JP7019843B2 - 表示制御装置及び表示制御方法 - Google Patents

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Description

この発明は、車両の前景の地点に関する情報をHUDに表示する技術に関する。
車両の前景の地点に関する情報を運転者に分かりやすく提示するため、地点の情報を示すオブジェクトをHUD(Head-Up Display)により当該地点に重畳表示する技術が実用化されている。例えば、特許文献1には、特定のPOI(Point of Interest)または経路案内地点の情報を示すオブジェクトをHUDにより特定のPOIまたは経路案内地点に重畳表示する技術が開示されている。
特開2013-79930号公報
特許文献1の表示方法では、オブジェクトの表示面が車両進行方向に対して垂直方向に設定される。一方、運転者の顔の位置とオブジェクトを結ぶ直線に対して垂直な面を情報視認平面とすると、オブジェクトの表示位置が車両進行方向から外れるほど、オブジェクトの表示面が情報視認平面と乖離するという問題があった。その結果、運転者はオブジェクトを斜め方向から視認するため、オブジェクトの視認性が低下してしまう。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、車両の前景地点の情報を視認性良くHUDに表示することを目的とする。
本発明の第1の表示制御装置は、地図情報と車両の位置情報を取得する情報取得部と、地図情報と位置情報に基づき車両の前景から特定の地点をメイン地点と決定する地点決定部と、メイン地点の情報を表すメインオブジェクトを作成するオブジェクト作成部と、メインオブジェクトを車両に搭載されたHUDに表示させる表示制御部と、を備え、メインオブジェクトの表示位置は、車両内の原点とメイン地点とを結ぶ線分上にあり、車両の幅方向をx軸、車両の進行方向をy軸、x軸およびy軸に垂直な方向をz軸とした場合に、メインオブジェクトの表示面は、xz平面に対してxy平面方向に第1偏角を有し、第1偏角は、原点からメインオブジェクトを見る方向の、y軸に対するxy平面方向の第2偏角に基づき定められ、地点決定部は、地図情報と位置情報に基づき車両の前景からメイン地点と異なる地点をサブ地点と決定し、オブジェクト作成部は、サブ地点の情報を表すサブオブジェクトを作成し、表示制御部は、サブオブジェクトをHUDに表示させ、サブオブジェクトの表示位置は、車両とサブ地点とを結ぶ線上であり、サブオブジェクトの表示面は、xz平面に対してxy平面方向の偏角である第5偏角を有し、第5偏角の絶対値は第1偏角の絶対値より小さい
本発明の第2の表示制御装置は、地図情報と車両の位置情報を取得する情報取得部と、地図情報と位置情報に基づき車両の前景から特定の地点をメイン地点と決定する地点決定部と、メイン地点の情報を表すメインオブジェクトを作成するオブジェクト作成部と、メインオブジェクトを車両に搭載されたHUDに表示させる表示制御部と、を備え、オブジェクト作成部は、メイン地点の情報を表す仮メインオブジェクトを作成し、仮メインオブジェクトの表示位置は、車両内の原点とメイン地点とを結ぶ線分上にあり、車両の幅方向をx軸、車両の進行方向をy軸、x軸およびy軸に垂直な方向をz軸とした場合に、仮メインオブジェクトの表示面は、xz平面に対してxy平面方向に第1偏角を有し、第1偏角は、原点からメイン地点を見る方向の、y軸に対するxy平面方向の第2偏角に基づき定められ、オブジェクト作成部は、原点を基準として仮メインオブジェクトをxz平面と平行な平面にマッピングすることにより、メインオブジェクトを作成し、地点決定部は、地図情報と位置情報に基づき車両の前景からメイン地点と異なる地点をサブ地点と決定し、オブジェクト作成部は、サブ地点の情報を表すサブオブジェクトを作成し、表示制御部は、サブオブジェクトをHUDに表示させ、オブジェクト作成部は、サブ地点の情報を表す仮サブオブジェクトを作成し、仮サブオブジェクトの表示位置は、車両とサブ地点とを結ぶ線上であり、仮サブオブジェクトの表示面は、xz平面に対してxy平面方向の偏角である第5偏角を有し、第5偏角の絶対値は第1偏角の絶対値より小さい
本発明によれば、車両の前景地点の情報を表すメインオブジェクトの表示面方向が、xz平面に対してxy平面方向に第1偏角を有するか、あるいは有しているように視認されるため、メインオブジェクトの視認性が向上する。本発明の目的、特徴、態様、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
実施の形態1の表示制御装置の構成を示すブロック図である。 メインオブジェクトの表示位置と表示面方向を示す図である。 実施の形態1の表示制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2,3の表示制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2の表示制御装置による3D-HUDの表示例を示す図である。 メイン経路オブジェクトの表示位置と表示面方向を示す図である。 実施の形態2の表示制御装置による3D-HUDの表示例を示す図である。 実施の形態2の表示制御装置による3D-HUDの表示例を示す図である。 実施の形態2の表示制御装置の動作を示すフローチャートである。 メイン経路オブジェクトの作成方法を示す図である。 メイン経路オブジェクトの作成方法を示す図である。 メイン経路オブジェクトの作成方法を示す図である。 メイン経路オブジェクトの平面角を示す図である。 偏角αhmと偏角Θhmの関係を示す図である。 偏角αhmと偏角Θhmの関係を示す図である。 偏角αhmと偏角Θhmの関係を示す図である。 偏角αhmと偏角Θhmの関係を示す図である。 メイン経路オブジェクトの表示面が、xz平面に対してyz平面方向に傾斜している様子を示す図である。 メイン経路オブジェクトの表示位置と表示面方向を示す図である。 車両の走行に伴う偏角Θhmの変化を示す図である。 車両と分岐点との距離に応じたメイン地点の位置の変化を示す図である。 車両と分岐点の中間地点を第2原点としたときの、第2原点とメイン経路オブジェクトの表示面方向との関係を示す図である。 分岐点を第2原点としたときの、第2原点とメイン経路オブジェクトの表示面方向との関係を示す図である。 メイン経路オブジェクトとサブ経路オブジェクトの表示位置と表示面方向を示す図である。 実施の形態3の表示制御装置による3D-HUDの表示例を示す図である。 実施の形態3の表示制御装置による3D-HUDの表示例を示す図である。 メイン経路オブジェクトとサブ経路オブジェクトの表示位置と表示面方向を示す図である。 メイン経路オブジェクトとサブ経路オブジェクトの表示位置と表示面方向を示す図である。 メイン経路オブジェクトの表示位置と表示面方向を示す図である。 メイン経路オブジェクトとサブ経路オブジェクトの表示位置と表示面方向を示す図である。 メイン経路オブジェクトとサブ経路オブジェクトの表示位置と表示面方向を示す図である。 実施の形態4の表示制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態4の表示制御装置の動作を示すフローチャートである。 車両の走行道路を上方から見た図である。 実施の形態4の表示制御装置による3D-HUDの表示例を示す図である。 車両とメインPOIオブジェクトの位置関係を示す図である。 比較例の車両とメインPOIオブジェクトの位置関係を示す図である。 実施の形態4の変形例の表示制御装置による3D-HUDの表示例を示す図である。 車両とサブPOIオブジェクト位置関係を示す図である。 実施の形態5の表示制御装置の構成を示すブロック図である。 オブジェクトの変形処理の説明図である。 仮メインオブジェクトとメインオブジェクトの形状を示す図である。 表示制御装置のハードウェア構成を示す図である。 表示制御装置のハードウェア構成を示す図である。
<A.実施の形態1>
<A-1.構成>
図1は、実施の形態1の表示制御装置101の構成を示すブロック図である。表示制御装置101は、車両に搭載された3D-HUD21の表示制御を行う装置であり、例えば車両に搭載される。本実施の形態で車両とは、表示制御装置により表示制御が行われるHUDが搭載された車両を指し、他の実施の形態でも同様である。また、本実施の形態では、表示制御装置を車両に搭載された装置として説明する。
表示制御装置101は、情報取得部11、制御部12および表示制御部15を備えている。
情報取得部11は、地図情報と車両の位置情報を取得する。ここで、「取得」という用語は、位置情報を直接的に取得する場合と、取得した何らかの情報を用いて車両の位置情報を測定することによって間接的に取得する場合の両方を含む。
制御部12は、地点決定部13とオブジェクト作成部14とを備えている。地点決定部13は、情報取得部11が取得した地図情報と位置情報に基づき、車両の前景から特定の地点をメイン地点と決定する。
オブジェクト作成部14は、地点決定部13が決定したメイン地点の情報を表すオブジェクトをメインオブジェクトとして作成し、3D-HUD21におけるメインオブジェクトの表示位置および表示面方向を決定する。
表示制御部15は、メインオブジェクトをオブジェクト作成部14が決定した表示位置および表示面方向で3D-HUD21に表示させる。
<A-2.動作>
図2は、メインオブジェクトOmの表示位置Pmおよび表示面方向を示している。図2において、車両Vの幅方向と進行方向がそれぞれx軸方向とy軸方向であり、図2の紙面に垂直な方向がz軸方向である。原点Oは、車両V内に設定されており、例えば車両Vの運転者の顔の位置である。メインオブジェクトOmの表示位置Pmは、原点Oとメイン地点Qmとを結ぶ線分上に設定される。従って、運転者はメインオブジェクトOmをメイン地点Qmに重畳して視認する。
メインオブジェクトOmの表示面は、xz平面に対してxy平面方向の偏角αhmを有する。偏角αhmを第1偏角とも称する。言い換えれば、メインオブジェクトOmの表示面は、xz平面をxy平面に沿ってαhmだけ回転させた方向である。
原点Oからメイン地点Qmを視認する方向(以下、単に「メイン地点Qmの視認方向」とも称する)は、y軸に対してxy平面方向に偏角Θhmを有する。偏角Θhmを第2偏角とも称する。そして、第1偏角αhmは、第2偏角Θhmに基づき定められる。典型的な例としてはαhm=Θhmであり、この場合、メインオブジェクトOmの表示面が情報視認平面に一致するため、運転者はメインオブジェクトOmを正面から視認することができ、視認性が向上する。また、αhm=Θhmでなくても、αhmをΘhmに近い値とすることによって、メインオブジェクトOmの視認性が向上する。
図3は、表示制御装置101の動作を示すフローチャートである。以下、図3に沿って表示制御装置101の動作を説明する。まず、情報取得部11が地図情報と車両の位置情報を取得する(ステップS101)。次に、地点決定部13が地図情報と車両の位置情報に基づき車両の前景の特定の地点をメイン地点Qmとして決定する(ステップS102)。さらに、オブジェクト作成部14がメイン地点Qmの情報を表すメインオブジェクトOmを作成する(ステップS103)。最後に、表示制御部15がステップS104で決定された表示位置Pmと表示面方向に従って、3D-HUD21にメインオブジェクトOmを表示させる(ステップS104)。3D-HUD21におけるメインオブジェクトOmの表示位置Pmと表示面方向は、図2で説明した通りである。
<A-3.効果>
実施の形態1の表示制御装置101は、地図情報と車両Vの位置情報を取得する情報取得部11と、地図情報と位置情報に基づき車両Vの前景から特定の地点をメイン地点Qmと決定する地点決定部13と、メイン地点Qmの情報を表すメインオブジェクトOmを作成するオブジェクト作成部14と、メインオブジェクトOmを車両Vに搭載された3D-HUD21に表示させる表示制御部15と、を備え、メインオブジェクトOmの表示位置は、車両V内の原点Oとメイン地点Qmとを結ぶ線分上にあり、車両Vの幅方向をx軸、車両Vの進行方向をy軸、x軸およびy軸に垂直な方向をz軸とした場合に、メインオブジェクトOmの表示面は、xz平面に対してxy平面方向に第1偏角αhmを有し、第1偏角αhmは、原点OからメインオブジェクトOmを見る方向の、y軸に対するxy平面方向の第2偏角Θhmに基づき定められる。従って、表示制御装置101によれば、メインオブジェクトOmの表示面を運転者に正対する方向に近づけることにより、メイン地点Qmが車両の進行方向から外れた場所にある場合でも、メインオブジェクトOmをメイン地点Qmと重なる位置に視認性良く表示することが可能になる。
実施の形態1の表示制御方法は、地図情報と車両Vの位置情報を取得し、地図情報と位置情報に基づき車両Vの前景から特定の地点をメイン地点Qmと決定し、メイン地点Qmの情報を表すメインオブジェクトOmを作成し、メインオブジェクトOmの表示位置および表示面方向を決定し、メインオブジェクトOmを表示位置および表示面方向で車両Vに搭載された3D-HUD21に表示させる、表示制御方法であって、メインオブジェクトOmの表示位置は、車両V内の原点とメイン地点Qmとを結ぶ線分上にあり、車両Vの幅方向をx軸、車両Vの進行方向をy軸、x軸およびy軸に垂直な方向をz軸とした場合に、メインオブジェクトOmの表示面は、xz平面に対してxy平面方向の偏角である第1偏角αhmを有し、第1偏角αhmは、原点Oからメイン地点Qmを見る方向の、y軸に対するxy平面方向の偏角である第2偏角Θhmに基づき定められる。従って、実施の形態1の表示制御方法によれば、メインオブジェクトOmの表示面を運転者に正対する方向に近づけることにより、メイン地点Qmが車両の進行方向から外れた場所にある場合でも、メインオブジェクトOmをメイン地点Qmと重なる位置に視認性良く表示することが可能になる。
<B.実施の形態2>
実施の形態2以降では、先の実施の形態と同一の構成に同一の参照符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
<B-1.構成>
図4は、実施の形態2の表示制御装置102の構成を示すブロック図である。表示制御装置102は、実施の形態1の表示制御装置101の構成と比較すると、制御部12が経路探索部16を備えている点が異なる。また、表示制御装置102は、3D-HUD21の他、GNSS(Global Navigation Satellite System)22、操作入力装置23、地図記憶装置24と接続され、これらを利用可能に構成されている。
情報取得部11は、GNSS22からGNSS信号を取得し、地図記憶装置24から地図情報を取得する。情報取得部11は、GNSS信号から車両の位置を測位して車両の位置情報を取得する。情報取得部11はGNSS信号から測位した車両の位置をマップマッチングにより補正しても良いし、さらには図示しない車載センサの検出情報を用いて補正しても良い。
操作入力装置23は、運転者の表示制御装置に対する入力インタフェースであり、例えば電子的または機械的なボタン、若しくは音声入力インタフェースにより構成される。運転者は操作入力装置23を用いて表示制御装置102に車両の目的地を入力することができる。
経路探索部16は、情報取得部11から車両の位置情報と地図情報を取得し、これらを用いて車両の現在位置から目的地までの走行予定経路を探索する。地点決定部13は、経路探索部16から取得した走行予定経路と、情報取得部11から取得した地図情報および車両の位置情報に基づき、車両の前景からメイン地点を決定する。
<B-2.動作>
図5は、表示制御装置102による3D-HUD21の表示例を示している。図5において、車両は道路R1を走行しており、前方の分岐点Wで道路R1が道路R2と道路R3に分岐している。車両の走行予定経路は、道路R1から道路R3へ進む経路であるものとする。
表示制御装置102は、分岐点Wの先の走行予定経路である道路R3にメイン地点を設定し、道路R3が走行予定経路であることを示すメイン経路オブジェクト40を道路R3上に重畳して3D-HUD21に表示する。すなわち、メイン経路オブジェクト40はメイン地点の情報を表すメインオブジェクトである。
図6は、図5に示す状況におけるメイン経路オブジェクト40の表示位置と表示面方向を表している。道路R1と道路R2は車両Vの現在の進行方向であるy軸に平行であり、道路R3はy軸と平行ではない。
地点決定部13は、分岐点Wから一定距離、例えば20m離れた道路R3上の地点をメイン地点Qmと設定する。メイン経路オブジェクト40の表示位置Pmと表示面方向は、図2でメインオブジェクトOmについて既に説明した通りである。
メイン経路オブジェクト40の表示位置Pmと原点Oとのy軸方向の距離Yaが、メイン経路オブジェクト40の虚像距離である。虚像距離Yaが固定である場合、車両Vの走行に伴いメイン経路オブジェクト40の表示位置Pmは変化する。図5において、車両Vと分岐点Wの距離は50mとする。図7と図8は、図5よりも車両Vが分岐点Wに近づいたときの3D-HUD21の表示例を示している。車両Vと分岐点Wの距離は、図7においてにおいて25m、図8において5mである。また、図5,7,8において、αhm=Θhmである。車両Vが分岐点Wに近づくほど、メイン経路オブジェクト40のxz平面に対するxy平面方向の偏角αhmは大きくなり、常にメイン経路オブジェクト40は運転者に正対して表示される。
図9は、表示制御装置102の動作を示すフローチャートである。以下、図9に沿って表示制御装置102の動作を説明する。図9のフローは、例えば車両Vのアクセサリ電源がオンになったタイミングでスタートする。まず、表示制御装置102は、情報取得を行う(ステップS201)。具体的には、情報取得部11がGNSS22からGNSS信号を取得し、地図記憶装置24から地図情報を取得し、車両Vの位置を測定する。次に、経路探索部16が車両Vの現在地から目的地までの走行予定経路を探索する(ステップS202)。なお、ステップS202の時点では、既に表示制御装置102に車両Vの目的地が設定されていることを前提とする。車両Vの目的地は、例えば運転者が操作入力装置23を用いて表示制御装置102に入力することが可能である。
次に、情報取得部11はGNSS信号を再び取得し、車両Vの位置を更新する(ステップS203)。
その後、地点決定部13は車両Vの位置情報に基づき車両Vが目的地に到着したか否かを判断する(ステップS204)。ステップS204において車両Vが目的地に到着していれば、表示制御装置102の動作は終了する。ステップS204において車両Vが目的地に到着していなければ、地点決定部13は、車両Vが走行予定経路上の分岐点Wに近づいているかを判断する(ステップS205)。例えば、地点決定部13は、車両Vと分岐点Wとの距離が50m以内となった時点で、車両Vが分岐点Wに近づいていると判断する。なお、ここでは分岐点を例として説明するが、地点決定部13は、分岐点の他、交差点など、車両Vが進路変更を行う可能性のある地点である特異点についてステップS205の処理を行う。
ステップS205において車両が分岐点Wに近づいていなければ、表示制御装置102の動作はステップS203に戻る。ステップS205において車両が分岐点Wに近づいていれば、地点決定部13は分岐点Wの先の走行予定経路である道路R3上の地点をメイン地点Qmとして決定する(ステップS206)。
次に、オブジェクト作成部14は、メイン地点Qmの情報を表すメインオブジェクトとしてメイン経路オブジェクト40を作成する(ステップS207)。そして、表示制御部15がメイン経路オブジェクト40を3D-HUD21に表示する(ステップS208)。そして、表示制御装置102の動作はステップS203に戻る。
図10から図12は、メイン経路オブジェクト40の作成方法の一例を示している。まず、オブジェクト作成部14は、図10に示すように、(x,y,z)=(0,Ya,0)の座標位置に、xz平面に平行な仮メイン経路オブジェクト40Aを作成する。
次に、オブジェクト作成部14は、図11に示すように、仮メイン経路オブジェクト40Aをxz平面と平行で(0,Ya,0)を通る平面に沿ってΘhmだけスライドして仮メイン経路オブジェクト40Bを作成する。なお、このΘhmは、メイン地点Qmの視認方向がy軸に対して有するxy平面方向の偏角である。
最後に、オブジェクト作成部14は、図12に示すように、仮メイン経路オブジェクト40Bをz軸と平行で仮メイン経路オブジェクト40Bの中心(x,y,z)=(x軸方向にスライドした距離,Ya,0)を通る直線回りにαhmだけ回転させてメイン経路オブジェクト40を作成する。すなわち、メイン経路オブジェクト40のxz平面に対するxy平面方向の偏角はαhmである。ここで、αhm=Θhmである。なお、メイン経路オブジェクト40の生成方法はここで説明した例に限らない。例えば、まず(x,y,z)=(0,0,0)の位置に仮メイン経路オブジェクトを生成し、回転変形を施した後に位置をシフトし、メイン経路オブジェクト40を生成してもよい。あるいは、メイン経路オブジェクト40の表示面方向と位置を計算し、直接メイン経路オブジェクト40を生成してもよい。なお、座標系も直交座標にこだわるのでなく、極座標系などを用いてもよい。
図11に示した仮メイン経路オブジェクト40Bは、従来の表示制御装置が表示するオブジェクトであり、メイン経路オブジェクト40は表示制御装置102が表示するオブジェクトである。図13は、メイン経路オブジェクト40の平面角を示す図である。仮メイン経路オブジェクト40Bとメイン経路オブジェクト40は、共にy軸に対してxz平面方向に偏角Θhmを有している。仮メイン経路オブジェクト40Bはxz平面に平行であるのに対して、メイン経路オブジェクト40はxz平面に対してxy平面方向に偏角αhmを有する。従って、メイン経路オブジェクト40の原点Oに対する平面角φは、仮メイン経路オブジェクト40Bの原点Oに対する平面角φBよりも大きくなる。図13では平面角についてのみ示しているが、立体角についても同様の関係が成立する。従って、メイン経路オブジェクト40は仮メイン経路オブジェクト40Bに比べて視認性が高くなる。
<B-3.変形例>
ここまで、メイン経路オブジェクト40の表示面のxz平面に対するxy平面方向の偏角αhmは、仮メイン経路オブジェクト40Bの視認方向のy軸に対するxy平面方向の偏角Θhmに等しいとした。すなわち、図14に示すようにαhm=Θhmである。この関係を満たすとき、メイン経路オブジェクト40は原点O、すなわち運転者に正対して表示される。
しかし、αhmはΘhmに基づいて定められれば良く、必ずしもΘhmに等しくなくても良い。すなわち、Θhmの関数f(Θhm)であれば良い。例えば、図15に示すように、αhm=n×Θhmであっても良い。ここで、nは定数であり、0<n≦1、例えばn=0.4である。あるいは、図16に示すように、Θhmの絶対値が一定値に達するまではαhmがΘhmに比例し、Θhmの絶対値が一定値を超えるとαhmが一定値となっても良い。あるいは、図17に示すように、αhmのΘhmに対する比例定数がΘhmの値に応じて変化しても良い。図15から図17で示した例の他、f(Θhm)は連続関数でなく非連続な関数でもよいし、左右非対称であってもよい。また、αhmはΘhmより大きくても良い。
オブジェクト作成部14は、種々の条件によってf(Θhm)を切り替えても良い。例えば、オブジェクト作成部14は、メイン地点と車両Vとの距離が一定値未満の場合にαhm=Θhmとし、メイン地点と車両Vとの距離が一定値以上の場合にαhm=0としても良い。あるいは、上記の説明において、メイン地点と車両Vとの距離に代えて、特異点と車両Vとの距離を用いても良い。このように、オブジェクト作成部14は、車両Vとメイン地点または特異点との位置関係に応じて、Θhmからαhmを決定する規則を変更しても良い。あるいは、オブジェクト作成部14は、ある条件を満たす場合にαhmを固定値とし、ある条件を満たさない場合にαhmを可変値としても良い。また、その逆であっても良い。
メイン経路オブジェクト40の表示面方向は、メイン地点Qmの視認方向のy軸に対するxy平面方向の偏角Θhmのみを考慮して定められていた。しかし、メイン地点Qmの視認方向がy軸に対してyz平面方向の偏角Θvm、すなわち仰角を有する場合は、偏角Θvmを考慮してメイン経路オブジェクト40の表示面方向が定められても良い。なお、偏角Θvmを第4偏角とも称する。これにより、道路に傾斜がある場合でも、メイン経路オブジェクト40を運転者に正対して表示することが可能になり、メイン経路オブジェクト40の視認性が向上する。図18は、メイン経路オブジェクト40の表示面が、xz平面に対してyz平面方向に角度αvmだけ傾斜している様子を示している。すなわち、メイン経路オブジェクト40の表示面は、xz平面に対してxy平面方向に偏角αhmを有するとともに、yz平面方向に偏角αvmを有する。なお、偏角αvmを第3偏角とも称する。図17では、αvm=Θvmとしているが、αvmはΘvmの関数g(Θvm)であれば良い。なお、関数gは、αhmとΘhmの関係を規定する関数fと同じでも異なっていても良い。
メイン経路オブジェクト40の虚像距離Yaは固定であった。しかし、3D-HUD21が虚像距離を可変とする機能を有する場合、オブジェクト作成部14は、メイン経路オブジェクト40の表示位置Pmがメイン地点Qmに一致するよう、車両Vと分岐点Wとの距離に応じて虚像距離Yaを可変に制御しても良い。このとき、メイン地点Qmとメイン経路オブジェクト40の位置関係は図19に示すものとなる。このように、オブジェクト作成部14は、車両と特異点との位置関係に応じて、メインオブジェクトの虚像距離を変化させても良い。
また、オブジェクト作成部14は、虚像距離Yaに上限値を設けても良い。すなわち、オブジェクト作成部14は、メイン地点Qmのy座標が上限値未満の場合に、図19に示すようにメイン経路オブジェクト40がメイン地点Qmに一致するようにその虚像距離を可変とし、メイン地点のy座標が上限値以上の場合に、メイン経路オブジェクト40の虚像距離を一定とする。
図6から図9の説明において、メイン地点Qmは分岐点Wから一定距離だけ離れた位置に固定されていた。このとき、メイン地点Qmの視認方向は、図20に示すように、車両Vと分岐点Wとの距離によって変化する。図20において、時刻t1、t2、t3における車両Vの位置をV(t1),V(t2),V(t3)とし、そのときのメイン地点Qmのy軸に対するxy平面方向の第1偏角をΘhm(t1),Θhm(t2),Θhm(t3)としている。図20において、Θhm(t1)<Θhm(t2)<Θhm(t3)であり、このように、車両Vが分岐点Wに近づくにつれて、メイン地点Qmの第1偏角は徐々に大きくなる。
これに対して、図21に示すように、車両Vが分岐点Wから遠いほど、メイン地点Qmが分岐点Wから遠くに設定されても良い。図21において、時刻t1、t2、t3におけるメイン地点Qmの位置がQm(t1),Qm(t2),Qm(t3)である。メイン地点Qmがこのように設定されれば、車両Vが分岐点Wから遠くても、注目方向の進行方向に対する偏角Θhmが大きくなるため、運転者は進路変更を早い段階で認識することができる。
なお、オブジェクト作成部14は、分岐点Wを基準にメイン地点Qmの位置を設定したが、これ以外の方法で設定しても良い。例えば、オブジェクト作成部14は、車両Vから一定距離だけ前方の走行予定道路を、メイン地点Qmとしても良い。
オブジェクト作成部14は、車両V内の原点Oを基準としてメイン経路オブジェクト40の表示位置Pmと表示面方向を設定した。すなわち、メイン経路オブジェクト40の表示位置Pmは、原点Oとメイン地点Qmとを結ぶ線分上に設定される。そして、メイン経路オブジェクト40の表示面のxz平面に対するxy平面方向の偏角αhmは、原点Oからメイン経路オブジェクト40を視認する方向の、y軸に対するxy平面方向の偏角Θhmに基づき設定される。
しかし、オブジェクト作成部14は、車両Vとは別の位置に第2原点O2を設定し、第2原点O2を基準にメイン経路オブジェクト40の表示面方向を設定しても良い。図22は、車両Vと分岐点Wの中間地点を第2原点O2とした例を示している。図22において、メイン経路オブジェクト40のxz平面に対する偏角αhmは、第2原点O2からメイン経路オブジェクト40を見る方向のy軸に対するxy平面方向の偏角Θhm2に基づき定められる。すなわち、αhm=f(Θhm2)であり、典型的にはαhm=Θhm2である。ここで、Θhm2は、原点Oからメイン経路オブジェクト40を視認する方向のy軸に対するxy平面方向の偏角Θhmよりも大きい。このように、第2原点O2を車両Vよりも前方に設定すれば、第2原点O2を基準としたメイン経路オブジェクト40の偏角Θhm2が原点Oを基準とした偏角Θhmよりも大きくなり、その結果、メイン経路オブジェクト40のxz平面に対するxy平面方向の偏角αhmも大きくなる。つまり、メイン経路オブジェクト40の回転表示が協調される。
なお、第2原点O2は車両Vと分岐点Wの中間地点に設定されると述べたが、車両Vから分岐点Wまでの道路が直線形状でない場合、第2原点O2は道なり距離の中間地点に設定されても良い。
また、第2原点O2は走行予定経路に応じて適当な位置に設定されても良い。例えば、オブジェクト作成部14は、走行予定経路が右に曲がる場合は、第2原点O2を車両Vからやや左の位置とし、走行予定経路が左に曲がる場合は、第2原点O2を車両Vからやや右の位置とする。
また、図23に示すように、分岐点Wの位置に第2原点O2が設定されても良い。
メイン経路オブジェクト40は1枚の平面であった。しかし、メイン経路オブジェクト40は複数の平面を組み合わせたオブジェクトであっても良い。また、メイン経路オブジェクト40は、背景面である背景オブジェクトと、文字、記号または図形で表現される情報オブジェクトとによって構成されても良い。この場合、xz平面からの偏角を有するオブジェクト、すなわち回転表示されるオブジェクトは、背景オブジェクトと情報オブジェクトのいずれか一方であっても良い。
<B-4.効果>
実施の形態2の表示制御装置102において、メインオブジェクトであるメイン経路オブジェクト40の表示面は、xz平面に対してyz平面方向の偏角である第3偏角αvmを有し、第3偏角αvmは、原点Oからメイン地点Qmを見る方向の、y軸に対するyz平面方向の偏角である第4偏角Θvmに基づき定められる.従って、道路に傾斜がある場合など、メイン地点の視認方向が仰角を有する場合でも、メイン経路オブジェクト40を運転者に正対して表示することが可能になり、メイン経路オブジェクト40の視認性が向上する。
実施の形態2の表示制御装置102は、位置情報と地図情報とに基づき車両の走行予定経路を探索する経路探索部16をさらに備える。そして、メイン地点Qmは、走行予定経路上に分岐点または交差点を含む特異点が存在する場合に、特異点の先の走行予定経路上の地点である。従って、表示制御装置102によれば、車両Vの前方に特異点がある場合に、どの道路が走行予定経路であるかをメイン経路オブジェクト40により運転者に通知することができる。
<C.実施の形態3>
<C-1.構成>
実施の形態3の表示制御装置103の構成は、図3に示した通りであり、実施の形態2の表示制御装置102と同様である。
<C-2.動作>
以下、表示制御装置102と異なる表示制御装置103の動作について説明し、表示制御装置102と共通する内容の説明は適宜省略する。実施の形態2の表示制御装置102は、車両の前景からメイン地点を決定し、メイン地点の情報を表すメインオブジェクトを3D-HUD21上に表示した。表示制御装置103はこれに加えて、車両の前景からサブ地点を決定し、サブ地点の情報を表すサブオブジェクトを3D-HUD21上に表示する。
図24は、車両Vが道路R1を走行しており、道路R1が車両前方の分岐点Wで道路R2と道路R3に分岐する状況を示している。道路R1は車両Vの現在の進行方向であるy軸に平行であるが、道路R2と道路R3はy軸に対して偏角を有している。そして、車両Vの走行予定経路は道路R1から道路R3へ進む経路であるものとする。表示制御装置103は、道路R3上の地点にメイン地点Qmを設定し、メイン地点Qmの情報を表すメイン経路オブジェクト40を3D-HUD21上に表示する。ここまでは、表示制御装置102の動作と同様である。
表示制御装置103はさらに、道路R2上の地点にサブ地点Qsを設定し、サブ地点Qsの情報を表すサブ経路オブジェクト41を3D-HUD21上に表示する。すなわち、サブ経路オブジェクト41はサブオブジェクトである。サブ経路オブジェクト41の表示位置Psは、サブ地点Qsと原点Oとを結ぶ線分上に設定される。従って、サブ経路オブジェクト41はサブ地点Qsに重なって視認される。また、原点Oからサブ地点Qsを視認する方向(以下、「サブ地点Qsの視認方向」とも称する)は、y軸に対してxy平面方向に偏角Θhsを有する。メイン経路オブジェクト40,41の虚像距離はいずれもYaである。
メイン経路オブジェクト40の表示面はxz平面に対してxy平面方向に偏角αhmを有するのに対して、サブ経路オブジェクト41の表示面はxz平面に平行である。図24においてαhm=Θhmである。従って、メイン経路オブジェクト40は運転者に正対するのに対してサブ経路オブジェクト41は運転者に正対しない。その結果、サブ経路オブジェクト41はメイン経路オブジェクト40より視認性が低くなる。運転者は、分岐点Wの先の道路R2,R3の両方について情報を視認することが出来る上、運転者に正対するメイン経路オブジェクト40が表示されている道路R3を走行予定経路と認識することができる。
図25は、図24に示した状況における3D-HUD21の表示例を示している。道路R3上にメイン経路オブジェクト40が表示され、道路R2上にサブ経路オブジェクト41が表示されている。図25は、道路R3が走行予定経路である場合の表示例であった。これに対して図26は、道路R2が走行予定経路である場合の表示例である。図26の表示例では、道路R2上にメイン経路オブジェクト40が表示され、道路R3上にサブ経路オブジェクト41が表示されている。図25および図26に示したように、メイン経路オブジェクト40は、運転者に正対する向きに表示されるのに対して、サブ経路オブジェクト41の表示面はxz平面に平行である。そのため、運転者は自身に正対するオブジェクト40が表示された道路を分岐点Wの先の走行予定経路と識別することができる。
図24から図26に示した例において、道路R2,R3はいずれもy軸と異なる方向であった。そのため、メイン地点が道路R2,R3のいずれにあっても、メイン経路オブジェクト40の表示面はxz平面に対して偏角を有していた。しかし、分岐点Wの先の道路R2,R3の一方がy軸に平行な直進道路であり、その道路が走行予定経路である場合、メイン地点Qmの視認方向がy軸に平行となるため、メイン経路オブジェクト40の表示面がxz平面と平行になってしまう。
図27から図29は、車両Vが道路R1を走行しており、道路R1が分岐点Wで道路R2と道路R3に分岐する状況を示している。そして、道路R2は道路R1と同じ方向、すなわちy軸に平行であるものとする。車両Vの走行予定経路が道路R1と道路R3である場合、図27に示すように、道路R3上の地点にメイン経路オブジェクト40が表示され、道路R2上の地点にサブ経路オブジェクト41が表示される。道路R3はy軸に平行ではなく、メイン経路オブジェクト40の表示面は基本平面から運転者に正対する方向に回転している。道路R2はy軸に平行であるため、サブ経路オブジェクト41の表示面は基本平面に平行であり、運転者に正対している。従って、メイン経路オブジェクト40とサブ経路オブジェクト41のいずれの表示面も運転者に正対する。道路R2と道路R3のどちらが走行予定経路であるかの識別方法は後述する。
車両Vの走行予定経路が道路R1と道路R2である場合、図28に示すように、道路R2上の地点にメイン経路オブジェクト40が表示され、道路R3上の地点にサブ経路オブジェクト41が表示される。道路R2はy軸に平行であるため、メイン経路オブジェクト40の表示面は基本平面に平行であり、運転者に正対している。一方、道路R3上のサブ経路オブジェクト41は、運転者に正対していない。従って、図28のように正対している表示オブジェクトがy軸に平行な道路のみの場合は、運転者は、正対しているメイン経路オブジェクト40がある道路R2を走行予定経路であると識別できる。なお、図27のように、メイン経路オブジェクト40とサブ経路オブジェクト41のいずれの表示面も運転者に正対する場合、運転者は、道路R1と同じ方向、すなわちy軸に平行な道路R2上に表示されるオブジェクトをサブ経路オブジェクト41、他方の道路R3上に表示されるオブジェクトをメイン経路オブジェクト40と識別し、メイン経路オブジェクト40がある道路R3を走行予定経路であると識別できる。
あるいは、図27に示す状況で運転者がいずれのオブジェクトがメインオブジェクトであるかを容易に識別できるようにするため、オブジェクト作成部14は、サブ経路オブジェクト41を小さくしたり、表示色を薄くしたりすることによって、メイン経路オブジェクト40より視認性を低下させても良い。さらには、オブジェクト作成部14は、メイン経路オブジェクト40に行き先などの付加情報を付すことによって、サブ経路オブジェクト41より情報量を多くしても良い。
また、図29に示すように、サブ経路オブジェクト41は表示されなくても良い。すなわち、オブジェクト作成部14は、分岐点Wの先の走行予定経路が現在の車両の進行方向と平行である場合には、サブオブジェクトをあえて表示しないことによって、メインオブジェクトとサブオブジェクトを運転者に混同させないようにしても良い。
<C-3.変形例>
図24から図28において、サブ経路オブジェクト41の表示面はxz平面に平行である。言い換えれば、サブ経路オブジェクト41の表示面のxz平面に対するxy平面方向の偏角αhsは0°である。しかし、サブ経路オブジェクト41の偏角αhsは、メイン経路オブジェクト40の偏角αhmより小さいという条件を満たせば、0°より大きくても良い。すなわち、αhmとαhsに運転者が識別可能な程度の差異があり、|αhm|>|αhs|であれば、サブ経路オブジェクト41の表示面に、xz平面に対するxy平面方向の偏角αhsを設けることによって、サブ経路オブジェクト41の視認性を高めても良い。なお、αhsを第5偏角とも称する。
実施の形態2で既に説明したように、メイン経路オブジェクト40は、例えば車両Vが経路案内すべきエリアに進入した時点で表示される。サブ経路オブジェクト41もメイン経路オブジェクト40と同様に、車両Vが経路案内すべきエリアに進入した時点で表示される。但し、両者の表示開始タイミングは異なっていても良い。例えば、表示制御装置103は、車両Vが分岐点Wから50m以内に近づいた時点でメイン経路オブジェクト40の表示を開始し、その後、分岐点Wから30m以内に近づいた時点でサブ経路オブジェクト41の表示を開始しても良い。このように、メイン経路オブジェクト40がサブ経路オブジェクト41に先立って表示されることで、運転者に対するメイン経路オブジェクト40の視認性が向上する。すなわち、表示制御部15は、車両Vと特異点との位置関係に応じて、メインオブジェクトとサブオブジェクトの表示開始タイミングを個別に決定する。
3D-HUD21がオブジェクト間で虚像距離を変える機能を有している場合、オブジェクト作成部14は、メイン経路オブジェクト40とサブ経路オブジェクト41の虚像距離を変えることによって、運転者が両者を容易に区別できるようにしても良い。図30は、道路R3が走行予定経路である場合の例を示している。図30において、道路R3上に表示されるメイン経路オブジェクト40の虚像距離は、道路R2上に表示されるサブ経路オブジェクト41の虚像距離より小さい。これにより、運転者はメイン経路オブジェクト40とサブ経路オブジェクト41を区別し、道路R3が走行予定経路であると認識することができる。
図31は、道路R2が走行予定経路である場合の例を示している。図31において、道路R2上に表示されるメイン経路オブジェクト40の虚像距離は、道路R3上に表示されるサブ経路オブジェクト41の虚像距離より小さい。運転者は両者のいずれが正対しているかに加えて、虚像距離からメイン経路オブジェクト40とサブ経路オブジェクト41を区別し、道路R2が走行予定経路であると認識することができる。
図30または図31に示したようにメイン経路オブジェクト40とサブ経路オブジェクト41の虚像距離を変える場合、オブジェクト作成部14は、メイン経路オブジェクト40の虚像距離を固定してサブ経路オブジェクト41の虚像距離を可変に制御しても良いし、サブ経路オブジェクト41の虚像距離を固定してメイン経路オブジェクト40の虚像距離を可変に制御しても良い。例えば、オブジェクト作成部14は、メイン経路オブジェクト40の虚像距離を、サブ経路オブジェクト41の虚像距離より小さい範囲で、車両Vとメイン地点との位置関係に応じて可変に制御しても良い。
<C-4.効果>
実施の形態3の表示制御装置103において、地点決定部13は、地図情報と位置情報に基づき車両Vの前景からメイン地点Qmと異なる地点をサブ地点Qsと決定し、オブジェクト作成部14は、サブ地点Qsの情報を表すサブオブジェクトであるサブ経路オブジェクト41を作成し、表示制御部15は、サブ経路オブジェクト41を3D-HUD21に表示させ、サブ経路オブジェクト41の表示位置は、車両Vとサブ地点Qsとを結ぶ線上であり、サブ経路オブジェクト41の表示面は、xz平面に対してxy平面方向の偏角である第5偏角αhsを有し、第5偏角αhsの絶対値は第1偏角αhmの絶対値より小さい。従って、表示制御装置103によれば、複数のオブジェクトを3D-HUD21に表示しつつ、それらの表示面方向からいずれのオブジェクトがメインオブジェクトであるかを運転者に把握させることができる。
実施の形態3の表示制御装置103は、位置情報と地図情報とに基づき車両Vの走行予定経路を探索する経路探索部16を備え、走行予定経路上に分岐点または交差点を含む特異点が存在する場合に、メイン地点Qmは特異点の先の走行予定経路上の地点であり、サブ地点Qsは特異点の先の走行予定経路ではない道路上の地点である。従って、表示制御装置103によれば、運転者は特異点の先の各道路についてオブジェクトを視認すると共に、表示面方向に基づきいずれのオブジェクトがメインオブジェクトであるか、すなわちどの道路が走行予定経路であるかを把握することができる。
実施の形態3の表示制御装置103において、メインオブジェクトであるメイン経路オブジェクト40とサブオブジェクトであるサブ経路オブジェクト41の虚像距離が異なっていても良い。これにより、運転者は虚像距離に基づき複数のオブジェクトのいずれがメイン経路オブジェクト40で、いずれがサブ経路オブジェクト41であるかを把握することができる。
<D.実施の形態4>
<D-1.構成>
図32は、実施の形態4の表示制御装置104の構成を示すブロック図である。表示制御装置104は、実施の形態2の表示制御装置102と比較して、経路探索部16を備えない点が異なっており、それ以外の点で表示制御装置102と同様の構成である。
表示制御装置104は、車両の前景から特定の属性のPOIであるメインPOIが存在する地点をメイン地点とする点で、実施の形態2の表示制御装置102と異なる。表示制御装置104によるメインオブジェクトの表示方法は、表示制御装置102と同様である。
<D-2.動作>
図33は、表示制御装置104の動作を示すフローチャートである。以下、図33に沿って表示制御装置104の動作を説明する。図33のフローは、例えば車両のアクセサリ電源がオンになったタイミングでスタートする。ステップS301は、図5のステップS201と同様である。ステップS301の後、地点決定部13はPOI属性を指定する(ステップS302)。ここで、例えば運転者が操作入力装置23からメインPOIにするPOI属性を入力し、この入力に従って地点決定部13がメインPOIにするPOI属性を指定する。POI属性には、店舗、パーキング、施設、官公庁、観光地など種々のものが存在し、その情報は情報取得部11が地図記憶装置24から取得する地図情報に含められている。地点決定部13は、POI属性の店舗に関して、チェーン店の名称などを指定しても良い。また、地点決定部13は、POI属性の施設に関して、特定の固有施設を指定しても良い。
次に、情報取得部11はGNSS信号を取得し、車両の位置を更新する(ステップS303)。
その後、地点決定部13は、地図情報と車両の位置情報に基づき、指定属性のPOIが車両前方に存在するか否かを判断する(ステップS304)。本ステップで、地点決定部13は、車両前方の所定範囲内に指定属性のPOIが存在するかを判断する。所定範囲とは、例えば車両の前方75m以内である。ステップS304において、指定属性のPOIが車両前方に存在しなければ、表示制御装置104の動作はステップS303に戻る。
ステップS304において、指定属性のPOIが車両前方に存在すれば、地点決定部13は、メイン地点を決定する(ステップS305)。本ステップで地点決定部13は、例えば指定属性のPOIが存在する建物の上空などを情報案内表示に適したメイン地点と決定する。その後のステップS306からステップS308は、図5のステップS207からステップS209と同様である。
図34は、車両の走行道路を上方から見た図である。道路の右側に建物Aと建物Bがあり、走行道路の左側に建物Cがある。建物A,B,CはそれぞれPOIである。そして、建物Aは道路に対して角度ΘbillAだけ傾いている。ここで、建物Aが指定属性のPOI、すなわちメインPOIであるとする。
図35は、図34に示す状況における表示制御装置104による3D-HUD21の表示例を示している。メインPOIである建物Aの情報を表すメインオブジェクトとして、建物Aと重なる位置にバルーン状のメインPOIオブジェクト50が表示される。
図36は、車両VとメインPOIオブジェクト50の位置関係を示している。メインPOIオブジェクト50の表示位置は、原点Oと建物Aとを結ぶ線分上にある。そして、メインPOIオブジェクト50の視認方向は、車両の進行方向であるy軸に対してxy平面方向に偏角Θhmを有している。メインPOIオブジェクト50の表示面は、xz平面に対してxy平面方向の偏角αhmを有している。αhmとΘhmの関係は実施の形態2で述べた通りである。図36では、αhm=Θhmとしており、メインPOIオブジェクト50は運転者に正対して表示される。
図37は、比較例としてメインPOIオブジェクト50の表示面がxz平面方向に平行である場合を示している。図36に示したメインPOIオブジェクト50の表示方法によれば、メインPOIオブジェクト50が運転者に正対して表示されることから比較例に比べて視認性が向上する。
<D-3.変形例>
上記の説明で、表示制御装置104はメインPOIについてメインPOIオブジェクト50を表示したが、他のPOIについての情報は表示していない。しかし、表示制御装置104は、メインPOIとは別のPOIをサブPOIとし、サブPOIについての情報をサブPOIオブジェクトとしてメインPOIオブジェクト50と共に表示しても良い。
図38は、このような変形例における3D-HUD21の表示例を示している。サブPOIは、例えばメインPOIに類似する属性のPOIであり、図34に示す建物B,Cであるとする。図38に示すように、建物B,Cまたはその上空と重なる位置に、建物B,Cの情報を表すサブPOIオブジェクト51,52が表示されている。サブPOIオブジェクト51,52は、サブ地点の情報を表すサブオブジェクトである。
図39は、車両VとサブPOIオブジェクト51,52の位置関係を示している。地点決定部13は、サブPOIである建物B,Cまたはその上空にサブ地点Qs1,Qs2を設定する。そして、車両V内の原点Oとサブ地点Qs1,Qs2とを結ぶ線分上に、サブPOIオブジェクト51,52の表示位置を設定する。また、地点決定部13は、サブPOIオブジェクト51,52の表示面をy軸に垂直なxz平面に平行とする。そのため、図38に示すように、メインPOIオブジェクト50は運転者に正対して表示されるのに対し、サブPOIオブジェクト51,52は運転者に正対せず、メインPOIオブジェクト50に比べて視認性が低い。これにより、運転者は建物A,B,CのPOI情報を視認しつつ、建物AがメインPOIであることを認識することができる。
<D-4.効果>
実施の形態4の表示制御装置104において、メイン地点Qmは特定の属性のPOIであるメインPOIが存在する地点である。従って、表示制御装置104によれば、POIの情報を高い視認性で提示することができる。
実施の形態4の表示制御装置104において、メイン地点は予め指定された属性のPOIであるメインPOIが存在する地点であり、サブ地点は、メインPOIと異なる属性のPOIであるサブPOIが存在する地点である。従って、表示制御装置104によれば、複数の属性のPOIの情報を提示すると共に、そのうち特に重要なPOIであるメインPOIの情報をサブPOIの情報よりも高い視認性で提示することができる。
<E.実施の形態5>
<E-1.構成>
図40は、実施の形態5の表示制御装置105の構成を示すブロック図である。表示制御装置105は、2D-HUD25の表示制御を行う点で実施の形態1-4の表示制御装置101-104と異なる。
実施の形態1-4の表示制御装置101-104は、3D-HUD21の表示制御を行うため、オブジェクトの表示面をxz平面に対して回転させることが可能であった。これに対して、表示制御装置105は、2D-HUD25の表示制御を行うため、オブジェクトの表示面をxz平面に対して回転させることができない。
従って、オブジェクト作成部14は、xz平面に平行な表示面を有するメインオブジェクトを作成した後、当該メインオブジェクトの変形処理を行うことによって、メインオブジェクトの表示面がxz平面から疑似的に回転していると見えるようにする。
<E-2.動作>
図41は、オブジェクトの変形処理の説明図である。図41に示すように、オブジェクト作成部14は、仮メインオブジェクト60に対して、遠近法による疑似回転処理を行うことにより、メインオブジェクト61を作成する。仮メインオブジェクト60は、実施の形態1-4におけるメインオブジェクトに相当する。すなわち、仮メインオブジェクト60は、車両V内の原点Oとメイン地点Qmとを結ぶ線分上にあり、仮メインオブジェクト60のxz平面に対するxy平面方向の偏角αhmは、メイン地点Qmの原点Oからの視認方向がy軸に対してxy平面方向に有する偏角Θhmに基づき定められる。ここで、メインオブジェクト61の虚像距離をYbとし、メインオブジェクト61の表示平面をSbとする。
2D-HUD21はxz平面と平行でY=Ybを通る平面Sb上にしかオブジェクトを表示することが出来ないため、仮メインオブジェクト60をそのまま表示することはできない。そこで、オブジェクト作成部14は、原点Oを基準として仮メインオブジェクト60を平面Sbにマッピングさせることにより、メインオブジェクト61を作成する。仮メインオブジェクト60とメインオブジェクト61の平面角φは同一である。図42は、仮メインオブジェクト60とメインオブジェクト61の形状を示している。
<E-3.効果>
実施の形態5の表示制御装置105は、地図情報と車両Vの位置情報を取得する情報取得部11と、地図情報と位置情報に基づき車両Vの前景から特定の地点をメイン地点Qmと決定する地点決定部13と、メイン地点Qmの情報を表すメインオブジェクト61を作成するオブジェクト作成部14と、メインオブジェクト61を車両Vに搭載された2D-HUD25に表示させる表示制御部15と、を備え、オブジェクト作成部14は、メイン地点Qmの情報を表す仮メインオブジェクト60を作成し、仮メインオブジェクト60の表示位置は、車両V内の原点とメイン地点Qmとを結ぶ線分上にあり、車両Vの幅方向をx軸、車両Vの進行方向をy軸、x軸およびy軸に垂直な方向をz軸とした場合に、仮メインオブジェクト60の表示面は、xz平面に対してxy平面方向に第1偏角αhmを有し、第1偏角αhmは、原点からメイン地点Qmを見る方向の、y軸に対するxy平面方向の第2偏角Θhmに基づき定められ、オブジェクト作成部14は、原点Oを基準として仮メインオブジェクト60をxz平面と平行でY=Ybを通る平面Sbにマッピングすることにより、メインオブジェクト61を作成する。従って、表示制御装置105によれば、3D-HUDに比べて安価な2D-HUDを用いて、実施の形態1-4と同様の効果、すなわちメイン地点Qmが車両の進行方向y軸から外れた場所にある場合でも、メインオブジェクトをメイン地点Qmと重なる位置に視認性良く表示することが可能になる。
<F.ハードウェア構成>
上述した表示制御装置101-105における情報取得部11、制御部12および表示制御部15は、図43に示す処理回路81により実現される。すなわち、処理回路81は、情報取得部11、制御部12および表示制御部15(以下、「制御部12等」と称する)を備える。処理回路81には、専用のハードウェアが適用されても良いし、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサが適用されても良い。プロセッサは、例えば中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)等である。
処理回路81が専用のハードウェアである場合、処理回路81は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。制御部12等の機能それぞれは、複数の処理回路81で実現されてもよいし、各部の機能をまとめて一つの処理回路で実現されてもよい。
処理回路81がプロセッサである場合、制御部12等の機能は、ソフトウェア等(ソフトウェア、ファームウェアまたはソフトウェアとファームウェア)との組み合わせにより実現される。ソフトウェア等はプログラムとして記述され、メモリに格納される。図44に示すように、処理回路81に適用されるプロセッサ82は、メモリ83に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、表示制御装置101-104は、処理回路81により実行されるときに、地図情報と車両の位置情報を取得するステップと、地図情報と位置情報に基づき車両の前景から特定の地点をメイン地点と決定するステップと、メイン地点の情報を表すメインオブジェクトを作成するステップと、メインオブジェクトを車両に搭載された3D-HUD25に表示させるステップと、が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ83を備える。換言すれば、このプログラムは、制御部12等の手順や方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリ83には、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disk)及びそのドライブ装置等、または、今後使用されるあらゆる記憶媒体であってもよい。
以上、制御部12等の各機能が、ハードウェア及びソフトウェア等のいずれか一方で実現される構成について説明した。しかしこれに限ったものではなく、制御部12等の一部を専用のハードウェアで実現し、別の一部をソフトウェア等で実現する構成であってもよい。例えば、制御部12については専用のハードウェアとしての処理回路でその機能を実現し、それ以外についてはプロセッサ82としての処理回路81がメモリ83に格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。
以上のように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア等、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
また、上記では表示制御装置101-105を車載装置として説明したが、車載装置、PND(Portable Navigation Device)、通信端末(例えば携帯電話、スマートフォン、およびタブレットなどの携帯端末)、およびこれらにインストールされるアプリケーションの機能、並びにサーバなどを適宜に組み合わせてシステムとして構築されるシステムにも適用することができる。この場合、以上で説明した表示制御装置101-105の各機能または各構成要素は、システムを構築する各機器に分散して配置されてもよいし、いずれかの機器に集中して配置されてもよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての態様において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
11 情報取得部、12 制御部、13 地点決定部、14 オブジェクト作成部、15 表示制御部、16 経路探索部、22 GNSS、23 操作入力装置、24 地図記憶装置、40 メイン経路オブジェクト、40B 仮メイン経路オブジェクト、41 サブ経路オブジェクト、50 メインPOIオブジェクト、51,52 サブPOIオブジェクト、61 メインオブジェクト、81 処理回路、82 プロセッサ、83 メモリ、101-105 表示制御装置、Om メインオブジェクト、Os サブオブジェクト、Qm メイン地点、Qs,Qs1,Qs2 サブ地点。

Claims (15)

  1. 地図情報と車両の位置情報を取得する情報取得部と、
    前記地図情報と前記位置情報に基づき前記車両の前景から特定の地点をメイン地点と決定する地点決定部と、
    前記メイン地点の情報を表すメインオブジェクトを作成するオブジェクト作成部と、
    前記メインオブジェクトを前記車両に搭載されたHUDに表示させる表示制御部と、を備え、
    前記メインオブジェクトの表示位置は、前記車両内の原点と前記メイン地点とを結ぶ線分上にあり、
    前記車両の幅方向をx軸、前記車両の進行方向をy軸、x軸およびy軸に垂直な方向をz軸とした場合に、
    前記メインオブジェクトの表示面は、xz平面に対してxy平面方向に第1偏角を有し、
    前記第1偏角は、前記原点から前記メインオブジェクトを見る方向の、y軸に対するxy平面方向の第2偏角に基づき定められ、
    前記地点決定部は、前記地図情報と前記位置情報に基づき前記車両の前景から前記メイン地点と異なる地点をサブ地点と決定し、
    前記オブジェクト作成部は、前記サブ地点の情報を表すサブオブジェクトを作成し、
    前記表示制御部は、前記サブオブジェクトを前記HUDに表示させ、
    前記サブオブジェクトの表示位置は、前記車両と前記サブ地点とを結ぶ線上であり、
    前記サブオブジェクトの表示面は、xz平面に対してxy平面方向の偏角である第5偏角を有し、
    前記第5偏角の絶対値は前記第1偏角の絶対値より小さい、
    表示制御装置。
  2. 前記地点決定部は、予め定められた条件に該当する地点を前記メイン地点と決定し、前記予め定められた条件に該当しない地点を前記サブ地点と決定する、
    請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記位置情報と前記地図情報とに基づき前記車両の走行予定経路を探索する経路探索部をさらに備え、
    前記予め定められた条件とは、前記走行予定経路上にあることである、
    請求項2に記載の表示制御装置。
  4. 前記メインオブジェクトの表示面は、xz平面に対してyz平面方向の偏角である第3偏角を有し、
    前記第3偏角は、前記原点から前記メイン地点を見る方向の、y軸に対するyz平面方向の偏角である第4偏角に基づき定められる、
    請求項1に記載の表示制御装置。
  5. 前記第5偏角は0°である、
    請求項1に記載の表示制御装置。
  6. 前記位置情報と前記地図情報とに基づき前記車両の走行予定経路を探索する経路探索部をさらに備え、
    前記メイン地点は、前記走行予定経路上に分岐点または交差点を含む特異点が存在する場合に、前記特異点の先の前記走行予定経路上の地点である、
    請求項1に記載の表示制御装置。
  7. 前記オブジェクト作成部は、前記車両と前記特異点との位置関係に応じて、前記メインオブジェクトの虚像距離を変化させる、
    請求項6に記載の表示制御装置。
  8. 前記オブジェクト作成部は、前記車両と前記メイン地点または前記特異点との位置関係に応じて、前記第2偏角から前記第1偏角を決定する規則を変更する、
    請求項6に記載の表示制御装置。
  9. 前記位置情報と前記地図情報とに基づき前記車両の走行予定経路を探索する経路探索部をさらに備え、
    前記走行予定経路上に分岐点または交差点を含む特異点が存在する場合に、前記メイン地点は、前記特異点の先の前記走行予定経路上の地点であり、前記サブ地点は、前記特異点の先の前記走行予定経路ではない道路上の地点である、
    請求項1に記載の表示制御装置。
  10. 前記表示制御部は、前記車両と前記特異点との位置関係に応じて、前記メインオブジェクトと前記サブオブジェクトの表示開始タイミングを個別に決定する、
    請求項9に記載の表示制御装置。
  11. 前記メイン地点は特定の属性のPOIであるメインPOIが存在する地点である、
    請求項1に記載の表示制御装置。
  12. 前記メイン地点は予め指定された属性のPOIであるメインPOIが存在する地点であり、
    前記サブ地点は、前記メインPOIと異なる属性のPOIであるサブPOIが存在する地点である、
    請求項1に記載の表示制御装置。
  13. 前記メインオブジェクトと前記サブオブジェクトの虚像距離が異なる、
    請求項1に記載の表示制御装置。
  14. 地図情報と車両の位置情報を取得する情報取得部と、
    前記地図情報と前記位置情報に基づき前記車両の前景から特定の地点をメイン地点と決定する地点決定部と、
    前記メイン地点の情報を表すメインオブジェクトを作成するオブジェクト作成部と、
    前記メインオブジェクトを前記車両に搭載されたHUDに表示させる表示制御部と、を備え、
    前記オブジェクト作成部は、前記メイン地点の情報を表す仮メインオブジェクトを作成し、
    前記仮メインオブジェクトの表示位置は、前記車両内の原点と前記メイン地点とを結ぶ線分上にあり、
    前記車両の幅方向をx軸、前記車両の進行方向をy軸、x軸およびy軸に垂直な方向をz軸とした場合に、
    前記仮メインオブジェクトの表示面は、xz平面に対してxy平面方向に第1偏角を有し、
    前記第1偏角は、前記原点から前記メイン地点を見る方向の、y軸に対するxy平面方向の第2偏角に基づき定められ、
    前記オブジェクト作成部は、前記原点を基準として前記仮メインオブジェクトをxz平面と平行な平面にマッピングすることにより、前記メインオブジェクトを作成し、
    前記地点決定部は、前記地図情報と前記位置情報に基づき前記車両の前景から前記メイン地点と異なる地点をサブ地点と決定し、
    前記オブジェクト作成部は、前記サブ地点の情報を表すサブオブジェクトを作成し、
    前記表示制御部は、前記サブオブジェクトを前記HUDに表示させ、
    前記オブジェクト作成部は、前記サブ地点の情報を表す仮サブオブジェクトを作成し、
    前記仮サブオブジェクトの表示位置は、前記車両と前記サブ地点とを結ぶ線上であり、
    前記仮サブオブジェクトの表示面は、xz平面に対してxy平面方向の偏角である第5偏角を有し、
    前記第5偏角の絶対値は前記第1偏角の絶対値より小さい、
    表示制御装置。
  15. 情報取得部により地図情報と車両の位置情報を取得し、
    地点決定部により前記地図情報と前記位置情報に基づき前記車両の前景から特定の地点をメイン地点と決定し、
    前記地点決定部により前記地図情報と前記位置情報に基づき前記車両の前景から前記メイン地点と異なる地点をサブ地点と決定し、
    オブジェクト作成部により前記メイン地点の情報を表すメインオブジェクトを作成し、
    前記オブジェクト作成部により前記サブ地点の情報を表すサブオブジェクトを作成し、
    前記オブジェクト作成部により前記メインオブジェクトおよび前記サブオブジェクトの表示位置および表示面方向を決定し、
    表示制御部により前記メインオブジェクトおよび前記サブオブジェクトを前記表示位置および前記表示面方向で前記車両に搭載されたHUDに表示させる、表示制御方法であって、
    前記メインオブジェクトの表示位置は、前記車両内の原点と前記メイン地点とを結ぶ線分上にあり、
    前記サブオブジェクトの表示位置は、前記車両と前記サブ地点とを結ぶ線上であり、
    前記車両の幅方向をx軸、前記車両の進行方向をy軸、x軸およびy軸に垂直な方向をz軸とした場合に、
    前記メインオブジェクトの表示面は、xz平面に対してxy平面方向の偏角である第1偏角を有し、
    前記第1偏角は、前記原点から前記メイン地点を見る方向の、y軸に対するxy平面方向の偏角である第2偏角に基づき定められ、
    前記サブオブジェクトの表示面は、xz平面に対してxy平面方向の偏角である第5偏角を有し、
    前記第5偏角の絶対値は前記第1偏角の絶対値より小さい、
    表示制御方法。
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