JP7022020B2 - 送金管理システムおよび送金管理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、送金管理システムおよび送金管理方法に関するものであり、具体的には、口座不要の送金サービスをセキュアかつ効率的に提供可能とする技術に関する。
いわゆる新興国では、先進国と比べて銀行口座の保有率が低い傾向にある。一方、個人間での金銭授受のニーズは旺盛であり、現金の手交以外の手段として、銀行口座不要の送金サービスが流行している。
このサービスでは、送金者が携帯ショップ等で、送金額、支払方法、および、受取者の電話番号を伝えた上で、送金額の金員をスタッフに手渡し、代わりにレシートを受け取る。またこの送金者は、上述のレシートに記載された確認番号を受取者に伝達する。一方、受取者は、最寄りの携帯ショップ等で自身の電話番号および上述の確認番号をスタッフに伝え、送金額に応じた金員を受領することができる。
このような口座不要の送金技術としては、例えば、お金の受取人が金融機関に口座を持っていない場合は振込処理が出来ず、住所確認が不可の場合は現金書留でも送金依頼ができなかった、という課題認識の下、仮口座の開設により、口座を持たない人への振込処理を可能とした現金自動取引装置を利用した振込処理方式(特許文献1参照)などが提案されている。
また、受取人への振込処理が可能な自動取引装置であって、利用者の操作を受け付ける操作部と、画像表示部と、を備え、前記利用者が前記操作部を用いて前記受取人への振込処理の操作を行ったときに、前記画像表示部が、予め取得されている前記受取人の生体情報を表示する、自動取引装置(特許文献2参照)なども提案されている。
特開2010-267172号公報 特開2010-140178号公報
ところが、新興国等で既に提供されている送金サービスでは、幾つかの課題が残されている。例えば、送金者が上述のレシートを紛失ないし盗まれ、悪意の第三者に該当金員を不正に受領されてしまう恐れがある。
或いは、送金者が受取者に確認番号を伝達する際、その伝達手段が口頭(通話含む)であれば盗聴のリスクが、また、メール等であれば漏洩や不正取得のリスクが存在し、いずれにしても悪意の第三者に該当金員を不正に受領されてしまう恐れがある。
また、送金者が受取者に対して誤った確認番号を伝達してしまった場合、正しい受取者であっても金員の受領ができなくなる問題もある。
そこで本発明の目的は、口座不要の送金サービスをセキュアかつ効率的に提供可能とする技術を提供することにある。
上記課題を解決する本発明の送金管理システムは、送金者による所定額の金員の送金要
求の情報を格納する記憶装置と、前記情報のうち少なくとも前記送金要求の識別データ、または前記情報の一部または全部を所定ルールで処理した所定データを、前記情報が示す受取者の連絡先に宛て通知する処理と、前記通知を認識した前記受取者による所定操作を受けた所定の出金装置から、前記受取者の撮影データを受信し、前記撮影データを前記送金要求と紐付けて記憶装置に格納する処理と、前記受取者と所定属性が共通する他者の撮影データおよび前記受取者の前記撮影データを含む複数の撮影データを、前記送金者の端末に配信する処理と、前記送金者の端末から、前記送金者が前記複数の撮影データの中から正しい受取者として選択したものの情報を受信し、当該選択した撮影データの情報が前記送金要求に紐付けた前記撮影データを指すものである場合、前記出金装置に対して前記金員の出金指示を通知する処理と、を実行する演算装置と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の送金管理システムは、送金者による所定額の金員の送金要求の情報を格納する記憶装置と、前記情報のうち少なくとも前記送金要求の識別データ、または前記情報の一部または全部を所定ルールで処理した所定データを、前記情報が示す受取者の連絡先に宛て通知する処理と、前記通知を認識した前記受取者による所定操作を受けた所定の出金装置または当該受取者の端末に対し、予め保持する前記送金者の撮影データと、前記送金者と所定属性が共通する他者の撮影データとを含む複数の撮影データを配信する処理と、前記出金装置または前記受取者の端末から、前記受取者が前記複数の撮影データの中から正しい送金者として選択したものの情報を受信し、当該選択した撮影データの情報が前記予め保持する前記送金者の撮影データを指すものである場合、前記出金装置に対して前記金員の出金指示を通知する処理と、を実行する演算装置と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の送金管理方法は、送金者による所定額の金員の送金要求の情報を格納する記憶装置を備えた情報処理システムが、前記情報のうち少なくとも前記送金要求の識別データ、または前記情報の一部または全部を所定ルールで処理した所定データを、前記情報が示す受取者の連絡先に宛て通知する処理と、前記通知を認識した前記受取者による所定操作を受けた所定の出金装置から、前記受取者の撮影データを受信し、前記撮影データを前記送金要求と紐付けて記憶装置に格納する処理と、前記受取者と所定属性が共通する他者の撮影データおよび前記受取者の前記撮影データを含む複数の撮影データを、前記送金者の端末に配信する処理と、前記送金者の端末から、前記送金者が前記複数の撮影データの中から正しい受取者として選択したものの情報を受信し、当該選択した撮影データの情報が前記送金要求に紐付けた前記撮影データを指すものである場合、前記出金装置に対して前記金員の出金指示を通知する処理と、を実行することを特徴とする。
本発明によれば、口座不要の送金サービスをセキュアかつ効率的に提供可能となる。
本実施形態の送金管理システムを含むネットワーク構成図である。 本実施形態の送金管理システムのハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態の送金者端末のハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態の受取者端末のハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態におけるATMのハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態の取引管理テーブルのデータ構成例を示す図である。 本実施形態のパスワード管理テーブルのデータ構成例を示す図である。 本実施形態のダミー画像テーブルのデータ構成例を示す図である。 本実施形態における送金管理方法のシーケンス例1を示す図である。 本実施形態における送金管理方法のシーケンス例2を示す図である。 本実施形態における送金管理方法のシーケンス例3を示す図である。 本実施形態における送金管理方法のシーケンス例4を示す図である。 本実施形態における送金管理方法のシーケンス例5を示す図である。 本実施形態における画面例1を示す図である。 本実施形態における画面例2を示す図である。 本実施形態における画面例3を示す図である。 本実施形態における画面例4を示す図である。 本実施形態における画面例5を示す図である。 本実施形態における画面例6を示す図である。 本実施形態における画面例7を示す図である。 他実施形態の取引管理テーブルのデータ構成例を示す図である。 他実施形態の送金者端末のハードウェア構成例を示す図である。 他実施形態における送金管理方法のシーケンス例1を示す図である。 他実施形態における送金管理方法のシーケンス例2を示す図である。 他実施形態における画面例8を示す図である。 他実施形態における画面例9を示す図である。
---ネットワーク構成---
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態における送金管理システム100を含むネットワーク構成図である。図1に示す送金管理システム100は、口座不要の送金サービスをセキュアかつ効率的に提供可能とするコンピュータシステムである。
本実施形態では、この送金管理システム100の具体例として、取引管理サーバを例示している。よって以降の説明では、送金管理システムを取引管理サーバ100として説明を行うものとする。
図1で例示するネットワーク1には、上述の取引管理サーバ100に加え、取引管理端末150、送金者端末200、受取者端末300、および、ATM400、が接続可能となっている。
このうち、取引管理端末150は、例えば、送金者や受取者が訪れることが可能な店舗に備わる端末である。この店舗のスタッフは、通常の販売業務等に加えて、送金者から送金対象の金員(紙幣、硬貨)を受領し、取引管理サーバ100に必要な情報を登録する業務も行っている。取引管理端末150は、上述のスタッフが操作する端末となる。
また、送金者端末200は、送金者が操作して、取引管理サーバ100に対して送金要求を行う端末である。一方、受取者端末300は、上述の送金者による送金対象者たる受取者が操作するもので、取引管理サーバ100からの通知(例:送金要求の識別データ、または送金要求の一部または全部を所定ルールで処理した所定データ)を表示する端末である。
また、ATM400は、上述の送金要求に応じた金員すなわち現金を実際に出金し、上述の受取者に受領させる出金装置である。ATMとしての基本的な機能、構成は、既存のものと同様であるが、上述の受取者による金員の受領手続に対応するため、当該手続に関する業務を行うためのインターフェイス(画面やボタン)、受取者端末300のNFCチップ(後述)や所定のバーコードに対する読み取りを行う各種リーダ、受取者の顔画像を撮影する撮像装置、を特徴的に備える。
---ハードウェア構成---
また、送金管理システムたる取引管理サーバ100のハードウェア構成は以下の如くとなる。本実施形態の取引管理サーバ100は、SSD(Solid State Drive)やハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される記憶装置101、RAMなど揮発性記憶素子で構成されるメモリ103、記憶装置101に保持されるプログラム102をメモリ103に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUなどの演算装置104、ネットワーク1と接続し他装置との通信処理を担う通信装置105、を備える。
なお、記憶装置101内には、本実施形態の送金管理システムとして必要な機能を実装する為のプログラム102に加えて、取引管理テーブル125、パスワード管理テーブル126、および、ダミー画像テーブル127、が少なくとも記憶されている。これら各テーブルの詳細については後述する。
また、図3に本実施形態における送金者端末200のハードウェア構成例を示す。当該送金者端末200は、SSD(Solid State Drive)やハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される記憶装置201、RAMなど揮発性記憶素子で構成されるメモリ203、記憶装置201に保持されるプログラム202をメモリ203に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUなどの演算装置204、ユーザたる送金者からのキー入力等を受け付ける入力装置205、処理データの表示を行う出力装置206、ネットワーク1と接続し他装置との通信処理を担う通信装置207、を備える。
なお、記憶装置201内には、本実施形態の送金者端末200として必要な機能を実装する為のプログラム202として、取引アプリ210が格納されている。この取引アプリ210は、例えば、取引管理サーバ100の提供する送金サービスに対応したアプリケーションで、取引管理サーバ100とのデータ授受のインターフェイスとなりうるアプリケーションである。
また、図4に本実施形態における受取者端末300のハードウェア構成例を示す。当該受取者端末300は、SSD(Solid State Drive)やハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される記憶装置301、RAMなど揮発性記憶素子で構成されるメモリ303、記憶装置301に保持されるプログラム302をメモリ303に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUなどの演算装置304、ユーザたる受取者からのキー入力等を受け付ける入力装置305、処理データの表示を行う出力装置306、ネットワーク1と接続し他装置との通信処理を担う通信装置307、および、NFCチップ308、を備える。
このうちNFCチップ308は、NFC(Near field communication)、すなわち近距離無線通信のためのチップであり、特に図示はしないが、アンテナとセキュアエレメントもその構成に含むものとする。上述のアンテナは、ATM400のNFCリーダ410(後述)から電波を受信するアンテナである。また、セキュアエレメントは、例えば、EEPROMで構成されており、上述の受取者の属性等を示すユーザデータや、送金要求の識別データまたは送金要求の情報の一部または全部を所定ルールで処理した所定データ(取引管理サーバ100から受信し格納したもの)、がセキュアに格納されている。こうしたNFCチップに関連する構成や一連の動作自体は、既知のものと同様である。
なお、記憶装置301内には、本実施形態の受取者端末300として必要な機能を実装する為のプログラム302として、取引アプリ310が格納されている。この取引アプリ
310は、例えば、取引管理サーバ100の提供する送金サービスに対応したアプリケーションで、取引管理サーバ100とのデータ授受のインターフェイスとなりうるアプリケーションである。こうした構成は、送金者端末200と同様である。
また、図5に本実施形態におけるATM400のハードウェア構成例を示す。当該ATM400は、図5にて示すように、現金格納庫420、現金搬送機構430、および現金入出口440といったATMとして一般的な装置構成と、こうした装置の制御を実行するコンピュータ450とを備えている。
このうちコンピュータ450は、SSDやハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される記憶装置401、RAMなど揮発性記憶素子で構成されるメモリ403、記憶装置401に保持されるプログラム402をメモリ403に読み出すなどして実行し上述の各装置の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUなどの演算装置404、ユーザからの入力を受け付けるタッチパネルやキーボードといった入力装置405、処理結果を出力するディスプレイやスピーカー等の出力装置406、ネットワーク1と接続して外部装置との通信処理を担う通信装置407、NFCリーダ410、および、撮像装置411、を備える。なお、上述のプログラム402には、二次元コードの読取り処理を担うコードリーダアプリ412も含まれている。
このうちNFCリーダ410は、上述の受取者端末300が備えるNFCチップ308に対する読み取り動作を行い、そのセキュアエレメントたるEEPROMに格納された、受取者の属性等を示すユーザデータや、送金要求の識別データまたは送金要求の情報の一部または全部を所定ルールで処理した所定データを取得するものである。
また、撮像装置411は、デジタルカメラ(ビデオカメラの機能含みうる)であり、ATM400を訪れた上述の受取者の例えば顔画像を撮影する装置である。この撮像装置411が撮影した撮影データは、ATM400から取引管理サーバ100に送信されることとなる。また、この撮像装置411は、コードリーダとしても機能する。すなわち、上述の受取者端末300が、その出力装置306で表示させた二次元コードに対する撮影動作、すなわち読み取り動作を行い、この読み取りデータを、所定のコードリーダアプリ412に入力することで、受取者の属性等を示すユーザデータや、送金要求の識別データまたは送金要求の情報の一部または全部を取得することができる。
---データ構造例---
続いて、本実施形態の取引管理サーバ100が用いるテーブル類について説明する。図6に、本実施形態における取引管理テーブル125の一例を示す。
本実施形態における取引管理テーブル125は、送金者端末200から受信した、当該送金者による送金要求に関する情報を格納したテーブルである。
そのデータ構造は、送金要求を一意に特定する取引番号をキーとして、送金者名、送金者電話番号、受取者電話番号、受取者属性、送金要求を受け付けた日付、時刻、送金の金額、現金受取済フラグ、ATM店番、ATM機番、受取者画像、受取日付、および、受取時刻、といったデータから成るレコードの集合体である。
このうち、現金受取済フラグは、当該レコードが示す送金要求に関して、その送金者が所定の店舗を訪れて送金額に応じた現金を店舗スタッフに渡し、その入金登録が完了したことを示すものである。よって、上述の取引管理端末150で、店舗スタッフによる現金受取に応じた所定処理が完了した場合に、当該取引管理端末150からその旨の通知を受けて、この現金受取済フラグ欄に「OK」が設定される。
また、ATM店番およびATM機番は、当該レコードが示す送金要求に関して受取者が
訪れた、ATM400の設置店舗の店番と、当該ATM400を一意に識別する機番とが該当する。こうした値は、そのATM400が予め保持しており、当該ATM400から取引管理サーバ100に送信されたものである。この送信は、上述の受取者が当該ATM400で所定の操作(例:現金受取手続のボタン押下、および、受取者端末300のNFCチップ308をATM400のNFCリーダ410にかざす操作)を行ったことに伴い、当該受取者の顔画像を撮像装置411で撮影し、その撮影データや受取者の情報の送信を行うイベントが契機となる。
また、受取者画像は、上述のとおりATM400の撮像装置411で撮影された、受取者の顔画像である。
また、受取日付および受取時刻は、当該レコードが示す送金要求に関して、受取者が送金額に応じた金員をATM400から出金し、受領した日時を示すものである。よって、ATM400で受取者に対する金員の出金処理が完了した場合に、当該ATM400からその際の日時の通知を受けて、この値が格納される。
また図7に、本実施形態におけるパスワード管理テーブル126の一例を示す。このパスワード管理テーブル126は、上述の送金要求が示す受取者に対し、取引管理サーバ100で発行したワンタイムパスワードを格納したテーブルである。
そのデータ構造は、送金要求を一意に特定する取引番号をキーとして、当該送金要求に関して発行したワンタイムパスワードを対応付けたレコードの集合体である。
また図8に、本実施形態におけるダミー画像テーブル127の一例を示す。このダミー画像テーブル127は、上述の送金要求が示す受取者に関して、取引管理サーバ100がダミー画像として選定する際の画像データ群を格納したテーブルである。
そのデータ構造は、画像を一意に特定する画像IDをキーとして、当該画像における被写体人物の各種属性を対応付けたレコードの集合体である。属性の例としては、性別、年齢、肌色、など様々に想定できるが、特に限定はしない。
---シーケンス例(送金内容登録)---
以下、本実施形態における送金管理方法の実際手順について図に基づき説明する。以下で説明する送金管理方法に対応する各種動作は、取引管理サーバ100がメモリ等に読み出して実行するプログラムによって実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
この点は、取引管理サーバ100と協働する、送金者端末200、受取者端末300、および、ATM400、に関しても同様である。
図9は、本実施形態における送金管理方法のシーケンス例1を示す図であり、図10は、本実施形態における送金管理方法のシーケンス例2を示す図である。
ここでは、或る送金者が、その顔を見知っている知人や家族など所定の受取者に対し、或る金額の送金を行いたいと考え、その内容を取引管理サーバ100に登録する行動を起こした状況を想定する。この場合、当該送金者は、所持する送金者端末200において、取引アプリ210の起動操作を行ったとする。
そこで送金者端末200は、取引アプリ210を起動し(s10)、当該取引アプリ210のインターフェイスを出力装置206たるディスプレイにて表示させる。
上述の送金者は、自身の送金者端末200のディスプレイにおいて、取引アプリ210のインターフェイスを閲覧する。また、このインターフェイスにて送金内容の情報を入力
する。
送金者端末200は、送金者が入力した送金内容の情報を、上述のインターフェイス(図14の画面g1)を介して取得し(s11)、これを送金要求として取引管理サーバ100に送信する(s12)。ここで送信される送金要求が含む情報、すなわち送金内容の情報は、送金者名、送金者電話番号、受取者電話番号、受取者属性、および、送金額、といったものになる。
続いて、取引管理サーバ100は、上述の送金者端末200が送信してきた送金要求を受信し、この受信を契機にして取引番号を生成する(s13)。取引番号の生成は、取引管理テーブル125にて登録済みレコードに付与されている取引番号の最大値を1つインクリメントする、といった一般的手法を適宜に採用する。
また、取引管理サーバ100は、s13で生成した取引番号をキーとしてレコードを生成し、このレコードに上述の送金内容の情報と、送金要求受信の日付および時刻をプラスした上でセットして取引管理テーブル125に格納する(s14)。
続いて、取引管理サーバ100は、s14の完了をもって、送金内容の登録完了の通知を、上述の送金者端末200に返す(s15)。この通知には、上述の送金内容の情報と共に、取引番号も含まれている。
一方、上述の送金者は、送金者端末200にて、送金内容の登録完了の通知を閲覧し、送金額に応じた現金を持って、最寄りの所定店舗に赴くこととなる。この店舗は、取引管理端末150が設置された店舗であって、送金手続業務を行う店舗である。
この店舗を訪れた上述の送金者は、例えば、自身の送金者端末200において、上述の登録完了の通知を表示させ、上述の取引番号を店舗スタッフに提示する。
他方、店舗スタッフは、取引管理端末150の入力装置にて上述の取引番号を入力し、送金内容の確認手続を開始する。この場合、取引管理端末150は、取引番号をキーにした送金内容の情報要求を取引管理サーバ100に送る(s16)。
取引管理サーバ100は、上述の情報要求に応じて、取引番号をキーに取引管理テーブル125を検索し、該当レコードが含む情報、すなわち送金内容の情報等を、取引管理端末150に返す(s17)。上述の店舗スタッフは、この送金内容の情報等を取引管理端末150で閲覧し、送金者から送金額として受領すべき現金の額を認識することとなる。
例えば、そこで店舗スタッフと送金者との間で、送金額の認識を確認した上で、送金者から店舗スタッフに対し、該当額の現金が手交される。
店舗スタッフは、手交された現金を受領し、これをキャッシャーなどの現金処理装置に入金し、取引管理端末150の入力装置にて、所定のボタンを押下するなどして現金受取済みの指示動作を行う。
これを受けた取引管理端末150は、現金受取済みフラグの更新指示を、取引管理サーバ100に送信する(s18)。
取引管理サーバ100は、上述の更新指示を受けて、取引管理テーブル125の該当レコードの、現金受取済みフラグの欄に「OK」の値をセットする(s19)。
また、取引管理サーバ100は、s19の完了をもって、現金受取済みであることを送金者端末200に通知する(s20)。ここまでで、送金内容の登録処理は完了する。
---シーケンス例(受取処理)---
続いて、上述の受取者がATM400で送金額に応じた金員を出金し、受け取る手続に伴う各種処理について説明する。図11は、本実施形態における送金管理方法のシーケンス例3を示す図であり、図12は本実施形態における送金管理方法のシーケンス例4を示す図であり、図13は本実施形態における送金管理方法のシーケンス例5を示す図である。
上述のとおり、送金者が所望の送金内容の情報等が取引管理テーブル125に登録されたとする。そこで取引管理サーバ100は、取引管理テーブル125の該当レコードの情報を、受取者端末300に通知する(s21)。
この通知の方法としては、例えば、受取者電話番号を宛先とした、いわゆるショートメッセージに、上述のレコードの情報、すなわち送金内容の情報を記載し、これを送信するものが想定できる。
またこの通知に際し、取引管理サーバ100は、送金内容の情報のうち所定項目のみ(例:送金要求の識別データたる取引番号)を抽出し、これを通知内容とすることが想定できる。或いは、送金内容の情報の一部または全部を、予め備える二次元コード生成機能により二次元コード化し、この二次元コードのデータを通知することも想定できる。
一方、受取者端末300は、上述の通知を受けて取引アプリ310を起動し(s22)、その通知内容、すなわち送金内容の情報を、NFCチップ308に格納し、また、ディスプレイにて表示(図15:画面g2)する(s23)。なお、通知内容には、出金装置であるATM400に赴いて該当金額の現金を受け取るよう促すメッセージも含まれていると好適である。
受取者は、自身の受取者端末300のディスプレイにて、上述の通知内容を閲覧し、自身宛に送金があることやその取引番号、金額等について認識し、最寄りのATM400に移動する。
ATM400に到着した受取者は、ATM400の出力装置406たるディスプレイにて、例えば受取ボタンを押下する。この受取ボタンは、取引管理サーバ100が提供する送金サービスに対応したATM400にて表示されているものである。
一方、ATM400は、上述の受取ボタンの押下を感知して(s24)、例えば、受取者が受取者端末300で保持している送金内容の情報をATM400に提示するよう求めるメッセージ(図16:画面g3)をディスプレイに表示する。
このメッセージを見た受取者は、その受取者端末300をATM400のNFCリーダ410にかざす操作を行うか、ディスプレイに表示している二次元コードを撮像装置411に向ける操作を行う。ここでは、受取者が受取者端末300をATM400のNFCリーダ410にかざしたとする。
受取者端末300のNFCチップ308とATM400のNFCリーダ410との距離が、無線通信可能な範囲内となった時点で、NFC規格に応じた手順で、NFCチップ308の格納情報すなわち送金内容の情報が、NFCリーダ410によって読み取られることとなる。つまり、受取者端末300が、NFCチップ308にて格納している送金内容の情報を、ATM400に送信することとなる(s25)。
一方、ATM400は、上述の送金内容の情報を受信し、本ATM400における操作にロックをかける、すなわち操作不可状態とする(s26)。
また、ATM400は、顔画像の撮影を行う旨のメッセージ(図17:画面g4)をディスプレイにて表示し、撮像装置411による受取者の顔画像撮影を実行する(s27)。
続いて、ATM400は、上述の受取人が本ATM400を訪れた旨を示す受取者来店情報を、取引管理サーバ100に送信する(s28)。
この受取者来店情報は、ATM400が受取者端末300から受信した送金内容の情報に加え、上述のs27で撮影した受取者の顔画像(動画であってもよい)のデータ、および、本ATM400の店番、機番を含んでいる。
一方、取引管理サーバ100は、上述の受取者来店情報をATM400から受信し、これが含む取引番号をキーに、取引管理テーブル125で該当レコードを検索し、このレコードにおいて、受取者来店情報が含む受取者の顔画像データを受取者画像欄に、また、ATM400の店番、機番の各値をATM店番欄、機番欄に、それぞれ設定する(s29)。
続いて、取引管理サーバ100は、上述の送金者の送金者端末200に対し、上述の受取者がATM400を訪れたことを通知する(s30)。
ここでの通知内容は、取引番号、受取者電話番号、送金額、および、受取者の顔画像データ、を少なくとも含んでいる。ただし、受取者の顔画像データは、上述のs27でATM400の撮像装置411が撮影したものだけでなく、当該受取者と所定の属性が共通する他者の撮影データ、すなわちダミーの撮影データを含むものとする。
そのため、取引管理サーバ100は、上述の受取者の属性を取引管理テーブル125の該当レコードで参照し、当該属性をキーにダミー画像テーブル127においてダミー画像の検索を実行する。例えば、受取者の属性が、「男性」、「30代」であった場合、そのダミー画像として、ダミー画像テーブル127の“属性1”欄が「男性」で、かつ、“属性2”欄が「30代」であるものを特定することとなる。
一方、送金者端末200は、s30での通知を受けて、当該通知が含む受取者の顔画像とそのダミー画像をディスプレイに表示させる(s31)。つまり、複数人の顔画像がディスプレイに表示される(図18:画面g5)。表示される顔画像にはその識別情報として、正しい受取者の顔画像には取引番号が、また、ダミー画像にはその画像IDが、付与されている。
この場合、受取者は受取者端末300にて、上述の複数人の顔画像を閲覧し、その中から正しい受取者の顔画像を選択する。
送金者端末200は、上述の複数人の顔画像の中からの選択結果として、該当画像に付与されている識別情報を、取引管理サーバ100に送信する(s32)。
一方、取引管理サーバ100は、上述の送金者端末200から、当該送金者が正しい受取者として選択した画像の識別情報を受信し、当該識別情報が、上述の受取者の顔画像に紐付く取引番号と一致する、すなわち、正しい受取者の選択がなされたか判定する(s33)。
上述の判定の結果、正しい受取者の選択がなされなかったことが判明した場合(s33:n)、取引管理サーバ100は処理を終了する。
他方、上述の判定の結果、正しい受取者の選択がなされたことが判明した場合(s33:y)、取引管理サーバ100は、s26で操作不可状態となっていたATM400に対し、操作不可状態の解除指示を通知する(s34)。これを受けたATM400は、上述
の操作不可状態の解除処理を実行する(s35)。
また、取引管理サーバ100は、上述のs34の実行後、予め備えた所定アルゴリズムによりワンタイムパスワードを生成し、これを当該取引番号と紐付けてパスワード管理テーブル126に格納すると共に、受取者端末300に通知する(s36)。
上述の受取者は、受取者端末300でワンタイムパスワードを閲覧し、これを、ATM400のディスプレイで表示中の所定画面(図19:画面g6)にて入力する。
ATM400は、受取者が入力したワンタイムパスワードの値を上述のディスプレイを介して取得し(s37)、これを取引番号とともに取引管理サーバ100に送信する(s38)。
一方、取引管理サーバ100は、上述の受取者がATM400で入力したワンタイムパスワードを受信し、このワンタイムパスワードがパスワード管理テーブル126にて該当取引番号と紐付けて保持するワンタイムパスワードと一致するか判定する(s39)。
上述の判定の結果、ワンタイムパスワードの不一致が判明した場合(s39:n)、取引管理サーバ100は、処理を終了する。
他方、上述の判定の結果、ワンタイムパスワードの一致が判明した場合(s39:y)、取引管理サーバ100は、取引管理テーブル125における該当レコードの、受取日付および受取時刻の各欄に、現在の日時に応じた値をそれぞれ設定する(s40)。
また、取引管理サーバ100は、上述のATM400に対して出金指示を通知する(s41)。
一方、これを受けたATM400は、上述の受取者に対して、受取対象の金員の受取形態について選択を受け付ける画面(図20:画面g7)を表示し、受取者指定の口座への入金か、本ATM400での現金引き出しか、のいずれかの選択を受け付ける(s42)。
また、ATM400は、s42で受けた選択結果に応じて、該当金額(取引管理テーブル125における金額欄の値)を、勘定系に指示して所定のプール口座から出金し、これを受取者が選択した形態で出金処理を実行し(s43)、処理を終了する。
例えば、受取者が選択した形態が、ATM400での現金引き出しであった場合、ATM400は、上述のようにプール口座から出金した額の現金を、現金格納庫420から現金搬送機構430を介して現金入出口440に搬送し、受取者の取出し動作を受けることとなる。
なお、送金者が送金内容を登録する際に、自身が既に所持している受取者の顔画像も併せて登録するとしてもよい。この場合、受取者がATM400に受取に来た際、ATM400で撮影した顔画像と、上述の送金者が登録した顔画像との顔認識処理(既存技術を適宜に採用)で、ATM400を訪れた受取者が送金者の意図する正しい者であることを確認する。このことで、取引管理サーバ100側で、s31,s32を省略し、かつs33の判定処理を自動実行することも可能となる。
---他実施形態について---
上述の実施形態では、ATM400にて撮影された正当な受取者の顔画像を含む複数の顔画像中から、送金者によって当該正当な受取者の顔画像が正しく選択されたことをもって、ステップs34~s36(ATM400での操作不可状態の解除指示、ワンタイムパ
スワードの生成・通知)といった、出金に向けた処理の契機とした。
一方、これとは異なる他実施形態として、ATM400を訪れた受取者が、(本来知っているはずの)送金者を正しく認識できたことをもって、上述の契機とする構成も想定できる。そこで、他実施形態について以下説明する。なお、上述の本実施形態と他実施形態との差分についてのみ説明するものとする(以下同様)。
他実施形態における送金管理システムたる取引管理サーバ100は、取引管理テーブル125として、図21に示すものを保持している。既に示した図6の構成との相違点は、送金者画像および送金者属性を含むものの、受取者画像および受取者属性を含まない点にある。この送金者画像および送金者属性の取得経路、タイミング等について特段の限定はしないが、例えば、取引管理サーバ100が、送金者端末200から受信した送金内容より取得し格納したものを想定できる。そのため、他実施形態における送金者端末200は、図22で例示するように、カメラユニット220を備え、送金者の顔画像を撮影可能であるものとする。
続いて、上述の取引管理テーブル125を備える取引管理サーバ100による、送金管理方法のシーケンス例について、図23、23に基づき説明する。
この場合、送金者端末200は、取引アプリ210を起動し(s10)、当該取引アプリ210のインターフェイス(図25の画面g8)を出力装置206たるディスプレイにて表示させる。上述の送金者は、自身の送金者端末200のディスプレイにおいて、取引アプリ210のインターフェイスを閲覧する。また、このインターフェイスにて送金内容の情報を入力する。
図25で例示するように、画面g8では、送金者の属性に関する入力を受け付けるインターフェイスの他、取引管理サーバ100にアップロードすべき送金者の顔画像について、ファイル選択か送金者端末200での撮影のいずれかを選択させるインターフェイスを有している。
このうちファイル選択のリンクがクリックされた場合、取引アプリ210は、例えば、送金者端末200の記憶装置101でのフォルダの階層構成と各フォルダの格納ファイルの情報を表示し、顔画像データの格納ファイルの選択指示を送金者より受け付ける。
一方、撮影ボタンがクリックされた場合、取引アプリ210は、送金者端末200のカメラユニット220を起動し、送金者による顔画像の撮影操作を受けて、顔画像データを取得する。
送金者端末200は、送金者が入力した送金内容の情報および上述の顔画像データを、上述のインターフェイスを介して取得し(s11)、これを送金要求として取引管理サーバ100に送信する(s12)。ここで送信される送金要求が含む情報、すなわち送金内容の情報は、送金者名、送金者電話番号、送金者の顔画像(または映像。以下送金者画像等)、送金者属性、受取者電話番号、および、送金額、といったものになる。
続いて、取引管理サーバ100は、上述の送金者端末200が送信してきた送金要求を受信し、この受信を契機にして取引番号を生成する(s13)。取引番号の生成は、取引管理テーブル125にて登録済みレコードに付与されている取引番号の最大値を1つインクリメントする、といった一般的手法を適宜に採用する。
また、取引管理サーバ100は、s13で生成した取引番号をキーとしてレコードを生成し、このレコードに上述の送金内容の情報および顔画像データと、送金要求受信の日付
および時刻をプラスした上でセットして取引管理テーブル125に格納する(s14)。以降のs15~s17の処理については、図9で示したシーケンスと同様に実行される。また図10で示した、s18~s20の処理についても同様に実行される。
一方、ここで説明する他実施形態においては、図11で例示したシーケンスのうちs27(受取者の撮影)は実行せず、そのため、s28でATM400から取引管理サーバ100に送信される受取者来店情報には、受取者画像は含まれない。また同様に、図12で例示したシーケンスのうち、s29で取引管理テーブル125に登録される情報に受取者画像は含まれず、s30~s32の内容や実行主体も異なるものとなる。
そこで、図24のシーケンス例に基づき、他実施形態の送金管理方法における受取処理の詳細について説明する。この場合、取引管理サーバ100は、(受取者画像を含まない)受取者来店情報をATM400から受信し、これが含む取引番号をキーに、取引管理テーブル125で該当レコードを検索し、このレコードにおいて、受取者来店情報が含む、ATM400の店番、機番の各値をATM店番欄、機番欄に、それぞれ設定する(s29)。
続いて、取引管理サーバ100は、上述の受取者の受取者端末300に対し、上述の送金内容および送金者の顔画像データについて通知する(s30)。
ここでの通知内容は、取引番号、受取者電話番号、送金額、および、送金者の顔画像データ、を少なくとも含んでいる。ただし、送金者の顔画像データは、上述のs11で送金者端末200のカメラユニット220が撮影したものだけでなく、当該送金者と所定の属性が共通する他者の撮影データ、すなわちダミーの撮影データを含むものとする。
そのため、取引管理サーバ100は、上述の送金者の属性を取引管理テーブル125の該当レコードで参照し、当該属性をキーにダミー画像テーブル127においてダミー画像の検索を実行する。
例えば、送金者の属性が、「男性」、「30代」であった場合、そのダミー画像として、ダミー画像テーブル127の“属性1”欄が「男性」で、かつ、“属性2”欄が「30代」であるものを特定することとなる。
一方、受取者端末300は、s30での通知を受けて、当該通知が含む送金者の顔画像とそのダミー画像をディスプレイに表示させる(s31)。つまり、複数人の顔画像がディスプレイに表示される(図26:画面g9)。表示される顔画像にはその識別情報として、正しい送金者の顔画像には取引番号が、また、ダミー画像にはその画像IDが、付与されている。
この場合、受取者は受取者端末300にて、上述の複数人の顔画像を閲覧し、その中から正しい送金者の顔画像を選択する。
受取者端末300は、上述の複数人の顔画像の中からの選択結果として、該当画像に付与されている識別情報を、取引管理サーバ100に送信する(s32)。
一方、取引管理サーバ100は、上述の受取者端末300から、当該受取者が正しい送金者として選択した画像の識別情報を受信し、当該識別情報が、上述の送金者の顔画像に紐付く取引番号と一致する、すなわち、正しい送金者の選択がなされたか判定する(s33)。
上述の判定の結果、正しい送金者の選択がなされなかったことが判明した場合(s33:n)、取引管理サーバ100は処理を終了する。
他方、上述の判定の結果、正しい送金者の選択がなされたことが判明した場合(s33
:y)、取引管理サーバ100は、s26で操作不可状態となっていたATM400に対し、操作不可状態の解除指示を通知する(s34)。これを受けたATM400は、上述の操作不可状態の解除処理を実行する(s35)。以降のs36~s36の処理については、図12で示したシーケンスと同様に実行される。また、図13で示したシーケンスについても同様に実行されることとなる。
以上、本発明を実施するための最良の形態などについて具体的に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
こうした本実施形態によれば、送金者側としては確認番号の伝達不要であるため、その手間が軽減され、誤った確認番号を伝達する恐れや、確認番号の漏洩を懸念する必要も無く、ひいては、悪意の或いは誤った受取者による金員受領を抑止できる。つまり、正当な受取者に成りすました別人に、送金した金員を受け取られるリスクを回避できる。また、送金を仲介する送金業者としては、レシート発行が不要となり、ペーパレス化によるコストや手間の低減、および、セキュリティ強化が図られることとなる。
すなわち、口座不要の送金サービスをセキュアかつ効率的に提供可能となる。
本明細書の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。すなわち、本実施形態の送金管理システムにおいて、前記演算装置は、前記受取者による所定操作を受けて操作不可状態となっていた前記出金装置に対し、前記出金指示にあわせて或いは先立って、前記操作不可状態の解除指示を通知する処理をさらに実行するものである、としてもよい。
本実施形態における出金装置において、送金者から送金された金員を受領しようと当該出金装置を訪れた受取者に関し、その所定の操作に対応して、タッチパネル等のインターフェイスでの指示を受け付けない、すなわち操作不可状態とする制御を行う。一方、上述の構成によれば、送金者が複数の撮影データの中から正しい受取者のものを選択できたことに伴う出金指示にあわせて或いは先立って、これを解除できる。このことは、例えば、虚偽の受取者が出金装置を操作して金員を受領しようとしていても、送金者により受取者の確実な確認を経ない限り、出金装置の操作自体が不可能となり、送金処理のセキュリティ性を高めることにつながる。ひいては、口座不要の送金サービスをよりセキュアかつ効率的に提供可能となる。
なお、上述の所定の操作の例としては、予め定めた所定ボタンの押下、または、受取者端末のNFCチップをATMのリーダーにかざす、或いは、受取者端末で表示させた二次元コードをATMのリーダーに読み取らせる、などが想定できる。
また、本実施形態の送金管理システムにおいて、前記演算装置は、前記出金指示の通知に先立ち、前記操作不可状態の解除指示の通知に伴い、所定アルゴリズムによりワンタイムパスワードを生成および保持し、前記ワンタイムパスワードを前記受取者の端末に通知する処理と、前記受取者が前記出金装置で入力したワンタイムパスワードを、当該出金装置から受信し、当該ワンタイムパスワードが前記保持したワンタイムパスワードと一致するか判定する処理と、を実行し、前記判定の結果、ワンタイムパスワードの一致がみられた場合に、前記出金指示の通知を行うものである、としてもよい。
これによれば、送金者が複数の撮影データの中から正しい受取者のものを選択できたことの確認に加えて、ワンタイムパスワードの一致確認も出金の要件とすることで、撮影データの選択の正しさに関する確認後に、正しい受取者がその場を離れた隙に別人が金員を受領してしまうといった事態の発生を回避できる。ひいては、口座不要の送金サービスを、さらにセキュアかつ効率的に提供可能となる。
また、本実施形態の送金管理方法において、前記情報処理システムが、前記受取者による所定操作を受けて操作不可状態となっていた前記出金装置に対し、前記出金指示にあわせて或いは先立って、前記操作不可状態の解除指示を通知する処理をさらに実行する、としてもよい。
また、本実施形態の送金管理方法において、前記情報処理システムが、前記出金指示の通知に先立ち、前記操作不可状態の解除指示の通知に伴い、所定アルゴリズムによりワンタイムパスワードを生成および保持し、前記ワンタイムパスワードを前記受取者の端末に通知する処理と、前記受取者が前記出金装置で入力したワンタイムパスワードを、当該出金装置から受信し、当該ワンタイムパスワードが前記保持したワンタイムパスワードと一致するか判定する処理と、を実行し、前記判定の結果、ワンタイムパスワードの一致がみられた場合に、前記出金指示の通知を行う、としてもよい。
1 ネットワーク
100 取引管理サーバ(送金管理システム)
101 記憶装置
102 プログラム
103 メモリ
104 演算装置
105 通信装置
125 取引管理テーブル
126 パスワード管理テーブル
150 取引管理端末
200 送金者端末
201 記憶装置
202 プログラム
203 メモリ
204 演算装置
205 入力装置
206 出力装置
207 通信装置
210 取引アプリ
220 カメラユニット
300 受取者端末
301 記憶装置
302 プログラム
303 メモリ
304 演算装置
305 入力装置
306 出力装置
307 通信装置
308 NFCチップ
310 取引アプリ
400 ATM
401 記憶装置
402 プログラム
403 メモリ
404 演算装置
405 入力装置
406 出力装置
407 通信装置
410 NFCリーダ
411 撮像装置
412 コードリーダアプリ
420 現金格納庫
430 現金搬送機構
440 現金入出口

Claims (7)

  1. 送金者による所定額の金員の送金要求の情報を格納する記憶装置と、
    前記情報のうち少なくとも前記送金要求の識別データ、または前記情報の一部または全部を所定ルールで処理した所定データを、前記情報が示す受取者の連絡先に宛て通知する処理と、前記通知を認識した前記受取者による所定操作を受けた所定の出金装置から、前記受取者の撮影データを受信し、前記撮影データを前記送金要求と紐付けて記憶装置に格納する処理と、前記受取者と所定属性が共通する他者の撮影データおよび前記受取者の前記撮影データを含む複数の撮影データを、前記送金者の端末に配信する処理と、前記送金者の端末から、前記送金者が前記複数の撮影データの中から正しい受取者として選択したものの情報を受信し、当該選択した撮影データの情報が前記送金要求に紐付けた前記撮影データを指すものである場合、前記出金装置に対して前記金員の出金指示を通知する処理と、を実行する演算装置と、
    を含むことを特徴とする送金管理システム。
  2. 前記演算装置は、
    前記送金者が前記複数の撮影データの中から正しい受取者を選択したことが判明した場合、それまで前記受取者による所定操作を受けて操作不可状態となっていた前記出金装置に対し、前記出金指示にあわせて或いは先立って、前記操作不可状態の解除指示を通知する処理をさらに実行するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の送金管理システム。
  3. 前記演算装置は、
    前記出金指示の通知に先立ち、
    前記操作不可状態の解除指示の通知に伴い、所定アルゴリズムによりワンタイムパスワードを生成および保持し、前記ワンタイムパスワードを前記受取者の端末に通知する処理と、前記受取者が前記出金装置で入力したワンタイムパスワードを、当該出金装置から受信し、当該ワンタイムパスワードが前記保持したワンタイムパスワードと一致するか判定する処理と、を実行し、
    前記判定の結果、ワンタイムパスワードの一致がみられた場合に、前記出金指示の通知を行うものである、
    ことを特徴とする請求項2に記載の送金管理システム。
  4. 送金者による所定額の金員の送金要求の情報を格納する記憶装置と、
    前記情報のうち少なくとも前記送金要求の識別データ、または前記情報の一部または全部を所定ルールで処理した所定データを、前記情報が示す受取者の連絡先に宛て通知する処理と、前記通知を認識した前記受取者による所定操作を受けた所定の出金装置または当該受取者の端末に対し、予め保持する前記送金者の撮影データと、前記送金者と所定属性が共通する他者の撮影データとを含む複数の撮影データを配信する処理と、前記出金装置または前記受取者の端末から、前記受取者が前記複数の撮影データの中から正しい送金者として選択したものの情報を受信し、当該選択した撮影データの情報が前記予め保持する前記送金者の撮影データを指すものである場合、前記出金装置に対して前記金員の出金指示を通知する処理と、を実行する演算装置と、
    を含むことを特徴とする送金管理システム。
  5. 送金者による所定額の金員の送金要求の情報を格納する記憶装置を備えた情報処理システムが、
    前記情報のうち少なくとも前記送金要求の識別データ、または前記情報の一部または全部を所定ルールで処理した所定データを、前記情報が示す受取者の連絡先に宛て通知する処理と、
    前記通知を認識した前記受取者による所定操作を受けた所定の出金装置から、前記受取
    者の撮影データを受信し、前記撮影データを前記送金要求と紐付けて記憶装置に格納する処理と、
    前記受取者と所定属性が共通する他者の撮影データおよび前記受取者の前記撮影データを含む複数の撮影データを、前記送金者の端末に配信する処理と、
    前記送金者の端末から、前記送金者が前記複数の撮影データの中から正しい受取者として選択したものの情報を受信し、当該選択した撮影データの情報が前記送金要求に紐付けた前記撮影データを指すものである場合、前記出金装置に対して前記金員の出金指示を通知する処理と、
    を実行することを特徴とする送金管理方法。
  6. 前記情報処理システムが、
    前記送金者が前記複数の撮影データの中から正しい受取者を選択したことが判明した場合、それまで前記受取者による所定操作を受けて操作不可状態となっていた前記出金装置に対し、前記出金指示にあわせて或いは先立って、前記操作不可状態の解除指示を通知する処理をさらに実行する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の送金管理方法。
  7. 前記情報処理システムが、
    前記出金指示の通知に先立ち、
    前記操作不可状態の解除指示の通知に伴い、所定アルゴリズムによりワンタイムパスワードを生成および保持し、前記ワンタイムパスワードを前記受取者の端末に通知する処理と、前記受取者が前記出金装置で入力したワンタイムパスワードを、当該出金装置から受信し、当該ワンタイムパスワードが前記保持したワンタイムパスワードと一致するか判定する処理と、を実行し、
    前記判定の結果、ワンタイムパスワードの一致がみられた場合に、前記出金指示の通知を行う、
    ことを特徴とする請求項6に記載の送金管理方法。
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