JP7009905B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置は、感光体ドラムの表面に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像することで、画像を形成している。
このような画像形成装置では、高湿環境において感光体ドラムの表面に付着した放電生成物が水分を吸着することにより、感光体ドラムの表面の電荷が流れることがある。このように感光体ドラムの表面の電荷が流れると、静電潜像の境界が不明瞭になって、像流れと呼ばれる不具合が発生する。
このような像流れの発生を抑制するために、感光体ドラムの外部に配置された摺接部材を感光体ドラムの表面に摺接させ、摺接部材と感光体ドラムの表面の摩擦によって、感光体ドラムの表面を加熱する構成がある。しかしながら、このように摺接部材を感光体ドラムの表面に摺接させると、摺接部材と感光体ドラムの表面の摩擦によって、感光体ドラムの表面が摩耗して平滑化する。このように感光体ドラムの表面が平滑化すると、感光体ドラムの表面を清掃するクリーニングブレードが捲れたり、感光体ドラムの表面を帯電させる帯電ローラーがクリーニングブレードをすり抜けた外添剤によって汚染されたりする恐れがある。
そこで、感光体ドラムの内部に配置された摺接部材を感光体ドラムの内周面に常時摺接させる構成がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平7-239589号公報
しかしながら、摺接部材を感光体ドラムの内周面に常時摺接させると、感光体ドラムの駆動トルクが定常的に上昇してしまい、感光体ドラムを駆動させるために定常的に大きな駆動力が必要となる。また、摺接部材を感光体ドラムの内周面に常時摺接させると、摺接部材が急速に摩耗してしまい、摺接部材と感光体ドラムの内周面の摩擦によって十分な熱を発生させることができなくなり、感光体ドラムを十分に加熱できなくなる恐れがある。
そこで、本発明は、感光体ドラムの駆動トルクの定常的な上昇や摺接部材の急速な摩耗を抑制することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、回転可能に設けられる感光体ドラムと、回転可能に設けられ、前記感光体ドラムの内部に配置され、外周面を前記感光体ドラムの内周面に摺接させる摺接部材と、を備え、前記感光体ドラムの内周面と前記摺接部材の外周面の線速差を第1の値とする加熱モードと、前記感光体ドラムの内周面と前記摺接部材の外周面の線速差を前記第1の値よりも小さな第2の値とするトルク低減モードと、を実行可能であることを特徴とする。
前記加熱モードの実行時に、前記感光体ドラムが一方向に回転し、前記摺接部材が前記一方向とは逆方向に回転しても良い。
前記加熱モードの実行時に、前記感光体ドラム又は前記摺接部材のいずれか一方が回転し、前記感光体ドラム又は前記摺接部材のいずれか他方の回転が停止しても良い。
前記加熱モードの実行時に、前記感光体ドラムと前記摺接部材が同一方向に異なる回転速度で回転しても良い。
前記トルク低減モードの実行時に、前記感光体ドラムと前記摺接部材が同一方向に凡そ等しい回転速度で回転しても良い。
前記トルク低減モードの実行時に、前記感光体ドラムの回転に従動して前記摺接部材が回転しても良い。
前記画像形成装置は、機内又は機外の湿度を検知する湿度センサーを更に備え、前記湿度センサーが検知する湿度が所定の閾値以上である場合に、前記加熱モードが実行され、前記湿度センサーが検知する湿度が前記閾値未満である場合に、前記トルク低減モードが実行されても良い。
前記画像形成装置は、前記感光体ドラムを回転させる第1駆動源と、前記第1駆動源とは別個に設けられ、前記摺接部材を回転させる第2駆動源と、を更に備えていても良い。
前記感光体ドラムは、アモルファスシリコン感光体によって構成されていても良い。
本発明によれば、感光体ドラムの駆動トルクの定常的な上昇や摺接部材の急激な摩耗を抑制することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る感光体ドラム及びその周辺に配置される部材を示す断面図である。 図2のIII-III断面図である。 本発明の一実施形態に係る感光体ドラム及びその周辺に配置される部材を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の制御システムを示すブロック図である。 本発明の他の異なる実施形態に係る感光体ドラム及びその周辺に配置される部材を示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1について説明する。各図に適宜付される矢印Fr、Rr、L、R、U、Loは、それぞれ、画像形成装置1の前側、後側、左側、右側、上側、下側を示している。
まず、画像形成装置1の全体の構成について説明する。画像形成装置1は、例えば、プリント機能、コピー機能及びファックス機能等を複合的に備えた複合機である。
図1を参照して、画像形成装置1は、箱型の装置本体2を備えている。装置本体2の上端部には、原稿画像を読み取るための画像読取装置3が設けられている。装置本体2の上部には、画像読取装置3の下側に排紙トレイ4が設けられている。装置本体2の上部には、排紙トレイ4の下側に4個のトナーコンテナ5が設けられている。4個のトナーコンテナ5は、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを収容している。
装置本体2の略中央部には、4個のトナーコンテナ5の下側に中間転写ベルト6が収容されている。装置本体2の略中央部には、中間転写ベルト6の下側に4個の画像形成部7が収容されている。4個の画像形成部7は、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーに対応している。各画像形成部7は、感光体ドラム8と、帯電装置9と、現像装置10と、一次転写ローラー11と、クリーニング装置12と、を備えている。
装置本体2の下部には、4個の画像形成部7の下側に4個の露光装置13が収容されている。装置本体2の下端部には、4個の露光装置13の下側に給紙カセット14が収容されている。給紙カセット14には、用紙Sが収納されている。
装置本体2の右側部には、用紙Sの搬送路Pが設けられている。搬送路Pの上流部には、給紙部15が設けられている。搬送路Pの中流部には、二次転写ローラー16が設けられている。搬送路Pの下流部には、定着装置17が設けられている。
次に、このような構成を備えた画像形成装置1の動作について説明する。
まず、帯電装置9が感光体ドラム8の表面を帯電させる。次に、各露光装置13が感光体ドラム8の表面を露光して、感光体ドラム8の表面に静電潜像を形成する(図1の点線矢印参照)。次に、現像装置10が感光体ドラム8の表面にトナーを供給することで静電潜像を現像し、トナー像を形成する。次に、一次転写ローラー11が感光体ドラム8の表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト6の表面に一次転写する。以上のような動作が各画像形成部7において行われることで、中間転写ベルト6の表面にフルカラーのトナー像が形成される。なお、感光体ドラム8の表面に残留したトナーは、クリーニング装置12によって除去される。
一方で、給紙部15によって給紙カセット14から取り出された用紙Sは、搬送路Pを下流側へと搬送され、中間転写ベルト6と二次転写ローラー16のニップ部分に進入する。二次転写ローラー16は、中間転写ベルト6の表面に形成されたフルカラーのトナー像を用紙Sに二次転写する。トナー像を二次転写された用紙Sは、搬送路Pを更に下流側へと搬送され、定着装置17に進入する。定着装置17は、用紙Sにトナー像を定着させる。トナー像が定着された用紙Sは、排紙トレイ4上に排出される。
次に、感光体ドラム8について説明する。
図2~図4を参照して、感光体ドラム8は、前後方向に沿って延びている回転軸Xの周りを回転可能に設けられている。つまり、本実施形態では、前後方向が感光体ドラム8の回転軸方向である。
感光体ドラム8は、基材層21と、基材層21の外周面に設けられる感光層22と、を備えている。基材層21は、回転軸Xを中心とする円筒状を成している。基材層21は、例えば、アルミニウムやステンレス等の金属によって構成されている。感光層22は、回転軸Xを中心とする円筒状を成している。感光層22は、例えば、アモルファスシリコンによって構成されている。つまり、感光体ドラム8は、アモルファスシリコン感光体によって構成されている。
図2~図4を参照して、画像形成装置1は、感光体ドラム8の後端側(前後方向一端側)に設けられる第1フランジ24及び第1伝達部材25と、感光体ドラム8の前端側(前後方向他端側)に設けられる第2フランジ26と、感光体ドラム8の内部に配置される摺接部材27と、摺接部材27に固定される第2伝達部材28と、を更に備えている。
第1フランジ24は、回転軸Xを中心とする円環状を成している。第1フランジ24の外周部は、感光体ドラム8の内周面の後端部(前後方向一端部)に装着されている。これにより、第1フランジ24が感光体ドラム8と一体に回転可能となっている。第1フランジ24の内周部には、多角形状(非円形状)の第1貫通穴31が設けられている。
第1伝達部材25は、前後方向に沿って延びている第1シャフト33と、第1シャフト33の外周面から突出している多角形状(非円形状)のジョイント34と、を備えている。第1シャフト33は、回転軸Xを中心とする円柱状を成している。第1シャフト33は、第1フランジ24の第1貫通穴31を貫通している。ジョイント34は、第1フランジ24の第1貫通穴31に嵌合している。これにより、第1伝達部材25が第1フランジ24に固定されている。
第2フランジ26は、回転軸Xを中心とする円環状を成している。第2フランジ26の外周部は、感光体ドラム8の内周面の前端部(前後方向他端部)に装着されている。これにより、第2フランジ26が感光体ドラム8と一体に回転可能となっている。第2フランジ26の内周部には、第2貫通穴36が設けられている。
摺接部材27は、回転軸Xを中心とする円筒状を成している。摺接部材27は、例えば、スポンジやEPDM(エチレンプロピレンゴム)等の弾性材料によって形成されている。摺接部材27は、感光体ドラム8と同様に、回転軸Xの周りを回転可能に設けられている。つまり、摺接部材27の回転中心は、感光体ドラム8の回転中心と一致している。摺接部材27の外周面の全部は、感光体ドラム8の内周面に摺接している。摺接部材27の内周面には、固定穴38が設けられている。摺接部材27は、第1フランジ24及び第2フランジ26とは前後方向に間隔を介して設けられている。
第2伝達部材28は、前後方向に沿って延びている第2シャフト40と、第2シャフト40の前端部の外周面に固定される駆動ギア41と、を備えている。第2シャフト40は、第1伝達部材25の第1シャフト33と同様に、回転軸Xを中心とする円柱状を成している。つまり、第2シャフト40は、第1シャフト33と同一軸上に配置されている。第2シャフト40の前部から後端部にわたる部分は、摺接部材27の固定穴38に挿入され、固定されている。第2シャフト40の前部は、第2フランジ26の第2貫通穴36を貫通している。これにより、第2伝達部材28が第2フランジ26を回転可能に支持している。
次に、画像形成装置1の制御システムについて説明する。
図5を参照して、画像形成装置1は、制御部51を備えている。制御部51は、例えば、CPU(Central Processing Unit)によって構成されている。
制御部51は、記憶部52に接続されている。記憶部52は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を備えている。記憶部52は、機外の湿度の閾値である第1閾値~第3閾値(第1閾値>第2閾値>第3閾値)を記憶している。
制御部51は、第1駆動源53に接続されている。第1駆動源53は、例えば、モーターによって構成されている。第1駆動源53は、第1伝達部材25の第1シャフト33に接続されており、制御部51からの信号に基づいて第1駆動源53が第1伝達部材25を回転させることで、第1フランジ24及び感光体ドラム8が第1伝達部材25と一体に回転する。つまり、制御部51からの信号に基づいて第1駆動源53が感光体ドラム8を回転させる。
制御部51は、第2駆動源54に接続されている。第2駆動源54は、例えば、正逆回転可能なモーターによって構成されている。第2駆動源54は、第2伝達部材28の駆動ギア41に接続されており、制御部51からの信号に基づいて第2駆動源54が第2伝達部材28を回転させることで、摺接部材27が第2伝達部材28と一体に回転する。つまり、制御部51からの信号に基づいて第2駆動源54が摺接部材27を回転させる。第2駆動源54は、第1駆動源53とは別個に設けられている。第2駆動源54から摺接部材27に至る回転伝達経路は、第1駆動源53から感光体ドラム8に至る回転伝達経路とは切り離されている。
制御部51は、湿度センサー55に接続されている。湿度センサー55は、機外の湿度を検知可能に設けられており、湿度センサー55が検知した機外の湿度が制御部51に入力される。
次に、上記のように構成された画像形成装置1において、第1~第3加熱モード及びトルク低減モードの一例について説明する。以下、「感光体ドラム8の内周面と摺接部材27の外周面の線速差」と記載する場合には、回転軸Xと垂直な断面(図3参照)における感光体ドラム8の内周面の線速[mm/sec]と摺接部材27の外周面の線速[mm/sec]の差を示す。
まず、所定のタイミング(例えば、画像形成装置1の電源投入時)において、湿度センサー55が機外の湿度を検知し、湿度センサー55が検知した機外の湿度が制御部51に入力される。
制御部51は、湿度センサー55が検知した機外の湿度が記憶部52に記憶された第1閾値以上であると判定すると、第1加熱モードを実行する。第1加熱モードの実行時には、第1駆動源53が感光体ドラム8を一方向(図3の矢印R1参照)に回転速度V1[rpm]で回転させ、第2駆動源54が摺接部材27を上記一方向とは逆方向(図3の矢印R2参照)に回転速度V2[rpm]で回転させる。これに伴って、感光体ドラム8の内周面と摺接部材27の外周面の線速差がX1[mm/sec](第1の値の一例)となり、感光体ドラム8の内周面と摺接部材27の外周面の間にH1[W]の摩擦熱が単位時間あたりに発生する。
また、制御部51は、湿度センサー55が検知した機外の湿度が記憶部52に記憶された第2閾値以上且つ第1閾値未満であると判定すると、第2加熱モードを実行する。第2加熱モードの実行時には、第1駆動源53が感光体ドラム8を一方向(図3の矢印R1参照)に回転速度V1[rpm]で回転させるが、第2駆動源54は摺接部材27を回転させず、摺接部材27の回転を停止させる。これに伴って、感光体ドラム8の内周面と摺接部材27の外周面の線速差がX1[mm/sec]よりも小さいX2[mm/sec](第1の値の一例)となり、感光体ドラム8の内周面と摺接部材27の外周面の間にH1[W]よりも小さいH2[W]の摩擦熱が単位時間あたりに発生する。
また、制御部51は、湿度センサー55が検知した機外の湿度が記憶部52に記憶された第3閾値以上且つ第2閾値未満であると判定すると、第3加熱モードを実行する。第3加熱モードの実行時には、第1駆動源53が感光体ドラム8を一方向(図3の矢印R1参照)に回転速度V1[rpm]で回転させ、第2駆動源54が摺接部材27を上記一方向に回転速度V3[rpm](例えば、V3<V1)で回転させる。つまり、第3加熱モードの実行時には、感光体ドラム8と摺接部材27が同一方向に異なる回転速度で回転する。これに伴って、感光体ドラム8の内周面と摺接部材27の外周面の線速差がX1[mm/sec]及びX2[mm/sec]よりも小さいX3[mm/sec](第1の値の一例)となり、感光体ドラム8の内周面と摺接部材27の外周面の間にH1[W]及びH2[W]よりも小さいH3[W]の摩擦熱が単位時間あたりに発生する。なお、回転速度V3[rpm]は、回転速度V1[rpm]よりも大きくても良いし、小さくても良い。
なお、第1~第3加熱モードの実行時には、画像形成動作の実行時と同様に、現像装置10(図1参照)が感光体ドラム8の表面にトナーを供給する。但し、第1~第3加熱モードの実行時には、画像形成動作の実行時とは異なり、露光装置13が感光体ドラム8の表面に静電潜像を形成せず、感光体ドラム8の表面にはトナー帯(前後方向に連続する帯状のトナー像)が形成される。このトナー帯は、クリーニング装置12によって回収される。
一方で、制御部51は、湿度センサー55が検知した機外の湿度が記憶部52に記憶された第3閾値未満であると判定すると、トルク低減モードを実行する。トルク低減モードの実行時には、第1駆動源53が感光体ドラム8を一方向(図3の矢印R1参照)に回転速度V1で回転させ、第2駆動源54が摺接部材27を上記一方向に回転速度V1[rpm]と凡そ等しい回転速度V4[rpm]で回転させる。つまり、トルク低減モードの実行時には、感光体ドラム8と摺接部材27が同一方向に凡そ等しい回転速度で回転する。これに伴って、感光体ドラム8の内周面と摺接部材27の外周面の線速差がほぼ0(第1の値よりも小さな第2の値の一例)となる。これに伴って、感光体ドラム8の内周面と摺接部材27の外周面の間に発生する摩擦熱がほぼ0になる。なお、上記の「回転速度V1[rpm]と凡そ等しい回転速度V4[rpm]」とは、例えば、V1とV4が、0.99V1≦V4≦1.01V1の関係を満たす場合、即ち、V1に対してV4が±1%の範囲内にある場合である。
以上のように、本実施形態の画像形成装置1は、感光体ドラム8の内周面と摺接部材27の外周面の線速差をX1~X3(いずれも第1の値の一例)とする第1~第3加熱モードと、感光体ドラム8の内周面と摺接部材27の外周面の線速差をほぼ0(第1の値よりも小さな第2の値の一例)とするトルク低減モードと、を実行可能である。そのため、第1~第3加熱モードを実行することで、感光体ドラム8の内周面と摺接部材27の外周面の間に発生する摩擦熱によって感光体ドラム8を加熱することが可能となり、感光体ドラム8の表面に付着した水分を蒸発させ、像流れの発生を抑制することが可能となる。一方で、トルク低減モードを実行することで、感光体ドラム8の内周面と摺接部材27の外周面の摩擦を抑制することが可能となるため、感光体ドラム8の駆動トルクの定常的な上昇や摺接部材27の急速な摩耗を抑制することが可能となる。
また、第1加熱モードの実行時に、感光体ドラム8が一方向に回転し、摺接部材27が上記一方向とは逆方向に回転している。そのため、感光体ドラム8の内周面と摺接部材27の外周面の間に比較的大きな摩擦熱を発生させ、感光体ドラム8の表面から水分を速やかに除去することが可能となる。
また、第2加熱モードの実行時に、感光体ドラム8が回転し、摺接部材27の回転が停止している。そのため、感光体ドラム8の内周面と摺接部材27の外周面の間に中程度の摩擦熱を発生させ、感光体ドラム8の駆動トルクの定常的な上昇や摺接部材27の急速な摩耗を抑制しつつ、感光体ドラム8の表面から水分を除去することが可能となる。
また、第3加熱モードの実行時に、感光体ドラム8と摺接部材27が同一方向に異なる回転速度で回転している。そのため、感光体ドラム8の内周面と摺接部材27の外周面の間に比較的小さな摩擦熱を発生させ、感光体ドラム8の駆動トルクの定常的な上昇や摺接部材27の急速な摩耗を十分に抑制しつつ、感光体ドラム8の表面から水分を除去することが可能となる。
また、トルク低減モードの実行時に、感光体ドラム8と摺接部材27が同一方向に凡そ等しい回転速度で回転している。そのため、簡易な構成によって、感光体ドラム8の内周面と摺接部材27の外周面の摩擦を抑制することが可能となる。
また、湿度センサー55が検知する機外の湿度が所定の閾値以上である場合に、各加熱モードが実行され、湿度センサー55が検知する機外の湿度が上記閾値未満である場合に、トルク低減モードが実行されている。そのため、高湿環境では、各加熱モードを実行して像流れの発生を抑制し、高湿環境以外の環境では、トルク低減モードを実行して感光体ドラム8の駆動トルクの定常的な上昇や摺接部材27の急速な摩耗を抑制することが可能となる。
また、摺接部材27を回転させる第2駆動源54が感光体ドラム8を回転させる第1駆動源53とは別個に設けられている。そのため、感光体ドラム8の回転速度にとらわれることなく、摺接部材27の回転速度を自由に設定することが可能となり、環境(例えば、湿度)に応じた適切な量の摩擦熱を感光体ドラム8の内周面と摺接部材27の外周面の間に発生させることが可能となる。
また、感光体ドラム8は、アモルファスシリコン感光体によって構成されている。そのため、感光体ドラム8が有機感光体によって構成される場合と比較して、感光層22の摩耗を抑制し、感光体ドラム8の長寿命化を図ることができる。一方で、感光体ドラム8がアモルファスシリコン感光体によって構成される場合には、感光体ドラム8が有機感光体によって構成される場合と比較して、感光層22が削れにくいため、感光体ドラム8の表面に付着した水分が除去されにくく、像流れが発生しやすい。そのため、上記のような構成を用いて像流れの発生を抑制するメリットが大きい。
本実施形態では、トルク低減モードの実行時に、感光体ドラム8と摺接部材27が同一方向に凡そ等しい回転速度で回転している。一方で、他の異なる実施形態では、トルク低減モードの実行時に、感光体ドラム8の回転に従動して摺接部材27が回転しても良い。このような構成を採用することで、トルク低減モードの実行時に、感光体ドラム8の内周面と摺接部材27の外周面の線速差を0にすることが可能となり、感光体ドラム8の駆動トルクの定常的な上昇や摺接部材27の急速な摩耗を一層効果的に抑制することが可能となる。このような構成を採用する場合、第2駆動源54から摺接部材27に至る回転伝達経路中にワンウェイクラッチ(図示せず)を設けることで、簡易な構成によって、感光体ドラム8の回転に従動して摺接部材27を回転させることが可能となる。
本実施形態では、摺接部材27の外周面の全部が感光体ドラム8の内周面に摺接している。一方で、他の異なる実施形態では、図6に示されるように、摺接部材27の外周面の一部のみが感光体ドラム8の内周面に摺接していても良い。
本実施形態では、摺接部材27の回転中心が感光体ドラム8の回転中心と一致している。一方で、他の異なる実施形態では、図6に示されるように、摺接部材27の回転中心C1が感光体ドラム8の回転中心C2からずれていても良い。
本実施形態では、摺接部材27を回転させる第2駆動源54が感光体ドラム8を回転させる第1駆動源53とは別個に設けられている。一方で、他の異なる実施形態では、摺接部材27と感光体ドラム8を同一の駆動源によって回転させても良い。
本実施形態では、第2加熱モードの実行時に、感光体ドラム8が回転し、摺接部材27の回転が停止している。一方で、他の異なる実施形態では、第2加熱モード等の加熱モードの実行時に、摺接部材27が回転し、感光体ドラム8の回転が停止していても良い。
本実施形態では、第3加熱モードの実行時に、感光体ドラム8の回転速度が摺接部材27の回転速度よりも速い。一方で、他の異なる実施形態では、第3加熱モード等の加熱モードの実行時に、摺接部材27の回転速度が感光体ドラム8の回転速度よりも速くても良い。
本実施形態では、湿度センサー55が機外の湿度を検知している。一方で、他の異なる実施形態では、湿度センサー55が機内の湿度を検知しても良い。
本実施形態では、画像形成装置1が複合機である。一方で、他の異なる実施形態では、画像形成装置1がプリンター、コピー機、ファクシミリ等であっても良い。
1 画像形成装置
8 感光体ドラム
27 摺接部材
53 第1駆動源
54 第2駆動源
55 湿度センサー

Claims (6)

  1. 回転可能に設けられる感光体ドラムと、
    回転可能に設けられ、前記感光体ドラムの内部に配置され、外周面を前記感光体ドラムの内周面に摺接させる摺接部材と、を備え、
    前記感光体ドラムの内周面と前記摺接部材の外周面の線速差を第1の値とする加熱モードと、前記感光体ドラムの内周面と前記摺接部材の外周面の線速差を前記第1の値よりも小さな第2の値とするトルク低減モードと、を実行可能であり、
    前記加熱モードの実行時に、前記感光体ドラムが一方向に回転し、前記摺接部材が前記一方向とは逆方向に回転することを特徴とする画像形成装置。
  2. 回転可能に設けられる感光体ドラムと、
    回転可能に設けられ、前記感光体ドラムの内部に配置され、外周面を前記感光体ドラムの内周面に摺接させる摺接部材と、を備え、
    前記感光体ドラムの内周面と前記摺接部材の外周面の線速差を第1の値とする加熱モードと、前記感光体ドラムの内周面と前記摺接部材の外周面の線速差を前記第1の値よりも小さな第2の値とするトルク低減モードと、を実行可能であり、
    前記加熱モードの実行時に、前記感光体ドラムと前記摺接部材が同一方向に異なる回転速度で回転することを特徴とする画像形成装置。
  3. 回転可能に設けられる感光体ドラムと、
    回転可能に設けられ、前記感光体ドラムの内部に配置され、外周面を前記感光体ドラムの内周面に摺接させる摺接部材と、を備え、
    前記感光体ドラムの内周面と前記摺接部材の外周面の線速差を第1の値とする加熱モードと、前記感光体ドラムの内周面と前記摺接部材の外周面の線速差を前記第1の値よりも小さな第2の値とするトルク低減モードと、を実行可能であり、
    前記トルク低減モードの実行時に、前記感光体ドラムの回転に従動して前記摺接部材が回転することを特徴とする画像形成装置。
  4. 回転可能に設けられる感光体ドラムと、
    回転可能に設けられ、前記感光体ドラムの内部に配置され、外周面を前記感光体ドラムの内周面に摺接させる摺接部材と、を備え、
    前記感光体ドラムの内周面と前記摺接部材の外周面の線速差を第1の値とする加熱モードと、前記感光体ドラムの内周面と前記摺接部材の外周面の線速差を前記第1の値よりも小さな第2の値とするトルク低減モードと、を実行可能であり、
    機内又は機外の湿度を検知する湿度センサーを更に備え、
    前記湿度センサーが検知する湿度が所定の閾値以上である場合に、前記加熱モードが実行され、前記湿度センサーが検知する湿度が前記閾値未満である場合に、前記トルク低減モードが実行されることを特徴とする画像形成装置。
  5. 回転可能に設けられる感光体ドラムと、
    回転可能に設けられ、前記感光体ドラムの内部に配置され、外周面を前記感光体ドラムの内周面に摺接させる摺接部材と、を備え、
    前記感光体ドラムの内周面と前記摺接部材の外周面の線速差を第1の値とする加熱モードと、前記感光体ドラムの内周面と前記摺接部材の外周面の線速差を前記第1の値よりも小さな第2の値とするトルク低減モードと、を実行可能であり、
    前記感光体ドラムを回転させる第1駆動源と、
    前記第1駆動源とは別個に設けられ、前記摺接部材を回転させる第2駆動源と、を更に備えていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記感光体ドラムは、アモルファスシリコン感光体によって構成されていることを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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