JP7006596B2 - 情報処理装置、情報処理システム、制御方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、制御方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7006596B2
JP7006596B2 JP2018528408A JP2018528408A JP7006596B2 JP 7006596 B2 JP7006596 B2 JP 7006596B2 JP 2018528408 A JP2018528408 A JP 2018528408A JP 2018528408 A JP2018528408 A JP 2018528408A JP 7006596 B2 JP7006596 B2 JP 7006596B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
product
power
electric power
amount
customer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018528408A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018016148A1 (ja
Inventor
雄太 熊野
浩志 中石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2018016148A1 publication Critical patent/JPWO2018016148A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7006596B2 publication Critical patent/JP7006596B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q20/00Payment architectures, schemes or protocols
    • G06Q20/04Payment circuits
    • G06Q20/06Private payment circuits, e.g. involving electronic currency used among participants of a common payment scheme
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q50/00Information and communication technology [ICT] specially adapted for implementation of business processes of specific business sectors, e.g. utilities or tourism
    • G06Q50/06Energy or water supply

Landscapes

  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Primary Health Care (AREA)
  • Tourism & Hospitality (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Human Resources & Organizations (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Accounting & Taxation (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Description

本発明は情報処理装置、情報処理システム、制御方法、及びプログラムに関する。
蓄電池に電力を蓄えておき、その蓄えられた電力を家庭やオフィスなどで利用するという技術が開発されている。蓄電池には、例えば再生可能エネルギーを利用して発電された電力が蓄えられる。このように蓄えられた電力は、照明や電子機器などといった様々な負荷で使用される電力として利用することができる。特許文献1は、太陽光発電装置によって発電された電力を蓄電池に蓄え、その蓄えられた電力を負荷設備へ提供する技術が開示されている。
特開2016-082676号公報
上記の特許文献では、蓄電池に蓄えられた電力は、蓄電池が設置されている家庭やオフィス等における負荷設備で使用される電力にしか利用することができない。そのため、蓄電池に蓄えられた電力を効率的に利用できないことがあるという問題があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、蓄電池に蓄えられた電力を効率的に利用する技術を提供することである。
本発明の情報処理装置は、(1)商品の対価となる電力の量である商品電力量を取得する商品電力量取得手段と、(2)顧客の第1蓄電池に蓄えられている電力を用いて前記商品の決済を行う決済手段と、を有する。
前記決済手段は、(1)前記第1蓄電池を制御する第1コントローラへ、前記商品の商品電力量に相当する電力を放電する放電指示を送信し、(2)前記商品を前記顧客へ販売する販売者の負荷設備を管理する第2コントローラへ、前記商品の商品電力量を示す決済情報を送信する。
本発明の情報処理システムは、本発明の情報処理装置、並びに前述の第1コントローラ及び第2コントローラを有する。
本発明の制御方法は、コンピュータによって実行される。当該制御方法は、(1)商品の対価となる電力の量である商品電力量を取得する商品電力量取得ステップと、(2)顧客の第1蓄電池に蓄えられている電力を用いて前記商品の決済を行う決済ステップと、を有する。
前記決済ステップにおいて、(1)前記第1蓄電池を制御する第1コントローラへ、前記商品の商品電力量に相当する電力を放電する放電指示を送信し、(2)前記商品を前記顧客へ販売する販売者の負荷設備を管理する第2コントローラへ、前記商品の商品電力量を示す決済情報を送信する。
本発明のプログラムは、本発明の制御方法が有する各ステップをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、蓄電池に蓄えられた電力を効率的に利用する技術が提供される。
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
実施形態1に係る情報処理装置を使用環境と共に例示するブロック図である。 情報処理装置を用いて行われる商品の売買を概念的に例示する図である。 情報処理装置を実現するための計算機を例示する図である。 情報処理装置が利用される場面を例示する図である。 店舗の外部に設置されているサーバとして情報処理装置が実現されるケースを例示する図である。 実施形態1の情報処理装置によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。 商品情報記憶装置に記憶されている情報を例示する図である。 複数の時間帯それぞれについて商品電力量を示す商品電力量を例示する図である。 実施形態2に係る情報処理装置を使用環境と共に例示するブロック図である。 実施形態3の情報処理装置を例示する図である。 実施形態3の商品電力量算出部によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。 判定方法1の処理の流れを例示するフローチャートである。 判定方法2の処理の流れを例示するフローチャートである。 判定方法3-1の流れを例示するフローチャートである。 判定方法3-2の流れを例示するフローチャートである。 実施形態5の情報処理装置を例示する図である。 ディスプレイ装置に参照情報が表示される様子を例示する図である。 実施形態6の情報処理装置を使用環境と共に例示するブロック図である。 実施形態6の情報処理装置を利用した商品の売買を概念的に例示する図である。 顧客に特典を選択させる画面を例示する図である。 売電を実行するか否かを選択する画面を例示する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る情報処理装置2000を使用環境と共に例示するブロック図である。図1において、各ブロックは、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表している。
情報処理装置2000は、商品の買い手(顧客)と商品の売り手(販売者)との間における商品の売買において、電力を利用した商品の決済を実現するために利用される装置である。図2は、情報処理装置2000を用いて行われる商品の売買を概念的に例示する図である。顧客は、購入する商品の対価として、販売者に対して電力を提供する。逆に、販売者は、顧客から提供を受ける電力の対価として、商品を提供する。
顧客側電力システム100は、顧客側蓄電池102及び顧客側コントローラ104を有するシステムである。顧客側蓄電池102は、顧客が利用可能な電力を蓄える蓄電池である。例えば顧客側蓄電池102は、顧客の家に設置されている家庭用蓄電池である。顧客側蓄電池102は、顧客が所有する蓄電池であってもよいし、顧客以外の者が所有する蓄電池であってもよい。後者の場合、例えば顧客側蓄電池102の所有者は、顧客側蓄電池102を顧客へ貸し出すレンタル業者などである。顧客側コントローラ104は、顧客側蓄電池102による電力系統300への放電を制御する制御装置である。
販売者側電力システム200は、負荷設備202及び販売者側コントローラ204を有するシステムである。負荷設備202は、販売者によって利用される任意の電気設備である。例えば負荷設備202は、販売者の構内にあるパソコン、サーバ、照明、冷蔵庫、又は蓄電池などである。また、負荷設備202は、販売者が電力会社と結んでいる電力需給契約における受電点(販売者が電力系統から電力を受電する地点)の受電設備(分電盤等)に接続されている。販売者側コントローラ204の役割については後述する。
図2に示した決済を実現するために、情報処理装置2000は、商品電力量取得部2020及び決済部2040を有する。商品電力量取得部2020は、決済対象の商品について商品電力量を取得する。或る商品の商品電力量は、その商品の対価となる電力の量を表す。
決済部2040は、顧客側電力システム100及び販売者側電力システム200を制御することにより、顧客側蓄電池102に蓄えられている電力を用いて、決済対象の商品について決済を行う。より具体的には、決済部2040は、顧客側コントローラ104に対し、「決済対象の商品の商品電力量に相当する量の電力を電力系統300へ放電する」という動作を行わせる指示(以下、放電指示)を送信する。また、決済部2040は、販売者側コントローラ204に対し、決済に関する情報を示す決済情報を送信する。販売者側コントローラ204は、受信した決済情報を決済履歴記憶部208に記憶させる。決済履歴記憶部208は、ハードディスクドライブや SSD(Solid State Drive)などの任意の記憶装置である。
<作用・効果>
本実施形態の情報処理装置2000によれば、顧客側蓄電池102に蓄えられた電力を商品の決済に利用することができる。こうすることで、顧客側蓄電池102に蓄えられた電力を、顧客が利用する電子機器や照明器具などの負荷に消費させる方法以外の新たな用途で有効活用することができる。よって、顧客側蓄電池102に蓄えられた電力を効率的に利用できるようになる。
ここで、顧客側蓄電池102には、再生可能エネルギーを利用する発電装置によって発電される電力や、電力系統300から供給される電力が蓄えられている。後者の場合、顧客側蓄電池102には、安価に電力を購入できる時間帯(深夜など)に購入した電力を蓄えておく。このようにして顧客側蓄電池102に蓄えられた電力を商品の決済に利用できるようにすることで、顧客に経済的なメリットをもたらすことができる。
さらに、本実施形態の情報処理装置2000を利用した商品の決済は、販売者にも経済的なメリットをもたらすことができる。具体的には、販売者は、負荷設備202が消費する電力を、顧客から安く調達することができる。その理由は次の通りである。まず、電力事業者が販売する電力の単価は、電力事業者が買い取る電力の単価よりも高い場合がある。このような場合、情報処理装置2000による決済に利用する電力の単価を、電力事業者が販売する電力の単価と、電力事業者が買い取る電力の単価との間に設定することができる。このような設定をすることにより、顧客と販売者の双方に経済的なメリットをもたらすことができる。なおこのような理由から、各商品について商品電力量を定める際には、電力の単価を、電力事業者が販売する電力の単価と、電力事業者が買い取る電力の単価との間の値とすることが好ましい。
以下、本実施形態についてさらに詳細に説明する。
<情報処理装置2000のハードウエア構成例>
情報処理装置2000の各機能構成部は、各機能構成部を実現するハードウエア(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。以下、情報処理装置2000の各機能構成部がハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現される場合について、さらに説明する。
図3は、情報処理装置2000を実現するための計算機1000を例示する図である。計算機1000は任意の計算機である。例えば計算機1000は、サーバマシン、Personal Computer(PC)、タブレット端末、又はスマートフォンなどである。計算機1000は、情報処理装置2000を実現するために設計された専用の計算機であってもよいし、汎用の計算機であってもよい。
計算機1000は、バス1020、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージ1080、入出力インタフェース1100、及びネットワークインタフェース1120を有する。バス1020は、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージ1080、入出力インタフェース1100、及びネットワークインタフェース1120が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1040などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。プロセッサ1040は、CPU (Central Processing Unit) や GPU (Graphics Processing Unit) などの演算処理装置である。メモリ1060は、RAM (Random Access Memory) や ROM (Read Only Memory) などのメモリである。ストレージ1080は、ハードディスク、SSD、又はメモリカードなどの記憶装置である。また、ストレージ1080は、RAM や ROM などのメモリであってもよい。
入出力インタフェース1100は、計算機1000と入出力デバイスとを接続するためのインタフェースである。例えば入出力インタフェース1100には、キーボードやマウスなどが接続される。
ネットワークインタフェース1120は、計算機1000を外部の装置と通信可能に接続するためのインタフェースである。ネットワークインタフェース1120は、有線回線と接続するためのネットワークインタフェースでもよいし、無線回線と接続するためのネットワークインタフェースでもよい。
計算機1000は、任意の方法で、顧客側コントローラ104や販売者側コントローラ204と通信可能に接続されている。例えば顧客側電力システム100は、ネットワークインタフェース1120を介して顧客側コントローラ104や販売者側コントローラ204と接続される。
ストレージ1080は、情報処理装置2000の各機能構成部を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1040は、これら各プログラムモジュールをメモリ1060に読み出して実行することで、そのプログラムモジュールに対応する各機能を実現する。
計算機1000のハードウエア構成は図3に示した構成に限定されない。例えば、各プログラムモジュールはメモリ1060に格納されてもよい。この場合、計算機1000は、ストレージ1080を備えていなくてもよい。
<情報処理装置2000の実現例>
情報処理装置2000は、様々な場面において、商品の決済に利用されうる。図4は、情報処理装置2000が利用される場面を例示する図である。図4(a)は、情報処理装置2000が、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの店舗における商品の決済に利用されるケースを例示している。具体的には、情報処理装置2000は、商品の決済に利用されるレジ端末700である。レジ端末700は、商品を決済対象として登録するために利用される商品登録装置である。店員は、レジ端末700を用いて決済対象の商品に関する情報を取得する。例えば店員は、レジ端末700に接続されているバーコードリーダなどを用いて、決済対象の商品から、その商品に関する情報を読み取る。そして、レジ端末700は、取得した商品の情報に基づいて、顧客側コントローラ104への放電指示の送信、及び販売者側コントローラ204への決済情報の送信を行うことで、商品の決済を実行する。
なお、店舗において情報処理装置2000を利用する方法は、レジ端末700として情報処理装置2000を実現する方法に限定されない。例えば情報処理装置2000は、店舗の管理に利用される店舗サーバであってもよい。この場合、店舗サーバは、1つ以上のレジ端末と通信可能に接続されている。そして、店舗サーバは、レジ端末から決済対象の商品に関する情報を取得し、その情報に基づいて、顧客側コントローラ104への放電指示の送信、及び販売者側コントローラ204への決済情報の送信を行う。
図4(b)は、情報処理装置2000がネットショッピングにおける商品の決済に利用されるケースを例示している。サーバ800は、顧客が利用する端末(顧客端末810)から商品の購入要求を受け付けるサーバである。サーバ800は、顧客から受け付けた要求に基づいて、顧客側コントローラ104への放電指示の送信、及び販売者側コントローラ204への決済情報の送信を行うことで、商品の決済を行う。
さらに情報処理装置2000は、複数の店舗における決済や複数のショッピングサイトにおける決済を実行する外部のサーバとして実現されてもよい。図5は、店舗の外部に設置されているサーバとして情報処理装置2000が実現されるケースを例示する図である。図5において、情報処理装置2000はサーバ900として実現されている。サーバ900は、各店舗のレジ端末700や店舗サーバから、決済対象の商品の商品電力量を取得する。サーバ900は、取得した商品電力量に基づいて、顧客側コントローラ104に対して放電指示を送信する。またサーバ900は、取得した商品電力量に基づいて、販売者側コントローラ204に対して決済情報を送信する。このケースの場合、顧客側コントローラ104や販売者側コントローラ204との通信を行う機能はサーバ900が備えればよく、各店舗に設置されるレジ端末700や店舗サーバが個別に顧客側コントローラ104や販売者側コントローラ204と通信する必要がないという利点がある。
<処理の流れ>
図6は、実施形態1の情報処理装置2000によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。商品電力量取得部2020は、決済対象の商品について商品電力量を取得する(S102)。決済部2040は、顧客側蓄電池102に蓄えられている電力を用いて、決済対象の商品について決済を行う(S104)。
<商品電力量の取得:S102>
商品電力量取得部2020は、決済対象の商品の商品電力量を取得する(S102)。商品電力量取得部2020が商品電力量を取得する方法は様々である。以下、その方法の一例を示す。ここで例示する方法以外の方法については、後述の実施形態で説明する。
商品電力量取得部2020は、決済対象の商品の識別子(以下、商品ID(identifier))に対応づけて記憶されている商品電力量を取得する。この場合、商品電力量は、商品に関する種々の情報を記憶する記憶装置(以下、商品情報記憶装置)に記憶されている。
図7は、商品情報記憶装置に記憶されている情報を例示する図である。図7に示すテーブルを、商品情報テーブル500と呼ぶ。商品情報テーブル500は、商品ID502及び商品情報504を有する。商品ID502は商品IDを示す。商品情報504は商品に関する種々の情報を示す。
商品情報504に示される商品の情報は様々である。例えば商品情報504は、図7に示すように、商品名506、価格508、及び商品電力量510を有する。これらはそれぞれ、商品の名称、商品の価格、及び前述した商品電力量を示す。
商品情報テーブル500が商品情報記憶装置に記憶されている場合、商品電力量取得部2020は、商品ID502が決済対象の商品IDを示しているレコードの商品電力量510を、決済対象の商品の商品電力量として取得する。
ここで、商品電力量510は、商品電力量を時間帯ごとに示してもよい。図8は、複数の時間帯それぞれについて商品電力量を示す商品電力量510を例示する図である。例えば商品電力量510が販売者ごとに定められる場合、販売者は、販売者の店舗などにおける電力の消費量が多い時間帯ほど、商品電力量510の値を小さくする。こうすることで、電力の消費量が多い時間帯において、顧客が、電力を用いた決済を積極的に行うようになる。その結果、販売者は、不足しがちとなる電力を、情報処理装置2000を用いた決済で得られる電力で補うことができる。ただし、販売者は、店舗などにおける電力の消費量が多い時間帯ほど、商品電力量510を大きい値に設定してもよい。これにより、販売する商品の対価として得られる電力の量を多くなる。
商品電力量取得部2020が商品電力量を取得する契機は任意である。ここで一般に、店舗で商品の購入を行う場合、店員が商品から商品IDを読み取ることにより、購入する商品に関する種々の情報(前述した商品情報504など)が取得される。商品IDの読み取りは、例えばレジ端末のバーコードリーダで商品のバーコードをスキャンすることで行われる。
そこで、店舗における決済で情報処理装置2000を利用する場合(図4(a)参照)、商品電力量取得部2020は、例えば決済対象の商品IDがレジ端末700に読み取られたことを契機として、その商品IDに対応する商品電力量を取得する。また、決済対象の商品の商品IDが店員によって手動で入力される場合、商品電力量取得部2020は、決済対象の商品の商品IDが入力されたことを契機として、その商品IDに対応する商品電力量を取得してもよい。
また一般に、ネットショッピングにおいて、ネットショッピングのサイトを提供する Web サーバは、顧客が操作する端末から、商品の情報が載っている Web ページの提供を求めるリクエストを受け付けたことを契機として、その商品に関する情報を取得する。そして、その Web サーバは、取得した情報を含む Web ページを、顧客が操作する端末へ送信する。
そこで、ネットショッピングにおける決済で情報処理装置2000を利用する場合(図4(b)参照)、商品電力量取得部2020は、例えば顧客端末810から、商品の情報が載っている Web ページの提供を求めるリクエストを受信したことを契機として、その商品の商品IDに対応する商品電力量を取得する。
<決済:S104>
決済部2040は、顧客側蓄電池102に蓄えられている電力を用いて、決済対象の商品について決済を行う(S104)。具体的には、(1)顧客側蓄電池102による電力系統への放電、及び(2)販売者側コントローラ204への決済情報の送信によって決済が行われる。以下、それぞれについて具体的に説明する。
<<顧客側蓄電池102による電力系統への放電>>
決済部2040は、顧客側蓄電池102を制御する顧客側コントローラ104に対し、商品電力量に相当する量の電力を電力系統へ放電するように指示を送る(放電指示を送信する)。決済部2040によって送信される放電指示には、放電すべき電力の量が示されている。顧客側コントローラ104は、決済部2040から受信した放電指示に示されている量の電力を系統電力へ放電するように、顧客側蓄電池102を制御する。なお、顧客側コントローラ104による顧客側蓄電池102の制御には、「蓄電池を制御するコントローラが、特定の量の電力を電力系統へ放電するように蓄電池を制御する」という既存の制御技術を利用することができる。
顧客側蓄電池102は、顧客側コントローラ104による制御に応じて特定の量の電力を放電することができる任意の蓄電池である。なお、顧客側蓄電池102に蓄えられている電力は、電力系統から受電したものであってもよいし、種々の発電装置(太陽光発電装置や風力発電装置など)から受電したものであってもよい。例えば、顧客側電力システム100に発電装置が含まれている場合に、その発電装置によって生成された電力を顧客側蓄電池102に蓄えておき、その電力によって決済を行う(商品を購入する)ようにすれば、顧客にとって、発電装置によって発電された電力を有効活用できるという利点がある。
<<決済情報の送信>>
決済部2040は、販売者側コントローラ204に対し決済情報を送信する。販売者側コントローラ204は、受信した決済情報を決済履歴記憶部208に記憶させる。
決済情報には、決済に関する情報が示されている。決済情報は、例えば決済が実行された時刻と、決済対象の商品の商品電力量を示す。また決済情報は、決済対象の商品の商品電力量に加え、又はこれに代えて、商品電力量に相当する電気料金を示していてもよい。決済情報に電気料金を示す場合、決済部2040は、例えば販売者が電力需給契約を結んでいる電力会社から決済時点における電力単価を取得し、その電力単価に商品電力量をかけることで、電気料金を算出する。
決済履歴記憶部208に記憶される決済情報は、「商品の対価として販売者が顧客から電力の提供を受ける」という決済を実現するために利用される。その利用方法には、例えば以下に挙げるものがある。
通常、販売者は、負荷設備202が消費した電力に係る電気料金を、販売者と電力需給契約を結んでいる電力会社へ支払う必要がある。しかし、負荷設備202が消費した電力の中には、情報処理装置2000を利用した決済に伴って顧客から提供されるべき電力が含まれている。そこで、顧客から提供されるべき電力に対応する電気料金を電力会社へ支払わなくてもよいように、販売者が電力会社へ支払うべき電気料金を算出するようにする。こうすることで、顧客から提供を受けるべき電力については電気料金の支払いが不要になるため、実質的に、顧客から販売者へ電力が融通されたこととなる。なお、情報処理装置2000を利用した決済に伴って顧客から提供されるべき電力の対価は、電力会社ではなく、顧客に対して商品として提供される。
決済情報に商品電力量が示されている場合、例えば、販売者が電力会社へ支払うべき電気料金の算出に利用される電力消費量から、決済情報に示されている商品電力量を差し引くようにする。より具体的には、直近1ヶ月の負荷設備202の電力消費量から直近1ヶ月の決済情報に示される商品電力量の合計値を差し引くことで、直近1ヶ月の電気料金を算出する。
決済情報に商品電力量に対応する電気料金が示されている場合、例えば、負荷設備202の電力消費量に基づいて算出される電気料金から、決済情報に示されている商品電力量に相当する電気料金を差し引くようにする。より具体的には、「直近1ヶ月の負荷設備202の電力消費量から直近1ヶ月の決済情報に示される商品電力量の合計値を差し引いた電力量」に相当する電気料金を、直近1ヶ月の電気料金として算出する。
前述した電気料金の算出を実現する方法は、例えば次の通りである。ここでは、電気料金の算出を行う計算機(以下、電気料金算出装置)が負荷設備202の電力消費量を販売者側コントローラ204から取得して、電気料金の算出を行うとする。電気料金算出装置は、例えば販売者が電力需給契約を結んでいる電力会社によって所有されている計算機である。
販売者側コントローラ204は、例えば直近1ヶ月における負荷設備202の電力消費量から直近1ヶ月の決済情報に示される電力量の合計値を差し引いた値を、電気料金算出装置へ送信する。電気料金算出装置は、受信した負荷設備202の電力消費量に基づいて、販売者へ請求する電気料金を算出する。
<<決済のタイミング>>
決済部2040によって決済が実行されるタイミング(放電指示と決済情報が送信されるタイミング)は任意である。例えば決済部2040は、決済の実行を指示する操作を受け付け、その操作を受け付けたタイミングで決済を実行する。
例えば店舗における一般的な決済では、レジ端末に所定の操作を加えることで決済が実行され、おつりの排出やレシートの出力などが行われる。この所定の操作は、例えばレジ端末に設けられている所定のボタンを押す操作や、レジ端末のタッチパネルに表示されている所定のボタンを押す操作などである。
そこで、店舗における決済で情報処理装置2000を利用する場合(図4(a)参照)、決済部2040は、例えば顧客や店員によってレジ端末700に所定の操作が加えられたことを契機として、決済を実行する。
またネットショッピングにおける一般的な決済は、ネットショッピングのサイトを提供する Web サーバが、顧客が操作する端末から所定のリクエストを受信したことを契機として実行される。例えば所定のリクエストは、「購入確定」などの所定のボタンが押されたことを契機として送信されるリクエストである。
そこで、ネットショッピングにおける決済で情報処理装置2000を利用する場合(図4(b)参照)、決済部2040は、例えば顧客端末810から所定のリクエストを受信したことを契機として、決済を実行する。
[実施形態2]
図9は、実施形態2に係る情報処理装置2000を使用環境と共に例示するブロック図である。以下で説明する点を除き、実施形態2の情報処理装置2000は、実施形態1の情報処理装置2000と同様の機能を有する。
実施形態2の販売者側電力システム200は、負荷設備202として、販売者側蓄電池206を有する。販売者側蓄電池206は、販売者側コントローラ204による制御に応じて特定の量の電力を充電することができる任意の蓄電池である。なお、販売者側蓄電池206によって蓄えられる電力には、電力系統300から受電する電力のみが含まれてもよいし、種々の発電装置(太陽光発電装置や風力発電装置など)などから受電する電力が含まれていてもよい。
実施形態2の販売者側コントローラ204は、決済部2040から受信した決済情報に示されている商品電力量に相当する量の電力を電力系統300から受電して販売者側蓄電池206に蓄えるように、販売者側蓄電池206を制御する。販売者側コントローラ204による販売者側蓄電池206の制御には、「蓄電池を制御するコントローラが、特定の量の電力を充電するように蓄電池を制御する」という既存の制御技術を利用することができる。
<ハードウエア構成の例>
実施形態2の情報処理装置2000は、実施形態1と同様に計算機1000を用いて実現される(図3参照)。本実施形態において、前述したストレージ1080に記憶される各プログラムモジュールには、本実施形態の情報処理装置2000の各機能を実現するプログラムが含まれる。
<作用・効果>
本実施形態では、情報処理装置2000によって送信された決済情報に基づいて販売者側蓄電池206の充電が行われる。そのため販売者は、顧客から商品の対価として提供される電力を蓄えておき、その電力を自由なタイミングで利用できる。よって、例えば決済時に販売者側電力システム200で電力が不足していない場合でも、情報処理装置2000を利用した決済を行える。このことから、本実施形態によれば、実施形態1と比較し、情報処理装置2000を利用した決済を実行できる機会が多くなる。
[実施形態3]
図10は、実施形態3の情報処理装置2000を例示する図である。下記で説明する点を除き、実施形態3の情報処理装置2000は、実施形態1の情報処理装置2000と同様の機能を有する。
実施形態3の情報処理装置2000は、商品電力量算出部2060を有する。商品電力量算出部2060は、商品の価格及び電力単価に基づいて商品電力量を算出する。実施形態3の商品電力量取得部2020は、商品電力量算出部2060によって算出された商品電力量を取得する。
<処理の流れ>
図11は、実施形態3の商品電力量算出部2060によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。商品電力量算出部2060は、決済対象の商品の価格を取得する(S202)。商品電力量算出部2060は、電力単価を取得する(S204)。商品電力量算出部2060は、商品の価格及び電力単価に基づいて、商品電力量を算出する(S206)。なお、S202とS204が実行されるタイミングは、図11に示されているタイミングとは逆であってもよいし、同時であってもよい。
<商品価格の取得:S202>
商品電力量算出部2060は、商品電力量の算出のために、決済対象の商品の価格を取得する。商品電力量算出部2060が商品の価格を取得する方法には、様々な方法がある。例えば商品電力量算出部2060は、実施形態1で説明した商品情報記憶装置から、決済対象の商品のIDに対応する価格(商品情報テーブル500における価格508)を取得する。また例えば、商品電力量算出部2060は、店員によって手動で入力される価格を取得してもよい。なお本実施形態の場合、商品電力量は商品電力量算出部2060によって算出されるため、商品情報テーブル500は商品電力量510を有さなくてよい。
商品電力量算出部2060が商品の価格を取得するタイミングは様々である。情報処理装置2000が店舗における決済に利用される場合(図4(a)参照)、商品電力量算出部2060は、例えば決済対象の商品IDが店舗のレジ端末700に読み取られたことを契機として、その商品IDに対応する商品の価格を取得する。また、決済対象の商品のIDが店員によって手動で入力される場合、商品電力量算出部2060は、決済対象の商品の商品IDが入力されたことを契機として、その商品IDに対応する商品の価格を取得してもよい。
また、情報処理装置2000がネットショッピングに利用される場合(図4(b)参照)、商品電力量算出部2060は、例えば顧客端末810から、商品の情報が載っている Web ページの提供を求めるリクエストを受信したことを契機として、その商品の商品IDに対応する商品の価格を取得する。
<電力単価の取得:S204>
商品電力量算出部2060は、商品電力量の算出のために、電力単価を取得する。商品電力量算出部2060が電力単価を取得する方法には、様々な方法がある。例えば商品電力量算出部2060は、電力単価を管理している装置から、電力単価を取得する。電力単価を管理する装置は、例えば店舗を管理するサーバやネットショッピングのサイトを管理するサーバなどである。この場合、電力単価は販売者ごとに定められている。また例えば、商品電力量算出部2060は、店員によって手動で入力される電力単価を取得してもよい。
なお、電力単価は必ずしも販売者ごとに定められなくてもよい。例えば電力単価は、地域ごとに定められてもよい。この場合、商品電力量算出部2060は、決済が行われる店舗が存在している地区の電力単価を管理している装置から、電力単価を取得する。
なお、電力単価を管理している装置へアクセスする方法は、予め商品電力量算出部2060に設定されていてもよいし、商品電力量算出部2060からアクセス可能な記憶装置などに設定されていてもよいし、情報処理装置2000を操作するユーザ(店員など)によって手動で入力されてもよい。
ここで電力単価は、時間帯ごとに異なる値であってもよい。例えば販売者は、電力が不足しがちな時間帯の電力単価を比較的安く設定することで、情報処理装置2000を積極的に利用するインセンティブを顧客に与える。ただし、電力が不足しがちな時間帯の電力単価を比較的高く設定することで、商品の対価として得られる電力の量を多くすることもできる。
商品電力量算出部2060が電力単価を取得するタイミングは様々である。商品電力量算出部2060は、例えば決済対象の商品の価格を取得したことを契機として、電力単価を取得する。また例えば、商品電力量算出部2060は、決済に先立ち、予め電力単価を取得しておいてもよい。後者の場合、商品電力量算出部2060は、例えば電力単価が更新されたタイミングで、電力単価を取得する。
<商品電力量の算出:S206>
商品電力量算出部2060は、商品の価格及び電力単価に基づいて商品電力量を算出する(S206)。例えば商品電力量算出部2060は、以下の数式(1)に基づいて商品iの商品電力量を算出する。
Figure 0007006596000001
Ei は商品iの商品電力量を表す。Pi は商品iの価格である。V は電力単価(単位エネルギー当たりの価格)を表す。α及びβは所定の係数である。
αには任意の正の実数を設定することができ、βには任意の実数を設定することができる。例えば「α=1かつβ=0」と設定すると、商品の価格に電力単価を乗算した値が商品電力量となる。以下、この場合の商品電力量を基準電力量と呼ぶ。
αに1未満の値を設定するか、又はβに負の値を設定することで、商品電力量を基準電力量より小さくすることができる。このように商品電力量を基準電力量よりも小さくすると、顧客側蓄電池102に充電した時間帯の顧客の電気料金単価と決済時間帯の販売者側の電気料金単価が同額の場合、現金やクレジットカードなどで商品を購入するよりも、電力で商品を購入した方が、商品が安くなる。よって、顧客に対し、情報処理装置2000を利用するインセンティブを与えることができる。
一方、αに1より大きい値を設定するか、又はβに正の値を設定することで、商品電力量を基準電力量より大きくすることができる。このように商品電力量を基準電力量よりも大きくすることで、例えば販売者は、情報処理装置2000の利用によって生じる種々の費用などを商品電力量に上乗せして顧客から徴収することができる。例えばこの費用には、情報処理装置2000を利用するための設備の導入に要する費用などが含まれる。
さらに、αやβの値はそれぞれ、顧客に与えるインセンティブなど(αとβを大きくする要素)と、販売者が顧客から徴収したい費用など(αとβを小さくする要素)の双方を考慮した上で設定されてもよい。
αやβの値を示す情報は、商品電力量算出部2060に予め設定されていてもよいし、商品電力量算出部2060からアクセス可能な記憶装置などに記憶されていてもよいし、情報処理装置2000を操作するユーザ(店員など)によって手動で入力されてもよい。
また、商品電力量算出部2060は商品の価格及び電力単価に基づいて商品電力量を算出すればよく、その方法は数式(1)によって表される方法に限定されない。
なお、本実施形態の情報処理装置2000を複数の店舗の決済に利用されるサーバ900として実現する場合(図5参照)、レジ端末700や店舗サーバは、商品電力量の代わりに、決済対象の商品の価格をサーバ900へ送信する。ただし、情報処理装置2000が有する機能の内、商品電力量取得部2020及び決済部2040をサーバ900に実装し、商品電力量算出部2060を各レジ端末700や店舗サーバに実装してもよい。この場合、レジ端末700や店舗サーバによって商品電力量が算出され、算出された商品電力量が図5に示すようにサーバ900へ送信される。
<ハードウエア構成>
実施形態3の情報処理装置2000は、実施形態1と同様に計算機1000を用いて実現される(図3参照)。本実施形態において、前述したストレージ1080に記憶される各プログラムモジュールには、本実施形態で説明した各機能を実現するプログラムがさらに含まれる。
<作用・効果>
本実施形態の情報処理装置2000によれば、商品の対価となる電力の量である商品電力量が、商品の価格及び電力単価によって算出される。こうすることで、各商品の商品電力量を、商品の価格に応じて容易に設定することができる。
さらに販売者は、電力単価を適切に設定することで、その販売者から商品を購入することについてのインセンティブを顧客に与えることができる。例えば販売者は、他の販売者よりも電力単価を安く設定することで、他の販売者との差異を出し、顧客を呼び込むことができる。
<変形例>
本実施形態の情報処理装置2000を利用した決済では、商品の対価全ての支払いを電力で行っている。しかし、実施形態3の情報処理装置2000を利用した決済は、商品の対価全てを電力で支払う決済ではなく、商品の対価の一部のみを電力で支払う決済であってもよい。この場合、商品の対価の内、電力によって支払われる対価を除く部分については、現金やクレジットカードなど、他の任意の方法で支払いが行われる。
ここで、商品の対価の一部のみを電力で決済する場合、(a)電力以外の手段で支払う金額を先に決めた後、決済に利用される電力の量(残りの金額に相当する電力の量)を決定してもよいし、(b)支払いに利用する電力の量を先に決めた後、残りの対価に相当する金額を決定してもよい。前者の場合、決済に利用される電力の量(顧客側蓄電池102に放電させる電力及び負荷設備202に受電させる電力)は、例えば以下の数式(2)によって算出される。
Figure 0007006596000002
xは、商品の対価の内、電力以外の手段で支払われる対価の金額を表す。x の値は、例えば顧客や店員によって手動でレジ端末700などに入力される。
一方、(b)の場合、電力以外の手段で支払われる対価の金額は、例えば以下の数式(3)によって算出される。
Figure 0007006596000003
P は電力以外の手段で支払われる対価の金額を表す。E は、決済に利用される電力の量を表す。
E の値は、顧客や店員によって手動で入力されてもよいし、情報処理装置2000によって自動で決定されてもよい。例えば顧客側蓄電池102に蓄えられている電力の残量が商品電力量未満である場合、決済部2040は、顧客側蓄電池102に蓄えられている電力の量を、決済に利用される電力の量 E の値とする。この場合、決済部2040は、顧客側コントローラ104から、顧客側蓄電池102に蓄えられている電力の残量に関する情報を取得する。顧客側コントローラ104は、顧客側蓄電池102に蓄えられている電力の残量を把握する機能を有する。
[実施形態4]
実施形態4の情報処理装置2000は、実施形態1の情報処理装置2000又は実施形態2の情報処理装置2000と同様の構成を有する。下記で説明する点を除き、実施形態4の情報処理装置2000は、実施形態1又は実施形態2の情報処理装置2000と同様の機能を有する。
実施形態4の決済部2040は、決済の可否を判定し、決済が可能であると判定した場合に決済を実行する。以下、決済の可否の判定方法を複数例示する。決済部2040は、以下で示す複数の判定方法のいずれか1つ以上を利用する。
<判定方法1:放電の可否に基づく判定>
決済部2040は、顧客側蓄電池102からの放電の可否に基づいて判定を行う。具体的には、決済部2040は、顧客側コントローラ104から、顧客側蓄電池102によって放電可能な電力の量を取得する。そして決済部2040は、顧客側蓄電池102によって放電可能な電力の量が、決済対象の商品の商品電力量以上である場合に、決済が可能であると判定する。一方、決済部2040は、顧客側蓄電池102によって放電可能な電力の量が、決済対象の商品の商品電力量未満である場合に、決済ができないと判定する。
顧客側蓄電池102によって放電可能な電力の量を定める方法は様々である。例えば顧客側蓄電池102によって放電可能な電力の量は、顧客側蓄電池102に蓄えられている電力の残量である。決済部2040は、顧客側コントローラ104から、顧客側蓄電池102に蓄えられている電力の残量に関する情報を取得する。
また例えば、顧客側蓄電池102によって放電可能な電力の量は、顧客側蓄電池102に蓄えられている電力の残量に基づいて算出される推定値であってもよい。例えばこの推定値は、以下の数式(4)を用いて算出される。
Figure 0007006596000004
数式(4)において、推定放電可能量は、顧客側蓄電池102によって放電可能な電力の量の推定値である。蓄電量は、顧客側蓄電池102に現在蓄えられている電力の残量である。定格出力は、顧客側蓄電池102の定格出力電力である。消費電力は、顧客側蓄電池102に蓄えられている電力を消費する負荷によって消費される電力である。
図12は、判定方法1の処理の流れを例示するフローチャートである。決済部2040は顧客側蓄電池102によって放電可能な電力の量を取得する(S302)。顧客側蓄電池102によって放電可能な電力の量が決済対象の商品の商品電力量以上である場合(S304:YES)、決済部2040は決済を行う(S306)。
なお決済部2040は、顧客側コントローラ104から、顧客側蓄電池102による放電の可否を示す情報を取得してもよい。この情報が、顧客側蓄電池102による放電が行えることを示している場合、決済部2040は、決済が可能であると判定する。一方この情報が、顧客側蓄電池102による放電が行えないことを示している場合、決済部2040は、決済ができないと判定する。なお、顧客側蓄電池102による放電が行えない状況には、顧客側蓄電池102が故障している状況や、顧客側蓄電池102の動作を停止させている状況(顧客側蓄電池102のメンテナンスを行っている状況など)などがありうる。
<判定方法2:充電の可否に基づく判定>
このケースでは、負荷設備202が販売者側蓄電池206であることを想定する。そのため、このケースの本実施形態では、販売者側電力システム200や情報処理装置2000が、実施形態2の販売者側電力システム200や情報処理装置2000と同様の機能を有する。
決済部2040は、販売者側蓄電池206による充電の可否に基づいて判定を行う。具体的には、決済部2040は、販売者側コントローラ204から、販売者側蓄電池206の空き容量を取得する。そして決済部2040は、販売者側蓄電池206の空き容量が決済対象の商品電力量以上である場合に、決済が可能であると判定する。一方、販売者側蓄電池206の空き容量が決済対象の商品電力量未満である場合、決済部2040は、決済ができないと判定する。
図13は、判定方法2の処理の流れを例示するフローチャートである。決済部2040は販売者側蓄電池206の空き容量を取得する(S402)。販売者側蓄電池206の空き容量が決済対象の商品の商品電力量以上である場合(S404:YES)、決済部2040は決済を行う(S406)。
なお決済部2040は、販売者側コントローラ204から販売者側蓄電池206による充電の可否を示す情報を取得してもよい。この情報が、販売者側蓄電池206による充電が行えないことを示している場合、決済部2040は、決済が行えないと判定する。一方これ以外の場合には、決済部2040は決済が行えると判定する。
なお、販売者側蓄電池206による充電が行えない状況には、販売者側蓄電池206が故障している状況や、販売者側蓄電池206の動作を停止させている状況(販売者側蓄電池206のメンテナンスを行っている状況など)などがありうる。
<判定方法3:所要時間に基づく判定>
決済部2040は、顧客側蓄電池102による放電の所要時間の推定値(以下、放電所要時間)、及び負荷設備202による受電の所要時間の推定値(以下、受電所要時間)に基づいて判定を行う。なお、負荷設備202が販売者側蓄電池206である場合、受電所要時間は、販売者側蓄電池206による充電の所要時間の推定値を意味する。ここで、放電所要時間は、商品電力量及び顧客側蓄電池102の定格出力に基づいて算出することができる。同様に、受電所要時間は、商品電力量及び負荷設備202の定格入力電力(以下、定格入力)に基づいて算出することができる。以下、放電所要時間や受電所要時間を利用して決済の可否を判定する方法について、さらに細かく分けて例示する。
<<判定方法3-1>>
決済部2040は、放電所要時間と受電所要時間が一致するか否かを判定する。放電所要時間と受電所要時間が一致する場合、決済部2040は決済が可能であると判定する。一方で、放電所要時間と受電所要時間が一致しない場合、決済部2040は決済ができないと判定する。
図14は、判定方法3-1の流れを例示するフローチャートである。決済部2040は放電所要時間を取得する(S502)。決済部2040は受電所要時間を取得する(S504)。決済部2040は、放電所要時間と受電所要時間とが一致するか否かを判定する(S506)。放電所要時間と受電所要時間とが一致する場合(S506:YES)、決済部2040は決済を行う(S508)。一方、放電所要時間と受電所要時間とが一致しない場合(S506:NO)、決済部2040は決済を行わない。
判定方法3-1を用いて決済の可否を判定することで、顧客側電力システム100からの放電が完了するタイミングと販売者側電力システム200による受電が完了するタイミングを合わせることができる。こうすることで、顧客側電力システム100による放電が完了するタイミングと販売者側電力システム200による受電が完了するタイミングとのずれによって電力系統300に影響が及ぶことを防ぐことができる。
なお、判定方法3-1を採用する場合、負荷設備202は、受電する電力の量を販売者側コントローラ204によって制御できる設備(例えば販売者側蓄電池206)であることが望ましい。
<<判定方法3-2>>
この方法では、上記判定方法3-1において放電所要時間と受電所要時間が一致しないと判定された場合に、さらに、放電所要時間と受電所要時間のうちの長い方の時間(以下、決済所要時間)が所定時間以下であるか否かを判定する。決済所要時間が所定時間以下である場合、決済部2040は決済が可能であると判定する。一方で、決済所要時間が所定値以下でない場合、決済部2040は決済ができないと判定する。上記所定時間は、例えば30分である。この所定時間は、決済部2040に予め設定されていてもよいし、決済部2040からアクセス可能な記憶装置に記憶されていてもよい。
図15は、判定方法3-2の流れを例示するフローチャートである。S502からS506までの処理については図14と同様であるため、説明を省略する。放電所要時間と受電所要時間とが一致しない場合(S506:NO)、決済部2040は決済所要時間が所定値以下であるか否かを判定する(S602)。決済所要時間が所定値以下である場合(S602:YES)、決済部2040は決済を行う(S508)。決済所要時間が所定値以下でない場合(S602:NO)、決済部2040は決済を行わない。
顧客側電力システム100による放電が完了するタイミングと販売者側電力システム200による受電が完了するタイミングとにずれがある場合であっても、放電と受電の双方が完了するまでの時間(決済所要時間)がある程度短ければ、そのずれが電力系統300に与える影響は少ないと考えられる。そこで、決済所要時間が所定時間以下であれば決済を実行するようにすることで、顧客側電力システム100による放電が完了するタイミングと販売者側電力システム200による受電が完了するタイミングとのずれが電力系統300に与える影響が小さい場合には決済を実行できるようになる。
<判定が実行されるタイミング>
前述した種々の判定には、決済対象の商品の商品電力量が利用される。そこで決済部2040は、決済対象の商品の商品電力量が取得された後に、上述した種々の判定を行う。商品電力量が取得されるタイミングは、実施形態1や実施形態2で説明した通りである。
<ハードウエア構成例>
実施形態4の情報処理装置2000は、実施形態1と同様に計算機1000を用いて実現される(図3参照)。本実施形態において、前述したストレージ1080に記憶される各プログラムモジュールには、本実施形態で説明した各機能を実現するプログラムがさらに含まれる。
本実施形態の情報処理装置2000によれば、顧客側蓄電池102が放電可能な電力の量、販売者側蓄電池206の空き容量、顧客側蓄電池102による放電や負荷設備202による受電に要する時間といった種々の要素に基づく条件によって、決済を行うか否かが判定される。こうすることで、適切な条件の下で決済を行えるようになる。
[実施形態5]
図16は、実施形態5の情報処理装置2000を例示する図である。下記で説明する点を除き、実施形態5の情報処理装置2000は、実施形態1又は実施形態2の情報処理装置2000と同様の機能を有する。
実施形態5の情報処理装置2000は、参照情報出力部2080及び入力受付部2100を有する。参照情報出力部2080は参照情報を出力する。参照情報は、顧客や販売者の店員などが、決済を実行するか否かを決めるために参照する情報である。参照情報には、例えば、顧客側蓄電池102の定格出力、放電所要時間、負荷設備202の定格入力、受電所要時間、又は決済所要時間などが含まれる。顧客側蓄電池102の定格出力は、例えば顧客側コントローラ104から取得することができる。負荷設備202の定格入力は、例えば販売者側コントローラ204から取得することができる。参照情報出力部2080が各種の所要時間を取得する方法は、実施形態4において決済部2040が各種の所要時間を取得する方法と同様である。
入力受付部2100は、決済を実行するか否かの選択を示す入力を受け付ける。決済を実行することが選択された場合、決済部2040は決済を実行する。一方、決済を実行しないことが選択された場合、決済部2040は決済を実行しない。
入力受付部2100を介した入力は、顧客や店員などによって行われる。顧客や店員は、参照情報出力部2080によって出力された参照情報を考慮して、決済を行うか否かを判断することができる。
参照情報出力部2080が参照情報を出力する方法には、様々な方法がある。例えば参照情報出力部2080は、ディスプレイ装置に参照情報を表示させる。また例えば、参照情報出力部2080は、スピーカに参照情報を表す音声を出力させてもよい。
図17は、ディスプレイ装置に参照情報が表示される様子を例示する図である。決済画面600は、ディスプレイ装置に表示される画面である。決済画面600は、参照情報602、ボタン604、及びボタン606を含む。参照情報602は、決済に関する種々の情報を含む。図17において、参照情報602には、決済対象の商品の名称(ABC)、決済対象の商品の商品電力量(x kWh)、決済所要時間(b1 分)顧客側蓄電池102の定格出力(a1 kW)、放電所要時間(b1 分)、負荷設備202の定格入力(a2 kW)、受電所要時間(b2 分)が含まれている。ここで、図17の例では放電所要時間が受電所要時間よりも長いため、決済所要時間が放電所要時間と同じ b1 分となっている。ボタン604は、決済を実行することを選択するためのボタンである。ボタン606は、決済を実行しないことを選択するためのボタンである。
顧客や店員は、参照情報602を見て、決済を実行するか否かを判断する。決済を実行する場合には、顧客や店員はボタン604を押下する。一方、決済を実行しない場合には、顧客や店員はボタン606を押下する。
<参照情報出力部2080による出力のタイミング>
参照情報出力部2080は、参照情報に含まれる種々の情報を得た後の任意のタイミングで参照情報を出力する。例えば、決済所要時間の算出には決済対象の商品の商品電力量が用いられるため、参照情報に決済所要時間が含まれる場合、参照情報出力部2080による参照情報の出力は、商品電力量取得部2020によって決済対象の商品の商品電力量が取得されたタイミングで行われる。なお、商品電力量取得部2020が決済対象の商品の商品電力量を取得するタイミングは、実施形態1や実施形態2で説明した通りである。
<ハードウエア構成例>
実施形態5の情報処理装置2000は、実施形態1と同様に計算機1000を用いて実現される(図3参照)。本実施形態において、前述したストレージ1080に記憶される各プログラムモジュールには、本実施形態で説明した各機能を実現するプログラムがさらに含まれる。
<作用・効果>
本実施形態の情報処理装置2000によれば、決済に要する時間などの種々の情報が提示された後に、決済を実行するか否かが選択される。こうすることで、決済に要する時間が許容範囲であるか否かのチェックなどを顧客や店員が行った上で、決済を実行するか否かを決めることができる。よって、顧客や店員が望まない状況(決済所要時間が長時間となる状況など)で決済が実行されてしまうことを防ぐことができる。
[実施形態6]
図18は、実施形態6の情報処理装置2000を使用環境と共に例示するブロック図である。下記で説明する点を除き、図18に示す各機能構成部は、他の実施形態で説明した同符号の機能構成部と同様の機能を有する。
実施形態6の情報処理装置2000は、実施形態1から実施形態5の情報処理装置2000と同様に、顧客と販売者との間の商品の売買に利用される。ただし、実施形態6の情報処理装置2000を利用した決済では、その前提として、顧客から販売者に対して電力が提供される。販売者はこの電力に応じて、顧客に対して種々の特典を付与する。そして顧客は、この特典を利用して商品の決済を行う。図19は、実施形態6の情報処理装置2000を利用した商品の売買を概念的に例示する図である。
上述した流れの決済を実現するために、情報処理装置2000は、売電制御部2120、特典付与部2140、及び第2決済部2160を有する。売電制御部2120は、顧客から販売者への売電の制御を行う。具体的には、売電制御部2120は、販売者が顧客から提供を受ける電力の量(以下、売電量)を取得する。さらに売電制御部2120は、顧客側蓄電池102に対し、上記売電量の電力の放電を指示する放電指示を送信する。また、売電制御部2120は、販売者側コントローラ204に対し、売電量を示す売電情報を送信する。販売者側コントローラ204は、売電情報記憶部210に売電情報を記憶させる。
特典付与部2140は、顧客側蓄電池102による売電量の電力の放電及び負荷設備202による売電量の電力の受電が完了した後、顧客に対して特典を付与する。顧客側蓄電池102による放電の完了は、顧客側コントローラ104を利用することで把握することができる。例えば特典付与部2140は、顧客側蓄電池102による放電が完了したタイミングで顧客側コントローラ104から通知を受けたり、顧客側蓄電池102による放電が完了したか否かを定期的に顧客側コントローラ104へ問い合わせたりことで、顧客側蓄電池102による放電が完了したことを把握する。負荷設備202による受電の完了は、顧客側コントローラ104と同様の方法で販売者側コントローラ204を利用することで把握することができる。
顧客に対して与えられる特典は様々である。例えば特典は、商品の購入などに利用できるポイントである。また例えば、特典は、所定の商品を取得できる権利である。
顧客に対して特典を付与する方法は様々である。例えば特典付与部2140は、顧客の情報を格納している顧客データベースに対し、顧客のIDと対応づけて特典を記憶させることで、顧客に対して特典を付与する。また例えば、特典付与部2140は、特典を表す種々のチケット(金券など)の発行を行ってもよい。
第2決済部2160は、上記特典を利用した商品の決済を実行する。例えば特典がポイントである場合、第2決済部2160は、商品の対価の全部又は一部をポイントで支払うように決済を制御する。ここで、商品の対価の一部又は全部をポイントで支払う決済の制御には、既存の技術を利用することができる。
また例えば、特典が商品の商品を取得できる権利である場合、第2決済部2160は、その特典と引き替えに商品を顧客に渡すための処理を行う。例えば第2決済部2160は、商品の在庫を管理するシステムなどを制御して、特典を利用して購入された商品に関する情報を変更する(例えば在庫の数を1つ減らす)。
<売電の流れ>
情報処理装置2000を利用した売電の流れについて説明する。前述したように、売電制御部2120は売電量を取得する。売電制御部2120が売電量を取得する方法は様々である。例えば売電制御部2120は、顧客や店員によって手動で入力される売電量を取得する。売電量を手動で入力する方法は、商品電力量を手動で入力する方法と同様である。
また例えば、店舗のレジ端末700やネットショッピングにおけるサーバ800が、売電量に対応づけられた特典を顧客に提示し、その特典を顧客が選択するようにしてもよい。この場合、売電制御部2120は、顧客によって選択された特典に対応する売電量を取得する。
図20は、顧客に特典を選択させる画面(特典選択画面610)を例示する図である。特典選択画面610は、特典リスト612を含んでいる。特典リスト612は、顧客が選択できる特典の一覧を示している。各特典には、売電量が対応づけられている。例えば商品Aが欲しい場合、顧客は c3 kWh の電力を売電する必要がある。
図21は、売電を実行するか否かを選択する画面(売電画面620)を例示する図である。顧客が特典を選択すると、特典選択画面610から売電画面620へ遷移する。売電画面620は、参照情報622を示している。参照情報622は、売電に関する種々の情報を示している。例えば参照情報622には、選択された特典、及びその特典に対応する売電量が含まれている。さらに参照情報622には、決済所要時間など、図17の参照情報602にも含まれる種々の情報が含まれる。
売電を実行する場合、顧客や店員はボタン624を押下する。一方、売電を行わない場合、顧客や店員はボタン626を押下する。
ボタン624が押下された場合、売電制御部2120は、顧客によって選択された特典に対応づけられた売電量を取得する。売電量を取得した売電制御部2120は、顧客側コントローラ104への放電指示の送信及び販売者側コントローラ204への売電情報の送信を行うことで、売電を実行する。
ここで、顧客側蓄電池102に蓄えられている電力の量が売電量よりも少ない場合、顧客側蓄電池102による放電は複数回に分けて実行されてもよい。具体的には、顧客側蓄電池102に蓄えられている電力を放電した後、顧客側蓄電池102の充電を行う。顧客側蓄電池102の充電は、太陽光発電装置などの発電装置によって発電される電力を用いて行われてもよいし、電力系統300から受電する電力を用いて行われてもよい。後者の場合、顧客側蓄電池102の充電は、夜間などの電力単価が安い時間帯において行われることが好ましい。充電後、さらに顧客側蓄電池102から電力系統300への放電を行う。顧客側蓄電池102の放電量の合計が売電量に達するまで、上述した顧客側蓄電池102による放電と顧客側蓄電池102の充電を繰り返し行う。こうすることで、顧客側蓄電池102の定格容量より多い量の売電が可能となるため、顧客は、必要な売電量が顧客側蓄電池102の定格容量を超える特典を得ることができる。
なお、顧客側蓄電池102による放電は、顧客側コントローラ104が売電制御部2120から放電指示を受信した直後である必要はない。例えば、顧客側蓄電池102による放電のタイミングは、顧客や販売者によって設定される。例えば販売者は、負荷設備202によって消費される電力の量が多い時間帯に顧客側蓄電池102による放電が行われるように、放電のタイミングを設定する。この設定されたタイミングは、放電指示に含められて顧客側コントローラ104へ送信される。放電のタイミングが含まれる放電指示を受信した顧客側コントローラ104は、そのタイミングに従って顧客側蓄電池102に放電を行わせる。こうすることで、販売者が望むタイミングで顧客側蓄電池102による放電が行われるようになる。
負荷設備202による受電のタイミングが販売者側コントローラ204によって制御できる場合(例えば負荷設備202が販売者側蓄電池206である場合)、負荷設備202による受電のタイミングは、顧客側蓄電池102による放電のタイミングと同様に制御されてもよい。この場合、負荷設備202の受電のタイミングは、売電情報に含められて販売者側コントローラ204へ送信される。受電のタイミングが含まれる売電情報を受信した販売者側コントローラ204は、そのタイミングに従って負荷設備202に受電を行わせる。
<売電情報の利用>
売電情報は、実施形態1などで説明した決済情報と同様に利用される。例えば、売電情報に示される売電量に対応する電気料金を販売者が電力会社に支払わなくてもよいように、電力会社から販売者に請求される電気料金が算出される。情報処理装置2000を利用した売電に伴って顧客から提供される電力への対価は、電力会社ではなく、顧客に対して特典として提供される。また前述したように、負荷設備202が販売者側蓄電池206である場合、販売者側コントローラ204は、売電情報に示される売電量の電力が販売者側蓄電池206に充電されるように、販売者側蓄電池206を制御する。
<ハードウエア構成>
実施形態6の情報処理装置2000は、実施形態1と同様に計算機1000を用いて実現される(図3参照)。本実施形態において、ストレージ1080に記憶される各プログラムモジュールには、本実施形態で説明した各機能を実現するプログラムが含まれる。
<作用・効果>
本実施形態に情報処理装置2000によれば、売電の対価として顧客に特典が与えられる。そして顧客は、その特典を商品の決済に利用することができる。こうすることで、顧客は、売電の対価を、売電完了後の任意のタイミングで利用することができる。よって、顧客にとって、売電を利用した商品の決済の自由度が高くなる。
このように売電完了後に売電の対価で得た特典を利用できることは、売電に長い時間を要する場合に特に有用である。販売者の視点からは、顧客から現金を受け取った後に商品を渡すという一般の決済と同様に、顧客からの電力の提供が完了した後に商品を提供できることが好ましい。しかし、顧客側蓄電池102からの放電や負荷設備202からの受電に時間を要する場合(例えば顧客から提供を受ける電力の量が多い場合)には、顧客からの電力の提供が完了してから商品を渡すことが難しいこともある。
そこで、本実施形態では、売電の対価を売電完了後に特典として顧客に付与し、顧客がその特典を利用して商品の購入などを行えるようにすることで、顧客からの電力の提供が完了してからその対価を渡したいという販売者の要望を満たしつつ、売電の対価で商品などを得たいという顧客の要望も満たすことができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記各実施形態の組み合わせ、又は上記以外の様々な構成を採用することもできる。
この出願は、2016年7月19日に出願された日本出願特願2016-141112号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (18)

  1. 商品の対価となる電力の量である商品電力量を取得する商品電力量取得手段と、
    顧客の第1蓄電池に蓄えられている電力を用いて前記商品の決済を行う決済手段と、を有し、
    前記決済手段は、
    前記第1蓄電池を制御する第1コントローラへ、前記商品の商品電力量に相当する電力を放電する放電指示を送信し、
    前記商品を前記顧客へ販売する販売者の負荷設備を管理する第2コントローラへ、前記商品の商品電力量を示す決済情報を送信する、情報処理装置。
  2. 前記商品の価格を取得し、前記取得した価格を前記販売者が定める電力単価で割ることで、前記商品の商品電力量を算出する商品電力量算出手段を有し、
    前記商品電力量取得手段は、前記商品電力量算出手段によって算出された商品電力量を取得する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記電力単価は複数の時間帯それぞれについて定められており、
    前記商品電力量算出手段は、前記決済が行われる時間帯における前記電力単価を用いて前記商品の商品電力量を算出する、請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 各時間帯についての前記電力単価は、その時間帯において前記負荷設備によって消費される電力の量に基づいて定められている、請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記商品電力量取得手段は、商品とその商品の商品電力量とを対応づけて記憶している商品電力量記憶手段から、決済対象の商品に対応づけられている商品電力量を取得する、請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記商品電力量記憶手段において、前記商品は、複数の時間帯それぞれについてのその商品の商品電力量と対応づけられており、
    前記商品電力量取得手段は、前記商品電力量記憶手段において決済対象の商品と前記決済が行われる時間帯とに対応づけられている前記商品電力量を取得する、請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記商品電力量記憶手段において前記商品に対応づけられている、各時間帯についての商品電力量は、その時間帯において前記負荷設備によって消費される電力の量に基づいて定められている、請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記商品の購入が前記販売者の店舗において行われる場合、前記商品電力量取得手段は、その店舗に設置されている商品登録装置によってその商品の識別子が読み取られたことに応じて、その商品の商品電力量を取得し、
    前記商品登録装置は、前記商品を決済対象として登録する装置である、請求項1乃至7いずれか一つに記載の情報処理装置。
  9. 前記販売者の第1コンピュータと前記顧客の第2コンピュータとが通信回線を介して接続されており、
    前記第1コンピュータは、前記第2コンピュータからの要求に応じて前記商品に関する情報を前記第2コンピュータへ送信し、
    前記商品電力量取得手段は、前記第1コンピュータが前記第2コンピュータから前記要求を受信したことに応じて、前記商品の商品電力量を取得する、請求項1乃至7いずれか一つに記載の情報処理装置。
  10. 前記決済手段は、
    前記第1コントローラから、前記第1蓄電池によって放電可能な電力の量を取得し、
    前記第1蓄電池によって放電可能な電力の量が前記商品の商品電力量以上である場合に、その商品の決済を行う、請求項1乃至9いずれか一つに記載の情報処理装置。
  11. 前記負荷設備は第2蓄電池であり、
    前記第2コントローラにより、前記決済情報に示される量の電力が前記第2蓄電池に充電され、
    前記決済手段は、
    前記第2コントローラから、前記販売者が所有する蓄電池の空き容量を取得し、
    前記空き容量が前記商品の商品電力量以上である場合に、その商品の決済を行う、請求項1乃至9いずれか一つに記載の情報処理装置。
  12. 前記決済手段は、前記第1蓄電池が前記商品電力量の電力を放電するために要する放電所要時間と、前記負荷設備が前記商品電力量の電力を受電するために要する受電所要時間とが一致する場合に、前記商品の決済を行う、請求項1乃至9いずれか一つに記載の情報処理装置。
  13. 前記決済手段は、前記第1蓄電池が前記商品電力量の電力を放電するために要する放電所要時間と、前記負荷設備が前記商品電力量の電力を受電するために要する受電所要時間との内の長い方が所定値以下である場合に、前記商品の決済を行う、請求項1乃至9いずれか一つに記載の情報処理装置。
  14. 前記第1蓄電池の定格出力電力、前記第1蓄電池が前記商品電力量の電力を放電するために要する放電所要時間、前記負荷設備の定格入力電力、前記負荷設備が前記商品電力量の電力を受電するために要する受電所要時間、及び前記放電所要時間と前記受電所要時間の内のいずれか長い方を表す決済所要時間のいずれか1つ以上を含む参照情報を出力する参照情報出力手段と、
    前記商品の決済を行うか否かの選択を表す入力を受け付ける入力受付手段と、を有し、
    前記決済手段は、前記受け付けた入力が、前記商品の決済を行うことの選択を表す場合に、前記商品の決済を行う、請求項1乃至9いずれか一つに記載の情報処理装置。
  15. 情報処理装置、第1コントローラ、及び第2コントローラを有する情報処理システムであって、
    前記情報処理装置は、
    商品の対価となる電力の量である商品電力量を取得する商品電力量取得手段と、
    顧客の第1蓄電池に蓄えられている電力を用いて前記商品の決済を行う決済手段と、を有し、
    前記決済手段は、
    前記第1コントローラへ、前記商品の商品電力量に相当する電力を放電する放電指示を送信し、
    前記第2コントローラへ、前記商品の商品電力量を示す決済情報を送信し、
    前記第1コントローラは、前記送信された放電指示に示されている量の電力を前記第1蓄電池に放電させ、
    前記第2コントローラは、前記送信された決済情報を決済情報記憶手段に記憶させる、情報処理システム。
  16. 前記第2コントローラにより、前記決済情報に示される量の電力が第2蓄電池に充電される、請求項15に記載の情報処理システム。
  17. コンピュータによって実行される制御方法であって、
    商品の対価となる電力の量である商品電力量を取得する商品電力量取得ステップと、
    顧客の第1蓄電池に蓄えられている電力を用いて前記商品の決済を行う決済ステップと、を有し、
    前記決済ステップにおいて、
    前記第1蓄電池を制御する第1コントローラへ、前記商品の商品電力量に相当する電力を放電する放電指示を送信し、
    前記商品を前記顧客へ販売する販売者の負荷設備を管理する第2コントローラへ、前記商品の商品電力量を示す決済情報を送信する、制御方法。
  18. 請求項17に記載の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるプログラム。
JP2018528408A 2016-07-19 2017-04-24 情報処理装置、情報処理システム、制御方法、及びプログラム Active JP7006596B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016141112 2016-07-19
JP2016141112 2016-07-19
PCT/JP2017/016162 WO2018016148A1 (ja) 2016-07-19 2017-04-24 情報処理装置、情報処理システム、制御方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018016148A1 JPWO2018016148A1 (ja) 2019-05-09
JP7006596B2 true JP7006596B2 (ja) 2022-01-24

Family

ID=60993238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018528408A Active JP7006596B2 (ja) 2016-07-19 2017-04-24 情報処理装置、情報処理システム、制御方法、及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7006596B2 (ja)
WO (1) WO2018016148A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7554550B2 (ja) * 2019-08-08 2024-09-20 東京瓦斯株式会社 処理装置、マッチング方法、プログラム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011164700A (ja) 2010-02-04 2011-08-25 Omron Corp 電力需給システム、電力供給制御装置、電力受領制御装置、グリーン電力供給制御装置、グリーン電力受領制御装置、グリーン電力需給証明装置、電力配合制御装置、グリーン電力需給精算装置、移動体、建造物、グリーン電力需給システム、グリーン電力送受電方法、グリーン電力需給証明方法、電力配合方法、精算方法、および、電力配合プログラム
JP2012230441A (ja) 2011-04-22 2012-11-22 Kyocera Corp 電力管理サーバ及び電力管理システム
JP2013198364A (ja) 2012-03-22 2013-09-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車両、電力利用システム、車載器、外部システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011164700A (ja) 2010-02-04 2011-08-25 Omron Corp 電力需給システム、電力供給制御装置、電力受領制御装置、グリーン電力供給制御装置、グリーン電力受領制御装置、グリーン電力需給証明装置、電力配合制御装置、グリーン電力需給精算装置、移動体、建造物、グリーン電力需給システム、グリーン電力送受電方法、グリーン電力需給証明方法、電力配合方法、精算方法、および、電力配合プログラム
JP2012230441A (ja) 2011-04-22 2012-11-22 Kyocera Corp 電力管理サーバ及び電力管理システム
JP2013198364A (ja) 2012-03-22 2013-09-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車両、電力利用システム、車載器、外部システム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018016148A1 (ja) 2018-01-25
JPWO2018016148A1 (ja) 2019-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5899640B2 (ja) 電力管理装置、電力管理方法および電力管理システム
CN107977812B (zh) 生产自动排单方法、装置及系统
KR102094137B1 (ko) 전력거래 중계방법
JP5857646B2 (ja) 電力管理装置、電力管理方法およびデマンド通知装置
JP6512503B2 (ja) 電力調整装置、電力調整方法、プログラム
JP6856376B2 (ja) 電力取引システム
JP6019566B2 (ja) 電力管理装置および電力管理方法
JP5418326B2 (ja) 価格決定装置、価格決定方法、およびコンピュータプログラム
US11682009B2 (en) Resource accommodation assistance system, resource accommodation assistance method, and resource accommodation assistance apparatus
JP7006596B2 (ja) 情報処理装置、情報処理システム、制御方法、及びプログラム
KR20130037559A (ko) 스마트 그리드 기반의 전력거래 방법
KR20200103502A (ko) 에너지 비용 최적화를 위한 블록체인 기반 에너지 거래 시스템에서 단말 장치 및 그 동작 방법
KR20110024505A (ko) 실시간 변동 할인율을 이용한 전자상거래 시스템 및 방법
KR101337945B1 (ko) 가상머니를 사용하여 가격할인 서비스를 제공하는 전자상거래 시스템 및 방법
JP2016151991A (ja) 電力供給管理システムおよび電力供給管理方法
KR101189110B1 (ko) 불규칙적인 변동할인율을 이용한 전자상거래 시스템 및 방법
KR102602709B1 (ko) P2p 전력거래 플랫폼 서비스를 제공하는 방법 및 이를 위한 시스템
JP7069663B2 (ja) 情報処理装置、戸配受付方法、およびプログラム
Mathieu et al. Harnessing the flexibility of energy management systems: a retailer perspective
JP5991845B2 (ja) 商品情報表示システム
JP2023182954A (ja) 機器制御装置、機器制御システム、機器制御方法、及び、プログラム
JP2017153289A (ja) 逆潮流管理装置、逆潮流管理システム、逆潮流管理方法、および逆潮流管理プログラム
JP2023163697A (ja) ポイント発行システム、携帯端末、情報処理端末、ポイント発行サーバ、およびポイント発行方法
KR20110050882A (ko) 전자상거래 솔루션
KR20150011586A (ko) 다중 카테고리 쿠폰 서비스 제공 시스템 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190110

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210712

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211220