JP7028294B1 - 情報処理装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】試験中等の使用可能な機能が制限された状態の情報処理装置で作成されたデータを外部端末に出力することができるようにする。【解決手段】情報処理装置は、外部端末と通信する通信部140と、所定の外部端末(モード制御端末6)からの機能制限モードへの移行を指示する移行指示情報(試験モード移行コマンドQ1)に基づいて使用可能な機能を制限している状態で、機能制限モードの解除を指示する解除指示情報(試験モード解除コマンドQ2,Q11)を外部端末から受信すると、移行指示情報を送信した所定の外部端末と解除指示情報を送信した外部端末とが一致するか否かの判定結果に基づいて、機能制限モード中に作成されたデータの出力を制御する制御部100とを含む。情報処理装置は、関数電卓1であり得る。【選択図】図3

Description

本明細書の開示は、情報処理装置、制御方法、及びプログラムに関する。
近年、コンピュータやスマートフォン等の通信端末を利用して学習を行う学習システムが注目されている。この種の学習システムの利用者(受講者)は、学習に使用するパーソナルコンピュータやスマートフォン等の通信端末と学習用のコンテンツが格納されたサーバ装置とを、通信ネットワークを介して接続することにより、時間や場所の制約を受けることなく、学習をすることができる(例えば、特許文献1を参照)。また、通信端末を利用した学習システムは、近年、例えば、学校教育等への導入も進められている。
また、学力試験や検定試験等では、四則演算以外の科学技術計算に関する計算機能を有する、関数電卓と呼ばれる計算機等の使用が許可されていることがある。
特開2012-133251号公報
上述した関数電卓には、利用者(ユーザ)が作成した関数やプログラム等を記憶し、その関数やプログラム等を使用した演算処理を実行することが可能なものがある。このため、関数電卓の使用を許可する試験では、試験前に作成された関数やプログラム等を受験者が試験中に使用することを制限するために、試験中に使用可能な機能を制限することがある。
一方、利用者が作成した関数やプログラム等を使用した演算処理を実行することが可能な関数電卓は、例えば、試験中に受験者が関数やプログラム等を作成して解答する試験に利用可能である。例えば、近年の学校教育ではプログラミングが必修科目になっており、プログラミングの試験として、受験者(児童、生徒等)が関数電卓を使用してプログラムを作成し、作成したプログラムを採点者(教員)に提出するような試験が行われることも予想される。
しかしながら、従来の関数電卓では、試験中に使用可能な機能を制限し、試験終了後にその制限を解除した場合に、試験中に作成された関数やプログラム等のデータを外部端末に出力することができない。
以上のような実情を踏まえ、本発明の一側面に係る目的は、試験中等の使用可能な機能が制限された状態の情報処理装置で作成されたデータを外部端末に出力することが可能な技術を提供することである。
本発明の一態様に係る情報処理装置は、外部端末と通信する通信部と、所定の外部端末からの機能制限モードへの移行を指示する移行指示情報に基づいて使用可能な機能を制限している状態で、前記機能制限モードの解除を指示する解除指示情報を外部端末から受信すると、前記移行指示情報を送信した前記所定の外部端末と前記解除指示情報を送信した前記外部端末とが一致するか否かの判定結果に基づいて、前記機能制限モード中に作成されたデータの出力を制御する制御部とを含む情報処理装置である。
本発明の一態様に係る制御方法は、外部端末と通信可能な情報処理装置が、所定の外部端末からの機能制限モードへの移行を指示する移行指示情報に基づいて使用可能な機能を制限している状態で、前記機能制限モードの解除を指示する解除指示情報を外部端末から受信すると、前記移行指示情報を送信した前記所定の外部端末と前記解除指示情報を送信した前記外部端末とが一致するか否かの判定結果に基づいて、前記機能制限モード中に作成されたデータの出力を制御する制御方法である。
本発明の一態様に係るプログラムは、外部端末と通信可能な情報処理装置に、所定の外部端末からの機能制限モードへの移行を指示する移行指示情報に基づいて使用可能な機能を制限している状態で、前記機能制限モードの解除を指示する解除指示情報を外部端末から受信すると、前記移行指示情報を送信した前記所定の外部端末と前記解除指示情報を送信した前記外部端末とが一致するか否かの判定結果に基づいて、前記機能制限モード中に作成されたデータの出力を制御する処理を実行させるプログラムである。
上記の態様によれば、試験中等の使用可能な機能が制限された状態の情報処理装置で作成されたデータを外部端末に出力することができる。
関数電卓の外観の一例を示す正面図である。 一実施形態に係る試験システムの構成の一例を説明するブロック図である。 一実施形態に係る関数電卓が行う試験モード管理処理の一例を説明するフローチャートである。 試験モード中の関数電卓が保持するデータの例を説明する図(その1)である。 試験モード中の関数電卓が保持するデータの例を説明する図(その2)である。 試験モード中の関数電卓が保持するデータの例を説明する図(その3)である。 試験モード中の関数電卓が保持するデータの例を説明する図(その4)である。 一実施形態に係る試験システムで行われる処理を説明するシーケンス図である。 関数電卓の試験モードの不正な解除を試みた場合の関数電卓の処理を説明するシーケンス図である。 試験モード管理処理の第1の変形例を説明するフローチャートである。 試験モード管理処理の第2の変形例を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、本発明に係る情報処理装置の一例として、四則演算以外の科学技術計算に関する計算機能等を有する、関数電卓と呼ばれる計算機を挙げる。以下の説明では、関数電卓における周知の機能、構成、動作等についての詳細な説明は省略する。
図1は、関数電卓の外観の一例を示す正面図である。図1に例示した関数電卓1は、筐体の一表面に、キー配列部2と、ディスプレイ3とが設けられている。
キー配列部2には、四則演算に用いるキー、三角関数等の所定の関数の演算に用いるキー等の複数のキーが配置されている。キー配列部2に配置されたキーの幾つかは、複数の機能が割り当てられており、シフトキーやファンクションキーと組み合わせることにより複数の機能のうちの1つの機能を選択することが可能になっている。ディスプレイ3は、キー配列部2のキーを利用して入力された演算式や演算の結果、メニュー画面等を表示する液晶ディスプレイ等の表示装置である。
図1に例示した関数電卓1は、キー配列部2に配置されたキーを操作して関数やプログラムを作成し、作成した関数やプログラムをユーザデータとして関数電卓1に記憶させることができる。また、関数電卓1は、使用可能な機能を制限する(例えば、所定の関数やプログラム等を利用した演算処理の実行を禁止する)ことにより学力試験や検定試験等で使用することが可能なものである。以下の説明では、関数電卓1の状態に関し、機能が制限されていない状態を「通常モード」といい、学力試験等で使用する際の機能が制限された状態を「試験モード」という。試験モードは、後述する所定の外部端末(例えば、図2のモード制御端末6)により使用可能な機能が制限された機能制限モードの一例である。
図2は、一実施形態に係る試験システムの構成の一例を説明するブロック図である。図2には、本実施形態に係る試験システムの一構成例として、関数電卓1と、モード制御端末6と、サーバ装置7とを含む試験システムを示している。なお、図2には、1つの関数電卓1のみを示しているが、本実施形態に係る試験システムは、複数の関数電卓1を含んでもよい。
本実施形態に係る関数電卓1は、図2に示すように、制御部100、記憶部110、入力部120、表示部130、及び通信部140を含む。入力部120は、上述したキー配列部2の複数のキーと対応し、表示部130は、上述したディスプレイ3と対応する。入力部120は、例えば、表示部130(ディスプレイ3)の表示領域に重ねて配置されたデジタイザ(位置検出器)を含んでもよい。
制御部100は、関数電卓1全体の動作を制御する。制御部100は、入力情報処理部101、表示制御部102、及びモード管理部103を含む。入力情報処理部101は、入力部120により入力された入力情報に基づいて、数値演算やプログラムの作成等の各種の処理を行う。表示制御部102は、入力部120により入力された入力情報、入力情報処理部101の処理結果等の表示部130への表示を制御する。モード管理部103は、通常モードから試験モードへの移行(突入)及び試験モードの解除を管理する。制御部100の上述した各部の機能は、例えば、幾つかのプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等の汎用のプロセッサにより実現される。制御部100の上述した各部の機能の一部は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等により実現されてもよい。
記憶部110は、関数電卓1の動作に関連する各種の情報を記憶する。記憶部110は、予め用意された関数やプログラム等のデータ(プリセットデータ)を格納する第1の記憶領域111と、関数電卓1のユーザが作成した関数、プログラム、及びテキスト等のデータ(ユーザデータ)を格納する第2の記憶領域112と、試験モードへの移行を指示したモード制御端末9の識別情報(端末ID)を格納する第3の記憶領域113とを含む。記憶部110は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含む。第3の記憶領域113は、例えば、プロセッサに内蔵されるバッファ等に設けられてもよい。
通信部140は、BLE(Bluetooth Low Energy(登録商標))等の周知の近距離無線通信規格に従った無線通信により、モード制御端末6等の無線通信装置(外部端末)と通信を行う。
モード制御端末6は、1つ以上の関数電卓1の試験モードへの移行及び試験モードの解除を無線通信により遠隔で制御することが可能であり、かつ通信ネットワーク8を介してサーバ装置7等の外部装置と通信することが通信端末である。通信ネットワーク8は、例えば、インターネットやLAN(Local Area Network)等である。モード制御端末6には、例えば、タブレット型コンピュータ等の汎用コンピュータやスマートフォン等の情報処理装置を利用可能である。モード制御端末6は、例えば、教師等の試験官(採点者)により操作される。モード制御端末6は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等の伝送ケーブルを介して、本実施形態で例示する関数電卓1とは異なる無線通信機能を含まない関数電卓と接続し、その関数電卓の試験モードへの移行及び試験モードの解除を制御することが可能であってもよい。
本実施形態の関数電卓1は、通常モードでは、記憶部110の第1の記憶領域111に格納されたプリセットデータを利用した関数の演算等、関数電卓1において実行可能な全ての機能を実行することができる。また、本実施形態の関数電卓1は、通常モードでは、入力部120により入力された入力情報に基づいて関数やプログラムを作成し、その関数やプログラムを利用した演算等を行うことができる。更に、本実施形態の関数電卓1は、通常モードでは、入力情報に基づいて作成した関数やプログラムを記憶部110の第2の記憶領域112に格納し、必要に応じてそれら関数やプログラムを呼び出すこともできる。なお、本実施形態の関数電卓1は、上述した機能とは別の機能、例えば、科学技術計算に関連したテキストや画像等を閲覧すること等が可能であってもよい。
本実施形態の関数電卓1を学力試験等で使用する場合には、不正防止の観点から、例えば、試験前に作成して記憶部110の第2の記憶領域112に格納されたユーザデータの使用(例えば、ユーザが作成した関数やプログラム等を使用した演算、テキストや画像等の閲覧)を禁止することが望まれる。その一方で、本実施形態の関数電卓1は、例えば、試験中に受験者(児童、生徒等)がキー配列部2のキーを操作して作成した関数やプログラム等のユーザデータを、試験問題に対する解答として提出(出力)する試験にも利用可能である。本実施形態の関数電卓1は、試験中に作成されたユーザデータを解答として提出する学力試験等で使用されるときには、モード制御端末6と連携して、図3に例示したような試験モード管理処理を行う。
図3は、一実施形態に係る関数電卓が行う試験モード管理処理の一例を説明するフローチャートである。図3に例示した試験モード管理処理は、例えば、試験会場(例えば、学校の教室)において関数電卓1の電源をオンにし、通信部140による無線通信を有効にした後で行われる。
試験モード管理処理において、関数電卓1の制御部100のモード管理部103は、まず、モード制御端末6から試験モード移行コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1)。モード制御端末6からの試験モード移行コマンドは、図8を参照して後述するように、モード制御端末6を識別する端末IDと、試験モードへの移行に関するモード情報とを含む。試験モード移行コマンドは、モード制御端末9からの試験モード(機能制限モード)への移行を指示する移行指示情報の一例である。試験モード移行コマンドを受信していない場合(ステップS1;NO)、モード管理部103は、ステップS1の判定を繰り返す。試験モード移行コマンドを受信すると(ステップS1;YES)、モード管理部103は、モード制御端末6の端末IDを保持し試験モードに移行する(ステップS2)。ステップS2において、モード管理部103は、例えば、モード制御端末6の端末IDを移行指示端末IDとして記憶部110の第3の記憶領域113に格納する。また、ステップS2において、モード管理部103は、例えば、試験モード移行コマンドに含まれるモード情報に基づいて試験モードで禁止する処理(機能)を特定し、入力情報処理部101が行う処理の監視及び制限を開始する。
ステップS2の後、試験が開始されると、関数電卓1は、図3に例示した試験モード管理処理と並列に、試験モードにおいて許可された範囲内で、入力部120により入力された入力情報に基づく演算処理等を行うことができる。関数電卓1は、試験モードに移行してからその試験モードが解除されるまでの期間に作成されたデータを、試験モードに移行する前に記憶部110の第2の記憶領域112内に格納されたデータと識別可能な状態で、第2の記憶領域112内に格納する。例えば、関数電卓1は、ユーザデータを格納する記憶部110の第2の記憶領域112内に試験モード中に作成されたデータを格納する試験時作成データ記憶領域を確保し、試験モードに移行してから試験モードが解除されるまでに作成されたデータを試験時作成データ記憶領域に格納する。また、関数電卓1は、例えば、試験モードに移行してから試験モードが解除されるまでに作成されたデータを第2の記憶領域112内に格納する際に、そのデータに試験中に作成されたデータであることを示す情報を付加して格納してもよい。
試験モードに移行した後、モード管理部103は、通信部140により外部端末からの試験モード解除コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS3)。試験モード解除コマンドは、関数電卓1の試験モード(機能制限モード)の解除を指示する解除指示情報の一例である。試験モード解除コマンドを受信していない場合(ステップS3;NO)、モード管理部103は、ステップS3の判定を繰り返す。
試験モード解除コマンドを受信すると(ステップS3;YES)、モード管理部103は、その試験モード解除コマンドの送信元端末IDがモード制御端末6の端末IDと一致するか否かを判定する(ステップS4)。ステップS4において、モード管理部103は、試験モード解除コマンドに含まれる送信元端末IDと、記憶部110の第3の記憶領域113に格納した移行指示端末IDとが一致するか否かを判定する。
試験モード解除コマンドの送信元端末IDがモード制御端末6の端末IDと一致する場合(ステップS4;YES)、モード管理部103は、試験モード中に作成されたデータを出力し(ステップS5)、試験モードを解除して(ステップS6)、試験モード管理処理を終了する。ステップS5では、モード管理部103は、記憶部110の第2の記憶領域112内から試験中に作成されたデータを読み出し、読み出したデータ及び受験者IDを含む出力データを、通信部140を利用してモード制御端末6に送信する。受験者IDは、モード制御端末6に送信したデータを作成した受験者を識別する情報であり、例えば、受験者の氏名、受験者番号、又は受験者が使用した関数電卓1を識別する情報等を利用することができる。ステップS6において、モード管理部103は、試験モードを解除して通常モードに戻るときに、試験モードに移行する前に使用可能であった機能の全てを使用可能にする。このため、ステップS6で試験モードが解除されると、関数電卓1は、例えば、試験モード移行前に第2の記憶領域112に格納された関数を使用した演算等の、試験モード移行前に使用可能であって、試験モード中に使用が禁止されていた機能を実行することが可能となる。関数電卓1は、試験モードを解除するときに、モード制御端末6に送信済みの試験中に作成されたデータを削除してもよい。
一方、試験モード解除コマンドの送信元端末IDがモード制御端末6の端末IDと一致しない場合(ステップS4;NO)、モード管理部103は、試験モード中に作成されたデータを削除し(ステップS7)、試験モードを解除して(ステップS6)、試験モード管理処理を終了する。ステップS7では、モード管理部103は、試験モードに移行した後で記憶部110の第2の記憶領域112内に格納したユーザデータを、モード制御端末6に出力せずに削除する。ステップS6で試験モードが解除されると、関数電卓1は、例えば、試験モード移行前に第2の記憶領域112に格納された関数を使用した演算等の、試験モード移行前に使用可能であって、試験モード中に使用が禁止されていた機能を実行することが可能となる。
なお、本実施形態の関数電卓1は、例えば、試験モードを解除すると同時に、又は試験モードを解除した後に、試験モード中に作成されたデータの出力(ステップS5)、又は試験モード中に作成されたデータの削除(ステップS7)を行ってもよい。
このように、本実施形態の関数電卓1は、所定の外部端末(モード制御端末6)からの試験モード移行コマンドに基づいて使用可能な機能を制限している状態で、試験モード解除コマンドを外部端末から受信すると、その試験モード解除コマンドを送信した外部端末が試験モード移行コマンドを送信した外部端末と同一であるか否かを判定し、その判定結果に基づいて、試験モード中に作成されたデータの出力を制御する。図3に例示した試験モード管理処理を行う関数電卓1は、、外部端末が同一である場合には試験モード中に作成されたデータを出力し(ステップS5)、外部端末が同一でない場合には試験モード中に作成されたデータを出力せずに削除する(ステップS7)制御を行う。
ここで、試験モード中の関数電卓が作成して保持するデータの例を、図4~図7を参照して説明する。
図4は、試験モード中の関数電卓が保持するデータの例を説明する図(その1)である。図5は、試験モード中の関数電卓が保持するデータの例を説明する図(その2)である。図6は、試験モード中の関数電卓が保持するデータの例を説明する図(その3)である。図7は、試験モード中の関数電卓が保持するデータの例を説明する図(その4)である。
図4の(a1)~(a4)には、それぞれ、試験モード中の関数電卓1が保持するデータのうちの計算結果の履歴と関連する、表示部130(ディスプレイ3)の表示画面の例を示している。(a1)には、受験者が関数電卓1を操作して加算を行ったときの表示画面1001を例示している。このとき、関数電卓1は、例えば、入力部120により入力された計算式「1+3」とその計算結果である「4」と含むデータを作成して第2の記憶領域112に格納する。(a2)には、受験者が関数電卓1を操作して平方根の計算を行ったときの表示画面1002を例示している。また、(a3)には、受験者が関数電卓1を操作して三角関数の計算を行ったときの表示画面1003を例示している。更に、(a4)には、受験者が関数電卓1を操作して積分の計算を行ったときの表示画面1004を示している。(a2)~(a4)に例示したような計算を行ったときも、関数電卓1は、例えば、入力部120により入力された計算式とその計算結果とを含むデータを作成して第2の記憶領域112に格納する。
図5の(b1)及び(b2)には、それぞれ、試験モード中の関数電卓1が保持するデータのうちの表計算の入力データと関連する、表示部130(ディスプレイ3)の表示画面の例を示している。(b1)には、受験者が関数電卓1を操作してスプレッドシート(Spread Sheet)を作成したときの表示画面1005を例示している。このとき、関数電卓1は、例えば、入力部120によりスプレッドシートの各セルに入力された数値を含むデータを作成して第2の記憶領域112に格納する。(b2)には、受験者が関数電卓1を操作して統計処理のデータ(Statisticデータ)を作成したときの表示画面1006を例示している。このときも、関数電卓1は、例えば、入力部120により入力された数値を含むデータを作成して第2の記憶領域112に格納する。
図6の(c1)及び(c2)には、それぞれ、試験モード中の関数電卓1が保持するデータのうちのプログラムを使用した処理と関連する、表示部130(ディスプレイ3)の表示画面の例を示している。(c1)には、受験者が関数電卓1を操作してプログラムを作成したときの表示画面1007a及び1007bを例示している。表示画面1007aに表示された文字列(プログラム行)と、表示画面1007bに表示された文字列(プログラム行)とは、1つのプログラムに含まれる連続した文字列であり、表示画面を上下にスクロールする操作を行うことで表示画面1007aと表示画面1007bとが切り替わる。(c2)には、表示画面1007a及び1007bに例示したプログラムを実行した結果を示す表示画面1008を例示している。このとき、関数電卓1は、例えば、入力部120により入力されたプログラムを含むデータを作成して第2の記憶領域112に格納する。
図7には、試験モード中の関数電卓1が保持するデータのうちのマークシート形式の問題の解答と関連する、表示部130(ディスプレイ3)の表示画面1009を例示している。表示画面1009には、問題の番号、解答の選択肢、及び受験者が入力部120を操作して入力した解答が含まれる。このとき、関数電卓1は、例えば、問題の番号と受験者により入力された解答とを関連付けたデータを第2の記憶領域112に格納する。
なお、試験モード中の関数電卓1は、図4~図7を参照して上述したデータの全てを第2の記憶領域112に格納してもよいし、図4~図7を参照して上述したデータのうちの試験の採点に関わる幾つかのデータのみを第2の記憶領域112に格納してもよい。また、試験モード中の関数電卓1が作成して第2の記憶領域112に格納するデータは、図4~図7を参照して上述したデータに限らず、他のデータであってもよい。
図8は、一実施形態に係る試験システムで行われる処理を説明するシーケンス図である。図8には、試験で使用する関数電卓が、図3に例示した試験モード管理処理を行う場合のモード制御端末6、関数電卓1、及びサーバ装置7の動作の一例を示している。また、図8には、1つの関数電卓のみが示されているが、本実施形態に係る試験システムは複数の関数電卓を含む。
関数電卓1を使用可能な試験が行われる場合、試験会場内には、複数の関数電卓1が存在する。試験開始前に、教師等の試験官がモード制御端末6に対して所定の操作をすると、図8に例示したように、モード制御端末6は、BLE等の近距離無線通信により、試験会場内に存在する複数の関数電卓1のそれぞれに向けた試験モード移行コマンドQ1の送信を行う(ステップS21)。試験モード移行コマンドQ1は、モード制御端末6を識別する端末IDと、モード情報を含む。モード情報は、例えば、関数電卓1が試験モードに移行した場合に使用することを禁止する機能(又は使用可能な機能)を示す情報を含む。また、例えば、図7を参照して説明したようなマークシート形式の問題が含まれる場合、モード制御端末6は、試験モード移行コマンドQ1とともに、例えば、解答用のシートに関するデータを関数電卓1に送信してもよい。
試験モード移行コマンドQ1を受信した関数電卓1は、それぞれ、受信した試験モード移行コマンドQ1に含まれる端末IDを移行指示端末IDとして記憶部110の第3の記憶領域113に格納して保持し、試験モードに移行する(ステップS2)。ステップS2の後、各関数電卓1は、試験モードで許可された機能のみを実行することができる。すなわち、試験を開始してから終了するまでの期間、各関数電卓1は、試験モードで許可された機能のみを実行することができる。このため、例えば、試験モード移行コマンドQ1のモード情報が試験開始前に第2の記憶領域112に格納された関数等のユーザデータの使用を禁止することを示す情報である場合、関数電卓1のユーザは、試験前に第2の記憶領域112に格納させた関数を使用した演算等を試験中に関数電卓1に実行させることができなくなる。また、試験モード移行コマンドQ1のモード情報は、例えば、関数電卓1の記憶部110の第1の記憶領域111に格納された関数等のプリセットデータのうちの使用可能な関数を示す情報を含んでもよい。使用可能な関数を制限することにより、例えば、プリセットデータに含まれる関数やプログラムの数が異なる複数種類の関数電卓1において同じ機能のみを使用可能にすることができ、機種毎による不公平性を低減することができる。
試験モードに移行して試験が開始されると、関数電卓1は、試験モード中に作成されたデータを保持する(ステップS11)。ステップS11では、関数電卓1は、例えば、図4~図7を参照して説明したようなデータやその他のデータを、記憶部110の第2の記憶領域112内に、試験開始前に格納されたデータと識別可能な状態で格納する。
試験の終了時刻が到来し、教師等の試験官がモード制御端末6に対して所定の操作をすると、モード制御端末6は、試験会場内に存在する複数の関数電卓1のそれぞれに向けた試験モード解除コマンドQ2の送信を行う(ステップS22)。
試験モード解除コマンドQ2を受信した関数電卓1は、それぞれ、受信した試験モード解除コマンドQ2に含まれる端末IDを記憶部110の第3の記憶領域113に格納した移行指示端末IDと比較し、両者が一致すると判定する(ステップS4;YES)。このため、各関数電卓1は、試験モード中に作成されたデータをモード制御端末6に出力し(ステップS5)、試験モードを解除する(ステップS6)。ステップS5では、関数電卓1は、受験者IDと作成されたデータとを含む出力データQ3をモード制御端末6に送信する。受験者IDは、受験者を識別する情報であってもよいし、受験者が使用した関数電卓1を識別する情報であってもよい。モード制御端末6への出力データQ3の送信、及び試験モードの解除を行うと、関数電卓1は、試験モードに移行する前の状態に戻り、試験に関連した処理を終了する。
関数電卓1からの出力データQ3を受信したモード制御端末6は、受信した出力データQ3をサーバ装置7に転送する(ステップS23)。ステップS23では、モード制御端末6は、例えば、試験を識別する試験IDと関数電卓1から受信した出力データQ3とを含むデータQ4をサーバ装置7に送信する。モード制御端末6は、複数の関数電卓1のそれぞれから出力された出力データQ3を、個別に又は一括してサーバ装置7に送信する。データQ4を受信したサーバ装置7は、データQ4に含まれる試験IDに基づいて、その試験IDで特定されるデータ記憶領域内に関数電卓1が送信(出力)した出力データQ3を格納する(ステップS31)。
関数電卓1から出力された出力データQ3をサーバ装置7に格納した後、教師等の試験官は、例えば、採点を行うために、モード制御端末6を利用してサーバ装置7に格納された出力データQ3を閲覧することができる。この場合、試験官は、モード制御端末6に対して所定の操作を行い、サーバ装置7に対してデータ閲覧のリクエストを送信する(ステップS24)。ステップS24では、モード制御端末6は、試験ID及び受験者IDを含むリクエストQ5をサーバ装置7に送信する。
リクエストQ5を受信したサーバ装置7は、リクエストQ5に含まれる試験ID及び受験者IDに基づいてリクエストされたデータを特定し、特定したデータをモード制御端末6に送信する(ステップS32)。ステップS32では、サーバ装置7は、ステップS31で格納した出力データQ3のうちのリクエストQ5の受験者IDを含む出力データQ3を抽出し、その出力データQ3に含まれる、関数電卓1が試験モード中に作成したデータQ6をモード端末装置6に送信する。
データQ6を受信したモード制御端末6は、受信したデータQ6を表示する(ステップS25)。これにより、モード制御端末6を操作する試験官は、受験者を指定して、試験中に受験者が関数電卓1を操作して作成したデータを閲覧し、採点することができる。
このように、本実施形態に係る試験システムでは、試験中(試験モード中)に関数電卓1で作成されたデータを、試験終了時(試験モード解除時)に、モード制御端末6を介してサーバ装置7に格納することができる。このため、試験モードを解除した後、モード制御端末6を利用して、試験中に受験者が関数電卓1を操作して作成したデータを閲覧することができる。したがって、本実施形態に係る試験システムでは、例えば、関数電卓1を使用して作成されたプログラム等の解答データを外部端末に出力し、解答データに基づく採点を行うことができる。
なお、図8には、試験モードへの移行及び試験モードの解除を行うモード制御端末6を利用してサーバ装置7に格納したデータを閲覧する例を示しているが、サーバ装置7に格納したデータは、モード制御端末6に限らず、サーバ装置7に含まれる表示装置、サーバ装置7に接続された表示装置、又はその他の情報処理装置を利用して行うこともできる。このため、モード制御端末6等を利用してサーバ装置7に格納したデータを閲覧するときには、例えば、閲覧希望者を識別する情報を含むリクエストをサーバ装置7に送信し、閲覧希望者が閲覧可能者リストに登録されている場合にのみ、データを閲覧することができるようにすることが好ましい。これにより、データの閲覧を許可していない第三者がデータを閲覧することによる、情報の漏洩、データの改ざん等を防止することができる。
また、本実施形態で例示したように、BLE等の近距離無線通信を利用して試験モード移行コマンドQ1及び試験モード解除コマンドQ2を送信することにより、試験会場内に存在する複数の関数電卓1に対する試験モードへの移行及び試験モードの解除を効率よく行うことができる。
更に、本実施形態で例示したように、関数電卓1は、受信した試験モード解除コマンドがモード制御端末6からのものであるか否かを判定し、その判定結果に基づいて試験モード中に作成されたデータの出力を制御する。図3に例示した試験モード管理処理を行う関数電卓1は、受信した試験モード解除コマンドがモード制御端末6からのものでないと判定した場合、試験モード中に作成したデータを、モード制御端末6等の外部端末に出力せずに削除する。すなわち、本実施形態に係る試験システムでは、関数電卓1の試験モードを不正に解除した場合、その関数電卓1で作成した解答等のデータがサーバ装置7に格納されない。このため、教師等の試験官は、サーバ装置7にデータが格納されていない受験者がいた場合に、その受験者が不正を行った可能性が高いと容易に推定することができる。したがって、本実施形態に係る試験システムでは、関数電卓1の試験モードを不正に解除することを含む、関数電卓1を使用した試験中の不正行為を抑止することができる。
図9は、関数電卓の試験モードの不正な解除を試みた場合の関数電卓の処理を説明するシーケンス図である。図9には、図3に例示した試験モード管理処理を行う関数電卓1に対し、試験中にモード制御端末6とは別の無線通信端末から試験モード解除コマンドが送信された場合の動作の一例を示している。
試験開始前に、教師等の試験官がモード制御端末6に対して所定の操作をすると、図9に例示したように、モード制御端末6は、BLE等の近距離無線通信により、試験会場内に存在する関数電卓1に向けた試験モード移行コマンドQ1の送信を行う(ステップS21)。試験モード移行コマンドQ1を受信した関数電卓1は、受信した試験モード移行コマンドQ1に含まれる端末IDを移行指示端末IDとして記憶部110の第3の記憶領域113に格納して保持し、試験モードに移行する(ステップS2)。ステップS2の後、関数電卓1は、試験モードで許可された機能のみを実行することができる。また、試験モードに移行して試験が開始されると、関数電卓1は、試験モード移行後に作成されたデータを記憶部110の第2の記憶領域112内に格納して保持する(ステップS11)。
関数電卓1が上述したBLE等の近距離無線通信が可能である場合、図9に例示したように、モード制御端末6とは別の無線通信端末から、試験官に気付かれないように試験用の関数電卓1に不正な試験モード解除コマンドQ11を送信することができてしまうことがある。このような不正な試験モード解除コマンドQ11を試験終了前に関数電卓1が受信し、試験終了前に試験モードを解除してしまうと、関数電卓1のユーザは、例えば、試験開始前に第2の記憶領域112に格納しておいた関数を使用した演算等の、試験で使用することが禁止されている機能を試験中に関数電卓1に実行させることができてしまう。
これに対し、本実施形態で例示した関数電卓1では、試験モード解除コマンドを受信したときに、その試験モード解除コマンドの送信元端末IDと、記憶部110の第3の記憶領域113に格納した移行指示端末IDとが一致するか否かを判定する(ステップS4)。不正な試験モード解除コマンドQ11の送信元端末IDは、正規の試験モード解除コマンドQ2を送信するモード制御端末6の端末IDとは異なる。このため、不正な試験モード解除コマンドQ11を受信した場合、関数電卓1のモード管理部103は、端末IDが一致しないと判定する(ステップS4;NO)。この場合、モード管理部103は、試験モード中に作成されたデータを削除し(ステップS7)、試験モードを解除する(ステップS6)。すなわち、不正な試験モード解除コマンドQ11を受信した場合、関数電卓1は、試験モードに移行してから試験モードを解除するまでの期間に作成して保持しているデータ(ステップS11で保持したデータ)を出力せずに削除する。
図9には示していないが、不正な試験モード解除コマンドQ11により試験モードを解除した関数電卓1は、試験モード中に使用することが制限(禁止)されている機能を実行することができる。また、不正な試験モード解除コマンドQ11により試験モードを解除した関数電卓1は、解除後に作成されたデータを第2の記憶領域112内に格納して保持することができる(ステップS12)。このため、不正な試験モード解除コマンドQ11により試験モードを解除した場合、試験中に、試験で使用することが禁止されている機能を利用して不正に作成したデータを第2の記憶領域112内に格納して保持することができてしまう。しかしながら、ステップS12で保持するデータは、試験モード解除後に作成されたデータであるため、試験モード中に作成されたデータとは異なり、試験モードに移行する前に第2の記憶領域112内に格納されたデータと識別可能な、試験モード中に作成されたデータであることを示す情報を含まない。
試験の終了時刻が到来し、教師等の試験官がモード制御端末6に対して所定の操作をすると、モード制御端末6は、試験会場内に存在する複数の関数電卓1のそれぞれに向けた試験モード解除コマンドQ2の送信を行う(ステップS22)。
不正な試験モード解除コマンドQ11による試験モードの不正な解除を行っていない関数電卓1は、試験モード解除コマンドQ2を受信すると、図8を参照して説明したように、試験モード中に作成されたデータをモード制御端末6に出力(送信)する。
一方、試験モードの不正な解除を行った関数電卓1は、試験モード解除コマンドQ2を受信したときには試験モードが解除されており、しかも試験モード中に作成されたデータが削除されている。このため、試験モードの不正な解除を行った関数電卓1は、試験モード解除コマンドQ2に対する応答をしない(ステップS13)。すなわち、試験モード解除時にモード制御端末6を介してサーバ装置7に送信され格納される出力データは、試験モードの不正な解除を行った関数電卓1で作成されたデータを含まない。したがって、例えば、サーバ装置7に格納された出力データの受験者IDに基づいて、出力データが格納されていない受験者を特定することにより、試験モードの不正な解除を行った関数電卓1を使用した受験者を容易に特定することができる。
このように、本実施形態の関数電卓1は、試験モード移行コマンドの送信元であるモード制御端末6とは別の無線通信端末からの不正な試験モード解除コマンドQ11を受信した場合、試験モード中に作成されたデータを試験終了後に出力することができない。このため、不正な試験モード解除コマンドQ11により試験中に関数電卓1の試験モードを解除し、試験で使用することが禁止されている機能を使用する不正行為を抑止することができる。
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る情報処理装置、制御方法、及びプログラムは、特許請求の範囲の記載を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、不正な試験モード解除コマンドQ11を受信した場合に関数電卓1の試験モード中に作成されたデータを削除することにより、試験モードを不正に解除した関数電卓1で試験モード中に作成されたデータを出力しない試験モード管理処理を例示した。しかしながら、関数電卓1が行う試験モード管理処理は、これに限らず、例えば、不正な試験モード解除コマンドQ11を受信した場合には試験モードを解除しない処理であってもよい。
図10は、試験モード管理処理の第1の変形例を説明するフローチャートである。図10に例示した試験モード管理処理は、例えば、試験会場(例えば、学校の教室)において関数電卓1の電源をオンにし、通信部140による無線通信を有効にした後で行われる。
試験モード管理処理の第1の変形例において、関数電卓1の制御部100のモード管理部103は、まず、モード制御端末6から試験モード移行コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS51)。ステップS51は、図3に例示したフローチャートのステップS1と対応する。試験モード移行コマンドを受信していない場合(ステップS51;NO)、モード管理部103は、ステップS51の判定を繰り返す。試験モード移行コマンドを受信すると(ステップS51;YES)、モード管理部103は、モード制御端末6の端末IDを保持し試験モードに移行する(ステップS52)。ステップS52は、図3に例示したフローチャートのステップS2と対応する。ステップS52の後、試験が開始されると、関数電卓1は、図10に例示した試験モード管理処理と並列に、試験モードにおいて許可された範囲内で、入力部120により入力された入力情報に基づく演算処理等を行うことができる。また、試験モードに移行した関数電卓1は、試験モード中に作成されたデータのうちの所定のデータを、試験モードに移行する前に記憶部110の第2の記憶領域112内に格納されたデータと識別可能な状態で、第2の記憶領域112内に格納する。
試験モードに移行した後、モード管理部103は、通信部140により外部端末からの試験モード解除コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS53)。ステップS53は、図3に例示したフローチャートのステップS3と対応する。試験モード解除コマンドを受信していない場合(ステップS53;NO)、モード管理部103は、ステップS53の判定を繰り返す。
試験モード解除コマンドを受信すると(ステップS53;YES)、モード管理部103は、解除コマンド受信情報を記録し(ステップS54)、その試験モード解除コマンドの送信元端末IDがモード制御端末6の端末IDと一致するか否かを判定する(ステップS55)。ステップS54では、モード管理部103は、例えば、試験モード解除コマンドの受信時刻を含む解除コマンド受信情報を記憶部110の第2の記憶領域112内に格納する。ステップS55は、図3に例示したフローチャートのステップS4と対応する。
試験モード解除コマンドの送信元端末IDがモード制御端末6の端末IDと一致する場合(ステップS55;YES)、モード管理部103は、試験モード中に作成されたデータと解除コマンド受信情報とを出力し(ステップS56)、試験モードを解除して(ステップS57)、試験モード管理処理を終了する。ステップS56では、モード管理部103は、記憶部110の第2の記憶領域112内から試験モード中に作成されたデータ及び解除コマンド受信情報を読み出し、読み出したデータ、受験者ID、及び解除コマンド受信情報を含む出力データを、通信部140を利用してモード制御端末6に送信する。ステップS57は、図3に例示したフローチャートのステップS6と対応する。
一方、試験モード解除コマンドの送信元端末IDがモード制御端末の端末IDと一致しない場合(ステップS55;NO)、モード管理部103は、ステップS53の判定に戻る。すなわち、図10に例示した試験モード管理処理では、端末IDが一致しない場合には試験モードを解除しない。このため、試験中に不正な試験モード解除コマンドQ11を受信した後も、関数電卓1は、モード制御端末6からの正規の試験モード解除コマンドQ2を受信するまで試験モードが継続する。また、モード制御端末6からの正規の試験モード解除コマンドQ2を受信して試験モードを解除するときに、試験モード中に作成されたデータとともに試験モード解除コマンドの受信時刻を含む解除コマンド受信情報を出力することにより、教師等の試験官は、関数電卓1の試験モードの不正な解除を試みた受験者を容易に特定することができる。このため、図10に例示したような試験モード管理処理を関数電卓1に行わせることにより、関数電卓1の試験モードを不正に解除することによる関数電卓1を使用した不正行為を抑止することができる。
また、不正な試験モード解除コマンドQ11を受信した場合に試験モードを解除しないことにより、例えば、悪意のある第三者がモード制御端末6とは別の外部端末を使用して送信した不正な試験モード解除コマンドQ11により、関数電卓1のユーザ(受験者)が意図しない、試験モード中に作成されたデータの削除が行われてしまうことを防ぐことができる。また、図10に例示したような試験モード管理処理を関数電卓1に行わせた場合、関数電卓1を使用した全ての受験者のデータをサーバ装置7に格納することができる。このため、例えば、モード制御端末6と関数電卓1との間の通信エラー等によりデータがサーバ装置7に格納されていない受験者を、関数電卓1の試験モードの不正な解除を試みた受験者と誤認してしまうことを防げる。
なお、不正な試験モード解除コマンドQ11を受信した場合に試験モードを解除しない試験モード管理処理は、図10に例示した処理に限らず、適宜変更可能である。例えば、不正な試験モード解除コマンドQ11を受信した場合に試験モードを解除しない場合、例えば、解除コマンド受信情報の記録及び出力を省略した処理であってもよい。また、関数電卓1は、例えば、不正な試験モード解除コマンドQ11を受信した場合にのみ解除コマンド受信情報を記録してもよい。
図11は、試験モード管理処理の第2の変形例を説明するフローチャートである。図11に例示した試験モード管理処理は、例えば、試験会場(例えば、学校の教室)において関数電卓1の電源をオンにし、通信部140による無線通信を有効にした後で行われる。
試験モード管理処理の第2の変形例において、関数電卓1の制御部100のモード管理部103は、まず、モード制御端末6から試験モード移行コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS61)。ステップS61は、図3に例示したフローチャートのステップS1と対応する。試験モード移行コマンドを受信していない場合(ステップS61;NO)、モード管理部103は、ステップS61の判定を繰り返す。試験モード移行コマンドを受信すると(ステップS61;YES)、モード管理部103は、モード制御端末6の端末IDを保持し試験モードに移行する(ステップS62)。ステップS62は、図3に例示したフローチャートのステップS2と対応する。ステップS62の後、試験が開始されると、関数電卓1は、図11に例示した試験モード管理処理と並列に、試験モードにおいて許可された範囲内で、入力部120により入力された入力情報に基づく演算処理等を行うことができる。また、試験モードに移行した関数電卓1は、試験モード中に作成されたデータのうちの所定のデータを、試験モードに移行する前に記憶部110の第2の記憶領域112内に格納されたデータと識別可能な状態で、第2の記憶領域112内に格納する。
試験モードに移行した後、モード管理部103は、通信部140により外部端末からの試験モード解除コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS63)。ステップS63は、図3に例示したフローチャートのステップS3と対応する。試験モード解除コマンドを受信していない場合(ステップS63;NO)、モード管理部103は、ステップS63の判定を繰り返す。
試験モード解除コマンドを受信すると(ステップS63;YES)、モード管理部103は、その試験モード解除コマンドの送信元端末IDがモード制御端末6の端末IDと一致するか否かを判定する(ステップS64)。ステップS64は、図3に例示したフローチャートのステップS4と対応する。
試験モード解除コマンドの送信元端末IDがモード制御端末6の端末IDと一致する場合(ステップS64;YES)、モード管理部103は、解除コマンド受信情報の記録の有無を判定する(ステップS65)。解除コマンド受信情報は、図10を参照した試験モード管理処理の第1の変形例で説明したように、関数電卓1が試験モード解除コマンドを受信した時刻を含む。なお、図11を参照した試験モード管理処理の第2の変形例では、モード管理部103は、受信した試験モード解除コマンドの送信元端末IDがモード制御端末6の端末IDと一致しない場合(ステップS64;NO)にのみ、解除コマンド受信情報を記録する(ステップS68)。このため、試験モードに移行した後、不正な試験モード解除コマンドQ11を受信することなく、正規の試験モード解除コマンドQ2を受信した場合には、解除コマンド受信情報は記録されていない。
解除コマンド受信情報の記録がない場合(ステップS65;NO)、モード管理部103は、試験モード中に作成されたデータを出力し(ステップS66)、試験モードを解除して(ステップS67)、試験モード管理処理を終了する。ステップS66及びS67は、それぞれ、図3に例示したフローチャートのステップS5及びS6と対応する。
このように、試験モード管理処理の第2の変形例を行うモード管理部103は、不正な試験モード解除コマンドQ11を受信することなく、モード制御端末6からの正規の試験モード解除コマンドQ2を受信した場合には、図3に例示したフローチャートと同様の処理を行う。
これに対し、試験モード管理処理の第2の変形例を行うモード管理部103は、不正な試験モード解除コマンドQ11を受信して端末IDが一致しないと判定した場合(ステップS64;NO)、解除コマンド受信情報を記録し(ステップS68)、試験モードを解除して(ステップS69)、ステップS63の判定に戻る。ステップS63の判定に戻った後、モード制御端末6からの正規の試験モード解除コマンドQ2を受信すると(ステップS63;YES、ステップS64;YES)、モード管理部103は、解除コマンド受信情報の記録の有無を判定する(ステップS65)。ステップS68の処理が行われている場合には、モード管理部103は、解除コマンド受信情報の記録があると判定し(ステップS65;YES)、試験モード中に作成されたデータと解除コマンド受信情報とを出力し(ステップS70)、試験モード管理処理を終了する。
図11を参照して説明した試験モード管理処理の第2の例では、不正な試験モード解除コマンドQ11を受信したときに、試験モード中に作成されたデータの削除はせず、解除コマンド受信情報を記録して試験モードを解除する。また、試験モード管理処理の第2の変形例では、モード制御端末6からの正規の試験モード解除コマンドQ2を受信したときに、解除コマンド受信情報の記録がある場合には、試験モード中に作成されたデータとともに解除コマンド受信情報を出力する。このため、サーバ装置7に格納された出力データのうちの、試験モードが不正に解除された関数電卓1で作成された出力データにはその関数電卓1が不正な試験モード解除コマンドQ11を受信したこと(すなわち試験モードが不正に解除されたこと)を示す解除コマンド受信情報が関連付けられている。したがって、教師等の試験官は、サーバ装置7に格納された各受験者の出力データに解除コマンド受信情報が関連付けられているか否かにより、関数電卓1の試験モードの不正な解除を行った受験者を容易に特定することができる。このため、図11に例示したような試験モード管理処理を関数電卓1に行わせることにより、関数電卓1の試験モードを不正に解除することによる関数電卓1を使用した不正行為を抑止することができる。また、図11に例示したような試験モード管理処理を関数電卓1に行わせた場合、関数電卓1を使用した全ての受験者のデータをサーバ装置7に格納することができる。このため、例えば、モード制御端末6と関数電卓1との間の通信エラー等によりデータがサーバ装置7に格納されていない受験者を、関数電卓1の試験モードの不正な解除を試みた受験者と誤認してしまうことを防げる。
なお、本実施形態に係る関数電卓1が行う試験モード管理処理は、図10を参照して説明した第1の変形例、及び図11を参照して説明した第2の変形例とは異なる処理により、試験モードが不正に解除された関数電卓1からの出力データを特定することを可能にするものであってもよい。例えば、試験モード管理処理は、試験モード解除コマンドを受信した時刻を含む解除コマンド受信情報とともに、又は解除コマンド受信情報の代わりに、試験モード移行コマンドを受信した時刻を含む移行コマンド受信情報を、モード制御端末6又はサーバ装置7に送信する処理であってもよい。このような試験モード管理処理では、例えば、試験開始時にモード制御端末6が送信する試験モード移行コマンドQ1による試験モードへの移行を回避し、試験での使用が禁止された機能を使用可能な状態で試験問題を解いた後、不正な試験モード移行コマンドを利用して試験モードに移行してデータを入力するといった不正行為を抑止することができる。
また、関数電卓1は、例えば、通信ネットワーク8を介してサーバ装置7と通信することが可能であってもよい。このような関数電卓1の場合、試験モード管理処理における試験モード中に作成されたデータを出力する処理(例えば、図3のステップS5、図10のステップS56、並びに図11のステップS66及びS70等)において、データの出力先に指定されたサーバ装置7にアクセスし、試験ID、受験者ID、試験モード中に作成されたデータ、及びそのデータの閲覧を許可する閲覧可能者を識別する情報を含む出力データをサーバ装置7に送信するとともに、サーバ装置7に格納した出力データにアクセスするための受験者ID等のアクセス情報をモード制御端末6に送信する。関数電卓1が試験モード中に作成したデータの出力先にする外部端末は、例えば、モード制御端末6が関数電卓1に送信する試験モード移行コマンドQ1又は試験モード解除コマンドQ2を利用して指定することができる。関数電卓1が試験モード中に作成されたデータの出力先にする外部端末は、例えば、関数電卓1の記憶部110内にあらかじめ登録されていている、関数電卓1と連携可能な外部端末であってもよい。
更に、試験モード中に作成されたデータを関数電卓1からサーバ装置7等の外部端末に出力するときには、例えば、モード制御端末6とは別の装置、例えば、受験者のスマートフォン等の通信端末を介して出力してもよい。
また、関数電卓1で作成されたデータは、サーバ装置7に格納する代わりに、モード制御端末6に格納してもよい。関数電卓1で作成されたデータをモード制御端末6に格納することにより、関数電卓1で作成されたデータへのアクセスが可能な人の数を制限することができ、データの意図しない流出、データの改ざん等をより一層防止することが可能となる。一方、関数電卓1で作成されたデータをサーバ装置7に格納することにより、より多くのデータを集約して一元管理することが可能となる。
また、関数電卓1は、不正な試験モード解除コマンドQ11を受信した場合に、ディスプレイ3(表示部130)の表示を利用して、不正な試験モード解除コマンドQ11を受信したことを報知してもよい。例えば、関数電卓1は、不正な試験モード解除コマンドQ11を受信してから所定の期間が経過するまで、ディスプレイ3(表示部130)の外縁部の色を変更する、又は画面遷移のたびに試験モードが解除されたことを示す情報(ポップアップ)を表示する等の処理を行ってもよい。更に、発音素子やスピーカ等の音声出力部を備えた関数電卓1の場合、不正な試験モード解除コマンドQ11を受信したときにアラームを鳴らしてもよい。このようにディスプレイ3の表示やアラーム等で不正な試験モード解除コマンドQ11の受信を報知することにより、試験モードの不正な解除の試み、又は不正な解除を試験官に報知することができるため、学力試験等での不正使用を抑止することができる。
また、本発明に係る情報処理装置は、上述した実施形態で例示した関数電卓1に限らず、関数電卓1と同等の機能を有する他の電子装置、例えば、図3、図10、及び図11を参照して説明したような試験モード管理処理を含むプログラムを実行することにより関数電卓として動作させることが可能な、タブレット型コンピュータ等の汎用コンピュータやスマートフォン等であってもよい。更に、本発明に係る情報処理装置は、関数電卓1のような複雑な関数やプログラムを使用した演算を行うことが可能な計算機に限らず、幾つかの機能の使用を制限(禁止)することにより、学力試験等の特定の利用場面(利用シーン)で使用することが認められている他の装置であってもよい。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
外部端末と通信する通信部と、
所定の外部端末からの機能制限モードへの移行を指示する移行指示情報に基づいて使用可能な機能を制限している状態で、前記機能制限モードの解除を指示する解除指示情報を外部端末から受信すると、前記移行指示情報を送信した前記所定の外部端末と前記解除指示情報を送信した前記外部端末とが一致するか否かの判定結果に基づいて、前記機能制限モード中に作成されたデータの出力を制御する制御部と
を含むことを特徴とする情報処理装置。
[付記2]
付記1に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記移行指示情報を送信した前記所定の外部端末と前記解除指示情報を送信した前記外部端末とが一致すると判定した場合には、前記機能制限モード中に作成された前記データを、そのデータの出力先に指定された外部端末に出力する
ことを特徴とする情報処理装置。
[付記3]
付記2に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記移行指示情報又は前記解除指示情報により指定された前記外部端末に、前記機能制限モード中に作成された前記データを出力する
ことを特徴とする情報処理装置。
[付記4]
付記3に記載の情報処理装置において、
指定された前記外部端末は、前記移行指示情報を送信した前記所定の外部端末である
ことを特徴とする情報処理装置。
[付記5]
付記3に記載の情報処理装置において、
指定された前記外部端末は、前記移行指示情報を送信した前記所定の外部端末、及び前記解除指示情報を送信した前記外部端末とは異なる外部端末である
ことを特徴とする情報処理装置。
[付記6]
付記2に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記情報処理装置で作成されたデータの出力先として前記情報処理装置にあらかじめ登録されている外部端末に、前記機能制限モード中に作成された前記データを出力する
ことを特徴とする情報処理装置。
[付記7]
付記1又は2に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記機能制限モード中に作成された前記データと、前記情報処理装置又はその情報処理装置の利用者を識別する情報とを関連付けて出力する
ことを特徴とする情報処理装置。
[付記8]
付記7に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、更に、前記機能制限モード中に作成された前記データに、そのデータの閲覧を許可する閲覧可能者を識別する情報を関連付けて出力する
ことを特徴とする情報処理装置。
[付記9]
付記1~8のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記移行指示情報を送信した前記所定の外部端末と前記解除指示情報を送信した前記外部端末とが一致しないと判定した場合には、前記機能制限モード中に作成された前記データを出力しない
ことを特徴とする情報処理装置。
[付記10]
付記9に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記移行指示情報を送信した前記所定の外部端末と前記解除指示情報を送信した前記外部端末とが一致しないと判定した場合には、前記機能制限モード中に作成された前記データの削除、及び前記機能制限モードの解除を行う
ことを特徴とする情報処理装置。
[付記11]
付記1~8のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記移行指示情報を送信した前記所定の外部端末と前記解除指示情報を送信した前記外部端末とが一致しないと判定した場合には、前記機能制限モードの解除、及び前記機能制限モード中に作成された前記データの出力を行わない
ことを特徴とする情報処理装置。
[付記12]
付記1~11のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記機能制限モード中に作成された前記データを出力するときに、前記データに、前記解除指示情報を受信した時刻を含む受信情報を関連付けて出力する
ことを特徴とする情報処理装置。
[付記13]
付記1~12のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記通信部は、無線通信により前記外部端末と通信する
ことを特徴とする情報処理装置。
[付記14]
付記1~13のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記情報処理装置は、使用可能な機能を制限することにより試験で使用することが可能な関数電卓である
ことを特徴とする情報処理装置。
[付記15]
外部端末と通信可能な情報処理装置が、
所定の外部端末からの機能制限モードへの移行を指示する移行指示情報に基づいて使用可能な機能を制限している状態で、前記機能制限モードの解除を指示する解除指示情報を外部端末から受信すると、前記移行指示情報を送信した前記所定の外部端末と前記解除指示情報を送信した前記外部端末とが一致するか否かの判定結果に基づいて、前記機能制限モード中に作成されたデータの出力を制御する
ことを特徴とする制御方法。
[付記16]
外部端末と通信可能な情報処理装置に、
所定の外部端末からの機能制限モードへの移行を指示する移行指示情報に基づいて使用可能な機能を制限している状態で、前記機能制限モードの解除を指示する解除指示情報を外部端末から受信すると、前記移行指示情報を送信した前記所定の外部端末と前記解除指示情報を送信した前記外部端末とが一致するか否かの判定結果に基づいて、前記機能制限モード中に作成されたデータの出力を制御する
処理を実行させることを特徴とするプログラム。
1 関数電卓
2 キー配列部
3 ディスプレイ
6 モード制御端末
7 サーバ装置
8 通信ネットワーク
100 制御部
101 入力情報処理部
102 表示制御部
103 モード管理部
110 記憶部
111,112,113 記憶領域
120 入力部
130 表示部
140 通信部
1001,1002,1003,1004 表示画面
1005,1006 表示画面
1007a,1007b,1008 表示画面
1009 表示画面
Q1 試験モード移行コマンド
Q2,Q11 試験モード解除コマンド
Q3 出力データ

Claims (16)

  1. 外部端末と通信する通信部と、
    所定の外部端末からの機能制限モードへの移行を指示する移行指示情報に基づいて使用可能な機能を制限している状態で、前記機能制限モードの解除を指示する解除指示情報を外部端末から受信すると、前記移行指示情報を送信した前記所定の外部端末と前記解除指示情報を送信した前記外部端末とが一致するか否かの判定結果に基づいて、前記機能制限モード中に作成されたデータの出力を制御する制御部と
    を含むことを特徴とする情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記移行指示情報を送信した前記所定の外部端末と前記解除指示情報を送信した前記外部端末とが一致すると判定した場合には、前記機能制限モード中に作成された前記データを、そのデータの出力先に指定された外部端末に出力する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  3. 請求項2に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記移行指示情報又は前記解除指示情報により指定された前記外部端末に、前記機能制限モード中に作成された前記データを出力する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  4. 請求項3に記載の情報処理装置において、
    指定された前記外部端末は、前記移行指示情報を送信した前記所定の外部端末である
    ことを特徴とする情報処理装置。
  5. 請求項3に記載の情報処理装置において、
    指定された前記外部端末は、前記移行指示情報を送信した前記所定の外部端末、及び前記解除指示情報を送信した前記外部端末とは異なる外部端末である
    ことを特徴とする情報処理装置。
  6. 請求項2に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記情報処理装置で作成されたデータの出力先として前記情報処理装置にあらかじめ登録されている外部端末に、前記機能制限モード中に作成された前記データを出力する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  7. 請求項1又は2に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記機能制限モード中に作成された前記データと、前記情報処理装置又はその情報処理装置の利用者を識別する情報とを関連付けて出力する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  8. 請求項7に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、更に、前記機能制限モード中に作成された前記データに、そのデータの閲覧を許可する閲覧可能者を識別する情報を関連付けて出力する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  9. 請求項1~8のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記移行指示情報を送信した前記所定の外部端末と前記解除指示情報を送信した前記外部端末とが一致しないと判定した場合には、前記機能制限モード中に作成された前記データを出力しない
    ことを特徴とする情報処理装置。
  10. 請求項9に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記移行指示情報を送信した前記所定の外部端末と前記解除指示情報を送信した前記外部端末とが一致しないと判定した場合には、前記機能制限モード中に作成された前記データの削除、及び前記機能制限モードの解除を行う
    ことを特徴とする情報処理装置。
  11. 請求項1~8のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記移行指示情報を送信した前記所定の外部端末と前記解除指示情報を送信した前記外部端末とが一致しないと判定した場合には、前記機能制限モードの解除、及び前記機能制限モード中に作成された前記データの出力を行わない
    ことを特徴とする情報処理装置。
  12. 請求項1~11のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記機能制限モード中に作成された前記データを出力するときに、前記データに、前記解除指示情報を受信した時刻を含む受信情報を関連付けて出力する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  13. 請求項1~12のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
    前記通信部は、無線通信により前記外部端末と通信する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  14. 請求項1~13のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
    前記情報処理装置は、使用可能な機能を制限することにより試験で使用することが可能な関数電卓である
    ことを特徴とする情報処理装置。
  15. 外部端末と通信可能な情報処理装置が、
    所定の外部端末からの機能制限モードへの移行を指示する移行指示情報に基づいて使用可能な機能を制限している状態で、前記機能制限モードの解除を指示する解除指示情報を外部端末から受信すると、前記移行指示情報を送信した前記所定の外部端末と前記解除指示情報を送信した前記外部端末とが一致するか否かの判定結果に基づいて、前記機能制限モード中に作成されたデータの出力を制御する
    ことを特徴とする制御方法。
  16. 外部端末と通信可能な情報処理装置に、
    所定の外部端末からの機能制限モードへの移行を指示する移行指示情報に基づいて使用可能な機能を制限している状態で、前記機能制限モードの解除を指示する解除指示情報を外部端末から受信すると、前記移行指示情報を送信した前記所定の外部端末と前記解除指示情報を送信した前記外部端末とが一致するか否かの判定結果に基づいて、前記機能制限モード中に作成されたデータの出力を制御する
    処理を実行させることを特徴とするプログラム。
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