JP7010453B2 - 組成物、物品の製造方法、及び物品 - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
[技術分野]
本開示は、概して、組成物、特に硬化性組成物、該組成物を用いた物品の製造方法、及び該製造方法により製造された物品に関する。
[背景技術]
ポリエチレンイミン(PEI)は、線状、分枝状、及び樹状などのいくつかの形態で市販されている。
PEIは、線状、分枝状、及び樹状などのいくつかの形態で入手可能である線状PEIは、下記の式I:
Figure 0007010453000001

[式中、---は、連続した線状ポリマーエチレンイミン由来の単位又はHを示す]で表すことができる。線状PEIは、ポリ(2-オキサゾリン)又はN置換ポリアジリジンなどの他のポリマーを後に修飾することによって得られる。線状PEIsは市販されており、かつ/又は既知の方法によって製造可能である。
例示的な分枝状PEI断片は、下記の式II:
Figure 0007010453000002

[式中、---は、連続した線状及び/又は分枝状ポリマーエチレンイミン由来の単位又はHを示す]で表すことができる。分枝は典型的には概してランダムであり、分枝状PEIsは、典型的にはこの一般的な種類の多くの化合物を、混合物として含有する。分枝状PEIは、アジリジンの開環重合によって合成することができる。分枝状PEIsは市販されており、かつ/又は既知の方法によって製造可能である。
樹状PEIは、分枝状PEIの特殊な事例である。例示的な(4世代の)樹状PEIは、下記の式IIIで表される。
Figure 0007010453000003

この場合、PEIは、第一級アミノ基及び第三級アミノ基のみを含有する。樹状PEIsは市販されており、かつ/又は既知の方法によって製造可能である。
本明細書で用いる場合、用語「ポリエチレンイミン」は、プロトン化された形態も含む。
PEIは、例えばヘキサンジオールジアクリレート(HDDA)などの多官能性(例えば、二官能性)の架橋剤と組み合わせることにより、共有結合で架橋させる(すなわち、少なくとも部分的に硬化させる)ことができる。HDDAは、マイケル付加により、各アクリレート基において第一級アミノ基と反応する。しかしながら、このような架橋剤との反応は典型的には速すぎるため、一液硬化性組成物においてこれらの架橋剤を用いることはできない。
基材に適用して硬化させることができる、適度に安定な一液硬化性PEI由来の組成物を提供することが望ましい。
[発明の概要]
本開示は、基材に適用可能で、硬化して耐久性のアミン官能性コーティングを基材上に提供可能な、適度に安定な一液硬化性PEI由来の組成物を提供する。コーティングは、例えば、化学モニター(例えば、アルデヒド消毒剤への暴露をモニターする)において、並びに/又は基材の表面の親水性の改質及び/若しくは基材の表面の保護に有用であり得る。
一態様において、本開示は、ポリエチレンイミンと、式:
R-Z-SiY
[式中、
Rは1~18個の炭素原子を含有するアミン反応性基を表し、
Zは1~8個の炭素原子を含有する二価の有機基を表し、
各Yは独立して加水分解性基を表す]で表される少なくとも1種のアミン反応性の加水分解性オルガノシランとを含む成分の反応によって調製可能な化合物を含む、組成物を提供する。
別の態様において、本開示は、架橋されたポリエチレンイミンと、式:
R-Z-SiY
[式中、
Rは1~18個の炭素原子を含有するアミン反応性基を表し、
Zは1~8個の炭素原子を含有する二価の有機基を表し、
各Yは独立して加水分解性基を表す]で表される少なくとも1種のアミン反応性の加水分解性オルガノシランと、を含む成分の反応によって調製可能な化合物を含む、組成物を提供する。
別の態様において、本開示は、
基材の表面の少なくとも一部を、表面上に配置された本開示に係る組成物でコーティングし、
少なくとも一部の加水分解性基Yを加水分解することを含む、物品の製造方法を提供する。
別の態様において、本開示は、
表面を有する基材と、
本開示に係る組成物と基材の表面の少なくとも一部との反応生成物と、を含む、
物品を提供する。
別の態様において、本開示は、
表面を有する基材と、
表面の少なくとも一部上に配置された本開示に係る組成物の架橋反応生成物と、を含む、
物品を提供する。
更に別の態様において、本開示は、架橋されたポリエチレンイミンとポリマーバインダー材料との緊密な混合物を含む、組成物を提供する。
更に別の態様において、本開示は、
ポリエチレンイミンの水溶液と、
ポリエチレンイミンのための架橋剤と、
ポリマーバインダー材料と、
を順次緊密に混合することを含む、組成物の製造方法を提供する。
本明細書で用いる場合、用語「架橋剤」は、材料(例えば、PEI)に複数の共有結合を形成し、その結果架橋をもたらす化合物を指す。
本明細書で用いる場合、用語「ポリマー」及び「ポリマーの」は、有機ポリマーのみを指す。
本明細書で用いる場合、用語「水性」は、少なくとも5重量パーセントの水(例えば、少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、90重量パーセントの水、又は100パーセントの水)を含有するという意味である。
本開示の特徴及び利点は、「発明を実施するための形態」及び添付の「特許請求の範囲」の考察により、更に理解されるであろう。
本開示に係る例示的な物品100の概略側面図である。
多くの他の変更例及び実施形態を当業者が考案でき、それらは、本開示の原理の範囲及び趣旨に包含されることを理解されたい。図面は、縮尺通りに描画されていない場合がある。
[発明を実施するための形態]
本開示に係る組成物は、任意に(例えば、架橋剤を用いて)架橋されたポリエチレンイミンと、少なくとも1種のアミン反応性の加水分解性オルガノシランと、を含む成分の反応によって調製可能であり、任意に調製される、1種以上の化合物を含み得る。
ポリエチレンイミンは、様々な分子量の水溶性ポリアミンの大きな一群を含む。本開示の実施において用いられるポリエチレンイミン(PEIs)は、上記で説明したように、線状、分枝状(例えば、ランダムに分枝化)、又は樹状であり得る。PEIsは分枝状であり、第一級アミノ窒素原子と第二級アミノ窒素原子の組み合わせを含有することが好ましい。
エチレンイミン(すなわち、アジリジン)自体が重合しても、線状構造を有する単位で完全に構成されるポリマーは得られず、ポリエチレンイミンの分枝度は、重合時の酸濃度及び温度に依存することが、一般に知られている。分枝度は、例えば、12~38パーセントの間で変動する。この種の分枝状ポリエチレンイミンの式は、A、B、又はC単位[ここで、Aは-R-N(R単位、BはR-N(R-)単位、Cは(-RN-単位(式中、Rは水素であり、Rはエチレン(-CHCH-)基である)である]の形式で表すことができる。いくつかの実施形態において、A単位:B単位:C単位の比は、約1:0.5:0.5~約1:2:1、好ましくは約1:1:1~約1:2:1である。
ポリエチレンイミンは、例えば、BASF Corp.(Florham Park,New Jersey)より商標名「LUPASOL」ポリエチレンイミン(例えば、LUPASOL FG、LUPASOL G 20、LUPASOL G 20 WF、LUPASOL G 35、及びLUPASOL FT FP)で、かつSigma-Aldrich Corp.(St.Louis,Missouri)などの商業的供給源から広く入手可能である。
PEIの分子量は、特定の用途の必要条件に応じて調整してもよい。いくつかの実施形態において、PEIは、分子量(M)が500~1500g/モルである。いくつかの実施形態において、PEIは、分子量(M)が1500~2000g/モルである。いくつかの実施形態において、PEIは、分子量(M)が2000~5000g/モルである。いくつかの実施形態において、PEIは、分子量(M)が5000~15000g/モルである。いくつかの実施形態において、PEIは、分子量(M)が15000~30000g/モルである。いくつかの実施形態において、PEIは、分子量(M)が30000~60000g/モルである。いくつかの実施形態において、PEIは、分子量(M)が60000~100000g/モルである。いくつかの実施形態において、PEIは、分子量(M)が100000g/モル以上である。
いくつかの実施形態において、ポリエチレンイミンは、架橋剤を用いたアミン反応性の加水分解性オルガノシランとの反応前又は反応と同時に架橋される。好適な架橋剤は、アミノ基に対して共有結合を形成する、複数(例えば、2、3、4、又は5個)のアミン反応性基を有する。架橋剤は、2つのアミン反応性基を有することが好ましい。典型的には、架橋は、PEIと架橋剤とを(分子内架橋に好都合な)比較的高い希釈条件下で単に組み合わせることによってもたらされ、鎖間架橋によるゲル化を最小化する。適切な条件の決定は、当業者の能力の範囲内である。
PEIsに好適な架橋剤としては、例えば、多官能性化合物、例えば、ハロヒドリン(例えば、エピクロロヒドリン);アルキレンジハライド(例えば、1,4-ジブロモブタン、1,2-ジヨードエタン);多官能性アクリレート(例えば、1,6-ヘキサンジオールジアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、エトキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、グリセロールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート);ジエポキシド(例えば、脂肪族、脂環族及びグリシジルエーテルジエポキシド、例えば、ビニルシクロヘキセンジオキシド、3,4-エポキシシクロヘキシルメチル3,4-エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、3,4-エポキシ-6-メチルシクロヘキシルメチル3,4-エポキシ-6-メチルシクロヘキサンカルボキシレート、ビス(3,4-エポキシ-6-メチルシクロヘキシルメチル)アジペート、ジペンテンジオキシド、ビス-フェノールAのジグリシジルエーテル、ビス-フェノールFのジグリシジルエーテル、1,4-ブタンジオールジグリシジルエーテルなど);ジエステル(例えば、アジピン酸ジエチル、フマル酸ジメチル、セバシン酸ジエチル、及びマレイン酸ジメチル);ジビニルスルホン;多官能性アクリルアミド(例えば、ピペラジンジアクリルアミド、ジアクリルアミド、N,N-メチレンジアクリルアミド、及びN,N’-(エタン-1,2-ジイル)ジアクリルアミド);ポリイソシアネート(例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、メチレンジイソシアネート);及びポリアジリジニル化合物(例えば、トリス-(1-アジリジニル)ホスフィンオキシド);カルボジイミド(例えば、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド);及びN-ヒドロキシスクシンイミドなどが挙げられる。
いくつかの実施形態において、好適な架橋剤は、式
R-Z-R
[式中、R及びZのそれぞれは、独立して、前に定義した通りである]で表すことができる。例としては、ジアクリレート(例えば、1,6-ヘキサンジオールジアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、及びテトラエチレングリコールジアクリレート)、トリアクリレート(例えば、エトキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、及びグリセロールトリアクリレート)、ジエポキシド(例えば、脂肪族、脂環族及びグリシジルエーテルジエポキシド、例えば、ビニルシクロヘキセンジオキシド、3,4-エポキシシクロヘキシルメチル3,4-エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、3,4-エポキシ-6-メチルシクロヘキシルメチル3,4-エポキシ-6-メチルシクロヘキサンカルボキシレート、ビス(3,4-エポキシ-6-メチルシクロヘキシルメチル)アジペート、ジペンテンジオキシド、ビス-フェノールAのジグリシジルエーテル、ビス-フェノールFのジグリシジルエーテル、1,4-ブタンジオールジグリシジルエーテル)、ジエステル(例えば、アジピン酸ジエチル、フマル酸ジメチル、セバシン酸ジエチル、及びマレイン酸ジメチル)、ジビニルスルホン、及びジアクリルアミド(例えば、ピペラジンジアクリルアミド、ジアクリルアミド、N,N-メチレンジアクリルアミド、及びN,N’-(エタン-1,2-ジイル)ジアクリルアミド)が挙げられる。
更なる架橋剤が当該技術分野において知られており、当業者は利用可能である。
好ましくは、PEI中の利用可能な第一級窒素原子の1~10パーセント、より好ましくは3~8パーセントとの反応をもたらす量の架橋剤が用いられる。
好適なアミン反応性の加水分解性オルガノシランは、式
R-Z-SiY
[式中、
Rは1~18個の炭素原子を含有するアミン反応性基を表す]で表すことができる。好ましくは、Rは、1~8個の炭素原子、より好ましくは1~6個の炭素原子、更により好ましくは1~3個の炭素原子を含有する。例示的なアミン反応性基Rとしては、イソシアネート基(-N=C=O)、オキシラニル基
Figure 0007010453000004

グリシドキシ
Figure 0007010453000005

アクリル基
Figure 0007010453000006

アクリロキシ基
Figure 0007010453000007

2~5個の炭素原子を有するカルボアルコキシ基(例えば、カルボエトキシ基
Figure 0007010453000008

又はカルボメトキシ基
Figure 0007010453000009

)、ビニルスルホニル基
Figure 0007010453000010

環状無水物基(例えば、
Figure 0007010453000011

)、アルキルカルバマート(alkylcarbamato)基(例えば、
Figure 0007010453000012

)、ハロアルキル基(例えば、-BrCH-又はClCH-)、及びアクリルアミド基(すなわち、
Figure 0007010453000013

)が挙げられる。
Zは1~8個の炭素原子を含有する二価の有機基を表す。いくつかの実施形態において、Zは、O、N、及びSからなる群から選択される1~6個のヘテロ原子を更に含有する。好適な二価の有機基Zとしては、例えば、1~8個の炭素原子、より好ましくは1~6個の炭素原子、より好ましくは1~4個の炭素原子、更により好ましくは1~3個の炭素原子を有するヒドロカルビレン基;1~8個の炭素原子、より好ましくは1~6個の炭素原子、より好ましくは1~4個の炭素原子を有するアルキレンオキシアルキレン;1~8個の炭素原子、より好ましくは1~6個の炭素原子、より好ましくは1~4個の炭素原子を有するジ(アルキレン)アミノ基;1~8個の炭素原子、より好ましくは1~6個の炭素原子、より好ましくは1~4の炭素原子を有するアルキレンチアアルキレン基が挙げられる。基Zの具体例としては、メチレン、エチレン、1,2-及び1,3-プロピレン、ブチレン、イソブチレン、ヘキシレン、オクチレン、エチルシクロヘキサン-4,2’-ジイル、エチレンオキシエチレン、エチレンアミノエチレン、エチレンオキシプロピレン、エチレンチアエチレン、及びエチレン(メチル)アミノエチレンが挙げられる。これらのうち、エチレン及び1,3-プロピレンが特に好ましい。
各Yは独立して加水分解性基を表す。用語「加水分解性基」は、本明細書で用いる場合、加水分解され得る基を示し、すなわち、加水分解性基は水と反応することができ、基材の表面上の基(例えば、水酸基)と更に反応可能なシラノール基(Si-OH基)を提供する。加水分解反応及び縮合反応は自発的に、かつ/又は、加水分解/縮合触媒の存在下で起こり得る。加水分解性基の例としては、塩素、臭素、ヨウ素又はフッ素などのハライド基、アルコキシ基(-OR[式中、Rは好ましくは1~6個、より好ましくは1~4個の炭素原子を含有するアルキル基を表し、1つ以上のハロゲン原子によって任意に置換されていてもよい])、アシルオキシ基(-O-(C=O)-R[式中、RはRについて定義した通りである])、アリールオキシ基(OR[式中、Rは好ましくは6~12個、より好ましくは6~10個の炭素原子を含有するアリール部分を表し、ハロゲンと、任意に1つ以上のハロゲン原子により置換されていてもよいC~Cアルキル基とから独立して選択される1つ以上の置換基によって、任意に置換されていてもよい])が挙げられる。上記の式において、R、R、及びRは、分枝状構造を含み得る。いくつかの好ましい実施形態において、各Yは、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシ、アセトキシ、塩素、及び臭素から独立に選択され、これらのうち、メトキシ及びエトキシが特に好ましい。
好適なアミン反応性の加水分解性オルガノシランの具体例としては、3-イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、3-イソシアネートプロピルトリメトキシシラン、2-イソシアネートエチルトリエトキシシラン、2-イソシアネートエチルトリメトキシシラン、3-アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3-アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、2-アクリロキシエチルトリエトキシシラン、2-アクリロキシエチルトリメトキシシラン、2,3-エポキシプロピルトリメトキシシラン、2,3-エポキシプロピルトリエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシランが挙げられる。アミン反応性の加水分解性オルガノシランの組み合わせを用いてもよい。
好適なアミン反応性の加水分解性オルガノシランは、商業的供給源から購入することができ(例えば、Gelest,Inc.(Morrisville,Pennsylvania)よりシランカップリング剤として)、かつ/又は既知の方法によって調製することができる。アミン反応性の加水分解性オルガノシランは、第一級アミノ基と、かつ任意に、第二級アミノ基及び/又は第三級アミノ基と反応性であることが好ましい。アミン反応性の加水分解性オルガノシランは、第二級基及び第三級基よりも、(たとえこれらがあったとしても)第一級アミノ基とより迅速に反応することが好ましい。
典型的には、PEI中の第一級アミノ基の5~70パーセント、好ましくは第一級アミノ基の10~40パーセントを、アミン反応性の加水分解性シランと反応させるが、これは必要条件ではない。浸出を最小化するため、少なくとも3個(例えば、少なくとも4個、少なくとも5個、又は少なくとも6個)の加水分解性シラン基を各PEIポリマー鎖に結合させるのが好ましい。反応は、典型的には有機溶媒中で実施されるが、所望により、水が存在してもよい。シラン官能化PEIを基材上にコーティングし、乾燥させる際に、加水分解性基が加水分解し、他のシラン基へのシロキサン架橋が形成される。この結果、架橋されたPEIが基材上に配置され、特定の基材に応じ、架橋されたPEIは、基材に化学的に結合され得る(例えば、セルロース系紙の場合のように、例えば、基材がその表面に利用可能な水酸基を有している場合)。例示的な基材は、本明細書に記載のいずれかの基材を含み得る。
組成物は、有機及び/又は水性であり得る液体媒体を含むことが好ましいが、これは必要条件ではない。存在する場合、液体媒体は、概して、液体媒体と組成物の他の成分との間の反応を最小とするように選択しなくてはならない。有機媒体の例としては、アルコール及びエーテルが挙げられる。水性液体媒体の例としては、水、及び水-アルコール混合物(例えば、水-イソプロパノール混合物)が挙げられる。液体媒体が存在する場合、他の成分を液体媒体中に溶解又は分散させることが好ましい。任意の量の液体媒体を用いることができ、その量は、典型的には、特定の組成物及び/又は目的の用途によって異なる。
任意に、組成物は、追加のポリマーバインダーを更に含む場合がある。液体媒体が存在する実施形態において、追加のポリマーバインダーは、液体媒体中に分散可能又は可溶であることが好ましい。例示的な追加のポリマーバインダーとしては、水溶性ポリマー、例えば、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びポリマーラテックス(例えば、ポリウレタンラテックス、アクリルラテックス、及び酢酸ビニルラテックス)などが挙げられる。好適なポリマーバインダーはフィルム形成ポリマーバインダーを含み、例えば、ラテックスとして提供される場合がある。いくつかの好ましい実施形態において、ラテックスを組成物に加えてから、混合物を基材上に堆積させる。好適なフィルム形成ポリマーとしては、アクリル(例えば、ポリブチルアクリレート及びポリメチルメタクリレート)、エチレン-酢酸ビニルコポリマー(及び部分的又は完全に加水分解されたエチレン-酢酸ビニルコポリマー)、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、天然及び合成ゴム、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。フィルム形成ポリマーバインダーは、自己架橋性であってもよい。
組成物は、様々な添加剤、例えば、増粘剤、充填剤、芳香剤、抗酸化剤、UV安定剤、及び界面活性剤などを、任意に、更に含んでもよい。
本開示に係る組成物は、典型的には、様々な成分を容器中で単に混合することにより、任意に加熱又は冷却して混合することにより、調製することができる。
本開示に係る組成物は、例えば、基材の表面の少なくとも一部を該組成物でコーティングした後、少なくとも一部の加水分解性基を加水分解し、PEI鎖間及び/又はPEI鎖と基材との間に共有結合架橋(例えば、Si-O-Si単位を有する)を形成することによって物品を製造する方法に有用である。加水分解は、乾燥又は静置に際し、自発的に起こり得る。任意に行われる加熱は、いくつかの例において有利な場合がある。
ここで図1について説明すると、例示的な物品100は、基材130の表面120上に配置された架橋層110(すなわち、本開示に係る組成物の架橋反応生成物)を含む。架橋層は、典型的には、アミノ基の存在により親水性であるが、これは必要条件ではない。層110は、任意の厚さを有してもよい。いくつかの実施形態において、架橋層の厚さは25.4ミクロン未満、好ましくは5ミクロン未満である。
好適な基材は透明であっても不透明であってもよい。例えば、基材は、ガラス、有機ポリマー、金属、セラミック、布地、紙、及び/又は木材を含み得る。好適な基材の具体例としては、車両(例えば、バス、トラック、自動車、鉄道車両、機関車、バン、トロリー、キャンピングカー、航空機、自転車、ボート、及びはしけ)、鏡、窓、レンズ、ひさし、橋、外装建築用パネル、シャワー、浴槽、トレイラー、標識(例えば、交通標識、広告看板、ネオンサイン)、ポリマークリアコート付き基材、屋外用家具(例えば、プラスチック製又は金属製の椅子及びテーブル)が挙げられる。別の実施形態において、基材は、透明フィルム(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、又はポリカーボネート)、膜(例えば、ナイロン膜又はポリエーテルスルホン膜)、又は自動化内視鏡リサイクル装置において指標としての使用に適合された紙を含む場合がある。
組成物は、好適な方法、例えば、スピンコーティング、ディップコーティング、噴霧、ブラッシング、ロールコーティング、グラビアコーティング、カーテンコーティング、ナイフコーティング、及びスロットコーティングなどによって適用することができる。いくつかの実施形態において、加熱は、コーティング後に適用するのが有利な場合がある(例えば、いずれかの任意に用いた溶媒の架橋及び/又は除去を促進する)。
本開示の選択された実施形態
第1の実施形態において、本開示は、ポリエチレンイミンと、式:
R-Z-SiY
[式中、
Rは1~18個の炭素原子を含有するアミン反応性基を表し、
Zは1~8個の炭素原子を含有する二価の有機基を表し、
各Yは独立して加水分解性基を表す]で表される少なくとも1種のアミン反応性の加水分解性オルガノシランと、を含む成分の反応によって調製可能な化合物を含む、組成物を提供する。
第2の実施形態において、本開示は、化合物が分散又は溶解されている水性液体媒体を更に含む、第1の実施形態に記載の組成物を提供する。
第3の実施形態において、本開示は、Rが1~3個の炭素原子を有する、第1又は第2の実施形態に記載の組成物を提供する。
第4の実施形態において、本開示は、Rが、イソシアネート基、オキシラニル基、グリシドキシ基、アクリロキシ基、カルボエトキシ基、カルボメトキシ基、ビニルスルホニル基、及びアクリルアミド基からなる群から選択される、第1~第3の実施形態のいずれか1つに記載の組成物を提供する。
第5の実施形態において、本開示は、Zが、O、N、及びSからなる群から選択される1~6個のヘテロ原子を更に含有する、第1~第4の実施形態のいずれか1つに記載の組成物を提供する。
第6の実施形態において、本開示は、Zが、1~3個の炭素原子を含有するアルキレン基を含む、第1~第5の実施形態のいずれか1つに記載の組成物を提供する。
第7の実施形態において、本開示は、各Yが、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシ、アセトキシ、塩素、及び臭素から独立して選択される、第1~第6の実施形態のいずれか1つに記載の組成物を提供する。
第8の実施形態において、本開示は、少なくとも1種のアミン反応性の加水分解性オルガノシランが、3-イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、3-イソシアネートプロピルトリメトキシシラン、2-イソシアネートエチルトリエトキシシラン、2-イソシアネートエチルトリメトキシシラン、3-アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3-アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、2-アクリロキシエチルトリエトキシシラン、2-アクリロキシエチルトリメトキシシラン、2,3-エポキシプロピルトリメトキシシラン、2,3-エポキシプロピルトリエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、及び3-グリシドキシプロピルトリメトキシシランからなる群から選択される、第1~第7の実施形態のいずれか1つに記載の組成物を提供する。
第9の実施形態において、本開示は、ポリマーバインダー材料を更に含む、第1~第8の実施形態のいずれか1つに記載の組成物を提供する。
第10の実施形態において、本開示は、架橋されたポリエチレンイミンと、式:
R-Z-SiY
[式中、
Rは1~18個の炭素原子を含有するアミン反応性基を表し、
Zは1~8個の炭素原子を含有する二価の有機基を表し、
各Yは独立して加水分解性基を表す]で表される少なくとも1種のアミン反応性の加水分解性オルガノシランと、を含む成分の反応によって調製可能な化合物を含む、組成物を提供する。
第11の実施形態において、本開示は、化合物が分散又は溶解されている水性液体媒体を更に含む、第10の実施形態に記載の組成物を提供する。
第12の実施形態において、本開示は、架橋されたポリエチレンイミンが、ポリアミンと、式
R-Z-R
[式中、R及びZのそれぞれは、独立して、前に定義した通りである]で表される架橋剤との反応生成物を含む、第10又は第11の実施形態に記載の組成物を提供する。
第13の実施形態において、本開示は、Rが1~3個の炭素原子を有する、第10~第12の実施形態のいずれか1つに記載の組成物を提供する。
第14の実施形態において、本開示は、Rが、イソシアネート基、オキシラニル基、グリシドキシ基、アクリロキシ基、カルボエトキシ基、カルボメトキシ基、ビニルスルホニル基、及びアクリルアミド基からなる群から選択される、第10~第13の実施形態のいずれか1つに記載の組成物を提供する。
第15の実施形態において、本開示は、Zが、O、N、及びSからなる群から選択される1~6個のヘテロ原子を更に含有する、第10~第14の実施形態のいずれか1つに記載の組成物を提供する。
第16の実施形態において、本開示は、Zが、1~3個の炭素原子を含有するアルキレン基を含む、第10~第15の実施形態のいずれか1つに記載の組成物を提供する。
第17の実施形態において、本開示は、各Yが、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシ、アセトキシ、塩素、及び臭素から独立して選択される、第10~第16の実施形態のいずれか1つに記載の組成物を提供する。
第18の実施形態において、本開示は、少なくとも1種のアミン反応性の加水分解性オルガノシランが、3-イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、3-イソシアネートプロピルトリメトキシシラン、2-イソシアネートエチルトリエトキシシラン、2-イソシアネートエチルトリメトキシシラン、3-アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3-アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、2-アクリロキシエチルトリエトキシシラン、2-アクリロキシエチルトリメトキシシラン、2,3-エポキシプロピルトリメトキシシラン、2,3-エポキシプロピルトリエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、及び3-グリシドキシプロピルトリメトキシシランからなる群から選択される、第10~第17の実施形態のいずれか1つに記載の組成物を提供する。
第19の実施形態において、本開示は、ポリマーバインダー材料を更に含む、第10~第18の実施形態のいずれか1つに記載の組成物を提供する。
第20の実施形態において、本開示は、
基材の表面の少なくとも一部を、表面上に配置された第1~第19の実施形態のいずれか1つに記載の組成物でコーティングし、少なくとも一部の加水分解性基Yを加水分解することを含む、物品の製造方法を提供する。
第21の実施形態において、本開示は、化合物が基材の表面に共有結合する、第20の実施形態に記載の方法を提供する。
第22の実施形態において、本開示は、化合物がSi-O-Si単位の形成によって架橋される、第20又は第21の実施形態に記載の方法を提供する。
第23の実施形態において、本開示は、
表面を有する基材と、
第1~第19の実施形態に記載の組成物と基材の表面の少なくとも一部との反応生成物と、を含む、
物品を提供する。
第24の実施形態において、本開示は、
表面を有する基材と、
表面の少なくとも一部上に配置された第1~第19の実施形態のいずれか1つに記載の組成物の架橋反応生成物と、を含む、
物品を提供する。
第25の実施形態において、本開示は、架橋されたポリエチレンイミンとポリマーバインダー材料との緊密な混合物を含む、組成物を提供する。
第26の実施形態において、本開示は、架橋されたポリエチレンイミンが、ポリエチレンイミンと、少なくとも2つのアクリル基を有するアクリルモノマーと、の反応生成物である、第25の実施形態に記載の組成物を提供する。
第27の実施形態において、本開示は、架橋されたポリエチレンイミン及びポリマーバインダー材料が、水性液体媒体中に分散又は溶解されている、第25又は第26の実施形態に記載の組成物を提供する。
第28の実施形態において、本開示は、
ポリエチレンイミンの水溶液と、
ポリエチレンイミンのための架橋剤と、
ポリマーバインダー材料と、
を順次緊密に混合することを含む、組成物の製造方法を提供する。
第29の実施形態において、本開示は、ポリエチレンイミンのための架橋剤が、少なくとも2つのアクリル基を有するアクリルモノマーを含む、第28の実施形態に記載の方法を提供する。
本開示の目的及び利点は以下の非限定的な実施例によって更に例証されるが、これらの実施例に記載した特定の物質及びこれらの量、並びに他の条件及び詳細は、本開示を過度に限定しないものと解釈されたい。
別途断りのない限り、実施例及び本明細書の他の箇所における全ての部、百分率、比などは、重量によるものである。
Figure 0007010453000014
実施例1
分枝状ポリエチレンイミン(MW 25,000g/モル、Sigma-Aldrich Corporation(カタログ番号408727)より入手可能で、3重量%の水溶液に希釈、略称「bPEI」)を3重量%の3-(アクリロキシプロピル)トリメトキシシラン(略称「AS」、Gelest Inc.)の水溶液と、bPEI:ASの重量比4:1で混合し、溶液Aを調製した。NEOCRYL A612(略称「A612」、DSM Corporation)を蒸留水で希釈し、3重量%の溶液(溶液B)を調製した。次いで溶液A及びBを、溶液A:溶液Bの重量比2:3で混合し、最終コーティング配合物を調製した。濾紙(Whatman 410)の試料をコーティング配合物でディップコーティングした後、80℃で3分間乾燥させた。乾燥させた試料を切り抜き、試験片(20mm×40mm)とした。試験片のコーティングされた表面の色は白色であった。
水に溶解したオルトフタルアルデヒド(OPA)の個々の試験溶液を、0.10重量%及び0.35重量%のOPA濃度で調製した。試験片をOPA試験溶液の槽中に5分間、槽の温度を25℃に維持して浸漬することにより、試験片を評価した。試験片を槽から取り出し、目視検査によって色の変化について確認した。更に、試験片を評価し、何らかの指標となる色が試験片からOPA槽中に浸出したか否かを判定した。この試験用に新たな試験片を浸漬し、新たなOPA槽(0.35重量%、25℃)中に30分間保持した。槽は、試験片を完全に覆うのに十分な最小量(典型的には1~2mL)のOPAを含んでいた。次いで試験片を槽から取り出し、目視検査によって、槽の液体を色の変化について確認した(浸出なし=無色の槽、浸出=槽の色が無色から淡黄色又は黄色のいずれかに変化)。結果を表1に報告する。
実施例2
溶液A及びBを溶液A:溶液Bの重量比1:1で混合して最終コーティング配合物を調製した以外は、実施例1の手順に従った。結果を表1に報告する。
実施例3
溶液A及びBを溶液A:溶液Bの重量比3:2で混合して最終コーティング配合物を調製した以外は、実施例1の手順に従った。結果を表1に報告する。
実施例4
分枝状ポリエチレンイミン(MW 25,000g/モル、Sigma-Aldrich Corporation(カタログ番号408727)より入手可能で、3重量%の水溶液に希釈)を3重量%の3-(アクリロキシプロピル)トリメトキシシラン(略称「AS」、Gelest Inc.)の水溶液と、bPEI:ASの重量比7:3で混合し、溶液Cを調製した。A612を蒸留水で希釈し、3重量%の溶液(溶液D)を調製した。次いで溶液C及びDを、溶液C:溶液Dの重量比1:9で混合し、最終コーティング配合物を調製した。濾紙(Whatman 410)の試料をコーティング配合物でディップコーティングした後、80℃で3分間乾燥させた。乾燥させた試料を切り抜き、試験片(20mm×40mm)とした。試験片のコーティングされた表面の色は白色であった。実施例1に記載の手順に従い、色の変化及び色の浸出について、試験片を評価した。結果を表1に報告する。
実施例5
溶液C及びDを溶液C:溶液Dの重量比2:3で混合して最終コーティング配合物を調製した以外は、実施例4の手順に従った。結果を表1に報告する。
実施例6
溶液C及びDを、溶液C:溶液Dの重量比1:1で混合して最終コーティング配合物を調製した以外は、実施例4の手順に従った。結果を表1に報告する。
実施例7
溶液C及びDを溶液C:溶液Dの重量比3:2で混合して最終コーティング配合物を調製した以外は、実施例4の手順に従った。結果を表1に報告する。
実施例8
分枝状ポリエチレンイミン(MW 25,000g/モル、Sigma-Aldrich Corporation(カタログ番号408727)より入手可能で、3重量%の水溶液に希釈)を3重量%の3-(アクリロキシプロピル)トリメトキシシランの水溶液と、bPEI:ASの重量比3:2で混合し、溶液Eを調製した。A612を蒸留水で希釈し、3重量%の溶液(溶液F)を調製した。次いで溶液E及びFを、溶液E:溶液Fの重量比2:3で混合し、最終コーティング配合物を調製した。濾紙(Whatman 410)の試料をコーティング配合物でディップコーティングした後、80℃で3分間乾燥させた。乾燥させた試料を切り抜き、試験片(20mm×40mm)とした。試験片のコーティングされた表面の色は白色であった。実施例1に記載の手順に従い、色の変化及び色の浸出について、試験片を評価した。結果を表1に報告する。
実施例9
溶液E及びFを溶液E:溶液Fの重量比1:1で混合して最終コーティング配合物を調製した以外は、実施例8の手順に従った。結果を表1に報告する。
実施例10
溶液E及びFを溶液E:溶液Fの重量比3:2で混合して最終コーティング配合物を調製した以外は、実施例8の手順に従った。結果を表1に報告する。
実施例11
分枝状ポリエチレンイミン(MW 25,000g/モル、Sigma-Aldrich Corporation(カタログ番号408727)より入手可能で、3重量%の水溶液に希釈)を3重量%の3-(アクリロキシプロピル)トリメトキシシランの水溶液と、bPEI:ASの重量比1:1で混合し、溶液Gを調製した。A612を蒸留水で希釈し、3重量%の溶液(溶液H)を調製した。次いで溶液G及びHを、溶液G:溶液Hの重量比1:9で混合し、最終コーティング配合物を調製した。濾紙(Whatman 410)の試料をコーティング配合物でディップコーティングした後、80℃で3分間乾燥させた。乾燥させた試料を切り抜き、試験片(20mm×40mm)とした。試験片のコーティングされた表面の色は白色であった。実施例1に記載の手順に従い、色の変化及び色の浸出について、試験片を評価した。結果を表1に報告する。
実施例12
分枝状ポリエチレンイミン(MW 25,000g/モル、Sigma-Aldrich Corporation(カタログ番号408727)より入手可能で、3重量%の水溶液に希釈)を3重量%のSR454多官能性アクリレート(エトキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート、Sartomer Corporation(Exton,PA))の水溶液と、bPEI:SR454の重量比4:1で混合し、コーティング配合物を調製した。濾紙(Whatman 410)の試料をコーティング配合物でディップコーティングした後、80℃で3分間乾燥させた。乾燥させた試料を切り抜き、試験片(20mm×40mm)とした。試験片のコーティングされた表面の色は白色であった。実施例1に記載の手順に従い、色の変化及び色の浸出について、試験片を評価した。結果を以下の表1に報告する。
Figure 0007010453000015
実施例1~3及び5~10について、OPA槽中への浸漬後に、X-Rite SP64比色計(X-Rite Inc.)を用い、試験片の比色分析を行った。採取したCIE Lカラースケール値(国際照明委員会によって規定)を、以下の表2に報告する。
Figure 0007010453000016
実施例13
分枝状ポリエチレンイミン(MW 25,000g/モル、Sigma-Aldrich Corporation(カタログ番号408727)より入手可能で、3重量%の水溶液に希釈)を3重量%の3-(アクリロキシプロピル)トリメトキシシラン(略称AS)の水溶液と、bPEI:ASの重量比7:3で混合し、溶液Iを調製した。NEOREZ R966ポリウレタン分散体(略称「R966」、DSM Corporation)を蒸留水で希釈し、3重量%の溶液(溶液J)を調製した。次いで溶液I及びJを、溶液I:溶液Jの重量比1:9で混合し、最終コーティング配合物を調製した。濾紙(Whatman 410)の試料をコーティング配合物でディップコーティングした後、80℃で3分間乾燥させた。乾燥させた試料を切り抜き、試験片(20mm×40mm)とした。試験片のコーティングされた表面の色は白色であった。
水に溶解したオルトフタルアルデヒド(OPA)の試験溶液を、0.35重量%のOPA濃度で調製した。試験片をOPA試験溶液の槽中に5分間、槽の温度を25℃に維持して浸漬することにより、試験片を評価した。試験片を槽から取り出し、目視検査によって色の変化について確認した。実施例1に記載の手順を用いて試験片を評価し、何らかの指標となる色が試験片からOPA槽中に浸出したか否かを判定した。結果を表3に報告する。
実施例14
溶液I及びJを溶液I:溶液Jの重量比3:7で混合して最終コーティング配合物を調製した以外は、実施例13の手順に従った。結果を表3に報告する。
実施例15
溶液I及びJを溶液I:溶液Jの重量比1:1で混合して最終コーティング配合物を調製した以外は、実施例13の手順に従った。結果を表3に報告する。
実施例16
分枝状ポリエチレンイミン(MW 25,000g/モル、Sigma-Aldrich Corporation(カタログ番号408727)より入手可能で、3重量%の水溶液に希釈)を3重量%の3-(アクリロキシプロピル)トリメトキシシランの水溶液と、bPEI:ASの重量比1:1で混合し、溶液Kを調製した。R966ポリウレタン分散体を蒸留水で希釈し、3重量%の溶液(溶液L)を調製した。次いで溶液K及びLを、溶液K:溶液Lの重量比1:9で混合し、最終コーティング配合物を調製した。濾紙(Whatman 410)の試料をコーティング配合物でディップコーティングした後、80℃で3分間乾燥させた。乾燥させた試料を切り抜き、試験片(20mm×40mm)とした。試験片のコーティングされた表面の色は白色であった。実施例1に記載の手順に従い、色の変化について、試験片を評価した。試験片はまた、実施例1に記載の手順を用いて評価し、何らかの指標となる色が試験片からOPA槽中に浸出したか否かを判定した。結果を表3に報告する。
実施例17
溶液K及びLを溶液K:溶液Lの重量比3:7で混合して最終コーティング配合物を調製した以外は、実施例16の手順に従った。結果を表3に報告する。
実施例18
溶液K及びLを溶液K:溶液Lの重量比1:1で混合して最終コーティング配合物を調製した以外は、実施例16の手順に従った。結果を以下の表3に報告する。
Figure 0007010453000017
実施例19
分枝状ポリエチレンイミン(MW 25,000g/モル、Sigma-Aldrich Corporation(カタログ番号408727)より入手可能で、2.5重量%の水溶液に希釈)を2.5重量%の3-(アクリロキシプロピル)トリメトキシシランの水溶液と、bPEI:ASの重量比9:1で混合し、最終コーティング配合物を調製した。ナイロン6,6の膜(単一補強層のナイロン3ゾーン膜で、名目上の(nominal)孔径1.8ミクロン、#080ZN、3M Purification Inc.(Meriden,Connecticut)より入手)の試料を、コーティング配合物でディップコーティングした後、80℃で3分間乾燥させた。乾燥させた試料を切り抜き、試験片(20mm×40mm)とした。試験片のコーティングされた表面の色は白色であった。
水に溶解したオルトフタルアルデヒド(OPA)の個々の試験溶液を、0.10重量%及び0.35重量%のOPA濃度で調製した。試験片をOPA試験溶液の槽中に5分間、槽の温度を25℃に維持して浸漬することにより、試験片を評価した。試験片の色の変化が最初に観察された時点を記録した。試験片はまた、実施例1に記載の手順を用いて評価し、何らかの指標となる色が試験片からOPA槽中に浸出したか否かを判定した。結果を表4に報告する。
実施例20
最終コーティング配合物中のbPEI:ASの比が4:1であること以外は、実施例19の手順に従った。結果を表4に報告する。
実施例21
最終コーティング配合物中のbPEI:ASの比が7:3であること以外は、実施例19の手順に従った。結果を表4に報告する。
実施例22
最終コーティング配合物中のbPEI:ASの比が3:2であること以外は、実施例19の手順に従った。結果を表4に報告する。
実施例23
最終コーティング配合物中のbPEI:ASの比が1:1であること以外は、実施例19の手順に従った。結果を表4に報告する。
実施例24
最終コーティング配合物中のbPEI:ASの比が2:3であること以外は、実施例19の手順に従った。結果を以下の表4に報告する。
Figure 0007010453000018
実施例25
分枝状ポリエチレンイミン(MW 25,000g/モル、Sigma-Aldrich Corporation(カタログ番号408727)より入手可能で、2.0重量%の水溶液に希釈)を2.0重量%の3-(アクリロキシプロピル)トリメトキシシラン(略称「AS」)の水溶液と、bPEI:ASの重量比9:1で混合し、最終コーティング配合物を調製した。ナイロン膜(実施例19に記載)の試料をコーティング配合物でディップコーティングした後、80℃で3分間乾燥させた。乾燥させた試料を切り抜き、試験片(20mm×40mm)とした。試験片のコーティングされた表面の色は白色であった。実施例19に記載の手順に従い、色が変化するまでの時間について、試験片を評価した。試験片はまた、実施例1に記載の手順を用いて評価し、何らかの指標となる色が試験片からOPA槽中に浸出したか否かを判定した。結果を表5に報告する。
実施例26
最終コーティング配合物中のbPEI:ASの比が4:1であること以外は、実施例25の手順に従った。結果を表5に報告する。
実施例27
最終コーティング配合物中のbPEI:ASの比が7:3であること以外は、実施例25の手順に従った。結果を表5に報告する。
実施例28
最終コーティング配合物中のbPEI:ASの比が3:2であること以外は、実施例25の手順に従った。結果を表5に報告する。
実施例29
最終コーティング配合物中のbPEI:ASの比が1:1であること以外は、実施例25の手順に従った。結果を表5に報告する。
実施例30
最終コーティング配合物中のbPEI:ASの比が2:3であること以外は、実施例25の手順に従った。結果を以下の表5に報告する。
Figure 0007010453000019
実施例31
分枝状ポリエチレンイミン(MW 25,000g/モル、Sigma-Aldrich Corporation(カタログ番号408727)より入手可能で、2.5重量%の水溶液に希釈)を2.5重量%のSR454多官能性アクリレートの水溶液と、bPEI:SR454の重量比4:1で混合し、コーティング配合物を調製した。ナイロン膜(実施例19に記載)の試料をコーティング配合物でディップコーティングした後、80℃で3分間乾燥させた。乾燥させた試料を切り抜き、試験片(20mm×40mm)とした。試験片のコーティングされた表面の色は白色であった。実施例19に記載の手順に従い、色が変化するまでの時間について、試験片を評価した。試験片はまた、実施例1に記載の手順を用いて評価し、何らかの指標となる色が試験片からOPA槽中に浸出したか否かを判定した。結果を表6に報告する。
実施例32
最終コーティング配合物中のbPEI:SR454の比が7:3であること以外は、実施例31の手順に従った。結果を表6に報告する。
実施例33
最終コーティング配合物中のbPEI:SR454の比が3:2であること以外は、実施例31の手順に従った。結果を表6に報告する。
実施例34
最終コーティング配合物中のbPEI:SR454の比が1:1であること以外は、実施例31の手順に従った。結果を表6に報告する。
実施例35
最終コーティング配合物中のbPEI:SR454の比が2:3であること以外は、実施例31の手順に従った。結果を以下の表6に報告する。
Figure 0007010453000020
実施例36
分枝状ポリエチレンイミン(MW 800、Sigma-Aldrich Corporation(カタログ番号408719)より入手可能、略称「bPEI800」、2.5重量%の水溶液に希釈)を2.5重量%のSR454多官能性アクリレートの水溶液と、bPEI800:SR454の重量比7:3、1:1、又は2:3のいずれかで混合し、3つの別々のコーティング配合物を調製した。ナイロン膜(実施例19に記載)の別々の試料を配合物の1つでディップコーティングした後、80℃で3分間乾燥させた。乾燥させた試料を切り抜き、試験片(20mm×40mm)とした。試験片のコーティングされた表面の色は白色であった。実施例1に記載の手順で試験片をOPA槽に浸漬した際、試験片の全てについて、試験槽への色の浸出が観察された(目視検査)。最大量の色の浸出は、bPEI800:SR454の比9:1で調製した試料について観察された。最小量の色の浸出は、bPEI800:SR454の比2:3で調製した試料について観察された。
実施例37
分枝状ポリエチレンイミン(MW 25,000g/モル、Sigma-Aldrich Corporation(カタログ番号408727)より入手可能で、2.5重量%の水溶液に希釈、略称「bPEI」)を2.5重量%のSR454多官能性アクリレートの水溶液と、bPEI:SR454の重量比9:1で混合し、コーティング配合物を調製した。ナイロン膜(実施例19に記載)の試料をコーティング配合物でディップコーティングした後、80℃で3分間乾燥させた。乾燥させた試料を切り抜き、試験片(20mm×40mm)とした。試験片のコーティングされた表面の色は白色であった。
水に溶解したオルトフタルアルデヒド(OPA)の試験溶液を、0.35重量%のOPA濃度で調製した。試験片をOPA試験溶液の槽中に5分間、槽の温度を25℃に維持して浸漬することにより、試験片を評価した。試験片を槽から取り出し、白色から黄色への色の変化について確認した。試験片はまた、実施例1に記載の手順を用いて評価し、何らかの指標となる色が試験片からOPA槽中に浸出したか否かを判定した。結果を表7に報告する。
実施例38
分枝状ポリエチレンイミン(MW 25,000g/モル、Sigma-Aldrich Corporation(カタログ番号408727)より入手可能で、2.5重量%の水溶液に希釈、略称「bPEI」)を2.5重量%のSR454多官能性アクリレートの水溶液と、bPEI:SR454の重量比9:1で混合し、溶液Mを調製した。NEOCRYL A612を蒸留水で希釈し、2.5重量%の溶液(溶液N)を調製した。次いで溶液M及びNを、溶液M:溶液Nの重量比1:1で混合し、最終コーティング配合物を調製した。ナイロン膜(実施例19に記載)の試料をコーティング配合物でディップコーティングした後、80℃で3分間乾燥させた。乾燥させた試料を切り抜き、試験片(20mm×40mm)とした。試験片のコーティングされた表面の色は白色であった。試験片を、実施例37に記載の手順に従い、OPA槽中に浸漬して評価した。結果を表7に報告する。
実施例39
分枝状ポリエチレンイミン(MW 25,000g/モル、Sigma-Aldrich Corporation(カタログ番号408727)より入手可能で、2.5重量%の水溶液に希釈、略称「bPEI」)を2.5重量%のSR454多官能性アクリレートの水溶液と、bPEI:SR454の重量比9:1で混合し、溶液Mを調製した。NEOREZ R966ポリウレタン分散体を蒸留水で希釈し、2.5重量%の溶液(溶液O)を調製した。次いで溶液M及びOを、溶液M:溶液Nの重量比1:1で混合し、最終コーティング配合物を調製した。ナイロン膜(実施例19に記載)の試料をコーティング配合物でディップコーティングした後、80℃で3分間乾燥させた。乾燥させた試料を切り抜き、試験片(20mm×40mm)とした。試験片のコーティングされた表面の色は白色であった。試験片を、実施例37に記載の手順に従い、OPA槽中に浸漬して評価した。結果を表7に報告する。
実施例40
最終コーティング配合物中のbPEI:SR454の比が7:3であること以外は、実施例37の手順に従った。結果を表7に報告する。
実施例41
分枝状ポリエチレンイミン(MW 25,000g/モル、Sigma-Aldrich Corporation(カタログ番号408727)より入手可能で、2.5重量%の水溶液に希釈、略称「bPEI」)を2.5重量%のSR454多官能性アクリレートの水溶液と、bPEI:SR454の重量比7:3で混合し、溶液Pを調製した。NEOCRYL A612を蒸留水で希釈し、2.5重量%の溶液(溶液Q)を調製した。次いで溶液P及びQを、溶液P:溶液Qの重量比1:1で混合し、最終コーティング配合物を調製した。ナイロン膜(実施例19に記載)の試料をコーティング配合物でディップコーティングした後、80℃で3分間乾燥させた。乾燥させた試料を切り抜き、試験片(20mm×40mm)とした。試験片のコーティングされた表面の色は白色であった。試験片を、実施例37に記載の手順に従い、OPA槽中に浸漬して評価した。結果を表7に報告する。
実施例42
分枝状ポリエチレンイミン(MW 25,000g/モル、Sigma-Aldrich Corporation(カタログ番号408727)より入手可能で、3重量%の水溶液に希釈、略称「bPEI」)を2.5重量%のSR454多官能性アクリレートの水溶液と、bPEI:SR454の重量比7:3で混合し、溶液Pを調製した。NEOREZ R966ポリウレタン分散体を蒸留水で希釈し、2.5重量%の溶液(溶液R)を調製した。次いで溶液P及びRを、溶液P:溶液Rの重量比1:1で混合し、最終コーティング配合物を調製した。ナイロン膜(実施例19に記載)の試料をコーティング配合物でディップコーティングした後、80℃で3分間乾燥させた。乾燥させた試料を切り抜き、試験片(20mm×40mm)とした。試験片のコーティングされた表面の色は白色であった。試験片を、実施例37に記載の手順に従い、OPA槽中に浸漬して評価した。結果を以下の表7に報告する。
Figure 0007010453000021
実施例43
分枝状ポリエチレンイミン(MW 25,000g/モル、Sigma-Aldrich Corporation(カタログ番号408727)より入手可能で、2.5重量%の水溶液に希釈)を2.5重量%の架橋剤3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(略称=「GPS」、Gelest Inc.より入手可能)の水溶液と、bPEI:架橋剤の重量比9:1、4:1、又は7:3のいずれかで混合し、3つの別々のコーティング配合物を調製した。ナイロン膜(実施例19に記載)の別々の試料を配合物の1つでディップコーティングした後、80℃で3分間乾燥させた。乾燥させた試料を切り抜き、試験片(20mm×40mm)とした。試験片のコーティングされた表面の色は白色であった。実施例19に記載の手順に従い、試験片をOPA槽中に浸漬した。実施例19に記載の手順に従い、色が変化するまでの時間について、試験片を評価した。試験片はまた、実施例1に記載の手順を用いて評価し、何らかの指標となる色が試験片からOPA槽中に浸出したか否かを判定した。結果を表8に報告する。更に、別の試験において、OPA槽中に80秒間及び300秒間浸漬した後、各試験片の色を目視検査によって判定した。80秒の時点で、試験片は非常に淡い黄色であった。300秒の時点で、試験片は鮮やかな黄色であった。
Figure 0007010453000022
実施例44
分枝状ポリエチレンイミン(MW 25,000g/モル、Sigma-Aldrich Corporation(カタログ番号408727)より入手可能で、2.5重量%の水溶液に希釈、略称「bPEI」)を2.5重量%の3-(アクリロキシプロピル)トリメトキシシラン(略称「AS」)の水溶液と、bPEI:ASの重量比4:1で混合し、最終コーティング配合物を調製した。ナイロン膜(実施例19に記載)の試料をコーティング配合物でディップコーティングした後、80℃で3分間乾燥させた。乾燥させた試料を切り抜き、試験片(20mm×40mm)とした。試験片のコーティングされた表面の色は白色であった。
水に溶解したオルトフタルアルデヒド(OPA)の個々の試験溶液を、0.10重量%及び0.35重量%のOPA濃度で調製した。試験溶液を入れて準備し、10℃、20℃、25℃、又は30℃のいずれかに維持した槽中に試験片を浸漬することにより、試験片を評価した。試験片はまた、異なる時間(1.0、1.35、1.62、又は5分間)槽中に浸漬した。OPA槽中に浸漬する前に、一部の試験片を1% Intercept洗浄剤(Medivators Inc.)の槽中に7.5分間浸漬した後、新たな蒸留水槽中に更に7.5分間浸漬し、次いで空気乾燥させた。各試験試料をOPA槽から取り出し、試験片の反射率の測定値を、1.5mmの開口を備えたX-Riteハンドヘルド分光光度計X-Rite eXact NGH Handheld Spectrophotometer(X-Rite Inc.)を用い、発光波長450nmで求めた。平均反射率値(n=3)及び対応する試験条件を、以下の表9に報告する。
Figure 0007010453000023
実施例45
分枝状ポリエチレンイミン(MW 25,000g/モル、Sigma-Aldrich Corporation(カタログ番号408727)より入手可能で、2.5重量%の水溶液に希釈、略称「bPEI」)を2.5重量%のNEOREZ R966ポリウレタン分散体の水溶液と重量比1:1で混合し、コーティング配合物を調製した。ナイロン膜(実施例19に記載)の試料を#24マイヤーロッド(RD Specialties(Webster,New York))でコーティングした後、80℃で3分間乾燥させた。乾燥させた試料を切り抜き、試験片(20mm×40mm)とした。試験片のコーティングされた表面の色は白色であった。
水に溶解したオルトフタルアルデヒド(OPA)の試験溶液を、0.35重量%のOPA濃度で調製した。試験片をOPA試験溶液の槽中に1.35分間又は5分間、槽の温度を25℃に維持して浸漬することにより、試験片を評価した。各試験試料をOPA槽から取り出し、試験片の反射率の測定値を、1.5mmの開口を備えたX-Riteハンドヘルド分光光度計X-Rite eXact NGH Handheld Spectrophotometer(X-Rite Inc.)を用い、発光波長440nmで求めた。平均反射率値(n=3)及び対応する試験条件を、表10に報告する。
実施例46
分枝状ポリエチレンイミン(MW 25,000g/モル、Sigma-Aldrich Corporation(カタログ番号408727)より入手可能で、2.5重量%の水溶液に希釈、略称「bPEI」)を2.5重量%の3-(アクリロキシプロピル)トリメトキシシラン(略称「AS」)の水溶液と重量比7:3で混合し、コーティング配合物を調製した。ナイロン膜(実施例19に記載)の試料を#24マイヤーロッドでコーティングした後、80℃で3分間乾燥させた。乾燥させた試料を切り抜き、試験片(20mm×40mm)とした。試験片のコーティングされた表面の色は白色であった。実施例45に記載の手順に従い、試験片をOPA槽中に浸漬して評価した。平均反射率値(n=3)及び対応する試験条件を、表10に報告する。
実施例47
分枝状ポリエチレンイミン(MW 25,000g/モル、Sigma-Aldrich Corporation(カタログ番号408727)より入手可能で、2.5重量%の水溶液に希釈、略称「bPEI」)を2.5重量%の3-(アクリロキシプロピル)トリメトキシシラン(略称「AS」)の水溶液と重量比7:3で混合し、溶液Sを調製した。NEOREZ R966ポリウレタン分散体を蒸留水で希釈し、2.5重量%の溶液(溶液T)を調製した。次いで、溶液S及びTを混合し、bPEI:AS:R966の重量比が7:3:7の最終コーティング配合物を調製した。ナイロン膜(実施例19に記載)の試料を#24マイヤーロッドでコーティングした後、80℃で3分間乾燥させた。乾燥させた試料を切り抜き、試験片(20mm×40mm)とした。試験片のコーティングされた表面の色は白色であった。実施例45に記載の手順に従い、試験片をOPA槽中に浸漬して評価した。平均反射率値(n=3)及び対応する試験条件を、以下の表10に報告する。
Figure 0007010453000024
実施例48
分枝状ポリエチレンイミン(略称bPEI、MW 60,000g/モルの50重量%水溶液)を30重量%のポリウレタン分散体(#CS 8057、Incorez Copolymer Ltd.(United Kingdom))及び蒸留水と混合し、bPEI:ポリウレタン分散体の重量比が1:3のコーティング配合物を調製した。コーティング配合物(50マイクロリットル)を円形のドットとして、Bayblend T85 stock white(ポリカーボネート(PC)とアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)とのブレンド、Bayer Material Science(Leverkusen,Germany)より入手可能)の射出成形したチップ(60mm×50mm×1mm)の表面に適用した。次いで、試験ドットでコーティングされたチップを100℃で15分間乾燥させ、白色の基材上に透明なコーティングを得た。
水に溶解したオルトフタルアルデヒド(OPA)の個々の試験溶液を、0.35重量%及び0.575重量%のOPA濃度で調製した。試験溶液を入れて準備し、25℃に維持した槽中にチップのコーティング部分を浸漬することにより、コーティングしたチップを評価した。チップは、槽中に1.35分間又は5分間浸漬した。各チップを槽から取り出し、コーティングしたドットを、白色から黄色への色の変化について、目視検査によって確認した。結果を表11に報告する。
実施例49
コーティング配合物中のbPEI:ポリウレタン分散体の比を重量比1:1に設定した以外は、実施例48の手順に従った。
実施例50
コーティング配合物中のbPEI:ポリウレタン分散体の比を重量比3:1に設定した以外は、実施例48の手順に従った。結果を以下の表11に報告する。
Figure 0007010453000025
実施例51
水に溶解したオルトフタルアルデヒド(OPA)の試験溶液を、0.35重量%のOPA濃度で調製した。試験溶液を入れて準備し、槽の温度を20℃、25℃、又は30℃のいずれかに維持した槽中に試験チップのコーティング部分を浸漬することにより、実施例51に従って調製した試験チップを評価した。試験チップは、異なる時間(1.0、1.35、1.62、又は5分間)槽中に浸漬した。各試験チップを槽から取り出し、試験ドットの反射率を、1.5mmの開口を備えたX-Riteハンドヘルド分光光度計X-Rite eXact NGH Handheld Spectrophotometer(X-Rite Inc.)を用い、発光波長440nmで測定した。平均反射率値(n=3)及び対応する試験条件を、表12に報告する。
実施例52
OPA槽中に浸漬する前に、コーティングしたチップを1% Intercept洗浄剤(Medivators Inc.)の槽中に7.5分間浸漬した後、新たな蒸留水槽中に更に7.5分間浸漬し、次いで空気乾燥させたこと以外は、実施例51で報告したのと同じ試験手順に従った。結果を以下の表12に報告する。
Figure 0007010453000026
実施例53~61
実施例53~61のコーティング配合物は、分枝状ポリエチレンイミン(bPEI、MW 60,000g/モルの50重量%水溶液、Thermo Fisher Scientificより入手可能、水中10重量%に希釈)及びR966(水中10重量%)をあらかじめ混合することにより、調製した。次に、架橋剤3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(略称=「GPS」、イソプロピルアルコール中10重量%で調製)及びPZ-28(多官能性アジリジン、PolyAziridine LLC.(Medford,NJ)より入手可能、イソプロピルアルコール中10重量%で調製)を連続して混合しながら加え、特定のコーティング配合物を得た。配合物中の各成分の量(10重量%溶液として)を、表13に記載する。各コーティング配合物を、別々の透明なPETポリエステルフィルム基材(5mil)上に、#24マイヤーロッドを用い、個々にコーティングした。コーティングしたフィルムを85℃で5~10分間乾燥させ、クリアコートを形成した。試験片(約25mm×102mm)をコーティングしたフィルムから調製した。OPA(水中0.575重量%)の槽を準備し、試験片を槽中に300秒間浸漬することにより、各試験片を評価した。槽は25℃に維持した。80秒間及び300秒間浸漬した後、目視検査によって試験片の色を判定した。300秒の時点で、ヘイズ、ひび割れ、ブリスター形成、又は膨潤の兆候について各試験片を目視検査することにより、試験片の完全性を判定した。更に、試験片を評価し、何らかの指標となる色が試験片からOPA槽中に浸出したか否かを判定した。この試験用に新たな試験片を浸漬し、新たなOPA槽(0.575重量%、25℃)中に30分間保持した。槽は、試験片を完全に覆うのに十分な最小量(典型的には1~2mL)のOPAを含んでいた。次いで試験片を槽から取り出し、目視検査によって、槽の液体を色の変化について確認した(浸出なし=無色の槽、一方、浸出=槽の色が無色から淡黄色又は黄色のいずれかに変化)。色の変化(80秒及び300秒時点)、試験片の完全性、及び浸出についての結果を表14に報告する。
Figure 0007010453000027

Figure 0007010453000028
実施例62~68
実施例62~68のコーティング配合物は、分枝状ポリエチレンイミン(bPEI、MW 60,000g/モルの50重量%水溶液、Thermo Fisher Scientificより入手可能、水中10重量%に希釈)及びR966(水中10重量%)をあらかじめ混合することにより、調製した。次に、架橋剤GPS(原液)又はAS(原液)を連続して混合しながら加え、特定のコーティング配合物を調製した。配合物中の各成分の量を、表15に記載する。各コーティング配合物を、別々の透明なPETポリエステルフィルム基材(5mil)上に、#24マイヤーロッドを用い、個々にコーティングした。コーティングしたフィルムを85℃で5~10分間乾燥させ、クリアコートを形成した。試験片(約25mm×102mm)をコーティングしたフィルムから調製した。
実施例53について記載の手順に従い、色の変化(80秒及び300秒時点)及び試験片の完全性について、試験片を評価した。結果を表16に報告する。
Figure 0007010453000029

Figure 0007010453000030
実施例69
分枝状ポリエチレンイミン(bPEI、MW 60,000g/モルの50重量%水溶液、Thermo Fisher Scientificより入手可能、水中10重量%に希釈)、架橋剤AS(原液)、及びポリビニルアルコール(POVAL 49-88、Kuraray Ltd.(Singapore)より入手可能、略称=「PVA」)を混合し、コーティング配合物を調製した(量は表17に記載)。コーティング配合物を、透明なPETポリエステルフィルム基材(5mil)上に、#24マイヤーロッドを用いてコーティングした後、85℃で5~10分間乾燥させ、クリアコートを形成した。試験片(約25mm×102mm)をコーティングしたフィルムから調製した。
実施例53について記載の手順に従い、色の変化(80秒及び300秒時点)及び試験片の完全性について、試験片を評価した。結果を表18に報告する。
実施例70
分枝状ポリエチレンイミン(bPEI、MW 60,000g/モルの50重量%水溶液、Thermo Fisher Scientificより入手可能、水中10重量%に希釈)、架橋剤AS(原液)、及びポリビニルピロリドン(K90、MW=360,000g/モル、Sigma-Aldrich Corporationより入手可能、略称=「PVP」)を混合し、コーティング配合物を調製した(量は表17に記載)。コーティング配合物を、透明なPETポリエステルフィルム基材(5mil)上に、#24マイヤーロッドを用いてコーティングした後、85℃で5~10分間乾燥させ、クリアコートを形成した。試験片(約25mm×102mm)をコーティングしたフィルムから調製した。
実施例53について記載の手順に従い、色の変化(80秒及び300秒時点)及び試験片の完全性について、試験片を評価した。結果を表18に報告する。
実施例71~75
実施例71~75のコーティング配合物は、分枝状ポリエチレンイミン(bPEI、MW 60,000g/モルの50重量%水溶液、Thermo Fisher Scientificより入手可能、水中10重量%に希釈)及びR966(水中10重量%)をあらかじめ混合することにより、調製した。連続して混合しながら、架橋剤AS(原液)を加えた後、PVA(10重量%水溶液)を加えた。配合物中の各成分の量を、表17に記載する。各コーティング配合物を、別々の透明なPETポリエステルフィルム基材(5mil)上に、#24マイヤーロッドを用い、個々にコーティングした。コーティングしたフィルムを85℃で5~10分間乾燥させ、クリアコートを形成した。試験片(約25mm×102mm)をコーティングしたフィルムから調製した。
実施例53について記載の手順に従い、色の変化(80秒及び300秒時点)及び試験片の完全性について、試験片を評価した。結果を表18に報告する。
Figure 0007010453000031

Figure 0007010453000032
実施例76~87
実施例76~87のコーティング配合物は、分枝状ポリエチレンイミン(bPEI、MW 60,000g/モルの50重量%水溶液、Thermo Fisher Scientificより入手可能、水中10重量%に希釈)及びR966(水中10重量%)をあらかじめ混合することにより、調製した。次に、架橋剤3-(アクリロキシプロピル)トリメトキシシラン(略称=「AS」、イソプロピルアルコール中10重量%で調製)及びPZ-28(イソプロピルアルコール中10重量%で調製)を連続して混合しながら加え、特定のコーティング配合物を調製した。配合物中の各成分の量(10重量%溶液として)を、表19に記載する。各コーティング配合物を、別々の透明なPETポリエステルフィルム基材(5mil)上に、#24マイヤーロッドを用い、個々にコーティングした。コーティングしたフィルムを85℃で5~10分間乾燥させ、クリアコートを形成した。試験片(約25mm×102mm)をコーティングしたフィルムから調製した。実施例53について記載の手順に従い、色の変化(80秒及び300秒時点)、色の浸出、及び試験片の完全性について、試験片を評価した。結果を表20に報告する。
Figure 0007010453000033

Figure 0007010453000034
実施例88~92
実施例88~92のコーティング配合物は、分枝状ポリエチレンイミン(bPEI、MW 60,000g/モルの50重量%水溶液、Thermo Fisher Scientificより入手可能、水中10重量%に希釈)及びR966(水中10重量%)をあらかじめ混合することにより、調製した。次に、架橋剤3-(アクリロキシプロピル)トリメトキシシラン(略称=「AS」、イソプロピルアルコール中10重量%で調製)及びPZ-28(イソプロピルアルコール中10重量%で調製)を連続して混合しながら加え、特定のコーティング配合物を調製した。配合物中の各成分の量(10重量%溶液として)を、表21に記載する。各コーティング配合物を、別々の透明なPETポリエステルフィルム基材(10mil)上に、#30マイヤーロッドを用い、個々にコーティングした。コーティングしたフィルムを110℃で10分間乾燥させ、クリアコートを形成した。試験片(約25mm×102mm)をコーティングしたフィルムから調製した。水に溶解したオルトフタルアルデヒド(OPA)の試験溶液を、0.35重量%のOPA濃度で調製した。試験片をOPA試験溶液の槽中に1.35分間又は5分間、槽の温度を25℃に維持して浸漬することにより、試験片を評価した。浸漬後、試験片を試験溶液から取り出し、蒸留水の新たな槽に15分間浸漬した後、イソプロピルアルコールで約5分間すすいだ。試験片を白色の背景上に置き、試験片の反射率の測定値を、4mmの開口を備えたX-Riteハンドヘルド分光光度計X-Rite eXact NGH Handheld Spectrophotometer(X-Rite Inc.)を用い、発光波長450nmで求めた。平均反射率値(n=3)及び対応する試験条件を、表22に報告する。
Figure 0007010453000035

Figure 0007010453000036
実施例93~95
実施例93~95のコーティング配合物は、分枝状ポリエチレンイミン(bPEI、MW 60,000g/モルの50重量%水溶液、Thermo Fisher Scientificより入手可能、水中10重量%に希釈)及びポリアクリル分散体A612(水中10重量%)をあらかじめ混合することにより、調製した。次に、架橋剤3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(GPS、原液)及びPZ-28(イソプロピルアルコール中10重量%で調製)を連続して混合しながら加え、特定のコーティング配合物を調製した。配合物中の各成分の量を、表23に記載する。各コーティング配合物を、別々の透明なPETポリエステルフィルム基材(5mil)上に、#24マイヤーロッドを用い、個々にコーティングした。コーティングしたフィルムを85℃で5~10分間乾燥させ、クリアコートを形成した。試験片(約25mm×102mm)をコーティングしたフィルムから調製した。実施例53について記載の手順に従い、色の変化(80秒及び300秒時点)、色の浸出、及び試験片の完全性について、試験片を評価した。結果を表24に報告する。
Figure 0007010453000037

Figure 0007010453000038
実施例96~97
分枝状ポリエチレンイミン(bPEI、MW 60,000g/モルの50重量%水溶液、Thermo Fisher Scientificより入手可能、水中5重量%に希釈)及びグルタコン酸ジエチル(Sigma-Aldrich Corporation)を混合し、コーティング配合物を調製した(量は表25に記載)。ナイロン膜(実施例19に記載)の別々の試料をコーティング配合物の1つでディップコーティングした。コーティングした試料を120℃で5分間乾燥させ、クリアコートを形成した。試験片(約25mm×102mm)をコーティングした試料から調製した。
実施例53について記載の手順に従い、色の変化(80秒及び300秒時点)及び浸出について、試験片を評価した。更に、試験片の色の変化が最初に観察された時点を記録した。結果を表26に報告する。
Figure 0007010453000039

Figure 0007010453000040
実施例98~100
実施例98~100のコーティング配合物は、エトキシル化ポリエチレンイミン(MW 50,000g/モルの37重量%水溶液、Sigma-Aldrich Corporationより入手可能、水中5重量%に希釈)及び3-(アクリロキシプロピル)トリメトキシシラン(略称「AS」、Gelest Inc.)を、表27に記載の量で混合することにより、調製した。ナイロン膜(実施例19に記載)の別々の試料をコーティング配合物の1つでディップコーティングした。コーティングした試料を120℃で5分間乾燥させ、クリアコートを形成した。試験片(約25mm×102mm)をコーティングした試料から調製した。
実施例53について記載の手順に従い、色の変化(80秒及び300秒時点)及び浸出について、試験片を評価した。更に、試験片の色の変化が最初に観察された時点を記録した。結果を表28に報告する。
Figure 0007010453000041

Figure 0007010453000042
実施例101
コーティング配合物は、まず、分枝状ポリエチレンイミン(bPEI、MW 60,000g/モルの50重量%水溶液、Thermo Fisher Scientificより入手可能、水中10重量%に希釈)7g及びR966(水中10重量%)3gを混合することにより、調製した。次に、架橋剤グルタコン酸ジエチル(0.14g、原液)及びPZ-28(0.15g、イソプロピルアルコール中10重量%で調製)を連続して混合しながら加え、コーティング配合物を調製した。配合物を、透明なPETポリエステルフィルム基材(10mil)上に、#24マイヤーロッドを用い、コーティングした。コーティングしたフィルムを120℃で5分間乾燥させ、クリアコートを形成した。試験片(約25mm×102mm)をコーティングしたフィルムから調製した。実施例53について記載の手順に従い、色の変化(80秒及び300秒時点)、色の浸出、及び試験片の完全性について、試験片を評価した。結果を以下の表29に報告する。
Figure 0007010453000043
実施例102
コーティング配合物は、まず、分枝状ポリエチレンイミン(bPEI、MW 60,000g/モルの50重量%水溶液、Thermo Fisher Scientificより入手可能、水中10重量%に希釈)6.3g及びR966(水中10重量%)2.7gを混合することにより、調製した。次に、架橋剤3-(アクリロキシプロピル)トリメトキシシラン(10重量%イソプロピルアルコール溶液0.63g)及びPZ-28(イソプロピルアルコール中10重量%の0.14g)を連続して混合しながら加えた。最後に、Nalco 1115、水性シリカナノ粒子分散体(球状、4nm、15重量%、Nalco Company(Naperville,Illinois)より入手可能)1gを混合しながら加え、コーティング配合物を調製した。配合物を、透明なPETポリエステルフィルム基材(10mil)上に、#24マイヤーロッドを用い、コーティングした。コーティングしたフィルムを120℃で5分間乾燥させ、クリアコートを形成した。試験片(約25mm×102mm)をコーティングしたフィルムから調製した。実施例53について記載の手順に従い、色の変化(80秒及び300秒時点)、色の浸出、及び試験片の完全性について、試験片を評価した。結果を表30に報告する。
実施例103
3-アミノプロピルトリメトキシシラン(Sigma-Aldrich Corporation)1.77gを10重量%Nalco 1115水性シリカナノ粒子分散体50gに混合しながら加えることにより、修飾シリカナノ粒子分散体を調製した。得られた分散体を80℃で12時間加熱した後、室温まで冷却した。
コーティング配合物は、まず、分枝状ポリエチレンイミン(bPEI、MW 60,000g/モルの50重量%水溶液、Thermo Fisher Scientificより入手可能、水中10重量%に希釈)6.3g及びR966(水中10重量%)2.7gを混合することにより、調製した。次に、架橋剤3-(アクリロキシプロピル)トリメトキシシラン(10重量%イソプロピルアルコール溶液0.63g)及びPZ-28(イソプロピルアルコール中10重量%の0.14g)を連続して混合しながら加えた。最後に、修飾シリカナノ粒子分散体(上記)1gを混合しながら加え、コーティング配合物を調製した。配合物を、透明なPETポリエステルフィルム基材(10mil)上に、#24マイヤーロッドを用い、コーティングした。コーティングしたフィルムを120℃で5分間乾燥させ、クリアコートを形成した。試験片(約25mm×102mm)をコーティングしたフィルムから調製した。実施例53について記載の手順に従い、色の変化(80秒及び300秒時点)、色の浸出、及び試験片の完全性について、試験片を評価した。結果を以下の表30に報告する。
Figure 0007010453000044
実施例104~107
実施例136~139のコーティング配合物は、分枝状ポリエチレンイミン(bPEI、MW 60,000g/モルの50重量%水溶液、Thermo Fisher Scientificより入手可能、エタノールを加えて5重量%に希釈)を、SR415多官能性アクリレート(20モルのエトキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート、Sartomer Corporation)の5重量%エタノール溶液とあらかじめ混合することにより、調製した。次に、光開始剤IRGACURE 184(1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、BASF Corporation(Florham Park,New Jersey))の5重量%エタノール溶液を混合しながら加えた後、R966の5重量%エタノール溶液を混合しながら任意に加えた。配合物中の各成分の量を、表31に記載する。得られたコーティング配合物のそれぞれを、別々の透明なPETポリエステルフィルム基材(5mil)上に、#24マイヤーロッドを用い、個々にコーティングした。コーティングしたフィルムを100℃で5分間乾燥させた後、窒素雰囲気下で、Fusion「H」ランプを備えたUV硬化ステーション(モデルMC-6RQN,Fusion UV Curing Inc.(Rockville,MD))に速度12.2メートル/分で3回通過させることにより硬化させ、クリアコートを形成した。試験片(約25mm×102mm)をコーティングしたフィルムから調製した。実施例53について記載の手順に従い、色の変化(80秒及び300秒時点)、色の浸出、及び試験片の完全性について、試験片を評価した。結果を表32に報告する。
Figure 0007010453000045

Figure 0007010453000046
上記の特許出願において言及した全ての参考文献、特許、及び特許出願は、一貫して、これらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。組み込まれた参照文献の一部と本出願との間に不一致又は矛盾がある場合、本明細書のこれまでの記載における情報が優先するものとする。本明細書のこれまでの記載は、特許請求の範囲に記載の開示を当業者が実施することを可能にするためのものであり、本開示の範囲を限定するものと解釈すべきではなく、本開示の範囲は特許請求の範囲及びその全ての同等物によって定義される。

Claims (21)

  1. ポリエチレンイミンと、
    式:R-Z-SiY
    [式中、
    Rは1~18個の炭素原子を含有するアミン反応性基を表し、
    Zは1~8個の炭素原子を含有する二価の有機基を表し、
    各Yは独立して加水分解性基を表す]
    で表される少なくとも1種のアミン反応性の加水分解性オルガノシランと、
    を含む成分の反応によって調製可能な化合物を含む組成物であって
    前記組成物は、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、及びポリマーラテックスからなる群から選択されるポリマーバインダー材料を更に含む、組成物。
  2. 前記化合物が分散又は溶解されている水性液体媒体を更に含む、請求項1に記載の組成物。
  3. Rが1~3個の炭素原子を有する、請求項1に記載の組成物。
  4. Rが、イソシアネート基、オキシラニル基、グリシドキシ基、アクリロキシ基、カルボエトキシ基、カルボメトキシ基、ビニルスルホニル基、及びアクリルアミド基からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
  5. Zが、O、N、及びSからなる群から選択される1~6個のヘテロ原子を更に含有する、請求項1に記載の組成物。
  6. Zが、1~3個の炭素原子を含有するアルキレン基を含む、請求項1に記載の組成物。
  7. 各Yが、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシ、アセトキシ、塩素、及び臭素から独立して選択される、請求項1に記載の組成物。
  8. 前記少なくとも1種のアミン反応性の加水分解性オルガノシランが、3-イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、3-イソシアネートプロピルトリメトキシシラン、2-イソシアネートエチルトリエトキシシラン、2-イソシアネートエチルトリメトキシシラン、3-アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3-アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、2-アクリロキシエチルトリエトキシシラン、2-アクリロキシエチルトリメトキシシラン、2,3-エポキシプロピルトリメトキシシラン、2,3-エポキシプロピルトリエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、及び3-グリシドキシプロピルトリメトキシシランからなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
  9. 架橋されたポリエチレンイミンと、
    式:R-Z-SiY
    [式中、
    Rは1~18個の炭素原子を含有するアミン反応性基を表し、
    Zは1~8個の炭素原子を含有する二価の有機基を表し、
    各Yは独立して加水分解性基を表す]
    で表される少なくとも1種のアミン反応性の加水分解性オルガノシランと、
    を含む成分の反応によって調製可能な化合物を含む組成物であって
    前記架橋されたポリエチレンイミンが、ポリアミンと、
    式:R-Z-R
    [式中、R及びZのそれぞれは、独立して、前に定義した通りである]
    で表される架橋剤との反応生成物を含み、
    前記組成物が、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、及びポリマーラテックスからなる群から選択されるポリマーバインダー材料を更に含む、組成物。
  10. 水性液体媒体を更に含み、その中に前記化合物が分散又は溶解されている、請求項9に記載の組成物。
  11. Rが1~3個の炭素原子を有する、請求項9に記載の組成物。
  12. Rが、イソシアネート基、オキシラニル基、グリシドキシ基、アクリロキシ基、カルボエトキシ基、カルボメトキシ基、ビニルスルホニル基、カルバメート基、ハロアルキル基、環状無水物基、及びアクリルアミド基からなる群から選択される、請求項9に記載の組成物。
  13. Zが、O、N、及びSからなる群から選択される1~6個のヘテロ原子を更に含有する、請求項9に記載の組成物。
  14. Zが、1~3個の炭素原子を含有するアルキレン基を含む、請求項9に記載の組成物。
  15. 各Yが、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシ、アセトキシ、塩素、及び臭素から独立して選択される、請求項9に記載の組成物。
  16. 前記少なくとも1種のアミン反応性の加水分解性オルガノシランが、3-イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、3-イソシアネートプロピルトリメトキシシラン、2-イソシアネートエチルトリエトキシシラン、2-イソシアネートエチルトリメトキシシラン、3-アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3-アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、2-アクリロキシエチルトリエトキシシラン、2-アクリロキシエチルトリメトキシシラン、2,3-エポキシプロピルトリメトキシシラン、2,3-エポキシプロピルトリエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、及び3-グリシドキシプロピルトリメトキシシランからなる群から選択される、請求項9に記載の組成物。
  17. 表面を有する基材と、
    請求項9に記載の組成物と前記基材の前記表面の少なくとも一部との反応生成物と、
    を含み、前記架橋されたポリエチレンイミンが、ポリエチレンイミンと、少なくとも2つのアクリル基を有するアクリルモノマーとの反応生成物である、物品。
  18. 表面を有する基材と、
    前記表面の少なくとも一部上に配置された請求項1又は9に記載の組成物の架橋反応生成物と、を含む、物品。
  19. 架橋されたポリエチレンイミンとポリマーバインダー材料との合物を含み、
    前記架橋されたポリエチレンイミンが、ポリエチレンイミンと、少なくとも2つのアクリル基を有するアクリルモノマーとの反応生成物であり、
    前記ポリマーバインダー材料が、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、及びポリマーラテックスからなる群から選択される、組成物。
  20. 前記架橋されたポリエチレンイミン及び前記ポリマーバインダー材料が、水性液体媒体中に分散又は溶解されている、請求項19に記載の組成物。
  21. ポリエチレンイミンの水溶液と、
    前記ポリエチレンイミンのための架橋剤と、
    ポリマーバインダー材料と、
    を順次合することを含み、
    前記ポリエチレンイミンのための架橋剤が、少なくとも2つのアクリル基を有するアクリルモノマーを含み、
    前記ポリマーバインダー材料が、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、及びポリマーラテックスからなる群から選択される、組成物の製造方法。
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