JP7010139B2 - グロープラグ制御装置 - Google Patents

グロープラグ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7010139B2
JP7010139B2 JP2018097192A JP2018097192A JP7010139B2 JP 7010139 B2 JP7010139 B2 JP 7010139B2 JP 2018097192 A JP2018097192 A JP 2018097192A JP 2018097192 A JP2018097192 A JP 2018097192A JP 7010139 B2 JP7010139 B2 JP 7010139B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
glow plug
freezing point
heat generating
generating portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018097192A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019203397A (ja
Inventor
祐三 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2018097192A priority Critical patent/JP7010139B2/ja
Publication of JP2019203397A publication Critical patent/JP2019203397A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7010139B2 publication Critical patent/JP7010139B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、グロープラグ制御装置に関する。
従来のグロープラグ制御装置としては、例えば特許文献1に記載されている技術が知られている。特許文献1に記載のグロープラグ制御装置は、冷却水温、エンジンの回転数及び負荷等に基づいて、圧縮行程の途中から圧縮行程の終了時までグロープラグに電圧を印加して、グロープラグを発熱させる。これにより、燃料噴射開始時にグロープラグの温度が設定温度まで上昇する。
特開平2-199271号公報
しかしながら、上記従来技術においては、以下の問題点が存在する。即ち、外気温が0℃よりも低い状態での車両の走行時には、インタークーラ内に霜が発生する。その後、屋内駐車場等のように外気温が0℃よりも高い場所に車両が移動すると、インタークーラ内の霜が融解し、インタークーラ内からエンジンの気筒内に水が浸入する。ここで、グロープラグの発熱部がセラミックで形成されている場合に、エンジンの気筒内に浸入した水が高温の発熱部にかかると、熱衝撃により発熱部の割れが発生してしまう。
本発明の目的は、グロープラグの発熱部の割れを防止することができるグロープラグ制御装置を提供することである。
本発明の一態様は、複数の気筒を有するエンジンとエンジンに接続された吸気通路に配設されたインタークーラとを有するエンジンシステムに具備され、通電により発熱するセラミック製の発熱部を有し気筒内の温度を昇温するグロープラグを制御するグロープラグ制御装置において、イグニッションスイッチがONされた後の期間であって、グロープラグの発熱部がインタークーラ内で発生して気筒内に浸入した水により被水する被水環境にある期間を被水タイミングとして記憶する記憶部と、外気温を検出する温度検出部と、温度検出部の検出値に基づいて、外気温が氷点以下の状態から氷点よりも高くなったかどうかを判断する第1判断部と、イグニッションスイッチがONされたかどうかを判断する第2判断部と、第2判断部によってイグニッションスイッチがONされたと判断されると、発熱部の温度を上昇させるグロープラグの昇温制御を実行する温度制御部とを備え、温度制御部は、第1判断部によって外気温が氷点以下の状態から氷点よりも高くなったと判断された場合には、第2判断部によってイグニッションスイッチがONされたと判断された後のグロープラグの昇温制御の実行中において、記憶部に記憶された被水タイミングの期間中は、発熱部が被水しても発熱部の割れが発生しない第1温度よりも発熱部の温度が低くなるようにグロープラグを制御する。
外気温が氷点以下の状態では、インタークーラ内に霜が発生する。外気温が氷点以下の状態から氷点よりも高くなると、インタークーラ内の霜が融解し、インタークーラ内からエンジンの気筒内に水が浸入する。本発明の一態様においては、イグニッションスイッチがONされた後の期間であって、グロープラグの発熱部がインタークーラ内で発生して気筒内に浸入した水により被水する被水環境にある期間が、被水タイミングとして予め記憶されている。そして、外気温が氷点以下の状態から氷点よりも高くなったと判断された場合には、イグニッションスイッチがONされたと判断された後のグロープラグの昇温制御の実行中において、被水タイミングの期間中は、発熱部が被水しても発熱部の割れが発生しない第1温度よりも発熱部の温度が低くなるようにグロープラグが制御される。従って、エンジンの気筒内に浸入した水がグロープラグの発熱部にかかっても、発熱部の温度は第1温度よりも低くなっているため、熱衝撃によりセラミック製の発熱部が割れることが防止される。
温度制御部は、第1判断部によって外気温が氷点以下の状態から氷点よりも高くなったと判断された場合には、第2判断部によってイグニッションスイッチがONされたと判断された後のグロープラグの昇温制御の実行中において、記憶部に記憶された被水タイミングの期間中は、発熱部の温度が第1温度よりも低く且つエンジンの失火及び白煙が発生しない第2温度よりも高くなるようにグロープラグを制御してもよい。このような構成では、エンジンの失火及び白煙の発生が確実に防止されるため、エンジンの冷間始動性が向上する。
温度制御部は、第1判断部によって外気温が氷点以下の状態から氷点よりも高くなっていないと判断された場合には、第2判断部によってイグニッションスイッチがONされたと判断された後のグロープラグの昇温制御の実行中において、記憶部に記憶された被水タイミングの期間中でも、発熱部の温度が第1温度よりも高くなることを許容するようにグロープラグを制御してもよい。外気温が氷点以下の状態から氷点よりも高くなっていないときは、インタークーラ内に霜が存在したままであるため、インタークーラ内からエンジンの気筒内に水が浸入することはない。このため、グロープラグの発熱部に水がかかることはない。従って、発熱部の温度を第1温度よりも高くしても支障はない。これにより、エンジンの冷間始動性が確保される。
本発明によれば、グロープラグの発熱部の割れを防止することができる。
本発明の一実施形態に係るグロープラグ制御装置を具備したエンジンシステムを示す概略構成図である。 ディーゼルエンジンの上部の断面図である。 エンジンシステムの吸気系を示す概略構成図である。 グロープラグの断面図である。 グロープラグ制御装置のブロック図である。 ECUにより実行されるグロープラグ制御処理の手順の詳細を示すフローチャートである。 グロープラグの発熱部の温度変化の一例を被水タイミング等と共に示すグラフである。 図3に示されたエンジンシステムの吸気系の変形例を示す概略構成図である。 グロープラグの発熱部の温度変化の別例を被水タイミング等と共に示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係るグロープラグ制御装置を具備したエンジンシステムを示す概略構成図である。同図において、エンジンシステム1は、ディーゼルエンジン2を備えている。ディーゼルエンジン2は、4気筒直列型エンジンである。ディーゼルエンジン2は、4つのシリンダ(気筒)3を有している。
シリンダ3は、図2に示されるように、シリンダブロック4と、このシリンダブロック4の上面に固定されたシリンダヘッド5とを有している。シリンダ3内には、ピストン6が往復昇降可能に配置されている。シリンダブロック4とシリンダヘッド5とピストン6とで囲まれる空間は、燃焼室7を形成している。
また、エンジンシステム1は、各燃焼室7に燃料を噴射する4つのインジェクタ8と、各インジェクタ8に高圧燃料を供給するコモンレール9とを備えている。インジェクタ8は、図2に示されるように、シリンダヘッド5に取り付けられている。
また、エンジンシステム1は、ディーゼルエンジン2にインテークマニホールド10を介して接続され、各燃焼室7に空気を吸入する吸気通路11と、ディーゼルエンジン2にエキゾーストマニホールド12を介して接続され、各燃焼室7で発生した排気ガスを排出する排気通路13とを備えている。
吸気通路11には、上流側から下流側に向けてエアクリーナ14、ターボ過給機15のコンプレッサ16、インタークーラ17及びスロットルバルブ18が順に配設されている。吸気通路11は、図3にも示されるように、インタークーラ17とインテークマニホールド10とを接続する吸気管11aを有している。吸気管11aの一端は、インタークーラ17の高さ方向の中央部近傍に接続されている。スロットルバルブ18は、吸気管11a内に配置されている。排気通路13には、上流側から下流側に向けてターボ過給機15のタービン19及び触媒付きDPF20が順に配設されている。
また、エンジンシステム1は、燃焼室7で発生した排気ガスの一部をEGRガス(排気再循環ガス)として燃焼室7に還流させるEGRユニット21を備えている。EGRユニット21は、エキゾーストマニホールド12と吸気通路11とを接続するEGR通路22と、エキゾーストマニホールド12から吸気通路11へのEGRガスの還流量を調整するEGRバルブ23と、EGR通路22を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラ24と、このEGRクーラ24をバイパスするようにEGR通路22に接続されたバイパス通路25と、EGRガスの流路をEGRクーラ24またはバイパス通路25に切り替える切替弁26とを有している。
また、エンジンシステム1は、図3に示されるように、ディーゼルエンジン2と吸気通路11とを接続するブローバイガス流路27と、インタークーラ17とインテークマニホールド10とを接続するオイル吸出し管28とを備えている。ブローバイガス流路27は、燃焼室7から漏れたブローバイガスを吸気通路11に送る流路である。ブローバイガス流路27の一端は、例えば吸気通路11におけるエアクリーナ14とコンプレッサ16との間に接続されている。ブローバイガスに含まれるエンジンオイルは、インタークーラ17内に溜まる。オイル吸出し管28は、インタークーラ17内に溜まったエンジンオイルを吸い出して燃焼室7に戻す。
また、エンジンシステム1は、冷間始動時にディーゼルエンジン2の燃焼室7(シリンダ3内)の温度を昇温する4つのグロープラグ30を備えている。グロープラグ30は、各シリンダ3に配置されている。グロープラグ30は、図2に示されるように、シリンダヘッド5におけるインジェクタ8の近傍に取り付けられている。
グロープラグ30は、図4に示されるように、発熱部31と、この発熱部31を覆う金属製のカバー32とを有している。発熱部31は、発熱素子である発熱体31aと、この発熱体31aと正極31dとを接続する電熱線31bと、発熱体31aと負極31eとを接続する電熱線31cと、発熱体31a、電熱線31b,31c、正極31d及び負極31eを保持するセラミック基体31fとを有している。正極31dは、通電制御モジュール(図示せず)と接続されている。負極31eは、カバー32に固定されている。このようなグロープラグ30では、電熱線31b,31cを介して発熱体31aを通電することで、発熱部31が発熱する。このとき、発熱部31の温度は、例えば1200℃程度まで上昇する(図7参照)。
また、エンジンシステム1は、グロープラグ30を制御する本実施形態のグロープラグ制御装置35を具備している。グロープラグ制御装置35は、エンジン水温センサ36と、ECU(電子制御ユニット)37とを有している。
エンジン水温センサ36は、ディーゼルエンジン2内の冷却水の温度(エンジン水温)を計測する。エンジン水温を計測することにより、外気温を推定することができる。つまり、エンジン水温センサ36は、外気温を検出する温度検出部を構成している。
ECU37は、CPU、RAM、ROM及び入出力インターフェース等により構成されている。ECU37は、IGスイッチ(イグニッションスイッチ)38のON/OFF信号とエンジン水温センサ36の計測値(検出値)とに基づいて、グロープラグ30を制御する。このとき、ECU37は、例えば電熱線31b,31cに流れる電流のデューティを制御することにより、発熱部31の温度を制御する。
ECU37は、図5に示されるように、記憶部40と、第1判断部41と、第2判断部42と、温度制御部43とを有している。
記憶部40は、IGスイッチ38がONされた後の期間であって、グロープラグ30の発熱部31がインタークーラ17内で発生してシリンダ3内に浸入した水により被水する被水環境にある期間を被水タイミングT(図7参照)として記憶する。被水タイミングTは、実験等により予め把握されている。ここでは、被水タイミングTは、スタータモータ(図示せず)によりディーゼルエンジン2の始動を開始してから規定の時間に設定されている。なお、後述するが、外気温が氷点(0℃)以下の状態から氷点よりも高くなると共に、ディーゼルエンジン2が始動されると、インタークーラ17内で発生してシリンダ3内に浸入した水がグロープラグ30にかかることがある。
第1判断部41は、エンジン水温センサ36の計測値に基づいて、外気温が氷点以下の状態から氷点よりも高くなったかどうかを判断する。第2判断部42は、IGスイッチ38がONされたかどうかを判断する。温度制御部43は、第2判断部42によってIGスイッチ38がONされたと判断されると、グロープラグ30の発熱部31の温度を上昇させるグロープラグ30の昇温制御を実行する。
図6は、ECU37により実行されるグロープラグ制御処理の手順の詳細を示すフローチャートである。
図6において、ECU37は、まずエンジン水温センサ36の計測値に基づいて、外気温が氷点以下の状態から氷点よりも高くなったかどうかを判断する(手順S101)。ECU37は、外気温が氷点以下の状態から氷点よりも高くなったと判断したときは、フラグを1にセットし(手順S102)、外気温が氷点以下の状態から氷点よりも高くなっていないと判断したときは、フラグを0にセットする(手順S103)。
その後、ECU37は、IGスイッチ38がONされたかどうかを判断する(手順S104)。ECU37は、IGスイッチ38がONされたと判断したときは、発熱部31の温度が上昇するようにグロープラグ30を制御する(手順S105)。これにより、図7の太実線Pで示されるように、発熱部31の温度が設定温度(ここでは1200℃)に向かって徐々に上昇していく。なお、図7中の細実線Rはスタータ電流を示し、図7中の2点鎖線Sはエンジン回転数を示している。ただし、図7中には、スタータ電流及びエンジン回転数の目盛が示されていない。
その後、ECU37は、記憶部40に記憶された被水タイミングT(図7参照)となったかどうかを判断する(手順S106)。ECU37は、被水タイミングTとなったと判断したときは、フラグが1であるかどうかを判断する(手順S107)。
ECU37は、フラグが1であると判断したときは、発熱部31の温度が第1温度A(図7参照)よりも低く且つ第2温度B(図7参照)よりも高くなるようにグロープラグ30を制御する(手順S108)。第1温度Aは、発熱部31が被水しても発熱部31の割れが発生しない温度である。第2温度Bは、ディーゼルエンジン2の失火及び白煙が発生しない温度である。このとき、ECU37は、例えば電熱線31b,31cに流れる電流のデューティを小さくすることにより、発熱部31の温度が上昇しないようにする。なお、第1温度Aは、発熱部31のセラミック基体31fを形成するセラミックの材料によって決まる。第2温度Bは、例えば仕様または実験等により予め把握されている。
その後、ECU37は、記憶部40に記憶された被水タイミングが終了したかどうかを判断する(手順S109)。ECU37は、被水タイミングが終了したと判断したときは、再び発熱部31の温度が上昇するようにグロープラグ30を制御する(手順S110)。
従って、図7の太実線Pで示されるように、外気温が氷点以下の状態から氷点よりも高くなったと判断された場合には、IGスイッチ38がONされたと判断された後のグロープラグ30の昇温制御の実行中において、記憶部40に記憶された被水タイミングTの期間中は、発熱部31の温度が第1温度Aよりも低く且つ第2温度Bよりも高くなるようにグロープラグ30が制御されることとなる。
ECU37は、手順S107においてフラグが0であると判断したときは、手順S108~S110を実行しない。従って、図7の太破線Qで示されるように、外気温が氷点以下の状態から氷点よりも高くなっていないと判断された場合には、IGスイッチ38がONされたと判断された後のグロープラグ30の昇温制御の実行中において、記憶部40に記憶された被水タイミングTの期間中でも、発熱部31の温度が第1温度Aよりも高くなることを許容するようにグロープラグ30が制御されることとなる。
以上において、第1判断部41は、手順S101を実行する。第2判断部42は、手順S104を実行する。温度制御部43は、手順S102,S103,S105~S110を実行する。
ところで、例えば寒冷地において、外気温が氷点(0℃)よりも低い状態で車両が走行すると、インタークーラ17内に霜が発生する。その後、屋内駐車場等のように外気温が氷点よりも高い場所に車両が移動し、ディーゼルエンジン2を停止させると、インタークーラ17内の霜が融解して水となる。このとき、スロットルバルブ18が閉弁していることで、吸気管11a内が負圧になっていると、図3に示されるように、融解した水がインタークーラ17内に溜まったエンジンオイルと一緒に吸い出される。そして、水は、オイル吸出し管28を通ってディーゼルエンジン2のシリンダ3内に浸入する。その後、IGスイッチ38がONされると、グロープラグ30の発熱部31が発熱する。このとき、ディーゼルエンジン2のシリンダ3内に存在する水が高温の発熱部31にかかると、発熱部31が水により急冷されるため、セラミック製の発熱部31の熱衝撃割れが発生してしまう。
このような課題に対し、本実施形態では、IGスイッチ38がONされた後の期間であって、グロープラグ30の発熱部31がインタークーラ17内で発生してシリンダ3内に浸入した水により被水する被水環境にある期間が、被水タイミングTとして予め記憶されている。そして、外気温が氷点以下の状態から氷点よりも高くなったと判断された場合には、IGスイッチ38がONされたと判断された後のグロープラグ30の昇温制御の実行中において、被水タイミングTの期間中は、発熱部31が被水しても発熱部31の割れが発生しない第1温度Aよりも発熱部31の温度が低くなるようにグロープラグ30が制御される。従って、ディーゼルエンジン2のシリンダ3内に浸入した水がグロープラグ30の発熱部31にかかっても、発熱部31の温度は第1温度Aよりも低くなっているため、熱衝撃によりセラミック製の発熱部31が割れることが防止される。
また、本実施形態では、外気温が氷点以下の状態から氷点よりも高くなったと判断された場合には、IGスイッチ38がONされたと判断された後のグロープラグ30の昇温制御の実行中において、被水タイミングTの期間中は、発熱部31の温度が第1温度Aよりも低く且つディーゼルエンジン2の失火及び白煙が発生しない第2温度Bよりも高くなるようにグロープラグ30が制御される。従って、ディーゼルエンジン2の失火及び白煙の発生が確実に防止されるため、ディーゼルエンジン2の冷間始動性が向上する。
また、本実施形態では、外気温が氷点以下の状態から氷点よりも高くなっていないと判断された場合には、IGスイッチ38がONされたと判断された後のグロープラグ30の昇温制御の実行中において、被水タイミングTの期間中でも、発熱部31の温度が第1温度Aよりも高くなることを許容するようにグロープラグ30が制御される。外気温が氷点以下の状態から氷点よりも高くなっていないときは、インタークーラ17内に霜が存在したままであるため、インタークーラ17内からディーゼルエンジン2のシリンダ3内に水が浸入することはない。このため、グロープラグ30の発熱部31に水がかかることはない。従って、発熱部31の温度を第1温度Aよりも高くしても支障はない。これにより、ディーゼルエンジン2の冷間始動性が確保される。
図8は、エンジンシステム1の吸気系の変形例を示す概略構成図である。図8において、吸気通路11の吸気管11aの一端は、インタークーラ17の下端部に接続されている。その他の構成は、図3に示された吸気系と同様である。
このような吸気系では、外気温が氷点よりも低い状態で車両が走行すると、インタークーラ17内に霜が発生する。その後、外気温が氷点よりも高い場所に車両が移動し、ディーゼルエンジン2を停止させると、インタークーラ17内の霜が融解して水となる。その後、IGスイッチ38がONされると、グロープラグ30の発熱部31が発熱する。そして、スタータモータ(図示せず)によりディーゼルエンジン2を始動させると、融解した水が吸気管11aを通ってディーゼルエンジン2のシリンダ3内に浸入する。このとき、ディーゼルエンジン2内に存在する水が高温の発熱部31にかかると、発熱部31の熱衝撃割れが発生してしまう。
そこで、本変形例では、被水タイミングTは、図9に示されるように、IGスイッチ38がONされた後のアイドル運転中の規定の時間に設定されている。
このような本変形例においても、外気温が氷点以下の状態から氷点よりも高くなったと判断された場合には、IGスイッチ38がONされたと判断された後のグロープラグ30の昇温制御の実行中において、被水タイミングTの期間中は、発熱部31の温度が第1温度Aよりも低くなるようにグロープラグ30が制御されるので、ディーゼルエンジン2のシリンダ3内に浸入した水がグロープラグ30の発熱部31にかかって発熱部31が割れることが防止される。
なお、本発明は、上記実施形態には限定されない。例えば上記実施形態では、エンジン水温センサ36により計測されたエンジン水温から外気温を推定しているが、特にその形態には限られず、例えばエアクリーナ14等に取り付けられた吸気温センサにより吸気温を計測することにより、外気温を検出してもよい。
また、上記実施形態では、ディーゼルエンジン2は4気筒直列型エンジンであるが、ディーゼルエンジン2の構造としては、特にそれには限られず、複数の気筒を有していれば、6気筒直列型エンジンまたは8気筒直列型エンジン等でもよいし、或いはV型エンジンであってもよい。
1…エンジンシステム、2…ディーゼルエンジン、3…シリンダ(気筒)、11…吸気通路、17…インタークーラ、30…グロープラグ、31…発熱部、35…グロープラグ制御装置、36…エンジン水温センサ(温度検出部)、38…IGスイッチ(イグニッションスイッチ)、40…記憶部、41…第1判断部、42…第2判断部、43…温度制御部、T…被水タイミング。

Claims (3)

  1. 複数の気筒を有するエンジンと前記エンジンに接続された吸気通路に配設されたインタークーラとを有するエンジンシステムに具備され、通電により発熱するセラミック製の発熱部を有し前記気筒内の温度を昇温するグロープラグを制御するグロープラグ制御装置において、
    イグニッションスイッチがONされた後の期間であって、前記グロープラグの前記発熱部が前記インタークーラ内で発生して前記気筒内に浸入した水により被水する被水環境にある期間を被水タイミングとして記憶する記憶部と、
    前記吸気通路における吸気の温度を計測することにより、外気温を検出する吸気温センサと、
    前記吸気温センサの検出値に基づいて、前記外気温が氷点以下の状態から前記氷点よりも高くなったかどうかを判断する第1判断部と、
    前記イグニッションスイッチがONされたかどうかを判断する第2判断部と、
    前記第2判断部によって前記イグニッションスイッチがONされたと判断されると、前記発熱部の温度を上昇させる前記グロープラグの昇温制御を実行する温度制御部とを備え、
    前記温度制御部は、前記第1判断部によって前記外気温が前記氷点以下の状態から前記氷点よりも高くなったと判断された場合には、前記第2判断部によって前記イグニッションスイッチがONされたと判断された後の前記グロープラグの昇温制御の実行中において、前記記憶部に記憶された前記被水タイミングの期間中は、前記発熱部が被水しても前記発熱部の割れが発生しない第1温度よりも前記発熱部の温度が低くなるように前記グロープラグを制御するグロープラグ制御装置。
  2. 前記温度制御部は、前記第1判断部によって前記外気温が前記氷点以下の状態から前記氷点よりも高くなったと判断された場合には、前記第2判断部によって前記イグニッションスイッチがONされたと判断された後の前記グロープラグの昇温制御の実行中において、前記記憶部に記憶された前記被水タイミングの期間中は、前記発熱部の温度が前記第1温度よりも低く且つ前記エンジンの失火及び白煙が発生しない第2温度よりも高くなるように前記グロープラグを制御する請求項1記載のグロープラグ制御装置。
  3. 前記温度制御部は、前記第1判断部によって前記外気温が前記氷点以下の状態から前記氷点よりも高くなっていないと判断された場合には、前記第2判断部によって前記イグニッションスイッチがONされたと判断された後の前記グロープラグの昇温制御の実行中において、前記記憶部に記憶された前記被水タイミングの期間中でも、前記発熱部の温度が前記第1温度よりも高くなることを許容するように前記グロープラグを制御する請求項1または2記載のグロープラグ制御装置。
JP2018097192A 2018-05-21 2018-05-21 グロープラグ制御装置 Active JP7010139B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018097192A JP7010139B2 (ja) 2018-05-21 2018-05-21 グロープラグ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018097192A JP7010139B2 (ja) 2018-05-21 2018-05-21 グロープラグ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019203397A JP2019203397A (ja) 2019-11-28
JP7010139B2 true JP7010139B2 (ja) 2022-01-26

Family

ID=68726450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018097192A Active JP7010139B2 (ja) 2018-05-21 2018-05-21 グロープラグ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7010139B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004101274A (ja) 2002-09-06 2004-04-02 Mitsubishi Electric Corp 排気ガスセンサの温度制御装置
WO2014034695A1 (ja) 2012-09-03 2014-03-06 日産自動車株式会社 ディーゼルエンジンの制御装置
JP2017141751A (ja) 2016-02-10 2017-08-17 株式会社デンソー 発熱体制御装置、エンジン制御システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004101274A (ja) 2002-09-06 2004-04-02 Mitsubishi Electric Corp 排気ガスセンサの温度制御装置
WO2014034695A1 (ja) 2012-09-03 2014-03-06 日産自動車株式会社 ディーゼルエンジンの制御装置
JP2017141751A (ja) 2016-02-10 2017-08-17 株式会社デンソー 発熱体制御装置、エンジン制御システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019203397A (ja) 2019-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5136722B2 (ja) 内燃機関の制御装置
US20110283688A1 (en) Operation control device and operation control method for multi-cylinder internal combustion engine
US11111840B2 (en) Cooling device for engine, and failure determination method thereof
US9556816B2 (en) System for controlling combustion condition in vehicle engine
JP2008267293A (ja) 内燃機関の制御システム
JP7010139B2 (ja) グロープラグ制御装置
CN102159820A (zh) 火花点火式内燃发动机用燃料喷射控制系统和燃料喷射控制方法
US10465632B2 (en) Method and device for operating a combustion engine
JP2017066903A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2015117661A (ja) エンジンの燃料噴射制御装置
JP4352846B2 (ja) ディーゼルエンジンの制御装置
JP5817202B2 (ja) 内燃機関の排気循環装置
JP2008280865A (ja) 内燃機関の始動制御装置
JP2017115647A (ja) 吸気温度制御装置
JP6244765B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6354482B2 (ja) ディーゼル機関の制御装置
JP2015121156A (ja) 内燃機関の制御装置
JP6403146B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2019108824A (ja) 燃料噴射制御装置
JP7192173B2 (ja) エンジンの冷却装置
US11060472B2 (en) Engine working machine
KR101115106B1 (ko) 내연 기관의 제어 방법
JP2008309033A (ja) 内燃機関用燃料噴射制御装置
JP5983910B2 (ja) 筒内噴射式内燃機関の燃料噴射装置
JP6646367B2 (ja) 内燃機関の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211227