JP7028674B2 - 印刷装置、印刷方法、隠蔽率補正用テーブルの作成方法 - Google Patents

印刷装置、印刷方法、隠蔽率補正用テーブルの作成方法 Download PDF

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Description

この発明は、印刷媒体に印刷された画像の隠蔽率を確保する技術に関する。
特許文献1に示されるように、従来、白インクを印刷媒体に印刷することで下地を形成した後に、この下地の上にカラー画像を印刷する印刷装置が知られている。このような印刷装置では、白インクの下地によって隠蔽率を確保しつつカラー画像を印刷することができる。
特開2012-139940号公報
ただし、下地用の特定色(上記の例では「白色」)のインクを印刷媒体に一様に印刷することで下地を形成する方法では、このインクの消費量が多くなるといった問題があった。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、隠蔽率を確保しつつも下地用のインクの消費量を抑制することを可能とする技術の提供を目的とする。
本発明に係る印刷装置は、印刷媒体に主画像を印刷する第1印刷部と、特定色を有する特定インクをインクジェット方式で印刷媒体に吐出する第2印刷部と、主画像と特定色の副画像とを印刷媒体上で重ね合わせる重複印刷を、第2印刷部によって副画像を印刷することで実行可能な制御部とを備え、制御部は、重複印刷において、特定インクの単位面積あたりの量を示す吐出率を主画像の隠蔽率に応じて調整しつつ第2印刷部から特定インクを吐出して副画像を印刷する。
本発明に係る印刷方法は、特定インクの単位面積あたりの量を示す吐出率を主画像の隠蔽率に応じて決定する吐出率決定工程と、吐出率決定工程で決定された吐出率で吐出された特定インクによる副画像と主画像とを、印刷媒体上で重ね合わせて印刷する重複印刷工程とを備える。
このように構成された本発明(印刷装置および印刷方法)では、主画像と、特定インクによる副画像とが印刷媒体上で重ね合わされる。こうして、副画像が主画像の下地となって、主画像の隠蔽率の不足を補う。しかも、特定インクの単位面積あたりの量を示す吐出率を主画像の隠蔽率に応じて調整しつつ特定インクを吐出することで、副画像が印刷される。このように、特定インクは印刷媒体に一様に印刷されるのではなく、特定インクの吐出率が主画像の隠蔽率に応じて調整される。その結果、隠蔽率を確保しつつも下地用のインク(特定インク)の消費量を抑制することが可能となっている。
また、第1印刷部により印刷された主画像の隠蔽率を測定する測定器をさらに備え、重複印刷は、第1印刷部が主画像を印刷してから第2印刷部が特定インクを主画像に吐出することで実行され、制御部は、測定器により測定された隠蔽率に基づき決定した吐出率で第2印刷部から特定インクを吐出することで重複印刷を実行するように、印刷装置を構成しても良い。かかる構成では、下地となる副画像を印刷する際の特定インクの吐出率が、測定器により測定された主画像の隠蔽率に基づき調整される。その結果、隠蔽率を確保しつつも下地用のインクの消費量を抑制することが可能となっている。
また、印刷媒体を搬送方向に搬送する搬送部をさらに備え、第1印刷部は、搬送方向に搬送される印刷媒体に主画像を印刷し、測定器は、第1印刷部よりも搬送方向の下流側で、搬送方向に搬送される印刷媒体上の主画像の隠蔽率を測定し、第2印刷部は、測定器よりも搬送方向の下流側で、搬送方向に搬送される印刷媒体上の主画像に特定インクを吐出することで、主画像に重ねて副画像を印刷するように、印刷装置を構成しても良い。かかる構成では、搬送方向に印刷媒体を搬送しつつ、主画像の印刷、主画像の隠蔽率の測定および副画像の印刷を順番に実行して、これらを効率的に完了することができる。
ところで、主画像の隠蔽率は、主画像の各画素の階調値と相関を有する。そのため、測定器の測定によらずとも、かかる階調値に基づき、主画像の隠蔽率に応じて吐出率を調整できる。したがって、第1印刷部は、制御部が主画像の各画素の階調値を示す第1階調値データにハーフトーン処理を実行することで生成した第1ドットデータに基づき主画像を印刷し、制御部は、第1階調値データに基づき吐出率を制御することで、重複印刷において主画像の隠蔽率に応じて吐出率を調整するように、印刷装置を構成しても良い。かかる構成では、下地となる副画像を印刷する際の特定インクの吐出率が、第1階調値データが示す主画像の各画素の階調値に基づき調整される。その結果、隠蔽率を確保しつつも下地用のインクの消費量を抑制することが可能となっている。
具体的には、制御部は、副画像の各画素の階調値を示す第2階調値データを第1階調値データから生成するとともに第2階調値データにハーフトーン処理を実行することで第2ドットデータを生成し、第2ドットデータに応じた吐出率で第2印刷部から特定インクを吐出することで、重複印刷において主画像の隠蔽率に応じて吐出率を調整するように、印刷装置を構成しても良い。これによって、下地となる副画像を印刷する際の特定インクの吐出率を、第1階調値データが示す主画像の各画素の階調値に基づき調整することができる。
また、主画像を表現するための複数の色の階調値と、特定色の階調値との対応関係を示すテーブルを記憶する記憶部をさらに備え、制御部は、テーブルが示す対応関係に応じて第1階調値データから第2階調データを生成するように、印刷装置を構成しても良い。かかる構成では、第1階調値データから第2階調値データをテーブルに基づき簡便に生成することができる。
なお、テーブルの具体的内容は種々考えられる。例えば、テーブルは、主画像を表現するための複数の色それぞれの階調値の組み合わせと、特定色の階調値とを対応付けて示すように、印刷装置を構成しても良い。あるいは、テーブルは、主画像を表現するための複数の色それぞれの階調値の合計値と、特定色の階調値とを対応付けて示すように、印刷装置を構成しても良い。
また、制御部は、主画像のうち、隠蔽率が実行基準値未満の部分に対して重複印刷を実行し、隠蔽率が実行基準値以上の部分に対しては重複印刷を実行しないように、印刷装置を構成しても良い。かかる構成では、隠蔽率が低い部分に対しては重複印刷によって隠蔽率を補えるとともに、隠蔽率が高い部分に対しては重複印刷を実行しないことで下地用のインクの消費量を抑制できる。
また、制御部は、印刷媒体のうち主画像が印刷されない背景領域に対して、第2印刷部から特定インクを吐出して背景画像を印刷し、副画像を構成する特定インクの吐出率を、背景領域に吐出される特定インクの吐出率より低くするように、印刷装置を構成しても良い。かかる構成では、背景領域に対しては特定インクによる背景画像を印刷することで隠蔽率を確保できるとともに、主画像が印刷される領域(前景領域)に対しては下地用のインクの消費量を抑制できる。さらに、背景領域と前景領域とで特定インクの吐出量に違いを設けることで、これらの領域での画像の層の厚みの差を小さくすることができる。その結果、例えば印刷後の印刷媒体をロール状に巻き取る際に皺や破損が生じるのを抑制できる。
また、副画像をアナログ印刷により印刷媒体に印刷可能な第3印刷部をさらに備え、制御部は、重複印刷における副画像の印刷を第3印刷部により実行可能であるように、印刷装置を構成しても良い。かかる構成では、インクジェット方式によるデジタル印刷とアナログ印刷との両方を副画像の印刷に適宜用いることができる。
具体的には、制御部は、重複印刷における副画像の印刷を、第2印刷部および第3印刷部のうちから選択した一つを用いて実行可能であるように、印刷装置を構成しても良い。あるいは、制御部は、重複印刷における副画像の印刷を、第2印刷部および第3印刷部の両方を用いて実行可能であるように、印刷装置を構成しても良い。
また、制御部は、隠蔽率が所定の閾値未満である部分が主画像に存在すると判断すると、重複印刷で第3印刷部を用いるように、印刷装置を構成しても良い。かかる構成では、主画像の一部で隠蔽率が不足する(閾値未満となる)場合であっても、アナログ印刷を用いることで隠蔽率を確保することができる。
なお、副画像を構成する特定インクの色、すなわち特定色は種々考えられる。例えば、特定色は白色であっても良い。
本発明に係る隠蔽率補正用テーブルの作成方法は、主テスト画像と、特定インクの単位面積あたりの量を示す吐出率が互いに異なる複数の副テスト画像とを印刷媒体上で重ねあわせる工程と、主テスト画像と副テスト画像とが重なる重複テスト画像の隠蔽率を、複数の副テスト画像のそれぞれについて測定する工程とを、隠蔽率に相関を有する組成が互いに異なる複数の主テスト画像について実行することで、主テスト画像の組成と、主テスト画像の隠蔽率と目標隠蔽率との差を補うのに要する副テスト画像の吐出率との関係を示す隠蔽率補正用テーブルを作成する。
このように構成された本発明(隠蔽率補正用テーブルの作成方法)では、主テスト画像の組成と、主テスト画像の隠蔽率と目標隠蔽率との差を補うのに要する副テスト画像の吐出率との関係を示す隠蔽率補正用テーブルが得られる。したがって、特定インクによる副画像と主画像とを印刷媒体上で重ね合わせて、主画像の下地として副画像を印刷するに際して、かかる隠蔽率補正用テーブルを参照することで、主画像の隠蔽率と目標隠蔽率との差を補うのに要する副画像の吐出率を得ることができる。そして、この吐出率で特定インクを吐出して副画像を印刷することで、隠蔽率を確保しつつも下地用のインク(特定インク)の消費量を抑制することが可能となる。
この際、主画像の隠蔽率に相関を有する組成の具体的内容は種々考えられる。例えば、組成は、主テスト画像を表現するための複数の色それぞれの階調値の組み合わせであるように、隠蔽率補正用テーブルの作成方法を構成しても良い。あるいは、組成は、主テスト画像を表現するための複数の色それぞれの階調値の合計値であるように、隠蔽率補正用テーブルの作成方法を構成しても良い。
以上のように、本発明によれば、隠蔽率を確保しつつも下地用のインクの消費量を抑制することが可能となっている。
本発明の第1実施形態に係る印刷装置の一例を模式的に示す正面図。 第1実施形態に係る印刷装置が備える電気的構成の一例を示すブロック図。 第1実施形態で吐出率の決定に用いられるテーブルの一例を模式的に示す図。 カラー画像の具体例を模式的に示す図。 白画像の具体例を模式的に示す図。 本発明の第2実施形態に係る印刷装置が備える電気的構成の一例を示すブロック図。 第2実施形態で吐出率の決定に用いられるテーブルの一例を模式的に示す図。 本発明の第3実施形態に係る印刷装置の一例を模式的に示す正面図。 本発明の第4実施形態に係る印刷装置の一例を模式的に示す正面図。 隠蔽率補正用テーブルの作成方法の一例を示すフローチャート。 図10のフローチャートに従って実行される動作の一例を模式的に示す図。 インクジェット印刷およびアナログ印刷の使い分けの基準テーブルの作成方法の一例を示すフローチャート。 吐出率の決定に用いられるテーブルの変形例を模式的に示す図。
第1実施形態
図1は本発明の第1実施形態に係る印刷装置の一例を模式的に示す正面図であり、図2は第1実施形態に係る印刷装置が備える電気的構成の一例を示すブロック図である。図1の印刷装置1は、シートSを搬送方向Xに搬送する搬送部2と、シートSにカラー画像を印刷するカラー印刷部3と、シートSに白画像を印刷する下地印刷部4とを備える。
シートSは、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ナイロン、OPP(二軸延伸ポリプロピレン)、CPP(無軸延伸ポリプロピレン)等のフィルムあるいはセロファン等の軟包装材であって、透明である。なお、本明細書で「透明」とは可視光に対して透過性を有する性質を示し、無色透明および有色透明を含む。ただし、以下の説明では、特に断らない限りシートSは無色透明であるとする。
搬送部2は、ロール状に巻かれたシートSを繰り出す繰出ローラー21と、シートSをロール状に巻き取る巻取ローラー22とを有する。そして、繰出ローラー21が繰り出したシートSを巻取ローラー22が巻き取ることで、シートSがロール・トゥ・ロールによって搬送方向Xに搬送される。
カラー印刷部3は、搬送方向Xに搬送されるシートSに対してインクジェット方式でインクを吐出する複数(4個)の吐出ヘッド31k、31c、31m、31yを有する。これら吐出ヘッド31k、31c、31m、31yは、この順で搬送方向Xに並ぶ。吐出ヘッド31kはブラック(K)のインクを吐出し、吐出ヘッド31cはシアン(C)のインクを吐出し、吐出ヘッド31mはマゼンタ(M)のインクを吐出し、吐出ヘッド31yはイエロー(Y)のインクを吐出する。こうして、カラー印刷部3は、吐出ヘッド31k、31c、31m、31yからプロセスカラー(K、C、M、Y)のインクを吐出することでカラー画像をシートSに印刷する。なお、吐出ヘッド31k、31c、31m、31yのそれぞれは、大インク滴・中インク滴・小インク滴のサイズの異なる3通りのインク滴を吐出することができる。
下地印刷部4は、カラー印刷部3の搬送方向Xの下流側で、搬送方向Xに搬送されるシートS上のカラー画像に対してインクジェット方式でインクを吐出する吐出ヘッド41wを有する。この吐出ヘッド41wは、カラー印刷部3の4個の吐出ヘッド31k、31c、31m、31yより搬送方向Xの下流側に配置され、白(W)のインクを吐出する。こうして吐出ヘッド41wから吐出された白インクのうち、カラー画像が印刷されない背景領域に着弾した白インクは背景画像を構成し、カラー画像に重なって着弾した白インクは、後述するように、カラー画像の隠蔽率の不足を補う隠蔽補助画像を構成する。なお、吐出ヘッド41wは、大インク滴・中インク滴・小インク滴のサイズの異なる3通りのインク滴を吐出することができる。
こうして、シートSの印刷面に対してカラー画像が印刷されてから白画像が印刷される。このような順序で印刷を行うことで、シートSの非印刷面側(印刷面の反対側)から視認可能な、白色の背景画像に囲まれたカラー画像(前景画像)を印刷することができる。
また、印刷装置1は、シートSの搬送方向Xにおいてカラー印刷部3と下地印刷部4との間に隠蔽率センサー5を備える。隠蔽率センサー5は、それぞれシートSの幅方向Y(搬送方向Xに直交する)に平行なライン光源51とラインセンサー52とを有し、ライン光源51とラインセンサー52とでシートSが挟まれる。この隠蔽率センサー5は、ライン光源51から射出されてシートSを透過した可視光の強度をラインセンサー52で検出することで、シートSに印刷されたカラー画像の隠蔽率を測定する。具体的には、ライン光源51とラインセンサー52との間を搬送方向Xに搬送されるシートS上のカラー画像の隠蔽率を1ラインずつ読み取ることで、カラー画像全体の隠蔽率が取得される。なお、本明細書における「隠蔽率」は、例えば日本工業規格JIS K 5600-4-1 方法B(隠ぺい率試験紙)に準拠して求めることができる値である。
また、印刷装置1は、カラー印刷部3および下地印刷部4を制御するコンピューター9を備え、このコンピューター9が隠蔽率センサー5により測定されたカラー画像の隠蔽率に基づき下地印刷部4による白インクの吐出を制御する。特に次に説明するように、吐出ヘッド41wの白インクの吐出率がカラー画像の隠蔽率に基づき制御される。
ここで、「吐出率」は、シートS上の所定の単位面積あたりに吐出されるインクの量を比で示し、換言すれば単位面積に対して吐出可能な最大のインク量に対する実際に吐出されるインク量の割合である。具体例を挙げると、単位面積を構成する全画素数Ntのうち、Nl個の画素が大インク滴の吐出対象であり、Nm個の画素が中インク滴の吐出対象であり、Ns個の画素が小インク滴の吐出対象であるとすると、吐出率は、次式の比
吐出率(%)=100×(Nl+Qm×Nm+Qs×Ns)/Nt
で与えられる。係数Qmは、大インク滴の体積に対する中インク滴の体積の比であり、係数Qsは、大インク滴の体積に対する小インク滴の体積の比である。係数Qm、Qsはいずれも1未満の値であり、例えば係数Qmは0.7で、係数Qsは0.4である(1>Qm>Qs)。この吐出率の式に基づくと、単位面積の構成画素数Ntの全てに大インク滴を吐出した場合に吐出率が100(%)となる。なお、Nt個の画素のうち、全てにインク滴を吐出する場合と、一部にインク滴を吐出しない場合とがある。そのため、インク滴の吐出対象となる画素数の総和(Nl+Nm+Ns)は、Nt以下となる。
図2に示すように、コンピューター9は、制御部91と記憶部93とを有する。制御部91は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random access memory)等で構成されたプロセッサーである。また、記憶部93は、例えばHDD(Hard Disk Drive)で構成される。制御部91は所定のプログラムを実行することで、データ取得部911、カラーハーフトーン処理部912および吐出率決定部913を内部に構築する。
データ取得部911は、カラー画像を示すカラー階調値データTtを取得する。このカラー階調値データTtは、カラー画像を構成する各画素の階調値(画素値)をK、C、M、Yの各色について例えば8ビットで示す。
カラーハーフトーン処理部912は、データ取得部911から受け取ったカラー階調値データTtにハーフトーン処理を実行することで、カラー階調値データTtをカラードットデータDtに変換する。このカラードットデータDtは、カラー画像を構成する各画素に対するインク滴の吐出量をK、C、M、Yの各色について示す多値データである。例えば、上述のように大インク滴・中インク滴・小インク滴の3通りのインク滴を吐出可能な構成では、カラードットデータDtは、インク滴の吐出量が大、中、小あるいはゼロ(インク滴を吐出しない)を示す4値データとなる。そして、吐出ヘッド31k、31c、31m、31yは、それぞれ対応する色のインク滴を、カラードットデータDtに従って画素に吐出する。こうして、カラー画像がシートSに印刷される。
吐出率決定部913は、隠蔽率センサー5が測定した隠蔽率と記憶部93に記憶されるルックアップテーブルLa(以下、「テーブルLa」と略称)とに基づき、吐出ヘッド41wの吐出率を決定する。図3は第1実施形態で吐出率の決定に用いられるテーブルの一例を模式的に示す図である。このテーブルLaは、隠蔽率センサー5によるカラー画像の測定隠蔽率(図3の左列)と、隠蔽補助画像を印刷する吐出ヘッド41wの吐出率(図3の右列)との対応関係を示す。特に、このテーブルLaは、カラー画像に隠蔽補助画像を重ねることで形成される単位面積の重複画像の隠蔽率が目標隠蔽率(例えば69%)となるのに要する隠蔽補助画像の吐出率を、複数の測定隠蔽率について示す。
つまり、吐出率決定部913は、隠蔽率センサー5による測定隠蔽率に対応する吐出率をテーブルLaから読み出す。図3に示すように、このテーブルLaに従えば、カラー画像の隠蔽率が高いほど、吐出ヘッド41wからの白インクの吐出率は低くなる。また、測定隠蔽率が目標隠蔽率以上である場合には、カラー画像のみで目標隠蔽率が達成されるため、吐出率はゼロ、すなわち隠蔽補助画像は印刷されないこととなる。そして、吐出ヘッド41wは、吐出率決定部913で決定された吐出率で白インクを吐出して、隠蔽補助画像をカラー画像に重ねて印刷する。この際、吐出率は測定隠蔽率が互いに異なる複数の領域それぞれについて決定され、吐出ヘッド41wは当該複数の領域に対してそれぞれに応じた吐出率で白インクを吐出する。つまり、カラー画像の隠蔽率が高い領域ほど、低い吐出率で白インクが吐出される。なお、シートSのうち、カラー画像が印刷されない背景領域に対しては、100%の吐出率で白インクが吐出され、白ベタの背景画像が印刷される。
上述の印刷動作について、図4および図5の具体例を用いて説明する。ここで、図4はカラー画像の具体例を模式的に示す図であり、図5は隠蔽補助画像と背景画像とで構成される白画像の具体例を模式的に示す図である。図4に示すように、カラー画像Itは、イエロー画像Iy、マゼンタ画像Im、シアン画像Icおよびブラック画像Ikの組み合わせによって構成される。なお、ここの例では、イエロー画像Iy、マゼンタ画像Im、シアン画像Icおよびブラック画像Ikそれぞれは一様な階調値を有し、特にブラック画像Ikは黒ベタ画像の文字(ABC)で構成されるものとする。
このようなカラー画像Itは領域によって異なる隠蔽率を有する。具体的には、イエローのみが印刷される領域Ry、イエローおよびマゼンタが重複して印刷される領域Rym、マゼンタのみが印刷される領域Rm、マゼンタおよびシアンが重複して印刷される領域Rmc、シアンのみが印刷される領域Rc、およびブラックが印刷される領域Rkは、それぞれ異なる隠蔽率を有する。
したがって、図5に示すように、吐出率決定部913は、各領域Ry、Rym、Rm、Rmc、Rc、Rkそれぞれに対して異なる吐出率を設定する。なお、図5では、領域毎の吐出率の違いは濃淡の違いで示されている(濃い方の吐出率が高く、淡い方の吐出率が低い)。その結果、カラー画像Itの各領域の隠蔽率に応じた吐出率でカラー画像Itに重ねて吐出された白インクにより隠蔽補助画像Iwcが印刷される(重複印刷)。また、印刷対象領域Rpのうち、カラー画像Itが印刷されない背景領域Rbには、100%の吐出率で吐出された白インクにより背景画像Iwbが印刷される。つまり、隠蔽補助画像Iwcと背景画像Iwbとで構成された白画像Iwが吐出ヘッド41wによって印刷される。
以上のように第1実施形態では、カラー画像It(主画像)と、白インク(特定インク)による隠蔽補助画像IwcとがシートS上で重ね合わされる(重複印刷)。こうして、隠蔽補助画像Iwcがカラー画像Itの下地となって、カラー画像Itの隠蔽率の不足を補う。しかも、白インクの単位面積あたりの量を示す吐出率をカラー画像Itの隠蔽率に応じて調整しつつ白インクを吐出することで、隠蔽補助画像Iwcが印刷される。このように、白インクはシートSの印刷対象領域Rpに一様に印刷されるのではなく、白インクの吐出率がカラー画像Itの隠蔽率に応じて調整される。その結果、隠蔽率を確保しつつも下地用の白インクの消費量を抑制することが可能となっている。
また、上では特に説明しなかったが、白インクが速乾性でなく、乾燥を要するものである場合には、白インクの吐出量を抑えることで白インクの乾燥時間を短縮できるといった効果も併せて奏される。
また、カラー印刷部3により印刷されたカラー画像Itの隠蔽率を測定する隠蔽率センサー5が具備されている。そして、重複印刷は、カラー印刷部3がカラー画像Itを印刷してから下地印刷部4が白インクをカラー画像Itに吐出することで実行され、制御部91は、隠蔽率センサー5により測定された隠蔽率に基づき決定した吐出率で下地印刷部4から白インクを吐出することで重複印刷を実行する。かかる構成では、下地となる隠蔽補助画像Iwcを印刷する際の白インクの吐出率が、隠蔽率センサー5により測定されたカラー画像Itの隠蔽率に基づき調整される。その結果、隠蔽率を確保しつつも下地用の白インクの消費量を抑制することが可能となっている。
また、シートSを搬送方向Xに搬送する搬送部2が具備されている。そして、カラー印刷部3は、搬送方向Xに搬送されるシートSにカラー画像Itを印刷し、隠蔽率センサー5は、カラー印刷部3よりも搬送方向Xの下流側で、搬送方向Xに搬送されるシートS上のカラー画像Itの隠蔽率を測定する。また、下地印刷部4は、隠蔽率センサー5よりも搬送方向Xの下流側で、搬送方向Xに搬送されるシートS上のカラー画像Itに白インクを吐出することで、カラー画像Itに重ねて隠蔽補助画像Iwcを印刷する。かかる構成では、搬送方向XにシートSを搬送しつつ、カラー画像Itの印刷、カラー画像Itの隠蔽率の測定および隠蔽補助画像Iwcの印刷を順番に実行して、これらを効率的に完了することができる。
また、制御部91は、カラー画像Itのうち、隠蔽率が目標隠蔽率(実行基準値)未満の部分に対して重複印刷を実行し、隠蔽率が目標隠蔽率の部分に対しては重複印刷を実行しない。かかる構成では、隠蔽率が低い部分に対しては重複印刷によって隠蔽率を補えるとともに、隠蔽率が高い部分に対しては重複印刷を実行しないことで下地用の白インクの消費量を抑制できる。
また、制御部91は、シートSのうちカラー画像Itが印刷されない背景領域Rbに対して、下地印刷部4から白インクを吐出して背景画像Iwbを印刷する。この際、隠蔽補助画像Iwcを構成する白インクの吐出率(100%未満)は、背景領域Rbに吐出される白インクの吐出率(100%)より低い。かかる構成では、背景領域Rbに対しては白インクによる背景画像Iwbを印刷することで隠蔽率を確保できるとともに、カラー画像Itが印刷される領域Ry、Rym、Rm、Rmc、Rc、Rk(前景領域)に対しては下地用の白インクの消費量を抑制できる。さらに、背景領域Rbと前景領域Ry、Rym、Rm、Rmc、Rc、Rkとで白インクの吐出量に違いを設けることで、これらの領域での画像の層の厚みの差を小さくすることができる。その結果、例えば印刷後のシートSをロール状に巻き取る際に皺や破損が生じるのを抑制できる。
第2実施形態
ところで、カラー画像Itの隠蔽率は、カラー画像Itの各画素の階調値と相関を有し、階調値が高いほど高くなる傾向にある。そのため、隠蔽率センサー5の測定によらずとも、かかる階調値に基づき、カラー画像Itの隠蔽率に応じて吐出率を調整できる。続いては、このようにして吐出率を調整する第2実施形態について説明する。なお、以下では、第1実施形態との差異点を中心に説明することとし、共通点については相当符号を付して適宜説明を省略する。ただし、第1実施形態と共通する構成を備えることで、同様の効果を奏する点は言うまでもない。
図6は本発明の第2実施形態に係る印刷装置が備える電気的構成の一例を示すブロック図である。第2実施形態では、制御部91は所定のプログラムを実行することで、データ取得部911、カラーハーフトーン処理部912、白階調データ生成部914および白ハーフトーン処理部915を内部に構築する。
第1実施形態と同様に、データ取得部911は受信したカラー階調値データTtをカラーハーフトーン処理部912に送信し、カラーハーフトーン処理部912は、カラー階調値データTtにハーフトーン処理を実行することで、カラードットデータDtを生成する。そして、吐出ヘッド31k、31c、31m、31yは、カラードットデータDtに従ってインクを吐出することで、カラー画像ItをシートSに印刷する。
また、第2実施形態では、データ取得部911は、白階調データ生成部914にカラー階調値データTtを送信する。そして、白階調データ生成部914は、カラー階調値データTtと、記憶部93に記憶されるルックアップテーブルLb(以下、「テーブルLb」と略称)とに基づき、白階調値データTwを生成する。この白階調値データTwは、白画像Iwを構成する各画素の階調値(画素値)を例えば8ビットで示す。
図7は第2実施形態で吐出率の決定に用いられるテーブルの一例を模式的に示す図である。このテーブルLbは、カラー階調値データTtの階調値(図7の左列)と、白階調値データTwの階調値(図7の右列)との対応関係を示す。特に、このテーブルLbは、カラー階調値データTtが示す階調値のカラー画像Itに隠蔽補助画像Iwcを重ねることで形成される単位面積の重複画像の隠蔽率が目標隠蔽率(例えば69%)となるのに要する隠蔽補助画像Iwcの階調値を、カラー階調値データTtの複数の階調値(具体的には、プロセスカラーK、C、M、Yの階調値の複数の組み合わせ)について示す。
つまり、白階調データ生成部914は、カラー階調値データTtが示す階調値に対応する白階調値データTwの階調値をテーブルLbから読み出す。そして、カラー階調値データTtの階調値を、テーブルLbにおいて対応関係にある白階調値データTwの階調値に変換する階調値変換処理を各画素について実行することで、カラー階調値データTtが白階調値データTwに変換される。
図7に示すように、このテーブルLbに従えば、カラー階調値データTtの階調値により実現される隠蔽率が高いほど、白階調値データTwの階調値は低くなる。また、カラー階調値データTtの階調値により実現される隠蔽率が目標隠蔽率以上である画素に対しては、白階調値データTwの階調値がゼロに設定される。さらに、印刷対象領域Rpのうちカラー画像Itが印刷されない背景領域Rbに対しては、白階調値データTwの階調値は100%に設定される。こうして、各画素に対して階調値が設定された白階調値データTwが生成される。
白ハーフトーン処理部915は、白階調データ生成部914から受け取った白階調値データTwにハーフトーン処理を実行することで、白階調値データTwを白ドットデータDwに変換する。この白ドットデータDwは、白画像Iwを構成する各画素に対する白インク滴の吐出量を示す多値データである。例えば、上述のように大インク滴・中インク滴・小インク滴の3通りのインク滴を吐出可能な構成では、白ドットデータDwは、インク滴の吐出量が大、中、小あるいはゼロ(インク滴を吐出しない)を示す4値データとなる。そして、吐出ヘッド41wは、白インク滴を白ドットデータDwに従って画素に吐出する。こうして、白画像IwがシートSに印刷される。
かかる制御によれば、カラー階調値データTtの階調値により実現される隠蔽率が高い領域ほど、白階調値データTwの階調値が低く設定され、その結果、低い吐出率で隠蔽補助画像Iwcが印刷される(重複印刷)。また、背景領域Rbに対しては、100%の吐出率で白インクが吐出され、白ベタの背景画像Iwbが印刷される。つまり、白階調値データTwの階調値によって、実質的に白インクの吐出率が与えられており、白階調値データTwの階調値を増減することで白インクの吐出率を増減できる。
以上のように第2実施形態においても、カラー画像Itと、白インクによる隠蔽補助画像IwcとがシートS上で重ね合わされ(重複印刷)、隠蔽補助画像Iwcがカラー画像Itの隠蔽率の不足を補う。しかも、この重複印刷では、白インクの単位面積あたりの量を示す吐出率がカラー画像Itの隠蔽率に応じて調整される。その結果、隠蔽率を確保しつつも下地用の白インクの消費量を抑制することが可能となっている。
さらに、かかる第2実施形態では、印刷装置1に隠蔽率センサー5を設ける必要が無い。そのため、印刷装置1のコストの低減を併せて図ることが可能となっている。
また、カラー印刷部3は、制御部91がカラー画像Itの各画素の階調値を示すカラー階調値データTtにハーフトーン処理を実行することで生成したカラードットデータDtに基づきカラー画像Itを印刷する。また、制御部91は、カラー階調値データTtに基づき吐出率を制御することで、重複印刷においてカラー画像Itの隠蔽率に応じて吐出率を調整する。かかる構成では、下地となる隠蔽補助画像Iwcを印刷する際の白インクの吐出率が、カラー階調値データTtが示すカラー画像Itの各画素の階調値に基づき調整される。その結果、隠蔽率を確保しつつも下地用の白インクの消費量を抑制することが可能となっている。
具体的には、制御部91は、隠蔽補助画像Iwcの各画素の階調値を示す白階調値データTwをカラー階調値データTtから生成するとともに、白階調値データTwにハーフトーン処理を実行することで白ドットデータDwを生成する。そして、白ドットデータDwに応じた吐出率で下地印刷部4から白インクを吐出することで、重複印刷での吐出率がカラー画像Itの隠蔽率に応じて調整される。これによって、下地となる隠蔽補助画像Iwcを印刷する際の白インクの吐出率を、カラー階調値データTtが示すカラー画像Itの各画素の階調値に基づき調整することができる。
また、カラー画像Itを表現するための複数の色(K、C、M、Y)の階調値と、白色の階調値との対応関係を示すテーブルLbを記憶する記憶部93が具備されており、制御部91は、テーブルLbが示す対応関係に応じてカラー階調値データTtから白階調値データTwを生成する。かかる構成では、カラー階調値データTtから白階調値データTwをテーブルLbに基づき簡便に生成することができる。
また、制御部91は、カラー画像Itのうち、隠蔽率が目標隠蔽率(実行基準値)未満の部分に対して重複印刷を実行し、隠蔽率が目標隠蔽率の部分に対しては重複印刷を実行しない。したがって、隠蔽率の確保と、下地用の白インクの消費量の抑制とが実現可能となっている。
また、制御部91は、背景領域Rbに対して、下地印刷部4から白インクを吐出して背景画像Iwbを印刷する。この際、隠蔽補助画像Iwcを構成する白インクの吐出率(100%未満)は、背景領域Rbに吐出される白インクの吐出率(100%)より低い。したがって、隠蔽率の確保と、白インクの消費量の抑制とが実現可能となっている。さらに、シートSに印刷された画像の層の厚みの差を小さくすることができる。その結果、例えば印刷後のシートSをロール状に巻き取る際に皺や破損が生じるのを抑制できる。
第3実施形態
図8は本発明の第3実施形態に係る印刷装置の一例を模式的に示す正面図である。この印刷装置1では、カラー印刷部3、乾燥部61、インクジェット下地印刷部4a、アナログ下地印刷部4bおよび乾燥部62がこの順で搬送方向Xに並び、搬送部2が搬送方向XにシートSを搬送する。
カラー印刷部3は、上記のそれと同一の構成を有し、シートSに対してカラー画像Itを印刷する。乾燥部61は、シートSに印刷されたカラー画像Itを乾燥させる。インクジェット下地印刷部4aは、上記の下地印刷部4と同一の構成を有し、隠蔽補助画像Iwcをインクジェット方式でシートSに印刷する。アナログ下地印刷部4bは、版を用いたアナログ印刷により隠蔽補助画像IwcをシートSに印刷する。アナログ印刷には、オフセット印刷、グラビア印刷あるいはフレキソグラフィー印刷等が含まれる。乾燥部62は、シートSに印刷されたカラー画像Itおよび白画像Iwを乾燥する。
そして、コンピューター9の制御部91は、隠蔽補助画像Iwcの印刷に、インクジェット下地印刷部4aおよびアナログ下地印刷部4bのいずれを用いるかを、カラー画像Itの隠蔽率に基づき決定する。具体的には、制御部91は、隠蔽率が所定の閾値未満である補助不能部分がカラー画像Itに存在すると判断すると、アナログ下地印刷部4bを用いると決定する。かかる閾値は、例えばユーザーが制御部91に設定できる。そして、アナログ下地印刷部4bの使用が決定されると、アナログ下地印刷部4bは、カラー印刷部3により印刷されたカラー画像Itに重ねて、白ベタの隠蔽補助画像Iwcを印刷する。
ちなみに、カラー画像Itの隠蔽率は、隠蔽率センサー5の測定結果から求めても良いし、カラー階調値データTtの階調値から求めても良い。前者の場合、搬送方向Xにおいてカラー印刷部3より下流側であって下地印刷部4より上流側に隠蔽率センサー5を配置することで、カラー印刷部3により印刷されたカラー画像Itの隠蔽率を、下地印刷部4による印刷の前に測定できる。この際、隠蔽率センサー5の配置は、搬送方向Xにおいて乾燥部61の上流側および下流側のいずれでも構わないが、下流側がより好適となる。
一方、コンピューター9の制御部91は、上記の補助不能部分がカラー画像Itに存在しないと判断すると、インクジェット下地印刷部4aを用いると決定する。そして、インクジェット下地印刷部4aは、上記の第1あるいは第2実施形態と同様にして、隠蔽補助画像Iwcをカラー画像Itに重ねて印刷する。
以上のように第3実施形態では、隠蔽補助画像Iwcをアナログ印刷によりシートSに印刷可能なアナログ下地印刷部4bが具備されている。そして、制御部91は、重複印刷における隠蔽補助画像Iwcの印刷をアナログ下地印刷部4bにより実行できる。かかる構成では、インクジェット方式によるデジタル印刷とアナログ印刷との両方を隠蔽補助画像Iwcの印刷に適宜用いることができる。
また、制御部91は、隠蔽率が所定の閾値未満である部分がカラー画像Itに存在すると判断すると、重複印刷でアナログ下地印刷部4bを用いる。かかる構成では、カラー画像Itの一部で隠蔽率が不足する(閾値未満となる)場合であっても、アナログ下地印刷部4bを用いることで隠蔽率を確保することができる。
なお、アナログ下地印刷部4bの使用を決定する基準はここの例に限られない。例えば、インクジェット下地印刷部4aから最高(100%)の吐出率で隠蔽補助画像Iwcを印刷しても、カラー画像Itの隠蔽率と目標隠蔽率との差を補えない補助不能部分がカラー画像Itに存在すると判断すると、アナログ下地印刷部4bを用いると決定しても良い。この場合、最高の吐出率で一様に印刷された隠蔽補助画像Iwcとカラー画像Itとを重ねた重複画像において、隠蔽率が目標隠蔽率未満となる補助不能部分が存在すると、アナログ下地印刷部4bの使用が決定される。これによっても、インクジェット方式によるデジタル印刷で隠蔽率が不足する場合であっても、アナログ印刷を用いることで隠蔽率を確保することができる。
なお、印刷対象領域Rpにおいて背景領域Rbが存在する場合には、隠蔽補助画像Iwcの印刷にインクジェット下地印刷部4aおよびアナログ下地印刷部4bのいずれを使用するかに拘わらず、アナログ下地印刷部4bによって背景画像Iwbを印刷しても良い。
第4実施形態
図9は本発明の第4実施形態に係る印刷装置の一例を模式的に示す正面図である。第4実施形態が第3実施形態と異なるのは、カラー印刷部3の搬送方向Xの上流側において、インクジェット下地印刷部4c、アナログ下地印刷部4dおよび乾燥部63とがこの順で搬送方向Xに並ぶ点である。インクジェット下地印刷部4cは、インクジェット下地印刷部4aと同一の構成を有し、インクジェット方式で隠蔽補助画像IwcをシートSに印刷する。アナログ下地印刷部4dは、アナログ下地印刷部4bと同一の構成を有し、アナログ印刷によって隠蔽補助画像IwcをシートSに印刷する。また、乾燥部63は、アナログ下地印刷部4cによってシートSに印刷された隠蔽補助画像Iwcを乾燥させる。
カラー印刷部3の搬送方向Xの下流側と上流側のそれぞれに、下地印刷部4a、4bと、下地印刷部4c、4dとを設ける理由は次の通りである。つまり、上記実施形態では、シートSの両面のうち、視認される側の面と反対の面に画像を印刷する裏刷りが実行されていた。かかる裏刷りでは、カラー画像Itを印刷してから、カラー画像Itに重ねて隠蔽補助画像Iwcを印刷する必要がある。そこで、カラー印刷部3の搬送方向Xの下流側のインクジェット下地印刷部4aあるいはアナログ下地印刷部4bを選択的に用いて、隠蔽補助画像Iwcの印刷が実行される。なお、この際の選択基準は、第3実施形態と同様である。
一方、シートSの両面のうち、視認される側の面に画像を印刷する表刷りを実行することもできる。この場合には、隠蔽補助画像Iwcを印刷してから、隠蔽補助画像Iwcに重ねてカラー画像Itを印刷する必要がある。そこで、カラー印刷部3の搬送方向Xの上流側のインクジェット下地印刷部4cあるいはアナログ下地印刷部4dを選択的に用いて、隠蔽補助画像Iwcの印刷が実行される。この際、吐出ヘッド41wの吐出率は、カラー階調値データTtをテーブルLbによって白階調値データTwに変換する第2実施形態の制御に基づき決定される。また、インクジェット下地印刷部4cおよびアナログ下地印刷部4dのいずれを用いるかの選択基準は、第3実施形態と同様である。さらに、表刷りを行う場合には、印刷面の違いに応じて、繰出ローラー21から繰り出すシートSの面を反転させる(図9の一点鎖線)。これは、作業者のマニュアル作業によって実行すれば良い。
ちなみに、裏刷りを行わずに、表刷りのみを行うように印刷装置1を構成することもできる。この場合は、図9において、搬送方向Xの後段の下地印刷部4a~乾燥部62を省略して、搬送方向Xの前段の下地印刷部4c~乾燥部61のみで印刷装置1を構成すれば良い。
第5実施形態
ところで、第2実施形態では、テーブルLbに基づき、画像の隠蔽率が補正されていた。第5実施形態では、このような隠蔽率補正用のテーブルを作成する方法について説明する。図10は隠蔽率補正用テーブルの作成方法の一例を示すフローチャートであり、図11は図10のフローチャートに従って実行される動作の一例を模式的に示す図である。図11では、図10のフローチャートに従って印刷されるパッチ列画像Pc、カラーパッチ画像Ptおよび白パッチ画像Pwが示されている。これらに対しては、階調値の違いを識別するために、階調値が高いほど小さい番号が括弧内に付されている。
ステップS101では、ユーザーがコンピューター9を操作することで、目標隠蔽率(例えば69%)を設定し、制御部91がこの設定を受け付ける。ステップS102では、制御部91は、カラー印刷部3によってカラーパッチ画像PtをシートSに印刷する。
詳述すると、図11の「S102」の欄に示すように、階調値(具体的には、プロセスカラーK、C、M、Yの階調値の組み合わせ)が互いに異なる複数のパッチ列画像Pc(1)、Pc(2)、…が、搬送方向Xに間隔を空けて印刷される。パッチ列画像Pc(1)、Pc(2)、…は、幅方向Yに並ぶ複数のカラーパッチ画像Pt(1)、Pt(1)、…、Pt(2)、Pt(2)、…でそれぞれ構成される。そして、異なるパッチ列画像Pcに属する複数のカラーパッチ画像Ptは異なる階調値を有し、同一のパッチ列画像Pcに属する複数のカラーパッチ画像Ptは同一の階調値を有する。こうして、階調値が異なるカラーパッチ画像Pt(1)、Pt(2)、…のそれぞれが複数個ずつ印刷される。
ステップS103では、カラーパッチ画像Ptに対して白パッチ画像Pwが重ねて印刷される。つまり、制御部91は、下地印刷部4によって白パッチ画像Pwを、カラーパッチ画像Pt(1)、Pt(2)、…それぞれに重ねて印刷する。詳述すると、図11の「S103」の欄に示すように、一のパッチ列画像Pcを構成する複数のカラーパッチ画像Ptに対して、階調値が互いに異なる複数の白パッチ画像Pw(20)、Pw(19)、…がそれぞれ重ねて印刷される。このように階調値を異ならせることで、吐出率が互いに異なる複数の白パッチ画像Pw(20)、Pw(19)、…がそれぞれ、所定の階調値を有する複数のカラーパッチ画像Ptに重ねて印刷される。
ステップS104では、目標隠蔽率を実現するために要する白パッチ画像Pwの最低階調値が各階調値について取得される。パッチ列画像Pc(1)を例に挙げて説明すると、パッチ列画像Pc(1)を構成する複数のカラーパッチ画像Pt(1)、Pt(1)、…と、複数の白パッチ画像Pw(20)、Pw(19)、…とが重なって形成される複数の重複パッチ画像それぞれの隠蔽率が測定される。そして、目標隠蔽率以上の隠蔽率が測定された重複パッチ画像のうち、最低の隠蔽率を有する重複パッチ画像を構成する白パッチ画像Pwの階調値が、カラーパッチ画像Pt(1)の階調値に対する白色の最低階調値に決定される。この際、隠蔽率は、例えば第1実施形態のように印刷装置1に設けられた隠蔽率センサー5によって測定しても良いし、ユーザーが別体の隠蔽率センサーを用いて測定しても良い。
例えば、白パッチ画像Pw(20)とカラーパッチ画像Pt(1)とからなる重複パッチ画像の隠蔽率が目標隠蔽率未満である一方、白パッチ画像Pw(19)、Pw(18)、…とカラーパッチ画像Pt(1)、Pt(1)、…とからなる重複パッチ画像の隠蔽率が目標隠蔽率以上である場合、白パッチ画像Pw(19)とカラーパッチ画像Pt(1)の重複パッチ画像(Pw(19)+Pt(1))を構成する白パッチ画像Pw(19)の階調値が最低階調値に決定される。そして、こうして最低階調値を求める処理が、パッチ列画像Pc(1)、Pc(2)、…それぞれに対して実行され、複数のカラーの階調値のそれぞれについて白色の最低階調値が決定される。この最低階調値は、隠蔽率の測定結果に基づき制御部91により決定され、記憶部93に記憶される。
なお、ステップS104における最低階調値の決定基準は、ここの例に限られない。例えば、重複パッチ画像のうち、目標隠蔽率以上の隠蔽率を有し、さらにステップS102で印刷されたカラーパッチ画像Ptとの色差ΔEが所定値未満(例えば、ΔE<3)となる重複パッチ画像を構成する白パッチ画像Pwの階調値を、最低階調値に決定しても良い。
ステップS105では、ステップS104で最低階調値が決定された各階調値の間の階調値に対して、最低階調値が補間により制御部91によって求められる。こうして、所定の階調値を有するカラーパッチ画像Ptに白パッチ画像Pwを重ねることで形成される重複パッチ画像(Pt+Pw)の隠蔽率が目標隠蔽率となるのに要する白パッチ画像Pwの階調値(すなわち、最低階調値)を複数の階調値について示すテーブル(すなわち、テーブルLbに相当するテーブル)が作成される。なお、上述の通り、テーブルLbを用いる第2実施形態では、白階調値データTwの階調値によって、実質的に白インクの吐出率が与えられる。したがって、図10により作成されたテーブルLbは、カラー画像の階調値に対応する白インクの吐出率を実質的に与える。
このように第5実施形態では、パッチ列画像Pcと、吐出率が互いに異なる複数の白パッチ画像Pw(20)、Pw(19)、…とをシートS上で重ねあわせる工程(ステップS103)と、パッチ列画像Pcと白パッチ画像Pwとが重なる重複パッチ画像(Pt+Pw)の隠蔽率を、複数の白パッチ画像Pw(20)、Pw(19)、…のそれぞれについて測定する工程(ステップS104)とが、階調値(隠蔽率に相関を有する組成)が互いに異なる複数のパッチ列画像Pc(1)、Pc(2)、…について実行される。これによって、パッチ列画像Pcの階調値(組成)と、パッチ列画像Pcの隠蔽率と目標隠蔽率との差を補うのに要する白パッチ画像Pwの吐出率(ここの例では、階調値)との関係を示す隠蔽率補正用テーブル(テーブルLb)が作成される。
以上のように構成された第5実施形態によれば、例えば第2実施形態のように白インクによる白画像Iwとカラー画像ItとをシートS上で重ね合わせて、カラー画像Itの下地として白画像Iwを印刷するに際して、作成された隠蔽率補正用テーブル(テーブルLbが相当する)を参照することで、カラー画像Itの隠蔽率と目標隠蔽率との差を補うのに要する白画像Iwの吐出率(階調値)を得ることができる。そして、この吐出率(階調値)で白インクを吐出して白画像Iwを印刷することで、隠蔽率を確保しつつも下地用の白インクの消費量を抑制することが可能となる。
第6実施形態
ところで、第3実施形態では、隠蔽補助画像Iwcの印刷に、インクジェット下地印刷部4aとアナログ下地印刷部4bとを使い分けている。また、第4実施形態でも同様に、インクジェット方式とアナログ印刷との使い分けが行われる。第6実施形態では、かかる使い分けの基準を示す基準テーブルの作成方法について説明する。
図12はインクジェット印刷およびアナログ印刷の使い分けの基準テーブルの作成方法の一例を示すフローチャートである。ステップS201では、ユーザーがコンピューター9を操作することで、目標隠蔽率(例えば69%)を設定し、制御部91がこの設定を受け付ける。ステップS202では、制御部91は、カラー印刷部3によってカラーパッチ画像PtをシートSに印刷する。つまり、階調値(具体的には、プロセスカラーK、C、M、Yの階調値の組み合わせ)が互いに異なるカラーパッチ画像Pt(1)、Pt(2)、…がそれぞれ1個ずつ搬送方向Xに間隔を空けて印刷される。
ステップS203では、カラーパッチ画像Pt(1)、Pt(2)、…それぞれの隠蔽率が測定されて、記憶部93に記憶される。この際、隠蔽率は、第5実施形態のステップS104と同様にして測定できる。そして、制御部91は、カラーパッチ画像Ptの階調値と、当該カラーパッチ画像Ptの隠蔽率との対応関係を、異なる階調値について示す最低基準テーブルを、ステップS203の測定結果に基づき作成して、記憶部93に記憶する(ステップS204)。
ステップS205では、カラーパッチ画像Pt(1)、Pt(2)、…のそれぞれに重ねて、100%の吐出率(換言すれば、階調値100%)の白ベタパッチ画像を、下地印刷部4によってインクジェット方式で印刷する。ステップS206では、複数のカラーパッチ画像Pt(1)、Pt(2)、…と複数の白ベタパッチ画像とが重なって構成される複数の重複パッチ画像の隠蔽率が取得される。この隠蔽率の取得は、ステップS203と同様の測定により実行できる。そして、制御部91は、カラーパッチ画像Ptの階調値と、当該カラーパッチ画像Ptと白ベタパッチ画像とで構成される重複パッチ画像の隠蔽率との対応関係を、異なる階調値について示す最高基準テーブルを、ステップS206の測定結果に基づき作成して、記憶部93に記憶する(ステップS207)。
こうして作成された最低基準テーブルおよび最高基準テーブルは、第3・第4実施形態において次のように利用できる。つまり、制御部91は、カラー画像Itのカラー階調値データTtに含まれる全階調値(画素値)について、対応する隠蔽率を最低基準テーブルから求める。そして、制御部91は、求められた隠蔽率のうち最低の隠蔽率を、IJ最低隠蔽率として保存する。かかるIJ最低隠蔽率は、カラー画像Itに含まれる最低隠蔽率に相当する。
また、制御部91は、カラー画像Itのカラー階調値データTtの全階調値について、対応する隠蔽率を最高基準テーブルから求める。そして、制御部91は、求められた隠蔽率のうち最低の隠蔽率を、IJ最高隠蔽率として保持する。かかるIJ最高隠蔽率は、カラー画像Itと白ベタ画像との重複画像に含まれる最低隠蔽率に相当する。
そして、制御部91は、
・目標隠蔽率がIJ最低隠蔽率以下である場合には、カラー画像Itの全域で目標隠蔽率が達成されているとして、隠蔽補助画像Iwcの印刷を実行せず、
・目標隠蔽率がIJ最低隠蔽率より高くてIJ最高隠蔽率以下である場合には、インクジェット方式で隠蔽補助画像Iwcの印刷を実行し、
・目標隠蔽率がIJ最高隠蔽率より高い場合には、アナログ印刷を用いて隠蔽補助画像Iwcの印刷を実行する
と決定する。
以上に説明した実施形態では、印刷装置1が本発明の「印刷装置」の一例に相当し、カラー印刷部3が本発明の「第1印刷部」の一例に相当し、下地印刷部4、4a、4cが本発明の「第2印刷部」の一例に相当し、制御部91が本発明の「制御部」の一例に相当し、シートSが本発明の「印刷媒体」の一例に相当し、カラー画像Itが本発明の「主画像」の一例に相当し、隠蔽補助画像Iwcが本発明の「副画像」の一例に相当し、白が本発明の「特定色」の一例に相当し、白インクが本発明の「特定インク」の一例に相当する。
また、隠蔽率センサー5が本発明の「測定器」の一例に相当し、搬送部2が本発明の「搬送部」の一例に相当し、搬送方向Xが本発明の「搬送方向」の一例に相当し、カラー階調値データTtが本発明の「第1階調値データ」の一例に相当し、カラードットデータDtが本発明の「第1ドットデータ」の一例に相当し、白階調値データTwが本発明の「第2階調値データ」の一例に相当し、白ドットデータDwが本発明の「第2ドットデータ」の一例に相当し、テーブルLbが本発明の「テーブル」の一例に相当し、プロセスカラーK、C、M、Yが本発明の「主画像を表現するための複数の色」の一例に相当し、目標隠蔽率が本発明の「実行基準値」の一例に相当し、背景領域Rbが本発明の「背景領域」の一例に相当し、背景画像Iwbが本発明の「背景画像」の一例に相当し、アナログ下地印刷部4b、4dが本発明の「第3印刷部」の一例に相当する。
また、図10のフローチャートが本発明の「隠蔽率補正用テーブルの作成方法」の一例に相当し、パッチ列画像Pcが本発明の「主テスト画像」の一例の相当し、白パッチ画像Pwが本発明の「副テスト画像」の一例に相当する。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、第2実施形態では、プロセスカラーK、C、M、Yの階調値の組み合わせの違いに応じて、白インクの吐出率(階調値)を調整していた。しかしながら、プロセスカラーK、C、M、Yの階調値の合計値(いわゆる、総インク量)の違いに応じて、白インクの吐出率(階調値)を調整しても良い。つまり、当該合計値は、カラー画像Itの隠蔽率に相関を有するカラー画像Itの組成であるため、これに基づき上述と同様に隠蔽率を制御することができる。この場合、プロセスカラーK、C、M、Yの階調値の合計値と、当該合計値を有するカラー画像Itの隠蔽率と目標隠蔽率との差を補う白インクの吐出率(階調値)との対応関係を与えるテーブルを用いて、白インクの吐出率を調整しても良い。
さらに、かかるテーブルを作成するように、第5実施形態を構成しても良い。具体的には、プロセスカラーK、C、M、Yの階調値の合計値が互いに異なる複数のパッチ列画像Pcを印刷して(ステップS102)、各合計値について最低階調値を取得すればよい(ステップS104)。また、ステップS105の補間は、当該合計値について行えば良い。
あるいは、吐出率の決定に用いられるテーブルを図13のように構成してもよい。図13は吐出率の決定に用いられるテーブルの変形例を模式的に示す図である。このテーブルLbは、カラー階調値データTtの階調値(図13の左端列)と、該当の階調値を有するカラー画像の隠蔽率、すなわちカラー隠蔽率(図13の中央列)と、白階調値データTwの階調値(図13の右端列)との対応関係を示す。図13のテーブルLbは、図7のテーブルLbと同様に、カラー階調値データTtが示す階調値のカラー画像Itに隠蔽補助画像Iwcを重ねることで形成される単位面積の重複画像の隠蔽率が目標隠蔽率(例えば69%)となるのに要する隠蔽補助画像Iwcの階調値を、カラー階調値データTtの複数の階調値(具体的には、プロセスカラーK、C、M、Yの階調値の複数の組み合わせ)について示す。
図13のテーブルLbを用いた制御では、白階調データ生成部914は、カラー階調値データTtが示す階調値に対応するカラー隠蔽率をテーブルLbから読み出し、さらに、このカラー隠蔽率に対応する白階調値データTwをテーブルLbから読み出す。このようにテーブルLbを利用して、カラー階調値データTtの階調値をテーブルLbで対応関係にある白階調値データTwの階調値に変換する階調値変換処理を各画素について実行することで、カラー階調値データTtが白階調値データTwに変換される。なお、図13におけるカラー隠蔽率と白階調値データとの関係は、図3の測定隠蔽率と吐出率との関係と同様である。
また、図13のテーブルLbの作成は、図10の隠蔽率補正用テーブルの作成フローにおいて、ステップS103、S104の間に、カラーパッチ画像Pt(1)、Pt(2)、…それぞれの隠蔽率を測定するステップを追加し、この測定結果を併合することで実行できる。また、かかるステップを追加した場合には、ステップS104において、測定隠蔽率が目標隠蔽率未満であるカラーパッチ画像Ptに対して選択的に白パッチ画像Pwを重ねて印刷しても良い。これによって、白インクの消費を抑制できる。さらに、カラー画像の隠蔽率の測定結果を、テーブルLaの作成に利用することもできる。
また、上記の第2実施形態では、制御部91が白階調値データTwをカラー階調値データTtに基づき生成していた。しかしながら、プロセスカラーK、C、M、Yの階調値に伴って白の階調値がデータ取得部911に与えられる場合もある。そして、このような場合には、データ取得部911に与えられた白の階調値と比較して、制御部91が生成した白階調値データTwが示す白の階調値の方が低くなる画素が存在する可能性がある。かかる画素については、与えられた階調値ではなく制御部91が生成した低い階調値を採用して白ドットデータDwを生成することで、白インクの吐出量をより効果的に抑制することが可能となる。
また、第3実施形態では、隠蔽補助画像Iwcの印刷に、インクジェット下地印刷部4aおよびアナログ下地印刷部4bの一方が選択的に用いられていた、しかしながら、インクジェット下地印刷部4aおよびアナログ下地印刷部4bを併用して、隠蔽補助画像Iwcを印刷しても良い。第4実施形態についても同様である。
また、第5実施形態におけるパッチ列画像Pc、カラーパッチ画像Ptおよび白パッチ画像Pwの構成(形状、大きさ、配置等)を適宜変更しても良い。例えば、カラーパッチ画像Ptは、図11のように幅方向Yに間隔を空けて並ぶ複数のカラーパッチ画像Ptにより構成される必要はなく、幅方向Yに連続した棒状であっても良い。
また、目標隠蔽率の例は、上記の69%に限られず、異なる値でも良い。さらに、ユーザーの入力によって任意の値に変更可能であっても良い。
また、シートSの色は無色透明に限られず、上述の通り有色透明でも良い。
また、背景画像Iwbは必ずしも必要なく、背景画像Iwbを設けずにシートSが露出しても良いし、印刷対象領域Rpの全面にカラー画像Itが印刷されても良い。
また、隠蔽補助画像Iwcを印刷する色は白に限られず、他の色でも良い。換言すれば、下地印刷部4から吐出するインク(特定インク)の色(特定色)は白に限られず、他の色でも構わない。つまり、白以外の色により、下地を印刷して隠蔽率を確保することもできる。この場合、第5実施形態で示した隠蔽率補正用テーブルの作成に際しては、下地印刷用の色(白以外の色)のパッチ画像を白パッチ画像Pwに代えて印刷すれば良い。
また、背景領域Rbに印刷する画像が白ベタである必要は無い。つまり、グラデーションや一部透明の部分を有する画像を背景領域に印刷しても構わない。
さらに、カラー画像Itを印刷するために使用可能なインクの色は、上述のプロセスカラーK、C、M、Yに限られず、例えば他の特色インクを用いてもよい。
また、吐出ヘッド31k、31c、31m、31y、41wのそれぞれが吐出可能なインク滴の大きさは上記の3通りに限られない。この際、吐出率を与える上の式は、インク滴の大きさのバリエーションに応じて適宜変更して用いることができる。
本発明は、印刷媒体に印刷された画像の隠蔽率を確保するための印刷技術の全般に適用可能である。
1…印刷装置
2…搬送部
3…カラー印刷部(第1印刷部)
4、4a、4c…下地印刷部(第2印刷部)
4b、4d…アナログ下地印刷部(第3印刷部)
5…隠蔽率センサー(測定器)
91…制御部
Dt…カラードットデータ(第1ドットデータ)
Dw…白ドットデータ(第2ドットデータ)
It…カラー画像(主画像)
Iwb…背景画像
Iwc…隠蔽補助画像(副画像)
Lb…テーブル(隠蔽率補正用テーブル)
Pt…カラーパッチ画像
Pc…パッチ列画像(主テスト画像)
Pw…白パッチ画像(副テスト画像)
Rb…背景領域
S…シート(印刷媒体)
Tt…カラー階調値データ(第1階調値データ)
Tw…白階調値データ(第2階調値データ)
X…搬送方向

Claims (19)

  1. 可視光に対して透過性を有する透明なシートである印刷媒体に主画像を印刷する第1印刷部と、
    特定色を有する特定インクをインクジェット方式で前記印刷媒体に吐出する第2印刷部と、
    前記主画像と前記特定色の副画像とを前記印刷媒体上で重ね合わせる重複印刷を、前記第2印刷部によって前記副画像を印刷することで実行可能であり、前記重複印刷において、前記特定インクの単位面積あたりの量を示す吐出率を前記主画像の隠蔽率に応じて調整しつつ前記第2印刷部から前記特定インクを吐出して前記副画像を印刷する制御部と、
    前記第1印刷部により印刷された前記主画像の前記隠蔽率を測定する測定器と
    を備え、
    前記重複印刷は、前記第1印刷部が前記主画像を印刷してから前記第2印刷部が前記特定インクを前記主画像に吐出することで実行され、
    前記制御部は、前記測定器により測定された前記隠蔽率に基づき決定した前記吐出率で前記第2印刷部から前記特定インクを吐出することで前記重複印刷を実行する印刷装置。
  2. 前記印刷媒体を搬送方向に搬送する搬送部をさらに備え、
    前記第1印刷部は、前記搬送方向に搬送される前記印刷媒体に前記主画像を印刷し、
    前記測定器は、前記第1印刷部よりも前記搬送方向の下流側で、前記搬送方向に搬送される前記印刷媒体上の前記主画像の前記隠蔽率を測定し、
    前記第2印刷部は、前記測定器よりも前記搬送方向の下流側で、前記搬送方向に搬送される前記印刷媒体上の前記主画像に前記特定インクを吐出することで、前記主画像に重ねて前記副画像を印刷する請求項に記載の印刷装置。
  3. 可視光に対して透過性を有する透明なシートである印刷媒体に主画像を印刷する第1印刷部と、
    特定色を有する特定インクをインクジェット方式で前記印刷媒体に吐出する第2印刷部と、
    前記主画像と前記特定色の副画像とを前記印刷媒体上で重ね合わせる重複印刷を、前記第2印刷部によって前記副画像を印刷することで実行可能であり、前記重複印刷において、前記特定インクの単位面積あたりの量を示す吐出率を前記主画像の隠蔽率に応じて調整しつつ前記第2印刷部から前記特定インクを吐出して前記副画像を印刷する制御部と
    を備え、
    前記第1印刷部は、前記制御部が前記主画像の各画素の階調値を示す第1階調値データにハーフトーン処理を実行することで生成した第1ドットデータに基づき前記主画像を印刷し、
    前記制御部は、前記副画像の各画素の階調値を示す第2階調値データを前記第1階調値データから生成するとともに前記第2階調値データにハーフトーン処理を実行することで第2ドットデータを生成し、前記第2ドットデータに応じた前記吐出率で前記第2印刷部から前記特定インクを吐出することで、前記重複印刷において前記主画像の隠蔽率に応じて前記吐出率を調整する印刷装置。
  4. 前記主画像を表現するための複数の色の階調値と、前記特定色の階調値との対応関係を示すテーブルを記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記テーブルが示す前記対応関係に応じて前記第1階調値データから前記第2階調値データを生成する請求項に記載の印刷装置。
  5. 前記テーブルは、前記主画像を表現するための複数の色それぞれの階調値の組み合わせと、前記特定色の階調値とを対応付けて示す請求項に記載の印刷装置。
  6. 前記テーブルは、前記主画像を表現するための複数の色それぞれの階調値の合計値と、前記特定色の階調値とを対応付けて示す請求項に記載の印刷装置。
  7. 前記制御部は、前記主画像のうち、前記隠蔽率が実行基準値未満の部分に対して前記重複印刷を実行し、前記隠蔽率が前記実行基準値以上の部分に対しては前記重複印刷を実行しない請求項1ないしのいずれか一項に記載の印刷装置。
  8. 前記制御部は、前記印刷媒体のうち前記主画像が印刷されない背景領域に対して、前記第2印刷部から前記特定インクを吐出して背景画像を印刷し、前記副画像を構成する前記特定インクの前記吐出率を、前記背景領域に吐出される前記特定インクの吐出率より低くする請求項1ないしのいずれか一項に記載の印刷装置。
  9. 可視光に対して透過性を有する透明なシートである印刷媒体に主画像を印刷する第1印刷部と、
    特定色を有する特定インクをインクジェット方式で前記印刷媒体に吐出する第2印刷部と、
    前記主画像と前記特定色の副画像とを前記印刷媒体上で重ね合わせる重複印刷を、前記第2印刷部によって前記副画像を印刷することで実行可能であり、前記重複印刷において、前記特定インクの単位面積あたりの量を示す吐出率を前記主画像の隠蔽率に応じて調整しつつ前記第2印刷部から前記特定インクを吐出して前記副画像を印刷する制御部と、
    前記副画像をアナログ印刷により前記印刷媒体に印刷可能な第3印刷部と
    を備え、
    前記制御部は、前記重複印刷における前記副画像の印刷を前記第3印刷部により実行可能である印刷装置。
  10. 前記制御部は、前記重複印刷における前記副画像の印刷を、前記第2印刷部および前記第3印刷部のうちから選択した一つを用いて実行可能である請求項に記載の印刷装置。
  11. 前記制御部は、前記重複印刷における前記副画像の印刷を、前記第2印刷部および前記第3印刷部の両方を用いて実行可能である請求項に記載の印刷装置。
  12. 前記制御部は、前記隠蔽率が所定の閾値未満である部分が前記主画像に存在すると判断すると、前記重複印刷で前記第3印刷部を用いる請求項9ないし11のいずれか一項に記載の印刷装置。
  13. 前記特定色は、白色である請求項1ないし12のいずれか一項に記載の印刷装置。
  14. 第1印刷部により主画像を印刷する工程と、
    特定インクの単位面積あたりの量を示す吐出率を、測定器により測定された前記主画像の隠蔽率に応じて決定する吐出率決定工程と、
    前記吐出率決定工程で決定された前記吐出率で第2印刷部から吐出された前記特定インクによる副画像と前記主画像とを、可視光に対して透過性を有する透明なシートである印刷媒体上で重ね合わせて印刷する重複印刷工程と
    を備える印刷方法。
  15. 制御部が主画像の各画素の階調値を示す第1階調値データにハーフトーン処理を実行することで生成した第1ドットデータに基づき、第1印刷部が前記主画像を印刷する印刷方法であって、
    特定インクの単位面積あたりの量を示す吐出率を主画像の隠蔽率に応じて決定する吐出率決定工程と、
    前記吐出率決定工程で決定された前記吐出率で吐出された前記特定インクによる副画像と前記主画像とを、可視光に対して透過性を有する透明なシートである印刷媒体上で重ね合わせて印刷する重複印刷工程と
    を備え、
    前記吐出率決定工程では、前記副画像の各画素の階調値を示す第2階調値データを前記第1階調値データから生成するとともに前記第2階調値データにハーフトーン処理を実行して第2ドットデータを生成することで、前記第2ドットデータに応じた前記吐出率が決定され、
    前記重複印刷工程では、前記第2ドットデータに応じた前記吐出率で第2印刷部から前記特定インクを吐出することで、前記主画像の隠蔽率に応じて前記吐出率が調整される印刷方法。
  16. 特定インクの単位面積あたりの量を示す吐出率を主画像の隠蔽率に応じて決定する吐出率決定工程と、
    前記吐出率決定工程で決定された前記吐出率で吐出された前記特定インクによる副画像と前記主画像とを、可視光に対して透過性を有する透明なシートである印刷媒体上で重ね合わせて印刷する重複印刷工程と
    を備え
    前記重複印刷工程が、前記特定インクをインクジェット方式で前記印刷媒体に吐出して前記副画像を印刷する第2印刷部および前記副画像をアナログ印刷により前記印刷媒体に印刷する第3印刷部の少なくとも一方により実行される印刷方法。
  17. 主テスト画像と、特定インクの単位面積あたりの量を示す吐出率が互いに異なる複数の副テスト画像とを、可視光に対して透過性を有する透明なシートである印刷媒体上で重ねあわせる工程と、
    前記主テスト画像と前記副テスト画像とが重なる重複テスト画像の隠蔽率を、前記複数の副テスト画像のそれぞれについて測定する工程と
    を、前記隠蔽率に相関を有する組成が互いに異なる複数の主テスト画像について実行することで、前記主テスト画像の前記組成と、前記主テスト画像の前記隠蔽率と目標隠蔽率との差を補うのに要する前記副テスト画像の前記吐出率との関係を示す隠蔽率補正用テーブルの作成方法。
  18. 前記組成は、前記主テスト画像を表現するための複数の色それぞれの階調値の組み合わせである請求項17に記載の隠蔽率補正用テーブルの作成方法。
  19. 前記組成は、前記主テスト画像を表現するための複数の色それぞれの階調値の合計値である請求項17に記載の隠蔽率補正用テーブルの作成方法。
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