JP7019648B2 - 情報処理システムおよびプログラム - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 (1)ウェブページへの掲載 URL:https://www.mti.co.jp/?p=24279(令和1年9月26日)(2)アプリストアへの掲載 URL:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.mti.android.lunalunalite&hl=ja(令和1年9月25日)等(3)新機能の公開 ルナルナ有料版(スマートフォン専用ウェブサービス)https://sp.lnln.jp/Top/NgTop/(平成31年3月27日)等(4)刊行物への掲載 ルナルナを利用した受診のご案内(平成31年2月21日)等(5)顧客への説明 (平成31年3月13日)等
本発明は、情報処理システムおよびプログラムに関する。
特許文献1は、個人毎に異なる生活習慣に応じた服薬スケジュールの作成、及び薬剤の重要度に合わせたアラーム設定を簡易に行うことを目的とした服薬情報管理システム及び服薬情報管理方法を開示する。
当該服薬情報管理システムは、服薬指導情報管理サーバと、薬剤提供者用装置と、服薬者用装置とがネットワークを介して接続され、服薬指導情報管理サーバは、薬剤提供者用装置から取得した薬剤情報提供書情報、及び服薬者用装置から取得した生活習慣情報から、各曜日の各服薬時間帯に、薬剤名、用量、服薬時刻、及び服薬者に対するアラームを発出するか否かを示すアラーム設定を対応付けた服薬スケジュール情報を服薬期間分生成する処理部と、服薬スケジュール情報を服薬者用装置に送信する通信インタフェース部と、を備える。
当該発明により、個人毎に異なる生活習慣に応じた服薬スケジュールの作成、薬剤の重要度に合わせたアラーム設定が簡易にできるようになり、より多くの患者が電子化された服薬指導情報を有効に利用することが可能となる、とされている。
特許文献2は、医療機関や製薬会社に、副作用等の情報をフィードバックさせることができる服薬管理装置の提供を目的とする服薬管理装置および服薬管理方法を開示する。
当該服薬管理装置は、患者情報端末から、ネットワークを介して通知される患者の服薬に対する回復状況を管理する管理手段と、患者のユーザ情報と服薬情報と回復情報とを記憶する記憶手段と、を備え、管理手段は、ユーザ情報を記憶手段に登録するユーザ登録手段と、患者情報端末から通知される患者の服薬情報と回復情報とを記憶手段に記憶するとともに、症状が回復しない、または、副作用が発生したことを示す情報が回復情報に設定されている場合に、記憶手段に記憶されているユーザ情報と服薬情報と回復情報とを、医療機関情報端末および製薬会社情報端末に副作用通知として通知する回復状況管理手段と、を備える。
当該発明によれば、患者が服用した薬に対する回復状況を管理し、症状が回復しない、または、副作用が発生したときに、医療機関や製薬会社に、服用した薬や回復状況をフィードバックすることができ、これによって、医療機関や製薬会社において、医療や製薬の品質を向上させて、患者に対して高品質な医療を提供することが可能になる、とされている。
特開2013-250890号公報 特開2019-028833号公報
上記した特許文献1、2に記載の発明により、個人ごとの生活習慣や回復状況に応じた服薬管理が可能になり、症状が回復しない場合や副作用の発生を医療機関や製薬会社にフィードバックすることが可能になる。
しかし、医師の診断等医療機関からの情報に応じて服薬を管理したり受診を促したりすることはできず、患者であるユーザにとって必ずしも使い勝手の良いシステムではなかった。
また、ユーザの日常における基礎体温等の医療情報をサーバに記録し、ユーザが医療機関を受診する際に、当該記録された医療情報の閲覧を医師等に許諾し、診察の用に供するシステムを出願人は運用しているが、診察の際に、必ずしも最新の医療情報が閲覧可能である保証がなく、閲覧の際に提供されるアクセスキーが有効期限を有するので、診察の後に医師が任意に患者(ユーザ)の医療情報を閲覧しようとしてもアクセスキーが失効し、閲覧できない場合があった。また、閲覧を許容するごとに異なるアクセスキーが生成されるので、ユーザごとのアクセスキー管理を行うことができず、閲覧者(医師)にとって必ずしも使い勝手の良いものではなかった。
本発明の目的は、医師等医療機関の従事者にとって使い勝手の良いシステムの提供、および患者であるユーザにとって、服薬管理や服薬の継続を容易にし、また、医療機関の受診を判断する際により適切な情報の入手を容易にするシステムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、サービスの利用者が使用する利用者端末、または、前記利用者が利用している医療機関の医療従事者が使用する医療機関端末から、前記利用者の医療情報を受信し、受信した前記医療情報を記録する医療情報記録部と、前記利用者端末からのアクセスキー発行要求に応答して、前記医療情報を閲覧するためのアクセスキーを、前記医療機関に紐付けて発行し、発行した前記アクセスキーを前記利用者端末に送信するアクセスキー発行部と、前記医療機関端末からの前記アクセスキーを伴う閲覧要求に応答して、前記医療情報に含まれる情報項目のうち開示が許可に設定されている情報項目に係る情報を前記医療情報記録部から抽出し、抽出した前記情報項目に係る情報を前記医療機関端末に送信する医療情報抽出部と、を有する情報処理システムを提供する。
前記アクセスキー発行要求に、前記医療情報に含まれる前記情報項目の開示を許可または不許可に設定する開示設定情報を含み、前記アクセスキー発行部が、前記アクセスキーを発行するとともに、前記開示設定情報に従って、前記情報項目の開示を許可または不許可に設定してもよい。
許可または不許可に設定されている前記情報項目の開示を、許可または不許可に更新する、前記利用者端末からの開示設定更新要求に応答して、前記情報項目の開示を許可または不許可に更新する開示設定更新部、をさらに有してもよい。
前記開示設定更新部は、前記アクセスキーの発行から所定時間が経過した後、全ての前記情報項目について、許可に設定されている開示を不許可に更新してもよい。
前記アクセスキーを伴う前記閲覧要求を認証する認証部をさらに有し、前記認証部は、前記閲覧要求に付随するアクセスキーが存在しない場合、または、前記閲覧要求が、前記アクセスキーに紐付けられた医療機関以外の医療機関からの要求である場合、前記閲覧要求を拒否してもよい。
前記利用者の前記医療情報に基づき、前記利用者に関するメッセージを生成し、生成した前記メッセージを、前記利用者端末および前記医療機関端末の一方または両方に送信するメッセージ生成部、をさらに有してもよい。
前記医療情報に、前記利用者の服薬開始からの経過日数を含み、前記メッセージ生成部が、前記利用者の服薬開始からの経過日数に基づき、前記利用者に服薬を促すメッセージ、前記利用者の服薬継続を支援するメッセージ、その他の服薬支援メッセージを生成し、生成した前記服薬支援メッセージを前記利用者端末に送信してもよい。
前記医療情報に、前記利用者の体温、月経、その他の体調情報、服薬による副作用、発熱、体調変化、その他の病状情報、または、つわり、陣痛間隔、その他の妊産婦情報を含み、前記メッセージ生成部は、前記体調情報、病状情報または妊産婦情報に基づき、体調管理、服薬方法、その他の医療行為に至らない指導メッセージ、または、前記医療機関の受診を推奨する推奨メッセージを生成し、生成した前記指導メッセージまたは前記推奨メッセージを前記利用者端末および前記医療機関端末の一方または両方に送信してもよい。
前記推奨メッセージを前記医療機関端末に送信した場合において、前記医療機関の前記医療従事者による受診が必要である旨の要受診情報を前記医療機関端末から受信したとき、前記メッセージ生成部は、前記医療機関を受診する必要がある旨の要受診メッセージを生成し、生成した要受診メッセージを前記利用者端末送信してもよい。
前記推奨メッセージまたは前記要受診メッセージを送信した前記利用者端末から、前記医療機関の受診を予約する旨の受診予約情報を受信したとき、前記受診予約日をスケジュールする受診予約部をさらに有し、前記受診予約部は、前記アクセスキーの発行から所定時間が経過したことにより不許可とされた前記情報項目の開示を、前記受診予約日以降において許可に更新してもよい。
本発明の第2の態様においては、サービスの利用者が使用する利用者端末、または、前記利用者が利用している医療機関の医療従事者が使用する医療機関端末から、前記利用者の医療情報を受信し、受信した前記医療情報を記録する医療情報記録部と、前記利用者の前記医療情報に基づき、前記利用者に関するメッセージを生成し、生成した前記メッセージを、前記利用者端末および前記医療機関端末の一方または両方に送信するメッセージ生成部と、を有する情報処理システムを提供する。
前記医療情報に、前記利用者の服薬開始からの経過日数を含み、前記メッセージ生成部が、前記利用者の服薬開始からの経過日数に基づき、前記利用者に服薬を促すメッセージ、前記利用者の服薬継続を支援するメッセージ、その他の服薬支援メッセージを生成し、生成した前記服薬支援メッセージを前記利用者端末に送信してもよい。
前記医療情報に、前記利用者の体温、月経、その他の体調情報、服薬による副作用、発熱、体調変化、その他の病状情報、または、つわり、陣痛間隔、その他の妊産婦情報を含み、
前記メッセージ生成部は、前記体調情報、病状情報または妊産婦情報に基づき、体調管理、服薬方法、その他の医療行為に至らない指導メッセージ、または、前記医療機関の受診を推奨する推奨メッセージを生成し、生成した前記指導メッセージまたは前記推奨メッセージを前記利用者端末および前記医療機関端末の一方または両方に送信してもよい。
前記推奨メッセージを前記医療機関端末に送信した場合において、前記医療機関の前記医療従事者による受診が必要である旨の要受診情報を前記医療機関端末から受信したとき、前記メッセージ生成部は、前記医療機関を受診する必要がある旨の要受診メッセージを生成し、生成した要受診メッセージを前記利用者端末送信してもよい。
本発明の第3の態様においては、サービスの利用者が使用する利用者端末、または、前記利用者が利用している医療機関の医療従事者が使用する医療機関端末から、前記利用者の医療情報を受信し、受信した前記医療情報を記録する医療情報記録機能と、前記利用者端末からのアクセスキー発行要求に応答して、前記医療情報を閲覧するためのアクセスキーを、前記医療機関に紐付けて発行し、発行した前記アクセスキーを前記利用者端末に送信するアクセスキー発行機能と、前記医療機関端末からの前記アクセスキーを伴う閲覧要求に応答して、前記医療情報に含まれる情報項目のうち開示が許可に設定されている情報項目に係る情報を前記医療情報記録部から抽出し、抽出した前記情報項目に係る情報を前記医療機関端末に送信する医療情報抽出機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムを提供する。
本発明の第4の態様においては、サービスの利用者が使用する利用者端末、または、前記利用者が利用している医療機関の医療従事者が使用する医療機関端末から、前記利用者の医療情報を受信し、受信した前記医療情報を記録する医療情報記録機能と、前記利用者の前記医療情報に基づき、前記利用者に関するメッセージを生成し、生成した前記メッセージを、前記利用者端末および前記医療機関端末の一方または両方に送信するメッセージ生成機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムを提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本発明の一実施の形態である情報処理システム100を含むネットワークシステムの全体を示した概念図である。 情報処理システム100の一例を示す機能ブロック図である。 利用者マスタ106aの一例を示すデータ構造図である。 医療機関マスタ106bの一例を示すデータ構造図である。 利用者ごとの医療情報106cの一例を示すデータ構造図である。 情報処理システム100を含むネットワークシステムの処理フローの一例を示すフロー図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の一実施の形態である情報処理システム100を含むネットワークの全体を示した概念図である。本ネットワークシステムは、情報処理システム100、利用者端末200、医療機関端末300およびネットワーク400を有し、情報処理システム100、利用者端末200および医療機関端末300はネットワーク400に接続され、利用者端末200および医療機関端末300は、ネットワーク400を介して情報処理システム100と通信する。
図2は、情報処理システム100の一例を示す機能ブロック図である。情報処理システム100は、受信部102、送信部104、医療情報記録部106、アクセスキー発行部108、認証部110、医療情報抽出部112、開示設定変更部114、メッセージ生成部116、受診予約部118、制御部120を有する。
受信部102は、ネットワーク400を介して、利用者端末200および医療機関端末300と通信し、利用者端末200または医療機関端末300から、各種のリクエストや利用者の医療情報等を受信する。ここで、医療情報とは、医療機関から提供される診察情報などの患者情報、健診機関から提供される健診対象者の健診結果情報、利用者および/または医療従事者によって入力された基礎体温情報などのバイタルデータ、利用者および/または医療従事者によって入力された薬の服薬情報のうちの少なくとも一以上の情報、または全部の情報を含む情報のことである。なお、後述する利用者が入力する医療情報(例えば、図6のステップ512)は上述のバイタルデータおよび/または服薬情報のことであり、医療従事者が入力する医療情報(例えば、図6のステップ520)は上述の患者情報のことを示しているが、これに限られず、利用者が入力する医療情報に上述の患者情報や健診結果情報などの医療従事者によって入力された情報が含まれていてもよいし、医療従事者が入力する医療情報に上述のバイタルデータなどの利用者によって入力された情報が含まれていてもよい。
送信部104は、ネットワーク400を介して、利用者端末200および医療機関端末300と通信し、利用者端末200または医療機関端末300に、各種情報を送信する。たとえば、送信部104は、アクセスキー発行部108が発行したアクセスキーを利用者端末200に送信し、医療情報抽出部112が抽出した医療情報項目に係る情報を医療機関端末300に送信する。また、メッセージ生成部116が生成したメッセージを、利用者端末200および医療機関端末300の一方または両方に送信する。
医療情報記録部106は、利用者端末200または医療機関端末300から受信した利用者の医療情報を記録する。たとえば、医療情報記録部106には、利用者に関する情報として、利用者とその属性等を記録した利用者マスタ106aを記録し、医療機関に関する情報として、医療機関とその属性等を記録した医療機関マスタ106bを記録する。また、医療情報記録部106は、医療情報として、利用者ごとの医療情報テーブル106cを記録する。
図3は、利用者マスタ106aの一例を示すデータ構造図である。利用者マスタ106aには、たとえば、利用者のIDおよび氏名とともに、生年月日等利用者についての属性情報の他、利用する医療機関のID、発行済みのアクセスキー等が記録される。また、当該利用者の医療情報の各医療情報項目について、公開を許可するか不許可とするかの設定(「公開01」、「公開02」等)が記録される。なお、公開の許可または不許可について、医療機関ごとの公開または不許可を設定してもよく、この場合、医療機関のIDに関連付けて公開設定が記録できる。医療機関の公開設定と医療情報項目の公開設定の何れを優先するかは任意であり、たとえば医療情報項目の公開が許可であっても、医療機関の公開設定が不許可である場合、医療機関の公開設定を優先し、当該医療情報項目の公開を不許可として取り扱うことができる。
図4は、医療機関マスタ106bの一例を示すデータ構造図である。医療機関マスタ106bには、たとえば、医療機関のIDおよび医療機関名とともに、登録日、所属する医師の氏名等医療機関についての属性情報が記録される。
図5は利用者ごとの医療情報テーブル106cの一例を示すデータ構造図である。医療情報テーブル106cは医療情報記録部106に記録される医療情報の一例であり、ここでは利用者ごとのテーブルを示しているが、複数の利用者が混在する形式のテーブルであっても良い。この場合、テーブルの各行(レコード)には利用者ID等利用者を識別する情報が含まれる。
医療情報テーブル106cには、どのような医療情報であるかを具体的に示す医療情報項目を含み、また、医療情報項目が記録された記録日時、記録される医療情報項目名、医療情報項目の具体的内容等が記録される。医療情報テーブル106cには、医療情報項目として、利用者の服薬情報を含むことができ、服薬情報として、たとえば、利用者の服薬開始からの経過日数を例示することができる。医療情報テーブル106cには、医療情報項目として、利用者の体調情報を含むことができ、体調情報として、たとえば、利用者の体温(基礎体温)、月経の有無等を例示することができる。医療情報テーブル106cには、医療情報項目として、利用者の病状情報を含むことができ、病状情報として、たとえば、利用者の服薬による副作用、発熱、体調変化等を例示することができる。医療情報テーブル106cには、医療情報項目として、利用者の妊産婦情報を含むことができ、妊産婦情報として、たとえば、利用者のつわりの有無、陣痛間隔等を例示することができる。
医療情報テーブル106cに記録される利用者の医療情報は、利用者が自ら採取する服薬情報、体調情報等の情報の他、医療機関の医師等医療機関従事者が採取する当該利用者の検査情報、診断情報等も含まれる。
アクセスキー発行部108は、利用者端末200からのアクセスキー発行要求に応答して、医療情報を閲覧するためのアクセスキーを、医療機関に紐付けて発行する。アクセスキーを医療機関に紐付けて発行することで、紐付けられた医療機関からのアクセスを拒否することができる。また、アクセスキーには原則有効期限を設けないこととすることができる。有効期限を設けないことで、医師は当該アクセスキーをカルテ等に記載し、利用者(患者)に固有のキーとして、原則、任意に患者の医療情報にアクセスすることが可能になる。医師にとってはアクセスキーが患者に固有のものとして管理することが可能となり使い勝手が向上する。また、利用者(患者)にとっても、診察に度に新しいアクセスキーを医師に提示する必要が無く、一度提示するだけで、以降の自己の医療情報を医師が任意に閲覧可能となり、使い勝手の向上とともに、何時でも医師により見守られている安心感を得ることができ、メリットが大きい。なお、アクセスキーは、複数桁の数字、数字と文字の組み合わせとすることができ、これら数字、数字と文字の組み合わせに、利用者の生年月日等、利用者の属性情報の一部をさらに組み合わせたものでも良い。
アクセスキー発行要求には、医療情報に含まれる情報項目の開示を許可または不許可に設定する開示設定情報を含むことがき、当該アクセスキー発行要求を受け取ったアクセスキー発行部108は、アクセスキーを発行するとともに、開示設定情報に従って、情報項目の開示を許可または不許可に設定することができる。当該アクセスキー発行要求とともに受け取る開示設定情報は、いわば利用者の医療情報のうち、どの情報(医療情報項目)を閲覧可とするかの初期設定であり、利用者の希望に沿って設定可とするものである。
なお、所定の医療情報項目についての開示設定を、強制的に許可または不許可とし、利用者による設定変更を不可としてもよい。この場合利用者は、強制的に許可または不許可とされた医療情報項目以外の開示について、任意に設定可能となる。また、アクセスキー発行要求に開示設定情報を含まなくてもよく、例えば後述するS552の開示設定更新処理にて開示更新リクエストが送信されることで開示設定を変更・更新することができるようにしてもよい。その場合、初期設定で開示される医療情報項目は、利用者が設定可能な全ての医療情報項目について許可にされていてもよいし、利用者が設定可能な全ての医療情報項目について不許可にしていてもよいし、利用者が設定可能な全ての医療情報項目の一部について許可し、他の一部の項目については不許可にしていてもよい。
認証部110は、アクセスキーを伴う閲覧要求を認証する。認証部110は、閲覧要求に付随するアクセスキーが存在しない場合、または、閲覧要求が、アクセスキーに紐付けられた医療機関以外の医療機関からの要求である場合、閲覧要求を拒否する。なお、閲覧要求には、アクセスキーの他、一以上の利用者の情報(例えば生年月日や利用者が設定したパスワード等)を含めることができ、これら一以上の利用者の情報が合致しない場合にも認証を不可とし、閲覧要求を拒否することができる。
医療情報抽出部112は、医療機関端末300からのアクセスキーを伴う閲覧要求に応答して、医療情報に含まれる情報項目のうち開示が許可に設定されている情報項目に係る情報を医療情報記録部106から抽出する。このように、閲覧要求を受け取る度に医療情報抽出部112が利用者の医療情報を医療情報記録部106から抽出(読み出す)ため、閲覧要求を受けた時点の最新の医療情報が抽出され、医師が閲覧する医療情報を最新の医療情報とすることができる。
開示設定変更部114は、許可または不許可に設定されている情報項目の開示を、許可または不許可に更新する旨の利用者端末200からの開示設定更新要求に応答して、情報項目の開示を許可または不許可に更新する。前記アクセスキー発行部108において初期設定された開示設定を、利用者が、その後任意に、設定変更できるようにしたものである。これにより、利用者の希望に沿って、プライバシー保護の充実を図ることができる。
なお、開示設定変更部114は、アクセスキーの発行から所定時間が経過した後、全ての情報項目について、許可に設定されている開示を不許可に更新することができる。これにより、不必要に長期間閲覧可となっているものを一律閲覧不可とし、医療情報のセキュリティを高めることができる。なお、一律に閲覧不可とされたものであっても、その後必要に応じ、利用者が開示設定変更要求を発することで閲覧可能に変更することが可能である。なお、開示設定変更部114は、利用者が設定した情報項目について、利用者が設定した開示設定を維持するように構成されていてもよい。
メッセージ生成部116は、利用者の医療情報に基づき、利用者に関するメッセージを生成する。たとえば、メッセージ生成部116は、前記した医療情報に服薬情報を含む場合、利用者の服薬開始からの経過日数に基づき、利用者に服薬を促すメッセージ、利用者の服薬継続を支援するメッセージ、服薬している薬に関するメッセージ、その他の服薬支援メッセージを生成することができる。生成した服薬支援メッセージは、送信部104から利用者端末200に送信することができる。なお、メッセージに対応する文言を予めデータベース化してこれを保存しておき、適宜これを読み出してメッセージとする場合もメッセージの生成に含まれるものとする。
生成される利用者に関するメッセージ(服薬支援メッセージ)は、たとえば服薬開始初日や服薬終了日等、所定の日に必ず固定のメッセージが表示されるようになっていてもよい。また、服薬開始日だけでなく薬の服用を休止する期間、つまり休薬開始からの経過日数に基づきについても休薬期間に関連するメッセージ(例えば、月経に関する情報等)や服薬中の薬剤に関するメッセージを利用者端末200に送信可能であってもよい。
服薬継続を支援するメッセージは、たとえば、副作用の発生等の服薬継続を阻害するような体調変化が発生したような場合、服薬継続の意志を持ち続けられるよう利用者に知識を与え、利用者を勇気づけるような言葉であり、副作用が発生すると予測される経過日数に応じて、適切な文言を予め登録しておき、これを当該経過日数に達した日に該当する文言を支援メッセージとして送信するものであってもよい。
メッセージ生成部116は、たとえば、前記した医療情報に、利用者の体調情報、病状情報または妊産婦情報を含む場合、これら体調情報、病状情報または妊産婦情報に基づき、体調管理、服薬方法、その他の医療行為に至らない指導メッセージ、または、医療機関の受診を推奨する推奨メッセージを生成することができる。生成した指導メッセージまたは推奨メッセージは、送信部104から利用者端末200および医療機関端末300の一方または両方に送信することができる。
上記した指導メッセージおよび推奨メッセージは。利用者の医療情報が特定のパターンを示した場合にシステムがこれを検知し、当該特定のパターンに適したメッセージとすることができる。また、人工知能(AI)を利用して、医療情報を分析し、当該分析結果から適切なメッセージを生成するものであってもよい。
なお、指導メッセージは主に利用者に向けたメッセージであることから、利用者にのみ送信されてもよいが、利用者および医療機関に向けて送信されてもよい。この場合、医師はシステムからの指導メッセージを参照して適切か否かを監修することができる。
また、推奨メッセージは、予め設定した幾つかの条件が満たされた場合に、システムが自動的に生成する「医療機関を受診した方が良い旨」のメッセージとすることができる。もとより、医師の指導(医療行為)ではないものの、利用者には有用な情報であり、また、医療機関にとっても、受診に先立って患者の状態を知るきっかけとなる情報であることから、利用者のみならず、医療機関にも送信されることが好ましい。
推奨メッセージを医療機関端末300に送信した場合において、医療機関の医療従事者(医師)による受診が必要である旨の要受診情報を医療機関端末300から受信することができ、この場合、メッセージ生成部116は、医療機関を受診する必要がある旨の要受診メッセージを生成し、生成した要受診メッセージを送信部104から利用者端末200送信することができる。これにより、利用者は受診の必要性を確信することができ、受け取る情報の価値を高めることができる。
受診予約部118は、推奨メッセージまたは要受診メッセージを送信した利用者端末200から、医療機関の受診を予約する旨の受診予約情報を受信したとき、受診予約日をスケジュールする。これにより、受診予約をスムーズに進め、利用者の使い勝手を高めることができる。なお、受診予約部118は、アクセスキーの発行から所定時間が経過したことにより不許可とされた情報項目の開示を、受診予約日以降において許可に更新することができる。これにより、受診時において、医療情報の閲覧ができないような事態を回避することができる。
制御部120は、情報処理システム100を構成する各部を制御する。
利用者端末200は、本ネットワークシステムのサービスを利用する利用者が使用する情報処理端末であり、たとえばスマートフォン等の携帯型情報処理装置が例示できる。携帯型情報処理装置にはアプリ等のアプリケーションソフトウェアをインストールし、アプリケーションソフトウェアを使用して情報処理システム100にアクセスし、通信することができる。
医療機関端末300は、利用者が利用している医療機関の医療従事者が使用する情報端末であり、たとえばパーソナルコンピュータ等が例示できる。パーソナルコンピュータには適当なソフトウェアがインストールされており、ブラウザ等のアプリケーションソフトウェアを用いて情報処理システム100にアクセスし、通信することができる。
ネットワーク400は、情報処理システム100、利用者端末200および医療機関端末300を相互に接続する。ネットワーク400として、たとえばインターネットが例示できるがこれに限られない。たとえば専用線を用いたネットワークとすることも可能である。インターネットを用いる場合、VPN(Virtual Private Network)等を用いてセキュリティを高めることができる。
図6は、情報処理システム100を含むネットワークシステムの処理フローの一例を示すフロー図である。なお、図6において、各ステップは必ずしも時系列に処理されているわけではなく、ある処理と他の処理とが並列に処理され、あるいは複数のステップで表現される一定の処理が、当該処理の繰り返し等によって他の処理と前後する場合がある。
まず、利用者端末200において、利用登録を行い(ステップ502)、情報処理システム100は、利用登録で提供された利用者情報に基づき、利用者マスタを生成する(ステップ504)。利用者端末200が携帯電話やスマートフォンである場合、いわゆる携帯アプリやスマホアプリと称されるアプリケーションソフトウェア(以下「アプリ」という。)がインストールされており、利用者が、当該アプリの登録画面に自己の情報(利用者情報)を入力し、これを情報処理システム100に送信することで利用登録が終了する。利用登録が終わった利用者は以後本システムを利用できることになる。なお、本システムは、アプリに限らず、Webシステムにも適用可能である。
一方、医療機関端末300においても同様に利用登録を行う(ステップ506)。情報処理システム100は、利用登録で提供された医療機関情報に基づき、医療機関マスタを生成する(ステップ508)。医療機関端末300がパーソナルコンピュータやタブレット等の携帯端末である場合、いわゆるウェブブラウザ等のアプリケーションソフトウェアがインストールされており、医師等の医療機関従事者がウェブブラウザ等を用いて、情報処理装置100から利用登録ページを読み出し、当該利用登録ページに医療機関情報を入力し、送信することで利用登録が終了する。利用登録が終わった医療機関は以後本システムを利用できることになる。なお、医療機関の利用登録は、情報処理システムのシステム管理者により行われ、システム管理者から発行された医療機関IDおよびパスワードを使用して本システムにログインするように構成されていてもよく、その場合、その医療機関に所属する医療従事者によりパスワード変更ができるように構成されていてもよい。
利用登録済の利用者は、日常生活(ステップ510)の中で、たとえば基礎体温のような医療情報を集め、アプリの医療情報入力画面に当該医療情報を入力して情報処理システム100に送る(ステップ512)。情報処理システム100は、受け取った医療情報を医療情報記録部106に記録する(ステップ514)。ステップ510からステップ514は適宜繰り返され、利用者の医療情報が蓄積される。
一方、利用登録済みの医療機関において、利用者が診察を受けた場合(ステップ518)、診察結果や検査結果、医師の所見等は医療情報と言える。これら医療機関による医療情報は、医療機関端末300に入力され、情報処理システム100に送信される(ステップ520)。情報処理システム100は、受け取った医療情報を医療情報記録部106に記録する(ステップ516)。ステップ518、ステップ520およびステップ516は適宜繰り返され、利用者の医療情報が蓄積される。なお、医療機関側が有する医療情報を情報処理システム100に入力できず、医療機関が利用者の医療情報の閲覧のみが可能に構成されていてもよい。
利用者が医療機関の受診を予定し、診察において医師に自己の医療情報を閲覧させようとする場合、利用者は、アプリのアクセスキー発行画面を用いて、アクセスキー発行要求(アクセスキーリクエスト)を、情報処理システム100に送信する(ステップ522)。情報処理システム100は、当該アクセスキー発行要求を受けて、アクセスキーを生成する(ステップ524)。
なお、アクセスキー発行要求画面において、どの医療情報(医療情報項目)を開示許可に設定するかについても同時に入力可能とすることができ、この場合、アクセスキーリクエストには、開示設定情報を含めることができる。情報処理システム100は、開示設定情報に従い、開示を許可するか不許可にするかを設定する(ステップ526)。
情報処理システム100が生成したアクセスキーは利用者端末200に送信され(ステップ528)、利用者端末200はこれを受信する(ステップ530)。
利用者が受信したアクセスキーは、利用者が医療機関を対面またはオンラインで受診する際に(ステップ532)、医師等医療機関従事者に提示され(ステップ534)、利用者(患者)の医療情報を閲覧しようとする医師等医療機関従事者は、アクセスキーを伴った医療情報開示要求を情報処理システム100に送信する(ステップ536)。なお、医師等医療従事者による医療情報開示要求は、アクセスキーおよび一以上の利用者の情報(例えば生年月日や利用者が設定したパスワード等)を送信するように構成されていてもよい。
医療情報開示要求を受信した情報処理システム100は、アクセスキーで認証を行い(ステップ538)、認証が成功した場合には、医療情報記録部に記録された医療情報のうち、開示が許可された医療情報項目の内容を抽出し(ステップ540)、抽出した医療情報を医療機関端末300に送信する(ステップ542)。抽出した医療情報を受信した医療機関端末300は、これを表示し、医師等の閲覧に供する(ステップ544)。
以上のようにして、医療情報記録部に記録された医療情報のうち開示が許可されたものの閲覧を医師等の診察の際に供することができる。
なお、ステップ528でアクセスキーが送信された後、その後の時間をカウントし(ステップ546)、所定時間が経過したかを判断して(ステップ548)、所定時間が経過したと判断した場合には、許可された開示を全て不許可に設定することができる(ステップ550)。これにより、不必要に長時間許可された開示を不許可に設定して、医療情報のセキュリティを強化することができる。ステップ546~ステップ550の処理は任意であり、必ずしも実施する必要はない。当該処理を実施しない場合、すなわち所定時間経過後に開示を不許可にしない場合は、後に説明するステップ570の処理は行われず、アクセスキーの発行時または開示設定更新で設定された開示設定が適用されることは勿論である。
また、利用者は、開示設定を更新したいと欲したとき、アクセスキーの受信後、任意の時点で、開示設定を変更する開示設定更新リクエストを情報処理システム100に送信できる(ステップ552)。この場合、利用者端末200のアプリ画面において開示設定を変更する入力を受け付け、開示設定更新リクエストに開示設定情報を含めることができる。開示設定更新リクエストを受信した情報処理システム100は、開示設定情報に従って開示設定を更新する(ステップ554)。
また、情報処理システム100は、メッセージを生成するかを判断し(ステップ556)、メッセージを生成すると判断した場合にはメッセージを生成する(ステップ558)。メッセージの生成は、所定の時間に定期的に発生するようにしても良いし、利用者からのメッセージ生成リクエストに応じて発生するようにしても良い。
メッセージは、前記したメッセージ生成部116で生成され、所定の条件を満足された場合に予め設定された文言を記録から読出してメッセージとしても良い。あるいは、医療情報に蓄積された情報からテキストマイニング等の手法を活用して適切な文言を自動的に生成するようにしても良い。この場合深層学習等のAIの手法を活用しても良い。
生成されたメッセージが服薬の継続等を支援する服薬支援メッセージである場合、当該服薬支援メッセージは利用者端末200に送信され、利用者端末200においてこれを表示する(ステップ560)。生成されたメッセージが医療機関の受診を推奨する推奨メッセージである場合、当該推奨メッセージは利用者端末200および医療機関端末300に送信され、利用者端末200においてこれを表示し(ステップ564)、医療機関において診察に供される(ステップ562)。ステップ562の診察で医師等が受診する必要があると判断した場合、医療機関端末300は、要受診メッセージを情報処理システム100に送信し(ステップ562)、情報処理システム100は受信した要受診メッセージを利用者端末200に転送する(ステップ558)。利用者端末200は受信した要受診メッセージを表示する(ステップ564)。なお、服薬支援メッセージのみが送信されるよう構成されていてもよい。ここで、ステップ562における診察は、医師が推奨メッセージおよび/または利用者の医療情報を見て、必要に応じて受診を勧奨することを示しており、医師による対面またはオンラインでの診察行為を含んでいないが、医師による診察行為が含まれていてもよい。
要受診メッセージを受け取った利用者は、受診の必要性を強く認識し、受診を予約することになる(ステップ566)。この場合、利用者端末200は、受診予約情報を情報処理システム100に送信し(ステップ566)、情報処理システム100は、受診予約情報に従って受診予約をスケジュールする(ステップ568)。なお、利用者は、要受診メッセージを受け取らない場合も、受診予約部118を利用し、任意のタイミングで受診予約できることは勿論である。たとえば服薬支援メッセージ等に含まれる受診日程についての情報を受け取った利用者が、自発的に受診予約部118を利用して受診予約を行っても良い。
なお、受診予約情報を受け取った情報処理システム100は、予約をスケジュールするとともに、ステップ550で所定時間経過により不許可とされた開示を予約日以降で許可に設定変更することができる(ステップ570)。このように、所定時間経過によって不許可とされた公開を、予約に連動して許可に設定変更することで、予約日の診察前に、セキュリティ確保の理由で不許可とされたに過ぎない開示の設定を再度許可に設定し直す必要がなく、予約日の診察において、アクセスキーを用いた医師による医療情報の閲覧が拒否される状態を回避することができる。なお、ステップ546からステップ550で開示を不許可としなかった場合は、ステップ570の処理を実施する必要がないことは勿論である。
利用者は、予約日に医療機関を受診し、医療機関の医師等は、アクセスキーを用いた医療情報の閲覧を請求できる(ステップ572)。当該ステップ572の処理はステップ532からステップ544までの処理と同様である。なお、ステップ544、ステップ572の診察時における閲覧の後であっても、各医療情報項目の開示設定は、利用者による変更や所定時間の経過による不許可への設定変更等がない限り、そのまま維持されるので、医療機関の医師等は、診察後の任意のタイミングで、同じアクセスキーを用いた医療情報の閲覧が可能である。これにより、医師等はより綿密な患者のケアが可能になり、医療機関側の利便性を向上して、医療品質の向上に寄与することができる。
以上、実施の形態を通じて本発明を説明したが、上記した実施の形態に限定されるわけではない。たとえば、上記した実施の形態では、アクセスキーの発行と当該アクセスキーを用いた閲覧要求を有する場合を説明したが、これに限られず、医療情報からメッセージを生成するシステムとして発明を把握することも可能である。すなわち、サービスの利用者が使用する利用者端末200、または、利用者が利用している医療機関の医療従事者が使用する医療機関端末300から、利用者の医療情報を受信し、受信した医療情報を記録する医療情報記録部106と、利用者の医療情報に基づき、利用者に関するメッセージを生成し、生成したメッセージを、利用者端末200および医療機関端末300の一方または両方に送信するメッセージ生成部116と、を有する情報処理システムとして把握することも可能である。
上記した例では、情報処理システムとして実施の形態を説明したが、コンピュータプログラムとして把握することも可能である。すなわち、サービスの利用者が使用する利用者端末200、または、利用者が利用している医療機関の医療従事者が使用する医療機関端末300から、利用者の医療情報を受信し、受信した医療情報を記録する医療情報記録機能と、利用者端末200からのアクセスキー発行要求に応答して、医療情報を閲覧するためのアクセスキーを、医療機関に紐付けて発行し、発行したアクセスキーを利用者端末200に送信するアクセスキー発行機能と、医療機関端末300からのアクセスキーを伴う閲覧要求に応答して、医療情報に含まれる情報項目のうち開示が許可に設定されている情報項目に係る情報を医療情報記録部106から抽出し、抽出した情報項目に係る情報を医療機関端末300に送信する医療情報抽出機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムとして把握できる。あるいは、サービスの利用者が使用する利用者端末200、または、利用者が利用している医療機関の医療従事者が使用する医療機関端末300から、利用者の医療情報を受信し、受信した医療情報を記録する医療情報記録機能と、利用者の医療情報に基づき、利用者に関するメッセージを生成し、生成したメッセージを、利用者端末200および医療機関端末300の一方または両方に送信するメッセージ生成機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムとして把握することができる。
上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラムおよび方法における動作、手順、ステップおよび段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書および図面中の動作フローに関して便宜上「まず」、「次に」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
100…情報処理システム、102…受信部、104…送信部、06…医療情報記録部、106a…利用者マスタ、106b…医療機関マスタ、106c…医療情報テーブル、108…アクセスキー発行部、110…認証部、112…医療情報抽出部、114…開示設定変更部、116…メッセージ生成部、118…受診予約部、120…制御部、200…利用者端末、300…医療機関端末、400…ネットワーク。

Claims (12)

  1. サービスの利用者が使用する利用者端末、または、前記利用者が利用している医療機関の医療従事者が使用する医療機関端末から、前記利用者の医療情報を受信し、受信した前記医療情報を記録する医療情報記録部と、
    前記利用者端末からのアクセスキー発行要求に応答して、前記医療情報を閲覧するためのアクセスキーを、前記医療機関に紐付けて発行し、発行した前記アクセスキーを前記利用者端末に送信するアクセスキー発行部と、
    前記医療機関端末からの前記アクセスキーを伴う閲覧要求に応答して、前記医療情報に含まれる情報項目のうち開示が許可に設定されている情報項目に係る情報を前記医療情報記録部から抽出し、抽出した前記情報項目に係る情報を前記医療機関端末に送信する医療情報抽出部と、
    を有し、
    前記アクセスキーの有効期限を設けない、
    情報処理システム。
  2. 前記アクセスキー発行要求に、前記医療情報に含まれる前記情報項目の開示を許可または不許可に設定する開示設定情報を含み、
    前記アクセスキー発行部が、前記アクセスキーを発行するとともに、前記開示設定情報に従って、前記情報項目の開示を許可または不許可に設定する
    請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 許可または不許可に設定されている前記情報項目の開示を、許可または不許可に更新する、前記利用者端末からの開示設定更新要求に応答して、前記情報項目の開示を許可または不許可に更新する開示設定更新部、をさらに有する
    請求項2に記載の情報処理システム。
  4. 前記開示設定更新部は、前記アクセスキーの発行から所定時間が経過した後、全ての前記情報項目について、許可に設定されている開示を不許可に更新する
    請求項3に記載の情報処理システム。
  5. 前記開示設定情報は、前記情報項目のうちの所定の情報項目の開示を強制的に許可または不許可に設定可能である、
    請求項2~4のいずれかに記載の情報処理システム。
  6. 前記アクセスキーを伴う前記閲覧要求を認証する認証部をさらに有し、
    前記認証部は、前記閲覧要求に付随するアクセスキーが存在しない場合、または、前記閲覧要求が、前記アクセスキーに紐付けられた医療機関以外の医療機関からの要求である場合、前記閲覧要求を拒否する
    請求項1~5のいずれかに記載の情報処理システム。
  7. 前記利用者の前記医療情報に基づき、前記利用者に関するメッセージを生成し、生成した前記メッセージを、前記利用者端末および前記医療機関端末の一方または両方に送信するメッセージ生成部、をさらに有する
    請求項1~6のいずれかに記載の情報処理システム。
  8. 前記医療情報に、前記利用者端末から受信した前記利用者の服薬開始からの経過日数を含み、
    前記メッセージ生成部が、前記利用者の服薬開始からの経過日数に基づき、前記利用者に服薬を促すメッセージ、前記利用者の服薬継続を支援するメッセージ、その他の服薬支援メッセージを生成し、生成した前記服薬支援メッセージを前記利用者端末に送信する
    請求項7に記載の情報処理システム。
  9. 前記医療情報に、前記利用者端末から受信した前記利用者の体温、月経、その他の体調情報、服薬による副作用、発熱、体調変化、その他の病状情報、または、つわり、陣痛間隔、その他の妊産婦情報を含み、
    前記メッセージ生成部は、前記利用者の体温、月経、その他の体調情報、服薬による副作用、発熱、体調変化、その他の病状情報またはつわり、陣痛間隔、その他の妊産婦情報に基づき、体調管理、服薬方法、その他の医療行為に至らない指導メッセージ、または、前記医療機関の受診を推奨する推奨メッセージを生成し、生成した前記指導メッセージまたは前記推奨メッセージを前記利用者端末および前記医療機関端末の一方または両方に送信する
    請求項7に記載の情報処理システム。
  10. 前記推奨メッセージを前記医療機関端末に送信した場合において、前記医療機関の前記医療従事者による受診が必要である旨の要受診情報を前記医療機関端末から受信したとき、前記メッセージ生成部は、前記医療機関を受診する必要がある旨の要受診メッセージを生成し、生成した要受診メッセージを前記利用者端末に送信する
    請求項9に記載の情報処理システム。
  11. 前記推奨メッセージまたは前記要受診メッセージを送信した前記利用者端末から、前記医療機関の受診を予約する旨の受診予約情報を受信したとき、受診予約日をスケジュールする受診予約部をさらに有し、
    前記受診予約部は、前記アクセスキーの発行から所定時間が経過したことにより不許可とされた前記情報項目の開示を、前記受診予約日以降において許可に更新する
    請求項10に記載の情報処理システム。
  12. サービスの利用者が使用する利用者端末、または、前記利用者が利用している医療機関の医療従事者が使用する医療機関端末から、前記利用者の医療情報を受信し、受信した前記医療情報を記録する医療情報記録機能と、
    前記利用者端末からのアクセスキー発行要求に応答して、前記医療情報を閲覧するためのアクセスキーを、前記医療機関に紐付けて発行し、発行した前記アクセスキーを前記利用者端末に送信するアクセスキー発行機能と、
    前記医療機関端末からの前記アクセスキーを伴う閲覧要求に応答して、前記医療情報に含まれる情報項目のうち開示が許可に設定されている情報項目に係る情報を前記医療情報記録機能により抽出し、抽出した前記情報項目に係る情報を前記医療機関端末に送信する医療情報抽出機能と、
    をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、
    前記アクセスキーの有効期限を設けない、
    プログラム。
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