JP7022321B2 - 印刷装置 - Google Patents

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本発明は、印刷装置に関するものである。
従来、ユーザの認証に応じて印刷を実行する印刷装置がある(例えば、特許文献1など)。特許文献1では、ユーザは、印刷装置のタッチパネルを操作し、ユーザ識別情報およびパスワードを入力してログイン操作を行う。印刷装置は、ログイン操作で入力されたユーザ識別情報およびパスワードの認証に成功すると、ログインユーザの操作に応じて印刷ジョブの印刷を行う。
特開2007-320166号公報
上記した特許文献1の印刷装置では、ログイン操作で入力されたユーザ識別情報やパスワードの認証を、認証サーバを用いて実行する。印刷装置は、認証サーバにユーザ識別情報が登録されていると、ログインを許可する。一方で、認証サーバにユーザ識別情報が登録されていないと、ログインが許可されないため、印刷ジョブの印刷が行われない。認証サーバにユーザ識別情報が登録されているか否かは、ログイン操作が行われるまで分からないため、印刷装置は、受信した印刷ジョブに関連付けられたユーザ情報が認証サーバに登録されているのかを確認できない。この場合、認証サーバに登録されていない印刷ジョブは、ログイン操作に応じて印刷を実行されず、記憶部に記憶され続ける虞がある。
本願は、上記の課題に鑑み提案されたものであって、認証サーバに登録されていないユーザ情報に関連付けられた印刷ジョブを記憶部から削除できる技術を提供することを目的とする。
本明細は、第1の印刷装置として、ユーザ識別情報とパスワードとが対応付けられたデータベースを有する認証サーバと通信可能な通信部と、記憶部と、印刷部と、制御部と、を備え、前記制御部は、ユーザ情報が関連付けられた印刷ジョブを受信する受信処理と、前記受信処理により受信した前記印刷ジョブを前記記憶部に記憶する記憶処理と、ユーザ識別情報およびパスワードを受け付けたことに応じて前記通信部を介して前記認証サーバと通信を実行し、受け付けた前記ユーザ識別情報の認証を前記データベースにより行う第1認証処理と、前記第1認証処理の認証に成功したことに応じて、認証に成功した前記ユーザ識別情報により特定されるユーザ情報に対応する前記印刷ジョブを前記記憶部から取得し、取得した前記印刷ジョブを前記印刷部により印刷する印刷処理と、前記第1認証処理の認証に成功したことに応じて、前記記憶部に記憶される未印刷の前記印刷ジョブに関連付けられたユーザ情報に対応するユーザ識別情報が、前記データベースに登録されているか否かを判断する判断処理と、前記判断処理の結果、登録されていないユーザ情報に関連付けられた前記印刷ジョブを前記記憶部から削除する削除処理と、を実行する印刷装置を開示する。
また、本明細書は、第2の印刷装置として、ユーザ識別情報とパスワードとが対応付けられたデータベースを有する認証サーバと通信可能な通信部と、記憶部と、印刷部と、制御部と、を備え、前記制御部は、ユーザ情報が関連付けられた印刷ジョブを受信する受信処理と、前記受信処理により受信した前記印刷ジョブを前記記憶部に記憶する記憶処理と、ユーザ識別情報およびパスワードを受け付けたことに応じて前記通信部を介して前記認証サーバと通信を実行し、受け付けた前記ユーザ識別情報の認証を前記データベースにより行う第1認証処理と、前記第1認証処理の認証に成功したことに応じて、認証に成功した前記ユーザ識別情報により特定されるユーザ情報に対応する前記印刷ジョブを前記記憶部から取得し、取得した前記印刷ジョブを前記印刷部により印刷する印刷処理と、を実行し、前記記憶部には、ユーザ識別情報およびパスワードが記憶されており、前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記ユーザ識別情報および前記パスワードを取得する取得処理と、前記取得処理により取得した前記ユーザ識別情報および前記パスワードを用いて、前記認証サーバに認証を行う第2認証処理と、前記第2認証処理の認証に成功したことに応じて、前記記憶部に記憶される未印刷の前記印刷ジョブに関連付けられたユーザ情報に対応するユーザ識別情報が、前記データベースに登録されているか否かを判断する判断処理と、を実行し、前記判断処理の結果、登録されていないユーザ情報に関連付けられた前記印刷ジョブを前記記憶部に記憶させない、印刷装置を開示する。
本願に係る第1の印刷装置によれば、ログイン時のユーザ識別情報およびパスワードを用いて認証サーバに認証を行う。印刷装置は、認証に成功すると、ユーザ識別情報に対応する印刷ジョブを印刷し、さらに、認証サーバのデータベースに未登録のユーザ情報に関連付けられた印刷ジョブを記憶部から削除する。これにより、未登録のユーザ情報に関連付けられた印刷ジョブを記憶部から削除することで、記憶部の使用可能な記憶領域を確保できる。
また、本願に係る第2の印刷装置によれば、第1認証に成功すると、ユーザ識別情報に対応する印刷ジョブを印刷する。また、記憶部には、認証サーバとの第2認証処理に用いるユーザ識別情報およびパスワードが記憶されている。印刷装置は、第2認証に成功すると、認証サーバのデータベースに未登録のユーザ情報に関連付けられた印刷ジョブを記憶部に記憶させない。これにより、未登録のユーザ情報に関連付けられた印刷ジョブを記憶部に記憶させないことで、記憶部の使用可能な記憶領域を確保できる。なお、記憶部に記憶させいないとは、記憶に記憶されている印刷ジョブを記憶部から削除すること、記憶部に記憶するための印刷ジョブを受信すると、記憶部に記憶させずにその印刷ジョブを破棄すること、のいずれの場合も含む。
なお、本明細書に開示される技術は、印刷装置に限らず、種々の形態で実現することが可能であり、印刷装置を制御するための印刷制御方法や、上記装置の機能または上記方法を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
実施形態に係る印刷システムのブロック図である。 ロック画面を示す図である。 機能制限DBのデータの内容を示す図である。 認証サーバ設定画面を示す図である。 認証DBのデータ構成を示す図である。 メモリに蓄積された印刷ジョブの状態を示す図である。 認証処理の処理内容を示すフローチャートである。 認証処理の処理内容を示すフローチャートである。
(1.システムの構成)
以下、本願の印刷装置を具体化した一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、本願の印刷装置の一実施形態である複合機10を備える印刷システム1の構成を示している。図1に示すように、印刷システム1は、複合機10、複数のPC43、および認証サーバ50を備えている。複合機10、PC43、および認証サーバ50は、通信ネットワーク40を介して通信可能に接続されている。尚、通信ネットワーク40の形態は特に限定されない。通信ネットワーク40は、例えば、有線LAN、無線LAN、あるいはWAN(インターネットを含む)でも良い。
複合機10は、プリント機能、コピー機能、およびスキャナ機能などを備える複合機である。以下の説明において、複合機10が備える各機能を総称して「機能」と記載する場合がある。図1に示すように、複合機10は、プリンタ12、スキャナ13、ディスプレイ18、ユーザI/F(インタフェースの略)20、NFCI/F21、通信I/F22、CPU32、およびメモリ33などを備えている。これらの複合機10の各装置は、通信バス31を介して相互に接続されている。
プリンタ12は、例えば、インクジェット方式や電子写真方式などによりシート(紙やOHPなど)にカラーまたはモノクロの画像を印刷する。複合機10は、通信ネットワーク40に接続された複数のPC43のいずれかから受信した印刷ジョブ44に係る画像をプリンタ12で印刷する。スキャナ13は、複合機10が備える不図示の原稿台に載置された原稿の画像を読み取って画像データを生成する。ディスプレイ18は、例えば液晶ディスプレイであり、各種の設定画面や装置の動作状態等を表示する。ユーザI/F20は、電源ボタンなどの操作ボタンを備え、ユーザによる各種の操作を受け付ける。なお、複合機10は、ユーザインタフェースとしてタッチパネルを備えても良い。この場合、複合機10は、ディスプレイ18やユーザI/F20を備えなくとも良い。NFCI/F21は、所定距離内に存在する、例えばICカードなどのNFC通信が可能な外部端末と近距離無線通信を行う。通信I/F22は、通信ネットワーク40を介した通信を行う。CPU32は、複合機10の全体動作を制御するものである。
メモリ33は、例えば、RAM、ROM、EEPROM、HDD、複合機10に着脱されるUSBメモリ等の可搬記憶媒体、CPU32が備えるバッファ等、或いはそれらの組み合わせによって実現される。メモリ33には、OS34、装置プログラム35、機能制限DB36および管理者情報37などが記憶されている。CPU32は、OS34を実行することで複合機10を統括的に制御する。
また、装置プログラム35には、複合機10の制御を行う各種プログラムが記憶されている。OS34は、例えば、装置プログラム35の実行に必要な基本的な機能を提供する。CPU32は、装置プログラム35の各種プログラムをメモリ33から読み出して実行する。装置プログラム35は、単一のプログラムであってもよいし、複数のプログラムの集合体であってもよい。また、装置プログラム35には、Webサーバとして機能するプログラムであるEWS(Embedded Web Server)プログラムが含まれている。CPU32は、EWSプログラムを実行することで、複合機10をWebサーバとして機能させる。機能制限DB36は、後述するように、ユーザ毎の機能の利用可否などに係わる情報が登録されているデータベースである。以下の説明において、所望の情報がメモリ33、機能制限DB36、認証サーバ50の認証DB65などに記憶されている状態を、「登録されている」と記載する場合がある。
なお、メモリ33(本発明の記憶部の一例)は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non-transitoryな媒体である。non-transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体も含まれる。また、non-transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。また、本願の記憶部は、複合機10が備えるメモリ33に限らず、例えば、ファイルサーバなどの外部装置でも良い。インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non-transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。
また、以下の説明では、CPU32でOS34や装置プログラム35の各種プログラム等を実行する複合機10のことを、単に装置名で記載する場合がある。例えば、「複合機10がユーザI/F20に対する操作入力を受け付ける」という記載は、「複合機10がCPU32で装置プログラム35等を実行しユーザI/F20を制御することで、ユーザI/F20に対する操作入力を受け付ける」ということを意味する場合がある。
認証サーバ50は、例えば、LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)に準拠した通信規格の通信により、通信ネットワーク40に接続されたクライアント(複合機10など)に対し、情報の検索などのディレクトリサービスを提供するAD(Active Directory)サーバである。なお、認証サーバ50は、ADサーバに限らず、他のディレクトリサービス等を提供可能なサーバ、例えばLDAPを用いるLDAPサーバでも良い。また、認証サーバ50の使用するプロトコルは、LDAPに限らず、他の情報を提供可能なプロトコルでも良い。また、本願の認証サーバは、上記した構成のサーバに限らず、ユーザIDやパスワードを用いて認証や情報の検索が可能な他の構成のサーバでも良い。
図1に示すように、認証サーバ50は、通信I/F53、CPU62、およびメモリ63などを備える。これらの認証サーバ50の各装置は、通信バス61を介して相互に接続されている。通信I/F53は、通信ネットワーク40を介して複合機10やPC43と通信を行う。メモリ63は、例えば、RAM、ROM、EEPROM、HDD等、或いはそれらの組み合わせによって実現される。メモリ63には、OS64および認証DB65などが記憶されている。CPU62は、OS64などの各種プログラムをメモリ63から読み出して実行する。認証DB65は、後述するように、ユーザID、パスワード、メールアドレスなどの情報を関連付けたデータベースである。
(2.セキュリティ機能)
また、本実施形態の複合機10は、認証に成功していないユーザに対して機能の実行を制限するセキュリティ機能を有する。セキュリティ機能を実行する場合、ユーザIDとパスワードを受け付け、認証サーバ50の認証DB65との照合により認証に成功するとログインを許可する。
詳述すると、複合機10は、例えば、図2に示すロック画面71をディスプレイ18に表示する。ロック画面71には、ユーザIDを入力するユーザIDテキストボックス72と、パスワードを入力するパスワードテキストボックス73と、OKボタン74が表示されている。ユーザは、ユーザI/F20を操作して、ロック画面71のユーザIDテキストボックス72にユーザIDを入力し、パスワードテキストボックス73にパスワードを入力して、OKボタン74を選択する。複合機10は、ロック画面71で受け付けたユーザIDおよびパスワードを認証サーバ50に送信して認証を依頼する。認証サーバ50は、例えば、複合機10から受信したユーザIDおよびパスワードが認証DB65に登録された組み合わせと一致した場合、認証に成功した旨を複合機10に応答する。複合機10は、認証サーバ50から認証成功の応答を受信すると、ログアウト状態からログイン状態に切り替える。ここで、ログアウト状態とは、例えば、ロック画面71を表示して機能の実行指示を受け付けない状態である。ログイン状態とは、機能の実行指示を受け付ける状態である。複合機10は、ログイン状態に切り替わると、ロック画面71を解除して、プリント機能、コピー機能、スキャン機能の実行を受付けるボタンを表示した待機画面をディスプレイ18に表示する。複合機10は、この待機画面を表示した状態で、ユーザI/F20を介した操作入力(ボタンの選択など)に応じて機能の実行指示を受け付ける。また、ログインユーザに対応する印刷ジョブ44が蓄積されている場合には、その印刷ジョブ44の印刷を開始する。
また、本実施形態の複合機10は、予めユーザIDとカードIDとを機能制限DB36に登録しておくことで、認証サーバ50との認証を行うことなく、機能制限DB36による照合により、複合機10をログイン状態に切り替えることが可能となる。具体的には、複合機10は、ユーザIDテキストボックス72およびパスワードテキストボックス73を含むロック画面71をディスプレイ18に表示する。ユーザは、ユーザID、パスワードを入力する代わりに、機能制限DB36に登録されたカードIDをもつ認証カードをNFCI/F21にかざす。複合機10のCPU32は、NFCI/F21を介してカードIDを受信すると、受信したカードIDが機能制限DB36に登録されているかを判断する。CPU32は、機能制限DB36に登録されている場合に認証成功と判断し、複合機10をログアウト状態からログイン状態に切り替える。ここでいう認証カードとは、NFCI/F21と通信可能なICカードであり、例えば、内蔵するICに予めカードIDが書き込まれているカードである。
複合機10は、ログイン状態に切り替わると、機能制限DB36を参照して、ログイン後の操作において利用を許可している機能だけを実行可能とする。図3に示すように、機能制限DB36には、例えば、「ユーザID」、「PIN」、「カードID」、「メールアドレス」などの情報、「プリント」、「コピー」、「スキャン」の機能の利用可否の情報などを関連付けたデータが1つのレコードとして登録されている。「プリント」、「コピー」、「スキャン」の項目には「利用可」もしくは「利用否」の何れかを示す値が設定される。尚、図3に図示する「○」は「利用可」を、「×」は、「利用否」を示している。
また、複合機10は、セキュリティ機能を実行する際の認証サーバ50に係る設定を、例えば、EWSのWebページで受付け可能となっている。図4は、認証サーバ50に係わる設定を行う認証サーバ設定画面90を示している。認証サーバ設定画面90には、サーバアドレステキストボックス91、ドメイン名テキストボックス92、管理者IDテキストボックス96、および管理者パスワードテキストボックス97が表示されている。例えば、システム管理者は、認証サーバ50のIPアドレスをサーバアドレステキストボックス91に入力する。また、システム管理者は、認証DB65の情報の記憶先を示すドメイン名をドメイン名テキストボックス92に入力する。複合機10は、認証サーバ設定画面90で設定された情報に基づいて、認証サーバ50のIPアドレス等を特定する。
図5は、認証DB65の構成を示している。例えば、認証DB65は、印刷システム1を設置した会社に属する社員の情報をユーザ情報として、ツリー構造のデータで管理している。以下の説明では、ツリー構造の各階層のデータをエントリ101と称して説明する。また、各エントリ101に関連付けられた情報を属性と称して説明する。ツリーの基点となるエントリ101は、属性としてドメイン名(dc=loacl)が設定されている。また、ドメイン名のエントリ101以下には、基点側から下層に向かって順番に、会社名(o=A company)、部署名(ou=B departmentなど)、ユーザID(uidNumber=user1など)の属性を設定されたエントリ101が登録されている。ユーザIDのエントリ101には、各社員の氏名(CN=inoueなど)、パスワード(userPassword)、メールアドレス(mail)などの属性が設定されている。なお、図5に示すデータの構成は、一例である。
例えば、複合機10は、ユーザIDとパスワードの情報を認証サーバ50へ送信する。認証サーバ50は、複合機10から受信した情報に基づいて認証を行う。例えば、A会社のB部署に複合機10を設置する場合、図4の認証サーバ設定画面90のドメイン名テキストボックス92に部署Bに応じたドメイン名として「ou=B department , o=A company , dc=loacl」を設定する。この場合、認証サーバ50は、ユーザIDおよびパスワードを複合機10から受信すると、「B department」のエントリ101以下のデータを参照する。認証サーバ50は、受信したユーザIDおよびパスワードの組み合わせが「B department」のエントリ101以下のデータとして登録されている場合、認証に成功した旨を複合機10に応答する。
ここで、本実施形態の複合機10は、蓄積印刷機能を有している。複合機10は、蓄積印刷機能がONに設定されていると、PC43等から受信した印刷ジョブ44をメモリ33に蓄積する(本発明の受信処理、および記憶処理の一例)。複合機10は、メモリ33に印刷ジョブ44が蓄積された状態で、ログイン操作が行われると、認証に成功したログインユーザのユーザIDと関連付けられた印刷ジョブ44を印刷する。
また、本実施形態の複合機10は、メールを受信して印刷する機能を有している。受信するメールには、例えば、添付ファイルなどの印刷データが含まれている。複合機10は、受信したメールを印刷ジョブ44と同様に処理する。複合機10は、蓄積印刷機能がONに設定されていると、受信メールの情報をメモリ33に蓄積する。複合機10は、ログイン操作が行われると、認証に成功したログインユーザのユーザIDに関連付けられたメールアドレスを認証サーバ50から取得する。複合機10は、認証サーバ50から取得したメールアドレスと同じメールアドレスが送信元となる受信メールに係わるデータ(添付ファイルなど)をメモリ33から取得してプリンタ12により印刷する。
また、図4の管理者IDテキストボックス96は、管理者IDを入力するためのものである。また、管理者パスワードテキストボックス97は、管理者のパスワードを入力するためのものである。例えば、システム管理者は、認証DB65に登録済みの管理者IDおよび管理者パスワードを設定する。複合機10は、この管理者IDおよび管理者パスワードを用いて認証サーバ50との認証を行い、認証DB65の情報を取得することができる。複合機10は、認証サーバ設定画面90に入力された情報を、メモリ33に記憶する。例えば、複合機10は、管理者IDテキストボックス96および管理者パスワードテキストボックス97に入力された情報を管理者情報37としてメモリ33に記憶する(図1参照)。メモリ33に管理者情報37が記憶されていると、蓄積した印刷ジョブ44(受信メールを含む)に対応するユーザIDやメールアドレスが認証DB65に登録されているか確認する。複合機10は、未登録の印刷ジョブ44やメールの情報をメモリ33から削除する。
(3.認証処理)
次に、図6、図7、図8を用いて認証処理について説明する。図6は、メモリ33に蓄積された印刷ジョブ44、即ち、印刷前の未印刷の印刷ジョブ44の状態を示している。上記したように、本実施形態の複合機10は、蓄積印刷機能を有しており、蓄積した印刷ジョブ44を、ログインの認証の成功に応じて印刷する。また、CPU32は、図7および図8に示す認証処理を実行することで、蓄積した印刷ジョブ44のうち、機能制限DB36や認証DB65に登録されていない未登録のユーザIDに関連付けられた印刷ジョブ44をメモリ33から削除する。なお、受信メールの処理は、印刷ジョブ44の処理と同様に実行できる。このため、以下の説明では、印刷ジョブ44について主に説明し、受信メールの処理の説明を適宜省略する。
複合機10は、上記したように、セキュリティ機能においてロック画面(図2のロック画面71など)をディスプレイ18に表示させる。CPU32は、例えば、ロック画面でユーザID、パスワードなどが入力され、確定ボタン(図2のOKボタン74など)が押下されるのに応じて、認証処理を開始する。また、CPU32は、例えば、ロック画面を表示した状態で、NFCI/F21を介して認証カードからカードIDを受信すると、認証処理を開始する。なお、以下の説明では、複合機10は、図6に示すように、複数の印刷ジョブ44(図中のJOB1~4など)をメモリ33に蓄積している状態であるとする。また、説明を分かり易くするため、一例として、「user1」が、認証を行った場合について説明する。
まず、CPU32は、認証処理を開始すると、ユーザIDやカードIDを用いた認証に成功したか否かを判断する(S31)。CPU32は、認証に失敗したと判断すると(S31:NO)、図7および図8に示す認証処理を終了する。一方、CPU32は、認証に成功したと判断すると(S31:YES)、ログイン状態に切り替える(S33)。
CPU32は、S33でログイン状態に切り替えると、ログインユーザに関連付けられた印刷ジョブ44、即ち、蓄積したuser1の全ての印刷ジョブ44を実行する(S35)。CPU32は、印刷ジョブ44に係る画像をプリンタ12により印刷する。図6は、例えば、先に受信した印刷ジョブ44が上になるように図示している。図6に示すように、メモリ33には、user1の印刷ジョブ44が2つ記憶されている(図6のJOB1,JOB2)。CPU32は、ログイン状態への切り替えにともなって、このJOB1,JOB2を順番に実行する。また、印刷ジョブ44としてメールを受信していた場合、CPU32は、ログイン状態に切り替えるのにともなって、認証に成功したユーザIDやカードIDに関連付けられたメールアドレスを認証サーバ50の認証DB65や機能制限DB36から取得する(第2取得処理の一例)。そして、CPU32は、取得したメールアドレスと同じメールアドレスが送信元となるメールに係わるデータ(添付データなどの印刷ジョブ44)をメモリ33から取得して印刷する(第2印刷処理の一例)。CPU32は、印刷処理が完了した印刷ジョブ44をメモリ33から削除する。
CPU32は、S35を実行すると、メモリ33に蓄積された印刷ジョブ44のユーザ情報を取得する(S37)。CPU32は、例えば、蓄積されている印刷ジョブ44のそれぞれのユーザIDを取得し、蓄積している印刷ジョブ44のユーザIDのリスト(以下、ユーザリストという場合がある)を作成する。また、CPU32は、メールの印刷ジョブ44が蓄積されている場合、送信元のメールアドレスを、ユーザリストに追加する。
次に、CPU32は、蓄積した印刷ジョブ44のユーザ情報を取得できたか否かの判断、即ち、ログインユーザであるuser1以外のユーザの印刷ジョブ44が蓄積されているか判断する(S39)。CPU32は、user1以外のユーザの印刷ジョブ44が蓄積されていない場合(S39:NO)、蓄積した印刷ジョブ44のユーザ情報を取得できなかったと判断し、認証処理を終了する。一方、CPU32は、user1以外のユーザの印刷ジョブ44が蓄積されている場合(S39:YES)、蓄積した印刷ジョブ44のユーザ情報を取得できたと判断し、処理対象のユーザIDを設定する(S41)。CPU32は、例えば、ログインユーザを除いて最も古い時間に受信した印刷ジョブ44のユーザIDを、処理対象のユーザIDに設定する。図6に示す場合では、ログインユーザであるuser1の印刷ジョブ44(JOB1,JOB2)を除くと、user2のJOB3が、最も古い時間に受信した印刷ジョブ44となる。このため、CPU32は、user2を処理対象のユーザIDに設定する(S41)。
CPU32は、S41を実行した後、処理対象のユーザIDが機能制限DB36に登録されているか判断する(S43)。CPU32は、処理対象のユーザIDが機能制限DB36に登録されていないと判断すると(S43:NO)、図8のS51を実行する。なお、印刷ジョブ44として受信メールの情報が蓄積されている場合、CPU32は、例えば、S39において処理対象の印刷ジョブ44の送信元メールアドレスを処理対象に設定し、S43においてその送信元メールアドレスが機能制限DB36に登録されているか判断する。
一方で、CPU32は、処理対象のユーザIDが機能制限DB36に登録されていると判断すると(S43:YES)、ログインユーザ、現在の処理対象のユーザID、および過去に処理対象に設定されたユーザIDを除いて、S37で作成したユーザリストの中に他のユーザIDがあるか判断する(S45)。すなわち、まだ処理対象としていないユーザIDがユーザリストの中にあるかを判断する。CPU32は、ユーザリストの中に他のユーザIDがあると判断した場合(S45:YES)、S47を実行する。一方、CPU32は、ユーザリストの中に他のユーザIDがないと判断した場合(S45:NO)、認証処理を終了する。
CPU32は、S47において、次の処理対象のユーザIDを設定する。CPU32は、例えば、ログインユーザ、現在の処理対象のユーザID、および過去に処理対象に設定されたユーザIDを除いて、最も古い時間に受信した印刷ジョブ44のユーザIDを、次の処理対象のユーザIDに設定する。CPU32は、S47を実行した後、S43を再度実行する。これにより、本実施形態のCPU32は、機能制限DB36に登録されているユーザIDに関連付けられた印刷ジョブ44については後述する図8のS63の対象とせず、メモリ33から削除する対象から除外する。
次に、図8のS51において、CPU32は、管理者情報37である管理者IDおよび管理者パスワードが設定さているか判断する。図4に示す認証サーバ設定画面90の管理者IDテキストボックス96および管理者パスワードテキストボックス97に管理者ID等が入力されてメモリ33に記憶された場合、CPU32は、管理者情報37が設定さていると判断し(S51:YES)、S53を実行する。S53において、CPU32は、管理者情報37をメモリ33から取得し(取得処理の一例)、処理対象のユーザIDの登録状況を問い合わせる際に用いるユーザ情報として、管理者情報37(管理者ID等)を設定し、S59を実行する。
一方で、CPU32は、管理者情報37が設定さていないと判断すると(S51:NO)、S31のログイン認証においてユーザIDとパスワードが用いられたか否かを判断する(S55)。本例ではuser1のユーザIDとパスワードを用いてユーザがログイン認証を行っているため、CPU32は、ログイン認証においてユーザIDとパスワードが用いられたと判断し(S55:YES)、S57を実行する。S57において、CPU32は、処理対象のユーザIDの登録状況を問い合わせる際に用いるユーザ情報として、ログインユーザの情報、即ち、user1のユーザIDとパスワードを設定し、S59を実行する。
また、S55において、CPU32は、ログイン認証においてユーザIDとパスワードが用いられていないと判断すると(S55:NO)、図7および図8に示す認証処理を終了する。例えば、認証カードを用いてログイン認証が実行された場合、ログイン認証においてユーザIDとパスワードが用いられていないと判断する。認証カードを用いてログイン認証が実行された場合、CPU32は、少なくともログインユーザのパスワードを取得していない。したがって、認証サーバ50の認証に成功できない。その結果、S59以降で実行するような、処理対象のユーザIDが、認証DB65に登録されているか確認ができない。このため、CPU32は、ログイン認証においてユーザIDとパスワードが用いられていないと判断すると、認証処理を終了する。なお、CPU32は、機能制限DB36などのローカルのデータとして、管理者情報37以外に使用できるユーザIDやパスワードを有している場合、それらの情報を用いてS59以降の問い合わせ処理を実行しても良い。
S59において、CPU32は、処理対象のユーザIDが認証DB65に登録されているか否かを認証サーバ50に問い合わせる。上記S53を実行した場合、CPU32は、管理者情報37(管理者ID等)の値を、認証を受けるユーザIDおよびパスワードとして認証サーバ50へ送信する。また、上記S57を実行した場合、CPU32は、ログインユーザのユーザIDおよびパスワードの値を、認証を受けるユーザIDおよびパスワードとして認証サーバ50へ送信する。CPU32は、認証に成功すると、処理対象のユーザID、本例ではuser2のユーザIDが認証DB65に登録されているか問い合わせを行う(S59)。
図5に示すように、本実施形態の認証DB65には、user2のエントリ101や属性の情報が登録されていない。このため、認証サーバ50は、CPU32からの問い合わせに対し、登録されていない旨を応答する。CPU32は、登録されていない旨の応答を受信すると(S61:NO)、処理対象のユーザID、即ち、user2に関連付けられた印刷ジョブ44(図6のJOB3)を、メモリ33から削除する(S63)。これにより、認証DB65の登録状況を、管理者情報37やログイン情報を用いて確認できる。そして、未登録ユーザに関連付けられた未印刷の印刷ジョブ44をメモリ33から削除できる。その結果、未登録ユーザの印刷ジョブ44が印刷されずにメモリ33に蓄積され続けるような事態の発生を抑制し、メモリ33の記憶領域を有効に活用することができる。CPU32は、S63を実行した後、S65を実行する。
なお、印刷ジョブ44として受信メールの情報が蓄積されている場合、CPU32は、例えば、S59において処理対象の送信元メールアドレスが認証DB65に登録されているか問い合わせ、S61において送信元メールアドレスが登録されていない場合、その未登録の送信元メールアドレスに関連付けられたメールの情報(添付ファイルなど)をメモリ33から削除する。これにより、上記した印刷ジョブ44の場合と同様に、メモリ33の記憶領域を有効に活用できる。
一方、S61において、CPU32は、問い合わせた処理対象のユーザIDが登録されている旨の応答を認証サーバ50から受信すると(S61:YES)、S65を実行する。S65において、CPU32は、ログインユーザ、現在の処理対象のユーザID、および過去に処理対象に設定されたユーザIDを除いて、S37で作成したユーザリストの中に他のユーザIDがあるか判断する(S65)。図6に示す例では、ログインユーザのuser1と、現時点の処理対象のユーザIDであるuser2の他に、例えばuser3のJOB4が蓄積されている。この場合、CPU32は、ユーザリストの中に他のユーザIDがあると判断し(S65:YES)、S67を実行する。一方、CPU32は、ログインユーザ、現在の処理対象のユーザID、および過去に処理対象に設定されたユーザIDを除いて、ユーザリストの中に他のユーザIDがないと判断すると(S65:NO)、認証処理を終了する。
S67は、S47と同様の処理である、すなわち、CPU32は、例えば、ログインユーザ、現在の処理対象のユーザID、および過去に処理対象に設定されたユーザIDを除いて、最も古い時間に受信した印刷ジョブ44のユーザIDを、次の処理対象のユーザIDに設定する。S67を実行すると、S43に移行する。S67から移行してS43でNOと判断された場合には、すでに、S53又はS57において問い合わせ用のユーザ情報の設定が済んでいるため、CPU32は、S51からS57の処理を省略し、前回設定した問い合わせ用user情報を用いて、S59の処理を実行してもよい。
因みに、ユーザIDは、ユーザ識別情報およびユーザ情報の一例である。メールの送信元のメールアドレスは、ユーザ情報の一例である。プリンタ12は、印刷部の一例である。通信I/F22は、通信部の一例である。CPU32は、制御部の一例である。メモリ33は、記憶部の一例である。認証DB65は、データベースの一例である。
(4.効果)
以上、説明した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)本実施形態の複合機10は、ユーザIDとパスワードとが対応付けられた認証DB65を有する認証サーバ50と通信可能な通信I/F22と、メモリ33と、プリンタ12と、CPU32と、を備える。CPU32は、ユーザIDが関連付けられた印刷ジョブ44を受信する受信処理と、受信処理により受信した印刷ジョブ44をメモリ33に記憶する記憶処理と、ユーザIDおよびパスワードを受け付けたことに応じて通信I/F22を介して認証サーバ50と通信を実行し、受け付けたユーザIDの認証を認証DB65により行う第1認証処理(S31)と、第1認証処理の認証に成功したことに応じて(S31:YES)、認証に成功したユーザIDにより特定されるユーザ情報(ユーザIDやメールアドレス)に対応する印刷ジョブ44(メールのデータを含む)をメモリ33から取得し、取得した印刷ジョブ44をプリンタ12により印刷する印刷処理(S35)と、第1認証処理の認証に成功したことに応じて、メモリ33に記憶される未印刷の印刷ジョブ44に関連付けられたユーザ情報に対応するユーザIDが、認証DB65に登録されているか否かを判断する判断処理(S61)と、判断処理の結果、登録されていないユーザ情報に関連付けられた印刷ジョブ44をメモリ33から削除する削除処理(S63)と、を実行する。
これによれば、CPU32は、ログイン時のユーザIDおよびパスワードを用いて認証サーバ50に認証を行う。CPU32は、認証に成功すると、ユーザIDに対応する印刷ジョブ44を印刷し、さらに、認証サーバ50の認証DB65に未登録のユーザIDに関連付けられた印刷ジョブ44をメモリ33から削除する。これにより、未登録のユーザIDに関連付けられた印刷ジョブ44をメモリ33から削除することで、メモリ33の使用可能な記憶領域を確保できる。また、CPU32は、第1認証処理の認証に成功したユーザIDおよびパスワードを用いて、ユーザIDの登録の検証、未登録ユーザの印刷ジョブ44の削除を実行できる。換言すれば、登録情報を確認するためだけに管理者ID等の管理者情報37をメモリ33に予め記憶等しておく必要がなくなる。
(2)また、メモリ33には、ユーザIDおよびパスワードが記憶可能である。CPU32は、メモリ33に、管理者情報37の管理者IDおよびパスワードが記憶されている場合に、メモリ33に記憶された管理者IDおよびパスワードを用いて、認証サーバ50に認証を行う第2認証処理を実行する(S53後のS59)。CPU32は、判断処理として、第2認証処理の認証に成功したことに応じて、メモリ33に記憶される未印刷の印刷ジョブ44に関連付けられたユーザ情報に対応するユーザIDが、認証DB65に登録されているか否かを判断する(S61)。また、CPU32は、削除処理として、判断処理の結果、登録されていないユーザ情報に関連付けられた印刷ジョブ44をメモリ33から削除する(S63)。
これによれば、管理者情報37を用いた認証を行うことで、例えば、印刷ジョブ44を受信したタイミング、あるいは、ログイン認証(第1認証処理)に成功したタイミングなど、所定のタイミングで判断処理および削除処理を実行できる。
(3)また、CPU32は、判断処理において、メモリ33に記憶された未印刷の印刷ジョブ44に関連付けられたユーザIDが認証DB65に登録されているか否かを、認証サーバ50に問い合わせることで実行する(S59)。
仮に、認証サーバ50から認証DB65のデータを全てダウンロードし、ダウンロードしたデータ内にユーザIDが含まれているか、即ち、登録されているか検証する場合、検証の度に最新のデータをダウンロードする必要が生じる。これに対し、ユーザ情報を個別に認証サーバ50に問い合わせれば、認証DB65のデータをダウンロードする必要がなくなり、検証に必要な時間を短縮できる。なお、CPU32は、S59において、処理対象のユーザIDについて個別に認証サーバ50へ問い合わせずに、登録済みのユーザIDのリストを認証サーバ50に要求しても良い。そして、CPU32は、認証サーバ50からダウンロードしたユーザIDのリストに基づいて、処理対象のユーザIDが認証DB65に登録されているか判断しても良い。
(4)また、印刷ジョブ44に関連付けられたユーザ情報は、第1認証処理で受け付けるユーザIDである。これによれば、PC43等からユーザIDを関連付けられた印刷ジョブ44を受信しメモリ33に蓄積しておき、蓄積した印刷ジョブ44を、第1認証処理の認証の成功に応じて蓄積印刷できる。また、印刷ジョブ44のユーザ情報と、認証DB65のユーザ識別情報とが同一形式の情報(ユーザID)となり、未登録ユーザの印刷ジョブ44の特定が容易となる。
(5)また、認証サーバ50の認証DB65には、ユーザIDと関連付けられてメールアドレスが記憶されている。CPU32は、受信メールを印刷ジョブ44として処理可能である。CPU32は、第1認証処理の認証に成功したことに応じて、認証に成功したユーザIDに関連付けられたメールアドレスを認証サーバ50から取得する第2取得処理と、第2取得処理により取得したメールアドレスと同じメールアドレスが送信元となるメールに係わるデータをメモリ33から取得してプリンタ12により印刷する第2印刷処理と、を実行する。これによれば、印刷ジョブ44としてメールを受信して蓄積しておき、第1認証処理の認証の成功に応じて、メールアドレスの一致するメールに係わるデータを蓄積印刷できる。
(6)また、CPU32は、S61の判断処理において、メモリ33に記憶された未印刷のメールに関連付けられた送信元のメールアドレスが、認証DB65に登録されているか否かを判断し、S63の削除処理において、判断処理の結果、登録されていないメールアドレスに関連付けられたメールに係わるデータをメモリ33から削除する。これによれば、未登録のメールアドレスに関連付けられたメールに係わるデータをメモリ33から削除することで、メモリ33の使用可能な記憶領域を確保できる。
(5.変形例)
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、複合機10は、メールを受信して印刷する機能を有したが、メールの受信および印刷機能を有しない構成でも良い。即ち、複合機10は、受信メールの蓄積や削除を実行しない構成でも良い。
また、複合機10は、タッチパネル21に対する操作に基づいてログイン認証を実行する構成であったが、他の方法によりログイン認証できる構成でも良い。例えば、複合機10は、携帯端末から受信したデータに基づいてログインを許可するか判断しても良い。ユーザは、携帯端末でユーザIDやパスワードを入力して複合機10に送信しログイン操作を行っても良い。
また、CPU32は、ログインユーザのユーザ情報(S57)や管理者情報37(S53)を用いて、処理対象のユーザIDの登録状況を確認したが、どちらか一方の情報のみで登録状況を確認する構成でも良い。
また、CPU32は、ログイン操作に応じて認証処理を実行し、処理対象のユーザIDの登録状況を確認したが、他のタイミングで確認を実行しても良い。例えば、CPU32は、管理者情報37の管理者IDおよび管理者パスワードを用いることで、印刷ジョブ44の受信時や印刷処理の完了時など、任意のタイミングで処理対象のユーザIDの登録状況を確認しても良い。受信時に登録状況を確認すれば、未登録のユーザの印刷ジョブ44を、メモリ33に記憶させずに破棄することが可能となる。また、印刷ジョブ44の受信時に機能制限DB36を用いて、受信した印刷ジョブ44に関連付けられたユーザIDが登録されているかを判断し、ログイン操作に応じて、認証処理および登録状況の確認を行うといった、複数のタイミングにわけて確認を行ってもよい。
また、CPU32は、ユーザIDとパスワードを用いてログインした場合と、認証カードを用いてログインした場合とで、図7および図8に示す同一内容の認証処理を実行したが、これら2つのログイン処理を異なる認証モードとして処理を切り替えてもよい。すなわち、複合機10が、認証サーバ50の認証DB65を用いた認証を行うモードに設定されている場合、S51~S67の処理を行い、機能制限DB36を用いた認証を行うモードに設定されている場合、S43からS47の処理を行い、S43でNOと判断されている場合に処理対象のユーザIDの印刷ジョブ44を削除してもよい。
また、複合機10は、ログインIDおよびパスワードにおける認証サーバ50による認証のみを実行し、認証カードによる認証を実行しない構成でも良い。また、複合機10は、認証カードのカードIDとユーザIDおよびパスワードとが対応付けられたDBを備え、認証カードによる認証も認証サーバ50の認証DB65を用いた認証方式を採用してもよい。
また、図3に示す機能制限DB36のデータ構成は、一例であり、適宜変更しても良い。例えば、機能制限DB36は、PINの情報、利用可否情報などを有していなくとも良い。この場合、機能制限DB36は、ユーザIDとカードIDとの組み合わせのみを登録した情報でも良い。
また、S53で用いる管理者情報37は、管理者権限の情報に限らず、認証サーバ50の認証に成功可能な他のユーザ情報でも良い。
また、複合機10は、NFC通信に限らず、例えば、BlueTooth(登録商標)や赤外線通信等他の通信方式により認証カードとの認証を実行しても良い。
また、上記実施形態では、本願の制御部として、所定のプログラムを実行するCPU32を採用したが、これに限らない。例えば、制御部を、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの専用のハードウェアで構成してもよい。また、制御部は、例えばソフトウェアによる処理と、ハードウェアによる処理とを併用して動作する構成でもよい。
また、上記実施形態では、印刷装置の一例として複合機10を例示したが、これに限定されない。本願の印刷装置は、プリンタ機能のみを有する装置でも良い。
10 複合機(印刷装置)、12 プリンタ(印刷部)、22 通信I/F、32 CPU(制御部)、33 メモリ(記憶部)、44 印刷ジョブ、50 認証サーバ、65 認証DB(データベース)。

Claims (7)

  1. ユーザ識別情報とパスワードとが対応付けられたデータベースを有する認証サーバと通信可能な通信部と、
    記憶部と、
    印刷部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    ユーザ情報が関連付けられた印刷ジョブを受信する受信処理を実行し、
    前記ユーザ情報は、
    前記印刷ジョブの送信者を示す情報であり、前記ユーザ識別情報に基づいて前記制御部が前記ユーザ情報を決定できる情報であり、
    前記制御部は、
    前記受信処理により受信した前記印刷ジョブを前記記憶部に記憶する記憶処理と、
    ユーザ識別情報およびパスワードを受け付けたことに応じて前記通信部を介して前記認証サーバと通信を実行し、受け付けた前記ユーザ識別情報の認証を前記データベースにより行う第1認証処理と、
    前記第1認証処理の認証に成功したことに応じて、認証に成功した前記ユーザ識別情報により決定されるユーザ情報に対応する前記印刷ジョブを前記記憶部から取得し、取得した前記印刷ジョブを前記印刷部により印刷する印刷処理と、
    前記第1認証処理の認証に成功したことに応じて、前記記憶部に記憶される未印刷の前記印刷ジョブに関連付けられたユーザ情報が、前記データベースに登録されているか否かを判断する判断処理と、
    前記判断処理の際に、登録されていないユーザ情報に関連付けられた前記印刷ジョブを前記記憶部から削除する削除処理と、
    を実行する、印刷装置。
  2. 前記記憶部には、
    ユーザ識別情報およびパスワードが記憶可能であり、
    前記制御部は、
    前記記憶部に、ユーザ識別情報およびパスワードが記憶されている場合に、前記記憶部に記憶されたユーザ識別情報およびパスワードを用いて、前記認証サーバに認証を行う第2認証処理を実行し、
    前記判断処理は、前記第2認証処理の認証に成功したことに応じて、前記記憶部に記憶される未印刷の前記印刷ジョブに関連付けられたユーザ情報に対応するユーザ識別情報が、前記データベースに登録されているか否かを判断し、
    前記削除処理は、前記判断処理の際に、登録されていないユーザ情報に関連付けられた前記印刷ジョブを前記記憶部から削除する、請求項1に記載の印刷装置。
  3. ユーザ識別情報とパスワードとが対応付けられたデータベースを有する認証サーバと通信可能な通信部と、
    記憶部と、
    印刷部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    ユーザ情報が関連付けられた印刷ジョブを受信する受信処理を実行し、
    前記ユーザ情報は、
    前記印刷ジョブの送信者を示す情報であり、前記ユーザ識別情報に基づいて前記制御部が前記ユーザ情報を決定できる情報であり、
    前記制御部は、
    前記受信処理により受信した前記印刷ジョブを前記記憶部に記憶する記憶処理と、
    ユーザ識別情報およびパスワードを受け付けたことに応じて前記通信部を介して前記認証サーバと通信を実行し、受け付けた前記ユーザ識別情報の認証を前記データベースにより行う第1認証処理と、
    前記第1認証処理の認証に成功したことに応じて、認証に成功した前記ユーザ識別情報により決定されるユーザ情報に対応する前記印刷ジョブを前記記憶部から取得し、取得した前記印刷ジョブを前記印刷部により印刷する印刷処理と、を実行し、
    前記記憶部には、ユーザ識別情報およびパスワードが記憶されており、
    前記制御部は、
    前記記憶部に記憶された前記ユーザ識別情報および前記パスワードを取得する取得処理と、
    前記取得処理により取得した前記ユーザ識別情報および前記パスワードを用いて、前記認証サーバに認証を行う第2認証処理と、
    前記第2認証処理の認証に成功したことに応じて、前記記憶部に記憶される未印刷の前記印刷ジョブに関連付けられたユーザ情報が、前記データベースに登録されているか否かを判断する判断処理と、を実行し、
    前記判断処理の結果、登録されていないユーザ情報に関連付けられた前記印刷ジョブを前記記憶部に記憶させない、印刷装置。
  4. 前記制御部は、
    前記判断処理において、前記記憶部に記憶された未印刷の前記印刷ジョブに関連付けられた前記ユーザ情報が前記データベースに登録されているか否かを、前記認証サーバに問い合わせることで実行する、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記制御部は、
    前記印刷処理において、前記第1認証処理で受け付けた前記ユーザ識別情報を、前記ユーザ情報として決定する、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の印刷装置。
  6. 前記認証サーバの前記データベースには、
    前記ユーザ識別情報と関連付けられてメールアドレスが記憶されており、
    前記制御部は、
    メールに添付された印刷データを前記印刷ジョブとして処理可能であり、
    前記印刷ジョブに関連付けられた前記ユーザ情報は、
    前記メールの送信元のメールアドレスであり、
    前記制御部は、
    前記第1認証処理の認証に成功したことに応じて、認証に成功した前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記メールアドレスを前記認証サーバから取得する第2取得処理と、
    前記第2取得処理により取得した前記メールアドレスと同じメールアドレスが送信元となる前記メールの前記印刷データを前記記憶部から取得して前記印刷部により印刷する第2印刷処理と、
    を実行する、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の印刷装置。
  7. 前記判断処理は、前記記憶部に記憶された未印刷の前記メールに関連付けられた送信元の前記メールアドレスが、前記データベースに登録されているか否かを判断し、
    前記制御部は、前記判断処理の結果、登録されていない前記メールアドレスに関連付けられた前記メールに係わるデータを前記記憶部に記憶させない、請求項6に記載の印刷装置。
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