JP7009789B2 - 光学素子および個人認証媒体 - Google Patents
光学素子および個人認証媒体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7009789B2 JP7009789B2 JP2017116128A JP2017116128A JP7009789B2 JP 7009789 B2 JP7009789 B2 JP 7009789B2 JP 2017116128 A JP2017116128 A JP 2017116128A JP 2017116128 A JP2017116128 A JP 2017116128A JP 7009789 B2 JP7009789 B2 JP 7009789B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal layer
- layer
- optical element
- metal
- transparent layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Credit Cards Or The Like (AREA)
Description
請求項2の発明は、第1の金属層と、第2の金属層と、前記第1の金属層と前記第2の金属層とを離間する金属層間透明層と、前記金属層間透明層とともに、前記第1の金属層を挟むように配置された第1の金属層側透明層と、前記金属層間透明層とともに、前記第2の金属層を挟むように配置された第2の金属層側透明層とが積層されてなる光学素子であって、前記第1の金属層は、前記金属層間透明層における第1の面に、少なくとも1方向に周期的に配置され、前記金属層間透明層に、屈折率を調整するための微粒子を添加し、前記第1の金属層側透明層側からの入射光の、前記第1の金属層へ入射した成分と、前記第1の金属層の無い部分へ入射した成分とのうち、少なくとも一部が前記第2の金属層において反射する。
従って、請求項2の発明の光学素子においては、以上のような手段を講じることにより、第1の金属層側から入射光が入射した際に、入射光の第1の金属層での反射と、第2の金属層での反射との位相差、第1の金属層と第2の金属層との間での多重反射、および表面プラズモンの効果を用いて、入射光の波長に対して、反射光の波長を制御することが可能となる。また、金属層間透明層に、例えば、ジルコニアや酸化チタン等の屈折率の高いナノ微粒子を添加することで、媒質の屈折率を上げることが可能となる。また中空フィラーを添加することで、媒質の屈折率を下げることが可能となる。また、微粒子に、金、銀アルミ、銅、チタン、クロムを用いることで、プラズモン効果へ作用させることが可能となる。
請求項3の発明は、第1の金属層と、第2の金属層と、前記第1の金属層と前記第2の金属層とを離間する金属層間透明層と、前記金属層間透明層とともに、前記第1の金属層を挟むように配置された第1の金属層側透明層と、前記金属層間透明層とともに、前記第2の金属層を挟むように配置された第2の金属層側透明層とが積層されてなる光学素子であって、前記第1の金属層は、前記金属層間透明層における第1の面に、少なくとも1方向に周期的に配置され、前記第1の金属層は、厚みが10nm以上、500nm以下であり、前記第2の金属層は、厚みが1nm以上、10nm以下であり、前記金属層間透明層における前記第1の面と対向する第2の面に、非周期的に配置され、前記第1の金属層側透明層側からの入射光の、前記第1の金属層へ入射した成分と、前記第1の金属層の無い部分へ入射した成分とのうち、少なくとも一部が前記第2の金属層において反射する。
従って、請求項3の発明の光学素子においては、以上のような手段を講じることにより、第1の金属層側から入射光が入射した際に、入射光の第1の金属層での反射と、第2の金属層での反射との位相差、第1の金属層と第2の金属層との間での多重反射、および表面プラズモンの効果を用いて、入射光の波長に対して、反射光の波長を制御することが可能となる。また、第1の金属層と第2の金属層とを蒸着によって作成することが可能となる。さらに、第2の金属層の厚みを抑え、光の透過性を確保しつつ、積極的にプラズモン効果を出すために、第1の金属層の厚みを出し、かつ反射光成分にて第1の金属層と第2の金属層との間の共鳴効果を実現することも可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光学素子1の構成例を示す断面図である。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る光学素子2の構成例を示す断面図である。
図4は、本発明の第3の実施形態に係る光学素子の構成例を示す断面図である。
図5は、本発明の第4の実施形態に係る光学素子の構成例を示す断面図である。
図6は、本発明の第5の実施形態に係る光学素子5の構成例を示す断面図である。
図7は、本発明の第6の実施形態に係る光学素子6の構成例を示す断面図である。
図8は、本発明の第7の実施形態に係る光学素子7の構成例を示す断面図である。
図12は、本発明の第8の実施形態に係る光学素子11の構成例を示す平面図である。
前述した各実施形態において説明した光学素子の個人認証媒体への適用例にについて説明する。
前述した各実施形態において説明した光学素子の秘匿情報記録体への適用例にについて説明する。
図18は、実施例1において考慮された光学素子14の構成を示す断面図である。
図21は、実施例2において考慮された光学素子15の構成を示す断面図である。
実施例3でもまた、実施例2と同様に、図21に示すような構成の光学素子15をシミュレーションに適用した。
実施例4でもまた、実施例2と同様に、図21に示すような構成の光学素子15をシミュレーションに適用した。
Claims (14)
- 第1の金属層と、
第2の金属層と、
前記第1の金属層と前記第2の金属層とを離間する金属層間透明層と、
前記金属層間透明層とともに、前記第1の金属層を挟むように配置された第1の金属層側透明層と、
前記金属層間透明層とともに、前記第2の金属層を挟むように配置された第2の金属層側透明層とが積層されてなる光学素子であって、
前記第1の金属層は、前記金属層間透明層における第1の面に、少なくとも1方向に周期的に配置され、
前記第1の金属層および前記第2の金属層は、積層方向における形状が凹形状または凸形状であり、
前記第1の金属層側透明層側からの入射光の、前記第1の金属層へ入射した成分と、前記第1の金属層の無い部分へ入射した成分とのうち、少なくとも一部が前記第2の金属層において反射する、光学素子。 - 第1の金属層と、
第2の金属層と、
前記第1の金属層と前記第2の金属層とを離間する金属層間透明層と、
前記金属層間透明層とともに、前記第1の金属層を挟むように配置された第1の金属層側透明層と、
前記金属層間透明層とともに、前記第2の金属層を挟むように配置された第2の金属層側透明層とが積層されてなる光学素子であって、
前記第1の金属層は、前記金属層間透明層における第1の面に、少なくとも1方向に周期的に配置され、
前記金属層間透明層に、屈折率を調整するための微粒子を添加し、
前記第1の金属層側透明層側からの入射光の、前記第1の金属層へ入射した成分と、前記第1の金属層の無い部分へ入射した成分とのうち、少なくとも一部が前記第2の金属層において反射する、光学素子。 - 第1の金属層と、
第2の金属層と、
前記第1の金属層と前記第2の金属層とを離間する金属層間透明層と、
前記金属層間透明層とともに、前記第1の金属層を挟むように配置された第1の金属層側透明層と、
前記金属層間透明層とともに、前記第2の金属層を挟むように配置された第2の金属層側透明層とが積層されてなる光学素子であって、
前記第1の金属層は、前記金属層間透明層における第1の面に、少なくとも1方向に周期的に配置され、
前記第1の金属層は、厚みが10nm以上、500nm以下であり、
前記第2の金属層は、厚みが1nm以上、10nm以下であり、前記金属層間透明層における前記第1の面と対向する第2の面に、非周期的に配置され、
前記第1の金属層側透明層側からの入射光の、前記第1の金属層へ入射した成分と、前記第1の金属層の無い部分へ入射した成分とのうち、少なくとも一部が前記第2の金属層において反射する、光学素子。 - 前記第1の金属層側透明層の屈折率の変調と、前記第2の金属層側透明層の屈折率の変調とにより絵柄を形成するようにした、請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の光学素子。
- 前記第1の金属層側透明層の屈折率と、前記第2の金属層側透明層の屈折率とが異なることと、前記第1の金属層側透明層の屈折率と、前記金属層間透明層の屈折率とが異なることと、前記金属層間透明層の屈折率と、前記第2の金属層側透明層の屈折率とが異なることとのうちの少なくとも1つが成立する、請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の光学素子。
- 前記第2の金属層は、前記金属層間透明層における前記第1の面と対向する第2の面に、前記第1の金属層が配置される方向と同じ方向に、前記第1の金属層と積層方向において重複しないように周期的に配置される、請求項1または2に記載の光学素子。
- 前記第2の金属層は、前記第1の金属層が、前記第1の面において配置される周期と異なる周期で、前記金属層間透明層における前記第1の面と対向する第2の面に配置される、請求項1または2に記載の光学素子。
- 前記第1の金属層と、前記第2の金属層とを、金属材料によって接続した、請求項1乃至7のうち何れか1項に記載の光学素子。
- 前記金属層間透明層の厚みを1nm以上、1.0μm以下とした、請求項1乃至8のうち何れか1項に記載の光学素子。
- 前記第1の金属層、前記第2の金属層ともに、厚みが10nm以上、500nm以下である、請求項1または2に記載の光学素子。
- 前記第1の金属層、前記第2の金属層ともに、配置周期が10nm以上、1μm以下である、請求項1または2に記載の光学素子。
- 請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の光学素子である第1の光学素子と、請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の光学素子である第2の光学素子とを、光学素子面上に配列して備え、前記第1の光学素子において前記第1の金属層が配置される第1の周期と、前記第2の光学素子において前記第1の金属層が配置される第2の周期とは異なる、光学素子群。
- 前記第1の周期は、不規則な周期である請求項12に記載の光学素子群。
- 請求項1乃至11のうち何れか1項に記載の光学素子、または、請求項12または13に記載の光学素子群を備えた個人認証媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017116128A JP7009789B2 (ja) | 2017-06-13 | 2017-06-13 | 光学素子および個人認証媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017116128A JP7009789B2 (ja) | 2017-06-13 | 2017-06-13 | 光学素子および個人認証媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019001022A JP2019001022A (ja) | 2019-01-10 |
JP7009789B2 true JP7009789B2 (ja) | 2022-01-26 |
Family
ID=65004636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017116128A Active JP7009789B2 (ja) | 2017-06-13 | 2017-06-13 | 光学素子および個人認証媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7009789B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3972848A4 (en) | 2019-05-20 | 2023-11-01 | Crane & Co., Inc. | USE OF NANOPARTICLES TO TUN THE REFRACTIVE INDEX OF LAYERS OF A POLYMER MATRIX TO OPTIMIZE MICROOPTIC (MO) FOCUS |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003058026A (ja) | 2001-08-09 | 2003-02-28 | Dainippon Printing Co Ltd | 偽造防止体積ホログラム積層体 |
JP2013174683A (ja) | 2012-02-24 | 2013-09-05 | Toppan Printing Co Ltd | 表示体および表示体の観察方法 |
JP2013218595A (ja) | 2012-04-11 | 2013-10-24 | Toppan Printing Co Ltd | 表示体およびその真贋判定方法 |
WO2015028037A1 (en) | 2013-09-02 | 2015-03-05 | Danmarks Tekniske Universitet | Nanostructures for structural colouring |
WO2015147283A1 (ja) | 2014-03-27 | 2015-10-01 | 凸版印刷株式会社 | 表示体、および、表示体の観察方法 |
WO2016125843A1 (ja) | 2015-02-04 | 2016-08-11 | 凸版印刷株式会社 | 表示体、および、表示体の観察方法 |
-
2017
- 2017-06-13 JP JP2017116128A patent/JP7009789B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003058026A (ja) | 2001-08-09 | 2003-02-28 | Dainippon Printing Co Ltd | 偽造防止体積ホログラム積層体 |
JP2013174683A (ja) | 2012-02-24 | 2013-09-05 | Toppan Printing Co Ltd | 表示体および表示体の観察方法 |
JP2013218595A (ja) | 2012-04-11 | 2013-10-24 | Toppan Printing Co Ltd | 表示体およびその真贋判定方法 |
WO2015028037A1 (en) | 2013-09-02 | 2015-03-05 | Danmarks Tekniske Universitet | Nanostructures for structural colouring |
WO2015147283A1 (ja) | 2014-03-27 | 2015-10-01 | 凸版印刷株式会社 | 表示体、および、表示体の観察方法 |
WO2016125843A1 (ja) | 2015-02-04 | 2016-08-11 | 凸版印刷株式会社 | 表示体、および、表示体の観察方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019001022A (ja) | 2019-01-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10281626B2 (en) | Color image display devices comprising structural color pixels that are selectively activated and/or deactivated by material deposition | |
EP2960690B1 (en) | Display having a high anti-counterfeiting effect | |
US9372287B2 (en) | Colored, dynamic, and amplified safety film | |
JP6878895B2 (ja) | 表示体、および、表示体の製造方法 | |
JP4983899B2 (ja) | 表示体及びラベル付き物品 | |
JP5938963B2 (ja) | 表示体及びラベル付き物品 | |
CN106808835B (zh) | 光学防伪元件及其制备方法和光学防伪产品 | |
JP5720099B2 (ja) | 表示体及び表示体付き物品及び原版の製造方法及びスタンパの製造方法及び表示体の製造方法 | |
JP5143855B2 (ja) | 表示体及びラベル付き物品 | |
JP2013174683A (ja) | 表示体および表示体の観察方法 | |
JP6201289B2 (ja) | 画像表示体及び情報媒体 | |
JP6379547B2 (ja) | 画像表示体および情報媒体 | |
JP7009789B2 (ja) | 光学素子および個人認証媒体 | |
US11555952B2 (en) | Display and method of producing display | |
JP7190249B2 (ja) | 光学デバイス | |
JP5948735B2 (ja) | 表示体及び表示体付き物品 | |
JP7326833B2 (ja) | 発色構造体、表示体、及び、発色構造体の製造方法 | |
US10908330B2 (en) | Display | |
JP2016173596A (ja) | 表示体及びラベル付き物品 | |
JP2019109414A (ja) | 発色構造体、表示体、発色構造体の製造方法 | |
JP6790498B2 (ja) | 表示体 | |
CA2949589C (en) | Color image display devices comprising structural color pixels that are selectively activated and/or deactivated by material deposition | |
JP2023086445A (ja) | 発色構造体 | |
WO2017191842A1 (ja) | 表示体 | |
JP2017227837A (ja) | 表示体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200518 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210521 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210608 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210712 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211214 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211227 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7009789 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |