JP7019391B2 - Micro manipulator - Google Patents
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Description
本発明はマイクロマニピュレータに係り、特に、エンドエフェクタを有し微小物体を取り扱うマイクロマニピュレータに関する。 The present invention relates to a micromanipulator, and more particularly to a micromanipulator having an end effector and handling a minute object.
従来、例えば、微小部品の組み立てや細胞操作等にマイクロマニピュレータが用いられている。一般に、マイクロマニピュレータは、微小物体を取り扱う(例えば、把持する)ためのエンドエフェクタを移動させる機構を有しており、マイクロマニピュレータによる作業は、微小物体を取り扱うため、肉眼による顕微鏡視野下や顕微鏡に取り付けられたカメラを介してディスプレイ等のモニタに出力された画像を参照して行われる。 Conventionally, for example, a micromanipulator has been used for assembling microparts, manipulating cells, and the like. In general, a micromanipulator has a mechanism for moving an end effector for handling (for example, grasping) a minute object, and the work by the micromanipulator handles the minute object, so that it can be used under a microscope with the naked eye or under a microscope. This is done by referring to the image output to a monitor such as a display via the attached camera.
例えば、特許文献1には、ハンドリング部に微小物体を把持するための把持指を有するマイクロマニピュレータが開示されている。このマニピュレータは、X方向およびY方向変位を合成拡大するパンラグラフ機構と、エンドエフェクタの先端を架空点中心としてハンドリング部の姿勢をXY平面で変更する(架空点を中心としてハンドリング部を揺動させる)θz駆動部とを有している。θz駆動部の揺動変位はパンタグラフ機構を構成するX方向入力リンクまたはY方向入力リンクに入力され、パンタグラフ機構の出力リンクにはX、Y方向の変位およびθz駆動部からの揺動変位が合成拡大されて出力される。
For example,
ところで、上記のようなマニピュレータにおいてハンドリング部をYZ平面で回動させたいというニーズがある。例えば、マニピュレータの操作対象の細胞は保存溶液とともにシャーレ等の容器内に保存され、容器の上部はカバーで覆われる。マニピュレータで細胞にアクセスする際には、例えばカバーに開口を形成し開口内にエンドエフェクタを挿入する。その際、YZ平面でハンドリング部を回動できれば、開口を介して細胞へのアクセスが容易となる。また、細胞に限らず、マイクロチップ等の微小物体でもその形状に応じてYZ平面でのアクセス角度を変えられれば、マニピュレータの使い勝手が向上する。この点、特許文献1に開示されたマニピュレータでもハンドリング部はピン508(図2参照)を介して回動可能に構成されているため、YZ平面でのハンドリング部の回動は可能である。
By the way, in the above-mentioned manipulator, there is a need to rotate the handling portion in the YZ plane. For example, the cells to be operated by the manipulator are stored in a container such as a petri dish together with the storage solution, and the upper part of the container is covered with a cover. When accessing cells with a manipulator, for example, an opening is formed in the cover and an end effector is inserted into the opening. At that time, if the handling portion can be rotated on the YZ plane, access to the cells through the opening becomes easy. Further, if the access angle on the YZ plane can be changed according to the shape of not only cells but also minute objects such as microchips, the usability of the manipulator will be improved. In this regard, even in the manipulator disclosed in
しかしながら、特許文献1に開示されたマニピュレータにおいて、ハンドリング部の角度をYZ平面で例えばθv度回動すると、θv度回動前後では、パンタグラフ機構の出力リンクから架空点中心(エンドエフェクタの先端)までのY方向での距離が異なってしまう。この結果、エンドエフェクタの先端が顕微鏡の視野外となりモニタに表示されなくなるため、オペレータはエンドエフェクタの先端がモニタに表示されるように、すなわち、微小物体およびエンドエフェクタの先端の相対位置関係が明らかとなるようにマニピュレータのY方向を調整する必要があった。このような調整は、モニタ画面内にエンドエフェクタの先端が入るように、モニタを見ながらパンタグラフ機構を動かしエンドエフェクタの先端位置を試行錯誤で補正することとなるため、手間の掛かる作業であった。
However, in the manipulator disclosed in
本発明は上記事案に鑑み、ハンドリング部をYZ平面で回動させてもY方向での調整が不要なマイクロマニピュレータを提供することを課題とする。 In view of the above cases, it is an object of the present invention to provide a micromanipulator that does not require adjustment in the Y direction even if the handling portion is rotated in the YZ plane.
上記課題を解決するために、本発明は、微小物体にアクセスするためのエンドエフェクタを有するハンドリング部と、前記ハンドリング部をYZ平面で回動可能に支持するとともに、前記ハンドリング部をZ方向に移動させるZ方向移動手段と、入力されたX方向およびY方向変位を合成して前記Z方向移動手段に出力する変位合成手段と、前記Z方向移動手段と前記変位合成手段との間に設けられ、前記ハンドリング部のYZ平面での回動により生じるY方向の変位分をオフセットするオフセット手段と、を備える。 In order to solve the above problems, the present invention rotatably supports a handling portion having an end effector for accessing a minute object and the handling portion on a YZ plane, and moves the handling portion in the Z direction. It is provided between the Z-direction moving means to cause the displacement, the displacement combining means for synthesizing the input X-direction and Y-direction displacement and outputting to the Z-direction moving means, and the Z-direction moving means and the displacement synthesizing means. An offset means for offsetting the displacement in the Y direction caused by the rotation of the handling portion in the YZ plane is provided.
ここで、オフセット手段は、Z方向移動手段と変位合成手段との間のY方向での距離を調整することでY方向の変位分をオフセットするようにしてもよい。また、オフセット手段は、変位合成手段の出力端で支持され、Z方向移動手段をY方向に移動可能に支持するようにしてもよい。さらに、オフセット手段は、ハンドリング部がYZ平面で回動したときの回動前後で変位合成手段の出力端からハンドリング部のエンドエフェクタの先端までのY方向での距離が等しくなるようにY方向の変位分をオフセットするようにしてもよい。 Here, the offset means may offset the displacement in the Y direction by adjusting the distance in the Y direction between the Z-direction moving means and the displacement combining means. Further, the offset means may be supported by the output end of the displacement combining means, and the Z-direction moving means may be supported so as to be movable in the Y direction. Further, the offset means is in the Y direction so that the distance in the Y direction from the output end of the displacement synthesis means to the tip of the end effector of the handling part becomes equal before and after the rotation when the handling part rotates in the YZ plane. The displacement may be offset.
また、オフセット手段は、Z方向移動手段の変位合成手段側に設けられたカムと、変位合成手段の出力端に固定されカムに当接するカムフォロアとを有して構成されていてもよい。このカムは、ハンドリング部がYZ平面で回動したときに同期して回動することが望ましい。 Further, the offset means may be configured to have a cam provided on the displacement synthesis means side of the Z-direction moving means and a cam follower fixed to the output end of the displacement synthesis means and in contact with the cam. It is desirable that this cam rotates synchronously when the handling portion rotates in the YZ plane.
さらに、ハンドリング部のYZ平面での回動を規制する規制手段を備えるようにしてもよい。 Further, a regulating means for restricting the rotation of the handling portion in the YZ plane may be provided.
また、変位合成手段は、X方向変位を供給するX方向アクチュエータからの駆動力が入力されるX方向入力リンクと、Y方向変位を供給するY方向アクチュエータからの駆動力が入力されるY方向入力リンクと、X方向およびY方向アクチュエータからの駆動力によるX方向およびY方向の変位が合成拡大されて出力される出力リンクとを有するパンタグラフ機構で構成されていてもよい。 Further, the displacement synthesizing means has an X-direction input link in which the driving force from the X-direction actuator that supplies the X-direction displacement is input, and a Y-direction input in which the driving force from the Y-direction actuator that supplies the Y-direction displacement is input. It may be composed of a pantograph mechanism having a link and an output link in which displacements in the X and Y directions due to driving forces from the X and Y direction actuators are combined and expanded and output.
さらに、ハンドリング部のエンドエフェクタの先端を中心としてハンドリング部が回動するようにハンドリング部の姿勢方向を変更するための駆動力を供給する姿勢変更アクチュエータをさらに備え、姿勢変更アクチュエータからの駆動力がX方向入力リンクまたはY方向入力リンクに入力されるようにしてもよい。 Further, a posture changing actuator that supplies a driving force for changing the posture direction of the handling part so that the handling part rotates around the tip of the end effector of the handling part is further provided, and the driving force from the posture changing actuator is provided. It may be input to the X-direction input link or the Y-direction input link.
本発明によれば、オフセット手段によりハンドリング部のYZ平面での回動により生じるY方向の変位分がオフセットされるので、ハンドリング部をYZ平面で回動させてもY方向での調整作業をなくすことができる、という効果を得ることができる。 According to the present invention, the displacement in the Y direction caused by the rotation of the handling portion in the YZ plane is offset by the offset means, so that even if the handling portion is rotated in the YZ plane, the adjustment work in the Y direction is eliminated. You can get the effect that you can.
以下、図面を参照して、本発明を、細胞やマイクロ部品等の微小物体を取り扱うための微小物体ハンドリングシステムに適用した実施の形態について説明する。 Hereinafter, embodiments in which the present invention is applied to a micro-object handling system for handling micro-objects such as cells and micro-parts will be described with reference to the drawings.
1.構成
1-1.微小物体ハンドリングシステム20
図1に示すように、本実施形態の微小物体ハンドリングシステム20は、定盤1に架台4を介して固定され微小物体を取り扱うためのマイクロマニピュレータ100と、定盤1に固定されマイクロマニピュレータ100により取り扱われる微小物体を載置するためのステージ3と、支柱が定盤1に固定されCCDカメラ5が装着された顕微鏡2と、パーソナルコンピュータ(以下、PCと略称する。)6と、PC6のスレーブコンピュータとしてマイクロマニピュレータ100を制御する、プログラマブル・ロジック・コントローラ(以下、PLCと略称する。)等を内蔵したコントロールボックス8とを備えている。
1. 1. Configuration 1-1. Micro
As shown in FIG. 1, the micro
PC6には、コントロールボックス8との入出力ケーブル、液晶表示装置等のモニタ7への出力ケーブルおよびCCDカメラ5からの入力ケーブルが接続されている。コントロールボックス8は、マイクロマニピュレータ100と接続ケーブル8aで接続されているとともに、ジョイスティックや十字ボタン等を有しコントロールボックス8内のPLCに命令を与えるためのコントローラ(入力装置)9に接続されている。従って、微小物体ハンドリングシステム20のオペレータは、顕微鏡2の接眼レンズから直接、または、モニタ7を介して、ステージ3上に載置された微小物体10を目視することができる。
An input / output cable to and from the
コントロールボックス8に内蔵されたPLCは、CPU、ROM、RAMの他に、D/Aコンバータ、A/Dコンバータ等を有して構成されており、ROMに格納されたプログラムおよびプログラムデータに従って、PC6から基本動作命令を受信するとともに、PC6に登録商標イーサネット(Ethernet)を介してエンコーダ等で検出したデータや種々のアクチュエータのステータスを送信し、さらに、コントローラ9からの入力された命令を各アクチュエータ制御信号に変換して接続ケーブル8aを介してマイクロマニピュレータ100に出力する。
The PLC built in the
1-2.マイクロマニピュレータ100
図2に示すように、マイクロマニピュレータ100は、架台4(図1参照)に固定される基台150を有しており、大別して、微小物体にアクセスするためのエンドエフェクタ(接触子)を有するハンドリング部103と、ハンドリング部103をYZ平面で回動可能に支持するとともに、ハンドリング部103をZ方向に移動させるZ方向移動部102と、入力されたX方向、Y方向変位およびエンドエフェクタの揺動変位を合成してZ方向移動部102に出力する変位合成部101と、ハンドリング部103のYZ平面での回動により生じるY方向の変位分をオフセットするθv補正部104とで構成されている。
1-2.
As shown in FIG. 2, the
(1)変位合成部101
図3~図5に示すように、変位合成部101は、Y方向入力リンク141、X方向入力リンク142および出力リンク144を有するパンタグラフ機構140と、X方向入力リンク142にX方向変位を供給するX駆動部121と、Y方向入力リンク141にY方向変位を供給するY駆動部122と、Y方向入力リンク141にエンドエフェクタの揺動変位を供給するθz駆動部123とで構成されている。
(1)
As shown in FIGS. 3 to 5, the
<パンタグラフ機構140>
図3に示すように、パンタグラフ機構140は、上述したY方向入力リンク141、X方向入力リンク142の他に7つの接続リンク145を有しており、各リンクは各回転対偶146を中心に回動可能に接続されている。Y方向入力リンク141に入力されたY方向変位およびエンドエフェクタの揺動変位、並びに、X方向入力リンク142に入力されたX方向変位は、これらの接続リンク145を介して合成拡大されて出力リンク144に出力される。このようなパンタグラフ機構の詳細構成、作動原理等は背景技術欄で挙げた特許文献1に詳しく開示されている。なお、パンタグラフ機構140は、X駆動部121、Y駆動部122およびθz駆動部123と干渉しないように上方に配置されている。
<
As shown in FIG. 3, the
<X駆動部121>
図3に示すように、X駆動部121は、基台150に立設された支持部材149に固定されており、エンコーダを有し正逆転可能なX方向アクチュエータ126(ステッピングモータ)と、X方向アクチュエータ126の出力軸であってエンコーダの反対側に配されたボールネジ131に係合するスライダ132と、スライダ132が摺動可能な直進ガイドレール133とで構成されている。スライダ132は上述したパンタグラフ機構140のX方向入力リンク142に接続されている。
<
As shown in FIG. 3, the
<Y駆動部122>
図4に示すように、Y駆動部122は、上述したX駆動部121と交差する方向で基台150に固定されており、X駆動部121と同様に、エンコーダを有し正逆転可能なY方向アクチュエータ125(ステッピングモータ)と、Y方向アクチュエータ125の出力軸であってエンコーダの反対側に配されたボールネジ134に係合するスライダ135と、スライダ135が摺動可能な直進ガイドレール136とで構成されている。θzアクチュエータ127(後述)は、板状のθz取り付け台137、スライダ135を介して直進ガイドレール136に取り付けられている。
<
As shown in FIG. 4, the
<θz駆動部123>
図4に示すように、θz駆動部123は、ハンドリング部103のエンドエフェクタの先端を中心としてハンドリング部103を回動(厳密には回転揺動機構学における揺動に相当するため、以下、揺動という。)させステージ3に載置された微小物体に対するハンドリング部103のエンドエフェクタの先端の姿勢方向を変更する駆動力(上述した揺動変位)を、パンタグラフ機構140のY方向入力リンク141に供給する。θz駆動部123はY駆動部122と一体化されている。
<
As shown in FIG. 4, the
θz駆動部123は、θz取り付け台137に取り付けられた正逆転可能なθzアクチュエータ127(ステッピングモータ)と、両側端部がθz取り付け台137およびカバー138の上面でそれぞれ軸支されθzアクチュエータ127からの駆動力を減速するための減速歯車列148と、減速歯車列148の出力をパンタグラフ機構140のY方向入力リンク141に伝達するためのレバー143とで構成されている。
The
図3に示すように、レバー143は支点147を中心に回動可能に構成されており、レバー143の先端部はパンタグラフ機構140のY方向入力リンク141と一体化されている。従って、Y方向入力リンク141には、レバー143を介してY駆動部122によるY方向変位およびθz駆動部123による揺動変位が入力される。
As shown in FIG. 3, the
なお、上述した接続ケーブル8a(図1参照)は基台150に固定され図示を省略した中継基板に接続されており、この中継基板を介してY方向アクチュエータ125、X方向アクチュエータ126およびθzアクチュエータ127に駆動パルスが供給される。
The
(2)Z方向移動部102
図4および図5に示すように、Z方向移動部102は、正逆転可能なZ方向アクチュエータ128(ステッピングモータ)と、減速歯車列(不図示)を内蔵しZ方向アクチュエータ128からの回転駆動力を減速するためのギアボックス171と、Z方向直動機構124と、ハンドリング部103と連結するための連結部材164とを有して構成されている。
(2) Z-
As shown in FIGS. 4 and 5, the Z-
Z方向直動機構124は、ボールネジ172、ナット173、不図示のスライダおよび直進ガイドレール、ホルダ174で構成されている。すなわち、ギアボックス171の減速歯車列の出力端には下方に延出したボールネジ172が接続されている。ボールネジ172の先端部側は、ギアボックス171に固定されたホルダ174に回転可能に軸支されている。ボールネジ172にはナット173が螺合しており、ナット173には連結部材164を介して不図示のスライダが固定されている。また、ギアボックス171からはボールネジ172と平行するように不図示の直進ガイドレールが配設されており、この直進ガイドレールの先端部側がホルダ174に固定されている。不図示のスライダは不図示の直進ガイドレール上を摺動可能に構成されている。
The Z-direction
Z方向移動部102は後述するスライダ機構で変位合成部101に連結されており、Z方向移動部102には上述したパンタグラフ機構140の出力リンク144からの出力が伝達される。なお、連結部材164は、その基部側(図4、図5に示す部分)がボールネジ172が貫通する箇所を除きナット173の底面および側面の大部分を覆うようにナット173の周囲に配されており(図2も参照)、上述したスライダは連結部材164の基部側面に固定されている。
The Z-
(3)ハンドリング部103
図2~図5に示すように、ハンドリング部103は、把持指を有する先端ユニット105と、上述したZ方向移動部102と先端ユニット105とを連結する基部ユニット106とで構成されている。なお、本実施形態では把持指を例示するが、本発明はこれに限るものではない。
(3)
As shown in FIGS. 2 to 5, the handling
<先端ユニット105>
先端ユニット105は基部ユニット106に固定されており、基部ユニット106とは反対側に微小物体を把持するための固定指と可動指との2本の把持指を有している。固定指、可動指には、それぞれ微小物体にアクセスするためのエンドエフェクタ110a、110bが取り付けられている。
<
The
可動指はエンドエフェクタ110bの先端が固定指のエンドエフェクタ110aの先端と離間するように不図示の捩りコイルバネで付勢されている。先端ユニット105にはメータ等のアクチュエータ129が取り付けられており、アクチュエータ129の出力軸には回動軸111を回動支点とし可動指に連結されたレバー112が固着している(図4、図5参照)。アクチュエータ129を駆動すると、レバー112が捩りコイルバネの付勢力に抗して回動軸111を支点に回動することで、固定指のエンドエフェクタ110aの先端に可動指のエンドエフェクタ110bの先端が近接する。
The movable finger is urged by a torsion coil spring (not shown) so that the tip of the
なお、エンドエフェクタ110aおよびエンドエフェクタ110bは、先端同士が接触するように固定指および可動指の少なくとも一方に配設された図示しないネジで調整可能である。このとき、先端同士が接触する際の接触点および回動軸111の軸芯を結ぶ仮想線とエンドエフェクタ110aとがなす角度と、接触点および回動軸111の軸芯を結ぶ仮想線とエンドエフェクタ110bとがなす角度とが同じくなるように調整するようにしてもよい。
The
<基部ユニット106>
基部ユニット106は上部に図示を省略したメスコネクタを内蔵している。図2~図5はこのメスコネクタにオスコネクタ130が接続された状態を示しており、オスコネクタ130より先のケーブルを捨象している。捨象したケーブルの他端側にもオスコネクタが接続されており、このオスコネクタが上述した中継基板のメスコネクタに接続されている。このため、基部ユニット106は、中継基板を介して供給される先端ユニット105のアクチュエータ129の駆動電力とZ方向移動部102のZ方向アクチュエータ128の駆動パルスを中継する機能を有している。
<
The
また、基部ユニット106(ハンドリング部103)はYZ平面で回動可能にZ方向移動部102に連結されている。図6に示すように、Z方向移動部102の連結部材164には、規制ピン165、166がそれぞれ正面側(図6の右側)、背面側(図6の左側)に突設されており、基部ユニット106側の先端部には軸受167が固定されている。軸受167内にはシャフト151が挿通されており、連結部材164は軸受167内でシャフト151を回動可能に軸受167を支持している。
Further, the base unit 106 (handling unit 103) is rotatably connected to the Z-
一方、基部ユニット106側では、シャフト151が基部ユニット106の背面側に配された側面部材183(図5も参照)および基部ユニット106の正面側に配された側面部材181(図4も参照)を貫通している。また、シャフト151は、シャフト151に突設された平行ピン168が側面部材183に形成された溝に嵌着することで基部ユニット106に固定されている。
On the other hand, on the
シャフト151の背面側端部にはプーリ153が嵌着しており、プーリ153にはベルト155が巻き掛けられている。また、シャフト151は正面側端部に縮径された縮径部151aを有しており、縮径部151aには雄ネジが螺設されている。縮径部151は回転ダイヤル(ノブ)163の軸方向に形成された雌ネジ部163aと螺合している。
A
このため、シャフト151の縮径部151aと回転ダイヤル163の雌ネジ部163aとの螺合長が大きく(長く)なる方向に回転ダイヤル163を回すと、回転ダイヤル163の先端面の押圧力により軸受167は側面部材181と側面部材183とに挟まれて回動が規制される。
Therefore, when the
逆に、縮径部151aと雌ネジ部163aとの螺合長が小さく(短く)なる方向に回転ダイヤル163を回すと、軸受167は側面部材181と側面部材183とによる規制が解かれて回動可能な状態となる。このとき、基部ユニット106は、平行ピン168によりシャフト151と一体化しているため、軸受167(連結部材164ひいてはZ方向移動部102)に対してYZ平面で回動可能な状態となる。なお、側面部材181、183の先端部にはそれぞれ係止爪182、184が形成されており(図4、図5も参照)、これらの係止爪182、184が連結部材164に突設された規制ピン165、166に係止することで基部ユニット106は所定角以上の下方への回動が規制される。
On the contrary, when the
(4)θv補正部104
図7は、シャフト151を中心にハンドリング部103をYZ平面で回動させることにより生じるY方向の変位を模式的に示す説明図である。シャフト151の軸芯をO、軸芯Oからハンドリング部103のエンドエフェクタの先端までの長さをlとし、ハンドリング部103を水平方向から角度θ1回動させた状態を線分Aで表すと、線分AのY方向での長さは(l×cosθ1)で求めることができる。この状態からハンドリング部103を角度θv[θv=(θ2-θ1)]下方に回動させると、軸芯Oからハンドリング部103のエンドエフェクタの先端までは線分Bで表すことができる。線分BのY方向での長さは(l×cosθ2)で求めることができる。
(4)
FIG. 7 is an explanatory diagram schematically showing the displacement in the Y direction caused by rotating the handling
従って、シャフト151の軸芯Oを中心にハンドリング部103をYZ平面でθv度下方に回動させることにより生じるY方向の変位Δlは、Δl=l×(cosθ1-cosθ2)で求めることができる。本実施形態の微小物体ハンドリングシステム20では、顕微鏡2を介してエンドエフェクタの先端を捉えているため、このY方向の変位Δlが所定値を越えるとエンドエフェクタの先端を顕微鏡2で捉えることができなくなる。
Therefore, the displacement Δl in the Y direction caused by rotating the handling
θv補正部104は、Z方向移動手段102と変位合成部101の出力リンク144との間のY方向での距離を調整することで、このY方向の変位Δl分を打ち消す(オフセットする)ものである。θv補正部104は、Z方向移動部102と変位合成部101との間に設けられており、カム機構と、スライダ機構と、θv伝達機構とで構成されている。なお、θv伝達機構は厳密には上述した基部ユニット106の一部を構成するものであるが、以下では説明の便宜上、θv補正部104に含まれるものとして説明する。
The
<カム機構>
カム機構は、図3~図5に示すように、Z方向移動部102の変位合成部101側に設けられたカム156と、変位合成部101の出力リンク144に固定されカム156に当接するカムフォロア157とで構成されている。
<Cam mechanism>
As shown in FIGS. 3 to 5, the cam mechanism is a cam follower fixed to the
すなわち、Z方向移動部102を構成するホルダ174の変位合成部101側には軸受部材169が固定されており、この軸受部材169がカム156の回動軸となるシャフト152を軸支している。また、カムフォロア157は、変位合成部101の出力リンク144に固定された軸受部材と、この軸受部材に両端部が軸支されたピン状部材とで構成されている(図3参照)。カム156のカム面にはハンドリング部103をYZ平面で回動させることにより生じるY方向の変位Δl分をY方向で打ち消すためのカム曲線が形成されている。換言すれば、カム機構(θv補正部104)は、Z方向移動部102と変位合成部101との間のY方向での距離を調整することで、ハンドリング部103をYZ平面で回動させることにより生じるY方向の変位Δl分をオフセットする。
That is, a bearing
<スライダ機構>
カム機構によるカム動作を確保するために、スライダ機構は、Z方向移動部102をY方向に移動可能に支持するスライダホルダ160と、引っ張りバネ158、159とで構成されている。
<Slider mechanism>
In order to secure the cam operation by the cam mechanism, the slider mechanism is composed of a
すなわち、スライダホルダ160の上部は出力リンク144に固定されている。スライダホルダ160にはガイドレール162が内蔵されており、Z方向移動部102を構成するホルダ174の変位合成部101側の最下端部からスライダホルダ160に向けて突設されたスライダ161がガイドレール162に摺接することで、Z方向移動部102およびハンドリング部103(基部ユニット106)はY方向に移動可能に構成されている。また、引っ張りバネ158、159はカム156とカムフォロア157とが圧接するための付勢力を付与するためのもので、スライダホルダ160とホルダ174と間に張架されている。このため、Z方向移動部102およびハンドリング部103(基部ユニット106)は、引っ張りバネ158、159の付勢力により常に変位合成部101側に引っ張られている。
That is, the upper portion of the
<θv伝達機構>
また、θv補正部104には、シャフト151を中心にハンドリング部103をYZ平面で回動させたときの角度θvがハンドリング部103(基部ユニット106)から伝達される。
<θv transmission mechanism>
Further, the angle θv when the
具体的には、図5に示すように、シャフト152の背面側端部にはプーリ154が嵌着しており、プーリ154にはベルト155が巻き掛けられている。ベルト155はシャフト151に嵌着したプーリ153との間で張架されている。このため、カム156はハンドリング部103がYZ平面で回動したときに同期して回動する。なお、図5(および図1、図6)ではプーリ153により他の部材が隠れるため小径として模式的に示しているが、実際には図5等に示したものより大径となる。
Specifically, as shown in FIG. 5, a
2.動作
次に、本実施形態の微小物体ハンドリングシステム20の動作について、マイクロマニピュレータ100の動作を中心にマイクロマニピュレータ100を構成する各部ごとに説明する。
2. 2. Operation Next, the operation of the micro
2-1.一般的動作
まず、オペレータは、図1に示すように、ステージ3に載置された微小物体10、ハンドリング部103のエンドエフェクタ110a、110aを、顕微鏡2、カメラ5およびPC6を介して、モニタ7の画面内に捉える。この状態で、オペレータは、コントローラ9からコントロールボックス8のPLCを介してマイクロマニピュレータ100に、Y方向、X方向、θz方向(エンドエフェクタ505aの先端部を中心とするハンドリング部103の揺動角度、すなわち、ハンドリング部103の姿勢方向)、Z方向と、把持指に対するハンドリング(開閉)の指令を与えて、微小物体10とエンドエフェクタ110a、110bとの相対関係を制御する。
2-1. General operation First, as shown in FIG. 1, the operator monitors the
<Y方向駆動>
Y方向アクチュエータ125に作動信号(駆動パルス)が与えられると、Y方向アクチュエータ125は、ボールネジ134を回転させ、スライダ135を介して、直進ガイドレール136に取り付けられたθzアクチュエータ127の位置を図4の左右方向に移動させる。このとき、PLCは、X方向アクチュエータ126を励磁するとともに、θzアクチュエータ127を励磁してθz=0°の状態を維持している。
<Y direction drive>
When an operation signal (drive pulse) is given to the Y-
<X方向駆動>
X方向アクチュエータ126に作動信号が与えられると、X方向アクチュエータ126は、ボールネジ131を回転させ、スライダ132を介して、パンタグラフ機構140のX方向入力リンク142を図3の上下方向に移動させる。このとき、PLCは、Y方向アクチュエータ125を励磁するとともに、θzアクチュエータ127を励磁してθz=0°の状態を維持している。
<Drive in X direction>
When an operation signal is given to the
<XY方向駆動>
上述したように、X方向、Y方向の入力によりパンタグラフ機構140の出力リンク144にはX方向、Y方向の変位を合成した変位が出力される。上記のX方向駆動およびY方向駆動では、説明を簡単にするために、Y方向駆動を行うときにはX方向アクチュエータ126を励磁した状態のままとしX方向入力リンク142を移動させない例を示し、また、X方向駆動を行うときにはY方向アクチュエータ125を励磁した状態のままとしY方向入力リンク141を移動させない例を示したが、X方向駆動とY方向駆動とを同時に行うことができることはいうまでもない。なお、XY方向駆動を行うときは、パンタフラフ機構140の姿勢を保つため、θzアクチュエータ128を励磁してθz=0°の状態を維持する。
<Drive in XY direction>
As described above, the displacement combined with the displacements in the X direction and the Y direction is output to the
<θz方向駆動>
θzアクチュエータ127に作動信号が与えられると、θzアクチュエータ127は出力軸に連結された減速歯車列148を回転させる。減速歯車列148の出力端に嵌着されたレバー143は、支点147を支点として、パンタグラフ機構140のY方向入力リンク141に揺動変位を与える。
<Drive in θz direction>
When an operation signal is given to the
<Z方向駆動>
Z方向アクチュエータ128に駆動信号が与えられると、Z方向アクチュエータ128はギアボックス171内の減速歯車列を介してボールネジ172を回転させ、連結部材164を介して一体化されたハンドリング部103(基部ユニット106)を上述したガイドレールに沿ってZ方向移動させる。
<Z direction drive>
When a drive signal is given to the Z-
<把持駆動>
アクチュエータ129に駆動電力が与えられると、レバー112は回転軸111を支点として回動する。これにより、可動指のエンドエフェクタ110bは、固定指のエンドエフェクタ110aに対し、近接、または、離間する動きをする。従って、エンドエフェクタ110a、110bは、微小物体10の把持ないし把持した微小物体10の開放を行うことができる。
<Grip drive>
When the driving power is applied to the
2-2.特色的動作
上記動作中またはその前後に、オペレータがハンドリング部103をYZ平面で回動させたいときには、回転ダイヤル163を所定方向に回す。これにより、回転ダイヤル163の側圧で回動が規制されていたハンドリング部103がYZ平面で回動可能な状態となる。オペレータは例えば基部ユニット106を押圧することで所望角ハンドリング部103をYZ平面で回動させる。
2-2. Characteristic operation When the operator wants to rotate the
ハンドリング部103の回動に応じて、シャフト151からベルト155を介してシャフト152に回動力が伝達されカム156が回動する。カム156が回動すると、Z方向移動部102およびハンドリング部103(基部ユニット106)はカム曲線に追従するようにスライダ161を介してY方向に移動する。カム曲線はハンドリング部103の回動によって生じるY方向の変位Δlを打ち消すように設定されているため、変位合成部101の出力リンク144からハンドリング部103のエンドエフェクタの先端までの距離は一定(回動前後で同じ)となる。
In response to the rotation of the handling
図8は、このような動作でのマイクロマニピュレータ100の状態を模式的に示したものである。図8(A)はハンドリング部103がYZ平面で鉛直方向に対し45°の位置にある状態を示している。
FIG. 8 schematically shows the state of the
図8(B)は、この状態からオペレータがハンドリング部103を角度θv=15°上方に回動させた状態を示したものである。ハンドリング部103のY方向での変位が大きくなる分、カム156の回動に伴ってガイドレール162とスライダ161との位置関係が変わり変位合成部101の出力リンク144とZ方向移動部102のホルダ174との距離は短くなるが、変位合成部101の出力リンク144からハンドリング部103のエンドエフェクタの先端までの距離Lは図8(A)の状態と同じである。
FIG. 8B shows a state in which the operator rotates the
図8(C)は、図8(A)の状態からハンドリング部103を角度θv=30°上方に回動させた状態を示したものである。ハンドリング部103のY方向での変位が大さらにきくなる分、カム156の回動に伴ってガイドレール162とスライダ161との位置関係が変わり変位合成部101の出力リンク144とZ方向移動部102のホルダ174との距離は図8(B)の状態よりさらに短くなるが、変位合成部101の出力リンク144からハンドリング部103のエンドエフェクタの先端までの距離Lは図8(A)および図8(B)の状態と同じである。
FIG. 8C shows a state in which the
オペレータはハンドリング部103をYZ平面で所望角度回動させた後は、回転ダイヤル163を上述した所定方向の反対方向に回すことにより回転ダイヤル163の側圧でハンドリング部103を固定する。ハンドリング部103はYZ平面での回動が規制された状態となり、オペレータは上述した一般的動作を開始ないし再開する。
After rotating the
3.作用効果等
次に、本実施形態の微小物体ハンドリングシステム20(マイクロマニピュレータ100)の作用効果等について説明する。
3. 3. Action and effect, etc. Next, the action and effect of the micro object handling system 20 (micromanipulator 100) of the present embodiment will be described.
3-1.作用効果
本実施形態の微小物体ハンドリングシステム20(マイクロマニピュレータ100)では、ハンドリング部103が回動するとθv補正部104のカム156が回動し、Z方向移動部102およびハンドリング部103はカム156のカム曲線に追従するようにスライダ161を介してY方向に移動する。カム曲線はハンドリング部103の回動によって生じるY方向の変位Δlをオフセットするように設定されているため、変位合成部101の出力リンク144からハンドリング部103のエンドエフェクタの先端までの距離Lは一定となる。
3-1. Action effect In the micro object handling system 20 (micromanipulator 100) of the present embodiment, when the
このため、本実施形態の微小物体ハンドリングシステム20(マイクロマニピュレータ100)によれば、θv補正部104によりハンドリング部103のYZ平面での回動により生じるY方向の変位Δl分がオフセットされるため、ハンドリング部103をYZ平面でθv度回動させても顕微鏡2の視野下やモニタ7でエンドエフェクタ110a、110bを捉えることができるので、Y方向での調整作業をなくすことができる。また、YZ平面での回動により生じるその後の調整をなくすことができることから、微小物体10に対してアクセス方向の自由度を増やすことができる。
Therefore, according to the micro object handling system 20 (micromanipulator 100) of the present embodiment, the
3-2.変形例
なお、本実施形態では、微小物体へのアクセス体として2つのエンドエフェクタ110a、110bを有するハンドリング部103を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。微小物体にアクセスするのは単一でも3つ以上のアクセス体であってもよく、微小物体に応じて、アクセス体の形状や本数を変更可能なことはいうまでもない。また、本実施形態ではエンドエフェクタで微小物体を把持する例を示したが、アクセス体はこれに限らず例えばインジェクション、カッタや、微小物体の捕捉や位置固定を補助するレセプタ等であってもよい。さらに、本実施形態では、可動指のエンドエフェクタを固定指のエンドエフェクタに近接させる例を示したが、双方のエンドエフェクタを互いに近接させるようにしてもよい。
3-2. Modifications In the present embodiment, the
また、本実施形態では、ベルト155によりYZ平面での回動をθv補正部104に伝達する例を示したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、歯車列で伝達するようにしてもよい。さらに、例示した機構的構成に代えて電気的構成を採用するようにしてよい。例えば、シャフト151に歯車列を介してYZ平面での回動角度を把握するためのエンコーダを配置してその情報をPLCにフィードバックし、PLCがYZ平面での回動により生じるY方向の変位Δlを打ち消すためのY方向の駆動量を演算してアクチュエータを駆動させるようにしてもよい。また、カム機構(カム156およびカムフォロア157)に代えてリニアモータ等の直進アクチュエータを用いるようにしてもよい。
Further, in the present embodiment, an example in which the rotation in the YZ plane is transmitted to the
さらに、本実施形態では、軸受167をZ方向移動部102の連結部材164に設けシャフト151を基部ユニット106に固定する例を示したが、この関係は逆としてもよい。すなわち、基部ユニット106が軸受を有しシャフト151が連結部材164に固定されるようにしてもよい。
Further, in the present embodiment, an example is shown in which the
また、本実施形態では、回転ダイヤル163の側圧で軸受167の回動を規制する例を示したが、本発明はこれに制限されるものではない。例えば、軸受167にネジ孔を形成しこのネジ孔にネジ部が螺合し先端がシャフト151に当接するノブを差し込み軸受167の回動を規制するようにしてもよい。
Further, in the present embodiment, an example in which the rotation of the
さらに、本実施形態では、θz駆動部123を例示したが、本発明はθz駆動部123を省いたマイクロマニピュレータにも適用可能である。そして、本実施形態では、θz駆動部123の変位をY方向入力リンク141に入力する例を示したが、X方向入力リンク142に入力するようにしてもよい。
Further, in the present embodiment, the
本発明はハンドリング部をYZ平面で回動させてもY方向での調整が不要なマイクロマニピュレータを提供するものであるため、マイクロマニピュレータの製造、販売に寄与するので、産業上の利用可能性を有する。 The present invention provides a micromanipulator that does not require adjustment in the Y direction even if the handling portion is rotated in the YZ plane, and thus contributes to the manufacture and sale of the micromanipulator, thus providing industrial applicability. Have.
10 微小物体
100 マイクロマニピュレータ
101 変位合成部(変位合成手段)
102 Z方向移動部(Z方向移動手段)
103 ハンドリング部
104 θv補正部(オフセット手段)
110a、110b エンドエフェクタ
125 Y方向アクチュエータ
126 X方向アクチュエータ
127 θzアクチュエータ(姿勢変更アクチュエータ)
140 パンタグラフ機構
141 Y方向入力リンク
142 X方向入力リンク
144 出力リンク(出力端)
156 カム
157 カムフォロア
163 回転ダイヤル(規制手段)
164 連結部材
10
102 Z-direction moving unit (Z-direction moving means)
103
110a, 110b End effector 125 Y direction actuator 126
140 Pantograph mechanism 141 Y-direction input link 142 X-direction input link 144 Output link (output end)
156
164 Connecting member
Claims (9)
前記ハンドリング部をYZ平面で回動可能に支持するとともに、前記ハンドリング部をZ方向に移動させるZ方向移動手段と、
入力されたX方向およびY方向変位を合成して前記Z方向移動手段に出力する変位合成手段と、
前記Z方向移動手段と前記変位合成手段との間に設けられ、前記ハンドリング部のYZ平面での回動により生じるY方向の変位分をオフセットするオフセット手段と、
を備えたマイクロマニピュレータ。 A handling unit with an end effector for accessing small objects,
A Z-direction moving means that rotatably supports the handling portion on a YZ plane and moves the handling portion in the Z direction.
Displacement synthesizing means that synthesizes the input X-direction and Y-direction displacements and outputs them to the Z-direction moving means, and
An offset means provided between the Z-direction moving means and the displacement combining means and offsetting the displacement amount in the Y direction caused by the rotation of the handling portion in the YZ plane.
Micro manipulator with.
前記ハンドリング部をYZ平面で回動可能に支持するとともに、前記ハンドリング部をZ方向に移動させるZ方向移動手段と、
入力されたX方向およびY方向変位を合成して前記Z方向移動手段に出力する変位合成手段と、
前記ハンドリング部のYZ平面での回動により生じるY方向の変位分をオフセットするオフセット手段と、を備え、
前記オフセット手段は、前記Z方向移動手段と前記変位合成手段との間のY方向での距離を調整することで前記Y方向の変位分をオフセットする、ことを特徴とするマイクロマニピュレータ。 A handling unit with an end effector for accessing small objects,
A Z-direction moving means that rotatably supports the handling portion on a YZ plane and moves the handling portion in the Z direction.
Displacement synthesizing means that synthesizes the input X-direction and Y-direction displacements and outputs them to the Z-direction moving means, and
An offset means for offsetting the displacement in the Y direction caused by the rotation of the handling portion in the YZ plane is provided.
The offset means is a micromanipulator characterized in that the displacement amount in the Y direction is offset by adjusting the distance in the Y direction between the Z direction moving means and the displacement combining means.
前記ハンドリング部をYZ平面で回動可能に支持するとともに、前記ハンドリング部をZ方向に移動させるZ方向移動手段と、
入力されたX方向およびY方向変位を合成して前記Z方向移動手段に出力する変位合成手段と、
前記ハンドリング部のYZ平面での回動により生じるY方向の変位分をオフセットするオフセット手段と、を備え、
前記オフセット手段は、前記ハンドリング部がYZ平面で回動したときの回動前後で前記変位合成手段の出力端から前記ハンドリング部のエンドエフェクタの先端までのY方向での距離が等しくなるように前記Y方向の変位分をオフセットする、ことを特徴とするマイクロマニピュレータ。 A handling unit with an end effector for accessing small objects,
A Z-direction moving means that rotatably supports the handling portion on a YZ plane and moves the handling portion in the Z direction.
Displacement synthesizing means that synthesizes the input X-direction and Y-direction displacements and outputs them to the Z-direction moving means, and
An offset means for offsetting the displacement in the Y direction caused by the rotation of the handling portion in the YZ plane is provided.
The offset means is provided so that the distance in the Y direction from the output end of the displacement combining means to the tip of the end effector of the handling portion becomes equal before and after the rotation when the handling portion rotates on the YZ plane. A micromanipulator characterized by offsetting the displacement in the Y direction.
前記ハンドリング部をYZ平面で回動可能に支持するとともに、前記ハンドリング部をZ方向に移動させるZ方向移動手段と、
入力されたX方向およびY方向変位を合成して前記Z方向移動手段に出力する変位合成手段と、
前記ハンドリング部のYZ平面での回動により生じるY方向の変位分をオフセットするオフセット手段と、を備え、
前記オフセット手段は、前記変位合成手段の出力端で支持され、前記Z方向移動手段をY方向に移動可能に支持する、ことを特徴とするマイクロマニピュレータ。 A handling unit with an end effector for accessing small objects,
A Z-direction moving means that rotatably supports the handling portion on a YZ plane and moves the handling portion in the Z direction.
Displacement synthesizing means that synthesizes the input X-direction and Y-direction displacements and outputs them to the Z-direction moving means, and
An offset means for offsetting the displacement in the Y direction caused by the rotation of the handling portion in the YZ plane is provided.
The offset means is a micromanipulator that is supported by the output end of the displacement synthesis means and supports the Z-direction moving means so as to be movable in the Y direction.
前記ハンドリング部をYZ平面で回動可能に支持するとともに、前記ハンドリング部をZ方向に移動させるZ方向移動手段と、
入力されたX方向およびY方向変位を合成して前記Z方向移動手段に出力する変位合成手段と、
前記ハンドリング部のYZ平面での回動により生じるY方向の変位分をオフセットするオフセット手段と、を備え、
前記オフセット手段は、前記Z方向移動手段の前記変位合成手段側に設けられたカムと、前記変位合成手段の出力端に固定され前記カムに当接するカムフォロアとを有して構成されたことを特徴とするマイクロマニピュレータ。 A handling unit with an end effector for accessing small objects,
A Z-direction moving means that rotatably supports the handling portion on a YZ plane and moves the handling portion in the Z direction.
Displacement synthesizing means that synthesizes the input X-direction and Y-direction displacements and outputs them to the Z-direction moving means, and
An offset means for offsetting the displacement in the Y direction caused by the rotation of the handling portion in the YZ plane is provided.
The offset means is characterized by having a cam provided on the displacement synthesis means side of the Z-direction moving means and a cam follower fixed to the output end of the displacement synthesis means and abutting on the cam. Micromanipulator to be .
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