JP7027286B2 - 検出素子および検出器 - Google Patents

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Description

本発明の実施の形態は、検出素子および検出器に関する。
放射線を電荷に変換する半導体層として、有機材料の有機変換層を用いた検出素子が知られている。検出素子では、有機変換層内に入射した放射線により発生した電子-正孔対に応じた出力信号を検出することで、放射線を検出する。このような検出素子において、ガンマ線以外の放射線の検出感度の改善のために、有機半導体層の厚みを厚くする構成が知られている。
しかし、有機変換層の厚みが厚くなるほど、有機半導体層内で生成した正孔が電極にたどり着く前にエネルギーを失い、熱揺らぎの中に埋もれて消滅する。このため、高いエネルギーを有する電子のみが、出力信号を取り出す電極にたどり着くこととなる。その結果、出力信号が、電子-正孔対の数に対する依存性のみではなく、有機半導体層内における電子-正孔対の発生位置に関する位置依存性を含むこととなる。このため、従来技術では、検出感度が低下する場合があった。
特開2012-15434号公報 特開2013-89685号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、放射線の検出感度の向上を図ることができる、検出素子および検出器を提供することを目的とする。
実施の形態の検出素子は、バイアスが印加される第1電極と、第2電極と、有機変換層と、第3電極と、を備える。有機変換層は、前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、放射線のエネルギーを電荷に変換する。第3電極は、前記有機変換層内、前記有機変換層と前記第1電極との間、および前記有機変換層と前記第2電極との間、の少なくとも1つに設けられ、少なくとも一部を絶縁膜によって被覆されてなる。前記第1電極と前記第3電極との第1距離と、前記第2電極と前記第3電極との第2距離と、は異なる。
検出器の模式図。 検出器の模式図。 検出器の模式図。 検出素子の電位の一例を示す図。 検出器の模式図。 第3電極の平面図。 検出器の模式図。 検出器の模式図。 検出器の模式図。 検出器の模式図。
以下に添付図面を参照して、本実施の形態の詳細を説明する。
(第1の実施の形態)
図1Aは、本実施の形態の検出器30の一例を示す模式図である。
検出器30は、検出素子10と、電圧印加部27と、検出部24と、を備える。検出素子10と、電圧印加部27と、検出部24と、は電気的に接続されている。
まず、検出素子10について説明する。検出素子10は、基板18と、第1電極12と、第2電極14と、有機変換層16と、第3電極20と、を備える。
本実施の形態では、検出素子10は、基板18上に、第1電極12、有機変換層16、および第2電極14をこの順に積層した積層体である。すなわち、有機変換層16は、第1電極12と第2電極14との間に配置されている。第3電極20は、有機変換層16内、有機変換層16と第1電極12との間、および有機変換層16と第2電極14との間、の少なくとも1つに設けられている(詳細後述)。図1Aには、第3電極20が、第1電極12と有機変換層16との間に設けられている形態を一例として示した(詳細後述)。
第1電極12は、バイアスが印加される電極である。第1電極12は、有機変換層16に対して、放射線Rの入射方向下流側に配置されている。本実施の形態では、放射線Rは、検出素子10における第2電極14側から第1電極12側に向かう方向に入射する。
第1電極12は、電圧印加部27および検出部24に電気的に接続されている。電圧印加部27は、第1電極12にバイアスを印加する。検出部24は、第1電極12から出力される出力信号を検出する。
第1電極12の構成材料は、導電性を有する材料であればよく、限定されない。第1電極12は、例えば、ITO(酸化インジウムスズ、Indium Tin Oxide)、グラフェン、ZnO、アルミニウム、金などである。第1電極12の厚みは限定されない。
第2電極14は、有機変換層16に対して、放射線Rの入射方向上流側に配置されている。本実施の形態では、第2電極14は、有機変換層16より放射線Rの入射方向上流側に、有機変換層16に接して配置されている。なお、第2電極14と有機変換層16との間に、第1電極12と第2電極14との間の電場に影響を与えず、且つ、検出対象の放射線Rの透過を阻害しない層(例えば、接着層)が配置されていてもよい。
第2電極14は、電圧印加部27に電気的に接続されている。なお、第2電極14は、接地されていてもよい。
第2電極14は、導電性を有する。第2電極14の構成材料は、導電性を有し、且つ、第2電極14に入射する、検出対象の放射線Rを透過する材料であればよい。放射線Rを透過する、とは、入射した放射線Rの50%以上、好ましくは80%以上を透過することを意味する。第2電極14は、例えば、ITO、グラフェン、ZnO、アルミニウム、金などである。第2電極14の厚みは限定されない。
有機変換層16は、放射線Rのエネルギーを電荷に変換する、有機半導体層である。有機変換層16は、第1電極12と第2電極14との間に配置されている。
有機変換層16が電荷に変換する放射線Rの種類は、例えば、β線、重粒子線、α線、中性子線、γ線及び、X線の少なくとも一種である。本実施の形態では、有機変換層16は、β線、α線、および中性子線の少なくとも1種のエネルギーを電荷に変換する構成であることが好ましく、少なくともβ線のエネルギーを電荷に変換する構成であることが特に好ましい。
有機変換層16は、公知の有機半導体に用いられる有機材料を主成分とした構成材料であればよい。主成分とする、とは、70%以上の含有率であること示す。
例えば、有機変換層16に用いる有機材料は、ポリフェニレンビニレン(PPV)の誘導体、ポリチオフェン系高分子材料、の少なくとも1種から選択される。
ポリフェニレンビニレンの誘導体は、例えば、ポリ[2-メトキシ,5-(2’-エチル-ヘキシロキシ)-p-フェニレン-ビニレン](MEH-PPV)である。ポリチオフェン系高分子材料は、例えば、ポリ-3-ヘキシルチオフェン(P3HT)などのポリ(3-アルキルチオフェン),ジオクチルフルオレンエン-ビチオフェン共重合体(F8T2)である。特に好ましくは、有機変換層16には、P3HT、F8T2、を用いればよい。
なお、有機変換層16は、有機材料と、無機材料と、の混合物であってもよい。この場合例えば、有機変換層16は、上記有機材料と、フラーレン、フラーレン誘導体、半導体性を有するカーボンナノチューブ(CNT)、CNT化合物、などと、の混合物としてもよい。
フラーレン誘導体は、例えば、[6,6]-フェニル-C61-酪酸メチル(PCBM)、フラーレンの二量体、アルカリ金属またはアルカリ土類金属等を導入したフラーレン化合物、などである。CNTは、例えば、フラーレンまたは金属内包フラーレンを内包したカーボンナノチューブである。また、CNTは、例えば、CNTの側壁や先端に、種々の分子を付加したCNT化合物である。
有機変換層16の厚みは限定されない。なお、有機変換層16の厚み方向(矢印Z方向)は、第1電極12と第2電極14とが向かい合う方向に一致する。
ここで、本実施の形態の検出素子10は、γ線及びX線の検出を抑制し、γ線及びX線以外の放射線R(β線、α線、中性子線など)を検出することが好ましい。このため、有機変換層16の厚みは、γ線及びX線を選択的に透過させ、γ線及びX線以外の放射線R(例えば、β線、α線、中性子線など)のエネルギーを選択的に電荷に変換可能な、十分な厚みであることが好ましい。
有機変換層16の厚みを上記の十分な厚みとすることで、γ線及びX線以外の放射線(例えば、β線、α線、中性子線)により発生する電子-正孔対の数を増加させることができる。このため、上記の十分な厚みとすることで、有機変換層16を、γ線及びX線以外の放射線R(例えば、β線、α線、中性子線など)のエネルギーを選択的に電荷に変換可能な構成とすることができる。
なお、有機変換層16の厚み方向(矢印Z方向)を、以下では、厚み方向Zと称して説明する場合がある。厚み方向Zは、検出素子10における、基板18、第1電極12、有機変換層16、および第2電極14の積層方向に一致する。また、厚み方向Zは、第1電極12と第2電極14とが向かい合う方向(対向方向)に一致する。また、厚み方向Zに直交する方向(矢印X方向)を、以下では、面方向Xと称して説明する場合がある。
基板18は、検出素子10における基板18以外の構成部を支持可能な部材であればよい。基板18は、例えば、シリコン基板であるが、これに限定されない。
次に、第3電極20について説明する。
第3電極20は、電圧印加部27に電気的に接続されている。なお、第3電極20は、接地されていてもよい。第3電極20は、シート状の電極である。
上述したように、第3電極20は、有機変換層16内、有機変換層16と第1電極12との間、および有機変換層16と第2電極14との間、の少なくとも1つに設けられている。
図1Aには、第3電極20が、第1電極12と有機変換層16との間に設けられている形態を一例として示した。
なお、第3電極20は、図1Bに示すように、有機変換層16と第2電極14との間に設けられていてもよい。図1Bは、検出器30A1の一例を示す模式図である。検出器30A1は、検出素子10に代えて検出素子10A1を備える点以外は検出器30と同様である。検出素子10A1は、第3電極20が有機変換層16と第2電極14との間に設けられている点以外は、検出素子10と同様である。
また、第3電極20は、図1Cに示すように、有機変換層16内に配置されていてもよい。図1Cは、検出器30A2の一例を示す模式図である。検出器30A2は、検出素子10に代えて検出素子10A2を備える点以外は検出器30と同様である。検出素子10A2は、第3電極20が有機変換層16内にけられている点以外は、検出素子10と同様である。
図1Aに戻り説明を続ける。第3電極20の、検出素子10における厚み方向Zの位置は、有機変換層16内、有機変換層16と第1電極12との間、および有機変換層16と第2電極14との間、の少なくとも1つに設けられていればよく、第3電極20の厚み方向Zにおける位置は限定されない。
例えば、第3電極20は、有機変換層16内における、厚み方向Zの中央に配置されていてもよい(図1C参照)。また、第3電極20は、有機変換層16内における、厚み方向Zの中央より第1電極12側または第2電極14側に配置されていてもよい(図1A、図1B参照)。
なお、第3電極20は、第1電極12と第2電極14との間における、有機変換層16の厚み方向Zの中央より第1電極12に近い側、または該中央より第2電極14に近い側に配置されていることが好ましい。すなわち、第1電極12と第3電極20との第1距離L1と、第2電極14と第3電極20との第2距離L2と、は異なる事が好ましい。第1距離L1は、厚み方向Zにおける、第1電極12と第3電極20との最短距離である。また、第2距離L2は、厚み方向Zにおける、第2電極14と第3電極20との最短距離である。
また、第3電極20は、第1電極12および第2電極14の内、より電位の高い電極に近い位置に配置されていることが好ましい。第1電極12および第2電極14の電位は、後述する電圧印加部27によって印加される電圧の電圧値によって調整される。
本実施の形態では、第2電極14に比べて第1電極12の電位が高い(詳細後述)。この場合、第3電極20は、有機変換層16の厚み方向Zの中央より、第1電極12に近い側に配置されていることがより好ましい。すなわち、第1電極12と第3電極20との第1距離L1は、第2電極14と第3電極20との第2距離L2より小さいことがより好ましい。
第3電極20の、有機変換層16の面方向Xにおける位置および範囲は限定されない。第3電極20は、有機変換層16の面方向Xにおける、第1電極12と第2電極14との対向領域を少なくとも含むように配置されていることが好ましい。第1電極12と第2電極14との対向領域とは、有機変換層16における、第1電極12と第2電極14とが向かい合う領域である。
また、第3電極20は、有機変換層16の面方向Xの全領域に渡って配された、シート状であることが好ましい。なお、第3電極20は、有機変換層16の面方向Xの一部の領域を占めるシート状であってもよい。また、第3電極20は、有機変換層16の厚み方向Zにおける位置が同じであり且つ面方向Xにおける位置の異なる、複数領域からなる構成であってもよい。
第3電極20の構成材料は、導電性を有し、且つ、第3電極20に入射する放射線Rを透過する材料であればよい。
なお、第3電極20は、導電性炭素材料から構成することが好ましい。第3電極20を導電性炭素材料から構成することで、有機変換層16がγ線及びX線のエネルギーを電荷に変換することを抑制することができる。
例えば、第3電極20は、炭素繊維、カーボンペーパー、多孔質炭素シート、活性炭シート、およびグラフェンの少なくとも1種以上から構成すればよい。
ここで、本実施の形態では、第3電極20は、少なくとも一部を絶縁膜22によって被覆されてなる。
第3電極20における、絶縁膜22によって被覆される領域の位置、大きさ、および範囲は限定されない。
但し、第3電極20は、厚み方向Zにおける、第1電極12側の端面S1および第2電極14側の端面S2の少なくとも一方を、絶縁膜22によって被覆されていることが好ましい。なお、絶縁膜22は、端面S1および端面S2の少なくとも一方における、少なくとも一部の領域を被覆していればよい。また、絶縁膜22は、端面S1および端面S2の少なくとも一方における、高電界が印加される側の全領域を被覆することが好ましい。
また、第3電極20は、第1電極12および第2電極14の内、少なくとも第3電極20により近い電極側の端面(端面S1または端面S2)を、絶縁膜22によって被覆されてなることが好ましい。
また、第3電極20は、第3電極20における、第1電極12側の端面S1の全領域と、第2電極14側の端面S2の全領域と、の双方を絶縁膜22によって被覆されていてもよい。また、第3電極20は、絶縁膜22内に配置されていてもよい。図1A~図1Cには、一例として、第3電極20の端面S1の全領域および端面S2の全領域が、絶縁膜22によって被覆された形態を、一例として示した。
絶縁膜22は、絶縁性を有し、検出器30で検出する対象の放射線Rの透過を阻害しない材料で構成すればよい。例えば、絶縁膜22は、PPS(ポリフェニレンスルファイド;Polyphenylenselfide)、PFA(ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂)、PTFA(ポリテトラフルオロエチレン)、BCP(ブロックコポリマー)、酸化ケイ素、酸化アルミ、酸化ホウ素などで構成すればよい。これらの中でも、加工性の理由から、PPSなどの有機絶縁材料を用いる事が好ましい。
絶縁膜22の膜厚は、被覆した第3電極20から有機変換層16への電荷の注入を抑制可能な厚みであればよい。絶縁膜22の膜厚とは、第3電極20と絶縁膜22との境界から絶縁膜22の表面までの最短距離で示す。絶縁膜22の膜厚は、検出素子10の構成および電圧印加部27が印加する電圧の電圧値などに応じて、調整すればよい。
次に、電圧印加部27について説明する。電圧印加部27は、第1電極12にバイアスを印加する。本実施の形態では、電圧印加部27は、第1電極12にバイアスを印加すると共に、第3電極20および第2電極14に電圧を印加する。
本実施の形態では、電圧印加部27は、第2電極14と第3電極20との電極間の電場に比べて、第3電極20と第1電極12との電極間の電場が強くなるように、第1電極12、第3電極20、および第2電極14へ電圧を印加する。
このため、第3電極20には、第1電極12より低い電圧値の電圧が印加される。また、第2電極14には、第1電極12および第3電極20より低い電圧値の電圧が印加される。なお、第1電極12と第3電極20との第1電位差は、第2電極14と第3電極20との第2電位差より大きいことが好ましい。このような電位差は、第1電極12、第3電極20、および第2電極14の少なくとも1つに印加される電圧の電圧値を調整することで、実現可能である。
本実施の形態では、電圧印加部27は、第1電極12、第3電極20、および第2電極14へ印加する電圧値を調整することで、第1電極12、第3電極20、および第2電極14を異なる電位に調整する。例えば、第1電極12の電位が最も高く、第3電極20、および第2電極14の順に電位が低くなるように、電圧を印加する。電圧印加部27による印加電圧の電圧値の調整により、第1電極12と第3電極20との第1電位差を、第2電極14と第3電極20との第2電位差より大きくすることができる。
検出部24は、第1電極12から出力される出力信号を検出する。出力信号は、有機変換層16で変換された電荷量を示す信号である。言い換えると、出力信号の大きさは、有機変換層16で検出された、放射線Rの検出エネルギーに対応する。検出部24は、有機変換層16で検出された電荷の電荷量を、チャージアンプなどで計測可能な信号に変換することで、出力信号とする。なお、本実施の形態では、説明を簡略化するために、検出部24では、第1電極12から出力信号を受付けるものとして説明する。
検出部24は、第1電極12から受付けた出力信号に基づいて、放射線Rの検出エネルギーを導出する。検出エネルギーの導出には、公知の方法を用いればよい。
―検出器の作製方法―
次に、検出器30の作製方法を説明する。検出器30の作製方法は限定されない。例えば、検出器30は、以下の手順で作製する。
まず、基板18上に第1電極12を形成する。また、絶縁膜22の絶縁体フィルムを用意し、該絶縁体フィルム上に第3電極20を形成し、更に絶縁膜22の絶縁体フィルムを積層する。この積層処理によって作製した、絶縁膜22(絶縁体フィルム)によって被覆された第3電極20を、第1電極12上に貼り付ける。次に、有機変換層16を積層した後に、第2電極14を積層することで、検出素子10を作製する。
なお、第1電極12、有機変換層16、絶縁膜22、第3電極20、第2電極14、の積層方法には、公知の成膜方法や公知の作製方法を用いればよい。
そして、第1電極12、第3電極20、および第2電極14を、電圧印加部27へ電気的に接続する。また、第1電極12を検出部24に電気的に接続する。これらの手順により、検出器30を作製する。
―検出素子の作用-
次に、検出素子10の作用について説明する。
検出素子10に放射線Rが入射し、有機変換層16へ到る。有機変換層16に到った放射線Rによって、有機変換層16内に電子eと正孔hの電子-正孔対が発生する。詳細には、有機変換層16内における、有機変換層16の厚み方向Zおよび面方向Xの様々な位置で、電子-正孔対が発生する。発生した電子-正孔対における正孔hは、第2電極14側へ移動し、電子eは、第1電極12側へ移動する。
上述したように、本実施の形態では、電圧印加部27は、第2電極14と第3電極20との電極間の電場より、バイアスが印加される第1電極12と第3電極20との電極間の電場が強くなるように、第1電極12、第3電極20、および第2電極14へ電圧を印加する。
このため、第1電極12、第3電極20、および第2電極14の各々の電極間の電位は、図2に示すものとなる。図2は、検出素子10の電位の一例を示す図である。なお、第1電極12の位置を、厚み方向Zの位置z=0として示した。また、有機変換層16における第2電極14の位置を、厚み方向Zの位置z=1として示した。また、第3電極20の厚み方向Zにおける位置を、位置z=Pとして示した。但し、位置z=Pは、0<P<1の関係を示す。
図2に示すように、第1電極12と第3電極20との第1電位差M1は、第2電極14と第3電極20との第2電位差M2より大きい。また、第2電極14と第3電極20との間の電位を示す線40Aの傾きに比べて、第3電極20と第1電極12との間の電位を示す線40Bの傾きが大きい。なお、これらの線40(線40A、線40B)の傾きは、有機変換層16内における厚み方向Zの電場の強さ(単位距離あたりの電位差)に対応する。
ここで、有機変換層16内の厚み方向Zの「単位距離あたりの電位差(線40の傾き)」が大きいほど、出力信号の大きさは大きくなる。また、有機変換層16内で発生した電子-正孔対の数が大きいほど、出力信号の大きさは大きくなる。更に、有機変換層16内で発生した電子は、その発生から消滅に至る間に移動した場所の電位差が大きいほど、出力信号は大きくなる。同様に、有機変換層16内で発生した正孔も、その発生から消滅に至る間に移動した場所の電位差が大きいほど、出力信号は大きくなる。
その結果、出力信号には、電子や正孔が移動した場所の電位差に関する影響が含まれてしまう。電子と正孔が移動する距離が常に一定で、移動する有機変換層16内の電界が常に一定であれば、電子や成功が移動した場所の電位差に関する影響は常に一定となるため、出力信号における電子-正孔対発生場所の影響を考慮する必要はない。
しかし、実際には、有機変換層16内で消滅せずに、第1電極12に到達する電子や、第2電極14に到達する正孔が存在する。この場合、電子-正孔対の発生場所が異なると、移動した場所の電位差に違いが生じるため、結果として、電子-正孔対発生場所が、出力信号の大きさに影響を与えてしまう。
また、放射線Rにより有機変換層16内に発生する電子-正孔対の数は、放射線Rが有機変換層16を通過する距離が長いほど、多くなる。そのため、放射線Rの検出感度を向上するには、有機変換層16の厚みを厚くすることにより、放射線Rにより発生する電子-正孔対の数を増やすことが求められる。しかし、有機変換層16の厚みを厚くすると、電子正孔対が発生する場所の違いによる影響が出力信号に大きく現れるという問題が発生する。
本実施の形態では、有機変換層16内、有機変換層16と第1電極12との間、および有機変換層16と第2電極14との間、の少なくとも1つに、第3電極20が設けられている。このため、第3電極20と第1電極12との第1電位差M1を、第2電極14と第3電極20との第2電位差M2より大きくすることができる。
このため、本実施の形態の検出素子10では、第2電極14と第3電極20との間の領域において、単位距離あたりの電位差が小さいため、電子や正孔が発生してから、第2電極14と第3電極20の間を移動する場合の電位差が小さくなり、その移動により出力される出力信号も小さくなる。また、第2電極14と第3電極20の間で発生した電子の大半は、第3電極20を通過して、第1電極12に到達する。
この場合、電子が移動する場所の電位差は、常に第3電極20と第1電極12の電位差と等しく、一定の電位差となるために、第3電極20から第1電極12に向かう電子の移動により出力される出力信号は、移動する電子の数と電極間の電位差のみに依存することになる。
すなわち、本実施の形態の検出素子10では、第3電極20を設けることで、有機変換層16内に電位差の小さい(第2電位差M2)領域を実現して電子-正孔対の発生位置に関する位置依存性を抑制することができる。また、検出素子10では、第3電極20を設けることで、第1電極12側の電位を高くすることができ、検出精度の低下を抑制することができる。
ここで、第3電極20を備えることで、有機変換層16の厚み方向Zにおける電子-正孔対の発生位置に関する位置依存性を抑制することができる。しかし、第3電極20を備えたことによって、第1電極12と第3電極20との電極間の電場、または、第1電極12と第3電極20との電極間の電場が、強くなる。このため、有機変換層16中を流れる暗電流が増加し、出力信号中の暗電流に起因する雑音信号が増加する場合がある。これは、強い電場により、第3電極20から有機変換層16へ電荷(電子、正孔)が注入されるためと考えられる。
そこで、上述したように、本実施の形態の検出素子10では、第3電極20は、少なくとも一部を絶縁膜22によって被覆されてなる。
このため、第3電極20から有機変換層16への電荷(電子、正孔)の注入を抑制することができ、有機変換層16の暗電流を抑制することができる。すなわち、本実施の形態の検出素子10は、出力信号中に暗電流に起因する雑音信号が含まれることを抑制することができる。
以上説明したように、本実施の形態の検出素子10は、バイアスが印加される第1電極12と、第2電極14と、有機変換層16と、第3電極20と、を備える。有機変換層16は、第1電極12と第2電極14との間に配置され、放射線Rのエネルギーを電荷に変換する。第3電極20は、有機変換層16内、有機変換層16と第1電極12との間、および有機変換層16と第2電極14との間、の少なくとも1つに設けられ、少なくとも一部を絶縁膜22によって被覆されてなる。
検出素子10は、第3電極20を備えるため、上述したように、第1電極12から出力される出力信号に、有機変換層16の厚み方向Zにおける電子-正孔対の発生位置に関する位置依存性が含まれることを抑制することができる。また、第3電極20の少なくとも一部が絶縁膜22によって被覆されてなるため、出力信号中に暗電流に起因する雑音信号が含まれることを抑制することができる。
従って、本実施の形態の検出素子10は、放射線Rの検出感度向上を図ることができる。
また、本実施の形態の検出素子10は、第3電極20の少なくとも一部が絶縁膜22によって被覆されてなる。このため、第1電極12と第3電極20と電極間と、第3電極20と第2電極14との電極間の内、より短い距離の一方の電極間の電場が、他方の電極間の電場より強くなるように電圧を印加した場合であっても、第3電極20から有機変換層16への電荷注入を効果的に抑制することができる。
また、本実施の形態の検出素子10は、第3電極20の少なくとも一部が絶縁膜22によって被覆されてなる。このため、第1電極12と第3電極20との第1距離L1と、第3電極20と第2電極14との第2距離L2と、の一方の距離が他方の10倍以上の距離の場合であっても(L2×10≦L1、または、L1×10≦L2)、第3電極20から有機変換層16への電荷注入を効果的に抑制することができる。
また、本実施の形態の検出素子10は、第3電極20の少なくとも一部が絶縁膜22によって被覆されてなる。このため、第1電極12と第3電極20との第1電位差M1と、第2電極14と第3電極20との第2電位差M2と、の一方の電位差が他方より大きい場合(例えば2倍以上の場合)であっても、第3電極20から有機変換層16への電荷注入を効果的に抑制することができる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態では、第3電極20が貫通孔26を備える形態を説明する。
図3Aは、本実施の形態の検出器30Bの一例を示す模式図である。なお、第1の実施の形態の検出器30と同じ機能構成部分には、同じ符号を付与し、詳細な説明を省略する。
検出器30Bは、検出素子10Bと、検出部24と、電圧印加部27と、を備える。検出素子10Bと、電圧印加部27と、検出部24とは、電気的に接続されている。電圧印加部27および検出部24は、第1の実施の形態と同様である。
検出素子10Bは、基板18と、第1電極12と、第2電極14と、有機変換層16と、少なくとも一部を絶縁膜22によって被覆された第3電極20と、を備える。基板18、第1電極12、第2電極14、有機変換層16、第3電極20、および絶縁膜22は、第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態では、第3電極20は、有機変換層16の厚み方向Zに貫通する、1または複数の貫通孔26を有する。
貫通孔26内には、有機変換層16の構成材料17が充填されてなることが好ましい。有機変換層16の構成材料17とは、有機変換層16を構成する材料を示す。このため、貫通孔26の内側と有機変換層16とは、同じ構成材料17によって連続した相となる。
貫通孔26の大きさおよび形状は限定されない。
なお、第3電極20が複数の貫通孔26を有する場合、第3電極20には、厚み方向Zに交差する方向(面方向X)に沿って、同じ大きさの複数の貫通孔26が等間隔に配列されてなる事が好ましい。図3Bは、第3電極20の平面図の一例である。なお、図3Bは、検出素子10Bにおける第3電極20を、検出素子10Bを厚み方向Zから視認した平面図である。すなわち、図3Bに示す第3電極20のA-A’断面図が、図3Aに示す検出器30Bの第3電極20に相当する。
複数の貫通孔26が、第3電極20の面方向Xに沿って同じ大きさで等間隔に配列されることで、検出素子10Bの面方向Xにおける位置による検出感度のばらつきを抑制することができる。
面方向Xに沿って同じ大きさおよび同じ形状の複数の貫通孔26が等間隔に配列されている場合、貫通孔26の最大長L3は、隣接する貫通孔26との最短距離L4より小さい事が好ましい(L3<L4)。なお、貫通孔26の最大長L3とは、貫通孔26の貫通方向に対して直交する断面における、最大の長さを示す。また、隣接する貫通孔26の最短距離L4は、貫通孔26の貫通方向に対して直交する平面における、隣接する貫通孔26の周縁間の最短距離を示す。
図3Bに示すように、第3電極20は、複数の貫通孔26によって、網目状のシートとして構成されていることが好ましい。なお、貫通孔26の形状は限定されない。例えば、貫通孔26の形状は、円形状、矩形状、の何れであってもよい。
貫通孔26の貫通方向は、第1電極12および第2電極14の内、第3電極20により近い位置に配置された電極(第1電極12または第2電極14)に対する垂直方向に一致することが好ましい。すなわち、貫通孔26の貫通方向は、有機変換層16の厚み方向Zに一致することが好ましい。
なお、第3電極20が貫通孔26を有する場合、貫通孔26の表面は、絶縁膜22によって被覆されていることが好ましい。
以上説明したように、本実施の形態の検出素子10Bは、第3電極20が貫通孔26を備える。
第3電極20が貫通孔26を有すると、貫通孔26内には、貫通孔26の外部に比べて強い電界が印加されることとなる。このため、本実施の形態の検出素子10Bでは、第1電極12から出力される出力信号に、有機変換層16の厚み方向Zにおける電子-正孔対の発生位置に関する位置依存性が含まれることを、更に抑制することができる。また、第3電極20の少なくとも一部が絶縁膜22によって被覆されているため、第3電極20から有機変換層16への電荷注入を抑制することができる。
従って、本実施の形態の検出素子10Bは、放射線Rの検出感度向上を更に図ることができる。
また、第3電極20が貫通孔26を有すると、有機変換層16でγ線及びX線のエネルギーを電荷に変換することを抑制することができる。このため、有機変換層16が、γ線及びX線以外の他の放射線R(β線、α線、中性子線など)のエネルギーを選択的に電荷に変換することができる。これは、有機変換層16内に入射した放射線Rに含まれるγ線及びX線が、第3電極20にあたって有機変換層16を非透過となり、有機変換層16で電荷に変換されることを抑制することができるためと考えられる。
(第3の実施の形態)
本実施の形態では、第3電極20が穴部28を備える形態を説明する。
図4は、本実施の形態の検出器30Cの一例を示す模式図である。なお、第1の実施の形態の検出器30と同じ機能構成部分には、同じ符号を付与し、詳細な説明を省略する。
検出器30Cは、検出素子10Cと、検出部24と、電圧印加部27と、を備える。検出素子10Cと、電圧印加部27と、検出部24とは、電気的に接続されている。電圧印加部27および検出部24は、第1の実施の形態と同様である。
検出素子10Cは、基板18と、第1電極12と、第2電極14と、有機変換層16と、少なくとも一部を絶縁膜22によって被覆された第3電極20と、を備える。基板18、第1電極12、第2電極14、有機変換層16、第3電極20、および絶縁膜22は、第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態では、第3電極20は、第1電極12側または第2電極14側に開口した1または複数の穴部28を有する。
穴部28内には、有機変換層16の構成材料17が充填されてなることが好ましい。このため、穴部28の内側と有機変換層16とは、同じ構成材料17によって連続した相となる。
穴部28の大きさおよび形状は限定されない。
なお、第3電極20が複数の穴部28を有する場合、第3電極20には、厚み方向Zに交差する方向(面方向X)に沿って、同じ大きさの複数の穴部28が等間隔に配列されてなる事が好ましい。
面方向Xに沿って同じ大きさおよび同じ形状の複数の穴部28が等間隔に配列されている場合、穴部28の最大長は、隣接する穴部28間の最短距離より小さい事が好ましい。なお、穴部28の最大長とは、穴部28の深さ方向に対して直交する断面における、最大の長さを示す。また、隣接する穴部28の最短距離は、穴部28の深さ方向に対して直交する平面における、隣接する穴部28の周縁間の最短距離を示す。
複数の穴部28が、第3電極20の面方向Xに沿って同じ大きさで等間隔に配列されることで、検出素子10Bの面方向Xにおける位置による検出感度のばらつきを抑制することができる。
なお、穴部28の形状は限定されない。例えば、穴部28の面方向Xに沿った断面の形状は、円形状、矩形状、の何れであってもよい。
穴部28の深さ方向は、第1電極12および第2電極14の内、第3電極20により近い位置に配置された電極(第1電極12または第2電極14)に対する垂直方向に一致することが好ましい。すなわち、穴部28の深さ方向は、有機変換層16の厚み方向Zに一致することが好ましい。
上述したように、穴部28の開口は、第1電極12側または第2電極14側に開口していればよい。なお、1つの第3電極20において、開口方向の異なる複数種類の穴部28が設けられていてもよい。例えば、1つの第3電極20に、第2電極14側に開口した穴部28と、第1電極12側に開口した穴部28と、が混在していてもよい。
なお、穴部28の開口は、第1電極12および第2電極14の内、該穴部28の設けられた第3電極20により遠い電極(第1電極12または第2電極14)側に開口していることが好ましい。具体的には、図4に示すように、第3電極20が第1電極12と有機変換層16との間に設けられている場合、第3電極20の穴部28は、第2電極14側に開口していることが好ましい。
穴部28の開口が、第1電極12および第2電極14のより遠い電極(第1電極12または第2電極14)側に開口していると、穴部28内への電界集中により、暗電流がより近い電極(第2電極14または第1電極12)へ流れる量を抑制することができる。
なお、第3電極20が穴部28を有する場合、穴部28の表面は、絶縁膜22によって被覆されていることが好ましい。
以上説明したように、本実施の形態の検出素子10Cは、第3電極20が穴部28を備える。
第3電極20が穴部28を有すると、穴部28内には、穴部28の外部に比べて強い電界が印加されることとなる。このため、本実施の形態の検出素子10Cでは、第1電極12から出力される出力信号に、有機変換層16の厚み方向Zにおける電子-正孔対の発生位置に関する位置依存性が含まれることを、更に抑制することができる。また、第3電極20の少なくとも一部が絶縁膜22によって被覆されていることから、第3電極20から有機変換層16へ電荷注入を抑制することができる。
従って、本実施の形態の検出素子10Cは、放射線Rの検出感度向上を更に図ることができる。
また、上述したように、穴部28の開口は、第1電極12および第2電極14の内、該穴部28の設けられた第3電極20により遠い電極(第1電極12または第2電極14)側に開口していることが好ましい。穴部28の開口が該電極側に開口していることで、穴部28の底部と、第1電極12と、の間に絶縁膜22を介在させることができる。
なお、第3電極20には、貫通孔26および穴部28の双方が設けられていてもよい。
(変形例1)
なお、第1の実施の形態で説明したように、第3電極20は、有機変換層16内、有機変換層16と第1電極12との間、および有機変換層16と第2電極14との間、の少なくとも1つに設けられていればよい。このため、第3電極20は、有機変換層16と第1電極12との間と、有機変換層16と第2電極14との間と、の双方に設けられていてもよい。
また、上記実施の形態で説明したように、第3電極20には、1または複数の貫通孔26、および、1または複数の穴部28、の少なくとも一方が設けられていてもよい。
図5は、本変形例の検出器30Dの一例を示す模式図である。
検出器30Dは、検出素子10Dと、検出部24と、電圧印加部27と、を備える。検出素子10Dと、電圧印加部27と、検出部24とは、電気的に接続されている。電圧印加部27および検出部24は、第1の実施の形態と同様である。
検出素子10Dは、基板18と、第1電極12と、第2電極14と、有機変換層16と、少なくとも一部を絶縁膜22によって被覆された第3電極20と、を備える。基板18、第1電極12、第2電極14、有機変換層16、第3電極20、および絶縁膜22は、第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態では、検出素子10Dは、第1電極12と有機変換層16との間と、有機変換層16と第2電極14との間と、の各々に、第3電極20を備える。第1電極12と有機変換層16との間に設けられた第3電極20を、第3電極20Aと称して説明する。また、有機変換層16と第2電極14との間に設けられた第3電極20と、第3電極20Bと称して説明する。これらの第3電極20は、上記実施の形態と同様に、絶縁膜22によって被覆されてなる。
これらの第3電極20(第3電極20A、第3電極20B)は、上記実施の形態で説明したように、貫通孔26および穴部28の少なくとも一方を備えた構成であってもよい。図5には、一例として、第3電極20Aおよび第3電極20Bの双方が、貫通孔26を備えた形態を一例として示した。なお、貫通孔26内には、上記実施の形態と同様に、有機変換層16の構成材料17が充填されている。
検出素子10Dが複数の第3電極20を備える場合、電圧印加部27は、第1電極12と、第3電極20Aと、第3電極20Bと、第2電極14と、が、互いに異なる電位となるように、電圧を印加すればよい。
具体的には、電圧印加部27は、第1電極12が最も高く、第3電極20A、第3電極20B、および第2電極14に向かって段階的に電位が低くなるように、第1電極12、第3電極20A、第3電極20B、および第2電極14に電圧を印加すればよい。
以上説明したように、本変形例の検出器30Dは、第1電極12と有機変換層16との間と、有機変換層16と第2電極14との間と、の各々に、第3電極20を備える。このように、第1電極12と有機変換層16との間と、有機変換層16と第2電極14との間と、に第3電極20(第3電極20A、第3電極20B)を設けることで、例えば、第3電極20を第1電極12だけに近接して設置した場合に、有機変換層16と第2電極14の界面に蓄積する電荷量を抑制することができる。
このため、本変形例の検出器30Dは、上記実施の形態の効果に加えて、強いスパイクノイズによる検出器30Dの誤動作を抑制することができる。
また、本実施の形態の検出素子10Dは、第3電極20(第3電極20A、第3電極20B)の少なくとも一部が絶縁膜22によって被覆されてなる。このため、第3電極20Aと第3電極20Bとの電極間の最短距離を、第1電極12と第3電極20Aとの最短距離および第3電極20Bと第2電極14との最短距離の各々の10倍以上とした場合であっても、第3電極20から有機変換層16への電荷注入を効果的に抑制することができる。
また、本実施の形態の検出素子10Dは、第3電極20(第3電極20A、第3電極20B)の少なくとも一部が絶縁膜22によって被覆されてなる。このため、第3電極20Aと第3電極20Bとの第3電位差が、第1電極12と第3電極20Aとの第4電位差および第3電極20Bと第2電極14との第5電位差の各々より小さい場合であっても、第3電極20(第3電極20A、第3電極20B)から有機変換層16への電荷注入を効果的に抑制することができる。
(変形例2)
第1の実施の形態で説明したように、第3電極20は、少なくとも一部を絶縁膜22によって被覆されてなる。
このため、第3電極20は、表面の全領域を絶縁膜22によって覆われた形態であってもよい。言い換えると、第3電極20は、絶縁膜22内に配置されていてもよい。
この場合、1つの絶縁膜22内に、有機変換層16の厚み方向Zの位置が互いに異なる複数の第3電極20を配置した構成であってもよい。
図6は、本変形例の検出器30Eの一例を示す模式図である。
検出器30Eは、検出素子10Eと、検出部24と、電圧印加部27と、を備える。検出素子10Eと、電圧印加部27と、検出部24とは、電気的に接続されている。電圧印加部27および検出部24は、第1の実施の形態と同様である。
検出素子10Eは、基板18と、第1電極12と、第2電極14と、有機変換層16と、少なくとも一部を絶縁膜22によって被覆された第3電極20と、を備える。基板18、第1電極12、第2電極14、有機変換層16、第3電極20、および絶縁膜22は、第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態では、検出素子10Eは、第1電極12と有機変換層16との間と、有機変換層16と第2電極14との間と、有機変換層16内と、の各々に、第3電極20を備える。
第1電極12と有機変換層16との間に設けられた第3電極20を、第3電極20Aと称して説明する。また、有機変換層16と第2電極14との間に設けられた第3電極20と、第3電極20Bと称して説明する。また、有機変換層16内に設けられた第3電極20を、第3電極20Cおよび第3電極20Dと称して説明する。これらの第3電極20は、上記実施の形態と同様に、絶縁膜22によって被覆されてなる。また、図6には、これらの第3電極20(第3電極20A、第3電極20B、第3電極20C、第3電極20D)の各々が、貫通孔26を備える形態を一例として示した。
なお、上記実施の形態および変形例と同様に、電圧印加部27は、第1電極12と、複数の第3電極20(第3電極20A、第3電極20B、第3電極20C、第3電極20D)の各々と、が、互いに異なる電位となるように、電圧を印加すればよい。また、複数の第3電極20は、互いに異なる電位となるように、電圧が印加される。
これらの複数の第3電極20の内の少なくとも2以上は、1つの絶縁膜22内に配置されていてもよい。言い換えると、1つの絶縁膜22内に、有機変換層16の厚み方向Zの位置が互いに異なる複数の第3電極20が配置された構成であってもよい。
図6には、第3電極20A、第3電極20B、第3電極20C、および第3電極20Dの内、第3電極20Cおよび第3電極20Dが、1つの絶縁膜22内に配置された形態を一例として示した。第3電極20Cおよび第3電極20Dは、有機変換層16内における、厚み方向Zの位置が互いに異なる、シート状の電極である。
なお、第1電極12と有機変換層16との間に、1つの絶縁膜22内に配置された厚み方向Zの位置の異なる複数の第3電極20を配置した構成であってもよい。また、第2電極14と有機変換層16との間に、1つの絶縁膜22内に配置された厚み方向Zの位置の異なる複数の第3電極20を配置した構成であってもよい。
このように、1つの絶縁膜22内に、厚み方向Zの位置の異なる複数の第3電極20を配置することで、第3電極20から有機変換層16への電荷注入を抑制したままで、より狭い領域に強い電界を加えることが可能となり、出力信号における電子-正孔対発生場所の影響を抑制することができる。
このため、本変形例の検出器30Eは、弱いエネルギーの放射線Rが有機変換層16へ入射した場合であっても、該弱い放射線Rにより発生した少ない数の電子-正孔対の計数漏れを抑制することができる。このため、本変形例の検出器30Eは、上記実施の形態の効果に加えて、より低エネルギーの放射線Rの検出感度向上を図ることができる。
(変形例3)
なお、図6には、内部に厚み方向Zの位置の異なる複数の第3電極20を有する絶縁膜22を、有機変換層16内に1つ備えた構成を示した。しかし、検出素子10Eは、内部に厚み方向Zの位置の異なる複数の第3電極20を有する絶縁膜22を、複数配置した構成であってもよい。この場合、複数の該絶縁膜22は、厚み方向Zにおける互いに異なる位置に配置すればよい。
図7は、本変形例の検出器30Fの一例を示す模式図である。
検出器30Fは、検出素子10Fと、検出部24と、電圧印加部27と、を備える。検出素子10Eと、電圧印加部27と、検出部24とは、電気的に接続されている。電圧印加部27および検出部24は、第1の実施の形態と同様である。
検出素子10Fは、基板18と、第1電極12と、第2電極14と、有機変換層16と、少なくとも一部を絶縁膜22によって被覆された第3電極20と、を備える。基板18、第1電極12、第2電極14、有機変換層16、第3電極20、および絶縁膜22は、第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態では、検出素子10Fは、図5に示す検出素子10Dの有機変換層16内に、第3電極20C、第3電極20D、第3電極20E、および第3電極20Fを配置した構成である。図7には、これらの第3電極20の内、第3電極20Cおよび第3電極20Dが1つの絶縁膜22内に配置され、第3電極20Eおよび第3電極20Gが1つの絶縁膜22内に配置された例を示した。
なお、第1電極12と有機変換層16との間に、厚み方向Zの位置の異なる複数の第3電極20を配置し、これらの複数の第3電極20を1つの絶縁膜22内に配置してもよい。また、第2電極14と有機変換層16との間に、厚み方向Zの位置の異なる複数の第3電極20を配置し、これらの複数の第3電極20を1つの絶縁膜22内に配置してもよい。また、1つの絶縁膜22内に、厚み方向Zの位置の異なる3以上の第3電極20を配置してもよい。
なお、上記実施の形態および変形例と同様に、電圧印加部27は、第1電極12と、複数の第3電極20(第3電極20A、第3電極20B、第3電極20、第3電極20D、第3電極20E、第3電極20F)の各々と、が、互いに異なる電位となるように、電圧を印加すればよい。また、複数の第3電極20は、互いに異なる電位となるように電圧が印加される。
このように、検出素子10Fが、内部に厚み方向Zの位置の異なる複数の第3電極20を有する絶縁膜22複数備えることで、第3電極20から有機変換層16への電荷注入を抑制したままで、厚み方向Zの複数の位置に、強い電界を加えた、狭い領域を形成することが可能となる。
このため、上記変形例2に比べて更に弱いエネルギーの放射線Rが有機変換層16へ入射した場合であっても、該弱い放射線Rにより発生したより少ない数の電子-正孔対の計数漏れを抑制することができる。また、より厚み方向Zの厚みの大きい有機変換層16を備えた検出素子10Fとした場合であっても、検出素子10F内に、内部に厚み方向Zの位置が異なる複数の第3電極20を有する絶縁膜22を複数配置することで、より高いエネルギーの放射線Rのデポジット量の改善と、低エネルギーの放射線Rの検出と、の双方を実現することができる。
なお、上記実施の形態で説明した検出素子10、検出素子10A1、検出素子10A2、検出素子10B、検出素子10C、検出素子10D、検出素子10E、および検出素子10Fの適用範囲は、限定されない。例えば、検出素子10、検出素子10A1、検出素子10A2、検出素子10B、検出素子10C、検出素子10D、検出素子10E、および検出素子10Fは、放射線Rを検出する各種の装置に適用可能である。具体的には、検出素子10、検出素子10A1、検出素子10A2、検出素子10B、検出素子10C、検出素子10D、検出素子10E、および検出素子10Fは、サーベイメータなどに適用できる。
以上、本発明の実施の形態および変形例を説明したが、これらの実施の形態および変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態および変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10、10A1、10A2、10B、10C、10D、10E、10F 検出素子
12 第1電極
14 第2電極
16 有機変換層
17 構成材料
20、20A、20B、20C、20D、20E、20F 第3電極
22 絶縁膜
24 検出部
26 貫通孔
27 電圧印加部
28 穴部
30、30A1、30A2、30B、30C、30D、30E、30F 検出器

Claims (14)

  1. バイアスが印加される第1電極と、
    第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、放射線のエネルギーを電荷に変換する有機変換層と、
    前記有機変換層内、前記有機変換層と前記第1電極との間、および前記有機変換層と前記第2電極との間、の少なくとも1つに設けられ、少なくとも一部を絶縁膜によって被覆された第3電極と、
    を備え
    前記第1電極と前記第3電極との第1距離と、前記第2電極と前記第3電極との第2距離と、は異なる、
    検出素子。
  2. バイアスが印加される第1電極と、
    第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、放射線のエネルギーを電荷に変換する有機変換層と、
    前記有機変換層内、前記有機変換層と前記第1電極との間、および前記有機変換層と前記第2電極との間、の少なくとも1つに設けられ、少なくとも一部を絶縁膜によって被覆された第3電極と、
    を備え、
    前記第3電極は、
    前記有機変換層の厚み方向における、前記第1電極側の端面および前記第2電極側の端面の少なくとも一方を前記絶縁膜によって被覆されてな
    前記第1電極と前記第3電極との第1距離と、前記第2電極と前記第3電極との第2距離と、は異なる、
    出素子。
  3. 前記第3電極は、前記第1電極および前記第2電極の内、少なくとも当該第3電極により近い電極側の端面を、前記絶縁膜によって被覆されてなる、
    請求項1または請求項2に記載の検出素子。
  4. バイアスが印加される第1電極と、
    第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、放射線のエネルギーを電荷に変換する有機変換層と、
    前記有機変換層内、前記有機変換層と前記第1電極との間、および前記有機変換層と前記第2電極との間、の少なくとも1つに設けられ、少なくとも一部を絶縁膜によって被覆された第3電極と、
    を備え、
    前記第3電極は、前記絶縁膜内に配置されてなる、
    出素子。
  5. バイアスが印加される第1電極と、
    第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、放射線のエネルギーを電荷に変換する有機変換層と、
    前記有機変換層内、前記有機変換層と前記第1電極との間、および前記有機変換層と前記第2電極との間、の少なくとも1つに設けられ、少なくとも一部を絶縁膜によって被覆された第3電極と、
    を備え、
    前記絶縁膜内に、前記有機変換層の厚み方向の位置が互いに異なる複数の前記第3電極が配置されてなる、
    出素子。
  6. バイアスが印加される第1電極と、
    第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、放射線のエネルギーを電荷に変換する有機変換層と、
    前記有機変換層内、前記有機変換層と前記第1電極との間、および前記有機変換層と前記第2電極との間、の少なくとも1つに設けられ、少なくとも一部を絶縁膜によって被覆された第3電極と、
    を備え、
    前記第3電極は、前記有機変換層の厚み方向に貫通する貫通孔を有する、
    出素子。
  7. 前記第3電極は、
    前記厚み方向に交差する方向に沿って、同じ大きさの複数の前記貫通孔が等間隔に配列されてなる、
    請求項に記載の検出素子。
  8. 前記貫通孔内に、前記有機変換層の構成材料が充填されてなる、
    請求項または請求項に記載の検出素子。
  9. バイアスが印加される第1電極と、
    第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、放射線のエネルギーを電荷に変換する有機変換層と、
    前記有機変換層内、前記有機変換層と前記第1電極との間、および前記有機変換層と前記第2電極との間、の少なくとも1つに設けられ、少なくとも一部を絶縁膜によって被覆された第3電極と、
    を備え、
    前記第3電極は、前記第1電極側または前記第2電極側に開口した穴部を有する、
    出素子。
  10. 前記第3電極は、
    前記有機変換層の厚み方向に交差する方向に沿って、同じ間隔を隔てて同じ大きさの複数の前記穴部が配列されてなる、
    請求項に記載の検出素子。
  11. 前記穴部内に、前記有機変換層の構成材料が充填されてなる、
    請求項または請求項10に記載の検出素子。
  12. バイアスが印加される第1電極と、
    第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、放射線のエネルギーを電荷に変換する有機変換層と、
    前記有機変換層内、前記有機変換層と前記第1電極との間、および前記有機変換層と前記第2電極との間、の少なくとも1つに設けられ、少なくとも一部を絶縁膜によって被覆された第3電極と、
    を備え、
    前記第3電極は、導電性炭素材料からなる、
    出素子。
  13. 請求項1に記載の検出素子と、
    前記第1電極にバイアスを印加する電圧印加部と、
    前記第1電極から出力される出力信号を検出する検出部と、
    を備える、検出器。
  14. 前記第1電極と、前記第2電極と、1または複数の前記第3電極の各々と、は電位が互いに異なる、
    請求項1に記載の検出器。
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