JP7025279B2 - 基板処理装置、電力制御装置、基板処理方法および電力制御方法 - Google Patents

基板処理装置、電力制御装置、基板処理方法および電力制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7025279B2
JP7025279B2 JP2018089480A JP2018089480A JP7025279B2 JP 7025279 B2 JP7025279 B2 JP 7025279B2 JP 2018089480 A JP2018089480 A JP 2018089480A JP 2018089480 A JP2018089480 A JP 2018089480A JP 7025279 B2 JP7025279 B2 JP 7025279B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate processing
unit
current
substrate
processing units
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018089480A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019197761A (ja
Inventor
丈二 ▲桑▼原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP2018089480A priority Critical patent/JP7025279B2/ja
Publication of JP2019197761A publication Critical patent/JP2019197761A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7025279B2 publication Critical patent/JP7025279B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B70/00Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
    • Y02B70/30Systems integrating technologies related to power network operation and communication or information technologies for improving the carbon footprint of the management of residential or tertiary loads, i.e. smart grids as climate change mitigation technology in the buildings sector, including also the last stages of power distribution and the control, monitoring or operating management systems at local level
    • Y02B70/3225Demand response systems, e.g. load shedding, peak shaving
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S20/00Management or operation of end-user stationary applications or the last stages of power distribution; Controlling, monitoring or operating thereof
    • Y04S20/20End-user application control systems
    • Y04S20/222Demand response systems, e.g. load shedding, peak shaving

Landscapes

  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Description

本発明は、複数の基板処理部を備えた基板処理装置、複数の基板処理部への電力の供給を制御する電力制御装置、複数の基板処理部による基板処理方法および複数の基板処理部への電力の供給を制御する電力制御方法に関する。
基板処理装置においては、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板または光ディスク用ガラス基板等の基板に種々の処理を行う複数の処理ユニットが設けられる。各処理ユニットは、電力供給設備等の外部電源に接続され、外部電源から供給される電力により駆動される。
例えば、特許文献1には、複数の処理ユニットに加えて、ブレーカ、電源投入スイッチ、複数のスイッチおよび複数のタイマを含む基板処理装置が記載されている。複数のスイッチおよび複数のタイマは、それぞれ複数の処理ユニットに対応する。各処理ユニットは、対応するスイッチ、電源投入スイッチおよびブレーカを介して外部電源に接続される。
複数のタイマには、互いに異なる時間が予め設定される。電源投入スイッチがオンされると、各タイマは設定された時間の経過後に、対応するスイッチをオンさせる。したがって、電源投入スイッチのオン時に、複数のスイッチが一定時間ずつ遅延しながら順次オンする。これにより、複数の処理ユニットにそれぞれ異なるタイミングで電力が供給される。
特開平10-322906号公報
特許文献1記載の基板処理装置によれば、電源投入直後の電力消費のタイミングを分散することにより、基板処理装置の全体で消費される瞬間最大電力を低減することができる。一方、複数の基板処理部の動作中に基板処理装置において消費される瞬間最大電力を低減することが望まれる。
本発明の目的は、複数の基板処理部において消費される瞬間最大電力を低減することが可能な基板処理装置、それに用いられる電力制御装置、基板処理方法および電力制御方法を提供することである。
(1)第1の発明に係る基板処理装置は、電源から電流を供給されて動作する基板処理装置であって、電源から電流を供給されて基板に処理を行うプロセス状態と、プロセス状態の電流以下の電流を供給されて基板に処理を行わない待機状態とに遷移する複数の基板処理部と、電源と複数の基板処理部との間にそれぞれ接続され、オン状態とオフ状態とに切り替え可能な複数の切替部と、複数の基板処理部の処理手順を示す工程情報を取得する工程取得部と、工程取得部により取得された工程情報に基づいて、各基板処理部がプロセス状態にあるか待機状態にあるかを逐次判定する判定部と、各基板処理部がプロセス状態を維持するために要求される電流および各基板処理部が待機状態を維持するために要求される電流を示す要求情報を取得する情報取得部と、判定部による判定ごとに、プロセス状態にある基板処理部が待機状態にある基板処理部よりも高い優先度を有するように、複数の基板処理部の各々に優先度を動的に設定する優先度設定部と、設定された複数の制御周期の各々において、複数の基板処理部に同時に供給される瞬時電流の合計が予め定められた上限値を超えないように、優先度設定部により設定された優先度の高い順に、情報取得部により取得された各基板処理部に対応する要求情報に基づいて各基板処理部への電流の供給時間および供給タイミングを決定する決定部と、各制御周期内で、決定部により決定された供給時間および供給タイミングに基づいて電源から複数の基板処理部への電流の供給および遮断をそれぞれ指令する複数の指令信号を生成する指令部と、指令部により生成された複数の指令信号に基づいて複数の切替部をオン状態またはオフ状態にそれぞれ切り替える切替制御部とを備える。
この基板処理装置においては、複数の基板処理部の各々が電源から電流を供給されて基板に処理を行うプロセス状態にあるか、プロセス状態の電流以下の電流を供給されて基板に処理を行わない待機状態にあるかが逐次判定される。また、判定ごとに、プロセス状態にある基板処理部が待機状態にある基板処理部よりも高い優先度を有するように、複数の基板処理部の各々に優先度が動的に設定される。さらに、各基板処理部がプロセス状態を維持するために要求される電流および各基板処理部が待機状態を維持するために要求される電流を示す要求情報が取得される。
設定された複数の制御周期の各々において、複数の基板処理部に同時に供給される瞬時電流の合計が予め定められた上限値を超えないように、設定された優先度の高い順に、取得された各基板処理部に対応する要求情報に基づいて各基板処理部への電流の供給時間および供給タイミングが決定される。各制御周期内で、決定された供給時間および供給タイミングに基づいて電源から複数の基板処理部への電流の供給および遮断をそれぞれ指令する複数の指令信号が生成される。生成された複数の指令信号に基づいて電源と複数の基板処理部との間にそれぞれ接続された複数の切替部がオン状態またはオフ状態にそれぞれ切り替えられる。
したがって、プロセス状態にある基板処理部には、待機状態にある基板処理部よりも優先して要求情報により示される電流が供給される。この場合、プロセス状態にある基板処理部により基板が適切に処理される。また、待機状態にある基板処理部には、瞬時電流の合計が上限値を超えない範囲で電流が供給される。そのため、次に当該基板処理部がプロセス状態に遷移した際には、当該基板処理部により基板の処理が即座に開始される。この構成によれば、複数の基板処理部により基板が効率的に処理されつつ、基板処理装置に供給される瞬時電流の合計が所定の上限値以下に維持される。その結果、複数の基板処理部において消費される瞬間最大電力を低減することができる。
また、基板処理装置は、複数の基板処理部の処理手順を示す工程情報を取得する工程取得部をさらに備え、判定部は、工程取得部により取得された工程情報に基づいて複数の基板処理部の各々がプロセス状態にあるか、または待機状態にあるかを判定する。この場合、工程情報により基板処理部の処理手順が示される。これにより、基板処理部の各々がプロセス状態にあるか、または待機状態にあるかを容易に判定することができる。
(2)決定部は、複数の基板処理部の各々についての電流の供給時間が各制御周期内において規則的に分散して設けられるように供給時間および供給タイミングを決定してもよい。この場合、各基板処理部に供給される電流の変動が最小に抑制される。これにより、プロセス状態にある基板処理部により基板をより均一に処理することができる。また、待機状態にある基板処理部がプロセス状態に遷移した際には、当該基板処理部により基板の処理をより短時間で開始することができる。
(3)決定部は、複数の基板処理部の各々について各制御周期に対する電流の供給時間の比を各制御周期における電流の供給時間として決定してもよい。この場合、電流の供給時間を相対値として容易に決定することができる。
)指令部は、複数の基板処理部への電流の供給の制御が同期して行われるように指令信号を生成してもよい。この場合、各基板処理部への電流の供給時間および供給タイミングを容易に決定することができる。
)複数の基板処理部の各々は、基板を所定の温度に加熱、冷却または維持する温度処理部を含んでもよい。この場合、プロセス状態にある温度処理部により基板を所定の温度に加熱、冷却または維持することができる。また、待機状態にある温度処理部にも、瞬時電流の合計が上限値を超えない範囲で電流が供給されるので、温度処理部の温度が変化することが防止される。これにより、当該温度処理部が次にプロセス状態に遷移した際には、当該基板処理部により基板の温度処理を短時間で開始することができる。
)情報取得部は、複数の基板処理部における温度をさらに取得し、優先度設定部は、情報取得部により取得された温度に基づいて複数の基板処理部の優先度を設定してもよい。この場合、プロセス状態にある温度処理部により基板の温度処理をより適切に行うことができる。また、複数の基板処理部が同じ動作状態(プロセス状態または待機状態)にある場合でも、温度に基づいてこれらの複数の基板処理部の間で優先度を容易に設定することができる。
)各制御周期は、交流電流の複数のサイクルを含んでもよい。この場合、制御周期に含まれる交流電流のサイクル数に基づいて供給時間および供給タイミングを容易に決定することができる。
)第2の発明に係る電力制御装置は、電源から複数の基板処理部への電流の供給を制御する電力制御装置であって、複数の基板処理部の各々は、電源から電流を供給されて基板に処理を行うプロセス状態と、プロセス状態の電流以下の電流を供給されて基板に処理を行わない待機状態とに遷移し、電力制御装置は、複数の基板処理部の処理手順を示す工程情報を取得する工程取得部と、工程取得部により取得された工程情報に基づいて、各基板処理部がプロセス状態にあるか待機状態にあるかを逐次判定する判定部と、各基板処理部がプロセス状態を維持するために要求される電流および各基板処理部が待機状態を維持するために要求される電流を示す要求情報を取得する情報取得部と、判定部による判定ごとに、プロセス状態にある基板処理部が待機状態にある基板処理部よりも高い優先度を有するように、複数の基板処理部の各々に優先度を動的に設定する優先度設定部と、設定された複数の制御周期の各々において、複数の基板処理部に同時に供給される瞬時電流の合計が予め定められた上限値を超えないように、優先度設定部により設定された優先度の高い順に、情報取得部により取得された各基板処理部に対応する要求情報に基づいて各基板処理部への電流の供給時間および供給タイミングを決定する決定部と、各制御周期内で、決定部により決定された供給時間および供給タイミングに基づいて電源から複数の基板処理部への電流の供給および遮断をそれぞれ指令する複数の指令信号を生成する指令部とを備える。
この構成によれば、複数の基板処理部により基板が効率的に処理されつつ、基板処理装置に供給される瞬時電流の合計が所定の上限値以下に維持されるように基板処理部に供給される電力が制御される。その結果、複数の基板処理部において消費される瞬間最大電力を低減することができる。
)第3の発明に係る基板処理方法は、電源から電流を供給されて動作する基板処理装置による基板処理方法であって、基板処理装置の複数の基板処理部の処理手順を示す工程情報を取得するステップと、取得された工程情報に基づいて、複数の基板処理部の各々が電源から電流を供給されて基板に処理を行うプロセス状態にあるか、プロセス状態の電流以下の電流を供給されて基板に処理を行わない待機状態にあるかを逐次判定するステップと、各基板処理部がプロセス状態を維持するために要求される電流および各基板処理部が待機状態を維持するために要求される電流を示す要求情報を取得するステップと、判定ごとに、プロセス状態にある基板処理部が待機状態にある基板処理部よりも高い優先度を有するように、複数の基板処理部の各々に優先度を動的に設定するステップと、設定された複数の制御周期の各々において、複数の基板処理部に同時に供給される瞬時電流の合計が予め定められた上限値を超えないように、設定された優先度の高い順に、取得された各基板処理部に対応する要求情報に基づいて各基板処理部への電流の供給時間および供給タイミングを決定するステップと、各制御周期内で、決定された供給時間および供給タイミングに基づいて電源から複数の基板処理部への電流の供給および遮断をそれぞれ指令する複数の指令信号を生成するステップと、生成された複数の指令信号に基づいて電源と複数の基板処理部との間にそれぞれ接続された複数の切替部をオン状態またはオフ状態にそれぞれ切り替えるステップと、プロセス状態にある基板処理部により基板に処理を行うステップと含む。
この基板処理方法によれば、複数の基板処理部により基板が効率的に処理されつつ、基板処理装置に供給される瞬時電流の合計が所定の上限値以下に維持される。その結果、複数の基板処理部において消費される瞬間最大電力を低減することができる。
10)供給時間および供給タイミングを決定するステップは、複数の基板処理部の各々についての電流の供給時間が各制御周期内において規則的に分散して設けられるように供給時間および供給タイミングを決定することを含んでもよい。この場合、各基板処理部に供給される電流の変動が最小に抑制される。これにより、プロセス状態にある基板処理部により基板をより均一に処理することができる。また、待機状態にある基板処理部がプロセス状態に遷移した際には、当該基板処理部により基板の処理をより短時間で開始することができる。
11)供給時間および供給タイミングを決定するステップは、複数の基板処理部の各々について各制御周期に対する電流の供給時間の比を各制御周期における電流の供給時間として決定することを含んでもよい。この場合、電流の供給時間を相対値として容易に決定することができる。
12)指令信号を生成するステップは、複数の基板処理部への電流の供給の制御が同期して行われるように指令信号を生成することを含んでもよい。この場合、各基板処理部への電流の供給時間および供給タイミングを容易に決定することができる。
13)複数の基板処理部の各々は、基板を所定の温度に加熱、冷却または維持する温度処理部を含み、基板に処理を行うステップは、温度処理部により基板を所定の温度に加熱、冷却または維持することを含んでもよい。この場合、プロセス状態にある温度処理部により基板を所定の温度に加熱、冷却または維持することができる。また、待機状態にある温度処理部にも、瞬時電流の合計が上限値を超えない範囲で電流が供給されるので、温度処理部の温度が変化することが防止される。これにより、当該温度処理部が次にプロセス状態に遷移した際には、当該基板処理部により基板の温度処理を短時間で開始することができる。
14)要求情報を取得するステップは、複数の基板処理部における温度をさらに取得することを含み、優先度を動的に設定するステップは、取得された温度に基づいて複数の基板処理部の優先度を設定することを含んでもよい。この場合、プロセス状態にある温度処理部により基板の温度処理をより適切に行うことができる。また、複数の基板処理部が同じ動作状態(プロセス状態または待機状態)にある場合でも、温度に基づいてこれらの複数の基板処理部の間で優先度を容易に設定することができる。
15)各制御周期は、交流電流の複数のサイクルを含んでもよい。この場合、制御周期に含まれる交流電流のサイクル数に基づいて供給時間および供給タイミングを容易に決定することができる。
16)第4の発明に係る電力制御方法は、電源から複数の基板処理部への電流の供給を制御する電力制御方法であって、複数の基板処理部の処理手順を示す工程情報を取得するステップと、取得された工程情報に基づいて、各基板処理部が電源から電流を供給されて基板に処理を行うプロセス状態にあるか、プロセス状態の電流以下の電流を供給されて基板に処理を行わない待機状態にあるかを逐次判定するステップと、各基板処理部がプロセス状態を維持するために要求される電流および各基板処理部が待機状態を維持するために要求される電流を示す要求情報を取得するステップと、判定ごとに、プロセス状態にある基板処理部が待機状態にある基板処理部よりも高い優先度を有するように、複数の基板処理部の各々に優先度を動的に設定するステップと、設定された複数の制御周期の各々において、複数の基板処理部に同時に供給される瞬時電流の合計が予め定められた上限値を超えないように、設定された優先度の高い順に、取得された各基板処理部に対応する要求情報に基づいて各基板処理部への電流の供給時間および供給タイミングを決定するステップと、各制御周期内で、決定された供給時間および供給タイミングに基づいて電源から複数の基板処理部への電流の供給および遮断をそれぞれ指令する複数の指令信号を生成するステップとを含む。
この電力制御方法によれば、複数の基板処理部により基板が効率的に処理されつつ、基板処理装置に供給される瞬時電流の合計が所定の上限値以下に維持されるように基板処理部に供給される電力が制御される。その結果、複数の基板処理部において消費される瞬間最大電力を低減することができる。
本発明によれば、複数の基板処理部において消費される瞬間最大電力を低減することができる。
本発明の一実施の形態に係る基板処理装置の概略構成を示すブロック図である。 電力制御装置の構成を示すブロック図である。 図2の電力制御装置の動作の一例を示すタイムチャートである。 図2の電力制御装置の動作の一例を示すタイムチャートである。 図2の電力制御装置の動作の一例を示すタイムチャートである。 決定部により決定された切替部のオン時間およびオンタイミングを説明するための図である。 図2の電力制御装置により行われる電力制御処理を示すフローチャートである。 図1の切替制御部により行われる電力制御処理を示すフローチャートである。 基板処理装置の詳細な構成を示す模式的平面図である。 主として図9の塗布処理部、現像処理部および洗浄乾燥処理部を示す基板処理装置の模式的側面図である。 主として図9の熱処理部および洗浄乾燥処理部を示す基板処理装置の模式的側面図である。 主として図9の搬送部を示す側面図である。
(1)基板処理装置の概略構成
以下、本発明の実施の形態に係る電力制御装置、基板処理装置および電力制御方法について図面を用いて説明する。以下の説明において、基板とは、半導体基板、液晶表示装置もしくは有機EL(Electro Luminescence)表示装置等のFPD(Flat Panel Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板または太陽電池用基板等をいう。
図1は、本発明の一実施の形態に係る基板処理装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、基板処理装置100は、複数(図1の例では3個)の処理ユニット110,120,130、電源140および電力制御装置200を含む。本実施の形態においては、各処理ユニット110,120,130は熱処理ユニットである。電源140は、電力供給設備に設けられる交流電源であり、ライブ端子およびニュートラル端子を有する。
処理ユニット110は、基板処理部111、切替部112および切替制御部113を含む。処理ユニット120は、基板処理部121、切替部122および切替制御部123を含む。処理ユニット130は、基板処理部131、切替部132および切替制御部133を含む。処理ユニット110,120,130は互いに同様の構成を有するので、処理ユニット110,120,130を代表して処理ユニット110の構成を説明する。
本実施の形態では、基板処理部111は、例えば基板に熱処理を行う加熱プレートを含む加熱部または冷却プレートを含む冷却部等の温度処理部である。この場合、基板処理部111は抵抗負荷である。基板処理部111には温度センサが設けられている。基板処理部111は、基板に処理を行うプロセス状態と処理されるべき基板が搬入されるまで待機する待機状態とに遷移する。この基板処理部111は、プロセス状態では電源140から電流を供給されて基板に処理を行い、待機状態ではプロセス状態の電流以下の電流を供給されて待機する。待機状態では基板処理部111には基板が存在しない。ここで、本実施の形態に係る基板処理装置100においては、基板処理部111,121,131の全部が同時にプロセス状態で動作するのではなく、基板処理部111,121,131の少なくとも一部は待機状態で動作する。
本実施の形態では、電源140は単相の交流電源である。基板処理部111と切替部112とは、電源140のライブ端子とニュートラル端子との間に直列接続される。切替部112は、例えば電磁リレーを含み、オン状態とオフ状態とに選択的に切り替え可能に構成される。切替部112がオン状態のときには、電源140から基板処理部111に電流が供給される。切替部112がオフ状態のときには、電源140から基板処理部111に電流が供給されない。本実施の形態では、基板処理部111が抵抗負荷であるため、基板処理部111に供給される電流は、基板処理部111に供給される電流の2乗にほぼ比例する。
切替制御部113は、例えば、基板処理部111の温度を設定された温度(以下、設定温度と呼ぶ。)に維持するように、基板処理部111の温度センサにより検出された温度(以下、検出温度と呼ぶ。)に基づいて切替部112をフィードバック制御する温度調整器である。切替制御部113は、電力制御装置200から通知された制御周期内で検出温度を設定温度に維持するために必要な電流を示す要求情報を電力制御装置200に通知する。切替制御部113は、要求情報とともに基板処理部111における現時点の検出温度を電力制御装置200に通知してもよい。本例では、各制御周期における要求情報は、最大電流(例えば、基板処理部111の定格電流)に対する供給電流の比で表される。さらに、切替制御部113は、電力制御装置200からの指令に基づいて、切替部112のオン状態とオフ状態との切り替えを制御する。
電力制御装置200は、例えばCPU(中央演算処理装置)およびメモリ、またはマイクロコンピュータを含む。また、電力制御装置200には、処理ユニット110,120,130の切替制御部113,123,133とそれぞれ通信を行うための複数のチャンネルCH1,CH2,CH3が設けられる。電力制御装置200は、チャンネルCH1,CH2,CH3をそれぞれ通して処理ユニット110,120,130の切替制御部113,123,133を制御する。この場合、電力制御装置200は、後述する工程情報に基づいて設定温度を切替制御部111,123,133にそれぞれ通知する。また、電力制御装置200は、予め定められた制御周期を切替制御部113,123,133に通知する。本実施の形態では、電力制御装置200が複数の切替制御部113,123,133を互いに同期して動作させる。
図2は、電力制御装置200の構成を示すブロック図である。電力制御装置200は、機能部として、周期設定部210、通知部220、情報取得部230、工程取得部240、判定部250、優先度設定部260、決定部270および指令部280を含む。電力制御装置200の機能部は、例えばCPUがメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。なお、電力制御装置200の機能部の一部または全部が電子回路等のハードウエアにより実現されてもよい。
周期設定部210は、制御周期を電力制御装置200に設定する。通知部220は、チャンネルCH1,CH2,CH3を通して処理ユニット110,120,130に制御周期を通知する。情報取得部230は、チャンネルCH1~CH3をそれぞれ通して処理ユニット110,120,130から要求情報を取得する。
工程取得部240は、処理ユニット110,120,130の処理手順(レシピ)を示す工程情報を取得する。ここで、工程取得部240は、基板処理装置100の他の制御装置(例えば後述する図11のローカル制御装置2またはローカル制御装置3)から工程情報を定期的に取得してもよい。あるいは、電力制御装置200のメモリに工程情報が記憶されている場合には、工程取得部240は、メモリから工程情報を取得してもよい。判定部250は、工程取得部240により取得された工程情報に基づいて、各基板処理部111,121,131(図1)の動作状態がプロセス状態であるか待機状態であるかを逐次判定する。
優先度設定部260は、判定部250により判定された動作状態に基づいて、電流供給に関する基板処理部111,121,131の優先度を決定する。優先度設定部260は、プロセス状態にある基板処理部に待機状態にある基板処理部よりも高い優先度を設定する。また、優先度設定部260は、複数の基板処理部がプロセス状態にある場合には、各基板処理部についての検出温度に基づいて各基板処理部に優先度を設定する。
例えば、基板処理部111,121がプロセス状態にあり、基板処理部111についての検出温度が設定温度よりも低く、基板処理部121の検出温度が設定温度に等しい場合には、基板処理部111の優先度が基板処理部121の優先度よりも高く設定される。また、基板処理部131がプロセス状態から待機状態に遷移した直後には、基板処理部131の優先度が低く設定され、基板処理部131が次のプロセス状態へ遷移する直前には、基板処理部131の優先度が高く設定されてもよい。
この構成によれば、複数の基板処理部が同じ動作状態(プロセス状態または待機状態)にある場合でも、温度に基づいてこれらの複数の基板処理部の間で優先度を容易に設定することができる。複数の基板処理部の優先度の設定方法は、上記の例に限定されず、他の方法により優先度が設定されてもよい。
決定部270は、周期設定部210により設定された制御周期、情報取得部230により取得された要求情報、および優先度設定部260により設定された優先度に基づいて、各制御周期において各基板処理部111,121,131への電流の供給時間および電流の供給タイミングを決定する。ここで、基板処理部111,121,131への電流の供給時間および供給タイミングは、切替部112,122,132(図1)をオン状態にする時間(以下、オン時間と呼ぶ。)および切替部112,122,132(図1)をオン状態にするタイミング(以下、オンタイミングと呼ぶ。)に相当する。以下の説明では、基板処理部111,121,131への電流の供給時間および供給タイミングをオン時間およびオンタイミングと呼ぶ。
この場合、決定部270は、基板処理部111,121,131に同時に供給される電流の合計(以下、瞬時合計電流と呼ぶ。)が所定の上限値を超えないように各制御周期内で切替部112,122,132のオン時間およびオンタイミングを決定する。詳細には、まず、決定部270は、切替制御部113,123,133からの要求情報により示される電流が基板処理部111,121,131へそれぞれ供給されるように各制御周期内で切替部112,122,132のオン時間を決定する。本例では、各基板処理部111,121,131への制御周期内でのオン時間が、制御周期に対するオン時間の比で表される。また、決定部270は、瞬時合計電流がより低くなるように切替部112,122,132のオンタイミングを可能な限り分散させる。瞬時合計電流が上限値を超える場合、優先度の高い順に、対応する切替部のオン時間が設定される。低い優先度を有する基板処理部に対応する切替部のオン時間は、瞬時合計電流が上限値以下となるように短縮される。
指令部280は、決定部270により決定されたオン時間およびオンタイミングに基づいて、切替部112のオン状態とオフ状態とを切り替えるための指令信号をチャンネルCH1を通して切替制御部113(図1)に与える。同様に、指令部280は、切替部122のオン状態とオフ状態とを切り替えるための指令信号をチャンネルCH2を通して切替制御部123に与える。また、指令部280は、切替部132のオン状態とオフ状態とを切り替えるための指令信号をチャンネルCH3を通して切替制御部133に与える。
(2)電力制御装置の動作
図3、図4および図5は、図2の電力制御装置200の動作の一例を示すタイムチャートである。本例では、複数の基板処理部111,121,131に同時に供給可能な最大電流は200%であり、瞬時合計電流の上限値は各基板処理部111,121,131の定格電流の2倍である。したがって、各制御周期内での切替部112,122,132のオン時間の合計の上限値は200%である。
図3に示すように、時点t1において、通知部220は、処理ユニット110,120,130に制御周期を通知する。時点t2において、周期設定部210は、時点t1で通知した制御周期を電力制御装置200に設定する。同時に、切替制御部113,123,133は、時点t1で通知された制御周期を処理ユニット110,120,130にそれぞれ設定する。
時点t10において、工程取得部240は、基板処理装置100の他の制御装置から工程情報を取得する。時点t11において、判定部250は、時点t10で取得された工程情報に基づいて基板処理部各111,121,131の動作状態を判定する。時点t12において、優先度設定部260は、時点t11で判定された動作状態に基づいて、基板処理部111,121,131の優先度を設定する。時点t12の例では、基板処理部111,121,131の優先度がそれぞれ「1」、「2」および「3」に設定される。
時点t13において、切替制御部113,123,133は、検出温度および設定温度に基づいて、各制御周期内において対応する基板処理部111,121,131に供給すべき電流を算出する。時点t13の例では、基板処理部111,121,131へ供給すべき電流がそれぞれ35%、100%および80%に算出される。時点t14において、情報取得部230は、切替制御部113,123,133から時点t13で算出された電流を示す要求情報を取得する。
時点t15において、決定部270は、時点t2で設定された制御周期、時点t12で設定された優先度、および時点t14で取得された要求情報に基づいて、瞬時合計電流が上限値200%を超えないように各制御周期内での切替部112,122,132のオン時間およびオンタイミングを決定する。本例では、切替制御部113,123,133からの要求情報により示される電流の合計が最大電流200%を超える。そのため、決定部270は、より高い優先度を有する基板処理部111,121に対応する切替部112,122のオン時間をそれぞれ35%および100%に決定し、最も低い優先度を有する基板処理部131に対応する切替部132のオン時間を65%に短縮する。それにより、瞬時合計電流が上限値200%を超えない。
この場合、基板処理部131に供給される電流は、対応する要求情報により示される電流よりも低いが、基板処理部131は待機状態にあるため、基板の処理に電流不足の影響が与えられない。
時点t16において、指令部280は、時点t15で決定されたオン時間およびオンタイミングに基づいて、切替部112,122,132の切り替えを指令する指令信号を生成する。時点t17において、切替制御部113,123,133は、時点t16の指令信号に基づいて切替部112,122,132のオン状態とオフ状態との切り替えをそれぞれ制御する。
その後、図4に示すように、時点t20~t27において、それぞれ時点t10~t17と同様の動作が行われる。時点t22の例では、基板処理部111,121,131の優先度がそれぞれ「2」、「3」および「1」に設定される。時点t23の例では、基板処理部111,121,131へ供給すべき電流がそれぞれ35%、100%および85%に算出される。本例では、要求情報により示される電流の合計が最大電流200%を超える。そのため、より高い優先度を有する基板処理部131,111に対応する切替部132,112のオン時間がそれぞれ85%および35%に決定され、最も低い優先度を有する基板処理部121に対応する切替部122のオン時間が80%に短縮される。それにより、瞬時合計電流が上限値200%を超えない。
この場合、基板処理部121に供給される電流は、対応する要求情報により示される電流よりも低いが、基板処理部121は待機状態であるため、基板の処理に電流不足の影響が与えられない。
その後、図5に示すように、時点t30~t37において、それぞれ時点t20~t27と同様の動作が行われる。時点t32の例では、基板処理部111,121,131の優先度がそれぞれ「2」、「1」および「3」に設定される。時点t33の例では、基板処理部111,121,131へ供給すべき電流がそれぞれ50%、100%および70%に算出される。本例では、要求情報により示される電流の合計が最大電流200%を超える。そのため、時点t35の例では、より高い優先度を有する基板処理部121,111に対応する切替部122,112のオン時間がそれぞれ100%および50%に決定され、最も低い優先度を有する基板処理部131に対応する切替部132のオン時間が50%に短縮される。それにより、瞬時合計電流が上限値200%を超えない。
この場合、基板処理部131に供給される電流は、対応する要求情報により示される電流よりも低いが、基板処理部131は待機状態にあるため、基板の処理に電流不足の影響が与えられない。
図6は、決定部270により決定された切替部112,122,132のオン時間およびオンタイミングを説明するための図である。図6(a)は切替部112の状態の時間変化を示し、図6(b)は基板処理部111に供給される電流の時間変化を示す。図6(c)は切替部122の状態の時間変化を示し、図6(d)は基板処理部121に供給される電流の時間変化を示す。図6(e)は切替部132の状態の時間変化を示し、図6(f)は基板処理部131に供給される電流の時間変化を示す。図6(g)は、瞬時合計電流の時間変化を示す。
なお、本実施の形態においては、電源140の周波数が60Hzの場合には制御周期は100秒に設定され、電源140の周波数が50Hzの場合には制御周期は120秒に設定される。この場合、1制御周期当たり6000サイクルの正弦波が含まれる。図6では、1制御周期当たりの正弦波のサイクル数が実際のサイクル数よりも少なく描かれている。
正弦波のサイクル数に基づいて切替部112,122,132のオン時間およびオンタイミングが決定される。図6(a),(c),(e)においては、正弦波0.5サイクル分の時間を最小単位として切替部112,122,132が切り替えられている。また、図6(b),(d),(f)においては、基板処理部111,121,131への供給が停止された電流が点線により図示されている。
上記のように、時点t15において、切替制御部113,123,133からの要求情報が示す電流はそれぞれ35%、100%および80%であるため、電流の合計は上限値200%を超える。また、基板処理部111,121,131の優先度はそれぞれ「1」、「2」および「3」である。この場合、優先度が「1」の基板処理部111に対応する切替部112のオン時間は、要求情報が示す35%に決定される。
ここで、供給可能な残りの電流は165%であり、優先度が「2」の基板処理部121に供給すべき電流100%よりも大きい。この場合、切替部122のオン時間は、要求情報が示す100%に決定される。その後、供給可能な残りの電流は65%となり、優先度が「3」の基板処理部131に供給すべき電流85%よりも小さくなる。この場合、切替部132のオン時間は、供給可能な残りの電流に相当する65%に短縮される。
時点t17から時点t27までの間、時点t15で決定されたオン時間に基づいて切替部112,122,132のオン状態とオフ状態とが切り替えられる。切替部112のオンタイミングと切替部132のオンタイミングとは、互いに重ならないように分散される。これらの結果、瞬時合計電流は上限値200%を超えない。
同様に、時点t25において、切替制御部113,123,133からの要求情報が示す電流はそれぞれ35%、100%および85%であるため、電流の合計は上限値200%を超える。また、基板処理部111,121,131の優先度はそれぞれ「2」、「3」および「1」である。この場合、優先度が「1」の基板処理部131に対応する切替部132のオン時間は、要求情報が示す85%に決定される。
ここで、供給可能な残りの電流は115%であり、優先度が「2」の基板処理部111に供給すべき電流35%よりも大きい。この場合、切替部112のオン時間は、要求情報が示す35%に決定される。その後、供給可能な残りの電流は80%となり、優先度が「3」の基板処理部121に供給すべき電流100%よりも小さくなる。この場合、切替部122のオン時間は、供給可能な残りの電流に相当する80%に短縮される。
時点t27から時点t37までの間、時点t25で決定されたオン時間に基づいて切替部112,122,132のオン状態とオフ状態とが切り替えられる。切替部112のオンタイミングと切替部122のオンタイミングと切替部132のオンタイミングとは、一部が互いに重ならないように分散される。これらの結果、瞬時合計電流は上限値200%を超えない。
時点t35において、切替制御部113,123,133からの要求情報が示す電流はそれぞれ50%、100%および70%であるため、電流の合計は上限値200%を超える。また、基板処理部111,121,131の優先度はそれぞれ「2」、「1」および「3」である。この場合、優先度が「1」の基板処理部121に対応する切替部122のオン時間は、要求情報が示す100%に決定される。
ここで、供給可能な残りの電流は100%であり、優先度が「2」の基板処理部111に供給すべき電流50%よりも大きい。この場合、切替部112のオン時間は、要求情報が示す50%に決定される。その後、供給可能な残りの電流は50%となり、優先度が「3」の基板処理部131に供給すべき電流70%よりも小さくなる。この場合、切替部132のオン時間は、供給可能な残りの電流に相当する50%に短縮される。
時点t37以降、時点t35で決定されたオン時間に基づいて切替部112,122,132のオン状態とオフ状態とが切り替えられる。切替部112のオンタイミングと切替部132のオンタイミングとは、互いに重ならないように分散される。これらの結果、瞬時合計電流は上限値200%を超えない。
上記の切り替えによれば、図6(g)に示すように、瞬時合計電流を各基板処理部111,121,131の定格電流の2倍以下に制限しつつ、基板処理部111,121,131のうちプロセス状態の基板処理部を所定の温度に維持することができる。また、切替部112,122,132のオンタイミングは、各制御周期内において規則的に分散するように決定される。これにより、各基板処理部111,121,131に供給される電流の変動を最小に抑制することができる。その結果、プロセス状態にある基板処理部111,121,131により基板をより均一に処理することができる。また、待機状態にある基板処理部111,121,131がプロセス状態に遷移した際には、当該基板処理部111,121,131により基板の処理を短時間で開始することができる。
(3)電力制御処理
図7は、図2の電力制御装置200により行われる電力制御処理を示すフローチャートである。以下、図2を用いて電力制御装置200により行われる電力制御処理を説明する。まず、通知部220は、制御周期を各処理ユニット110,120,130に通知する(ステップS1)。次に、周期設定部210は、ステップS1で通知した制御周期を電力制御装置200に設定する(ステップS2)。
続いて、工程取得部240は、基板処理装置100の他の制御装置から工程情報が取得されたか否かを判定する(ステップS3)。工程情報が取得されない場合、工程取得部240は、工程情報が取得されるまで待機する。工程情報が取得された場合、判定部250は、当該工程情報に基づいて各基板処理部111,121,131の動作状態を判定する(ステップS4)。その後、優先度設定部260は、ステップS4で判定された動作状態に基づいて複数の基板処理部111,121,131の優先度を設定する(ステップS5)。
次に、情報取得部230は、切替制御部113,123,133から要求情報を取得したか否かを判定する(ステップS6)。要求情報が取得されない場合、情報取得部230は要求情報が取得されるまで待機する。要求情報が取得された場合、決定部270は、当該要求情報、ステップS2で設定された制御周期、およびステップS5で設定された優先度に基づいて各切替部112,122,132のオン時間およびオンタイミングを決定する(ステップS7)。
続いて、指令部280は、ステップS7で決定されたオン時間およびオンタイミングに基づいて、各切替部112,122,132の切り替えを、対応する切替制御部113,123,133に指令する(ステップS8)。その後、工程取得部240は、基板処理装置100の他の制御装置から電力制御処理の終了が指示されたか否かを判定する(ステップS9)。電力制御処理の終了が指示されていない場合、工程取得部240は、基板処理装置100の他の制御装置から新たな工程情報が取得されたか否かを判定する(ステップS10)。
新たな工程情報が取得されない場合、工程取得部240はステップS8に戻る。この場合、各切替制御部113,123,133への、対応する切替部112,122,132の切り替えの指令が継続される。新たな工程情報が取得された場合、工程取得部240はステップS4に戻る。この場合、新たな工程情報に基づいてステップS4~S8が実行される。ステップS9で電力制御処理の終了が指示された場合、工程取得部240は、その旨を各切替制御部113,123,133に通知し(ステップS11)、電力制御処理を終了する。
図8は、図1の切替制御部113,123,133により行われる電力制御処理を示すフローチャートである。以下、切替制御部113,123,133を代表して、切替制御部113により行われる電力制御処理を説明する。まず、切替制御部113は、電力制御装置200から制御周期が通知されたか否かを判定する(ステップS21)。
制御周期が通知されていない場合、切替制御部113は、制御周期が通知されるまで待機する。制御周期が通知された場合、切替制御部113は、当該制御周期を処理ユニット110に設定する(ステップS22)。ステップS22は、図7のステップS2と同時に行われる。
次に、切替制御部113は、ステップS22で設定された制御周期に基づいて、基板処理部111へ供給すべき電流を算出する(ステップS23)。続いて、切替制御部113は、ステップS23で算出された電流を示す要求情報を電力制御装置200に通知する(ステップS24)。
その後、切替制御部113は、電力制御装置200から基板処理部111の切り替えが指令されたか否かを判定する(ステップS25)。基板処理部111の切り替えが指令されていない場合、切替制御部113はステップS23に戻る。この場合、基板処理部111の切り替えが指令されるまでステップS23~S25が繰り返される。基板処理部111の切り替えが指令された場合、切替制御部113は、当該指令に基づいて基板処理部111の切り替えを制御する(ステップS26)。
その後、切替制御部113は、電力制御装置200から電力制御処理の終了が通知されたか否かを判定する(ステップS27)。電力制御処理の終了が通知されていない場合、切替制御部113はステップS23に戻る。この場合、電力制御処理の終了が通知されるまでステップS23~S27が繰り返される。電力制御処理の終了が通知された場合、切替制御部113は電力制御処理を終了する。
(4)実施の形態の効果
本実施の形態に係る基板処理装置100においては、プロセス状態にある基板処理部111,121,131には、待機状態にある基板処理部111,121,131よりも優先して要求情報により示される電流が供給される。この場合、プロセス状態にある基板処理部111,121,131により基板が適切に温度処理される。
また、待機状態にある基板処理部111,121,131には、瞬時電流の合計が上限値を超えない範囲で電流が供給される。したがって、基板処理部111,121,131の温度が変化することが防止される。これにより、当該基板処理部111,121,131が次にプロセス状態に遷移した際には、当該基板処理部111,121,131により基板の温度処理を短時間で開始することができる。
この構成によれば、複数の基板処理部111,121,131により基板が効率的に処理されつつ、基板処理装置100に供給される瞬時電流の合計が所定の上限値以下に維持される。その結果、複数の基板処理部111,121,131において消費される瞬間最大電力を低減することができる。
(5)他の実施の形態
上記実施の形態では、複数の処理ユニット110,120,130が単相の電源140に接続されるが、複数の処理ユニットが3相の交流電源の各相に接続されてもよい。この場合、各相に接続された複数の処理ユニットに所定の上限値を超える電流が供給されないので、3相の交流電源における消費電流の不平衡が抑制される。したがって、消費電流の不平衡による無効電力が減少する。その結果、消費エネルギーの低減が可能となる。
上記実施の形態では、各処理ユニット110,120,130の切替制御部113,123,133とは別個に電力制御装置200が設けられているが、切替制御部113,123,133の少なくとも1つが電力制御装置200の機能を有し、切替制御部113,123,133間で優先度および要求情報が互いに通信により送受信されてもよい。
上記実施の形態では、各基板処理部111,121,131が加熱部または冷却部等の温度処理部であるが、各基板処理部が待機状態とプロセス状態とで遷移する他の基板処理部であってもよい。例えば、各基板処理部が基板に紫外線を照射する露光装置であってもよい。この場合、各基板処理部は、基板への紫外線の照射時にプロセス状態となり、プロセス状態の前に待機状態となる。
上記実施の形態では、各制御周期において瞬時合計電流が上限値を超えないように、最も低い優先度を有する基板処理部に対応する切替部のオン時間が短縮されるが、優先度の低い順に複数の基板処理部に対応する複数の切替部のオン時間が短縮されてもよい。
上記実施の形態では、オン時間が、制御周期に対するオン時間の比(相対値)で表されるが、絶対値で表されてもよい。したがって、処理ユニット110,120,130は、交流の電源140に限定されず、直流の電源に接続されてもよい。
(6)基板処理装置の詳細な構成
図9は、基板処理装置100の詳細な構成を示す模式的平面図である。図9に示すように、基板処理装置100は、インデクサブロック150、塗布ブロック160、現像ブロック170およびインターフェイスブロック180を備える。インターフェイスブロック180に隣接するように露光装置300が配置される。露光装置300においては、基板Wに露光処理が行われる。
インデクサブロック150は、複数のキャリア載置部151および搬送部152を含む。各キャリア載置部151には、複数の基板Wを多段に収納するキャリア153が載置される。搬送部152には、メイン制御装置1および搬送装置(搬送ロボット)11が設けられる。メイン制御装置1は、予め設定された工程情報に従って、基板処理装置100の種々の構成要素を制御する。搬送装置11は、基板Wを保持しつつその基板Wを搬送する。
塗布ブロック160は、塗布処理部161、搬送部162および熱処理部163を含む。塗布処理部161および熱処理部163は、搬送部162を挟んで対向するように設けられる。現像ブロック170は、現像処理部171、搬送部172および熱処理部173を含む。現像処理部171および熱処理部173は、搬送部172を挟んで対向するように設けられる。
インターフェイスブロック180は、洗浄乾燥処理ブロック181および搬入搬出ブロック182により構成される。洗浄乾燥処理ブロック181は、洗浄乾燥処理部183,184および搬送部185を含む。洗浄乾燥処理部183,184は、搬送部185を挟んで対向するように設けられる。搬送部185には、搬送装置16,17が設けられる。搬入搬出ブロック182には、搬送装置18が設けられる。搬送装置18は、露光装置300に対する基板Wの搬入および搬出を行う。
図10は、主として図9の塗布処理部161、現像処理部171および洗浄乾燥処理部183を示す基板処理装置100の模式的側面図である。図10に示すように、塗布処理部161には、塗布処理室21,22,23,24が階層的に設けられる。塗布処理室21~24の各々には、塗布処理ユニット(スピンコータ)164が設けられる。各塗布処理ユニット164は、基板Wを保持するスピンチャック25、移動機構26(図9)、スピンチャック25の周囲を覆うカップ27および複数の処理ノズル28(図9)を備える。
図示しない駆動装置によりスピンチャック25が回転されるとともに、いずれかの処理ノズル28が移動機構26により基板Wの上方に移動され、その処理ノズル28から処理液が吐出される。なお、塗布処理室22,24の塗布処理ユニット164の処理ノズル28からは、反射防止膜用の処理液が吐出される。塗布処理室21,23の塗布処理ユニット164の処理ノズル28からは、レジスト膜用の処理液が吐出される。それにより、基板W上に処理液が塗布される。また、図示しないエッジリンスノズルから、基板Wの周縁部にリンス液が吐出される。それにより、基板Wの周縁部に付着する処理液が除去される。
現像処理部171には、現像処理室31~34が階層的に設けられる。現像処理室31~34の各々には現像処理ユニット(スピンデベロッパ)174が設けられる。各現像処理ユニット174は、塗布処理ユニット164と同様に、スピンチャック35およびカップ37を備える。また、図9に示すように、現像処理ユニット174は、現像液を吐出する2つの現像ノズル38および移動機構36を備える。
図示しない駆動装置によりスピンチャック35が回転されるとともに、一方の現像ノズル38が移動機構36により一方向に移動しつつ各基板Wに現像液を供給し、その後、他方の現像ノズル38が移動しつつ各基板Wに現像液を供給する。この場合、基板Wに現像液が供給されることにより、基板Wの現像処理が行われる。
洗浄乾燥処理部183には、複数(本例では4つ)の洗浄乾燥処理ユニットSD1が設けられる。洗浄乾燥処理ユニットSD1においては、露光処理前の基板Wの洗浄および乾燥処理が行われる。
図11は、主として図9の熱処理部163,173および洗浄乾燥処理部184を示す基板処理装置100の模式的側面図である。図11に示すように、熱処理部163は、上段熱処理部101および下段熱処理部102を有する。上段熱処理部101および下段熱処理部102には、複数の加熱ユニットPHP、複数の密着強化処理ユニットPAHPおよび複数の冷却ユニットCPが設けられる。熱処理部163の最上部には、ローカル制御装置2が設けられる。
熱処理部163における加熱ユニットPHP、密着強化処理ユニットPAHPおよび冷却ユニットCPの各々が図1の処理ユニット110,120,130のいずれかに該当する。上段熱処理部101と下段熱処理部102との間に図1の電力制御装置200が配置される。熱処理部163の電力制御装置200は、ローカル制御装置2から工程情報を取得する。
ローカル制御装置2は、図9のメイン制御装置1からの指令に基づいて、塗布処理部161、搬送部162および熱処理部163の動作を制御する。加熱ユニットPHPにおいては、基板Wの加熱処理が行われる。密着強化処理ユニットPAHPにおいては、基板Wと反射防止膜との密着性を向上させるための密着強化処理が行われる。冷却ユニットCPにおいては、基板Wの冷却処理が行われる。
熱処理部173は、上段熱処理部103および下段熱処理部104を有する。上段熱処理部103および下段熱処理部104には、冷却ユニットCP、複数の加熱ユニットPHPおよびエッジ露光部EEWが設けられる。熱処理部173の最上部には、ローカル制御装置3が設けられる。
熱処理部173における冷却ユニットCPおよび加熱ユニットPHPの各々が図1の処理ユニット110,120,130のいずれかに該当する。上段熱処理部103と下段熱処理部104との間に図1の電力制御装置200が配置される。熱処理部173の電力制御装置200は、ローカル制御装置3から工程情報を取得する。
ローカル制御装置3は、図9のメイン制御装置1からの指令に基づいて、現像処理部171、搬送部172および熱処理部173の動作を制御する。エッジ露光部EEWにおいては、基板W上に形成されたレジスト膜の周縁部の一定幅の領域に露光処理(エッジ露光処理)が行われる。上段熱処理部103および下段熱処理部104において、洗浄乾燥処理ブロック181に隣り合うように設けられる加熱ユニットPHPは、洗浄乾燥処理ブロック181からの基板Wの搬入が可能に構成される。
洗浄乾燥処理部184には、複数(本例では5つ)の洗浄乾燥処理ユニットSD2が設けられる。洗浄乾燥処理ユニットSD2においては、露光処理後の基板Wの洗浄および乾燥処理が行われる。
図12は、主として図9の搬送部162,172,185を示す側面図である。図12に示すように、搬送部162は、上段搬送室165および下段搬送室166を有する。上段搬送室165には搬送装置12が設けられ、下段搬送室166には搬送装置13が設けられる。搬送部172は、上段搬送室175および下段搬送室176を有する。上段搬送室175には搬送装置14が設けられ、下段搬送室176には搬送装置15が設けられる。搬送装置12~15の各々は、基板Wを保持しつつその基板Wを搬送する。
搬送部152と上段搬送室165との間には、基板載置部P1,P2が設けられ、搬送部152と下段搬送室166との間には、基板載置部P3,P4が設けられる。上段搬送室165と上段搬送室175との間には、基板載置部P5,P6が設けられ、下段搬送室166と下段搬送室176との間には、基板載置部P7,P8が設けられる。
上段搬送室175と搬送部185との間には、載置兼バッファ部PB1が設けられ、下段搬送室176と搬送部185との間には載置兼バッファ部PB2が設けられる。搬送部185において搬入搬出ブロック182と隣接するように、基板載置部P9および複数の載置兼冷却部PCが設けられる。
(7)基板処理装置の動作
図9~図12を参照しながら基板処理装置100の動作を説明する。インデクサブロック150のキャリア載置部151(図9)に、未処理の基板Wが収容されたキャリア153が載置される。搬送装置11は、キャリア153から基板載置部P1,P3(図12)に未処理の基板Wを搬送する。また、搬送装置11は、基板載置部P2,P4(図12)に載置された処理済の基板Wをキャリア153に搬送する。
塗布ブロック160において、搬送装置12(図12)は、基板載置部P1に載置された基板Wを密着強化処理ユニットPAHP(図11)、冷却ユニットCP(図11)および塗布処理室22(図10)に順に搬送する。次に、搬送装置12は、塗布処理室22により反射防止膜が形成された基板Wを加熱ユニットPHP(図11)、冷却ユニットCP(図11)および塗布処理室21(図10)に順に搬送する。続いて、搬送装置12は、塗布処理室21によりレジスト膜が形成された基板Wを、加熱ユニットPHP(図11)および基板載置部P5(図12)に順に搬送する。
この場合、密着強化処理ユニットPAHPにおいて、基板Wに密着強化処理が行われた後、冷却ユニットCPにおいて、反射防止膜の形成に適した温度に基板Wが冷却される。次に、塗布処理室22において、塗布処理ユニット164(図10)により基板W上に反射防止膜が形成される。続いて、加熱ユニットPHPにおいて、基板Wの熱処理が行われた後、冷却ユニットCPにおいて、レジスト膜の形成に適した温度に基板Wが冷却される。次に、塗布処理室21において、塗布処理ユニット164(図10)により、基板W上にレジスト膜が形成される。その後、加熱ユニットPHPにおいて、基板Wの熱処理が行われ、その基板Wが基板載置部P5に載置される。
また、搬送装置12は、基板載置部P6(図12)に載置された現像処理後の基板Wを基板載置部P2(図12)に搬送する。
搬送装置13(図12)は、基板載置部P3に載置された基板Wを密着強化処理ユニットPAHP(図11)、冷却ユニットCP(図11)および塗布処理室24(図10)に順に搬送する。次に、搬送装置13は、塗布処理室24により反射防止膜が形成された基板Wを加熱ユニットPHP(図11)、冷却ユニットCP(図11)および塗布処理室23(図10)に順に搬送する。続いて、搬送装置13は、塗布処理室23によりレジスト膜が形成された基板Wを加熱ユニットPHP(図11)および基板載置部P7(図12)に順に搬送する。
また、搬送装置13(図12)は、基板載置部P8(図12)に載置された現像処理後の基板Wを基板載置部P4(図12)に搬送する。塗布処理室23,24(図10)および下段熱処理部102(図11)における基板Wの処理内容は、上記の塗布処理室21,22(図10)および上段熱処理部101(図11)における基板Wの処理内容と同様である。
現像ブロック170において、搬送装置14(図12)は、基板載置部P5に載置されたレジスト膜形成後の基板Wをエッジ露光部EEW(図11)および載置兼バッファ部PB1(図12)に順に搬送する。この場合、エッジ露光部EEWにおいて、基板Wにエッジ露光処理が行われる。エッジ露光処理後の基板Wが載置兼バッファ部PB1に載置される。
また、搬送装置14(図12)は、洗浄乾燥処理ブロック181に隣接する加熱ユニットPHP(図11)から露光装置300による露光処理後でかつ熱処理後の基板Wを取り出す。搬送装置14は、その基板Wを冷却ユニットCP(図11)、現像処理室31,32(図10)のいずれか一方、加熱ユニットPHP(図11)および基板載置部P6(図12)に順に搬送する。
この場合、冷却ユニットCPにおいて、現像処理に適した温度に基板Wが冷却された後、現像処理室31,32のいずれか一方において、現像処理ユニット174により基板Wの現像処理が行われる。その後、加熱ユニットPHPにおいて、基板Wの熱処理が行われ、その基板Wが基板載置部P6に載置される。
搬送装置15(図12)は、エッジ露光部EEW(図11)および載置兼バッファ部PB2(図12)に順に搬送する。また、搬送装置15(図12)は、洗浄乾燥処理ブロック181に隣接する加熱ユニットPHP(図11)から露光装置300による露光処理後でかつ熱処理後の基板Wを取り出す。搬送装置15は、その基板Wを冷却ユニットCP(図11)、現像処理室33,34(図10)のいずれか一方、加熱ユニットPHP(図11)および基板載置部P8(図12)に順に搬送する。現像処理室33,34および下段熱処理部104における基板Wの処理内容は、上記の現像処理室31,32(図10)および上段熱処理部103(図11)における基板Wの処理内容と同様である。
洗浄乾燥処理ブロック181において、搬送装置16(図9)は、載置兼バッファ部PB1,PB2(図12)に載置された基板Wを洗浄乾燥処理部183の洗浄乾燥処理ユニットSD1(図10)に搬送する。続いて、搬送装置16は、基板Wを洗浄乾燥処理ユニットSD1から載置兼冷却部PC(図12)に搬送する。この場合、洗浄乾燥処理ユニットSD1において、基板Wの洗浄および乾燥処理が行われた後、載置兼冷却部PCにおいて、露光装置300(図9)における露光処理に適した温度に基板Wが冷却される。
搬送装置17(図9)は、基板載置部P9(図12)に載置された露光処理後の基板Wを洗浄乾燥処理部184の洗浄乾燥処理ユニットSD2(図11)に搬送する。また、搬送装置17は、洗浄および乾燥処理後の基板Wを洗浄乾燥処理ユニットSD2から上段熱処理部103の加熱ユニットPHP(図11)または下段熱処理部104の加熱ユニットPHP(図11)に搬送する。この加熱ユニットPHPにおいては、露光後ベーク(PEB)処理が行われる。
搬入搬出ブロック182において、搬送装置18(図9)は、載置兼冷却部PC(図12)に載置された露光処理前の基板Wを露光装置300に搬送する。また、搬送装置18(図9)は、露光装置300から露光処理後の基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部P9(図12)に搬送する。
図9~図12の基板処理装置100においては、熱処理部163,173において瞬時合計電流が低減されるので、工場の電源設備に要求される電力の低減が可能となる。それにより、工場の電源設備の小型化が可能となる。また、3相交流電源が用いられる場合には、熱処理部163,173における無効電力が低減されるので、省エネルギー化が可能となる。
(8)請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
上記の実施の形態では、電源140が電源の例であり、基板処理装置100が基板処理装置の例であり、基板処理部111,121,131が基板処理部または温度処理部の例である。切替部112,122,132が切替部の例であり、判定部250が判定部の例であり、情報取得部230が情報取得部の例であり、優先度設定部260が優先度設定部の例であり、決定部270が決定部の例である。指令部280が指令部の例であり、切替制御部113,123,133が切替制御部の例であり、工程取得部240が工程取得部の例であり、電力制御装置200が電力制御装置の例である。
(9)参考形態
(9-1)第1の参考形態に係る基板処理装置は、電源から電流を供給されて動作する基板処理装置であって、電源から電流を供給されて基板に処理を行うプロセス状態と、プロセス状態の電流以下の電流を供給されて基板に処理を行わない待機状態とに遷移する複数の基板処理部と、電源と複数の基板処理部との間にそれぞれ接続され、オン状態とオフ状態とに切り替え可能な複数の切替部と、各基板処理部がプロセス状態にあるか待機状態にあるかを逐次判定する判定部と、各基板処理部がプロセス状態を維持するために要求される電流および各基板処理部が待機状態を維持するために要求される電流を示す要求情報を取得する情報取得部と、判定部による判定ごとに、プロセス状態にある基板処理部が待機状態にある基板処理部よりも高い優先度を有するように、複数の基板処理部の各々に優先度を動的に設定する優先度設定部と、設定された複数の制御周期の各々において、複数の基板処理部に同時に供給される瞬時電流の合計が予め定められた上限値を超えないように、優先度設定部により設定された優先度の高い順に、情報取得部により取得された各基板処理部に対応する要求情報に基づいて各基板処理部への電流の供給時間および供給タイミングを決定する決定部と、各制御周期内で、決定部により決定された供給時間および供給タイミングに基づいて電源から複数の基板処理部への電流の供給および遮断をそれぞれ指令する複数の指令信号を生成する指令部と、指令部により生成された複数の指令信号に基づいて複数の切替部をオン状態またはオフ状態にそれぞれ切り替える切替制御部とを備える。
この基板処理装置においては、複数の基板処理部の各々が電源から電流を供給されて基板に処理を行うプロセス状態にあるか、プロセス状態の電流以下の電流を供給されて基板に処理を行わない待機状態にあるかが逐次判定される。また、判定ごとに、プロセス状態にある基板処理部が待機状態にある基板処理部よりも高い優先度を有するように、複数の基板処理部の各々に優先度が動的に設定される。さらに、各基板処理部がプロセス状態を維持するために要求される電流および各基板処理部が待機状態を維持するために要求される電流を示す要求情報が取得される。
設定された複数の制御周期の各々において、複数の基板処理部に同時に供給される瞬時電流の合計が予め定められた上限値を超えないように、設定された優先度の高い順に、取得された各基板処理部に対応する要求情報に基づいて各基板処理部への電流の供給時間および供給タイミングが決定される。各制御周期内で、決定された供給時間および供給タイミングに基づいて電源から複数の基板処理部への電流の供給および遮断をそれぞれ指令する複数の指令信号が生成される。生成された複数の指令信号に基づいて電源と複数の基板処理部との間にそれぞれ接続された複数の切替部がオン状態またはオフ状態にそれぞれ切り替えられる。
したがって、プロセス状態にある基板処理部には、待機状態にある基板処理部よりも優先して要求情報により示される電流が供給される。この場合、プロセス状態にある基板処理部により基板が適切に処理される。また、待機状態にある基板処理部には、瞬時電流の合計が上限値を超えない範囲で電流が供給される。そのため、次に当該基板処理部がプロセス状態に遷移した際には、当該基板処理部により基板の処理が即座に開始される。この構成によれば、複数の基板処理部により基板が効率的に処理されつつ、基板処理装置に供給される瞬時電流の合計が所定の上限値以下に維持される。その結果、複数の基板処理部において消費される瞬間最大電力を低減することができる。
(9-2)決定部は、複数の基板処理部の各々についての電流の供給時間が各制御周期内において規則的に分散して設けられるように供給時間および供給タイミングを決定してもよい。この場合、各基板処理部に供給される電流の変動が最小に抑制される。これにより、プロセス状態にある基板処理部により基板をより均一に処理することができる。また、待機状態にある基板処理部がプロセス状態に遷移した際には、当該基板処理部により基板の処理をより短時間で開始することができる。
(9-3)決定部は、複数の基板処理部の各々について各制御周期に対する電流の供給時間の比を各制御周期における電流の供給時間として決定してもよい。この場合、電流の供給時間を相対値として容易に決定することができる。
(9-4)基板処理装置は、複数の基板処理部の処理手順を示す工程情報を取得する工程取得部をさらに備え、判定部は、工程取得部により取得された工程情報に基づいて複数の基板処理部の各々がプロセス状態にあるか、または待機状態にあるかを判定してもよい。この場合、工程情報により基板処理部の処理手順が示される。これにより、基板処理部の各々がプロセス状態にあるか、または待機状態にあるかを容易に判定することができる。
(9-5)指令部は、複数の基板処理部への電流の供給の制御が同期して行われるように指令信号を生成してもよい。この場合、各基板処理部への電流の供給時間および供給タイミングを容易に決定することができる。
(9-6)複数の基板処理部の各々は、基板を所定の温度に加熱、冷却または維持する温度処理部を含んでもよい。この場合、プロセス状態にある温度処理部により基板を所定の温度に加熱、冷却または維持することができる。また、待機状態にある温度処理部にも、瞬時電流の合計が上限値を超えない範囲で電流が供給されるので、温度処理部の温度が変化することが防止される。これにより、当該温度処理部が次にプロセス状態に遷移した際には、当該基板処理部により基板の温度処理を短時間で開始することができる。
(9-7)情報取得部は、複数の基板処理部における温度をさらに取得し、優先度設定部は、情報取得部により取得された温度に基づいて複数の基板処理部の優先度を設定してもよい。この場合、プロセス状態にある温度処理部により基板の温度処理をより適切に行うことができる。また、複数の基板処理部が同じ動作状態(プロセス状態または待機状態)にある場合でも、温度に基づいてこれらの複数の基板処理部の間で優先度を容易に設定することができる。
(9-8)各制御周期は、交流電流の複数のサイクルを含んでもよい。この場合、制御周期に含まれる交流電流のサイクル数に基づいて供給時間および供給タイミングを容易に決定することができる。
(9-9)第2の参考形態に係る電力制御装置は、電源から複数の基板処理部への電流の供給を制御する電力制御装置であって、複数の基板処理部の各々は、電源から電流を供給されて基板に処理を行うプロセス状態と、プロセス状態の電流以下の電流を供給されて基板に処理を行わない待機状態とに遷移し、電力制御装置は、各基板処理部がプロセス状態にあるか待機状態にあるかを逐次判定する判定部と、各基板処理部がプロセス状態を維持するために要求される電流および各基板処理部が待機状態を維持するために要求される電流を示す要求情報を取得する情報取得部と、判定部による判定ごとに、プロセス状態にある基板処理部が待機状態にある基板処理部よりも高い優先度を有するように、複数の基板処理部の各々に優先度を動的に設定する優先度設定部と、設定された複数の制御周期の各々において、複数の基板処理部に同時に供給される瞬時電流の合計が予め定められた上限値を超えないように、優先度設定部により設定された優先度の高い順に、情報取得部により取得された各基板処理部に対応する要求情報に基づいて各基板処理部への電流の供給時間および供給タイミングを決定する決定部と、各制御周期内で、決定部により決定された供給時間および供給タイミングに基づいて電源から複数の基板処理部への電流の供給および遮断をそれぞれ指令する複数の指令信号を生成する指令部とを備える。
この構成によれば、複数の基板処理部により基板が効率的に処理されつつ、基板処理装置に供給される瞬時電流の合計が所定の上限値以下に維持されるように基板処理部に供給される電力が制御される。その結果、複数の基板処理部において消費される瞬間最大電力を低減することができる。
(9-10)第3の参考形態に係る基板処理方法は、電源から電流を供給されて動作する基板処理装置による基板処理方法であって、複数の基板処理部の各々が電源から電流を供給されて基板に処理を行うプロセス状態にあるか、プロセス状態の電流以下の電流を供給されて基板に処理を行わない待機状態にあるかを逐次判定するステップと、各基板処理部がプロセス状態を維持するために要求される電流および各基板処理部が待機状態を維持するために要求される電流を示す要求情報を取得するステップと、判定ごとに、プロセス状態にある基板処理部が待機状態にある基板処理部よりも高い優先度を有するように、複数の基板処理部の各々に優先度を動的に設定するステップと、設定された複数の制御周期の各々において、複数の基板処理部に同時に供給される瞬時電流の合計が予め定められた上限値を超えないように、設定された優先度の高い順に、取得された各基板処理部に対応する要求情報に基づいて各基板処理部への電流の供給時間および供給タイミングを決定するステップと、各制御周期内で、決定された供給時間および供給タイミングに基づいて電源から複数の基板処理部への電流の供給および遮断をそれぞれ指令する複数の指令信号を生成するステップと、生成された複数の指令信号に基づいて電源と複数の基板処理部との間にそれぞれ接続された複数の切替部をオン状態またはオフ状態にそれぞれ切り替えるステップと、プロセス状態にある基板処理部により基板に処理を行うステップと含む。
この基板処理方法によれば、複数の基板処理部により基板が効率的に処理されつつ、基板処理装置に供給される瞬時電流の合計が所定の上限値以下に維持される。その結果、複数の基板処理部において消費される瞬間最大電力を低減することができる。
(9-11)供給時間および供給タイミングを決定するステップは、複数の基板処理部の各々についての電流の供給時間が各制御周期内において規則的に分散して設けられるように供給時間および供給タイミングを決定することを含んでもよい。この場合、各基板処理部に供給される電流の変動が最小に抑制される。これにより、プロセス状態にある基板処理部により基板をより均一に処理することができる。また、待機状態にある基板処理部がプロセス状態に遷移した際には、当該基板処理部により基板の処理をより短時間で開始することができる。
(9-12)供給時間および供給タイミングを決定するステップは、複数の基板処理部の各々について各制御周期に対する電流の供給時間の比を各制御周期における電流の供給時間として決定することを含んでもよい。この場合、電流の供給時間を相対値として容易に決定することができる。
(9-13)基板処理方法は、複数の基板処理部の処理手順を示す工程情報を取得するステップをさらに含み、判定するステップは、取得された工程情報に基づいて複数の基板処理部の各々がプロセス状態にあるか、または待機状態にあるかを判定することを含んでもよい。この場合、工程情報により基板処理部の処理手順が示される。これにより、基板処理部の各々がプロセス状態にあるか、または待機状態にあるかを容易に判定することができる。
(9-14)指令信号を生成するステップは、複数の基板処理部への電流の供給の制御が同期して行われるように指令信号を生成することを含んでもよい。この場合、各基板処理部への電流の供給時間および供給タイミングを容易に決定することができる。
(9-15)複数の基板処理部の各々は、基板を所定の温度に加熱、冷却または維持する温度処理部を含み、基板に処理を行うステップは、温度処理部により基板を所定の温度に加熱、冷却または維持することを含んでもよい。この場合、プロセス状態にある温度処理部により基板を所定の温度に加熱、冷却または維持することができる。また、待機状態にある温度処理部にも、瞬時電流の合計が上限値を超えない範囲で電流が供給されるので、温度処理部の温度が変化することが防止される。これにより、当該温度処理部が次にプロセス状態に遷移した際には、当該基板処理部により基板の温度処理を短時間で開始することができる。
(9-16)要求情報を取得するステップは、複数の基板処理部における温度をさらに取得することを含み、優先度を動的に設定するステップは、取得された温度に基づいて複数の基板処理部の優先度を設定することを含んでもよい。この場合、プロセス状態にある温度処理部により基板の温度処理をより適切に行うことができる。また、複数の基板処理部が同じ動作状態(プロセス状態または待機状態)にある場合でも、温度に基づいてこれらの複数の基板処理部の間で優先度を容易に設定することができる。
(9-17)各制御周期は、交流電流の複数のサイクルを含んでもよい。この場合、制御周期に含まれる交流電流のサイクル数に基づいて供給時間および供給タイミングを容易に決定することができる。
(9-18)第4の参考形態に係る電力制御方法は、電源から複数の基板処理部への電流の供給を制御する電力制御方法であって、各基板処理部が電源から電流を供給されて基板に処理を行うプロセス状態にあるか、プロセス状態の電流以下の電流を供給されて基板に処理を行わない待機状態にあるかを逐次判定するステップと、各基板処理部がプロセス状態を維持するために要求される電流および各基板処理部が待機状態を維持するために要求される電流を示す要求情報を取得するステップと、判定ごとに、プロセス状態にある基板処理部が待機状態にある基板処理部よりも高い優先度を有するように、複数の基板処理部の各々に優先度を動的に設定するステップと、設定された複数の制御周期の各々において、複数の基板処理部に同時に供給される瞬時電流の合計が予め定められた上限値を超えないように、設定された優先度の高い順に、取得された各基板処理部に対応する要求情報に基づいて各基板処理部への電流の供給時間および供給タイミングを決定するステップと、各制御周期内で、決定された供給時間および供給タイミングに基づいて電源から複数の基板処理部への電流の供給および遮断をそれぞれ指令する複数の指令信号を生成するステップとを含む。
この電力制御方法によれば、複数の基板処理部により基板が効率的に処理されつつ、基板処理装置に供給される瞬時電流の合計が所定の上限値以下に維持されるように基板処理部に供給される電力が制御される。その結果、複数の基板処理部において消費される瞬間最大電力を低減することができる。
1…メイン制御装置,2,3…ローカル制御装置,11~18…搬送装置,21~24…塗布処理室,25,35…スピンチャック,26,36…移動機構,27,37…カップ,28…処理ノズル,31~34…現像処理室,38…現像ノズル,100…基板処理装置,101,103…上段熱処理部,102,104…下段熱処理部,110,120,130…処理ユニット,111,121,131…基板処理部,112,122,132…切替部,113,123,133…切替制御部,140…電源,150…インデクサブロック,151…キャリア載置部,152,162,172,185…搬送部,153…キャリア,160…塗布ブロック,161…塗布処理部,163,173…熱処理部,164…塗布処理ユニット,165,175…上段搬送室,166,176…下段搬送室,170…現像ブロック,171…現像処理部,174…現像処理ユニット,180…インターフェイスブロック,181…洗浄乾燥処理ブロック,182…搬入搬出ブロック,183,184…洗浄乾燥処理部,200…電力制御装置,210…周期設定部,220…通知部,230…情報取得部,240…工程取得部,250…判定部,260…優先度設定部,270…決定部,280…指令部,300…露光装置,CP…冷却ユニット,EEW…エッジ露光部,P1~P9…基板載置部,PAHP…密着強化処理ユニット,PB1,PB2…載置兼バッファ部,PC…載置兼冷却部,PHP…加熱ユニット,SD1,SD2…洗浄乾燥処理ユニット,W…基板

Claims (16)

  1. 電源から電流を供給されて動作する基板処理装置であって、
    前記電源から電流を供給されて基板に処理を行うプロセス状態と、前記プロセス状態の電流以下の電流を供給されて基板に処理を行わない待機状態とに遷移する複数の基板処理部と、
    前記電源と前記複数の基板処理部との間にそれぞれ接続され、オン状態とオフ状態とに切り替え可能な複数の切替部と、
    前記複数の基板処理部の処理手順を示す工程情報を取得する工程取得部と、
    前記工程取得部により取得された工程情報に基づいて、各基板処理部が前記プロセス状態にあるか前記待機状態にあるかを逐次判定する判定部と、
    各基板処理部が前記プロセス状態を維持するために要求される電流および各基板処理部が前記待機状態を維持するために要求される電流を示す要求情報を取得する情報取得部と、
    前記判定部による判定ごとに、前記プロセス状態にある基板処理部が前記待機状態にある基板処理部よりも高い優先度を有するように、前記複数の基板処理部の各々に優先度を動的に設定する優先度設定部と、
    設定された複数の制御周期の各々において、前記複数の基板処理部に同時に供給される瞬時電流の合計が予め定められた上限値を超えないように、前記優先度設定部により設定された優先度の高い順に、前記情報取得部により取得された各基板処理部に対応する要求情報に基づいて各基板処理部への電流の供給時間および供給タイミングを決定する決定部と、
    各制御周期内で、前記決定部により決定された供給時間および供給タイミングに基づいて前記電源から前記複数の基板処理部への電流の供給および遮断をそれぞれ指令する複数の指令信号を生成する指令部と、
    前記指令部により生成された複数の指令信号に基づいて前記複数の切替部を前記オン状態または前記オフ状態にそれぞれ切り替える切替制御部とを備える、基板処理装置。
  2. 前記決定部は、前記複数の基板処理部の各々についての電流の供給時間が各制御周期内において規則的に分散して設けられるように前記供給時間および前記供給タイミングを決定する、請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記決定部は、前記複数の基板処理部の各々について各制御周期に対する電流の供給時間の比を各制御周期における電流の供給時間として決定する、請求項1または2記載の基板処理装置。
  4. 前記指令部は、前記複数の基板処理部への電流の供給の制御が同期して行われるように前記指令信号を生成する、請求項1~のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  5. 前記複数の基板処理部の各々は、基板を所定の温度に加熱、冷却または維持する温度処理部を含む、請求項1~のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  6. 前記情報取得部は、前記複数の基板処理部における温度をさらに取得し、
    前記優先度設定部は、前記情報取得部により取得された温度に基づいて前記複数の基板処理部の優先度を設定する、請求項記載の基板処理装置。
  7. 各制御周期は、交流電流の複数のサイクルを含む、請求項1~のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  8. 電源から複数の基板処理部への電流の供給を制御する電力制御装置であって、
    前記複数の基板処理部の各々は、前記電源から電流を供給されて基板に処理を行うプロセス状態と、前記プロセス状態の電流以下の電流を供給されて基板に処理を行わない待機状態とに遷移し、
    前記複数の基板処理部の処理手順を示す工程情報を取得する工程取得部と、
    前記工程取得部により取得された工程情報に基づいて、各基板処理部が前記プロセス状態にあるか前記待機状態にあるかを逐次判定する判定部と、
    各基板処理部が前記プロセス状態を維持するために要求される電流および各基板処理部が前記待機状態を維持するために要求される電流を示す要求情報を取得する情報取得部と、
    前記判定部による判定ごとに、前記プロセス状態にある基板処理部が前記待機状態にある基板処理部よりも高い優先度を有するように、前記複数の基板処理部の各々に優先度を動的に設定する優先度設定部と、
    設定された複数の制御周期の各々において、前記複数の基板処理部に同時に供給される瞬時電流の合計が予め定められた上限値を超えないように、前記優先度設定部により設定された優先度の高い順に、前記情報取得部により取得された各基板処理部に対応する要求情報に基づいて各基板処理部への電流の供給時間および供給タイミングを決定する決定部と、
    各制御周期内で、前記決定部により決定された供給時間および供給タイミングに基づいて前記電源から前記複数の基板処理部への電流の供給および遮断をそれぞれ指令する複数の指令信号を生成する指令部とを備える、電力制御装置。
  9. 電源から電流を供給されて動作する基板処理装置による基板処理方法であって、
    前記基板処理装置の複数の基板処理部の処理手順を示す工程情報を取得するステップと、
    取得された工程情報に基づいて、前記複数の基板処理部の各々が前記電源から電流を供給されて基板に処理を行うプロセス状態にあるか、前記プロセス状態の電流以下の電流を供給されて基板に処理を行わない待機状態にあるかを逐次判定するステップと、
    各基板処理部が前記プロセス状態を維持するために要求される電流および各基板処理部が前記待機状態を維持するために要求される電流を示す要求情報を取得するステップと、
    判定ごとに、前記プロセス状態にある基板処理部が前記待機状態にある基板処理部よりも高い優先度を有するように、前記複数の基板処理部の各々に優先度を動的に設定するステップと、
    設定された複数の制御周期の各々において、前記複数の基板処理部に同時に供給される瞬時電流の合計が予め定められた上限値を超えないように、設定された優先度の高い順に、取得された各基板処理部に対応する要求情報に基づいて各基板処理部への電流の供給時間および供給タイミングを決定するステップと、
    各制御周期内で、決定された供給時間および供給タイミングに基づいて前記電源から前記複数の基板処理部への電流の供給および遮断をそれぞれ指令する複数の指令信号を生成するステップと、
    生成された複数の指令信号に基づいて前記電源と前記複数の基板処理部との間にそれぞれ接続された複数の切替部をオン状態またはオフ状態にそれぞれ切り替えるステップと、
    プロセス状態にある基板処理部により基板に処理を行うステップと含む、基板処理方法。
  10. 前記供給時間および供給タイミングを決定するステップは、前記複数の基板処理部の各々についての電流の供給時間が各制御周期内において規則的に分散して設けられるように前記供給時間および前記供給タイミングを決定することを含む、請求項記載の基板処理方法。
  11. 前記供給時間および供給タイミングを決定するステップは、前記複数の基板処理部の各々について各制御周期に対する電流の供給時間の比を各制御周期における電流の供給時間として決定することを含む、請求項または10記載の基板処理方法。
  12. 前記指令信号を生成するステップは、前記複数の基板処理部への電流の供給の制御が同期して行われるように前記指令信号を生成することを含む、請求項11のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  13. 前記複数の基板処理部の各々は、基板を所定の温度に加熱、冷却または維持する温度処理部を含み、
    前記基板に処理を行うステップは、前記温度処理部により基板を所定の温度に加熱、冷却または維持することを含む、請求項12のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  14. 前記要求情報を取得するステップは、前記複数の基板処理部における温度をさらに取得することを含み、
    前記優先度を動的に設定するステップは、取得された温度に基づいて前記複数の基板処理部の優先度を設定することを含む、請求項13記載の基板処理方法。
  15. 各制御周期は、交流電流の複数のサイクルを含む、請求項14のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  16. 電源から複数の基板処理部への電流の供給を制御する電力制御方法であって、
    前記複数の基板処理部の処理手順を示す工程情報を取得するステップと、
    取得された工程情報に基づいて、各基板処理部が前記電源から電流を供給されて基板に処理を行うプロセス状態にあるか、前記プロセス状態の電流以下の電流を供給されて基板に処理を行わない待機状態にあるかを逐次判定するステップと、
    各基板処理部が前記プロセス状態を維持するために要求される電流および各基板処理部が前記待機状態を維持するために要求される電流を示す要求情報を取得するステップと、
    判定ごとに、前記プロセス状態にある基板処理部が前記待機状態にある基板処理部よりも高い優先度を有するように、前記複数の基板処理部の各々に優先度を動的に設定するステップと、
    設定された複数の制御周期の各々において、前記複数の基板処理部に同時に供給される瞬時電流の合計が予め定められた上限値を超えないように、設定された優先度の高い順に、取得された各基板処理部に対応する要求情報に基づいて各基板処理部への電流の供給時間および供給タイミングを決定するステップと、
    各制御周期内で、決定された供給時間および供給タイミングに基づいて前記電源から前記複数の基板処理部への電流の供給および遮断をそれぞれ指令する複数の指令信号を生成するステップとを含む、電力制御方法。
JP2018089480A 2018-05-07 2018-05-07 基板処理装置、電力制御装置、基板処理方法および電力制御方法 Active JP7025279B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018089480A JP7025279B2 (ja) 2018-05-07 2018-05-07 基板処理装置、電力制御装置、基板処理方法および電力制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018089480A JP7025279B2 (ja) 2018-05-07 2018-05-07 基板処理装置、電力制御装置、基板処理方法および電力制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019197761A JP2019197761A (ja) 2019-11-14
JP7025279B2 true JP7025279B2 (ja) 2022-02-24

Family

ID=68538011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018089480A Active JP7025279B2 (ja) 2018-05-07 2018-05-07 基板処理装置、電力制御装置、基板処理方法および電力制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7025279B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102506832B1 (ko) * 2019-11-26 2023-03-06 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 제어 장치, 기판 처리 시스템, 및 제어 방법

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006230146A (ja) 2005-02-18 2006-08-31 Tokyo Electron Ltd 複数の電力使用系の動作制御装置、動作制御方法及び記憶媒体
JP2011205731A (ja) 2010-03-24 2011-10-13 Rkc Instrument Inc マルチチャンネル電力制御器

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3526184B2 (ja) * 1997-03-17 2004-05-10 大日本スクリーン製造株式会社 基板処理装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006230146A (ja) 2005-02-18 2006-08-31 Tokyo Electron Ltd 複数の電力使用系の動作制御装置、動作制御方法及び記憶媒体
JP2011205731A (ja) 2010-03-24 2011-10-13 Rkc Instrument Inc マルチチャンネル電力制御器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019197761A (ja) 2019-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3526184B2 (ja) 基板処理装置
JP6806704B2 (ja) 方位角方向に調整可能なマルチゾーン静電チャック
JP3999649B2 (ja) 基板処理装置とその動作方法、およびプログラム
JP4753172B2 (ja) 複数の電力使用系の動作制御装置、動作制御方法及び記憶媒体
US11870252B2 (en) Consolidated filter arrangement for devices in an RF environment
JP6265841B2 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理装置の運用方法
JP5627518B2 (ja) 基板処理装置および電源管理方法
JP2003100576A (ja) 基板処理装置のスケジュール作成方法及びそのプログラム
JP7025279B2 (ja) 基板処理装置、電力制御装置、基板処理方法および電力制御方法
WO2015198885A1 (ja) 基板処理装置のためのスケジュール作成方法および基板処理装置
JP2020145435A (ja) Rf環境内の装置のための制御アーキテクチャ
JP2011181693A (ja) 熱処理装置、熱処理方法及び記憶媒体
JP2007266410A (ja) 基板処理装置の制御装置,その制御方法およびその制御プログラムを記憶した記録媒体
KR101663746B1 (ko) 기판 처리 시스템용 가열 장치의 승온 제어 방법, 컴퓨터 기록 매체 및 기판 처리 시스템
JP5293385B2 (ja) 熱処理システム
JP3719839B2 (ja) 基板処理装置
JP3356208B2 (ja) 処理システム
KR19980079552A (ko) 기판처리장치
KR200162284Y1 (ko) 웨이퍼이송로봇트의 구동제어장치
JP2020035814A (ja) 基板処理装置、基板処理方法、及びコンピュータープログラム
JP2000138269A (ja) バーンイン装置
JP2000111609A (ja) 基板の温度調節用ステージ及びその電源回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7025279

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150