JP7026268B1 - 時計部品の取付構造 - Google Patents
時計部品の取付構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7026268B1 JP7026268B1 JP2021003997A JP2021003997A JP7026268B1 JP 7026268 B1 JP7026268 B1 JP 7026268B1 JP 2021003997 A JP2021003997 A JP 2021003997A JP 2021003997 A JP2021003997 A JP 2021003997A JP 7026268 B1 JP7026268 B1 JP 7026268B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base
- parts
- decorative
- component
- mounting structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Electric Clocks (AREA)
Abstract
Description
ところで、従来、装飾部品を文字板に取り付ける方法として、上述の装飾部品を挟み込む方法の他に、例えば文字板をプラスチック成型品とし、装飾部品を嵌め込んだ後にプラスチックの一部に熱を加えて変形させることにより、装飾部品を固定する方法がある。しかしながら、量産時においては、プラスチックを熱変形させるための専用の治具が必要であり、製造コストが高くなり易い。さらに、時計のデザイン毎に治具を製作し直すとコストがより高額になる。また、同一の治具で製造できるように時計のデザインを行うと、デザイン自由度が低下するおそれがあった。
したがって、製造時の作業性を簡素化するとともに、多様なデザインに対応することができる時計部品の取付構造を提供できる。
(時計)
図1は、第1実施形態に係る時計部品の取付構造1を有する時計10の正面図である。
時計10は、例えばからくり時計である。時計10は、装飾が施されて中央に開口が形成された正面板8と、正面板8の開口内に回転可能に配置された文字板11と、文字板11よりも正面側に配置され移動可能な複数(本実施形態では3個)のベース2と、時計10の中心軸線O回りを回転して時刻を示す指針9と、を備える。図1では、文字板11及びベース2が初期位置にある状態を示している。
ベース2は、時計部品の取付構造1の一部を構成している。すなわち、時計10は、時計部品の取付構造1を有する。
図1に示すように、複数のベース2は、文字板11に対してそれぞれ相対回転可能に設けられている。各ベース2は、中心軸線O回りに等角度間隔に配置されている。第一のベース2aの表面には、第一の化粧板7aが取り付けられている。第一の化粧板7aには、数字の「11」「12」「1」が明示されている。第二のベース2bの表面には、第二の化粧板7bが取り付けられている。第二の化粧板7bには、数字の「3」「4」「5」が明示されている。第三のベース2cの表面には、第三の化粧板7cが取り付けられている。第三の化粧板7cには、数字の「7」「8」「9」が明示されている。
図2に示すように、時計部品の取付構造1は、上述のベース2と、装飾部品4(請求項の時計部品)と、固定部品6(図4及び図5参照)と、化粧板7と、を有する。時計部品の取付構造1は、宝石等の装飾部品4を時計10の文字板11(本実施形態ではベース2)に固定するための構造である。
図2及び図3に示すように、ベース2は、時刻を示す数字が記載された(化粧板7が取り付けられた)本体部15と、本体部15から中心軸線O側に延びた柄部16と、収容部18と、保持部17と、を有する。ベース2は、本体部15、柄部16、収容部18及び保持部17を樹脂材料で一体的に成型することにより形成されている。
変形部22は、ベース2を厚み方向に貫通する複数の孔32の間に設けられている。変形部22は、本体部15と同一平面上に設けられている。本実施形態において、孔32は2個設けられている。2個の孔32は、正面から見て、ベース2の上下方向に互いに離間するように設けられている。変形部22は、2個の孔32の間において、ベース2の左右方向に一対設けられている。一対の変形部22は、正面から見て、それぞれベース2の幅方向に沿う細長い直線状に形成されている。一対の変形部22は、上下方向において同じ位置に設けられている。つまり、一対の変形部22は、正面から見て、直線状の1本の軸(第一軸C)と同軸上に設けられている。第一軸Cは、ベース2の本体部15と同一平面上に設けられている。一対の変形部22のうち互いに対向する側(幅方向の内側)に位置する内端部は、詳しくは後述する第一延在部24に接続されている。換言すれば、一対の変形部22は、第一延在部24を介して連結されている。一対の変形部22のうち内端部と反対側の端部(外端部)は、ベース2の本体部15とそれぞれ接続されている。変形部22は、細長い直線状に形成されることにより、本体部15と比較して剛性が低くなっている。これにより、変形部22は、本体部15に対して、第一軸Cをねじり中心として捩れるように弾性変形する。
始めに、装飾部品4をベース2に取り付ける。装飾部品4を取り付ける際には、まず、作業者が指等でベース2の第二延在部26を図4の矢印Dの方向に傾ける。第二延在部26を傾けると、変形部22が捩れるように弾性変形する。これに伴って、第一延在部24の先端部34は、装飾部品4を指向する向きから、表側(図3の紙面手前側)へ向くように、第一延在部24が第一軸C回りに回転する。第一延在部24が回転することにより、収容部18の開口が開放される。作業者は、第二延在部26を傾けた状態に維持しながら、すなわち収容部18を開放した状態に維持しながら、ベース2の表側から収容部18に装飾部品4を収容する。次に、作業者は、第二延在部26から指を離して、保持部17の変形状態を解除する。これにより、再び第一延在部24の先端部34が開口の一部を塞ぐ。よって、収容部18に収容された装飾部品4は、第一延在部24の先端部34及び係止爪35によって係止され、ベース2に取り付けられる。
次に、上述の時計部品の取付構造1の作用、効果について説明する。
本実施形態の時計部品の取付構造1によれば、時計部品の取付構造1は、弾性変形する保持部17が一体的に設けられるベース2と、時計部品(装飾部品4)と、固定部品6と、を備える。装飾部品4は、保持部17を変形させることによりベース2に着脱可能に取り付けられる。固定部品6は、ベース2に取り付けられ、保持部17の変形を不能にすることにより装飾部品4をベース2に固定する。ベース2と一体的に設けられた保持部17が弾性変形することにより、ベース2に装飾部品4を取り付けることができる。ベース2と保持部17とは一体形成されているので、装飾部品4を取り付けるために複数の部品を用いる従来技術と比較して、部品点数を削減できる。また、ベース2に対して保持部17を弾性変形させるだけで容易に装飾部品4を取り付けることができるので、製造時の作業性を向上できる。ベース2に装飾部品4を取り付けた後、ベース2に固定部品6を取り付けることにより、保持部17の弾性変形が不能となる。これにより、例えば衝撃等により保持部17が不意に弾性変形してしまうことを抑制できる。すなわち、一度ベース2に取り付けられた装飾部品4が、ベース2から不意に外れることを抑制できる。よって、簡素な構成により、確実に装飾部品4を固定することができる。さらに、熱溶着により固定する従来技術とは異なり、専用の治具を必要としない。このため、例えば装飾部品4の個数や位置等のデザイン上の制約を受けることなく、ベース2の任意の位置に装飾部品4を取り付けることが可能となる。よって、時計10のデザイン自由度を向上できる。
したがって、製造時の作業性を簡素化するとともに、多様なデザインに対応することができる時計部品の取付構造1を提供できる。
次に、本発明に係る第2実施形態について説明する。図6は、第2実施形態に係る時計部品の取付構造201において固定部品206の図示を省略した正面図である。図7は、第2実施形態に係る時計部品の取付構造201の正面図である。第2実施形態では、化粧板が固定部品206として機能する点で上述した第1実施形態と相違している。
次に、本発明に係る第3実施形態について説明する。図8は、第3実施形態に係る時計部品の取付構造301の斜視図である。図9は、第2実施形態に係る時計部品の取付構造301において化粧板307の図示を省略した斜視図である。図10は、図8のX-X線に沿う断面図である。第3実施形態では、保持部317の構成が上述した第1実施形態と相違している。
例えば、上述の各実施形態では、宝石等の装飾部品4を時計部品とする場合を例に説明したが、これに限られない。時計部品は、時計10に設けられる部品であればよく、装飾部品4に限定されない。
第1実施形態において、固定部品6は歯車部品としたが、これに限られない。ベース2の裏側から保持部17の回転を抑制する構成であればよく、固定部品6の形状は歯車でなくてもよい。但し、より部品点数を削減しつつ作業の工程数を減少できる点において、からくり時計10を作動させるための歯車を固定部品6として兼用した本実施形態の構成は優位性がある。
2,202,302 ベース
4 装飾部品(時計部品)
6,206,306 固定部品
10 時計
11 文字板
15 本体部
17,217,317 保持部
22,222,322 変形部
24,225,324 第一延在部
26 第二延在部
C 第一軸
Claims (7)
- 弾性変形する保持部が一体的に設けられたベースと、
前記保持部を変形させることにより前記ベースに着脱可能に取り付けられる時計部品と、
前記ベースに取り付けられ、前記保持部の変形を不能にすることにより前記時計部品を前記ベースに固定する固定部品と、
を備える時計部品の取付構造。 - 前記時計部品は、前記ベースの表側から取り付けられ、
前記固定部品は、前記ベースの裏側に取り付けられ、前記裏側から前記保持部を押さえる
請求項1に記載の時計部品の取付構造。 - 前記保持部は、
前記ベースの本体部と接続される変形部と、
前記変形部を変形させることにより前記本体部に対して第一軸を回転中心として回転するとともに、前記時計部品のある方向へ延びる第一延在部と、
前記第一延在部と一体回転するとともに、前記ベースの前記裏側へ延びる第二延在部と、
を有し、
前記固定部品は、前記第二延在部を回転不能に押さえる
請求項2に記載の時計部品の取付構造。 - 前記固定部品は、歯車であり、
前記歯車は、時計の文字板に対して前記ベースを回転させる
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の時計部品の取付構造。 - 前記時計部品は、前記ベースの表側から取り付けられ、
前記保持部は、前記時計部品を前記表側から保持し、
前記固定部品は、前記ベースの前記表側に取り付けられ、前記表側から前記保持部を押さえる
請求項1に記載の時計部品の取付構造。 - 前記固定部品は、化粧板である
請求項5に記載の時計部品の取付構造。 - 前記時計部品は、装飾部品である
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の時計部品の取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021003997A JP7026268B1 (ja) | 2021-01-14 | 2021-01-14 | 時計部品の取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021003997A JP7026268B1 (ja) | 2021-01-14 | 2021-01-14 | 時計部品の取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP7026268B1 true JP7026268B1 (ja) | 2022-02-25 |
JP2022108828A JP2022108828A (ja) | 2022-07-27 |
Family
ID=81125402
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021003997A Active JP7026268B1 (ja) | 2021-01-14 | 2021-01-14 | 時計部品の取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7026268B1 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012013448A (ja) * | 2010-06-29 | 2012-01-19 | Citizen Holdings Co Ltd | 台座 |
JP2016527521A (ja) * | 2013-08-05 | 2016-09-08 | ドルチェ・アンド・ガッバーナ・エッセ・エルレ・エルレDolce & Gabbana S.R.L. | 時計の文字盤に宝石を固定するシステム及びその宝石を固定するシステムを備えた時計 |
-
2021
- 2021-01-14 JP JP2021003997A patent/JP7026268B1/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012013448A (ja) * | 2010-06-29 | 2012-01-19 | Citizen Holdings Co Ltd | 台座 |
JP2016527521A (ja) * | 2013-08-05 | 2016-09-08 | ドルチェ・アンド・ガッバーナ・エッセ・エルレ・エルレDolce & Gabbana S.R.L. | 時計の文字盤に宝石を固定するシステム及びその宝石を固定するシステムを備えた時計 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2022108828A (ja) | 2022-07-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6364763B2 (ja) | ケース、及び時計 | |
JP2006201165A (ja) | 回転カバーベゼルを有する時計ケース | |
JP3467680B2 (ja) | 回転ベゼルの取付構造及びこれを備えた時計 | |
JP2989753B2 (ja) | オルゴールの演奏部ユニット及びこれを備えたオルゴール | |
JP7026268B1 (ja) | 時計部品の取付構造 | |
JP6492928B2 (ja) | 時計および時計の製造方法 | |
JP4834322B2 (ja) | メータ装置 | |
JP2015175718A (ja) | 輪列機構、ムーブメント及び時計 | |
JP6924417B2 (ja) | ケース、ケースの製造方法および時計 | |
JP2008307320A (ja) | 装飾部材固定装置、腕時計及び装飾部材固定装置の製造方法 | |
JP4745355B2 (ja) | 駆動装置 | |
JP7571721B2 (ja) | モジュールの製造方法、時計の製造方法、モジュールの分解方法、時計の分解方法、モジュールおよび時計 | |
JP6303336B2 (ja) | 固定ケース、時計及び外装部材の固定方法 | |
JP7567767B2 (ja) | 電子機器および時計 | |
JP2021043111A (ja) | 輪列規正機構、時計用ムーブメントおよび時計 | |
JP7004252B2 (ja) | モジュールおよび時計 | |
JP4820522B2 (ja) | 機械式クロノグラフ時計 | |
JP6783892B2 (ja) | 時計 | |
CN117502787A (zh) | 一种快拆结构及可穿戴设备 | |
JP2024113218A (ja) | 腕装着機器 | |
JP2022027998A (ja) | 文字板、モジュール、および時計 | |
JP2001013268A (ja) | 時 計 | |
JP2003043165A (ja) | バンド取付構造 | |
JP5777427B2 (ja) | 時計及び時計の組み立て方法 | |
JP2006020966A (ja) | パチンコ機の遊技盤取付構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210114 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20210510 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220201 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220214 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7026268 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |