JP7008155B1 - 加熱炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】断熱部材の交換作業を容易として、加熱炉の稼働率を大きく向上させることができる加熱炉を提供する。【解決手段】外殻12内に着脱可能に設けられ、外殻12の6面のうちの相対向する2面を除く4面の内側に位置する内枠材42と、外殻12の4面の内壁面に対向するように内枠材42に固定されたカーボン繊維製のフェルト46、断熱ボード54、黒鉛板56などの断熱部材とを一体的に有し、4つの平型断熱ユニットを含む角筒型断熱ユニット14を、着脱可能に備えていることから、角筒型断熱ユニット14をカートリッジのように入れ替えることで断熱部材を一挙に短時間で交換することができるので、断熱部材の交換作業が容易となり、加熱炉10の稼働率を大きく向上させることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、ヒータを用いて熱処理を行なう加熱炉の断熱構造に関する。
カーボン繊維やグラファイトシート、燃料電池用ガス拡散層基材等を製造するための黒鉛化処理は、超高温領域で熱処理が行なわれる。たとえば、特許文献1に記載された超高温加熱炉が、その熱処理に用いられる。この超高温加熱炉では、鋼性の炉殻の内側に設けた、耐火断熱材たるカーボン繊維製のフェルトと、カーボン繊維製のフェルトの内側に設けたグラファイト等の耐火材からなるアウターマッフルと、アウターマッフルの内側に設けた、同様のグラファイト等の耐火材からなるインナーマッフルと、アウターマッフルとインナーマッフルとの間に配置されたヒータとが、備えられる。
特開2004-205068号公報 実開昭60-69993号公報
たとえば2000℃~3000℃の超高温領域で黒鉛化処理が行なわれる場合には、その黒鉛化処理を行なう超高温加熱炉の炉内に用いられる、カーボン繊維製のフェルトやグラファイト等の断熱材の消耗が激しいので、2ケ月から半年程度の短い周期毎に、超高温加熱炉内の断熱部材を新たな断熱部材と交換する必要がある。
一般に、炉内の断熱材は、特許文献2に示されているように、炉体に固定されているため、断熱部材を炉殻から引き剥がして除去した後に清掃し、その上で新たな断熱部材を積層して炉殻に固定する築炉作業が必要となっていた。この築炉作業にはたとえば数週間程度の長時間が必要とされ、築炉作業の間は、超高温加熱炉を用いた生産を停止せざるを得ず、生産性を低下させる一因となっていた。このような不都合は、各種金属、セラミック材料の焼成を1700℃以下で行なうための、セラミック製の断熱材や耐火物を断熱材として用いる加熱炉においても、同様に発生する。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、断熱部材の交換作業を容易として、加熱炉の稼働率を大きく向上させることができる加熱炉を提供することにある。
本発明者等は、以上の事情を背景として種々検討を重ねた結果、加熱炉の外殻に対して断熱材を直接固定したり積層したりするのではなく、外殻に着脱可能な内枠材に断熱材を層状に固定した断熱材カートリッジを用いると、数日程度の短い時間で、超高温加熱炉の断熱部材を交換できることを見出した。本発明はかかる知見に基づいてなされたものである。
すなわち、第1発明の要旨とするところは、(a)少なくとも4面を有する箱型の外殻と、前記外殻の内側に設けられた断熱部材と、前記断熱部材の内側に配置された発熱体とを備える加熱炉であって、(b)前記外殻内に着脱可能に設けられ、前記外殻の前記4面のうちの少なくとも1面の内側に位置する内枠材と、前記外殻の4面のうちの少なくとも1面の内壁面に対向するように前記内枠材に固定された前記断熱部材とを、一体的に有する平型断熱ユニットを、着脱可能に備え、(c)前記加熱炉は、2000℃~3000℃の超高温領域で黒鉛化処理を行なう超高温加熱炉であり、(d)前記断熱部材は、複数枚のカーボン繊維製のフェルトが、一対の挟持板により前記カーボン繊維製のフェルトの厚み方向に挟持された断熱材パネルであり、(e)前記一対の挟持板のうちの外側に位置する外側挟持板は、ステンレス鋼製のメッシュ部材であり、前記一対の挟持板のうちの内側に位置する内側挟持板は、前記カーボン繊維製のフェルトが板状に成形された断熱ボードと、黒鉛製の黒鉛板との積層体であることにある。
第2発明の要旨とするところは、第1発明において、前記一対の挟持板のうちの外側に位置する外側挟持板は、ステンレス鋼製の部材であることにある。
第3発明の要旨とするところは、第1発明又は第2発明において、前記一対の挟持板のうちの外側に位置する外側挟持板は、メッシュ部材であることにある。
第4発明の要旨とするところは、第1発明から第3発明のいずれか1の発明において、前記加熱炉は、6面のうちの相対向する2面が開閉可能に設けられた箱型の外殻を有し、前記箱型の外殻の前記6面のうちの前記相対向する2面の少なくとも一方の面を除く4面又は5面の内側に位置する内枠材と、前記外殻の4面又は5面の内壁面に対向するように前記内枠材に固定された前記断熱部材とを、一体的に有する角筒型断熱ユニットを、着脱可能に備えることにある。
第5発明の要旨とするところは、第4発明において、前記外殻の2面に着脱可能に設けられ、前記外殻の内側に位置する内枠材と、前記外殻の2面の内壁面に対向するように前記内枠材に固定された前記断熱部材とを、一体的に有する前記平型断熱ユニットを、着脱可能に備えることにある。
第1発明の加熱炉によれば、少なくとも4面を有する箱型の外殻と、前記外殻の内側に設けられた断熱部材と、前記断熱部材の内側に配置された発熱体とを備える加熱炉であって、前記外殻内に着脱可能に設けられ、前記外殻の前記4面のうちの少なくとも1面の内側に位置する内枠材と、前記外殻の4面のうちの少なくとも1面の内壁面に対向するように前記内枠材に固定された前記断熱部材とを、一体的に有する平型断熱ユニットを、着脱可能に備え、前記加熱炉は、2000℃~3000℃の超高温領域で黒鉛化処理を行なう超高温加熱炉であり、前記断熱部材は、複数枚のカーボン繊維製のフェルトが、一対の挟持板により前記カーボン繊維製のフェルトの厚み方向に挟持された断熱材パネルであり、前記一対の挟持板のうちの内側に位置する内側挟持板は、前記カーボン繊維製のフェルトが板状に成形された断熱ボードと、黒鉛製の黒鉛板との積層体である。これにより、2000℃~3000℃の超高温領域で黒鉛化処理を行なう超高温加熱炉において、複数枚のカーボン繊維製のフェルトが、一対の挟持板により前記カーボン繊維製のフェルトの厚み方向に挟持された断熱材パネルと内枠材とを一体的に有する平型断熱ユニットをカートリッジのように入れ替えることで断熱部材を一挙に短時間で交換することができるので、消耗が激しい断熱部材の交換作業が容易となり、超高温加熱炉の稼働率を大きく向上させることができる。
第2発明の加熱炉によれば、前記一対の挟持板のうちの外側に位置する外側挟持板は、ステンレス鋼製の部材であるので、断熱部材の交換作業が容易となり、加熱炉の稼働率を大きく向上させることができる。
第3発明の加熱炉によれば、前記一対の挟持板のうちの外側に位置する外側挟持板は、メッシュ部材であることから、平型断熱ユニットをカートリッジのように入れ替えることで、外殻の2面の内側の断熱材を一挙に短時間で交換することができる。
第4発明の加熱炉によれば、前記外殻内に着脱可能に設けられ、前記外殻の前記6面のうちの前記相対向する2面の少なくとも一方の面を除く4面又は5面の内側に位置する内枠材と、前記外殻の4面又は5面の内壁面に対向するように前記内枠材に固定された前記断熱部材とを一体的に有し、4つまたは5つの前記平型断熱ユニットを含む角筒型断熱ユニットを、着脱可能に備えていることから、角筒型断熱ユニットをカートリッジのように入れ替えることで断熱部材を一挙に短時間で交換することができるので、断熱部材の交換作業が容易となり、加熱炉の稼働率を大きく向上させることができる。
第5発明の加熱炉によれば、前記外殻の2面に着脱可能に設けられ、前記外殻の内側に位置する内枠材と、前記外殻の2面の内壁面に対向するように前記内枠材に固定された前記断熱部材とを有する平型断熱ユニットを、着脱可能に備えていることから、平型断熱ユニットをカートリッジのように入れ替えることで、外殻の2面の内側の断熱材を一挙に短時間で交換することができる。
本発明の一実施例の超高温加熱炉の一例を、一部を切り欠いて示す正面図である。 図1の超高温加熱炉の平面断面図であって、図1のII-II視断面図である。 図1の超高温加熱炉の縦断面図であって、図1のIII-III視断面図である。 図1の超高温加熱炉内に備えられている角筒型断熱ユニットを示す横断面図であって、図5のIV-IV視断面図である。 図1の角筒型断熱ユニットの水平断面図であって、図4のV-V視断面図である。 図1の角筒型断熱ユニットの縦断面図であって、図4のVI-VI視断面図である。 図4、図5、図6の角筒型断熱ユニットに用いられている内枠材を示す斜視図である。 図1の超高温加熱炉内に備えられている平型断熱ユニットを示す縦断面図である。 図1の超高温加熱炉に備えられている電極装置を拡大して説明する断面図である。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例の超高温加熱炉(以下、加熱炉という)10を、一部を切り欠いて示す正面図である。図2は、加熱炉10の平面断面図を示し、図3は、加熱炉10の縦断面図を示している。加熱炉10は、基台11上に固設された箱型の外殻12と、外殻12の内側に所定の空間Sを隔てて設けられた角筒型断熱ユニット14および平型断熱ユニット16と、外殻12と角筒型断熱ユニット14または平型断熱ユニット16とを貫通する複数個の電極装置18の先端部に支持されることにより、角筒型断熱ユニット14および平型断熱ユニット16の内側において箱型の外殻12の6面に沿ってそれぞれ設けられたカーボンヒータ20と、それぞれのカーボンヒータ20の内側において図示しない被処理物を6面加熱状態で載置するために外殻12に着脱可能に固定された載置台21とを、備えている。
箱型の外殻12は、その6面のうちの水平方向に対向する2面を除く4面に対応した角筒型の外殻本体22と、上記水平方向に対向する2面に対応する外殻本体22の正面側開口24および裏面側開口26をそれぞれ気密に閉じる一対の正面側外殻板28および裏面側外殻板30とを、備えている。正面側外殻板28の周縁部は、複数個のアクチュエータ付締結装置32によって着脱可能すなわち開閉可能に外殻本体22の正面側開口24に締結され、裏面側外殻板30の周縁部は、複数個のハンドル付締結装置34によって着脱可能すなわち開閉可能に外殻本体22の裏面側開口26に締結されている。正面側外殻板28は、被処理物を出し入れするときに開閉される扉として機能し、裏面側外殻板30は、複数枚のカーボン繊維製のフェルト46、および、一対の外側挟持板48および内側挟持板50等の断熱部材を交換する作業を行なうときに開閉される扉として機能する。
外殻本体22と一対の正面側外殻板28および裏面側外殻板30とは、複数の補強リブ板36を有する外板38と、外板38との間に冷媒を通る間隙Dを隔てて外板38に液密に固定された内板40とを、それぞれ備えている。外殻本体22と正面側外殻板28および裏面側外殻板30とは、それぞれ耐熱鋼板たとえばステンレス鋼板製であって、外殻12の温度上昇を抑制し、角筒型断熱ユニット14および平型断熱ユニット16を冷却するための液冷ジャケットとしても機能している。
図4、図5および図6は、角筒型断熱ユニット14の横断面、水平断面、および縦断面を示している。また、図7は、角筒型断熱ユニット14に用いられている内枠材42を示す斜視図である。内枠材42は、4個の四角枠材42aと、それら4個の四角枠材42aを所定の間隔を隔てて連結する連結部材42bと、断熱パネル44を固定するたとえば黒鉛製の貫通耐熱ボルト52を通すボルト穴42cが形成され、四角枠材42aから突設された複数の断熱パネル固定ブラケット42dと、スリーブ64を固定するためにスリーブ64を通すスリーブ穴42eが形成され、四角枠材42aに固定された複数のスリーブ固定ブラケット42fと、内枠材42の下部の四隅に設けられた高さ調節ボルト41を備えている。
角筒型断熱ユニット14は、外殻12の6面のうちの前記相対向する2面を除く4面に対応する外殻本体22内に位置し、複数の電極装置18により外殻本体22に着脱可能に設けられた、耐熱鋼製たとえばステンレス鋼製の内枠材42と、外殻12の4面の内壁面すなわち外殻本体22の4面に対向するように内枠材42に固定された複数個の断熱パネル44とを、一体的に有し、外殻本体22内に載置されている。本実施例では、外殻12および断熱パネル44が、加熱炉10の炉壁を構成している。角筒型断熱ユニット14は、内枠材42に備えられた複数の高さ調節ボルト41によって高さ方向の位置および外殻本体22内での座りが調節されるようになっている。断熱パネル44は、4つの平型断熱ユニットが角筒状に連結されることで構成されてもよく、内枠材42は、外殻本体22の4面毎に、それぞれ着脱可能に固定されたものであってもよい。
断熱パネル44は、所定厚みに積層された複数枚のカーボン繊維製のフェルト46が、一対の外側挟持板48および内側挟持板50の積層体によりカーボン繊維製のフェルト46の厚み方向に挟持されたものであり、それらを貫通耐熱ボルト52によって内枠材42に着脱可能に固定されている。本実施例では、それら複数枚のカーボン繊維製のフェルト46、および、一対の外側挟持板48および内側挟持板50が、断熱部材として機能している。
外側挟持板48は、耐熱鋼製たとえばステンレス鋼製の金属メッシュ部材から構成されている。また、内側挟持板50は、カーボン繊維製のフェルトが板状に成形された断熱ボード54と、たとえば黒鉛製、CCコンポジット(炭素繊維強化炭素複合部材)製、膨張黒鉛シート製等の耐熱板56とが積層されたものである。
図8は、複数個の電極装置18および複数個の取付ボルト57によって正面側外殻板28および裏面側外殻板30にそれぞれ着脱可能に設けられた平型断熱ユニット16を示す断面図である。平型断熱ユニット16は、複数個の取付ボルト57によって正面側外殻板28又は裏面側外殻板30に着脱可能に設けられる耐熱鋼製たとえばステンレス鋼製の内枠材58と、正面側外殻板28および裏面側外殻板30の内壁面に対向するように内枠材58に固定された複数個の断熱パネル60とを、一体的に有している。角筒型断熱ユニット14と同様に、断熱パネル60は、所定厚みに積層された複数枚のカーボン繊維製のフェルト46が、一対の外側挟持板48および内側挟持板50の積層体によりカーボン繊維製のフェルト46の厚み方向に挟持されたものであり、それらカーボン繊維製のフェルト46、外側挟持板48、および内側挟持板50を貫通耐熱ボルト52によって内枠材56に着脱可能に固定されている。
図9は、外殻12に固定されてカーボンヒータ20を支持する電極装置18を示している。電極装置18は、外殻本体22、正面側外殻板28、または裏面側外殻板30にそれぞれ貫通した状態で設けられているが、相互に同様に構成されているので、図9では外殻本体22に設けられた例を代表して示している。図9において、外殻本体22には、電極装置18を通すための円管部材62が溶接によって液密に設けられており、断熱パネル44には、黒鉛製円管状のスリーブ64が貫通した状態で固設されている。
電極装置18は、短円柱状の銅電極部66と、銅電極部66に同心状態で連ねて固定された円柱状の黒鉛電極部68とを、備えている。銅電極部66には、外側端面に開口する止まり穴70が形成されており、止まり穴70には、止まり穴70内に冷却水を循環させる配管72が接続されている。金属電極部66は、熱良導体である銅、銅合金、アルミニウム合金等の金属導電体から構成されており、加熱炉10の稼働時には水等の冷媒により常時冷却される水冷電極部である。
外殻本体22の外側には、電極装置18を固定するための所定厚みの座板74が溶接によって固定されており、銅電極部66から外周側に一体的に突き出した取付フランジ76が絶縁シート78を介して締結ねじ79によって座板74に締結されることにより、電極装置18が円管部材62を貫通した状態で外殻本体22に固定されている。円管部材62の内周面と銅電極部66の外周面との間には、円管部材62よりも小径の円管状の第1アルミナ碍子80が介在させられており、円管部材62と銅電極部66との間の電気的な絶縁が維持されている。
黒鉛電極部68の外側端部には、第1アルミナ碍子80の端部と重なる円管状の第2アルミナ碍子82が嵌め着けられており、その第2アルミナ82に続いて第3アルミナ碍子84が嵌め着けられている。これにより、黒鉛電極部68の電気的な絶縁が維持されているとともに、黒鉛電極部68の外側端部が、第2アルミナ82および第3アルミナ碍子84によって被覆されている。
これにより、黒鉛製円管状のスリーブ64とその内側に挿入されている円柱状の黒鉛電極部68との間に、所定の隙間Pが形成されている。肉厚端部84aは、断熱パネル44に固定されたスリーブ64の外側端面に当接することで、断熱パネル44を位置決めしている。
黒鉛電極部68の内側端面には、カーボンヒータ20が連結されたブロック90が着脱可能に連結されている。これにより、電極装置18がカーボンヒータ20を支持している。カーボンヒータ20は、電極装置18から低電圧且つ高電流の電力が供給されることにより、2000℃~3000℃の超高温領域で発熱させられる。
以上のように構成された加熱炉10では、載置台21上の被処理物に対して、非酸化性雰囲気たとえば窒素やアルゴン等の不活性ガス雰囲気下において2000℃~3000℃の超高温領域、好ましくは2500℃~3000℃の超高温領域で黒鉛化処理が繰り替えされると、カーボン繊維製のフェルト46、断熱ボード54、黒鉛板56などの断熱部材が消耗するので、所定の周期で、角筒型断熱ユニット14および平型断熱ユニット16の交換が行なわれる。このとき、載置台21、カーボンヒータ20、電極装置18、図示しない温度センサ等を取り外すことで、断熱部材が消耗した角筒型断熱ユニット14および平型断熱ユニット16を容易に取り外すことができ、且つ新たな角筒型断熱ユニット14および平型断熱ユニット16を位置決めして電極装置18、カーボンヒータ20等を装着することで、位置決めされ且つ固定される。
上述のように、本実施例の加熱炉10によれば、外殻12内に着脱可能に設けられ、外殻12の6面のうちの相対向する2面を除く4面の内側に位置する内枠材42と、外殻12の4面の内壁面に対向するように内枠材42に固定されたカーボン繊維製のフェルト46、断熱ボード54、黒鉛板56などの断熱部材とを一体的に有し、4つの平型断熱ユニットを含む角筒型断熱ユニット14を、着脱可能に備えていることから、角筒型断熱ユニット14をカートリッジのように入れ替えることで断熱部材を一挙に短時間で交換することができるので、断熱部材の交換作業が容易となり、加熱炉10の稼働率を大きく向上させることができる。
また、本実施例の加熱炉10によれば、外殻12の2面に着脱可能に設けられ、外殻12の2面内側に位置する内枠材58と、外殻12の2面の内壁面に対向するように内枠材58に固定された断熱部材(断熱パネル60)とを一体的に有する平型断熱ユニット16を、着脱可能に備えていることから、平型断熱ユニット16をカートリッジのように入れ替えることで、外殻12の2面の内側の断熱部材を一挙に短時間で交換することができる。
また、本実施例の加熱炉10によれば、加熱炉10は、2000℃~3000℃の超高温領域で黒鉛化処理を行なう超高温加熱炉であり、前記断熱部材は、複数枚のカーボン繊維製のフェルト46が、一対の挟持板(外側挟持板48および内側挟持板50)によりカーボン繊維製のフェルト46の厚み方向に挟持された断熱パネル60である。これにより、2000℃~3000℃の超高温領域で黒鉛化処理を行なうことができる超高温加熱炉において、カーボン繊維製のフェルト46等の断熱部材を一挙に短時間で交換することができるので、断熱材の交換作業が容易となり、加熱炉の稼働率を大きく向上させることができる。
また、本実施例の加熱炉10によれば、一対の挟持板のうちの外側に位置する外側挟持板48は、ステンレス鋼製のメッシュ部材であり、一対の挟持板のうちの内側に位置する内側挟持板50は、カーボン繊維製のフェルトが板状に成形された断熱ボード54と、黒鉛製の黒鉛板56との積層体であることから、2000℃~3000℃の超高温領域で黒鉛化処理を行なうことができる超高温加熱炉において、ステンレス鋼製のメッシュ部材と、カーボン繊維製のフェルトが板状に成形された断熱ボード54と黒鉛製の黒鉛板56との積層体との間にカーボン繊維製のフェルト46を挟持した断熱パネル60を、一挙に短時間で交換することができるので、断熱材の交換作業が容易となり、加熱炉の稼働率を大きく向上させることができる。
以上、本発明を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の実施例において、角筒型断熱ユニット14は、外殻12の6面のうちの相対向する2面を除く4面の内側に位置する内枠材42と、外殻12の4面の内壁面に対向するように内枠材42に固定されたカーボン繊維製のフェルト46、断熱ボード54、黒鉛板56などの断熱部材とを一体的に有するものであった。しかし、そのような角筒型断熱ユニット14に替えて、たとえば図8に示すような平型断熱ユニットを外殻12の4面の内壁面に対向するようにそれぞれ着脱可能に設けるようにしてもよい。すなわち、角筒型断熱ユニット14は、4個の平型断熱ユニットから成る。
また、前述の実施例において、加熱炉10は、外殻12が6面を有する箱型であったが、4面を有するトンネル状の外殻を有する加熱炉であってもよい。
また、前述の加熱炉10において、外殻12の6面のうちの2面に、平型断熱ユニット16がそれぞれ着脱可能に設けられたものであったが、外殻12の6面のうちの1面に平型断熱ユニット16が着脱可能に設けられてもよい。、この場合、角筒型断熱ユニット14は、外殻12の6面のうち前記1面を除く5面の内側に位置する内枠材42と、外殻12の5面の内壁面に対向するように内枠材42に固定されたカーボン繊維製のフェルト46、断熱ボード54、黒鉛板56などの断熱部材とを一体的に有するように構成される。
また、前述の加熱炉10は、2000℃~3000℃の超高温領域において黒鉛化処理を行なうための超高温加熱炉であったが、たとえば1500℃程度の他の加熱処理を行なう加熱炉であってもよい。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
10:超高温加熱炉(加熱炉)
12:外殻
14:角筒型断熱ユニット
16:平型断熱ユニット
22:外殻本体
28:正面側外殻板
30:裏面側外殻板
42:内枠材
44:断熱パネル
46:カーボン繊維製のフェルト(断熱部材)
48:外側挟持板(断熱部材)
50:内側挟持板(断熱部材)
54:断熱ボード
56:黒鉛板
58:内枠材
60:断熱パネル

Claims (5)

  1. 少なくとも4面を有する箱型の外殻と、前記外殻の内側に設けられた断熱部材と、前記断熱部材の内側に配置された発熱体とを備える加熱炉であって、
    前記外殻内に着脱可能に設けられ、前記外殻の前記4面のうちの少なくとも1面の内側に位置する内枠材と、前記外殻の4面のうちの少なくとも1面の内壁面に対向するように前記内枠材に固定された前記断熱部材とを、一体的に有する平型断熱ユニットを、着脱可能に備え
    前記加熱炉は、2000℃~3000℃の超高温領域で黒鉛化処理を行なう超高温加熱炉であり
    前記断熱部材は、複数枚のカーボン繊維製のフェルトが、一対の挟持板により前記カーボン繊維製のフェルトの厚み方向に挟持された断熱材パネルであり、
    前記一対の挟持板のうちの内側に位置する内側挟持板は、前記カーボン繊維製のフェルトが板状に成形された断熱ボードと、黒鉛製の黒鉛板との積層体である
    ことを特徴とする加熱炉。
  2. 前記一対の挟持板のうちの外側に位置する外側挟持板は、ステンレス鋼製の部材である
    ことを特徴とする請求項1の加熱炉。
  3. 前記一対の挟持板のうちの外側に位置する外側挟持板は、メッシュ部材である
    ことを特徴とする請求項1又は2の加熱炉。
  4. 前記加熱炉は、6面のうちの相対向する2面が開閉可能に設けられた箱型の外殻を有し、前記箱型の外殻の前記6面のうちの前記相対向する2面の少なくとも一方の面を除く4面又は5面の内側に位置する内枠材と、前記外殻の4面又は5面の内壁面に対向するように前記内枠材に固定された前記断熱部材とを、一体的に有する角筒型断熱ユニットを、着脱可能に備える
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1の加熱炉。
  5. 前記外殻の2面に着脱可能に設けられ、前記外殻の内側に位置する内枠材と、前記外殻の2面の内壁面に対向するように前記内枠材に固定された前記断熱部材とを、一体的に有する前記平型断熱ユニットを、着脱可能に備える
    ことを特徴とする請求項4の加熱炉。
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