この種のバンドにおいては、バンド駒の凸部を隣接する他のバンド駒の凹部内に配置させた状態で、凸部の両側面とこれに対応する凹部内の両側面との間に弾性材料を配置させ、連結ピンによって連結されたバンド駒同士の回転角度を弾性部材の弾性力によって任意の角度で保持するように構成されている。
(第1実施形態)
以下、図1~図8を参照して、この発明を腕時計に適用した第1実施形態について説明する。
この腕時計は、図1および図2に示すように、腕時計ケース1とバンド2とを備えている。バンド2は、図3~図5に示すように、複数のバンド駒3を備え、これら複数のバンド駒3を一対の緩衝筒4と連結部材である連結ピン5とで順次連結した構造になっている。
複数のバンド駒3それぞれは、図3~図5に示すように、サファイア、ガラス、セラミックなどの硬い脆性材料で形成されている。このバンド駒3は、一端部に凸部6が設けられ、他端部に凸部6とほぼ対応する大きさの凹部7が設けられている。凸部6は、バンド駒3の一端部の中間部に設けられている。
この凸部6は、図3~図5に示すように、バンド駒3の連結方向であるバンド2の長手方向と直交する幅方向の長さが、バンド駒3の連結方向と直交する幅方向の長さのほぼ半分程度の長さで形成されている。また、この凸部6は、バンド駒3の連結方向に突出する突出長さが、バンド駒3の連結方向の長さのほぼ半分程度の長さで形成されている。
バンド駒3の凹部7は、図3~図5に示すように、凸部6と反対側に位置するバンド駒3の他端部の中間部に設けられている。この凹部7は、バンド駒3の連結方向であるバンド2の長手方向と直交する幅方向の長さが、凸部6のバンド駒3の連結方向と直交する幅方向の長さよりも少し長く形成されている。また、この凹部7は、バンド駒3の連結方向の切欠き長さが、凸部6のバンド駒3の連結方向の突出長さよりも少し長く形成されている。
これにより、バンド駒3は、図3~図5に示すように、凸部6が隣接する他のバンド駒3の凹部7に配置された際に、凸部6の両側面とこれに対向する凹部7内の両側面との間、および凸部6の先端面とこれに対応する凹部7内の内端面との間にそれぞれ僅かな隙間が設けられるように構成されている。
この場合、凸部6には、図4に示すように、第1駒連結孔8がバンド駒3の連結方向であるバンド2の長手方向と直交する幅方向に貫通して設けられている。また、凹部7の両側部7aには、第2駒連結孔9がバンド駒3の連結方向と直交する幅方向にそれぞれ貫通して設けられている。
凸部6の第1駒連結孔8と凹部7の両側部7aの第2駒連結孔9とは、図4に示すように、バンド駒3の凸部6が隣接する他のバンド駒3の凹部7に配置された際に、同一軸上に対応するように設けられている。また、凸部6の第1駒連結孔8と凹部7の両側部7aの第2駒連結孔9とは、それぞれ内径が異なっている。すなわち、凸部6の第1駒連結孔8は、その内径が凹部7の両側部7aの第2駒連結孔9の内径よりも小さく形成されている。
一方、一対の緩衝筒4は、図4および図5に示すように、シリコーンゴムなどの弾力性を有する軟質の合成樹脂によってチューブ状に形成されている。これら一対の緩衝筒4は、バンド駒3の凹部7の両側部7aにおいて、第1、第2駒連結孔8、9内にそれぞれ配置されるように構成されている。すなわち、この緩衝筒4は、凸部6の第1駒連結孔8に挿入する小径筒部4aと、凹部7の両側部7aの第2駒連結孔9に挿入する大径筒部4bと、小径筒部4aと大径筒部4bとの境界部に設けられた段差部4cと、を備えている。
この場合、小径筒部4aは、図4に示すように、その軸方向の長さが緩衝筒4の内径よりも少し短く、かつ凸部6の両側面とこれに対向する凹部7内の両側面との間の隙間よりも十分に長く形成されている。また、大径筒部4bは、その軸方向の長さがバンド駒3の凹部7の両側部7aに設けられた第2駒連結孔9の軸方向の長さよりも長く形成されている。
これにより、緩衝筒4は、図4に示すように、大径筒部4bを凹部7の両側部7aの第2駒連結孔9に挿入させた際に、大径筒部4bの内端部が凹部7内に突出して、小径筒部4aを他のバンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8に挿入させると共に、段差部4cを他のバンド駒3の凸部6の側面に押し当て、この状態で大径筒部4bの外端部が凹部7の両側部7aの外部側に突出するように構成されている。
このため、この緩衝筒4は、図4に示すように、大径筒部4bの内端部が凹部7内に突出して、段差部4cを他のバンド駒3の凸部6の側面に押し当てた際に、バンド駒3の凸部6と他のバンド駒3の凹部7との間に隙間を設けた状態で、バンド駒3の凸部6と他のバンド駒3における凹部7の両側部7aとを仮固定するように構成されている。
連結ピン5は、図4および図5に示すように、金属製の棒状部材であり、一対の緩衝筒4内に挿入されて、バンド駒3の凸部6とこの凸部6が配置された他のバンド駒3の凹部7の両側部7aとを回転可能な状態で連結するように構成されている。すなわち、この連結ピン5は、その外径が緩衝筒4の内径とほぼ同じ大きさで、軸方向の長さがバンド駒3の凹部7の両側部7aにおける外端面間の長さよりも少し長く形成されている。
これにより、連結ピン5は、図4および図5に示すように、一対の緩衝筒4がバンド駒3の第1駒連結孔8と他のバンド駒3の第2駒連結孔9とに挿入された状態で、一対の緩衝筒4内に挿入された際に、連結ピン5の両端部が一対の緩衝筒4の両端部内に配置されて、バンド駒3の凸部6と他のバンド駒3の凹部7の両側部7aとに接触することなく、バンド駒3の凸部6とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7の両側部7aとを回転可能な状態で連結するように構成されている。
ところで、このバンド駒3の両側部には、図5および図6に示すように、一対のバンド保護部材10がねじ部材11によって取り付けられている。この場合、バンド駒3には、ねじ部材11が挿入する取付孔14が凸部6と凹部7との間に位置した状態で、バンド駒3の連結方向と直交する幅方向に貫通して設けられている。一対のバンド保護部材10は、カーボン樹脂などの軽くて剛性の高い材料によってバンド駒3の両側の端面と同じ形状で形成されている。
これら一対のバンド保護部材10には、図6に示すように、それぞれ座ぐり孔10aがバンド駒3の取付孔14と同一軸上に対応して設けられている。また、これら一対のバンド保護部材10の各対向面には、図4に示すように、バンド駒3の凹部7の両側部7aから突出した一対の緩衝筒4の各端部が挿入する係止穴10bがそれぞれ貫通することなく凹部形状に設けられている。
ねじ部材11は、図6に示すように、雌ねじ部12と雄ねじ部13とを備えている。雌ねじ部12は、頭部12aと軸部12bとこの軸部12bの端部に設けられたねじ穴12cとを備えている。この雌ねじ部12は、頭部12aが一方のバンド保護部材10の座ぐり孔10aに挿入されて配置された状態で、軸部12bがバンド駒3の取付孔14に挿入されるように構成されている。
雄ねじ部13は、図6に示すように、頭部13aとねじ部13bとを備えている。この雄ねじ部13は、頭部13aが他方のバンド保護部材10の座ぐり孔10aに挿入されて配置された状態で、ねじ部13bがバンド駒3の取付孔14に挿入されて、雌ねじ部12の軸部12bの端部に設けられたねじ穴12cに螺合するように構成されている。
この場合、バンド駒3の取付孔14は、図6に示すように、その内径が雌ねじ部12の軸部12bの外径よりも大きく形成されている。また、バンド保護部材10の座ぐり孔10aは、雌ねじ部12の頭部12aと雄ねじ部13の頭部13aとが配置される大径部と、雌ねじ部12の軸部12bと雄ねじ部13のねじ部13bとが挿入する小径部と、を備えている。この座ぐり孔10aの小径部は、その内径がバンド駒3の取付孔14の内径よりも小さく形成されている。
これにより、ねじ部材11は、図6に示すように、雌ねじ部12の軸部12bが一方のバンド保護部材10の座ぐり孔10aからバンド駒3の取付孔14に挿入されて、雌ねじ部12の頭部12aがバンド保護部材10の座ぐり孔10aに配置された際に、バンド駒3の取付孔14に雌ねじ部12の軸部12bが接触しないように構成されている。
また、このねじ部材11は、図6に示すように、雌ねじ部12の頭部12aがバンド保護部材10の座ぐり孔10aに配置された状態で、雄ねじ部13のねじ部13bが、他方のバンド保護部材10の座ぐり孔10aからバンド駒3の取付孔14に挿入されて、雌ねじ部12の軸部12bのねじ穴12cに螺合した際に、バンド駒3の取付孔14に雄ねじ部13のねじ部13bが接触しないように構成されている。
これにより、ねじ部材11は、図6に示すように、雄ねじ部13のねじ部13bを雌ねじ部12の軸部12bのねじ穴12cに螺合させて、雌ねじ部12と雄ねじ部13とを締め付けると、雌ねじ部12の頭部12aが一方のバンド保護部材10の座ぐり孔10aに配置され、雄ねじ部13の頭部13aが他方のバンド保護部材10の座ぐり孔10aに配置されて、一対のバンド保護部材10をバンド駒3の両側面に押し当てるように構成されている。
この場合、一対のバンド保護部材10は、図4および図6に示すように、バンド駒3の両側部に配置された際に、バンド駒3の凹部7の両側部7aから突出した一対の緩衝筒4の各端部が各係止穴10bに挿入されることにより、ねじ部材11を中心に一対のバンド保護部材10が回転しないように構成されている。また、ねじ部材11は、雌ねじ部12の軸部12bがバンド駒3の取付孔14に挿入された際に、バンド駒3に接触しないように構成されている。
一方、バンド2は、図1および図2に示すように、腕時計ケース1の12時側と6時側との各側部にそれぞれ設けられたバンド取付部15に取り付けられている。この場合、腕時計ケース1の2時側、4時側、8時側、および10時側の4箇所の側には、スイッチ部16がそれぞれ設けられている。
この腕時計ケース1は、図8に示すように、サファイア、ガラス、セラミックなどの硬い脆性材料のケース本体17と、このケース本体17の1時側、5時側、7時側、および11時側の4箇所に位置する上面および側面に配置された複数の第1ケース保護部材18と、ケース本体17の3時側と9時側の各側部に配置された一対の第2ケース保護部材19と、を備えている。
ケース本体17の上部開口部には、図1、図2および図8に示すように、時計ガラス20が取り付けられている。このケース本体17の下部には、裏蓋21が取り付けられている。また、このケース本体17の各バンド取付部15には、バンド2の端部に位置するバンド駒3の凸部6が配置される凹部22が設けられている。この凹部22の両側部22aには、図7に示すように、それぞれケース連結孔23が凹部22内に配置されたバンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8と同一軸上に対応して設けられている。
このケース連結孔23は、図7に示すように、その内径がバンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8の内径よりも大きく形成される。これにより、バンド取付部15のケース連結孔23は、その内部に緩衝筒4の大径筒部4bが挿入されて配置されるように構成されている。この場合にも、緩衝筒4の大径筒部4bは、その軸方向の長さがバンド取付部15の凹部22の両側部22aに設けられたケース連結孔23の軸方向の長さよりも長く形成されている。
すなわち、緩衝筒4は、図7に示すように、大径筒部4bをバンド取付部15の凹部22における両側部22aのケース連結孔23に挿入させた際に、大径筒部4bの内端部が凹部22内に突出して、小径筒部4aをバンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8に挿入させると共に、段差部4cをバンド駒3の凸部6の側面に押し当て、この状態で大径筒部4bの外端部がバンド取付部15の凹部22における両側部22aの外部側に突出するように構成されている。
これにより、この緩衝筒4は、図7に示すように、大径筒部4bの内端部が凹部22内に突出して、段差部4cをバンド駒3の凸部6の側面に押し当てた際に、バンド駒3の凸部6とバンド取付部15の凹部22との間に隙間を設けた状態で、バンド駒3の凸部6とバンド取付部15における凹部22の両側部22aとを仮固定するように構成されている。
また、この緩衝筒4は、図7および図8に示すように、連結ピン5が挿入されることにより、バンド駒3の凸部6とバンド取付部15の凹部22の両側部22aとを回転可能な状態で連結するように構成されている。すなわち、連結ピン5は、バンド駒3と同様、その外径が緩衝筒4の内径とほぼ同じ大きさで、軸方向の長さがバンド取付部15の凹部22の両側部22aにおける外端面の長さよりも少し長く形成されている。
これにより、連結ピン5は、図7および図8に示すように、一対の緩衝筒4がバンド取付部15のケース連結孔23とバンド駒3の第1駒連結孔8とに挿入された状態で、一対の緩衝筒4内に挿入された際に、連結ピン5の両端部が一対の緩衝筒4の両端部内に配置されるように構成されている。
また、この連結ピン5は、図7および図8に示すように、その両端部が一対の緩衝筒4の両端部内に配置された際に、バンド取付部15の凹部22の両側部22aとバンド駒3の凸部6とに接触することなく、バンド取付部15の凹部22の両側部22aにバンド駒3の凸部6を回転可能な状態で連結するように構成されている。
一方、第1、第2ケース保護部材18、19は、図1、図2および図8に示すように、バンド保護部材10と同様、カーボン樹脂などの軽くて剛性の高い材料で形成されている。一対の第2ケース保護部材19は、ケース本体17の12時側に位置するバンド取付部15の一側部からケース本体17の6時側に位置するバンド取付部15の一側部に亘って、ケース本体17の3時側と9時側との両側にそれぞれ配置されるように構成されている。
この場合、3時側に位置する第2ケース保護部材19は、図8に示すように、ケース本体17の3時位置するビス24(図2参照)によってケース本体17の3時側の側部に取り付けられている。この3時側の第2ケース保護部材19の2時側と4時側とには、貫通孔(図示せず)がスイッチ部16にそれぞれ対して設けられている。
同様に、9時側に位置する第2ケース保護部材19は、図8に示すように、ケース本体17の9時位置するビス24(図2参照)によってケース本体17の9時側の側部に取り付けられている。この9時側の第2ケース保護部材19の8時側と10時側とには、貫通孔(図示せず)がスイッチ部16にそれぞれ対して設けられている。
また、これら一対の第2ケース保護部材19には、図7および図8に示すように、バンド取付部15の両側部から突出した一対の緩衝筒4の各端部が挿入する係止穴25がそれぞれ設けられている。これら係止穴25は、緩衝筒4の大径筒部4bの端部が挿入されていることにより、バンド取付部15の側部に第2ケース保護部材19がビス24によって取り付けられた状態で、ビス24を中心に第2ケース保護部材19が回転しないように構成されている。
次に、このような腕時計におけるバンド2の作用について説明する。
このバンド2を組み立てる場合には、まず、バンド駒3の凸部6を他のバンド駒3の凹部7に配置し、凸部6の第1駒連結孔8と凹部7の両側部7aの各第2駒連結孔9とを同一軸上に対応させる。この状態で、凹部7の両側部7aの各第2駒連結孔9それぞれに緩衝筒4を挿入させる。
このときには、緩衝筒4の大径筒部4bの内端部を凹部7の両側部7aの第2駒連結孔9から凹部7内に突出させる。すると、緩衝筒4の小径筒部4aが凸部6の第1駒連結孔8に挿入されて、緩衝筒4の段差部4cが凸部6の側面に押し当てられる。このときには、緩衝筒4の大径筒部4bが凹部7の両側部7aの第2駒連結孔9内に嵌め込まれて、大径筒部4bの外端部が凹部7の両側部7aから外部に突出する。
この状態では、凸部6の両側面とこれに対向する凹部7内の両側面との間に、緩衝筒4の段差部4cによって僅かな隙間が設けられると共に、凸部6の先端面とこれに対応する凹部7内の内端面との間にも僅かな隙間が設けられる。このため、凸部6と凹部7とが接触することなく、凸部6と凹部7の両側部7aとが緩衝筒4によって仮固定される。
そして、一対の緩衝筒4内に連結ピン5を挿入させて、連結ピン5の両端部を一対の緩衝筒4の各大径筒部4bの端部内に配置させる。この状態では、金属製の連結ピン5が凸部6と凹部7の両側部7aとに接触することがなく配置される。これにより、バンド駒3の凸部6とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7の両側部7aとが連結ピン5によって回転可能な状態で連結されることにより、バンド駒3とこれに隣接する他のバンド駒3とが連結される。このようにして、複数のバンド駒3を順次連結する。
そして、複数のバンド駒3の各両側に一対のバンド保護部材10をそれぞれ配置させてねじ部材11によって取り付ける。このときには、バンド保護部材10の対向面に設けられた係止穴10bに凹部7の両側部7aから突出した緩衝筒4の外端部を挿入させて、バンド保護部材10の座ぐり孔10aをバンド駒3の取付孔14に同一軸上に対応させる。
この状態で、ねじ部材11の雌ねじ部12の軸部12bを一方のバンド保護部材10の座ぐり孔10aからバンド駒3の取付孔14に挿入させる。そして、雄ねじ部13のねじ部13bを他方のバンド保護部材10の座ぐり孔10aからバンド駒3の取付孔14に挿入させて、雌ねじ部12の軸部12bの端部に設けられたねじ穴12cに螺合させ、この状態で雌ねじ部12と雄ねじ部13とを締め付ける。
すると、雌ねじ部12の頭部12aと雄ねじ部13の頭部13aとが一対のバンド保護部材10の各座ぐり孔10a内に配置されて、一対のバンド保護部材10がバンド駒3の両側に押し付けられて固定される。この状態では、バンド保護部材10の係止穴10bに緩衝筒4の外端部が挿入されているので、ねじ部材11を中心にバンド保護部材10が回転することがない。これにより、バンド2が組み立てられる。
このバンド2を腕時計ケース1に取り付ける場合には、まず、ケース本体17のバンド取付部15の凹部22にバンド2の一端部に位置するバンド駒3の凸部6を配置する。このときには、バンド駒3の凸部6に設けられた第1駒連結孔8とバンド取付部15の凹部22の両側部22aに設けられたケース連結孔23とを同一軸上に対応させる。
この状態で、バンド取付部15の凹部22の両側部22aに設けられた各ケース連結孔23それぞれに緩衝筒4を挿入させる。このときには、緩衝筒4の大径筒部4bの内端部をバンド取付部15の凹部22の両側部22aにおけるケース連結孔23からバンド取付部15の凹部22内に突出させる。
すると、緩衝筒4の小径筒部4aがバンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8に挿入されて、緩衝筒4の段差部4cが凸部6の側面に押し当てられる。このときには、緩衝筒4の大径筒部4bがバンド取付部15の凹部22の両側部22aのケース連結孔23内に嵌め込まれて、大径筒部4bの外端部が凹部22の両側部22aから外部に突出する。
この状態では、バンド駒3の凸部6の両側面とこれに対向するバンド取付部15の凹部22内の両側面とが緩衝筒4の段差部4cによって隙間を持って非接触状態で配置されると共に、凸部6の先端面とこれに対応する凹部22内の内端面との間に僅かな隙間が設けられる。このため、凸部6と凹部22とが接触することがなく、バンド駒3の凸部6とバンド取付部15の凹部22の両側部22aとが緩衝筒4によって仮固定される。
この状態で、一対の緩衝筒4内に連結ピン5を挿入させて、連結ピン5の両端部を一対の緩衝筒4の各大径筒部4bの端部内に配置させる。この状態では、金属製の連結ピン5がバンド駒3の凸部6とバンド取付部15の凹部22の両側部22aとに接触することがなく配置される。これにより、バンド駒3の凸部6とバンド取付部15の凹部22の両側部22aとが連結ピン5によって回転可能に連結されることにより、バンド駒3がケース本体17のバンド取付部15に回転可能な状態で連結される。
そして、ケース本体17の3時側と9時側との各側部に一対の第2ケース保護部材19をそれぞれ配置してビス24によって取り付ける。このときには、一対の第2ケース保護部材19に設けられた各係止穴25にバンド取付部15の両側部から突出した一対の緩衝筒4の各端部をそれぞれ挿入させて、一対の第2ケース保護部材19をバンド取付部15の両側に配置する。
この状態で、一対の第2ケース保護部材19をビス24によってケース本体17の3時側と9時側とに取り付ける。このときには、第2ケース保護部材19の係止穴25に緩衝筒4の端部が挿入されていることにより、バンド取付部15の側部に第2ケース保護部材19がビス24によって取り付けられた状態で、ビス24を中心に第2ケース保護部材19が回転することがない。
このように組み立てられた腕時計のバンド2では、バンド駒3がサファイア、ガラス、セラミックなどの硬い脆性材料で形成されてことにより、カラー化が可能になるため、装飾性および色彩性が高く、かつバンド保護部材10を除く箇所のバンド駒3が露出していることにより、デザイン性に優れ、商品価値の高いものが得られる。
また、この腕時計のバンド2では、バンド駒3がサファイア、ガラス、セラミックなどの硬い脆性材料で形成されていても、バンド駒3の凸部6とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7とが緩衝筒4の段差部4cによって僅かな隙間を持って非接触状態で配置されていることにより、落下などによる衝撃を受けた際に、バンド駒3の凸部6とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7とが相互に当接することがない。このため、衝撃によってバンド駒3の凸部6とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7との破損を防ぐことができる。
この場合、バンド駒3の凸部6とこれに隣接するバンド駒3の凹部7とを連結する金属製の連結ピン5は、バンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8と隣接する他のバンド駒3における凹部7の両側部7aの第2駒連結孔9とに挿入された緩衝筒4内に挿入されて、バンド駒3の凸部6とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7とに接触することなく配置されているので、バンド2が落下などによる衝撃を受けた際に、バンド駒3の凸部6とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7の両側部7aとが連結ピン5によって破損することがない。
また、バンド駒3の側部には、カーボン樹脂などの軽くて剛性の高い材料のバンド保護部材10が取り付けられているので、バンド駒3の側部が落下などによる衝撃を受けても、その衝撃をバンド保護部材10で受け止めることができるので、バンド駒3の側部の縁部が割れたり欠けたりすることがなく、バンド保護部材10によってバンド駒3の側部を確実にかつ良好に保護することができる。また、バンド2の長手方向においてもバンド保護部材10とバンド保護部材10とが接触することでバンド駒3とバンド駒3とが接触することなく破損することがない。
一方、バンド2が取り付けられた腕時計ケース1では、ケース本体17およびバンド取付部15がサファイア、ガラス、セラミックなどの硬い脆性材料で形成されていても、バンド駒3の凸部6とバンド取付部15の凹部22とが緩衝筒4の段差部4cによって僅かな隙間を持って非接触状態で配置されていることにより、落下などによる衝撃を受けた際に、バンド駒3の凸部6とバンド取付部15の凹部22とが相互に当接することがない。このため、衝撃によるバンド駒3の凸部6とバンド取付部15の凹部22との破損を防ぐことができる。
この場合、バンド駒3の凸部6とバンド取付部15の凹部22とを連結する金属製の連結ピン5は、バンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8とバンド取付部15における凹部22の両側部22aのケース連結孔23とに挿入された緩衝筒4内に挿入されて、バンド駒3の凸部6とバンド取付部15の凹部22とに接触することなく配置されている。このため、バンド2が落下などによる衝撃を受けた際に、バンド駒3の凸部6とバンド取付部15の凹部22の両側部22aとが連結ピン5によって破損することがない。
また、バンド取付部15の側部には、カーボン樹脂などの軽くて剛性の高い材料の第2ケース保護部材19が取り付けられているので、バンド取付部15の側部が落下などによる衝撃を受けても、その衝撃を第2ケース保護部材19で受け止めることができる。このため、バンド取付部15の縁部が割れたり欠けたりすることがなく、第2ケース保護部材19によってバンド取付部15の側部を確実にかつ良好に保護することができる。
この場合、ケース本体17は、3時側と9時側とに第2ケース保護部材19が配置されているので、ケース本体17が側方から衝撃を受けた際にも、その衝撃を第2ケース保護部材19で受け止めることができる。このため、ケース本体17の側部が割れたり欠けたりすることがなく、第2ケース保護部材19でケース本体17の側部を確実にかつ良好に保護することができる。
このように、この腕時計のバンド2によれば、一端部に凸部6が設けられ、他端部に凸部6と対応する大きさの凹部7が設けられた脆性材料の複数のバンド駒3と、これらのバンド駒3の凸部6に設けられた第1駒連結孔8と凸部6が配置される他のバンド駒3の凹部7の両側部7aに設けられた第2駒連結孔9とに挿入されて、バンド駒3の凸部6と他のバンド駒3の凹部7とを非接触状態で固定する緩衝筒4と、この緩衝筒4内に挿入されてバンド駒3と他のバンド駒3とを連結する連結ピン5と、を備えていることにより、バンド駒3を脆性材料で形成しても、衝撃によるバンド駒3の破損を防ぐことができる。
すなわち、この腕時計のバンド2では、緩衝筒4によってバンド駒3の凸部6と他のバンド駒3の凹部7とが接触することなく配置されているので、バンド駒3を脆性材料で形成しても、バンド駒3が落下などの衝撃を受けた際に、その衝撃によってバンド駒3の凸部6と他のバンド駒3の凹部7との相互の当接による破損を確実にかつ良好に防ぐことができる。
また、この腕時計のバンド2では、連結ピン5が緩衝筒4内に挿入されてバンド駒3の凸部6と他のバンド駒3の凹部7の両側部7aとを連結しているので、バンド駒3を脆性材料で形成しても、バンド駒3が落下などの衝撃を受けた際に、その衝撃によって連結ピン5がバンド駒3の凸部6と他のバンド駒3の凹部7の両側部7aとに当接することがないため、連結ピン5によるバンド駒3の凸部6と他のバンド駒3の凹部7の両側部7aとの破損を確実にかつ良好に防ぐことができる。
この場合、この腕時計のバンド2では、バンド駒3の第1駒連結孔8の内径と他のバンド駒3の第2駒連結孔9の内径とが異なり、緩衝筒4には、第1駒連結孔8と第2駒連結孔9との境界部に凸部6と凹部7との接触を防ぐための段差部4cが設けられていることにより、緩衝筒4が凸部6の第1駒連結孔8と凹部7の両側部7aの第2駒連結孔9とに挿入された際に、緩衝筒4の段差部4cによって凸部6と凹部7との間に僅かな隙間を確実に設けることができる。
すなわち、この腕時計のバンド2では、バンド駒3の第1駒連結孔8の内径が他のバンド駒3の第2駒連結孔9の内径よりも小さく形成され、緩衝筒4が、第1駒連結孔8に挿入する小径筒部4aと、第2駒連結孔9に挿入する大径筒部4bと、小径筒部4aと大径筒部4bとの境界部に設けられた段差部4cと、を備えていることにより、緩衝筒4の大径筒部4bを第2駒連結孔9に挿入させて、緩衝筒4の小径筒部4aを第1駒連結孔8に挿入させると、緩衝筒4の段差部4cをバンド駒3の凸部6の側部に確実に押し当てることができる。
このため、この腕時計のバンド2では、緩衝筒4の段差部4cによって凸部6と凹部7との間に僅かな隙間を確実に設けることができるので、バンド駒3が落下などの衝撃を受けた際に、その衝撃によってバンド駒3の凸部6と他のバンド駒3の凹部7の両側部7aとが相互に当接することがないため、衝撃によるバンド駒3の凸部6と他のバンド駒3の凹部7の両側部7aとの破損を確実にかつ良好に防ぐことができる。
また、この腕時計のバンド2では、バンド駒3の両側部に一対のバンド保護部材10が取り付けられていることにより、バンド駒3が落下などの衝撃を側方から受けた際に、その衝撃を一対のバンド保護部材10によって受け止めることができるので、バンド駒3の両側部の割れや欠けを確実にかつ良好に防ぐことができる。
この場合、一対のバンド保護部材10は、ねじ部材11が挿入する座ぐり孔10aがそれぞれ設けられ、一方の座ぐり孔10aを通してねじ部材11の雌ねじ部12がバンド駒3に設けられた取付孔14に挿入され、他方の座ぐり孔10aを通してねじ部材11の雄ねじ部13がバンド駒3の取付孔14に挿入されて雌ねじ部12の軸部12bのねじ穴12cに螺合することにより、バンド駒3の両側にバンド保護部材10を確実にかつ良好に取り付けることができる。
すなわち、バンド保護部材10の座ぐり孔10aは、雌ねじ部12の頭部12aと雄ねじ部13の頭部13aとが配置される大径部と、雌ねじ部12の軸部12bと雄ねじ部13のねじ部13bとが挿入する小径部とを備え、この小径部の内径がバンド駒3の取付孔14の内径よりも小さいので、取付孔14内に挿入された雌ねじ部12の軸部12bと雄ねじ部13のねじ部13bとをバンド駒3に接触させないようにすることができる。
このため、このバンド2では、バンド駒3を脆性材料で形成しても、ねじ部材11がバンド駒3に接触することがないので、バンド駒3が落下などの衝撃を受けた際に、その衝撃によってねじ部材11がバンド駒3に当接することがないため、ねじ部材11によるバンド駒3の破損を確実にかつ良好に防ぐことができる。
このように、この腕時計のバンド2では、バンド駒3が衝撃によって破損することがないので、バンド駒3をサファイア、ガラス、セラミックなどの硬い脆性材料で形成して、カラー化を図ることができ、これにより装飾性および色彩性を高めることができると共に、デザイン性が高く、商品価値の高いものを提供することができる。
また、この腕時計のバンド2によれば、一端部に凸部6が設けられた脆性材料のバンド駒3と、このバンド駒3の凸部6が配置される凹部22が設けられた脆性材料のバンド取付部15と、バンド駒3の凸部6に設けられた第1駒連結孔8とバンド取付部15の凹部22の両側部22aに設けられたケース連結孔23とに挿入されて、バンド駒3の凸部6とバンド取付部15の凹部22とを非接触状態で固定する緩衝筒4と、この緩衝筒4内に挿入されてバンド駒3とバンド取付部15とを連結する連結ピン5と、を備えていることにより、バンド駒3およびバンド取付部15を脆性材料で形成しても、衝撃による破損を防ぐことができる。
すなわち、この腕時計のバンド2では、緩衝筒4によってバンド駒3の凸部6とバンド取付部15の凹部22とが接触することなく配置されているので、バンド駒3およびバンド取付部15を脆性材料で形成しても、落下などの衝撃によってバンド駒3の凸部6とバンド取付部15の凹部22との相互の当接による破損を確実にかつ良好に防ぐことができる。
また、この腕時計のバンド2では、連結ピン5が緩衝筒4の内部に挿入されてバンド駒3の凸部6とバンド取付部15の凹部22の両側部22aとを連結しているので、バンド駒3およびバンド取付部15を脆性材料で形成しても、落下などの衝撃によって連結ピン5がバンド駒3の凸部6とバンド取付部15の凹部22の両側部22aとに当接することがないため、連結ピン5によるバンド駒3の凸部6とバンド取付部15の凹部22の両側部22aとの破損を確実にかつ良好に防ぐことができる。
この場合、この腕時計のバンド2では、バンド駒3の第1駒連結孔8の内径とバンド取付部15のケース連結孔23の内径とが異なり、緩衝筒4には、第1駒連結孔8とケース連結孔23との境界部にバンド駒3の凸部6とバンド取付部15の凹部22との接触を防ぐための段差部4cが設けられていることにより、緩衝筒4がバンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8とバンド取付部15の凹部22の両側部22aのケース連結孔23とに挿入された際に、緩衝筒4の段差部4cによって凸部6と凹部22との間に僅かな隙間を確実に設けることができる。
すなわち、この腕時計のバンド2では、バンド駒3の第1駒連結孔8の内径がバンド取付部15のケース連結孔23の内径よりも小さく形成され、緩衝筒4が、第1駒連結孔8に挿入する小径筒部4aと、ケース連結孔23に挿入する大径筒部4bと、小径筒部4aと大径筒部4bとの境界部に設けられた段差部4cと、を備えていることにより、緩衝筒4の大径筒部4bをケース連結孔23に挿入させて、緩衝筒4の小径筒部4aを第1駒連結孔8に挿入させると、緩衝筒4の段差部4cをバンド駒3の凸部6の側部に確実に押し当てることができる。
このため、この腕時計のバンド2では、緩衝筒4の段差部4cによってバンド駒3の凸部6とバンド取付部15の凹部22との間に僅かな隙間を確実に設けることができるので、落下などの衝撃によってバンド駒3の凸部6とバンド取付部15の凹部22の両側部22aとが相互に当接することがないため、衝撃によるバンド駒3の凸部6とバンド取付部15の凹部22の両側部22aとの破損を確実にかつ良好に防ぐことができる。
また、この腕時計のバンド2では、バンド取付部15の両側部に一対の第2ケース保護部材19が取り付けられていることにより、バンド取付部15が落下などの衝撃を側方から受けた際に、その衝撃を一対の第2ケース保護部材19によって受け止めることができるので、バンド取付部15の両側部の割れや欠けを確実にかつ良好に防ぐことができる。
このように、この腕時計のバンド2では、バンド取付部15が衝撃によって破損することがないので、バンド取付部15およびケース本体17をサファイア、ガラス、セラミックなどの硬い脆性材料で一体に形成することができると共に、これらバンド取付部15およびケース本体17のカラー化を図ることができ、これにより装飾性および色彩性を高めることができると共に、デザイン性が高く、商品価値の高いものを提供することができる。
なお、上述した第1実施形態では、連結ピン5が単純な棒状である場合について述べたが、この発明は、これに限らず、例えば図9に示された変形例のように、連結ねじ部材30を用いても良い。すなわち、図9に示された変形例の緩衝筒4は、バンド駒3の外部側に位置する端部に座ぐり孔4dを設けた構造になっている。
連結ねじ部材30は、図9に示すように、雌ねじ部31と雄ねじ部32とを備えている。雌ねじ部31は、頭部31aと軸部31bとこの軸部31bの端部に設けられたねじ穴31cとを備えている。この雌ねじ部31は、頭部31aが一方の緩衝筒4の座ぐり孔4dに挿入されて配置された状態で、軸部31bが緩衝筒4を通してバンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8に挿入されるように構成されている。
雄ねじ部32は、図9に示すように、頭部32aとねじ部32bとを備えている。この雄ねじ部32は、頭部32aが他方の緩衝筒4の座ぐり孔4dに挿入されて配置された状態で、ねじ部32bが緩衝筒4を通してバンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8に挿入されて、雌ねじ部31の軸部31bの端部に設けられたねじ穴31cに螺合するように構成されている。
これにより、連結ねじ部材30は、図9に示すように、雌ねじ部31の軸部31bが一方の緩衝筒4の座ぐり孔4dからバンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8に挿入されて、雄ねじ部32のねじ部32bが、他方の緩衝筒4の座ぐり孔4dからバンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8に挿入されて、雌ねじ部31の軸部31bのねじ穴31cに螺合した際に、雌ねじ部31と雄ねじ部32とがバンド駒3に接触しないように構成されている。
このため、このバンド2では、雌ねじ部31の軸部31bのねじ穴31cに雄ねじ部32のねじ部32bが螺合して締め付けられることにより、雌ねじ部31の頭部31aと雄ねじ部32の頭部32aとによって一対の緩衝筒4を軸方向に挟み付けることができるので、一対の緩衝筒4の各段差部4cをバンド駒3の凸部6の両側面に確実にかつ良好に押し付けることができ、これによりバンド駒3の凸部6とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7との間に確実に隙間を設けることができる。なお、図9に示すように、連結ねじ部材30を用いた場合は、バンド駒3の凸部6とバンド取付部15の凹部22との連結においても同様に構成できる。
また、上述した第1実施形態では、緩衝筒4の段差部4cによってバンド駒3の凸部6と他のバンド駒3の凹部7またはバンド取付部15の凹部22との間に隙間を確実に設けることができるようにしたが、例えば、他のバンド駒3の凹部7またはバンド取付部15の凹部22に溝など切り欠き部を設けて、そこに弾性体で形成されたOリングやワッシャー形状の緩衝部材を配置し、緩衝筒4が挿入されて、緩衝筒4の外周部に緩衝部材が配置される構成にしても良い。
緩衝筒4の段差部4cに加えて緩衝部材を設けることで、落下など外部から衝撃を受けた際に、バンド駒3の凸部6と他のバンド駒3の凹部7またはバンド取付部15の凹部22とが相互に当接することがなく、隙間をより確実に設けることができ、破損を防ぐことができる。
また、緩衝部材は、バンド駒3の凸部6に溝など切り欠き部を設けて配置するようにしても良い。また、弾性体で形成されたOリングやワッシャー形状の緩衝部材を設ける場合は、第1駒連結孔8と第2駒連結孔9またはケース連結孔23との内径は同じ径とし、緩衝筒4は、小径筒部4aと大径筒部4bとの境界部に設けられた段差部4cと、を備えずに同じ径の筒部で構成されても良い。
(第2実施形態)
次に、図10~図12を参照して、この発明を腕時計のバンドに適用した第2実施形態について説明する。なお、図1~図8に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この腕時計のバンド2は、図10および図11に示すように、バンド駒3の凸部6とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7との接触を防ぐための一対の緩衝部材35が第1実施形態と異なる構造で、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構造になっている。
すなわち、一対の緩衝部材35それぞれは、図10および図11に示すように、バンド駒3の凸部6の側面とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7の内側面との間に配置される第1緩衝部36と、凹部7の両側部7aに設けられた第2駒連結孔9内に挿入されて連結ピン5が挿入する筒状の第2緩衝部37と、を備えている。この緩衝部材35は、カーボン樹脂、強化プラスチックなどの軽くて剛性の高い材料で、第1緩衝部36と第2緩衝部37とが一体に形成されている。
この場合、バンド駒3の凹部7の両側部7aに設けられた第2駒連結孔9は、第1実施形態と同様、バンド駒3の凸部6に設けられた第1駒連結孔8よりも内径が大きく形成されている。第1緩衝部36は、図11および図12に示すように、ワッシャー形状に形成され、筒状の第2緩衝部37の一端部、つまりバンド駒3の凹部7の内部側に位置する内端部に設けられている。この第1緩衝部36は、外径がバンド駒3の凹部7の第2駒連結孔9の内径よりも大きく、かつバンド駒3の厚みよりも小さい大きさに形成されている。
第2緩衝部37は、図11および図12に示すように、外径がバンド駒3の凹部7の両側部7aに設けられた第2駒連結孔9の内径とほぼ同じ大きさで、内径がバンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8の内径とほぼ同じ大きさに形成されている。また、この第2緩衝部37は、その軸方向の長さがバンド駒3の凹部7の第2駒連結孔9における軸方向の長さよりも少し短く形成されている。
これにより、一対の緩衝部材35は、図11および図12に示すように、第2緩衝部37がバンド駒3の凹部7の内部側からバンド駒3の凹部7の第2駒連結孔9内にそれぞれ挿入された際に、第1緩衝部36がバンド駒3の凹部7内の各内側面にそれぞれ当接するように構成されている。この場合、一対の緩衝部材35それぞれは、第1緩衝部36に対して反対側の第2緩衝部37の外端部が第2駒連結孔9から外部に突出すことなく、第2駒連結孔9内に配置されるように構成されている。
ところで、バンド駒3同士を連結する連結ピン5は、図11に示すように、金属製の棒状部材であり、外周に緩衝筒38が設けられ、この緩衝筒38と共にバンド駒3の凹部7の第2駒連結孔9に挿入された緩衝部材35の第2緩衝部37内とバンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8内とに挿入されることにより、連結ピン5を中心にバンド駒3同士を回転可能な状態で連結するように構成されている。
この場合、緩衝筒38は、第1実施形態と同様、シリコーンゴムなどの弾力性を有する軟質の合成樹脂によって形成されている。この緩衝筒38は、図11に示すように、その内径が連結ピン5の外径と同じ大きさで、外径がバンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8の内径および緩衝部材35の第2緩衝部37の内径と同じ大きさで形成されている。
一方、連結ピン5は、図11に示すように、その外径が緩衝筒38の内径と同じ大きさで、軸方向の長さがバンド駒3の連結方向と直交するバンド駒3の幅方向の長さよりも少し長く形成されている。これにより、連結ピン5は、バンド駒3の凹部7の第2駒連結孔9に挿入された緩衝部材35の第2緩衝部37内とバンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8内とに挿入された際に、バンド駒3の両側に突出して一対のバンド保護部材10の各係止穴10bにそれぞれ挿入されるように構成されている。
この場合、緩衝筒38は、図11に示すように、軸方向の長さが連結ピン5の軸方向の長さよりも短い長さで、かつバンド駒3の幅方向の長さよりも少し短い長さで形成されている。これにより、緩衝筒38は、連結ピン5の外周に装着された際に、連結ピン5の両端部が緩衝筒38の両端部から突出するように構成されている。
また、この緩衝筒38は、図11に示すように、連結ピン5の外周に装着された状態で、バンド駒3の凹部7の第2駒連結孔9に挿入された緩衝部材35の第2緩衝部37内とバンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8とに挿入された際に、緩衝筒38の両端部がバンド駒3の凹部7の第2駒連結孔9にそれぞれ挿入された緩衝部材35の各第2緩衝部37の各外端部とほぼ同じ位置になるように構成されている。
ところで、一対のバンド保護部材10は、第1実施形態と同様、バンド駒3の両側部にねじ部材11によって取り付けられている。すなわち、これら一対のバンド保護部材10は、図6に示したように、ねじ部材11によってバンド駒3の両側部に取り付けられた際に、バンド駒3の凹部7の両側部7aから突出した連結ピン5の各端部が各係止穴10bに挿入されることにより、ねじ部材11を中心に一対のバンド保護部材10が回転しないように構成されている。
次に、このような第2実施形態における腕時計のバンド2の作用について説明する。
このバンド2を組み立てる場合には、まず、バンド駒3の凹部7の両側部7aに設けられた第2駒連結孔9に一対の緩衝部材35の各第2緩衝部37をそれぞれ挿入する。すなわち、バンド駒3の凹部7の内部側から筒状の第2緩衝部37をバンド駒3の凹部7の第2駒連結孔9にそれぞれ挿入させて、第1緩衝部36をバンド駒3の凹部7内の両側面にそれぞれ押し当てる。
このときには、バンド駒3の凹部7の第2駒連結孔9に挿入された第2緩衝部37の外端部がバンド駒3の両側から突出することなく、バンド駒3の凹部7の第2駒連結孔9内に配置される。この状態で、バンド駒3の凹部7内に、これに隣接する他のバンド駒3の凸部6を配置する。この状態では、凹部7内の両側面とこれに対向する凸部6の両側面との間に第1緩衝部36が挟まれる。
そして、バンド駒3の凹部7の第2駒連結孔9内に挿入された一対の緩衝部材35の各第2緩衝部37とバンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8とを同一軸上に対応させる。このときには、凹部7内の両側面とこれに対向する凸部6の両側面との間に、第1緩衝部36が挟まれた状態で、凸部6の先端面とこれに対応する凹部7内の内端面との間に僅かな隙間が設けられる。このため、バンド駒3の凹部7とこれに隣接する他のバンド駒3の凸部6とが接触することがない。
この状態で、一対の緩衝部材35の各第2緩衝部37内に連結ピン5を緩衝筒38と共に挿入させる。このときには、予め、連結ピン5の外周に緩衝筒38を取り付ける。そして、連結ピン5の一端部を緩衝筒38と共にバンド駒3の凹部7の第2駒連結孔9内に挿入された一方の緩衝部材35の第2緩衝部37内にバンド駒3の外部から挿入させて、隣接する他のバンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8内に挿入させた上、バンド駒3の凹部7の第2駒連結孔9内に挿入された他方の緩衝部材35の第2緩衝部37内にバンド駒3の凹部7の内部側から挿入させる。
これにより、金属製の連結ピン5が緩衝筒38によって凹部7の両側部7aの第2駒連結孔9と凸部6の第1駒連結孔8とに接触することなく配置される。この状態では、バンド駒3の凹部7の両側部7aとこれに隣接する他のバンド駒3の凸部6とが連結ピン5によって回転可能な状態で連結される。このため、バンド駒3とこれに隣接する他のバンド駒3とが連結ピン5を中心に回転可能な状態で連結される。このようにして、複数のバンド駒3を順次連結する。
そして、複数のバンド駒3の各両側部に一対のバンド保護部材10をそれぞれ配置させてねじ部材11によって取り付ける。このときには、第1実施形態と同様、バンド保護部材10の対向面に設けられた係止穴10bに凹部7の両側部7aから突出した連結ピン5の両端部を挿入させて、バンド保護部材10の座ぐり孔10aをバンド駒3の取付孔14に同一軸上に対応させる。
この状態で、ねじ部材11の雌ねじ部12の軸部12bを一方のバンド保護部材10の座ぐり孔10aからバンド駒3の取付孔14に挿入させる。そして、雄ねじ部13のねじ部13bを他方のバンド保護部材10の座ぐり孔10aからバンド駒3の取付孔14に挿入させて、雌ねじ部12の軸部12bの端部に設けられたねじ穴12cに螺合させ、この状態で雌ねじ部12と雄ねじ部13とを締め付ける。
すると、雌ねじ部12の頭部12aと雄ねじ部13の頭部13aとが一対のバンド保護部材10の各座ぐり孔10a内に配置されて、一対のバンド保護部材10がバンド駒3の両側に押し付けられて固定される。この状態では、バンド保護部材10の係止穴10bに緩衝筒4の外端部が挿入されているので、ねじ部材11を中心にバンド保護部材10が回転することがない。これにより、バンド2が組み立てられる。
このように組み立てられた腕時計のバンド2では、第1実施形態と同様、バンド駒3がサファイア、ガラス、セラミックなどの硬い脆性材料で形成されてことにより、カラー化が可能になるため、装飾性および色彩性が高く、かつバンド保護部材10を除く箇所のバンド駒3が露出していることにより、デザイン性に優れ、商品価値の高いものが得られる。
また、この腕時計のバンド2では、バンド駒3の凸部6の両側面とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7内の両側面との間に緩衝部材35の第1緩衝部36が配置されているので、バンド駒3がサファイア、ガラス、セラミックなどの硬い脆性材料で形成されていても、落下などによる衝撃を受けた際に、バンド駒3の凸部6とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7とが相互に当接することがない。このため、衝撃によってバンド駒3の凸部6とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7との破損を防ぐことができる。
また、この腕時計のバンド2では、バンド駒3の凹部7の両側部7aに設けられた第2駒連結孔9に緩衝部材35の第2緩衝部37がそれぞれ挿入され、これら第2緩衝部37に連結ピン5の両端部が挿入された状態で、隣接する他のバンド駒3の凸部6に設けられた第1駒連結孔8に挿入されているので、連結ピン5がバンド駒3の凹部7の第2駒連結孔9と隣接する他のバンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8とに接触することがない。このため、バンド2が落下などによる衝撃を受けた際に、バンド駒3の凸部6とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7の両側部7aとが連結ピン5によって破損することがない。
この場合、バンド駒3の凸部6とこれに隣接するバンド駒3の凹部7とを連結する金属製の連結ピン5は、その外周に緩衝筒38が設けられているので、バンド駒3における凹部7の両側部7aの第2駒連結孔9に挿入された緩衝部材35の第2緩衝部37と、これに隣接する他のバンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8とに、挿入されていても、バンド駒3の凸部6とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7とに接触することない。
このため、この腕時計のバンド2では、バンド2が落下などによる衝撃を受けた際に、連結ピン5の外周に設けられた緩衝筒38によって、衝撃を緩衝することができるので、バンド駒3の凸部6とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7の両側部7aとが連結ピン5によって破損することがない。
また、バンド駒3の側部には、カーボン樹脂などの軽くて剛性の高い材料のバンド保護部材10が取り付けられているので、第1実施形態と同様、バンド駒3の側部が落下などによる衝撃を受けても、その衝撃をバンド保護部材10で受け止めることができるので、バンド駒3の側部の縁部が割れたり欠けたりすることがなく、バンド保護部材10によってバンド駒3の側部を確実にかつ良好に保護することができる。
このように、この第2実施形態における腕時計のバンド2によれば、第1実施形態と同様の作用効果があるほか、バンド駒3の凸部6とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7との接触を防ぐ緩衝部材35が、バンド駒3の凸部6とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7との間に配置される第1緩衝部36と、凹部7の第2駒連結孔9に挿入される筒状の第2緩衝部37と、を備えていることにより、衝撃によってバンド駒3の凸部6とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7との破損を防ぐことができる。
すなわち、この腕時計のバンド2では、緩衝部材35の第1緩衝部36が、バンド駒3の凸部6の両側面とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7内の両側面との間に配置されるので、落下などによる衝撃を受けた際に、バンド駒3の凸部6の両側面とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7内の両側面とが相互に当接するのを防ぐことができ、これにより衝撃によってバンド駒3の凸部6とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7との破損を確実に防ぐことができる。
また、この腕時計のバンド2では、緩衝部材35の筒状の第2緩衝部37が凹部7の第2駒連結孔9に挿入され、この第2緩衝部37内に連結ピン5の両側部が挿入された状態で隣接する他のバンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8に挿入されているので、連結ピン5が金属製であっても、バンド駒3の凹部7の第2駒連結孔9と隣接する他のバンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8とに接触することがない。このため、バンド2が落下などによる衝撃を受けた際に、バンド駒3の凸部6とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7の両側部7aとが連結ピン5によって破損しないようにすることができる。
この場合、この腕時計のバンド2では、バンド駒3の凸部6とこれに隣接するバンド駒3の凹部7とを連結する金属製の連結ピン5の外周に緩衝筒38が設けられているので、バンド駒3における凹部7の両側部7aの第2駒連結孔9に挿入された緩衝部材35の第2緩衝部37と、これに隣接する他のバンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8とに、連結ピン5が挿入されていても、バンド駒3の凸部6とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7とに接触することがない。
このため、この腕時計のバンド2では、落下などによる衝撃を受けた際に、連結ピン5の外周に設けられた緩衝筒38によって、衝撃を緩衝することができるので、バンド駒3の凸部6とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7の両側部7aとが連結ピン5によって破損するのを確実に防ぐことができる。
なお、上述した第2実施形態では、バンド駒3同士を連結する構造について述べたが、この発明は、これに限らず、例えば第1実施形態と同様、バンド駒3と腕時計ケース1のバンド取付部15とを連結する構造にも適用することができる。
また、上述した第2実施形態では、連結ピン5が単純な棒状である場合について述べたが、この発明は、これに限らず、例えば図9に示された変形例のように、連結ねじ部材30を用いて、バンド駒3の凸部6とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7とを連結するようにしても良い。
また、上述した第2実施形態では、緩衝部材35の第2緩衝部37をバンド駒3の凹部7の両側部7aに設けられた第2駒連結孔9に挿入させた場合について述べたが、この発明は、これに限らず、例えば緩衝部材35の第1緩衝部36をバンド駒3の凹部7とこれに隣接する他のバンド駒3の凸部6との間に配置させた状態で、バンド駒3の凸部6に設けられた第1駒連結孔8に第2緩衝部37を挿入させた構造であっても良い。
また、上述した第2実施形態では、緩衝部材35の第2緩衝部37をバンド駒3の凹部7の両側部7aに設けられた第2駒連結孔9とバンド駒3の凸部6に設けられた第1駒連結孔8との一方に挿入させた場合について述べたが、この発明は、これに限らず、例えば緩衝部材35の第1緩衝部36をバンド駒3の凹部7とこれに隣接する他のバンド駒3の凸部6との間に配置させた状態で、第2緩衝部37をバンド駒3の凸部6の第1駒連結孔8とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7の第2駒連結孔0との両方に挿入させた構造であっても良い。
さらに、上述した第2実施形態では、緩衝部材35の第1緩衝部36をバンド駒3の凸部6の両側面とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7内の両側面との間に配置させた場合について述べたが、この発明は、これに限らず、例えば第1緩衝部36の一部をバンド駒3の凸部6の先端面とこれに隣接する他のバンド駒3の凹部7の内端面との間に延長させて、凸部6の先端面とこれに対応する凹部7の内端面との間に隙間を設けるように構成しても良い。
また、上述した第2実施形態では、緩衝部材35がワッシャー形状の第1緩衝部36と筒形状の第2緩衝部37とを備えている場合について述べたが、この発明は、これに限らず、緩衝部材35がワッシャー形状の第1緩衝部36のみを備えた構造であっても良い。
なおまた、上述した第1、第2実施形態では、腕時計のバンド2に適用した場合について述べたが、この発明は、必ずしも腕時計のバンド2である必要はなく、例えば鞄やバッグ、腕輪などのバンドにも適用することができる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、一端部に凸部が設けられ、他端部に前記凸部と対応する大きさの凹部が設けられた脆性材料のバンド駒と、前記バンド駒の前記凸部が配置される凹部が設けられた脆性材料の他の部材と、前記バンド駒の前記凸部に設けられた第1連結孔と前記他の部材の前記凹部の両側部に設けられた第2連結孔とに挿入されて、前記バンド駒の前記凸部と前記他の部材の前記凹部とを非接触状態で固定する緩衝筒と、前記緩衝筒内に挿入されて前記バンド駒と前記他の部材とを連結する連結部材と、を備えていることを特徴とするバンドである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のバンドにおいて、前記バンド駒の前記第1連結孔の内径と前記他の部材の前記第2連結孔の内径とが異なり、前記緩衝筒は、前記第1連結孔と前記第2連結孔との境界部に位置して前記凸部と前記凹部との接触を防ぐための段差部が設けられていることを特徴とするバンドである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のバンドにおいて、前記バンド駒の前記凸部と前記他の部材の前記凹部との接触を防ぐ緩衝部材が前記凸部または前記凹部に設けられていることを特徴とするバンドである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のバンドにおいて、前記緩衝部材は、前記バンド駒の前記凸部と前記他の部材の前記凹部との間に配置される第1緩衝部と、前記凸部の前記第1連結孔と前記凹部の前記第2連結孔との少なくとも一方に挿入されて前記連結部材が挿入する筒状の第2緩衝部と、を備えていることを特徴とするバンドである。
請求項5に記載の発明は、請求項1~請求項4のいずれかに記載のバンドにおいて、前記バンド駒の両側部と前記他の部材の両側部とには、保護部材が取り付けられていることを特徴とするバンドである。
請求項6に記載の発明は、請求項1~請求項5のいずれかに記載のバンドにおいて、前記他の部材は、前記バンド駒と同じバンド駒であり、前記バンド駒の前記凸部が隣接する前記他のバンド駒の前記凹部内に配置されて連結されることを特徴とするバンドである。
請求項7に記載の発明は、請求項1~請求項5のいずれかに記載のバンドにおいて、前記他の部材は、ケースに設けられた脆性材料のバンド取付部であり、前記バンド取付部の前記凹部内に前記バンド駒の前記凸部が配置されて連結されることを特徴とするバンドである。
請求項8に記載の発明は、請求項1~請求項7のいずれかに記載されたバンドを備えていることを特徴とする時計である。