JP7019249B2 - ロープのアイスプライスの構造 - Google Patents

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Description

本発明は、八つ打ちや十二打ちなどの組紐構造のロープの端末に、アイスプライスを形成してなるロープの構造に関するものである。
前述のような組紐構造のロープの端末にアイスプライスを形成したものとしては、例えば実用新案登録第3076027号に記載されたものなどが知られている。このものは図1に示すように、一本のロープ1の端末をストランド5にまで分解し、その分解したストランド5をロープ本体2の間に差し込んで環を形成し、アイスプライス6とするものである。
かかるアイスプライスの加工は古くから行われている周知の技術であるが、かかるアイスプライスを形成することによりロープの破断強度が低下し、十分な強度を確保できないという問題があった。
このように強度が低下する原因としては、ロープ1を分解したストランド5をロープ本体2に差し込むことにより、その分ロープ本体2の組紐組織のピッチが短くなり、ロープ本体2に対してストランド5が大きい角度で組み込まれることとなり、その分強度が低下することとなるのである。
またロープの破断強度は、ロープ1を構成する各ストランド5のすべてに均等に力が加わることを前提に設定されているが、前述のようなアイスプライス6を形成すると、ロープ本体2のストランド5の間に分解したストランド5を差し込むので、その差し込まれた側のストランド5の均等性が失われ、強度が低下することとなる。
また前述のような組紐構造のロープの中心軸に沿って何らかの長尺物を挿通したロープとしては、金属線を挿通した特開平10-168772号公報などに示されるものが知られている。かかるロープは当該ロープの両端において前記金属線を介して通信を行ったり、前記金属線を通じて電力を送ったりするために使用されるものである。
しかしながらかかるロープにおいては、金属線の周囲が繊維で覆われており、このロープにテンションをかけて引っ張ったときには、繊維のロープ本体は伸張するものの、その中心に挿通された金属線は伸張することができず、またその周囲が繊維で覆われていて摩擦抵抗が大きいため、金属線にのみ大きな張力が作用することとなり、金属線が破断することも有り得る。
そのためロープにテンションが作用したときに、ロープ本体のみが伸張することがなく、ロープ本体と金属線とが互いに滑ることができるように、図2に示すように、多数のストランド5を組んでなる組紐構造のロープ本体2の中心軸に沿って、柔軟なプラスチックのチューブ3を挿通し、当該チューブ3内に金属線4を挿通してなるロープ1が使用されている。
このようにすることにより、プラスチックのチューブ3の内面が滑らかであるために、当該チューブ3と金属線4とは比較的簡単に滑ることができ、ロープ1にテンションが掛かったときにロープ本体2とチューブ3のみが伸張し、金属線4は伸張しないことができ、金属線4が破断することがないのである。
かかるロープ1において、ロープ1自体に単純なテンションがかかったときには、金属線4が破断することはないのであるが、このロープ1にアイスプライス6を形成したときには、当該アイスプライス6の部分において金属線4に過大な力が作用し、破断する可能性が生じるのである。
すなわち図3に示すようにロープ1にアイスプライス6を形成する場合には、ロープ本体2の途中からストランド5の間を通して、ロープ本体2の外にチューブ3及び金属線4を引き出し、当該ロープ本体2の先端部をループ状に湾曲させ、ロープ本体2の先端を各ストランド5に分解し、当該分解されたストランド5をチューブ3及び金属線4を引き出した際からロープ本体2のストランド5に挿入して、アイスプライス6を形成することとなる。
ところがかかる構造においてアイスプライス6を支持部材に引っ掛けてロープ1に大きなテンションを作用させると、チューブ3及び金属線4を引き出した部分のストランド5がチューブ3を強く押圧し、当該チューブ3を押し潰して金属線4に押し付け、この状態でさらにテンションを作用させることとなるので、チューブ3が局部的に金属線4に押し付けられた状態でロープ本体2が伸張し、伸度の小さい金属線4がその伸張に追従することができず、破断する可能性が生じるのである。
また前記図2と同様のロープ本体2の中心軸に沿って、プラスチックの柔軟なチューブ3のみを挿通し、当該チューブ3を透して潜水夫などに空気を送ることができる、潜水夫用ロープも使用されているが、かかるロープ1においてもその端末にアイスプライス6を形成し、ロープ1に大きなテンションが作用したときには、アイスプライス6の箇所において前記チューブ3が押し潰されて、潜水夫に十分な空気を送ることができなくなる可能性も指摘されている。
実用新案登録第3076027号公報 特開平10-168772号公報
本発明はかかる事情に鑑みなされたものであって、組紐構造のロープ本体に分解したストランドを差し込むことなく、ロープ端末にアイスプライスを形成することができ、従来のアイスプライスよりも高い破断強度を実現することのできる、アイスプライスの構造を提供することを目的とするものである。
また本発明の他の目的は、組紐構造のロープ本体2の中心軸に沿って柔軟なチューブ3や金属線などの長尺物を挿通してなるロープ1において、その端部にアイスプライス6を形成して、そのロープ1に大きなテンションがかかったときに前記チューブ3が押しつぶされることがなく、また前記長尺物が切断されることがないようにすることを目的とするものである。
而して本発明は、組紐構造のロープのロープ本体の端部を個々のストランドに分解し、前記ロープ本体と同一の組紐構造を有するアイスプライス用ロープの両端部から、前記ロープ本体のストランドを半分ずつ、左右異なる方向から組み込んでなることを特徴とするものである。
本発明においては、前記ロープは、組紐構造を有するロープ本体の中心軸に沿って、柔軟な長尺物を挿通してなるものであることができる。前記長尺物としては、チューブ内に金属線を挿通してなるものであることが好ましい。また前記金属線が、通信線又は電力供給線であることが可能である。
従来の方法においてアイスプライスを形成したロープを示すものであって、(a)は正面図、(b)は横断面図である。 本発明において使用する長尺物を挿通したロープを示すものであって、(a)は正面図、(b)は横断面図である。 従来の方法においてアイスプライスを形成したロープの正面図 本発明においてアイスプライスを形成する前の状態を示す正面図 本発明のロープにアイスプライスを形成した状態を示す正面図
以下本発明を図面に基づいて説明する。図4は本発明のロープ1にアイスプライス6を形成する前の状態を示すものである。当該ロープ1のロープ本体2は図2に示すように、八本のストランド5を角八つ打ちの組紐構造に組んだクロスロープであって、当該ロープ本体2の中心軸に沿って柔軟なチューブ3が挿通されており、当該チューブ3内に金属線4が挿通されている。
なお本発明におけるロープ本体2は、必ずしも角八つ打ちのクロスロープである必要はなく、偶数のストランド5を筒状の組紐構造に組んだ構造を有しておれば足り、八つ打ち、十二打ちなどの構造であってもよい。
また以下の説明ではロープ本体2の中心軸に沿ってにチューブ3及び金属線4が挿通されているものとして述べるが、本発明の最初の目的に対しては、ロープ本体2にチューブ3及び金属線4が挿通されていなくても良い。また第二の目的に対しては、ロープ本体2に何らかの長尺物が挿通されていれば足りるのであって、前記チューブ3内に金属線4が挿通されていることは必ずしも必要ではない。
而して当該ロープ1のロープ本体2の端部は個々のストランド5に分解されており、当該ストランド5は半分すなわち四本ずつ左右に分けられており、左に分けたものを5a、右に分けたものを5bとする。そしてチューブ3及び金属線4は、左右に分けられたストランド5の間から突出している。
そして7はアイスプライス用ロープであって、前記ロープ本体2と同一の組紐構造を有する短尺のロープであり、このアイスプライス用ロープ7をアイスプライスを形成するように湾曲させて、ロープ1の端部に配置している。
そしてこのロープ1とアイスプライス用ロープ7とを図4に示すように、ロープ本体2の分解したストランド5をアイスプライス用ロープ7の両端部から、ストランド5の間に挿入して組み込んでいる。
すなわち図5において、ロープ1における左に分解したストランド5aを、アイスプライス用ロープ7の左側の端部から挿入して、右に向かって矢印Aの範囲に亙って組み込んでおり、またロープ1における右に分解したストランド5bを、アイスプライス用ロープ7の右側の端部から挿入して、左に向かって矢印Bの範囲に亙って組み込んでいるのである。
本発明によれば、ロープ1の端部を分解したストランド5を、それぞれアイスプライス用ロープ7の左側及び右側の端部から、当該アイスプライス用ロープ7のストランド5の間に挿入して組み込むことにより、ロープ1の端部にアイスプライス6を形成することができるのである。
而して本発明によれば、ロープ本体2の端末においてストランド5を半分ずつ左右に分けられており、当該左右に分けたストランド5a、5bをアイスプライス用ロープ7の両端部の異なる方向から組み込んでアイスプライス6を形成しているので、そのアイスプライス6に力をかけたとしてもロープ本体2には左右のストランド5a、5bに均等に力が分散し、強度が低下することがないのである。
高強度ポリアリレート繊維(クラレ製ベクトラン)を使用し、1670T/4×3×12×12Pの組織にて12打ちロープ1を形成した。
そして当該ロープ1を使用して、当該ロープの両端に本発明の構造でアイスプライスを形成した場合と、従来の構造でアイスプライスを形成した場合とについて、当該アイスプライスを指示部材に引っ掛けてアイスプライス間に力をかけ、ロープ1が破断するときの力を比較した。
本発明のアイスプライス 185kN
従来のアイスプライス 160kN
すなわち本発明のアイスプライス6を形成した場合には、従来の一般的なアイスプライス6を形成した場合に比べて、破断時強度が15.6%向上しており、十分な強度が得られることが理解できる。
またロープ1内に長尺物を挿通した場合においては、ロープ1の端部のストランド5を分解した箇所から長尺物が突出し、その長尺物がチューブ3と金属線4である場合には、金属線4を適宜通信線として、又は電力線として、必要なところに接続して使用することができる。
而して前記アイスプライス6を支持部材に引っ掛けてロープ1に大きなテンションを作用させたときには、当該ロープ1に作用するテンションは、当該ロープ1の端部において左右に分かれたストランド5a、5bに分かれて作用することとなり、ストランド5a、5bが互いに拡がる方向に力が作用する。
従ってロープ1にかかるテンションが、当該ストランド5a、5bの間から突出したチューブ3を圧迫するような方向に作用することはなく、チューブ3が押し潰されて金属線4に押し付けられることはない。
従って前記テンションが作用することによりロープ1のロープ本体2が伸縮することがあっても、そのロープ本体2内に挿入された金属線4はロープ本体2に対して自由に滑ることができるので、伸縮性に乏しい金属線4とは無関係に、ロープ本体2のみが伸縮することができ、金属線4がロープ本体2の伸張により無理に引き伸ばされて不用意に破断するようなことがない。
従って本発明によれば、ロープ1のロープ本体2の端部の分解されたストランド5a、5bが、アイスプライス用ロープ7内に組み込まれて一体のアイスプライス6を形成し、且つそのアイスプライス6の付け根から突出したチューブ3はロープ1にかかるテンションにより押し潰されて金属線4に押し付けられることがなく、金属線4に過度のテンションが掛かって破断するようなことがないのである。
また前述のようにチューブ3内に金属線4が挿通されていない場合には、ロープ本体2におけるストランド5を分解した箇所からチューブ3が突出し、当該チューブ3を潜水夫などへの空気供給管として使用することができる。
この場合においても、ロープ1に作用するテンションは、当該ロープ1の端部において左右に分かれたストランド5a、5bに分かれて作用することとなり、アイスプライス6の付け根から突出したチューブ3はロープ1にかかるテンションにより押し潰されることがなく、潜水夫への空気の供給が途絶えるようなことはない。
また前記特開平10-168772号公報に示されたように、ロープ本体2の中心軸に沿って金属線4のみが挿通された構造のロープ1においても、当該ロープ1に本発明を適用することが可能であり、金属線4が切断することがなくアイスプライス6に大きなテンションを作用させることができる。
1 ロープ
2 ロープ本体
3 チューブ
4 金属線
5 ストランド
6 アイスプライス
7 アイスプライス用ロープ

Claims (4)

  1. 組紐構造のロープ(1)のロープ本体(2)の端部を個々のストランド(5)に分解し、前記ロープ本体(2)と同一の組紐構造を有するアイスプライス用ロープ(7)の両端部から、前記ロープ本体(2)のストランド(5)を半分ずつ、左右異なる方向から組み込んでなることを特徴とする、ロープのアイスプライスの構造
  2. 前記ロープ(1)は、組紐構造を有するロープ本体(2)の中心軸に沿って、柔軟な長尺物を挿通してなるものであることを特徴とする、請求項1に記載のロープのアイスプライスの構造
  3. 前記長尺物が、チューブ(3)内に金属線(4)を挿通してなるものであることを特徴とする、請求項2に記載のロープのアイスプライスの構造
  4. 前記金属線(4)が、通信線又は電力供給線であることを特徴とする、請求項3に記載のロープのアイスプライスの構造
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