JP7030575B2 - 無停電電源システム、無停電電源装置、無停電電源装置制御用プログラムおよび無停電電源装置制御方法 - Google Patents
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Description
(1)次のような構成を備えた電源部。
(1-1)供給された交流電力を交流直流変換する交流直流変換部。
(1-2)前記交流直流変換部から供給された直流電力を充電し、直流電力を放電する蓄電池。
(1-3)前記蓄電池から放電された直流電力を直流交流変換し、交流電力を出力する直流交流変換部。
(1-4)前記交流直流変換部、前記直流交流変換部のうち少なくとも一方を冷却する冷却部。
(3)前記検出部が動作音を検出するタイミングを制御し、前記冷却部の発生音を抽出する制御部。
(4)前記制御部により抽出された、前記冷却部の前記発生音に基づき、前記冷却部の劣化を判断する判断部。
[1-1.構成]
図1~3を参照して本実施形態の一例としての無停電電源システム1について説明する。
本無停電電源システム1は、無停電電源装置2、判断部5を有する。無停電電源装置2は、電力供給線91に配置される。電力供給線91は、電力系統9の一部を構成し需要家内に電力を供給する。電力系統9は、商用電源92に接続される。無停電電源装置2から出力された交流電力は、負荷8に供給される。
信号データA:電源部20の動作音にかかる信号データ
(信号データA1:電源部20全体動作時の動作音にかかる信号データ)
(信号データA2:交流直流変換部21および直流交流変換部23停止時の動作音にかかる信号データ)
(信号データA3:冷却部28停止時の動作音にかかる信号データ)
信号データB:冷却部28の発生音にかかる信号データ
動作コマンドC
(動作コマンドC1:交流直流変換部21の動作周波数を指定する動作コマンド)
(動作コマンドC2:直流交流変換部23の動作周波数を指定する動作コマンド)
(動作コマンドC3:冷却部28の回転数を指定する動作コマンド)
停止コマンドD
(停止コマンドD1:交流直流変換部21の動作停止を指示する停止コマンド)
(停止コマンドD2:直流交流変換部23の動作停止を指示する停止コマンド)
(停止コマンドD3:冷却部28の動作停止を指示する停止コマンド)
基準データE:冷却部28の劣化の判断の基準となるデータ
警報信号F:冷却部28の劣化を警告する警報信号
温度データG
電力供給コマンドH
無停電電源装置2は、電力供給線91から供給された交流電力を直流電力に変換し蓄電池を充電し、蓄電池から放電された直流電力を交流電力に変換し、負荷8に出力する電源装置である。無停電電源装置2は、電源部20、制御部3、検出部4を有する。無停電電源装置2は、電力需要家の配電室等に設置される。
電源部20は、交流直流変換部21a、蓄電池22、直流交流変換部23、バイパス回路24、入力端子25、補助入力端子26、出力端子27、冷却部28を有する。
交流直流変換部21は、交流電力を直流電力に変換するコンバータにより構成される。交流直流変換部21を構成するコンバータは、トランジスタ等のスイッチング素子を有し、このスイッチング素子をスイッチングすることにより、交流電力を直流電力に変換する。
蓄電池22は、供給された直流電力にかかる電荷を充電し、充電した電荷を直流電力として放電する充電可能な蓄電装置である。蓄電池22は、リチウム2次電池のような充電可能な電池が複数組合され構成される。蓄電池22は、交流直流変換部21および直流交流変換部23の近傍に設置される。蓄電池22は、交流直流変換部21および直流交流変換部23に接続される。
直流交流変換部23は、直流電力を交流電力に変換するインバータにより構成される。直流交流変換部23を構成するインバータは、トランジスタ等のスイッチング素子を有し、このスイッチング素子をスイッチングすることにより、直流電力を交流電力に変換する。
バイパス回路24は、電流の開閉を行うコンタクタ、リレーまたはパワーエレクトロニクス半導体素子のような開閉素子により構成される。バイパス回路24は、無停電電源装置2を構成する筐体の内部に配置される。バイパス回路24は、一方が補助入力端子26に、他方が出力端子27に接続される。
冷却部28は、電動機により駆動される冷却ファンにより構成される。冷却部28は、無停電電源装置2を構成する筐体の内部であり、交流直流変換部21および直流交流変換部23の近傍に設置される。冷却部28は、冷却ファンを回転させ、空気を流動させることにより交流直流変換部21および直流交流変換部23を冷却する。
検出部4は、音を検出するマイクとアナログデジタル変換器が組み合わされた装置により構成される。検出部4は、複数のマイクを有することが望ましい。検出部4は、無停電電源装置2を構成する筐体の内部であり、冷却部28の近傍に設置される。
制御部3は、マイクロコンピュータ、DSP(ディジタルシグナルプロセッサ)等により構成される。制御部3は、無停電電源装置2を構成する筐体内に配置される。制御部3は、電源部20の動作音から冷却部28の発生音を抽出するための制御を行う。制御部3により抽出された冷却部28の発生音にかかるデータである信号データB(冷却部28の発生音にかかる信号データ)は、判断部5に送信される。
入力部31は、マイクロコンピュータのポート等からなる電文受信回路により構成される。入力部31は、入力側が検出部4に、出力側が演算部34に接続される。入力部31は、検出部4から電文にて送信された信号データA(電源部2の動作音にかかる信号データ)を受信し、演算部34に出力する。
出力部32は、マイクロコンピュータのポート等からなる電文送信回路により構成される。出力部32は、入力側が演算部34に、出力側が電源部20、交流直流変換部21、直流交流変換部23、冷却部28、バイパス回路24に接続される。
送信部33は、マイクロコンピュータのポート等からなる電文送信回路により構成される。送信部33は、入力側が演算部34に、出力側が判断部5に接続される。送信部33は、演算部34にて作成された信号データB(冷却部28の発生音にかかる信号データ)を、判断部5に送信する。
演算部35は、マイクロコンピュータまたはDSP(ディジタルシグナルプロセッサ)のCPU等により構成される。演算部34は、後述するコンピュータプログラムを内蔵する。演算部34は、入力部31、出力部32、送信部33に接続される。演算部34は、以下の演算および制御を行う。
演算部34は、入力部31を制御し、検出部4から送信された信号データA(電源部2の動作音にかかる信号データ)を受信する。
演算部34は、出力部32を制御し、交流直流変換部21に、動作コマンドC1(交流直流変換部21の動作周波数を指定する動作コマンド)、停止コマンドD1(交流直流変換部21の動作停止を指示する停止コマンド)を送信する。
演算部34は、送信部33を制御し、信号データB(冷却部28の発生音にかかる信号データ)を、判断部5に送信する。演算部34は、検出部4から受信した信号データA(電源部2の動作音にかかる信号データ)に基づき演算を行い、信号データB(冷却部28の発生音にかかる信号データ)を作成する。
判断部5の構成を図3に示す。判断部5は、無停電電源装置2の冷却部28の劣化の判断を行う装置である。判断部5は、パーソナルコンピュータ等により構成される。判断部5は、受信部51、記憶部52、表示部53、警報出力部54、送受信部55、演算部56を有する。判断部5は、電力需要家の電力管理室等に設置される。
受信部51は、パーソナルコンピュータの通信ポート等により構成される。受信部51は、制御部3の送信部33に接続される。受信部51は、ローカル通信線を介し制御部3の送信部33から、信号データB(冷却部28の発生音にかかる信号データ)を受信する。受信部51の受信動作は、制御部56により制御される。
記憶部52は、判断部5を構成するパーソナルコンピュータのハードディスクメモリまたは半導体メモリ等により構成される。記憶部52の記憶動作は、制御部56により制御される。記憶部52は、冷却部28の劣化の判断の基準となる基準データEを記憶する。基準データEは、無停電電源装置2の運転開始前に予め設定される。
表示部53は、液晶パネルのような表示装置にて構成される。表示部53は、受信部51にて受信した、冷却部28の発生音である信号データB(冷却部28の発生音にかかる信号データ)と、記憶部52に記憶された冷却部28の劣化の判断の基準となる基準データEとを併せて表示する。表示部53は、演算部56により、表示が制御される。
警報出力部54は、警報音、警報表示による警報信号を出力する警報装置により構成される。演算部56は、冷却部28の発生音である信号データB(冷却部28の発生音にかかる信号データ)と、記憶部52に記憶された冷却部28の劣化の判断の基準となる基準データEとの差分が、予め設定された値以上であると判断された場合、警報信号F(冷却部28の劣化を警告する警報信号)を警報出力部54に対し出力する。警報出力部54は、演算部56に制御され、演算部56から送信された警報信号Fに基づき、警報音、警報表示により警報を出力する。
送受信部55は、パーソナルコンピュータの通信ポート等により構成される。送受信部55は、インターネット等の通信回線(図中不示)に接続される。送受信部55は、通信回線を介し他のコンピュータ等の機器と通信を行う。送受信部55は、他のコンピュータ等の機器から送信されるリクエスト信号に応じ、冷却部28の発生音である信号データB(冷却部28の発生音にかかる信号データ)、記憶部52に記憶された冷却部28の劣化の判断の基準となる基準データE、警報信号F(冷却部28の劣化を警告する警報信号)を送信する。送受信部55の送受信動作は、演算部56により制御される。
演算部56は、判断部5を構成するパーソナルコンピュータのCPU等により構成される。演算部56は、後述するコンピュータプログラムを内蔵する。演算部56は、受信部51、記憶部52、表示部53、警報出力部54、送受信部55に接続される。演算部56は、以下の演算および制御を行う。
演算部56は、受信部51を制御し、ローカル通信線を介し制御部3の送信部33から、信号データB(冷却部28の発生音にかかる信号データ)を受信する。
演算部56は、記憶部52を制御し、記憶された冷却部28の劣化の判断の基準となる基準データEを読み出す。基準データEは、無停電電源装置2の運転開始前に予め設定される。
演算部56は、表示部53を制御し、冷却部28の発生音である信号データB(冷却部28の発生音にかかる信号データ)と、記憶部52に記憶された冷却部28の劣化の判断の基準となる基準データEとを併せて表示させる。
演算部56は、警報出力部54を制御し、警報音、警報表示により警報を出力する。演算部56は、冷却部28の発生音である信号データB(冷却部28の発生音にかかる信号データ)と、記憶部52に記憶された冷却部28の劣化の判断の基準となる基準データEとの差分を計算し、差分が予め設定された値以上であると判断した場合、警報信号F(冷却部28の劣化を警告する警報信号)を警報出力部54に対し出力する。警報出力部54は、警報信号Fに基づき、警報音、警報表示により警報を出力する。
演算部56は、送受信部55を制御し、通信回線を介し接続された他のコンピュータ等の機器との通信を行う。演算部34は、送受信部55を制御し、他のコンピュータ等の機器から送信されたリクエスト信号を受信する。このリクエスト信号に応じ、演算部56は、送受信部55を制御し、冷却部28の発生音である信号データB(冷却部28の発生音にかかる信号データ)、記憶部52に記憶された冷却部28の劣化の判断の基準となる基準データE、または警報信号F(冷却部28の劣化を警告する警報信号)を送信する。
次に、本実施形態の無停電電源システム1の動作の概要を、図1~5に基づき説明する。
冷却部28の発生音の抽出が行われない通常運転の場合でありかつ、電力供給線91に停電が発生していない場合、電源部20の交流直流変換部21には、電力供給線91、入力端子25を介し商用電源92から電力が供給される。交流直流変換部21は、供給された交流電力を直流電力に変換し、直流電力を蓄電池22、直流交流変換部23に供給する。
前述のとおり、交流直流変換部21および直流交流変換部23は、内蔵したスイッチング素子をスイッチングすることにより、電力の変換を行う。交流直流変換部21および直流交流変換部23の動作周波数であるスイッチング素子のスイッチング周波数は、入力電圧および出力電流の大きさに応じ適宜変化するように制御される。このため、交流直流変換部21および直流交流変換部23の動作周波数であるスイッチング素子のスイッチング周波数は、ランダムに変化する。
冷却部28の発生音の抽出が行われる場合、演算部34は、各部に対し以下の制御を行う。冷却部28の発生音の抽出が行われる場合の無停電電源装置2の動作の概要を、制御部3の演算部34の動作を中心に説明する。制御部3の演算部34は、図4に示すプログラムに従って動作を行う。図4に示すプログラムは、制御部3の演算部34に内蔵される。図4に示すプログラムは、制御部3の演算部34により、一定周期ごとに繰り返し実行される。
演算部34は、出力部32を介し交流直流変換部21に動作コマンドC1(交流直流変換部21の動作周波数を指定する動作コマンド)を送信する。動作コマンドC1にかかる交流直流変換部21の動作周波数は、例えば、冷却部28の発生音の周波数から離れた高い周波数が選択される。動作コマンドC1にかかる交流直流変換部21の動作周波数は、無停電電源装置2の運転開始前に予め、演算部34に設定される。
演算部34は、出力部32を介し直流交流変換部23に動作コマンドC2(直流交流変換部23の動作周波数を指定する動作コマンド)を送信する。動作コマンドC2にかかる直流交流変換部23の動作周波数は、例えば、冷却部28の発生音の周波数から離れた高い周波数が選択される。動作コマンドC2にかかる直流交流変換部23の動作周波数は、無停電電源装置2の運転開始前に予め、演算部34に設定される。
次に演算部34は、出力部32を介し冷却部28に動作コマンドC3(冷却部28の回転数を指定する動作コマンド)を送信する。動作コマンドC3にかかる冷却部28の回転数(回転周波数)は、例えば、交流直流変換部21および直流交流変換部23の動作音の周波数から離れた低い周波数が選択される。動作コマンドC3にかかる冷却部28の回転数(回転周波数)は、無停電電源装置2の運転開始前に予め、演算部34に設定される。
次に演算部34は、入力部31を介し検出部4から信号データA(電源部20の動作音にかかる信号データ)を受信する。検出部4は、常時、電源部20の動作音を検出しアナログデジタル変換し、電源部20の動作音にかかる信号データを信号データAとして出力する。信号データAには、電源部20の冷却部28の発生音、交流直流変換部21、直流交流変換部23の動作音、環境音にかかる信号データが含まれる。信号データAは、常時検出部4から出力される。
次に演算部34は、ステップS04で受信した信号データA(電源部20の動作音にかかる信号データ)に基づき、冷却部28の発生音を抽出する。前述のように信号データAは、冷却部28の発生音、交流直流変換部21、直流交流変換部23の動作音を含む。
次に演算部34は、ステップS05で抽出した信号データB(冷却部28の発生音にかかる信号データ)を、送信部33を介し判断部5に送信する。
無停電電源装置2の制御部3の送信部33から信号データB(冷却部28の発生音にかかる信号データ)を受信した判断部5は以下の動作を行う。判断部5は、信号データBに基づき、無停電電源装置2の電源部20の冷却部28の劣化を判断し、表示、警報等により出力する。
最初に演算部56は、受信部51により無停電電源装置2から信号データB(冷却部28の発生音にかかる信号データ)を受信したかの判断を行う。
ステップR01にて信号データB(冷却部28の発生音にかかる信号データ)を受信したと判断された場合、演算部56は、記憶部52に記憶された基準データE(冷却部28の劣化の判断の基準となるデータ)を呼び出す。基準データEは、劣化がない状態の冷却部28の発生音にかかる信号データである。
次に、演算部56は、ステップR01にて受信した信号データB(冷却部28の発生音にかかる信号データ)およびステップR02にて呼び出した基準データE(冷却部28の劣化の判断の基準となるデータ)を、表示部53に併せて表示する。信号データBおよび基準データEが表示部53に併せて表示されることにより、作業者は、目視にて冷却部28の劣化状況を把握する。
次に、演算部56は、ステップR01にて受信した信号データB(冷却部28の発生音にかかる信号データ)とステップR02にて呼び出した基準データE(冷却部28の劣化の判断の基準となるデータ)の差分が、予め設定された基準値以上であるかの判断を行う。
ステップR04にて基準値以上であると判断された場合、演算部56は、警報出力部54に警報信号F(冷却部28の劣化を警告する警報信号)を出力する。警報出力部54は、警報信号Fに基づき、警報音、警報表示により警報を出力する。
(1)本実施形態によれば、無停電電源システム1は、供給された交流電力を交流直流変換する交流直流変換部21と、交流直流変換部21から供給された直流電力を充電し、直流電力を放電する蓄電池22と、蓄電池22から放電された直流電力を直流交流変換し、交流電力を出力する直流交流変換部23と、交流直流変換部21、直流交流変換部23のうち少なくとも一方を冷却する冷却部28と、を有する電源部20と、電源部20の動作音を検出する検出部4と、検出部4が動作音を検出するタイミングを制御し、冷却部28の発生音を抽出する制御部3と、制御部3により抽出された、冷却部28の発生音に基づき、冷却部28の劣化を判断する判断部5と、を備えるので、冷却部28の発生音を精度よく抽出し、冷却部の劣化を早期に検出することができる無停電電源システム1を提供することができる。
(1)上記実施形態では、無停電電源装置2の演算部34に予め設定された動作コマンドC1(交流直流変換部21の動作周波数を指定する動作コマンド)を交流直流変換部21に送信し、交流直流変換部21は、動作コマンドC1により指定された周波数で、スイッチング素子のスイッチングの動作を行うようにした。
[2-1.構成]
本実施形態の一例として、第2実施形態にかかる無停電電源システム1について説明する。第2実施形態にかかる無停電電源システム1は、冷却部28の発生音の抽出処理が、第1実施形態と異なる。本無停電電源システム1において、作成、記憶または送受信される信号、データは、第1実施形態と同じである。信号データA1(電源部20全体動作時の動作音にかかる信号データ)が、請求項中の第1の動作音に、信号データA3(冷却部28停止時の動作音にかかる信号データ)が、請求項中の第2の動作音に相当する。
次に、本実施形態の無停電電源システム1の動作の概要を、図6~7に基づき説明する。冷却部28の発生音の抽出が行われない通常運転の場合の動作は第1実施形態と同様である。冷却部28の発生音の抽出が行われる場合、演算部34は、各部に対し以下の制御を行う。冷却部28の発生音の抽出が行われる場合の無停電電源装置2の動作の概要を、制御部3の演算部34の動作を中心に説明する。制御部3の演算部34は、図7に示すプログラムに従って動作を行う。図7に示すプログラムは、制御部3の演算部34に内蔵される。図7に示すプログラムは、制御部3の演算部34により、一定周期ごとに繰り返し実行される。
最初に演算部34は、出力部32を介し冷却部28に動作コマンドC3(冷却部28の回転数を指定する動作コマンド)を送信する。動作コマンドC3にかかる冷却部28の回転数(回転周波数)は、交流直流変換部21、蓄電池22、直流交流変換部23等の無停電電源装置2内部の温度を、冷却部28の発生音の抽出が行われない通常運転時より低温にすることができる、高速な回転数が選択される。この動作コマンドC3にかかる冷却部28の回転数(回転周波数)は、無停電電源装置2の運転開始前に予め、演算部34に設定される。
次に演算部34は、入力部31を介し温度測定部6から温度データGを受信する。温度データGは、交流直流変換部21、蓄電池22、直流交流変換部23等の無停電電源装置2内部の温度に関するデータである。演算部34は、温度データGに基づき交流直流変換部21、蓄電池22、直流交流変換部23等の無停電電源装置2内部の温度が予め設定された温度T1以下になったかの判断を行う。
ステップS12にて無停電電源装置2内部の温度が予め設定された温度T1以下になったと判断された場合、演算部34は、入力部31を介し検出部4から信号データA1(電源部20全体動作時の動作音にかかる信号データ)を受信する。信号データAには、電源部20の冷却部28の発生音、交流直流変換部21、直流交流変換部23の動作音、環境音にかかる信号データが含まれる。
次に演算部34は、出力部32を介し冷却部28に停止コマンドD3(冷却部28の動作停止を指示する停止コマンド)を送信する。これにより、冷却部28は、冷却ファン等の可動部の動作を停止させる。したがって、冷却部28の発生音は無音となる。
次に、演算部34は、入力部31を介し検出部4から信号データA3(冷却部28停止時の動作音にかかる信号データ)を受信する。信号データA3には、電源部20の交流直流変換部21、直流交流変換部23の動作音、環境音にかかる信号データが含まれ、冷却部28の発生音は含まれない。
次に演算部34は、ステップS13で受信した信号データA1(電源部20全体動作時の動作音にかかる信号データ)およびステップS15で受信した信号データA3(冷却部28停止時の動作音にかかる信号データ)に基づき、冷却部28の発生音を抽出する。
次に演算部34は、出力部32を介し冷却部28に動作コマンドC3(冷却部28の回転数を指定する動作コマンド)を送信する。動作コマンドC3にかかる冷却部28の回転数(回転周波数)は、冷却部28の発生音の抽出が行われない通常運転時の回転数である。これにより、冷却部28は、冷却部28の発生音の抽出が行われない通常運転時の回転数にて冷却ファンを回転させる。
次に演算部34は、ステップS16で抽出した信号データB(冷却部28の発生音にかかる信号データ)を、送信部33を介し判断部5に送信する。
(1)本実施形態によれば、制御部3は、冷却部28が動作しているタイミングで電源部20の第1の動作音を検出するように検出部4を制御し、動作を停止するように冷却部28を制御し、冷却部28が停止しているタイミングで電源部20の第2の動作音を検出するように検出部4を制御し、検出部4により検出された第1の動作音から第2の動作音を減算し、冷却部28の発生音を抽出するので、冷却部28の発生音を精度よく抽出し、冷却部の劣化を早期に検出することができる無停電電源システム1を提供することができる。
(1)上記実施形態では、ステップS11にて冷却部28に動作コマンドC3(冷却部28の回転数を指定する動作コマンド)を送信し、交流直流変換部21、蓄電池22、直流交流変換部23等の無停電電源装置2内部の温度を、強制的に低温にした。しかしながら、交流直流変換部21、蓄電池22、直流交流変換部23等の無停電電源装置2内部の温度が、予め設定された温度T1以下になっている場合、ステップS11は省略されるようにしてもよい。
[3-1.構成]
本実施形態の一例として、第3実施形態にかかる無停電電源システム1について説明する。第3実施形態にかかる無停電電源システム1は、複数の無停電電源装置2a、2bを有する点、および冷却部28の発生音の抽出処理が、第1実施形態と異なる。無停電電源装置2bが請求項中の第2の電源部に相当する。本無停電電源システム1において、作成、記憶または送受信される信号、データは、第1実施形態と同じである。
次に、本実施形態の無停電電源システム1の動作の概要を、図8~10に基づき説明する。冷却部28の発生音の抽出が行われない通常運転の場合の動作は第1実施形態と同様である。無停電電源装置2aの冷却部28の発生音の抽出が行われる場合、無停電電源装置2aの演算部34は、各部に対し以下の制御を行う。
最初に無停電電源装置2aの演算部34は、送受信部35を介し、無停電電源装置2bに対し電力の供給を要求する電力供給コマンドHを送信する。無停電電源装置2bは、無停電電源装置2b内部の送受信部35を介し電力供給コマンドHを受信し、無停電電源装置2aの補助入力端子26に電力供給を行う。
次に演算部34は、無停電電源装置2aのバイパス回路24を閉路状態とする。これにより、無停電電源装置2aの補助入力端子26に供給された電力は、バイパス回路24を介し、負荷8に供給されるようになる。
演算部34は、出力部32を介し交流直流変換部21に停止コマンドD1(交流直流変換部21の動作停止を指示する停止コマンド)を送信する。停止コマンドD1は、交流直流変換部21のスイッチング素子のスイッチング動作の停止を指示するコマンドである。これにより、交流直流変換部21は、スイッチング素子のスイッチング動作を停止し、交流直流変換部21の動作音は無音となる。
演算部34は、出力部32を介し直流交流変換部23に停止コマンドD2(直流交流変換部23の動作停止を指示する停止コマンド)を送信する。停止コマンドD2は、直流交流変換部23のスイッチング素子のスイッチング動作の停止を指示するコマンドである。これにより、直流交流変換部23は、スイッチング素子のスイッチング動作を停止し、直流交流変換部23の動作音は無音となる。
次に演算部34は、入力部31を介し検出部4から信号データA2(交流直流変換部21および直流交流変換部23停止時の動作音にかかる信号データ)を受信する。信号データA2には、電源部20の冷却部28の発生音にかかる信号データが含まれ、電源部20の交流直流変換部21、直流交流変換部23の動作音は含まれない。演算部34は、信号データA2を、冷却部28の発生音が抽出された信号データB(冷却部28の発生音にかかる信号データ)とする。
演算部34は、出力部32を介し交流直流変換部21に動作コマンドC1(交流直流変換部21の動作周波数を指定する動作コマンド)を送信し、冷却部28の発生音の抽出が行われない通常運転時の動作を再開させる。
演算部34は、出力部32を介し直流交流変換部23に動作コマンドC2(直流交流変換部23の動作周波数を指定する動作コマンド)を送信し、冷却部28の発生音の抽出が行われない通常運転時の動作を再開させる。
次に演算部34は、ステップS25で作成した信号データB(冷却部28の発生音にかかる信号データ)を、送信部33を介し判断部5に送信する。
(1)本実施形態によれば、制御部3は、動作を停止するように交流直流変換部21および直流交流変換部23を制御し、交流直流変換部21および直流交流変換部23が停止しており、かつ冷却部28が動作しているタイミングで電源部20の動作音を検出するように検出部4を制御し、冷却部28の発生音を抽出するので、冷却部28の発生音を精度よく抽出し、冷却部の劣化を早期に検出することができる無停電電源システム1を提供することができる。
(1)上記実施形態では、ステップS21にて無停電電源装置2aの演算部34から、無停電電源装置2bに対し電力の供給を要求する電力供給コマンドHが送信され、無停電電源装置2bから、無停電電源装置2aの補助入力端子26に電力供給を行うようにした。しかしながら、負荷8に電力供給が不要である場合、ステップS21は省略されるようにしてもよい。
[4-1.構成]
本実施形態の一例として、第4実施形態にかかる無停電電源システム1について説明する。第4実施形態にかかる無停電電源システム1は、冷却部28の発生音の抽出処理が、第1実施形態と異なる。
次に、本実施形態の無停電電源システム1の動作の概要を、図11~13に基づき説明する。冷却部28の発生音の抽出に関する無停電電源装置2の動作の概要を、制御部3の演算部34の動作を中心に説明する。制御部3の演算部34は、図12に示すプログラムに従って動作を行う。図12に示すプログラムは、制御部3の演算部34に内蔵される。図12に示すプログラムは、制御部3の演算部34により、一定周期ごとに繰り返し実行される。
最初に演算部34は、出力部32を介し基準音発生部7を制御し、基準音発生部7から基準音を発生させる。基準音発生部7から発生した基準音は、予め定められた音量および周波数を有する。基準音は、交流直流変換部21、直流交流変換部23の近傍に設置された基準音発生部7から発生される。このため、第1の音検出部41により検出される第1の動作音A41および第2の音検出部42により検出される第2の動作音A42において、基準音と交流直流変換部21および直流交流変換部23の動作音との音量比率は同等となる。
次に演算部34は、入力部31を介し、検出部4の第1の音検出部41から第1の動作音A41を受信する。冷却部28の発生音X、交流直流変換部21、直流交流変換部23の動作音Y、基準音発生部7により発生された基準音Zが含まれる。
次に演算部34は、入力部31を介し、検出部4の第2の音検出部42から第2の動作音A42を受信する。第2の動作音A42には、交流直流変換部21、直流交流変換部23の動作音Y、基準音発生部7により発生された基準音Zが、第1の動作音A41と異なる音量レベルで含まれる。
次に演算部34は、ステップS32で受信した第1の動作音A41とステップS33で受信した第2の動作音A42の音量レベルを合わせる。第1の音検出部41により受信された第1の動作音A41の音量レベルα、第2の音検出部42により受信された第2の動作音A42の音量レベルβは、以下の式で表すことができる。
α=x+m(y+z) ・・・(1)
β=n(y+z) ・・・(2)
次に演算部34は、冷却部28の発生音Xを抽出し信号データBを作成する。冷却部28の発生音Xの抽出は、ステップS34にて音量レベルが調整された第1の動作音A41と第2の動作音A42を用いて行われる。
α-(m/n)β
=x+m(y+z)―(m/n)・n(y+z)=x ・・・(3)
これにより、冷却部28の発生音Xを抽出することができる。演算部34は、冷却部28の発生音Xを抽出し、信号データB(冷却部28の発生音にかかる信号データ)を作成する。
次に演算部34は、出力部32を介し基準音発生部7を制御し、基準音発生部7に基準音の発生を停止させる。
次に演算部34は、ステップS35で作成した信号データB(冷却部28の発生音にかかる信号データ)を、送信部33を介し判断部5に送信する。
(1)本実施形態によれば、制御部3は、上記のように第2の音検出部42により検出された第2の動作音A42に含まれた、基準音発生部7により発生された基準音Zの音量と、第1の音検出部41により検出された第1の動作音A41に含まれた、基準音発生部7により発生された基準音Zの音量が一致するように、第1の動作音A41または第2の動作音A42の音量レベルを調整し、第1の動作音A41と第2の動作音A42の差分を算出し、冷却部28の発生音を抽出するので、冷却部28の発生音を精度よく抽出し、冷却部の劣化を早期に検出することができる無停電電源システム1を提供することができる。
(1)上記実施形態では、検出部4は、第1の音検出部41、第2の音検出部42の2つの音検出部を有するものとしたが、検出部4が有する音検出部の数は、これに限られない。例えば、検出部4が有する音検出部の数は3以上であってもよい。音検出部が、冷却部28、交流直流変換部21、直流交流変換部23の近傍にそれぞれ配置されるようにしてもよい。
変形例を含めた実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。以下は、その一例である。
2,2a,2b・・・無停電電源装置
3・・・制御部
4・・・検出部
5・・・判断部
6・・・温度測定部
7・・・基準音発生部
8・・・負荷
9・・・電力系統
20・・・電源部
21・・・交流直流変換部
22・・・蓄電池
23・・・直流交流変換部
24・・・バイパス回路、
25・・・入力端子
26・・・補助入力端子
27・・・出力端子
28・・・冷却部
31・・・入力部
32・・・出力部
33・・・送信部
34・・・演算部
35・・・送受信部
41・・・第1の音検出部
42・・・第2の音検出部
51・・・受信部
52・・・記憶部
53・・・表示部
54・・・警報出力部
55・・・送受信部
56・・・演算部
91・・・電力供給線
92・・・商用電源
Claims (33)
- 供給された交流電力を交流直流変換する交流直流変換部と、
前記交流直流変換部から供給された直流電力を充電し、直流電力を放電する蓄電池と、
前記蓄電池から放電された直流電力を直流交流変換し、交流電力を出力する直流交流変換部と、
前記交流直流変換部、前記直流交流変換部のうち少なくとも一方を冷却する冷却部と、
を有する電源部と、
前記電源部の動作音を検出する検出部と、
前記検出部が動作音を検出するタイミングを制御し、前記冷却部の発生音を抽出する制御部と、
前記制御部により抽出された、前記冷却部の前記発生音に基づき、前記冷却部の劣化を判断する判断部と、
を備えた無停電電源システム。 - 前記制御部は、前記交流直流変換部および前記直流交流変換部が所定の周波数で動作するように制御し、前記交流直流変換部および前記直流交流変換部が所定の周波数で動作しているタイミングで前記電源部の動作音を検出するように前記検出部を制御し、
前記検出部により検出された動作音から、前記交流直流変換部および前記直流交流変換部の周波数成分の音を除去し、前記冷却部の発生音を抽出する、
請求項1に記載の無停電電源システム。 - 前記制御部は、前記冷却部が所定の周波数で動作するように制御し、前記冷却部が所定の周波数で動作しているタイミングで前記電源部の動作音を検出するように前記検出部を制御し、
前記検出部により検出された動作音から、前記交流直流変換部および前記直流交流変換部の周波数成分の音を除去し、前記冷却部の発生音を抽出する、
請求項1または2に記載の無停電電源システム。 - 前記制御部は、
前記冷却部が動作しているタイミングで前記電源部の第1の動作音を検出するように前記検出部を制御し、
前記電源部の温度が所定の温度以下になった場合に、動作を停止するように前記冷却部を制御し、前記冷却部が停止しているタイミングで前記電源部の第2の動作音を検出するように前記検出部を制御し、
前記検出部により検出された第1の動作音から第2の動作音を減算し、前記冷却部の発生音を抽出する、
請求項1に記載の無停電電源システム。 - 前記制御部は、
前記冷却部を動作させ前記電源部の温度が所定の温度以下になった場合に、前記冷却部の動作を停止するように前記冷却部を制御し、前記冷却部が停止しているタイミングで前記電源部の第2の動作音を検出するように前記検出部を制御する、
請求項4に記載の無停電電源システム。 - 前記制御部は、
動作を停止するように前記交流直流変換部および前記直流交流変換部を制御し、前記交流直流変換部および前記直流交流変換部が停止しており、かつ前記冷却部が動作しているタイミングで前記電源部の動作音を検出するように前記検出部を制御し、前記冷却部の発生音を抽出する、
請求項1に記載の無停電電源システム。 - 前記制御部は、
前記交流直流変換部および前記直流交流変換部の動作を停止する制御を行うときに、前記電源部の外部に設けられた第2の電源部を動作させる制御を行う、
請求項6に記載の無停電電源システム。 - 前記交流直流変換部または前記直流交流変換部の近傍に配置された、所定の音量および周波数で基準音を発生する基準音発生部と、
前記検出部は、前記冷却部の近傍に配置され、第1の動作音を検出する第1の音検出部と、前記交流直流変換部または前記直流交流変換部の近傍に配置され、第2の動作音を検出する第2の音検出部と、を備え、
前記制御部は、
前記第2の音検出部により検出された前記第2の動作音に含まれた前記基準音発生部により発生された前記基準音の音量と、前記第1の音検出部により検出された前記第1の動作音に含まれた前記基準音発生部により発生された前記基準音の音量が一致するように、前記第1の動作音または前記第2の動作音の音量レベルを調整し、
前記第1の動作音から前記第2の動作音の差分を算出し、前記冷却部の発生音を抽出する、
請求項1に記載の無停電電源システム。 - 前記基準音発生部により発生される前記基準音は、可聴範囲外の周波数を有する、
請求項8に記載の無停電電源システム。 - 前記冷却部は、冷却ファン、圧縮機のうち少なくとも一つを含む、
請求項1乃至9のいずれか1項に記載の無停電電源システム。 - 前記制御部は、前記冷却部の発生音を抽出する動作を周期的に行う、
請求項1乃至10のいずれか1項に記載の無停電電源システム。 - 前記判断部は、前記冷却部の前記発生音が所定の音量以上である場合に、表示、音、伝送のうち少なくとも一つにより警報を出力する、
請求項1乃至11のいずれか1項に記載の無停電電源システム。 - 供給された交流電力を交流直流変換する交流直流変換部と、
前記交流直流変換部から供給された直流電力を充電し、直流電力を放電する蓄電池と、
前記蓄電池から放電された直流電力を直流交流変換し、交流電力を出力する直流交流変換部と、
前記交流直流変換部、前記直流交流変換部のうち少なくとも一方を冷却する冷却部と、
を有する電源部と、
前記電源部の動作音を検出する検出部と、
前記検出部が動作音を検出するタイミングを制御し、前記冷却部の発生音を抽出する制御部と、
を備えた無停電電源装置。 - 前記制御部は、前記交流直流変換部および前記直流交流変換部が所定の周波数で動作するように制御し、前記交流直流変換部および前記直流交流変換部が所定の周波数で動作しているタイミングで前記電源部の動作音を検出するように前記検出部を制御し、
前記検出部により検出された動作音から、前記交流直流変換部および前記直流交流変換部の周波数成分の音を除去し、前記冷却部の発生音を抽出する、
請求項13記載の無停電電源装置。 - 前記制御部は、前記冷却部が所定の周波数で動作するように制御し、前記冷却部が所定の周波数で動作しているタイミングで前記電源部の動作音を検出するように前記検出部を制御し、
前記検出部により検出された動作音から、前記交流直流変換部および前記直流交流変換部の周波数成分の音を除去し、前記冷却部の発生音を抽出する、
請求項13または14に記載の無停電電源装置。 - 前記制御部は、
前記冷却部が動作しているタイミングで前記電源部の第1の動作音を検出するように前記検出部を制御し、
前記電源部の温度が所定の温度以下になった場合に、動作を停止するように前記冷却部を制御し、前記冷却部が停止しているタイミングで前記電源部の第2の動作音を検出するように前記検出部を制御し、
前記検出部により検出された第1の動作音から第2の動作音を減算し、前記冷却部の発生音を抽出する、
請求項13に記載の無停電電源装置。 - 前記制御部は、
前記冷却部を動作させ前記電源部の温度が所定の温度以下になった場合に、前記冷却部の動作を停止するように前記冷却部を制御し、前記冷却部が停止しているタイミングで前記電源部の第2の動作音を検出するように前記検出部を制御する、
請求項16に記載の無停電電源装置。 - 前記制御部は、
動作を停止するように前記交流直流変換部および前記直流交流変換部を制御し、前記交流直流変換部および前記直流交流変換部が停止しており、かつ前記冷却部が動作しているタイミングで前記電源部の動作音を検出するように前記検出部を制御し、前記冷却部の発生音を抽出する、
請求項13に記載の無停電電源装置。 - 前記制御部は、
前記交流直流変換部および前記直流交流変換部の動作を停止する制御を行うときに、前記電源部の外部に設けられた第2の電源部を動作させる制御信号の送信を行う、
請求項18に記載の無停電電源装置。 - 前記交流直流変換部または前記直流交流変換部の近傍に配置された、所定の音量および周波数で基準音を発生する基準音発生部と、
前記検出部は、前記冷却部の近傍に配置され、第1の動作音を検出する第1の音検出部と、前記交流直流変換部または前記直流交流変換部の近傍に配置され、第2の動作音を検出する第2の音検出部と、を備え、
前記制御部は、
前記第2の音検出部により検出された前記第2の動作音に含まれた前記基準音発生部により発生された前記基準音の音量と、前記第1の音検出部により検出された前記第1の動作音に含まれた前記基準音発生部により発生された前記基準音の音量が一致するように、前記第1の動作音または前記第2の動作音の音量レベルを調整し、
前記第1の動作音から前記第2の動作音の差分を算出し、前記冷却部の発生音を抽出する、
請求項13に記載の無停電電源装置。 - 前記基準音発生部により発生される前記基準音は、可聴範囲外の周波数を有する、
請求項20に記載の無停電電源装置。 - 供給された交流電力を交流直流変換する交流直流変換部と、
前記交流直流変換部から供給された直流電力を充電し、直流電力を放電する蓄電池と、
前記蓄電池から放電された直流電力を直流交流変換し、交流電力を出力する直流交流変換部と、
前記交流直流変換部、前記直流交流変換部のうち少なくとも一方を冷却する冷却部と、
を有する電源部と、
前記電源部の動作音を検出する検出部と、を有する無停電電源装置を制御する無停電電源装置制御用プログラムであって、
前記交流直流変換部および前記直流交流変換部が所定の周波数で動作するように制御するステップと、
前記交流直流変換部および前記直流交流変換部が所定の周波数で動作しているタイミングで前記電源部の動作音を検出するように前記検出部を制御するステップと、
前記検出部により検出された動作音から、前記交流直流変換部および前記直流交流変換部の周波数成分の音を除去し、前記冷却部の発生音を抽出するステップと、
を有する、無停電電源装置制御用プログラム。 - 前記交流直流変換部および前記直流交流変換部が所定の周波数で動作しているタイミングで、前記冷却部が所定の周波数で動作するように制御するステップと、
を有する請求項22に記載の無停電電源装置制御用プログラム。 - 供給された交流電力を交流直流変換する交流直流変換部と、
前記交流直流変換部から供給された直流電力を充電し、直流電力を放電する蓄電池と、
前記蓄電池から放電された直流電力を直流交流変換し、交流電力を出力する直流交流変換部と、
前記交流直流変換部、前記直流交流変換部のうち少なくとも一方を冷却する冷却部と、
を有する電源部と、
前記電源部の動作音を検出する検出部と、を有する無停電電源装置を制御する無停電電源装置制御用プログラムであって、
前記冷却部が動作しているタイミングで前記電源部の第1の動作音を検出するように前記検出部を制御するステップと、
前記電源部の温度が所定の温度以下になった場合に、動作を停止するように前記冷却部を制御し、前記冷却部が停止しているタイミングで前記電源部の第2の動作音を検出するように前記検出部を制御するステップと、
前記検出部により検出された第1の動作音から第2の動作音を減算し、前記冷却部の発生音を抽出するステップと、
を有する、無停電電源装置制御用プログラム。 - 前記冷却部を動作させ前記電源部の温度が所定の温度以下になった場合に、動作を停止するように前記冷却部を制御するステップを有する、
請求項24に記載の無停電電源装置制御用プログラム。 - 供給された交流電力を交流直流変換する交流直流変換部と、
前記交流直流変換部から供給された直流電力を充電し、直流電力を放電する蓄電池と、
前記蓄電池から放電された直流電力を直流交流変換し、交流電力を出力する直流交流変換部と、
前記交流直流変換部、前記直流交流変換部のうち少なくとも一方を冷却する冷却部と、
を有する電源部と、
前記電源部の動作音を検出する検出部と、を有する無停電電源装置を制御する無停電電源装置制御用プログラムであって、
動作を停止するように前記交流直流変換部および前記直流交流変換部を制御するステップと、
前記交流直流変換部および前記直流交流変換部が停止しており、かつ前記冷却部が動作しているタイミングで前記電源部の動作音を検出するように前記検出部を制御するステップと、
を有する、無停電電源装置制御用プログラム。 - 動作を停止するように前記交流直流変換部および前記直流交流変換部を制御する前記ステップを実行する前に、前記電源部の外部に設けられた第2の電源部を動作させる制御を行うステップを有する、
請求項26に記載の無停電電源装置制御用プログラム。 - 供給された交流電力を交流直流変換する交流直流変換部と、
前記交流直流変換部から供給された直流電力を充電し、直流電力を放電する蓄電池と、
前記蓄電池から放電された直流電力を直流交流変換し、交流電力を出力する直流交流変換部と、
前記交流直流変換部、前記直流交流変換部のうち少なくとも一方を冷却する冷却部と、
を有する電源部と、
前記電源部の動作音を検出する検出部と、を有する無停電電源装置を制御する無停電電源装置制御方法であって、
前記交流直流変換部および前記直流交流変換部が所定の周波数で動作するように制御する手順と、
前記交流直流変換部および前記直流交流変換部が所定の周波数で動作しているタイミングで前記電源部の動作音を検出するように前記検出部を制御する手順と、
前記検出部により検出された動作音から、前記交流直流変換部および前記直流交流変換部の周波数成分の音を除去し、前記冷却部の発生音を抽出する手順と、
を有する、無停電電源装置制御方法。 - 前記交流直流変換部および前記直流交流変換部が所定の周波数で動作しているタイミングで、前記冷却部が所定の周波数で動作するように制御する手順と、
を有する請求項28に記載の無停電電源装置制御方法。 - 供給された交流電力を交流直流変換する交流直流変換部と、
前記交流直流変換部から供給された直流電力を充電し、直流電力を放電する蓄電池と、
前記蓄電池から放電された直流電力を直流交流変換し、交流電力を出力する直流交流変換部と、
前記交流直流変換部、前記直流交流変換部のうち少なくとも一方を冷却する冷却部と、
を有する電源部と、
前記電源部の動作音を検出する検出部と、を有する無停電電源装置を制御する無停電電源装置制御方法であって、
前記冷却部が動作しているタイミングで前記電源部の第1の動作音を検出するように前記検出部を制御する手順と、
前記電源部の温度が所定の温度以下になった場合に、動作を停止するように前記冷却部を制御し、前記冷却部が停止しているタイミングで前記電源部の第2の動作音を検出するように前記検出部を制御する手順と、
前記検出部により検出された第1の動作音から第2の動作音を減算し、前記冷却部の発生音を抽出する手順と、
を有する、無停電電源装置制御方法。 - 前記冷却部を動作させ前記電源部の温度が所定の温度以下になった場合に、動作を停止するように前記冷却部を制御する手順を有する、
請求項30に記載の無停電電源装置制御方法。 - 供給された交流電力を交流直流変換する交流直流変換部と、
前記交流直流変換部から供給された直流電力を充電し、直流電力を放電する蓄電池と、
前記蓄電池から放電された直流電力を直流交流変換し、交流電力を出力する直流交流変換部と、
前記交流直流変換部、前記直流交流変換部のうち少なくとも一方を冷却する冷却部と、
を有する電源部と、
前記電源部の動作音を検出する検出部と、を有する無停電電源装置を制御する無停電電源装置制御方法であって、
動作を停止するように前記交流直流変換部および前記直流交流変換部を制御する手順と、
前記交流直流変換部および前記直流交流変換部が停止しており、かつ前記冷却部が動作しているタイミングで前記電源部の動作音を検出するように前記検出部を制御する手順と、
を有する、無停電電源装置制御方法。 - 動作を停止するように前記交流直流変換部および前記直流交流変換部を制御する前記手順を実行する前に、前記電源部の外部に設けられた第2の電源部を動作させる制御を行う手順を有する、
請求項32に記載の無停電電源装置制御方法。
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