JP7013217B2 - 工業炉の遠隔監視システム - Google Patents

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Description

本発明は、工業炉の遠隔監視システムおよび情報処理方法に関する。
従来、各種の工業炉が知られている。工業炉には、ガス等の燃料を燃焼させて炎を発生させるバーナと、火炎の有無を検出するための火炎検出器とが備えられている。このような火炎検出器は、バーナの燃焼状態を監視するために工業炉で利用される。
たとえば、特開平6-337110号公報(特許文献1)には、このような工業炉の一種として、回転式蓄熱バーナを備えた工業炉が開示されている。特許文献1の工業炉では、回転式蓄熱バーナの酸化剤ダクトに連通された酸化剤通路と排ガスダクトに連通された排ガス通路とを相互に連通するバイパス通路が設けられている。この工業炉では、このバイパス通路およびガス通路に遮断弁がそれぞれ取付けられており、バーナ監視手段からの信号により、バイパス通路側の遮断弁と排ガス通路側の遮断弁との開閉が制御される。
特開平6-337110号公報
このような工業炉においては、火炎検出器が誤動作によって火炎があるのに火炎がないと検知すると、バーナへのガスの供給を停止する。この場合には、失火状態となるため、工業炉における生産性が低下する。
しかしながら、従来においては、火炎検出器の出力をリアルタイムで遠隔監視することは行われていなかった。
本願発明は上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、火炎検出器の出力をリアルタイムで遠隔監視することによって、工業炉の生産性の向上を図ることが可能な工業炉の遠隔監視システムおよび情報処理方法を提供することにある。
本発明のある局面に従うと、工業炉の遠隔監視システムは、工業炉と、工業炉と通信可能なサーバ装置とを備える。工業炉は、工業炉を制御するコントローラと、火炎を発生する第1のバーナと、火炎の状態に基づく第1のフレーム電圧を出力する第1の火炎検出器とを含む。コントローラは、第1のフレーム電圧の電圧値をサーバ装置に送信する。サーバ装置は、第1のフレーム電圧の電圧値に基づいて、第1の火炎検出器に異常が発生しているか否かを判断する。サーバ装置は、異常が発生していると判断すると、予め定められた情報処理装置に対して異常の発生を通知する。
上記の発明によれば、工業炉の生産性の向上を図ることが可能となる。
工業炉の遠隔監視システムの概略構成図である。 各センサと操作盤との接続関係を表した図である。 工業炉の内部構成を説明するための図である。 フレーム電圧の時間的変化の例を示した図である。 遠隔監視システムにおけるデータの送受信を説明するための図である。 遠隔監視システムにおいて実行される処理の流れを表したシーケンス図である。 サーバ装置において実行される処理の流れを表したフロー図である。 サーバ装置の機能的構成を表したブロック図である。 操作盤および携帯端末装置で表示される警告情報を表した図である。 全ての工業炉についてのエネルギー管理画面を表した図である。 1つの工業炉についての監視画面を表した図である。 1つのバーナについての監視画面を表した図である。 異常の発生および復帰のログ情報を表した図である。 複数のバーナにおけるガス量と給気温度と排気温度との時間的な遷移を表した図である。 サーバ装置のハードウェア構成の典型例を表した図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施の形態に係る工業炉の遠隔監視システムについて説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<A.システム構成>
図1は、工業炉の遠隔監視システムの概略構成図である。
図1を参照して、遠隔監視システム1は、工業炉100と、サーバ装置200と、携帯端末装置800とを備える。
工業炉100とサーバ装置200とは、ネットワーク900を介して通信可能に接続されている。サーバ装置200は、ネットワーク900とは異なる通信回線(たとえば、基地局を介した回線)によって、携帯端末装置800と通信可能に接続される。また、サーバ装置200は、ディスプレイ268を有する。
本例では、サーバ装置200の管理者(管理会社)は、工業炉100の所有者(利用者)と異なっている。たとえば、サーバ装置200は電力会社によって運営され、工業炉100は製造メーカによって利用される。本例では、サーバ装置200の管理者によって、工業炉100の利用者に対して各種のサービスが提供される。
なお、図1では、説明の便宜上、1つの工業炉100がサーバ装置200と通信可能に接続されている例を挙げているが、複数の工業炉100がサーバ装置200と通信可能に接続されていてもよい。
工業炉100は、複数のバーナ106と、複数の火炎検出器101と、複数のガス流量センサ102と、複数の排気ガス温度計103と、複数の酸素濃度計104と、給気温度計105と、操作盤160とを備えている。なお、操作盤160は、本発明の「コントローラ」の一例である。
たとえば、図1の例では、工業炉100は、前面と裏面との各々に8個のバーナ106(合計16個のバーナ)を有する。火炎検出器101と、ガス流量センサ102と、排気ガス温度計103と、酸素濃度計104とは、典型的には、各バーナ106に対応して設けられている。
火炎検出器101と、ガス流量センサ102と、排気ガス温度計103と、酸素濃度計104と、給気温度計105とは、操作盤160に通信可能に接続されている。
操作盤160は、ディスプレイにタッチパネルが重畳されたタッチスクリーン163を有する。操作盤160は、工業炉100の動作を制御する制御部と、サーバ装置200と通信するための通信部とを有する(図5参照)。
火炎検出器101は、典型的には、挿入式の火炎検出器である。詳細については後述するが、火炎検出器101は、フレーム電圧(「フレームロッド電圧」とも称する)を検出する。
ガス流量センサ102は、バーナ106に供給されているガスの流量を測定し、測定結果をリアルタイムで操作盤160に送信する。排気ガス温度計103は、工業炉100の内部の排気ガスの温度を測定し、測定結果をリアルタイムで操作盤160に送信する。
酸素濃度計104は、工業炉100の内部の排気ガスの酸素濃度を測定し、測定結果をリアルタイムで操作盤160に送信する。給気温度計105は、工業炉100の内部に供給される空気の温度を測定し、測定結果を操作盤160に送信する。
以下では、工業炉100の内部を図1の左から順に4つのゾーンに区分し、各々のゾーンを、「ゾーン#1」、「ゾーン#2」、「ゾーン#3」、「ゾーン#4」と称する(図11参照)。各ゾーンは、4つのバーナ106を含む。詳しくは、各ゾーンには、前面の2個のバーナ106と、当該各バーナ106に対向する位置にある裏面の2個のバーナ106とが含まれる。
なお、以下では、火炎検出器101と、ガス流量センサ102と、排気ガス温度計103と、酸素濃度計104と、給気温度計105との各々を、説明の便宜上、単に「センサ」と称する場合がある。
また、以下では、説明の便宜上、「ゾーン#1」の4個のバーナ106の各々を、「バーナ#1-1A」、「バーナ#1-1B」、「バーナ#1-2A」、「バーナ#1-2B」と称する(図11参照)。さらに、「ゾーン#2」の4個のバーナ106の各々を、「バーナ#2-1A」、「バーナ#2-1B」、「バーナ#2-2A」、「バーナ#2-2B」と称する。
また、「ゾーン#3」の4個のバーナ106の各々を、「バーナ#3-1A」、「バーナ#3-1B」、「バーナ#3-2A」、「バーナ#3-2B」と称する。さらに、「ゾーン#4」の4個のバーナ106の各々を、「バーナ#4-1A」、「バーナ#4-1B」、「バーナ#4-2A」、「バーナ#4-2B」と称する。
図2は、各センサと操作盤160との接続関係を表した図である。
図2を参照して、工業炉100は、ゾーン#1用センサ110と、ゾーン#2用センサ120と、ゾーン#3用センサ130と、ゾーン#4用センサ140と、給気温度計105と、操作盤160とを備える。
ゾーン#1用センサ110は、バーナ#1-1A用センサ111と、バーナ#1-1B用センサ112と、バーナ#1-2A用センサ113と、バーナ#1-2B用センサ114とを含む。ゾーン#2用センサ120は、バーナ#2-1A用センサ121と、バーナ#2-1B用センサ122と、バーナ#2-2A用センサ123と、バーナ#2-2B用センサ124とを含む。
ゾーン#3用センサ130は、バーナ#3-1A用センサ131と、バーナ#3-1B用センサ132と、バーナ#3-2A用センサ133と、バーナ#3-2B用センサ134とを含む。ゾーン#4用センサ140は、バーナ#4-1A用センサ141と、バーナ#4-1B用センサ142と、バーナ#4-2A用センサ143と、バーナ#4-2B用センサ144とを含む。
ゾーン#1用センサ110と、ゾーン#2用センサ120と、ゾーン#3用センサ130と、ゾーン#4用センサ140とは、同様のセンサ構成を有する。センサ構成について、ゾーン#1用センサ110を例に挙げて説明すると、以下のとおりである。
バーナ#1-1A用センサ111は、火炎検出器101と、ガス流量センサ102と、排気ガス温度計103と、酸素濃度計104とを含む。同様に、バーナ#1-1B用センサ112、バーナ#1-2A用センサ113、およびバーナ#1-2B用センサ114の各々も、火炎検出器101と、ガス流量センサ102と、排気ガス温度計103と、酸素濃度計104とを含む。
工業炉100においては、16個の火炎検出器101による測定結果と、16個のガス流量センサ102による測定結果と、16個の排気ガス温度計103による測定結果と、16個の酸素濃度計104による測定結果とが、操作盤160にリアルタイムで送られる。また、給気温度計105により測定結果が、操作盤160にリアルタイムで送られる。
<B.フレーム電圧>
図3は、工業炉100の内部構成を説明するための図である。
図3を参照して、工業炉100は、火炎検出器101と、バーナ106と、遮断弁107と、操作盤160とを備える。火炎検出器101は、ロッド1011,1014と、碍子1012と、制御器1013とを有する。
ロッド1011は、碍子1012を介して制御器1013に接続されている。ロッド1014は、碍子を介さずに制御器1013に接続されている。制御器1013は、遮断弁107と、操作盤160とに接続されている。
遮断弁107が開状態である場合、バーナ106には、遮断弁107を介してガス(典型的には、都市ガス)が供給される。この場合、バーナ106は、火炎199を発生する。なお、遮断弁が閉状態である場合には、バーナ106にはガスが供給されない。
火炎検出器101は、火炎199内に発生するフレーム電圧を、2つのロッド1011,1014を用いて検出する。具体的には、制御器1013によって、フレーム電圧が測定される。さらに、制御器1013は、フレーム電圧の電圧値を、リアルタイムで操作盤160に送る。
なお、ロッド1011の先端部1015が、火炎199の先端部に位置するようにロッド1011が設置され、かつ、ロッド1014の先端部1016が火炎199の根元部に位置するようにロッド1014が設置されている。ロッド1011,1014の配置と、碍子1012の配置と、制御器1013の配置は、従来の火炎検出器と同様である。
ところで、工業炉100の運転中に失火状態となってフレーム電圧が低下すると、制御器1013は、遮断弁107の状態を開状態から閉状態にする制御を実行する。これにより、失火状態でバーナ106にガスが供給されることを防止できる。
その一方、火炎199が正常に発生している場合であっても、碍子1012の劣化(絶縁劣化)等により火炎検出器101の劣化が生じると、フレーム電圧は低下する。この場合にも、制御器1013は、遮断弁107の状態を開状態から閉状態へと遷移させる。それゆえ、火炎199が正常に発生しているにもかかわらず、バーナ106へのガスの供給が停止してしまう。その結果、バーナ106が失火状態となってしまう。
図4は、フレーム電圧の時間的変化の例を示した図である。
図4を参照して、たとえば碍子1012の絶縁劣化によって時刻t1にてフレーム電圧が閾値Th1以下(すなわち、Th1≧フレーム電圧)になると、制御器1013は、遮断弁107の状態を開状態から閉状態にする。つまり、制御器1013は、失火状態となったと判断し、バーナ106へのガスの供給を停止する。さらに、碍子1012の絶縁が一時的に回復し、時刻t2にてフレーム電圧が閾値Th1よりも高くなると(すなわち、フレーム電圧>Th1)、制御器1013は、遮断弁107の状態を閉状態から開状態にする。つまり、制御器1013は、燃焼状態となったと判断し、バーナ106へのガスの供給を再開する。この場合、時刻t1~t2までの間は、バーナ106に異常がなくても、バーナ106は失火状態となる。なお、閾値Th2(ただし、Th2>Th1)については、後述する。
このように、火炎検出器101が劣化すると、工業炉100の生産性が低下してしまう。それゆえ、火炎検出器101の劣化を事前に検知することができれば、生産性の低下を防ぐことができる。つまり、生産歩留まりを解消できる。
そこで、遠隔監視システム1においては、予防保全の観点からサーバ装置200がフレーム電圧の電圧値を監視することにより、工業炉100の生産性の向上を図る。
<C.フレーム電圧の監視に基づく警告処理>
遠隔監視システム1は、フレーム電圧に基づき、各火炎検出器101の劣化状態を監視する。遠隔監視システム1は、火炎検出器101の劣化の発生を検知すると、工業炉100のユーザに対して警告情報を報知する。
図5は、遠隔監視システム1におけるデータの送受信を説明するための図である。
図5を参照して、工業炉100の操作盤160は、制御部161と、通信部162と、タッチスクリーン163とを備える。
制御部161には、各火炎検出器101からフレーム電圧の電圧値が入力される。これらの電圧値は、通信部162によって、リアルタイムにサーバ装置200に送信される。
サーバ装置200は、フレーム電圧の電圧値に基づいて、各火炎検出器101の劣化の有無を判断する。サーバ装置200は、劣化している火炎検出器101の存在を検出すると、工業炉100のユーザに警告情報を報知する。
第1の報知例として、サーバ装置200は、工業炉100の操作盤160に警告情報を送信する。この場合、制御部161は、タッチスクリーン163に警告情報を表示する。あるいは、制御部161は、図示しないスピーカから警告情報を音声出力する。なお、制御部161は、上記表示と上記音声出力とを行ってもよい。
第2の報知例として、サーバ装置200は、たとえば電子メールを利用して、携帯端末装置800に警告情報を送信する。この場合、携帯端末装置800は、ディスプレイ801(図1参照)に警告情報を表示する。あるいは、携帯端末装置800は、図示しないスピーカから警告情報を音声出力する。なお、携帯端末装置800は、上記表示と上記音声出力とを行ってもよい。
第3の報知例として、サーバ装置200は、操作盤160および携帯端末装置800に警告情報を送信する。
このように、サーバ装置200が、警告情報を工業炉100のユーザに通知することにより、当該ユーザは、失火状態となる前に、火炎検出器101に異常が発生していることを知ることができる。つまり、工業炉100のユーザは、火炎検出器101のメンテナンスが必要であることにいち早く気付くことができる。
なお、本例では、操作盤160に通信部162が内蔵されている構成を例に挙げて説明したが、これに限定されない。通信部162は、操作盤160に外付けされる態様で設置されてもよい。また、制御部161は、通信部162からリクエスト(要求信号を受信したこと)に基づき通信部162に測定結果を送る構成であってもよい。つまり、通信部162が測定結果のサーバ装置200への送信を主体的に制御する構成であってもよい。測定結果を工業炉100からサーバ装置200へ送信する際の実装形態は、特に限定されるものではない。
また、工業炉100の予防保全のためには、フレーム電圧だけではなく、ガス流量センサ102による測定結果、排気ガス温度計103による測定結果、酸素濃度計104による測定結果、および給気温度計105による測定結果の少なくとも1つを利用できる。
さらに、サーバ装置200は、フレーム電圧だけではなく、ガス流量センサ102による測定結果、排気ガス温度計103による測定結果、酸素濃度計104による測定結果、および給気温度計105による測定結果を利用して、工業炉100における各種の異常の発生の有無を監視できる。
<D.制御構造>
図6は、遠隔監視システム1において実行される処理の流れを表したシーケンス図である。
図6を参照して、シーケンスSQ1にて、工業炉100の操作盤160は、各センサによる測定結果をサーバ装置200に送信する。シーケンスSQ2において、サーバ装置200は、各測定結果に基づき、工業炉100の良否判定を行う。ある局面においては、サーバ装置200は、上述したように、各火炎検出器101が測定したフレーム電圧に基づき、各火炎検出器101の良否を判定する。
サーバ装置200は、良否判定が否の場合、シーケンスSQ3において、警告情報を操作盤160に送信する。なお、警告情報の送信先は、上述したように、操作盤160に限定されるものではなく、サーバ装置200において予め登録されている携帯端末装置800であってもよい。シーケンスSQ4において、操作盤160は警告情報を表示する。
なお、少なくともシーケンスSQ1の処理は周期的に実行される。また、シーケンスSQ1の処理が実行されると、シーケンスSQ2の処理も行われる。
図7は、サーバ装置200において実行される処理の流れを表したフロー図である。当該フロー図は、フレーム電圧に着目した処理を説明したものである。
図7を参照して、ステップS1において、サーバ装置200は、複数の火炎検出器101の各々によって検出されたフレーム電圧の電圧値を取得する。ステップS2において、サーバ装置200は、少なくとも1つのフレーム電圧の電圧値が閾値Th2以下(すなわち、Th2≧フレーム電圧)であるか否かを判定する。なお、閾値Th2は、上述したように、失火状態と判断される閾値Th1よりも値が大きい。
サーバ装置200は、全てのフレーム電圧が閾値Th2よりも高い(すなわち、フレーム電圧>Th2)と判定した場合(ステップS2においてNO)、処理をステップS1に進める。サーバ装置200は、少なくとも1つのフレーム電圧の電圧値が閾値Th2以下であると判定すると、ステップS3において、警告情報を送信する。サーバ装置200は、操作盤160および携帯端末装置800の少なくとも一方に警告情報を送信する。
ステップS4において、フレーム電圧と、火炎検出器101以外の各種のセンサ(ガス流量センサ102と、排気ガス温度計103と、酸素濃度計104と、給気温度計105)の測定結果(データ)とを参考に、サーバ装置200の運営者が、火炎検出器101の不具合を含めた原因の究明が可能か否かを判断する。
原因究明が可能であると判断されると(ステップS4においてYES)、ステップS5において、サーバ装置200の管理者は、工業炉100のユーザに対して対策の提案を行う。原因究明が不可能であると判断されると(ステップS4においてNO)、ステップS6において、サーバ装置200の管理者が現場で調査を行う。
<D.サーバ装置200の機能的構成>
図8は、サーバ装置200の機能的構成を表したブロック図である。
図8を参照して、サーバ装置200は、制御部201と、記憶部202と、通信IF(Interface)部203と、表示部204とを備えている。
制御部201は、データ取得部211と、データ処理部212と、表示制御部213と、通知処理部214とを有する。データ処理部212は、異常判定部2121を有する。
通信IF部203は、工業炉100の操作盤160および携帯端末装置800との間で通信を行なうためのインターフェイスである。
制御部201は、サーバ装置200の動作を制御する。
データ取得部211は、フレーム電圧の電圧値と、ガス流量と、排気ガス温度と、酸素濃度と、給気温度とを、通信IF部203を介して、操作盤160から取得する。電圧値と、ガス流量と、排気ガス温度と、排気ガスの酸素濃度と、給気温度との各データは、いずれかのセンサによる測定結果であるかを判別可能とするため、センサの識別情報が関連付けられている。
データ処理部212は、データ取得部211によって取得された各種のデータを時系列で記憶部202に格納する。
異常判定部2121は、フレーム電圧の電圧値が閾値Th2以下であるか否かを、火炎検出器101毎に判断する。異常判定部2121は、少なくとも1つのフレーム電圧の電圧値が閾値Th2以下であると判断した場合、当該電圧値を検出した火炎検出器101を特定する情報を含めた警告情報を生成する。たとえば、異常判定部2121は、生成した警告情報を、通信IF部203を介して、たとえば操作盤160および携帯端末装置800に送信する。
表示制御部213は、工業炉100の監視のため、取得した各種のデータを表示部204に表示させる。表示(監視画面)の詳細については、後述する。なお、表示部204は、図1のディスプレイ268に相当する。
図9は、操作盤160および携帯端末装置800で表示される警告情報を表した図である。
図9を参照して、操作盤160および携帯端末装置800は、警告情報をサーバ装置200から受信すると、警告情報に基づいた表示を行う。警告情報は、不良個所を特定する情報を含む。たとえば、警告情報として、フレーム電圧が低下している火炎検出器101が取り付けられたバーナ106の番号等が表示される。
<E.小括>
遠隔監視システム1で行われる各種の処理のうちフレーム電圧に関する処理を小括すれば、以下のとおりである。
(1)以上のように、遠隔監視システム1は、工業炉100と、工業炉100と通信可能なサーバ装置200とを備える。工業炉100は、工業炉100を制御する操作盤160と、火炎を発生する第1のバーナ(たとえば、バーナ#1-1A用のバーナ106)と、火炎の状態に基づく第1のフレーム電圧を出力する第1の火炎検出器(火炎検出器101)とを含む。
操作盤160は、第1のフレーム電圧の電圧値をサーバ装置200に送信する。サーバ装置200は、第1のフレーム電圧の電圧値に基づいて、第1の火炎検出器に異常が発生しているか否かを判断する。本例の場合、サーバ装置200は、閾値Th2を利用して、第1の火炎検出器に異常が発生しているか否かを判断する。サーバ装置200は、異常が発生していると判断すると、予め定められた情報処理装置(操作盤160,携帯端末装置800)に対して異常の発生を通知する。
このような構成によれば、工業炉100に設置された第1の火炎検出器の出力(劣化傾向)をリアルタイムで遠隔監視することができる。
また、フレーム電圧が閾値Th1以下となる前に、サーバ装置200が工業炉100のユーザの情報処理装置に異常の発生を通知することにより、当該ユーザは、失火状態となる前に、第1の火炎検出器に異常が発生していることを知ることができる。
このように、工業炉100のユーザは、火炎検出器101のメンテナンスが必要であることにいち早く気付くことができる。それゆえ、遠隔監視システム1によれば、工業炉100の生産性の向上を図ることが可能となる。
(2)工業炉100は、火炎を発生する第2のバーナ(たとえば、バーナ#1-1B用のバーナ106)と、第2のバーナにより発生した火炎の状態に基づく第2のフレーム電圧を出力する第2の火炎検出器(火炎検出器101)とをさらに含む。操作盤160は、第2のフレーム電圧の電圧値をサーバ装置200に送信する。
サーバ装置200は、第2のフレーム電圧の電圧値に基づいて、第2の火炎検出器に異常が発生しているか否かを判断する。サーバ装置200は、第1の火炎検出器および第2の火炎検出器のうちの少なくとも一方で異常が発生している場合、異常の発生とともに、異常が発生している火炎検知器を特定するための情報を、情報処理装置(操作盤160,携帯端末装置800)に対して通知する。
このような構成によれば、工業炉100に設置された第1の火炎検出器および第2の火炎検出器の出力をリアルタイムで遠隔監視することができる。また、異常の発生が、第1の火炎検出器および第2の火炎検出器で生じているのかを容易に把握することできる。
<F.サーバ装置200のユーザインターフェイス>
サーバ装置200の表示部204(図8)に表示される画面例について説明する。なお、画面に含まれる各データは、データ処理部212によって生成される。さらに表示制御部213によって、これデータを含む画面が表示部204に表示される。
詳しくは、3台の工業炉100がサーバ装置200と通信可能に接続されている場合を例に挙げて説明する。以下では、説明の便宜上、3つの工業炉100の名称(識別情報)を、「AAA」、「BBB」、「CCC」とも称する。
ただし、各工業炉100の製造メーカおよび型式は同一でなくてもよい。センサ数、バーナ数等は、3つの工業炉100で同じでなくてもよい。
図10は、全ての工業炉100についてのエネルギー管理画面を表した図である。
図10を参照して、サーバ装置200は、3つの工業炉100のガス使用量を表した画面231をディスプレイ268に表示する。サーバ装置200は、たとえば、指定された日における1時間毎のガス使用量を、棒グラフおよび表を用いて、工業炉100別に表示する。また、サーバ装置200は、3つの工業炉100における、1日のガス使用量の割合を円グラフで表示する。
また、サーバ装置200は、日付けの指定を受け付けることにより、指定された日のガス使用量のデータを表示する。また、サーバ装置200は、比較対象となる日付けの指定をさらに受け付けることにより、指定された2つの日のガス使用量のデータを画面に表示させる。
サーバ装置200は、時間毎(たとえば、1時間毎)のガス使用量のデータのみならず、日別、曜日別、月別、年別のガス使用量のデータも表示可能である。具体的には、ユーザが、画面231に表示されているオブジェクトを選択することにより、サーバ装置200は、選択されたオブジェクトに対応するデータをディスプレイ268に表示する。
サーバ装置200が上記のような画面を表示することにより、サーバ装置200の管理者は、複数の工業炉100で使用されているガスの量を工業炉100毎に、視覚的に把握することができる。
図11は、1つの工業炉100についての監視画面を表した図である。
図11を参照して、サーバ装置200は、ユーザによって選択された工業炉100の監視画面232を表示する。監視画面232は、各ゾーン#1,#2,#3,#4における温度と、各バーナ106に対応付けて設けられた各センサによる測定結果(フレーム電圧、ガス量、給気温度、排気温度)と、運転時間の情報と、1時間あたりのガス使用量(合計ガス使用量)と、ガス使用量の積算値(積算ガス量)とを含む。
サーバ装置200は、各ゾーン#1,#2,#3,#4における温度と、各バーナ106に対応付けて設けられた各センサによる測定結果と、運転時間の情報とを、各バーナ106を模式的に表したオブジェクト(バーナの絵)の傍に表示する。
サーバ装置200が上記のような画面を表示することにより、サーバ装置200の管理者は、1つの工業炉100の運転状態を視覚的に把握することが可能となる。
図12は、1つのバーナ106についての監視画面を表した図である。
図12を参照して、サーバ装置200は、選択されたバーナ106のガス量、給気温度、排気温度、フレーム電圧の遷移をグラフで表した監視画面233を、ディスプレイ268に表示する。なお、サーバ装置200は、日付けの指定を受け付けることにより、指定された日のデータ(グラフ)を表示する。
サーバ装置200が上記のような画面を表示することにより、サーバ装置200の管理者は、各バーナ106の状態遷移を視覚的に把握することが可能となる。また、管理者は、フレーム電圧の遷移を確認することにより、火炎検出器101の劣化傾向の有無も判断可能となる。
図13は、異常の発生および復帰のログ情報を表した図である。
図13を参照して、サーバ装置200は、時系列にしたがって管理番号と日時と警告内容とを対応付けた画面234を、ディスプレイ268に表示する。画面234は、たとえば、フレーム電圧の異常が発生した火炎検出器101の識別情報と、当該以上の発生時刻および復帰時刻を含む。なお、サーバ装置200は、異常の原因が一意に特定できなかった場合には、「総合異常」と表示する。
サーバ装置200が上記のような画面を表示することにより、サーバ装置200の管理者は、工業炉100における異常を判断できる。また、管理者は、フレーム電圧の異常に気付くこともできる。このため、火炎検出器101をメンテナンスすることにより、火炎の状態が正常であるのに失火状態と判断してしまうことを防止できる。
なお、図10~13に示した画面231~234の表示内容を1つの画面で表示するように、サーバ装置200を構成してもよい。また、画面231~234の表示内容を1つの画面で表示するのか、個別に表示するのかをユーザが選択可能となるように、サーバ装置200を構成することが好ましい。
図14は、複数のバーナ106におけるガス量と給気温度と排気温度との時間的な遷移を表した図である。
図14を参照して、サーバ装置200は、現在時刻を“0”として、複数のバーナ106におけるガス量と給気温度と排気温度との遷移をグラフ表示した画面235をディスプレイ268に表示する。サーバ装置200は、工業炉100の操作盤160から各センサの測定結果を取得する度に、グラフを更新する。つまり、サーバ装置200は、表示画面をリアルタイムで更新する。
サーバ装置200が上記のような画面を表示することにより、サーバ装置200の管理者は、複数のバーナ106の状態遷移を視覚的に把握可能となる。
なお、サーバ装置200は、上記の画面231~234以外の画面を表示可能である。たとえば、サーバ装置200は、横軸を時間軸とした各種のグラフを含む監視画面を表示できる。具体的には、サーバ装置200は、点火信号と排気ガスの酸素濃度との遷移を表したグラフを含む監視画面を表示できる。また、サーバ装置200は、排気ガス温度と、炉内温度と、給気温度との遷移を表したグラフを含む監視画面を表示できる。さらに、図4に示したように、閾値Th1または閾値Th2とフレーム電圧の遷移とを表したグラフを含む監視画面を表示できる。また、サーバ装置200は、炉内温度とガス消費量との遷移を表したグラフを含む監視画面を表示できる。
<G.サーバ装置200のハードウェア構成>
図15は、サーバ装置200のハードウェア構成の典型例を表した図である。
図15を参照して、サーバ装置200は、主たる構成要素として、プログラムを実行するプロセッサ261と、データを不揮発的に格納するROM262と、プロセッサ261によるプログラムの実行により生成されたデータ、又は入力装置を介して入力されたデータを揮発的に格納するRAM263と、データを不揮発的に格納するHDD264と、通信IF(Interface)265と、操作キー266と、電源回路267と、ディスプレイ268とを含む。各構成要素は、相互にデータバスによって接続されている。なお、通信IF265は、他の機器と間における通信を行うためのインターフェイスである。
サーバ装置200における処理は、各ハードウェアおよびプロセッサ261により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、HDD264に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、その他の記憶媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、読取装置によりその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信IF265等を介してダウンロードされた後、HDD264に一旦格納される。そのソフトウェアは、プロセッサ261によってHDD264から読み出され、RAM263に実行可能なプログラムの形式で格納される。プロセッサ261は、そのプログラムを実行する。
同図に示されるサーバ装置200を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分は、RAM263、HDD264、記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、サーバ装置200の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
なお、図8に示した制御部201は、典型的には、プロセッサ261がHDD264等に格納されたプログラムを実行することにより、実現される。
<H.利点>
(1)サーバ装置200において工業炉100を遠隔監視することにより得られる利点をまとめると、以下のとおりである。
(i)生産性向上(生産歩留まりの解消)
サーバ装置200の管理者は、フレーム電圧の測定により火炎検出器101の劣化傾向を判断できる。また、管理者は、図13に示した総合異常により火炎検出器101以外で異常が発生していることも判断できる。さらに、管理者は、各センサの測定結果に基づき、異常の履歴、傾向も判断できる。これにより、工業炉100の不具合による生産歩留まりを解消することができる。つまり、工業炉100における生産性を向上させることができる。
(ii)メンテナンスコストの削減
各バーナ106の運転時間(燃焼時間)を管理することにより、サーバ装置200の管理者は、適切なメンテナンスタイミングを知ることができる。それゆえ、一定期間が経過したことを条件にバーナ106のメンテナンスを行う構成よりも、メンテナンスコストを抑えることができる。
(iii)燃焼状態の最適化(省エネルギー)
ガス流量センサ102と、排気ガス温度計103と、酸素濃度計104と、給気温度計105とからの出力(測定結果)を利用することにより、熱収支、熱効率を高めるための処置をとることもできる。
(2)サーバ装置200が、警告情報を情報処理装置(操作盤160,携帯端末装置800)に送信することによって、工業炉100のユーザはいち早く、火炎検出器101の劣化が進行していることを知ることができる。それゆえ、この場合においても、生産歩留まりの解消(生産性向上)を図ることができる。
<I.変形例>
(1)上記においては、火炎検出器101がフレーム電圧を検出する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。フレーム電圧の代わりに、フレーム電流を検出するように火炎検出器101を構成してもよい。
(2)上記においては、挿入式の火炎検出器101を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。挿入式の火炎検出器101の代わりに、光学式の火炎検出器を用いてもよい。この場合、操作盤160の制御部161は、光電効果によって当該火炎検出器で生じた放電電流の電流値を、サーバ装置200に対して送信すればよい。
(3)上記においては、フレーム電圧の電圧値が閾値Th2以下となったときに、サーバ装置200が異常の発生を情報処理装置に通知する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。フレーム電圧の電圧値が閾値Th1以下となったときに、異常の発生を情報処理装置に通知するように、サーバ装置200を構成してもよい。あるいは、フレーム電圧が閾値Th2以下となったとき、および閾値Th1以下となったときに、異常の発生を情報処理装置に通知するように、サーバ装置200を構成してもよい。
今回開示された実施の形態は例示であって、上記内容のみに制限されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 遠隔監視システム、100 工業炉、101 火炎検出器、102 ガス流量センサ、103 排気ガス温度計、104 酸素濃度計、105 給気温度計、106 バーナ、107 遮断弁、160 操作盤、161 制御部、162 通信部、163 タッチスクリーン、199 火炎、200 サーバ装置、201 制御部、202 記憶部、203 通信IF部、204 表示部、211 データ取得部、212 データ処理部、213 表示制御部、214 通知処理部、268,801 ディスプレイ、800 携帯端末装置、900 ネットワーク、1011,1014 ロッド、1012 碍子、1013 制御器、1015,1016 先端部、2121 異常判定部。

Claims (7)

  1. 工業炉と、
    前記工業炉と通信可能なサーバ装置とを備え、
    前記工業炉は、
    前記工業炉を制御するコントローラと、
    火炎を発生する第1のバーナと、
    前記火炎の状態に基づく第1のフレーム電圧を検出する第1のロッドと第2のロッドとを有し、かつ、検出された前記第1のフレーム電圧を出力する第1の火炎検出器とを含み、
    前記第1のロッドと前記第2のロッドとは、位置固定されており、
    前記コントローラは、前記第1のバーナが燃焼しているときに検出された前記第1のフレーム電圧の電圧値を前記サーバ装置に送信し、
    前記サーバ装置は、
    前記第1のフレーム電圧の電圧値に基づいて、前記第1の火炎検出器に劣化による異常が発生しているか否かを判断し、
    前記異常が発生していると判断すると、予め定められた情報処理装置に対して異常の発生を通知する、工業炉の遠隔監視システム。
  2. 前記工業炉は、
    火炎を発生する第2のバーナと、
    前記第2のバーナにより発生した火炎の状態に基づく第2のフレーム電圧を出力する第2の火炎検出器とをさらに含み、
    前記コントローラは、前記第2のフレーム電圧の電圧値を前記サーバ装置に送信し、
    前記サーバ装置は、
    前記第2のフレーム電圧の電圧値に基づいて、前記第2の火炎検出器に異常が発生しているか否かを判断し、
    前記第1の火炎検出器および前記第2の火炎検出器のうちの少なくとも一方で異常が発生している場合、前記異常の発生とともに、前記異常が発生している火炎検知器を特定するための情報を、前記情報処理装置に対して通知する、請求項1に記載の工業炉の遠隔監視システム。
  3. 前記サーバ装置は、
    ディスプレイを備え、
    前記第1のフレーム電圧の電圧値と、前記第2のフレーム電圧の電圧値とを、前記ディスプレイに表示させる、請求項2に記載の工業炉の遠隔監視システム。
  4. 前記工業炉は、前記コントローラを有する操作盤をさらに含み、
    前記情報処理装置は、前記操作盤である、請求項1から3のいずれか1項に記載の工業炉の遠隔監視システム。
  5. 前記情報処理装置は、携帯端末であって、
    前記通知は、電子メールである、請求項1から3のいずれか1項に記載の工業炉の遠隔監視システム。
  6. 前記工業炉は、ガス流量センサ、排気ガス温度計、酸素濃度計、および給気温度計のうちの少なくとも1つの計測器をさらに備え、
    前記ガス流量センサは、前記第1のバーナに供給されているガスの流量を測定し、かつ、測定結果を前記コントローラに送信し、
    前記排気ガス温度計は、前記工業炉の内部の排ガスの温度を測定し、かつ、測定結果を前記コントローラに送信し、
    前記酸素濃度計は、前記工業炉の内部の排ガスの酸素濃度を測定し、かつ、測定結果を前記コントローラに送信し、
    前記給気温度計は、前記工業炉の内部に供給される空気の温度を測定し、かつ、測定結果を前記コントローラに送信し、
    前記コントローラは、前記第1のフレーム電圧の電圧値とともに、前記計測器による計測結果を前記サーバ装置に送信し、
    前記サーバ装置は、ディスプレイを有し、かつ、前記第1のフレーム電圧の電圧値の時間変化と、前記計測結果の時間変化とを前記ディスプレイに表示する、請求項1または2に記載の工業炉の遠隔監視システム。
  7. 各々が位置固定された2つのフレームロッドを有する火炎検出器が、工業炉に設置されたバーナによって発生する火炎の状態に基づくフレーム電圧を検出するステップと、
    前記バーナが燃焼しているときに検出された前記フレーム電圧の電圧値を、前記工業炉のコントローラがサーバ装置に対して送信するステップと、
    前記サーバ装置が前記フレーム電圧に基づいて前記火炎検出器で劣化による異常が発生していると判断したことに基づき、前記サーバ装置が前記異常の発生を予め定められた機器に対して通知するステップとを備える、情報処理方法。
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