後、位置決めピン124の内部に圧縮空気を封入して、位置決めピン124を元の状態に戻し(S106)、位置決めピン124を容器1から引き抜く(S107)。
なお、位置決めピン124の外径を拡縮する機構は、図示したコレット機構4に限定されない。例えば、圧縮空気で直接拡縮する機構、エアシリンダの駆動によって拡縮する機構、油圧シリンダの駆動によって拡縮する機構等でもよい。
また、位置決めピン124の外径を、吸入管110の内径と等しいか又は僅かに小さくした場合には、コレット機構4等を使って位置決めピン124を拡げなくても吸入口109と接続口108の位置決めを行うこともできる。この場合において、吸入口109と接続口108の位置決めをするには、位置決めピン124を吸入管110に挿入した後、当該位置決めピン124を接続口108の左右の内壁に合わせるよう左右に移動させる。但し、位置決めピン124を挿入した状態で、上シリンダ102を容器1に固定するため、当該固定を行った際に発生する容器1及び上シリンダ102の歪によって、吸入口109及び接続口108などの真円度が悪化する場合がある。その結果、吸入管110が内側に潰されて位置決めピン124が固定されてしまい、位置決めピン124が抜けなくなる可能性がある。
更に、位置決めピン124の外周部にゴム125を設けることなく、位置決めピン124を拡げて吸入口109と接続口108の位置決めを行うことができる。しかし、この場合、コレット機構4によって位置決めピン124を拡げて位置決めを行った際に、位置決めピン124の力によって、吸入管110、吸入口109及び接続口108が変形してしまうおそれがあり、圧縮機100の性能低下及び長期的な信頼性に欠けることに繋がる。
次に、図12~図19に基づいて、容器1を局所的に加熱してかしめ部を形成する際に、圧縮機100を位置決めするための加熱かしめ装置について説明する。なお、以下において、組み立てられる圧縮機100をワークという。圧縮機100の組み立て途中では、パレットという架台の上にワークが常時置かれる。
図12は、本発明の実施の形態に係る圧縮機の製造方法において使用するパレットの断面図である。図13は、図12に示したパレットにワークを載せた状態を示した断面図である。パレット200は、図12に示すように、パレット基盤201と、台座202と、ワーク受けリング203と、コレット機構を備えるクランクシャフト受け軸204と、を備えている。パレット基盤201の上面には、台座202が載置されている。そして、台座202の上面には、ワーク受けリング203と、クランクシャフト受け軸204が載置されている。
ワーク受けリング203は、図13に示すように、ワーク205の高さを所定の位置に合わせるために、台座202とワーク205の間に介在している。異なる高さの圧縮機に対しては、機種ごとにワーク受けリング203を交換することで、加熱かしめ装置210に対する吸入管110の高さを常に一定に確保でき、装置の共有化を図ることができる。
ワーク205は、図13に示すように、軸線方向の上下に圧縮室を2つ有するツインロータリ圧縮機である。容器1の内部には、圧縮機構部101と電動機129が設けられている。圧縮機構部101は、上シリンダ102が容器1に固定されていない状態で設けられている。電動機129は、加熱かしめ装置に搬送される前の工程で図示省略の他の装置によって容器1の内壁面に焼嵌め固定された固定子129aを有している。固定子129aの外径は、容器1の内径よりわずかに大きい。
クランクシャフト受け軸204は、図13に示すように、圧縮空気の排出又は封入によって固定子129aをチャック又はアンチャックすることができる。そのため、固定子129aは、圧縮空気が排出された状態であればパレット200に対して固定され、圧縮空気が封入された状態であれば固定が解除される。すなわち、容器1は、圧縮空気が排出された状態であればパレット200に対して固定される。
上シリンダ102の外周面には、上記したように固定部3がほぼ120°の等ピッチで3ヶ所に設けられており、計6点の固定溝120が設けている。また、上シリンダ102には、径方向における外周面と内周面を貫通する吸入口109が設けられている。
実際の完成品である圧縮機100では、上シリンダ102が下部に配置され、電動機129が上部に配置される。しかし、加熱かしめ装置に投入される組立途中のワーク205は、図13に示すように、上シリンダ102が電動機129の上部にあるような反転した状態である。なお、上シリンダ102に電動機129で発生する駆動力を伝達するクランクシャフト107には、この工程までにおいて回転子が固定されていない。
図14は、本発明の実施の形態に係る圧縮機の製造方法において使用する加熱かしめ装置の正面図である。図15は、図14に示したQ線矢視図である。図13に示したワーク205が乗ったパレット200は、図14に示した加熱かしめ装置210の下部211へと搬送され、リフトアップ機構212によって加熱かしめ装置210の上部に位置する加熱かしめ機構213へとリフトアップされる。リフトアップ機構212は、ワーク205が乗ったパレット200を加熱かしめ機構213の高さまで上昇させ、パレット200の位置を調整することで、押付ピン121に対するワーク205の容器1の位置を設定する機構である。つまり、リフトアップ機構212によって、加熱かしめ機構213に対するパレット200の位置調整と位置決めが行われる。その結果、加熱かしめ機構213に対するワーク205の位置決め、すなわち押付ピン121によって形成される凸部123の位置が決められることになる。
リフトアップ機構212は、パレット200を囲うように4本配置された位置決めシャフト214と、位置決めシャフト214に対応する位置に配置された4つ位置決めブッシュ215と、プレート216と、を有している。プレート216は、パレット200の底面を支えるものである。プレート216の上面には、位置決めシャフト214と、パレット200を加熱かしめ装置210の下部211から加熱かしめ機構213へと上昇させるための上昇ピン217が設けられている。加熱かしめ装置210に搬送されたパレット200は、上昇ピン217の直上に配置され、リフトアップ機構212の作動によって加熱かしめ機構213へと上昇する。このとき、リフトアップ機構212は、プレート216を上昇させることで、パレット200が乗った上昇ピン217と位置決めシャフト214を上昇させる。リフトアップ機構212は、上昇した位置決めシャフト214が、位置決めブッシュ215に当たることでプレート216の上昇を止める。上昇が完了し、位置決めされたワーク205は、エアシリンダ218とガイド219によって往復動する押さえシャフト220で上部が押圧されて固定される。
リフトアップ機構212の上昇が停止した状態において、パレット200上のワーク205が加熱かしめ機構213に対して正規の高さとなるように、位置決めシャフト214の長さが設定されている。正規の高さとは、上シリンダ102の外周面の固定溝120の高さを、加熱かしめ機構213の押付ピン121に合わせることができる高さをいう。これにより、加熱かしめ機構213に対するワーク205の高さ位置が決定される。
この際、位置決めシャフト214と位置決めブッシュ215は、パレット200の周囲を囲うように、互いの端面が接触する。そのため、プレート216は、上昇するときに傾きが生じたとしても、上昇が停止したときに水平となる。つまり、パレット200及びワーク205は、加熱かしめ機構213に対して傾くことがなく水平となる。なお、位置決めシャフト214及び位置決めブッシュ215の数は、それぞれ4本に限定されない。位置決めシャフト214及び位置決めブッシュ215は、それぞれ2本以上あれば、プレート216を上昇させることができる。但し、プレート216を水平にするためには、パレット200の周囲を囲うように、位置決めシャフト214及び位置決めブッシュ215をそれぞれ3本以上設けることが好ましい。
加熱かしめを行う際、容器1の円周方向の3ヶ所に、同時にかつ同じ押付力を作用させればワーク205にモーメントが作用しない。しかし、ワーク205のばらつき又は加熱かしめ装置210の制御のばらつき等により、同時にかつ同じ押付力を作用させることは難しい。特に時間的なずれが起こった場合、3ヶ所のうち最初の1箇所目の固定でワーク205の固定溝120と押付ピン121の位置がずれてしまうことが起こり得る。そのため、図14及び図15に示すように、加熱かしめ機構213では、かしめポンチ122の押付力を、ワーク205の固定位置とは反対側で受ける円柱形のバックアップシャフト221を備えている。
バックアップシャフト221は、フランジ222に固定されている。フランジ222は、先端に押付ピン121を有するかしめポンチ122が取り付けられたかしめ側フランジ223と、4本のリンクシャフト224に連結されている。かしめ側フランジ223には、かしめポンチ122を高速で往復動させるサーボプレス225が固定されている。
図15に示すように、加熱かしめ装置210は、3台の加熱かしめ機構213を有している。各加熱かしめ機構213は、かしめポンチ122及びバックアップシャフト221を中心に、これらを囲うようにして4本のリンクシャフト224を保有している。加熱かしめ機構213は、かしめポンチ122及びバックアップシャフト221が3台とも同じ高さなので、各々のリンクシャフト224の間隔を異ならせ、上下に交差させるように配置している。そのため、フランジ222とかしめ側フランジ223の大きさは、3台の加熱かしめ装置210で異なっている。例えば3台の加熱かしめ機構213のうち、4本のリンクシャフト224の間隔が最も小さく、中央に配置される4本のリンクシャフト224を保有する加熱かしめ機構は、フランジ222及びかしめ側フランジ223が最も小さい。
3台の加熱かしめ機構213は、図14に示すように、フランジ222と、かしめ側フランジ223と、が一体的にエアシリンダ226とガイド227により、リンクシャフト224の延在方向に往復動できる構成である。加熱かしめ機構213は、エアシリンダ226のガイド227による直動によって3方向から前進させたバックアップシャフト221を、リフトアップされたワーク205に接触させる。加熱かしめ機構213は、3台のバックアップシャフト221を同時に動かし、当該バックアップシャフト221をワーク205に同時に接触させることが、製造時間を短縮させる上で好ましい。なお、加熱かしめ機構213は、3台のバックアップシャフト221を1つずつ順にワーク205に接触させてもよい。この場合、押さえシャフト220による押圧によってワーク205が固定されているので、ワーク205が位置ずれを起こすことはない。また、バックアップシャフト221は、ワーク205との接触面である先端面を平面としてもよいが、ワーク205である容器1の外周面とほぼ同一の曲面上に形成されていれば、容器1の外周面との接触面積が大きくなり、確実に押付力を受けられる。
図16は、本発明の実施の形態に係る圧縮機の製造方法であって、加熱かしめ機構を用いて上シリンダを容器に固定する様子を示した説明図である。容器1と上シリンダ102は、ワーク205が加熱かしめ装置210に搬送される前の工程において、図示されない別の装置により、接続口108と吸入口109に吸入管110が打ち込まれて接続されている。図16に示すように、固定溝120は、周方向に120°の等ピッチで形成されている。また、かしめポンチ122及びバックアップシャフト221は、周方向に120°の等ピッチで設置されている。
ここで、図16に示すように、吸入口109の近辺に位置するかしめポンチ122を第1ポンチ122a、吸入口109とほぼ反対側のかしめポンチ122を第2ポンチ122b、残りのかしめポンチ122を第3ポンチ122cとする。また、各かしめポンチ122に対応したバックアップシャフト221を第1バックアップ221a、第2バックアップ221b、第3バックアップ221cとする。第1ポンチ122aと第2バックアップ221bとの間には、位置決めピン124が設けられている。
図17は、本発明の実施の形態に係る圧縮機の製造方法であって、位置決めピンをワークに挿入する様子を示した説明図である。図18は、図17に示したR矢視図である。図17及び図18に示すように、位置決めピン124は、例えば厚さが19mm程度、横幅25mm程度のプレート235に取り付けられている。プレート235は、加熱かしめ装置210の天板2に取り付けられたエアスライドテーブル236に取り付けられている。エアスライドテーブル236は、位置決めピン124を図17に示す左右方向にスライドさせ、位置決めピン124をワーク205の吸入管110へ挿入させるものである。
図17に示した位置決めピン124は、ワーク205にバックアップシャフト221が接触した後に、吸入管110に挿入される。挿入された位置決めピン124は、圧縮空気の吸引によって内部のコレット機構4が作動し、図7及び図9に示す状態から図8及び図10に示す状態になるように、中心から上下左右の4方に拡大する。拡大した位置決めピン124は、周囲に取り付けられたゴム125を介して、吸入管110を内側からチャックし、吸入管110で接続された吸入口109及び接続口108の中心と、上シリンダ102の中心と、を同一直線上に配置させる。すなわち、固定溝120の中心と、押付ピン121の中心と、が同一直線上に配置されて、ワーク205が位置決めされる。
位置決めされたワーク205は、図14に示す高周波加熱コイル228によって固定部周辺を局所加熱される。高周波加熱コイル228は、垂直エアシリンダ229と垂直ガイド230を作用させることで、ワーク205の容器1に向けて下降する。そして、高周波加熱コイル228は、水平エアシリンダ231と水平ガイド232を作用させることで、容器1の半径方向に向かって前進する。
高周波加熱コイル228は、保持具233によって固定されている。高周波加熱コイル228は、容器1の半径方向の移動に際し、容器1との間に所定の距離を保つ当て止め機構234を備えている。高周波加熱コイル228は、当て止め機構234が容器1と接触するまで移動することで、容器1の外周面との間に所定の距離が確保された状態で位置決めされる。高周波加熱コイル228を容器1の半径方向に移動させる理由は、容器1の寸法にばらつきがあり、高周波加熱コイル228を下降させるだけでは、3つの高周波加熱コイル228が常にワーク205に対して所定の距離を確保することが難しいからである。
高周波加熱コイル228は、容器1に当て止め機構234を接触させて、容器1との間に所定の距離を確保することができるので、容器1の外周面を基準として位置を決定することができる。そのため、高周波加熱コイル228は、容器1の寸法のばらつきの影響を受けずに、常に容器1との間に、所定の距離を確保できるし、外径の異なる容器1へも適用可能となるので汎用性に優れる。なお、高周波加熱コイル228は、当て止め機構234を用いなくてもよく、容器1の外周面を基準とすることができれば、例えば赤外線などを使った非接触の方法を用いて位置決めしてもよい。
3台の加熱かしめ機構213は、それぞれ高周波加熱コイル228を有しており、高周波加熱コイル228の移動が同時に行われ、容器1との間に所定の距離を確保された時点で、高周波加熱コイル228に電力が供給され、流れる電流によって容器1に局所加熱を行う。加熱かしめ機構213は、容器1の加熱範囲を所定の温度まで加熱すると、高周波加熱コイル228を容器1から離す。加熱かしめ機構213は、所定の温度まで容器1を加熱した後、容器1の熱が冷めないうちに、サーボプレス225を稼働して前進させる。容器1の熱が冷めないうちとは、例えば加熱完了後1秒以内である。そして、サーボプレス225を稼働させてかしめポンチ122を容器1に向けて前進させると、かしめポンチ122の先端に設けた押付ピン121によって容器1に押付力が付与され、凸部123が形成されることで、上シリンダ102の固定溝120との間で加熱かしめが行われる。加熱かしめが完了したら、サーボプレス225を後退させ、かしめポンチ122の押付ピン121を容器1から離間させる。冷却後の容器1の熱収縮によって、2つの固定溝120の中間に向かって挟み込み力が発生する。これを3台の加熱かしめ機構213で同時に実施し、等ピッチで3ヶ所に挟み込み力を発生させることにより、容器1に対する上シリンダ102の固定が達成される。
図19は、加熱かしめによって生じた荷重により吸入管が変形した状態を示した説明図である。加熱かしめ終了後は、位置決めのために挿入していた位置決めピン124を吸入管110から抜く必要がある。加熱かしめの際に上シリンダ102にかかる荷重は、上記した上シリンダ102の位置決めによって低減されるがゼロになることはない。そのため、上シリンダ102には、加熱かしめの実施時にわずかばかり荷重が掛かり、歪が生じる場合がある。上シリンダ102に生じた歪は、上シリンダ102の外径及び内径、吸入口109等を歪ませる。図19に示すように、この歪によって吸入管110が変形し、コレット機構4によって吸入管110を内側からチャックしている位置決めピン124の内径側に応力がかかる。位置決めピン124は、内径側にかかった応力によって、吸入管110から抜けにくくなってしまう。しかし、位置決めピン124は、コレット機構4に圧縮空気を封入することによって、吸入管110からアンチャックされて容易に抜くことができる。
以上のように、本実施の形態に係る圧縮機の製造方法は、吸入管110に位置決めピン124を挿入して、凸部123に対する固定溝120の位置を位置決めする工程と、固定溝120に対応する位置における容器1の外周面を加熱する工程と、加熱した容器1の外周面に押付ピン121を押圧し、容器1の内面に固定溝120に嵌る凸部123を形成する工程と、凸部123を形成した後、位置決めピン124を吸入管110から抜き取る工程と、を有する。つまり、本実施の形態に係る圧縮機の製造方法によれば、加熱かしめ装置210に搬送する際の振動等によって、圧縮機構部101が回転して固定溝120の位相がずれても、吸入管110に位置決めピン124を挿入して、固定溝120の中心と凸部123の中心とを合わせることができる。よって、加熱かしめによって圧縮機構部101を容器1に固定する際に、固定溝120と凸部123のズレを矯正することができ、圧縮機構部101が受ける荷重を減少させて、圧縮機構部101の歪みを抑制することができるので、圧縮機構部101を容器1に確実に且つ強固に固定することができる。また、本実施の形態における製造方法によって製造された圧縮機100は、長期的な使用に対しても、稼働中に発生する過剰な力に耐えることができ、内蔵部品のがたつきによる騒音及び振動の増加などの不具合が生じない高性能で信頼性の高い圧縮機を実現できる。
また、位置決めピン124は、外径を拡大させ又は拡大させた外径を元の状態に縮小させるコレット機構4を内部に有しており、吸入管110に挿入された後、外径を拡大させてチャックされ、容器1の外周面を加熱して、凸部123を形成した後、拡大させた外径を縮小させて吸入管110から抜き取られる。よって、本実施の形態に係る圧縮機の製造方法では、位置決めピン124の外径を拡大させることによって、凸部123に対する固定溝120の位置を精度良く位置決めすることができ、固定溝120の中心と凸部123の中心とを確実に合わせることができる。また、加熱かしめ後は、拡大させた外径を元の状態に縮小させることで、容易に抜き取ることができる。
コレット機構4は、圧縮空気の吸引又は封入によって動作するピストン126と、ピストン126の動作に連動して動作し、位置決めピン124の外径を拡大させ又は拡大させた外径を元の状態に縮小させる楔部128と、を有している。位置決めピン124は、圧縮空気を吸引することにより動作するピストン126に楔部128が連動して外径が拡大し、圧縮空気を封入することにより動作するピストン126に楔部128が連動して拡大させた外径を元の状態に縮小させる構成である。よって、本実施の形態に係る圧縮機の製造方法では、コレット機構4が簡易な構造なので、位置決めピン124の外径を拡大させ又は拡大させた外径を元の状態に縮小させる作業が容易であり、製造作業の作業性を高めることができる。
以上に本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上述した実施の形態の構成に限定されるものではない。例えば圧縮機100は、上述した内容に限定されるものではなく、他の構成要素を含んでもよい。また、圧縮機100は、ツインロータリ式圧縮機に限定されず、例えばシングルロータリ式圧縮機又はスクロール圧縮機等でも、同様に実施することができる。要するに、本発明は、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更及び応用のバリエーションの範囲を含むものである。
1 容器、2 天板、3 固定部、4 コレット機構、100 圧縮機、101 圧縮機構部、102 上シリンダ、103 下シリンダ、104 スペーサー、105 副軸受、106 主軸受、107 クランクシャフト、108 接続口、109 吸入口、110 吸入管、120 固定溝、120a 凸部、121 押付ピン、122 かしめポンチ、122a 第1ポンチ、122b 第2ポンチ、122c 第3ポンチ、123 凸部、124 位置決めピン、125 ゴム、126 ピストン、127 シャフト、128 楔部、129 電動機、129a 固定子、200 パレット、201 パレット基盤、202 台座、203 ワーク受けリング、204 クランクシャフト受け軸、205 ワーク、210 加熱かしめ装置、211 下部、212 リフトアップ機構、213 加熱かしめ機構、214 位置決めシャフト、215 位置決めブッシュ、216 プレート、217 上昇ピン、218 エアシリンダ、219 ガイド、220 押さえシャフト、221 バックアップシャフト、221a 第1バックアップ、221b 第2バックアップ、221c 第3バックアップ、222 フランジ、223 かしめ側フランジ、224 リンクシャフト、225 サーボプレス、226 エアシリンダ、227 ガイド、228 高周波加熱コイル、229 垂直エアシリンダ、230 垂直ガイド、231 水平エアシリンダ、232 水平ガイド、233 保持具、234 当て止め機構、235 プレート、236 エアスライドテーブル。

Claims (5)

  1. 外郭を形成する容器と、前記容器の内部に収容され、冷媒を圧縮する圧縮室を有する圧縮機構部と、を備え、
    前記容器は、接続口を有し、
    前記圧縮機構部は、前記接続口に対応する位置に形成された吸入口と、周方向に間隔をあけて形成された複数の固定溝と、を有し、
    前記吸入口と前記接続口とが共通に挿入された吸入管で接続され、前記容器を外周面側からかしめポンチで押し込み、前記固定溝に凸部が嵌め込まれて前記圧縮機構部が前記容器に固定される圧縮機の製造方法であって、
    前記吸入管に位置決めピンを挿入して、前記かしめポンチに対する前記固定溝の位置を位置決めする工程と、
    前記位置決めピンを前記吸入管に挿入した状態で前記固定溝に対応する位置における前記容器の外周面を加熱する工程と、
    前記位置決めピンを前記吸入管に挿入した状態で加熱した前記容器の外周面に、前記かしめポンチに設けられた押付ピンを押圧し、前記容器の内面に前記固定溝に嵌る前記凸部を形成する工程と、
    前記凸部を形成した後、前記位置決めピンを前記吸入管から抜き取る工程と、を有し、
    前記位置決めピンは、外径を拡大させ又は拡大させた外径を元の状態に縮小させるコレット機構を内部に有しており、前記吸入管に挿入された後、外径を拡大させてチャックされ、前記容器の外周面を加熱し、前記容器の外周面に前記押付ピンを押圧して前記凸部を形成した後、拡大させた外径を縮小させて前記吸入管から抜き取られる構成である、圧縮機の製造方法。
  2. 前記コレット機構は、
    圧縮空気の吸引又は封入によって動作するピストンと、
    前記ピストンの動作に連動して動作し、前記位置決めピンの外径を拡大させ又は拡大させた外径を元の状態に縮小させる楔部と、を有しており、
    前記位置決めピンは、圧縮空気を吸引することにより動作する前記ピストンに前記楔部が連動して外径が拡大し、圧縮空気を封入することにより動作する前記ピストンに前記楔部が連動して拡大させた外径を元の状態に縮小させる構成である、請求項に記載の圧縮機の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載した圧縮機の製造方法に用いられる製造装置であって、
    前記容器の外周面を加熱する高周波加熱コイルと、
    加熱された前記容器の外周面を押圧する前記押付ピンを有し、前記容器の内面に前記固定溝に嵌る前記凸部を形成する前記かしめポンチと、
    前記吸入管及び前記接続口に挿入され、前記かしめポンチに対する前記固定溝の位置を位置決めする前記位置決めピンと、を備えた、圧縮機の製造装置。
  4. 接続口を有する容器と、
    前記容器の内部に収容され、冷媒を圧縮する圧縮室を有する圧縮機構部と、を備え、
    前記圧縮機構部は、前記接続口に対応する位置に形成された吸入口と、周方向に間隔をあけて形成された複数の固定溝と、を有しており、
    前記吸入口と前記接続口とが共通に挿入された吸入管で接続され、前記容器を外周面側から押し込み、前記固定溝に凸部が嵌め込まれて前記圧縮機構部が前記容器に固定された圧縮機の製造装置であって、
    前記容器の外周面を加熱する高周波加熱コイルと、
    加熱された前記容器の外周面を押圧する押付ピンを有し、前記容器の内面に前記固定溝に嵌る前記凸部を形成するかしめポンチと、
    外径を拡大させ又は拡大させた外径を元の状態に縮小させるコレット機構を内部に有しており、前記吸入管に挿入されて前記かしめポンチに対する前記固定溝の位置を位置決めし、前記圧縮機構部が前記容器に固定された後に前記吸入管から抜き取られる位置決めピンと、を備えた、圧縮機の製造装置。
  5. 前記コレット機構は、
    圧縮空気の吸引又は封入によって動作するピストンと、
    前記ピストンの動作に連動して動作し、前記位置決めピンの外径を拡大させ又は拡大させた外径を元の状態に縮小させる楔部と、を有しており、
    圧縮空気を吸引することにより動作する前記ピストンに前記楔部が連動して前記位置決めピンの外径が拡大し、圧縮空気を封入することにより動作する前記ピストンに前記楔部が連動して拡大させた前記位置決めピンの外径を元の状態に縮小させる構成である、請求項4に記載の圧縮機の製造装置。
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