以下、図面を参照しつつ、本開示の実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施形態>
<1 ゲームシステム全体の構成図>
図1は、ゲームシステム1の全体の構成を示す図である。ゲームシステム1において、端末装置(図1では端末装置10A及び端末装置10Bを示している。以下、総称して「端末装置10」とも称する)は、ユーザに歯磨きゲームを提供し、サーバ20は歯磨きゲームのユーザ情報を管理する。
図1に示すように、ゲームシステム1は、複数の端末装置10と、サーバ20とを含む。端末装置10とサーバ20とは、ネットワーク80を介して通信接続する。
本実施形態において、各装置(端末装置、サーバ等)を情報処理装置としてもよい。また、各装置の集合体を1つの情報処理装置としてもよい。つまり、ゲームシステム1を複数の装置の集合体として形成してもよい。1つ又は複数のハードウェアに対して本実施形態に係るゲームシステム1を実現することに要する複数の機能の配分の仕方は、各ハードウェアの処理能力及び/又はゲームシステム1に求められる仕様等に鑑みて適宜決定することができる。
端末装置10は、ユーザが操作する装置である。端末装置10は、移動体通信システムに対応したスマートフォン、タブレット等の携帯端末などにより実現される。この他に、端末装置10は、例えば据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC、ゲーム専用機であるとしてもよい。また、端末装置10は、ヘッドマウントディスプレイとして機能してもよく、例えば、透過型、非透過型、またはシースルー型ヘッドマウントディスプレイとして機能してもよい。例えば、端末装置10は、ヘッドマウントディスプレイとして機能しない場合は携帯端末として機能し、ゴーグル型のデバイスに装着されることでヘッドマウントディスプレイとして機能することとしてもよい。この場合、端末装置10は、携帯端末として機能するモードと、ヘッドマウントディスプレイとして機能するモードとを切り替えることができる。ヘッドマウントディスプレイとして機能するモードの場合、端末装置10は、端末装置10に内蔵されるモーションセンサによりユーザの頭部の動きを検出し、ユーザの頭部の動きに連動して、ディスプレイの表示画像を更新する。
端末装置10は、5G、LTE(Long Term Evolution)などの通信規格に対応した無線基地局81、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11などの無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ82等の通信機器と通信することによりネットワーク80に接続される。
図1に端末装置10Bとして示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。
通信IF12は、端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。
出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。
メモリ15は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。
プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
サーバ20は、歯磨きゲームを利用する各ユーザの情報を管理する。サーバ20は、例えば、ユーザの情報として、ユーザを識別する情報、ユーザの名称、ユーザが捕獲したゲームキャラクター、ユーザが保有するゲームアイテム、ユーザが設定した各種情報を管理する。なお、サーバ20は仮想通貨の保有量(無償でユーザに付与したもの、有償でユーザに付与したものを含む)を管理してもよい。
また、サーバ20は、ユーザが歯磨きゲームをプレイしたログ情報を管理する。サーバ20は、ログ情報として、例えば、ユーザの識別情報、ゲームの実施日、ゲームの開始時刻、歯磨きの評価に関する情報等を管理する。
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対し、情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
メモリ25は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。
プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
<1.1 端末装置10の構成>
図2は、第1の実施形態のゲームシステム1を構成する端末装置10のブロック図である。図2に示すように、端末装置10は、複数のアンテナ(アンテナ111、アンテナ112)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部121、第2無線通信部122)と、操作受付部130(タッチ・センシティブ・デバイス131およびディスプレイ132を含む)と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカ142と、位置情報センサ150と、カメラ160と、モーションセンサ170と、記憶部180と、制御部190と、を含む。
端末装置10は、図2では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリ、バッテリから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路等)も有している。図2に示すように、端末装置10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
アンテナ111は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
アンテナ112は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ112は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部122へ与える。
第1無線通信部121は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第2無線通信部122は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ112を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路などを含む通信モジュールである。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、端末装置10が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部190へ与える。
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部130は、タッチスクリーンとして構成され、タッチ・センシティブ・デバイス131と、ディスプレイ132とを含む。タッチ・センシティブ・デバイス131は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。タッチ・センシティブ・デバイス131は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する。タッチ・センシティブ・デバイス131は、タッチパネルにより検出したユーザの接触位置を示す信号を入力操作として制御部190へ出力する。
ディスプレイ132は、制御部190の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ132は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
音声処理部140は、音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部190へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカ142へ与える。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置10の外部へ出力する。
位置情報センサ150は、端末装置10の位置を検出するセンサであり、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールである。GPSモジュールは、衛星測位システムで用いられる受信装置である。衛星測位システムでは、少なくとも3個又は4個の衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づいて、GPSモジュールが搭載される端末装置10の現在位置を検出する。例えば、ゲームシステム1において、フレンド登録しているユーザの位置を参照可能にしている場合、端末装置10は、ユーザの近くにいるフレンドの一覧をディスプレイ132に表示することができる。
カメラ160は、受光素子により光を受光し、撮影信号として出力するためのデバイスである。カメラ160は、例えば、カメラ160から撮影対象までの距離を検出できる深度カメラである。カメラ160は、例えば、光を受光するレンズがディスプレイ132と並べて設置されている。これにより、カメラ160は、ディスプレイ132を視認するユーザを撮影可能となっている。
モーションセンサ170は、加速度センサ、角速度センサ等を含み、端末装置10の動きを検出しセンシング結果を出力する。
記憶部180は、例えばフラッシュメモリ等により構成される。記憶部180は、歯磨きゲームに関するプログラムを記憶する。記憶部180は、歯磨きゲームで使用するデータ、例えば、ユーザ情報181及びコメント情報182を記憶する。
ユーザ情報181は、ゲームプログラムに基づく歯磨きゲームにおけるユーザの情報である。ユーザの情報としては、ユーザを識別する情報、ユーザの名称、ユーザが捕獲したゲームキャラクター、ユーザが保有するゲームアイテム、ユーザが設定した各種情報等が含まれる。
コメント情報182は、歯磨きゲームの進行中にユーザに表示されるコメントについての情報である。コメントには、歯磨きについてのアドバイス、又は歯磨きに関する有効な情報等が含まれる。コメント情報182では、例えば、コメントと、歯磨きゲーム中に付される歯磨きの評価とが関連付けられている。コメント情報182は、例えば、サーバ20からダウンロードされて、記憶部180に記憶される。
制御部190は、プロセッサ19が記憶部180に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部190は、端末装置10の動作を制御する。制御部190は、プログラムに従って動作することにより、入力操作受付部191と、送受信部192と、ゲーム制御部193と、撮影制御部194と、通知制御部195と、データ処理部196としての機能を発揮する。
入力操作受付部191は、タッチ・センシティブ・デバイス131等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。入力操作受付部191は、タッチ・センシティブ・デバイス131に対してユーザが指などを接触させた座標の情報に基づき、ユーザの操作がフリック操作であるか、タップ操作であるか、ドラッグ(スワイプ)操作であるか等の操作の種別を判定する。
送受信部192は、端末装置10が、サーバ20等の外部の装置と、所定の通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
ゲーム制御部193は、歯磨きゲームを進行させる処理を行う。例えば、ゲーム制御部193は、ユーザから入力されたデータに基づき、歯磨きゲームを開始する。また、ゲーム制御部193は、データ処理部196により検出される所定の物体の運動に基づき、歯磨きゲームを進行させる。また、ゲーム制御部193は、プレイ時間が所定の時間に達すると、歯磨きゲームの1プレイを終了させる。
撮影制御部194は、カメラ160を制御する処理を行う。
通知制御部195は、ユーザに対し、情報を提示する処理を行う。通知制御部195は、表示画像及びゲーム画像をディスプレイ132に表示させる処理、音声をスピーカ142に出力させる処理等を行う。
データ処理部196は、端末装置10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ15等に出力する処理を行う。具体的には、データ処理部196は、例えば、撮影画像に対して画像解析を実施し、撮影画像における所定の領域を検出する。データ処理部196は、検出した領域での所定物体の規則的な運動を検出する。
<1.2 サーバ20の機能的な構成>
図3は、サーバ20の機能的な構成を示す図である。図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
記憶部202は、歯磨きゲームに関するプログラムを記憶する。記憶部202は、歯磨きゲームに関するデータが蓄積されたデータベース、例えば、ユーザ情報データベース281と、ログ情報データベース282等とが設けられている。
ユーザ情報データベース281は、歯磨きゲームにおける各ユーザの情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
ログ情報データベース282は、歯磨きゲームのプレイログを保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
制御部203は、プロセッサ29が記憶部202に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部203は、プログラムに従って動作することにより、操作内容取得モジュール2041、受信制御モジュール2042、送信制御モジュール2043、第1管理モジュール2044、及び第2管理モジュール2045として示す機能を発揮する。
操作内容取得モジュール2041は、ユーザの操作内容を取得する。操作内容取得モジュール2041は、例えば、ユーザがゲームプレイの対象としていずれのゲーム単位を指定したか等を、ユーザの操作内容として取得する。
受信制御モジュール2042は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
送信制御モジュール2043は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
第1管理モジュール2044は、ユーザ情報データベース281を管理する。例えば、第1管理モジュール2044は、端末装置10から、歯磨きゲームに関する情報を受信すると、受信した情報に基づき、ユーザ情報データベース281を更新する。
第2管理モジュール2045は、ログ情報データベース282を管理する。例えば、第2管理モジュール2045は、端末装置10から、歯磨きゲームに関する情報を受信すると、受信した情報に基づき、ログ情報データベース282を更新する。
<2 データ構造>
図4は、端末装置10が記憶するユーザ情報181、コメント情報182のデータ構造の例を示す図である。
図4に示すように、ユーザ情報181のレコードは、項目「ユーザID」と、項目「ユーザ名」と、項目「年齢」と、項目「言語」と、項目「生年月日」と、項目「プレイ時間」と、項目「通知」と、項目「通知時刻」と、項目「交換日」と、項目「保有アイテム」と、項目「捕獲キャラクター」等を含む。
項目「ユーザID」は、ユーザを識別する情報を表す。ユーザIDは、例えば、アカウントを作成する際に自動的に設定される。
項目「ユーザ名」は、ユーザが設定した名称を表す。ユーザ名は、例えば、アカウントを作成する際に、ユーザの入力に基づいて設定される。
項目「年齢」は、ユーザの年齢を表す。年齢は、例えば、アカウントを作成する際に、ユーザの入力に基づいて設定される。
項目「言語」は、ユーザが設定した、自身が使用する言語である。言語は、例えば、アカウントを作成する際に、ユーザの入力に基づいて設定される。ディスプレイ132に表示されるゲーム画面では、当該項目で設定されている言語が用いられる。
項目「生年月日」は、ユーザの生年月日を表す。生年月日は、例えば、アカウントを作成する際に、ユーザの入力に基づいて設定される。
項目「プレイ時間」は、歯磨きゲームを1回プレイする際の制限時間を表す。歯磨きゲームが開始されると、プレイ時間の計時が開始される。プレイ時間に達すると、歯磨きゲームの1回のプレイは終了となる。プレイ時間は、歯磨きゲームをプレイしていない任意のタイミングで、ユーザ操作により設定可能である。プレイ時間は、例えば、ユーザから直接入力されてもよいし、1分、1分30秒、2分等の切りのよい時間がユーザにより選択されて入力されてもよい。
項目「通知」は、歯磨きゲームの開始通知の要否を表す。通知の要否は、例えば、必要であることを表す「丸」、又は、不要であることを表す「ばつ」により表される。
項目「通知時刻」は、歯磨きゲームの開始を通知する時刻を表す。項目「通知」が丸である場合、当該項目の時刻に達すると、歯磨きゲームが自動的に実行され、開始画面がディスプレイ132に表示される。
項目「交換日」は、歯ブラシを直近で交換した日付を表す。サーバ20は、端末装置10のユーザから、歯ブラシを交換したことを示す操作を受け付けることとしてもよいし、ユーザの操作によらず歯ブラシが交換されたことを検出することとしてもよい。例えば、後述する歯磨きゲームにおける画像解析により、端末装置10が、歯磨きゲームにおいてユーザが使用する歯ブラシを特定し、特定される歯ブラシを識別する情報(例えば、画像解析により画像中の歯ブラシ部分の特徴量を算出した算出データ等)を記憶する。端末装置10は、画像解析により、歯ブラシを交換したことを検出する。サーバ20は、当該端末装置10における検出により、歯ブラシを交換した日付を当該項目に書き込む。
項目「保有アイテム」は、ユーザが保有しているゲームアイテムに関する情報を表す。ゲームアイテムは、例えば、歯磨きゲームをプレイした報酬としてサーバ20から付与される。ゲームアイテムには、例えば、後述する歯磨きゲームにおいて、ユーザを撮影した撮影画像における当該ユーザの身体の部位等と関連付けて表示されるゲームオブジェクトを含む。例えば、ゲームアイテムには、後述する歯磨きゲームにおいて、撮影画像において認識されるユーザの身体の部位(例えば、頭部)と関連付けて表示される被り物が含まれる。被り物は、歯磨きゲームのプレイ中にディスプレイ132に表示されるユーザが頭に被るようにユーザを撮影した撮影画像に重畳して表示される。被り物のデザインは、複数存在し、例えば、歯磨きゲーム内で使用するキャラクターの顔に基づくものである。
また、ゲームアイテムは、歯磨きゲームにおいてユーザを撮影した撮影画像、または、歯磨きゲームにおける撮影画像のキャプチャ画像等に重畳して画像として表示されるゲームオブジェクトを含む。当該ゲームオブジェクトは、歯磨きゲームにおいて登場するキャラクター(ユーザが捕獲可能なキャラクターを含む)をモチーフにデザインされたものを含み、例えば、静止画像に重畳可能なシール状のゲームオブジェクトが含まれる。シールは、ユーザが捕獲したキャラクターをモチーフにデザインされたものである。ここではシールと記載しているが、捕獲したキャラクターに関する形状が任意に使用可能に付与されるのであればシールに限らず、スタンプ、又はマークと称されてもよい。
また、ゲームアイテムは、ユーザの背景に合成される背景画像も含まれる。背景画像は、キャラクターの特性から連想される風景に基づくものである。
項目「捕獲キャラクター」は、ユーザが捕獲したゲームキャラクターに関する情報を表す。ゲームキャラクターは、例えば、歯磨きゲームにおいて上手な歯磨きができると捕獲される。ここで、「歯磨きゲームにおいて上手な歯磨きができる」とは、後述する歯磨きゲームにおいて、ユーザが歯ブラシを動かしていると判定される動作を一定期間内に繰り返し検出すること、一定回数繰り返していると検出すること等を含む。また、「歯磨きゲームにおいて上手な歯磨きができる」とは、後述する歯磨きゲームに置いて、ユーザが歯ブラシを動かす動作を検出し、検出結果に応じてゲームを進行させる場合に、一定のゲームパラメータを達成すること(例えば、歯ブラシを動かす動作を一定回数成功させる、ボスキャラクターに一定量のダメージを与える、など)を含む。ゲームキャラクターは、複数の種類が存在し、それぞれが異なる形状又は色をしている。当該項目において、ゲームキャラクターの種類等の情報も含まれる。
図4に示すように、コメント情報182のレコードのそれぞれは、項目「評価」と、項目「コメント」等を含む。
項目「評価」は、ユーザが歯磨きゲームにより歯磨きを行った結果を評価したパラメータを示す。例えば、サーバ20において、歯磨きゲームにおいてユーザが歯ブラシにより歯磨きを行ったセンシングデータ、または、当該歯磨きの動作を検出することによりゲームを進行させた結果に基づいて、ユーザによる歯磨きの動作を評価した結果を示す。図4に示される例では、1回のプレイに対してABC評価が付されている。ここでの評価は、例えば、磨き残しについての評価、丁寧さについての評価、歯ブラシの動かし方についての評価等、どのような指標に基づくものであっても構わない。例えば、歯磨きゲームの1回のプレイ中に、歯ブラシの動かし方が好適と判断された回数に基づき、評価が与えられてもよい。また、評価の指標はABCに限定されず、いかなる指標であっても構わない。
項目「コメント」は、歯磨きについてのコメントを表す。コメントは、同レコードの評価と対応したコメントが記載されている。コメントには、歯磨きについてのアドバイス、例えば、歯ブラシの上手な使い方、磨けていない歯の上手な磨き方等が含まれる。また、コメントには、歯磨きに関する有効な情報、例えば、効果的な歯磨き時刻、虫歯の原因の説明、有効な歯ブラシの紹介等が含まれる。
図5は、サーバ20が記憶するユーザ情報データベース281、ログ情報データベース282のデータ構造を示す図である。
図5に示すように、ユーザ情報データベース281では、複数の端末装置10で記憶されるユーザ情報181が管理されている。ユーザ情報データベース281のレコードのそれぞれは、ユーザ情報181と同様に、項目「ユーザID」と、項目「ユーザ名」と、項目「年齢」と、項目「言語」と、項目「生年月日」と、項目「プレイ時間」と、項目「通知」と、項目「通知時刻」と、項目「交換日」と、項目「保有アイテム」と、項目「捕獲キャラクター」等を含む。
図5に示すように、ログ情報データベース282のレコードのそれぞれは、項目「ユーザID」と、項目「実施日」と、項目「開始時刻」と、項目「評価」等を含む。
項目「実施日」は、歯磨きゲームをプレイした日付を表す。
項目「開始時刻」は、歯磨きゲームのプレイを開始した時刻を表す。
項目「評価」は、ユーザが歯磨きゲームにより歯磨きを行った結果を評価したパラメータを示す。例えば、サーバ20において、歯磨きゲームにおいてユーザが歯ブラシにより歯磨きを行ったセンシングデータ、または、当該歯磨きの動作を検出することによりゲームを進行させた結果に基づいて、ユーザによる歯磨きの動作を評価した結果を示す。例えば、ユーザが歯磨きゲームを進行させた結果にかかわらず、歯磨きの動作を検出した結果(歯ブラシを動かした回数が何回か、複数の歯磨き箇所において偏りなく磨けているか等)に基づいて、ユーザの歯磨きを行った結果を評価することとしてもよい。
<3 動作>
歯磨きゲームをプレイする際の端末装置10とサーバ20との動作について説明する。図6は、歯磨きゲームをプレイする際の端末装置10とサーバ20との動作を説明するための図である。
端末装置10のユーザは、端末装置10のディスプレイ132に表示されるアプリケーション群から歯磨きゲームのアプリケーションを選択する。
端末装置10は、入力操作受付部191により、ユーザからの入力を受け付ける。ユーザにより歯磨きゲームのアプリケーションが選択されると、端末装置10の通知制御部195は、歯磨きゲームの開始画面をディスプレイ132に表示させる。
また、通知制御部195は、OS(Operating System)に搭載されているアラーム機能により、歯磨きゲームで設定されている通知時刻に達したことが検出されると、歯磨きゲームの開始画面をディスプレイ132に表示させる。
ユーザは、ディスプレイ132に表示される開始画面から開始ボタンを押下する。
ユーザにより、ディスプレイ132に表示される開始ボタンが押下されると、端末装置10のゲーム制御部193は、歯磨きゲームを開始する(ステップS101)。歯磨きゲームが開始されると、端末装置10の送受信部192は、歯磨きゲームが開始されたことを表す第1通知を、サーバ20へ送信する。第1通知には、例えば、プレイID、ユーザID、実施日、及び開始時刻が含まれている。
(ア)歯磨き処理
図7は、図6で示される歯磨き処理の際の制御部190の動作の例を表すフローチャートである。図7では、端末装置10がスマートフォンである場合を例に説明する。
ゲーム制御部193により歯磨きゲームが開始されると、撮影制御部194は、カメラ160を制御し、動画の撮影を開始する(ステップS1021)。
通知制御部195は、カメラ160により取得された撮影信号に基づいて撮影画像を作成する。通知制御部195は、撮影画像と、ゲーム画像とをディスプレイ132に表示させる(ステップS1022)。ゲーム制御部193は、歯磨きゲームを開始させると、記憶部180のユーザ情報181からプレイ時間を読み出す。ゲーム制御部193は、読み出したプレイ時間の計時を開始する。通知制御部195は、計時した情報をディスプレイ132に表示させる。
図8は、ディスプレイ132の表示例を表す模式図である。図8に示される例では、ディスプレイ132には、撮影画像I1と、ゲーム画像I2とが表示されている。撮影画像I1は、ディスプレイ132の上側の領域に表示され、ゲーム画像I2は、ディスプレイ132の下側の領域に表示される。
撮影画像I1には、カメラ160により撮影された風景が含まれている。図8においては、歯を磨いているユーザが表示されている。ユーザは、撮影画像I1を参照し、自身が撮影画像I1に表示されているかを確認しながら歯を磨く。端末装置10は、ユーザにより支持されていてもよいし、ユーザ以外の者が支持していてもよい。また、端末装置10は、安定した場所に載置、又は固定されていてもよい。
ゲーム画像I2には、歯磨きゲームについての画像が表示されている。図8においては、口の中を模した画像を端末装置10において表示している。図8に示すように、端末装置10において、口の中を内側から表した、複数の歯を含む画像が表示されている。図8の当該画像は、ユーザに対し、歯磨きをする箇所を示唆するものである。図8は、ゲームを開始した直後の画像を表すため、表示される歯には汚れが付いた状態となっている。
ディスプレイ132には、プレイ時間を表す情報が表示されている。プレイ時間を表す情報は、残り時間又は経過時間をグラフ状に表す表示でもよいし、残り時間又は経過時間を数値で表す表示であってもよい。図8に示される例では、残り時間1321が撮影画像I1に重畳されて表示されている。図8は、ゲームを開始した直後の画像例であるため、プレイ時間として設定されている「2:00」が表示されている。
データ処理部196は、ディスプレイ132に表示される撮影画像I1を解析し、撮影画像I1に含まれる顔領域を検出する(ステップS1023)。本実施形態において顔領域とは、顎から頭の領域を含むものとする。データ処理部196による画像解析手法では、例えば、既存の手法が用いられる。例えば、データ処理部196は、顔を検出するように学習された学習済みモデルに、撮影画像I1を入力し、撮影画像I1に含まれる顔領域を検出する。
データ処理部196は、顔領域を検出すると、検出した顔領域から顔を構成する器官を検出する(ステップS1024)。本実施形態において顔の器官とは、例えば、顎、口、鼻、目、耳、頭である。データ処理部196による画像解析手法では、例えば、既存の手法が用いられる。例えば、データ処理部196は、顔の器官を検出するように学習された学習済みモデルに、検出した顔領域を入力し、撮影画像I1に含まれる顔領域を検出する。なお、データ処理部196で用いられる学習済みモデルは、撮像画像I1を入力すると、顔領域と、顔の器官とを同時に出力するように学習されていても構わない。
データ処理部196は、顔の器官を検出すると、検出した器官に基づいて設定される所定の領域において所定の物体領域が規則的な運動をしていることを検出する(ステップS1025)。例えば、データ処理部196は、検出した顎、口、鼻、目等の器官に基づき、口周辺の領域を設定する。データ処理部196は、設定した領域においてフレーム間で差分を取り、所定の大きさの物体領域による設定領域での規則的な運動を検出する。所定の大きさの物体領域とは、例えば、歯ブラシと、この歯ブラシを把持する手とを表す一塊の領域を表す。規則的な運動とは、例えば、予め設定された方向への所定の速度での反復運動を表す。
図9は、データ処理部196の画像解析により検出される対象の例を表す模式図である。データ処理部196は、ステップS1023において、破線で示される顔領域R1を検出する。データ処理部196は、ステップS1024において、一点鎖線で示される、顔の器官(口O1、鼻O2、目O3、頭O4)を検出する。データ処理部196は、ステップS1025において、口周辺の領域での物体領域の、二点鎖線で表される規則的な運動M1を検出する。
ゲーム制御部193は、データ処理部196により、物体領域の規則的な運動が検出されると、検出された運動に応じたゲーム上の効果を発生させる(ステップS1026)。ゲーム制御部193は、例えば、検出された規則的な運動に応じ、所定の演出を発生させる。所定の演出は、例えば、歯ブラシから汚れた歯へ、泡、輝き等の、歯磨きの効果のアニメーションを重畳し、アニメーションの到達先に位置する歯の汚れをなくし、白い歯にする演出である。
図10は、ゲーム制御部193により発生される効果の例を表す模式図である。図10に示される例によれば、物体領域から歯T1へ泡が放射され、泡の放射を受けた歯T1の汚れが洗浄されている。
ユーザは、歯ブラシから放射される泡、及び白くなっていく歯に興味を持ち、歯ブラシを把持する手を動かし続ける。また、ユーザは、歯磨きをしないと、歯ブラシから泡が放射されず、汚れが付着していく歯に危機感を覚え、歯ブラシを把持する手を動かし続ける。データ処理部196は、歯ブラシ、及び歯ブラシを把持する手、すなわち、物体領域の規則的な動きを、複数のフレームにおいて検出する。ゲーム制御部193は、動きを検出したフレームにおいて、歯ブラシから歯へ泡を放射させ、汚れた歯を1本ずつきれいにしていく。
ゲーム制御部193は、連続的な歯磨きを促すための演出をしてもよい。例えば、ゲーム制御部193は、物体領域の規則的な運動が検出されないフレームが複数続くと、白くなった歯が再び汚れていくようにしてもよい。
ゲーム制御部193は、歯磨きが所定の条件に達すると、ゲーム画像I2にボスキャラクターを発生させる。所定の条件とは、例えば、ゲーム画像I2に表示される歯のうち、予め設定された本数の歯の汚れがなくなるなどゲーム進行が予め定められた状況を達成したこと、プレイ時間の残り時間が所定の時刻に達したこと、又はこれらの組み合わせである。ボスキャラクターは、例えば、虫歯菌のボスを想定したものである。
ボスキャラクターの外観は、複数存在するゲームキャラクターのうちのいずれか1体の外観に基づく。ゲーム制御部193は、例えば、複数のゲームキャラクターのうち、いずれか1体をランダムで選択し、ボスキャラクターとする。ゲーム制御部193は、ゲーム画像I2にボスキャラクターを発生させる際、例えば、ゲームキャラクターの全容が汚れにより確認できないようにする。例えば、ゲーム制御部193は、ゲームキャラクターを1色でマスクし、シルエットのみを視認可能とした態様でボスキャラクターを発生させる。また、例えば、ゲーム制御部193は、ゲームキャラクターの一部のみを視認可能とした態様でボスキャラクターを発生させる。
ゲーム制御部193は、歯磨きの出来具合に基づき、複数のゲームキャラクターのうち、いずれか1体をボスキャラクターとして選択するようにしてもよい。例えば、ゲーム制御部193は、歯磨きが上手にできている場合には、上手さに応じた珍しさ(強さ)のゲームキャラクターを選択する。ゲーム制御部193は、例えば、物体領域の規則的な運動が検出されたフレームの連続数に基づき、歯磨きの上手さを認定する。ゲーム制御部193は、規則的な運動が、口周辺の領域の複数の部分で検出されるか、又は口周辺の領域の歯磨きに適した位置で検出されるか等も加味して歯磨きの上手さを認定してもよい。
ゲーム制御部193は、データ処理部196により、物体領域の規則的な運動が検出されると、検出された運動に応じたゲーム上の効果を発生させる。ゲーム制御部193は、例えば、検出された規則的な運動に応じ、歯ブラシからボスキャラクターへ、泡、輝き等の、歯磨きの効果のアニメーションを重畳し、アニメーションの到達先に位置するボスキャラクターの汚れを落とす。
ユーザは、歯ブラシから放射される泡、及び汚れが落とされたボスキャラクターに興味を持ち、歯ブラシを把持する手を動かし続ける。また、ユーザは、歯磨きをしないと、歯ブラシから泡が放射されず、汚れが付着していくボスキャラクターに危機感を覚え、歯ブラシを把持する手を動かし続ける。データ処理部196は、歯ブラシを把持する手、すなわち、物体領域の規則的な動きを、複数のフレームにおいて検出する。ゲーム制御部193は、動きを検出したフレームにおいて、歯ブラシからボスキャラクターへ泡を放射させ、ボスキャラクターの汚れを落としていく。
ゲーム制御部193は、ボスキャラクターに加え、小型キャラクターも発生させるようにしてもよい。小型キャラクターは、例えば、虫歯菌を想定したものである。ゲーム制御部193は、データ処理部196により、物体領域の規則的な運動が検出されると、検出された運動に応じたゲーム上の効果を発生させる。ゲーム制御部193は、例えば、検出された規則的な運動に応じ、歯ブラシから小型キャラクターへ、泡、輝き等の、歯磨きの効果のアニメーションを重畳し、アニメーションの到達先に位置する小型キャラクターを消滅させる。
図11は、ゲーム制御部193により発生される効果の例を表す模式図である。図11に示される例によれば、物体領域からボスキャラクターB1及び小型キャラクターS1へ泡が放射される。泡の放射を受けたボスキャラクターB1の汚れが落ちる。また、泡の放射を受けた小型キャラクターS1は消滅する。
ゲーム制御部193は、連続的な歯磨きを促すための演出をしてもよい。例えば、ゲーム制御部193は、物体領域の運動が検出されないフレームが複数続くと、汚れが落ちたボスキャラクターが再び汚れていくようにしてもよい。また、例えば、ゲーム制御部193は、物体領域の運動が検出されないフレームが複数続くと、小型キャラクターが増えていくようにしてもよい。
ゲーム制御部193は、設定されているプレイ時間に達すると、歯磨きゲームの1プレイを終了させる。図11に示される例によれば、残り時間1321が「0:00」となると、ゲーム制御部193は、歯磨きゲームの1プレイを終了させる。歯磨きゲームの1プレイを終了させると、ゲーム制御部193は、ボスキャラクターを捕獲する画面を表示させる。ボスキャラクターを捕獲する画面では、表示されている画面が捕獲画面であることが把握可能な記載が表示されている。
図12は、ボスキャラクターの捕獲画面の一例を表す模式図である。図12に示される例によれば、捕獲画面であることを表す「ゲットチャンス!」の記載が撮影画像I1に重畳されている。ゲーム画像I2には、ボスキャラクターB1と、ボスキャラクターB1を捕獲するための捕獲具1323とが表示されている。
ユーザは、捕獲具1323に対して、例えば、フリック操作することで、捕獲具1323をボスキャラクターB1へ飛ばす。ユーザは、捕獲具1323をボスキャラクターB1へ飛ばすことで、ボスキャラクターB1の捕獲を試みる。
ゲーム制御部193は、捕獲具1323がボスキャラクターB1に接触すると、ボスキャラクターB1を捕獲できたか否かを決定する。このとき、ゲーム制御部193は、歯磨きの上手さに基づき、ボスキャラクターB1を捕獲できる確率を設定する。例えば、ゲーム制御部193は、歯磨きの動作に関してユーザに提示するゲーム課題をユーザがクリアしたか否かにより、当該ユーザが歯磨きを上手くできたか否かを判定することとしてもよい。例えば、ゲーム課題としては、複数の歯を偏りなく磨いているか、一定期間内に繰り返し歯ブラシを動かせているか、歯ブラシを動かす回数が一定回数に達しているか、等があり得る。ゲーム制御部193は、ユーザ側が、歯磨きが上手くできた場合、ボスキャラクターB1の捕獲確率を向上させる。一方、例えば、ゲーム制御部193は、歯磨きが上手くできなかった場合、ボスキャラクターB1の捕獲確率を下落させる。より具体的には、ゲーム制御部193は、ボスキャラクターB1の汚れの落ち具合に基づき、ボスキャラクターB1を捕獲できる確率を設定する。例えば、ゲーム制御部193は、ボスキャラクターB1の汚れが全て落ちている場合、ボスキャラクターB1の捕獲確率を向上させる。一方、例えば、ゲーム制御部193は、ボスキャラクターB1の汚れが落ちていない場合、ボスキャラクターB1の捕獲確率を下落させる。すなわち、ゲーム制御部193は、物体領域の規則的な運動の検出結果に応じ、特典が取得できる確率を設定する。
ゲーム制御部193は、ボスキャラクターが捕獲されると、捕獲されたキャラクターをユーザ情報181に登録する。ユーザ情報181に登録されているキャラクターは、一覧としてディスプレイ132に表示させることが可能である。
ゲーム制御部193は、ボスキャラクターが捕獲されると、捕獲されたキャラクターに基づいてデザインされたシールをユーザへ付与する。ゲーム制御部193は、シールが付与されると、付与されたシールを保有アイテムとしてユーザ情報181に登録する。
ゲーム制御部193は、ボスキャラクターの捕獲が捕獲成功か否かに関わらず終了すると、被り物を付与するか否かを決定する。ゲーム制御部193は、例えば、ランダムで、ユーザに被り物を付与するか否かを決定する。なお、ゲーム制御部193は、歯磨きの上手さに基づき、被り物を付与するか否かを決定しても構わない。ゲーム制御部193は、被り物が付与されると、付与された被り物を保有アイテムとしてユーザ情報181に登録する。なお、ゲーム制御部193は、被り物を、開始画面の表示の際に付与しても構わない。
ゲーム制御部193は、被り物を付与すると、又は被り物を付与しないことを決定すると、歯磨きゲームを終了させる。ゲーム制御部193は、歯磨きゲームを終了させると、コメント情報182からコメントを読み出す。通知制御部195は、読み出されたコメントを通知する。例えば、通知制御部195は、読み出されたコメントをディスプレイ132に表示させる。
なお、ゲーム制御部193は、歯磨きゲームを終了させると、実施された歯磨きについての評価を算出するようにしてもよい。ゲーム制御部193は、例えば、データ処理部196による物体領域の運動の検出状況、ボスキャラクターの洗浄状況、歯磨きが称賛された回数等に基づき、歯磨きを評価する。ゲーム制御部193は、歯磨きの評価に基づき、コメント情報182からコメントを読み出してもよい。
(イ)プレイ時間の停止処理
歯磨きゲームにおける制御部190の動作を説明したが、制御部190の動作は、上記に限定されない。
例えば、本実施形態に係る歯磨きゲームでは、プレイ時間が一時的に停止される。例えば、ステップS1023でデータ処理部196がユーザの顔領域を検出できない場合、ゲーム制御部193は、プレイ時間の計時を停止する。データ処理部196がユーザの顔領域を検出できない場合とは、例えば、ディスプレイ132にユーザが表示されていない場合、又はディスプレイ132においてユーザが正面を向いていない場合等である。
また、ステップS1023でデータ処理部196がユーザの顔領域を検出できない場合、通知制御部195は、ユーザに対し、顔領域を見せることを促す通知をする。
図13は、ユーザの顔領域が検出できない場合のディスプレイ132の表示例を表す模式図である。図13に示される例では、ユーザが横を向いている。データ処理部196は、ユーザが横を向いているため、ユーザの顔領域を検出することができない。データ処理部196によりユーザの顔領域が検出されないと、ゲーム制御部193は、プレイ時間の計時を停止する。通知制御部195は、プレイ時間の計時が停止されると、残り時間1321を停止されたときのまま維持させる。図13に示される例によれば、通知制御部195は、残り時間1321を「1:45」で維持させる。また、通知制御部195は、ユーザに対し、顔を見せることを促す記載をディスプレイ132に表示させる。図13に示される例によれば、通知制御部195は、撮影画像I1に、「かおをみせてね!」の記載を表示させる。なお、顔領域を見せることを促す通知は、音声による通知であっても構わない。
(ウ)歯磨きの改善表示
本実施形態に係る歯磨きゲームでは、例えば、歯磨きの改善を促す通知がされる。例えば、ステップS1025でデータ処理部196が物体領域の運動を検出できない場合、又は検出した運動が所定の条件を満たしていない場合、通知制御部195は、歯磨きの改善を促す通知をする。
具体的には、例えば、ユーザの手が止まっている場合、歯ブラシと手とを含む物体領域は運動をしない。このため、ステップS1025でデータ処理部196は、物体領域の運動を検出されない。データ処理部196により物体領域の運動が検出されない場合、通知制御部195は、歯磨きをすることを促す記載、例えば、「はみがきをしよう!」をディスプレイ132に表示させる。
図14は、歯磨きを促す記載が表示される場合のディスプレイ132の表示例を表す模式図である。図14に示される例では、撮影画像I1に、「はみがきをしよう!」の記載が表示されている。このとき、歯磨きを表す所定の演出は発生しない。例えば、歯ブラシからの泡、輝き等の放射の演出、及び白くなる歯の演出等は発生しない。
また、例えば、ユーザの手の動きが小さいと、物体領域の移動量も小さい。このとき、ステップS1025でデータ処理部196は、物体領域の運動は検出するが、この運動の移動量が予め設定されている移動量に達していないと判断する。データ処理部196により検出された物体領域の運動の移動量が所定値に達しない場合、通知制御部195は、歯磨きの改善を促す記載、例えば、「もっとおおきくはをみがこう!」をディスプレイ132に表示させる。
また、例えば、ユーザの手の動きが遅い場合、又は規則的な反復動作ができていない場合、ステップS1025でデータ処理部196は、物体領域の運動は検出するが、この運動の速度が予め設定されている速度に達していないと判断する。データ処理部196により検出された物体領域の運動の速度が所定速度に達しない場合、通知制御部195は、歯磨きの改善を促す記載、例えば、「もっとてをうごかそう!」をディスプレイ132に表示させる。
また、例えば、ユーザの手の動きが速すぎる場合、ステップS1025でデータ処理部196は、物体領域の運動は検出するが、この運動の速度が予め設定されている速度を超えていると判断する。データ処理部196により検出された物体領域の運動の速度が所定速度を超える場合、通知制御部195は、歯磨きの改善を促す記載、例えば、「もうすこしゆっくりみがこう!」をディスプレイ132に表示させる。
なお、歯磨きの改善を促す通知は、音声による通知であっても構わない。
(エ)歯磨きの称賛表示
本実施形態に係る歯磨きゲームでは、例えば、歯磨きを称賛する通知がされる。例えば、ステップS1025でデータ処理部196により検出される物体領域の運動が所定の条件を満たした場合、通知制御部195は、歯磨きを称賛する通知をする。
具体的には、例えば、ステップS1025において、データ処理部196は、物体領域の規則的な運動を、予め設定されたフレーム数(一定期間にわたって)、連続して検出する。データ処理部196により物体領域の規則的な運動が予め設定されたフレーム数連続して検出されると、通知制御部195は、歯磨きを称賛する記載、例えば、「よくみがけているね!」をディスプレイ132に表示させる。
図15は、歯磨きを称賛する記載が表示される場合のディスプレイ132の表示例を表す模式図である。図15に示される例では、撮影画像I1に、「よくみがけているね!」の記載が表示されている。なお、歯磨きを称賛する通知は、音声による通知であっても構わない。
(オ)歯ブラシの交換表示
本実施形態に係る歯磨きゲームでは、例えば、歯ブラシの交換を促す通知がされる。例えば、ゲーム制御部193は、歯磨きゲームのプレイが開始される前に、ユーザ情報181から項目「交換日」に登録されている日付を読み出す。歯磨きゲームのプレイが開始される前とは、例えば、ユーザにより歯磨きゲームのアプリケーションが選択されてから開始画面が表示される前までの間、又は、開始画面が表示されてから開始ボタンが押下される前までの間等を表す。
ゲーム制御部193は、読み出した日付から現在の日付まで、所定の日数が経過しているか否かを判断する。経過している場合、通知制御部195は、歯ブラシの交換を促す通知をする。所定の日数は、歯ブラシを交換することが推奨されている日数であり、例えば、1カ月である。具体的には、読み出した日付から現在の日付まで、所定の日数が経過している場合、通知制御部195は、歯ブラシの交換を促す記載をディスプレイ132に表示させる。
図16は、歯ブラシの交換を促す記載が表示される場合のディスプレイ132の表示例を表す模式図である。図16に示される例では、開始ボタン1324の上部に歯ブラシの交換を促す記載、例えば、「はぶらしをこうかんしよう!」の記載が表示されている。なお、歯ブラシの交換を促す通知は、音声による通知であっても構わない。
続いて、ユーザ情報181の項目「交換日」に登録されている日付の更新について説明する。ユーザが歯ブラシを交換した後に開始ボタン1324が押下されると、図6に示される処理が実行される。端末装置10は、ステップS102において、図7で示される歯磨き処理を実行する。
図17は、項目「交換日」を更新する際のデータ処理部196の動作の例を表すフローチャートである。図17は、図7に示されるステップS1025において、データ処理部196が項目「交換日」を更新する動作のフローチャートを表す。図17の説明において、データ処理部196は、前回の歯磨きゲームのプレイ時に、規則的な運動が検出された物体領域に関する情報を記憶部180に記憶しているものとする。物体領域に関する情報は、物体領域に含まれる歯ブラシを識別可能な情報であり、例えば、物体領域のピクセル情報等である。
データ処理部196は、図7のステップS1025において物体領域の運動を検出する際、運動を検出した物体領域と、前回の歯磨きゲームのプレイ時に記憶した物体領域とを比較する(ステップS10251)。データ処理部196は、物体領域の棒部の色、形状等に基づき、前回と今回とで物体領域が一致するか否かを判断する(ステップS10252)。一致する場合(ステップS10252のYes)、データ処理部196は、処理を終了させる。一致しない場合(ステップS10252のNo)、データ処理部196は、ユーザ情報181の項目「交換日」に現在の日付を書き込む(ステップS10253)。
ここで、ユーザが歯ブラシを交換したか否かについてユーザが入力することによらず、ユーザを撮影した撮影画像に基づいて歯ブラシが交換されたことを検出する場合、端末装置10は、一定期間にわたって使用されてきた歯ブラシを交換して(すなわち、歯ブラシを交換する時期に交換したうえで)ゲームプレイをしたことに対して、ユーザに報酬を付与することとしてもよい。例えば、端末装置10は、歯磨きゲームにおいてユーザの歯ブラシが好感されたか否かを画像認識により特定した場合に、当該歯磨きゲーム中に、または、歯磨きゲームが終了した際に、「歯ブラシが交換されたこと」をユーザに通知して、ゲームオブジェクト等を付与すること、特定のゲーム単位をプレイ可能とすること、としてもよい。例えば、一定期間にわたって歯ブラシを使用したうえで交換した場合に、ユーザに対し、特別なゲーム単位のプレイが可能であることを通知してもよい。これにより、ユーザに対し、歯ブラシを交換すべきタイミングで交換したうえで歯磨きをすることをより楽しく実感してもらいうるため、ユーザが歯磨きをする習慣を形成することを支援できる。
(カ)ゲームアイテムの使用
本実施形態に係る歯磨きゲームでは、例えば、ユーザは、保有するゲームアイテムを歯磨きゲームで使用することが可能である。
例えば、ユーザは、保有する被り物を、歯磨きゲームのプレイ中に、撮影画像に含まれるユーザ自身の頭部に被らせるように表示させることが可能である。
具体的には、例えば、通知制御部195は、歯磨きゲームの開始画面において、アイテムの使用を受け付けるためのアイコンを表示する。ユーザによりアイコンが押下されると、通知制御部195は、保有している被り物の一覧をディスプレイ132に表示させる。
ユーザは、ディスプレイ132に表示される被り物のうち、所望の被り物を選択する。
ユーザにより被り物が選択されると、通知制御部195は、歯磨きゲームの開始画面をディスプレイ132に表示させる。ユーザにより開始ボタンが押下されると、端末装置10は、図6に示される処理を実行する。図6のステップS102において、制御部190は、図7で示される歯磨き処理を実行する。
図7のステップS1024において頭部が検出されると、通知制御部195は、ユーザにより選択された被り物の画像を、検出された頭部に重畳させて表示させる。ディスプレイ132に表示されるユーザが動いたとしても、通知制御部195は、ユーザの頭部を追随し、被り物をユーザの頭部に重畳させる。
図18は、被り物を被ったユーザの表示画面の一例を表す模式図である。図18に示される例によれば、ユーザは、頭部に、キャラクターの顔がデザインされた被り物1325を被っている。
被り物の表情は、歯磨きの上手さに応じて変化する。例えば、図7のステップS1025でデータ処理部196により検出される物体領域の運動が所定の条件を満たした場合、通知制御部195は、被り物の表情を変化させる。
具体的には、例えば、ステップS1025において、データ処理部196は、物体領域の規則的な運動を、予め設定されたフレーム数、連続して検出する。データ処理部196により物体領域の規則的な運動が予め設定されたフレーム数連続して検出されると、通知制御部195は、被り物の表情を笑顔にする。また、データ処理部196により物体領域の規則的な運動が予め設定されたフレーム数連続して検出されないと、通知制御部195は、被り物の表情を悲しい顔にする。
また、例えば、ユーザは、保有するシールを、静止画像に張り付けることが可能である。静止画像は、ユーザの操作により撮影された静止画像、又は、歯磨きゲームのプレイ中に自動的に撮影される静止画像を含む。ここでは、歯磨きゲームのプレイ中に自動的に撮影された静止画像にシールを張り付ける動作について説明する。
例えば、ゲーム制御部193は、所定のイベントフラグが立ったと判定すると、静止画像を記憶部180に記憶させる。所定のイベントフラグは、所定の条件が成立された際、例えば、データ処理部196により物体領域の規則的な運動が最初に検出された際、ボスキャラクターが発生した際、歯磨きを称賛する通知がされた際、歯磨きの改善を促す通知がされた際、ボスキャラクターに対して歯磨きの効果が表れた際等に立つ。ボスキャラクターに対して歯磨きの効果が表れる、とは例えば、ボスキャラクターの汚れが全て落ちたことを含む。
より具体的には、例えば、ゲーム制御部193は、イベントフラグが立って所定秒が経過すると、その時のフレームを、静止画像として記憶部180に記憶させる。通知制御部195は、静止画像を記憶するタイミングをユーザが認識できるように、ディスプレイ132に撮影のタイミングを表示させてもよい。ゲーム制御部193は、静止画像と共に、その時のゲーム画像も記憶部180に記憶させる。このとき、ゲーム画像には、例えば、所定の通知(例えば、「よくみがけているね!」といった歯磨きを称賛する通知)が含まれてもよい。
ゲーム制御部193は、ボスキャラクターの捕獲が捕獲成功か否かに関わらず終了すると、プレイ中に記憶された複数の静止画像と、これらの静止画像にそれぞれ対応するゲーム画像とに基づき、複数のキャプチャ画像を作成する。本実施形態においてキャプチャ画像は、歯磨きゲームのプレイ中にディスプレイ132に表示される画面をキャプチャ(保存)した画像を表す。通知制御部195は、作成されたキャプチャ画像をディスプレイ132に表示させる。
ユーザは、ディスプレイ132に表示されるキャプチャ画像を少なくとも1つ選択する。ユーザは、選択したキャプチャ画像の任意の位置に、保有しているシールを重畳させる。ユーザは、シールを張り付けたキャプチャ画像を記憶部180に記憶させる。このとき、ゲーム制御部193は、ユーザにより選択されなかった静止画像、及びゲーム画像を記憶部180から削除する。
図6の説明に戻る。端末装置10の送受信部192は、ステップS102の歯磨き処理が終了すると、歯磨きゲームが終了したことを表す第2通知を、サーバ20へ送信する。第2通知には、プレイID、及びユーザIDが含まれている。端末装置10は、例えば、第2通知と共に、ユーザ情報181のうち、更新があった情報をサーバ20へ送信する。例えば、端末装置10は、ユーザ情報181で更新があった情報として、例えば、項目「交換日」と、項目「保有アイテム」と、項目「捕獲キャラクター」とについての情報をサーバ20へ送信する。
また、端末装置10は、歯磨きに関する情報をサーバ20へ送信する。歯磨きに対する情報は、データ処理部196による物体領域の運動の検出状況、ボスキャラクターの洗浄状況、歯磨きが称賛された回数、ゲーム制御部193により算出された歯磨きに対する評価等、任意の情報が含まれる。
サーバ20の第1管理モジュール2044は、第2通知を受けると、ユーザ情報データベース281を更新する。具体的には、第1管理モジュール2044は、第2通知を受けると、ユーザ情報181で更新があった情報で、ユーザ情報データベース281に記憶されている情報を更新する。
サーバ20の第2管理モジュール2045は、第2通知を受けると、ログ情報データベース282を更新する。具体的には、第2管理モジュール2045は、第2通知を受けると、ログ情報データベース282に、終了したプレイについての新たなログを追加する。
ユーザ情報データベース281及びログ情報データベース282で記憶される情報は、種々の分析時に利用される。例えば、ユーザ情報データベース281の項目「交換日」に基づき、歯ブラシの交換時期を分析することが可能となる。また、ユーザ情報データベース281の項目「年齢」、項目「プレイ時間」に基づき、年齢ごとのプレイ時間の分布を分析することが可能となる。また、限定キャラクターを登場させ、この限定キャラクターの保有分布に基づき、キャンペーンの効果を分析することが可能となる。
以上のように、上記実施形態では、端末装置10のゲーム制御部193は、歯磨きゲームの開始に応じ、歯磨きゲームの1プレイを規定する時間の計時を開始する。撮影制御部194は、カメラ160を制御し、ユーザを撮影する。データ処理部196は、撮影した画像から、ユーザの顔領域を検出し、検出した顔領域から顔の器官を検出することで、口周辺の領域を設定する。データ処理部196は、口周辺の領域で、歯ブラシと手とを含む物体の動きを検出する。ゲーム制御部193は、検出された物体の動きに基づいて歯磨きゲームを制御する。ゲーム制御部193は、物体の動きが検出されないときに計時を停止させることなく、口周辺の領域が設定されないときに計時を停止させる。これにより、例えば、歯磨きを一時的に中断しなければならない理由がある場合、ユーザを画面から外すことで、計時を停止させることが可能となる。つまり、歯磨きの仕上げのために親へ歯ブラシを渡す場合、又は唾液の排出のために歯ブラシを口から出す場合等において、歯磨きゲームの計時を止めることが可能となる。これにより、歯磨きゲームの進行に気を取られ過ぎて歯磨きが不完全となることを防ぐことが可能となる。
したがって、本実施形態に係る歯磨きゲームによれば、興趣性を維持しつつ、ユーザによる歯磨きの妨げになることを防ぐことができる。
また、上記実施形態では、データ処理部196は、ユーザを撮影した画像から顔領域を検出し、検出した顔領域からユーザの口とは異なる顔の器官を検出することで、口周辺の領域を設定する。そして、口周辺の領域が設定されないとは、顔領域が検出されないことである。これにより、ユーザは、カメラ160から顔を背けることで、プレイ時間の計時を停止させることが可能となる。
また、上記実施形態では、ゲーム制御部193は、顔領域が検出されない状態において顔領域が検出されると、計時を再開させるようにしている。これにより、一時的な事情により歯磨きを続けられない場合であっても、事情が解消されればすぐに歯磨きゲームを再開させることが可能となる。このため、親へ歯磨きの仕上げをお願いすること、又は唾液の排出のために歯ブラシを口から出すことを我慢する必要がなくなる。
また、上記実施形態では、データ処理部196で顔領域が検出できない場合、通知制御部195は、ユーザに対して顔を見せることを促す通知をするようにしている。これにより、ユーザは、顔が正しく撮影されていないために、歯磨きゲームが進まないことを容易に認識することが可能となる。
また、上記実施形態では、データ処理部196で物体の動きが検出できない場合、又は検出した動きが所定の条件を満たさない場合、通知制御部195は、ユーザに対して歯磨きの改善を促す通知をするようにしている。これにより、ユーザは、どのように手を動かせば歯磨きが改善されるのかを理解することが可能となる。
また、上記実施形態では、データ処理部196は、物体についての過去の画像と、現在の画像とを比較し、画像が一致しない場合、ユーザに対して歯ブラシの交換を促す通知をするようにしている。これにより、適切なタイミングで歯ブラシの交換を促すことが可能となる。また、画像解析で検知するため、歯ブラシの種類に拠らずに歯ブラシの交換を促すことが可能となる。
また、上記実施形態では、ゲーム制御部193は、物体の動きの検出結果に基づき、特典の取得率を変動させるようにしている。これにより、興趣性を高めることが可能となる。
また、上記実施形態では、ゲーム制御部193は、物体の動きが連続して検出されると取得率を上げ、物体の動きが連続して検出されないと取得率を下げるようにしている。これにより、手を抜いて歯磨きをすることを防ぐことが可能となる。
また、上記実施形態では、ゲーム制御部193は、予め設定された時刻になると、歯磨きゲームを立ち上げるようにしている。これにより、生活リズムの中に歯磨きを含めることが可能となる。また、歯磨きを忘れることを防止することが可能となる。
また、上記実施形態では、データ処理部196は、顔の器官として頭部領域を検出する。通知制御部195は、頭部領域にゲームキャラクターの顔がデザインされた被り物を重畳し、被り物の表情を、物体の動きの検出結果に基づいて変化させるようにしている。これにより、被り物の表情からも歯磨きが上手くいっていることを把握することが可能となる。また、よい表情を見るため、又は悲しい表情を見たくないため、ユーザは、頑張って歯磨きをするようになる。
また、上記実施形態では、ゲーム制御部193は、歯磨きゲームにおいて予め定めた複数の所定条件の内、一の条件の成立を判定する。ゲーム制御部193は、成立した条件に対応付けられた通知をゲーム画面に表示させる。ゲーム制御部193は、通知が含まれるゲーム画面をキャプチャする。ゲーム制御部193は、歯磨きゲームの1プレイが終了すると、ゲーム画面をキャプチャすることで作成されたキャプチャ画像のうち少なくとも1つを表示するようにしている。これにより、歯磨きゲーム中に撮られた画像を集めることが可能となる。つまり、興趣性が向上することになる。また、歯磨きゲーム中の画像が得られるため、ユーザの親はまじめに歯磨きをしていたことを確認することが可能となる。
ここで、端末装置10は、ゲームプログラムに基づく歯磨きゲームを、第1のモードまたは第2のモードのいずれかで実行可能であるとしてもよい。例えば、第1のモードは、子が歯磨きゲームをするためのモードであり、第2のモードは、親が、子が歯磨きをしたことの記録を参照するためのモードである。当該第2のモードにおいて、端末装置10は、ユーザ(子)が歯磨きゲームをしたログ(日付、ゲームプレイの結果(ログ情報データベース282の項目「評価」など)等)を時系列で参照できることとしてもよい。また、他のユーザの歯磨きのログと比較可能であるとしてもよく、端末装置10は、他のユーザの情報をマスキングした状態(または、ユーザとフレンド関係にある他のユーザについてはマスキングをせず)で、当該他のユーザの歯磨きのログをユーザの歯磨きのログと比較可能に表示してもよい。これにより、複数のユーザで、歯磨きの習慣を形成しようとすることを支援することができる。
また、ユーザに対し、ユーザが歯磨きをしている地域の情報を登録できることとしてもよい。ユーザが地域を登録する操作をすることにより、例えば、サーバ20のユーザ情報データベース281において、ユーザの地域の情報が保持される。
また、上記実施形態では、イベントフラグは、物体の動きが最初に検出された際、ボスキャラクターが発生した際、歯磨きを称賛する通知がされた際、歯磨きの改善を促す通知がされた際、又は、ボスキャラクターに対し歯磨きの効果が表れた際に立つ。これにより、様々なケースでの画像を取得することが可能となる。
また、上記実施形態では、通知制御部195は、歯磨きゲームの1プレイが終了すると、歯磨きについてのコメントをユーザに通知するようにしている。これにより、ユーザは、歯磨きについての有効な情報を得ることが可能となる。
また、上記実施形態では、送受信部192は、歯磨きゲームに関する情報をサーバへ送信するようにしている。これにより、歯磨きゲームで得られた情報に基づき、種々の分析を行うことが可能となる。
また、上記実施形態では、歯磨きゲームに関する情報は、ユーザの年齢、1回プレイする際の制限時間、歯磨きゲームの開始を通知する時刻、歯ブラシの交換日、歯磨きゲームの実施日、歯磨きゲームの開始時刻、又は歯磨きゲームの評価を含む。これにより、歯磨きゲームで得られた情報に基づき、種々の分析を行うことが可能となる。
なお、本実施形態は、上記に限定されない。
例えば、上記実施形態では、撮影画像I1は、ディスプレイ132の上側の領域に表示され、ゲーム画像I2は、ディスプレイ132の下側の領域に表示される場合を例に説明したが、画像の配置はこれに限定されない。撮影画像がディスプレイ132の下側の領域に表示され、ゲーム画像がディスプレイ132の上側の領域に表示されてもよい。
また、上記実施形態では、ゲーム画像に複数の歯が表示される場合を例に説明したが、ゲーム画像に表示されるものは歯に限定されない。
また、上記実施形態では、歯ブラシが一般的な、付加機能のない歯ブラシである場合を例に説明した。しかしながら、歯ブラシの交換を促す際に、歯ブラシを識別するための仕組みが歯ブラシに設けられていても構わない。例えば、歯ブラシには、光学式マークが付されていてもよい。光学式マークは、歯ブラシの識別情報等を符号化したマーク、例えば、バーコード、1次元画素コード、又は2次元画素コード等である。例えば、データ処理部196は、歯磨きゲームがプレイされ、カメラ160により光学式マークが撮影されると、光学式マークを復号し、識別情報を取得する。データ処理部196は、記憶部180に識別情報に関する情報が記憶されていない場合、取得した識別情報を記憶部180に記憶する。
データ処理部196は、記憶部180に識別情報が記憶済みである場合、図17に示す処理と同様の処理を実行する。すなわち、データ処理部196は、取得した識別情報と、前回の歯磨きゲームのプレイ時に記憶した識別情報とを比較する。データ処理部196は、前回と今回とで識別情報が一致するか否かを判断する。一致する場合、データ処理部196は、処理を終了させる。一致しない場合、データ処理部196は、ユーザ情報181の項目「交換日」に現在の日付を書き込む。
また、歯ブラシには、電波を受信することで駆動する小型の電子タグ(例えば、ICタグ、RFIDタグ、又は無線タグ)が付されていてもよい。電子タグには、例えば、歯ブラシの識別情報等が記憶されている。このとき、端末装置10は、例えば、タグリーダの機能を有する。例えば、データ処理部196は、歯磨きゲームがプレイされると、タグリーダ機能により、電子タグから識別情報を取得する。データ処理部196は、記憶部180に識別情報に関する情報が記憶されていない場合、取得した識別情報を記憶部180に記憶する。なお、光学式マーク、又は電子タグが歯ブラシの動き検出に利用されることはない。
また、上記実施形態では、記憶部180のユーザ情報181には、1人のユーザの情報が記憶されている場合を例に説明した。しかしながら、記憶部180のユーザ情報181に記憶される情報は、例えば、2、3人等、複数ユーザの情報が記憶されていてもよい。複数のユーザについての情報がユーザ情報181に記憶されている場合、例えば、歯磨きゲームの開始画面において、ユーザの情報を選択するための選択画面が表示される。ユーザは、選択画面において自身の情報を選択した後、開始画面から開始ボタンを押下してゲームを開始する。これにより、自身が今までプレイしてきた情報に対し、新たな情報を更新することが可能となる。
なお、自身の情報で歯磨きゲームを実行する際、選択画面からユーザの情報を必ずしも選択する必要はない。例えば、ユーザ情報181における各情報には、ユーザを識別可能な顔に関する情報が記憶されていてもよい。撮影制御部194は、例えば、開始画面において、カメラ160を制御し、ユーザの顔を撮影する。データ処理部196は、例えば、開始画面において、カメラ160により撮影されたユーザの顔と、ユーザ情報181に記憶されている顔とを照合させる。ゲーム制御部193は、ユーザの顔と一致する顔情報が記憶されている情報を特定し、特定した情報を利用して歯磨きゲームを開始させる。
なお、ユーザ情報181における各情報に記憶されるのは、顔に関する情報に限定されない。ユーザ情報181における各情報に、歯ブラシに関する情報が記憶されていても構わない。歯ブラシに関する情報は、画像解析により判別される情報、例えば、色、又は形状であってもよいし、光学式マークから読み出される識別情報であってもよいし、無線タグから読み出される識別情報であってもよい。ゲーム制御部193は、ユーザ情報181から、ユーザが把持する歯ブラシと一致する歯ブラシについて記憶されている情報を特定し、特定した情報を利用して歯磨きゲームを開始させる。
また、上記実施形態では、ゲームシステム1にサーバ20が設けられる場合を例に説明したが、ゲームシステム1に設けられるサーバ20の数は1台に限られない。通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備えるサーバ20が複数設けられ、入力操作受付部191と、送受信部192と、ゲーム制御部193と、撮影制御部194と、通知制御部195と、データ処理部196とをいずれかのサーバ20で実現するようにしてもよい。
以上、本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
(付記1)
プロセッサ19と、メモリ15とを備えるコンピュータに実行させるためのゲームプログラムであって、ゲームプログラムは、プロセッサに、
歯磨きゲームの開始に応じ、歯磨きゲームの1プレイを規定する時間の計時を開始するステップ(ステップS1021)と、
ユーザを撮影するステップ(ステップS1021)と、
撮影した画像から、ユーザの顔領域を検出し、検出した顔領域から顔の器官を検出することで、口周辺の領域を設定するステップ(ステップS1023、ステップS1024)と、
口周辺の領域で、歯ブラシと手とを含む物体の動きを検出するステップ(ステップS1025)と、
検出された物体の動きに基づいて歯磨きゲームを制御するステップ(ステップS1026)と、
物体の動きが検出されないときに計時を停止させることなく、口周辺の領域が設定されないときに計時を停止させるステップと
を実行させるゲームプログラム。
(付記2)
口周辺の領域を設定するステップにおいて、撮影した画像から顔領域を検出し、検出した顔領域からユーザの口とは異なる顔の器官を検出することで、口周辺の領域を設定し、
計時を停止させるステップにおいて、口周辺の領域が設定されないとは、顔領域が検出されないことである(付記1)記載のゲームプログラム。
(付記3)
顔領域が検出されない状態において顔領域が検出されると、計時を再開させるステップをプロセッサに実行させる、(付記1)又は(付記2)に記載のゲームプログラム。
(付記4)
口周辺の領域を設定するステップにおいて、顔領域が検出できない場合、ユーザに対して顔を見せることを促す通知をする(付記1)乃至(付記3)のいずれかに記載のゲームプログラム。
(付記5)
物体の動きを検出するステップにおいて、物体の動きが検出できない場合、又は検出した動きが所定の条件を満たさない場合、ユーザに対して歯磨きの改善を促す通知をする(付記1)乃至(付記4)のいずれかに記載のゲームプログラム。
(付記6)
前記物体についての過去の画像と、現在の画像とを比較するステップと、
前記画像が一致しない場合、前記ユーザに対して前記歯ブラシの交換を促す通知をするステップと
を前記プロセッサに実行させる(付記1)乃至(付記5)のいずれかに記載のゲームプログラム。
(付記7)
歯磨きゲームを制御するステップにおいて、物体の動きの検出結果に基づき、特典の取得率を変動させる(付記1)乃至(付記6)のいずれかに記載のゲームプログラム。
(付記8)
歯磨きゲームを制御するステップにおいて、物体の動きが連続して検出されると取得率を上げ、物体の動きが連続して検出されないと取得率を下げる、(付記7)記載のゲームプログラム。
(付記9)
予め設定された時刻になると、歯磨きゲームを立ち上げるステップをプロセッサに実行させる、(付記1)乃至(付記8)のいずれかに記載のゲームプログラム。
(付記10)
顔の器官として頭部領域が検出されると、頭部領域にゲームキャラクターの顔がデザインされた被り物を重畳するステップと、
被り物の表情を、物体の動きの検出結果に基づいて変化させるステップと
をプロセッサに実行させる(付記2)記載のゲームプログラム。
(付記11)
歯磨きゲームにおいて予め定めた複数の所定条件の内、一の条件の成立を判定するステップと、
成立した条件に対応付けられた通知をゲーム画面に表示するステップと、
通知が含まれたゲーム画面をキャプチャするステップと、
歯磨きゲームの1プレイが終了すると、ゲーム画面をキャプチャすることで作成されたキャプチャ画像のうち少なくとも1つを表示するステップと
をプロセッサに実行させる(付記1)乃至(付記10)のいずれかに記載のゲームプログラム。
(付記12)
歯磨きゲームの1プレイの終了を判定するステップと、
1プレイの歯磨きについて評価をするステップと、
評価に基づき設定される歯磨きについてのコメントをユーザに通知するステップと
をプロセッサに実行させる(付記1)乃至(付記11)のいずれかに記載のゲームプログラム。
(付記13)
歯磨きゲームに関する情報をサーバへ送信するステップをプロセッサに実行させる(付記1)乃至(付記12)のいずれかに記載のゲームプログラム。
(付記14)
歯磨きゲームに関する情報は、ユーザの年齢、1回プレイする際の制限時間、歯磨きゲームの開始を通知する時刻、歯ブラシの交換日、歯磨きゲームの実施日、歯磨きゲームの開始時刻、又は歯磨きゲームの評価を含む(付記13)記載のゲームプログラム。
(付記15)
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータにより実行される方法であって、方法は、プロセッサが、メモリに記憶されるゲームプログラムを読み込んで実行することにより、
歯磨きゲームの開始に応じ、歯磨きゲームの1プレイを規定する時間の計時を開始するステップと、
ユーザを撮影するステップと、
撮影した画像から、ユーザの顔領域を検出し、検出した顔領域から顔の器官を検出することで、口周辺の領域を設定するステップと、
口周辺の領域で、歯ブラシと手とを含む物体の動きを検出するステップと、
検出された物体の動きに基づいて歯磨きゲームを制御するステップと、
物体の動きが検出されないときに計時を停止させることなく、口周辺の領域が設定されないときに計時を停止させるステップと
を実行する方法。
(付記16)
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、
制御部が、記憶部に記憶されるゲームプログラムに基づいて動作することにより、
歯磨きゲームの開始に応じ、歯磨きゲームの1プレイを規定する時間の計時を開始するステップと、
ユーザを撮影するステップと、
撮影した画像から、ユーザの顔領域を検出し、検出した顔領域から顔の器官を検出することで、口周辺の領域を設定するステップと、
口周辺の領域で、歯ブラシと手とを含む物体の動きを検出するステップと、
検出された物体の動きに基づいて歯磨きゲームを制御するステップと、
物体の動きが検出されないときに計時を停止させることなく、口周辺の領域が設定されないときに計時を停止させるステップと
を実行する情報処理装置。
(付記17)
複数の情報処理装置を有するシステムであって、
複数の情報処理装置のいずれかがゲームプログラムに基づいて動作することにより、
歯磨きゲームの開始に応じ、歯磨きゲームの1プレイを規定する時間の計時を開始するステップと、
ユーザを撮影するステップと、
撮影した画像から、ユーザの顔領域を検出し、検出した顔領域から顔の器官を検出することで、口周辺の領域を設定するステップと、
口周辺の領域で、歯ブラシと手とを含む物体の動きを検出するステップと、
検出された物体の動きに基づいて歯磨きゲームを制御するステップと、
物体の動きが検出されないときに計時を停止させることなく、口周辺の領域が設定されないときに計時を停止させるステップと
を実行するシステム。