JP6936763B2 - 電子処方せん管理方法、電子処方せん管理システム、及びプログラム - Google Patents

電子処方せん管理方法、電子処方せん管理システム、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6936763B2
JP6936763B2 JP2018078928A JP2018078928A JP6936763B2 JP 6936763 B2 JP6936763 B2 JP 6936763B2 JP 2018078928 A JP2018078928 A JP 2018078928A JP 2018078928 A JP2018078928 A JP 2018078928A JP 6936763 B2 JP6936763 B2 JP 6936763B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
patient
terminal
prescription
doctor
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018078928A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019185642A (ja
Inventor
宗介 平山
宗介 平山
田中 清
清 田中
勇樹 宮内
勇樹 宮内
正明 竹内
正明 竹内
Original Assignee
株式会社メドレー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社メドレー filed Critical 株式会社メドレー
Priority to JP2018078928A priority Critical patent/JP6936763B2/ja
Publication of JP2019185642A publication Critical patent/JP2019185642A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6936763B2 publication Critical patent/JP6936763B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、処方せんの電磁的記録による作成、交付及び保存を実施するための電子処方せん管理方法、電子処方せん管理システム、及びプログラムに関する。
厚生労働省の平成28年3月31日付通知により、制度上は電子処方せんの実施が可能となった。これを受けて、一般社団法人 保険医療福祉情報システム工業会(JAHIS)は、電子処方せんの実装上の仕様を取りまとめた(例えば、非特許文献1参照)。
この実装ガイドは、ASPサーバの活用を前提とし、患者、医療機関及び薬局とASPサーバとの間のトランザクションを記述している。
一般社団法人 保険医療福祉情報システム工業会「JAHIS 電子処方せん実装ガイド Ver.1.0」2017年5月
しかしながら、この実装ガイドが自ら認めているとおり、この実装ガイドだけでは対応の難しい課題が存在し、この実装ガイドに基づいて電子処方せんを実装しても実運用に供するのは困難である。このように、電子処方せんの実現には種々の課題が残っている。
そこで、本発明は、ASPサーバを用いずとも、実運用が可能な電子処方せんを実現することができる電子処方せん管理方法、電子処方せん管理システム、及びプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決すべく、本発明の第1の態様は、処方せんデータを患者と関連付けて記憶するブロックチェーンデータベースが、所定の患者が操作する第1端末から、前記所定の患者を担当する医師の前記ブロックチェーンデータベース内の前記所定の患者のレコードへの一時的なアクセス権限を付与する第1のトランザクションを受信し、前記アクセス権限を付与された前記医師が操作する第2端末から出力された第2のトランザクションに含まれる前記処方せんデータを、前記所定の患者と関連付けて記憶すること、を含むことを特徴とする電子処方せん管理方法を提供する。
ここで、処方せんデータは処方の内容を示すデータであり、典型的には処方せんCDAデータであるが、例えば、医師が作成した処方データ自体でもよいし、処方せんCDAデータをPDFファイルに出力したものでもよいものとする。
上記のような構成を有する本発明の電子処方せん管理方法は、前記第1端末から、前記所定の患者を担当する薬剤師の前記ブロックチェーンデータベース内の前記所定の患者のレコードへの一時的なアクセス権限を付与する第3のトランザクションを受信し、前記アクセス権限を付与された前記薬剤師が操作する第3端末による前記所定の患者に関する前記処方せんデータの参照を許可し、前記第3端末から出力された第4のトランザクションに含まれる調剤データを前記所定の患者と関連付けて記憶すること、を更に含んでいてもよい。
ここで、調剤データは、調剤結果を示すデータであり、典型的には調剤CDAデータであるが、例えば、薬剤師が作成した調剤結果自体でもよいし、調剤CDAデータをPDFファイルに出力したものでもよいものとする。
また、本発明の第2の態様は、処方せんデータを患者と関連付けて記憶するブロックチェーンデータベースと、患者操作に応じて、所定の患者を担当する医師の前記ブロックチェーンデータベース内の前記所定の患者のレコードへの一時的なアクセス権限を許容する第1のトランザクションを出力する第1端末と、前記医師の操作に応じて、前記処方せんデータを含む第2のトランザクションを出力する第2端末と、を含み、前記ブロックチェーンデータベースは、前記アクセス権限を付与された前記医師に対応する前記第2端末から出力された前記第2のトランザクションに含まれる前記処方せんデータを前記所定の患者と関連付けて記憶すること、を特徴とする電子処方せん管理システムを提供する。
上記のような構成を有する本発明の電子処方せん管理システムは、前記第1端末は、前記患者操作に応じて、前記所定の患者を担当する薬剤師の前記ブロックチェーンデータベース内の前記所定の患者のレコードへの一時的なアクセス権限を許容する第3のトランザクションを出力し、前記電子処方せん管理システムは、薬剤師の操作に応じて、前記処方せんデータの参照要求、又は調剤データを含む第4のトランザクションを出力する第3端末を更に含み、前記ブロックチェーンデータベースは、前記アクセス権限を付与された薬剤師に対応する前記第3端末による前記所定の患者に関する前記処方せんデータの参照を許可するとともに、前記第3端末から出力された第4のトランザクションに含まれる前記調剤データを前記所定の患者と関連付けて記憶してもよい。
本発明の第3の態様は、処方せんデータを患者と関連付けて記憶するブロックチェーンデータベースにアクセス可能であり、所定の患者が操作する端末に対して、医師による診察の際には前記医師に前記ブロックチェーンデータベース内の前記所定の患者のレコードへのアクセス権限を付与するトランザクションを、及び、前記所定の患者を担当する薬剤師による調剤の際には前記薬剤師に前記レコードへの前記アクセス権限を付与するトランザクションを、それぞれ前記ブロックチェーンデータベースに出力するステップと、前記診察及び前記調剤がそれぞれ終了すると、付与した前記アクセス権限を剥奪するトランザクションを前記ブロックチェーンデータベースに出力するステップと、を実行させるプログラムを提供する。
本発明の第4の態様は、処方せんデータを患者と関連付けて記憶するブロックチェーンデータベースと通信可能な医師端末に対して、医師操作に応じて所定の患者に関する処方せんデータを取得するステップと、前記ブロックチェーンデータベース内の前記所定の患者のレコードへの一時的なアクセス権限が付与された状態で、前記所定の患者に関する前記処方せんデータを含むトランザクションを前記ブロックチェーンデータベースに出力するステップと、を実行させるプログラムを提供する。
本発明の第5の態様は、処方せんデータを患者と関連付けて記憶するブロックチェーンデータベースと通信可能な薬剤師端末に対して、前記ブロックチェーンデータベース内の前記所定の患者のレコードへの一時的なアクセス権限が付与された状態で、所定の患者に関する前記処方せんデータの参照を前記ブロックチェーンデータベースに要求するステップと、薬剤師の操作に応じて前記所定の患者に関する調剤データを取得するステップと、前記所定の患者に関する前記調剤データを含むトランザクションを前記ブロックチェーンデータベースに出力するステップと、を実行させるプログラムを提供する。
本発明によれば、ASPサーバを用いずとも、実運用が可能な電子処方せんを実現することができる。
本発明の代表的な実施形態に係る電子処方せん管理システム1の全体構成図である。 図1の患者端末、病院情報システム、医師端末、薬局システム及び薬剤師端末としてのコンピュータ、並びにブロックチェーンを構成するコンピュータのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 患者端末10のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。 病院情報システム20のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。 医師端末30のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。 薬局システム40のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。 薬剤師端末50のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。 ブロックチェーンにおけるトランザクションの概念図である。 ブロックチェーンの説明図である。 トランザクション構造の一例を示す図である。 ステートデータベース(DB)のデータテーブルの一例を示す図である。 診療時におけるステートDBの状態遷移の一例を示す図である。 調剤時におけるステートDBの状態遷移の一例を示す図である。 診察時の処理フローを示すフローチャートである。 調剤時の処理フローを示すフローチャートである。
以下、本発明の代表的な実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、本発明はこれら図面に限定されるものではない。また、図面は、本発明を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために、必要に応じて寸法、比又は数を誇張又は簡略化して表している場合もある。
[電子処方せん管理システムの全体構成]
図1を参照して、本実施形態に係る電子処方せん管理システム1の全体構成例を説明する。
電子処方せん管理システム1は、処方せんの電磁的記録による作成、交付及び保存を実施するためのコンピュータシステムである。電子処方せん管理システム1では、患者側からの一時的なアクセス権限の付与により、医師側から処方せんデータをブロックチェーン内に保存するとともに、薬剤師側から当該処方せんデータを参照して調剤データをブロックチェーン内に保存することができる。
かかる電子処方せん管理システム1は、患者端末10(第1端末)、病院情報システム20、医師端末30(第2端末)、薬局システム40、薬剤師端末50(第3端末)及びブロックチェーン60を含んで構成されている。患者端末10、病院情報システム20、医師端末30、薬局システム40及び薬剤師端末50は、それぞれブロックチェーン60と有線又は無線で通信可能に接続されている。これらの各構成要素はいずれも、1台又は複数台のコンピュータであり、例えばデスクトップ型、ラップトップ型、タブレット型、携帯型など、任意のタイプのコンピュータでよい。
図2は、患者端末、病院情報システム、医師端末、薬局システム、薬剤師端末、及び、ブロックチェーンを構成するコンピュータの、ハードウェア構成の一例を示すブロック図である。これらコンピュータのそれぞれは、CPU101、メモリ102、記憶装置103、通信装置104、入力装置105及び出力装置106を含んで構成されている。
CPU101は、各種プログラム及びデータをメモリ102に読み出して実行することで、追って述べるように患者端末、病院情報システム、医師端末、薬局システム、薬剤師端末及びブロックチェーン(ノード)としての各種機能を実現する。記憶装置103は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。
通信装置104は、有線及び無線の通信ネットワークに接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。
入力装置105は、データを入力する、例えばキーボード、マウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンなどである。出力装置106は、データを出力する、例えばディスプレイ、プリンタ、スピーカなどである。
[患者端末]
図3を参照して、患者端末10のソフトウェア構成例を説明する。
患者端末10は、患者、その親権者及び後見人(以下、これらのうちの一部又は全部を単に「患者」ということがある。)が使用する端末であり、第1端末の一例である。患者端末10は、チェックイン部11、保存領域確認部12、暗号鍵生成部13、暗号鍵記憶部14及びアクセス権限付与部15を含む。ただし、患者端末10の持つ機能の一部を他の構成要素に委譲させてもよいものとする。例えば、保存領域確認部12に相当する機能をブロックチェーン60の代替ノードに持たせてもよい。
チェックイン部11は、患者の操作に応じて、病院情報システム20及び薬局システム40にチェックインし及びチェックアウトする。病院情報システム20へのチェックインにより、電子処方せんの発行が可能となる。電子処方せんの発行に先立ち、医師による診療(遠隔診療でもよい)が実施されてもよい。また、薬局システム40へのチェックインにより、例えば、薬剤師による電子処方せんの参照及び調剤が可能となる。
保存領域確認部12は、該当する患者の処方せん保存領域がブロックチェーン60内に存在するかどうかをチェックし、該当する処方せん保存領域が存在しない場合に、必要な処方せん保存領域をブロックチェーン60内に生成させる。
具体的には、保存領域のチェックは、例えば、患者を特定する情報(以下、「患者ID」という。)がステートDB(図11参照)に記憶されているかどうかを、ブロックチェーン60内のノードコンピュータ(以下、単に「ノード」という。)に検索させることによって行う。また、保存領域の生成は、例えば、患者IDを含むトランザクションをノードにブロードキャストすることによって行う。このようなトランザクションがブロックに纏められ、そのブロックがブロックチェーン60内で承認されることで、該当する患者IDが電子処方せん管理システム1内で利用可能となる。
暗号鍵生成部13は、処方せん暗号鍵を生成し、暗号鍵記憶部14に保存する。処方せん暗号鍵は、例えばトランザクションの生成のために利用されるものであり、患者に固有の公開鍵及び秘密鍵を含む。
アクセス権限付与部15は、患者以外の関係者(例えば医師、薬剤師)に対して、ブロックチェーン60内の当該患者の処方せん保存領域へのアクセス権限を付与し及び剥奪する。例えば、アクセス権限付与部15は、チェックイン部11の状態(医師による診察のために病院情報システム20にチェックインしているか、薬剤師による調剤のために薬局システム40にチェックインしているか)に応じて、医師及び薬剤師のいずれかに権限を付与するトランザクションを出力する。これらのトランザクションは、それぞれ第1及び第3のトランザクションに対応する。本実施形態では、アクセス権限の付与のためのトランザクションに、後述する医師ID又は薬剤師IDを含めることとしている。
アクセス権限付与部15はまた、付与したアクセス権限を剥奪する。本実施形態では、アクセス権限の剥奪は会計処理後に行われるが、処方せんデータ(処方せんCDAデータ)又は調剤データ(調剤CDAデータ)の送信後、遅滞なく行われればよい。
[病院情報システム]
図4を参照して、病院情報システム20のソフトウェア構成例を説明する。
病院情報システム20は、医療機関の情報管理を担うシステムであり、例えば遠隔診療システム、電子カルテシステム、オーダエントリシステム及び医事会計システムを含んでいてもよい。かかる病院情報システム20は、受付部21、患者情報記憶部22、診療録記憶部23、処方せんCDA生成部24及び会計処理部25を含む。
受付部21は、患者端末10からのチェックイン及び医師端末30からの受付入力を受け付ける。受付部21の処理が完了すると、医師による診療(遠隔診療でもよい)及び処方せん発行が可能となる。本実施形態では、前提として、例えば患者ID、氏名、住所などの患者情報が予め患者情報記憶部22に記憶されていることを想定しているが、受付部21は、チェックインの都度、患者情報の入力を要求してもよい。
診療録記憶部23は、医師端末30からの入力に基づき、患者ごとに診療録(カルテ)データを記憶している。ここでは、診療録として、医師が患者の診療内容・経過などを記載する文書を想定しているが、広く診療に関する諸記録を含むものとしてもよい。
処方せんCDA生成部24は、医師端末30からの処方せんデータに基づいて処方せんCDAデータを生成し出力する。ここで、処方せんデータは、患者の氏名、医師の氏名、医療機関の名称・住所、交付年月日、処方内容を含むものとし、更に保険に関する情報や後発医薬品への変更の可否などの付帯情報を含んでいてもよい。また、処方せんCDA(Clinical Document Architecture)データは、処方せんデータを所定のデータ構造で記述したものである。ここでいう所定のデータ構造としては、例えば、HL7(Health Level Seven)協会が策定したHL7 CDAやHL7 CDA R2といった標準規約に従うことを想定しているが、本発明はこれに限られるものではない。
会計処理部25は、患者端末10及び医師端末30からの指示に基づき、例えば診療報酬の計算や請求などの会計処理を行う。
[医師端末]
図5を参照して、医師端末30のソフトウェア構成例を説明する。
医師端末30は、医師及び歯科医師(以下、単に「医師」と言う。)が利用する端末であり、第2端末の一例である。医師端末30は、受付部31、診療録作成部32、処方せん発行部33、処方せんCDA記憶部34及び処方せんCDA送信部35を含む。
受付部31は、病院情報システム20に対して受付処理を行う。受付処理は、例えば、患者を氏名やIDなどにより特定して行われる。
診療録作成部32は、医師の入力に基づいて診療録データを作成し、病院情報システム20に出力する。
処方せん発行部33は、医師の入力に基づいて処方せんデータを生成し、病院情報システム20に出力する。
処方せんCDA記憶部34は、病院情報システム20から受信した処方せんCDAデータを記憶する。
処方せんCDA送信部35は、処方せんCDAデータに担当医師(処方医)の電子署名を付与し、これをブロックチェーン60内に保存させる。ただし、患者から処方医にブロックチェーン60へのアクセス権限が与えられていることが前提となる。
具体的には、処方せんCDA送信部35は、患者ID及び処方せんCDAデータを含むトランザクション(第3のトランザクション)を生成し、これをブロックチェーン60内のノードにブロードキャストする。当該トランザクションを含むブロックがブロックチェーン60内で承認されると、当該処方せんCDAデータはブロックチェーン60内に保存されることになる。
[薬局システム]
図6を参照して、薬局システム40のソフトウェア構成例を説明する。
薬局システム40は、薬局の情報管理を担うシステムであり、例えば調剤システム及び調剤レセコン(レセプトコンピュータ)を含んでいてもよい。薬局システム40は、受付部41、患者情報記憶部42、処方せん記憶部43、調剤CDA生成部44及び会計処理部45を含む。
受付部41は、患者端末10からのチェックイン及び薬剤師端末50からの受付入力を受け付ける。受付部41の処理が完了すると、薬剤師によるブロックチェーン60内の処方せんデータの取得、調剤及び調剤データの作成が可能となる。本実施形態では、前提として、例えば患者ID、氏名、住所などの患者情報が予め患者情報記憶部42に記憶されていることを想定しているが、受付部41は、チェックインの都度、患者情報の入力を要求してもよい。
処方せん記憶部43は、薬剤師端末50において取得した処方せんCDAデータを記憶する。
調剤CDA生成部44は、薬剤師端末50からの調剤データに基づいて調剤CDAデータを生成し、薬剤師端末50に出力する。ここで、調剤データは、患者情報、調剤行為実施日付、調剤行為実施者、対応する処方せんの情報、及び調剤実施情報を含む。調剤実施情報は、薬局の名称・住所、薬剤及び払い出した薬剤の量を含む。また、調剤CDA(Clinical Document Architecture)データは、調剤データを所定のデータ構造で記述したものである。ここでいう所定の構造としては、例えば、上述した標準規約に従うことを想定しているが、本発明はこれに限られるものではない。
会計処理部45は、患者端末10及び薬剤師端末50からの指示に基づき、調剤費用の計算及び請求などの会計処理を行う。
[薬剤師端末]
図7を参照して、薬剤師端末50のソフトウェア構成例を説明する。
薬剤師端末50は、薬剤師が利用する端末であり、第3端末の一例である。薬剤師端末50は、受付部51、処方せん参照部52、調剤情報発行部53、調剤CDA記憶部54及び調剤CDA送信部55を含む。
受付部51は、薬局システム40に対して受付処理を行う。受付処理は、例えば、患者を氏名やIDなどにより特定して行われる。
処方せん参照部52は、ブロックチェーン60内の処方せんCDAデータを参照する。具体的には、処方せん参照部52は患者IDをキーとしてノードのステートDBを検索させ、調剤済みでない処方せんCDAデータを取得する。ただし、患者から薬剤師にブロックチェーン60へのアクセス権限が与えられていることが前提となる。
調剤情報発行部53は、薬剤師の入力に基づいて調剤データを生成し、薬局システム40に出力する。
調剤CDA記憶部54は、薬局システム40から受信した調剤CDAデータを記憶する。
調剤CDA送信部55は、調剤CDAデータをブロックチェーン60内に保存させる。具体的には、調剤CDA送信部55は、患者ID及び調剤CDAデータを含むトランザクション(第4のトランザクション)を生成し、これをブロックチェーン60内のノードにブロードキャストする。当該トランザクションを含むブロックがブロックチェーン60内で承認されると、当該調剤CDAデータはブロックチェーン60内に保存されることになる。
[ブロックチェーン]
図8−図13を参照してブロックチェーン60を説明する。
ブロックチェーン60は、複数のノードから構成される非中央集権型(P2P)のネットワークシステムにおいて、各ノードが保持する台帳の役割を果たすデータストアないしデータベースに相当する。本実施形態では、イーサリアム型のブロックチェーンを想定しているが、本発明はこれに限られるものではない。
図8及び図9を参照して、ブロックチェーン及びトランザクションについて概説する。一般に、ブロックチェーンでは、取引履歴が、取引を含むブロックの連鎖として表現される。
図8に示すように、それぞれの取引(トランザクション)では、前のトランザクションのハッシュ値や、新たなトランザクションのユーザの公開鍵を含み、元のトランザクションのユーザの暗号鍵によってデジタル署名されている。全てのトランザクションに関する情報は、P2Pネットワーク全体で共有される。このようにトランザクションを表現することで、元のトランザクションのユーザの許可なく、本人以外が勝手に書き換えたり削除したりすることはできず、また、第三者は、取引経過を客観的に確認できる。
図9に示すように、ブロックチェーンを構成する各ブロックは、多数のトランザクションと、ナンスと呼ばれる特別な値と、直前のブロックのハッシュと、を有している。そして、ブロックに含まれたトランザクションのみを「正しい取引」と認め、ネットワーク全体で「唯一のブロックの鎖」を持つようにすることで、一貫した取引履歴をネットワーク全体で共有することができる。
次いで、図10を参照して、本実施形態におけるトランザクションの構造を説明する。
各トランザクションは、送り主のアドレス、送り主の署名、及びデータの各フィールドを含んでいる。送り主のアドレスは、ブロックチェーン60における患者、医師又は薬剤師のアドレスであり、例えば、これらの者の保有する公開鍵にハッシュ関数を適用して算出した値を示すものである。また、送り主の署名は、送り主を示す署名値(暗号化されたダイジェスト値)である。
各トランザクションの「データ」フィールドは、患者ID、医師・薬剤師ID、アクセス権限、CDAデータを含むことができる。データは更に、GASに関する情報を含んでいてもよいが、GASは例えば電子処方せん管理システム1の管理者又はブロックチェーン60のプラットフォーム提供者によって支払われるものとしてもよい。
ここで、患者IDは、患者を特定する情報である。本実施形態では、患者IDとして、その患者に対するブロックチェーン60でのアドレスを想定しているが、例えば個人番号のように住民毎に付与される固有の番号でもよい。同様に、医師・薬剤師IDは、特定の医師又は薬剤師を特定する情報であり、本実施形態では、その医師又は薬剤師に対するブロックチェーン60でのアドレスを想定している。
アクセス権限は、患者ごとに、その患者が、ブロックチェーン60内の自己のレコードへのアクセスを一時的に許可する特定の医師又は薬剤師を示す情報であり、例えば医師ID又は薬剤師IDで示される。なお、アクセス権限の項目に記述がないことは、第三者にその患者のレコードへのアクセス権限がないことを意味する。
CDAデータは、処方せんCDAデータ又は調剤CDAデータを指す。
そして、本実施形態におけるブロックチェーン60は、上述したトランザクションを含む一連のブロックを保存するとともに、患者毎のレコードを管理するためのステートデータベース(DB)を保持している。
図11を参照してステートDBを説明すると、このデータベースは、患者毎の処方せんデータ(処方せんCDAデータ)及び調剤データ(調剤CDAデータ)を管理するものである。本実施形態では、ステートDBは、患者IDを、処方せんCDAデータ又は調剤CDAデータ、アクセス権限及びステータスと関連付けて記憶している。ここで、ステータスは、処方待ち、処方済み、調剤済みといった、処方及び調剤の進捗状況を示す。
処方せんの発行及び調剤が行われると、所定の手続きを経てステートDBが更新される。したがって、ステートDBを参照することで、当該患者に対する処方及び調剤の履歴を知ることができる。なお、図11における「処方せん(調剤)データ1」「処方せん(調剤)データ2」等は、処方せんCDAデータ(調剤CDAデータ)に含まれる日付、病院(薬局)、医師(薬剤師)などの情報に基づいて識別されるものとする。
次いで、図12及び図13を参照して、ステートDBの状態遷移について説明する。ここでは、特定の患者(患者ID:0001)に対する最新のレコードに着目することとし、ステートDB内の他のレコードを省略している。また、患者端末10は、所定の患者を担当する医師及び薬剤師のIDを記憶しており、担当医師の医師端末30及び担当薬剤師の薬剤師端末50はその患者のIDを記憶していることを前提とする。
まず、図12を参照して、診療時のステートDBの状態遷移について述べる。
所定の患者が患者端末10を介して病院情報システム20にチェックインすると、ステートDBにこの患者IDに対する新たなレコードが作成され、ステータス「処方待ち」、アクセス権限「なし」及びCDAデータ「なし」が記録される。
次いで、所定の患者が、患者端末10を介して、その患者の担当医師に一時的にアクセス権限を付与すると、ステートDBにおける該当するレコードのアクセス権限欄にその医師のIDが追加される。これにより、担当医師の操作する医師端末30がブロックチェーン60にアクセスすることが許可される一方、担当医師以外の第三者は引き続きブロックチェーン60へのアクセスを拒絶される。ここで、アクセス権限の付与は、例えば、患者端末10が、患者ID及び医師IDを含むトランザクションをブロードキャストすることにより行われる。
医師による診断及び処方せんの作成後、医師端末30は、ブロックチェーン60にアクセスし、所定の患者のレコードに処方せんCDAデータを保存する。その際、このレコードのステータスは「処方済み」に書き換えられる。ここで、処方せんCDAデータの保存は、例えば、医師端末30が、患者ID、医師ID及び処方せんCDAデータを含むトランザクションをブロードキャストすることにより行われる。なお、かかるレコードの更新がブロックチェーン60内で反映されるのは、このトランザクションを含むブロックがブロックチェーン60内で承認された際である。
そして、会計処理が終了すると、患者端末10は医師へのアクセス権限を剥奪する。アクセス権限の剥奪は、例えば、患者端末10が、患者ID及びアクセス権限「なし」を含むトランザクションをブロードキャストすることにより行われる。
このように患者側から担当医師に自己のレコードへの一時的なアクセス権限を付与することで、全体として秘密状態を確保しながら、医師側からブロックチェーン60にその患者の処方せんデータを記録することが可能となる。
次いで、図13を参照して、調剤時のステートDBの状態遷移について述べる。ここでは、当該患者に対して新たな(未調剤の)処方せんデータがブロックチェーン60に記録されていることを前提として説明を行う。
所定の患者が、患者端末10を介して薬局システム40にチェックインし、その患者の担当薬剤師に一時的なアクセス権限を付与すると、ステートDBにおける該当するレコードのアクセス権限欄にその薬剤師のIDが追加される。これにより、薬剤師端末50がブロックチェーン60にアクセスすることが許可される一方、担当薬剤師以外の第三者はブロックチェーン60へのアクセスを拒絶される。ここで、アクセス権限の付与は、例えば、患者端末10が、患者ID及び薬剤師IDを含むトランザクションをブロードキャストすることにより行われる。
薬剤師端末50は、ブロックチェーン60にアクセスし、該当する患者のレコード中の処方せんCDAデータを参照(取得)する。該当する患者のレコード中に複数の処方せんCDAデータが保存されている場合には、薬剤師端末50は少なくとも、未調剤の処方せんCDAデータ、つまりステータス「処方済み」に対応する処方せんCDAデータを参照すればよい。
調剤が行われて新たな調剤CDAデータが生成されると、薬剤師端末50はブロックチェーン60にアクセスし、新たな調剤CDAデータを追加保存する。その際、この処方せんCDAデータ及び新たな調剤CDAデータに対するステータスは「調剤済み」に書き換えられる。ここで、調剤CDAデータの保存は、例えば、薬剤師端末50が、患者ID、薬剤師ID及び調剤CDAデータを含むトランザクションをブロードキャストすることにより行われる。
そして、会計処理が終了すると、患者端末10は薬剤師へのアクセス権限を剥奪する。アクセス権限の剥奪は、例えば、患者端末10が、患者ID及びアクセス権限「なし」を含むトランザクションをブロードキャストすることにより行われる。
このように患者側から薬剤師に一時的なアクセス権限を付与することで、全体として秘密状態を確保しながら、薬剤師側からブロックチェーン60に処方せんデータの参照及び調剤データの記録を行うことが可能となる。
[電子処方せんの管理手順]
図14及び図15を参照して、電子処方せんの管理手順を説明する。
図14を参照して、電子処方せんの発行手順を説明する。この手順は、診察の受付(STEP1)、診察の実施(STEP2)及び診察の終了(STEP3)に分けられる。
STEP1では、まず、診察予約に従い、患者端末10及び医師端末30が病院情報システム20にアクセスし、病院情報システム20において受付及び患者登録の処理が行われる。そして、患者端末10は、処方せん用の暗号鍵を保持しているかどうかを確認し、非保持の場合には暗号鍵を生成する。
次いで、患者端末10は、ブロックチェーン60内に当該患者に対する処方せん保存領域が存在するかどうかを確認する。処方せん保存領域の確認は、例えば、患者端末10からノードに、該当する患者IDの検索させることで行われる。他方、該当する処方せん保存領域がない場合には、患者端末10は、ブロックチェーン60に当該患者に対する処方せん保存領域を生成するよう指示する。処方せん保存領域の生成指示は、例えば、患者端末10が、患者IDを含むトランザクションをブロードキャストすることで行われる。
そして、患者端末10は、担当医師にブロックチェーン60内の自己のレコードへのアクセス権限を一時的に付与する。かかる担当医師へのアクセス権限の付与がブロックチェーン60内で承認されると、担当医師がブロックチェーン60内のその患者のレコードにアクセス可能な状態となる。
これによりSTEP1の処理が終了し、STEP2の処理に移る。
STEP2では、医師による診察及び診療録作成の後、医師端末30は、診療録データを病院情報システム20に保存させ、次いで病院情報システム20に処方せんCDAデータの生成を指示する。この生成の指示は、処方内容に関する情報を含んでいる。
病院情報システム20は、この生成の指示に従い、所定の規約に基づいて処方せんCDAデータを生成し、医師端末30に出力する。もちろん、病院情報システム20は、処方せんCDAデータを自らの記憶装置に記憶してもよい。
医師端末30は、受け取った処方せんCDAデータを自らの記憶装置に記憶するとともにブロックチェーン60に保存し、STEP2は終了する。処方せんCDAデータのブロックチェーン60への保存は、例えば、医師端末30が、患者ID及び処方せんCDAデータを含むトランザクションをブロードキャストすることで行われる。なお、アクセス権限のない医師が、その端末からトランザクションをブロードキャストしても、このトランザクションはブロックに組み込まれることなく破棄されることになる。
次いで、STEP3では、病院情報システム20は、患者端末10及び医師端末30からの指示に基づき、診療報酬の会計処理を行う。併せて、患者端末10は、担当医師に付与していたアクセス権限を剥奪し、STEP3が終了する。
このように、適時に担当医師に所定の患者のレコードへの一時的なアクセス権限を付与することで、機密保持を図りながら、医師による処方せんデータのブロックチェーン60への追加を可能にしている。なお、対面診療の場面でも遠隔診療の場面でも、例えば患者が診察中又は診察後に患者端末10を操作することで、電子処方せんの発行が可能である。
次に、図15を参照して調剤手順を説明する。この手順は、調剤の受付(STEP1)、調剤の実施(STEP2)及び調剤の終了(STEP3)に分けられる。
STEP1では、まず、患者端末10及び薬剤師端末50が薬局システム40にアクセスし、薬局システム40において受付及び患者登録の処理が行われる。
そして、患者端末10は、処方せん用の暗号鍵を保持しているかどうかを確認し、保持の場合には、担当薬剤師に対してブロックチェーン60内の自己のレコードへのアクセス権限を付与する。一方、処方せん用の暗号鍵を非保持の場合、電子処方せんは発行されていないため、患者端末10は処理を終了し、例えば紙の処方せんを持って薬局に行くように表示する。
このようにして担当薬剤師への一時的なアクセス権限の付与がブロックチェーン60内で承認されると、担当薬剤師がブロックチェーン60内のその患者のレコードにアクセス可能な状態となる。
薬剤師端末50は、ブロックチェーン60にアクセスし、該当する患者に関する処方せんCDAデータを参照(取得)し、STEP1が終了する。ここで、薬剤師端末50は、調剤可能な処方せんCDAデータのみを参照してもよいし、調剤済みの処方せんデータ及び調剤データを含む一覧を参照してもよい。調剤可能な処方せんCDAデータがない場合、つまり、対応する調剤CDAデータが記録されている処方せんCDAデータや、有効期間の過ぎている処方せんCDAデータだけが記録されている場合には、薬剤師端末50は、その旨の通知をブロックチェーン60から受領してもよい。ここでも、アクセス権限を有しない薬剤師によるブロックチェーン60へのアクセスが許可されないことは言うまでもない。
STEP2では、薬剤師による調剤及び調剤情報作成の後、薬剤師端末50は、薬局システム40に対して調剤情報の処理の開始及び調剤CDAデータの生成を指示する。この生成の指示は、調剤内容を示す情報を含んでいる。
薬局システム40は、この生成の指示に従い調剤CDAデータを生成し、薬剤師端末50に出力する。もちろん、薬局システム40は、調剤CDAデータを自らの記憶装置に記憶してもよい。
薬剤師端末50は、受け取った調剤CDAデータを自らの記憶装置に記憶するとともにブロックチェーン60に保存し、STEP2は終了する。なお、薬剤師が、アクセス権限のない状態でトランザクションを出力しても、このトランザクションはブロックに組み込まれることなく破棄される。
STEP3では、薬局システム40は、患者端末10及び薬剤師端末50からの指示に基づき、調剤費用の会計処理を行う。併せて、患者端末10は、担当薬剤師に付与していたアクセス権限を剥奪し、STEP3が終了する。
このように、適時に担当薬剤師に所定の患者のレコードへの一時的なアクセス権限を付与することで、機密保持を図りながら、薬剤師による処方せんデータの参照及び調剤データのブロックチェーン60への追加を可能にしている。
以上のとおり、本実施形態では、実運用が可能な電子処方せん管理システムを提供することができる。しかも、ASPサーバを利用した電子処方せん管理システムにおいて必要とされている、処方せんIDの発行処理や電子処方せん引換証の交付処理、電子処方せん無効化処理などの、複雑な処理が不要となり、簡易なシステム構成を採用することができる。
また、P2Pネットワークシステムで患者の処方せん情報を管理していることから、ASPサーバによる管理と比べて、障害に対する耐性がある。
なお、電子処方せん管理システム1では、処方せん暗号鍵を生成及び保持できない環境下の患者には電子処方せんの処理はさせず、従来通りの紙ベースでの処理を行わせることとする。つまり、このシステムは、紙の処方せんの運用と併用することが可能である。
以上、本発明の代表的な実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の設計変更が可能であり、それらも本発明に含まれる。
本実施形態では、医師端末30が、処方せんCDAデータを含むトランザクションを出力するものとしたが、医師端末30は、例えば、処方せんデータ自体や処方せんCDAデータをPDFファイルに出力したものを、トランザクションに含めて出力してもよい。同様に、薬剤師端末50は、例えば、調剤データ自体や調剤CDAデータをPDFファイルに出力したものを、トランザクションに含めて出力してもよい。
本実施形態では、医師端末30が処方せんデータ(処方せんCDAデータ)をブロックチェーン60に出力することとしたが、医師端末30は、病院情報システム20又はデータ送信用のサブシステムを介して、処方せんデータを出力してもよい。同様に、薬剤師端末50は、薬局システム40又はデータ送信用のサブシステムを介して、処方せんデータ(処方せんCDAデータ)を取得し、調剤データ(調剤CDAデータ)を出力してもよい。
また、患者端末10、病院情報システム20、医師端末30、薬局システム40及び薬剤師端末50はそれぞれ、これらのユーザに代替して署名を行うAPI(Application Programming Interface)サーバを介してブロックチェーン60と接続してもよい。
本実施形態では、医師又は薬剤師へのアクセス権限の剥奪は患者端末10からのトランザクションの送信により行っていたが、例えば、所定の時間(例えば30分、1時間など)だけ有効なアクセス権限を付与することでアクセス権限の剥奪行為を省略してもよい。
ブロックチェーン60は、薬剤師端末50からの調剤データ(調剤CDAデータ)をデータベースに記憶したときに、その調剤データを、患者の同意の下で担当医師の医師端末30又は病院情報システム20に送信してもよい。
1・・・電子処方せん管理システム、
10・・・患者端末、
20・・・病院情報システム、
30・・・医師端末、
40・・・薬局システム、
50・・・薬剤師端末、
60・・・ブロックチェーン。

Claims (6)

  1. 処方せんデータを患者と関連付けて記憶するブロックチェーンデータベースが、
    所定の患者が操作する第1端末から、前記所定の患者を担当する医師の前記ブロックチェーンデータベース内の前記所定の患者のレコードへの一時的なアクセス権限を付与するトランザクションを受信し、
    前記アクセス権限を付与された前記医師が操作する第2端末から出力されたトランザクションに含まれる前記処方せんデータを、前記所定の患者と関連付けて記憶し、
    前記第2端末の属する情報システムからの会計処理の終了通知後に前記所定の患者の操作に応じて前記第1端末から出力された、前記医師に対する前記アクセス権限を剥奪する指示を含むトランザクションを受信すると、前記第2端末から前記所定の患者のレコードへのアクセスを拒絶すること、
    を含むことを特徴とする電子処方せん管理方法。
  2. 前記第1端末から、前記所定の患者を担当する薬剤師の前記ブロックチェーンデータベース内の前記所定の患者のレコードへの一時的なアクセス権限を付与するトランザクションを受信し、
    前記アクセス権限を付与された前記薬剤師が操作する第3端末による前記所定の患者に関する前記処方せんデータの参照を許可し、
    前記第3端末から出力されたトランザクションに含まれる調剤データを前記所定の患者と関連付けて記憶すること、
    を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の電子処方せん管理方法。
  3. 処方せんデータを患者と関連付けて記憶するブロックチェーンデータベースと、
    患者操作に応じて、所定の患者を担当する医師の前記ブロックチェーンデータベース内の前記所定の患者のレコードへの一時的なアクセス権限を許容するトランザクションを出力する第1端末と、
    前記医師の操作に応じて、前記処方せんデータを含むトランザクションを出力する第2端末と、を含み、
    前記ブロックチェーンデータベースは
    前記アクセス権限を付与された前記医師に対応する前記第2端末から出力されたトランザクションに含まれる前記処方せんデータを前記所定の患者と関連付けて記憶し、
    前記第2端末の属する情報システムからの会計処理の終了通知後に前記所定の患者の操作に応じて前記第1端末から出力された、前記医師に対する前記アクセス権限を剥奪する指示を含むトランザクションを受信すると、前記第2端末から前記所定の患者のレコードへのアクセスを拒絶すること、
    を特徴とする電子処方せん管理システム。
  4. 前記第1端末は、前記患者操作に応じて、前記所定の患者を担当する薬剤師の前記ブロックチェーンデータベース内の前記所定の患者のレコードへの一時的なアクセス権限を許
    容するトランザクションを出力し、
    前記電子処方せん管理システムは、薬剤師の操作に応じて、前記処方せんデータの参照要求、又は調剤データを含むトランザクションを出力する第3端末を更に含み、
    前記ブロックチェーンデータベースは、前記アクセス権限を付与された薬剤師に対応する前記第3端末による前記所定の患者に関する前記処方せんデータの参照を許可するとともに、前記第3端末から出力されたトランザクションに含まれる前記調剤データを前記所定の患者と関連付けて記憶すること、
    を特徴とする請求項3に記載の電子処方せん管理システム。
  5. 処方せんデータを患者と関連付けて記憶するブロックチェーンデータベース及び情報システムにアクセス可能であり、所定の患者が操作する端末に対して、
    前記所定の患者を担当する医師に前記ブロックチェーンデータベース内の前記所定の患者のレコードへのアクセス権限を付与するトランザクションを、前記所定の患者の端末操作に応じて前記ブロックチェーンデータベースに出力するステップと、
    前記医師の端末の属する情報システムからの会計処理の終了通知後に、前記所定の患者の端末操作に応じて、前記医師に付与した前記アクセス権限を剥奪するトランザクションを前記ブロックチェーンデータベースに出力するステップと、
    を実行させるプログラム。
  6. 前記所定の患者を担当する薬剤師に前記レコードへの前記アクセス権限を付与するトランザクションを、前記所定の患者の端末操作に応じて前記ブロックチェーンデータベースに出力するステップと、
    前記薬剤師の端末の属する情報システムからの会計処理の終了通知後に、前記所定の患者の端末操作に応じて、前記薬剤師に付与した前記アクセス権限を剥奪するトランザクションを前記ブロックチェーンデータベースに出力するステップと、
    を更に実行させる請求項5に記載のプログラム。
JP2018078928A 2018-04-17 2018-04-17 電子処方せん管理方法、電子処方せん管理システム、及びプログラム Active JP6936763B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018078928A JP6936763B2 (ja) 2018-04-17 2018-04-17 電子処方せん管理方法、電子処方せん管理システム、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018078928A JP6936763B2 (ja) 2018-04-17 2018-04-17 電子処方せん管理方法、電子処方せん管理システム、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019185642A JP2019185642A (ja) 2019-10-24
JP6936763B2 true JP6936763B2 (ja) 2021-09-22

Family

ID=68341492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018078928A Active JP6936763B2 (ja) 2018-04-17 2018-04-17 電子処方せん管理方法、電子処方せん管理システム、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6936763B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112706681B (zh) * 2020-12-23 2022-03-29 尚廉智能科技(上海)有限公司 一种用于在高速上快速补充电源的车辆及系统
CN112837776A (zh) * 2021-03-05 2021-05-25 成都库珀区块链科技有限公司 一种基于处方流转平台的区块链数据隐私安全保护方法
WO2024038510A1 (ja) * 2022-08-17 2024-02-22 日本電気株式会社 情報処理システム、情報処理方法及びプログラム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110082794A1 (en) * 2002-08-01 2011-04-07 Blechman Elaine A Client-centric e-health system and method with applications to long-term health and community care consumers, insurers, and regulators
JP2006155070A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Toshiba Sumiden Medical Information Systems Corp 電子カルテ薬物療法指示実施システム
JP2007094943A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Vitas:Kk 特定疾患医療情報管理システム
JP2008015818A (ja) * 2006-07-06 2008-01-24 Toshiba Corp 患者情報管理システム
US10366204B2 (en) * 2015-08-03 2019-07-30 Change Healthcare Holdings, Llc System and method for decentralized autonomous healthcare economy platform
CN108352188A (zh) * 2015-11-10 2018-07-31 沃尔玛阿波罗有限责任公司 处方送货上门

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019185642A (ja) 2019-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Yaeger et al. Emerging blockchain technology solutions for modern healthcare infrastructure
US11297459B2 (en) Records access and management
EP3236374B1 (en) Distributed healthcare records management
EP3583526B1 (en) Records access and management
KR102097622B1 (ko) 개인건강기록 공유 시스템 및 방법
CN108595641B (zh) 一种处方信息存储方法、设备、系统及存储介质
Recupero et al. Informed consent to e-therapy
US20210233653A1 (en) Method for Medical Service Management and Related Devices
Nortey et al. Privacy module for distributed electronic health records (EHRs) using the blockchain
JP6936763B2 (ja) 電子処方せん管理方法、電子処方せん管理システム、及びプログラム
KR20070115107A (ko) 의료 정보를 제공하는 방법 및 그 방법이 실행되는 장치,시스템
Bawany et al. Integrating healthcare services using blockchain-based telehealth framework
CN112216368A (zh) 一种多单元联合开方审方的方法及系统
Jafri et al. Blockchain applications for the healthcare sector: Uses beyond Bitcoin
Taylor et al. Vigilrx: A scalable and interoperable prescription management system using blockchain
Vian et al. A blockchain profile for medicaid applicants and recipients
US20200118656A1 (en) Systems for validating healthcare transactions
AU2020102635A4 (en) SDHR-Blockchain Technology: Securely Store Digital Healthcare Records, Notification, Alert Using Blockchain Technology
Hamid et al. Security in Health Information Management Records through Blockchain Technology: A Review
Katal et al. Potential of blockchain in telemedicine
WO2021191687A1 (en) Cloud-based medical record management system with patient control
KR102636838B1 (ko) 연속 처방 및 다기관 연속 처방을 지원하는 디지털 치료제 플랫폼 시스템 및 디지털 치료제 제공 방법
Omotosho et al. A secure intelligent decision support system for prescribing medication
Gangula et al. Leveraging the hyperledger fabric for enhancing the efficacy of clinical decision support systems
KR102636860B1 (ko) 일회성 코드를 활용한 디지털 치료제 App 인증/연동 시스템 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210824

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210827

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6936763

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350