JP7013217B2 - 工業炉の遠隔監視システム - Google Patents
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Description
図1は、工業炉の遠隔監視システムの概略構成図である。
図2を参照して、工業炉100は、ゾーン#1用センサ110と、ゾーン#2用センサ120と、ゾーン#3用センサ130と、ゾーン#4用センサ140と、給気温度計105と、操作盤160とを備える。
図3は、工業炉100の内部構成を説明するための図である。
図4を参照して、たとえば碍子1012の絶縁劣化によって時刻t1にてフレーム電圧が閾値Th1以下(すなわち、Th1≧フレーム電圧)になると、制御器1013は、遮断弁107の状態を開状態から閉状態にする。つまり、制御器1013は、失火状態となったと判断し、バーナ106へのガスの供給を停止する。さらに、碍子1012の絶縁が一時的に回復し、時刻t2にてフレーム電圧が閾値Th1よりも高くなると(すなわち、フレーム電圧>Th1)、制御器1013は、遮断弁107の状態を閉状態から開状態にする。つまり、制御器1013は、燃焼状態となったと判断し、バーナ106へのガスの供給を再開する。この場合、時刻t1~t2までの間は、バーナ106に異常がなくても、バーナ106は失火状態となる。なお、閾値Th2(ただし、Th2>Th1)については、後述する。
遠隔監視システム1は、フレーム電圧に基づき、各火炎検出器101の劣化状態を監視する。遠隔監視システム1は、火炎検出器101の劣化の発生を検知すると、工業炉100のユーザに対して警告情報を報知する。
図5を参照して、工業炉100の操作盤160は、制御部161と、通信部162と、タッチスクリーン163とを備える。
図6は、遠隔監視システム1において実行される処理の流れを表したシーケンス図である。
図8は、サーバ装置200の機能的構成を表したブロック図である。
データ取得部211は、フレーム電圧の電圧値と、ガス流量と、排気ガス温度と、酸素濃度と、給気温度とを、通信IF部203を介して、操作盤160から取得する。電圧値と、ガス流量と、排気ガス温度と、排気ガスの酸素濃度と、給気温度との各データは、いずれかのセンサによる測定結果であるかを判別可能とするため、センサの識別情報が関連付けられている。
遠隔監視システム1で行われる各種の処理のうちフレーム電圧に関する処理を小括すれば、以下のとおりである。
サーバ装置200の表示部204(図8)に表示される画面例について説明する。なお、画面に含まれる各データは、データ処理部212によって生成される。さらに表示制御部213によって、これデータを含む画面が表示部204に表示される。
図10を参照して、サーバ装置200は、3つの工業炉100のガス使用量を表した画面231をディスプレイ268に表示する。サーバ装置200は、たとえば、指定された日における1時間毎のガス使用量を、棒グラフおよび表を用いて、工業炉100別に表示する。また、サーバ装置200は、3つの工業炉100における、1日のガス使用量の割合を円グラフで表示する。
図11を参照して、サーバ装置200は、ユーザによって選択された工業炉100の監視画面232を表示する。監視画面232は、各ゾーン#1,#2,#3,#4における温度と、各バーナ106に対応付けて設けられた各センサによる測定結果(フレーム電圧、ガス量、給気温度、排気温度)と、運転時間の情報と、1時間あたりのガス使用量(合計ガス使用量)と、ガス使用量の積算値(積算ガス量)とを含む。
図12を参照して、サーバ装置200は、選択されたバーナ106のガス量、給気温度、排気温度、フレーム電圧の遷移をグラフで表した監視画面233を、ディスプレイ268に表示する。なお、サーバ装置200は、日付けの指定を受け付けることにより、指定された日のデータ(グラフ)を表示する。
図13を参照して、サーバ装置200は、時系列にしたがって管理番号と日時と警告内容とを対応付けた画面234を、ディスプレイ268に表示する。画面234は、たとえば、フレーム電圧の異常が発生した火炎検出器101の識別情報と、当該以上の発生時刻および復帰時刻を含む。なお、サーバ装置200は、異常の原因が一意に特定できなかった場合には、「総合異常」と表示する。
図15は、サーバ装置200のハードウェア構成の典型例を表した図である。
(1)サーバ装置200において工業炉100を遠隔監視することにより得られる利点をまとめると、以下のとおりである。
サーバ装置200の管理者は、フレーム電圧の測定により火炎検出器101の劣化傾向を判断できる。また、管理者は、図13に示した総合異常により火炎検出器101以外で異常が発生していることも判断できる。さらに、管理者は、各センサの測定結果に基づき、異常の履歴、傾向も判断できる。これにより、工業炉100の不具合による生産歩留まりを解消することができる。つまり、工業炉100における生産性を向上させることができる。
各バーナ106の運転時間(燃焼時間)を管理することにより、サーバ装置200の管理者は、適切なメンテナンスタイミングを知ることができる。それゆえ、一定期間が経過したことを条件にバーナ106のメンテナンスを行う構成よりも、メンテナンスコストを抑えることができる。
ガス流量センサ102と、排気ガス温度計103と、酸素濃度計104と、給気温度計105とからの出力(測定結果)を利用することにより、熱収支、熱効率を高めるための処置をとることもできる。
(1)上記においては、火炎検出器101がフレーム電圧を検出する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。フレーム電圧の代わりに、フレーム電流を検出するように火炎検出器101を構成してもよい。
Claims (7)
- 工業炉と、
前記工業炉と通信可能なサーバ装置とを備え、
前記工業炉は、
前記工業炉を制御するコントローラと、
火炎を発生する第1のバーナと、
前記火炎の状態に基づく第1のフレーム電圧を検出する第1のロッドと第2のロッドとを有し、かつ、検出された前記第1のフレーム電圧を出力する第1の火炎検出器とを含み、
前記第1のロッドと前記第2のロッドとは、位置固定されており、
前記コントローラは、前記第1のバーナが燃焼しているときに検出された前記第1のフレーム電圧の電圧値を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、
前記第1のフレーム電圧の電圧値に基づいて、前記第1の火炎検出器に劣化による異常が発生しているか否かを判断し、
前記異常が発生していると判断すると、予め定められた情報処理装置に対して異常の発生を通知する、工業炉の遠隔監視システム。 - 前記工業炉は、
火炎を発生する第2のバーナと、
前記第2のバーナにより発生した火炎の状態に基づく第2のフレーム電圧を出力する第2の火炎検出器とをさらに含み、
前記コントローラは、前記第2のフレーム電圧の電圧値を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、
前記第2のフレーム電圧の電圧値に基づいて、前記第2の火炎検出器に異常が発生しているか否かを判断し、
前記第1の火炎検出器および前記第2の火炎検出器のうちの少なくとも一方で異常が発生している場合、前記異常の発生とともに、前記異常が発生している火炎検知器を特定するための情報を、前記情報処理装置に対して通知する、請求項1に記載の工業炉の遠隔監視システム。 - 前記サーバ装置は、
ディスプレイを備え、
前記第1のフレーム電圧の電圧値と、前記第2のフレーム電圧の電圧値とを、前記ディスプレイに表示させる、請求項2に記載の工業炉の遠隔監視システム。 - 前記工業炉は、前記コントローラを有する操作盤をさらに含み、
前記情報処理装置は、前記操作盤である、請求項1から3のいずれか1項に記載の工業炉の遠隔監視システム。 - 前記情報処理装置は、携帯端末であって、
前記通知は、電子メールである、請求項1から3のいずれか1項に記載の工業炉の遠隔監視システム。 - 前記工業炉は、ガス流量センサ、排気ガス温度計、酸素濃度計、および給気温度計のうちの少なくとも1つの計測器をさらに備え、
前記ガス流量センサは、前記第1のバーナに供給されているガスの流量を測定し、かつ、測定結果を前記コントローラに送信し、
前記排気ガス温度計は、前記工業炉の内部の排ガスの温度を測定し、かつ、測定結果を前記コントローラに送信し、
前記酸素濃度計は、前記工業炉の内部の排ガスの酸素濃度を測定し、かつ、測定結果を前記コントローラに送信し、
前記給気温度計は、前記工業炉の内部に供給される空気の温度を測定し、かつ、測定結果を前記コントローラに送信し、
前記コントローラは、前記第1のフレーム電圧の電圧値とともに、前記計測器による計測結果を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、ディスプレイを有し、かつ、前記第1のフレーム電圧の電圧値の時間変化と、前記計測結果の時間変化とを前記ディスプレイに表示する、請求項1または2に記載の工業炉の遠隔監視システム。 - 各々が位置固定された2つのフレームロッドを有する火炎検出器が、工業炉に設置されたバーナによって発生する火炎の状態に基づくフレーム電圧を検出するステップと、
前記バーナが燃焼しているときに検出された前記フレーム電圧の電圧値を、前記工業炉のコントローラがサーバ装置に対して送信するステップと、
前記サーバ装置が前記フレーム電圧に基づいて前記火炎検出器で劣化による異常が発生していると判断したことに基づき、前記サーバ装置が前記異常の発生を予め定められた機器に対して通知するステップとを備える、情報処理方法。
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