JP7018665B2 - ワークの炭素皮膜被覆構造 - Google Patents
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Description
しかし、CNTは開発以来、今日に至るまで具体的な製品や部品として使用された実績が殆どなく、多様な産業分野に活用できる実用技術としての開発が望まれていた。
例えば、塗料やインクにCNTを混合する混合法である。しかし、塗料やインクにCNTを混合すると粘度が増加して塗布能力が低下してしまうため、CNTの混合は5%が実用的な限界になり、その利用に限界があった。
一般に塗装は分散ができれば産業化が可能であり、普及も容易であると考えられていたが、CNTの分散技術は難しく、CNTの均一性やCNT濃度の限界、CNTの種類と高分子塗料との最適化の難しさ、塗料の生成と保持の難度の高さが問題になり、市場への広がりや普及に障害となっていた。
しかし、CNT共析めっきはCNT析出比率が1%未満で、実用技術にほど遠く、しかもめっき液中のCNT分散状態の保持の難しさや、析出皮膜中のCNT含浸比率はおよそ15/1000が限界で低く、析出皮膜上の分布の不均一さや、めっき液の組成管理と保持の難しさがあるため、工業用途としての広がりを図れなかった。
しかも、前述の技術は非常に狭い用途に限定された使用法で、素材の卑な特性を向上するためにCNTを使用し、CNT本来の貴な特性、すなわち高い導電性、熱伝導性、耐熱性を貴のまま、純粋に活用できる使用法ではなかった。
すなわち、発明者は既に、ワークの表面に金属を含む亜酸化物または酸化物からなる薄膜の一次皮膜の含浸層を形成し、該一次皮膜を多孔質皮膜に形成し、該一次皮膜に高分子材料、無機または有機系塗料の塗膜、機能性材料若しくはセラミックスの何れか一からなる二次皮膜を含浸したワークの皮膜形成構造を開発し、これを特願2015-118459号として提案している(例えば、特許文献1参照)。
その際、前記一次皮膜の凹凸部に二次皮膜の微粒子または結晶を独立かつ高密度に配置し、また機能性材料として金属材料や炭素材料の使用を想定した。
したがって、炭素材料としてCNTを使用する場合は、CNTを如何に高密度かつ高集積して緻密な炭素皮覆を形成するか、そのための一次皮膜と相性の良いCNTを選定するか、また選定したCNTと相性の良い分散剤の選定と含有比率の選定、最適状態における装置の設計と製造が重要になる。
請求項2の発明は、ワークと一次皮膜と複数の炭素皮膜層とを一体化し、これらを強固かつコンパクトに構成するようにしている。
請求項2の発明は、ワークと一次皮膜と複数の炭素皮膜層とを一体化したから、これらを強固かつコンパクトに構成することができる。
この場合、所定の亜酸化物を析出するために、浴温を処理液2が凍結しない0℃以下に調整することが望ましく、基本形態では-5~10℃に調整している。
基本形態ではワーク3として、板厚0.5mmのステンレス鋼板(SUS304)を使用しているが、金属片に限らず酸化物または亜酸化物を析出可能な、ニッケル、鉄、銅、アルミニウム、真鍮、その他の金属および合金、合成樹脂、ガラス、セラミックス、紙、繊維、木を使用することも可能である。
図中、12は冷却装置10の冷却回路に介挿した冷媒循環用のコンプレッサ、13は冷却槽9を格納する冷却筒、14は冷却槽9の下端部のドレイン通路に介挿したフィルタである。
そして、トリガ22の操作によって、塗料タンク20内の塗料をワーク3に析出した一次皮膜23に吹き付け可能にしている。基本形態では一次皮膜23である亜酸化物として、亜酸化クロムCrO3をワーク3に析出している。
先ず、ワーク3に一次皮膜23である亜酸化物ないしその酸化物である酸化クロムCr2O3を析出する場合は、処理液2と陰極片であるワーク3と陽極片4を収容可能な浴槽1を用意し、前記ワーク3と陽極片4に所定の電圧を印加し、これらに所定の電流密度を作用可能な電源装置8と、その制御装置7とを装備し、前記浴槽1の近接位置に冷却槽9を配置する。
この場合、前記処理液2中の珪フッ化ナトリウと酢酸バリウムは電流を抑制し、ワーク3の表面に金属クロムCrの析出を抑制して、亜酸化物である亜酸化クロムCrO3の析出を促進する。
このようにして、浴槽1内の処理液2を冷却し、基本形態では浴温を10℃以下に調整している。この場合、所定の亜酸化物を析出するために、浴温を処理液2が凍結しない0℃以下に調整することが望ましく、基本形態では-5~10℃に調整している。
そして、処理液2内では主成分である無水クロム酸が陽極片4でイオン化され、そのクロム酸イオンが陽極片4から離れ処理液2中を移動して拡散し、ワーク3の界面へ移動したところで三価クロムに還元され、この三価クロムがワーク3の界面に析出する。
前記亜酸化クロム皮膜は半光沢黒色を呈して1~2μmの薄膜に形成され、その後、大気中の酸素と結合してCr2O3の酸化物に変化し、より強固な一次皮膜23を形成する。
したがって、前記亜酸化物からなる一次皮膜23は金属Crに比べて柔らかで、導電性が低いことが推測される。
このうち、前記公報における図3は、浴温-5℃、電流密度20A/dm2における一次皮膜23である亜酸化物の析出開始後、5分、10分、20分経過後の各表面状態を10K、20K、50K、100K(K:×1000)の各倍率で写真撮影したもので、各状態に複数の塊状ないし粒状組織が表出し、それらの組織が析出後の時間経過に伴って成長し、かつそれらの隙間が増大して凹凸状の分布状態が顕在化して形成されることが確認された。
更に、前記公報における図8は、前記公報の図3における一次皮膜23である亜酸化物の断面を写真撮影したもので、一次皮膜23の表面が微小な凹凸状に形成されてワーク3の表面に被覆されていることが確認された。
この状況は前記公報の図11で更に拡大して示され、ワーク3の表層部に一次皮膜23が一定間隔に縞状に配置されて食い込み、ワーク3に強固に密着している。
基本形態では、塗膜の付着または吸着方法として塗装ガン19による塗料の吹付け法を採用しているが、他の手法を採用することも可能である。
この場合、塗膜は酸素を透過し得るから、塗膜の形成時期は一次皮膜23の形成直後またはその後であっても良く、最終的に強固な酸化物に塗膜を形成すれば良いから、塗膜の形成時期による品質に特別な相違はない。
そして、塗装ガン19の塗料タンク20に所望の塗料を収容し、下部に加圧空気導管21を接続して塗装ガン19を保持し、噴口を前記ワーク3に向けてトリガ22を操作し塗料を吹き付ける。この状況は図4のようである。
すなわち、二次皮膜24の塗膜の形成に際して、従来の塗膜形成に多用されたプライマーの代わりに、ワーク3に析出した亜酸化物または酸化物の薄膜の一次皮膜23を使用し、この一次皮膜23に塗膜の微粒子ないし結晶毎に独立して高密度に配置している。
前記二次皮膜24は一次皮膜23の表層部に含浸層を形成し、一次皮膜23と一体化するから、二次皮膜24の剥離を防止するとともに、一次皮膜の多孔質構造によって二次皮膜24が確実かつ強固に密着する。
また、前記亜酸化物または酸化物は絶縁性を有するから、塗膜を薄厚にしても亜酸化物または酸化物を介してワーク3に通電することがなく、それらに電位差腐食を生ずることがないから耐食性が向上する。
更に、一次皮膜23は多孔質で柔軟であるから、塗膜の微粒子が容易に進入して食い込み、かつその離脱を阻止し、塗膜を確実に植設してアンカー部材の機能を果たし、塗膜を確実かつ強固に形成し、これに他の塗膜の連結を促して合理的に塗膜を形成する。
それゆえ、塗膜形成後のワーク3は加工性が良く種々の加工に応じられ、塗膜の表面を碁盤目状に切り込み、そのクロスカット片の剥離の有無を試験しても剥離がなく、塗膜の高密着性が確認された。
このうち、機能性材料として、例えば高分子材料、二フッ化材料、四フッ化材料、フッ素化合物、二酸化チタン、酸化亜鉛、二酸化マンガン、アルミナ、ベントナイト、ハイドロキシアバタイト、ゼオライト、タルク、コリナイト、ポーラスシリカ、金、白金、パラジウム、窒化ホウ素、窒化チタン、窒化アルミ、DLC、磁性材料、金属材料、炭素材料を使用し、これらを一次皮膜23の表面や界面、或いは内部に介在させ、一次および二次皮膜23,24の耐食性、吸着性、耐摩耗性、触媒性、熱伝導性、低摩擦性、抗菌性等の機能性向上に適用することも可能である。
すなわち、CB皮膜は高分子材料である塗料のような高集積構造を実現するので、塗料の高分子材料に似た単層のSWNT型CNも前述のアンカー構造を期待でき、CB皮膜にCNT皮膜を形成させて他の機能性物質や塗料を一体化させ、従来にはないCNT含有皮膜の新規な表面処理方法を目指すこととした。
前記二次皮膜24の塗料はCNT27を5%含み、このCNT27は多層CNT(MWNT)からなり、その直径は10~15φnm、長さは約10μmで、これを一次皮膜23の表面の結晶28の間の凹凸部ないし多孔部に配置している。この状況は図12のようである。
図14はそのCNT27の分布状況を平面的に示す組織図で、CNT27が網状に複雑に配置され、その一部を拡大している。
したがって、一次皮膜23とCNT27の親和性にほぼ問題はなく、一次皮膜23と二次皮膜24である高分子材料の塗料は、CNT27を介在して前述と同様な高集積構造を実現することが確認された。
この場合は、先ず一次皮膜23と相性の良いCNTを選定する必要がある。そこで、単層CNT(SWNT)か多層CNT(MWNT)または二層の(DWNT)、更にナノカーボンの構造として、CNT、フラーレンまたはグラフェンを選定した。
その際、CNTと分散剤(NMP)との含有比率(希釈率ないし調整比率)を1:1、1:2、1:4に選定し、それらの中から最良の希釈率を選定し、CNTを効率良く分散するようにしている。
なお、前記分散剤の他に、イソプロピルアルコール、アセトン、エチルアルコールを使用することも可能である。
各観察像のスケールバーは全て1μmである。各観察像中、白色部はCNT27であり、このCNT27が一次皮膜23に一様に分散していることが視認された。
各観察像のスケールバーは全て1μmである。各観察像中、白色部はCNT27であり、このCNT27が一次皮膜23に一様に分散している。この場合、図17は図16に比べ分散剤(NMP)が増量した分、CNT27がCNT27に良好に分散し、高密度に集積している。
各観察像のスケールバーは全て1μmである。各観察像中、白色部はCNT27であり、このCNT27が一次皮膜23に一様に分散している。この場合、図18は図16および図17に比べ分散剤(NMP)が増量した分、CNT27が分散剤に更に良好に分散し、高密度に集積していることが推測される。これらの結果から、分散剤(NMP)の増量によって、CNT27が分散剤に良好に分散し、より高密度に集積することが確認された
また、サンプル片29の末端部を方形に切り取ったサンプルDの表面のSEM観察像を、(a)は35,000倍、(b)は3,000倍に拡大している。
各観察像のスケールバーは全て1μmである。各観察像中、白色部はCNT27であり、このCNT27が一次皮膜23にほぼ一様に分散している。
前記中心部のSEM観察像は図16とほぼ同様であり、また中心部と末端部の切り取り位置におけるSEM観察像はそれぞれ同様で、切り取り位置による差異は認められなかった。
そして、CNT27を含む分散溶媒を、図4のように塗装ブース(図示略)に備えた塗装ガン19の塗料タンク20に収容する。前記塗装ブースは内部の吸排気を精密に行なえ、CNT27を含む噴霧気の漏出と、作業時における作業員の吸い込みを防止し、健康被害を阻止するように設計している。
この状況の下で一次皮膜23を析出したワーク3を塗装ブースに搬入し、これを治具25を介して吊り下げ、トリガ22を操作してCNT27を含む分散溶媒を一次皮膜23に吹き付ける。
このように炭素皮膜30は、塗装ガン19による吹き付け作業によって容易かつ安価に形成でき、その表面はCNT27によって薄黒色を呈し、かつ一次皮膜23の凹凸部に沿って凹凸状に形成される。したがって、ワーク3は炭素の特性を有する炭素皮膜30によって、卓越した電導性と熱電導性、耐熱性、強い強度としなやかさを奏する。
この場合、炭素皮膜30,30a,30bの表面は前述のように凹凸状に形成され、この凹凸部にCNT27を含む分散溶媒が木目細かく強固に食い込んで付着し、複数の炭素皮膜30,30a,30bが層状に形成されて剥離を阻止する。この状況は図20のようで、ワーク3は複数の炭素皮膜30,30a,30bによって炭素の特性による卓越した電導性と熱電導性、耐熱性、強い強度としなやかさを奏する。
前記炭素皮膜30は一次皮膜23の表層部に結果的に含浸層を形成し、一次皮膜23と一体化するから、炭素皮膜30,30a,30bの剥離を防止するとともに、多層構造の炭素皮膜30,30a,30bを確実かつ強固に密着する。しかも、複数の炭素皮膜30,30a,30bは、突起部23aおよびその間に食い込んで集積するから、強固に密着し剥離を阻止する。
しかも、ワーク3の表面は一次皮膜23に被覆され、一次皮膜23は複数層の炭素皮膜30,30a,30bによって緻密かつ強固に被覆されているから、炭素の特性によって卓越した電導性と熱電導性、耐熱性、強い強度としなやかさを奏する。
また、一次皮膜23は多孔質で柔軟であるから、炭素皮膜30が容易に進入して食い込み、かつその離脱を阻止して炭素皮膜30を確実に植設し、アンカー部材の機能を果たす。
それゆえ、炭素皮膜30を確実かつ強固に形成し、これに他の炭素皮膜30や必要に応じて塗膜や機能性材料の連結を促す。
それゆえ、炭素皮膜30,30a,30bの形成後のワーク3は加工性が良く種々の加工に応じられ、炭素皮膜30,30a,30bの表面を碁盤目状に切り込み、そのクロスカット片の剥離の有無を試験しても剥離がなく、炭素皮膜30,30a,30bの高密度性と高集積性が確認された。
また、自動車と産業機器関連では、ブレーキキャリパーの耐熱性を向上した塗料や、排気マフラーのカッターによるチッピング阻止、真空ポンプの回転ブレードの熱放散性改善を図れ、医療関連では高機能医療メス、高機能部品への応用を図れ、船舶産業においては船底、船体の塗装による付着物の低減による燃費改善を図れる。
この方法は図23のようで、浴槽31の内部に所定量のCNT27と、分散剤(NMP)とを所定比率に混合して作成した分散溶媒32を収容し、この分散溶媒32に前述の要領で表面に一次皮膜23を形成したワーク3を、治具25を介し上下動させて浸漬し、一次皮膜23の表面に分散溶媒30を付着ないし吸着し、所定時間経過後にワーク3を浴槽31から引き上げ、一次皮膜23の表面に約80~95℃の温風を吹き付けて乾燥し、この後、ディッピングと乾燥を繰り返して一次皮膜23の表面にCNT27を含む炭素皮膜30,30a,30bを複数層コーティングする。
したがって、従来のような大掛かりで高価な設備を要することなく、簡単かつ安価な設備で簡便に封孔処理と着色処理を実現し得る利点がある。
この後、ディッピングと乾燥を繰り返して、微細な孔36内と表面にCNT27を含む炭素皮膜30,30a,30bを複数層コーティングし、それらに炭素の卓越した電導性と熱電導性、耐熱性、強い強度としなやかさを形成し得る。
しかも、微細な孔36内と表面は、コーティングしたCNT27を含む炭素皮膜30によって、炭素の特性に基く卓越した電導性と熱電導性、耐熱性、強い強度としなやかさを奏するから、従来の陽極酸化法に比べ優れた機械的性質と電気的性質を備え、種々の分野における利用を期待できる。
酸化セラミックス薄膜および複合皮膜は、素材(ワーク)にめっきを施した後、薄膜の高機能材料による塗装を施すことによって、めっきの性能に塗膜の性能を付加して、密着性、耐久性、装飾性などの品質を更に向上させた皮膜をいう。
この場合、平均膜厚さ0.1μm~10μmの一次皮膜めっきの上に、塗膜の高分子鎖を制御して高密度な二次皮膜塗装を施すことによって、着色した複合皮膜の場合で、15μm~20μmの薄膜化も可能である。
23 一次皮膜
23a 凸部
24 二次皮膜
27 CNT(カーボンナノチューブ)
30,30a,30b 炭素皮膜
32 分散溶媒
35 酸化皮膜
36 孔
Claims (6)
- ワークの表層部に多孔質の一次皮膜を形成し、該一次皮膜の表層部に炭素ナノチューブを含む二次皮膜を配置したワークの炭素皮膜被覆構造において、炭素ナノチューブを集積して炭素皮膜を形成し、この複数の炭素皮膜を一次皮膜の表層部に層状に形成し、各炭素皮膜の表面を一次皮膜に沿って凹凸状に形成し、各炭素皮膜の凹凸部を上下の炭素皮膜の凹凸部に食い込ませて配置したことを特徴とするワークの炭素皮膜被覆構造。
- 前記ワークと一次皮膜と複数の炭素皮膜層とを一体化した請求項1記載のワークの炭素皮膜被覆構造。
- 前記二次皮膜を、炭素ナノチューブを含む、無機または有機系塗料の塗膜、機能性材料若しくはセラミックス、高分子材料、炭素材料の何れか一で形成した請求項1記載のワークの炭素皮膜被覆構造。
- 前記機能性材料を、二フッカ材料、四フッカ材料、フッ素化合物、二酸化チタン、酸化亜鉛、二酸化マンガン、アルミナ、ベントナイト、ハイドロキシアバタイト、ゼオライト、タルク、コリナイト、ポーラスシリカ、金、白金、パラジウム、窒化ホウ素、窒化チタン、窒化アルミ、DLC、磁性材料、金属材料、炭素材料の何れか一で形成した請求項3記載のワークの炭素皮膜被覆構造。
- アルミニウムからなるワークの陽極酸化皮膜の表層部に前記炭素皮膜を被覆または含浸するとともに、陽極酸化皮膜の孔部に炭素ナノチューブの分散溶媒を浸入させて炭素皮膜を配置した請求項1記載のワークの炭素皮膜被覆構造。
- 前記陽極酸化皮膜の孔部に炭素皮膜を配置して孔内面を被覆し、または陽極酸化皮膜の内部に配置した複数の炭素皮膜によって孔部を封入した請求項5記載のワークの炭素皮膜被覆構造。
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