JP7026350B2 - 農薬販売システム、方法、プログラム - Google Patents

農薬販売システム、方法、プログラム Download PDF

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Description

本願は、農薬販売システム、方法、プログラム及び農薬用の包装容器に関する。
近年、農薬の流通経路では様々な情報処理技術が活用されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2003-242223号公報
農作物の生産現場では、各種の農薬が用いられている。農薬は、例えば、全国農業協同組合連合会等の各種事業体を通じて農家へ供給される。そして、農薬の生産コストや流通コストは、発注単位あたりの農薬量が多ければ多いほど安価になる傾向にある。よって、経費抑制のために農薬を安価に調達することを望む農家は、発注単位あたりの農薬量が比較的多いものを調達することになる。しかし、発注単位あたりの量が比較的多い農薬の個装は、通常、容積の大きい1つの容器に充填された状態、或いは、互いに結束されて実質的に一体化された複数の小さい容器に充填された状態、或いは、複数の容器を筒型紙製ダンボールやダンボール箱などに梱包して輸送される。発注単位あたりの農薬量によっては、生産現場では既存の農薬充填設備では対応できなくなることがある。また、発注単位あたりの農薬量によっては、生産現場から流通現場において、フォークリフト等の搬送装置類を用いて搬送することが必要になる場合がある。また、農家が作付けを行う耕地の面積は、農家毎に大小様々なので、作付面積に応じた量の農薬を調達する必要があり、圃場への運搬が可能な状態で農薬が配送されることを望む農家も存在する。
そこで、本発明は、発注単位あたりの農薬量が多くなっても容易に搬送可能な農薬販売システム、方法、プログラム及び農薬用の包装容器を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明では、1つの発注単位に対し所定個数で配送される特定の農薬に関する注文のデータを受け付けると、互いに別体で梱包された所定個数の農薬が一群の農薬を構成することを明示した配送伝票を、所定個数に個装された農薬への貼着用に各々出力することにした。
詳細には、本発明は、農薬販売システムであって、農薬の注文に関するデータの入力を受け付ける入力部と、1つの発注単位に対し所定個数で配送される特定の農薬に関する注文のデータを入力部が受け付けると、配送伝票のデータが記憶されている記憶部にアクセスし、互いに別体で梱包された所定個数の農薬が注文に属する一群の農薬を構成することを明示した配送伝票を、一群を構成する所定個数に個装された農薬への貼着用に各々出力する出力部と、を備える。
上記の農薬販売システムであれば、発注単位あたりの量が比較的多い農薬であっても、1つの発注単位に対し複数個別体で配送する特別な配送形態が適用できる。よって、上記の農薬販売システムであれば、発注単位あたりの農薬量が多くても、フォークリフト等の搬送装置類を用いずに人が一人で担いで運ぶことが可能な梱包状態で配送することができ
る。また、ダンボール箱などの容器に関する廃棄物を出すこともなくなる。
なお、上記農薬販売システムは、入力部が注文のデータを受け付けると、入力部がデータを受け付けた注文が、1つの発注単位に対し1個で配送される非特定の農薬に関する注文であるか、1つの発注単位に対し所定個数で配送される特定の農薬に関する注文であるかを判別する判別部を更に備え、出力部は、入力部がデータを受け付けた注文が非特定の農薬に関する注文であることを判別部が判別した場合には、記憶部にアクセスし、非特定の農薬が単体であることを明示した配送伝票を、非特定の農薬への貼着用に出力し、入力部がデータを受け付けた注文が特定の農薬に関する注文であることを判別部が判別した場合には、記憶部にアクセスし、所定個数の農薬が1つの注文単位に属する一群の農薬を構成することを明示した配送伝票を、一群を構成する所定個数に個装された農薬への貼着用に各々出力するものであってもよい。上記の農薬販売システムがこのように構成されていれば、注文を受けて発送される農薬に貼着される配送伝票を、梱包状態に応じた配送形態に合う形態で出力することができる。
また、出力部は、一群の農薬を構成する所定個数に個装された農薬を同一の搬送先へ搬送すべき旨を明示した配送伝票を出力するものであってもよい。上記の農薬販売システムの出力部がこのように構成されていれば、同一の搬送先へ搬送すべき一群の農薬が別々の搬送先へ搬送される可能性を抑制することができる。
また、出力部は、例えば1つの発注単位に対し2個装で配送される特定の農薬に関する注文のデータを入力部が受け付けると、記憶部にアクセスし、互いに別体で梱包された2個装の農薬が注文に属する一群の農薬を構成することを明示した配送伝票を、一群を構成する2個装の農薬への貼着用に各々出力するものであってもよい。上記の農薬販売システムの出力部がこのように構成されていれば、1つの発注単位に対し2個装で配送される特定の農薬を、互いに別体の梱包状態で搬送することが可能となる。
また、上記一群の農薬を構成する農薬の個装は、何れも人力で搬送可能な重量であることが望ましい。農薬の個装がこのような重量であれば、発注単位あたりの農薬量が多くても、人が一人で担いで運ぶことが可能である。また、上記一群の農薬を構成する農薬の個装は、包装単位が20kg以上の新しい規格を採用してもよいが、最大20kgの包装単位を用いることが望ましい。20kgの包装単位であれば上記のとおり、人が一人で担いで運ぶことが可能であり、また、製造工程における農薬の充填も新たな設備投資を必要とせず、既存の設備を使うことができるからである。
また、本発明は、方法の側面から捉えることもできる。本発明は、例えば、農薬販売方法であって、農薬の注文に関するデータの入力を受け付ける入力工程と、1つの発注単位に対し所定個数で配送される特定の農薬に関する注文のデータを入力工程で受け付けると、配送伝票のデータが記憶されている記憶部にアクセスし、互いに別体で梱包された所定個数の農薬が注文に属する一群の農薬を構成することを明示した配送伝票を、一群を構成する所定個数に個装された農薬への貼着用に各々出力する出力工程と、を有するものであってもよい。
また、本発明は、プログラムの側面から捉えることもできる。本発明は、例えば、農薬販売プログラムであって、農薬の注文に関するデータの入力を受け付ける入力工程と、1つの発注単位に対し所定個数で配送される特定の農薬に関する注文のデータを入力工程で受け付けると、配送伝票のデータが記憶されている記憶部にアクセスし、互いに別体で梱包された所定個数の農薬が注文に属する一群の農薬を構成することを明示した配送伝票を、一群を構成する所定個数に個装された農薬への貼着用に各々出力する出力工程と、をコンピュータに実行させるものであってもよい。
また、本発明は、特定の農薬用の包装容器として捉えることもできる。例えば、本発明は、上記に記載の農薬販売システムにおいて特定の農薬に使用される農薬用の包装容器であって、液状、粒状または粉状の農薬が充填される包装体と、包装体の外面に設けられており、包装体が複数で1つの商品であることを示す表示物と、を備えるものであってもよい。
上記の農薬販売システム、方法、プログラム及び農薬用の包装容器であれば、発注単位あたりの農薬量が多くなっても容易に搬送可能である。
図1は、実施形態に係る農薬販売システムによって実現される農薬の流通形態の一例を示した図である。 図2は、実施形態に係る農薬販売システムを示した図である。 図3は、記憶部に格納されているデータの一例である。 図4は、コンピュータにおいて実現される情報処理のフローチャートを示した図である。 図5は、通常(非特定)の配送伝票の一例を示した図である。 図6は、特別(特定)な配送伝票の一例を示した図である。 図7は、特定の農薬の外観の第1例を示した図である。 図8は、特定の農薬の外観の第2例を示した図である。 図9は、農薬販売システムにおける注文書や注文データの流れの一例を示した図である。
以下、実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、単なる例示であり、本開示の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
図1は、実施形態に係る農薬販売システムによって実現される農薬の流通形態の一例を示した図である。本実施形態に係る農薬販売システムは、農薬メーカー4に設けられた情報処理機器で実現されており、各農家1から農薬の注文を受けた一次および二次流通2が農薬メーカー4へ送る注文データ3が入力されると、注文内容に応じた配送伝票5を発行する。農薬メーカー4では、実施形態に係る農薬販売システムから発行される配送伝票5が農薬6に貼り付けられ、注文主である農家1へ配送される。
図2は、実施形態に係る農薬販売システムを示した図である。農薬販売システム10は、コンピュータ11とプリンタ12とを備える。コンピュータ11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等
の記憶装置、入出力インタフェース等を備えるコンピュータであり、RAMに展開されたコンピュータプログラムを実行することにより各種の機能部を実現する。すなわち、コンピュータ11は、コンピュータプログラムを実行することにより、例えば、一次および二次流通から送られる注文データ3の入力を受け付ける入力部11A、印字データをプリンタ12へ送る出力部11B、入力部11Aが受け付けた入力情報を元に注文データの判別処理を行う判別部11C等の各種機能部を実現する。コンピュータ11は、農薬メーカー4の社内に設置される形態の他、インターネット上に実現されるクラウドコンピュータ、農薬メーカー4の社外に設置されたレンタルサーバ、その他の各種形態であってもよい。プリンタ12は、未使用の配送伝票5に宛先や商品名等を印字可能なプリンタである。プリンタ12が印字する配送伝票5は、1枚綴りの伝票であってもよいし、複数枚重なり合った伝票であってもよい。
入力部11Aは、一次および二次流通2から農薬メーカー4へ送られる注文データ3の入力を受け付ける入力インターフェースであり、例えば、一次および二次流通2から農薬メーカー4へインターネット経由で送られる注文データ3を自動的に検知して読み込むプログラムモジュール、一次および二次流通2から農薬メーカー4へ送られる電子メールに添付された注文データ3のファイルを読み込むGUI(Graphical User Interface)、農薬メーカー4のオペレータが手作業で入力する注文データ3の入力を受け付けるキーボード、その他各種形態のものが挙げられる。
出力部11Bは、プリンタ12へ送る印字データを出力する出力インターフェースであり、例えば、プリンタ12が汎用のネットワークプリンタであればLAN(Local Area Network)で印字データを送信するプログラムモジュール、プリンタ12がUSB(Universal Serial Bus)等のシリアルポートを通じてコンピュータ11に接続されるローカルプリンタであればシリアルポートを擁する物理インターフェースが挙げられる。
判別部11Cは、入力部11Aが受け付けたデータを元に各種の判別処理を行う機能部である。判別部11Cは、例えば、一次および二次流通2から送られた注文データ3で指定されている商品の梱包形態を、記憶部11Dに記憶されているデータを元に判別する。出力部11Bは、判別部11Cの判別結果に応じた印字データをプリンタ12へ出力する。
記憶部11Dは、注文内容や商品、配送伝票の印字内容に関するデータを格納する。記憶部11Dは、コンピュータ11に内蔵されたHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、その他の不揮発性記憶装置であってもよいし、LAN経由で繋がるネットワークドライブであってもよいし、或いはクラウド上に実現された仮想のストレージであってもよい。記憶部11Dには、例えば、次のようなデータが格納されている。
図3は、記憶部11Dに格納されているデータの一例である。記憶部11Dには、例えば、図3に示されるように、商品である農薬の梱包形態を商品ごとに規定したテーブルが格納されている。判別部11Cは、注文データ3で指定されている商品名(容量規格)に対応する梱包形態を、図3に示す商品データのテーブルを元に特定する。また、記憶部11Dには、商品データの他に、配送伝票5に印字する印字内容のデータが格納されている。
図4は、コンピュータ11において実現される情報処理のフローチャートを示した図である。以下、コンピュータ11において実現される情報処理の内容を説明する。
一次および二次流通2から送られた注文データ3を入力部11Aが受け付けると、判別部11Cは、記憶部11Dにアクセスし、入力部11Aが注文データ3を受け付けた注文で指定されている商品のデータを参照する(S101)。そして、判別部11Cは、注文された商品の梱包形態の判別を行う(S102)。すなわち、判別部11Cは、入力部11Aが注文データ3を受け付けた注文が、1つの発注単位に対し単体または複数個一体で配送される通常の配送形態の農薬(本願でいう「非特定の農薬」の一例である)に関する注文であるか、1つの発注単位に対し複数個別体で配送される特別な配送形態の農薬(本願でいう「特定の農薬」の一例である)に関する注文であるかを判別する。
ステップS102の処理で、入力部11Aが注文データ3を受け付けた注文が通常の配送形態の農薬に関する注文であると判定された場合、出力部11Bは、記憶部11Dにアクセスして配送伝票の印字内容に関するデータを取得し、通常の配送伝票をプリンタ12に印刷させる(S103)。
また、ステップS102の処理で、入力部11Aが注文データ3を受け付けた注文が特別な配送形態の農薬に関する注文であると判定された場合、出力部11Bは、記憶部11Dにアクセスして配送伝票の印字内容に関するデータを取得し、特別な配送伝票をプリンタ12に印刷させる(S104)。
図5は、通常の配送伝票の一例を示した図である。例えば、ステップS102の処理で、入力部11Aが注文データ3を受け付けた注文が通常の配送形態の農薬に関する注文であると判定された場合、出力部11Bは、ステップS103の処理で図5に示すような通常の配送伝票5A,5Cをプリンタ12に印刷させる。すなわち、例えば、ステップS102の処理で、入力部11Aが注文データ3を受け付けた注文が、1つの発注単位に対し単体で配送される通常の配送形態の農薬6A(農薬○○(A))に関する注文であった場合、出力部11Bは、図5に示す配送伝票5Aのように、宛先や品名が記されており、特記事項の無い通常の配送伝票をプリンタ12に印刷させる。プリンタ12が印刷した配送伝票5Aは、農薬6Aに貼り付けられる。また、例えば、ステップS102の処理で、入力部11Aが注文データ3を受け付けた注文が、1つの発注単位に対し複数個一体で配送される通常の配送形態の農薬6C(農薬○○(C))に関する注文であった場合、出力部11Bは、図5に示す配送伝票5Cのように、宛先や品名が記されており、特記事項の無い通常の配送伝票をプリンタ12に印刷させる。プリンタ12が印刷した配送伝票5Cは、農薬6Cに貼り付けられる。
図6は、特別な配送伝票の一例を示した図である。例えば、ステップS102の処理で、入力部11Aが注文データ3を受け付けた注文が特別な配送形態の農薬に関する注文であると判定された場合、出力部11Bは、ステップS103の処理で図6に示すような特別な配送伝票5B1,5B2をプリンタ12に印刷させる。すなわち、例えば、ステップS102の処理で、入力部11Aが注文データ3を受け付けた注文が、1つの発注単位に対し複数個別体で配送される特別な配送形態の農薬6B1,6B2(農薬○○(B))に関する注文であった場合、出力部11Bは、図6に示す配送伝票5B1,5B2のように、宛先や品名の他、互いに別体で梱包された2つの農薬(農薬6B1,6B2)が1セットである旨(すなわち、1つの注文に属する一群の農薬である旨)を明示した、特記事項のある特別な配送伝票をプリンタ12に印刷させる。プリンタ12が印刷した配送伝票5B1は、農薬6B1に貼り付けられる。また、プリンタ12が印刷した配送伝票5B2は、農薬6B2に貼り付けられる。
農作物の生産現場では、各種の農薬が用いられる。そして、農薬の生産コストや流通コストは、発注単位あたりの農薬量が多ければ多いほど安価になる傾向にある。よって、経費抑制のために農薬を安価に調達することを望む農家は、発注単位あたりの農薬量が比較的多いものを調達する。発注単位あたりの量が比較的多い農薬は、通常、図5に図示した農薬6Aのように単体で輸送され、或いは、図5に図示した農薬6Cのように複数の容器をダンボール箱などに梱包して実質的に一体化された状態で輸送される。しかし、例えば、図5に図示した農薬6Cのような梱包形態では、フォークリフト等の搬送装置類を用いる必要があり、搬送が容易でない。また、農家が作付けを行う耕地の面積は、農家毎に大小様々なので、作付面積に応じた量の農薬を調達する必要があり、圃場への運搬が可能な状態で農薬が配送されることを望む農家も存在する。
この点、上記実施形態の農薬販売システム10であれば、農薬6B1,6B2(農薬B)のように、発注単位あたりの量が比較的多い農薬について、1つの発注単位に対し複数個別体で配送する特別な配送形態が適用される。よって、農薬販売システム10であれば、発注単位あたりの農薬量が多くても(例えば、1発注単位につき40kg)、生産現場から流通現場において人が一人で担いで運ぶことが可能な2袋(1袋20kg)で運搬、
配送することができる。したがって、例えば、市街地から遠く離れた箇所にある農家や、離島で農業を営む農家に対し、通常の宅配便を利用した配送を行うことも可能となる。また、例えば、農家にとっては、開梱作業やダンボール箱などの廃棄物を出すこともなくなる。
なお、農薬6B1,6B2には、例えば、次のような表示が付されていてもよい。図7は、農薬6B1,6B2の外観の第1例を示した図である。1セットで配送されるべき農薬6B1,6B2が誤って別々に配送されるのを防ぐため、農薬6B1,6B2には、例えば、図7に示されるように、2袋で1つの商品を構成することを明示した表示が表面に付されていてもよい。また、2袋で1つの商品を構成することの明示は、例えば、袋の縁沿いに設けられていてもよい。図8は、農薬6B1,6B2の外観の第2例を示した図である。2袋で1つの商品を構成することの明示は、袋の中央部に貼着される商品名のラベルのみならず、例えば、袋の縁沿いにも目立つように印字されていてもよい。この場合、2袋で1つの商品を構成することの明示は、農薬の種類ごとに色分けされていてもよい。
また、1セットで配送されるべき農薬6B1,6B2が誤って別々に配送されるのを防ぐため、農薬6B1,6B2には、両袋を組み合わせると文字や図形が完成する印刷が表面に付されていてもよい。また、1セットで配送される農薬は、農薬6B1,6B2の2つではなく、3つ以上であってもよい。
また、配送伝票5B1,5B2には宛先や商品名がそれぞれに印刷されていたが、1セットで配送されるべき農薬6B1,6B2が誤って別々に配送されるのを防ぐため、配送伝票5B1と配送伝票5B2には、例えば、配送伝票5B1と配送伝票5B2を両方見比べないと宛先が特定できない形態で情報が印字されていてもよい。
また、1セットで配送されるべき農薬6B1,6B2が誤って別々に配送されるのを防ぐため、農薬6B1,6B2には、流通経路のチェックポイントにあるバーコードリーダやICタグ等の電子機器に対し、農薬6B1と農薬6B2が1セットである旨を通知するための情報が添付されていてもよい。農薬6B1,6B2にこのような情報が添付されていれば、流通経路にある電子機器を通じた誤配の検知により、農薬6B1,6B2が誤って別々に配送されるのを防ぐことができる。
図9は、上記農薬販売システム10における注文書や注文データの流れの一例を示した図である。上記農薬販売システム10では、例えば、各農家1から1次流通、もしくは2次流通を通して農薬メーカー4へFAXで送信された注文書の文字情報を、コンピュータ11の入力部11AがOCR(Optical Character Recognition)で電子的に読み取って
もよい。そして、電子的に読み取られた各農家1からの注文書の内容が集計されて注文データとして纏められ、農薬メーカー4の工場へ電子メール等で送信されるようにしてもよい。そして、農薬メーカー4の工場のコンピュータにおいて上記ステップS102の処理が実行され、1つの発注単位に対し複数個別体で配送される特別な配送形態の農薬である場合に、ステップS104の処理で特別な配送伝票をプリンタ12に印刷させるようにしてもよい。
また、ステップS104の処理で印刷される特別な配送伝票とは、例えば、農薬の配送業務を委託する配送業者で指定の配送伝票であってもよい。その場合、1つの発注単位に対し複数個別体で配送される特別な配送形態の農薬6B1,6B2(農薬B)の配送伝票であれば、各農薬6B1,6B2に貼着される配送伝票には、2つの農薬(農薬6B1,6B2)が1セットである旨が備考欄等に印字される。
そして、2つの農薬(農薬6B1,6B2)が1セットである旨が備考欄等に印字され
た配送伝票が貼着された農薬6B1,6B2は、配送を請け負う配送業者により、注文主の農家1へ届けられる。
《コンピュータが読み取り可能な記録媒体》
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R/W、DVD、ブルーレイディスク(ブルーレイは登録商標)、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM(リードオンリーメモリ)等がある。
1・・農家:2・・一次および二次流通:3・・注文データ:4・・農薬メーカー:5,5A,5B1,5B2,5C・・配送伝票:6,6A,6B1,6B2,6C・・農薬:10・・農薬販売システム:11・・コンピュータ:11A・・入力部:11B・・出力部:11C・・判別部:11D・・記憶部:12・・プリンタ

Claims (7)

  1. 農薬の注文に関するデータの入力を受け付ける入力部と、
    1つの発注単位に対し所定個数で配送される特定の農薬に関する注文のデータを前記入力部が受け付けると、配送伝票のデータが記憶されている記憶部にアクセスし、互いに別体で梱包された前記所定個数の農薬が前記注文に属する一群の農薬を構成することを明示した配送伝票を、前記一群を構成する所定個数に個装された農薬への貼着用に各々出力する出力部と、を備える、
    農薬販売システム。
  2. 前記入力部が注文のデータを受け付けると、前記入力部がデータを受け付けた注文が、1つの発注単位に対し1個で配送される非特定の農薬に関する注文であるか、前記特定の農薬に関する注文であるかを判別する判別部を更に備え、
    前記出力部は、
    前記入力部がデータを受け付けた注文が前記非特定の農薬に関する注文であることを前記判別部が判別した場合には、前記記憶部にアクセスし、前記非特定の農薬が単体であることを明示した配送伝票を、前記非特定の農薬への貼着用に出力し、
    前記入力部がデータを受け付けた注文が前記特定の農薬に関する注文であることを前記判別部が判別した場合には、前記記憶部にアクセスし、前記所定個数の農薬が前記注文に属する一群の農薬を構成することを明示した配送伝票を、前記一群を構成する所定個数に個装された農薬への貼着用に各々出力する、
    請求項1に記載の農薬販売システム。
  3. 前記出力部は、前記一群の農薬を構成する所定個数に個装された農薬を同一の搬送先へ搬送すべき旨を明示した前記配送伝票を出力する、
    請求項1または2に記載の農薬販売システム。
  4. 前記出力部は、1つの発注単位に対し2個装で配送される前記特定の農薬に関する注文のデータを前記入力部が受け付けると、前記記憶部にアクセスし、互いに別体で梱包され
    た2個装の農薬が前記注文に属する一群の農薬を構成することを明示した配送伝票を、前記一群を構成する2個装の農薬への貼着用に各々出力する、
    請求項1から3の何れか一項に記載の農薬販売システム。
  5. 前記一群の農薬を構成する所定個数に個装された農薬は、何れも人力で搬送可能な重量である、
    請求項1から4の何れか一項に記載の農薬販売システム。
  6. 農薬の注文に関するデータの入力を受け付ける入力工程と、
    1つの発注単位に対し所定個数で配送される特定の農薬に関する注文のデータを前記入力工程で受け付けると、配送伝票のデータが記憶されている記憶部にアクセスし、互いに別体で梱包された前記所定個数の農薬が前記注文に属する一群の農薬を構成することを明示した配送伝票を、前記一群を構成する所定個数に個装された農薬への貼着用に各々出力する出力工程と、を有する、
    農薬販売方法。
  7. 農薬の注文に関するデータの入力を受け付ける入力工程と、
    1つの発注単位に対し所定個数で配送される特定の農薬に関する注文のデータを前記入力工程で受け付けると、配送伝票のデータが記憶されている記憶部にアクセスし、互いに別体で梱包された前記所定個数の農薬が前記注文に属する一群の農薬を構成することを明示した配送伝票を、前記一群を構成する所定個数に個装された農薬への貼着用に各々出力する出力工程と、をコンピュータに実行させる、
    農薬販売プログラム。
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