JP7026373B2 - 光ファイバーレーザー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバーを共振器とする光ファイバーレーザー装置に関し、特にピコ秒或いはフェムト秒といった領域の高強度の短パルスを発生する光ファイバーレーザー装置に関する。
ピコ秒又はフェムト秒領域の高強度短パルスは、非常に高いエネルギーが短時間に集中するため、微細加工、分光、計量、レーザー顕微鏡、レーザーイメージングなどに応用されてきている。また、高強度短パルスを正常分散領域の高非線形光ファイバーに入射するとスーパコンティニウム現象によりスペクトルが大きく広がったスーパコンティニウム光周波数コムが実現でき、分光計量、光コヒーレンストモグラフィなどの光源として重要な役割を果たしている。これまでは高強度短パルス光源としては、チタンサファイアレーザーに代表される固体レーザーが用いられてきたが、最近の技術の進展により短パルス光ファイバーレーザーでもフェムト秒領域の高強度短パルスを発生できるようになってきている。光ファイバーレーザーは、固体レーザーに比較して、Wall-plug効率が高くグリーンである、ビーム品質が良い、放熱が良く冷却が不要、コンパクトでポータブルであり、低コストであり、高信頼性を有する、といった多くの特長がある。しかしながら現状では、光ファイバーレーザーには安定性や繰り返し周波数の点で問題も存在する。
ピコ秒又はフェムト秒領域の短パルス発生には、受動モード同期が用いられてきた。レーザー共振器中にモード同期素子として自己強度変調効果を有する高速な可飽和吸収素子(以下、SAとも称する)を置くことで、レーザーの縦モードを同期させ、ピコ秒からフェムト秒領域のパルス列を得ることができる。このとき繰り返し周波数は共振器長に反比例し、典型的には数10MHzである。このような短パルス発生のためには、高速なSAが必須である。一方、光変調器へ外部からRF信号をかけることによりモード同期をかける方法もあり、これは能動モード同期と呼ばれる。能動モード同期では通常、パルス幅はピコ秒(典型的には数10ps)領域に留まるが、高安定RF信号源を用いることで発生するパルスの安定性を高くでき、また高調波モード同期と呼ばれる手法によりパルスの繰り返し周波数を上げることもできる。
受動モード同期光ファイバーレーザー用の光ファイバー型可飽和吸収素子(SA)としては、パルスによる自己位相変調(SPM)効果に基づく非線形位相回転を利用したものが一般的であるが、このレーザー構成では原理的に共振器内の偏波コントローラーが必要で、偏波の安定性が問題となっていた。偏波が安定な偏波維持光ファイバーで構成できるレーザー構成としては20年以上前から非線形ループミラー(Nonlinear Loop Mirror:以下、NOLMとも称す)、或いは非線形増幅ループミラー(Nonlinear Amplifying Loop Mirror:以下、NALMとも称す)を利用した8の字形レーザーがよく知られている。これは光ファイバーカプラーと光ファイバー(NALMの場合には増幅用光ファイバーが加わる)とからなる光ファイバーループミラーの動作が、光が弱い場合には反射するが、光が強い場合には時計回り(以下、CWとも称す)と反時計回り(以下、CCWとも称す)光の強度の差に起因するSPMによる非線形位相シフトが生じるため、透過するようになることを利用したSAである。しかしながら、8の字形レーザーはモード同期しきい値が高いためこれまではあまり用いられてこなかった。
このような8の字形レーザーを改良したものとして、9の字形レーザーが提案され、最近注目を浴びている(特許文献1及び2、非特許文献1~4)。9の字形レーザーでは、NALM部分に非相反位相シフター(非相反偏波回転素子、ファラデー回転子)を挿入し、CWパルスとCCWパルスとに逆の非相反位相シフトを与える。これによりCW光とCCW光との間に位相バイアスを与えることができ、位相バイアスを適切に選べばSAの飽和強度を下げてモード同期しきい値を低減できるのと同時に、NALMの動作を反転、つまり低強度成分が透過して高強度成分が反射するようにできるため、8の字形レーザーよりもより簡易な構成とすることができる。
なお、光ファイバーレーザー装置に関するものではないが、光ファイバーセンサー、特に光ファイバージャイロの分野では、線形な光ファイバーループミラーで同様にCW光とCCW光とに非対称な位相変調をかけるとループの反射率が変化する、つまり強度変調がかかることがよく知られている(非特許文献5~7)。また、このような強度変調を利用した能動モード同期光ファイバーレーザーも提案されているが(非特許文献8及び9)、ループ中に増幅用光ファイバーが組み込まれておらず、非線形性を利用していないので超短パルスを可能にする受動モード同期で動作するものではない。
欧州特許出願公開第2637265号明細書 米国特許第8,873,601号明細書
Y. Ozeki et al., "A wavelength-tunable, polarization-maintaining picosecond figure-nine fiber laser," CLEO2016, no. JTu5A.119, 2016. N. Kuse et al., "All polarization-maintaining Er fiber-based optical frequency combs with nonlinear amplifying loop mirror," Opt. Express, 24, 3095-3102, 2016. T. Jiang et al., "All PM Fiber laser mode locked with a compact phase biased amplifier loop mirror," Photonics Technology Letters, vol.28, no.16, August 15, 2016. W. Hansel et al., "All polarization maintaining fiber laser architecture for robust femtosecond pulse generation," Appl. Phys. B (2017) 123: 41. doi:10.1007/s00340-016-6598-2 保立和夫等:"レーザージャイロ-光ファイバーレーザージャイロの研究動向-," 計測と制御, Vol.20, No.10, pp.937-946, Oct. 1981. 保立和夫:"解説「光ファイバージャイロの現状と将来展望」," 光学(日本光学会誌), Vol.27, No.7, pp.352-359, July 1998. B. Culshaw, "Optical fiber sensor technologies: opportunities and-perhaps-pitfalls," in Journal of Lightwave Technology, vol. 22, no. 1, pp. 39-50, Jan. 2004. M. Y. Jeon et al., "Mode-locked fiber laser gyroscope," Opt. Lett. 18, 320-322 (1993) O. G. Okhotnikov et al., "Cavity dumping of fiber lasers by phase-modulated optical loop mirrors," Opt. Lett. 21, 57-58 (1996)
本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、非線形増幅ループミラーを用いて受動モード同期の持つ超短パルス発生能力を生かしつつ、パルスの高安定性及び高繰り返し周波数化という特長を両立する優れた光ファイバーレーザー装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための光ファイバーレーザー装置は、偏波保持型の光ファイバーループと、光ファイバーループの両端に対して接続される一対の第1並列ポートを有する光カプラーと、一対の第1並列ポートに対向するように光カプラーの反対側に設けられた一対の第2並列ポートの少なくとも一方に接続される反射部材と、光ファイバーループ中に配置されるファイバー増幅部と、光ファイバーループ中において伝搬距離に関して非対称な位置に挿入される位相変調部と、位相変調部に対して任意波形の駆動信号を出力する駆動部とを備える。
上記光ファイバーレーザー装置では、駆動部が光ファイバーループ中において非対称な位置に配置される位相変調部に対して任意波形の駆動信号を出力するので、光ファイバーループを一方向に伝搬する光と、光ファイバーループを他方向に伝搬する光とに対して位相差を与えることができる。つまり、動的な位相変調部を利用した能動モード同期でのレーザーパルスの発生が可能になり、出力されるレーザーパルスの高安定性及び高繰り返し周波数化を達成できる。ここで、光ファイバーループと、光カプラーと、ファイバー増幅部とは、受動モード同期を可能にする非線形増幅ループミラー(NALM)を構成し、超短パルスの発生が容易になっている。
本発明の具体的な側面では、上記光ファイバーレーザー装置において、位相変調部は、光ファイバーループを伝搬する光の位相を変化させる位相変調器である。この場合、光ファイバーループを双方向に伝搬する光に対して、目的とする位相差を直接的に与えることができる。
本発明の別の側面では、位相変調器は、ニオブ酸リチウム導波路型位相変調器である。
本発明のさらに別の側面では、位相変調部は、光ファイバーループを伝搬する光の周波数を変化させることによって、光ファイバーループを伝搬する光の位相を変化させる光周波数シフターである。この場合、光ファイバーループを双方向に伝搬する光に対して、周波数変化を介して間接的に目的とする位相差を与えることができる。
本発明のさらに別の側面では、光周波数シフターは、音響光学変調器、ニオブ酸リチウム導波路型単一側波帯変調器、及び光ファイバー型周波数シフターのいずれかである。
本発明のさらに別の側面では、駆動部は、位相変調部に対して周期的な波形の駆動信号を出力する。この駆動信号の周期は、光ファイバーループ、光カプラー、及び反射部材によって構成される共振器についての自由スペクトル間隔又はその整数倍に対応するものとする。
本発明のさらに別の側面では、反射部材は、一対の第2並列ポートに対して接続される反射用ファイバーループを含む。この場合、共振器部分において公知の8の字形レーザーと類似する配置構成となる。
本発明のさらに別の側面では、反射部材は、一対の第2並列ポートの一方に接続される反射用ファイバーと、当該反射用ファイバーの一端に設けられるミラーとを含む。この場合、共振器部分において公知の9の字形レーザーと類似する配置構成となる。
本発明のさらに別の側面では、光ファイバーループは、非線形ファイバーを光路上に含む。この場合、光ファイバーループの波長分散特性などを調整することができる。
第1実施形態の光ファイバーレーザー装置を説明する概念図である。 図1の装置に組み込まれた位相変調器の駆動方法を説明する図である。 第2実施形態の光ファイバーレーザー装置を説明する概念図である。 図3の装置に組み込まれた周波数シフターの駆動方法を説明する図である。 第3実施形態の光ファイバーレーザー装置を説明する概念図である。 (A)は、具体的な実施例の光ファイバーレーザー装置を説明する図であり、(B)は、別の実施例の光ファイバーレーザー装置を説明する図である。 (A)~(D)は、図6(A)に示す光ファイバーレーザー装置の特性を説明する図である。 実施例の光ファイバーレーザー装置から出力された光パルスをさらに増幅した波形を示す。 (A)~(D)は、図6(B)に示す光ファイバーレーザー装置の特性を説明する図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1その他を参照して、本発明に係る第1実施形態の光ファイバーレーザー装置について説明する。
図1に示す第1実施形態の光ファイバーレーザー装置100は、偏波保持型の光ファイバーループ10と、光ファイバーループ10に接続される光カプラー20と、光カプラー20を介して光ファイバーループ10の反対側に接続される反射部材30と、光ファイバーループ10中に配置されるファイバー増幅部40と、ファイバー増幅部40に励起光PLを供給する励起部50と、光ファイバーループ10中に挿入される位相変調部61と、位相変調部61に対して任意波形の駆動信号を出力する駆動部62と、光ファイバーループ10中に配置される非線形ファイバー70とを備える。
光ファイバーループ10は、偏波保持型の光ファイバーからなるループ要素11を有する。光ファイバーループ10は、ループ要素11の他に、ファイバー増幅部40や非線形ファイバー70を含んでいる。光ファイバーループ10の両端は、光カプラー20の一対の第1並列ポート21,22に接続されている。
光カプラー20は、偏波保持型の光カプラーであり、光ファイバーループ10側に第1並列ポート21,22を有し、反射部材30側に第2並列ポート23,24を有する。光カプラー20は、例えば2本のファイバーを融着延伸した2×2カプラーである。光カプラー20は、導波路素子型の光カプラーとすることもできる。
反射部材30は、ループミラーであり、偏波保持型の反射用ファイバーループ31を有する。反射用ファイバーループ31の両端は、光カプラー20の一対の第2並列ポート23,24に接続されている。反射用ファイバーループ31の途中にはインライン型のアイソレーター35が挿入されており、反射用ファイバーループ31中では、アイソレーター35の順方向つまり時計方向にのみ光が伝搬するようになっている。反射用ファイバーループ31の途中には出力プラー33が設けられており、光ファイバーレーザー装置100によって形成されたレーザー光BOは、出力プラー33の出力ポート33aに接続された光ファイバー34を介して外部に出力される。
ファイバー増幅部40は、増幅機能を備えるようにドープされた偏波保持型の光ファイバーである。ファイバー増幅部40は、ループ要素11に接続され、光ファイバーループ10にインラインで挿入され光ファイバーループ10の一部を構成する。ファイバー増幅部40は、エルビウム(Er)などの希土類元素を添加したドープファイバーであり、光ファイバーループ10を周回する光を増幅する。ファイバー増幅部40は、例えば半導体光増幅器、ファイバーラマン増幅器などの他の増幅媒質を用いた光増幅素子に置き換えることができる。
励起部50は、励起光源51と合波カプラー52とを有する。励起光源51は、例えば半導体レーザーで構成され、例えば波長980nmの励起光を出力する。合波カプラー52は、ループ要素11を例えば波長1550nmの光が伝搬し周回することを妨げないものとなっている。励起部50を介して光ファイバーループ10に導入された励起光は、ファイバー増幅部40のドープファイバーに添加されたドーパントを励起し、出力用の共振光の波長での誘導放出を可能にする。
以上において、ファイバー増幅部40及び非線形ファイバー70を含む光ファイバーループ10と、反射部材30と、光ファイバーループ10及び反射部材30を連結する光カプラー20とは、光ファイバーレーザー装置100において出力光又はレーザー光BOのための共振器として機能する。また、光ファイバーループ10と光カプラー20とは、後述する位相変調部61とともに、非線形増幅ループミラー(NALM)100aを構成する。非線形増幅ループミラー(NALM)100aの機能については後述する。
位相変調部61は、光ファイバーループ10中に挿入されるインライン型の位相変調器61aである。位相変調器61aは、光ファイバーループ10を伝搬する共振光に対応する例えば波長1550nmの光の位相を所望のタイミングで変化させることができる。位相変調器61aは、例えばニオブ酸リチウム導波路型位相変調器で形成されている。駆動部62は、位相変調部61に対して任意波形の駆動信号を出力することができるが、この場合、位相変調部61に対して周期的な波形の駆動信号を出力する。なお、位相変調器61aについては、光カプラーと位相変調器とをLN導波路上に集積化したI-FOGチップを用いることもできる。この場合、位相変調部61と光カプラー20とを一体化した装置を光ファイバーループ10中に組み込むことになる。
位相変調部61は、光ファイバーループ10中において屈折率も考慮した伝搬距離に関して非対称な位置に挿入されている。つまり、光カプラー20から光ファイバーループ10側に出力された共振光のうち一方の第1並列ポート21から出力された光は、光ファイバーループ10を時計方向に伝搬するCW光として、ファイバー増幅部40と非線形ファイバー70とを順次通過し、その後位相変調器61aに入射する。これとは反対に、他方の第2並列ポート22から出力された光は、光ファイバーループ10を反時計方向に伝搬するCCW光として、最初に位相変調器61aに入射し、その後非線形ファイバー70とファイバー増幅部40とを順次通過する。この結果、時計方向に伝搬するCW光と、反時計方向に伝搬するCCW光とは、異なるタイミングで位相変調器61aに入射する。このことを利用すれば、位相変調器61aによって時計方向に伝搬するCW光に与えられる位相シフト量と、位相変調器61aによって反時計方向に伝搬するCCW光に与えられる位相シフト量との間に所望のシフト量差又は位相差を与えることができる。このため、位相変調器61aは、駆動部62からのRF信号によって駆動され、CW光及びCCW光に互いに異なる位相シフト量を生じさせ、光カプラー20の第1並列ポート21,22に入射する一対の共振光に所望の位相差を生じさせる。
上記のように位相変調部61によって、光ファイバーループ10を時計方向に伝搬するCW光と光ファイバーループ10を反時計方向に伝搬するCCW光とに異なる位相シフト量を与え位相バイアスを生じさせることができるので、非線形増幅ループミラー(NALM)100aにおいてCW光及びCCW光間に位相バイアスを与えることができる。つまり、非線形増幅ループミラー(NALM)100aの位相バイアスを適切に選べば、光ファイバー型可飽和吸収素子(SA)としての非線形増幅ループミラー(NALM)100aの飽和強度を下げてモード同期閾値を低減できるのと同時に、非線形増幅ループミラー(NALM)100aの動作を反転させて、低強度成分が透過して高強度成分が反射するようにできる。より具体的には、非線形増幅ループミラー(NALM)100aからの弱い光は、光カプラー20の一方の第2並列ポート23から反射用ファイバーループ31に反時計方向に入射して伝搬が阻止され、非線形増幅ループミラー(NALM)100aからの強い光は、他方の第2並列ポート24から反射用ファイバーループ31に時計方向に入射して高い透過率で伝搬する状態とできる。つまり、非線形増幅ループミラー(NALM)100aを利用した受動モード同期的な同期によって短パルス発生が可能になる。その一方で、非線形増幅ループミラー(NALM)100aによって与える位相バイアスは、位相変調部61及び駆動部62によって動的に調整できるので、能動モード同期的な動作が可能になり、短パルスを高周波で繰り返し発生させることができる。このように、第1実施形態の光ファイバーレーザー装置100は、受動モード同期と能動モード同期とがもつ特長を両立させることのできる受動・能動ハイブリッドモード同期型の光ファイバーレーザーと見ることができる。受動・能動ハイブリッドモード同期により、受動モード同期のもつフェムト秒領域での超短パルス発生能力と、能動モード同期のもつパルスの高安定性(例えば、低ジッタ、低強度雑音)及び高繰り返し周波数化(~10GHz)という特長を両立する優れた短パルス光ファイバーレーザー光源を実現できる。このような高安定な短パルス光ファイバーレーザー光源(受動・能動ハイブリッド型の光ファイバーレーザー光源)は、特に計測及び計量において重要であり、高繰り返し周波数SCコムの計量及び計測、非線形光学顕微鏡、及びRZパルス光通信などのシステムの光源としての応用が期待される。
以下、光ファイバーループ10における位相変調部61の配置について説明する。CW光であるパルス光B1に関しては、光ファイバーループ10の一端から位相変調部61までの長さ又は光路長をL1とし、CCW光であるパルス光B2に関しては、光ファイバーループ10の他端から位相変調部61までの長さ又は光路長をL2とすると、両長さL1,L2は等しくなく、L1>L2なる関係が成立している。さらに、光ファイバーループ10の端から反射用ファイバーループ31を周回する長さ又は光路長を2×L3とする。
ここで、図2に示すように、正弦波での位相変調を考える。図2のグラフにおいて横軸は時間であり、縦軸は位相である。実線で示す正弦波は、位相変調器61aによって共振光に与えられる位相変調による位相シフトを示す。また、一点鎖線で示す上下に延びる線は、CW光であるパルス光B1が位相変調器61aを通過するタイミングを示し、点線で示す上下に延びる線は、CCW光であるパルス光B2が位相変調器61aを通過するタイミングを示す。図から明らかなように、CWのパルス光B1とCCWのパルス光B2とに与える位相差が最大になるのは、CWのパルス光B1のパルス列がCCWのパルス光B2のパルス列とのちょうど中間に来るときである。このような条件は、光ファイバーレーザー装置100の共振器長L=L1+L2+2×L3として、
L1-L2=L/2
2×L3=L1-3×L2
を満たすときに成り立つ。ただし、この条件から多少ずれても得られる位相差が減少するだけである。このとき、駆動部62から位相変調器61aに供給する駆動信号であるRF電気信号の周波数fRFは、共振器長で決まる自由スペクトル間隔(FSR)と同じ、若しくはその整数倍
RF=N×FSR=N×c/(n・L)
(c:光速、n:共振器を構成する光ファイバーの屈折率、N:整数)
に合わせる必要がある。ここで、位相変調器61aに与える位相差Δφの大きさは、位相変調器61aに与えるRF電気信号の大きさで調整する。また、この手法は、非線形増幅ループミラー(NALM)100aを用いる強度変調によって能動モード同期をかける方式でもあるため、実施形態の光ファイバーレーザー装置100については、高調波能動モード同期が可能である。よって、周波数fRF=N×FSR中の整数Nは、モード次数に相当する。
以上のように、第1実施形態の光ファイバーレーザー装置100では、駆動部62が光ファイバーループ10中において非対称な位置に配置される位相変調部61に対して任意波形の駆動信号を出力するので、光ファイバーループ10を一方向に伝搬するCW光と、光ファイバーループ10を他方向に伝搬するCCW光とに対して所望の位相差を与えることができる。つまり、位相変調部61を利用した能動モード同期でのレーザーパルスの発生が可能になり、出力されるレーザーパルスの高安定性及び高繰り返し周波数化を達成できる。ここで、光ファイバーループ10と、光カプラー20と、ファイバー増幅部40と、位相変調器61aとは、受動モード同期を可能にする非線形増幅ループミラー(NALM)100aを構成し、超短パルスの発生が容易になっている。
本実施形態の光ファイバーレーザー装置100は、共振器の一端側として、光カプラー20の一対の第2並列ポート23,24に対して接続される反射用ファイバーループ31を含む。この場合、光ファイバーループ10も含めた共振器部分において公知の8の字形レーザーと類似する配置構成となる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態に係る光ファイバーレーザー装置について説明する。なお、第2実施形態に係る光ファイバーレーザー装置は、第1実施形態を変形したものであり、特に説明しない部分については、第1実施形態と同様である。
図3に示すように、第2実施形態の光ファイバーレーザー装置では、位相変調部61として周波数シフター61bを用いている。周波数シフター61bは、光ファイバーループ10中において屈折率も考慮した伝搬距離に関して非対称な位置に挿入されている。この結果、周波数シフター61bは、CWのパルス光B1とCCWのパルス光B2とに対してΔfの周波数変化を与えることで、両パルス光B1,B2に非対称な位相シフトを与えることができる。なお、第2実施形態の光ファイバーレーザー装置は、周波数シフト帰還型レーザ(FSF)として動作する。
図4は、光ファイバーループ10を伝搬するパルス光B1,B2について、周波数シフター61bによる位相変調を示している。周波数シフター61bによる位相シフト又は位相差Δφは、周波数変化をΔf、導波時間をtとして、Δφ=2πΔf・tで与えられる。位相シフトを±πの間のみで考えると、実線で示す周波数変調に伴って、CWのパルス光B1とCCWのパルス光B2とに対して例えば鋸波状の位相シフト又は位相変調を付与することができる。周波数シフター61bが非線形増幅ループミラー(NALM)100a内の非対称な位置にあるとすれば、一点鎖線で示すCWのパルス光B1と、点線で示すCCWのパルス光B2とは、異なる位相シフトを受ける。このような位相差Δφが常に同じになるためには、駆動部62が周波数シフター61bに付与するRF電気信号(ここでは鋸波状の信号もRFの概念に含めて考える)の周波数fRFは、位相変調の場合と同じく
RF=N×FSR=N×c/(n・L)
である必要がある。このときの位相差Δφは、
Δφ=2πΔf×n×(L1-L2)/c
で与えられる。したがって、両パルス光B1,B2に与えられる位相差は、周波数シフター61bの光ファイバーループ10中の位置により調整できる。ここで、位相変調器61aの配置は、非対称性があればよく、配置の自由度が比較的高い。周波数シフター61bとして、例えば音響光学変調器(AOM)を用いることができ、数10MHz程度の光周波数シフトが得られる。この他に、周波数シフター61bとして、高速なLN導波路型単一側波帯(SSB)変調器を利用することもできる。また、周波数シフター61bとして光ファイバー型周波数シフターを用いると、高出力及び高信頼性の観点で有利である。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態に係る光ファイバーレーザー装置について説明する。なお、第3実施形態に係る光ファイバーレーザー装置は、第1実施形態を変形したものであり、特に説明しない部分については、第1実施形態と同様である。
図5に示すように、第3実施形態の光ファイバーレーザー装置100は、反射部材30として、反射用ファイバー131とミラー32とを有する。反射用ファイバー131は、偏波保持型の光ファイバーであり、一端において光カプラー20の第2並列ポート23,24のうち一方(つまり第2並列ポート23)に接続され、他端においてミラー32の反射面に接合されている。反射用ファイバー131の途中には出力プラー33が設けられており、光ファイバーレーザー装置100によって形成されたレーザー光BOは、出力プラー33の出力ポート33aに接続された光ファイバー34を介して出力される。
反射部材30において、光カプラー20のうち一方(つまり第2並列ポート23)から反射用ファイバー131に入射した光は、ミラー32によって反射用ファイバー131を往復する。以上において、ファイバー増幅部40及び非線形ファイバー70を含む光ファイバーループ10と、反射部材30と、光ファイバーループ10及び反射部材30を連結する光カプラー20とは、光ファイバーレーザー装置100において出力光又はレーザー光BOのための共振器として機能する。
なお、位相変調部61としては、第1実施形態のように位相変調器61aを用いることができるが、第2実施形態のように周波数シフター61bを用いることもできる。
本実施形態の光ファイバーレーザー装置100は、共振器の一端側として、光カプラー20の一対の第2並列ポート23,24の一方のポート23に接続される反射用ファイバー131と、当該反射用ファイバー131の一端に設けられるミラー32とを含む。この場合、光ファイバーループ10も含めた共振器部分において公知の9の字形レーザーと類似する配置構成となる。
以上で説明した第1~第3実施形態の光ファイバーレーザー装置100は、ピコ秒又はフェムト秒領域の高強度短パルスを発生する光源を応用する分野、例えば微細加工、分光、計量、レーザー顕微鏡、レーザーイメージングなどの分野に応用することができる。
〔実施例1〕
図6(A)を参照して、第1実施形態に対応する実施例1について説明する。光ファイバーレーザー装置100を構成する光ファイバーは、全て偏波維持(PM)ファイバーである。光ファイバーレーザー装置100の光ファイバーループ10は、ループ要素11と、ファイバー増幅部40と、非線形ファイバー70とを含んでおり、ループ要素11は、偏波維持シングルモードファイバー(PM-SMF)で形成し、長さを25mとした。ファイバー増幅部40は、Erドープファイバー(PM-EDF)で形成し、長さを5mとした。非線形ファイバー70は、分散シフトファイバー(PM-DSF)で形成し、長さを20mとした。非線形増幅ループミラー(NALM)100aは、PM-SMF、PM-EDF、及びPM-DSFの他、1:1分岐の3dBの光カプラー20、及びニオブ酸リチウム導波路型位相変調器である位相変調器61aを備えるものとした。Erドープファイバー(PM-EDF)に対しては、レーザーダイオードからの波長980nmでポンプパワー250mWのレーザー光によって励起を行った。非線形増幅ループミラー(NALM)100aには、励起光を導入する合波カプラー52として1550/980WDMカプラーや、励起光をループ外に排出する分岐カプラー53として1550/980WDMカプラーが挿入されている。反射部材30において、反射用ファイバーループ31は、偏波維持シングルモードファイバー(PM-SMF)で形成し、長さを34mとした。反射用ファイバーループ31の途中には2つのアイソレーター35が挿入されており、30%の出力プラー33を用いている。出力プラー33の出力ポート側にも、アイソレーター135が挿入されている。以上の構成において、ファンクションジェネレーターである駆動部62から位相変調器61aに供給するRF電気信号を変調電圧0~3.5V(Vπ≒3.2V)で変調周波数0~15MHzとすることでモード同期が実現された。
図7(A)は、実施例1の光ファイバーレーザー装置を測定した結果であり、変調周波数1.64MHzでの出力パルスの光スペクトラムを示す。図7(B)は、実施例1の光ファイバーレーザー装置の自己相関波形を示し、図7(C)は、出力パルス列をオシロスコープに表示させものであり、図7(D)は、実施例1の光ファイバーレーザー装置のRFスペクトラムを示す。図8は、実施例1の光ファイバーレーザー装置から出力された光パルスを不図示の増幅器で増幅した波形を示す。以上の測定において、オートコリレーターの分解能は25fsであり、平均回数は32回である。得られたパルス光のパルス幅(Sech型)は210fsであり、スペクトル幅は17.94nmであり、帯域時間積は0.469であった。得られたパルス光の繰り返し周波数は1.54MHzであり、RFスペクトルのSN比は50dBであり、パルスパワーは3.4pJであった。モード同期は複数の変調周波数で実現し、1.64MHzを除く1.64±n×約0.1MHz(nは自然数)でモード同期が実現した。実現したどのモード同期でも繰り返し周波数は1.64MHzであり、分数モード同期が起こっていると考えられる。
〔実施例2〕
図6(B)を参照して、第3実施形態に対応する実施例2について説明する。光ファイバーレーザー装置100を構成する光ファイバーは、全て偏波維持(PM)ファイバーである。光ファイバーレーザー装置100を構成する光ファイバーループ10と、光カプラー20と、励起部50と、位相変調部61と、駆動部62とは、図6(A)に示す実施例1と同一の構成となっている。反射部材30において、ミラー32として反射率99%のファイバーフェルール型ミラーを用い、反射用ファイバー131として長さを34mの偏波維持シングルモードファイバー(PM-SMF)を用いた。この場合、光カプラー20の一対の第2並列ポート23,24のうち反射用ファイバー131に接続されていない側のポート23を出力ポートとして用いアイソレーター135を設けている。
図9(A)は、実施例2の光ファイバーレーザー装置を測定した結果であり、変調周波数1.64MHzでの出力パルスの光スペクトラムを示す。図9(B)は、実施例2の光ファイバーレーザー装置の自己相関波形を示し、図9(C)は、出力パルス列をオシロスコープに表示させものであり、図9(D)は、実施例2の光ファイバーレーザー装置のRFスペクトラムを示す。実施例2の光ファイバーレーザー装置の測定は、実施例1の光ファイバーレーザー装置の測定と同様に行われ、実施例1の光ファイバーレーザー装置と同様のパルス光が得られた。
〔その他〕
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、励起光源51及び光ファイバーループ10で使用する励起用レーザー光及び増幅レーザー光の波長は、上記に例示するものに限らず、様々なものを使用できる。
図2に示す正弦波状の位相変調すなわちRF電気信号と、図4に示す鋸波状の位相変調すなわちRF電気信号とは、いずれも単なる例示であり、光ファイバーレーザー装置100の用途などに応じて位相変調又はRF電気信号の波形を調整することができる。
位相変調部61は、光ファイバーループ10上の一箇所に限らず、複数箇所に設けることもできる。
10…光ファイバーループ、 11…ループ要素、 20…光カプラー、 21,22…第1並列ポート、 23,24…第2並列ポート、 30…反射部材、 31,131…反射用ファイバーループ、 32…ミラー、 33…出力プラー、 34…光ファイバー、 35…アイソレーター、 40…ファイバー増幅部、 50…励起部、 51…励起光源、 52…合波カプラー、 61…位相変調部、 61a…位相変調器、 61b…周波数シフター、 62…駆動部、 70…非線形ファイバー、 100…光ファイバーレーザー装置、 B1,B2…パルス光、 BO…レーザー光

Claims (9)

  1. 偏波保持型の光ファイバーループと、
    前記光ファイバーループの両端に対して接続される一対の第1並列ポートを有する光カプラーと、
    前記一対の第1並列ポートに対向するように前記光カプラーの反対側に設けられた一対の第2並列ポートの少なくとも一方に接続される反射部材と、
    前記光ファイバーループ中に配置されるファイバー増幅部と、
    前記光ファイバーループ中において伝搬距離に関して非対称な位置に挿入される位相変調部と、
    前記位相変調部に対して、光に正弦波及び鋸波状のいずれかの位相変化を生じさせる駆動信号を出力する駆動部とを備える、光ファイバーレーザー装置。
  2. 前記位相変調部は、前記光ファイバーループを伝搬する光の位相を変化させる位相変調器である、請求項1に記載の光ファイバーレーザー装置。
  3. 前記位相変調器は、ニオブ酸リチウム導波路型位相変調器である、請求項2に記載の光ファイバーレーザー装置。
  4. 前記位相変調部は、前記光ファイバーループを伝搬する光の周波数を変化させることによって、前記光ファイバーループを伝搬する光の位相を変化させる光周波数シフターである、請求項1に記載の光ファイバーレーザー装置。
  5. 前記光周波数シフターは、音響光学変調器、ニオブ酸リチウム導波路型単一側波帯変調器、及び光ファイバー型周波数シフターのいずれかである、請求項に記載の光ファイバーレーザー装置。
  6. 全体の共振器長をLとし、前記光ファイバーループにおける前記光カプラーから前記位相変調部までの距離をL1及びL2とし、前記反射部材の光路長を2×L3としたとき、
    L1-L2=L/2
    2×L3=L1-3L2
    である請求項1~のいずれか一項に記載の光ファイバーレーザー装置。
  7. 前記反射部材は、前記一対の第2並列ポートに対して接続される反射用ファイバーループを含む、請求項1~のいずれか一項に記載の光ファイバーレーザー装置。
  8. 前記反射部材は、前記一対の第2並列ポートの一方に接続される反射用ファイバーと、及び当該反射用ファイバーの一端に設けられるミラーとを含む、請求項1~のいずれか一項に記載の光ファイバーレーザー装置。
  9. 前記光ファイバーループは、非線形ファイバーを光路上に含む、請求項1~のいずれか一項に記載の光ファイバーレーザー装置。
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