JP7025996B2 - 荷重センサ、物品および荷重検知方法 - Google Patents

荷重センサ、物品および荷重検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、印加される荷重を検知する荷重センサ、物品および荷重検知方法に関する。
印加される荷重を検知するセンサとしては、荷重の印加に応じて伸縮するバネなどの弾性体、圧力センサ、歪みセンサなどを用いたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2010-210469号公報
上述した弾性体、圧力センサ、歪みセンサなどを用いたセンサにおいては、センサの土台などの一点(固定部)を、印加される荷重を測定する測定対象部に取り付ける必要がある。ここで、固定部が変形すると荷重を正確に検知することができないので、固定部には、強度の高い部材からなる強固な構造体が用いられる。しかしながら、このような強固な構造体を測定対象部に取り付けると、荷重の印加に応じて、測定対象部にダメージを与えてしまう(例えば、傷を生じさせてしまう)ことがある。
本発明の目的は、上述した課題を解決し、測定対象部へのダメージを抑制しつつ、測定対象部に印加される荷重を検知することができる荷重センサ、物品および荷重検知方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る荷重センサは、印加される荷重を検知する荷重センサであって、イオン導電性高分子層の両面に電極層が設けられ、前記荷重の印加に応じて変形し、該変形に応じた信号を出力するポリマー素子を有し、前記ポリマー素子は、前記荷重が印加されていない状態において非平面状に設けられている。
また、本発明に係る荷重センサにおいて、前記荷重の印加に応じて変形する変形部材をさらに有し、前記ポリマー素子は、前記変形部材の変形に応じて変形することが好ましい。
また、本発明に係る荷重センサにおいて、前記ポリマー素子は、前記変形部材に取り付けられ、前記ポリマー素子が取り付けられた変形部材の周囲に設けられた緩衝材をさらに有し、前記緩衝材を介して、前記荷重が前記変形部材に印加されることが好ましい。
また、本発明に係る荷重センサにおいて、前記ポリマー素子は、湾曲しており、前記荷重の印加に応じて、曲率が小さくなるように、または、曲率が大きくなるように変形することが好ましい。
また、本発明に係る荷重センサにおいて、前記ポリマー素子は、屈曲しており、前記荷重の印加に応じて、屈曲角が小さくなるように、または、屈曲角が大きくなるように変形することが好ましい。
また、本発明に係る荷重センサにおいて、前記イオン導電性高分子層および前記電極層の積層体を覆うカバーフィルムをさらに備えることが好ましい。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る物品は、上述したいずれかの荷重センサを備える。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る荷重検知方法は、印加される荷重を検知する荷重検知方法であって、イオン導電性高分子層の両面に電極層が設けられ、前記荷重の印加に応じて変形し、変形に応じた信号を出力するポリマー素子を有し、前記ポリマー素子は、前記荷重が印加されていない状態において非平面状に設けられている荷重センサに荷重を印加するステップと、前記荷重の印加に応じて変形する前記ポリマー素子から出力される信号に応じて前記印加された荷重を検知するステップと、を含む。
本発明に係る荷重センサ、物品および荷重検知方法によれば、測定対象部へのダメージを抑制しつつ、測定対象部に印加される荷重を検知することができる。
本発明の第1の実施形態に係る荷重センサの要部構成の一例を示す図である。 図1に示す荷重センサの荷重の印加時の状態を示す図である。 図1に示すEAPセンサの要部構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る荷重センサの要部構成の他の一例を示す図である。 図4に示す荷重センサの荷重の印加時の状態を示す図である。 図1に示すEAPセンサの要部構成の他の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る荷重センサの要部構成の一例を示す図である。 図7に示す荷重センサの荷重の印加時の状態を示す図である。 実施例1に係る荷重センサにおける印加された荷重に対する発生電位を示すグラフである。 実施例2に係る荷重センサにおける印加された荷重に対する発生電位を示すグラフである。 実施例3に係る荷重センサにおける印加された荷重に対する発生電位を示すグラフである。 実施例4に係る荷重センサにおける印加された荷重に対する発生電位を示すグラフである。 実施例5に係る荷重センサにおける印加された荷重に対する発生電位を示すグラフである。 実施例6に係る荷重センサにおける印加された荷重に対する発生電位を示すグラフである。 実施例7に係る荷重センサにおける印加された荷重に対する発生電位を示すグラフである。 実施例8に係る荷重センサにおける印加された荷重に対する発生電位を示すグラフである。 実施例9に係る荷重センサにおける印加された荷重に対する発生電位を示すグラフである。 実施例10に係る荷重センサにおける印加された荷重に対する発生電位を示すグラフである。 実施例11に係る荷重センサにおける印加された荷重に対する発生電位を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る荷重センサ10の要部構成を示す断面図である。本実施形態に係る荷重センサ10は、測定対象部に取り付けられ、測定対象部に印加される荷重を検出するものである。
図1に示す荷重センサ10は、変形部材11と、EAP(Electroactive Polymers)センサ12とを備える。
変形部材11は、円筒状の部材であり、図2に示すように、荷重の印加により変形する。変形部材11の材質としては、ポリ塩化ビニル(Polyvinyl chloride:PVC)、ナイロンなどを用いることができる。ただし、変形部材11の材質は、これらに限られるものではなく、荷重の印加に応じて変形すれば、荷重センサ10の機能を損なわない範囲で、任意の材質を用いることができる。また、変形部材11のサイズ(直径)も、検知する荷重の大きさなどに応じて、適宜、設定することができる。また、変形部材11は、必ずしも円筒状である必要は無く、荷重の印加に応じて変形すれば、任意の形状とすることができる。
EAPセンサ12は、例えば、粘着性を有する保護フィルムにより、円筒状の変形部材11の外表面に、周方向の一部に沿って配置(固定)される。すなわち、EAPセンサ12は、荷重が印加されていない状態において、非平面状に(図1では湾曲して)配置される。図2に示すように、変形部材11の上部から測定対象部に向かって荷重が印加されると、変形部材11は上下方向に潰れるように変形する。EAPセンサ12は、変形部材11が変形した場合に、曲率が大きくなる部分に配置されている。EAPセンサ12は、変形部材11の変形に伴って、曲率が大きくなるように変形する。なお、図1においては、EAPセンサ12が測定対象部に当接する例を示しているが、これに限られるものではなく、変形部材11が測定対象部に当接していてもよい。
EAPセンサ12は、変形部材11の変形に伴って変形し、その変形に応じた信号(電気信号)を出力する。
図3は、EAPセンサ12の要部構成の一例を示す図であり、特に、EAPセンサ12が有するポリマー素子121の概略構成例(Z-X断面構成例)を示す図である。
図3に示すように、EAPセンサ12は、高分子層122(イオン導電性高分子層)と、電極層123A,123Bとを備えるポリマー素子121を有する。
高分子層122は、スルホン酸基またはカルボン酸基といった極性基を有するフッ素系樹脂(例えば、デュポン株式会社製のナフィオン(登録商標))などのイオン導電性高分子により構成される。なお、高分子層122を構成する材料はこれに限られるものではない。高分子層122は、イオン物質が含浸されたイオン伝導性高分子化合物により構成される。「イオン物質」とは、高分子層122内を伝導することが可能なイオン全般を指しており、有機物質であっても無機物質であってもよい。例えば、イオン物質としては、水素イオン、金属イオン単体、またはそれら陽イオンおよび/または陰イオンと極性溶媒とを含むもの、あるいはイミダゾリウム塩などのそれ自体が液状である陽イオンおよび/または陰イオンを含むものなどを含むが、これらに限られるものではない。
電極層123A,123Bは、高分子層122のZ方向の両面に、高分子層122を挟むようにして設けられている。すなわち、ポリマー素子121は、高分子層122を電極層123A,123Bが挟むように積層された積層体である。電極層123A,123Bはそれぞれ、高分子層122を構成する高分子材料中にカーボンブラックを配合して構成される。電極層123A,123Bにはそれぞれ、電気信号の取り出し用の配線が接続されるが、図3においては記載を省略している。
ポリマー素子121(EAPセンサ12)が外力を受けて、例えば、図3のZ軸の正方向(電極層123B側)に変形(湾曲)すると、高分子層122では、電極層123B側が圧縮し、電極層123A側が伸張する。すると、高分子層122に含まれる陽イオンが内圧の低い電極層123A側に移動し、電極層123A側では陽イオンが密となり、電極層123B側では陽イオンが疎となる。そのため、電極層123Aと電極層123Bとに電位差が生じ、この電位差が電極層123A,123Bに接続された電気信号の引き出し用の配線から電気信号として出力される。
なお、一般に、EAPセンサ12(ポリマー素子121)は、略平面状に形成される。このEAPセンサ12を平面状の台座の上に配置して荷重を印加しても、EAPセンサ12は変形せず、EAPセンサ12から電気信号は出力されない。一方、本実施形態においては、上述したように、EAPセンサ12(ポリマー素子121)は、荷重が印加されていない状態において、変形部材11の外表面に非平面状に配置されており、変形部材11の変形に応じて変形する。ポリマー素子121の変形に応じて、電極層123Aと電極層123Bとの間に電位差が生じ、この電位差が電気信号としてEAPセンサ12から出力される。
次に、本実施形態に係る荷重センサ10を用いた荷重検知方法について、図1,2を参照して説明する。
まず、EAPセンサ12が配置された変形部材11を、図1に示すように、測定対象部上に配置する。ここで、EAPセンサ12は、円筒状の変形部材11の外表面に沿って、非平面状に設けられている。すなわち、EAPセンサ12(ポリマー素子121)は、荷重が印加されていない状態において非平面状(図1においては、湾曲状)に設けられている。
図1に示す状態から、図2に示すように、変形部材11を介して測定対象部に向かう方向に荷重が印加されると、変形部材11は、EAPセンサ12が貼り付けられた部分の曲率が大きくなるように変形する。変形部材11の変形に応じて、EAPセンサ12のポリマー素子121も曲率が大きくなるように変形する。ポリマー素子121の変形に応じて、EAPセンサ12から信号が出力され、この信号を検出することで、印加された荷重を検出することができる。
荷重の印加に応じてEAPセンサ12(ポリマー素子121)が変形し、その変形に応じた信号が出力されることで、印加された荷重を検知することができる。また、変形部材11およびEAPセンサ12は、荷重の印加に応じて変形する程度の柔軟性を有する。そのため、測定対象部に押圧されても、測定対象部へのダメージ、例えば、傷を生じさせる可能性は少ない。したがって、測定対象部へのダメージを抑制しつつ、測定対象部に印加される荷重を検知することができる。
なお、本実施形態においては、円筒状の変形部材11にEAPセンサ12を固定して、EAPセンサ12を非平面状に保持する例を用いて説明したが、これに限られるものではない。変形部材11は、EAPセンサ12を非平面状に保持し、変形部材11の変形に応じてEAPセンサ12を変形させることが可能であれば、任意の形状とすることができる。また、荷重が印加されていない状態において、EAPセンサ12を非平面状に保持することができれば、必ずしも変形部材11を設ける必要は無い。
また、本実施形態においては、EAPセンサ12(ポリマー素子121)が、荷重の印加に応じて、曲率が大きくなるように変形する例を用いて説明したが、これに限られるものではない。EAPセンサ12(ポリマー素子121)は、荷重の印加に応じて、曲率が小さくなるように変形してもよい。
また、本実施形態においては、EAPセンサ12(ポリマー素子121)が、荷重が印加されていない状態において、湾曲している(円弧状をしている)例を用いて説明したが、これに限られるものではない。例えば、EAPセンサ12(ポリマー素子121)が、図4に示すように、屈曲していてもよい(折れ曲がっていてもよい)。この場合、変形部材11としては、例えば、図4に示すように、台形の部材を用いることができる。台形の変形部材11は、平行な二辺のうち、短い方の辺が屈曲したEAPセンサ12に当接するように配置される。そして、荷重が印加されると、図5に示すように、EAPセンサ12を押し広げるようにして、変形部材11が潰れる(変形する)。すなわち、EAPセンサ12は、荷重の印加に応じて、屈曲角が大きくなるように変形し、その変形に応じた信号を出力する。このように、EAPセンサ12が屈曲していても、荷重を検知することができる。なお、EAPセンサ12は、荷重の印加に応じて、屈曲角が小さくなるように変形してもよい。
また、本実施形態においては、EAPセンサ12は、高分子層122(イオン導電性高分子層)の両側を電極層123A,123Bで挟んだ積層体(ポリマー素子121)を備える例を用いて説明したが、これに限られるものではない。EAPセンサ12は、図6に示すように、高分子層122および電極層123A,123Bの積層体を覆うカバーフィルム124をさらに備えていてもよい。カバーフィルム124は、水分の透過を抑制可能な材質、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)などで構成される。また、カバーフィルム124としては、無機金属層を有するバリアフィルムを用いることができる。カバーフィルム124は、高分子層122および電極層123A,123Bの積層体への水分の侵入を抑制するように、積層体全体を覆う。
高分子層122および電極層123A,123Bの積層体をカバーフィルム124で覆うことで、温度や湿度によらず、EAPセンサ12は安定した特性を発現することができる。
このように本実施形態においては、荷重センサ10は、高分子層122(イオン導電性高分子層)の両面に電極層123A,123Bが設けられ、荷重の印加に応じて変形し、変形に応じた信号を出力するポリマー素子121を有し、ポリマー素子121は、荷重が印加されていない状態において非平面状に設けられている。
荷重の印加に応じてポリマー素子121が変形し、その変形に応じた信号が出力されることで、印加された荷重を検知することができる。また、変形部材11およびポリマー素子121(EAPセンサ12)は、荷重の印加に応じて変形する程度の柔軟性を有する。そのため、測定対象部に押圧されても、測定対象部へのダメージ、例えば、傷を生じさせる可能性は少ない。したがって、測定対象部へのダメージを抑制しつつ、測定対象部に印加される荷重を検知することができる。
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態に係る荷重センサ10Aの要部構成を示す断面図である。
図7に示す荷重センサ10Aは、図1に示す荷重センサ10と比較して、緩衝材13を追加した点が異なる。
緩衝材13は、EAPセンサ12が取り付けられた変形部材11の周囲を覆うように設けられている。緩衝材13は、変形部材11に印加される荷重を緩衝する緩衝機能を有する。緩衝材13は、例えば、エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂などで構成されるが、これに限られるものではなく、緩衝機能を有していれば、荷重センサ10Aの機能を損なわない範囲で、任意に材質により構成することができる。
変形部材11の変形の程度には限度がある。そのため、限度を超える変形を生じさせるような大きな荷重が印加された場合には、印加された荷重を正確に検知することができない。
本実施形態に係る荷重センサ10Aにおいては、図8に示すように、緩衝材13を介して変形部材11に荷重が印加される。緩衝材13を介して荷重が印加されることで、変形部材11自体に印加される荷重が減少するので、より大荷重の検知が可能となる。
上述した本発明に係る荷重センサ10,10Aは、工業や農業に代表される産業上利用可能な分野において、荷重を検出する機能を備える種々の物品に適用することが可能である。
次に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
(実施例1)
本実施例では、1cm×5cm(幅×長さ)の長方形状のポリマー素子を以下のようにして作製した。
まず、分散媒に導電性材料粉末と導電性高分子とを分散させた塗料をイオン導電性高分子膜の両面に塗布した。次に、分散媒を揮発させて、イオン導電性高分子膜の両面に電極層を形成するとともに、イオン導電性高分子膜に陽イオン物質を含浸させた。その後、イオン導電性高分子膜(イオン導電性高分子層)および電極層を所定の大きさ(1cm×5cm)に裁断して、ポリマー素子を作製した。イオン導電性高分子膜の厚さは100μmであった。また、イオン導電性高分子膜の両面に形成された電極層の厚さは15μmであった。
次に、作製したポリマー素子に電気信号の引き出し用の配線を取り付けた上で、2cm×6cm(幅×長さ)のPETフィルム(カバーフィルム)の中央部に配置した。そして、PETフィルムの外周から5mmの幅の領域に熱硬化型樹脂材を50μmの厚さで塗布し、その上から2cm×6cmのPETフィルムを張り合わせて、EAPセンサを作製した。ポリマー素子の両面のPETフィルムの厚さは12μmであった。なお、以下の実施例においても、EAPセンサの作製方法は同じである。
次に、直径15mmのポリ塩化ビニル製のチューブに、作製したEAPセンサを長辺がポリ塩化ビニル製のチューブの軸方向の沿うようにして貼り付けて荷重センサを作製した。
(実施例2)
本実施例では、直径10mmのナイロン製のチューブに、作製したEAPセンサを長辺がナイロン製のチューブの軸方向の沿うようにして貼り付けた。
(実施例3)
本実施例では、直径8mmのナイロン製のチューブに、作製したEAPセンサを長辺がナイロン製のチューブの軸方向の沿うようにして貼り付けて荷重センサを作製した。
(実施例4)
本実施例では、実施例1と同様にしてEAPセンサを貼り付けたポリ塩化ビニル製のチューブの周囲を、エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂で構成されたスポンジ(緩衝材)で覆って荷重センサを作製した。スポンジのサイズは、50mm×70mm×30mm(幅×奥行き×高さ)であった。ポリ塩化ビニル製のチューブは、その軸方向がスポンジの奥行き方向と一致するように配置した。なお、以下の実施例においても、EAPセンサを貼り付けたチューブの配置方向は同じである。
(実施例5)
本実施例では、実施例2と同様にしてEAPセンサを貼り付けたナイロン製のチューブの周囲を、実施例4と同様のスポンジ(緩衝材)で覆った。
(実施例6)
本実施例では、実施例3と同様にしてEAPセンサを貼り付けたナイロン製のチューブの周囲を、実施例4と同様のスポンジ(緩衝材)で覆って荷重センサを作製した。
(実施例7)
本実施例では、実施例1と同様にしてEAPセンサを貼り付けたポリ塩化ビニル製のチューブの周囲を、エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂で構成されたスポンジ(緩衝材)で覆って荷重センサを作製した。スポンジのサイズは、50mm×84mm×30mm(幅×奥行き×高さ)であった。
(実施例8)
本実施例では、実施例2と同様にしてEAPセンサを貼り付けたナイロン製のチューブの周囲を、実施例7と同様のスポンジ(緩衝材)で覆って荷重センサを作製した。
(実施例9)
本実施例では、実施例3と同様にしてEAPセンサを貼り付けたナイロン製のチューブの周囲を、実施例7と同様のスポンジ(緩衝材)で覆って荷重センサを作製した。
(実施例10)
本実施例では、実施例2と同様にしてEAPセンサを貼り付けたナイロン製のチューブの周囲を、エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂で構成されたスポンジ(緩衝材)で覆って荷重センサを作製した。スポンジのサイズは、20mm×46mm×30mm(幅×奥行き×高さ)であった。
(実施例11)
本実施例では、実施例3と同様にしてEAPセンサを貼り付けたナイロン製のチューブの周囲を、実施例10と同様のスポンジ(緩衝材)で覆って荷重センサを作製した。
(EAPセンサの発生電位の測定)
次に、実施例1~11に係る荷重センサに荷重を印加し、EAPセンサの発生電位を測定した。図9A~図9Kはそれぞれ、実施例1~11に係る荷重センサにおける印加された荷重に対する発生電位を示すグラフである。
図9Aに示すように、実施例1に係る荷重センサにおいては、荷重が約5~25kgfの範囲で発生電位が線形的に上昇した。
図9Bに示すように、実施例2に係る荷重センサにおいては、荷重が約25~50kgfの範囲で発生電位が線形的に上昇した。
図9C~図9Kに示すように、実施例3~11に係る荷重センサにおいては、荷重が約25~100kgfの範囲で発生電位が線形的に上昇した。
このように、実施例1~11に係る荷重センサはいずれも、印加される荷重の増加に伴って線形的に発生電位が増加する範囲があり、この範囲では荷重の検知が可能であることが分かった。
また、緩衝材を設けていない実施例1(図9A)と、緩衝材を設けた実施例4,7(図9D,9G)とを比較すると、あるいは、緩衝材を設けていない実施例2(図9B)と、緩衝材を設けた実施例5,8、10(図9E,9H,9J)とを比較すると、緩衝材を設けた実施例の方が、線形的に発生電位が増加する荷重の範囲が大荷重側にシフトし、また、傾きが小さくなることが分かった。したがって、緩衝材を設けることにより、大荷重の検知が可能となることが分かった
また、変形部材として用いたチューブの材質、直径、また、緩衝材のサイズなどに応じて、線形的に発生電位が増加する荷重の範囲が異なっていた。したがって、変形部材として用いたチューブの材質、直径、また、緩衝材のサイズなどを適宜、選択することで、検知する荷重の範囲を調整することができることが分かった。
本発明は、上述した各実施形態で特定された構成に限定されず、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、各構成部などに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部などを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
10,10A 荷重センサ
11 変形部材
12 EAPセンサ
13 緩衝材
121 ポリマー素子
122 高分子層
123A,123B 電極層
124 カバーフィルム

Claims (7)

  1. 印加される荷重を検知する荷重センサであって、
    イオン導電性高分子層の両面に電極層が設けられ、前記荷重の印加に応じて変形し、該変形に応じた信号を出力するポリマー素子と、
    前記荷重の印加に応じて変形する変形部材と、を有し、
    前記ポリマー素子は、前記荷重が印加されていない状態において非平面状に設けられ、前記変形部材の変形に応じて変形し、
    前記ポリマー素子は、前記変形部材に取り付けられ、
    前記ポリマー素子が取り付けられた変形部材の周囲に設けられた緩衝材をさらに有し、
    前記緩衝材を介して、前記荷重が前記変形部材に印加されることを特徴とする荷重センサ。
  2. 請求項1に記載の荷重センサにおいて、
    前記ポリマー素子は、湾曲しており、前記荷重の印加に応じて、曲率が小さくなるように、または、曲率が大きくなるように変形することを特徴とする荷重センサ。
  3. 請求項1に記載の荷重センサにおいて、
    前記ポリマー素子は、屈曲しており、前記荷重の印加に応じて、屈曲角が小さくなるように、または、屈曲角が大きくなるように変形することを特徴とする荷重センサ。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載の荷重センサにおいて、
    前記イオン導電性高分子層および前記電極層の積層体を覆うカバーフィルムをさらに備えることを特徴とする荷重センサ。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の加重センサにおいて、
    前記変形部材は円筒形状であることを特徴とする荷重センサ。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の荷重センサを備える物品。
  7. 印加される荷重を検知する荷重検知方法であって、
    イオン導電性高分子層の両面に電極層が設けられ、前記荷重の印加に応じて変形し、変形に応じた信号を出力するポリマー素子と、前記荷重の印加に応じて変形する変形部材と、を有し、前記ポリマー素子は、前記荷重が印加されていない状態において非平面状に設けられ、前記変形部材の変形に応じて変形し、前記ポリマー素子は、前記変形部材に取り付けられ、前記ポリマー素子が取り付けられた変形部材の周囲に設けられた緩衝材をさらに有し、前記緩衝材を介して、前記荷重が前記変形部材に印加される荷重センサに荷重を印加するステップと、
    前記荷重の印加に応じて変形する前記ポリマー素子から出力される信号に応じて前記印加された荷重を検知するステップと、を含む荷重検知方法。
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