JP7013985B2 - 留置型医療機器、これを含む留置型医療機器セット、留置型医療機器に使用される標識部セット及びカバー部材 - Google Patents
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Description
この種の薬液注入ポートとして、例えば、下記の特許文献1、2が例示される。
特許文献2には、識別特徴部を有するアクセスポートが記載されている。特許文献2に記載の識別特徴部は、基部の下面(底面)に左右反転されて例えば「CT」等の文字を彫ることによって形成される。術者は、X線撮像等を行って識別特徴部を視認し、アクセスポートが被術者の身体内にある間に裏返しになっているまたは向きが誤っているかどうかなど、埋め込み後のポートに問題があるかどうかを判断することができる。
ところで、留置型医療機器は、機器が埋め込まれる被術者の負担軽減の観点から小型であることが望ましい。小型の機器にあっては、本体の識別の特徴を付与するための領域が小さくなり、識別の特徴も小さくなって識別し難くなるものと思われる。また、当然のことながら、アクセスポートの本体においては、医療機器としての目的が優先される。このため、識別のための特徴の付与を考慮して本体の構成を変更することは望ましくない。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、医療機器の小型化を妨げることがなく、体内に埋め込まれた後に容易に識別できる標識部を有する留置型医療機器、これを含む留置型医療機器セット、留置型医療機器に使用される標識部セット及びカバー部材に関する。
図1は、第一実施形態の留置型医療機器1の斜視図である。図2は、図1に示した留置型医療機器1を図1中に示したx、y、z座標のx方向に見た右側面図である。図3は、留置型医療機器1を-z方向に見た上面図であり、図4は、留置型医療機器1を図3中に示した矢線I-Iの方向に見た縦断面図である。図5は、留置型医療機器1を図3中に示した矢線II-IIの方向に見た縦断面図である。第一実施形態では、以下、留置型医療機器1を、薬液注入ポートとして構成した例を挙げて説明する。
なお、第一実施形態では、本体100において、図1から図5に示した隔膜部20の側を「上」、下面21の側を「下」と記す。また、下面21(図2)から隔膜部20に向かう方向を「上方」と記し、反対に隔膜部20から下面21に向かう方向を「下方」と記す。また、上下方向を「縦」とも記し、縦と直交する方向を「横」とも記す。
第一実施形態の留置型医療機器1は、貯留空間である液溜り部50を内包する基部14と、この基部14と共に包含部10を構成する蓋体12と、を含む本体100を備えている。また、留置型医療機器1は、本体100に装着されたカバー部材として、第一カバー112および第二カバー111(図3、図4)を有している。カバー部材、すなわち第一カバー112または第二カバー111の少なくとも一方は、留置型医療機器1に関する文字、マークまたは図形の少なくとも一つである標識体271を示す標識部270を有している。標識部270が標識体271を示すとは、標識部270において標識体271がX線観察下で視認可能であることをいう。標識部270は、X線の透過率が標識体271とその周囲領域とで異なることによって標識体271を示す。標識部270においては、標識体271がその周囲よりもX線の透過率が低く、すなわちX線を標識体271で局所的に遮蔽するように構成されていてもよく、逆に、標識体271はその周囲よりもX線の透過率が高く、すなわちX線を標識体271で局所的に透過させるように構成されていてもよい。
ここで、標識体271の周囲とは、標識部270のうち、標識体271の外周縁によって標識体271と隔てられた隣接領域である。
上記の「留置型医療機器に関する」とは、例えば、留置型医療機器1の仕様、性能(耐圧等)、型式、製造あるいは販売元及び留置状態等を指す。また、文字は情報を伝達する機能を有する記号であり、数字も含むものとする。マークとは、上記留置型医療機器1に関する情報を表す文字の組み合わせ、文字と線図の組み合わせ、さらには文字と図形の組み合わせをいう。さらに、図形は幾何学模様、物の形を表したもの及びそれらの組み合わせをいう。
以下、このような留置型医療機器1の各構成について以下に説明する。
本体100は、全体に厚さ(z軸に沿う方向の長さ)を持った略円盤状の形状を有していて、本体100の径は、厚さが最大厚さの略1/2になる位置p1(図1、図2)において最大となる。また、本体100の径は、下面21から位置p1に向かって順次大きくなり、位置p1から隔膜部20に向かって順次小さくなる。このような形状の本体100は、液溜り部50の底面に平行な横断面が、蓋体12から基部14に向かって大きくなる拡大部分19を有している。
第一実施形態では、生体に適合性の高いシリコンや、ヘパリン化親水性材料がコーティングされたポリウレタンを本体100の材料としている。このような材料はいずれも樹脂材料であって、X線の高い透過率を有している。このため、X線写真において、本体100は半透明あるいは白色の像となる。
また、液溜り部50は、下方フレーム70と一材になっている態様であってもよい。この態様である場合、液溜り部50は下方フレーム70と同一の金属製となる。この場合、液溜り部50を囲っている壁面に穿刺針(図示せず)が衝突しても当該壁面に穿刺針が刺さらないので、液溜り部50が破損し難くなる。
さらに、留置型医療機器1は、コネクタ部85を有している。コネクタ部85は、図示しないカテーテルに挿通されて留置型医療機器1にカテーテルを装着するための部材である。このため、コネクタ部85の先端は鏃形状になっていて、図示しないカテーテルが抜け落ちることを防いでいる。
また、図示しないカテーテルの外径は嵌合凸部116の第一孔部116aの内径に一致している。このため、カテーテルを第一孔部116aに挿入してコネクタ部85を挿通させることにより、第一孔部116aの内壁とコネクタ部85の外周との間に図示しないカテーテルが入り込み、コネクタ部85は第一孔部116aの内部で固定される。
第一実施形態のカバー部材(第一カバー112、第二カバー111)は、液溜り部50を内包する基部14と、この基部14と共に包含部10を構成する蓋体12と、を含む本体100に装着して用いられるカバー部材である。カバー部材、すなわち第一カバー112または第二カバー111の少なくとも一方は標識部270を有している。標識部270は、上述したようにX線の透過率が標識体271とその周囲領域とで異なることによって標識体271を示す部位である。第一実施形態では、第二カバー111が、本体100よりもX線の透過率が低い低透過率部材を含み、留置型医療機器1に関する文字、マークまたは図形(文字等)の少なくとも一つである標識体271を示す標識部270を有している。より具体的には、標識体271が低透過率部材を含んで構成されている。
つまり、図1、図2に示した留置型医療機器1は、第一カバー112と、第一カバー112と共に本体を覆う第二カバー111と、を含んでいる。第一カバー112、第二カバー111は、上記したように、低透過率部材を含む標識部270を備えている。低透過率部材としては、本体100の材料として先に例示したシリコン等よりX線の透過率が低い部材をいう。このような部材には、金属部材と非金属部材とが含まれる。金属部材としては、例えば、鉛、ステンレス、マグネシウム及びアルミニウム等が考えられる。また、非金属部材としては、例えば、金属の酸化物、金属の化合物及びハロゲンの少なくとも一つを含むものがある。第一実施形態では、金属の酸化物(MOx)として、例えば、酸化ビスマス(Bi2O3)が使用できる。金属塩としては、例えば、硫酸バリウム(BaSO4)が使用できる。さらに、ハロゲンとしては、例えば、臭素(Br)やヨウ素(I)が使用できる。
第一カバー112、第二カバー111は、本体100の細かな凹凸や曲面に完全に密着する必要はなく、本体100に大凡沿い、ロックトップ32の取り付けや糸掛部23の使用を阻害することがないものであればよい。
図6(a)は、標識部270を説明するための図である。図6(b)、図6(c)は、標識部の他の例を説明するための図である。
図6(a)は、前記した低透過率部材を混合した軟性樹脂で標識部270を構成し、標識部270全体のX線透過性を低下させ、標識部270を切り欠くことによって「CT」の標識体271を形成する例を示している。このようにすると、文字等は、X線写真中に黒地に白色の像としてX線写真に写る。ただし、第一実施形態は、標識部が図6(a)に示した標識部270に限定されるものでなく、例えば、標識部を図6(b)、図6(c)のように構成することができる。
プレート115は、低透過率の金属部材であってもよいし、非金属製の低透過率部材をペースト等の他の部材と混合して形成されるものであってもよい。また、プレート115の標識体281は、「CT」の文字に沿う切り欠きにより形成することができる。図6(c)に示した標識部280は、プレート115の交換が可能である。このため、術者は、プレート115に形成された標識体281を任意に選択し、第二カバー111に取り付けることができる。
なお、第一実施形態の標識体261、271、281は、いずれも「CT」の文字を表すことに限定されるものでなく、留置型医療機器1にかかる機能等(例えば耐圧)を示す情報にかかるものであればどのような文字や記号等であってもよい。
図7は、このような第一カバー122、第二カバー121を説明するための図である。第一カバー122は、液溜り部50の底面52と交わる交差面Pを境界にして留置型医療機器2の一方の側の少なくとも一部を覆い、第二カバー121は、第一カバー122によって覆われる一方の側と異なる他方の側の少なくとも一部を含む範囲を覆っている。図7に示した例では、第一カバー122が本体100の前方を覆い、第二カバー121が本体100の後方を覆っている。第一カバー122は、第二カバー121の側に凸の凸マーク122aを有している。第二カバー121は、第一カバー122の側に凸の凸マーク121aを有している。凸マーク122a、121aを嵌めこむようにして第一カバー122、第二カバー121を本体100に装着することにより、本実施形態は第一カバー122と第二カバー121とを簡単に位置合わせすることができる。
このような構成によれば、第一カバー122、第二カバー121のそれぞれが蓋体12及び基部14を一体的に覆うので、蓋体12と基部14とが離れることをいっそう確実に防ぐことができる。
第一実施形態の留置型医療機器セットは、例えば、図6(a)で説明した標識部270が第一カバー112、第二カバー111に装着して用いられる。留置型医療機器セットは、このような標識部270を複数備え、複数の標識部270の少なくとも一部が、それぞれ異なる標識体271を示し、少なくともいずれか一つが第二カバー111に取り付けられて用いられる。第一カバー112、第二カバー111への標識部270の着脱は、例えば、次のようにして行われる。すなわち、第一実施形態では、第一カバー112、第二カバー111の外表面にそれぞれ図示しない凸部を設け、上側張出部272aの第一カバー112に向かう面及び下側張出部272bの第二カバー111に向かう面にそれぞれ図示しない凹部を設ける。そして、対応する凸部と凹部とをそれぞれ嵌合することによって第一カバー112、第二カバー111に標識部270を取り付けることができる。
また、込む状況に応じて異なる留置型医療機器1に付与すべき情報とは、例えば、留置型医療機器1を埋め込んだ年や月日、液溜り部50に貯留されている薬液の種類等が考えられる。
第一実施形態の標識部セットは、液溜り部50を内包する基部14と、この基部14と共に包含部10を構成する蓋体12と、を含む本体100を有する留置型医療機器を覆う第二カバー111に取り付けられる標識部270(図5(a))を複数含む標識部セットである。標識部270は標識体271を示す部位であり、X線の透過率が標識体271とその周囲領域とで異なることによって標識体271を示す。具体的には標識部270は、第二カバー111よりもX線の透過率が低い低透過率部材を含み、この低透過率部材によってさらに、複数の標識部270の少なくとも一部は、それぞれ異なる標識体271を示す。低透過率部材は、標識体271またはその周囲領域のいずれか一方に選択的に設けられている。
例えば、留置型医療器セットに含まれる標識体が「チタンリング」等の留置型医療機器1のタイプを示している場合、術者は、留置型医療機器1の耐圧を判定するのにチタンリングタイプの留置型医療機器1に関する知識が必要になる。第一実施形態の標識部セットによれば、留置型医療器セットに含まれる標識部に代えて高圧対応が可能であることを直接示す「CT」の標識体271を有する標識部270を選択し、留置型医療機器1の特性をより明確に示すことができる。
つまり、本実施形態の標識部セットは、術者が任意に標識部270を選択し、留置型医療機器1の後のケアに必要な情報を留置型医療機器1の埋め込み時に付与しておくことができる。
図8は、第二実施形態の留置型医療機器3を説明するための斜視図である。第二実施形態の留置型医療機器3は、第一カバー132、第二カバー131を有し、第二カバー131内に標識部250が形成されている。カバー部材、すなわち第一カバー132または第二カバー131の少なくとも一方は標識部250を有し、そして標識部250はX線の透過率が標識体251とその周囲領域とで異なることによって標識体251を示す。標識部250は、例えば、第二カバー131の全体に低透過率部材を混合し、これを標識体251に沿って切り欠くものであってもよい。すなわち、本実施形態はカバー(第二カバー131)の略全体が標識部250を構成してもよい。
また、標識部250は、図6(b)に示したように、X線の透過率の高い部材で形成された第二カバー131に、低透過率部材とペーストとを混合した材料で標識体251を描画したものであってもよい。さらに、標識部250は、図6(c)に示したように、第二カバー131の一部を切り欠いて低透過率部材を含むプレートを嵌め込むものであってもよい。標識体251は、このようなプレートを切り欠くことによって形成することができる。
<1> 貯留空間を内包する基部と、当該基部と共に包含部を構成する蓋体と、を含む本体と、前記本体に装着されたカバー部材と、を有し、前記カバー部材は、留置型医療機器に関する文字、マークまたは図形の少なくとも一つである標識体を示す標識部を有し、前記標識部は、X線の透過率が前記標識体と該標識体の周囲領域とで異なることによって該標識体を示す、留置型医療機器。
<2> 前記標識体は、前記本体よりもX線の透過率が低い低透過率部材を含んで構成されている<1>に記載の留置型医療機器。
<3> 前記カバー部材は、少なくとも第一カバーと、当該第一カバーと共に前記本体を覆う第二カバーと、を含む、<1>または<2>の留置型医療機器。
<4> 前記第一カバーは、前記基部の少なくとも一部を覆い、前記第二カバーは、少なくとも前記蓋体を覆う、<3>の留置型医療機器。
<5> 前記第一カバーは、前記貯留空間の底面と交わる交差面を境界にして前記留置型医療機器の一方の側の少なくとも一部を覆い、前記第二カバーは、前記一方の側と異なる他方の側の少なくとも一部を含む範囲を覆う、<3>の留置型医療機器。
<6> 前記本体は、前記貯留空間の底面に平行な横断面が前記蓋体から前記基部に向かって大きくなる部分を有し、前記標識部は、前記部分を覆う前記カバー部材に形成されている、<1>から<5>のいずれか一つの留置型医療機器。
<7> 前記包含部に圧入される隔膜部をさらに有し、前記カバー部材は、前記隔膜部が露出される上面視において略円形の露出領域を有し、前記標識部は、上面視において、前記略円形の径方向の外向きに前記蓋体よりも延出する、<1>から<6>のいずれか一つの留置型医療機器。
<8> 前記カバー部材は、前記本体から取り外し可能である、<1>から<7>のいずれか一つの留置型医療機器。
<9> <1>から<8>のいずれか一つの前記標識部は前記カバー部材に装着して用いられ、前記標識部を複数備え、複数の前記標識部の少なくとも一部は、それぞれ異なる標識体を示し、少なくともいずれか一つが前記カバー部材に取り付けられて用いられる、留置型医療機器セット。
<10> 貯留空間を内包する基部と、当該基部と共に包含部を構成する蓋体と、を含む本体を有する留置型医療機器を覆うカバー部材に取り付けられる標識部を複数含む標識部セットであって、前記標識部は、前記留置型医療機器に関する文字、マークまたは図形の少なくとも一つである標識体を示し、前記標識部は、X線の透過率が前記標識体と該標識体の周囲領域とで異なることによって該標識体を示し、複数の前記標識部の少なくとも一部は、それぞれ異なる前記標識体を示す、標識部セット。
<11> 貯留空間を内包する基部と、当該基部と共に包含部を構成する蓋体と、を含む本体に装着して用いられるカバー部材であって、留置型医療機器に関する文字、マークまたは図形の少なくとも一つである標識体を示す標識部を有し、前記標識部は、X線の透過率が前記標識体と該標識体の周囲領域とで異なることによって該標識体を示す、カバー部材。
10・・・包含部
12・・・蓋体
14・・・基部
19・・・拡大部分
20・・・隔膜部
21・・・下面
22・・・サブ標識部
23・・・糸掛部
23a・・・上孔部
23b・・・下孔部
23c・・・貫通孔
32・・・ロックトップ
36・・・流路孔
50・・・液溜り部
52・・・底面
59・・・開口部
60・・・上方フレーム
70・・・下方フレーム
80・・・第一繋止カバー
85・・・コネクタ部
90・・・第二繋止カバー
100・・・本体
111、121、131・・・第二カバー
111a、112a、121a、122a・・・凸マーク
112、122、132・・・第一カバー
115・・・プレート
116・・・嵌合凸部
116a・・・第一孔部
200・・・繋止部材
250、260、270、280・・・標識部
251、261、271、281・・・標識体
272・・・張出部
272a・・・上側張出部
272b・・・下側張出部
P・・・交差面
S・・・露出領域
p1・・・位置
Claims (7)
- 貯留空間を内包する基部と、当該基部と共に包含部を構成する蓋体と、を含む本体と、
前記本体に装着されたカバー部材と、を有し、
前記カバー部材は、留置型医療機器に関する文字、マークまたは図形の少なくとも一つである標識体を示す標識部を有し、
前記標識部は、X線の透過率が前記標識体と該標識体の周囲領域とで異なることによって該標識体を示す、留置型医療機器であって、
前記カバー部材は、少なくとも第一カバーと、当該第一カバーと共に前記本体を覆う第二カバーと、を含み、
前記第一カバーは、前記基部の少なくとも一部を覆い、前記第二カバーは、少なくとも前記蓋体を覆う、留置型医療機器。 - 貯留空間を内包する基部と、当該基部と共に包含部を構成する蓋体と、を含む本体と、
前記本体に装着されたカバー部材と、を有し、
前記カバー部材は、留置型医療機器に関する文字、マークまたは図形の少なくとも一つである標識体を示す標識部を有し、
前記標識部は、X線の透過率が前記標識体と該標識体の周囲領域とで異なることによって該標識体を示す、留置型医療機器であって、
前記カバー部材は、少なくとも第一カバーと、当該第一カバーと共に前記本体を覆う第二カバーと、を含み、
前記第一カバーは、前記貯留空間の底面と交わる交差面を境界にして前記留置型医療機器の一方の側の少なくとも一部を覆い、前記第二カバーは、前記一方の側と異なる他方の側の少なくとも一部を含む範囲を覆う、留置型医療機器。 - 貯留空間を内包する基部と、当該基部と共に包含部を構成する蓋体と、を含む本体と、
前記本体に装着されたカバー部材と、を有し、
前記カバー部材は、留置型医療機器に関する文字、マークまたは図形の少なくとも一つである標識体を示す標識部を有し、
前記標識部は、X線の透過率が前記標識体と該標識体の周囲領域とで異なることによって該標識体を示す、留置型医療機器であって、
前記本体は、前記貯留空間の底面に平行な横断面が前記蓋体から前記基部に向かって大きくなる部分を有し、前記標識部は、前記部分を覆う前記カバー部材に形成されている、留置型医療機器。 - 貯留空間を内包する基部と、当該基部と共に包含部を構成する蓋体と、を含む本体と、
前記本体に装着されたカバー部材と、を有し、
前記カバー部材は、留置型医療機器に関する文字、マークまたは図形の少なくとも一つである標識体を示す標識部を有し、
前記標識部は、X線の透過率が前記標識体と該標識体の周囲領域とで異なることによって該標識体を示す、留置型医療機器であって、
前記包含部に圧入される隔膜部をさらに有し、
前記カバー部材は、前記隔膜部が露出される上面視において略円形の露出領域を有し、
前記標識部は、上面視において、前記略円形の径方向の外向きに前記蓋体よりも延出する、留置型医療機器。 - 貯留空間を内包する基部と、当該基部と共に包含部を構成する蓋体と、を含む本体と、
前記本体に装着されたカバー部材と、を有し、
前記カバー部材は、留置型医療機器に関する文字、マークまたは図形の少なくとも一つである標識体を示す標識部を有し、
前記標識部は、X線の透過率が前記標識体と該標識体の周囲領域とで異なることによって該標識体を示す、留置型医療機器であって、
前記カバー部材は、前記本体から取り外し可能である、留置型医療機器。 - 前記標識体は、前記本体よりもX線の透過率が低い低透過率部材を含んで構成されている請求項1から5のいずれか一項に記載の留置型医療機器。
- 請求項1から6のいずれか一項に記載の留置型医療機器と、
複数の標識部と、を備え、
複数の前記標識部の少なくとも一部は、それぞれ異なる標識体を示し、少なくともいずれか一つが前記留置型医療機器のカバー部材に取り付けられて用いられる、留置型医療機器セット。
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