JP7021943B2 - 移動体 - Google Patents

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Description

本発明は、自律的に移動する移動体に関する。
従来の移動体において、移動環境に配置されたマーカ(マーク)を撮影し、その撮影したマーカを用いることによって、移動体のマーカに対する位置を取得することが行われていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-207942号公報
マーカを用いて目標位置までの移動を行う場合に、移動体は、マーカの撮影画像を用いて位置を取得し、撮影位置から目標位置までの移動量を決定し、その移動量に応じた移動を行うことによって、その目標位置までの移動を行うことができる。しかしながら、撮影位置から目標位置までの移動体の移動において、滑りなどの理由により、想定した移動を実現できないこともある。そのような場合には、結果として、移動体は目標位置からずれた位置に到達し、位置決めの精度が低下することになる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、マーカの撮影画像から取得された位置を用いた位置決めを行う際に、その位置決めを高精度に行うことができる移動体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による移動体は、自律的に移動する移動体であって、マーカの撮影画像を取得する撮影部と、撮影画像において認識したマーカを用いて、移動体の位置を取得する位置取得部と、移動体を移動させる移動機構と、位置取得部によって取得された位置を用いて、マーカに対してあらかじめ決められた位置である目標位置に移動体が移動するように移動機構を制御する移動制御部と、を備え、移動制御部は、移動体が目標位置に到達するまでに、マーカを撮影できる1以上のサブ目標位置を経由するように移動機構を制御し、サブ目標位置で取得された撮影画像を用いて位置取得部によって取得された位置を用いて、移動体が目標位置に移動するように移動機構を制御する、ものである。
このような構成により、移動体は、目標位置に到達するまでに、1以上のサブ目標位置において撮影されたマーカを用いて位置を取得し、その位置を用いて目標位置に移動することになる。したがって、例えば、サブ目標位置までの移動において滑りなどが発生し、不正確な移動になったとしても、サブ目標位置における再度の撮影によって、そのずれを補正することができるようになり、目標位置までのより正確な移動を実現することができるようになる。
また、本発明による移動体では、移動機構は、移動体を全方向に移動できるものであってもよい。
このような構成により、マーカを用いた移動の制御をより適切に行うことができるようになる。例えば、移動機構が全方向に移動できないものである場合には、任意の位置にサブ目標位置を設定することができないか、または、そのサブ目標位置に到達するために、切り返しなどが必要となり得るが、移動機構が全方向に移動できる場合には、任意の位置にサブ目標位置を設定することができ、そのサブ目標位置に容易に到達することができるようになる。
また、本発明による移動体では、サブ目標位置は、あらかじめ決められた位置であってもよい。
このような構成により、サブ目標位置の計算等を行わなくても、サブ目標位置を経由した目標位置までの移動を行うことができるようになる。
また、本発明による移動体では、位置取得部によって取得された位置を用いて、サブ目標位置を取得するサブ目標位置取得部をさらに備え、移動制御部は、サブ目標位置取得部によって取得されたサブ目標位置に移動体が移動するように移動機構を制御してもよい。
このような構成により、例えば、マーカの撮影位置から目標位置までの移動において経由するのに好適なサブ目標位置を取得することができ、サブ目標位置を経由した目標位置までの移動に無駄な移動が生じないようにすることができる。
本発明による移動体によれば、マーカを撮影して取得した位置を用いて目標位置に移動する際に、目標位置までの移動をより高精度に実現できるようになる。
本発明の実施の形態による移動体の構成を示すブロック図 同実施の形態による移動体の動作を示すフローチャート 同実施の形態における配置されたマーカと移動体とを示す模式図 同実施の形態における目標位置への位置決めについて説明するための図 同実施の形態における目標位置への位置決めについて説明するための図 同実施の形態における目標位置への位置決めについて説明するための図 同実施の形態における目標位置への位置決めについて説明するための図 同実施の形態における目標位置への位置決めについて説明するための図 同実施の形態における目標位置への位置決めについて説明するための図 同実施の形態における目標位置への位置決めについて説明するための図 同実施の形態における目標位置への位置決めについて説明するための図
以下、本発明による移動体について、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。本実施の形態による移動体は、マーカを撮影して取得した位置を用いて目標位置までの移動制御を行う際に、サブ目標位置を経由して移動し、そのサブ目標位置において、マーカを再度、撮影して位置を取得するものである。
図1は、本実施の形態による移動体1の構成を示すブロック図である。本実施の形態による移動体1は、自律的に移動するものであり、移動機構11と、撮影部12と、位置取得部13と、現在位置取得部14と、サブ目標位置取得部15と、移動制御部16とを備える。なお、移動体1が自律的に移動するとは、移動体1がユーザ等から受け付ける操作指示に応じて移動するのではなく、自らの判断によって目的地に移動することであってもよい。その目的地は、例えば、手動で決められたものであってもよく、または、自動的に決定されたものであってもよい。また、その目的地までの移動は、例えば、移動経路に沿って行われてもよく、または、そうでなくてもよい。また、自らの判断によって目的地に移動するとは、例えば、進行方向、移動や停止などを移動体1が自ら判断することによって、目的地まで移動することであってもよい。また、例えば、移動体1が、障害物に衝突しないように移動することであってもよい。移動体1は、例えば、台車であってもよく、移動するロボットであってもよい。ロボットは、例えば、エンターテインメントロボットであってもよく、監視ロボットであってもよく、搬送ロボットであってもよく、清掃ロボットであってもよく、動画や静止画を撮影するロボットであってもよく、その他のロボットであってもよい。
移動機構11は、移動体1を移動させる。移動機構11は、例えば、移動体1を全方向に移動できるものであってもよく、または、そうでなくてもよい。本実施の形態では、移動機構11が、移動体1を全方向に移動できるものである場合について主に説明する。全方向に移動できるとは、任意の方向に移動できることである。移動機構11は、例えば、走行部(例えば、車輪など)と、その走行部を駆動する駆動手段(例えば、モータやエンジンなど)とを有していてもよい。なお、移動機構11が、移動体1を全方向に移動できるものである場合には、その走行部は、全方向移動車輪(例えば、オムニホイール、メカナムホイールなど)であってもよい。全方向移動車輪を有し、全方向に移動可能な移動体については、例えば、特開2017-128187号公報を参照されたい。この移動機構11としては、公知のものを用いることができるため、その詳細な説明を省略する。
撮影部12は、移動環境に存在するマーカを撮影して撮影画像を取得する。撮影部12は、例えば、CCDやCMOSなどのイメージセンサによって実現することができる。また、撮影部12は、撮影対象からの光をイメージセンサの受光面に結像させるための光学系を含んでいてもよい。また、撮影画像のデータ形式等は問わない。撮影部12は、移動体1に固定されているため、移動体1の移動に応じて撮影対象が異なることになる。したがって、撮影部12は、例えば、連続的に撮影を行い、撮影範囲にマーカが含まれる場合に、そのマーカを含む撮影画像が位置取得部13等によって用いられてもよく、または、あらかじめ決められたマーカの撮影位置に移動した場合に、マーカを含む撮影画像を取得してもよい。なお、撮影範囲にマーカが含まれるかどうかの判断は、例えば、マーカのパターンマッチングによって行ってもよく、その他の方法によって行ってもよい。図3は、移動体1の撮影部12によってマーカ5が撮影されている状況を示す模式図である。図3で示されるように、撮影部12の撮影範囲にマーカ5が存在することにより、撮影部12は、マーカ5の撮影画像を取得することができる。なお、図3では、マーカ5が表示板7に表示されている場合について示しているが、マーカ5は、例えば、壁などに配置されていてもよい。
マーカは、視覚的に認識可能な2次元の図形であり、移動体1の位置決めのために移動環境に配置されている。例えば、移動体1が給電位置や、搬送対象の積み降ろし位置に正確に移動できるようにするため、マーカが配置されていてもよい。マーカの形状(図形の形状)は問わないが、例えば、正方形状や、長方形状、その他の多角形状、円形状、楕円形状、また、それらの組み合わせであってもよい。なお、その形状は、特定可能な3以上の特徴点を有していることが好適である。また、その特徴点の少なくとも3点については、特徴点間のサイズが既知であることが好適である。そのサイズは、マーカと、撮影部12との相対的な位置関係を取得するのに必要であるため、移動体1の図示しない記録媒体において保持されており、位置取得部13等がアクセス可能になっていることが好適である。マーカは、例えば、紙やフィルム等に印刷され、移動環境に配置される。移動体1の移動環境に配置されるマーカのワールド座標系(グローバル座標系)における位置(例えば、ワールド座標系とマーカの座標系との相対的な関係(平行移動、回転に関する情報)であってもよい。)は分かっていてもよく、または、そうでなくてもよい。前者の場合には、マーカの撮影画像を用いることによって、移動体1のワールド座標系における位置を取得することができるようになり、後者の場合には、マーカの撮影画像を用いることによって、移動体1のマーカに対する相対的な位置(例えば、マーカの座標系における位置など)を取得することができるようになる。したがって、マーカのワールド座標系における位置が分からない場合には、移動環境に配置されているマーカに対する相対的な位置によって、位置決めを行うことになるため、移動体1の目的とする位置決め場所に対して、あらかじめ決められた相対的な位置となるように、そのマーカが配置されることが好適である。
位置取得部13は、撮影画像において認識したマーカを用いて、移動体1の位置を取得する。その位置は、マーカに対する相対的な位置であってもよく、ワールド座標系における位置であってもよい。ここで、位置取得部13がマーカの撮影画像を用いて直接的に得ることができるのは、移動体1のマーカに対する相対的な位置(例えば、マーカ座標系における移動体1の位置など)である。一方、マーカのワールド座標系における位置が既知である場合には、位置取得部13は、その相対的な位置と、ワールド座標系におけるマーカの位置とを用いて、移動体1のワールド座標系における位置をも取得できることになる。位置取得部13が取得する位置は、角度(姿勢)を含まないものであってもよく、または角度を含んでいてもよい。その角度とは、マーカの面に対する相対的な角度であってもよく、ワールド座標系における角度であってもよい。本実施の形態では、位置取得部13によって取得される位置に、角度も含まれる場合について主に説明する。具体的な位置の取得方法については、後述する。
現在位置取得部14は、移動体1の現在位置を、マーカを用いないで取得する。現在位置の取得は、例えば、無線通信を用いて行われてもよく、周囲の物体までの距離の測定結果を用いて行われてもよく、周囲の画像を撮影することによって行われてもよく、現在位置を取得できるその他の手段を用いてなされてもよい。無線通信を用いて現在位置を取得する方法としては、例えば、GPS(Global Positioning System)を用いる方法や、屋内GPSを用いる方法、最寄りの無線基地局を用いる方法などが知られている。また、例えば、周囲の物体までの距離の測定結果を用いたり、周囲の画像を撮影したりすることによって現在位置を取得する方法としては、例えば、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)などによって知られている方法を用いてもよい。また、あらかじめ作成された地図(例えば、周囲の物体までの距離の測定結果や撮影画像を有する地図など)が記憶されている場合には、現在位置取得部14は、周囲の物体までの距離を測定し、地図を用いて、その測定結果に対応する位置を特定することによって現在位置を取得してもよく、周囲の画像を撮影し、地図を用いて、その撮影結果に対応する位置を特定することによって現在位置を取得してもよい。また、現在位置取得部14は、例えば、自律航法装置を用いて現在位置を取得してもよい。また、現在位置取得部14は、移動体1の向き(方向)を含む現在位置を取得することが好適である。その方向は、例えば、北を0度として、時計回りに測定された方位角によって示されてもよく、その他の方向を示す情報によって示されてもよい。その向きは、電子コンパスや地磁気センサによって取得されてもよい。
なお、位置取得部13は、撮影部12によってマーカが撮影された際にのみ、位置を取得できるものである。したがって、移動体1がマーカの存在しない箇所を移動している場合には、位置取得部13による位置の取得を行うことはできないため、移動体1は、マーカの撮影以外の方法によって移動体1の現在位置を取得する現在位置取得部14を備えていることが好適である。
サブ目標位置取得部15は、位置取得部13によって取得された位置を用いて、サブ目標位置を取得する。そのサブ目標位置は、あるマーカについて撮影部12による初回の撮影が行われてから、そのマーカに対してあらかじめ決められた位置である目標位置にまで移動体1が移動するまでに、移動体1が経由する位置である。マーカの初回の撮影位置から目標位置までに、1個のサブ目標位置が存在してもよく、2個以上のサブ目標位置が存在してもよい。サブ目標位置は、位置取得部13によって取得された位置よりも目標位置に近い位置に存在する。また、移動体1がサブ目標位置に存在する場合に、マーカを撮影できることが好適である。そのサブ目標位置は、マーカの方向(または、移動体1の向き)を含むことが好適である。したがって、サブ目標位置を示す情報は、例えば、移動平面における位置を示す座標値と、その座標値におけるマーカの方向を示す角度とを含んでいてもよい。そのサブ目標位置を示す情報は、例えば、移動体1のローカル座標系における情報であってもよく、マーカ座標系における情報であってもよく、または、ワールド座標系における情報であってもよい。本実施の形態では、サブ目標位置取得部15によって取得されるサブ目標位置が、移動体1のローカル座標系における位置や角度を示す情報である場合について主に説明する。また、そのサブ目標位置からマーカまでは、障害物が存在しないこと、すなわち見通しになっていることが好適である。
サブ目標位置取得部15は、例えば、マーカの撮影画像を用いて位置取得部13によって取得された位置と、そのマーカの位置とを結ぶ直線上において、サブ目標位置を取得してもよい。また、そのマーカの位置に代えて目標位置を用いてもよい。目標位置がマーカの近くではない場合には、そのようにすることが好適である。なお、マーカの位置は、例えば、マーカの撮影画像を用いて取得することができる。また、目標位置は、通常、移動体1において記憶されている。また、サブ目標位置の座標値が決まると、その座標値と、マーカの座標値とを用いて、サブ目標位置におけるマーカの方向を特定することができるようになる。また、目標位置に移動する直前のサブ目標位置、すなわち、移動体1が経由する最後のサブ目標位置(以下、「ラストのサブ目標位置」と呼ぶことがある。)は、目標位置まで一方向への前進だけで到達することができる位置となることが好適である。例えば、目標位置がマーカの正面の位置である場合には、サブ目標位置取得部15は、マーカの法線方向にラストのサブ目標位置が存在するように、サブ目標位置の取得を行ってもよい。ラストのサブ目標位置をそのように設定することにより、ラストのサブ目標位置から目標位置までの移動において、車輪の滑り等が起こる可能性を低減することができ、目標位置へのより精度の高い移動が可能となる。サブ目標位置取得部15が、1個のサブ目標位置の取得しか行わない場合には、その1個のサブ目標位置が、ラストのサブ目標位置であってもよい。また、サブ目標位置取得部15がサブ目標位置を取得する際に、取得しようとする位置と、マーカとの間が見通しでない場合には、その取得しようとする位置の近傍において、マーカとの間が見通しとなる位置を特定し、その特定した位置であるサブ目標位置を取得するようにしてもよい。サブ目標位置取得部15は、ある位置とマーカとの間が見通しであるかどうかについて、例えば、図示しない地図を用いて判断してもよい。その地図は、障害物の位置を示すものであり、図示しない記録媒体で記憶されていてもよい。なお、マーカの撮影位置と、マーカの位置とを結ぶ直線上の任意の位置は、通常、マーカとの間が見通しとなっていると考えられる。したがって、その直線上に存在するサブ目標位置が取得される場合には、その取得されたサブ目標位置は、通常、マーカとの間が見通しになっていると考えられる。また、マーカの正面が目標位置である場合には、マーカの法線方向も、通常、見通しとなっていると考えられる。したがって、マーカの法線方向に存在するサブ目標位置が取得される場合には、その取得されたサブ目標位置は、通常、マーカとの間が見通しになっていると考えられる。
サブ目標位置取得部15が複数のサブ目標位置を取得する場合には、隣接するサブ目標位置の距離は、均等であってもよく、そうでなくてもよい。後者の場合には、例えば、目標位置に近づくにつれて、隣接するサブ目標位置の距離が短くなるようにサブ目標位置の取得が行われてもよい。より精度の高い位置決めを行うためには、そのようになっていることが好適であると考えられる。
移動制御部16は、移動機構11を制御することによって、移動体1の移動を制御する。移動の制御は、移動体1の移動の向きや、移動の開始・停止などの制御であってもよい。例えば、移動経路が設定されている場合には、移動制御部16は、移動体1がその移動経路に沿って移動するように、移動機構11を制御してもよい。より具体的には、移動制御部16は、現在位置取得部14によって取得される現在位置が、その移動経路に沿ったものになるように、移動機構11を制御してもよい。また、移動制御部16は、地図を用いて、移動の制御を行ってもよい。その場合には、移動体1は、地図が記憶される記憶部を備えていてもよい。
また、移動制御部16は、マーカを用いて取得された位置、すなわち位置取得部13によって取得された位置を用いて、マーカに対してあらかじめ決められた位置である目標位置に移動体1が移動するように移動機構11を制御する。なお、その目標位置への移動において、移動制御部16は、移動体1が目標位置に到達するまでに、マーカを撮影できる1以上のサブ目標位置を経由するように移動機構11を制御するものとする。すなわち、移動制御部16は、サブ目標位置取得部15によって取得されたサブ目標位置に移動体1が移動するように移動機構11を制御する。サブ目標位置において撮影されるマーカは、サブ目標位置への移動前に、位置の取得で用いられたマーカと同じマーカである。そして、移動制御部16は、サブ目標位置で撮影部12によって取得された撮影画像を用いて位置取得部13によって取得された位置を用いて、移動体1が目標位置に移動するように移動機構11を制御する。なお、移動制御部16は、移動体1が目標位置に移動するまでに2以上のサブ目標位置を経由するように移動制御を行ってもよいことは上記のとおりである。目標位置は、例えば、移動体1を給電位置や、搬送対象の積み降ろし位置などであってもよい。通常、現在位置取得部14によって取得される位置よりも、マーカを用いて取得された位置の方が高い精度になる。したがって、移動制御部16は、高い精度の要求される移動については、マーカを用いて取得された位置を用いて行ってもよい。例えば、エレベータのカゴへの出入りなども、エレベータのカゴ内やエレベータホールに配置されたマーカを用いて行われてもよい。例えば、移動制御部16は、マーカの存在する位置までは、現在位置取得部14によって取得された現在位置を用いた移動制御を行い、撮影部12によってマーカが撮影された後は、マーカを用いて取得された位置を用いて、目標位置までの移動制御を行ってもよい。なお、マーカを撮影して移動体1の位置を取得し、その位置を用いて移動制御を行うことについては、すでに公知であり、その詳細な説明を省略する。
次に、マーカを用いた位置の取得について説明する。ここで、撮影部12のローカル座標系をCとし、マーカ5のローカル座標系をCとする。また、ある点に関して、撮影部12の座標系Cにおける座標値を(x,y,z)=(pCx,pCy,pCz)とし、マーカ5の座標系Cにおける座標値を(x,y,z)=(pMx,pMy,pMz)とすると、両座標値は、両座標系間で座標値を変換する同次変換行列PCMを用いて次式のように関連づけられることになる。なお、Tは、転置を示している。
(pCx,pCy,pCz,1)=PCM(pMx,pMy,pMz,1)
上式の同次変換行列PCMには、引数q,q,q,θ,φ,ψが含まれており、それらは、撮影部12の座標系Cに対するマーカ5の座標系Cの平行移動(q,q,q)と回転(θ,φ,ψ)とを示すものである。なお、上記のように、マーカの3点の特徴点間のサイズが既知であるとすると、そのサイズ(特徴点間の距離)を用いることによって、同次変換行列PCMに含まれる各引数を求められることが知られており、同次変換行列PCMを特定することができる。このようにして、マーカを撮影することにより、同次変換行列PCMを算出でき、撮影部12の座標系Cとマーカ5の座標系Cとの関係、すなわち、マーカ5に対する撮影部12の相対的な位置を取得することができる。なお、移動体1のローカル座標系において、撮影部12の向きを含む位置は既知である。したがって、撮影部12とマーカ5との位置関係が分かれば、移動体1とマーカ5との位置関係も分かることになる。このようにして、移動体1は、マーカ5に対する移動体1の位置を取得することができる。
また、マーカ5のワールド座標系における位置が既知である場合には、移動体1とマーカ5との相対的な位置関係と、マーカ5のワールド座標系における位置とを用いることによって、移動体1のワールド座標系における位置をも取得できることは言うまでもない。
また、本実施の形態では、マーカを用いた位置の取得に同次変換行列を用いる場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。同次変換行列を用いない方法によっても、マーカを用いた位置の取得を行うことができることは言うまでもない。
次に、移動体1の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)移動制御部16は、移動体1の移動の制御を行う。この移動の制御は、例えば、目標位置に向かう自律的な移動の制御である。このステップS101の移動の制御が繰り返して行われることによって、移動体1は、出発地から目標位置に向けて移動することになる。
(ステップS102)移動制御部16は、マーカを用いた目標位置への位置決めを行うかどうか判断する。そして、マーカを用いた目標位置への位置決めを行う場合には、ステップS103に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。なお、移動制御部16は、例えば、現在位置取得部14によって取得された現在位置によって、移動体1がマーカを撮影できる領域に入ったことが分かった場合に、マーカを用いた位置決めを行うと判断してもよい。その場合には、例えば、マーカを撮影できる領域があらかじめ登録されていてもよい。また、例えば、ステップS101での移動制御中にも撮影部12による撮影が行われている場合には、移動制御部16は、その撮影画像にマーカが含まれるようになったときに、マーカを用いた位置決めを行うと判断してもよい。
(ステップS103)撮影部12は、マーカの撮影画像を取得する。取得された撮影画像は、図示しない記録媒体で記憶されてもよい。
(ステップS104)位置取得部13は、ステップS103で取得された撮影画像を用いて移動体1の位置を取得する。
(ステップS105)移動制御部16は、サブ目標位置を取得するかどうか判断する。そして、サブ目標位置を取得する場合には、ステップS106に進み、そうでない場合には、ステップS108に進む。なお、移動制御部16は、例えば、その時点の移動体1の位置が、ラストのサブ目標位置である場合には、サブ目標位置の取得を行わないと判断してもよい。また、サブ目標位置の取得回数が決まっている場合には、移動制御部16は、その決まっている回数だけサブ目標位置の取得が行われたときに、サブ目標位置の取得を行わないと判断し、そうでないときに、サブ目標位置の取得を行うと判断してもよい。
(ステップS106)サブ目標位置取得部15は、サブ目標位置を取得する。そのサブ目標位置の取得において、例えば、その時点の移動体1の位置や目標位置が用いられてもよい。
(ステップS107)移動制御部16は、ステップS104で取得された位置を用いて、移動体1をステップS106で取得されたサブ目標位置に移動させる。例えば、移動制御部16は、ステップS104で取得された位置と、サブ目標位置とを用いて、現時点の位置からサブ目標位置までの移動量を取得し、その取得した移動量に応じて移動機構11を制御してもよい。そのサブ目標位置までの移動には、移動体1の回転が含まれていてもよい。そして、ステップS103に戻る。
(ステップS108)移動制御部16は、ステップS104で取得された位置を用いて、移動体1を目標位置に移動させることによって、移動体1の位置決めを行う。例えば、移動制御部16は、ステップS104で取得された位置と、目標位置とを用いて、現時点の位置から目標位置までの移動量を取得し、その取得した移動量に応じて移動機構11を制御してもよい。その目標位置までの移動には、移動体1の回転が含まれていてもよい。そして、移動体1の移動に関する一連の処理は終了となる。
なお、図2のフローチャートにおける処理の順序は一例であり、同様の結果を得られるのであれば、各ステップの順序を変更してもよい。また、図2のフローチャートには含まれていないが、現在位置取得部14による現在位置の取得は、マーカが撮影されるまでは繰り返して行われているものとする。また、撮影部12によってマーカの撮影が行われている際(ステップS103)には、移動体1は、停止していることが好適である。
次に、本実施の形態による移動体1の動作について、具体例を用いて説明する。この具体例では、移動体1がマーカ5の正面の位置である目標位置にまで移動する場合について説明する。そのように、目標位置がマーカ5の正面である場合には、サブ目標位置の取得において、マーカ5の位置を、目標位置として用いてもよい。この具体例では、その場合について説明する。この具体例では、サブ目標位置取得部15がサブ目標位置の取得を2回行うものとする。
まず、移動体1は、現在位置取得部14によって取得された現在位置を用いて、マーカを撮影できる位置まで移動したとする(ステップS101)。その位置は、あらかじめ移動体1において設定されていてもよい。そして、移動体1が図4Aで示される位置に到着すると、移動制御部16は、マーカを用いた位置決めを行うと判断する(ステップS102)。その判断に応じて、撮影部12は、マーカ5を撮影して撮影画像を取得し、そのマーカ5の撮影画像を位置取得部13に渡す(ステップS103)。位置取得部13は、その撮影画像においてマーカ5を認識し、その認識したマーカを用いて移動体1の位置を取得し、その位置をサブ目標位置取得部15と移動制御部16とに渡す(ステップS104)。この場合には、まだ2回のサブ目標位置の取得が行われていないため、移動制御部16は、サブ目標位置の取得を行うと判断し(ステップS105)、サブ目標位置取得部15にサブ目標位置の取得を指示する。その指示を受け取ると、サブ目標位置取得部15は、位置取得部13から受け取った位置と、あらかじめ記憶されている目標位置であるマーカ5の位置とを用いて、図4Aの破線で示される、両者を結ぶ直線を特定し、その直線上の中心付近に、サブ目標位置P11(a11,b11,c11)を取得する(ステップS106)。(x,y)=(a11,b11)は、図4Aで示される移動体1の位置における移動体1のローカル座標系(xy直交座標系)における座標値である。また、ω=c11は、そのxyローカル座標系における角度であり、図4Aにおいて、サブ目標位置P11の位置の矢印で示される方向である。その後、移動制御部16は、図4Aで示される位置から、その図4Aのxyローカル座標系における、(x,y,ω)=(a11,b11,c11)までの移動量を取得し、その取得した移動量に応じた移動が行われるように移動機構11を制御する(ステップS107)。そのようにして、移動体1はサブ目標位置P11に移動することになる。
図4Bで示されるように、移動体1がサブ目標位置P11まで移動すると、撮影部12によって、再度、マーカの撮影画像が取得され(ステップS103)、位置取得部13によって、その撮影画像を用いた移動体1の位置の取得が行われる(ステップS104)。そのため、初回の撮影位置からサブ目標位置P11までの移動において、車輪の滑り等によってずれが生じていたとしても、サブ目標位置P11での再撮影により、新たな位置を取得することができ、そのずれを修正することができるようになる。これ以降のサブ目標位置における再撮影についても同様である。この場合にも、まだ2回のサブ目標位置の取得が行われていないため、移動制御部16は、サブ目標位置の取得を行うと判断し(ステップS105)、サブ目標位置取得部15にサブ目標位置の取得を指示する。その指示を受け取ると、サブ目標位置取得部15は、位置取得部13から受け取った位置と、マーカ5の位置とを用いて、マーカ5の法線方向の直線(図4Bの破線)において、移動体1の現在の位置からの距離と、マーカ5の位置からの距離とが同等になる位置である次のサブ目標位置P12(a12,b12,c12)を取得する(ステップS106)。そして、移動体1は、そのサブ目標位置P12まで移動する(ステップS107)。
図4Cで示されるように、移動体1がサブ目標位置P12まで移動すると、撮影部12によって、再度、マーカの撮影画像が取得され(ステップS103)、位置取得部13によって、その撮影画像を用いた移動体1の位置の取得が行われる(ステップS104)。この場合には、もう2回のサブ目標位置の取得が行われているため、移動制御部16は、サブ目標位置の取得を行わないと判断し(ステップS105)、位置取得部13によって取得された位置を用いて、マーカ5の正面の位置である目標位置まで移動する(ステップS108)。このようにして、図4Dで示されるように、マーカ5に対する位置決めが行われることになる。
なお、上記具体例では明記しなかったが、例えば、位置取得部13によって取得された移動体1の位置は、マーカ座標系における位置であり、目標位置も、マーカ座標系における位置であってもよい。その場合には、サブ目標位置の特定は、マーカ座標系において行われ、そのマーカ座標系における位置が、移動体1のローカル座標系の位置に変換されることによって、(x,y,ω)=(a11,b11,c11)などのサブ目標位置が取得されてもよい。また、位置取得部13によって取得された位置や、目標位置が、他の座標系における位置であったとしても、上記のように、サブ目標位置を経由した目標位置までの移動を実現できることは言うまでもない。
また、上記具体例では、撮影位置からの距離と目標位置からの距離とが等しい位置にサブ目標位置が設定される場合について説明したが、そうでなくてもよい。例えば、撮影位置からの距離と目標位置からの距離とがN:M(N,Mは、それぞれ独立した整数や実数である。)となる位置にサブ目標位置が設定されてもよく、撮影位置と目標位置とがN:Mに内分される位置にサブ目標位置が設定されてもよく、または、その他の方法によってサブ目標位置が設定されてもよい。
また、本実施の形態では、サブ目標位置がサブ目標位置取得部15によって取得される場合について説明したが、そうでなくてもよい。サブ目標位置は、あらかじめ決められた位置であってもよい。そのように、サブ目標位置があらかじめ決められた位置である場合について簡単に説明する。その場合には、例えば、図5Aで示されるように、サブ目標位置P21~P24があらかじめ決められていてもよい。この場合には、各サブ目標位置は、ワールド座標系(XY直交座標系)またはマーカ5のローカル座標系における座標値(X,Y)と、角度Ωとによって示されてもよい。例えば、P21は、(X,Y,Ω)=(A21,B21,C21)となる位置である。なお、サブ目標位置がワールド座標系で示されている場合には、マーカ5を用いた位置の取得において、ワールド座標系の位置を取得できるようになっていてもよい。また、例えば、図5Aで示される位置に移動体1が存在するとした場合に、移動制御部16は、マーカ5の撮影画像を用いて位置取得部13によって取得されたその時点の位置と、各サブ目標位置とを用いて、移動体1のマーカ5側に存在するサブ目標位置であって、最も近いサブ目標位置を選択する。図5Aでは、サブ目標位置P21となる。そして、移動体1は、図5Bで示されるように、その選択したサブ目標位置P21まで移動し、再度、マーカ5の撮影画像を用いて位置取得部13によって取得されたその時点の位置と、各サブ目標位置とを用いて、移動体1のマーカ5側に存在するサブ目標位置であって、最も近いサブ目標位置を選択する。図5Bでは、サブ目標位置P24となる。その後、移動体1は、図5Cで示されるように、その選択したサブ目標位置P24まで移動し、再度、マーカ5の撮影画像を用いて位置取得部13によって取得されたその時点の位置と、各サブ目標位置とを用いて、移動体1のマーカ5側に存在するサブ目標位置であって、最も近いサブ目標位置を選択する。この場合には、そのようなサブ目標位置が存在しないため、移動体1は、図5Dで示されるように、目標位置にまで移動する。このように、移動制御部16は、あらかじめ決められた複数のサブ目標位置から選択したサブ目標位置を経由しながら、目標位置までの移動制御を行ってもよい。そのサブ目標位置の選択は、例えば、移動体1によるマーカの初回の撮影位置から目標位置までの移動が最短距離で行われるように選択されてもよい。具体的には、上記のように選択されてもよい。このように、あらかじめ決められたサブ目標位置が用いられる場合には、移動体1は、サブ目標位置取得部15を備えていなくてもよい。また、この場合には、移動体1において、あらかじめサブ目標位置を示す情報が記憶されており、移動制御部16は、その情報にアクセスして、移動先のサブ目標位置を選択するようにしてもよい。なお、あらかじめ決められたサブ目標位置は、マーカ5まで見通しとなっており、また、そのサブ目標位置で示される角度によって、マーカ5の方向が示されていることが好適である。
以上のように、本実施の形態による移動体1によれば、マーカ5を撮影して取得した位置を用いて目標位置に移動する際に、1以上のサブ目標位置を経由し、そのサブ目標位置においても、マーカ5の撮影と、そのマーカ5の撮影画像を用いた位置の取得とを行うことによって、初回の撮影位置から目標位置までの移動において、滑りなどによって生じた位置ずれを修正できる。したがって、目標位置までの移動をより高精度に実現することができるようになる。また、サブ目標位置において、マーカ5までが見通しとなっており、また、マーカ5の方向が示されている場合には、サブ目標位置におけるマーカ5の撮影を確実に行うことができるようになり、サブ目標位置において、マーカ5の方向を探索したり、マーカ5までが見通しとなっている位置を探索したりする必要がなくなり、目標位置により早く到達することができるようになる。
なお、本実施の形態において、単位移動距離あたりの移動誤差に応じて、取得されるサブ目標位置の個数を増減させてもよい。すなわち、サブ目標位置取得部15は、目標位置までの移動において、単位移動距離あたりの移動誤差が大きい場合には、より多くのサブ目標位置を取得し、単位移動距離あたりの移動誤差が小さい場合には、より少ないサブ目標位置を取得してもよい。なお、移動誤差は、サブ目標位置取得部15によって取得されたサブ目標位置と、そのサブ目標位置において取得されたマーカの撮影画像を用いて位置取得部13によって取得された位置との誤差である。したがって、ある位置(例えば、初回の撮影位置や、1つ前のサブ目標位置)から、あるサブ目標位置までの移動距離がLであり、そのサブ目標位置における移動誤差がERである場合には、そのサブ目標位置での単位移動距離あたりの移動誤差ERUは、ER/Lとなる。理想的な移動が行われた場合には、取得されたサブ目標位置と、その位置で取得された撮影画像を用いて取得された位置とが一致することになる。一方、サブ目標位置までの移動において車輪の滑り等が発生した場合には、両者が一致しないことになる。したがって、単位移動距離あたりの移動誤差の大きさによって理想的な移動を実現できているかどうかが分かることになる。そして、例えば、走行面が滑りやすくなっていることなどの理由によって、理想的な移動を実現できていない場合、すなわち単位移動距離あたりの移動誤差が大きい場合には、目標位置に到達するまでに、より多くのサブ目標位置を経由することによって、目標位置への移動をより高い精度で実現することができるようになる。一方、理想的な移動を実現できている場合、すなわち単位移動距離あたりの移動誤差が小さい場合には、経由するサブ目標位置の数を少なくすることによって、より早く目標位置に到達することができるようになる。具体的には、サブ目標位置や目標位置における移動誤差をERTH以下にしたい場合には、次のようにしてサブ目標位置を決定してもよい。サブ目標位置取得部15は、あるサブ目標位置までの移動における単位移動距離あたりの移動誤差がERUである場合に、そのサブ目標位置から次のサブ目標位置までの距離が、ERTH/ERU以下となるように、次のサブ目標位置を取得してもよい。ここで、ERUは0ではないと仮定している。あるサブ目標位置までの移動における移動体1に関する車輪の滑り等の程度と、そのサブ目標位置からの移動における移動体1に関する車輪の滑り等の程度とが同じであると仮定すると、そのようなサブ目標位置の取得によって、そのサブ目標位置における移動誤差をERTH以下にすることができると考えられる。このようにサブ目標位置の取得を行うことによって、単位移動距離あたりの移動誤差ERUが大きいほど、より多くのサブ目標位置が取得されることになり、単位移動距離あたりの移動誤差ERUが小さいほど、より少ないサブ目標位置が取得されることになる。なお、目標位置までの距離がRTH/ERU以下となった場合には、移動体1は、サブ目標位置を経由しないで目標位置まで移動するようにしてもよい。なお、ERUが0である場合には、理想的な移動を実現できているため、サブ目標位置取得部15は、最小の個数のサブ目標位置を取得するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、ラストのサブ目標位置が、目標位置まで一方向への前進だけで到達することができる位置となる場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。それ以外の位置にラストのサブ目標位置が設定されてもよい。
また、本実施の形態において、移動制御に現在位置を用いない場合には、移動体1は、現在位置取得部14を備えていなくてもよい。
また、上記実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、または、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素間で行われる情報の受け渡しは、例えば、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に異なるものである場合には、一方の構成要素による情報の出力と、他方の構成要素による情報の受け付けとによって行われてもよく、または、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に同じものである場合には、一方の構成要素に対応する処理のフェーズから、他方の構成要素に対応する処理のフェーズに移ることによって行われてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いる閾値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していなくても、図示しない記録媒体において、一時的に、または長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、または、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、または、図示しない読み出し部が行ってもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いる閾値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していなくても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、または、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
また、上記実施の形態において、移動体1に含まれる2以上の構成要素が通信デバイスや入力デバイス等を有する場合に、2以上の構成要素が物理的に単一のデバイスを有してもよく、または、別々のデバイスを有してもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いる閾値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していなくても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、または、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上より、本発明による移動体によれば、マーカを撮影して取得した位置を用いて目標位置に移動する際に、高精度な移動を実現できるという効果が得られ、自律的に移動する移動体として有用である。
1 移動体
11 移動機構
12 撮影部
13 位置取得部
14 現在位置取得部
15 サブ目標位置取得部
16 移動制御部

Claims (3)

  1. 自律的に移動する移動体であって、
    マーカの撮影画像を取得する撮影部と、
    前記撮影画像において認識したマーカを用いて、前記移動体の位置を取得する位置取得部と、
    前記移動体を移動させる移動機構と、
    前記位置取得部によって取得された位置を用いて、前記マーカに対してあらかじめ決められた位置である目標位置に前記移動体が移動するように前記移動機構を制御する移動制御部と、を備え、
    前記移動制御部は、前記移動体が前記目標位置に到達するまでに、前記マーカを撮影できる、あらかじめ決められた複数のサブ目標位置から、前記移動体の前記マーカ側に存在し、前記移動体に最も近いサブ目標位置を選択し、当該選択したサブ目標位置を経由するように前記移動機構を制御し、当該サブ目標位置で取得された撮影画像を用いて前記位置取得部によって取得された位置を用いて、前記移動体が前記目標位置に移動するように前記移動機構を制御する、移動体。
  2. 自律的に移動する移動体であって、
    マーカの撮影画像を取得する撮影部と、
    前記撮影画像において認識したマーカを用いて、前記移動体の位置を取得する位置取得部と、
    前記移動体を移動させる移動機構と、
    前記位置取得部によって取得された位置を用いて、前記マーカに対してあらかじめ決められた位置である目標位置に前記移動体が移動するように前記移動機構を制御する移動制御部と、
    前記位置取得部によって取得された位置を用いて、前記移動体が前記目標位置に到達するまでに経由する位置であり、前記マーカを撮影できる位置である複数のサブ目標位置を、前記目標位置に近づくにつれて、隣接する前記サブ目標位置の距離が短くなるように取得するサブ目標位置取得部と、を備え、
    前記移動制御部は、前記サブ目標位置取得部によって取得された複数の前記サブ目標位置を前記移動体が経由するように前記移動機構を制御し、前記移動体が経由する最後の前記サブ目標位置で取得された撮影画像を用いて前記位置取得部によって取得された位置を用いて、前記移動体が前記目標位置に移動するように前記移動機構を制御する、移動体。
  3. 前記移動機構は、前記移動体を全方向に移動できるものである、請求項1または請求項2記載の移動体。
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