JP7017332B2 - ストラットマウント - Google Patents

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Description

本発明は、ストラットマウントに関する。
ストラットマウントには、内筒の外周面に弾性体を連結したもの(例えば、特許文献1及び2参照)や、外筒と内筒とを弾性体で連結したもの(例えば、特許文献3参照)がある。
特開2014- 74481号公報 特開2008-128273号公報 特開2010-276108号公報
従来のストラットマウントでは通常、弾性体はゴムからなり、内筒は金属からなっている。ゴムは一般に、内筒に対して加硫接着される。内筒が金属からなることは、当該内筒が高い剛性を確保するために有効である。その一方で、前記金属の表面には、錆の発生等の問題から、めっき処理被膜等の被膜処理を行う場合がある。
しかしながら、弾性体の接着性能は、内筒の材質によって左右される。例えば、ゴムの接着性能は、めっき処理を行った金属に対して必ずしも良好であるとはいえない。このような場合、内筒と弾性体との連結を強固にするため、例えば、加硫接着の前に、防錆塗装前の処理、メッキ処理状態の管理等、工数のかかる別途作業が必要になることがあった。
本発明の解決課題は、内筒の剛性を確保しつつ、内筒と弾性体とを容易に連結することができる、ストラットマウントを提供することである。
本発明は、内筒と、前記内筒の外周面に連結された弾性体と、を備えるストラットマウントであって、前記内筒は、金属からなり、前記内筒の骨格を形作る金属部と、樹脂からなり、少なくとも前記金属部の外周面の、少なくとも前記弾性体が連結される領域で、当該金属部の外周面を覆う、樹脂部と、を備える。
本発明によれば、前記内筒の剛性を確保しつつ、前記内筒と前記弾性体とを容易に連結することができる。
本発明に係るストラットマウントでは、前記金属部の外周面を覆う、外周側樹脂部は、当該外周側樹脂部の一部を前記内筒の軸方向に沿って突出させてなる、筒状の外周側樹脂凸部を有することが好ましい。
この場合、前記筒状の外周側樹脂凸部は、水や埃等が前記内筒の外周面側から当該内筒の軸側に侵入することに対する防護用凸部として機能させることができる。
本発明に係るストラットマウントは、弾性材料からなり、前記外周側樹脂凸部の突端の少なくとも一部を覆う弾性部を更に備えることが好ましい。
この場合、前記弾性部は、水や埃等が前記内筒の外周面側から当該内筒の軸側に侵入することに対する防護用シール構造の構成の一部として機能させることができる。
本発明に係るストラットマウントでは、前記弾性部は、前記弾性体と一体に構成されていることが好ましい。
この場合、前記弾性部を、前記弾性体と共に容易に形成することができる。
本発明に係るストラットマウントでは、前記内筒は、樹脂からなり、前記金属部の内周面を覆う、内周側樹脂部を更に備えることが好ましい。
この場合、前記内筒の剛性を確保しつつ、前記弾性体が連結される前記領域以外の金属部の表面を樹脂により、より広い範囲で保護することができる。
本発明に係るストラットマウントでは、前記内周側樹脂部は、前記外周側樹脂部と一体に構成されていることが好ましい。
この場合、前記内筒の剛性を確保しつつ、前記弾性体が連結される前記領域以外の金属部の表面を樹脂により、より広い範囲で保護することができる。
本発明に係るストラットマウントでは、前記内周側樹脂部は、当該内周側樹脂部の一部を前記内筒の軸方向に沿って突出させてなる、筒状の内周側樹脂凸部を有することが好ましい。
この場合、前記筒状の内周側樹脂凸部は、水や埃等が前記内筒の内周面側から当該内筒の軸側に侵入することに対する防護用凸部として機能させることができる。
本発明によれば、内筒の剛性を確保しつつ、内筒と弾性体とを容易に連結することができる、ストラットマウントを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るストラットマウントを示す斜視図である。 図1のX-X断面図である。 図1のストラットマウントの弾性部の他の例を、図1のX-X断面で示す要部拡大断面図である。 図1のストラットマウントを用いて、ストラットサスペンションを車体側パネルに対して組み付けた状態を示す要部斜視図である。 図4のY-Y断面図である。
図1は、本発明の一実施形態に係るストラットマウント1を示す斜視図である。図2は、図1のX-X断面図である。
図1及び図2中、符号2は、外周面が弾性膜4aで被覆された外筒である。外筒2は、金属からなっている。図2に示すように、本実施形態では、外筒2は、開口部H2を有する鋼板をプレス加工することにより形成されている。
符号3は、開口部H3を有する内筒である。内筒3は、外筒2の内周面側に配置されている。本実施形態では、内筒3の軸Oは、外筒2の軸と同軸である。
符号4は、内筒3の内周面に連結された弾性体である。本実施形態では、弾性体4は、外筒2と内筒3との間に配置されており、外筒2と内筒3とを弾性的に連結している。本実施形態では、弾性体4を形成する弾性材料は、ゴムである。本実施形態では、弾性体4は、弾性膜4aと一体に構成されている。
符号5は、金属からなり、内筒3の骨格を形作る金属部である。本実施形態では、金属部5は、開口部H3を有する環状部分51と、当該環状部分51の外縁に繋がり内筒3の軸方向(軸Oの方向)に沿って下側(弾性体4が連結される領域Aと反対の側)に向かうに従って内筒3の軸Oから遠ざかるように傾斜して延びる、筒状のテーパ部分52と、当該テーパ部分52の外縁に繋がり径方向外側に延びる、環状のフランジ部分53と、で構成されている。ここで、径方向外側とは、内筒3の軸Oに対して直交する方向であって、軸Oから遠ざかる方向をいう。本実施形態では、金属部5は、例えば、開口部H3を有する円形の鋼板をプレス加工することにより形成されている。なお、金属部5を形成する金属は、鋼に限定されるものではない。こうした金属には、例えば、アルミが挙げられる。また金属部5の製造方法もプレス加工に限定されるものではない。例えば、金属部5は鋳造や切削等の既知の加工で製造することができる。また、本実施形態では、金属部5は、内筒3の軸Oの周りに少なくとも1つの貫通穴5hを有している。貫通穴5hは例えば、テーパ部分52に形成されている。
更に、符号6は、樹脂からなり、金属部5の外周面5aの、少なくとも弾性体4が連結される領域Aで、当該金属部5の外周面5aを覆う、樹脂部である。本実施形態では、樹脂部6は、金属部5の外周面5aを覆う、樹脂部(以下、「外周側樹脂部」ともいう。)6aと、金属部5の内周面5bを覆う、樹脂部(以下、「内周側樹脂部」ともいう。)6bとを備えている。
樹脂部6は、金属部5の表面全体を覆っていなくとも良いが、本実施形態の外周側樹脂部6aや内周側樹脂部6bのように、後述する他の部材と接触部分を除いてできる限り、金属部5の表面を覆っておくことが好ましい。なお、本実施形態では、金属部5の外周面5aとは、弾性体4が連結される領域Aの側をいい、後述する図4及び5に示すように車体にサスペンションを取り付ける場合にあっては、ストラットマウント1の車体取り付け側の表面をいう。また、弾性体4の金属部5の内周面5bとは、弾性体4が連結される領域Aの側と反対の側をいい、図4及び5に示すように、車体にサスペンションを取り付ける場合にあっては、ストラットマウント1のストラット(サスペンション)取り付け側(以下、「ストラット取り付け側」ともいう。)の表面側をいう。
樹脂部6を形成する前記樹脂には、特に限定されるものではないが、例えば、熱硬化性樹脂が挙げられる。前記熱硬化性樹脂としては、例えば、ポリアミド(PA)が挙げられる。具体例としては、例えば、ナイロン66が挙げられる。但し、熱硬化性樹脂は、ポリアミドに限定されるものではない。また、前記樹脂には、ストラットマウント1の使用温度条件に応じて、例えば、ポリプロプレン(PP)等の熱可塑性樹脂を使用することができる。
本実施形態では、図2に示すように、外周側樹脂部6aは、弾性体4が連結される領域Aよりも広い範囲で、金属部5の外周面5aを覆っている。本実施形態では、外周側樹脂部6aは、金属部5の外周端縁5cの外側で、金属部5の外周端縁5cに隣接する樹脂部(以下、「外周端縁側樹脂部」ともいう。)6cを介して内周側樹脂部6bと一体に構成されている。加えて、本実施形態では、外周側樹脂部6aは、金属部5に形成された貫通穴5hを介して、内周側樹脂部6bに連結されている。このように、本実施形態では、内筒3の内周側樹脂部6bは、外周側樹脂部6aと一体に構成されている。なお、本実施形態では、金属部5の外周面5aには、金属部5の外周端縁5cが含まれるものとする。このため、本実施形態では、外周端縁側樹脂部6cは、外周側樹脂部6aの一部と定義するものとする。
また、本実施形態では、内筒3の外周側樹脂部6aは、当該外周側樹脂部6aの一部を内筒3の軸方向に沿って突出させてなる、筒状の凸部(以下、「外周側樹脂凸部」ともいう)6eを有している。本実施形態では、外周側樹脂凸部6eは、外周側樹脂部6aの径方向内側(環状部分51側)の部分を車体取り付け側に内筒3の軸Oに沿って突出させてなる。
また、本実施形態では、内筒3の内周側樹脂部6bは、当該内周側樹脂部6bの一部を内筒3の軸方向に沿って突出させてなる、筒状の凸部(以下、「内周側樹脂凸部」ともいう)6dを有している。本実施形態では、内周側樹脂凸部6dは、内周側樹脂部6bの径方向外側(フランジ部分53側)の部分をストラット取り付け側に内筒3の軸Oに沿って突出させてなる。本実施形態では、内周側樹脂凸部6dは、外周側樹脂凸部6eよりも径方向外側に位置している。
即ち、本実施形態では、樹脂部6は、外周側樹脂部6a(外周端縁側樹脂部6c及び外周側樹脂凸部6eを含む。)と、内周側樹脂部6b(内周側樹脂凸部6dを含む。)を有し、これらが樹脂によって一体に構成されている。
更に、符号7は、弾性材料からなり、外周側樹脂凸部6eの突端6e1の少なくとも一部を覆う弾性部である。弾性部7は、弾性材料からなるが、本実施形態では、当該弾性材料は、ゴムである。本実施形態では、弾性部7は、軸Oの周りを全周にわたって筒状に形成されている。
本実施形態では、弾性部7は、外周側樹脂凸部6eの突端6e1の少なくとも一部(図1,2の例では、全部)を覆う弾性部(以下、「突端側弾性部」ともいう。)7a、外周側樹脂凸部6eの外周面の少なくとも一部(図1,2の例では、全部)を覆う弾性部(以下、「外周側弾性部」ともいう。)7b及び外周側樹脂凸部6eの内周面の少なくとも一部(図1,2の例では、全部)を覆う弾性部(以下、「内周側弾性部」ともいう。)7cを有し、これらがゴムによって筒状に一体に構成されている。
加えて、本実施形態では、図2に示すように、弾性部7の外周側弾性部7bは、弾性体4と一体に構成されている。従って、本実施形態では、弾性部7は、弾性体4と一体に構成されている。
弾性部7は、少なくとも突端側弾性部7aを有していればよい。図3は、弾性部7の他の例の要部拡大断面図である。図3の例では、突端側弾性部7aは、例えば、外周側樹脂凸部6eの突端6e1の一部を覆う構成となっている。この例では、弾性部7は、突端側弾性部7a及び外周側弾性部7bで構成されている。それ以外の構成は、図1及び図2と同様である。
更に、弾性部7は、弾性体4から分離させることもできる。この場合、弾性部7は、例えば、図2を参照すると、外周側弾性部7bを弾性体4から分離させ、突端側弾性部7a、外周側弾性部7b及び内周側弾性部7cで構成することができる。或いは、弾性部7は、突端側弾性部7aのみで構成することができる。図3の例についても同様である。即ち、弾性体4から分離させた弾性部7は、少なくとも、突端側弾性部7aを有していれば、様々に構成することができる。
本実施形態のストラットマウント1によれば、内筒3の骨格が金属部5により形成されることになる。このため、内筒3の剛性は、金属部5により確保することができる。
また、本実施形態のストラットマウント1によれば、内筒3は、金属部5の表面に樹脂部6を備えており、更に、当該樹脂部6は、金属部5の外周面5aの少なくとも弾性体4が連結される領域Aに、外周側樹脂部6aを有している。弾性材料(本実施形態では、ゴム)の接着性能は、材質が似ている樹脂に対して良好である。本実施形態では、弾性体4は、内筒3の外周側樹脂部6aに連結されている。このため、内筒3と弾性体4との連結を強固にするため、例えば、加硫接着の他に、防錆塗装前の処理、メッキ処理状態の管理等、工数のかかる別途作業を行うことなく、内筒3と弾性体4とを容易に連結させることができる。
従って、本実施形態のストラットマウント1によれば、内筒3の剛性を確保しつつ、内筒3と弾性体4とを容易に連結することができる。また、本実施形態のストラットマウント1によれば、内筒3の金属部5は、樹脂部6で覆われることにより、金属部5の表面に対して防錆塗装やめっき処理等の、工数のかかる被膜処理を行う必要がなくなる。
なお、前述した通り、また後述する図4及び図5に示すように、樹脂部6は、少なくとも、他の部材と接触する部分、特に、金属製部材と接触する部分を覆わない場合がある。この場合、必要に応じて、樹脂部6に覆われていない金属部5の表面に対して防錆塗装やめっき処理等の被膜処理を行うことが好ましい。本実施形態のストラットマウント1によれば、めっき処理等の被膜処理が行われたものを使用する場合であっても、弾性体4が連結される領域Aでは、弾性体4は、内筒3の樹脂部6に接着されるため、内筒3と弾性体4とを容易に連結することができる。
ここで、本実施形態のストラットマウント1を製造する方法の一例を説明する。
ここで例示するストラットマウント1の製造方法では先ず、内筒3を使用し、弾性体4が連結される領域Aの外周側樹脂部6aに、加硫接着剤を塗布する。外筒2も、弾性体4が連結される領域の表面に、加硫接着剤を塗布する。次いで、外筒2及び内筒3をインサート品として金型内に配置して型締めする。型締め後は、当該金型内に、未加硫ゴムを射出して加硫成形を行う。これにより、内筒3の金属部5がめっき処理等の被膜処理を行ったものであっても、内筒3と弾性体4とを加硫接着によって容易に連結することができる。
更に、本実施形態に係る内筒3を製造する方法の一例を説明する。
ここで例示する内筒3の製造方法では先ず、金属部5をインサート品として金型内に配置して型締めする。このとき、金属部5の表面には、必要に応じて接着剤を塗布することができる。型締め後は、当該金型内に、樹脂を射出して樹脂部6を形成する。これにより、金属部5と、樹脂部6とを備える、内筒3を容易に製造することができる。
また、本実施形態のストラットマウント1によれば、金属部5を変更することなく、内筒3の樹脂部6の外観形状を変更することにより、ストラットマウント1の特性の設定及び/又は変更、例えば、前後/左右方向の剛性比の設定及び/又は変更を容易に行うことができる。特に、樹脂部6は、樹脂からなるため、例えば、上述した内筒3の製造方法をみれば明らかなように、樹脂部6の外観形状の変更も比較的容易である。
更に、内筒3の一部を樹脂部6で構成したことにより、内筒3の軽量化、ひいては、ストラットマウント1全体の軽量化を図ることができる。更に、内筒3の外観形状は、金属部5を芯材とする樹脂部6で形作れるため、金属のみからなる内筒を製造する場合に比べて、作業性及び加工性が向上し、コストの改善も可能になる。
特に、本実施形態のストラットマウント1によれば、外周側樹脂部6aを、金属部5の外周面5aにおける弾性体4が連結される領域Aよりも広い範囲に設けている。この場合、領域A以外の金属部5の外周面5aを樹脂により保護することができる。例えば、外周側樹脂部6aにより保護された金属部5の外周面5aの広い範囲で、めっきや防錆塗装が不要になる。
更に、本実施形態のストラットマウント1では、内筒3は、内周側樹脂部6bを更に備えている。この場合、内筒3の剛性を確保しつつ、内筒3と弾性体4とを容易により広い範囲で連結することができる。加えて、この場合、金属部5の内周面5bを樹脂により保護することができる。例えば、外周側樹脂部6aにより保護された金属部5の内周面5bの広い範囲で、めっきや防錆塗装が不要になる。
更に、本実施形態のストラットマウント1では、内周側樹脂部6bは、外周側樹脂部6aと一体に構成されている。この場合、内筒3の剛性を確保しつつ、内筒3と弾性体4とを容易により更に広い範囲で連結することができる。加えて、この場合、金属部5の表面をより広い範囲で樹脂により保護することができる。
また、本実施形態のストラットマウント1では、外周側樹脂部6aは、外周側樹脂凸部6eを有している。この場合、外周側樹脂凸部6eは、水や埃等が内筒3の外周面側から当該内筒3の軸Oの側に侵入することに対する防護用凸部として機能させることができる。このため、本実施形態のストラットマウント1では、弾性体4のみを隆起させて防護用凸部としたり、当該防護用凸部として金属壁を使用する必要がない。また、本実施形態のストラットマウント1では、弾性体4のみで防護用凸部を形成したり、防護用凸部として金属壁を使用したり、しないため、弾性体4が連結される領域Aを拡大する必要がない。言い換えれば、弾性体4は、必ずしも、金属部5の内周面5b側に連結させる必要がない。金属部5の内周面5b側に弾性体4を連結させない場合には、弾性体4の連結に要する接着剤の塗布面積が小さく抑えられる。この場合、接着剤の使用量の削減を図ることができる。また、弾性体4の一部を防護用凸部として形成する場合、裏返す等の作業が必要となるが、その作業が不要となるため、生産工程も簡易になり、有効である。更に、外周側樹脂凸部6eは、樹脂製であるため、重量、加工作業性及び軽量化等で問題が残る金属を使用する必要がない。
また、本実施形態のストラットマウント1では、内周側樹脂部6bは、内周側樹脂凸部6dを有している。この場合、内周側樹脂凸部6dは、水や埃等が内筒3の内周面側から当該内筒3の軸Oの側に侵入することに対する防護用凸部として機能させることができる。このため、本実施形態のストラットマウント1では、弾性体4が連結される領域Aを金属部5の内周面5bまで拡大し、弾性体4のみを隆起させて防護用凸部としたり、当該防護用凸部として金属壁を使用する必要がない。また、本実施形態のストラットマウント1では、弾性体4のみで防護用凸部を形成したり、防護用凸部として金属壁を使用することに伴い、弾性体4が連結される領域Aを金属部5の内周面5bにまで拡大する必要がないことから、弾性体4の連結に要する接着剤の塗布面積が小さく抑えられる。このため、接着剤及びゴムの使用量の削減を図ることができる。また、弾性体4の一部を防護用凸部として形成する場合、裏返す等の作業が必要となるが、その作業が不要となるため、生産工程も簡易になり、有効である。更に、内周側樹脂凸部6dは、樹脂製であるため、重量、加工作業性及び軽量化等で問題が残る金属を使用する必要がない。
更に、本実施形態に係るストラットマウント1では、外周側樹脂凸部6eの突端6e1の少なくとも一部を覆う弾性部7を、後述するように、水や埃等が内筒3の外周面側から当該内筒3の軸Oの側に侵入することに対する防護用シール構造の構成の一部として機能させることができる。
更に、本実施形態では、弾性部7は、弾性体4と一体に構成されている。この場合、弾性部7を、弾性体4と共に容易に形成することができる。
図4は、図1のストラットマウント1を用いて、ストラットサスペンションを車体側パネルに対して組み付けた状態を示す要部斜視図である。図5は、図4のY-Y断面図である。
符号11は、ストラットサスペンション(ストラット)である。なお、図4及び図5は、ストラットサスペンション11のうち、本発明に関連する関連する要部のみを示している。符号12は、ストラットサスペンション11のアッパースプリングシートである。符号13は、ストラットサスペンション11のショックアブソーバのピストンロッドである。図5に示すように、本実施形態では、ストラットサスペンション11は、ストラットマウント1のストラット取り付け側に配置されている。ピストンロッド13は、ストラットマウント1の開口部H3を貫通し、ストラットマウント1に対して同軸(内筒3の軸O)に配置されている。
符号14は、アッパースプリングシート12の上面に配置される第1ベアリングである。符号15は、第1ベアリング14の上面に配置される第2ベアリングである。ストラットマウント1は、第2ベアリング15の上面に配置されることにより、第1ベアリング14及び第2ベアリング15によって、アッパースプリングシート12に対して回転可能に支持されている。
符号16は、車体側パネルである。本実施形態では、車体側パネル16は、車体(図示省略)に取り付け可能な部材として構成されている。車体側パネル16は、ストラットマウント1の車体取り付け側に配置されている。ストラットマウント1は、車体側パネル16に取り付けられている。本実施形態では、車体側パネル16は、上側に窪んだ凹部16aを有し、この凹部16aに対してストラットマウント1の弾性体4(弾性膜4a)を嵌合させている。本実施形態では、車体側パネル16は、車体と別体の部材であるが、車体と一体に形成されたパネルであってもよい。
符号17は、ストラットマウント1をピストンロッド13に対して固定する第1固定部材である。本実施形態では、第1固定部材17は、フランジ付きのナットである。ピストンロッド13に対して第1固定部材17をねじ込むことにより、ストラットマウント1(内筒3)は、ピストンロッド13と第1固定部材17との間に固定されている。本実施形態の場合、図5の矢印に示すように、内周側樹脂凸部6dは、アッパースプリングシート12との間に、わずかなクリアランスを確保しつつ、例えば、図5の矢印に示すように、車輪(図示省略)から巻き上げられた、水や埃等が内筒3の内周面側から当該内筒3の軸Oの側に侵入することに対する防護用凸部として機能している。これにより、水や埃等に対して、第1ベアリング14及び第2ベアリング15を保護することができる。
符号18は、ピストンロッド13に取り付けられたバウンドストッパである。本実施形態では、バウンドストッパ18は、ストッパ本体18aと、ストッパゴム18bとを備えている。本実施形態では、ストッパ本体18aは、下側に突出して底部18a1が形成された円盤状の金具である。ストッパゴム18bは、ストッパ本体18aの外周縁に設けられた環状のゴム部材である。
符号19は、バウンドストッパ18をピストンロッド13に対して固定する第2固定部材である。本実施形態では、第2固定部材19は、フランジ付きのナットである。ピストンロッド13に対して第2固定部材19をねじ込むことにより、バウンドストッパ18は、第1固定部材17及びストラットマウント1(内筒3)を介して、ピストンロッド13と第2固定部材19との間に固定されている。本実施形態の場合、図5の矢印に示すように、外周側樹脂凸部6eは、水や埃等が車体側パネル16とバウンドストッパ18との間から侵入した、内筒3の外周面側から当該内筒3の軸Oの側に侵入することに対する防護用凸部として機能している。また、本実施形態の場合、弾性部7も、車体側パネル16とバウンドストッパ18との間から侵入した水や埃等が、内筒3の軸Oの側に侵入することに対する防護用凸部として機能している。
図5の例では、外周側樹脂凸部6eの突端6e1の少なくとも一部を覆う弾性部7は、水や埃等が内筒3の外周面側から当該内筒3の軸Oの側に侵入することに対する防護用シール構造Sの構成の一部として機能している。
この例では、防護用シール構造Sは、少なくとも、外周側樹脂凸部6eの突端6e1を覆う弾性部7と、バウンドストッパ18とを接触させた構造である。防護用シール構造Sによれば、図5の矢印に示すように、弾性部7の突端側弾性部7aは、バウンドストッパ18のストッパ本体18aの底面18a1と接触することにより、車体側パネル16とバウンドストッパ18との間に、ストラットサスペンションの動作を確保するためのわずかなクリアランスを確保しつつ、ストラットマウント1とバウンドストッパ18との間を密封する。これにより、図5の矢印に示すように、例えば、車体(図示省略)から当該クリアランスを経て、水や埃等が内筒3の外周面側のストラットマウント1と車体側パネル16との間に侵入しても、ピストンロッド13側への更なる侵入を阻止することができる。
図5の例のように、樹脂部6は、金属部5が他の部材と接触する部分、例えば、ピストンロッド13、第2ベアリング15及び第1固定部材17、特に、金属製部材と接触する部分(本実施形態のように、ストラットマウント1と他の部材との接触部分の間に径方向側に環状のクリアランスがあるときは、当該クリアランスを含む接触部分)以外を覆うことが好ましい。このように、内筒3の金属部5に樹脂部6で覆われない部分があると、樹脂部6に覆われていない金属部5の表面を考慮し、予め金属部5として、弾性材料の接着性能に対して必ずしも良好とはいえないが、金属部5の耐久性等の点で有効な種類の金属からなるもの、或いは、めっき処理等の被膜処理が行われたものを使用する場合が想定される。この場合であっても、本実施形態に係るストラットマウント1によれば、弾性体4が連結される領域Aでは、弾性体4は、内筒3の樹脂部6に接着されるため、内筒3と弾性体4とを容易に連結することができる。
上述したところは、本発明の一実施形態を開示したにすぎず、特許請求の範囲に従えば、様々な変更が可能となる。例えば、上述したストラットマウント1は、外筒2を有しているが、内筒3及び弾性体4のみで構成することができる。
1;ストラットマウント, 2;外筒, 3;内筒, 4;弾性体, 4a;弾性膜, 5;金属部, 51;環状部分, 52;テーパ部分, 53;フランジ部分, 5a;金属部の外周面, 5b;金属部の内周面, 5c;金属部の外周端縁, 5h;金属部の貫通穴, 6;樹脂部, 6a;外周側樹脂部(金属部の外周面を覆う樹脂部), 6b;内周側樹脂部(金属部の内周面を覆う樹脂部), 6c;外周端縁側樹脂部, 6d;内周側樹脂凸部(筒状の凸部), 6e;外周側樹脂凸部(筒状の凸部), 6e1;外周側樹脂凸部の突端, 7;弾性部, 7a;突端側弾性部, 7b;外周側弾性部, 7c;内周側弾性部, 11;ストラットサスペンション(ストラット), 12;アッパースプリングシート, 13;ピストンロッド, 14;第1ベアリング, 15;第2ベアリング, 16;車体側パネル, 17;第1固定部材, 18;バウンドストッパ, 18a;ストッパ本体, 18b;ストッパゴム, 19;第2固定部材, A;弾性体が連結される領域, H2;開口部, H3;開口部, O;内筒の軸, S;防護用シール構造

Claims (6)

  1. 内筒と、前記内筒の外周面に連結された弾性体と、を備えるストラットマウントであって、
    前記内筒は、
    金属からなり、前記内筒の骨格を形作る金属部と、
    樹脂からなり、少なくとも前記金属部の外周面の、少なくとも前記弾性体が連結される領域で、当該金属部の外周面を覆う、樹脂部と、
    を備えており、
    前記金属部の外周面を覆う、外周側樹脂部は、当該外周側樹脂部の一部を前記内筒の軸方向に沿って突出させてなる、筒状の外周側樹脂凸部を有する、ストラットマウント。
  2. 弾性材料からなり、前記外周側樹脂凸部の突端の少なくとも一部を覆う弾性部を更に備える、請求項に記載のストラットマウント。
  3. 前記弾性部は、前記弾性体と一体に構成されている、請求項に記載のストラットマウント。
  4. 前記内筒は、樹脂からなり、前記金属部の内周面を覆う、内周側樹脂部を更に備える、請求項1乃至のいずれか1項に記載のストラットマウント。
  5. 前記内周側樹脂部は、前記外周側樹脂部と一体に構成されている、請求項に記載のストラットマウント。
  6. 前記内周側樹脂部は、当該内周側樹脂部の一部を前記内筒の軸方向に沿って突出させてなる、筒状の内周側樹脂凸部を有する、請求項又はに記載のストラットマウント。
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