JP7020452B2 - 縦型金属帯処理装置、縦型金属帯処理装置の電極取替方法、および電極取替冶具 - Google Patents

縦型金属帯処理装置、縦型金属帯処理装置の電極取替方法、および電極取替冶具 Download PDF

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Description

本発明は、縦型金属帯処理装置、縦型電解洗浄装置、縦型金属帯処理装置の電極取替方法、縦型電解洗浄装置の電極取替方法、および電極取替治具に関する。
鋼板の電解洗浄が、焼鈍処理及び電気めっき処理等の前処理として、焼鈍品質およびめっき品質の向上を目的に実施されている(例えば、特許文献1)。
電解洗浄を行う電解洗浄タンクは、アルカリ液(または酸液)中に相対峙した陽極・陰極電極間に鋼板を通過させ、当該鋼板の表面を電解洗浄する装置であり、タンク、鋼板通板用ロール、電極等により構成される。このうち、縦型電解洗浄タンクは、鋼板を任意の回数折り返しながら縦方向に走行させて電解洗浄する方式を採用する。横型電解洗浄タンクでは、ライン長手方向にスペースが必要となるのに対し、縦型電解洗浄タンクでは、設置スペースはより少なくて済むため、主流となっている。縦型電解洗浄タンクの場合、電極は鋼板の表・裏面に対となり配置されるため、鋼板通板用のロール下部に電極が必然的に配置される。
また同様に、鋼板通板用のロール下部に電極が配置される縦型電解めっき装置も知られている(特許文献2等)。
特開2009-068073号公報 特開平10-251893号公報
これらの電解洗浄や電解めっきに用いられる電極は、自らも電解により体積減少するため定期的な取り替えが必要となる。従来の縦型電解洗浄装置や縦型電解めっき装置で電極の取り替えを行う際には、この取り替えの前に電極の上方のロールを取り外していた。また、ロールを取り外さずに電極をワイヤーで吊り上げることも考えられるが、ロールと電極との接触によりロール表面にキズが付くおそれがある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、電極取り替えの際に、ロールの取り外しを必要とせず、且つ、ロール表面のキズ発生を防止できる縦型金属帯処理装置、縦型電解洗浄装置、縦型金属帯処理装置の電極取替方法、縦型電解洗浄装置の電極取替方法、および電極取替治具を提供することを目的とする。
[1]金属帯を浸漬する溶液を貯蔵するタンクと、
前記タンクの上方に設けられ、金属帯を上下方向に通板するためのロールと、
前記タンク内に設けられ、前記金属帯を電解処理する電極と、
前記ロール曲面を避ける形状を有し、前記電極と連結可能な電極取替治具と、
前記ロールの上方に設けられ、水平移動および前記電極取替治具との連結が可能な吊り上げ装置と、
を備える縦型金属帯処理装置。
[2]金属帯を洗浄する電解液を貯蔵するタンクと、
前記タンクの上方に設けられ、金属帯を上下方向に通板するためのロールと、
前記タンク内に設けられ、前記金属帯を電解処理する電極と、
前記ロール曲面を避ける形状を有し、前記電極と連結可能な電極取替治具と、
前記ロールの上方に設けられ、水平移動および前記電極取替治具との連結が可能な吊り上げ装置と、
を備える縦型電解洗浄装置。
[3]前記[2]に記載の縦型電解洗浄装置において、
前記ロール曲面を避ける形状は円弧状の形状である縦型電解洗浄装置。
[4]前記[3]に記載の縦型電解洗浄装置において、
前記ロール曲面を避ける形状の曲率半径は、前記ロールの曲率半径よりも大きい縦型電解洗浄装置。
[5]前記[2]から[4]のいずれかに記載の縦型電解洗浄装置において、
前記タンク内に複数の電極を有し、
前記複数の電極夫々に対応した複数の前記電極取替治具を備える縦型電解洗浄装置。
[6]前記[2]から[5]のいずれかに記載の電極取替治具を用いた縦型電解洗浄装置の電極取替方法であって、
前記ロールを取り外すことなく前記電極を取り替える縦型電解洗浄装置の電極取替方法。
[7]前記[2]から[5]のいずれかに記載の電極取替治具を用いた縦型電解洗浄装置の電極取替方法であって、
予め設置された前記電極取替治具を前記吊り上げ装置で水平移動させることで前記電極を水平移動させ、その後前記電極を吊り上げる縦型電解洗浄装置の電極取替方法。
[8]前記[1]に記載の電極取替治具を用いた縦型金属帯処理装置の電極取替方法であって、
前記ロールを取り外すことなく前記電極を取り替える縦型金属帯処理装置の電極取替方法。
[9]金属帯を浸漬する溶液を貯蔵するタンクと、
前記タンクの上方に設けられ、金属帯を上下方向に通板するためのロールと、
前記タンク内に設けられ、前記金属帯を電解処理する電極と、
前記ロールの上方に設けられ、水平移動が可能であると共に前記電極を吊り上げ可能な吊り上げ装置と、を備える縦型金属帯処理装置に用いられる電極取替治具であって、
前記ロール曲面を避ける形状を有し、前記電極および前記吊り上げ装置との連結が可能である電極取替治具。
[10]金属帯を洗浄する電解液を貯蔵するタンクと、
前記タンクの上方に設けられ、金属帯を上下方向に通板するためのロールと、
前記タンク内に設けられ、前記金属帯を電解処理する電極と、
前記ロールの上方に設けられ、水平移動が可能であると共に前記電極を吊り上げ可能な吊り上げ装置と、を備える縦型電解洗浄装置に用いられる電極取替治具であって、
前記ロール曲面を避ける形状を有し、前記電極および前記吊り上げ装置との連結が可能である電極取替治具。
本発明によれば、電極の取り替えの際に、ロールの取り外しを必要とせず、且つ、ロール表面のキズ発生を防止できる。
更には、このことから、作業効率を向上できる。また、ロール表面のキズに起因する金属帯へのキズ転写も防止できる。
関連技術の縦型電解洗浄装置の概略図である。 縦型電解洗浄装置に用いる電極の概略図である。 関連技術の縦型電解洗浄装置による電極取替方法の流れを説明するための図である。 本発明の縦型電解洗浄装置の概略図である。 本発明の縦型電解洗浄装置で用いる電極取替治具の一例を説明するための図である。 本発明の縦型電解洗浄装置で用いる電極取替治具の他の例を説明するための図である。 本発明の縦型電解洗浄装置による電極取替方法の流れを説明するための図である。
本発明について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施形態によって本発明が限定されるものではない。
本発明の縦型金属帯処理装置及び縦型電解洗浄装置は、共に、鋼板(以下では、金属帯と記す。)を通板するロールの曲面を避ける形状で形成された電極取替治具を有しており、この電極取替治具を電極に連結して電極を吊り上げることを特徴とする。
以下の実施形態では、主に、縦型電解洗浄装置と縦型電解洗浄装置に用いられる電極取替治具とについて説明する。
<関連技術の縦型電解洗浄装置>
まず、本発明の縦型電解洗浄装置を説明する前に、関連技術の縦型電解洗浄装置について説明する。
縦型電解洗浄装置では、金属帯の焼鈍処理及び電気めっき処理等の前処理として、焼鈍品質及びめっき品質の向上を目的に、金属帯の電解洗浄を行う。
図1は、関連技術の縦型電解洗浄装置100を説明するための概略図である。
関連技術の縦型電解洗浄装置100は、アルカリ液(または酸液)中に相対峙した陽極と陰極の電極4a、4b間に金属帯Xを通過させ、金属帯Xの表面を電解洗浄する装置であり、金属帯Xを上下方向に通板するロール2aと、ロール2aの下方に設けられ、金属帯Xを洗浄する電解液を貯蔵するタンク3と、タンク3内に設けられ、金属帯Xを電解処理する電極4a、4bと、ロール2aの上方に設けられ、水平移動が可能であり、電極4の吊り上げが可能な吊り上げ装置5とを有する。
縦型電解洗浄装置100は、金属帯Xを通板させるために、上下一対のロール(上部通板用ロールおよび下部通板用ロール)を有することができ、上記ロール2aは、上部通板用ロールとすることができる。
また、上記のように、ロール2aによる金属帯Xの通板は、上下方向に行われるが、厳密に鉛直方向(電極4の吊り上げ方向)に行われなくてもよく、鉛直方向に対し傾斜していてもよい。
また、図1中、オーバーフロー配管7は、上方の堰から液が溢れた場合に、外部へ液を排出するための配管である。
電解洗浄装置としては、縦型電解洗浄装置100と横型電解洗浄装置(図示せず)とが存在し、このうち縦型電解洗浄装置100は、金属帯Xを任意の回数折り返しながら縦方向に走行させて電解洗浄する。横型電解洗浄装置では、ライン長手方向にスペースが必要となるのに対し、縦型電解洗浄装置100では、設置スペースをより小さくすることができる。
図1に示すように、縦型電解洗浄装置100では、電極4a、4bが金属帯Xの表裏面に対となり配置されるために、金属帯Xの通板用のロール2aの下方に電極4aが配置される。この電極4a、4bは、電解による金属帯Xの洗浄によって体積が減少し、定期的に取り替えが必要となる。
この電極4a、4bの取り替えは、吊り上げ装置5により行う。吊り上げ装置5では、例えば、下部先端にワイヤ6が取り付けられ、このワイヤ6の長さが調整可能に設計されている。ワイヤ6を電極4a、4bに連結し、ワイヤ6の長さを調整することで、電極4a、4bを吊り上げたり、タンク3内に取り付けたりすることができる。
図2は、縦型電解洗浄装置100に用いる電極4(4a、4b)の概略図である。
電極4は、タンク3内部に設けられた電解電極ハンガー41と、電解電極振れ止め42とで固定される。
電解電極ハンガー41は、電極4の上側で電極4を水平方向および鉛直方向に支持する支持部材である。電解電極振れ止め42は、電極4の下側で電極4を水平方向に支持する支持部材である。
取り外し及び取り付け方法の一例として、電極4はワイヤ6等を介して、吊り上げ装置5によりタンク3から吊り上げられ、タンク3内に取り付ける際にはハンガー41と電解電極振れ止め42に電極4が嵌合するように上方より挿入することができるが、取り外し及び取り付け方法はこれに限られない。
ここで、図3を参照しながら、関連技術の縦型電解洗浄装置100による電極取替方法を説明する。図3は、関連技術の縦型電解洗浄装置100による電極取替方法の流れを説明するための図である。図3では、金属帯Xは電極取替前に、予め取り外されている。
(1)まず、電極4(4a、4b)の取り替えを可能にするために、図3(a)に示すロール2a(上部通板用ロール)が、図3(b)に示すように装置100から取り外される。より具体的には、例えば、上部通板用ロール用軸受け箱(軸受箱:ロール両端に装着される軸受の収納箱)の取り外しが行われてから、上部通板用ロール2a本体が取り外される。
(2)次に、図3(c)に示すように、電極4(4a、4b)が装置100から取り外される。このとき、ロール2aが先に取り外されていることにより、ロール2aにキズが付くことを防止できる。
(3)次に、図3(d)に示すように、電極4(4a、4b)が取り付けられる。このとき、ロール2aが取り外されていることにより、ロール2aにキズが付くことが防止される。
(4)最後に、図3(e)に示すように、ロール2aが装置100に取り付けられる。より具体的には、例えば、上部通板用ロール2a本体が取り付けられてから、上部通板用ロール用軸受け箱の取り付けが行われる。
このように、関連技術の縦型電解洗浄装置100では、電極4の取り替えにおいて、「ロール用軸受箱の取り外し」→「ロールの取り外し」→「電極の取り替え」→「ロールの取り付け」→「ロール用軸受箱の取り付け」の順に作業が行われる。すなわち、ロール用軸受箱およびロール2a本体の取り外し作業と取り付け作業とが必要となる。そのため、電極4の取り替えを行うには、長時間のライン停止が必要となる。この点、ロール用軸受箱およびロール2a本体の取り外し作業と取り付け作業とを行わずに、ロール2aの上部に位置する吊り上げ装置5からワイヤ6を吊り下げて、ワイヤ6をロール2aに接触させながら、電極4(特に、ロール2a直下の電極4a)の取り替えを行うと、ロール2aの表面にキズが入り、更には金属帯Xにキズが転写され、金属帯Xの品質を低下させてしまうという問題が生じる。
<本発明の縦型電解洗浄装置>
関連技術の縦型電解洗浄装置100の上記問題点を踏まえて完成させた本発明の縦型電解洗浄装置1について、まず図4を参照しながら説明する。
図4は、本発明の縦型電解洗浄装置1を説明するための概略図である。
本発明の縦型電解洗浄装置1は、金属帯Xを洗浄する電解液を貯蔵するタンク3と、タンク3の上方に設けられ、金属帯Xを上下方向に通板するためのロール2aと、タンク3内に設けられ、金属帯Xを電解処理する電極4a、4bと、ロール2a曲面を避ける形状を有し、電極4と連結可能な電極取替治具10と、ロール2aの上方に設けられ、水平移動および電極取替治具10との連結が可能な吊り上げ装置5とを有する。
縦型電解洗浄装置1は、金属帯Xを通板させるために、上下一対のロール(上部通板用ロールおよび下部通板用ロール)を有することができ、上記ロール2aは、上部通板用ロールとすることができる。
本発明の縦型電解洗浄装置1において、ロール2a、2b、タンク3は特に限定されず、通常公知のロール、タンクを用いることができる。
本発明の縦型電解洗浄装置1は、関連技術の縦型電解洗浄装置100と比べ、電極取替治具10を有することを特徴とし、電極取替治具10を有することにより、ロール2a直下に位置する電極4aの取り替えの際に、ロール2aの取り外しを必要とせず、且つ、ロール2a表面のキズ発生を防止できる。電極取替治具10以外の構成については、関連技術の縦型電解洗浄装置100の構成の説明として既に前述しているため、以下では、電極取替治具10の説明を主に行う。
(電極取替治具10)
本発明の縦型電解洗浄装置1に用いられる電極取替治具10は、前述したように、ロール2aの曲面を避ける形状を有する。より具体的に、例えば、電極取替治具10は、ロール2a曲面から離隔しつつロール2a曲面との接触を避けることが可能な凸部を有する。また、電極取替治具10は、吊り上げ装置5と連結可能に設計される。特に限定されないが、例えば、電極取替治具10は、吊り上げ装置5に取り付けられたワイヤ6を取り付けることが可能なワイヤ取付部を有していてもよい。
また、電極取替治具10は、電極4と連結可能に設計される。特に限定されないが、例えば、電極取替治具10は、ワイヤ等を介して電極4と連結することが可能な電極連結部を有していてもよい。
電極取替治具10がロール2a曲面を避ける形状を有するため、吊り上げ装置5による、ロール2aの直下に位置する電極4aの吊り上げにおいて、ロール2aを取り外すことを必要とせず、且つロール2a表面の電極4aとの接触によるキズの発生を防止することができる。
ここで、電極取替治具10の形状について、図5、図6を参照しながら更に説明する。図5は、本発明の縦型電解洗浄装置1で用いる電極取替治具10を説明するための図である。図6は、本発明の縦型電解洗浄装置1で用いる他の電極取替治具11、12、13を説明するための図である。
図5に示すように、電極取替治具10は、ロール2a曲面を避ける形状を有する。電極取替治具10は、吊り上げ装置5による電極4aの取り替えの際に、ワイヤ6等とロール2aとの接触を回避できる形状、すなわちロール2a曲面から離隔しつつ吊り具接点と電極接点とを接続することが可能な凸部を有する形状、を有していれば特に限定されないが、ロール2aの断面形状が円形となるため、上記のロール2a曲面を避ける形状は円弧状の形状とすることができる。
ロール2a曲面を避ける形状が円弧状の形状である場合、電極4aの取り替えの際に、電極取替治具10とロール2aとの接触をより確実に回避するために、電極取替治具10のロール2a曲面を避ける形状の曲率半径Rは、ロール2aの曲率半径rよりも大きいこと(R>r)が好ましい。
また、電極取替治具10の上記のロール2a曲面を避ける形状としては、上記の円弧状の形状の他にも、ロール2a曲面に沿った形状、湾曲形状、屈曲形状、コの字型形状等を適宜選択することができる。
具体的に、例えば、図6に示すように、電極取替治具10の上記のロール2a曲面を避ける形状としては、特定の円弧状の形状(円弧の両端部間の直線距離h、該直線とこの直線から円弧の凸部最遠部までの距離d)を有する電極取替治具11(図6(a)参照)、コの字型形状を有する電極取替治具12(図6(b)参照)、くの字型形状を有する電極取替治具13(図6(c)参照)等にすることもできる。
図6(a)に示すような特定の円弧状の形状を有する電極取替治具11としては、ロール2aとの接触をより確実に回避するために、上記dをロール2aの曲率半径より大きくし、上記hをロール2aの曲率半径の2倍よりも長くすることが好ましい。
なお、ロール2aの側面側を垂直な方向から見たときの電極取替治具10の形状は特に限定されない。例えば、各々がロール2aの曲面に沿う凸部を有する複数の棒状部材を、ロール2aの軸方向に平行な棒状部材で橋渡しして連結する形状であってよい。また、ロール2aの側面を覆うような板状であってもよい。軽量化の観点からは前者の複数の棒状部材を連結した形状が好ましい。
また、図4等に示すように、縦型電解洗浄装置1は、複数の電極4(4a、4b)を有していてもよく、これらの電極4は同一の形状を有している必要はない。このとき、縦型電解洗浄装置1は、複数の電極夫々に対応した複数の電極取替治具10を有していてもよい。
<電極取替方法>
次に、本発明の縦型電解洗浄装置1による電極取替方法の流れを説明する。図7は、本発明の縦型電解洗浄装置1による電極取替方法の流れを説明するための図である。図3と同様に、図7では、金属帯Xは電極取替前に予め取り外されている。
(1)まず、図7(a)、(b)に示すように、電極4bを取り外した後に、吊り上げ装置5のワイヤ6に電極取替治具10を取り付ける。そして、ロール2aを取り外すことなく、電極取替治具10を、ロール2a下方に位置する電極4aと連結させる。
(2)次に、図7(c)に示すように、電極取替治具10を吊り上げ装置5により水平移動させることで、電極4aも水平移動させる。
(3)次に、図7(d)に示すように、吊り上げ装置5により電極4aを吊り上げる。
(4)次に、図7(e)に示すように、吊り上げ装置5により新たな電極4aをタンク3内に吊り下げる。
(5)最後に、図7(f)に示すように、電極取替治具10を吊り上げ装置5により水平移動させることで、電極4aを水平移動させ、所定の位置(ロール2aの直下位置)に設置する。
なお、電極取替治具10及びワイヤ6は、電極4の取り替え前から吊り上げ装置5に予め取り付けられていてもよいし、電極4の取り替え時に吊り上げ装置5に取り付けられてからタンク3内に降下させられてもよい。
また、上記において、ロール2a直下には位置しない電極4bの取り外し及び取り付けの方法については特に限定されず、電極4aと同様に吊り上げ装置5によって吊り上げたり吊り下げたりすることにより行ってよい。
このように、取り替えが必要となった電極4aを縦型電解洗浄装置1から取り外すとき、吊り具接点と電極接点とを結ぶ直線がロール2aと接触しない距離まで電極取替治具10を水平移動させてから、電極4aをロール2aと接触させずに電極4aを上方向に移動させることができる。
同様に、新たな電極4aを装置1に取り付けるときには、電極取替治具10に電極4aを取り付けた後、電極4を下降させ、ロール2aに接触しない範囲でロール2a側へ水平移動させて、電極4aを所望の位置(ロール2a下側の位置)へ移動させることができる。
以上説明したように、本発明の縦型電解洗浄装置1では、ロール2aの曲面に沿った形状を有する電極取替治具10を用いることで、電極4aの吊り上げ時(取り外し時)及び吊り下げ時(取り付け時)のいずれにおいても、ロール2aと電極取替治具10及び電極4aとの接触を防止することができる。
また、縦型電解洗浄装置1のロール2aの取り外し工程、取り付け工程を必要とせずに、タンク3内の電極4を取り替えることができるため、上記の取り外しや取り付けの際に懸念されるロール2a表面にキズが付くことや金属帯Xへのキズ転写を防止することができる。
また、本発明によれば、ロール2aの表面にキズを付けずに、ロール2aの取り替えも伴わずに電極4の取り替えを可能とするため、作業時間の短縮を実現することができる。また、電極取替治具10を用いることによるスペースの増加は不要であり、更には装置自体を安価に製作することが可能である。
本発明の縦型電解洗浄装置1は種々の装置に適用でき、電極の取り替え作業効率を向上させることができるCAL(Continuous Annealing Line)、CGL(Continuous Galvanizing Line)、ティン・フリー・スチールライン(TFS)、電気錫めっきライン(ETL)等で好適に用いられる。
また、縦型電解洗浄装置1とこの縦型電解洗浄装置に用いられる電極取替治具10について説明したが、前述したように、これに限られず、溶液タンク中の電極とその上方に設置されたロールとにより金属帯を処理する装置であれば、縦型電解めっき装置等の縦型金属帯処理装置にも、本発明を適用することができる。
この縦型金属帯処理装置は、金属帯を浸漬する溶液を貯蔵するタンクと、タンクの上方に設けられ、金属帯を上下方向に通板するためのロールと、ロールの下方に設けられ、タンク内に設けられ、金属帯を電解処理する電極と、ロール曲面を避ける形状を有し、電極と連結可能な電極取替治具と、ロールの上方に設けられ、水平移動および上記電極取替治具との連結が可能な吊り上げ装置とを備える。ロール、タンク、電極、電極取替治具、吊り上げ装置は、前述した縦型電解洗浄装置1のロール2a、2b、タンク3、電極4a、4b、電極取替治具10、吊り上げ装置5と同様の構成および機能を有していてよい。この縦型金属帯処理装置によれば、電極の取替の際、ロールを取り外すことなく電極を取り替えることができる。
1、100 縦型電解洗浄装置
2a、2b ロール
3 タンク
4 電極
5 吊り上げ装置
6 ワイヤ
10、11、12、13 電極取替治具
X 金属帯

Claims (9)

  1. 金属帯を浸漬する溶液を貯蔵するタンクと、
    前記タンクの上方に設けられ、金属帯を上下方向に通板するためのロールと、
    前記タンク内に設けられ、前記金属帯を電解処理する電極と、
    前記電極と連結可能であって、前記電極の取り替えの際に、前記ロールの曲面から隔離しつつ前記電極と連結することが可能な、前記ロールの曲面に沿う凸部を有する形状を有する電極取替治具と、
    前記ロールの上方に設けられ、水平移動および前記電極取替治具との連結が可能な吊り上げ装置と、
    を備える縦型金属帯処理装置。
  2. 請求項1記載の縦型金属帯処理装置において、
    前記タンクは前記金属帯を洗浄する電解液を貯蔵するタンクである縦型金属帯処理装置。
  3. 請求項1又は2記載の縦型金属帯処理装置において、
    前記ロールの曲面との接触を避ける形状は円弧状の形状である縦型金属帯処理装置。
  4. 請求項3記載の縦型金属帯処理装置において、
    前記ロールの曲面との接触を避ける形状の曲率半径は、前記ロールの曲率半径よりも大きい縦型金属帯処理装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の縦型金属帯処理装置において、
    前記タンク内に複数の電極を有し、
    前記複数の電極夫々に対応した複数の前記電極取替治具を備える縦型金属帯処理装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の電極取替治具を用いた縦型金属帯処理装置の電極取替方法であって、
    前記ロールを取り外すことなく前記電極を取り替える縦型金属帯処理装置の電極取替方法。
  7. 請求項1から5のいずれか一項に記載の電極取替治具を用いた縦型金属帯処理装置の電極取替方法であって、
    予め設置された前記電極取替治具を前記吊り上げ装置で水平移動させることで前記電極を水平移動させ、その後前記電極を吊り上げる縦型金属帯処理装置の電極取替方法。
  8. 金属帯を浸漬する溶液を貯蔵するタンクと、
    前記タンクの上方に設けられ、金属帯を上下方向に通板するためのロールと、
    前記タンク内に設けられ、前記金属帯を電解処理する電極と、
    前記ロールの上方に設けられ、水平移動が可能であると共に前記電極を吊り上げ可能な吊り上げ装置と、を備える縦型金属帯処理装置に用いられる電極取替治具であって、
    前記電極および前記吊り上げ装置と連結可能であって、前記電極の取り替えの際に、前記ロールの曲面から隔離しつつ前記電極および前記吊り上げ装置連結することが可能な、前記ロールの曲面に沿う凸部を有する形状を有する電極取替治具。
  9. 請求項8記載の電極取替冶具において、
    前記タンクは金属帯を洗浄する電解液を貯蔵するタンクである電極取替冶具。
JP2019080681A 2019-04-22 2019-04-22 縦型金属帯処理装置、縦型金属帯処理装置の電極取替方法、および電極取替冶具 Active JP7020452B2 (ja)

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