JP7008411B2 - 機器情報管理システム - Google Patents
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このような問題の発生を回避するため、特許文献2に記載のシステムでは、設備機器は、自身の一定時間以上の通電停止を感知した場合にはこれを退去と見なし、利用者通信機器からの遠隔操作を拒否する遠隔操作不可モードに移行するような構成となっている。
前記利用者が前記設備機器と同じ前記建造物において利用できるユーティリティ使用機器が使用不能状態であるか否かの判定に利用できる判定用情報を収集する情報収集部を備え、
前記管理サーバ装置は、前記情報収集部が収集した前記判定用情報を前記通信回線を介して受信し、前記利用者が使用する利用者通信機器から前記通信回線を介したアクセスがあったとき、前記利用者がアクセス権限を有している前記設備機器を前記認証情報に基づいて特定し、前記利用者通信機器から当該利用者がアクセス権限を有している前記設備機器への制御指令情報の伝達を仲介すること、及び、当該利用者がアクセス権限を有している前記設備機器の前記機器運転情報を前記利用者が前記利用者通信機器を使用して閲覧することの少なくとも何れか一方を許可し、並びに、前記判定用情報に基づいて前記ユーティリティ使用機器が使用不能状態であると判定したとき、前記認証情報に含まれている前記利用者による、使用不能状態にある前記ユーティリティ使用機器と同じ前記建造物において利用される前記設備機器に対するアクセス権限を失わせる権限消失処理を行い、
前記ユーティリティ使用機器は、ガス及び水道の少なくとも一方のユーティリティを使用する機器であり、
前記情報収集部は、ユーティリティ供給路に設けられる供給元栓よりも前記ユーティリティ使用機器に近い側において、前記ユーティリティ供給路でのガスの供給圧力及び水道の供給圧力の少なくとも一方を前記判定用情報として収集する、或いは、ユーティリティ供給路に設けられる供給元栓よりも前記ユーティリティ使用機器に近い側において、前記ユーティリティ供給路での単位時間当たりのガスの供給量及び水道の供給量の少なくとも一方を前記判定用情報として収集し、
前記管理サーバ装置は、制御指令情報を前記ユーティリティ使用機器に送信して当該ユーティリティ使用機器の強制運転を行わせ、当該強制運転を行わせる前後で前記情報収集部が収集したガス又は水道の供給圧力或いはガス又は水道の供給量に変動がある場合には前記ユーティリティ使用機器が使用不能状態ではないと判定する点にある。
そこで、管理サーバ装置は、情報収集部が収集した判定用情報を通信回線を介して受信し、その判定用情報に基づいてユーティリティ使用機器が使用不能状態であると判定したとき、認証情報に含まれている利用者による、使用不能状態にあるユーティリティ使用機器と同じ建造物において利用される設備機器に対するアクセス権限を失わせる権限消失処理を行う。つまり、管理サーバ装置は、設備機器の利用者が退去した場合に起こり得る事象(即ち、ユーティリティ使用機器が使用不能状態であるという事象)の有無を監視するだけで、権限消失処理を行うか否かを決定できる。
ユーティリティ使用機器が、ガス及び水道の少なくとも一方のユーティリティを使用する機器である場合、利用者が建造物から退去することで、ガスや水道などのユーティリティの供給路が閉栓されてユーティリティ使用機器が使用不能状態になると、供給元栓よりも下流側ではガスの供給圧力及び水道の供給圧力が単調減少又は全く変動しないと考えられる。また、利用者が建造物から退去することで、ガスや水道などのユーティリティの供給路が閉栓されてユーティリティ使用機器が使用不能状態になると、供給元栓よりも下流側でのガスの供給量及び水道の供給量はゼロになると考えられる。よって、ユーティリティ供給路に設けられる供給元栓よりもユーティリティ使用機器に近い側において測定されるユーティリティ供給路でのガスの供給圧力及び水道の供給圧力の少なくとも一方或いはユーティリティ供給路での単位時間当たりのガスの供給量及び水道の供給量の少なくとも一方を参照して、ユーティリティ使用機器が使用不能状態であるか否かの判定を行うことができる。
利用者が建造物から退去していないが、例えば旅行などで長期間不在にしている場合、情報収集部が収集するガス又は水道の供給圧力或いはガス又は水道の供給量に関して、利用者が建造物から退去して供給元栓が閉栓された場合と同様に全く変動が見られない場合がある。ところが本特徴構成では、管理サーバ装置は、制御指令情報を前記ユーティリティ使用機器に送信してユーティリティ使用機器の強制運転を行わせる。つまり、単に利用者が長期不在にしているだけであれば、強制運転が行われる前後で(制御指令情報を送信する前後で)、情報収集部が収集するガス又は水道の供給圧力或いはガス又は水道の供給量に変動が見られる。その結果、制御指令情報を前記ユーティリティ使用機器に送信してユーティリティ使用機器の強制運転を行わせる前後で情報収集部が収集した判定用情報に基づいて、ユーティリティ使用機器が使用不能状態ではないと判定できる。
従って、利用者の退去などに伴って設備機器の使用が中止されたとき、その設備機器に対するアクセス権限の消失を簡単な構成で実現できる機器情報管理システムを提供できる。
図1は、機器情報管理システムの構成を示す図である。図示するように、機器情報管理システムは、建造物3に固定的に設置される設備機器10を複数備え、通信回線1を介して設備機器10のそれぞれとの間で情報通信可能である管理サーバ装置2を備える。図1に記載している利用者通信機器Tは、建造物3の住人等である利用者が使用している携帯電話及びスマートフォン等の携帯通信端末や通信機能を有するコンピュータ装置などである。図1には、2つの建造物3(3A,3B)を描き、各建造物3(3A,3B)に1つの設備機器10(10A,10B)が設けられている例を描いているが、建造物3の設置数及び各建造物3での設備機器10の設置数に制限は無い。
<1>
上記実施形態では、機器情報管理システムの構成について具体例を挙げて説明したが、その構成については適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、燃料電池12とその燃料電池12の設定や運転指令などを行うリモコン装置11との組み合わせを、本発明の設備機器10として用いる例を説明したが、建造物3に固定的に設置される様々な機器とリモコン装置11との組み合わせを、本発明の設備機器10として利用できる。例えば、冷房運転や暖房運転などを行うエアコン(空調装置)とその設定や運転指令などを行うリモコン装置11との組み合わせを、本発明の設備機器10として利用できる。図3は、利用者通信機器Tの表示画面例を示す図である。図示するように、利用者通信機器Tの表示画面に、設備機器10としてのエアコンの運転状況が示されている。具体的には、利用者通信機器Tには、エアコンが現在運転中であること、及び、エアコンの過去の設定温度の推移が表示されている。また、利用者が「遠隔制御」ボタン21に対する選択入力を行うことで、その設備機器10としてのエアコンへの遠隔制御を指令するモードに移行することもできる。
他にも、給湯器とその設定や運転指令などを行うリモコン装置11との組み合わせを、本発明の設備機器10として利用できる。
更に、建造物3に固定的に設置される様々な機器とリモコン装置11との組み合わせを設備機器10とするのではなく、建造物3に固定的に設置される一つの機器のみで設備機器10が構成されても構わない。
上記実施形態において、管理サーバ装置2が、制御指令情報をユーティリティ使用機器15に送信してユーティリティ使用機器15の強制運転を行わせてもよい。強制運転としては、上記実施形態で説明したような凍結防止機器の運転や、浴槽への足し水、浴槽への足し湯、貯湯タンクの湯沸かしなど適宜設定可能である。尚、管理サーバ装置2が、ユーティリティ使用機器15をどのようなタイミングで強制運転させるのかは適宜設定可能である。
ところが、管理サーバ装置2が、制御指令情報を前記ユーティリティ使用機器15に送信してユーティリティ使用機器15の強制運転を行わせると、単に利用者が長期不在にしているだけであれば、強制運転が行われる前後で(制御指令情報を送信する前後で)、情報収集部16が収集するユーティリティ供給圧力やユーティリティ供給量に変動が見られると考えられる。それに対して、利用者が建造物3から退去して供給元栓18が閉栓されていれば、情報収集部16が収集するユーティリティ供給圧力やユーティリティ供給量に変動が見られないと考えられる。このようにして、制御指令情報をユーティリティ使用機器15に送信してユーティリティ使用機器15の強制運転を行わせる前後で情報収集部16が収集した判定用情報に基づいて、ユーティリティ使用機器15が使用不能状態であるか否かを判定できる。
上記実施形態では機器運転情報の例を幾つか挙げたが、機器運転情報として、上記実施形態では記載していないような設備機器10の運転に関わる様々な情報を採用することができる。
上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
2 :管理サーバ装置
3 :建造物
10 :設備機器
15 :ユーティリティ使用機器
16 :情報収集部
17 :ユーティリティ供給路
18 :供給元栓
T :利用者通信機器
Claims (4)
- 建造物に固定的に設置される設備機器を複数備え、
通信回線を介して前記設備機器のそれぞれとの間で情報通信可能であり、前記設備機器に対するアクセス権限を有している利用者と前記設備機器とが関連付けられた認証情報を記憶し、及び、前記設備機器の運転状況を示す機器運転情報を前記設備機器のそれぞれから受信して記憶する管理サーバ装置を備える機器情報管理システムであって、
前記利用者が前記設備機器と同じ前記建造物において利用できるユーティリティ使用機器が使用不能状態であるか否かの判定に利用できる判定用情報を収集する情報収集部を備え、
前記管理サーバ装置は、
前記情報収集部が収集した前記判定用情報を前記通信回線を介して受信し、
前記利用者が使用する利用者通信機器から前記通信回線を介したアクセスがあったとき、前記利用者がアクセス権限を有している前記設備機器を前記認証情報に基づいて特定し、前記利用者通信機器から当該利用者がアクセス権限を有している前記設備機器への制御指令情報の伝達を仲介すること、及び、当該利用者がアクセス権限を有している前記設備機器の前記機器運転情報を前記利用者が前記利用者通信機器を使用して閲覧することの少なくとも何れか一方を許可し、並びに、
前記判定用情報に基づいて前記ユーティリティ使用機器が使用不能状態であると判定したとき、前記認証情報に含まれている前記利用者による、使用不能状態にある前記ユーティリティ使用機器と同じ前記建造物において利用される前記設備機器に対するアクセス権限を失わせる権限消失処理を行い、
前記ユーティリティ使用機器は、ガス及び水道の少なくとも一方のユーティリティを使用する機器であり、
前記情報収集部は、ユーティリティ供給路に設けられる供給元栓よりも前記ユーティリティ使用機器に近い側において、前記ユーティリティ供給路でのガスの供給圧力及び水道の供給圧力の少なくとも一方を前記判定用情報として収集する、或いは、ユーティリティ供給路に設けられる供給元栓よりも前記ユーティリティ使用機器に近い側において、前記ユーティリティ供給路での単位時間当たりのガスの供給量及び水道の供給量の少なくとも一方を前記判定用情報として収集し、
前記管理サーバ装置は、制御指令情報を前記ユーティリティ使用機器に送信して当該ユーティリティ使用機器の強制運転を行わせ、当該強制運転を行わせる前後で前記情報収集部が収集したガス又は水道の供給圧力或いはガス又は水道の供給量に変動がある場合には前記ユーティリティ使用機器が使用不能状態ではないと判定する機器情報管理システム。 - 前記設備機器は、
自身に対するアクセス権限を有している利用者を記憶しており、
前記利用者通信機器から、前記管理サーバ装置を介さず且つ自身が接続されているプライベートネットワークを介してアクセスがあったとき、前記利用者が自身に対するアクセス権限を有していれば、前記利用者が使用する前記利用者通信機器から自身への前記制御指令情報を受け付けること、及び、自身の前記機器運転情報を前記利用者が前記利用者通信機器を使用して閲覧することの少なくとも何れか一方を許可する請求項1に記載の機器情報管理システム。 - 前記設備機器は、
自身に対するアクセス権限を有している利用者を記憶しており、
自身に対するアクセス権限を有する前記利用者が使用する前記利用者通信機器から、前記管理サーバ装置を介さず且つ自身が接続されているプライベートネットワークを介してアクセスがあったことを、前記管理サーバ装置へ送信する請求項1又は2に記載の機器情報管理システム。 - 前記管理サーバ装置は、前記権限消失処理によってアクセス権限が失われたことを示す情報を前記利用者の前記利用者通信機器に送信する請求項1~3の何れか一項に記載の機器情報管理システム。
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