JP7010551B2 - 文字綴り学習具及び文字綴り学習方法 - Google Patents

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Description

本発明は、触覚を利用した文字綴り学習具及び文字綴り学習方法に関する。
人間が所定言語の新しい単語を記憶する際、以下の3つのプロセスを経る。
最初は、目視により文字の視覚的な形状と、文字の並びである単語の綴りを認識するプロセスである。このプロセスにおいては、目で捉えた個々の文字の視覚的な形状を正しく認識しなければならない。また、個々の文字の配列をまとまった綴りとして認識する必要がある。
次に、単語として読み方(発音パターン)を目視で認識した文字綴りに結び付けるプロセスである。例えば、英語の単語「apple」を例とすると、
Figure 0007010551000001
の発音と、「apple」の文字綴りを結びつけて記憶する。この例では、個々のアルファベットの読みとは異なる
Figure 0007010551000002
がアルファベットの綴りと結び付けられる。
最後に、文字綴りと発音パターンに意味を結びつけるプロセスである。このプロセスでは、単語が示す実体的、抽象的な意味記憶と結び付けて記憶が行われる。意味は、生活の中で経験的に作られたイメージである。例えば、英語の単語「apple」の例では、日常的に慣れ親しんだ果実の赤い色、肌触り、味などの意味記憶と結び付けられる。
このように、新しい単語を覚える際には、目視にて、文字の形状と、文字の並びの綴りを認知した上で、さらに音韻、意味情報を頭の中で結びつけて、1つのチャンク(記憶の塊)を形成する認知処理が行われる。記憶した単語を読む場合は、それらのチャンクを想起再生する。
上記各プロセスにおいては視覚情報処理の役割が大きく、目で捉えた文字の形状と綴りを頭の中で視覚情報として認知し、保持する必要がある。目から入る視覚情報は、情報量としても大きく複雑であることが知られており、過去の先行研究では人間は新しい形状情報を目視で正しく記憶することが苦手であると言われている。この視覚情報処理の負担は、単語記憶の能力的個人差にも影響を与えている。
単語学習時に、視覚情報処理の負担の軽減に利用できる感覚モダリティーとして、指先で触れる行為を介した触覚刺激が考えられる。触覚を利用して文字を認知する触読という方法も古くから存在しており、盲人用点字やエンボス加工などにより立体化した文字を指先で触れることで文字情報を取得する方法が知られている。また、インクで文字を全体的に立体化させた判読用文字印刷物も提案されている(特許文献1参照)。手で触れる触覚による認知は、処理が複雑な視覚処理プロセスと異なり、手掌面の刺激の時間的変化を利用して形状認知を行う。
特に人間の指先には他の身体部位に比べて多くの感覚細胞が存在しているため、指先の触覚分解能は高い。触覚を介して文字情報を効率よく認識させるには、より強い触覚刺激を与える凸部を指先に触れさせることが好ましい。しかしながら、特許文献1に記載の判読用文字印刷物では、文字が全体的に立体化されているため、指先への刺激が弱いという問題点がある。
一方、盲人用点字では、指先への刺激が強い平面視点状の凸部を用いているため、文字情報の認識という観点からは好ましいが、文字自体の外形形状とは無関係に、文字情報を平面視円形の凸部の配置状態に基づく信号パターンに変換している。このように、盲人用点字では文字形状を残さずに信号パターン化されているため、指先への刺激が強い反面、使用者は、文字の形状と文字の並びの綴りを触覚刺激として直接認識することはできない。そのため、盲人用点字では、文字自体の形状と、その文字形状の並びである綴りの学習には利用することができない。
実用新案登録第3124456号公報
視認に併せて指先で触れ、文字形状とその形状の並びである綴りを効率よく触覚刺激として受け取るためには、文字の画線を立体化するだけではなく、指先からの触覚刺激を高められる凸パターンとして立体化する必要がある。このとき、盲人用点字のような文字形状を残さない信号パターンとは異なる、文字自体の部分的・全体的な形状を残した凸パターンとする必要がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、学習者に文字の形状及び綴りを触覚刺激として的確に認識させることのできる文字綴り学習具及び文字綴り学習方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、
所定言語の文字形状とその形状の並びである綴りを触覚を介して学習する学習具であって、
文字の部分的な平面視形状を模した互いに異なる平面視形状の複数種類の基本凸点が予め設定され、
前記複数種類の基本凸点は、互いに同じ高さに形成され、
互いに離隔した複数の前記基本凸点の組み合わせからなり、文字の全体的な平面視形状を模すために規則的に配置された文字凸パターンが、綴り学習に用いられる文字毎に予め設定され、
複数の前記文字凸パターンを並べて構成された綴り部を有する文字綴り学習具が提供される。
この文字綴り学習具によれば、学習者は、目視した状態で各文字を模した各文字凸パターンに指先で触れることで、各文字凸パターンが示す各文字の視覚情報の刺激と、指先で読み取られる各文字凸パターンの触覚情報の刺激を同時に受け取る。このとき、各文字凸パターンは、互いに離隔した複数の基本凸点から構成されているため、画線に沿って連続的に形成した凸パターンと比べ、指先への触覚刺激を強くすることができる。そして、各基本凸点が文字の部分的な平面視形状を模して形成され、各文字凸パターンが全体として文字の形状をなしていることから、学習者は、文字の形状及び綴りを触覚刺激として的確に認識することができる。
上記文字綴り学習装置において、前記複数種類の基本凸点は、平面視曲線状の曲線状点と、平面視直線状の直線状点と、平面視鋭角線状の鋭角線状点と、を含み、前記曲線状点、前記直線状点及び前記鋭角線状点は、平面視にて同じ線幅で形成されることが好ましい。
上記文字綴り学習装置において、前記複数種類の基本凸点は、平面視にて、前記曲線状点、前記直線状点及び前記鋭角線状点の線幅と同じ直径の小点を含んでもよい。
上記文字綴り学習装置において、前記学習に用いられる文字は、アルファベットであることが好ましい。
また、本発明では、
所定言語の文字形状とその形状の並びである綴りを触覚を介して学習する学習方法であって、
文字の部分的な平面視形状を模した互いに異なる平面視形状の複数種類の基本凸点が予め設定され、
前記複数種類の基本凸点は、互いに同じ高さに形成され、
互いに離隔した複数の前記基本凸点の組み合わせからなり、文字の全体的な平面視形状を模すために規則的に配置された文字凸パターンが、綴り学習に用いられる文字毎に予め設定され、
学習者に、複数の前記文字凸パターンを並べて構成された綴り部を、当該各文字凸パターンに触れさせて触覚により認識させる文字綴り学習方法が提供される。
本発明によれば、学習者に文字の形状及び綴りを触覚刺激として的確に認識させることができる。
本発明の第1の実施形態を示す文字綴り学習具の平面図である。 文字綴り学習具の平面図である。 シート状の文字綴り学習具が綴じられた単語帳を示す説明図である。 基本凸点の種類を示す平面説明図であって、(a)は曲線状点を、(b)は直線状点を、(c)は鋭角線状点を、(d)は小点をそれぞれ示す。 文字凸パターンを示す説明図であって、(a)は大文字の「S」を、(b)は大文字の「A」を、(c)は小文字の「l」をそれぞれ示す。 本発明の第2の実施形態を示す文字綴り学習具の平面図である。 図6のX-X断面図である。
図1から図5は本発明の第1の実施形態を示し、図1及び図2は文字綴り学習具の平面図、図3はシート状の文字綴り学習具が綴じられた単語帳を示す説明図、図4は基本凸点の種類を示す平面説明図、図5は文字凸パターンを示す説明図である。
図1及び図2に示すように、この文字綴り学習具1は、所定言語の文字形状とその形状の並びである綴りを触覚を介して学習するものであり、平面視長方形状の学習用紙10と、学習用紙10に凸状に形成された複数の文字凸パターン20と、各文字凸パターン20の並びにより構成される単語の綴り部30と、を有する。具体的に、図1の文字綴り学習具1は英語の単語「Apple」の学習に用いられ、図2の文字綴り学習具1は英語の単語「Study」の学習に用いられる。本実施形態においては、図3に示すように、複数のシート状の文字綴り学習具1を綴じて単語帳40として使用される。
図1及び図2に示すように、各文字凸パターン20は、互いに離隔して配置される複数の基本凸点の組み合わせから構成される。各基本凸点は、文字の部分的な平面視形状を模して予め設定される。本実施形態においては、基本凸点として、平面視曲線状の曲線状点21と、平面視直線状の直線状点22と、平面視鋭角線状の鋭角線状点23と、平面視円形の小点24と、が予め設定されている。曲線状点21はアルファベットの曲線部分の特徴を模し、直線状点22はアルファベットの直線部分の特徴を模し、鋭角線状点23はアルファベットの直線部分の特徴を模し、小点24は曲線状点21、直線状点22及び鋭角線状点23のいずれにも当てはまらない部分を模すのに用いられる。これらの4種類の基本凸点の組み合わせにより、大文字と小文字の全てのアルファベットについて、文字の全体的な平面視形状を模すための規則的に配置された文字凸パターン20が予め設定されている。すなわち、文字凸パターン20は、アルファベットの部分形状の特徴を模した基本凸点を、アルファベットの全体の外形に沿って配置することで形成される。
図4(a)に示すように、曲線状点21は、所定の線幅で周方向へ延びる曲線部21aと、曲線部21aの周方向両端に形成された半円状の終端部21bと、を有する。曲線状点21の平面視寸法は任意であるが、例えば、曲線部21aの線幅を1.0mm以上2.0mm以下、周方向寸法を2.0mm以上4.0mm以下とすることができる。
図4(b)に示すように、直線状点22は、所定の線幅で所定方向へ延びる直線部22aと、直線部22aの長手方向両端に形成された半円状の終端部22bと、を有する。直線部22aの線幅は、曲線部21aと同じ寸法である。直線状点22の平面視寸法は任意であるが、例えば、直線部22aの線幅を1.0mm以上2.0mm以下、長手方向寸法を2.0mm以上4.0mm以下とすることができる。
図4(c)に示すように、鋭角線状点23は、所定の線幅で所定方向へ延びる第1直線部23aと、第1直線部23aと同じ線幅で第1直線部23aと非平行の第2直線部23bと、各直線部23a,23bの端部を接続する扇形状の接続部23cと、各直線部23a,23bの接続部23cと反対側の端部に形成された半円状の終端部23dと、を有する。各直線部23a,23bの線幅は、曲線部21aと同じ寸法である。鋭角線状点23の平面視寸法は任意であるが、例えば、各直線部23a,23bの線幅を1.0mm以上2.0mm以下、長手方向寸法を1.5mm以上3.0mm以下とすることができる。また、鋭角線状点23の鋭角の角度も任意であるが、例えば、30度以上60度以下とすることができる。
図4(d)に示すように、小点24は、曲線状点21、直線状点22及び鋭角線状点23の線幅と同じ直径とされる。小点24の平面視寸法は任意であるが、例えば、直径を1.0mm以上2.0mm以下とすることができる。
このように、各基本凸点は形状が異なるものの、曲線状点21、直線状点22及び鋭角線状点23の線幅と、小点24の直径は同寸法とされる。これにより、各基本凸点に触れた学習者に対し、線幅と直径について同様の触覚刺激を与えることができる。また、本実施形態においては、曲線状点21、直線状点22、鋭角線状点23及び小点24の高さも同寸法とされている。これにより、各基本凸点に触れた学習者に対し、高さについて同様の触覚刺激を与えることができる。曲線状点21、直線状点22、鋭角線状点23及び小点24の高さ寸法は任意であるが、例えば、0.3mm以上1.0mm以下とすることができる。
大文字と小文字の全てのアルファベットの文字凸パターン20は、4種類の基本凸点を組み合わせて構成される。具体的には、アルファベットの部分形状を模した基本凸部は、アルファベットの全体形状に沿って配置されている。例えば、図5(a)に示すように、大文字の「S」の文字凸パターン20は、2個の曲線状点21と、5個の小点24とにより構成される。図5(a)の例では、「S」の左側及び右側の曲線部分に曲線状点21が配置され、曲線部分が強調された触覚刺激が学習者に与えられる。これにより、「S」の文字全体の外形の触覚認識が促される。
また、図5(b)に示すように、大文字の「A」の文字凸パターン20は、3個の線状点22と、1個の鋭角線状点23と、4個の小点24とにより構成される。図5(b)の例では、「A」の上端部分に鋭角線状点23が配置され、上下中央に横方向へ延びる直線状点22が配置され、左右両方の下側に下方へ向かって左右外側へ傾斜する一対の直線状点22が配置され、鋭角線部分及び各直線部分が強調された触覚刺激が学習者に与えられる。これにより、「A」の文字全体の外形の触覚認識が促される。
また、図5(c)に示すように、小文字の「l」の文字凸パターン20は、3個の線状点22により構成される。図5(c)の例では、「l」の左右中央に、縦方向へ延びる3つの直線状点22が上下に並べて配置され、各直線部分が強調された触覚刺激が学習者に与えられる。これにより、「l」の文字全体の外形の触覚認識が促される。
各文字の基本凸点の個数及び配置位置は、同一の単語帳40であれば、異なる単語や綴りであっても変化することなく、常に同一の文字凸パターン20が使用される。
以上のように構成された文字綴り学習具1によれば、学習者は、目視した状態で各文字を模した各文字凸パターン20に指先で触れることで、各文字凸パターン20が示す各文字の視覚情報の刺激と、指先で読み取られる各文字凸パターン20の触覚情報の刺激を同時に受け取る。このとき、各文字凸パターン20は、互いに離隔した複数の基本凸点から構成されているため、画線に沿って連続的に形成した凸パターンと比べ、指先への触覚刺激を強くすることができる。そして、各基本凸点が文字の部分的な平面視形状を模して形成され、各文字凸パターン20が全体として文字の形状をなしていることから、学習者は、文字の形状及び綴りを触覚刺激として的確に認識することができる。従って、学習者は、目視しながら綴り部30に手で触れることで、脳内の視覚領域が賦活され視覚的な認知・記憶がより促された状態で、視覚に加えて触覚によっても文字の形状及び単語の綴りを直接的に認識し、効率よく単語の学習を行うことができる。
また、各文字について常に同一の文字凸パターン20が使用されることから、学習者は、同一の文字については同一の文字凸パターン20を覚えればよく、学習を効率よく行うことができる。さらに、各文字の文字凸パターン20は、4種類の基本凸点の組み合わせであることから、学習者は、文字の部分的特徴として4つの基本凸点を覚えればよく、これによっても学習を効率よく行うことができる。さらにまた、本実施形態においては、各基本凸点の線幅と高さが同寸法であることから、線幅と高さについて同様の触覚刺激を与えられ、反復学習に好適である。
尚、前記実施形態においては、基本凸点を曲線状点21、直線状点22、鋭角線状点23及び小点24の4種類としたが、基本凸点の形状や種類数は適宜変更することができる。
図6及び図7は本発明の第2の実施形態を示し、図6は文字綴り学習具の平面図、図7は文字綴り学習具の縦断面図である。
図6に示すように、この文字綴り学習具101は、文字ブロック110と、各文字ブロック110を固定可能なブロック固定部150と、各文字ブロック110をブロック固定部150に対して着脱自在とするブロック着脱体160と、を備えている。第2の実施形態の文字綴り学習具101も、第1の実施形態と同様に、対象言語が英語であり、対象文字がアルファベットであり、学習者に対し英単語を記憶させるためのものである。
文字ブロック110は、直方体状に形成され、アルファベットの大文字に対応したものと、アルファベットの小文字に対応したものと、空白に対応したものの3種類が設定される。文字ブロック110の個数は任意であるが、例えば、大文字ブロックについてアルファベットの26種類を1セット、小文字ブロックについてアルファベットの26種類を3セットを用意しておけば、綴りの比較的長い単語にも対応することができる。
図6に示すように、各文字ブロック110は、対応するアルファベットの形状をなす文字凸パターン20を上面に有する。各文字凸パターン20は、第1の実施形態の文字綴り学習具1と同様であるのでここでは説明を省略する。図7に示すように、各文字ブロック110は、上面を上側とした姿勢で、下側がブロック固定部150に固定される。本実施形態においては、各文字ブロック110は、スチール製であり、後述するブロック着脱体160のマグネット部161の磁力により固定される。
ブロック固定部150は、例えばブラスチック製であり、略直方体状に形成される。図6に示すように、ブロック固定部150は、上面151に、複数の文字ブロック110を配列可能な平面視四角形状の凹部152を有する。本実施形態においては、凹部152は、平面視にて、文字ブロック110を、縦方向に2列、横方向に13列、それぞれ配置可能に形成される。また、図7に示すように、ブロック固定部150は、ブロック着脱体160のマグネット部161を受容可能な着脱穴153が形成される。着脱穴153は、ブロック固定部150の所定高さに形成され、ブロック固定部150の前端から後方へ延びる。
ブロック着脱体160は、平板状に形成され磁石からなるマグネット部161と、マグネット部161の前端に設けられ例えばプラスチックからなるレバー162と、を有する。ブロック着脱体160は、ブロック固定部150の前方から、着脱穴153に対し挿抜自在となっている。図7に示すように、ブロック着脱体160が着脱穴153に受容された状態で文字ブロック110が凹部152に配置されると、マグネット部161の磁力により文字ブロック110が固定される。尚、各文字ブロック110をブロック固定部130に対して着脱自在とする着脱機構は、マグネットを利用しない他の着脱機構としてもよい。例えば、各文字ブロック110がブロック固定部150の上面の所定位置にはめ込み自在となるよう構成することもできる。
第2の実施形態の文字綴り学習具101によっても、第1の実施形態の文字綴り学習具1と同様に、学習者は、目視した状態で各文字を模した各文字凸パターン20に指先で触れることで、各文字凸パターン20が示す各文字の視覚情報の刺激と、指先で読み取られる各文字凸パターン20の触覚情報の刺激を同時に受け取る。このとき、各文字凸パターン20は、互いに離隔した複数の基本凸点から構成されているため、画線に沿って連続的に形成した凸パターンと比べ、指先への触覚刺激を強くすることができる。そして、各基本凸点が文字の部分的な平面視形状を模して形成され、各文字凸パターン20が全体として文字の形状をなしていることから、学習者は、文字の形状及び綴りを触覚刺激として的確に認識することができる。従って、学習者は、目視しながら綴り部30に手で触れることで、脳内の視覚領域が賦活され視覚的な認知・記憶がより促された状態で、視覚に加えて触覚によっても文字の形状及び単語の綴りを直接的に認識し、効率よく単語の学習を行うことができる。
また、第2の実施形態の文字綴り学習具101によれば、綴り部30を形成する際に、各文字ブロック110を1つずつ探索・選択する手続きを介して、学習者に文字綴りをイメージさせながら、綴りパターンの記憶を促すことができる。具体的には、学習者に多数の文字ブロック110の中から特定の文字を選んで並ばせることにより、学習者自らが各文字ブロック110を探索・配置する行為を介して、学習者の音韻性ワーキングメモリ及び選択注意機能を大幅に賦活化させることができる。
尚、第1及び第2の実施形態の文字綴り学習具及び文字綴り学習方法は、人間に共通する脳内の認知処理メカニズムに基づいているため、英語を母国語とする学習者であっても、英語を母国語としない学習者であっても適用することができる。さらに、第1及び第2の実施形態においては、対象言語を英語としたものを示したが、アルファベットを用いる言語であれば他の言語であってもよい。さらにまた、対象文字はアルファベットに限定されず、アルファベット以外の文字を用いる言語にも適用可能であることはいうまでもない。
また、第1の実施形態では学習用紙10に各文字凸パターン20からなる綴り部30を形成した文字綴り学習具1を例示し、第2の実施形態では文字凸パターン20が形成された文字ブロック110を並べて綴り部30が形成される文字綴り学習具101を例示したが、文字綴り学習具を他の構成とすることも可能である。要は、文字の部分的な平面視形状に基づく複数種類の基本凸点が予め設定され、学習に用いられる文字毎に互いに離隔して配置される複数の基本凸点の組み合わせからなる文字凸パターンが予め設定され、複数の文字凸パターンを並べて構成された綴り部を有していればよい。文字凸パターンの造形方法も任意であり、例えば、熱を利用する方法、圧力を利用する方法、3D印刷による方法等を適宜利用することができる。また、文字凸パターンが形成される材料も任意であり、紙、プラスチック、金属等を適宜使用することができる。
以上、本発明の実施の形態を示したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1 文字綴り学習具
10 学習用紙
20 文字凸パターン
21 曲線状点
22 直線状点
23 鋭角線状点
24 小点
30 綴り部
40 単語帳
101 文字綴り学習具

Claims (4)

  1. 所定言語の文字形状とその形状の並びである綴りを触覚を介して学習する学習具であって、
    文字の部分的な平面視形状を模した互いに異なる平面視形状の複数種類の基本凸点が予め設定され、
    前記複数種類の基本凸点は、互いに同じ高さに形成され、
    互いに離隔した複数の前記基本凸点の組み合わせからなり、文字の全体的な平面視形状を模すために規則的に配置された文字凸パターンが、綴り学習に用いられる文字毎に予め設定され、
    複数の前記文字凸パターンを並べて構成された綴り部を有し、
    前記複数種類の基本凸点は、平面視直線状の直線状点と、平面視曲線状の曲線状点と、平面視鋭角線状の鋭角線状点と、平面視にて前記直線状点の線幅と同じ直径の小点と、を含み、
    前記直線状点、前記曲線状点及び前記鋭角線状点の線幅及び前記小点の直径は、1.0mm以上2.0mm以下であり、
    前記鋭角線状点は、前記各文字凸パターンの少なくとも1つにおいて、模された前記文字における2つの線がそれぞれの終端で交わって鋭角を形成する部分に配置され、
    学習者に、前記綴り部を、前記各文字凸パターンに指先を触れさせて触覚により認識させる文字綴り学習具。
  2. 前記直線状点の長手方向寸法は、2.0mm以上4.0mm以下である請求項1に記載の文字綴り学習具。
  3. 前記学習に用いられる文字は、アルファベットである請求項1または2のいずれか1項に記載の文字綴り学習具。
  4. 所定言語の文字形状とその形状の並びである綴りを触覚を介して学習する学習方法であって、
    文字の部分的な平面視形状を模した互いに異なる平面視形状の複数種類の基本凸点が予め設定され、
    前記複数種類の基本凸点は、互いに同じ高さに形成され、
    互いに離隔した複数の前記基本凸点の組み合わせからなり、文字の全体的な平面視形状を模すために規則的に配置された文字凸パターンが、綴り学習に用いられる文字毎に予め設定され、
    前記複数種類の基本凸点は、平面視直線状の直線状点と、平面視曲線状の曲線状点と、平面視鋭角線状の鋭角線状点と、平面視にて前記直線状点の線幅と同じ直径の小点と、を含み、
    前記直線状点、前記曲線状点及び前記鋭角線状点の線幅及び前記小点の直径は、1.0mm以上2.0mm以下であり、
    前記鋭角線状点は、前記各文字凸パターンの少なくとも1つにおいて、模された前記文字における2つの線がそれぞれの終端で交わって鋭角を形成する部分に配置され、
    学習者に、複数の前記文字凸パターンを並べて構成された綴り部を、当該各文字凸パターンに指先を触れさせて触覚により認識させる文字綴り学習方法。
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