JP7013317B2 - 医療情報処理システム - Google Patents
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Description
本発明は、看護師による看護情報および実施情報の入力を支援する医療情報処理システムに関する。
特許文献1は、熟練医療スタッフによる医療作業の内容を表す医療作業情報を、医療作業の手法や手順を説明するためのガイダンス情報として格納しておき、熟練度が低い一般医療スタッフにより使用されるクライアント端末から、医療作業の指定を含む配信要求を受け付けると、指定された医療作業に対応するガイダンス情報をクライアント端末に送信するガイダンス情報配信装置を開示する。
特許文献1に開示されたシステムでは、熟練度が低い医療スタッフが、経験の少ない医療作業や難易度の高い医療作業を行う場合に、当該医療作業を指定したガイダンス情報の配信要求をクライアント端末からガイダンス情報配信装置に送信する。しかしながら医療スタッフが、これから行う医療作業自体を分かっていなければ、医療作業を指定できず、ガイダンス情報の配信要求を送信できない。そのため、これから行うことが予想される医療作業に関する情報を、看護師に効率的に提示することが好ましい。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、看護業務を支援する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の医療情報処理システムは、看護師から入力された表示要求に応じて、内視鏡検査後の患者の容態または看護師による看護行為の少なくとも一方を表す看護情報と、患者の容態または看護行為の少なくとも一方に関連して実施される行為を表す実施情報を入力するための入力画面を、看護師端末装置の表示装置に表示させる入力画面生成部と、当該患者に対して行われた処置に関連する看護情報を取得する看護情報取得部と、取得した看護情報に関連する実施情報を取得する実施情報取得部と、取得した看護情報および実施情報を、表示装置に表示させる情報提示部と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、看護業務を支援する技術を提供できる。
図1は、本発明の実施例にかかる医療情報処理システム1の構成を示す。実施例の医療情報処理システム1は、医療施設における医師または看護師の業務を支援するためのシステムである。医療情報処理システム1は、内視鏡システム10、管理サーバ20および情報処理装置40を備え、それらはLAN(ローカルエリアネットワーク)などのネットワーク2によって相互接続されている。情報処理装置40はパーソナルコンピュータなどの端末装置であって、画面出力可能に表示装置80と接続されるが、情報処理装置40は表示装置と一体となったラップトップコンピュータであってもよく、また携帯型タブレットであってもよい。なお情報処理装置40は、端末装置およびサーバの組合せから構成されてもよい。医療施設において情報処理装置40は、医師や看護師などの医療従事者ごとに割り当てられる。
医師は、表示装置80にレポート入力画面を表示させて、実施した内視鏡検査の所見情報や処置内容などを含む検査情報をレポート入力画面から入力する。医師が使用する情報処理装置40は、たとえば医局室に設けられたラップトップコンピュータであって、医師は内視鏡検査を終了すると、すぐに情報処理装置40を操作して、検査情報をレポート入力画面から入力して、管理サーバ20に登録する。
看護師は、表示装置80に情報入力画面を表示させて、看護情報および実施情報を、情報入力画面から入力する。看護師が使用する情報処理装置40は、携帯型タブレットであって、看護師は作業をしながら、作業内容を情報入力画面に情報入力することが好ましい。内視鏡検査を受けた患者がベッドで横になっている場合、看護師はベッドサイドで、患者の情報入力画面を表示装置80に表示させ、看護記録として必要な情報を入力し、管理サーバ20に登録する。
内視鏡システム10は内視鏡検査室に設けられ、内視鏡12、内視鏡処理装置14および表示装置16を備える。内視鏡12は患者の体内に挿入され、医師が内視鏡12のレリーズスイッチを押したタイミングで体内の静止画像が撮影される。内視鏡12は、固体撮像素子(たとえばCCDイメージセンサまたはCMOSイメージセンサ)および信号処理回路を備える。固体撮像素子は入射光を電気信号に変換し、信号処理回路は、固体撮像素子により光電変換された画像データに対して、A/D変換、ノイズ除去などの信号処理を施して、内視鏡処理装置14に出力する。
内視鏡処理装置14は、内視鏡システム10全体を統括的に制御する。内視鏡処理装置14の一つの重要な役割は、内視鏡12により撮影された検査画像を管理サーバ20に送信して記録することであり、もう一つの重要な役割は、内視鏡12により取得されている映像を表示装置16にリアルタイムで表示させることにある。
前者の役割において、内視鏡処理装置14は、内視鏡12のレリーズスイッチが押されると、内視鏡12の撮影画像に、検査を識別するための情報(検査ID)、撮影時刻を示す撮影時刻情報とを少なくともメタデータとして付加して、検査画像データを生成し、管理サーバ20に検査画像データを送信する。
管理サーバ20は、登録部22、記録部24、属性情報保持部32および抽出部34を備え、記録部24は、検査情報記録部26、看護情報記録部28および実施情報記録部30を有する。
検査情報記録部26は、内視鏡検査のオーダ情報および検査結果などの検査情報を記録する。検査結果は、内視鏡処理装置14から送信された検査画像データ、情報処理装置40において医師により入力されたレポート情報を含む。レポート情報には、診断内容などの診断結果、検査中に実施した処置内容、検査画像の中から選択されたレポート添付画像、レポート添付画像に関するコメント等が含まれる。
看護情報記録部28は、検査情報に対応付けて、患者の容態または看護師による看護行為の少なくとも一方を表す看護情報を記録する。看護情報は、医療施設内で看護記録として保管されるものであり、患者の状態や、患者の状態に応じて実施した看護行為は正確に記録される必要がある。看護情報を正確に記録するために、看護師は、看護作業をしながら、同時に看護情報を情報入力画面に入力することを推奨される。
実施情報記録部30は、看護情報に対応付けて、患者の容態または看護行為の少なくとも一方に関連して実施される行為を表す実施情報を記録する。つまり実施情報は、患者容態や看護行為に起因して実施した作業情報を示す。
たとえば、内視鏡検査で生検をした患者が、歩行困難な状態にある場合、看護師は、患者の容態として「歩行困難」であることを看護情報として情報入力画面に入力する。看護師は、歩行困難な患者への対応として、ストレッチャを用意すると、「ストレッチャ」を用意したことを、実施情報として情報入力画面に入力する。このとき看護師が、ストレッチャではなく車椅子を用意すると、「車椅子」を用意したことを実施情報として情報入力画面に入力する。看護師は患者の容態に応じて、臨機応変に行動しなければならないが、経験が少ないと、患者の容態を予想したり、容態に応じた行動を予測することができない。実施形態の医療情報処理システム1では、経験の少ない看護師が、患者が受けた処置内容に応じて予想される対応を知ることができる仕組みを提供する。
属性情報保持部32は、ユーザを識別する情報(ユーザID)に、属性情報を対応付けて保持している。属性情報は、医療者の種類、医療者の熟練度を含む。医療者の種類には、医師、看護師、技師が少なくとも含まれ、医療者の熟練度は、経験の多少を評価したレベルで定義されてよい。たとえば医療者の熟練度は3つのレベルで定義され、第1レベルは、経験が少なく、熟練者による指導を必要とする未熟なレベル、第2レベルは、熟練者による指導を必要とせず、一人で業務を遂行できるレベル、第3レベルは、第2レベルの医療者よりも経験が豊富で、未熟な医療者を指導できるレベルと定義されてよい。なお医療者の熟練度は、医療者の種類ごとに定義されてもよく、たとえば看護師の熟練度は、看護情報および実施情報を記録した回数により評価されてもよい。
情報処理装置40は、管理サーバ20と協働して、医師によるレポート作成または看護師による看護記録の作成を支援する機能をもつ。情報処理装置40は、表示装置80にレポート情報を入力するためのレポート入力画面、または看護情報および実施情報を入力するための情報入力画面を表示させる。
ユーザは、自身の識別情報(ユーザID)とパスワードを入力して、情報処理装置40にログインする。情報処理装置40は、ログインユーザが医師であるか、看護師であるか、または技師であるかに応じて、ユーザに提供する機能を異ならせてよい。ログインユーザが医師である場合、情報処理装置40は、内視鏡検査の所見情報や処置内容などを含む検査情報を入力するためのレポート入力画面を生成する。ログインユーザが看護師である場合、情報処理装置40は、内視鏡検査の患者に関する看護情報や実施情報を入力するための情報入力画面を生成する。
情報処理装置40は、受付部42、画面生成部50、取得部60、情報提示部70、登録処理部72およびメモリ74を備える。画面生成部50は、レポート入力画面生成部52および情報入力画面生成部54を有し、取得部60は、属性情報取得部62、看護情報取得部64および実施情報取得部66を有する。受付部42は、ユーザによるユーザインタフェースの操作入力、たとえばマウス、キーボード、タッチパネルなどの操作入力を受け付ける。画面生成部50は、表示装置80に表示する画面データを生成する。
これらの構成はハードウエア的には、任意のプロセッサ、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。また上記したように情報処理装置40は端末装置であってよいが、端末装置およびサーバの組合せから構成されてもよく、したがって図1において情報処理装置40の構成として示す各機能は、端末装置以外の装置によって実現されてよい。たとえば、情報処理装置40における画面生成機能が、管理サーバ20側で実現されて、情報処理装置40は、管理サーバ20で生成された画面データを表示するブラウザ機能を有していてもよい。
<医師による検査情報の入力>
内視鏡検査の終了後、医師は情報処理装置40にユーザIDおよびパスワードを入力して、ログインする。医師がログインすると、属性情報取得部62が、属性情報保持部32からユーザIDに対応付けられた属性情報を取得する。ここでログインユーザが医師であることが判定されると、検査レポート作成用のアプリケーションが自動起動して、表示装置80に、実施済み検査の一覧が表示される。この実施済み検査一覧には、患者名、患者ID、検査日時、検査種別などのオーダ情報がリスト表示され、医師は、レポート作成の対象となる検査を選択する。医師が実施済みの検査一覧のなかから、検査を選択すると、受付部42が、レポート入力画面の表示要求を受け付ける。
内視鏡検査の終了後、医師は情報処理装置40にユーザIDおよびパスワードを入力して、ログインする。医師がログインすると、属性情報取得部62が、属性情報保持部32からユーザIDに対応付けられた属性情報を取得する。ここでログインユーザが医師であることが判定されると、検査レポート作成用のアプリケーションが自動起動して、表示装置80に、実施済み検査の一覧が表示される。この実施済み検査一覧には、患者名、患者ID、検査日時、検査種別などのオーダ情報がリスト表示され、医師は、レポート作成の対象となる検査を選択する。医師が実施済みの検査一覧のなかから、検査を選択すると、受付部42が、レポート入力画面の表示要求を受け付ける。
図2は、レポート入力画面の一例を示す。受付部42がレポート入力画面の表示要求を受け付けると、レポート入力画面生成部52が、医師が診断内容や処置内容を入力するためのレポート入力画面を生成して、表示装置80に表示させる。レポート入力画面の表示中、レポートタブ100bが選択された状態となる。なお記録画像タブ100aが選択された状態では、検査で記録された画像の一覧が表示されてもよい。
レポート入力画面の上段には、検査情報記録部26から取得した患者氏名、患者ID、生年月日、検査種別、検査日、実施予定医などのオーダ情報が表示される。レポート入力画面は、2つの領域で構成され、左側には検査画像のサムネイルを表示する検査画像表示領域102が、右側には医師が診断内容や処置内容等の検査結果を入力するための検査結果入力領域110が設けられる。
レポート入力画面生成部52は、検査画像のサムネイル104a~104lを、検査画像表示領域102に並べて表示する。検査画像表示領域102の右側にはスクロールバーが設けられ、医師はスクロールバーをスクロールして、検査画像の全てのサムネイルを観察できる。医師は、検査画像を観察しながら、レポートに添付する検査画像を選択する。
検査結果入力領域110は、医師が検査結果を入力するための領域であり、図示の例では、上部内視鏡検査における観察範囲である「食道」、「胃」、「十二指腸」の診断内容を入力するための領域が設けられている。検査結果入力領域110は、検査結果の複数の選択肢を表示して、医師がチェックボックスを選択することで診断内容を入力するフォーマットを有してよいが、自由にテキスト入力するフリーフォーマットを有してもよい。
レポート入力画面において、医師は、検査画像表示領域102からレポートに添付する検査画像を選択し、検査結果入力領域110に診断内容を含む検査結果を入力する。
図3は、レポート入力画面に入力された診断内容を含む検査結果を示す。各観察範囲に、1以上の検査画像が添付されており、「食道」にはサムネイル104a、104cの検査画像が、「胃」には104h、104n、104qの検査画像が、「十二指腸」にはサムネイル104tの検査画像が、それぞれ添付されている。「病理オーダあり」に付されているチェックマークは、内視鏡検査において生検が行われたことを示す。レポート入力画面に入力された情報はメモリ74に一時記憶され、医師が検査結果の入力を終了して、登録ボタン90を操作すると、登録処理部72が、メモリ74に記憶された情報を、管理サーバ20に送信する。登録処理部72は、診断内容、処置内容、レポート添付画像、付加コメントなどの検査結果、および検査のオーダ情報を、検査情報記録部26に記録することを、管理サーバ20に指示する。
図3は、レポート入力画面に入力された診断内容を含む検査結果を示す。各観察範囲に、1以上の検査画像が添付されており、「食道」にはサムネイル104a、104cの検査画像が、「胃」には104h、104n、104qの検査画像が、「十二指腸」にはサムネイル104tの検査画像が、それぞれ添付されている。「病理オーダあり」に付されているチェックマークは、内視鏡検査において生検が行われたことを示す。レポート入力画面に入力された情報はメモリ74に一時記憶され、医師が検査結果の入力を終了して、登録ボタン90を操作すると、登録処理部72が、メモリ74に記憶された情報を、管理サーバ20に送信する。登録処理部72は、診断内容、処置内容、レポート添付画像、付加コメントなどの検査結果、および検査のオーダ情報を、検査情報記録部26に記録することを、管理サーバ20に指示する。
<看護師による看護情報および実施情報の入力>
看護師は情報処理装置40にユーザIDおよびパスワードを入力して、ログインする。看護師がログインすると、属性情報取得部62が、属性情報保持部32からユーザIDに対応付けられた属性情報を取得する。ここでログインユーザが看護師であることが判定されると、看護情報等を入力する画面を作成するアプリケーションが自動起動して、表示装置80には、患者の一覧が、対応する検査情報とともに表示される。看護師が患者一覧のなかから、看護記録の対象となる患者を選択すると、受付部42が、当該患者の情報入力画面の表示要求を受け付ける。
看護師は情報処理装置40にユーザIDおよびパスワードを入力して、ログインする。看護師がログインすると、属性情報取得部62が、属性情報保持部32からユーザIDに対応付けられた属性情報を取得する。ここでログインユーザが看護師であることが判定されると、看護情報等を入力する画面を作成するアプリケーションが自動起動して、表示装置80には、患者の一覧が、対応する検査情報とともに表示される。看護師が患者一覧のなかから、看護記録の対象となる患者を選択すると、受付部42が、当該患者の情報入力画面の表示要求を受け付ける。
看護師が使用する情報処理装置40がタブレットなどの携帯型の端末装置である場合、看護師は、看護師端末装置である情報処理装置40を持ち歩く。看護師は、看護記録を入力するタイミングで情報処理装置40にログインしてもよいが、業務中は常時ログインしていてもよい。
図4は、情報入力画面の一例を示す。受付部42が患者の情報入力画面の表示要求を受け付けると、情報入力画面生成部54が、看護師が看護情報や実施情報を入力するための情報入力画面を生成して、表示装置80に表示させる。図4に示す情報入力画面は、タッチパネルに表示されており、看護師は、画面上のGUIをタッチ操作することで、所望の情報を入力できる。
情報入力画面の上段には、検査情報記録部26から取得した患者氏名、患者ID、生年月日などの患者情報と、検査項目、処置内容、検査開始時刻、検査終了時刻などの検査情報が表示される。情報入力画面は、看護情報を入力するための看護情報入力領域120と、実施情報を入力するための実施情報入力領域130とを有する。
看護情報は、患者の容態または看護師による看護行為の少なくとも一方を表す情報であり、医療施設では「看護記録」として利用される。看護情報は、内視鏡検査前、内視鏡検査中、内視鏡検査後のそれぞれのタイミングで正確に記録される必要があるが、実施例では、内視鏡検査後の看護情報の入力を支援する技術を示す。看護師は、観察した患者の容態や行った看護行為を、その場で情報入力画面から入力して、管理サーバ20に登録することが推奨される。
図5は、看護情報の入力項目の一例を示す。看護師が看護情報ボタン122をタッチ操作すると、情報入力画面生成部54が、情報入力画面上に、看護情報の複数の入力項目を含む看護情報選択ウィンドウ124を表示する。この例では、看護情報が「患者容態」、「検査後処置」、「注意事項」の3つに分けられて、それぞれに関する入力項目が設定されているが、たとえば看護情報の項目は、「患者容態」に関してのみ設定されてもよく、また「検査後処置」に関してのみ設定されてもよい。また看護情報のさらに別のカテゴリが設定されてもよい。看護情報のカテゴリおよび項目は、それぞれの医療施設によって定義されてよい。
看護師が、看護情報選択ウィンドウ124において、該当する項目のチェックボックスをタッチ操作すると、当該チェックボックスにチェックマークが表示される。たとえば患者の容態が「歩行困難」に該当する場合、看護師が「歩行困難」の横にあるチェックボックスをタッチ操作すると、当該チェックボックスにチェックマークが表示される。看護師が看護情報選択ウィンドウ124において該当するチェックボックスをタッチ操作した後、OKボタンをタッチ操作すると、選択された項目の内容が看護情報入力領域120に表示される。このように実施形態では、看護情報を、看護情報選択ウィンドウ124から選択入力できる形式を採用するが、看護師が、テキストで入力できる形式であってもよい。
実施情報は、看護記録に関する患者の容態または看護行為の少なくとも一方に関連して実施される行為を表す情報であり、患者の容態や看護行為に付随して行う行為を示す。患者が「歩行困難」である場合、看護師は、ストレッチャまたは車椅子を用意したり、水を患者に飲ませたりする。医療情報処理システム1では、患者の容態または看護行為に起因して、ストレッチャ、車椅子、水などの準備器材を用意する行為や、担当の病理部門等に連絡する行為を、「実施情報」として記録する。
図6は、実施情報の入力項目の一例を示す。看護師が実施情報ボタン132をタッチ操作すると、情報入力画面生成部54が、情報入力画面上に、実施情報の複数の入力項目を含む実施情報選択ウィンドウ134を表示する。この例では、実施情報のうち、「準備器材」、「連絡事項」の入力項目が提示されており、上部の矢印ボタンをタッチ操作することで、別のカテゴリの実施情報の入力項目を表示できる。実施情報のカテゴリおよび項目は、看護情報と同様に、それぞれの医療施設によって定義されてよい。
看護師が、実施情報選択ウィンドウ134において、該当する項目のチェックボックスをタッチ操作すると、当該チェックボックスにチェックマークが表示される。たとえば患者が「歩行困難」であるため、ストレッチャを用意すると、看護師は、準備器材の「ストレッチャ」の横にあるチェックボックスをタッチ操作して、当該チェックボックスにチェックマークを表示させる。看護師が実施情報選択ウィンドウ134において該当するチェックボックスをタッチ操作した後、OKボタンをタッチ操作すると、選択された項目の内容が実施情報入力領域130に表示される。このように実施形態では、実施情報を、実施情報選択ウィンドウ134から選択入力できる形式を採用するが、看護師が、テキストで入力できる形式であってもよい。
以上のように看護師は、情報入力画面において看護情報および実施情報を入力する。看護師は、患者の容態や、実施した看護行為、また準備行為等の内容を、逐次、情報入力画面に入力する。情報入力画面に入力された情報はメモリ74に一時記憶され、看護師が入力を終了して、登録ボタン140を操作すると、登録処理部72が、メモリ74に記憶された情報を、管理サーバ20に送信する。登録処理部72は、看護情報および実施情報を、それぞれ看護情報記録部28、実施情報記録部30に記録することを、管理サーバ20に指示する。
看護師は、質の高い看護を迅速に提供することが求められる。医療施設では、経験の少ない看護師を、熟練度の高いベテラン看護師(以下、「熟練看護師」とも呼ぶ)がフォローする体制が整えられているが、多忙な現場では、熟練看護師が、経験の少ない看護師(以下、「非熟練看護師」とも呼ぶ)を常に指導できるわけではない。そこで医療情報処理システム1は、非熟練看護師の業務遂行を支援する仕組みを提供する。
管理サーバ20の記録部24には、医療施設において実施された過去の検査情報、看護情報、実施情報が蓄積されている。検査情報記録部26は、内視鏡検査における所見情報や処置内容を含む検査情報を記録し、看護情報記録部28は、看護情報を、検査情報に対応付けて記録し、実施情報記録部30は、実施情報を、看護情報に対応付けて記録している。看護情報および実施情報には、担当した看護師を特定するユーザIDが含まれている。
実施例では、看護師が、患者一覧画面から看護記録の対象となる患者を選択すると、受付部42が、当該患者の情報入力画面の表示要求を受け付ける。情報入力画面生成部54は、看護師から入力された表示要求に応じて、当該患者についての看護情報と実施情報を入力するための情報入力画面を、看護師端末装置の表示装置80に表示させる。このとき看護師の熟練度が所定の基準よりも低い場合に、情報提示部70は、記録部24に記録された過去の看護情報および実施情報から、非熟練看護師がこれから入力することが予測される看護情報および実施情報を提示する。
内視鏡検査後の患者の容態は、検査中に実施した処置内容に応じて予測される。生検は、検査中に内視鏡12で病変の一部を切除して採取する処置であるが、生検を行われた患者は、検査後に、歩行困難となったり、吐気を催したり、出血が止まらなかったりすることがある。熟練看護師であれば、生検を行われた患者の容態が想像でき、また患者の容態に応じて実施するべき行為も予測できる。しかしながら、熟練度の低い看護師の場合には、患者が病変の一部を切除されていることを知っても、患者の容態がどのように変化するか予想できないことがある。また既に患者が歩行困難な状態にあったとしても、ストレッチャや車椅子を用意することも頭に浮かばない可能性がある。
そこで情報提示部70は、患者に対して実施された処置内容に応じて、これまで記録部24に蓄積されてきた看護情報および実施情報の中から、適切な看護情報および実施情報を抽出して、非熟練看護師に提示する。
以下、非熟練看護師に提示する情報を抽出する手法の例を示す。
管理サーバ20において、抽出部34は、看護情報記録部28に記録された過去の看護情報から、内視鏡検査の検査項目および処置内容の同じ組合せに対する看護情報を抽出する。具体的に抽出部34は、過去の看護情報のうち、同じ検査項目および処置内容の検査情報に対応付けられた看護情報を特定し、特定した看護情報のなかで、看護情報の各カテゴリにおける項目の記録数を計数する。
管理サーバ20において、抽出部34は、看護情報記録部28に記録された過去の看護情報から、内視鏡検査の検査項目および処置内容の同じ組合せに対する看護情報を抽出する。具体的に抽出部34は、過去の看護情報のうち、同じ検査項目および処置内容の検査情報に対応付けられた看護情報を特定し、特定した看護情報のなかで、看護情報の各カテゴリにおける項目の記録数を計数する。
以下、生検を実施した上部内視鏡検査に対応付けられた看護情報の統計処理について説明する。医療施設において、生検を実施した上部内視鏡検査の検査数が30000件あり、抽出部34は、この30000件の検査情報に対応付けられた看護情報を参照して、「患者容態」、「検査後処置」、「注意事項」の各カテゴリについて、項目ごとの記録数を計数する。図5に示す看護情報選択ウィンドウ124には、各カテゴリに含まれる複数種類の入力項目が示されており、たとえば「患者容態」に関しては、「腹痛」、「出血」、「血圧低下」、「歩行困難」、「顔面蒼白」、「吐気」の入力項目が対応付けられている。
抽出部34は、「患者容態」に関し、各入力項目の記録数を数える。記録数が多いことは、生検を実施した内視鏡検査において、患者が、その項目の状態になる可能性が高いことを意味する。抽出部34が、患者容態に関して各入力項目の記録数を数えた結果、記録数の多い順に「歩行困難」、「吐気」、「血圧低下」、「出血」、「腹痛」、「顔面蒼白」であったものとする。
この統計結果は、生検を実施した上部内視鏡検査では、患者が「歩行困難」となる可能性が最も高いことを示す。そのため非熟練看護師の担当患者が生検を実施されている場合、この非熟練看護師に対して、患者が「歩行困難」な状態になる可能性があることを知らせることが好ましい。
抽出部34は、他のカテゴリ、すなわち「検査後処置」、「注意事項」についても、項目ごとの記録数を数えて、記録数の順位付けをする。
図7は、看護情報の統計処理の結果の例を示す。この統計結果では、看護情報の各カテゴリにおける入力項目の記録数が多い順に並べられている。図7では、優先度の数字が小さい方が、記録数が多いことを示しており、したがって優先度1に関連づけられた入力項目の記録数が最も多い。この統計結果によると、生検を実施した過去の内視鏡検査においては、患者が歩行困難な状態となり、看護師が病理検査を病理部に依頼し、患者に食事制限について説明した実績数が最も多いことが示される。このことは、今回の生検を実施された患者に関しても、看護師が同じ看護情報を記録する可能性が高いことを意味する。そこで実施形態の情報提示部70は、非熟練看護師に対して、統計結果にもとづいた看護情報を提示して、看護業務を支援する。
図7は、看護情報の統計処理の結果の例を示す。この統計結果では、看護情報の各カテゴリにおける入力項目の記録数が多い順に並べられている。図7では、優先度の数字が小さい方が、記録数が多いことを示しており、したがって優先度1に関連づけられた入力項目の記録数が最も多い。この統計結果によると、生検を実施した過去の内視鏡検査においては、患者が歩行困難な状態となり、看護師が病理検査を病理部に依頼し、患者に食事制限について説明した実績数が最も多いことが示される。このことは、今回の生検を実施された患者に関しても、看護師が同じ看護情報を記録する可能性が高いことを意味する。そこで実施形態の情報提示部70は、非熟練看護師に対して、統計結果にもとづいた看護情報を提示して、看護業務を支援する。
なお統計処理は、医療施設における全ての看護記録をもとに実施されてもよいが、医療施設における熟練看護師による看護記録をもとに実施されてもよい。
図8は、熟練看護師による看護情報の統計処理の結果の例を示す。この統計結果でも、看護情報の各カテゴリにおける入力項目の記録数が多い順に並べられているが、図7と比較すると、順番が一部異なっている。統計処理の対象を熟練看護師による看護情報に限定することで、検査数は少なくなるが、看護記録の正確性が増すため、統計処理の精度を、より高めることが可能となる。
図8は、熟練看護師による看護情報の統計処理の結果の例を示す。この統計結果でも、看護情報の各カテゴリにおける入力項目の記録数が多い順に並べられているが、図7と比較すると、順番が一部異なっている。統計処理の対象を熟練看護師による看護情報に限定することで、検査数は少なくなるが、看護記録の正確性が増すため、統計処理の精度を、より高めることが可能となる。
上記例は、生検を実施した上部内視鏡検査に関する統計処理を示すが、上部内視鏡検査では、ポリペクトミー、EMR、ESDなどの他の種類の処置も実施される。抽出部34は、同一の検査項目および処置内容の検査情報に対応付けられた看護情報を特定して、統計処理を実施することで、各入力項目の記録数を特定する。
次に抽出部34は、実施情報記録部30に記録された過去の実施情報から、看護情報の項目内容に対応付けられた実施情報を抽出する。具体的に抽出部34は、過去の実施情報のうち、同一の看護情報の項目内容に対応付けられた実施情報を特定し、特定した実施情報のなかで、実施情報の各カテゴリにおける項目の記録数を計数する。たとえば看護情報として「歩行困難」が記録された看護情報の数が10000件である場合、抽出部34は、この10000件の看護情報に対応付けられた実施情報を参照して、「準備器材」、「連絡事項」などの各カテゴリについて、項目ごとの記録数を計数する。
図6に示す実施情報選択ウィンドウ134には、「準備器材」、「連絡事項」の各カテゴリについて、複数の項目が設定されている。たとえば「準備器材」に関しては、「ストレッチャ」、「病理ラベル」、「鎮静剤点滴台」、「生体モニタ」、「車椅子」、「水」、「血圧計」、「止血剤」の入力項目が対応付けられている。
抽出部34は、「準備器材」に関し、各入力項目の記録数を数える。記録数が多いことは、「歩行困難」な患者に対して、その準備器材を用意する必要性が高いことを意味する。抽出部34が、準備器材に関して各入力項目の記録数を数えた結果、記録数の多い順に「ストレッチャ」、「車椅子」、「水」、「病理ラベル」、「鎮静剤点滴台」、「生体モニタ」、「血圧計」、「止血剤」であったものとする。
この統計結果は、「歩行困難」な状態となった患者に対して、過去に「ストレッチャ」を準備した回数が最も多いことを示す。このことは、今回の生検を実施された患者に関しても、看護師が同じ実施情報を記録する可能性が高いことを意味する。そのため非熟練看護師の担当患者が「歩行困難」となっている場合、または「歩行困難」となることが予測される場合、この非熟練看護師に対して、「ストレッチャ」を用意した方がよいことを知らせることが好ましい。
抽出部34は、他の患者容態についても、項目ごとの記録数を数えて、記録数の順位付けをする。なお抽出部34は、他のカテゴリ、すなわち「連絡事項」等についても、項目ごとの記録数を数えて、記録数の順位付けをする。
図9は、実施情報の統計処理の結果の例を示す。この統計結果では、実施情報の各カテゴリにおける入力項目の記録数が多い順に並べられている。図9では、優先度の数字が小さい方が、記録数が多いことを示しており、したがって優先度1に関連づけられた入力項目の記録数が最も多い。この統計結果によると、歩行困難となった患者には、看護師がストレッチャを使用した回数が最も多いことが示される。
図9は、実施情報の統計処理の結果の例を示す。この統計結果では、実施情報の各カテゴリにおける入力項目の記録数が多い順に並べられている。図9では、優先度の数字が小さい方が、記録数が多いことを示しており、したがって優先度1に関連づけられた入力項目の記録数が最も多い。この統計結果によると、歩行困難となった患者には、看護師がストレッチャを使用した回数が最も多いことが示される。
抽出部34は、他の看護情報、ここでは「出血」、「血圧低下」の患者容態に関しても、記録数の順位付けを行っている。この統計結果により、「出血」が止まらない患者に対しては、「止血剤」を使用した回数が最も多く、「血圧低下」が観察された患者に対しては、「血圧計」を使用した回数が最も多いことが示される。そこで情報提示部70は、非熟練看護師に対して、統計結果にもとづいた実施情報を提示して、看護業務を支援する。
抽出部34は、全ての看護情報について、実施情報の記録数の順位付けを行う。つまり図5の看護情報選択ウィンドウ124に含まれる看護情報、つまり「腹痛」、「出血」、「血圧低下」、「歩行困難」、「顔面蒼白」、「吐気」、「病理検査依頼」、「点滴(鎮静剤)」、「生体情報記録継続」、「止血剤投与」、「食事制限」、「運動制限」、「緊急手術対象」、「検査後説明」に関して、抽出部34は、実施情報の記録数の順位付けを行う統計処理を実施する。
なお統計処理は、医療施設における全ての実施記録をもとに実施されてもよいが、医療施設における熟練看護師による実施記録をもとに実施されてもよい。
図10は、熟練看護師による実施情報の統計処理の結果の例を示す。この統計結果でも、実施情報の各カテゴリにおける入力項目の記録数が多い順に並べられているが、図9と比較すると、順番が一部異なっている。統計処理の対象を熟練看護師による実施情報に限定することで、検査数は少なくなるが、実施記録の正確性が増すため、統計処理の精度を、より高めることが可能となる。
図10は、熟練看護師による実施情報の統計処理の結果の例を示す。この統計結果でも、実施情報の各カテゴリにおける入力項目の記録数が多い順に並べられているが、図9と比較すると、順番が一部異なっている。統計処理の対象を熟練看護師による実施情報に限定することで、検査数は少なくなるが、実施記録の正確性が増すため、統計処理の精度を、より高めることが可能となる。
非熟練看護師が、看護情報および実施情報を入力する場面について説明する。属性情報取得部62は、ログインユーザの属性情報を属性情報保持部32から取得し、ログインユーザが看護師であること、熟練度が第1レベルであることを、情報提示部70に通知する。情報提示部70は、看護師の熟練度が所定の基準よりも低い場合に、記録数が最も多い看護情報および実施情報を表示装置80に表示させる。ここで情報提示部70は、看護師の熟練度が第2レベルよりも低い場合、つまり第1レベルである場合に、記録数が最も多い看護師情報および実施情報を表示装置80に表示させてよい。
ログインユーザである非熟練看護師が患者一覧のなかから、看護記録の対象となる患者を選択すると、受付部42が、当該患者の情報入力画面の表示要求を受け付け、情報入力画面生成部54が、情報入力画面を表示装置80に表示させる。このとき看護情報取得部64は、当該患者に対して行われた処置に関連する看護情報を、管理サーバ20から取得する。
具体的に看護情報取得部64は、当該患者の検査情報に対応付けられている内視鏡検査の検査項目および処置内容の組合せを特定する。看護情報取得部64は、特定した組合せに対して抽出部34により抽出された看護情報を管理サーバ20から取得する。
ここで上部内視鏡検査と生検の組合せである場合、看護情報取得部64は、管理サーバ20から、看護情報記録部28に記録された看護情報のうち、患者に対して行われた処置(生検)に関連して最も記録数の多い看護情報を取得する。たとえば図7に示す統計結果を参照して、看護情報の入力項目のうち「歩行困難」、「病理検査依頼」、「食事制限」の記録数が最多であることが示されており、看護情報取得部64は、管理サーバ20から、「歩行困難」、「病理検査依頼」、「食事制限」の看護情報を取得する。
実施情報取得部66は、看護情報取得部64が取得した看護情報に関連する実施情報を、管理サーバ20から取得する。この例では、看護情報取得部64が、「歩行困難」、「病理検査依頼」、「食事制限」の看護情報を取得しており、実施情報取得部66が、「歩行困難」、「病理検査依頼」、「食事制限」に対して抽出部34により抽出された最も記録数の多い実施情報を管理サーバ20から取得する。
情報提示部70は、看護情報取得部64が取得した看護情報、および実施情報取得部66が取得した実施情報を、表示装置80に表示させる。この看護情報および実施情報は、今回実施された検査項目および処置内容に関して過去最も多く記録されている情報であり、したがって今回の看護記録においても、記録される可能性の高い情報である。情報提示部70は、取得した看護情報および実施情報を、看護師が情報入力画面に看護情報および実施情報を入力する前に、表示装置80に表示させる。これにより看護師は、これから記録するべき内容、つまりはこれからとるべき行動を確認できる。
図11は、情報入力画面の一例を示す。情報提示部70は、情報入力画面に、管理サーバ20から取得した看護情報および実施情報の内容を含む予想情報表示ウィンドウ136を重畳表示する。非熟練看護師は、予想情報表示ウィンドウ136の表示内容を確認することで、患者の容態を確認し、とりうる行動を確認できる。
情報提示部70は、予想情報表示ウィンドウ136を、看護師が情報入力画面に看護情報および実施情報を入力する前に、表示装置80に表示させることが好ましい。したがって情報入力画面生成部54が、最初に情報入力画面を生成して表示装置80に表示させる際に、情報提示部70が、予想情報表示ウィンドウ136を、情報入力画面の重畳表示させる。看護師は、過去に最も記録数の多い看護情報および実施情報を参照することで、これからの患者の状態や、自分がとるべき行動を把握できる。
図12は、看護情報選択ウィンドウ124の一例を示す。非熟練看護師が看護情報ボタン122をタッチ操作すると、看護情報取得部64が取得した看護情報の入力項目に、入力候補であることを示す候補色が付加されている。この例では、「歩行困難」、「病理検査依頼」、「食事制限」のチェックボックスを、他のボックス色とは異なる候補色で表示しており、非熟練看護師が、過去の実績情報を容易に確認できる。
図13は、実施情報選択ウィンドウ134の一例を示す。非熟練看護師が実施情報ボタン132をタッチ操作すると、実施情報取得部66が取得した実施情報の入力項目に、入力候補であることを示す候補色が付加されている。この例では、「ストレッチャ」、「病理ラベル」、「病理部門へ」のチェックボックスを、他のボックス色とは異なる候補色で表示しており、非熟練看護師が、過去の実績情報を容易に確認できる。
なお情報入力画面生成部54は、看護師による情報入力の前に、過去の実績情報として取得される入力項目のチェックボックスを候補色で表示してよいが、看護師による情報入力の後に、過去実績に対応するチェックボックスを候補色で表示してもよい。これにより看護師は、自分の入力した看護情報および実施情報と、過去実績による看護情報および実施情報とを比較できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
図2に戻り、検査結果入力領域110の下方には、検査を実施した「実施医情報」を入力するためのリンクが設けられる。なお図2に示すレポート入力画面において、画面右上隅に、実施医として「医師B」が表示されているが、この表示は、検査オーダの発行時に登録された医師名であり、実際に検査を行った医師名を示していない。検査の実施医はレポート作成時に、実施医情報の入力リンクを操作して、医療施設に所属する医師一覧を表示し、自分の名前を選択しなければならない。そのため実施医は、画面右上隅に、自身の名前が表示されていたとしても、医師一覧から、自身の名前を選択して登録する必要がある。
図14は、表示装置80に表示される医師一覧を示す。この一覧画面では、ログインユーザである医師Bの表示領域が既に選択された状態で表示される。これにより医師Bは、自身の名前を一覧の中から探し出す必要がなく、OKボタンを操作することで、実施医を登録できる。なお選択された領域は、スクロール位置が自動調整されて、画面表示されることが好ましい。
たとえば日本消化器内視鏡学会によって、入力するべき所見情報が設定されている場合、医師は、当該所見情報を入力しなければならない。そこでレポート入力画面生成部52は、必須項目が入力されていない場合に、検査結果入力領域110に、必須項目が未入力であることを通知するメッセージを表示してよい。
図15は、入力中のレポート入力画面の表示例を示す。レポート入力画面生成部52は、必須項目が未入力である場合に、必須入力注意メッセージ92を表示して、医師の注意を喚起する。これにより医師は、必須項目の入力を忘れることなく、検査レポートを作成できる。
内視鏡検査で使用された内視鏡12は、検査情報として、登録される必要がある。
図16は、検査で使用された内視鏡12の一覧画面の例を示す。ユーザは、使用スコープ一覧画面から、「スコープ管理名称」に内視鏡名称が登録されていない検査を確認できる。ユーザが、当該検査を選択すると、内視鏡12を選択する画面が直接開かれることで、ユーザは、当該検査に、使用した内視鏡12を容易に関連づけることができる。
図16は、検査で使用された内視鏡12の一覧画面の例を示す。ユーザは、使用スコープ一覧画面から、「スコープ管理名称」に内視鏡名称が登録されていない検査を確認できる。ユーザが、当該検査を選択すると、内視鏡12を選択する画面が直接開かれることで、ユーザは、当該検査に、使用した内視鏡12を容易に関連づけることができる。
内視鏡検査で使用された内視鏡12は洗浄されて、次の検査に使用される。内視鏡12の洗浄工程では、予備洗浄、漏水検知、アルコールフラッシュが実施される。これらの洗浄工程の実施の有無は、内視鏡12ごとに、洗浄情報として登録されることが好ましい。
図17は、内視鏡の洗浄状態を一括で登録するための画面例を示す。情報入力画面生成部54は、洗浄担当者のために、図17に示す洗浄スコープ情報一括入力画面を生成する。この一括入力画面から、洗浄担当者は、複数の内視鏡12の洗浄状態を一括して入力できる。
1・・・医療情報処理システム、20・・・管理サーバ、26・・・検査情報記録部、28・・・看護情報記録部、30・・・実施情報記録部、32・・・属性情報保持部、34・・・抽出部、40・・・情報処理装置、50・・・画面生成部、52・・・レポート入力画面生成部、54・・・情報入力画面生成部、60・・・取得部、62・・・属性情報取得部、64・・・看護情報取得部、66・・・実施情報取得部、70・・・情報提示部、80・・・表示装置。
Claims (5)
- 看護師から入力された表示要求に応じて、内視鏡検査後の患者の容態または看護師による看護行為の少なくとも一方を表す看護情報と、患者の容態または看護行為の少なくとも一方に関連して実施される行為を表す実施情報を入力するための入力画面を、看護師端末装置の表示装置に表示させる入力画面生成部と、
当該患者に対して行われた処置に関連する看護情報を取得する看護情報取得部と、
取得した看護情報に関連する実施情報を取得する実施情報取得部と、
取得した看護情報および実施情報を、表示装置に表示させる情報提示部と、
を備えることを特徴とする医療情報処理システム。 - 表示要求を入力した看護師の熟練度が所定の基準よりも低い場合に、前記情報提示部は、取得した看護情報および実施情報を表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理システム。 - 前記情報提示部は、取得した看護情報および実施情報を、看護師が看護情報および実施情報を入力画面に入力する前に表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理システム。 - 内視鏡検査における処置内容を含む検査情報を記録する検査情報記録部と、
看護情報を、検査情報に対応付けて記録する看護情報記録部と、をさらに備え、
前記看護情報取得部は、前記看護情報記録部に記録された複数種類の看護情報のうち、患者に対して行われた処置に関連して最も記録数の多い看護情報を取得する、
ことを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理システム。 - 実施情報を、看護情報に対応付けて記録する実施情報記録部とを、さらに備え、
前記実施情報取得部は、前記実施情報記録部に記録された複数種類の実施情報のうち、前記看護情報取得部により取得された看護情報に関連して最も記録数の多い実施情報を取得する、
ことを特徴とする請求項4に記載の医療情報処理システム。
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