JP7008874B2 - ロータリ圧縮機および冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

この発明は、インジェクション機構を有するロータリ圧縮機および冷凍サイクル装置に関する。
従来のロータリ圧縮機は、密閉容器内に、電動機部と、電動機部により駆動される圧縮機構部とを備えている。圧縮機構部は、円筒状のシリンダと、電動機部のクランクシャフトにおける偏心部に装着されてシリンダ内で偏心運動を行う回転ピストンと、シリンダ内の空間を吸入室と圧縮室とに仕切るベーンとを備えている。シリンダには、吸入口と吐出口とが形成されており、ロータリ圧縮機は、容器の外部から吸入管および吸入口を介して吸入室に吸入した冷媒を回転ピストンの偏心運動に伴って圧縮し、圧縮した冷媒を圧縮室から吐出口を介して圧縮機構部外に吐出する構成となっている。
このようなロータリ圧縮機において、圧縮機構部の圧縮室に、中間圧の冷媒をインジェクションするインジェクション機構を備えた構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のインジェクション機構は、圧縮室に連通してシリンダ内に形成されたインジェクション流路に、インジェクション流路を開閉するインジェクション弁を備えた構成を有する。インジェクション弁は、インジェクション流路に交差する方向に延びる弁室を、弁体が移動することでインジェクション流路を開閉する。
特開2012-057568号公報
特許文献1のロータリ圧縮機のインジェクション機構は、インジェクション弁を閉じた状態でもインジェクション流路の一部、具体的には圧縮室から弁室に至る部分が圧縮室に常に連通する構成である。このため、圧縮室から弁室に至る部分の空間が死容積となり、再膨張損失による性能の低下が生じるという問題があった。
この発明は上記のような問題点を解決するためのもので、インジェクション機構における死容積の縮小を図ることが可能なロータリ圧縮機および冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
本発明に係るロータリ圧縮機は、圧縮室が形成されたシリンダと、シリンダの内周面に沿って回転する回転ピストンとを備え、回転ピストンがシリンダ内を偏心回転して圧縮室で冷媒を圧縮するロータリ圧縮機であって、シリンダには、インジェクション配管が接続される接続口から圧縮室に至るガイド孔が形成され、ガイド孔にインジェクション機構が配置されており、インジェクション機構は、インジェクション配管から供給されるインジェクション冷媒を圧縮室に導くインジェクション流路が形成されたインジェクションピストンと、インジェクションピストンをガイド孔内に収納する方向に付勢してインジェクションピストンをガイド孔内に収納させるスプリングとを備え、インジェクションピストンは、ガイド孔に摺動自在に配置されており、インジェクション配管から供給されるインジェクション冷媒による圧力に基づいてスプリングの付勢力に抗して圧縮室側に移動した状態ではインジェクション流路を圧縮室に連通させる一方、圧縮室とは反対側に移動してガイド孔内に収納された状態ではインジェクション流路を圧縮室に非連通とするものである。
この発明によれば、インジェクション機構は、インジェクション流路が形成されたインジェクションピストンを、シリンダに形成されたガイド孔内に摺動自在に配置した構成を有し、インジェクションを行わない時にはインジェクションピストンをガイド孔内に収納してインジェクション流路を圧縮室に非連通とする。これにより、インジェクション機構における死容積の縮小を図ることができる。
実施の形態1に係るロータリ圧縮機の概略縦断面図である。 実施の形態1に係る密閉型圧縮機の圧縮機構部の模式的な平面図である。 実施の形態1に係るロータリ圧縮機のインジェクション機構を含む要部平面図である。 実施の形態1に係るロータリ圧縮機のインジェクション機構を含む要部の分解平面図である。 実施の形態1に係るロータリ圧縮機のインジェクション機構のインジェクションピストンを示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 実施の形態1に係るロータリ圧縮機の回転ピストンが1回転する間のインジェクションポートの開閉を示す図である。 実施の形態1に係るロータリ圧縮機において、インジェクションピストンを別の位相角に設置した場合のインジェクションピストンの動作説明図(その1)である。 実施の形態1に係るロータリ圧縮機において、インジェクションピストンを別の位相角に設置した場合のインジェクションピストンの動作説明図(その2)である。 実施の形態1に係るロータリ圧縮機において、インジェクションピストンを別の位相角に設置した場合のインジェクションピストンの動作説明図(その3)である。 実施の形態1に係るロータリ圧縮機において、インジェクションピストンを別の位相角に設置した場合のインジェクションピストンの動作説明図(その4)である。 実施の形態1に係るロータリ圧縮機において、インジェクションピストンを別の位相角に設置した場合のインジェクションピストンの動作説明図(その5)である。 図7~図11に示された回転ピストンが1回転する間のインジェクションポートの開閉を示す図である。 実施の形態1に係るロータリ圧縮機におけるインジェクションポート開口区間の説明図である。 実施の形態1に係るロータリ圧縮機の変形例1を示す図である。 実施の形態1に係るロータリ圧縮機の変形例2を示す図である。 実施の形態1に係るロータリ圧縮機の変形例3のシリンダを示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。 実施の形態1に係るロータリ圧縮機の変形例3のインジェクションピストンを示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 実施の形態1に係るロータリ圧縮機の変形例3のキャップを示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。 実施の形態1に係るロータリ圧縮機の変形例4のシリンダを示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。 実施の形態1に係るロータリ圧縮機の変形例4のインジェクションピストンを示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 実施の形態1に係るロータリ圧縮機の変形例4のキャップ43を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。 実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の一例を示す図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るロータリ圧縮機の概略縦断面図である。
ロータリ圧縮機1は、電動機部2と、電動機部2にクランクシャフト4を介して連結され、クランクシャフト4の回転によって冷媒を圧縮する圧縮機構部3とを備え、これらが密閉容器5の内部に配置された構成を有する。この実施の形態1におけるロータリ圧縮機1は、圧縮機構部3が2つのシリンダを有するツインロータリー形の回転圧縮機を例に説明するが、これに限るものではなく、シリンダが1つまたは3つ以上のものでもよい。
密閉容器5の側面には、冷媒ガスを吸入するための吸入管6の一端が接続されている。吸入管6の他端は吸入マフラ7に接続され、吸入マフラ7を通して吸入管6から冷媒ガスが密閉容器5の内部に吸入される。また、密閉容器5の上面には、圧縮した冷媒ガスを吐出するための吐出管8が設けられている。
密閉容器5の底部には、油溜め部5aが形成されている。油溜め部5aには、圧縮機構部3等の摺動部を潤滑する冷凍機油が溜まっている。油溜め部5a内の冷凍機油は、クランクシャフト4の回転を利用した遠心ポンプの要領で吸い上げられ、クランクシャフト4に設けられた給油穴(図示せず)を通って各摺動部に供給される。給油穴には、クランクシャフト4の軸方向に延びる縦穴と、径方向に延びる横穴とが含まれる。このように給油穴を通って冷凍機油が各摺動部に供給されることで、機械部分の隙間をシールして冷媒の漏れを防止するとともに、摺動部品同士が直接接触することによる損傷を防止する。
クランクシャフト4の上部には、冷媒と冷凍機油とを分離する油分離器9が嵌められている。油分離器9は円板状に構成され、圧縮機構部3から吐出管8へ向かって流れる冷媒と冷凍機油との混合流体が衝突する位置に設置されている。混合流体が油分離器9に衝突することで、冷媒と冷凍機油とに分離される。油分離器9によって冷媒と冷凍機油とを分離することで、圧縮機構部3から吐出された冷媒と一緒に冷凍機油が吐出管8から圧縮機外に吐出されるのを防ぎ、密閉容器5内の油が枯渇することによる摺動部の焼き付きを防止する。
電動機部2は、クランクシャフト4に取り付けられた回転子2aと、回転子2aを回転駆動する固定子2bとを備えている。固定子2bへの通電が開始されることにより回転子2aが回転し、クランクシャフト4を介して圧縮機構部3に回転動力が伝達される。
圧縮機構部3は、第1圧縮機構部30Aと、第2圧縮機構部30Bと、上軸受11と、下軸受12とを備えている。第1圧縮機構部30Aと第2圧縮機構部30Bとの間には中間板10が配置されている。第1圧縮機構部30Aおよび第2圧縮機構部30Bのそれぞれには、密閉容器5を外部から貫通したインジェクション配管15の端部が接続されている。
上軸受11および下軸受12のそれぞれには、吐出ポート(図示せず)が形成されている。その吐出ポートを覆うように、上吐出マフラ13および下吐出マフラ14が上軸受11および下軸受12にそれぞれ取り付けられている。上吐出マフラ13および下吐出マフラ14は、密閉容器5内の空間の共振によって増幅される騒音を低減させるものである。
図2は、実施の形態1に係る密閉型圧縮機の圧縮機構部の模式的な平面図である。以下、圧縮機構部3の第1圧縮機構部30Aと第2圧縮機構部30Bとの構成について説明する。第1圧縮機構部30Aおよび第2圧縮機構部30Bは基本的に同様の構成であるため、以下、第1圧縮機構部30Aを代表して説明する。
第1圧縮機構部30Aは、円筒状のシリンダ31と、クランクシャフト4の偏心軸部4aに回転可能に嵌合する回転ピストン32と、シリンダ31に設けられたベーン溝33に摺動自在に配置されたベーン34と、インジェクション機構40とを備えている。シリンダ31は平板で構成され、その略中心には、略円筒状の貫通孔が上下方向に貫通形成されている。この貫通孔が上軸受11と中間板10とによって閉塞されることで、シリンダ31内に圧縮室35が形成されている。
ベーン溝33は、圧縮室35に連通してシリンダ31の径方向に延びており、ベーン溝33内に進退自在に設けられたベーン34の先端部が回転ピストン32の外周面と摺接することによって圧縮室35内を低圧空間35aと高圧空間35bとに仕切っている。シリンダ31には、低圧空間35aに開口する冷媒の吸入路としての吸入口36と、高圧空間35bに開口する冷媒の吐出路としての吐出口37とが形成されている。吸入口36は、シリンダ31の外周面31aから内周面31bに向けて貫通して形成されており、吸入口36の外周面31a側の端部には吸入管6が接続される。吐出口37は、シリンダ31の内周面31bが切り欠かれて形成されており、上軸受11に形成された吐出ポートに連通している。
また、シリンダ31には、吸入口36とは別に、外周面31aから内周面31bに向けて貫通するガイド孔38が形成されている。ガイド孔38の外周面31a側の開口はインジェクション配管15(図1参照)が接続される接続口38aとなる。そして、ガイド孔38の内部に、中間圧の冷媒を圧縮室35に導入するインジェクション機構40が配置されている。インジェクション機構40は、インジェクションピストン41と、スプリング42と、キャップ43とを備えている。以下、インジェクション機構40について説明する。
(インジェクション機構の構成)
図3は、実施の形態1に係るロータリ圧縮機のインジェクション機構を含む要部平面図である。図4は、実施の形態1に係るロータリ圧縮機のインジェクション機構を含む要部の分解平面図である。図5は、実施の形態1に係るロータリ圧縮機のインジェクション機構のインジェクションピストンを示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
インジェクション機構40において、インジェクションピストン41は、ガイド孔38内に摺動自在に配置されている。インジェクション機構40は、インジェクションピストン41をガイド孔38に沿って移動させることで、インジェクションピストン41に形成された後述のインジェクション流路41cを圧縮室35に連通または非連通に切り替える機構である。
インジェクションピストン41は、上述したようにガイド孔38内に摺動自在に配置されており、図3には、インジェクションピストン41の先端部が圧縮室35の内部に突出して回転ピストン32の外周面に接触した状態を示している。また、図2には、インジェクションピストン41がガイド孔38内に収納された状態を示している。インジェクションピストン41は、ガイド孔38内に収納された状態において、圧縮室35側の端面がシリンダ31の内周面31bと面一になるように構成されている。
ガイド孔38のインジェクション配管側の端部はキャップ43で閉塞されており、インジェクションピストン41のインジェクション配管側の移動位置はキャップ43で規制される。キャップ43は筒状に形成されており、中心の開口部分はインジェクション配管15から供給された中間圧のガス、液または気液二相の冷媒(以下、インジェクション冷媒という)をガイド孔38内に導く内部流路となる。
インジェクションピストン41は、図5に示すように頭部41aと、頭部41aよりも小径で棒状の軸部41bとを有する。軸部41bは、頭部41aから圧縮室35側に延びている。インジェクションピストン41には、ガイド孔38の接続口38aに接続されたインジェクション配管15から供給されるインジェクション冷媒を圧縮室35に導くインジェクション流路41cが形成されている。インジェクション流路41cは、インジェクションピストン41の内部を頭部41aから軸部41bにかけて貫通する孔で形成されている。インジェクション流路41cの一端は頭部41aの外面に開口している。インジェクション流路41cの他端は軸部41bの外面、具体的には軸部41bの先端部の側面に開口してインジェクションポート41dとなっている。
インジェクションピストン41がガイド孔38内に収納された状態にあるとき、インジェクションポート41dはガイド孔38の内周面によって塞がれて閉となり、インジェクション流路41cが圧縮室35に非連通となる。一方、インジェクションピストン41が圧縮室35側に移動した状態にあるとき、インジェクションポート41dは圧縮室35内に突出して開となり、インジェクション流路41cが圧縮室35に連通する。
スプリング42は、インジェクションピストン41をガイド孔38内に収納する方向に付勢している。スプリング42は、運転停止時およびインジェクション配管15からのインジェクション冷媒の導入が停止されている時に、インジェクションピストン41をガイド孔38内に収納させるために設けられている。なお、スプリング42は、運転停止時およびインジェクション停止時のインジェクションピストン41の位置をガイド孔38内に限定しない場合は省略可能である。
(圧縮機構部の動作)
以上のように構成された第1圧縮機構部30Aでは、電動機部2に電力供給すると、電動機部2によってクランクシャフト4が回転する。クランクシャフト4が回転することにより、圧縮室35内で偏心軸部4aが偏心回転運動する。
偏心軸部4aの偏心回転運動に伴い、回転ピストン32がシリンダ31内を反時計回りに内周面31bに沿って偏心回転運動する。回転ピストン32の回転に伴い、吸入口36を介して低圧のガス冷媒が吸入された低圧空間35aが高圧空間35bに転じ、高圧空間35bの容積が徐々に縮小されることで冷媒が圧縮される。圧縮されたガス冷媒は、所定の圧力になると、シリンダ31の吐出口37を介して吐出ポートに導かれ、吐出ポートから密閉容器5の内部空間に吐出される。
第1圧縮機構部30Aおよび第2圧縮機構部30Bでは、クランクシャフト4が回転することで、冷媒ガスの吸入および圧縮が繰り返される。そして、第1圧縮機構部30Aおよび第2圧縮機構部30Bのそれぞれで圧縮されて密閉容器5の内部空間に吐出された冷媒ガスは、吐出管8より密閉容器5外へと吐出される。
(インジェクション機構の動作)
ロータリ圧縮機1の運転中、圧縮室35の内圧が、インジェクション配管15から供給されるインジェクション冷媒の圧力(以下、インジェクション圧力という)以下の場合、インジェクションピストン41は図3に示すように圧縮室35側に移動し、インジェクションポート41dが開となる。これにより、インジェクション流路41cが圧縮室35に連通し、インジェクション配管15からのインジェクション冷媒が、キャップ43の内部通路、ガイド孔38およびインジェクション流路41cを介してインジェクションポート41dから圧縮室35に導入される。なお、スプリング42のばね圧はインジェクション圧力および圧縮室35の内圧に比べて十分に小さいため、ここでは無視するものとする。なお、インジェクション圧力は、回転ピストン32の回転位置によらず、一定である。
インジェクションポート41dは、インジェクションピストン41の軸部41bの側面であって、シリンダ周方向の吸入口36側ではなく吐出口37側に向けて開口している。このため、吸入口36から圧縮室35へ吸入される冷媒の吸入を阻害することなく、インジェクションポート41dから圧縮室35にインジェクション冷媒を導入できる。
そして、ロータリ圧縮機1の運転中、回転ピストン32が回転してインジェクションピストン41の位置に到達した場合、インジェクションピストン41が回転ピストン32によって押圧されてガイド孔38内に収納される。このように、回転ピストン32がインジェクションピストン41の位置に到達した場合には、圧縮室35の内圧がインジェクション圧力以下でも、回転ピストン32によって強制的にインジェクションピストン41がガイド孔38内に収納される。インジェクションピストン41がガイド孔38内に収納されることでインジェクションポート41dがガイド孔38の内周面によって塞がれて閉となる。これにより、インジェクション流路41cが圧縮室35に非連通となり、インジェクション冷媒の圧縮室35への導入が停止される。
図6は、実施の形態1に係るロータリ圧縮機の回転ピストンが1回転する間のインジェクションポートの開閉を示す図である。なお、ここでは回転ピストン32が回転中、常時、インジェクション配管15からインジェクション冷媒が供給され、インジェクションピストン41の設置位置での圧縮室35の内圧よりも高いインジェクション圧力がインジェクションピストン41に作用しているものとする。ここで、ベーン34が回転ピストン32によってベーン溝33に最大限押し込まれた瞬間における位相角を0°とする。また、図6は、以下の構成の場合に対応している。すなわち、図3等に示すようにインジェクションピストン41が位相角180°の位置に設置されている。
位相角が0°のとき(図3の状態)、インジェクションピストン41は圧縮室35側に移動してインジェクションポート41dは開いている。そして、回転ピストン32の回転が進んで位相角が70°のとき、インジェクションピストン41は、回転ピストン32によって押圧されてガイド孔38内に収納され、インジェクションポート41dは閉となる。そして、回転ピストン32の回転が更に進んで位相角が290°に至ると、回転ピストン32の移動に連動してインジェクションピストン41が圧縮室35側に移動し、インジェクションポート41dが開となる。
なお、図6に示した位相角で特定されるインジェクションタイミングは一例であって、実使用条件等に応じて適宜設定すればよい。インジェクションタイミングは、インジェクションピストン41を設ける位相角およびインジェクションポート41dの位置に応じて変更できる。以下、この点について説明する。
(インジェクションタイミング)
インジェクションピストン41を設ける位相角を変更することで、インジェクションポート41dが圧縮室35に開口する開口開始タイミングを変更できる。具体的には、インジェクションピストン41を設ける位相角を大きくするに連れ、開口開始タイミングが遅くなる。
また、インジェクションポート41dの軸部41bの軸方向の開口位置、言い換えればインジェクションピストン移動方向の開口位置に応じて、インジェクションポート41dが圧縮室35に開口する位相範囲の長短を変更できる。具体的には、インジェクションポート41dの開口位置を、軸部41bの基部側に移動させるに連れ、インジェクションポート41dがガイド孔38の内周面によって塞がれている期間が長くなるため、逆に開口位相範囲は短くなる。
このように、インジェクションピストン41を設ける位相角とインジェクションポート41dの開口位置とを調整することで、インジェクションタイミングを調整できる。これにより、機種に応じた最適なタイミングにインジェクションタイミングを調整できる。
(インジェクション圧力と圧縮室の内圧との圧力差に応じたインジェクション機構の動作)
上記では、回転ピストン32によってインジェクションピストン41が押圧されてインジェクションポート41dが閉じられる動作について説明したが、圧縮室35の内圧がインジェクション圧力よりも高い場合も、インジェクションピストン41がガイド孔38内に収納されてインジェクションポート41dが閉となる。具体的には、後述の図22に示すようにインジェクション回路105の流量調整弁106が閉じられてインジェクション冷媒の導入が停止され、吸入圧力がインジェクション圧力より高くなる場合が該当する。また、圧縮室35の内圧がインジェクション圧力より高くなる場合も、インジェクションピストン41がガイド孔38内に収納されてインジェクションポート41dが閉となる。これにより、圧縮室35からインジェクション流路への冷媒の逆流を防止できる。
ここで、インジェクションピストン41を設ける位相角を、図2等に示した位相角とは別の位相角とした場合のインジェクションポート41dの開閉について説明する。
図7~図11は、実施の形態1に係るロータリ圧縮機において、インジェクションピストンを別の位相角に設置した場合のインジェクションピストンの動作説明図である。図7は、回転ピストン32が位相角90°の位置にある状態を示している。図8は、回転ピストン32が位相角180°の位置にある状態を示している。図9は、回転ピストン32が位相角160°の位置にある状態を示している。図10は、回転ピストン32が位相角160°が至る直前の位置にある状態を示している。図11は、回転ピストン32が位相角270°の位置にある状態を示している。図12は、図7~図11に示された回転ピストンが1回転する間のインジェクションポートの開閉を示す図である。図12は、以下の構成の場合に対応している。すなわち、インジェクションピストン41が位相角270°の位置に設置されている。
位相角が0°のとき、回転ピストン32によって、インジェクションピストン41は押圧されてガイド孔38内に収納され、インジェクションポート41dが閉となっている。そして、回転ピストン32の回転が進んで位相角が20°のとき、かつ圧縮室35の内圧がインジェクション圧力以下の場合は、インジェクションピストン41が圧縮室35側に移動してインジェクションポート41dが開となる。回転ピストン32の回転が進んで位相角が90°のときも、図7に示すように引き続きインジェクションポート41dが開となっている。
そして、回転ピストン32の回転が更に進んで位相角が160°に至ると、図8に示すように回転ピストン32によって、インジェクションピストン41は押圧されてガイド孔38内に収納され、インジェクションポート41dが閉となる。ここで、図9に示すように回転ピストン32の位相角が160°に至る以前に、圧縮室35の内圧がインジェクション圧力よりも高くなった場合、圧力差によりインジェクションピストン41がガイド孔38内に収納され、インジェクションポート41dが閉となる。回転ピストン32の回転が更に進んで位相角が180°のときおよび位相角が270°のときも、図10および図11に示すように引き続きインジェクションポートが閉となっている。そして、回転ピストン32の回転が更に進んで、位相角が360°を超えて更に20°進むと、再びインジェクションポート41dが開となる。
このように、インジェクションピストン41の設置位置を、図2等に示した位相角180°の位置から図7~図11に示した位相角270°の位置に変更した場合、開口開始タイミングが遅くなっている。この点について次の図13を用いて説明する。
図13は、実施の形態1に係るロータリ圧縮機におけるインジェクションポート開口区間の説明図である。図13の横軸は回転ピストン位相[°]である。図13の縦軸は圧縮室の内圧である。
図13において、回転ピストン32のn回転目は、吸入区間と圧縮区間とを有する。Aは、インジェクションピストン41の設置位置が位相角180°の位置のときの、回転ピストン32のn回転目におけるインジェクションポート41dの開口区間を示しており、-70°~70°である。なお、回転ピストン32が位相角290°に到達したとき、インジェクションポート41dは再び開くが、圧縮中の圧縮室35とは連通しない。
また、Bは、インジェクションピストン41の設置位置が位相角270°の位置のときの、回転ピストン32のn回転目におけるインジェクションポート41dの開口区間を示しており、20°~160°である。
このように、インジェクションピストン41の設置位置が位相角270°の位置のときの開口区間Bは、設置位置が位相角180°の位置のときの開口区間Aよりも、開口開始タイミングが遅くなっている。
(冷媒吸入の阻害防止)
吸入口36から圧縮室35に冷媒を吸入している最中にインジェクションポート41dからインジェクション冷媒を圧縮室35に導入すると、吸入口36からの冷媒の吸入を阻害してしまい、圧縮室35へ流入する冷媒の全体流量が低下する。このため、インジェクションピストン41は、吸入口36から圧縮室35への冷媒の吸入が行われている最中に、回転ピストン32によって押圧されてガイド孔38内に収納されるように、シリンダ31に設けられる位相角を設定するとよい。具体的には例えば、図7~図11に示したようにインジェクションピストン41を設ける位相角を270°とした場合が該当する。図11は、吸入口36から圧縮室35への冷媒の吸入が行われている最中に、インジェクションピストン41が回転ピストン32によって押圧されてガイド孔38内に収納された状態を示している。これにより、冷媒の吸入中は、インジェクション流路41cが圧縮室35に対して非連通となり、インジェクション冷媒の圧縮室35への導入が停止されて冷媒吸入の阻害を抑制できる。
以上説明したように、実施の形態1によれば、シリンダ31に、インジェクション配管15が接続される接続口38aから圧縮室35に至るガイド孔38が形成されている。ガイド孔38には、インジェクション配管15から供給されたインジェクション冷媒を圧縮室35に導くインジェクション流路41cが形成されたインジェクションピストン41が摺動自在に配置されている。インジェクションピストン41は、圧縮室35側に移動した状態ではインジェクション流路41cを圧縮室35に連通する一方、圧縮室35とは反対側に移動したてガイド孔38内に収納された状態ではインジェクション流路41cを圧縮室35に非連通とする。このように、実施の形態1は、シリンダ31に形成されたガイド孔38内に、インジェクション流路41cが形成されたインジェクションピストン41を摺動自在に配置した構成である。このため、インジェクション流路41cをガイド孔38とは別にシリンダ31に形成する構成に相当する従来技術に比べて死容積を低減でき、再膨張損失による性能低下を抑制できる。
実施の形態1では、インジェクション流路41cの圧縮室35側の開口であるインジェクションポート41dがインジェクションピストン41の外面に開口している。インジェクションピストン41がガイド孔38内に収納された状態でインジェクションポート41dがガイド孔38の内周面によって塞がれることで、インジェクション流路41cが圧縮室35に非連通となる。このように、インジェクション流路41cを圧縮室35に連通または非連通に切り替える構成がインジェクションピストン41だけであるので、構成が単純であり、コスト低減が可能である。
実施の形態1では、インジェクションピストン41が設置される位相角と、インジェクションポート41dのインジェクションピストン移動方向の開口位置とを調整することで、インジェクションの開口開始タイミングと開口位相範囲とを調整できる。これにより、シリンダ31に対してインジェクション機構40を設ける位置が他の構成部品との関係で制限される中でも、所望のインジェクションタイミングに調整することが可能である。つまり、実施の形態1の構成は、インジェクションタイミングの設定の自由度が高いため、実使用条件に応じて最適な位置にインジェクションタイミングを設定できる。また、ロータリ圧縮機1を有するユニットの設置箇所への据え付け時に、ユニット内の部品配置の面で最適な位置にインジェクション配管15を配置できる。
実施の形態1では、吸入口36から冷媒を吸入している最中にインジェクション流路41cが圧縮室35に対して非連通となるように、インジェクションピストン41を設ける位相角とインジェクションポート41dのインジェクションピストン移動方向の開口位置とを設定する。これにより、吸入口36からの冷媒の吸入を阻害することがないため、全体流量の低下を防ぐことができる。
また、実施の形態1は、インジェクションピストン41がガイド孔38に収納された状態にあるとき、インジェクションピストン41の圧縮室35側の端面がシリンダ31の内周面31bに面一になるように形成されている。仮に、インジェクションピストン41の圧縮室35側の端面がガイド孔38内の奥側に引っ込んだ位置にあると、ガイド孔38内においてインジェクションピストン41の圧縮室35側の端面よりも圧縮室35側の空間が死容積となりうる。しかし、インジェクションピストン41の圧縮室35側の端面がシリンダ31の内周面31bに沿うことで、死容積を最小限に抑えることができる。
なお、ロータリ圧縮機は、上記各図に示した構成に更に、以下のような変形を加えても良い。この場合も同様の作用効果を得ることができる。
図14は、実施の形態1に係るロータリ圧縮機の変形例1を示す図である。
上記図2ではインジェクションポート41dが、インジェクションピストン41の軸部41bの側面であって、軸受もしくは中間板側に開口していた。これに対し、変形例1では、インジェクションポート41dが、インジェクションピストン41の軸部41bの側面であって、シリンダ周方向の吐出口37側に開口している。このように、インジェクションポート41dは、インジェクションピストン41がガイド孔38内に収納された状態でガイド孔38の内周面によって塞がれる位置に形成されていればよい。
図15は、実施の形態1に係るロータリ圧縮機の変形例2を示す図である。
変形例2では、ガイド孔38に2つのスプリング42およびスプリング44が収納されている。具体的には、インジェクションピストン41の頭部41aの圧縮室35側にスプリング42が配置され、頭部41aのインジェクション配管15側にスプリング44が配置されている。このように2つのスプリングを用いて運転停止時にインジェクションピストン41がガイド孔38内に収納される構成としてもよい。
図16~図18は、実施の形態1に係るロータリ圧縮機の変形例3を示す図である。図16は、実施の形態1に係るロータリ圧縮機の変形例3のシリンダを示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。図17は、実施の形態1に係るロータリ圧縮機の変形例3のインジェクションピストンを示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。図18は、実施の形態1に係るロータリ圧縮機の変形例3のキャップを示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。図19~図21は、実施の形態1に係るロータリ圧縮機の変形例4を示す図である。図19は、実施の形態1に係るロータリ圧縮機の変形例4のシリンダを示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。図20は、実施の形態1に係るロータリ圧縮機の変形例4のインジェクションピストンを示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。図21は、実施の形態1に係るロータリ圧縮機の変形例4のキャップ43を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。
インジェクション機構40を構成するインジェクションピストン41の頭部41aおよび軸部41bと、キャップ43の形状は、円柱状に限らず、図16~図18と、図19~図21とに示すように四角形としてもよいし、楕円形状などの丸形以外の形状としてもよい。ガイド孔38は、インジェクションピストン41およびキャップ43の形状に沿った形状とされる。インジェクションピストン41およびキャップ43を、四角形または楕円形状などの、軸部41bの軸方向に回転しない形状とすることで、インジェクションポート41dの向きを任意に決めた方向に固定することができる。
また、図16~図18と図19~図21とに示したインジェクション機構では、スプリング42を備えていない。このように、この発明はスプリングを備えない構成を含む。
実施の形態2.
実施の形態2は、実施の形態1に係るロータリ圧縮機1を備えた冷凍サイクル装置に関するものである。
図22は、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の一例を示す図である。
冷凍サイクル装置100は、実施の形態1のロータリ圧縮機1と、凝縮器101と、膨張弁などで構成された減圧装置102と、蒸発器103とを備える。これらロータリ圧縮機1、凝縮器101、減圧装置102および蒸発器103が冷媒配管104で接続されて、冷媒が循環する主回路を形成している。また、冷凍サイクル装置100は、凝縮器101と減圧装置102との間から分岐し、ロータリ圧縮機1に接続されるインジェクション回路105を備えている。インジェクション回路105には、膨張弁等で構成され、インジェクション回路105の流量を調整する流量調整弁106が設けられている。
冷凍サイクル装置100において、冷媒は、吸入マフラ7を介してロータリ圧縮機1に吸入され、内部で圧縮されることで高温高圧となる。高温高圧となった冷媒は、凝縮器101において凝縮されて液体になる。液体となった冷媒は、減圧装置102で減圧膨張されて低温低圧のガス、液または気液二相となり、蒸発器103に流入する。蒸発器103に流入した冷媒は、蒸発器103において蒸発してガス冷媒となり、再びロータリ圧縮機1に吸入される。
ロータリ圧縮機1から吐出されて凝縮器101を通過した冷媒の一部は、インジェクション回路105を介してロータリ圧縮機1のインジェクション配管15に流入する。インジェクション配管15に流入したインジェクション冷媒は、上述したようにインジェクションピストン41のインジェクション流路41cを通ってインジェクションポート41dから圧縮室35に導入される。
以上、このように構成された冷凍サイクル装置100においては、実施の形態1に係るロータリ圧縮機1を搭載しているので、再膨張損失による性能の低下を防止でき、性能向上を図ることができる。
なお、ここで説明した冷凍サイクル装置100はあくまでも参考であり、例えば四方弁、過冷却器またはバルブなどを追加するといった変更についても、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。また、この冷凍サイクル装置100に使用される冷媒および冷凍機油について、その種類による限定はしないものとする。
1 ロータリ圧縮機、2 電動機部、2a 回転子、2b 固定子、3 圧縮機構部、4 クランクシャフト、4a 偏心軸部、5 密閉容器、5a 油溜め部、6 吸入管、7 吸入マフラ、8 吐出管、9 油分離器、10 中間板、11 上軸受、12 下軸受、13 上吐出マフラ、14 下吐出マフラ、15 インジェクション配管、23 回転ピストン、30A 第1圧縮機構部、30B 第2圧縮機構部、31 シリンダ、31a 外周面、31b 内周面、32 回転ピストン、33 ベーン溝、34 ベーン、35 圧縮室、35a 低圧空間、35b 高圧空間、36 吸入口、37 吐出口、38 ガイド孔、38a 接続口、40 インジェクション機構、41 インジェクションピストン、41a 頭部、41b 軸部、41c インジェクション流路、41d インジェクションポート、42 スプリング、43 キャップ、44 スプリング、100 冷凍サイクル装置、101 凝縮器、102 減圧装置、103 蒸発器、104 冷媒配管、105 インジェクション回路、106 流量調整弁。

Claims (6)

  1. 圧縮室が形成されたシリンダと、前記シリンダの内周面に沿って回転する回転ピストンとを備え、前記回転ピストンが前記シリンダ内を偏心回転して前記圧縮室で冷媒を圧縮するロータリ圧縮機であって、
    前記シリンダには、インジェクション配管が接続される接続口から前記圧縮室に至るガイド孔が形成され、
    前記ガイド孔にインジェクション機構が配置されており、
    前記インジェクション機構は、
    前記インジェクション配管から供給されるインジェクション冷媒を前記圧縮室に導くインジェクション流路が形成されたインジェクションピストンと、
    前記インジェクションピストンを前記ガイド孔内に収納する方向に付勢して前記インジェクションピストンを前記ガイド孔内に収納させるスプリングとを備え、
    前記インジェクションピストンは、前記ガイド孔に摺動自在に配置されており、前記インジェクション配管から供給されるインジェクション冷媒による圧力に基づいて前記スプリングの付勢力に抗して前記圧縮室側に移動した状態では前記インジェクション流路を前記圧縮室に連通させる一方、前記圧縮室とは反対側に移動して前記ガイド孔内に収納された状態では前記インジェクション流路を前記圧縮室に非連通とするロータリ圧縮機。
  2. 前記インジェクション流路の前記圧縮室側の開口であるインジェクションポートが前記インジェクションピストンの外面に開口しており、
    前記インジェクションピストンが前記ガイド孔内に収納された状態で前記インジェクションポートが前記ガイド孔の内周面によって塞がれることで、前記インジェクション流路が前記圧縮室に非連通となる請求項1記載のロータリ圧縮機。
  3. 前記インジェクションピストンが設置される位相角と、前記インジェクションポートのインジェクションピストン移動方向の開口位置とにより、前記インジェクションポートが前記圧縮室に開口する開口開始タイミングと開口位相範囲とが調整されている請求項2記載のロータリ圧縮機。
  4. 前記インジェクションピストンは、前記シリンダに形成された吸入口から前記圧縮室への冷媒の吸入が行われている最中に、前記回転ピストンによって押圧されて前記インジェクション流路が前記圧縮室に対して非連通となる位相角に形成されている請求項3記載のロータリ圧縮機。
  5. 前記インジェクションピストンは、前記ガイド孔内に収納されて前記インジェクション流路が前記圧縮室に対して非連通となる状態にあるときに、前記インジェクションピストンの前記圧縮室側の端面が前記シリンダの内周面に面一になるように形成されている請求項1~請求項4のいずれか一項に記載のロータリ圧縮機。
  6. 請求項1~請求項5のいずれか一項に記載のロータリ圧縮機と、凝縮器と、減圧装置と、蒸発器とを有し、冷媒が循環するように構成された主回路と、
    前記凝縮器と前記減圧装置との間から分岐し、前記ロータリ圧縮機に接続されるインジェクション回路と、
    前記インジェクション回路の流量を調整する流量調整弁と備えた冷凍サイクル装置。
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