JP7025668B2 - 水添加機構 - Google Patents

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Description

本発明は、乾式吹付け工法に用いられる水添加機構に関するものである。
従来、不定形耐火物工事、土木工事、等において、吹付け工法が行われている。吹付け工法には、湿式吹付け工法と、乾式吹付け工法とがある。湿式吹付け工法とは、あらかじめ材料と練混ぜ水とを混練装置で混ぜ合わせ、混練材料を搬送装置で搬送して施工部に吹き付ける工法である。一方、乾式吹付け工法とは、圧縮空気により粉体材料(プレミックスモルタル、セメント粉体、等)を、ポンプにより水(添加剤等を含まない水、又は、エマルジョン水、等)、又は液体硬化剤を、それぞれ吹付けノズル近傍まで搬送し、吹付けノズル直前で、材料と、水又は液体硬化剤とを混合して施工部に吹き付ける方法である。
乾式吹付け工法では、混練装置が不要である反面、吹付けノズル直前で水又は液体硬化剤を粉体材料と十分に混合させることが必要である。水又は液体硬化剤と、粉体材料とが十分に混合した状態にならないと、施工部への付着量は減って粉塵が増えてしまう。水と粉体材料とをよく混合させるために、水添加機構の構造が工夫されている。特許文献1に開示された水添加機構では、水を噴出させる噴出穴は、材料搬送管の内周面において全周に設けられている。内周面の全周から材料搬送管の中心に向けて水が噴射されることで、水と粉体材料とが効率よく混合するようになっている。
特許2562795号公報
しかしながら、水と粉体材料とを混合して吹付ける乾式吹付け工法においては、作業中に吹付けノズル先から水が垂れる状況が見られる。ノズル先端から水が垂れる原因は、水の噴出圧力と、材料搬送管の内部を流れる粉体材料の流速との関係により、噴出穴から出た水の一部が、粉体材料と混合されずに管壁を伝って吹付けノズルに到達するためと考えた。すなわち、水と、粉体材料とを混合する方法において、改善の余地があると考えた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的は、導入しやすい簡易な構造変更により、水と粉体材料との混合性を向上する機構を提供することである。
本発明に係る水添加機構は、中空円筒状であるスリーブを内部に有する手元側配管と、手元側配管の下流側に配置された先端側配管と、手元側配管と先端側配管との間に水添加器と、を備え、スリーブは、吹付け材料の搬送方向である流れ方向における下流側の端部であり、第4内径を有する第4端部を有し、さらにスリーブには、流れ方向における上流側の第3端部から下流側の第4端部の間において、スリーブの最小内径である第3内径を有する最狭部が設けられており、スリーブの内周面は、第3端部から最狭部まで縮径し、最狭部から第4端部まで拡径して形成されており、水添加器は、第5内径を有する小径部と、搬送流路Aに開口し水を供給する噴射口が設けられている水供給路とを有し、先端側配管は第8内径を有する第3端部を有し、第4内径は、第5内径より小さく、第5内径は、前記第8内径より小さい。
本発明によれば、スリーブの流れ方向の下流側の第4端部の第4内径は、水添加器の小径部の第5内径より小さく、第5内径は先端側配管の第5端部の第8内径より小さい。それにより、噴出穴から出た水の一部が、粉体材料と混合されずに管壁を伝うことを低減することができる。したがって、水と、粉体材料とを、効率よく混合することができる。
本実施の形態1に係る水添加機構500の流れ方向に沿った断面を示す断面図である。 図1のG部の拡大図である。 本実施の形態2に係る水添加機構500の図1のG部に相当する拡大図である。
<実施の形態1>
図1~図2を参照しながら、以下に実施の形態1に係る水添加機構500について詳細に説明する。図1は、本実施の形態1に係る水添加機構500を、搬送流路Aにおける吹付け材料の搬送方向である流れ方向Cに沿った断面を示した断面図である。また、図2は、図1のG部を示した拡大図である。なお、流れ方向Cは、水添加機構500の長手方向に沿った中心軸X-Xに対し平行である。
水添加機構500は、内部に中空円筒状のスリーブ20を有する手元側配管10と、先端側配管90と、手元側配管10と先端側配管90との間に水添加器30と、を備えている。
手元側配管10は中空管である。手元側配管10は、流れ方向Cの上流側端部であり、第1開口部f1を有する第1端部11と、第1端部11と反対側端部である第2端部12と、外周面13と、内周面14とを有している。手元側配管10は、第2端部12の内周面14に接して、スリーブ20を収容している。なお、図1では、手元側配管10と、スリーブ20とがほぼ同じ長さで示されているが、手元側配管10はスリーブ20に比べて十分長く形成されて、上流側の吹付け材料を搬送する装置に直接、又は、中継管を介して接続されている。第1端部11は、第1開口部f1を有している。手元側配管10の内周面14には、第1端部11から第2端部12まで、一様に第1内径d1が形成されている。第2端部12の外周面13には、ねじ部15が設けられており、後述する第1部材40とねじ嵌合する。
手元側配管10の内部には、手元側配管10の内周面14にスリーブ20の外周面23を接して、スリーブ20が収容されている。スリーブ20は、搬送流路内を流れる吹付け材料の流れの外周側の径方向位置を搬送流路の中心軸X-X側に寄せて後述する水噴射口の径方向位置に対してずらすとともに、吹付け材料の流れをより直線的に整流する部材である。スリーブ20は、流れ方向Cの上流側端部であり、第2開口部f2を有する第3端部21と、第3端部21と反対側であって、水添加器30と接続しており、第3開口部f3を有する第4端部22と、外周面23と、内周面24とを有している。さらに、スリーブ20は、第3端部21から第4端部22に渡って、縮径部25と、最狭部26と、拡径部27とを有している。スリーブ20の内周面24には、第3端部21に第2内径d2、最狭部26に第3内径d3、第4端部22に第4内径d4がそれぞれ形成されている。第3端部21と最狭部26との間、及び、最狭部26と第4端部22との間の内周面24は、内径が滑らかに変化して形成されている。
縮径部25は、内周面である縮径面24aを有している。縮径面24aの内径は、流れ方向Cに沿って徐々に小さく形成されている。縮径面24aと、流れ方向Cとの角度e1は、10°以上45°以下の範囲で形成されている。縮径部25の下流側の端部に接続して、最狭面24bを有する最狭部26が、第3端部21寄りに、所定の長さ形成されている。最狭面24bは、流れ方向Cに対し、平行である。最狭部26は、スリーブ20の内周面24の中で、最も内径が小さく形成されている部分である。最狭部26の下流側の端部に接続して、拡径面24cを有する拡径部27が形成されている。拡径面24cの内径は、流れ方向Cに沿って徐々に大きく形成されている。拡径面24cと、流れ方向Cとの角度e2は、1°以上7.5°以下である。
すなわち、スリーブ20の内径は、第1端部11から最狭部26までは徐々に小さくなり、最狭部26では第3内径d3に形成された部分が所定長さ続き、最狭部26から第2端部12までは徐々に大きくなるように形成されている。
スリーブ20は、さらに、第4端部22の外周面23に突部28が設けられている。突部28は、スリーブ20の第3端部21を手元側配管10の第2端部12側から挿入した際に、第2端部12が突きあたる部分である。スリーブ20は、突部28が第2端部12に突きあてられた状態で、手元側配管10の内部に保持される。
スリーブ20の第4端部22の端面22aと、拡径面24cとにより、角部22bが形成されている。角部22bは、鋭角に形成されている。具体的には、流れ方向Cに対する角度e3は90°より大きく、135°以下である。角度e3を鋭角にすることで、吹付け材料を搬送する空気の直進性を向上させることができる。また、135°は、作製上から決定されている。
先端側配管90は中空管である。先端側配管90は、水添加器30と接続している第5端部91と、第5端部91と反対側端部である第6端部92と、外周面93と、内周面94とを有している。なお、図1では図示されていないが、先端側配管90は十分長く形成されて、吹付けノズルに直接、又は、中継管を介して接続されている。第5端部91は、第7開口部f7を有している。先端側配管90は、第5端部91から第6端部92まで、一様に第8内径d8が形成されている。
水添加器30は、手元側配管10と接続している第1部材40と、先端側配管90と接続している第2部材60とを有している。水添加器30は、外部から水を導入し、搬送流路内に吹付け材料と混合する水を噴射する部材である。
第1部材40は、第1大径部41と、第2大径部42と、第3大径部43と、水導入部44と、第1大径部41に接続している平面部47と、平面部47に接続している小径部48とを有している。第1大径部41と、第2大径部42と、第3大径部43とは、連続して接続され、それら全体として略円筒形を形成しており、外周面45と、内周面46とを有している。第1大径部41と、第2大径部42との中間付近において、外周面45の周方向において1ケ所に水導入孔56が設けられている。その穴に合わせて、中空管である水導入部44が外周面45に接続されている。第1大径部41と、第2大径部42と、平面部47と、小径部48とに囲まれた空間は、水路Bを形成している。
第1大径部41の内周面46には、水導入孔56に合わせて、平面部47が接続されている。平面部47は、円盤状、かつ流れ方向Cに対し垂直な面である。平面部47の最内周部には、小径部48が接続されている。小径部48は、外周面49と、内周面50とを有する円筒状である。小径部48は、円筒状の中心軸を手元側配管10の中心軸X-Xに一致させて、小径部48の一端部を平面部47に接続されている。小径部48は、水添加機構500が組み立てられた状態において、小径部48と、第2端部12とで、突部28を挟み込んでいる。小径部48の平面部47に接続されている側と反対側の端部には、第4開口部f4が形成されている。小径部48の内周面50には、第5内径d5が形成されている。小径部48は、第2部材60とともに、水供給路100を形成している。水供給路100については後述する。
第1大径部41の流れ方向Cの上流側端部の内周面46には、ねじ部51が設けられている。ねじ部51は、第2端部12の外周面13に設けられているねじ部15とねじ嵌合する。また、第3大径部43の内周面46には、ねじ部53が形成されている嵌合部52が設けられている。ねじ部53は、後述する第2部材60とねじ嵌合する。
第2部材60は、流れ方向Cの上流側の第1円筒部61と、流れ方向Cの下流側の第2円筒部62とを有しており、全体として略円筒状である。
第1円筒部61は、第1部分63と、第2部分64と、外周面70と、内周面71の一部である第1内周面76を有している。第1部分63と、第2部分64とには、それぞれ第6内径d6を有する第5開口部f5と、第7内径d7とを有する第6開口部f6とが設けられている。第7内径d7は、先端側配管90に形成されている第8内径d8と同じ内径に形成されている。また、第1部分63の外周面70には、Oリング80を収容する溝部67が設けられている。第2部分64の流れ方向Cの下流側の端面であって、流れ方向Cに対して垂直な端面は、水添加機構500が組み立てられている状態では、先端側配管90の第5端部91の端面が突き当てられている。
第2円筒部62は、第3部分65と、第4部分66と、外周面70と、内周面71の一部である第2内周面77を有している。第3部分65の外周面70には、表面にねじ部69が形成されている突部68が設けられている。突部68のねじ部69は、第3大径部43の内周面46に形成されているねじ部53と、ねじ嵌合している。第4部分66には、ねじ穴72が周方向において等間隔に複数設けられている。第2部材60は、ねじ穴72にボルト85がねじ嵌合し、ボルト85の先端が先端側配管90の外周面93に突き当たることで、先端側配管90に固定される。
図1におけるG部の拡大図である図2を参照しながら、水添加器30に設けられている水供給路100について詳細に説明する。水供給路100は、第1供給路101と、第2供給路102と、噴射口103とを有している。水供給路100は、第1部材40と、第2部材60とが組み立てられた状態において、第1部材40の小径部48と、第2部材60の第1円筒部61との表面に形成され、両側から挟まれるようにして形成されている。また、搬送流路Aを形成している各々の内径の大小関係について、第4半径d4<第5半径d5<第6半径d6<第7半径d7となるように形成されている。
小径部48の外周面49と、内周面50とは、流れ方向Cに対して平行である。また、小径部48の内周面50と、端面54とにより、角度e4を有する角部55が形成されている。すなわち、小径部48の端面54は、流れ方向Cに対し、所定の角度e4を有して形成されており、第2供給路102は、流れ方向Cに対し角度e4になるように形成されている。角度e4は、45°以上90°未満である。角度e4は、例えば、60°である。
一方、第1円筒部61の第1部分63には、外周面49と平行に第1端面73、及び、端面54に略平行に第2端面74が形成されている。外周面49と、端面54とは、小径部48の端部の周方向全周に形成されている。また、第1端面73と、第2端面74とは、第1円筒部61の端部の周方向全周に形成されている。外周面49と、第1端面73とにより、第1供給路101が形成されている。また、端面54と、第2端面74とにより、第2供給路102が形成されている。第2供給路102の搬送流路側端部には、噴射口103が形成されている。第1供給路101の搬送流路Aの径方向寸法L1は、水を適切に微粒化するために、0.1mm~0.15mmに形成されている。また、第2供給路102の長手方向に垂直方向の寸法L2は、第1供給路101の搬送流路Aの径方向寸法L1と、同じ又はそれ以上に形成されている。
すなわち、外周面49と端面54とに対向する、第1端面73と第2端面74とにより、環状の水供給路100が周方向全周に途切れることなく形成されている。これにより、水路Bから水供給路100に到達した水は、吹付け材料搬送流路Aの外周側の全周に開口している噴射口103から、内側に向けて噴射される。水添加器の周方向の限られた複数箇所に噴射口が設けられる場合に比べて、水は広範囲に噴射され、吹付け材料と効率よく混合される。
なお、第1部分63の噴射口103付近には、角部75が形成されている。角部75は、小径部48の内周面50と同一平面上まで延長した、第2供給路102を形成する第2端面74と、第2端面74に対し直角な面とで形成されている。角部75の流れ方向Cの下流側の第1内周面76は、小径部48の内周面50に形成されている第5内径とは異なる直径の第6内径d6が形成されている。これは、噴射口103の下流側を角部75とすることで、噴射口103から出た水が第1内周面76を伝って流れにくくするためである。この構造と、第2供給路102が流れ方向Cに対して角度e4で形成されていること、すなわち斜めに形成されていることとが相まって、水がよく噴射されて、吹付け材料と効率よく混合することができる。
また、第2部分64の第2内周面77を形成する第7直径d7は、第1部分63の第1内周面76を形成する第6直径d6より大きい。これは、わずかに第2内周面77を伝って水が流れる場合でも、水が第2部分64まで伝って流れずに、第1部分63の第1内周面76の最下流部で剥離させて、吹付け材料と混合させるためである。すなわち、第1部分63において、角部75と、第1内周面76の下流側端部との2ケ所において、径方向に段差が設けられている。それにより、水を吹付け材料と効率よく混合させることができる。
スリーブ20を手元側配管10の内部に設ける効果は、次のとおりである。搬送流路A内を流れる吹付け材料が後述する噴射口103にあたることを低減できるため、噴射口103の摩耗を防止することができる。また、吹付け材料の流れが噴射口103の上流側の小径部48の内周面50に近いと、吹付け材料により内周面50が削られ、それが角部55の下流側においてバリとして形成され、徐々に延びて噴射口103がふさがれてしまう。本実施の形態では、吹付け材料の流れが噴射口103の上流側の小径部48の内周面50から遠ざかるため、この現象を防ぐことができる。さらに、スリーブ20の最狭部26を通過した搬送流路A内の流れが加速し、噴射口103から出た水を吹き飛ばし、微粒子化できる。
次に、水添加機構500の組み立て方法を説明する。まず、水添加器30を構成する第1部材40と、第2部材60とを組み立てる。第2部材60の溝部67にOリング85を組み付け、第1部材40の第3大径部43側から第1部材40の内部に、第2部材60の第1円筒部61側から挿入する。第1部材40と、第2部材60との何れか一方を回転させて、嵌合部52のねじ部53と、突部68のねじ部69とをねじ嵌合させて両者を合体させる。次に、スリーブ20を手元側配管10の内部に、スリーブ20の突部28が手元側配管10の第2端部12に突きあたるまで挿入する。その後、水添加器30の第1大径部41側から、手元側配管10の第2端部12を挿入する。水添加器30と、手元側配管10との何れか一方を回転させながら、第2端部12のねじ部15と、第1大径部41のねじ部51とをねじ嵌合させて、両者を合体する。さらに、先端側配管90の第5端部91を、水添加器30の第4部分66側から挿入する。第5端部91が第2部分64に突きあたるまで挿入した状態で、ボルト85をねじ穴72に締めつけ、水添加器30を先端側配管90に固定する。以上により、水添加機構500が組み立てられる。
<実施の形態2>
図1と図3を参照しながら、以下に実施の形態2に係る水添加機構500Bについて詳細に説明する。実施の形態2に係る水添加機構500Bは、実施の形態1に係る水添加機構500に対し、水供給路100Bの径方向形状と、第1部分63Bの第1内周面76Bとが異なっている。水供給路100Bの第2供給路103Bは、流れ方向Cに対し、垂直に形成されている。図3は、実施の形態1におけるG部の拡大図である図2に相当する拡大図である。実施の形態1に対して実施の形態2が異なっている部分は、全て図3に含まれている。なお、実施の形態2に係る水添加機構500Bが実施の形態1に係る水添加機構500と同じである部材や部位については、同じ符号を用い、その説明を省略する。
水添加器30Bは、手元側配管10と接続している第1部材40Bと、先端側配管90と接続している第2部材60Bとを有している。水添加器30Bは、外部から水を導入し、搬送流路内に吹付け材料と混合する水を噴射する部材である。
第1部材40Bは、第1大径部41と、第2大径部42と、第3大径部43と、水導入部44と、第1大径部41に接続している平面部47と、平面部47に接続している小径部48Bとを有している。小径部48B以外は、実施の形態1に係る水添加機構500と同じため、説明を省略する。第1大径部41と、第2大径部42と、平面部47と、小径部48Bとに囲まれた空間は、水路Bを形成している。
小径部48Bは、第2部材60Bとともに、水供給路100Bを形成している。水供給路100Bについては後述する。
第2部材60Bは、流れ方向Cの上流側の第1円筒部61Bと、流れ方向Cの下流側の第2円筒部62とを有しており、全体として略円筒状である。
第1円筒部61は、第1部分63Bと、第2部分64と、外周面70と、内周面71Bの一部である第1内周面76Bとを有している。第1部分63B以外は、実施の形態1に係る水添加機構500と同じである。第1部分63Bには、第9内径d9を有する第5開口部f5が設けられている。
図1のG部の拡大図に相当する図3を参照しながら、水添加器30Bに設けられている水供給路100Bについて詳細に説明する。水供給路100Bは、第1供給路101Bと、第2供給路102Bと、噴射口103Bとを有している。水供給路100Bは、第1部材40Bと、第2部材60Bとが組み立てられた状態において、第1部材40Bの小径部48Bと、第2部材60Bの第1円筒部61Bとにより、両側から挟まれるようにして形成されている。また、搬送流路Aを形成している各々の内径は、第4半径d4<第5半径d5<第9半径d9<第7半径d7となるように形成されている。
小径部48Bの外周面49Bと、内周面50Bとは、流れ方向Cに対して平行である。また、小径部48Bの内周面50Bと、端面54Bとにより、角度e5を有する角部55Bが形成されている。すなわち、小径部48Bの端面54Bは、流れ方向Cに対し、所定の角度e5を有して形成されており、第2供給路102Bは、流れ方向Cに対し、90°に形成されている。
一方、第1円筒部61Bの第1部分63Bには、外周面49Bと平行に第1端面73B、及び、端面54Bに略平行に第2端面74Bが形成されている。外周面49Bと、端面54Bとは、小径部48Bの端部の周方向全周に形成されている。また、第1端面73Bと、第2端面74Bとは、第1円筒部61Bの端部の周方向全周に形成されている。外周面49Bと、第1端面73Bとにより、第1供給路101Bが形成されている。また、端面54Bと、第2端面74Bとにより、第2供給路102Bが形成されている。第2供給路102Bの搬送流路側端部には、噴射口103Bが形成されている。第1供給路101Bの搬送流路Aの径方向寸法L3は、水を適切に微粒化するために、0.1mm~0.15mmに形成されている。また、第2供給路102Bの長手方向に垂直な方向の寸法L4は、第1供給路101Bの搬送流路Aの径方向寸法L3と、同じ又はそれ以上に形成されている。
すなわち、外周面49Bと端面54Bとに対向する、第1端面73Bと第2端面74Bとにより、環状の水供給路100Bが周方向全周に途切れることなく形成されている。これにより、水路Bから水供給路100Bに到達した水は、吹付け材料搬送流路Aの外周側の全周に開口している噴射口103Bから、内側に向けて噴射される。水添加器の周方向の複数箇所に噴射口が設けられる場合に比べて、水は広範囲に噴射され、吹付け材料と効率よく混合される。
なお、第1部分63Bの噴射口103B付近には、角部75Bが形成されている。角部75Bは、第2端面74Bと、第1内周面76Bとで形成されている。角部75Bの流れ方向Cの下流側の第1内周面76Bは、小径部48の内周面50に形成されている第5内径と同じ内径の第9内径d9が形成されている。実施の形態2における水添加器は、このように構成されているため、水と吹付け材料との混合性は、実施の形態1の水添加器30ほどではないものの、第2供給路102が斜めに形成されている構造より作りやすいという利点がある。
内周面71Bの一部である第2部分64の第2内周面77Bを形成する第7直径d7は、第1部分63Bの第1内周面76Bを形成する第9直径d9より大きい。これにより、第1内周面76Bを伝って水が流れたとしても、水が第2部分64まで伝って流れずに、第1内周面76Bの最下流部で剥離させて、吹付け材料と混合させることができる。すなわち、第1部分63Bの第1内周面76Bの下流側端部において径方向の段差が設けられていることにより、水を吹付け材料と効率よく混合させる効果は、実施の形態1の水添加器30と同様に得ることができる。
[試験結果]
次に、本水添加機構500、500Bを搬送装置に接続して試験した結果を説明する。加圧式の搬送装置につながれた、内径25mmで長さ10mのホースに水添加機構500、500Bを接続した。水添加機構500、500Bに、長さ500mmの直管ノズルを接続した。搬送装置のエア圧力は0.5MPa、材料吐出量は0.55~0.65t/hとし、水添加機構により水道水を吐出量に対して約16質量%となるように添加した。添加した水が管壁を伝わっているかどうかは、水のみを吐出しノズル先端からの水垂れ発生の有無で評価した。また、水と吹付け材料との混合性は、セメント20%と、骨材80%とからなる吹付け材料10kgを、常温において平らな被施工面に対し、被施工面から400mm~500mmの距離で吹付けて、吹付け材料全体に対する被施工面に付着する量の割合を評価した。
実施例1~3は、スリーブ20を含む本水添加機構500、500Bを組み込んだ実施例であり、比較例は、スリーブ20と、本水添加器30とを含まず、搬送流路A中に、流れ方向に対して90°に水を噴射する従来の水添加器を接続した。
各々の実施例における、第2供給路102、102Bの流れ方向に対する角度e4,e5は、実施例1が90°、実施例2が45°、実施例3が60°である。また、比較例では90°である。その他の寸法は、表1に示されているとおりである。
表1に示されているように、実施例1~3では、ノズル先端からの水の垂れはなかった。また、吹付け材料の被施工面への付着率は、82%以上であった。これに対し、比較例では、ノズル先端からの水の垂れが見られた。吹付け材料の被施工面への付着率は、76%であった。これらより、本水添加機構500、500Bを用いることにより、ノズル先端からの水の垂れは低減され、吹付け材料の被施工面への付着率は向上した。
Figure 0007025668000001
本実施の形態に係る水添加機構は、中空円筒状であるスリーブを内部に有する手元側配管と、手元側配管の下流側に配置された先端側配管と、手元側配管と先端側配管との間に水添加器と、を備え、スリーブは、流れ方向の下流側の端部であり、第4内径を有する第4端部を有し、水添加器は、第5内径を有する小径部と、搬送流路Aに開口し水を供給する噴射口が設けられている水供給路とを有し、先端側配管は第8内径を有する第3端部を有し、第4内径は、第5内径より小さく、第5内径は、前記第8内径より小さい。
このような構成により、スリーブの流れ方向の下流側の第4端部の第4内径は、水添加器の小径部の第5内径より小さく、第5内径は先端側配管の第5端部の第8内径より小さい。それにより、噴出穴から出た水の一部が、粉体材料と混合されずに管壁を伝うことを低減することができる。それにより、水と、粉体材料とを、効率よく混合することができる。
また、本実施の形態のスリーブには、上流側端部の第3端部から下流側端部の第4端部の間に最小内径部である最狭部が設けられており、スリーブの内周面は、第3端部から最狭部まで縮径し、最狭部から第4端部まで拡径して形成されている。
このような構成により、スリーブ内を通過する空気と吹付け材料との流れの直進性を向上させ、流れの速度を速めることができる。それにより、水と、粉体材料との混合を高めることができる。
また、本実施の形態の水供給路は、水添加器が有する複数の部材の表面により形成されている。
このような構成により、水供給路を容易な構造で得ることができる。それにより、容易、かつ低コストで製造することができる。
また、本実施の形態の、流れ方向に平行に形成されている第1供給路は、径方向寸法が0.1mm以上0.15mm以下に形成されている。
このような構成により、搬送流路A中に最適な水量を噴射して、水を微粒化できる。それにより、水と、粉体材料との混合を高めることができる。
また、本実施の形態の第5内径は、第8内径の90%以下に形成されている。
このような構成により、搬送流路中の管壁を伝う水を低減することができる。
また、本実施の形態の水添加機構について、手元側配管は第1内径を有する第1端部を有し、スリーブは、吹付け材料の搬送方向である流れ方向の上流側であり、第2内径を有する第3端部を有し、第2内径は第1内径の90%以上100%以下に形成され、第4内径は第5内径の50%以上80%以下に形成され、第1スリーブ端部の内周面を形成している縮径面と、流れ方向との角度は15°以上45°以下に形成され、第2スリーブ端部の内周面を形成している拡径面と、流れ方向との角度は1°以上7.5°以下に形成され、第3内径は第1内径の30%以上70%以下に形成されている。
このような構成により、スリーブ内を通過する空気と吹付け材料との混合流体流れの直進性の向上と、噴射口から出た水が管壁を伝うことの低減とを実現できる。それにより、水と、粉体材料との混合を高めることができる。
10 手元側配管、11 第1端部、20 スリーブ、21 第3端部、22 第4端部、24a 縮径面、24c 拡径面、26 最狭部、30,30B 水添加器、48,48B 小径部、90 先端側配管、 91 第5端部、100,100B 水供給路、101,101B 第1供給路、102,102B 第2供給路、103,103B 噴射口、d1 第1内径、d2 第2内径、d3 第3内径、d4 第4内径、d5 第5内径、d6 第6内径、d7 第7内径、d8 第8内径、A 搬送流路、C 吹付け材料の搬送方向である流れ方向。

Claims (7)

  1. 乾式吹付け装置に設けられ、内部に吹付け材料を搬送する搬送流路を有する水添加機構であって、
    前記水添加機構は、中空円筒状であるスリーブを内部に有する手元側配管と、
    前記手元側配管よりも吹付け材料の搬送方向である流れ方向における下流側に配置された先端側配管と、
    前記手元側配管と前記先端側配管との間に水添加器と、を備え、
    前記スリーブは、水添加器側の端部であり、第4内径を有する第4端部を有し、さらに前記スリーブには、前記流れ方向における上流側の第3端部から下流側の第4端部の間において、前記スリーブの最小内径である第3内径を有する最狭部が設けられており、前記スリーブの内周面は、前記第3端部から前記最狭部まで縮径し、前記最狭部から前記第4端部まで拡径して形成されており、
    前記水添加器は、第5内径を有する小径部と、前記搬送流路に開口している噴射口が設けられ、水を供給する水供給路と、を有し、
    前記先端側配管は、水添加器側の端部であり、第8内径を有する第5端部を有し、
    前記第4内径は、前記第5内径より小さく、
    前記第5内径は、前記第8内径より小さい、水添加機構。
  2. 前記水供給路は、周方向全周に連続して形成されている環状の空間である、請求項1に記載の水添加機構。
  3. 前記水供給路は、前記水添加器が有する複数の部材の表面により形成されている、請求項1または2に記載の水添加機構。
  4. 前記水供給路は、前記流れ方向に平行に形成されている第1供給路を含んでおり、前記第1供給路の径方向寸法は、0.1mm以上0.15mm以下に形成されている、請求項1~の何れか一項に記載の水添加機構。
  5. 前記第5内径は、前記第8内径の90%以下である、請求項1~の何れか一項に記載の水添加機構。
  6. 前記水供給路は、前記第1供給路に接続され、搬送流路側に前記噴射口が設けられている第2供給路を有しており、前記第2供給路と前記流れ方向との角度は、45°以上90°以下に形成されている、請求項に記載の水添加機構。
  7. 前記手元側配管は、前記流れ方向の上流側の端部であり第1内径を有する第1端部を有し、
    前記スリーブは、前記流れ方向の上流側であり、第2内径を有する第3端部を有し、
    前記第2内径は前記第1内径の90%以上100%以下に形成され、
    前記第4内径は前記第5内径の50%以上85%以下に形成され、
    前記第1端部の内周面を形成している縮径面と、前記流れ方向との角度は10°以上45°以下に形成され、
    前記第4端部の内周面を形成している拡径面と、前記流れ方向との角度は1°以上7.5°以下に形成され、
    前記第3内径は、前記第1内径の30%以上70%以下に形成されている、請求項に記載の水添加機構。
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