JP7007710B2 - クロマグロの遺伝的性判別マーカーおよび遺伝的性判別方法 - Google Patents
クロマグロの遺伝的性判別マーカーおよび遺伝的性判別方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7007710B2 JP7007710B2 JP2017219660A JP2017219660A JP7007710B2 JP 7007710 B2 JP7007710 B2 JP 7007710B2 JP 2017219660 A JP2017219660 A JP 2017219660A JP 2017219660 A JP2017219660 A JP 2017219660A JP 7007710 B2 JP7007710 B2 JP 7007710B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base
- dna
- sex
- male
- sequence
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Description
〔1〕配列番号1で表される塩基配列の501番目の塩基、561および562番目の塩基、564番目の塩基、595番目の塩基、644番目の塩基、769番目の塩基、770番目の塩基、789番目の塩基、1198番目の塩基、1200番目の塩基、1213番目の塩基、1275番目の塩基、1280番目の塩基、1338番目の塩基、1344番目の塩基、1416~1423番目の塩基、1472番目の塩基、1493番目の塩基、1866番目の塩基、1867番目の塩基、1899番目の塩基、1913番目の塩基、2583番目の塩基、2588番目の塩基、2589番目の塩基、2611番目の塩基、2622番目の塩基、2634番目の塩基、2643番目の塩基、2687番目の塩基、2693番目の塩基、2752番目の塩基、2753番目の塩基、2756番目の塩基、2801番目の塩基、2817番目の塩基、2855番目の塩基、2874番目の塩基、2901番目の塩基、3057番目の塩基、3093番目の塩基、3139番目の塩基、3146番目の塩基、3148番目の塩基、3196番目の塩基、3199番目の塩基、3249番目の塩基、3251番目の塩基、3368番目の塩基、3404番目の塩基、3407番目の塩基、3426番目の塩基、3433番目の塩基、3442番目の塩基、3470番目の塩基、3479番目の塩基、3545番目の塩基、3546番目の塩基、3735番目の塩基、3756番目の塩基、3769番目の塩基、3788番目の塩基、6256番目の塩基、6312番目の塩基、6455番目の塩基、6585番目の塩基、6781番目の塩基、6879番目の塩基、6930番目の塩基、6933番目の塩基、6940番目の塩基、6941番目の塩基、6987番目の塩基並びに7014番目の塩基の位置に存在するDNA多型からなる群から選択される1以上のDNA多型を含む、クロマグロの性判別マーカー。
〔2〕クロマグロ被検体のゲノムDNAを含有する試料の、配列番号1で表される塩基配列の501番目の塩基、561および562番目の塩基、564番目の塩基、595番目の塩基、644番目の塩基、769番目の塩基、770番目の塩基、789番目の塩基、1198番目の塩基、1200番目の塩基、1213番目の塩基、1275番目の塩基、1280番目の塩基、1338番目の塩基、1344番目の塩基、1416~1423番目の塩基、1472番目の塩基、1493番目の塩基、1866番目の塩基、1867番目の塩基、1899番目の塩基、1913番目の塩基、2583番目の塩基、2588番目の塩基、2589番目の塩基、2611番目の塩基、2622番目の塩基、2634番目の塩基、2643番目の塩基、2687番目の塩基、2693番目の塩基、2752番目の塩基、2753番目の塩基、2756番目の塩基、2801番目の塩基、2817番目の塩基、2855番目の塩基、2874番目の塩基、2901番目の塩基、3057番目の塩基、3093番目の塩基、3139番目の塩基、3146番目の塩基、3148番目の塩基、3196番目の塩基、3199番目の塩基、3249番目の塩基、3251番目の塩基、3368番目の塩基、3404番目の塩基、3407番目の塩基、3426番目の塩基、3433番目の塩基、3442番目の塩基、3470番目の塩基、3479番目の塩基、3545番目の塩基、3546番目の塩基、3735番目の塩基、3756番目の塩基、3769番目の塩基、3788番目の塩基、6256番目の塩基、6312番目の塩基、6455番目の塩基、6585番目の塩基、6781番目の塩基、6879番目の塩基、6930番目の塩基、6933番目の塩基、6940番目の塩基、6941番目の塩基、6987番目の塩基並びに7014番目の塩基の位置に存在するDNA多型からなる群から選択される1以上のDNA多型を検出する、クロマグロの性判別方法。
〔3〕さらに、前記DNA多型が下記表に示される雌の遺伝子型を有する場合にクロマグロ被検体が雌であると判別し、前記DNA多型が下記表に示される雄の遺伝子型を有する場合にクロマグロ被検体が雄であると判別するものである、上記〔2〕記載の方法。
〔5〕配列番号1で表される塩基配列の501番目の塩基、561および562番目の塩基、564番目の塩基、595番目の塩基、644番目の塩基、769番目の塩基、770番目の塩基、789番目の塩基、1198番目の塩基、1200番目の塩基、1213番目の塩基、1275番目の塩基、1280番目の塩基、1338番目の塩基、1344番目の塩基、1416~1423番目の塩基、1472番目の塩基、1493番目の塩基、1866番目の塩基、1867番目の塩基、1899番目の塩基、1913番目の塩基、2583番目の塩基、2588番目の塩基、2589番目の塩基、2611番目の塩基、2622番目の塩基、2634番目の塩基、2643番目の塩基、2687番目の塩基、2693番目の塩基、2752番目の塩基、2753番目の塩基、2756番目の塩基、2801番目の塩基、2817番目の塩基、2855番目の塩基、2874番目の塩基、2901番目の塩基、3057番目の塩基、3093番目の塩基、3139番目の塩基、3146番目の塩基、3148番目の塩基、3196番目の塩基、3199番目の塩基、3249番目の塩基、3251番目の塩基、3368番目の塩基、3404番目の塩基、3407番目の塩基、3426番目の塩基、3433番目の塩基、3442番目の塩基、3470番目の塩基、3479番目の塩基、3545番目の塩基、3546番目の塩基、3735番目の塩基、3756番目の塩基、3769番目の塩基、3788番目の塩基、6256番目の塩基、6312番目の塩基、6455番目の塩基、6585番目の塩基、6781番目の塩基、6879番目の塩基、6930番目の塩基、6933番目の塩基、6940番目の塩基、6941番目の塩基、6987番目の塩基並びに7014番目の塩基の位置に存在するDNA多型からなる群から選択される1以上のDNA多型を含む領域を増幅することができる、クロマグロの性判別用プライマー。
〔6〕配列番号1で表される塩基配列の501番目の塩基、561および562番目の塩基、564番目の塩基、595番目の塩基、644番目の塩基、769番目の塩基、770番目の塩基、789番目の塩基、1198番目の塩基、1200番目の塩基、1213番目の塩基、1275番目の塩基、1280番目の塩基、1338番目の塩基、1344番目の塩基、1416~1423番目の塩基、1472番目の塩基、1493番目の塩基、1866番目の塩基、1867番目の塩基、1899番目の塩基、1913番目の塩基、2583番目の塩基、2588番目の塩基、2589番目の塩基、2611番目の塩基、2622番目の塩基、2634番目の塩基、2643番目の塩基、2687番目の塩基、2693番目の塩基、2752番目の塩基、2753番目の塩基、2756番目の塩基、2801番目の塩基、2817番目の塩基、2855番目の塩基、2874番目の塩基、2901番目の塩基、3057番目の塩基、3093番目の塩基、3139番目の塩基、3146番目の塩基、3148番目の塩基、3196番目の塩基、3199番目の塩基、3249番目の塩基、3251番目の塩基、3368番目の塩基、3404番目の塩基、3407番目の塩基、3426番目の塩基、3433番目の塩基、3442番目の塩基、3470番目の塩基、3479番目の塩基、3545番目の塩基、3546番目の塩基、3735番目の塩基、3756番目の塩基、3769番目の塩基、3788番目の塩基、6256番目の塩基、6312番目の塩基、6455番目の塩基、6585番目の塩基、6781番目の塩基、6879番目の塩基、6930番目の塩基、6933番目の塩基、6940番目の塩基、6941番目の塩基、6987番目の塩基並びに7014番目の塩基の位置に存在するDNA多型からなる群から選択される1以上のDNA多型を検出することができる、クロマグロの性判別用プローブ。
〔7〕〔5〕記載のプライマーおよび/または〔6〕記載のプローブを含む、クロマグロの性判別用キット。
本発明の方法は、クロマグロ被検体由来のゲノムDNAを含有する試料において、表2のDNA多型の1以上を検出するものである。ここで「DNA多型の検出」とは、DNA多型部位の塩基を検出、同定すること、DNA多型部位の雄特異的対立遺伝子を検出すること、および/またはDNA多型の遺伝子型がホモ接合型であるかヘテロ接合型であるかを検出することを含む。検出結果に応じて、被検体が雌であるか雄であるかを判別する。被検体の性別は、表2に記載の所定のDNA多型部位で検出される塩基、雄特異的対立遺伝子および/または遺伝子型の情報に基づいて判断できる。例えば、表2の(1)のDNA多型は、配列番号1で表される塩基配列の501番目の塩基に存在する一塩基多型であり、雌の遺伝子型はA/Aのホモ接合型であり、雄の遺伝子型はA/Tのヘテロ接合型である。配列番号1で表される塩基配列の501番目の塩基としてAのみが検出されれば、試料が由来する被検体は雌であり、AおよびTが検出されれば、被検体は雄であると判別できる。あるいは、当該一塩基多型部位の雄特異的対立遺伝子であるTアレルが検出されなければ、試料が由来する被検体は雌であり、Tアレルが検出されれば、雄であると判別できる。あるいは、当該一塩基多型部位の遺伝子型がA/Aのホモ接合型であれば、試料が由来する被検体は雌であり、A/Tのヘテロ接合型であれば、雄であると判別できる。表2の(2)~(74)のDNA多型を用いた場合も、表2に基づき、同様に判別できる。
プライマーおよびプローブは、目的とするDNA多型に応じて適宜設計される。当該プライマーは、その塩基長が通常約15~50塩基であり、好ましくは約15~35塩基である。目的のDNA断片を増幅できる限りにおいて、鋳型のDNA配列と1~数個、好ましくは1~5個、さらに好ましくは1~3個のミスマッチを有していてもよい。当該プローブは、その塩基長が通常約15~50塩基であり、好ましくは約15~35塩基であり、5’末端がFITCやVICなどの蛍光色素で、3’末端がTAMRAなどのクエンチャー(消光物質)でそれぞれ標識されている。目的のDNA多型を含む領域と特異的にハイブリダイズできる限りにおいて、鋳型のDNA配列と1~数個、好ましくは1~5個、さらに好ましくは1~3個のミスマッチを有していてもよい。また、目的のDNA多型のそれぞれの対立遺伝子について、異なるレポーター蛍光色素で標識されたプローブを用いることで、DNA多型の両対立遺伝子を1度に検出することもできる。本発明の方法で使用され得るプローブとしては、配列番号1で表される塩基配列の部分配列であって、目的のDNA多型部位の対立遺伝子の塩基を含み、かつその塩基長が通常約15~50塩基であり、好ましくは約15~35塩基である塩基配列からなるオリゴヌクレオチドまたはその相補鎖が例示される。
DNA多型を検出するためのプローブとして好適なものは、目的のDNA多型の対立遺伝子を含む約10~50塩基、好ましくは約15~35塩基の配列を有するオリゴヌクレオチドまたはその相補鎖が例示される。当該プローブは、5’末端がFITCやVICのような蛍光色素で標識されていてもよく、3’の末端がTAMRAのようなクエンチャー物質で標識されていてもよい。また、オリゴヌクレオチド中にRNA部位を有していてもよい。
また、プローブとしては、表2の(1)~(74)のDNA多型から選択される1以上のDNA多型を検出できるものを挙げることができる。
天然クロマグロ成魚の雌16個体および雄15個体(生殖腺による性判別済み)の全ゲノムリシーケンスデータと新たに作成したクロマグロドラフトゲノム配列を用いて変異解析を実施し、性別特異的な複数のDNA多型を見出した。当該DNA多型が存在するスキャフォルド64番の約7.5kbのゲノム領域の配列を配列番号1に示す。また、配列番号1で表される塩基配列中の各DNA多型の位置、雌の遺伝子型、雄の遺伝子型、性判別率を表3に示す。各DNA多型の遺伝子型は、雌においてはホモ接合型であり、雄においてはヘテロ接合型である。性判別率は、データの取得できた個体数における、雌または雄特異的遺伝子型を有する個体数の割合である。各DNA多型は、その性判別率が93.5%以上と高く、性判別マーカーとして有用である。
さらに、スキャフォルド64番のゲノム配列をHaploview(v4.2)を用い、LD-based partitioning algorithmで解析したところ、配列番号1の422番目から3595番目、3735番目から3788番目、6240番目から6642番目、および6698番目から7197番目の領域が、それぞれ、連鎖不平衡ブロックであることが明らかとなった。
領域1には、雄に特異的または極めて特異性の高い変異として、配列番号1で表される塩基配列の1338および1344番目(領域1の30および36番目に相当)の塩基に位置する一塩基多型と、1417~1423番目(領域1の109~115番目に相当)の塩基の欠失が存在する。したがって、クロマグロ被検体のゲノムDNAを鋳型とし、これらの変異に基づいて設計した表4に示す雄特異的プライマーであるY3_F1プライマー(配列番号2)およびY3_R1プライマー(配列番号3)を用いたPCR増幅およびゲル電気泳動によって、113bpのDNA断片の増幅が認められた場合に被検体の遺伝的性は雄であると判定でき、DNA断片の増幅が認められなかった場合に被検体の遺伝的性は雌であると判定することができる。ここで、Y3_F1プライマーの3’末端および3’末端から7塩基目は一塩基多型の雄特異的対立遺伝子の塩基を有し、Y3_R1プライマーは欠失領域の上流および下流の配列を有する。
そこで、天然クロマグロの雌4個体と雄4個体(生殖腺による性判別済み)について、Y3_F1プライマーおよびY3_R1プライマーによるPCRを行い、増幅産物をゲル電気泳動した。陰性対照として、塩基配列を確認済の雌個体を用い、陽性対照として、塩基配列を確認済の雄個体を用いた。また、ネガティブコントロール(NTC)として、DNAなしでPCRを行った。具体的な方法は、以下の通りである。各個体より、筋肉をハサミ等を用いて採取し、TNES・Urea 6M溶液(10mM Tris-HCl、125mM NaCl、10mM EDTA、0.5% SDS、6M Urea)中でプロテアーゼ処理を行い、自動DNA抽出装置(Maxwell RSCシステム、Maxwell RSC Blood DNA kit、プロメガ株式会社製)を用いてゲノムDNAを調製した。このゲノムDNA(最終濃度0.5ng/μl)を鋳型とし、PrimeSTAR GXL kit(タカラバイオ株式会社製)とY3_F1プライマーおよびY3_R1プライマー(最終濃度各0.4μM)を用いて、Proflex PCR システム(アプライドバイオシステムズ製)によりPCR反応(98℃10秒、60℃15秒、68℃15秒の反応を35サイクル)を行い、得られたPCR増幅産物を3%アガロースゲルにアプライし、100Vで20分間、電気泳動を行った。なお、人為的ミスでPCR増幅に失敗し、雄個体から113bpのDNA断片が増幅されずに、雌と誤判定されてしまう偽陰性を防止するため、内部陽性対照としてミトコンドリアDNAのND4遺伝子(268bp)を、表4に示すND4_FプライマーおよびND4_Rプライマー(最終濃度各0.05μM)を用いた以外は上述の条件に従って、PCRにて増幅した。
領域2には、雄に特異的または極めて特異性が高い変異として、配列番号1で表される塩基配列の3093、3139、3146、3148、3196、3199、3249、3251番目(領域2の35、81、88、90、138、141、191、193番目)の塩基に位置する一塩基多型が存在する。したがって、クロマグロ被験体のゲノムDNAを鋳型とし、これらの変異に基づいて設計した表4に示す雄特異的プライマーであるY2_F1プライマー(配列番号6)およびY2_R2プライマー(配列番号7)を用いたPCR増幅およびゲル電気泳動によって、143bpのDNA断片の増幅が認められた場合に被験体の遺伝的性は雄であると判定でき、DNA断片の増幅が認められなかった場合に被験体の遺伝的性は雌であると判定することができる。ここで、Y2_F1プライマーの3’末端並びに3’末端から3および10塩基目は一塩基多型の雄特異的対立遺伝子の塩基を有し、Y2_R2プライマーの5’末端から7塩基目は雌雄共通の低頻度多型(A/T)に対応する塩基Wを、3’末端から2および4塩基目は一塩基多型の雄特異的対立遺伝子の塩基を有する。
そこで、天然クロマグロの雌4個体と雄4個体(生殖腺による性判別済み)について、Y2_F1プライマーおよびY2_R2プライマーを用いた以外は実施例2と同様にして、PCRおよび電気泳動を行った。
領域1には、雄に特異的な変異として、配列番号1で表される塩基配列の1417~1423番目(領域1の109~115番目)の連続7塩基の欠失が存在する。したがって、クロマグロ被験体のゲノムDNAを鋳型とし、この欠失領域を含むDNA断片を増幅するように設計した表2に示す雌雄共通プライマーであるY3_DEL_F2プライマー(配列番号8)およびY3_DEL_R1プライマー(配列番号9)を用いたPCRによって、149bpの雌雄共通DNA断片のみが認められた場合に被験体の遺伝的性は雌であると判定でき、149bpの雌雄共通DNA断片と7塩基短い142bpの雄特異的欠失型DNA断片が認められた場合に被験体の遺伝的性は雄であると判定することができる。
そこで、天然クロマグロの雌4個体と雄4個体(生殖腺による性判別済み)について、Y3_DEL_F2プライマーおよびY3_DEL_R1プライマーを用いたPCRを行い、増幅産物をマイクロチップ電気泳動装置を用いて電気泳動した。マイクロチップ電気泳動は、通常のアガロースゲル電気泳動よりも分解能が高いため、たった7塩基の長さの違うDNA断片を明確に区別することができる。陰性対照として、塩基配列を確認済の雌個体を用い、陽性対照として、塩基配列を確認済の雄個体を用いた。また、ネガティブコントロール(NTC)として、DNAなしでPCRを行った。具体的な方法は、以下の通りである。各個体より、実施例2と同様にしてゲノムDNAを調製した。このゲノムDNA(最終濃度0.5ng/μl)を鋳型とし、PrimeSTAR GXL kit(タカラバイオ株式会社製)とY3_DEL_F2プライマーおよびY3_DEL_R1プライマーを用いて、Proflex PCR システム(アプライドバイオシステムズ製)によりPCR反応(98℃10秒、60℃15秒、68℃15秒の反応を35サイクル)を行い、得られたPCR増幅産物をマイクロチップ電気泳動装置(MultiNA DNA/RNA分析用マイクロチップ電気泳動装置、DNA-500キット、島津製作所製)を用いて電気泳動した。
養殖クロマグロの雌6個体と雄4個体(生殖腺による性判別済み)について、体表粘液サンプルを用いた以外は実施例4と同様にして、PCRおよびマイクロチップ電気泳動を行った。体表粘液サンプルは、魚体の体表を綿棒で擦って採取した。体表粘液の付着した綿部のみをTNES・Urea 6M溶液中でプロテアーゼ処理を行い、自動DNA抽出装置(前述)を用いてゲノムDNAを調製した。
Claims (6)
- クロマグロ被検体のゲノムDNAを含有する試料の、配列番号1で表される塩基配列の501番目の塩基、561および562番目の塩基、564番目の塩基、595番目の塩基、644番目の塩基、769番目の塩基、770番目の塩基、789番目の塩基、1198番目の塩基、1200番目の塩基、1213番目の塩基、1275番目の塩基、1280番目の塩基、1338番目の塩基、1344番目の塩基、1416~1423番目の塩基、1472番目の塩基、1493番目の塩基、1866番目の塩基、1867番目の塩基、1899番目の塩基、1913番目の塩基、2583番目の塩基、2588番目の塩基、2589番目の塩基、2611番目の塩基、2622番目の塩基、2634番目の塩基、2643番目の塩基、2687番目の塩基、2693番目の塩基、2752番目の塩基、2753番目の塩基、2756番目の塩基、2801番目の塩基、2817番目の塩基、2855番目の塩基、2874番目の塩基、2901番目の塩基、3057番目の塩基、3093番目の塩基、3139番目の塩基、3146番目の塩基、3148番目の塩基、3196番目の塩基、3199番目の塩基、3249番目の塩基、3251番目の塩基、3368番目の塩基、3404番目の塩基、3407番目の塩基、3426番目の塩基、3433番目の塩基、3442番目の塩基、3470番目の塩基、3479番目の塩基、3545番目の塩基、3546番目の塩基、3735番目の塩基、3756番目の塩基、3769番目の塩基、3788番目の塩基、6256番目の塩基、6312番目の塩基、6455番目の塩基、6585番目の塩基、6781番目の塩基、6879番目の塩基、6930番目の塩基、6933番目の塩基、6940番目の塩基、6941番目の塩基、6987番目の塩基並びに7014番目の塩基の位置に存在するDNA多型からなる群から選択される1以上のDNA多型を検出する、クロマグロの性判別方法。
- 前記DNA多型の検出をPCRにより行うものである、請求項1または2記載の方法。
- 配列番号1で表される塩基配列の501番目の塩基、561および562番目の塩基、564番目の塩基、595番目の塩基、644番目の塩基、769番目の塩基、770番目の塩基、789番目の塩基、1198番目の塩基、1200番目の塩基、1213番目の塩基、1275番目の塩基、1280番目の塩基、1338番目の塩基、1344番目の塩基、1416~1423番目の塩基、1472番目の塩基、1493番目の塩基、1866番目の塩基、1867番目の塩基、1899番目の塩基、1913番目の塩基、2583番目の塩基、2588番目の塩基、2589番目の塩基、2611番目の塩基、2622番目の塩基、2634番目の塩基、2643番目の塩基、2687番目の塩基、2693番目の塩基、2752番目の塩基、2753番目の塩基、2756番目の塩基、2801番目の塩基、2817番目の塩基、2855番目の塩基、2874番目の塩基、2901番目の塩基、3057番目の塩基、3093番目の塩基、3139番目の塩基、3146番目の塩基、3148番目の塩基、3196番目の塩基、3199番目の塩基、3249番目の塩基、3251番目の塩基、3368番目の塩基、3404番目の塩基、3407番目の塩基、3426番目の塩基、3433番目の塩基、3442番目の塩基、3470番目の塩基、3479番目の塩基、3545番目の塩基、3546番目の塩基、3735番目の塩基、3756番目の塩基、3769番目の塩基、3788番目の塩基、6256番目の塩基、6312番目の塩基、6455番目の塩基、6585番目の塩基、6781番目の塩基、6879番目の塩基、6930番目の塩基、6933番目の塩基、6940番目の塩基、6941番目の塩基、6987番目の塩基並びに7014番目の塩基の位置に存在するDNA多型からなる群から選択される1以上のDNA多型を含む領域を増幅することができる、クロマグロの性判別用プライマー。
- 配列番号1で表される塩基配列の501番目の塩基、561および562番目の塩基、564番目の塩基、595番目の塩基、644番目の塩基、769番目の塩基、770番目の塩基、789番目の塩基、1198番目の塩基、1200番目の塩基、1213番目の塩基、1275番目の塩基、1280番目の塩基、1338番目の塩基、1344番目の塩基、1416~1423番目の塩基、1472番目の塩基、1493番目の塩基、1866番目の塩基、1867番目の塩基、1899番目の塩基、1913番目の塩基、2583番目の塩基、2588番目の塩基、2589番目の塩基、2611番目の塩基、2622番目の塩基、2634番目の塩基、2643番目の塩基、2687番目の塩基、2693番目の塩基、2752番目の塩基、2753番目の塩基、2756番目の塩基、2801番目の塩基、2817番目の塩基、2855番目の塩基、2874番目の塩基、2901番目の塩基、3057番目の塩基、3093番目の塩基、3139番目の塩基、3146番目の塩基、3148番目の塩基、3196番目の塩基、3199番目の塩基、3249番目の塩基、3251番目の塩基、3368番目の塩基、3404番目の塩基、3407番目の塩基、3426番目の塩基、3433番目の塩基、3442番目の塩基、3470番目の塩基、3479番目の塩基、3545番目の塩基、3546番目の塩基、3735番目の塩基、3756番目の塩基、3769番目の塩基、3788番目の塩基、6256番目の塩基、6312番目の塩基、6455番目の塩基、6585番目の塩基、6781番目の塩基、6879番目の塩基、6930番目の塩基、6933番目の塩基、6940番目の塩基、6941番目の塩基、6987番目の塩基並びに7014番目の塩基の位置に存在するDNA多型からなる群から選択される1以上のDNA多型を検出することができる、クロマグロの性判別用プローブ。
- 請求項4記載のプライマーおよび/または請求項5記載のプローブを含む、クロマグロの性判別用キット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017219660A JP7007710B2 (ja) | 2017-11-15 | 2017-11-15 | クロマグロの遺伝的性判別マーカーおよび遺伝的性判別方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017219660A JP7007710B2 (ja) | 2017-11-15 | 2017-11-15 | クロマグロの遺伝的性判別マーカーおよび遺伝的性判別方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019088234A JP2019088234A (ja) | 2019-06-13 |
JP7007710B2 true JP7007710B2 (ja) | 2022-01-25 |
Family
ID=66835121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017219660A Active JP7007710B2 (ja) | 2017-11-15 | 2017-11-15 | クロマグロの遺伝的性判別マーカーおよび遺伝的性判別方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7007710B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7362054B2 (ja) * | 2019-05-14 | 2023-10-17 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 | High Resolution Melting(HRM)解析によるマグロ類の遺伝的性判別方法 |
CN110669836B (zh) * | 2019-11-15 | 2022-09-23 | 集美大学 | 一种鉴别棘头梅童鱼遗传性别的分子标记及其应用 |
CN113215280B (zh) * | 2021-06-08 | 2022-09-23 | 集美大学 | 一种鉴别棘头梅童鱼南北群体通用的遗传性别分子标记、引物及其应用 |
-
2017
- 2017-11-15 JP JP2017219660A patent/JP7007710B2/ja active Active
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
Nippon Suisan Gakkaishi, 2011, Vol.77, No.4,p.639-646 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019088234A (ja) | 2019-06-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2012125961A (ru) | Растения сои, устойчивой к гербицидам, и способы их идентификации | |
KR101213217B1 (ko) | 한우의 육량 또는 육질의 조기 선발에 유용한 단일염기다형성 마커 | |
CN104561306B (zh) | 一种与猪眼肌面积性状有关的猪unc13b基因snp标志物 | |
KR101929391B1 (ko) | 돼지의 유두수 증대 예측용 유전자 마커 및 이의 용도 | |
JP7007710B2 (ja) | クロマグロの遺伝的性判別マーカーおよび遺伝的性判別方法 | |
KR101595011B1 (ko) | 돼지의 유두 수 판단용 snp 마커 및 이의 용도 | |
US20170283854A1 (en) | Multiplexed pcr assay for high throughput genotyping | |
JP2008148612A (ja) | 鶏の品種識別のためのツールおよびその利用 | |
US7794983B2 (en) | Method for genetic detection using interspersed genetic elements | |
KR102458440B1 (ko) | 고추 역병 저항성 판별용 프라이머 세트 및 이를 이용한 고추 역병 저항성 판별 방법 | |
CN103290102B (zh) | 一种基于pcr的snp分型方法及应用 | |
KR101784163B1 (ko) | 돼지의 등지방두께 저감 판단용 snp 마커 및 이의 용도 | |
CN113278723A (zh) | 合成芥菜中导入的白菜基因组片段或遗传多样性分析的组合物及应用 | |
US11884983B2 (en) | Method for predicting resistance | |
KR101854896B1 (ko) | 토종견 품종 확인용 단일염기다형성 마커 및 이의 용도 | |
JP7362054B2 (ja) | High Resolution Melting(HRM)解析によるマグロ類の遺伝的性判別方法 | |
KR101985659B1 (ko) | 단일염기다형성 마커를 이용한 백우 품종 식별 방법 | |
JP2011188846A (ja) | 遺伝的多型マーカーセット、プローブセット、検出キットおよび品種判定方法 | |
EP1660675B1 (en) | Polymorphism of the igf2 gene and improving production characteristics of cattle | |
CN111379032A (zh) | 一种用于构建同时实现基因组拷贝数变异检测和基因突变检测的测序文库的方法和试剂盒 | |
JP5687414B2 (ja) | 多型の識別方法 | |
KR101696692B1 (ko) | 돼지의 근육 내 근섬유타입 ⅰ의 수준 판단용 snp 마커 및 이의 용도 | |
KR102061943B1 (ko) | 노란목도리담비의 개체식별을 위한 마이크로새틀라이트 마커 및 이를 이용한 개체 식별 방법 | |
KR101823376B1 (ko) | 돈육내 스테아릭산 함량 조절용 snp 마커 및 그의 용도 | |
JP2022184558A (ja) | クロマグロの遺伝的性判別に用いる雄特異的塩基配列 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200813 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210824 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210910 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211221 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211227 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7007710 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |