JP7026487B2 - 柱 - Google Patents
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Description
鉄筋コンクリート柱では、圧縮荷重をコンクリートで受け、引っ張り荷重および曲げ荷重を鉄筋で受けるようにしている。
そして、高層ビルでは、鉄筋コンクリート柱の本数も数十本単位で多くなる。
そのため、鉄筋コンクリート柱が耐えられる圧縮荷重にも限界があり、鉄筋コンクリート柱は所定値以上の断面積を有していることが必要となる。
その結果、鉄筋コンクリート柱が大型化せざるを得ず、構造物の重量が大きくなり、その結果、基礎や地震対策構造なども大型化せざるを得ないため、構造物のコストが上昇し、また、居住スペースやオフィススペースに対して鉄筋コンクリート柱が占めるスペースの割合が多くならざるを得ないのが現状である。
鉄筋コンクリート柱に代えコンクリート充填鋼管柱を用いる場合にも同様な事情が生じている。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、構造物の重量を軽減して構造物のコストダウンを図れ、また、居住スペースやオフィススペースに対して柱が占めるスペースの割合を小さくする上で有利な柱を提供することにある。
請求項2記載の発明は、前記柱はコンクリート柱であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記コンクリート柱はプレキャスト製であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記コンクリート柱は、コンクリート本体と、前記コンクリート本体の内部に埋設された骨組とを含んで構成されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記柱はコンクリート充填鋼管柱であることを特徴とする。
したがって、従来の柱に代えて断面積の小さい柱を使用できる。
したがって、例えば、柱を大量に使用する高層ビルにおいては構造物の重量を軽減でき、その結果、基礎や地震対策構造などの小型化、簡易化を図れ、構造物のコストを削減する上で有利となる。
また、居住スペースやオフィススペースに対して柱が占めるスペースの割合を小さくでき、居住スペースやオフィススペースを大きく確保する上で有利となる。
請求項2記載の発明によれば、従来のコンクリート柱に代えて断面積の小さいコンクリート柱を使用できる。
したがって、例えば、鉄筋コンクリート柱を大量に使用する高層ビルにおいては構造物の重量を軽減でき、その結果、基礎や地震対策構造などの小型化、簡易化を図れ、構造物のコストを削減する上で有利となる。
また、居住スペースやオフィススペースに対して鉄筋コンクリート柱が占めるスペースの割合を小さくでき、居住スペースやオフィススペースを大きく確保する上で有利となる。
請求項3記載の発明によれば、本発明のコンクリート柱を簡単に製造する上で、また、量産する上で有利となる。
請求項4記載の発明によれば、高層ビルのコストを削減する上で有利となり、また、居住スペースやオフィススペースを大きく確保する上で有利となる。
請求項5記載の発明によれば、従来のコンクリート充填鋼管柱に代えて断面積の小さいコンクリート充填鋼管柱を使用できる。
したがって、例えば、コンクリート充填鋼管柱を大量に使用する高層ビルにおいては構造物の重量を軽減でき、その結果、基礎や地震対策構造などの小型化、簡易化を図れ、構造物のコストを削減する上で有利となる。
また、居住スペースやオフィススペースに対してコンクリート充填鋼管柱が占めるスペースの割合を小さくでき、居住スペースやオフィススペースを大きく確保する上で有利となる。
まず、図1を参照して第1の実施の形態から説明する。
図1に示すように第1の実施の形態では、本発明の柱10はコンクリート柱10Aである。
コンクリート柱10Aは、鉄筋組み立て体や鉄骨などの骨組みと、この骨組みを埋設する円柱状のコンクリート本体12を含んで構成されている。本実施の形態では、コンクリート柱10Aは、骨組みとして鉄筋組み立て体が用いられた鉄筋コンクリート柱である。
コンクリート本体12の上下の端部を除いた外周面の全域には、複数の面1402からなるPCCP構造14が形成されている。
したがって、コンクリート柱10Aの外周面は、上下の端部が円筒面16で形成され、床や天井に対しての結合が円滑になされるように図られ、残りの部分が複数の面1402からなるPCCP構造14で形成されている。
コンクリート柱10Aは、プレキャスト製であり、簡単に製造でき、量産可能である。
そのため、コンクリート柱10の外周面部分はPCCP構造14により強固に補強されており、同じ断面積の円筒面のみからなるコンクリート柱に比べ、より大きな圧縮荷重に耐えることが可能となる。
したがって、従来のコンクリート柱に代えて断面積の小さいコンクリート柱10Aを使用できる。
したがって、鉄筋コンクリート柱を大量に使用する高層ビルにおいては構造物の重量を軽減でき、その結果、基礎や地震対策構造などの小型化、簡易化を図れ、構造物のコストを削減する上で有利となる。
また、鉄筋コンクリート柱の断面積を小さくできることから、居住スペースやオフィススペースに対して鉄筋コンクリート柱が占めるスペースの割合を小さくでき、居住スペースやオフィススペースを大きく確保する上で有利となる。
また、コンクリート柱10Aは、プレキャスト製である場合について説明したが、本発明は現場で型枠を組み立て、その型枠内にコンクリートを打設して構築するコンクリート柱にも無論適用される。
図2に示すように第2の実施の形態では、本発明の柱10はコンクリート充填鋼管柱10Bである。
コンクリート充填鋼管柱10Bは、鋼管20に充填されたコンクリート22を含んで構成されている。
なお、必要に応じてコンクリート22に、鉄筋組み立て体や鉄骨などの骨組みを埋設するなど任意である。
鋼管20の上下の端部を除いた外周面の全域には、複数の面1402からなるPCCP構造14が形成されている。
したがって、コンクリート充填鋼管柱10Bの外周面は、上下の端部が円筒面26で形成され、床や天井に対しての結合が円滑になされるように図られ、残りの部分が複数の面1402からなるPCCP構造14で形成されている。
そのため、コンクリート充填鋼管柱10Bの外周面部分はPCCP構造14により強固に補強されており、同じ断面積の円筒面のみからなるコンクリート充填鋼管柱10Bに比べ、より大きな圧縮荷重に耐えることが可能となる。
したがって、従来のコンクリート充填鋼管柱に代えて断面積の小さいコンクリート充填鋼管柱10Bを使用できる。
したがって、コンクリート充填鋼管柱を大量に使用する高層ビルにおいては構造物の重量を軽減でき、その結果、基礎や地震対策構造などの小型化、簡易化を図れ、構造物のコストを削減する上で有利となる。
また、コンクリート充填鋼管柱10Bの断面積を小さくできることから、居住スペースやオフィススペースに対してコンクリート充填鋼管柱10Bが占めるスペースの割合を小さくでき、居住スペースやオフィススペースを大きく確保する上で有利となる。
10A 鉄筋コンクリート柱
10Bコンクリート充填鋼管柱
12 コンクリート本体
14 PCCP構造
1402 面
16、26 円筒面
20 鋼管
22 コンクリート
Claims (5)
- 構造物を構成する柱であって、
天井に結合される前記柱の上の端部および床に結合される前記柱の下の端部の周面は円筒面で形成され、前記柱の上下の端部を除いた前記柱の周面の全域は、複数の面からなるPCCP構造で形成されている、
ことを特徴とする柱。 - 前記柱はコンクリート柱である、
ことを特徴とする請求項1記載の柱。 - 前記コンクリート柱はプレキャスト製である、
ことを特徴とする請求項2記載の柱。 - 前記コンクリート柱は、コンクリート本体と、前記コンクリート本体の内部に埋設された骨組とを含んで構成されている、
ことを特徴とする請求項2または3記載の柱。 - 前記柱はコンクリート充填鋼管柱である、
ことを特徴とする請求項1記載の柱。
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