特許法第30条第2項適用 パンフレットによる公開 出版物名 :ゴルフ場のヤクダツ最新情報ご存知ですか? 発行者名 :日本システム開発株式会社(出願人の旧社名) 配布開始日 :2019年3月18日 〔刊行物等〕 顧客への販売 商品名 :IC更衣室ロッカー ロッカーサイネージリリース 販売者名 :日本システム開発株式会社(出願人の旧社名) 販売日 :2019年4月1日 〔刊行物等〕 出願人のウェブサイトでの商品紹介ページによる公開 URL :https://www.systemgear.com/solutions/golf/golf-ic_locker.html 公開者名 :日本システム開発株式会社(出願人の旧社名) 公開時期 :2019年4月以降 〔刊行物等〕 出願人のSNSでの公開 URL :https://www.facebook.com/systemgear.golfsol/ 公開者名 :日本システム開発株式会社(出願人の旧社名) 公開時期 :2019年4月以降 〔刊行物等〕 展示会による公開 展示会名 :システムギア ゴルフ展示会2019 公開者名 :システムギア株式会社 告知日 :2019年9月13日 開催日 :2019年10月29日~31日(札幌) 2019年11月5日~15日(東京) 2019年11月20日~22日(広島) 2019年11月25日~29日(大阪) 2020年1月15日~17日(千葉) 2020年1月22日~24日(金沢) 2020年1月29日~31日(熊本) 〔刊行物等〕 出願人のショールームでの動画像による公開 公開者名 :システムギア株式会社 公開日 :2019年10月22日 公開場所 :システムギア株式会社 大阪中央事業所 KITAHAMA SHOWROOM(大阪府大阪市中央区島町2丁目4番11号) 〔刊行物等〕 専門誌への掲載による公開 専門誌名 :月刊ゴルフマネジメント2020年3月号 発行日 :2020年3月1日 発行者名 :一季出版株式会社(東京都中央区日本橋馬喰町2-2-12)
図1は、ゴルフ場システム1の全体的な構成の例を示す図である。図2は、ゴルフ場Xの建物の内部の例を示す図である。図3は、更衣ロッカー5の例を示す図である。図4は、サイネージ6のハードウェア構成の例を示す図である。図5は、基幹サーバ11などの本体10のハードウェア構成の例を示す図である。
図1に示すゴルフ場システム1は、基幹サーバ11、通知管理サーバ12、表示制御サーバ13、フロント端末装置41、事務室端末装置42、1つまたは複数の基地局47、有線ネットワーク48、および複数のサイネージ6などによって構成される。
ゴルフ場システム1は、ゴルフ場においてプレーヤへ種々のサービスを提供したり従業員の業務を支援したりするシステムである。本実施形態では、特に、ロッカーに関するサービスを提供し、ロッカーに関する業務を支援する。
以下、図2に示すようにフロント、ロビー、事務室、管理室、男性用更衣室、および女性用更衣室などが設けられている建物を有するゴルフ場Xにおいて使用される場合を例にゴルフ場システム1の各部について説明する。
なお、ゴルフ場Xは、北コースおよび南コースの2つのコースを有する。北コースおよび南コースは、ともに、アウトに9つのホールを有し、インに9つのホールを有する。
また、プレーヤは、原則として前日までに予約しなければゴルフ場Xでプレーすることができないが、来場当日に空きがあれば当日よりも前に予約しなくてもプレーすることができる。男性用更衣室および女性用更衣室には、ロッカーとして多数の更衣ロッカー5が配置されており、プレーヤは、更衣ロッカー5を1つ借り、自分の荷物および衣服などを預けることができる。以下、各更衣ロッカー5を「更衣ロッカー51」、「更衣ロッカー52」、…と区別して記載することがある。また、各更衣ロッカー5には、ユニークなロッカー番号が1つずつ与えられている。
更衣ロッカー5は、鍵によって施錠および解錠を行うことができるロッカーである。さらに、更衣ロッカー5の扉には、図3に示すように、ロッカー番号を示す表札が上方に設けられ、表札の直ぐ下にサイネージ6が設けられている。
サイネージ6は、プレーヤに種々の情報を知らせるための表示ユニットであって、図4に示すようにディスプレイ6A、コントローラ6B、および無線通信装置6Cなどによって構成される。
無線通信装置6Cは、他の装置との間で無線通信によってデータのやり取りを行う。また、無線通信装置6Cは、無線通信の方式に応じたユニークな識別子を有する。無線通信の方式の例として、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11、Bluetooth(IEEE802.15.1)、およびIEEE802.15.6などが挙げられる。
コントローラ6Bは、無線通信装置6Cによって受信されたデータに基づいて画像が表示されるようにディスプレイ6Aを制御する。ディスプレイ6Aは、電子ペーパまたは液晶ディスプレイなどの薄型ディスプレイであって、コントローラ6Bに制御されて画像を表示する。
サイネージ6として、スーパーマーケットまたは家電量販店などで使用される電子棚札が用いられる。
サイネージ6の使い方は、後に詳細に説明する。以下、更衣ロッカー51、52、…、のそれぞれに設けられているサイネージ6を「サイネージ61」、「サイネージ62」、…と区別して記載することがある。
図1に戻って、基幹サーバ11は、ゴルフ場Xのコースおよび更衣ロッカー5などを管理するための基幹のサーバであって、本体10、ディスプレイ10J、キーボード10K、およびポインティングデバイス10Lなどによって構成される。
本体10は、図5に示すように、メインプロセッサ10a、RAM(Random Access Memory)10b、ROM(Read Only Memory)10c、補助記憶装置10d、グラフィックボード10e、ネットワークアダプタ10f、入出力インタフェース10gなどによって構成される。基幹サーバ11として、いわゆるPCサーバまたはUNIXサーバなどが用いられる。
ROM10cまたは補助記憶装置10dには、オペレーティングシステムのほか種々のプログラムがインストールされている。特に、本実施形態では、プログラムの1つとして基幹プログラム10P(図6参照)がインストールされている。補助記憶装置10dとして、ハードディスクまたはSSD(Solid State Drive)などが用いられる。
RAM10bは、基幹サーバ11のメインメモリである。RAM10bには、オペレーティングシステムのほか基幹プログラム10Pなどのプログラムがロードされる。
メインプロセッサ10aは、RAM10bにロードされたプログラムを実行する。メインプロセッサ10aとして、GPU(Graphics Processing Unit)またはCPU(Central Processing Unit)などが用いられる。
グラフィックボード10eは、画面を表示するための映像信号を生成しディスプレイ10Jへ送信する。「ビデオボード」または「ビデオカード」などと呼ばれることもある。ディスプレイ10Jは、グラフィックボード10eに繋がれており、グラフィックボード10eからの映像信号に基づいて画像を表示する。ディスプレイ10Jとして、液晶ディスプレイまたは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどが用いられる。
ネットワークアダプタ10fは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などのプロトコルで有線ネットワーク48を介して他の装置と通信するための装置である。「NIC(Network Interface Card)」または「ネットワークカード」などと呼ばれることがある。
入出力インタフェース10gは、キーボード10K、ポインティングデバイス10L、または外部記憶装置などからデータを受信し、または、外部記憶装置などにデータを出力する。入出力インタフェース10gとして、USB(Universal Serial Bus)またはBluetoothなどに準拠したボードが用いられる。キーボード10Kおよびポインティングデバイス10Lは、コマンドまたはデータなどをオペレータが入力するための入力装置である。
図1に戻って、通知管理サーバ12は、サイネージ6によってプレーヤへ知らせる情報を管理するためのサーバである。表示制御サーバ13は、サイネージ6を制御するためのサーバである。通知管理サーバ12および表示制御サーバ13それぞれのハードウェアの構成は、基幹サーバ11のハードウェアの構成と基本的の同様であり、図5に示した通りである。ただし、通知管理サーバ12の補助記憶装置には、通知管理プログラム20P(図7参照)がインストールされている。また、表示制御サーバ13の補助記憶装置には、表示制御プログラム30P(図7参照)がインストールされている。
基幹サーバ11、通知管理サーバ12、および表示制御サーバ13は、図2に示すように管理室に設置されている。
フロント端末装置41は、フロントに設置されており、事務室端末装置42は、事務室に設置されている。フロント端末装置41および事務室端末装置42ともに、従業員が基幹サーバ11または通知管理サーバ12に対してコマンドまたは情報を入力するために使用される。フロント端末装置41および事務室端末装置42として、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、またはスマートフォンなどが用いられる。
基地局47は、サイネージ6の無線通信装置6Cの無線通信の規格に対応した無線基地局である。特に本実施形態では、表示制御サーバ13から送信されたデータをサイネージ6へ中継するために用いられる。本実施形態では、男性用更衣室および女性用更衣室のそれぞれに少なくとも1台ずつ基地局47が設置されている。
有線ネットワーク48は、いわゆるケーブル網であって、ハブ、ルータ、およびイーサネットケーブルなどによって構成される。なお、イーサネットは、登録商標である。基幹サーバ11、通知管理サーバ12、表示制御サーバ13、フロント端末装置41、事務室端末装置42、および基地局47は、有線ネットワーク48を介してデータのやり取りを行う。また、基幹サーバ11は、有線ネットワーク48およびインターネットなどを介してゴルフ場システム1の外部の装置とデータのやり取りを行うことができる。なお、有線ネットワーク48の代わりに無線ネットワークを介してデータのやり取りを行ってもよい。
基幹プログラム10P、通知管理プログラム20P、および表示制御プログラム30Pを実行することによって、スタートコース、スタート時刻、および更衣ロッカー5のロッカー番号の通知ならびにプレーヤへの連絡などを行うことができる。特に、プレーヤへの連絡を、従来よりもスマートに行うことができる。以下、これらのプログラムによって実現される機能について、説明する。
図6は、基幹サーバ11の機能的構成の例を示す図である。図7は、通知管理サーバ12および表示制御サーバ13それぞれの機能的構成の例を示す図である。
基幹プログラム10Pによると、図6に示す予約状況提示部101、プレー予約処理部102、チェックイン処理部103、後半開始処理部104、チェックアウト処理部105、コース予約マスタ記憶部121、ロッカー予約マスタ記憶部122、およびプレーマスタ記憶部123などが基幹サーバ11に実現される。
通知管理プログラム20Pによると、図7に示すロッカーデータ更新部201、リセット指令部202、コンテンツ生成部203、メッセージ受付部204、コンテンツ遷移部205、メッセージ更新部206、コンテンツ送信部207、ロッカー状態マスタ記憶部221、テンプレート記憶部222、およびコンテンツ記憶部223などが通知管理サーバ12に実現される。
表示制御プログラム30Pによると、画面データ生成部301、画面データ送信部302、画像データ記憶部303、およびレイアウト記憶部304などが表示制御サーバ13に実現される。
〔データ〕
図8は、コース予約マスタ7Aの例を示す図である。図9は、ロッカー予約マスタ7Bの例を示す図である。図10は、ロッカー状態マスタ7Cの例を示す図である。
基幹サーバ11のコース予約マスタ記憶部121は、営業日ごとの、北コースのインおよびアウトならびに南コースのインおよびアウトそれぞれのスタート時刻ごとの予約の状況を示すコース予約マスタ7Aを記憶する。
一般的に1~4人のプレーヤが1つの組になってプレーするが、以下、説明の簡単のため、7分ごとに4人以内のプレーヤが1つの組になってスタートする場合を例に説明する。つまり、北コースのアウトスタートおよびインスタートならびに南コースのアウトスタートおよびインスタートのそれぞれにおいて、スタート時刻が7分ごとに設定されており、同じスタート時刻の枠に4人まで予約することができる。
コース予約マスタ記憶部121は、例えば2020年1月26日のコース予約マスタ7Aとして、図8に示すような4つのコース予約マスタ7A1~7A4を記憶する。
コース予約マスタ7A1は、北コースのアウトスタートの、2020年1月26日のスタート時刻(…、9時7分、9時14分、9時21分、…)ごとの予約の状況を示している。予約状況フィールドに「空」が示される枠は空いており、予約番号が記されている枠は既に予約されている。同様に、コース予約マスタ7A2、7A3、および7A4は、北コースのインスタート、南コースのアウトスタート、および南コースのインスタートそれぞれの、2020年1月26日のスタート時刻(…、9時7分、9時14分、9時21分、…)ごとの予約の状況を示している。コース予約マスタ7Aの更新の仕方については、後述する。
基幹サーバ11のロッカー予約マスタ記憶部122は、営業日ごとの、男性用更衣室および女性用更衣室それぞれに設置されている各更衣ロッカー5の予約の状況を示すロッカー予約マスタ7Bを記憶する。例えば、2020年1月26日のロッカー予約マスタ7Bとして、図9に示すようなロッカー予約マスタ7B1、7B2を記憶する。
ロッカー予約マスタ7B1は、男性用更衣室に設置されている更衣ロッカー5それぞれの、ロッカー番号および2020年1月26日の予約の状況を示している。予約状況フィールドに「空」が記されている更衣ロッカー5は空いており、いずれかの予約番号が記されている更衣ロッカー5は既に予約されている。同様に、ロッカー予約マスタ7B2は、女性用更衣室に設置されている更衣ロッカー5それぞれの、ロッカー番号および2020年1月26日の予約の状況を示している。
ただし、一部の更衣ロッカー5は、特定の顧客(契約者)の専用のロッカーであり、特定の顧客以外のプレーヤには割り当てられない。ロッカー予約マスタ7Bの更新の仕方については、後述する。
通知管理サーバ12のロッカー状態マスタ記憶部221は、図10のような、男性用更衣室に設置されている更衣ロッカー5それぞれの状態を示すロッカー状態マスタ7C1および女性用更衣室に設置されている更衣ロッカー5それぞれの状態を示すロッカー状態マスタ7C2を記憶する。
ロッカー状態マスタ7C1、7C2において、状態フィールドは、更衣ロッカー5の現在の状態を示す。「通常」は、どのプレーヤに対しても割当てが可能であることを意味する。「メンテナンス中」は、修理等のため割当てが不能であることを意味する。「専用(契約済)」は、契約者名フィールドに示される顧客に対してのみ原則として割当てが可能であって、現在、特定の顧客と契約されていることを意味する。「専用(契約待)」も、契約者に対してのみ原則として割当てが可能であることを意味するが、現在、誰とも契約されていないことを意味する。
例えば、ロッカー番号が「1001」である更衣ロッカー5は、状態フィールドが「通常」なので、どのプレーヤに対しても割当てが可能である。ロッカー番号が「1011」である更衣ロッカー5は、状態フィールドが「専用(契約済)」なので、契約者名フィールドに氏名が示される顧客すなわち「○村 三郎」という氏名の顧客に対してのみ割当てが可能である。ロッカー状態マスタ7C1、7C2の更新の仕方は、後述する。
基幹サーバ11のプレーマスタ記憶部123は、営業日ごとの、プレーヤごとの予約およびプレーなどに関する情報を示すプレーマスタ7D(図13参照)を記憶する。プレーマスタ7Dの更新の仕方および各情報の意味については、後述する。
通知管理サーバ12のテンプレート記憶部222には、複数のテンプレートデータ7F(図17参照)が記憶されている。テンプレートデータ7Fの内容および使い方については、後述する。
表示制御サーバ13の画像データ記憶部303には、画像データ76が記憶されている。画像データ76の使い方などについては、後述する。
表示制御サーバ13のレイアウト記憶部304には、レイアウトデータ7G(図15参照)が記憶されている。レイアウトデータ7Gの内容および使い方については、後述する。
〔更衣ロッカー5の管理〕
図11は、ロッカー管理画面81の例を示す図である。
上述の通り、更衣ロッカー5は、特定の顧客の専用の更衣ロッカーとして契約されたり、メンテナンスのために一時的に使用が禁止されたりすることがある。更衣ロッカー5の状態が変わるごとに、ロッカー状態マスタ7C1または7C2(図10参照)が次のように更新される。
従業員は、通知管理サーバ12のキーボード10Kまたはポインティングデバイス10Lによって所定のコマンドを通知管理サーバ12へ入力する。すると、ロッカーデータ更新部201(図7参照)は、図11のようなロッカー管理画面81をディスプレイ10Jに表示させる。
ここで、従業員は、新たに契約され、メンテナンスが終了し、故障し、または契約が終了するなどした更衣ロッカー5のロッカー番号をテキストボックス811に入力する。さらに、変更後の状態をテキストボックス812に入力し、必要に応じて契約者名をテキストボックス813に入力する。そして、更新ボタン814を押す。例えば、ロッカー番号が「1021」の更衣ロッカー5の契約者が「○野 四郎」に決まった場合は、テキストボックス811、812、および813それぞれに「1021」、「専用(契約済)」、および「○野 四郎」と入力し、更新ボタン814を押す。
すると、ロッカーデータ更新部201は、入力されたロッカー番号のレコードをロッカー状態マスタ7C1または7C2から検索し、そのレコードの状態および契約者名それぞれのフィールドの値を、入力された状態および契約者名に更新する。上記の例の場合は、ロッカー番号が「1021」のレコードの状態および契約者名それぞれのフィールドの値を「専用(契約済)」および「○野 四郎」に更新する。
なお、従業員は、ディスプレイ10J、キーボード10K、およびポインティングデバイス10Lの代わりにフロント端末装置41または事務室端末装置42によって上記の作業を行ってもよい。また、更衣ロッカー5それぞれの状態を示すリストを、ロッカー管理画面81とともに表示させてもよい。
〔予約〕
図12は、予約状況画面82の例を示す図である。図13は、プレーマスタ7Dの例を示す図である。
上述の通り、プレーの希望者は、原則として予約しなければならない。プレーの予約の処理は、例えば次のように行われる。
プレーの希望者は、プレーに関する希望を従業員へ電話、ファックス、ウェブ予約サイト、または電子メールによって伝える。具体的には、日付およびコース(北コースか南コース)を伝える。自らまたは同行者が更衣ロッカー5を契約している場合は、さらに契約者名を伝える。
従業員は、基幹サーバ11のキーボード10Kまたはポインティングデバイス10Lによって所定のコマンドおよび伝えられた日付を入力する。すると、予約状況提示部101は、図12のような予約状況画面82を次のように生成し、ディスプレイ10Jに表示させる。
予約状況提示部101は、コース予約マスタ記憶部121から、伝えられた日付のコース予約マスタ7Aを読み出し、伝えられたコースの予約の状況を示すコースウィンドウ821をこのコース予約マスタ7Aに基づいて生成する。コースウィンドウ821には、スタート時刻ごとに、予約ボタン82Aおよび「予約済」のテキストのいずれかが配置される。具体的には、コース予約マスタ7Aにおいて予約状況フィールドに「空」が示されるスタート時刻には予約ボタン82Aが配置され、予約番号が示されるスタート時刻には「予約済」のテキストが配置される。
さらに、予約状況提示部101は、ロッカー予約マスタ記憶部122から、伝えられた日付のロッカー予約マスタ7Bを読み出し、通知管理サーバ12へアクセスしてロッカー状態マスタ記憶部221からロッカー状態マスタ7Cを読み出す。そして、更衣ロッカー5の予約の状況を示すロッカーウィンドウ822をこのコース予約マスタ7Aおよびこのロッカー予約マスタ7Bに基づいて生成する。ロッカーウィンドウ822には、更衣ロッカー5ごとに、「予約可」のテキスト、「予約済」のテキスト、「予約不可」のテキスト、および契約者名のテキストのいずれかが配置される。
具体的には、ロッカー予約マスタ7Bにおいて予約状況フィールドに「空」が示されかつロッカー状態マスタ7Cにおいて状態フィールドに「通常」が示される更衣ロッカー5については、「予約可」のテキストが配置される。ロッカー予約マスタ7Bにおいて予約状況フィールドにいずれかの予約番号が示される更衣ロッカー5については、「予約済」のテキストが配置される。ロッカー状態マスタ7Cにおいて状態フィールドに「メンテナンス中」または「専用(契約待)」が示される更衣ロッカー5については、「予約不可」のテキストが配置される。ロッカー状態マスタ7Cにおいて状態フィールドに「専用(契約済)」が示される更衣ロッカー5については、その更衣ロッカー5の契約者名のテキストが配置される。
そして、予約状況提示部101は、コースウィンドウ821、ロッカーウィンドウ822、4人分の氏名テキストボックス823、4人分のロッカーテキストボックス824、および確定ボタン825などを有する画面を予約状況画面82として生成する。
従業員は、プレーの希望者と会話し、かつ、予約状況画面82を見ながら、スタート時刻およびアウトスタートかインスタートかを決定し、それに対応する予約ボタン82Aを押す。例えば、「9時28分」かつ「アウトスタート」に決定した場合は、予約ボタン82A2を押す。さらに、プレーヤそれぞれの氏名を氏名テキストボックス823に入力し、プレーヤそれぞれに割り当てる更衣ロッカー5のロッカー番号をロッカーテキストボックス824に入力する。ただし、プレーヤが契約者である場合は、そのプレーヤのロッカーテキストボックス824には、そのプレーヤが契約している更衣ロッカー5のロッカー番号を入力する。そして、確定ボタン825を押す。
すると、プレー予約処理部102は、予約のためのデータの生成および更新を、次のように実行する。
プレー予約処理部102は、プレーヤごとに予約番号を発行し、プレーヤごとにプレーデータ7Eを新たに生成し、各プレーデータ7Eを、図13のような、プレーの日(伝えられた日付)のプレーマスタ7Dに追記する。プレーデータ7Eには、発行した予約番号のほか、次の情報が示される。
「前半コース」および「前半スタート時刻」は、それぞれ、予約状況画面82で押された予約ボタン82Aに対応するスタートコースおよびスタート時刻である。
「後半コース」は、後半9ホールのコースであって、前半コースによって自ずと決まる。例えば、前半コースが南コースのインであれば、後半コースは同コースのアウトである。「後半スタート時刻」は、プレーデータ7Eを生成した時点では、未だ確定していないので、空白である。「プレーヤ氏名」は、氏名テキストボックス823に入力された氏名である。「プレーヤ状態」は、現在のプレーヤの状態であるが、プレーデータ7Eを生成した時点では「予約」である。「ロッカー番号」は、ロッカーテキストボックス824に入力されたロッカー番号である。
プレー予約処理部102は、押された予約ボタン82Aに対応するスタート時刻の予約状況フィールドに、発行した予約番号が示されるように、プレーの日の、その予約ボタン82Aに対応するコース予約マスタ7Aを更新する。さらに、各プレーヤに割り当てられた更衣ロッカー5の予約状況フィールドに各プレーヤの予約番号が示されるように、ロッカー予約マスタ7Bを更新する。
以上の操作および処理によって、予約が完了する。従業員は、予約の内容(開始時刻、コース、および予約番号など)をプレーの希望者へ伝える。
なお、従業員は、ディスプレイ10J、キーボード10K、およびポインティングデバイス10Lの代わりにフロント端末装置41または事務室端末装置42によって予約のための操作を行ってもよい。または、従業員を介さず、オンラインで予約を受け付けることができるようにゴルフ場システム1を構成してもよい。
なお、予約の時点では更衣ロッカー5を割り当てないことがある。また、予約の時点では枠だけ割り当てられ、一部または全部のプレーヤの氏名が決まっていないことがある。このような場合は、チェックインの際に、更衣ロッカー5を割り当ててその更衣ロッカー5のロッカー番号を入力したり、プレーヤの氏名を入力したりすればよい。すなわち、ロッカー番号および氏名は、当日のエントリーまでに入力されていればよい。
この場合は、枠(スタート時刻)ごとの各プレーヤの氏名およびロッカー番号の一覧を表示させ、この一覧に、決定した氏名およびロッカー番号を入力できるようにすればよい。
〔営業の開始時の処理〕
通知管理サーバ12において、リセット指令部202は、毎日、営業が始まる前の所定の時刻に、または、所定の操作が通知管理サーバ12に対して行われた際に、すべてのサイネージ6をリセットするためにリセットコマンド70を生成し、コンテンツ生成部203に対して与える。
コンテンツ生成部203は、リセットコマンド70が与えられると、コンテンツデータ72を生成し、コンテンツ記憶部223へ記憶させる。そして、コンテンツ送信部207は、コンテンツデータ72を表示制御サーバ13へ送信する。コンテンツデータ72を生成する方法は、サイネージ6を制御する方法とともに後述する。
〔チェックイン〕
プレーヤは、プレーの当日、ゴルフ場Xを訪れると、フロントへ行き、予約番号または氏名を従業員に伝える。従業員は、フロント端末装置41を操作してプレーヤの予約を当日のプレーマスタ7D(図13参照)に基づいて確認し、プレーヤの予約番号およびチェックインのコマンドを入力する。なお、フロント端末装置41は、基幹サーバ11から当日のプレーマスタ7Dを受信し、プレーマスタ7Dの内容を表示することができる。
すると、フロント端末装置41は、入力された予約番号を示すチェックインコマンド71を基幹サーバ11へ送信する。
基幹サーバ11において、チェックイン処理部103は、チェックインコマンド71を受信すると、チェックインのための処理を次のように行う。
チェックイン処理部103は、チェックインコマンド71に示される予約番号のプレーデータ7Eを、当日のプレーマスタ7Dの中から検索する。そして、検索されたプレーデータ7Eの「プレーヤ状態」を「チェックイン」に更新する。
更新後、チェックイン処理部103は、そのプレーデータ7Eをチェックインデータ7E1として通知管理サーバ12へ送信する。
従業員は、当日のプレーマスタ7Dに基づいて、プレーヤに割り当てた更衣ロッカー5のロッカー番号を確認し、その更衣ロッカー5の鍵を貸与する。そして、プレーヤは、更衣室(男性用更衣室または女性用更衣室)へ向かい、着替えたり荷物をその更衣ロッカー5に預けたりする。
なお、上述の通り、プレーヤは、来場当日に空きがあればプレーすることができる。プレーヤは、予約せずに来場した場合は、フロントへ行き、希望のコースなどを従業員に申し出る。従業員は、事前の予約の場合と同様に基幹サーバ11を操作することによって、プレーヤのために予約(いわゆる当日予約)を行う。そして、チェックインのための上述の操作を行い、鍵をプレーヤに貸与する。
通知管理サーバ12において、コンテンツ生成部203は、基幹サーバ11からチェックインデータ7E1を受信するごとに、チェックインデータ7E1に基づいてコンテンツデータ72を生成し、コンテンツ記憶部223へ記憶させる。そして、コンテンツ送信部207は、コンテンツデータ72を表示制御サーバ13へ送信する。コンテンツデータ72には、サイネージ6によってプレーヤへ伝えるコンテンツが示されている。
〔後半のスタートのための処理〕
従業員は、当日のプレーマスタ7Dの各プレーデータ7E(図13参照)を見ながら、当日の予約の状況およびプレーの進行の具合などに応じて各プレーヤの後半のスタート時刻を決定し基幹サーバ11に入力する。
すると、基幹サーバ11において、後半開始処理部104は、各プレーデータ7Eの後半スタート時刻フィールドの値を、各プレーヤの入力された時刻に更新する。そして、更新後、各プレーデータ7Eを後半スタートデータ7E2として通知管理サーバ12へ送信する。
〔チェックアウトのための処理〕
プレーヤは、すべてのホールのプレーを終えたら男性用更衣室または女性用更衣室に戻り、着替えて更衣ロッカー5から荷物を出す。そして、フロントで従業員にチェックアウトを申し出るとともに鍵を返却する。従業員は、フロント端末装置41を操作してそのプレーヤのプレーデータ7Eを当日のプレーマスタ7Dの中から検索し、そのプレーヤの予約番号およびチェックアウトのコマンドを入力する。
すると、フロント端末装置41は、入力された予約番号を示すチェックアウトコマンド73を基幹サーバ11へ送信する。
基幹サーバ11において、チェックアウト処理部105は、チェックアウトコマンド73を受信すると、チェックアウトのための処理を次のように行う。
チェックアウト処理部105は、チェックアウトコマンド73に示される予約番号のプレーデータ7Eを、当日のプレーマスタ7D(図13参照)の中から検索する。そして、検索されたプレーデータ7Eの「プレーヤ状態」を「チェックアウト」に更新する。
更新後、チェックアウト処理部105は、そのプレーデータ7Eをチェックアウトデータ7E3として通知管理サーバ12へ送信する。
〔特別な連絡〕
図14は、メッセージ入力画面83の例を示す図である。
従業員は、プレーヤがチェックインした後、そのプレーヤへ特別なメッセージなどを伝えたい場合がある。例えば、そのプレーヤの落とし物または忘れ物がフロントへ届けられたりした場合である。このような場合に、従業員は、通知管理サーバ12に所定のコマンドを入力する。
すると、メッセージ受付部204は、基幹サーバ11へアクセスして当日のプレーマスタ7Dをプレーマスタ記憶部123(図6参照)から読み出し、プレーマスタ7Dをディスプレイ10Jに表示させる。従業員は、そのプレーヤのプレーデータ7Eを選択する。すると、メッセージ受付部204は、図14のようなメッセージ入力画面83をディスプレイ10Jに表示させる。従業員は、そのプレーヤへ伝えたいメッセージをテキストボックス831へ入力し、通知ボタン832を押す。
メッセージ受付部204は、そのプレーデータ7Eのロッカー番号および入力されたメッセージを示す連絡データ74をコンテンツ生成部203へ与える。
〔サイネージ6による画像の表示〕
図15は、レイアウトデータ7Gの例を示す図である。図16は、レイアウトデータ7Gの変形例を示す図である。図17は、テンプレートデータ7Fの例を示す図である。図18は、コンテンツデータ72の例を示す図である。図19~図20は、コンテンツ提供処理の流れの例を説明するフローチャートである。図21~図22は、プレーデータ7Eおよびコンテンツデータ72の例を示す図である。図23は、コンテンツデータ72の更新の例を示す図である。図24は、画面データ75の生成方法の例を示す図である。
上述の通り、通知管理サーバ12において、毎日、営業の開始前にリセットコマンド70が生成される。すると、コンテンツ生成部203はコンテンツデータ72を生成する。また、営業の開始後、チェックイン、後半のスタート時刻の決定、およびチェックアウトなどのイベントが生じるごとに、基幹サーバ11からプレーデータ7Eが送信されてくる。すると、コンテンツ生成部203は、サイネージ6に画像を表示させるために、プレーデータ7Eに基づいてコンテンツデータ72を生成する。ここで、コンテンツデータ72の生成の仕方を、図15~図24などを参照しながら説明する。
表示制御サーバ13のレイアウト記憶部304には、テンプレートデータ7Fごとにレイアウトデータ7Gが記憶されている。レイアウトデータ7Gは、図15のような、ディスプレイ6Aに表示させる画面のレイアウトを示す。具体的には、画面を構成する各セクタの位置を示す。レイアウトデータ7Gは、テンプレートデータ7Fごとに用意されている。
また、レイアウトデータ7Gには、対応するテンプレートデータ7Fのテンプレートコードおよび反転フラグが含まれている。反転フラグは、いわゆる反転表示を行うか否かを示すフラグであって、反転フラグが「OFF」であれば、背景色として白が用いられ、コンテンツを表わす色として黒が用いられる。一方、「ON」であれば、背景色として黒が用いられ、コンテンツを表わす色として白が用いられる。
以下、テンプレートデータ7F1、7F2、…、それぞれに対応するレイアウトデータ7Gを「レイアウトデータ7G1」、「レイアウトデータ7G2」、…と記載する。
なお、図16(A)または(B)に示すような、固定のコンテンツを配置したレイアウトのデータをレイアウトデータ7Gとして用意しておいてもよい。
通知管理サーバ12のテンプレート記憶部222には、上述の通り、複数のテンプレートデータ7Fが記憶されている。
テンプレートデータ7Fには、図17のように、識別用のテンプレートコードおよびテンプレート名のほか、各セクタに表示させるコンテンツに関する設定値が示される。
角括弧で括られる文字列は変数であり、プレーデータ7Eに示されるその変数の値がコンテンツとして使用されることを意味する。例えば、図17(B)のテンプレートデータ7F2のようにコースセクタ値に[前半コース]という変数が示される場合は、プレーデータ7Eに示される前半コースをコースセクタに表示させることを意味する。
または、ダブルクォーテーションで括られる文字列はファイル名であり、このファイル名の画像データに基づいて画像がコンテンツとして使用されることを意味する。例えば、図17(A)のテンプレートデータ7F1のように氏名セクタ値として"logo.tif"が示される場合は、logo.tifというファイル名の画像データの画像がコンテンツとして使用されることを意味する。
角括弧でもダブルクォーテーションでも括られていない文字列は、そのままコンテンツとして使用されることを意味する。
テンプレートデータ7Fには、さらに、コンテンツの表示の仕方が示される。「表示時間」は、コンテンツを表示させる時間である。「遷移先コード」は、表示時間が経過した後、新たなコンテンツを表示させるために使用するテンプレートデータ7Fのテンプレートコードである。
なお、テンプレートデータ7Fの内容は、ゴルフ場システム1の納入先などに応じて適宜、カスタマイズすることができる。例えば、納入前に、テンプレートデータ7F6のメッセージセクタ値を納入先の希望に応じて「またのお越しをお待ちしています。」に変更してもよい。または、その日の天候などに応じて営業開始前に従業員がテンプレートデータ7F2のメッセージセクタ値を「お足元の悪いところ、ようこそお越し下さいました。
」のように変更できるようにしてもよい。
コンテンツ生成部203は、テンプレートデータ7Fに基づいてコンテンツデータ72を生成し、コンテンツ記憶部223に記憶させる。また、コンテンツ遷移部205およびメッセージ更新部206は、コンテンツ記憶部223に記憶されているコンテンツデータ72を必要に応じて更新する。コンテンツ送信部207は、コンテンツデータ72を表示制御サーバ13へ送信する。
コンテンツデータ72は、サイネージ6に表示させる画面の各セクタに配置するコンテンツが示される。例えば、図18(A)のコンテンツデータ72において、「コースセクタ値」、「時刻セクタ値」、「氏名セクタ値」、および「メッセージセクタ値」は、それぞれ、コースセクタ、時刻セクタ、氏名セクタ、およびメッセージセクタそれぞれに配置するコンテンツを示す。ただし、画像データの画像をコンテンツとして表示させる場合は、その画像データのファイル名が示される。「表示先」は、コンテンツを表示させるサイネージ6が設けられている更衣ロッカー5のロッカー番号である。ただし、すべてのサイネージ6に表示させる場合は、表示先に「ALL」が設定される。そのほか、コンテンツデータ72には、コンテンツデータ72が生成される際に使用されたテンプレートデータ7Fのテンプレート番号が示される。
コンテンツデータ72は、図18(B)のように、CSV(Comma Separated Value)フォーマットによって記述してもよい。
ここで、コンテンツ生成部203、コンテンツ遷移部205、メッセージ更新部206、コンテンツ送信部207、およびコンテンツ記憶部223による処理の手順を、図19~図20のフローチャートなどを参照しながら説明する。
リセットコマンド70が与えられた場合は(図19の#501でYes)、コンテンツ記憶部223は、リセットを行う(#502)。つまり、記憶していたコンテンツデータ72をすべて削除する。コンテンツ生成部203は、図17(A)に示すテンプレートデータ7F1に基づいてコンテンツデータ72を生成する(#503)。リセットコマンド70は、すべてのサイネージ6をリセットするためのコマンドなので、表示先を「ALL」に設定する。よって、図21(A)のようなデータがコンテンツデータ72として生成される。そして、コンテンツ送信部207は、コンテンツデータ72を表示制御サーバ13へ送信する(#504)。
コンテンツデータ72を生成する際に使用したテンプレートデータ7Fすなわちテンプレートデータ7F1に遷移先コードが示される場合は(#521でYes)、遷移先コードに対応するテンプレートデータ7Fに基づいてコンテンツデータ72を更新し表示制御サーバ13へ送信する(#522~#525)。しかし、テンプレートデータ7F1には遷移先コードが示されていないので(#521でNo)、ステップ#522~#525の処理はスキップされる。
または、プレーデータ7Eとしてチェックインデータ7E1が送信されてきた場合は(#505でYes)、コンテンツ生成部203は、チェックインデータ7E1および図17(B)に示すテンプレートデータ7F2に基づいてコンテンツデータ72を生成し(#506)、コンテンツ記憶部223に記憶させる(#507)。例えば、図21(B)のような値がチェックインデータ7E1に示される場合は、図21(C)のようなデータをコンテンツデータ72として生成する。そして、コンテンツ送信部207は、コンテンツデータ72を表示制御サーバ13へ送信する(#508)。
テンプレートデータ7F2には、遷移先コードが示されるので(#521でYes)、コンテンツ遷移部205は、ステップ#506においてコンテンツデータ72が生成された後、ステップ#522~#525の処理を次のように実行する。
コンテンツ遷移部205は、テンプレートデータ7F2に示される表示時間すなわち2分が経過したら(#522でYes)、このチェックインデータ7E1および遷移先コードに対応するテンプレートデータ7F(ここでは、図17(C)のテンプレートデータ7F3)に基づいてコンテンツデータ72を新たに生成し(#523)、コンテンツ記憶部223に記憶させる(#524)。そして、コンテンツ送信部207は、コンテンツデータ72を表示制御サーバ13へ送信する(#525)。これにより、図21(D)のようなコンテンツデータ72が生成され、コンテンツ記憶部223に記憶され、表示制御サーバ13へ送信される。
テンプレートデータ7F3には、遷移先コードが示されないので(#521でNo)、ステップ#522~#525の処理はスキップされる。
または、プレーデータ7Eとして後半スタートデータ7E2が送信されてきた場合は(図20の#509でYes)、コンテンツ生成部203は、後半スタートデータ7E2および図17(D)に示すテンプレートデータ7F4に基づいてコンテンツデータ72を生成し(#510)、コンテンツ記憶部223に記憶させる(#511)。例えば、図22(A)のような値が後半スタートデータ7E2に示される場合は、図22(B)のようなデータをコンテンツデータ72として生成する。そして、コンテンツ送信部207は、コンテンツデータ72を表示制御サーバ13へ送信する(#512)。
テンプレートデータ7F4には、遷移先コードが示されるので(#521でYes)、コンテンツ遷移部205は、ステップ#510においてコンテンツデータ72が生成された後、ステップ#522~#525の処理を実行する。
コンテンツ遷移部205は、テンプレートデータ7F4に示される表示時間つまり1時間が経過したら(#522でYes)、この後半スタートデータ7E2および遷移先コードに対応するテンプレートデータ7F(ここでは、図17(E)のテンプレートデータ7F5)に基づいてコンテンツデータ72を新たに生成し(#523)、コンテンツ記憶部223に記憶させる(#524)。そして、コンテンツ送信部207は、コンテンツデータ72を表示制御サーバ13へ送信する(#525)。これにより、図22(C)のようなコンテンツデータ72が生成され、コンテンツ記憶部223に記憶され、表示制御サーバ13へ送信される。
テンプレートデータ7F5には、遷移先コードが示されないので(#521でNo)、ステップ#522~#525の処理はスキップされる。
または、プレーデータ7Eとしてチェックアウトデータ7E3が送信されてきた場合は(#513でYes)、コンテンツ生成部203は、チェックアウトデータ7E3および図17(F)に示すテンプレートデータ7F6に基づいてコンテンツデータ72を生成し(#514)、コンテンツ記憶部223に記憶させる(#515)。例えば、図22(D)のような値がチェックアウトデータ7E3に示される場合は、図22(E)のようなデータをコンテンツデータ72として生成する。そして、コンテンツ送信部207は、コンテンツデータ72を表示制御サーバ13へ送信する(#516)。
テンプレートデータ7F6には、遷移先コードが示されないので(#521でNo)、ステップ#522~#525の処理はスキップされる。
または、連絡データ74が与えられた場合は(#517でYes)、メッセージ更新部206は、連絡データ74に示されるロッカー番号を示すコンテンツデータ72をコンテンツ記憶部223の中から検索し選出する(#518)。そのようなコンテンツデータ72が複数ある場合は、最新のものを選出する。そして、選出したコンテンツデータ72を、連絡データ74に示されるメッセージがメッセージセクタ値として示されるように更新する(#519)。コンテンツ送信部207は、更新後のコンテンツデータ72を表示制御サーバ13へ送信する(#520)。例えば、選出されたコンテンツデータ72に図23(A)のような値が示されており、連絡データ74に図23(B)のような値が示されている場合は、図23(C)のようなデータがコンテンツデータ72として生成される。
なお、メッセージ受付部204によって受け付けられたロッカー番号およびメッセージをテーブルに纏めてコンテンツ記憶部223に記憶させておいてもよい。コンテンツ生成部203またはコンテンツ遷移部205によって生成されたコンテンツデータ72に示される表示先(ロッカー番号)がテーブルにも示される場合に、メッセージ更新部206は、そのテーブルに格納されている、そのロッカー番号に対応するメッセージがメッセージセクタ値として示されるように、コンテンツデータ72を更新してもよい。そして、コンテンツ送信部207は、更新されたコンテンツデータ72を表示制御サーバ13へ送信してもよい。
ステップ#501~#525の処理は、一日の営業が終了するまで適宜、実行される。一日の営業が終了したら(#526でYes)、通知管理プログラム20Pを終了する。
表示制御サーバ13において、画面データ生成部301は、通知管理サーバ12からコンテンツデータ72を受信すると、画面データ75を生成する。画面データ75は、サイネージ6に表示させる通知画面85のデータであって、コンテンツデータ72に基づいて、図24のように生成される。
画面データ生成部301は、コンテンツデータ72に示されるテンプレートコードのレイアウトデータ7Gをレイアウト記憶部304から読み出す。さらに、コンテンツデータ72に各セクタのセクタ値として示されるコンテンツを、読み出したレイアウトデータ7Gの対応するセクタに配置する。具体的には、セクタ値がファイル名以外の文字列(ダブルクォーテーションで括られていない文字列)である場合は、その文字列を、対応するセクタに配置する。一方、セクタ値がファイル名である場合は、そのファイル名の画像データ76を画像データ記憶部303から読み出し、その画像データ76によって再現されるビットマップ画像を対応するセクタに配置する。以下、文字列またはビットマップ画像が配置されたレイアウトデータ7Gを「仮画面84」と記載する。
画面データ生成部301は、コンテンツデータ72の反転フラグが「ON」である場合は、仮画面84の各画素の白黒を反転させることによって通知画面85を生成する。「OFF」である場合は、反転させず、仮画面84を通知画面85として用いる。
画面データ送信部302は、コンテンツデータ72の「表示先」に示されるロッカー番号の更衣ロッカー5に設けられているサイネージ6へ、通知画面85の画像データを画面データ75として送信する。なお、画面データ送信部302は、各更衣ロッカー5のロッカー番号と各更衣ロッカー5に設けられているサイネージ6の無線通信装置6Cの識別子との対応表を有しており、この対応表に基づいて画面データ75を送信する。また、「表示先」に「ALL」が示される場合は、すべてのサイネージ6へ画面データ75を送信する。
サイネージ6において、画面データ75が送信されてくると、コントローラ6Bは、画面データ75に基づいて通知画面85をディスプレイ6Aに表示させる。
図25は、基幹プログラム10Pによる全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。図26は、通知管理プログラム20Pにおる全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。
次に、基幹サーバ11および通知管理サーバ12それぞれの全体的な処理の流れを、フローチャートを参照しながら説明する。
基幹サーバ11は、基幹プログラム10Pに従って、図25に示す手順で処理を実行する。
基幹サーバ11は、予約状況の確認のために所定のコマンドおよび日付が入力されると(図25の#531でYes)、その日付の予約状況を示す予約状況画面82(図12参照)を表示する(#532)。
または、基幹サーバ11は、予約状況画面82において予約の操作がなされると(#533でYes)、各プレーヤに対して枠および更衣ロッカー5が割り当てられるようにコース予約マスタ7A(図8参照)およびロッカー予約マスタ7B(図9参照)を更新するとともに(#534~#535)、プレーヤごとにプレーデータ7Eを生成し、プレーする日付のプレーマスタ7D(図13参照)に追記する(#536)。
または、基幹サーバ11は、フロント端末装置41からチェックインコマンド71を受信すると(#537でYes)、営業日当日のプレーマスタ7Dの中の、チェックインコマンド71に示される予約番号のプレーデータ7Eを、プレーヤ状態フィールドの値として「チェックイン」が示されるように更新する(#538)。さらに、更新後、このプレーデータ7Eをチェックインデータ7E1として通知管理サーバ12へ送信する(#539)。
または、基幹サーバ11は、あるプレーヤの後半のスタート時刻が入力されると(#540でYes)、そのプレーヤのプレーデータ7Eを、後半スタート時刻フィールドの値としてそのスタート時刻が示されるように更新する(#541)。そして、更新後、このプレーデータ7Eを後半スタートデータ7E2として通知管理サーバ12へ送信する(#542)。
または、基幹サーバ11は、フロント端末装置41からチェックアウトコマンド73を受信すると(#543でYes)、営業日当日のプレーマスタ7Dの中の、チェックアウトコマンド73に示される予約番号のプレーデータ7Eを、プレーヤ状態フィールドの値として「チェックアウト」が示されるように更新する(#544)。さらに、更新後、このプレーデータ7Eをチェックアウトデータ7E3として通知管理サーバ12へ送信する(#545)。
基幹サーバ11は、一日の業務が終了するまで適宜、ステップ#531~#545の処理を実行する。一日の業務が終了したら(#546でYes)、基幹プログラム10Pを終了する。
一方、通知管理サーバ12は、通知管理プログラム20Pに従って図26に示す手順で処理を実行する。
更衣ロッカー5の管理のために所定のコマンドが入力されると(図26の#551でYes)、通知管理サーバ12は、ロッカー管理画面81(図11参照)を表示する(#552)。そして、ロッカー状態マスタ7C1または7C2(図10参照)の中の、テキストボックス811に入力されたロッカー番号のレコードを、テキストボックス812、813に入力された内容が示されるように更新する(#553)。
または、通知管理サーバ12は、営業が始まる前の所定の時刻になりまたは所定の操作が行われた場合に(#554でYes)、リセットコマンド70を生成する(#555)。
または、プレーヤへのメッセージの通知のために所定のコマンドが入力され、そのプレーヤのプレーデータ7Eが選択されると(#556でYes)、通知管理サーバ12は、メッセージ入力画面83(図14参照)を表示する(#557)。そして、そのプレーデータ7Eのロッカー番号および入力されたメッセージを示すデータを連絡データ74として受け付ける(#558)。
または、通知管理サーバ12は、リセットコマンド70を生成し、プレーデータ7Eを受信し、または連絡データ74を受け付けた場合に(#559でYes)、表示制御サーバ13に画面を表示させるための処理を行う(#560)。この処理の手順は、前に図19~図20で説明した通りである。
通知管理サーバ12は、一日の業務が終了するまで適宜、ステップ#551~#560の処理を実行する。一日の業務が終了したら(#561でYes)、通知管理プログラム20Pを終了する。
本実施形態によると、ゴルフ場Xにおいて静かな環境を保ちつつ従業員がプレーヤへ従来よりも容易に連絡事項を伝えることができる。また、プレーヤがチェックインした後、そのプレーヤのサイネージ6にそのプレーヤの前半コースおよび前半スタート時刻が表示されるので、そのプレーヤは、これらの情報を忘れても、フロントへ聞きに行くことなく簡単に確認することができる。従業員にとっても、これらの情報をプレーヤへ再度伝えたり更衣ロッカー5ごとに掲示したりする手間が削減されるので、業務の効率化を図ることができる。
また、従業員は、チェックアウトしたプレーヤの更衣ロッカー5を、その更衣ロッカー5に取り付けられたサイネージ6によって分かるので、どの更衣ロッカー5を清掃してもよいのかをフロントへ確認する必要がない。よって、従業員の業務の効率化を図ることができる。
また、従来、ロッカーにネームプレートを掲示させるためには、従業員は、毎日、各プレーヤの氏名を予め確認しておきネームプレートを前日までに準備し、プレーヤごとに利用して頂くロッカーを事前に決定した上で更衣ロッカー5にセットする作業をする必要があった。しかし、本実施形態によると、事前の準備は不要で、当日、チェックインの際に氏名の登録を行えば、氏名の表示を行うことができるので、従業員の業務の効率化を図ることができる。
図27は、更衣ロッカー5の状態に応じた、通知画面85の4つの態様の例を示すである。
本実施形態では、通知管理サーバ12は、すべてのサイネージ6に対して同一のリセットを行ったが、状態(図10参照)に応じてリセットの仕方を変えてもよい。例えば、リセットの際に、状態が「通常」であるサイネージ6、「メンテナンス中」であるサイネージ6、「専用(契約待)」であるサイネージ6、および「専用(契約済)」であるサイネージ6それぞれに、図27(A)、(B)、(C)、および(D)のような通知画面85を表示させてもよい。
本実施形態では、専用(契約者用)の更衣ロッカー5と専用でない更衣ロッカー5とを同じ更衣室に設けたが、専用の更衣ロッカー5がVIPルームなどの専用室に設けられていることがある。この場合は、専用室に基地局47を設けてもよい。さらに、専用の更衣ロッカー5用のマスタと専用でない更衣ロッカー5用のマスタとを別々に用意してもよい。
本実施形態では、あるプレーヤへのメッセージが入力されると、図23で説明したように、そのプレーヤのサイネージ6に表示されるメッセージが、固定のメッセージ(テンプレートデータ7Fに示されるメッセージ)から、入力されたメッセージへ変更された。しかし、固定のメッセージおよび入力されたメッセージの両方を交互に表示させてもよい。
この場合は、コンテンツデータ72のメッセージセクタ値を「残り9ホールもお楽しみください。,預かり物があります。フロントへお越し下さい。」のように、両メッセージをカンマで区切ればよい。画面データ生成部301は、両メッセージを別々に配置した2つの通知画面85の画面データ75を生成し、画面データ送信部302は、2つの画面データ75をサイネージ6へ送信する。そして、サイネージ6は、2つの通知画面85を所定の時間(例えば、10秒)ごとに交互に表示する。または、2つのメッセージを連結させ、スクロールさせながら繰り返し表示させるようにしてもよい。
本実施形態では、更衣ロッカー5のメンテナンスの際に、図11に示したようにロッカー番号、状態、および契約者名が入力できるようにロッカー管理画面81を構成したが、さらに、メッセージを入力できるようにしてもよい。そして、ロッカー管理画面81に入力されたメッセージが、図14のメッセージ入力画面83に入力されたメッセージと同様に、サイネージ6に表示されるようにしてもよい。
本実施形態では、前半9ホールおよび後半9ホールそれぞれの開始時刻をサイネージ6によって案内する場合を例に説明したが、さらに9ホール追加してプレーするプレーヤのために、追加分の開示時刻を案内してもよい。この場合は、通知管理サーバ12は、追加分の開示時刻を基幹サーバ11から取得し、所定のテンプレート7Fを用いてコンテンツデータ72を生成して表示制御サーバ13へ送信すればよい。
本実施形態では、プレーデータ7Eには、プレーヤに割り当てた更衣ロッカー5のロッカー番号が示されたが、この更衣ロッカー5に設けられているサイネージ6の無線通信装置6Cの識別子が示されるようにしてもよい。この場合は、ロッカー番号と識別子との対応表を基幹サーバ11に用意しておけばよい。
本実施形態では、すべてのサイネージ6が表示先である場合に、「ALL」が表示先としてコンテンツデータ72に示されたが、1つのサイネージ6ごとにそのサイネージ6のロッカー番号が表示先として示されるデータをコンテンツデータ72として生成してもよい。
本実施形態では、通知管理サーバ12は、プレーデータ7Eを受信した場合、常にコンテンツデータ72を生成した。しかし、サイネージ6に表示させるコンテンツに関係のない情報がプレーデータ7Eに含まれている場合がある。そこで、ある特定のロッカー番号について、新たに生成したコンテンツデータ72と前回生成したコンテンツデータ72との間に差分がなければ、新たに生成したコンテンツデータ72を表示制御サーバ13へ送信しないようにしてもよい。これにより、無駄なトラフィックおよび処理を軽減し、省電力化を図ることができる。
本実施形態では、図6に示した各機能を基幹サーバ11に設け、図7に示した各機能を通知管理サーバ12または表示制御サーバ13に設けたが、これらの機能を1台のコンピュータによって実現してもよい。
本実施形態では、更衣ロッカー5ごとにサイネージ6を設けたが、他の設備にサイネージ6を設けてもよい。例えば、コンペルームの入口ごとにサイネージ6を設けてもよい。この場合は、予約の際にプレーヤの氏名とともにコンペの名前を登録し、プレーヤの氏名とともにコンペ名をサイネージ6によって表示してもよい。
または、ゴルフ場システム1を、他のスポーツ施設のロッカー等の設備の管理のために使用してもよい。
例えば、スポーツジムまたはフィットネス教室において更衣ロッカー5の管理のためにゴルフ場システム1を使用してもよい。この場合は、従業員は、利用者がチェックインした際に、利用者に対して割り当てた更衣ロッカー5のロッカー番号および利用者の氏名などを入力すればよい。そして、更衣ロッカー5に設置されているサイネージ6に氏名を表示させればよい。さらに、運動を開始する前に当日のメニューまたは前回の成果(運動量および消費カロリーなど)をサイネージ6に表示させたり、利用の終了の際に当日の成果をサイネージ6に表示させたりしてもよい。
または、温浴施設または遊園地などスポーツ施設以外の施設において更衣ロッカー5の管理のためにゴルフ場システム1を使用してもよい。例えば、温浴施設において使用する場合は、マッサージなどの予約またはイベントの開始の時刻をサイネージ6に表示させればよい。
または、部屋の入口にサイネージ6を設置してもよい。例えば、ゴルフ場のコンペルーム、球場、競技場、もしくは体育館などの監督控室、テレビ局もしくは劇場の楽屋、またはレース場、球場、もしくはゴルフ場のVIPルームなどに設置してもよい。
その他、ゴルフ場システム1、基幹サーバ11、通知管理サーバ12、表示制御サーバ13の全体または各部の構成、処理の内容、処理の順序、データの構成、画面の構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。