JP7005629B2 - Tnap阻害活性を有するスルホンアミド化合物 - Google Patents
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Description
本出願は、2016年12月23日に出願された米国特許出願第62/438,722号の利益を主張するものであり、その全体が参照によって明示的にここに組み込まれる。
本発明は、優れた組織非特異型アルカリホスファターゼ(tissue non-specific alkaline phosphatase、以下、TNAPと称す)阻害活性を有する新規なスルホンアミド化合物又はその薬理学上許容される塩に関する。
[関連技術の説明]
(1)式(I):
[式中、
Xは、-CH=、-C(-R1)=、又は-N=を表し、
各置換基R1は、同一又は異なってもよく、
C1~6アルキル基(該アルキル基は、置換基群ABから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、
C1~6アルコキシ基(該アルコキシ基は、置換基群ABから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、
ハロゲノ基、
C6~10アリール基(該アリール基は、置換基群ACから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基(該ヘテロシクリル基は、置換基群ACから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
ヒドロキシ基、
アミノ基(該アミノ基は、それぞれが置換基群ADから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
カルボキシル基、
C1~6アルコキシカルボニル基(該アルコキシカルボニル基は、置換基群ADから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、
アミノカルボニル基(該アミノカルボニル基は、それぞれが置換基群ADから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、又は
シアノ基
をそれぞれ表してもよく、
mは1~4から選択される整数を表し、
Aは、式(IIa)~(IIh)
のうちの1つで表され、
Yは-CH2-、-CH(-R8g)-、-O-、又は-N(-R8g)-を表し、
Zは-CH2-、-CH(-R8h)-、-O-、又は-N(-R8h)-を表し、
R2及びR3は同じ又は異なり、
水素原子、
C1~6アルキル基(該アルキル基は、以下の置換基から選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい:
ヒドロキシ基、
置換基群AEから選択される1つの基で置換されていてもよいC1~6アルコキシ基、
置換基群AFから選択される1つの基で置換されていてもよいC3~8シクロアルキル基、
置換基群AFから選択される1又は2つの基で置換されていてもよいC6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有し、置換基群AFから選択される1又は2つの基で置換されていてもよい3~10員ヘテロシクリル基、
カルボキシル基、
C1~6アルキルカルボニル基、
C1~6アルコキシカルボニル基、
同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよいアミノ基、
同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよいアミノカルボニル基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニル基、
同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよいアミノカルボニルオキシ基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニルオキシ基、
ハロゲノ基、並びに
シアノ基)、
C6~10アリール基(該アリール基は、以下の置換基から選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい:
ヒドロキシ基、
同一又は異なったハロゲノ基であってもよい1~3つの基で置換されていてもよいC1~6アルコキシ基、
置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよいC1~6アルキル基、
置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよいC3~8シクロアルキル基、
置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよいC6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有し、置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよい3~10員ヘテロシクリル基、
同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよいアミノ基、
カルボキシル基、
C1~6アルキルカルボニル基、
C1~6アルコキシカルボニル基、
同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよいアミノカルボニル基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニル基、
同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよいアミノカルボニルオキシ基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニルオキシ基、
ハロゲノ基、並びに
シアノ基)、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一若しくは異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基(該ヘテロシクリル基は、以下の置換基から選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい:
ヒドロキシ基、
同一又は異なったハロゲノ基であってもよい1~3つの基で置換されていてもよいC1~6アルコキシ基、
置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよいC1~6アルキル基、
置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよいC3~8シクロアルキル基、
置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよいC6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有し、置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよい3~10員ヘテロシクリル基、
同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよいアミノ基、
カルボキシル基、
C1~6アルキルカルボニル基、
C1~6アルコキシカルボニル基、
同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよいアミノカルボニル基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニル基、
同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよいアミノカルボニルオキシ基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニルオキシ基、
ハロゲノ基、並びに
シアノ基)、
C1~6アルキルカルボニル基(該アルキルカルボニル基は、置換基群AHから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、
C6~10アリールカルボニル基(該アリールカルボニル基は、置換基群AH及びC1~6ハロゲノアルキル基から選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい基)、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一若しくは異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリルカルボニル基(該ヘテロシクリルカルボニル基は、置換基群AH及びC1~6ハロゲノアルキル基から選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
カルボキシル基、
C1~6アルコキシカルボニル基(該アルコキシカルボニル基は、置換基群AJから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、
アミノカルボニル基(該アミノカルボニル基は、それぞれが置換基群AJから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
C6~10アリールアミノカルボニル基(該アリールアミノカルボニル基は、置換基群AH及びC1~6ハロゲノアルキル基から選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一若しくは異なってもよい1若しくは2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニル基(該ヘテロシクリルカルボニル基は、置換基群AJから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、又は
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一若しくは異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリルアミノカルボニル基(該ヘテロシクリルアミノカルボニル基は、置換基群AH及びC1~6ハロゲノアルキル基から選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)を
それぞれ表すか、
或いは
R2及びR3のC1~6アルキル基は、互いに結合していてもよく、3~6員飽和炭素環を形成するか、又は1個の窒素若しくは酸素原子を介して4~6員飽和複素環を形成し(該4~6員飽和複素環の1個の窒素原子は、水素原子、C1~6アルキル基、C1~6アルキルカルボニル基、C1~6アルコキシカルボニル基で置き換えられていてもよい)、
R4及びR5は、同じ又は異なり、
水素原子、
C1~6アルキル基(該アルキル基は、置換基群ACから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、
C6~10アリール基(該アリール基は、置換基群ACから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、又は
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一若しくは異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基(該ヘテロシクリル基は、置換基群ACから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)を
それぞれ表し、
R6は、
水素原子、
C1~6アルキル基(R6はピリジニル環の炭素置換基であり、窒素置換基ではない)又は
ヒドロキシ基
を表し、
各置換基R7a~R7eは同一又は異なってもよく、
水素原子、
C1~6アルキル基(該アルキル基は、置換基群ABから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、
C6~10アリール基(該アリール基は、置換基群ABから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一若しくは異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基(該ヘテロシクリル基は、置換基群ABから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、又は
ヒドロキシ基を
それぞれ表してもよく、
各置換基R8f~R8hは、同一又は異なってもよく、
水素原子、
C1~6アルキル基(該アルキル基は、置換基群ABから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、
C3~8シクロアルキル基(該シクロアルキル基は、置換基ABから選択される1つの基で置換されていてもよい)、
C6~10アリール基(該アリール基は、置換基群AKから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一若しくは異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基(該ヘテロシクリル基は、置換基群AKから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
ヒドロキシ基、
C1~6アルコキシ基(該アルコキシ基は、置換基群ADから選択される1つの基で置換されていてもよい)、
C3~8シクロアルキルオキシ基(該シクロアルキルオキシ基は、置換基群ADから選択される1つの基で置換されていてもよい)、
C6~10アリールオキシ基(該C6~10アリールオキシ基は、置換基群ADから選択される1又は2つの基で置換されていてもよい)、
カルボキシル基、
C1~6アルキルカルボニル基(該アルキルカルボニル基は、置換基群ABから選択される1又は2つの基で置換されていてもよい)、
C1~6アルコキシカルボニル基(該アルコキシカルボニル基は、置換基群ADから選択される1又は2つの基で置換されていてもよい)、
アミノカルボニル基(該アミノカルボニル基は、同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一若しくは異なってもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニル基、
C1~6アルキルカルボニルオキシ基(該アルキルカルボニルオキシ基は、1~3つのハロゲノ基で置換されていてもよい)、
アミノカルボニルオキシ基(該アミノカルボニルオキシ基は、同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一若しくは異なってもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニルオキシ基、
アミノ基(該アミノ基は、以下の置換基から選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい:
置換基群ACから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよいC1~6アルキル基、
置換基群ACから選択される1つの基で置換されていてもよいC3~8シクロアルキル基、
置換基群AKから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよいC6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有し、置換基群AKから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい3~10員ヘテロシクリル基、
置換基群ADから選択される1又は2つの基で置換されていてもよいC1~6アルコキシカルボニル基、
同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよいアミノカルボニル基)、
ハロゲノ基、又は
シアノ基
をそれぞれ表してもよく、
nは、1~4から選択される整数を表し、
上記置換基群は、
AB: ヒドロキシ基、
C1~6アルコキシ基、
C3~8シクロアルキル基、
C6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基、
カルボキシル基、
C1~6アルコキシカルボニル基、
アミノカルボニル基(該アミノカルボニル基は、同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
アミノ基(該アミノ基は、同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
ハロゲノ基、並びに
シアノ基;
AC: ヒドロキシ基、
C1~6アルコキシ基、
アミノ基(該アミノ基は、同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
ハロゲノ基、及び
シアノ基;
AD: C1~6アルキル基、
C1~6アルコキシ基、
カルボキシル基、
C3~8シクロアルキル基、
C6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基、
カルボキシル基、
C1~6アルコキシカルボニル基、
アミノカルボニル基(該アミノカルボニル基は、同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
ハロゲノ基、並びに
シアノ基;
AE: C6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基、並びに
ハロゲノ基;
AF: ヒドロキシ基、
C1~6アルキル基(該アルキル基は、1~3つのハロゲノ基で置換されていてもよい)、
C1~6アルコキシ基(該アルコキシ基は、1~3つのハロゲノ基で置換されていてもよい)、
ハロゲノ基、
アミノ基、及び
シアノ基;
AG: ヒドロキシ基、
C1~6アルコキシ基、
アミノ基、
ハロゲノ基、及び
シアノ基;
AH: ヒドロキシ基、
C1~6アルコキシ基、
C3~8シクロアルキル基、
C6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基、
アミノ基(該アミノ基は、同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
ハロゲノ基、並びに
シアノ基;
AJ: C1~6アルコキシ基、
C3~8シクロアルキル基、
C6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基、
ハロゲノ基、並びに
シアノ基、
AK: ヒドロキシ基、
C1~6アルキル基(該アルキル基は、1~3つのハロゲノ基で置換されていてもよい)、
C1~6アルコキシ基(該アルコキシ基は、1~3つのハロゲノ基で置換されていてもよい)、
カルボキシル基、
C1~6アルコキシカルボニル基、
アミノカルボニル基(該アミノカルボニル基は、同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
アミノ基(該アミノ基は、同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
ハロゲノ基、及び
シアノ基を表す]
で表される化合物又はその薬理学上許容される塩;
[式中
Xは-CH=又は-N=を表し、
各置換基R1は、同一又は異なってもよく、C1~6アルコキシ基又はハロゲノ基を表してもよく、
mは1~2から選択される整数を表し、
Aは、式(IIIa)~(IIId)
のうちの1つで表され、
R2及びR3は同じ又は異なり、水素原子又はC1~6アルキル基をそれぞれ表し、
各置換基R7a~R7dは同一又は異なってもよく、水素原子又はC1~6アルコキシ基をそれぞれ表してもよい]
で表される化合物又はその薬理学上許容される塩;
(5)R2及びR3が同じ又は異なり、水素原子又はメチル基をそれぞれ表す、上記2~4に記載の化合物又はその薬理学上許容される塩;
(6)R7dが水素原子である、上記2~5に記載の化合物、又はその薬理学上許容される塩;
(7)5-クロロ-N-(5,6-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-10-イル)-2-メトキシベンゼンスルホンアミド、
2-エトキシ-5-フルオロ-N-[(5S)-5-メチル-5,6-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-10-イル]ベンゼンスルホンアミド、
5-クロロ-2-メトキシ-N-[(5S)-5-メチル-5,6-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-10-イル]ピリジン-3-スルホンアミド、又はその薬理学上許容される塩;
(8)5-クロロ-2-メトキシ-N-(3-メチル-5,6-ジヒドロピリド[3,2-f][1,2,4]トリアゾロ[4,3-d][1,4]オキサゼピン-10-イル)ベンゼンスルホンアミド、
5-クロロ-N-(3-エチル-5,6-ジヒドロピリド[3,2-f][1,2,4]トリアゾロ[4,3-d][1,4]オキサゼピン-10-イル)-2-メトキシベンゼンスルホンアミド、又はその薬理学上許容される塩;
(9)N-(5,6-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-10-イル)-2-エトキシ-5-フルオロピリジン-3-スルホンアミド、又はその薬理学上許容される塩;
(10)N-(5,6-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-10-イル)-2-エトキシ-5-フルオロベンゼンスルホンアミド、又はその薬理学上許容される塩;
(11)2-エトキシ-5-フルオロ-N-[(5S)-5-メチル-5,6-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-10-イル]ピリジン-3-スルホンアミド、又はその薬理学上許容される塩;
(12)5-クロロ-N-[(8S,9aR)-8-ヒドロキシ-5-オキソ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-3-イル]-2-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド、又はその薬理学上許容される塩;
(13)5-クロロ-N-[(8R,9aR)-8-ヒドロキシ-5-オキソ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-3-イル]-2-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド、又はその薬理学上許容される塩;
(14)薬理学上許容される塩がナトリウム塩である、上記1~13に記載の化合物;
(15)薬理学上許容される塩がカリウム塩である、上記1~13に記載の化合物;
(16)上記1~13に記載の化合物、又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含む医薬組成物;
(17)異所性石灰化、弾性線維性仮性黄色腫(PXE)、乳児全身性動脈石灰化(GACI)、関節と動脈の石灰化(CALJA)、CKD/ESRDにおける血管石灰化、カルシフィラキシス、後縦靱帯骨化症(OPLL)、黄色靭帯骨化症(OYLL)、又は大動脈狭窄症の治療又は予防のための、上記16に記載の医薬組成物;
(18)上記1~13に記載の化合物、又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含むTNAP阻害剤;
(19)医薬組成物を製造するための、上記1~13に記載の化合物、又はその薬理学上許容される塩の使用;
(20)異所性石灰化、弾性線維性仮性黄色腫(PXE)、乳児全身性動脈石灰化(GACI)、関節と動脈の石灰化(CALJA)、CKD/ESRDにおける血管石灰化、カルシフィラキシス、後縦靱帯骨化症(OPLL)、黄色靭帯骨化症(OYLL)、及び大動脈狭窄症からなる群から選択される疾患又は状態の治療又は予防のための方法であって、上記1~13に記載の化合物、又はその薬理学上許容される塩の治療有効量を、それを必要とする対象に投与することを含む方法;
(21)疾患又は状態が弾性線維性仮性黄色腫(PXE)である、上記20に記載の方法;
(22)対象中のTNAPを阻害するための方法であって、上記1~13に記載の化合物、又はその薬理学上許容される塩の有効量を対象に投与することを含む方法;
(23)対象がヒトである、上記20~22に記載の方法;
(24)異所性石灰化、弾性線維性仮性黄色腫(PXE)、乳児全身性動脈石灰化(GACI)、関節と動脈の石灰化(CALJA)、CKD/ESRDにおける血管石灰化、カルシフィラキシス、後縦靱帯骨化症(OPLL)、黄色靭帯骨化症(OYLL)、及び大動脈狭窄症からなる群から選択される疾患又は状態の治療における使用のための、上記1~13に記載の化合物、又はその薬理学上許容される塩;
(25)弾性線維性仮性黄色腫(PXE)の治療における使用のための、上記1~13に記載の化合物、又はその薬理学上許容される塩;並びに
[式中、
Xは-CH=、-C(-R1)=、又は-N=を表し、
各置換基R1は、同一又は異なってもよく、
C1~6アルキル基(該アルキル基は、置換基群ABから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、
C1~6アルコキシ基(該アルコキシ基は、置換基群ABから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、
ハロゲノ基、
C6~10アリール基(該アリール基は、置換基群ACから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一若しくは異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基(該ヘテロシクリル基は、置換基群ACから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
ヒドロキシ基、
アミノ基(該アミノ基は、それぞれが置換基群ADから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
カルボキシル基、
C1~6アルコキシカルボニル基(該アルコキシカルボニル基は、置換基群ADから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、
アミノカルボニル基(該アミノカルボニル基は、それぞれが置換基群ADから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、又は
シアノ基
をそれぞれ表してもよく、
mは1~4から選択される整数を表し、
Aは式(IIa)~(IIe)
のうちの1つで表され、
R2及びR3は同じ又は異なり、
水素原子、
C1~6アルキル基(該アルキル基は、以下の置換基から選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい:
ヒドロキシ基、
置換基群AEから選択される1つの基で置換されていてもよいC1~6アルコキシ基、
置換基群AFから選択される1つの基で置換されていてもよいC3~8シクロアルキル基、
置換基AFから選択される1又は2つの基で置換されていてもよいC6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有し、置換基AFから選択される1又は2つの基で置換されていてもよい3~10員ヘテロシクリル基、
カルボキシル基、
C1~6アルキルカルボニル基、
C1~6アルコキシカルボニル基、
同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよいアミノ基、
同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよいアミノカルボニル基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニル基、
同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよいアミノカルボニルオキシ基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニルオキシ基、
ハロゲノ基、並びに
シアノ基)、
C6~10アリール基(該アリール基は、以下の置換基から選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい:
ヒドロキシ基、
同一又は異なったハロゲノ基であってもよい1~3つの基で置換されていてもよいC1~6アルコキシ基、
置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよいC1~6アルキル基、
置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよいC3~8シクロアルキル基、
置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよいC6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有し、置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよい3~10員ヘテロシクリル基、
同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよいアミノ基、
カルボキシル基、
C1~6アルキルカルボニル基、
C1~6アルコキシカルボニル基、
同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよいアミノカルボニル基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニル基、
同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよいアミノカルボニルオキシ基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニルオキシ基、
ハロゲノ基、並びに
シアノ基)、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一若しくは異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基(該ヘテロシクリル基は、以下の置換基から選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい:
ヒドロキシ基、
同一又は異なったハロゲノ基であってもよい1~3つの基で置換されていてもよいC1~6アルコキシ基、
置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよいC1~6アルキル基、
置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよいC3~8シクロアルキル基、
置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよいC6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有し、置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよい3~10員ヘテロシクリル基、
同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよいアミノ基、
カルボキシル基、
C1~6アルキルカルボニル基、
C1~6アルコキシカルボニル基、
同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよいアミノカルボニル基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニル基、
同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよいアミノカルボニルオキシ基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニルオキシ基、
ハロゲノ基、並びに
シアノ基)、
C1~6アルキルカルボニル基(該アルキルカルボニル基は、置換基群AHから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、
C6~10アリールカルボニル基(該アリールカルボニル基は、置換基群AH及びC1~6ハロゲノアルキル基から選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリルカルボニル基(該ヘテロシクリルカルボニル基は、置換基群AH及びC1~6ハロゲノアルキル基から選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)
カルボキシル基、
C1~6アルコキシカルボニル基(該アルコキシカルボニル基は、置換基群AJから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、
アミノカルボニル基(該アミノカルボニル基は、それぞれが置換基群AJから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
C6~10アリールアミノカルボニル基(該アリールアミノカルボニル基は置換基群AH及びC1~6ハロゲノアルキル基から選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一若しくは異なってもよい1若しくは2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニル基(該ヘテロシクリルカルボニル基は置換基群AJから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、又は
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一若しくは異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリルアミノカルボニル基(該ヘテロシクリルアミノカルボニル基は置換基群AH及びC1~6ハロゲノアルキル基から選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)を
それぞれ表すか、
或いは
R2及びR3のC1~6アルキル基は、互いに結合していてもよく、3~6員飽和炭素環を形成するか、又は1個の窒素若しくは酸素原子を介して4~6員飽和複素環を形成し(該4~6員飽和複素環の1個の窒素原子は、水素原子、C1~6アルキル基、C1~6アルキルカルボニル基、C1~6アルコキシカルボニル基で置き換えられていてもよい)、
R4及びR5は同じ又は異なり、
水素原子、
C1~6アルキル基(該アルキル基は、置換基群ACから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、
C6~10アリール基(該アリール基は、置換基群ACから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、又は
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基(該ヘテロシクリル基は、置換基群ACから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)を
それぞれ表し、
R6は、
水素原子、
C1~6アルキル基(R6は、ピリジニル環の炭素置換基であり、窒素置換基ではない)又は
ヒドロキシ基
を表し、
各置換基R7a~R7eは同一又は異なってもよく、
水素原子、
C1~6アルキル基(該アルキル基は、置換基群ABから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、
C6~10アリール基(該アリール基は、置換基群ABから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一若しくは異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基(該ヘテロシクリル基は、置換基群ABから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、又は
ヒドロキシ基を
それぞれ表してもよく、
上記置換基群は、
AB: ヒドロキシ基、
C1~6アルコキシ基、
C3~8シクロアルキル基、
C6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基、
カルボキシル基、
C1~6アルコキシカルボニル基、
アミノカルボニル基(該アミノカルボニル基は、同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
アミノ基(該アミノ基は、同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
ハロゲノ基、並びに
シアノ基;
AC: ヒドロキシ基、
C1~6アルコキシ基、
アミノ基(該アミノ基は、同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
ハロゲノ基、及び
シアノ基;
AD: C1~6アルコキシ基、
C3~8シクロアルキル基、
C6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基、
カルボキシル基、
C1~6アルコキシカルボニル基、
アミノカルボニル基(該アミノカルボニル基は、同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
ハロゲノ基、並びに
シアノ基;
AE: C6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基、並びに
ハロゲノ基;
AF: ヒドロキシ基、
C1~6アルキル基(該アルキル基は、1~3つのハロゲノ基で置換されていてもよい)、
C1~6アルコキシ基(該アルコキシ基は、1~3つのハロゲノ基で置換されていてもよい)、
ハロゲノ基、
アミノ基、及び
シアノ基;
AG: ヒドロキシ基、
C1~6アルコキシ基、
アミノ基、
ハロゲノ基、及び
シアノ基;
AH: ヒドロキシ基、
C1~6アルコキシ基、
C3~8シクロアルキル基、
C6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基、
アミノ基(該アミノ基は、同一又は異なったC1~6アルキル基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
ハロゲノ基、並びに
シアノ基;
AJ: C1~6アルコキシ基、
C3~8シクロアルキル基、
C6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基、
ハロゲノ基、並びに
シアノ基を表す]
で表される化合物又はその薬理学上許容される塩。
本発明のR4及びR5のそれぞれは水素原子であることが好ましい。
本発明のR6は水素原子であることが好ましい。
本発明のR7は水素原子又はC1~6アルキル基であることが好ましい。
L1は、ニトロ基、ハロゲノ基、又はアミノ基(該アミノ基はC1~6アルコキシカルボニル基で置換されていてもよい)を表し、ニトロ基又はブロモ基が好ましく、
L2は、ハロゲノ基を表し、フルオロ基又はクロロ基が好ましく、
L3は、水素原子又はC1~6アルキル基(該アルキル基はエテニル基、フェニル基、4-メトキシフェニル基又は2,4-ジメトキシフェニル基で置換されていてもよい)を表し、2,4-ジメトキシベンジル基が好ましく、
L4は、C1~6アルコキシ基、ハロゲノ基、又はアミノ基(該アミノ基は同一又は異なったC1~6アルキル基、又はC1~6アルキル基及びC1~6アルコキシ基であってもよい1若しくは2つの基で置換されていてもよい)を表し、ジメチルアミノ基又はN,O-ジメチルヒドロキシアミノ基が好ましく、
L5は、水素原子、C1~6アルキル基(該アルキル基はエテニル基、フェニル基、又は4-メトキシフェニル基で置換されていてもよい)又はシリル基(該シリル基は同一又は異なったC1~6アルキル基又はフェニル基であってもよい3つの基で置換されている)を表し、tert-ブチルジメチルシリル基又はtert-ブチルジフェニルシリル基が好ましく、
L6は、ハロゲノ基又はスルホネート基(該スルホネート基はメチル基、トリフルオロメチル基、又は4-メチルフェニル基で置換されている)を表し、ブロモ基が好ましく、
L7は、C1~6アルコキシ基、又はアミノ基(該アミノ基は同一又は異なったC1~6アルキル基、又はC1~6アルキル基及びC1~6アルコキシ基であってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)を表し、ジメチルアミノ基又はN,O-ジメチルヒドロキシアミノ基が好ましい。
ステップA-1は、化合物(1)を化合物(2)と縮合させて、化合物(3)を生成するステップである。化合物(1)及び(2)は当技術分野で公知であるか、又は当技術分野で公知の化合物から容易に得られる。
カルボン酸をアミンと縮合させるための方法は、カルボン酸の種類に応じて異なるが、一般的に有機合成化学の技術において周知の方法、例えば、Comprehensive Organic Transformations(第2版、1999年、JohnWiley&Sons、Inc.、1929~1930頁、1941~1949頁、及び1953~1954頁)に記載されている方法により行うことができる。好ましい方法は、カルボン酸を対応する酸ハライドへと変換し、次いで対応するアミンと縮合させることを含む。したがって、ステップA-1は、以下を含む:
(ステップA-1-1):化合物(1)をハロゲン化剤と反応させるステップ;及び
(ステップA-1-2):ステップA-1-1で得た化合物を、塩基の存在下にて化合物(2)と反応させるステップ。
使用されているハロゲン化剤の例として、塩化チオニル、三塩化リン、オキシ塩化リン、五塩化リン、三臭化リン、五臭化リン、塩化オキサリル、四塩化炭素-トリフェニルホスフィン、ヘキサクロロエタン-トリフェニルホスフィン、N-クロロスクシンイミド-トリフェニルホスフィン、四臭化炭素-トリフェニルホスフィン、及びN-ブロモスクシンイミド-トリフェニルホスフィン、並びにこれらのハロゲン化剤とN,N-ジメチルホルムアミドなどの添加剤との組合せを挙げることができる。ハロゲン化剤は塩化チオニルと添加剤との組合せ又は塩化オキサリルと添加剤との組合せが好ましく、塩化オキサリルとN,N-ジメチルホルムアミドとの組合せがより好ましい。
反応時間は15分間~6時間が好ましい。
使用されている塩基の例として、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ金属水素化物、リチウムアミド、アルカリ金属シリルアミド、アルキルリチウム、及び有機アミンを挙げることができる。塩基は有機アミンが好ましく、トリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミンがより好ましい。
反応時間は15分間~24時間が好ましい。
ステップA-2は、ステップA-1-2で得た化合物(3)を、塩基の存在下にて分子内環化させて、化合物(4)を生成するステップである。本ステップの目的化合物(4)はまた、必要に応じて脱保護反応を介して、別の目的化合物(4)に変換することもできる。保護基の除去により、得た目的化合物(4)を別の目的化合物(4)に変換するための方法は、保護基の種類に応じて異なるが、一般的に有機合成化学の技術において周知の方法、例えば、T.W.Greene、P.G.M.Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis、第5版、2014年、John Wiley & Sons、Inc.に記載されている方法などの常法に従い行うことができる。
L3が2,4-ジメトキシベンジル基の場合、方法は、カチオンスカベンジャーの存在下にて酸を用いた方法が好ましい。したがって、ステップA-2は、以下を含む:
(ステップA-2-1):ステップA-1-2で得た化合物(3)を、塩基の存在下にて分子内環化して化合物(4)を生成するステップ;及び
(ステップA-2-1):ステップA-2-1で得た目的化合物(4)を脱保護反応させて、別の化合物(4)を生成するステップ。
使用されている塩基の例として、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ金属水素化物、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属アルコキシド、リチウムアミド、アルカリ金属シリルアミド、及び有機アミンを挙げることができる。塩基はアルカリ金属水素化物、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属シリルアミド、又は有機アミンが好ましく、ナトリウムビストリメチルシリルアミド、水素化ナトリウム、炭酸カリウム、又は炭酸セシウムがより好ましい。
反応時間は15分間~24時間が好ましい。
使用されている酸の例として、無機酸、有機酸、有機スルホン酸及びこれらの混合物を挙げることができる。酸は有機酸と有機スルホン酸の混合物が好ましく、トリフルオロ酢酸とトリフルオロメタンスルホン酸の混合物がより好ましい。
反応時間は30分間~6時間が好ましい。
ステップA-3は、ステップA-2-2で得た化合物(4)を化合物(5)と反応させて、化合物(6)を生成するステップである。化合物(5)は当技術分野で公知であるか、又は当技術分野で公知の化合物から容易に得られる。
本方法は、アミドをチオイミデートに変換し、次いでこれを対応するヒドラジドと反応させることを含む方法であることが好ましい。したがって、ステップA-3は以下を含む:
(ステップA-3-1):ステップA-2-2で得た化合物(4)を硫化剤と反応させて、チオアミドを生成するステップ;
(ステップA-3-2):ステップA-3-1で得たチオアミドを、塩基の存在下にてアルキル化剤と反応させて、チオイミデートを生成するステップ;及び
硫化剤は2,4-ビス(4-メトキシフェニル)-1,3,2,4-ジチアジホスフェタン-2,4-ジスルフィド(ローソン試薬)が好ましい。
反応時間は30分間~24時間が好ましい。
使用されているアルキル化剤の例として、ハロゲン化メチル、ハロゲン化エチル、ハロゲン化アリル、ハロゲン化ベンジル、スルホン酸メチル、スルホン酸エチル、トリメチルオキソニウム塩及びトリエチルオキソニウム塩を挙げることができる。アルキル化剤はハロゲン化メチルが好ましく、ヨウ化メチルがより好ましい。
反応時間は15分間~6時間が好ましい。
使用されている添加剤の例として、無機酸、有機酸、有機スルホン酸を挙げることができる。代わりに、添加剤は使用されなくてもよい。添加剤は使用されないことが好ましい。
反応時間は1時間~48時間が好ましい。
ステップA-4は、ステップA-3-3で得た化合物(6)を、塩基の存在下にて化合物(7)と反応させて、化合物(I)を生成するステップである。化合物(7)は当技術分野で公知であるか、又は当技術分野で公知の化合物から容易に得られる。
L1がニトロ基の場合、ステップA-4-1は、以下を含む:
(ステップA-4-1a):ステップA-3-3で得た化合物のニトロ基を選択的に還元して、アミノ基とするステップ;及び
(ステップA-4-1b):ステップA-4-1aで得た化合物を、塩基の存在下にて化合物(7)と反応させて、化合物(I)を生成するステップ。
ニトロ基を選択的に還元するための方法は、この方法が化合物の他の部分に影響を与えない限り、特に限定されない。本方法は一般的に、有機合成化学の技術において周知の方法、例えば、Comprehensive Organic Transformations(第2版、1999年、John Wiley & Sons、Inc.、821~828頁)に記載されている方法により行うことができる。本方法は、接触還元法又は還元剤と添加剤との組合せを用いた方法が好ましい。
接触還元法の反応時間は1時間~24時間が好ましい。
還元剤と添加剤との組合せを使用する反応の反応時間は5分間~2時間が好ましい。
使用されている塩基の例として、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ金属水素化物、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属アルコキシド、リチウムアミド、アルカリ金属シリルアミド、及び有機アミンを挙げることができる。塩基は有機アミンが好ましく、ピリジンがより好ましい。
反応時間は5分間~24時間が好ましく、15分間~3時間がより好ましい。
L1がアミノ基の場合、ステップA-4-1bに従い化合物(I)を生成することができる。
(ステップA-4-3)
L1がハロゲノ基の場合、ステップA-4-3は、以下を含む:
(ステップA-4-3a):ステップA-3-3で生成された化合物のブロモ基を、塩基の存在下、金属触媒を用いてN-Bocアミド基に変換するステップ;
(ステップA-4-3b):ステップA-4-3aで得た化合物のN-Boc基を脱保護してアミノ基を形成するステップ;及び
(ステップA-4-3c):ステップA-4-3bで得た化合物を、塩基の存在下にて化合物(7)と反応させて、化合物(I)を生成するステップ。
芳香環上のブロモ基をN-Bocアミド基に変換するための方法は、この方法が化合物の他の部分に影響を与えない限り、特に限定されない。本方法は、有機合成化学の技術において周知の方法、例えば、A.P.Dishington、P.D.Johnson、J.G.Kettle、Tetrahedron Letters、第45巻、3733頁(2004年)又はS.Bhagwanth、A.G.Waterson、G.M.Adjabeng、K.R.Hornberger、Journal of Organic Chemistry、第74巻、4634頁(2009年)に記載されている方法に従い行うことができる。
反応時間は1時間~48時間が好ましい。
N-Boc基を脱保護するための方法は、この方法が化合物の他の部分に影響を与えない限り、特に限定されない。本方法は、例えば、T.W.Greene、P.G.M.Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis、第5版、2014年、John Wiley & Sons、Inc.、930~946頁に記載されている方法などの常法に従い行うことができる。
化合物(I)はステップA-4-1bに従い生成することができる。
L1がブロモ基の場合、化合物(I)はまた、塩基の存在下、金属触媒を用いて、化合物(6)と以下の化合物(28):
との反応を介して生成することもできる。
反応時間は1時間~48時間が好ましい。
ステップB-1は、化合物(8)をアミノ化して、化合物(9)を生成するステップである。
ステップB-2は、ステップB-1で得た化合物(9)を、添加剤の存在下又は非存在下にて、化合物(10)と反応させて、化合物(11)を生成するステップである。化合物(10)は、当技術分野で公知であるか、又は当技術分野で公知の化合物から容易に得られる。ヒドラジンをα,β-不飽和ケトンと反応させてピラゾールを生成するための方法は、この方法が化合物の他の部分に影響を与えない限り、特に限定されない。本方法は、有機合成化学の技術において周知の方法、例えば、K.Y.Chang、S.H.Kim、G.Nam、J.H.Seo、J.H.Kim及びD.-C.Ha、Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters、10巻、1211頁(2000年)に記載されている方法に従い行うことができる。
反応時間は1時間~24時間が好ましい。
ステップB-3は、ステップB-2で得た化合物(11)を、塩基の存在下にて環化して、化合物(12)を生成するステップである。
反応時間は1時間~48時間が好ましい。
ステップB-4は、ステップB-3で得た化合物(12)を、塩基の存在下にて化合物(7)と反応させて、化合物(I)を生成するステップである。
L1がアミノ基の場合、化合物(I)はステップA-4-1bに従い生成することができる。
L1がハロゲノ基の場合、化合物(I)はステップA-4-3に従い生成することができる。
ステップC-1は、化合物(13)を、アンモニウム源の存在下にて、化合物(14)と反応させて、化合物(15)を生成するステップである。化合物(14)は当技術分野で公知であるか、又は当技術分野で公知の化合物から容易に得られる。
反応時間は1時間~4日が好ましい。
ステップC-2は、ステップC-1で得た化合物(15)を、塩基の存在下にて化合物(16)と反応させて、化合物(17)を生成するステップである。化合物(16)は当技術分野で公知であるか、又は当技術分野で公知の化合物から容易に得られる。
反応時間は15分間~24時間が好ましい。
ステップC-3は、ステップC-2で得た化合物(17)を、塩基の存在下にて環化して、化合物(18)を生成するステップである。
L5が水素原子の場合、化合物(18)は、ステップA-2-1に従い生成することができる。
ステップC-4は、ステップC-3で得た化合物(18)を、塩基の存在下にて化合物(7)と反応させて、化合物(I)を生成するステップである。
L1がアミノ基の場合、化合物(I)はステップA-4-1bに従い生成することができる。
L1がハロゲノ基の場合、化合物(I)はステップA-4-3に従い生成することができる。
ステップD-1は、化合物(19)を化合物(20)と縮合させて、化合物(21)を生成するステップである。化合物(20)は当技術分野で公知であるか、又は当技術分野で公知の化合物から容易に得られる。
反応時間は30分間~12時間が好ましい。
ステップD-2は、ステップD-1で得た化合物(21)を、添加剤の存在下又は非存在下にて化合物(22)と反応させて、化合物(23)を生成するステップである。化合物(22)は当技術分野で公知であるか、又は当技術分野で公知の化合物から容易に得られる。このステップの目的化合物(23)はまた、必要に応じて、脱保護反応を介して別の目的化合物(23)に変換することもできる。保護基を除去することによって、得た目的化合物(23)を別の目的化合物(23)に変換するための方法は、保護基の種類に応じて異なるが、一般的に、有機合成化学の技術において周知の方法、例えば、T.W.Greene、P.G.M.Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis、第5版、2014年、John Wiley & Sons、Inc.に記載されている方法などの常法に従い行うことができる。
反応時間は1時間~24時間が好ましい。
ステップD-3は、ステップD-2で得た化合物(23)を、塩基の存在下にて環化して、化合物(24)を生成するステップである。
L5が水素原子の場合、化合物(24)はステップA-2-1に従い生成することができる。
ステップD-4は、ステップD-3で得た化合物(24)を、塩基の存在下にて化合物(7)と反応させて、化合物(I)を生成するステップである。
L1がアミノ基の場合、化合物(I)はステップA-4-1bに従い生成することができる。
L1がハロゲノ基の場合、化合物(I)はステップA-4-3に従い生成することができる。
ステップE-1は、化合物(1)を化合物(25)及び化合物(22)と反応させて、化合物(26)を生成するステップである。化合物(25)は当技術分野で公知であるか、又は当技術分野で公知の化合物から容易に得られる。
ステップE-2は、ステップE-2で得た化合物(26)を、塩基の存在下にて環化して、化合物(27)を生成するステップである。
L5が水素原子の場合、化合物(27)はステップA-2-1に従い生成することができる。
ステップE-3は、ステップE-2で得た化合物(27)を、塩基の存在下にて化合物(7)と反応させて、化合物(I)を生成するステップである。
L1がアミノ基の場合、化合物(I)はステップA-4-1bに従い生成することができる。
L1がハロゲノ基の場合、化合物(I)はステップA-4-3に従い生成することができる。
ステップF-1は、化合物(1)を化合物(29)と縮合させて、化合物(30)を生成するステップである。化合物(1)及び(29)は当技術分野で公知であるか、又は当技術分野で公知の化合物から容易に得られる。
カルボン酸をアミンに縮合させるための方法は、カルボン酸の種類に応じて異なり、一般的に有機合成化学の技術において周知の方法、例えば、Comprehensive Organic Transformations(第2版、1999年、John Wiley & Sons、Inc.、1929~1930頁、1941~1949頁、及び1953~1954頁)に記載されている方法により行うことができる。好ましい方法は、カルボン酸を対応する酸ハロゲン化物に変換し、次いでこれを対応するアミンと縮合させることを含む。したがって、ステップF-1は以下を含む:
(ステップF-1-1):化合物(1)をハロゲン化剤と反応させるステップ;及び
(ステップF-1-2):ステップF-1-1で得た化合物を、塩基の存在下にて化合物(29)と反応させるステップ。
使用されているハロゲン化剤の例として、塩化チオニル、三塩化リン、オキシ塩化リン、五塩化リン、三臭化リン、五臭化リン、塩化オキサリル、四塩化炭素-トリフェニルホスフィン、ヘキサクロロエタン-トリフェニルホスフィン、N-クロロスクシンイミド-トリフェニルホスフィン、四臭化炭素-トリフェニルホスフィン、及びN-ブロモスクシンイミド-トリフェニルホスフィン;及びこれらのハロゲン化剤とN,N-ジメチルホルムアミドなどの添加剤との組合せを挙げることができる。ハロゲン化剤は塩化チオニルと添加剤との組合せ又は塩化オキサリルと添加剤との組合せが好ましく、塩化オキサリルとN,N-ジメチルホルムアミドとの組合せがより好ましい。
反応時間は15分間~6時間が好ましい。
使用されている塩基の例として、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ金属水素化物、リチウムアミド、アルカリ金属シリルアミド、アルキルリチウム、及び有機アミンを挙げることができる。塩基は有機アミンが好ましく、トリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミンがより好ましい。
反応時間は15分間~24時間が好ましい。
(ステップF-2)
反応時間は15分間~24時間が好ましい。
ステップF-3は、ステップF-2で得た化合物(31)を、塩基の存在下にて化合物(32)と反応させて、化合物(I)を生成するステップである。化合物(32)は当技術分野で公知であるか、又は当技術分野で公知の化合物から容易に得られる。
L1がニトロ基の場合、ステップF-3-1は以下を含む:
(ステップF-3-1a):ステップF-2で得た化合物のニトロ基を選択的に還元してアミノ基にするステップ;及び
(ステップF-3-1b):ステップF-3-1aで得た化合物を、塩基の存在下にて化合物(32)と反応させて、化合物(I)を生成するステップ。
ニトロ基を選択的に還元するための方法は、この方法が化合物の他の部分に影響を与えない限り、特に限定されない。本方法は、一般的に有機合成化学の技術において周知の方法、例えば、Comprehensive Organic Transformations(第2版、1999、John Wiley & Sons、Inc.、821~828頁)に記載されている方法で行うことができる。本方法は接触還元法又は還元剤と添加剤との組合せを使用する方法が好ましい。
接触還元法における反応時間は1時間~24時間が好ましい。
還元剤と添加剤との組合せを使用する反応における反応時間は5分間~2時間が好ましい。
使用されている塩基の例として、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ金属水素化物、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属アルコキシド、リチウムアミド、アルカリ金属シリルアミド、及び有機アミンを挙げることができる。塩基は有機アミンが好ましく、ピリジンがより好ましい。
反応時間は5分間~24時間が好ましく、15分間~3時間がより好ましい。
L1がアミノ基の場合、化合物(I)はステップF-3-1bに従い生成することができる。
L1がハロゲノ基の場合、ステップF-3-3は以下を含む:
(ステップF-3-3a):塩基の存在下、金属触媒を用いて、ステップF-2で生成された化合物のブロモ基を、N-Bocアミド基に変換するステップ;
(ステップF-3-3b):ステップF-3-3aで得た化合物のN-Boc基を脱保護してアミノ基を形成するステップ;及び
(ステップF-3-3c):ステップF-3-3bで得た化合物を、塩基の存在下にて化合物(32)と反応させて、化合物(I)を生成するステップ。
芳香環上のブロモ基をN-Bocアミド基に変換するための方法は、この方法が化合物の他の部分に影響を与えない限り、特に限定されない。本方法は、有機合成化学の技術において周知の方法、例えば、A.P.Dishington、P.D.Johnson、J.G.Kettle、Tetrahedron Letters、45巻、3733頁(2004年)又はS.Bhagwanth、A.G.Waterson、G.M.Adjabeng、K.R.Hornberger、Journal of Organic Chemistry、74巻、4634頁(2009年)に記載されている方法に従い行うことができる。
反応時間は1時間~48時間が好ましい。
N-Boc基を脱保護するための方法は、この方法が化合物の他の部分に影響を与えない限り、特に限定されない。本方法は、例えば、T.W.Greene、P.G.M.Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis、第5版、2014年、John Wiley & Sons、Inc.、930~946頁に記載されている方法などの常法に従い行うことができる。
化合物(I)はステップF-3-1bに従い生成することができる。
L1がブロモ基の場合、化合物(I)はまた、塩基の存在下、金属触媒を用いた、化合物(31)と化合物(32)との反応を介して生成することもできる。
反応時間は1時間~48時間が好ましい。
実施例において記載されている化学構造式は、対応するフリー体化合物の化学構造を表す。
2,4-ジメトキシベンズアルデヒド(16.20g、97.5mmol)及び2-アミノエタノール(5.98g、97.9mmol)のメタノール(120mL)中の混合物に、無水硫酸ナトリウム(6.23g、43.9mmol)を加え、混合物を室温下にて20時間撹拌した。次いで、混合物に、水素化ホウ素ナトリウム(1.84g、48.6mmol)を15分間かけて加え、混合物を22℃にて30分間撹拌した。反応混合物に、酢酸(2.8mL、49mmol)を加え、混合物を10分間撹拌し、減圧下にて約1/2量に濃縮した。濃縮した混合物に水及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて希釈し、これに続いて塩化メチレンにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去した。残渣に、n-ヘキサン(100mL)及び酢酸エチル(4mL)を加え、析出固体を濾取し、n-ヘキサンにて洗浄し、次いで乾燥して、表題化合物(18.44g、収率:90%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 7.12 (1H, d,J = 8.2Hz)、6.47~6.42 (2H, m)、3.82 (3H, s)、3.80 (3H, s)、3.74 (2H, S)、3.65~3.63(2H, m)、2.76~2.74 (2H, m)。
2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-カルボン酸(4.91g、24.2mmol)及び塩化オキサリル(2.6mL、30mmol)の塩化メチレン(120mL)懸濁液に、N,N-ジメチルホルムアミド(0.10mL、1.3mmol)を室温下にて加え、混合物を上記と同温度にて30分間撹拌した。反応混合物を減圧下にて濃縮して、2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-カルボン酸クロリドの粗生成物を調製した。実施例(1a)で得た2-[(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ]エタノール(5.11g、24.2mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(8.25mL、48.5mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液に、氷冷下にて、2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-カルボン酸クロリドの粗生成物のテトラヒドロフラン(70mL)溶液を20分間かけて加え、反応混合物を上記と同温度にて90分間撹拌した。反応混合物に、水(0.05mL)を加え、次いで、混合物を減圧下にて濃縮した。濃縮した混合物に水を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を水及び飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム及びチャコールをこれに加えた。セライト545(登録商標)のパッドを用いた濾過後、減圧下にて溶媒を留去した。残渣に、ジイソプロピルエーテル(50mL)及び酢酸エチル(10mL)を加えて固体を析出させた。懸濁液を室温下にて30分間撹拌した。析出固体を濾取し、ジイソプロピルエーテル/酢酸エチル=5/1の混合溶媒にて洗浄し、次いで乾燥して、表題化合物(8.30g、収率:87%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.24 (0.8H,d, J = 2.7 Hz)、9.21 (0.2H, d, J = 2.7 Hz)、8.57 (0.2H, d, J = 2.7 Hz)、8.44 (0.8H, d, J= 2.7 Hz)、7.38 (0.2H, d, J = 8.2 Hz)、6.99 (0.8H, d, J = 8.2 Hz)、6.54~6.48 (0.4H, m)、6.45~6.40(1.6H, m)、5.13 (0.2H, d, J = 14.9 Hz)、4.53 (0.2H, d, J = 14.9 Hz)、4.38~3.54 (10.8H, m)、3.24~3.19 (0.4H, t, J = 5.1 Hz)、2.42 (0.4H, t, J= 5.1 Hz)。
ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドのテトラヒドロフラン(約1.9モル/L、14.4mL、27.4mmol)溶液をテトラヒドロフラン(450mL)で希釈した。実施例(1b)で得た2-クロロ-N-(2,4-ジメトキシベンジル)-N-(2-ヒドロキシエチル)-5-ニトロピリジン-3-カルボキサミド(7.22g、18.2mmol)のテトラヒドロフラン(450mL)溶液を、氷冷下にて70分間かけてこれに加え、混合物を上記と同温度にて10分間撹拌し、更に室温下にて30分間撹拌した。反応混合物に、飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)を加え、次いで、反応混合物を減圧下にて約1/5量に濃縮した。濃縮した混合物に水を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて2回抽出した。有機層を水及び飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n-ヘキサン/塩化メチレン=1/1/1~3/2/2)にて精製した。得た固体に、ジイソプロピルエーテル(20mL)及び酢酸エチル(10mL)を加え、懸濁液を室温下にて終夜撹拌した。析出固体を濾取し、ジイソプロピルエーテル/酢酸エチル=2/1の混合溶媒にて洗浄し、次いで乾燥して、表題化合物(4.18g、収率:64%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.34 (1H, d,J = 2.7 Hz)、9.20 (1H, d, J = 2.7 Hz)、7.34~7.32 (1H, m)、6.50~6.48 (2H, m)、4.76 (2H, s)、4.53~4.51 (2H, m)、3.84(3H, s)、3.81 (3H, s)、3.78~3.76 (2H, m)。
実施例(1c)で得た4-(2,4-ジメトキシベンジル)-7-ニトロ-3,4-ジヒドロピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-5(2H)-オン(2.4261g、6.75mmol)及びアニソール(1.48mL、13.6mmol)のクロロホルム(50mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(15mL)及びトリフルオロメタンスルホン酸(1.78mL、20.3mmol)を加え、混合物を室温下にて3時間撹拌した。反応混合物を減圧下にて濃縮し、濃縮混合物にクロロホルム及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて希釈し、混合物を室温下にて更に30分間撹拌した。析出固体を濾取して、粗製の固体を得た。濾液をクロロホルムにて抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去した。残渣を上記粗製の固体と合わせ、ジイソプロピルエーテルをこれに加え、析出固体を再度濾取し、ジイソプロピルエーテルにて洗浄し、次いで乾燥して、7-ニトロ-3,4-ジヒドロピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-5(2H)-オン(971.1mg、収率:69%)を得た。上記ステップで得た7-ニトロ-3,4-ジヒドロピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-5(2H)-オン(667mg、3.19mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)懸濁液にローソン試薬(785mg、1.94mmol)を室温下にて加え、混合物を、油浴上、50℃にて3時間で撹拌した。反応混合物を冷却し、次いで減圧下にて濃縮した。残渣にジイソプロピルエーテルを加えて懸濁し、懸濁液を室温下にて3時間撹拌した。析出固体を濾取して、表題化合物(630.5mg)を得た。濾液を減圧下にて濃縮し、残渣を自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~0/100)にて精製して、表題化合物(254.7mg;合計:885.2mg、収率:定量的)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ:9.48(1H, t, J = 2.4 Hz)、9.23 (1H, d, J = 2.4 Hz)、8.70 (1H, br s)、4.78 (2H, t, J = 4.6 Hz)、3.86~3.73 (3H, m)。
実施例(1d)で得た7-ニトロ-3,4-ジヒドロピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-5(2H)-チオン(215mg、1.11mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)溶液に、水素化ナトリウム(63%含量、73mg、1.92mmol)を氷冷下にて加え、混合物を上記と同温度にて15分間撹拌した。ヨードメタン(0.139mL、2.23mmol)を氷冷下にてこれに加え、混合物を室温下にて40分間撹拌した。混合物を氷水浴にて冷却し、飽和塩化ナトリウム水溶液を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~50/50)にて精製して、表題化合物(107.0mg、収率:40%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.20 (1H, d,J = 3.0 Hz)、8.96 (1H, d, J = 3.0 Hz)、4.75 (2H, t, J = 4.3 Hz)、4.09 (2H, t, J =4.3 Hz)、2.48 (3H, s)。
実施例(1e)で得た5-(メチルスルファニル)-7-ニトロ-2,3-ジヒドロピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン(107.0mg、0.45mmol)のエタノール(15mL)懸濁液に、アセトヒドラジド(134mg、1.81mmol)を室温下にて加え、混合物を、油浴上、23.5時間加熱還流した。反応混合物を冷却し、次いで減圧下にて濃縮した。析出固体を濾取し、最小量のエタノールにて洗浄して、表題化合物(50.9mg)を得た。濾液を減圧下にて濃縮し、残渣を自動クロマトグラフィー装置(酢酸エチル/メタノール=100/0~75/25)にて精製して、表題化合物(34.1mg;合計:85.0mg、収率:77%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 9.45 (1H, d, J = 2.4Hz)、9.13 (1H, d, J = 2.4 Hz)、4.76~4.74 (3H, m)、4.45~4.43(3H, m)、2.45 (5H, s)。
実施例(1f)で得た3-メチル-10-ニトロ-5,6-ジヒドロピリド[3,2-f][1,2,4]トリアゾロ[4,3-d][1,4]オキサゼピン(85.0mg、0.34mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)及びメタノール(2mL)中の混合物に、塩化ニッケル(II)六水和物(164mg、0.69mmol)を加えた。次いで、混合物を氷水浴にて冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(56mg、1.48mmol)をこれに加え、混合物を室温下にて30分間撹拌した。反応混合物にアセトン及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて希釈し、更にセライト545(登録商標)(約0.3g)をこれに加え、混合物を室温下にて更に30分間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下にて濃縮した。残渣を、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(Chromatorex ODS100~200メッシュ、水/メタノール=100/0~70/30)にて精製して、表題化合物(67.1mg、収率:90%)を得た。
1H NMRスペクトル (CD3OD, 400MHz) δ: 8.10 (1H, brd, J = 2.4 Hz)、7.73 (1H, br d, J = 2.4 Hz)、4.53 (2H, t, J = 4.3 Hz)、4.37 (2H, t, J =4.3 Hz)、2.50 (3H, s)。
実施例(1g)で得た3-メチル-5,6-ジヒドロピリド[3,2-f][1,2,4]トリアゾロ[4,3-d][1,4]オキサゼピン-10-アミン(67.1mg、0.31mmol)及びピリジン(2mL、25mmol)の混合物に、5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(84mg、0.35mmol)を加え、混合物を、油浴上、80℃にて1.5時間撹拌した。反応混合物を冷却し、次いで減圧下にて濃縮した。残渣に1N 塩酸(1mL)を加えて希釈し、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(Chromatorex ODS 100~200メッシュ、水/メタノール/クロロホルム=100/0/0~50/50/0~0/100/0~0/50/50)にて精製して、表題化合物(49.1mg、収率:38%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.39 (1H,s)、8.58 (1H, d, J = 2.4 Hz)、8.02(1H, d, J = 2.4 Hz)、7.67~7.64(2H, m)、7.26 (1H, d, J = 9.1 Hz)、4.50~4.49 (2H, m)、4.30~4.28 (2H, m)、3.90 (3H, s)、2.39 (3H, s)。
MSスペクトル (ES/APCI+):422 (M+H)、424 (M+2+H)。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 8.25 (1H, d, J = 2.4Hz)、7.67~7.65 (2H, m)、7.34~7.32 (1H, m)、6.99(1H, br d, J = 9.1 Hz)、4.37~4.36(2H, m)、4.23~4.22 (2H, m)、3.67 (3H, s)、2.37 (3H, s)。
実施例(1e)で得た5-(メチルスルファニル)-7-ニトロ-2,3-ジヒドロピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン(120mg、0.50mmol)及びプロパン酸ヒドラジド(90mg、1.02mmol)を出発物質として用いて、実施例(1f)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(140.1mg、収率:定量的)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.46 (1H, d,J = 3.0 Hz)、9.13 (1H, d, J = 3.0 Hz)、4.76~4.74 (2H, m)、4.46~4.45 (2H, m)、2.81 (2H, q, J = 7.5 Hz)、1.30 (3H, t, J = 7.5 Hz)。
実施例(3a)で得た3-エチル-10-ニトロ-5,6-ジヒドロピリド[3,2-f][1,2,4]トリアゾロ[4,3-d][1,4]オキサゼピン(131mg、0.50mmol)及び5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(62.5mg、0.26mmol)を出発物質として用いて、実施例(1g)及び(1h)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(28.4mg、2ステップ通算収率:26%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.00~8.97 (1H, m)、8.41 (1H, t, J = 3.0 Hz)、7.82 (1H, t, J = 3.0 Hz)、7.42 (1H, dd, J =9.1, 2.4 Hz)、6.93~6.91 (1H, m)、4.55~4.54 (2H, m)、4.29~4.28 (2H, m)、3.95~3.92(3H, m)、2.91~2.87 (2H, m)、1.43 (3H, t, J = 7.6 Hz)。
MSスペクトル (ES/APCI+):436 (M+H)、438 (M+2+H)。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 8.26 (1H, s)、7.68~7.67 (2H, m)、7.35~7.33 (1H, m)、7.00 (1H, br d, J = 8.5 Hz)、4.38~4.37 (2H, m)、4.25~4.24 (2H, m)、3.68 (3H, s)、2.73 (2H, q, J = 7.6 Hz)、1.27 (3H, t, J =7.6 Hz)。
実施例(1e)で得た5-(メチルスルファニル)-7-ニトロ-2,3-ジヒドロピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン(120mg、0.50mmol)及びイソブチロヒドラジド(111mg、1.09mmol)を出発物質として用いて、実施例(1f)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(61.2mg、収率:44%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.46 (1H, d,J = 3.0 Hz)、9.13 (1H, d, J = 3.0 Hz)、4.76~4.74 (2H, m)、4.51~4.50 (2H, m)、3.21~3.15(1H, m)、1.31 (6H, d, J = 6.7 Hz)。
実施例(5a)で得た10-ニトロ-3-(プロパン-2-イル)-5,6-ジヒドロピリド[3,2-f][1,2,4]トリアゾロ[4,3-d][1,4]オキサゼピン(61.2mg、0.22mmol)及び5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(60.8mg、0.25mmol)を出発物質として用いて、実施例(1g)及び(1h)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(41.2mg、2ステップ通算収率:41%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.74~8.72 (1H, m)、8.39~8.38(1H, m)、7.75~7.75 (1H, m)、7.43 (1H, dd, J = 8.5, 2.7 Hz)、6.97 (1H, d,J = 8.5 Hz)、4.55~4.54 (2H, m)、4.30~4.29 (2H, m)、4.05~4.04 (3H, m)、3.05~2.98(1H, m)、1.44 (6H, d, J = 6.7 Hz)。
MSスペクトル (ES/APCI+):450 (M+H)、452 (M+2+H)。
5-ブロモ-2-クロロ-ピリジン-3-カルボアルデヒド(2.00g、9.07mmol)のイソプロパノール(20mL)及び水(20mL)溶液に、酢酸アンモニウム(6.29g、81.7mmol)及びグリオキサール(39%含量、3.09mL、27.2mmol)水溶液を室温下にて加え、混合物を上記と同温度にて3日間撹拌した。混合物を減圧下にて濃縮し、残渣に水を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~0/100)にて精製して、表題化合物(1.25g、収率:53%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.86~8.78 (2H, m)、8.42~8.40(2H, m)。
実施例(6a)で得た5-ブロモ-2-クロロ-3-(1H-イミダゾール-2-イル)ピリジン(830mg、3.21mmol)及び(2-ブロモエトキシ)-tert-ブチルジメチルシラン(1.92g、8.03mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(30mL)溶液に、炭酸カリウム(2.22g、16.1mmol)を室温下にて加え、混合物を上記と同温度にて24時間撹拌し、次いで油浴上、60℃にて5時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、水を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~40/60)にて精製し、表題化合物(948mg、収率:71%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.55 (1H, d,J = 2.7 Hz)、8.01 (1H, d, J = 2.7 Hz)、7.20 (1H, d, J = 1.2 Hz)、7.18 (1H, d, J =1.2 Hz)、3.95 (2H, t, J = 5.1 Hz)、3.78 (2H, t, J = 5.3 Hz)、0.83 (9H, s)、-0.03 (6H, s)。
実施例(6b)で得た5-ブロモ-3-[1-(2-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-クロロピリジン(948mg、2.27mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液に、フッ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン(4.5mL、4.5mmol)1.0モル/L溶液を室温下にて加え、混合物を上記と同温度にて3日間撹拌し、次いで油浴上、60℃にて8時間撹拌した。混合物を氷水浴にて冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(酢酸エチル/メタノール=100/0~90/10)にて精製して、表題化合物(364mg、収率:60%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.03~9.01 (1H, m)、8.26~8.24(1H, m)、7.20~7.19 (1H, m)、7.04 (1H, s)、4.60~4.58(2H, m)、4.46~4.44 (2H, m)。
実施例(6c)で得た10-ブロモ-5,6-ジヒドロイミダゾ[1,2-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン(65.0mg、0.24mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)溶液に、tert-ブチルカルバメート(34.3mg、0.29mmol)、酢酸パラジウム(II)(6.0mg、0.027mmol)、ジシクロヘキシル[3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリス(1-メチルエチル)[1,1’-ビフェニル]-2-イル]ホスフィン(39.3mg、0.073mmol)及び炭酸セシウム(111mg、0.34mmol)を室温下にて加え、混合物を、油浴上、窒素大気下にて、100℃にて10時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、水を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(酢酸エチル/メタノール=100/0~85/15)にて精製して、表題化合物(42mg、収率:57%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.77 (1H, d,J = 2.7 Hz)、8.40 (1H, br s)、7.16(1H, d, J = 1.2 Hz)、7.01~6.92(2H, m)、4.56~4.54 (2H, m)、4.44~4.42 (2H, m)、1.52(9H, s)。
実施例(6d)で得たtert-ブチル5,6-ジヒドロイミダゾ[1,2-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-10-イルカルバメート(42.0mg、0.14mmol)のメタノール(3mL)溶液に、塩化水素の1,4-ジオキサン(3mL、12mmol)4.0モル/L溶液を室温下にて加え、混合物を室温下にて2時間撹拌した。混合物を減圧下にて濃縮し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて希釈した。減圧下にて溶媒を留去して、無機物質を含有する混合物として5,6-ジヒドロイミダゾ[1,2-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-10-アミンを得た。無機物質を含有する混合物としての5,6-ジヒドロイミダゾ[1,2-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-10-アミンのピリジン(0.224mL、2.78mmol)中の混合物に、5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(40.2mg、0.17mmol)を加え、混合物を油浴上、80℃にて3.5時間撹拌した。冷却後、混合物を減圧下にて濃縮し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(酢酸エチル/メタノール=100/0~90/10)にて精製して、固体を得た。固体をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、フッ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン(4.5mL、4.5mmol)1.0モル/L溶液を室温下にてこれに加え、混合物を室温下にて1時間撹拌した。混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(酢酸エチル/メタノール=100/0~85/15)にて精製して、表題化合物(29mg、3ステップ通算収率:51%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.28 (1H, br s)、8.57 (1H, d, J = 2.7 Hz)、7.90 (1H, d, J =2.7 Hz)、7.67~7.64 (2H, m)、7.35 (1H, br s)、7.25 (1H, d, J = 9.8 Hz)、7.07 (1H, br s)、4.48~4.46 (2H, m)、4.42~4.40(2H, m)、3.91 (3H, s)。
MSスペクトル (ES/APCI+):407 (M+H)、409 (M+2+H)。
1-(5-ブロモ-2-クロロピリジン-3-イル)エタノン(4.85g、0.85mmol)及びN,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(15mL、113mmol)の混合物を油浴上、85℃にて90分間撹拌した。混合物を室温に冷却し、減圧下にて濃縮した。残渣にエタノール(30mL)及び水(15mL)を加えて希釈し、酢酸(3.3mL、58mmol)及び2-ヒドラジノエタノール(1.83mL、26.9mmol)を室温下にてこれに加え、混合物を、油浴上、90℃にて4時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、水酸化ナトリウムの1.0モル/L水溶液を加えて中和し、これに続いてクロロホルムにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~0/100)にて精製して、位置異性体を含有する混合物として、2-[5-(5-ブロモ-2-クロロピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル]エタノール(3.62g)を得た。上記ステップで得た位置異性体を含有する混合物として、2-[5-(5-ブロモ-2-クロロピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル]エタノール(3.62g)のN,N-ジメチルホルムアミド(240mL)溶液に、炭酸カリウム(3.31g、23.9mmol)を室温下にて加え、混合物を、油浴上、120℃にて2時間撹拌した。反応混合物を冷却し、不溶性物質を濾別した。残渣を酢酸エチルにて洗浄し、濾液及び洗浄物を合わせた。減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(Yamazen Co.Ltd.、ハイ-フラッシュ(High-flash)(商標)カラム Amino、n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~30/70)にて精製して、表題化合物(101mg、2ステップ通算収率:57%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.27 (1H, d,J = 2.3 Hz)、8.18 (1H, d, J = 2.3 Hz)、7.55 (1H, d, J = 2.0 Hz)、6.69 (1H, d, J =2.0 Hz)、4.74~4.72 (2H, m)、4.62~4.60 (2H, m)。
実施例(7a)で得た10-ブロモ-5,6-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン(3.15g、11.8mmol)とトルエン(130mL)の混合物に、tert-ブチルカルバメート(1.66g、14.2mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)-クロロホルム付加体(613.5mg、0.59mmol)、2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(1.01g、2.37mmol)及びtert-ブトキシドナトリウム(2.64g、27.5mmol)を室温下にて加え、混合物を、窒素大気下、上記と同温度にて15時間撹拌した。混合物に水を加えて希釈し、不溶性物質を、セライト545(登録商標)のパッドを介して濾別した。残渣を酢酸エチルにて洗浄し、濾液及び洗浄物を合わせた。有機層を分離し、飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~20/80)にて精製して、表題化合物(2.07g、収率:58%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.44 (1H, brs)、8.07 (1H, br d, J = 2.7 Hz)、7.53(1H, br d, J = 2.7 Hz)、6.74~6.65(2H, m)、4.72~4.71 (2H, m)、4.58~4.57 (2H, m)、1.54(9H, s)。
実施例(7b)で得たtert-ブチル5,6-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-10-イルカルバメート(53.0mg、0.18mmol)のメタノール(10mL)溶液に、塩化水素の1,4-ジオキサン(5mL、20mmol)の4.0モル/L溶液を室温下にて加え、混合物を上記と同温度にて1時間撹拌した。混合物を減圧下にて濃縮した。残渣をピリジン(0.282mL、3.51mmol)にて希釈し、5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(46.5mg、0.19mmol)を室温下にてこれに加え、混合物を、油浴上、80℃にて2時間撹拌した。冷却後、混合物を減圧下にて濃縮し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(酢酸エチル/メタノール=100/0~90/10)にて精製して、表題化合物(36mg、収率:51%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.28 (1H, br s)、7.93 (1H, d, J = 2.3 Hz)、7.87 (1H, d, J =2.3 Hz)、7.69~7.67 (2H, m)、7.54 (1H, d, J = 2.0 Hz)、7.26 (1H, d, J =9.0 Hz)、6.67 (1H, d, J = 2.0 Hz)、4.61~4.60 (2H, m)、4.49~4.48 (2H, m)、3.89 (3H, s)。
MSスペクトル (ES/APCI+):407 (M+H)、409 (M+2+H)。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 7.73 (1H, d, J = 2.7Hz)、7.62 (1H, d, J = 2.7 Hz)、7.55(1H, d, J = 2.3 Hz)、7.47 (1H, d, J = 2.0 Hz)、7.34 (1H, dd, J = 8.6, 2.3 Hz)、6.99 (1H, d,J = 8.6 Hz)、6.52 (1H, d, J = 2.0 Hz)、4.53~4.52 (2H, m)、4.36~4.35 (3H, m)、3.65 (3H, s)。
クロロスルホン酸(30.0mL、451mmol)に、1-エトキシ-4-フルオロベンゼン(10.33mL、73.7mmol)を-12℃にて10分間かけて加え、混合物を上記と同温度にて30分間撹拌し、次いで氷水浴にて1時間撹拌した。反応混合物を慎重に氷(約300mL)に注ぎ入れ、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン/酢酸エチル=4/1)にて精製した。得た固体に、n-ヘキサンを加え、懸濁液を氷水浴にて冷却した。析出固体を濾取し、n-ヘキサンにて洗浄し、次いで乾燥して、表題化合物(7.69g、収率:44%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 7.70 (1H, dd,J = 7.4, 3.1 Hz)、7.41~7.36 (1H,m)、7.07 (1H, dd, J = 9.4, 3.9 Hz)、4.26 (2H, q, J = 6.8 Hz)、1.55 (3H, t, J =6.8 Hz)。
実施例(7b)で得たtert-ブチル5,6-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-10-イルカルバメート(48.0mg、0.16mmol)のメタノール(10mL)溶液に、塩化水素の1,4-ジオキサン(5mL、20mmol)の4.0モル/L溶液を室温下にて加え、混合物を上記と同温度にて1時間撹拌した。混合物を減圧下にて濃縮した。残渣をピリジン(0.256mL、3.18mmol)で希釈し、実施例(9a)で得た5-フルオロ-2-エトキシベンゼンスルホニルクロリド(42.0mg、0.18mmol)を室温下にてこれに加え、混合物を、油浴上、80℃にて30分間撹拌した。冷却後、混合物を減圧下にて濃縮し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(酢酸エチル/メタノール=100/0~95/5)にて精製して、表題化合物(49mg、収率:76%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.13 (1H, br s)、7.92 (1H, d, J = 2.3 Hz)、7.88 (1H, d, J =2.3 Hz)、7.58 (1H, dd, J = 8.2, 3.1 Hz)、7.54 (1H, d, J = 2.0 Hz)、7.49~7.44 (1H, m)、7.26~7.23(1H, m)、6.64 (1H, d, J = 2.0 Hz)、4.60 (2H, t, J = 3.9 Hz)、4.48 (2H, t, J =3.9 Hz)、4.17 (2H, q, J = 7.0 Hz)、1.27 (3H, t, J = 7.0 Hz)。
MSスペクトル (ES/APCI+):405 (M+H)。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: δ: 7.65 (1H, d, J = 2.7 Hz)、7.59 (1H, d, J =2.7 Hz)、7.50~7.47 (2H, m)、7.11~7.08 (1H, m)、6.96(1H, dd, J = 9.0, 4.3 Hz)、6.51 (1H, d, J = 2.0 Hz)、4.53~4.52 (2H, m)、4.37~4.34 (2H, m)、3.91 (2H, q, J = 7.0 Hz)、1.10 (3H, t, J = 7.0 Hz)。
2-ブロモ-4-フルオロフェノール(3.39g、17.7mmol)及び2-ブロモエチルメチルエーテル(2.55mL、26.8mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(35mL)溶液に、炭酸カリウム(4.92g、35.6mmol)を室温下にて加え、混合物を上記と同温度にて2時間撹拌し、次いで60℃にて2時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、水を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を水にて2回、及び飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン/酢酸エチル=4/1)にて精製して、表題化合物(4.34g、収率:98%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 7.29 (1H, dd,J = 7.8, 2.7 Hz)、6.99~6.96 (1H,m)、6.89 (1H, dd, J = 9.0, 4.7 Hz)、4.15~4.13 (2H, m)、3.80~3.79 (2H, m)、3.48 (3H, s)。
実施例(11a)で得た2-ブロモ-4-フルオロ-1-(2-メトキシエトキシ)ベンゼン(3.42g、13.7mmol)、フェニルメタンチオール(1.62mL、13.8mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.3150g、0.34mmol)及び(9,9-ジメチル-9H-キサンテン-4,5-ジイル)ビス(ジフェニルホスファン)(0.3930g、0.68mmol)と1,4-ジオキサン(70mL)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.8mL、28mmol)を室温下にて加え、混合物を、油浴上、窒素大気下で、100℃にて8時間撹拌した。混合物を冷却し、減圧下にて濃縮した。残渣に水を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン/酢酸エチル=6/1)にて精製して、未知の物質を含有する混合物として、2-(ベンジルスルファニル)-4-フルオロ-1-(2-メトキシエトキシ)ベンゼン(5.02g)を得た。上記ステップで得た2-(ベンジルスルファニル)-4-フルオロ-1-(2-メトキシエトキシ)ベンゼン(5.02g)、酢酸(7.8mL、140mmol)及び水(3.5mL)のアセトニトリル(70mL)の混合物に、1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルヒダントイン(5.41g、27.5mmol)を数回に分けて、氷冷下にて5分間かけて加え、混合物を上記と同温度にて20分間撹拌した。混合物を減圧下にて濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて希釈し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水及び飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、カラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン/酢酸エチル=4/1~2/1)にて精製して、表題化合物(3.66g、2ステップ通算収率:99%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 7.69 (1H, dd,J = 7.4, 3.1 Hz)、7.40~7.37 (1H,m)、7.16 (1H, dd, J = 9.2, 4.1 Hz)、4.34~4.32 (2H, m)、3.87~3.85 (2H, m)、3.47 (3H, s)。
実施例(7b)で得たtert-ブチル5,6-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-10-イルカルバメート(70.0mg、0.23mmol)及び実施例(11b)で得た5-フルオロ-2-(2-メトキシエトキシ)ベンゼンスルホニルクロリド(77.3mg、0.29mmol)を出発物質として用いて、実施例(7c)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(46mg、収率:46%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 9.83 (1H, br s)、7.95 (1H, d, J = 2.3 Hz)、7.91 (1H, d, J =2.3 Hz)、7.56~7.46 (3H, m)、7.33 (1H, dd, J = 9.2, 4.1 Hz)、6.70 (1H, d,J = 2.0 Hz)、4.61~4.60 (2H, m)、4.49~4.48 (2H, m)、4.31(2H, t, J = 4.7 Hz)、3.73 (2H, t, J = 4.7 Hz)、3.29 (3H, s)。
MSスペクトル (ES/APCI+):435 (M+H)。
3-ブロモ-5-クロロ-2-メトキシピリジン(2.24g、10.1mmol)、フェニルメタンチオール(1.18mL、10.1mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.2319g、0.25mmol)及び(9,9-ジメチル-9H-キサンテン-4,5-ジイル)ビス(ジフェニルホスファン)(0.2955g、0.51mmol)と1,4-ジオキサン(100mL)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(3.5mL、20mmol)を室温下にて加え、混合物を、油浴上、窒素大気下にて100℃にて30分間撹拌した。混合物を冷却し、減圧下にて濃縮した。残渣に水を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン/酢酸エチル=15/1)にて精製して、未知の物質を含有する混合物として、3-(ベンジルスルファニル)-5-クロロ-2-メトキシピリジン(2.76g)を得た。上記ステップで得た3-(ベンジルスルファニル)-5-クロロ-2-メトキシピリジン(2.76g)、酢酸(5.8mL、100mmol)及び水(2.5mL、139mmol)とアセトニトリル(50mL)の混合物に、1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルヒダントイン(3.97g、20.2mmol)を数回に分けて、氷冷下にて5分間かけて加え、混合物を上記と同温度にて20分間撹拌した。混合物を減圧下にて濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を水及び飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、カラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン/酢酸エチル=4/1~2/1)にて精製した。得られた固体に、n-ヘキサン(4mL)を加え、析出固体を濾取し、n-ヘキサンにて洗浄し、次いで乾燥して、表題化合物(1.86g、2ステップ通算収率:76%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.43 (1H, d,J = 2.7 Hz)、8.22 (1H, d, J = 2.7 Hz)、4.19 (3H, s)。
実施例(7b)で得たtert-ブチル5,6-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-10-イルカルバメート(61.0mg、0.20mmol)及び実施例(12a)で得た5-クロロ-2-メトキシピリジン-3-スルホニルクロリド(54.2mg、0.22mmol)を出発物質として用いて、実施例(7c)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(47mg、収率:57%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.55 (1H, br s)、8.49 (1H, d, J = 2.3 Hz)、8.20 (1H, d, J =2.3 Hz)、7.96 (1H, d, J = 2.3 Hz)、7.89 (1H, d, J = 2.3 Hz)、7.54 (1H, d, J =2.0 Hz)、6.72 (1H, d, J = 2.0 Hz)、4.63~4.61 (2H, m)、4.51~4.50 (2H, m)、3.96 (3H, s)。
MSスペクトル (ES/APCI+):408 (M+H)、410 (M+2+H)。
4-ブロモ-5-クロロ-2-フルオロ-ピリジン(2.00g、9.50mmol)のエタノール(50mL)溶液に、ナトリウムエトキシド(6.12mL、14.3mmol)の20%エタノール溶液を室温下にて加え、混合物を、油浴上、80℃にて1時間撹拌した。混合物を冷却し、減圧下にて濃縮した。残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~90/10)にて精製して、表題化合物(2.155g、収率:96%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.02 (1H, d,J = 2.7 Hz)、7.48 (1H, d, J = 2.7 Hz)、4.07 (2H, q, J = 7.0 Hz)、1.44 (3H, t, J =7.0 Hz)。
実施例(13a)で得た3-ブロモ-5-クロロ-2-エトキシピリジン(1.04g、4.40mmol)を出発物質として用いて、実施例(12a)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(1.39g、2ステップ通算収率:定量的)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.40 (1H, d,J = 2.3 Hz)、8.20 (1H, d, J = 2.3 Hz)、4.63 (2H, q, J = 7.0 Hz)、1.50 (3H, t, J =7.0 Hz)。
実施例(7b)で得たtert-ブチル5,6-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-10-イルカルバメート(70.0mg、0.23mmol)及び実施例(13b)で得た5-クロロ-2-エトキシピリジン-3-スルホニルクロリド(96.0mg、0.37mmol)を出発物質として用いて、実施例(7c)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(91mg、収率:93%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.49 (1H, br s)、8.47 (1H, d, J = 2.7 Hz)、8.22 (1H, d, J =2.7 Hz)、7.96 (1H, d, J = 2.7 Hz)、7.92 (1H, d, J = 2.7 Hz)、7.54 (1H, d, J =2.0 Hz)、6.69 (1H, d, J = 2.0 Hz)、4.62~4.61 (2H, m)、4.50~4.49 (2H, m)、4.44 (2H, q, J = 7.0 Hz)、1.25 (3H, t, J = 7.0 Hz)。
MSスペクトル (ES/APCI+):422 (M+H)、424 (M+2+H)。
3-ブロモ-5-フルオロ-ピリジン-2-アミン(1.50g、7.85mmol)及びフッ化水素ピリジン(4mL、44mmol)の混合物に、亜硝酸ナトリウムを数回に分けて-10℃にて加え、混合物を室温下にて2時間撹拌した。混合物が塩基性になるまで、これに飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて希釈し、続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去して、3-ブロモ-2,5-ジフルオロ-ピリジン(1.00g)の粗生成物を得た。上記ステップで得た3-ブロモ-2,5-ジフルオロ-ピリジン(1.00g)の粗生成物のエタノール(20mL)溶液に、ナトリウムエトキシド(2.84mL、6.61mmol)の20%エタノール溶液を室温下にて加え、混合物を、油浴上、80℃にて1時間撹拌した。混合物を冷却し、減圧下にて濃縮した。残渣を自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~90/10)にて精製して、表題化合物(1.04g、2ステップ通算収率:66%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.02 (1H, d,J = 2.3 Hz)、7.80 (1H, d, J = 2.3 Hz)、4.41 (2H, q, J = 7.0 Hz)、1.43 (3H, t, J =7.0 Hz)。
3-(ベンジルスルファニル)-2-エトキシ-5-フルオロピリジン
実施例(14a)で得た3-ブロモ-2-エトキシ-5-フルオロピリジン(2.60g、11.8mmol)、フェニルメタンチオール(1.39mL、11.8mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.2702g、0.30mmol)及び(9,9-ジメチル-9H-キサンテン-4,5-ジイル)ビス(ジフェニルホスファン)(0.3415g、0.59mmol)と1,4-ジオキサン(120mL)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.11mL、23.6mmol)を室温下にて加え、混合物を、油浴上、窒素大気下にて、100℃にて4時間撹拌した。混合物を冷却し、減圧下にて濃縮した。残渣に水を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~90/10)にて精製して、未知の物質を含有する混合物として、3-(ベンジルスルファニル)-2-エトキシ-5-フルオロピリジン(3.11g)を得た。上記ステップで得た3-(ベンジルスルファニル)-2-エトキシ-5-フルオロピリジン(3.11g)、酢酸(0.9mL、16mmol)及び水(0.6mL、33mmol)のアセトニトリル(60mL)の混合物に、1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルヒダントイン(4.65g、23.6mmol)を、氷冷下にて数回に分けて加え、混合物を上記と同温度にて3時間撹拌した。混合物を室温に戻し、減圧下にて濃縮し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~80/20)にて精製して、表題化合物(2.67g、2ステップ通算収率:94%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.34 (1H, d,J = 3.1 Hz)、8.02 (1H, dd, J = 6.6, 3.1 Hz)、4.61 (2H, q, J = 7.0 Hz)、1.49 (3H, t, J =7.0 Hz)。
実施例(7b)で得たtert-ブチル5,6-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-10-イルカルバメート(70.0mg、0.23mmol)のメタノール(10mL)溶液に、塩化水素の1,4-ジオキサン(5mL、20mmol)の4.0モル/L溶液を室温下にて加え、混合物を上記と同温度にて4時間撹拌した。混合物を減圧下にて濃縮した。残渣をピリジン(0.373mL、4.63mmol)に希釈し、実施例(14b)で得た2-エトキシ-5-フルオロピリジン-3-スルホニルクロリド(83.2mg、0.35mmol)を、室温下にてこれに加え、混合物を、油浴上、80℃にて2時間撹拌した。冷却後、混合物を減圧下にて濃縮し、残渣を自動クロマトグラフィー装置(酢酸エチル/メタノール=100/0~90/10)にて精製して、表題化合物(86mg、収率:92%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.49 (1H, br s)、8.43 (1H, d, J = 3.1 Hz)、8.17 (1H, dd, J =7.4, 3.1 Hz)、7.96 (1H, d, J = 2.7 Hz)、7.92 (1H, d, J = 2.7 Hz)、7.54 (1H, d, J =2.3 Hz)、6.69 (1H, d, J = 2.3 Hz)、4.62~4.60 (2H, m)、4.50~4.48 (2H, m)、4.43 (2H, q, J = 7.0 Hz)、1.25 (3H, t, J = 7.0 Hz)。
MSスペクトル (ES/APCI+):406 (M+H)。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 8.07 (1H, d, J = 3.1Hz)、7.87 (1H, dd, J = 8.2, 3.1 Hz)、7.71 (1H, d, J = 2.7 Hz)、7.64 (1H, d, J =2.7 Hz)、7.48 (1H, d, J = 2.0 Hz)、6.57 (1H, d, J = 2.0 Hz)、4.55~4.52 (2H, m)、4.38~4.35(3H, m)、4.18 (2H, q, J = 7.0 Hz)、1.05 (3H, t, J = 7.0 Hz)。
メチル(2R)-2-ヒドロキシプロパノエート(4.14g、39.8mmol)及び2.6-ルチジン(10.5mL、85.8mmol)の塩化メチレン(55mL)溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(7.4mL、44.1mmol)を氷冷下にて加え、混合物を上記と同温度にて15分間撹拌した。混合物に、tert-ブチルカルバゼート(5.33g、40.3mmol)溶液を氷冷下にて25分間かけて加え、混合物を上記と同温度にて4時間撹拌した。混合物を室温まで戻し、溶媒を減圧下にて留去した。残渣にエーテル(70mL)を加えて希釈し、混合物を-20℃にて3日間貯蔵した。混合物を室温まで戻し、析出固体を、セライト545(登録商標)のパッドを介して濾別した。濾液を水及び飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=65/35~40/60)にて精製して、いくらかの未知の物質を含有する混合物として、tert-ブチル2-[(2S)-1-メトキシ-1-オキソプロパン-2-イル]ヒドラジンカルボキシレート(5.96g)を得た。上記ステップで得たtert-ブチル2-[(2S)-1-メトキシ-1-オキソプロパン-2-イル]ヒドラジンカルボキシレート(5.96g)のメタノール(100mL)溶液に、水酸化ナトリウム(55mL、55mmol)の1.0モル/L水溶液を室温下にて加え、混合物を室温下にて2日間撹拌した。大部分の有機溶媒を減圧下にて留去し、エーテルをこれに加え、水層を分離した。水層に2.0モル/L塩酸を加えて酸性化し、これに続いてクロロホルム/イソプロパノール=4/1の混合溶媒にて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去して、(2S)-2-[2-(tert-ブトキシカルボニル)ヒドラジニル]プロパン酸(3.45g)の粗生成物を得た。上記ステップで得た(2S)-2-[2-(tert-ブトキシカルボニル)ヒドラジニル]プロパン酸の粗生成物(3.45g)のメタノール(35mL)溶液に、塩化チオニル(2.44mL、33.6mmol)を氷冷下にて加え、混合物を室温下にて14時間撹拌した。溶媒を減圧下にて留去して、表題化合物(2.55g、3ステップ通算収率:42%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 3.82 (1H, q, J = 7.3Hz)、3.70 (3H, s)、1.26 (3H, d, J= 7.3 Hz)。
1-(5-ブロモ-2-クロロピリジン-3-イル)エタノン(980mg、3.97mmol)及びN,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(4.0mL、30mmol)の混合物を、油浴上、90℃にて90分間撹拌した。混合物を室温に冷却し、減圧下にて濃縮した。残渣にエタノール(13mL)及び水(6.5mL)を加えて希釈し、酢酸(1.6mL、28mmol)及び実施例(16a)で得たメチル(2S)-2-ヒドラジニルプロパノエート塩酸塩(0.859g、5.56mmol)を室温下にてこれに加え、混合物を、油浴上、90℃にて4時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、水酸化ナトリウムの2.0モル/L水溶液を加えて中和し、これに続いてクロロホルムにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去して、位置異性体を含有する混合物として、(2S)-2-[5-(5-ブロモ-2-クロロピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル]プロパン酸の粗生成物(1.39g)を得た。上記ステップで得た(2S)-2-[5-(5-ブロモ-2-クロロピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル]プロパン酸の粗生成物(1.31g)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に、ボラン-テトラヒドロフラン錯体のテトラヒドロフラン(6.5mL、6.0mmol)の0.92モル/L溶液を氷冷下にて加え、混合物を上記と同温度にて10分間撹拌し、次いで室温下にて20時間撹拌した。混合物を氷水浴にて冷却し、水酸化ナトリウムの1.0モル/L水溶液をこれに加え、これに続いて酢酸エチル/n-ヘキサン=4/1の混合溶媒にて抽出した。有機層を水及び飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去して、位置異性体を含有する混合物として、(2S)-2-[5-(5-ブロモ-2-クロロピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル]プロパン-1-オールの粗生成物(760mg)を得た。上記ステップで得た位置異性体を含有する混合物としての、(2S)-2-[5-(5-ブロモ-2-クロロピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル]プロパン-1-オールの粗生成物(760mg)のN,N-ジメチルホルムアミド(50mL)溶液に、炭酸カリウム(829mg、6.00mmol)を室温下にて加え、混合物を、油浴上、120℃にて2時間撹拌した。反応混合物を冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチル/n-ヘキサン=4/1の混合溶媒にて抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(Yamazen Co.Ltd.、ハイ-フラッシュ(商標)カラムAmino、n-ヘキサン/酢酸エチル=96/4-66/34)にて精製して、表題化合物(597mg、3ステップ通算収率:54%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.26 (1H, d,J = 2.4 Hz)、8.19 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.55 (1H, d, J = 1.8 Hz)、6.66 (1H, d, J =1.8 Hz)、4.95~4.89 (1H, m)、4.59 (1H, dd, J = 13.1, 4.6 Hz)、4.44~4.43 (1H, m)、1.64 (3H, d, J = 7.3 Hz)。
実施例(16b)で得た(5S)-10-ブロモ-5-メチル-5,6-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン(590mg、2.11mmol)のトルエン(10mL)の混合物に、tert-ブチルカルバメート(321mg、2.74mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)-クロロホルム付加体(109mg、0.11mmol)、2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(179mg、0.42mmol)及びt-ブトキシドナトリウム(466mg、4.84mmol)を室温下にて加え、混合物を窒素大気下、上記と同温度にて17時間撹拌した。混合物に酢酸エチル及び飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=61/39~40/60)にて精製した。得られた固体に、ジイソプロピルエーテルを加え、析出固体を濾取し、ジイソプロピルエーテルにて洗浄し、次いで乾燥して、表題化合物(493mg、収率:74%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.43 (1H, brs)、8.06 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.54(1H, d, J = 1.8 Hz)、6.71 (1H, d, J = 1.8 Hz)、6.55 (1H, br s)、4.91~4.88 (1H, m)、4.55 (1H, dd, J = 12.8, 4.3 Hz)、4.41 (1H, dd, J = 12.8, 1.2 Hz)、1.64 (3H, d,J = 6.7 Hz)、1.54 (9H, s)。
実施例(16c)で得たtert-ブチル[(5S)-5-メチル-5,6-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-10-イル]カルバメート(90.1mg、0.29mmol)及び5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(72.8mg、0.30mmol)を出発物質として用いて、実施例(7c)に記載されている方法に従い生成することで表題化合物(108mg、収率:90%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.29 (1H, br s)、7.95 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.87 (1H, d, J =2.4 Hz)、7.70~7.68 (2H, m)、7.56 (1H, d, J = 1.8 Hz)、7.27 (1H, d, J =8.5 Hz)、6.63 (1H, d, J = 1.8 Hz)、4.85~4.79 (1H, m)、4.49(1H, dd, J = 13.1, 4.6 Hz)、4.38 (1H, br d, J = 13.1 Hz)、3.89 (3H, s)、1.44 (3H, d, J = 6.7 Hz)。
MSスペクトル (ES/APCI+):421 (M+H)、423 (M+2+H)。
(2S)-2-ヒドロキシプロパノエート(5.00g、48.0mmol)を出発物質として用いて、実施例(16a)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(6.82g、3ステップ通算収率:92%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 3.82 (1H, q, J = 7.3Hz)、3.70 (3H, s)、1.26 (3H, d, J= 7.3 Hz)。
1-(5-ブロモ-2-クロロピリジン-3-イル)エタノン(825mg、3.34mmol)及び実施例(17b)で得たメチル(2R)-2-ヒドラジニルプロパノエート塩酸塩(672mg、4.35mmol)を出発物質として用いて、実施例(16b)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(285mg、3ステップ通算収率:31%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.26 (1H, d,J = 2.4 Hz)、8.19 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.55 (1H, d, J = 1.8 Hz)、6.66 (1H, d, J =1.8 Hz)、4.95~4.88 (1H, m)、4.60 (1H, dd, J = 13.1, 4.6 Hz)、4.45~4.43 (1H, m)、1.64 (3H, d, J = 6.7 Hz)。
実施例(17b)で得た(5R)-10-ブロモ-5-メチル-5,6-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン(282mg、1.01mmol)を出発物質として用いて、実施例(7b)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(290mg、収率:91%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.43 (1H, brs)、8.05 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.54(1H, d, J = 1.8 Hz)、6.71 (1H, d, J = 1.8 Hz)、6.52 (1H, br s)、4.93~4.86 (1H, m)、4.55 (1H, dd, J = 12.8, 4.6 Hz)、4.42 (1H, d, J = 12.8Hz)、1.64 (3H, d, J =6.7 Hz)、1.54 (9H, s)。
実施例(17c)で得たtert-ブチル[(5R)-5-メチル-5,6-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-10-イル]カルバメート(85.1mg、0.27mmol)及び5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(69.2mg、0.27mmol)を出発物質として用いて、実施例(7c)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(104mg、収率:92%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.28 (1H, br s)、7.95 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.87 (1H, d, J =2.4 Hz)、7.75~7.63 (2H, m)、7.56 (1H, d, J = 1.8 Hz)、7.27 (1H, d, J =9.2 Hz)、6.63 (1H, d, J = 1.8 Hz)、4.85~4.79 (1H, m)、4.49(1H, dd, J = 12.8, 4.6 Hz)、4.38 (1H, dd, J = 12.8, 1.2Hz)、3.89 (3H, s)、1.44 (3H, d, J= 6.7 Hz)。
MSスペクトル (ES/APCI+):421 (M+H)、423 (M+2+H)。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.14 (1H, s)、7.94 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.88 (1H, d, J =2.4 Hz)、7.60 (1H, dd, J = 7.9, 3.1 Hz)、7.56 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.50~7.45 (1H, m)、7.25 (1H, dd, J = 9.2, 3.7 Hz)、6.61 (1H, d, J = 2.4 Hz)、4.83~4.81 (1H, m)、4.49 (1H, dd, J = 13.1, 4.6 Hz)、4.36 (1H, br d, J = 13.1 Hz)、4.17 (2H, q, J= 7.0 Hz)、1.44 (3H, d, J = 6.7 Hz)、1.26 (3H, t, J = 7.0 Hz)。
MSスペクトル (ES/APCI+):419 (M+H)。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 7.66 (1H, d, J = 2.4Hz)、7.59 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.51~7.48 (2H, m)、7.11~7.09(1H, m)、6.96 (1H, dd, J = 9.1, 4.3 Hz)、6.48 (1H, d, J = 1.8 Hz)、4.75~4.72 (1H, m)、4.34 (1H, dd, J = 13.4, 4.9 Hz)、4.23~4.20 (1H, m)、3.91(2H, q, J = 7.0 Hz)、1.44 (3H, d, J = 6.7 Hz)、1.10 (3H, t, J = 7.0 Hz)。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.14 (1H, s)、7.94 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.88 (1H, d, J =2.4 Hz)、7.60 (1H, dd, J = 7.9, 3.1 Hz)、7.56 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.52~7.43 (1H, m)、7.25 (1H, dd, J = 9.5, 4.0 Hz)、6.60 (1H, d, J = 2.4 Hz)、4.85~4.79 (1H, m)、4.49 (1H, dd, J = 13.4, 4.3 Hz)、4.36 (1H, dd, J = 13.4, 1.2 Hz)、4.17 (2H, q,J = 7.0 Hz)、1.44 (3H, d, J = 6.7 Hz)、1.26 (3H, t, J = 7.0 Hz)。
MSスペクトル (ES/APCI+):419 (M+H)。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ:10.56 (1H, br s)、8.50 (1H, d, J = 2.4 Hz)、8.21 (1H, d, J =2.4 Hz)、7.98 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.89 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.56 (1H, d, J =2.4 Hz)、6.69 (1H, d, J = 2.4 Hz)、4.89~4.78 (1H, m)、4.50(1H, dd, J = 13.4, 4.3 Hz)、4.39 (1H, br d, J = 13.4 Hz)、3.96 (3H, s)、1.45 (3H, d, J = 6.7 Hz)。
MSスペクトル (ES/APCI+):422 (M+H)、424 (M+2+H)。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 8.17 (1H, d, J = 2.4Hz)、8.01 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.66(1H, d, J = 2.4 Hz)、7.59 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.49 (1H, d, J = 1.8 Hz)、6.54 (1H, d, J =1.8 Hz)、4.76~4.73 (1H, m)、4.36 (1H, dd, J = 13.1, 4.6 Hz)、4.25 (1H,dd, J = 13.1, 1.5 Hz)、3.76 (3H, s)、1.44 (3H, d, J = 7.3 Hz)。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.56 (1H, br s)、8.50 (1H, d, J = 3.1 Hz)、8.21 (1H, d, J =3.1 Hz)、7.98 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.89 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.56 (1H, d, J =2.4 Hz)、6.69 (1H, d, J = 2.4 Hz)、4.87~4.78 (1H, m)、4.51(1H, dd, J = 13.4, 4.3 Hz)、4.39 (1H, dd, J = 13.4, 1.2Hz)、3.96 (3H, s)、1.45 (3H, d, J= 6.7 Hz)。
MSスペクトル (ES/APCI+):422 (M+H)、424 (M+2+H)。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.48 (1H, br s)、8.43 (1H, d, J = 3.1 Hz)、8.18 (1H, dd, J =7.3, 3.1 Hz)、7.98 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.92 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.56 (1H, d, J =1.8 Hz)、6.66 (1H, d, J = 1.8 Hz)、4.88~4.79 (1H, m)、4.50(1H, dd, J = 12.8, 4.3 Hz)、4.44~4.36 (3H, m)、1.45 (3H, d, J = 6.7 Hz)、1.24 (3H, t, J = 7.0 Hz)。
MSスペクトル (ES/APCI+):420 (M+H)。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 8.07 (1H, d, J = 3.0Hz)、7.87 (1H, dd, J = 7.9, 3.9 Hz)、7.72 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.64 (1H, d, J =3.0 Hz)、7.49 (1H, d, J = 1.8 Hz)、6.54 (1H, d, J = 1.8 Hz)、4.77~4.73 (1H, m)、4.36 (1H, dd, J = 13.1, 4.6 Hz)、4.25~4.15 (3H, m)、1.44(3H, d, J = 6.7 Hz)、1.04 (3H, t, J = 7.0 Hz)。
メチル3-ヒドロキシプロパノエート(1.50g、14.4mmol)の塩化メチレン(70mL)溶液に、イミダゾール(1.96g、28.8mmol)及びtert-ブチルジフェニルクロロシラン(4.36g、15.8mmol)を室温下にて加え、混合物を上記と同温度にて5日間撹拌した。混合物に水を加えて希釈し、これに続いて塩化メチレンにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~40/60)にて精製して、メチル3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}プロパノエート(5.54g)を得た。上記ステップで得たメチル3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}プロパノエート(5.54g)のメタノール(200mL)溶液に、水酸化ナトリウム(40mL、40mmol)の1.0モル/L水溶液を室温下にて加え、混合物を上記と同温度にて4時間撹拌した。混合物に飽和水性塩化アンモニウムを氷冷下にて加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~40/60)にて精製して、3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}プロパン酸(5.81g)を得た。上記ステップで得た3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}プロパン酸(5.81g)の塩化メチレン(100mL)溶液に、N,N’-カルボニルジイミダゾール(3.01g、18.6mmol)を室温下にて加え、混合物を上記と同温度にて1時間撹拌した。次いで、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(1.81g、18.6mmol)及びトリエチルアミン(2.94mL、21.2mmol)をこれに加え、混合物を室温下にて19時間撹拌した。混合物に水を加えて希釈し、これに続いて塩化メチレンにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~35/65)にて精製して、表題化合物(4.80g、3ステップ通算収率:73%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 7.69~7.67 (4H, m)、7.44~7.36(6H, m)、4.00 (2H, t, J = 6.8 Hz)、3.66 (3H, s)、3.18 (3H, s)、2.71~2.70 (2H, m)、1.04(9H, s)。
実施例(26a)で得た3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}-N-メトキシ-N-メチルプロパンアミド(1.50g、4.04mmol)に、エチニルマグネシウムブロミドのテトラヒドロフラン(10.1mL、5.05mmol)の0.5モル/L溶液を室温下にて加え、混合物を、油浴上、50℃にて40分間撹拌した。混合物を室温に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)をこれに加え、混合物を、油浴上、50℃にて更に40分間撹拌した。混合物を室温に冷却し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~40/60)にて精製して、表題化合物(1.48g、収率:92%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 7.69~7.66 (4H, m)、7.44~7.33(7H, m)、5.48 (1H, d, J = 12.9 Hz)、3.98 (2H, t, J = 6.6 Hz)、3.64 (3H, s)、3.10 (3H, s)、2.65 (2H, t, J = 6.6 Hz)、1.03 (9H, s)。
5-ブロモ-2-クロロ-ピリジン-3-アミン(1.50g、7.23mmol)と35%塩酸(10mL)の混合物に、亜硝酸ナトリウム(500.1mg、7.23mmol)の水(5mL)溶液を氷冷下にて加えた。次いで、混合物を、スズ(II)クロリド二水和物(3.26g、14.5mmol)の35%塩酸(4mL)溶液に氷冷下にて加え、混合物を室温下にて1時間撹拌した。析出固体を濾取し、35%塩酸にて洗浄し、次いで乾燥して、表題化合物(1.465g、収率:78%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.07 (3H, br s)、8.63 (1H, br s)、8.12~8.11 (1H, m)、7.73~7.72(1H, m)。
実施例(26b)で得た(4E)-3,11,11-トリメチル-10,10-ジフェニル-2,9-ジオキサ-3-アザ-10-シラドデカ-4-エン-6-オン(507mg、1.28mmol)のメタノール(1.5mL)溶液に、実施例(26c)で得た5-ブロモ-2-クロロ-3-ヒドラジニルピリジン塩酸塩(396.5mg、1.53mmol)を氷冷下にて加え、混合物を、油浴上、還流まで加熱した。次いで、炭酸ナトリウム(257.9mg、2.42mmol)の水(10mL)溶液をこれに加え、混合物を還流下にて1.5時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、減圧下にて濃縮した。残渣に水を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~60/40)にて精製して、5-ブロモ-3-[5-(2-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}エチル)-1H-ピラゾール-1-イル]-2-クロロピリジン(390mg)を得た。上記ステップで得た5-ブロモ-3-[5-(2-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}エチル)-1H-ピラゾール-1-イル]-2-クロロピリジン(390mg)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に、フッ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン(1.08mL、1.08mmol)1.0モル/L溶液を氷冷下にて加え、混合物を室温下にて16時間撹拌した。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.75 (1H, d,J = 2.0 Hz)、8.21 (1H, d, J = 2.0 Hz)、7.66 (1H, d, J = 2.0 Hz)、6.27 (1H, br s)、4.56 (2H, t, J = 5.4 Hz)、3.31 (2H, t, J =5.4 Hz)。
実施例(26d)で得た9-ブロモ-4,5-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[2,3-b][1,4]オキサゼピン(60.0mg、0.22mmol)を出発物質として用いて、実施例(7b)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(54mg、収率:79%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.66 (1H, brs)、8.17 (1H, br d, J = 2.7 Hz)、7.65(1H, br d, J = 1.6 Hz)、6.59 (1H, br s)、6.25~6.25 (1H, m)、4.55(2H, t, J = 5.5 Hz)、3.25 (2H, t, J = 5.5 Hz)、1.53 (9H, s)。
実施例(26e)で得たtert-ブチル4,5-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[2,3-b][1,4]オキサゼピン-9-イルカルバメート(54.0mg、0.18mmol)及び5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(47.5mg、0.20mmol)を出発物質として用いて、実施例(7c)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(51mg、収率:70%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.46 (1H, br s)、8.28 (1H, d, J = 2.7 Hz)、7.87 (1H, d, J =2.7 Hz)、7.71~7.66 (2H, m)、7.25 (1H, d, J = 9.0 Hz)、6.38~6.37 (1H, m)、4.43 (2H, t, J = 5.3 Hz)、3.89 (3H, s)、3.22 (2H, t, J = 5.3 Hz)。
MSスペクトル (ES/APCI+):407 (M+H)、409 (M+2+H)。
2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-カルボン酸(300mg、1.48mmol)及び塩化オキサリル(0.17mL、2.0mmol)の塩化メチレン(8mL)懸濁液に、N,N-ジメチルホルムアミド(0.05mL)を室温下にて加え、混合物を上記と同温度にて1時間撹拌した。反応混合物を減圧下にて濃縮して、2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-カルボニルクロリドの粗生成物を調製した。(2S)-ピロリジン-2-イルメタノール(0.145mL、1.49mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.5mL、3mmol)のテトラヒドロフラン(4mL)溶液に、2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-カルボニルクロリドの粗生成物のテトラヒドロフラン(4mL)溶液を氷冷下にて加え、次いで反応混合物を室温下にて40分間撹拌した。混合物に酢酸エチルを加えて希釈し、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~0/100)にて精製して、表題化合物(338mg、収率:80%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.27~9.22 (1H, m)、8.54~8.52(1H, m)、4.41~4.39 (1H, m)、3.91~3.78 (2H, m)、3.42~3.25 (2H, m)、2.25~2.19(1H, m)、2.09~1.78 (4H, m)。
実施例(27a)で得た(2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-イル)[(2S)-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-イル]メタノン(338mg、1.18mmol)のテトラヒドロフラン(60mL)溶液に、水素化ナトリウム(約63%含量、102mg、2.68mmol)を室温下にて加え、混合物を上記と同温度にて24時間撹拌した。追加の水素化ナトリウム(約63%含量、101mg、2.65mmol)を室温下にてこれに加え、混合物を上記と同温度にて更に24時間撹拌した。反応混合物を、氷水槽で冷却し、水酸化ナトリウムの2.0モル/L水溶液をこれに加え、室温下にて30分間撹拌し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~0/100)にて精製して、表題化合物(180mg、収率:61%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.48 (1H, d,J = 3.0 Hz)、9.21 (1H, d, J = 3.0 Hz)、4.76 (1H, d, J = 12.1 Hz)、4.25 (1H, dd, J =12.8, 7.9 Hz)、4.11~4.05 (1H, m)、3.89~3.84 (1H, m)、3.78~3.75 (1H, m)、2.39~2.32(1H, m)、2.12~2.05 (1H, m)、2.00~1.88 (1H, m)、1.80~1.70 (1H, m)。
実施例(27b)で得た(9aS)-3-ニトロ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(180mg、0.72mmol)のテトラヒドロフラン(3mL)及びメタノール(3mL)の混合物に、塩化ニッケル(II)六水和物(358mg、1.51mmol)を加えた。次いで、混合物を氷水浴にて冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(107mg、2.83mmol)をこれに加え、混合物を室温下にて50分間撹拌した。反応混合物にアセトン及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて希釈し、更にセライト545(登録商標)(約0.7g)をこれに加え、混合物を室温下にて更に30分間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を酢酸エチルとテトラヒドロフランの混合溶媒にて抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(酢酸エチル/メタノール=100/0~80/20)にて精製して、表題化合物(140mg、収率:89%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 7.88~7.87 (2H, m)、4.55~4.52(1H, m)、4.05~3.98 (2H, m)、3.77~3.73 (2H, m)、3.60(2H, br s)、2.24~2.20 (1H, m)、2.04~1.88 (2H, m)、1.73~1.64 (1H, m)。
実施例(27c)で得た(9aS)-3-アミノ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(140mg、0.64mmol)及びピリジン(3mL、37mmol)の混合物に、5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(170mg、0.70mmol)を加え、混合物を、油浴上、80℃にて1時間撹拌した。反応混合物を冷却し、次いで減圧下にて濃縮した。残渣を自動クロマトグラフィー装置(酢酸エチル/メタノール=100/0~80/20)で精製した。得た固体に、ジイソプロピルエーテルを加え、析出固体を濾取し、次いで乾燥して、表題化合物(172mg、収率:63%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.32 (1H, d,J = 3.0 Hz)、8.24 (1H, d, J = 3.0 Hz)、7.73 (1H, d, J = 2.7 Hz)、7.46 (1H, dd, J =8.8, 2.7 Hz)、7.03 (1H, br s)、7.00(1H, d, J = 8.8 Hz)、4.60 (1H, d, J = 11.5 Hz)、4.04~3.98 (5H, m)、3.80~3.66 (2H, m)、2.29~2.23(1H, m)、2.06~1.84 (2H, m)、1.70~1.65 (1H, m)。
MSスペクトル (ES/APCI+):424 (M+H)、426 (M+2+H)。
2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-カルボン酸(500mg、2.49mmol)及び(2R)-ピロリジン-2-イルメタノール(0.258mg、2.55mmol)を出発物質として用いて、実施例(27a)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(594mg、収率:71%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.27~9.22 (1H, m)、8.54~8.52(1H, m)、4.41~4.39 (1H, m)、3.91~3.78 (2H, m)、3.42~3.25 (2H, m)、2.25~2.19(1H, m)、2.09~1.78 (4H, m)。
実施例(28a)で得た(2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-イル)[(2R)-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-イル]メタノン(594mg、2.08mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液に、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドのテトラヒドロフラン(1.6mL、3.0mmol)の約1.9モル/L溶液を氷冷下にて加え、混合物を同じ温度にて1時間撹拌した。混合物に飽和塩化ナトリウム水溶液を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、溶媒を減圧下にて留去し、残渣を自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~20/80)にて精製して、表題化合物(385mg、収率:52%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.48 (1H, d,J = 3.0 Hz)、9.21 (1H, d, J = 3.0 Hz)、4.76 (1H, d, J = 12.1 Hz)、4.25 (1H, dd, J =12.8, 7.9 Hz)、4.11~4.05 (1H, m)、3.89~3.84 (1H, m)、3.78~3.75 (1H, m)、2.39~2.32(1H, m)、2.12~2.05 (1H, m)、2.00~1.88 (1H, m)、1.80~1.70 (1H, m)。
実施例(28b)で得た(9aR)-3-ニトロ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(385mg、1.54mmol)を出発物質として用いて、実施例(27c)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(341mg、収率:定量的)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 7.88~7.87 (2H, m)、4.55~4.52(1H, m)、4.05~3.98 (2H, m)、3.77~3.73 (2H, m)、3.60(2H, br s)、2.24~2.20 (1H, m)、2.04~1.88 (2H, m)、1.73~1.64 (1H, m)。
実施例(28c)で得た(9aR)-3-アミノ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(165mg、0.75mmol)及び5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(60.8mg、0.25mmol)を出発物質として用いて、実施例(27d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(178mg、収率:58%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.32 (1H, d,J = 3.0 Hz)、8.24 (1H, d, J = 3.0 Hz)、7.73 (1H, d, J = 2.7 Hz)、7.46 (1H, dd, J =8.8, 2.7 Hz)、7.03 (1H, br s)、7.00(1H, d, J = 8.8 Hz)、4.60 (1H, d, J = 11.5 Hz)、4.04~3.98 (5H, m)、3.80~3.66 (2H, m)、2.29~2.23(1H, m)、2.06~1.84 (2H, m)、1.70~1.65 (1H, m)。
MSスペクトル (ES/APCI+):424 (M+H)、426 (M+2+H)。
2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-カルボン酸(470mg、2.32mmol)及び(3R,5S)-5-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-3-オール(0.354mg、2.30mmol)を出発物質として用いて、実施例(27a)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(540mg、収率:77%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 9.28 (1H, d, J = 3.0Hz)、8.79~8.74 (1H, m)、5.00~4.24 (4H, m)、3.79~2.96 (4H, m)、2.08~1.97(2H, m)。
実施例(29a)で得た(2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-イル)[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-イル]メタノン(265mg、0.88mmol)を出発物質として用いて、実施例(28b)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(182mg、収率:78%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.51 (1H, d,J = 2.4 Hz)、9.23 (1H, d, J = 2.4 Hz)、4.80 (1H, d, J = 12.8 Hz)、4.63 (1H, d, J =3.6 Hz)、4.47~4.40 (1H, m)、4.27~4.24 (1H, m)、3.95(1H, dd, J = 13.7, 3.6 Hz)、3.83 (1H, dd, J = 13.7, 2.1Hz)、2.37~2.33 (1H, m)、1.90~1.81 (2H, m)。
実施例(29b)で得た(8R,9aS)-8-ヒドロキシ-3-ニトロ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(180mg、0.68mmol)を出発物質として用いて、実施例(27c)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(134mg、収率:84%)を得た。
1H NMRスペクトル (CD3OD, 400MHz) δ: 7.84 (1H, d,J = 3.0 Hz)、7.81 (1H, d, J = 3.0 Hz)、4.55 (1H, dd, J = 11.5, 1.8 Hz)、4.44 (1H, brs)、4.21~4.08 (2H, m)、3.77~3.73 (2H, m)、2.22~2.19 (1H, m)、1.91~1.85(1H, m)。
実施例(29c)で得た(8R,9aS)-3-アミノ-8-ヒドロキシ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(66mg、0.28mmol)及び5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(77mg、0.32mmol)を出発物質として用いて、実施例(27d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(96mg、収率:78%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.28 (1H, br s)、8.23 (1H, br s)、8.08 (1H, br s)、7.64 (2H, br s)、7.25 (1H, br s)、5.07 (1H, br s)、4.53~4.52 (1H, m)、4.26 (1H, br s)、4.13~4.05 (2H, m)、3.89(3H, s)、3.64~3.46 (2H, m)、2.04 (1H, br s)、1.72 (1H, br s)。
MSスペクトル (ES/APCI+):440 (M+H)、442 (M+2+H)。
2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-カルボン酸(280mg、1.38mmol)及び塩化オキサリル(0.154mL、1.80mmol)の塩化メチレン(8mL)懸濁液に、N,N-ジメチルホルムアミド(0.05mL)を室温下にて加え、混合物を上記と同温度にて1時間撹拌した。反応混合物を減圧下にて濃縮して、2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-カルボニルクロリドの粗生成物を調製した。(3S,5R)-5-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-3-オール(212mg、1.38mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1mL、5.9mmol)のテトラヒドロフラン(4mL)混合物に、2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-カルボニルクロリドの粗生成物のテトラヒドロフラン(4mL)溶液を氷冷下にて加え、次いで反応混合物を室温下にて80分間撹拌した。混合物を減圧下にて濃縮し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(酢酸エチル/メタノール=100/0~85/15)にて精製して、表題化合物(243mg、収率:80%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 9.28 (1H, d, J = 3.0Hz)、8.79~8.74 (1H, m)、5.00~4.24 (4H, m)、3.79~2.96 (4H, m)、2.08~1.97(2H, m)。
ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドのテトラヒドロフラン(1.7mmol、1.9mmol)の1.09モル/L溶液をテトラヒドロフラン(50mL)で希釈し、実施例(30a)で得た(2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-イル)[(2R,4S)-4-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-イル]メタノン(243mg、0.80mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を氷冷下にてこれに加え、混合物を同じ温度にて40分間撹拌した。混合物に飽和塩化ナトリウム水溶液を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を自動クロマトグラフィー装置(酢酸エチル/メタノール=100/0~85/15)で精製して、表題化合物(77.4mg、収率:36%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.51 (1H, d,J = 2.4 Hz)、9.23 (1H, d, J = 2.4 Hz)、4.80 (1H, d, J = 12.8 Hz)、4.63 (1H, d, J =3.6 Hz)、4.47~4.40 (1H, m)、4.27~4.24 (1H, m)、3.95(1H, dd, J = 13.7, 3.6 Hz)、3.83 (1H, dd, J = 13.7, 2.1Hz)、2.37~2.33 (1H, m)、1.90~1.81 (2H, m)。
実施例(30b)で得た(8S,9aR)-8-ヒドロキシ-3-ニトロ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(77.4mg、0.29mmol)及び10%パラジウム炭素(含水量:54.6%、20mg)のメタノール(6mL)の混合物を、水素大気下、標準圧で、室温下にて1.5時間撹拌した。反応物容器内の水素を窒素と置き換え、次いで、反応混合物を、セライト545(登録商標)のパッドを介して濾過した。濾液中の溶媒を減圧下にて留去して、表題化合物(64.2mg、収率:94%)を得た。
1H NMRスペクトル (CD3OD, 400MHz) δ: 7.84 (1H, d,J = 3.0 Hz)、7.81 (1H, d, J = 3.0 Hz)、4.55 (1H, dd, J = 11.5, 1.8 Hz)、4.44 (1H, brs)、4.21~4.08 (2H, m)、3.77~3.73 (2H, m)、2.22~2.19 (1H, m)、1.91~1.85(1H, m)。
実施例(30c)で得た(8S,9aR)-3-アミノ-8-ヒドロキシ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(64.2mg、0.27mmol)及び5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(70.5mg、0.29mmol)を出発物質として用いて、実施例(27d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(83.7mg、収率:70%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.28 (1H, br s)、8.23 (1H, br s)、8.08 (1H, br s)、7.64 (2H, br s)、7.25 (1H, br s)、5.07 (1H, br s)、4.53~4.52 (1H, m)、4.26 (1H, br s)、4.13~4.05 (2H, m)、3.89(3H, s)、3.64~3.46 (2H, m)、2.04 (1H, br s)、1.72 (1H, br s)。
MSスペクトル (ES/APCI+):440 (M+H)、442 (M+2+H)。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.25 (1H, br s)、8.23 (1H, d, J = 2.4 Hz)、8.09 (1H, d, J =2.4 Hz)、7.51~7.46 (2H, m)、7.26~7.24 (1H, m)、5.06(1H, br s)、4.52 (1H, d, J = 11.5 Hz)、4.25 (1H, br s)、4.09~4.04 (2H, m)、3.88 (3H, s)、3.63 (1H, dd, J = 13.1, 6.5 Hz)、3.45 (1H, d,J = 12.8 Hz)、2.05 (1H, dd, J = 13.1, 5.8 Hz)、1.75~1.68 (1H, m)。
MSスペクトル (ES/APCI+):424 (M+H)。
5-クロロ-2-(トリフルオロメトキシ)アニリン(5.00g、23.6mmol)及びジベンジルジスルフィド(4.66g、18.9mmol)のアセトニトリル(75mL)懸濁液に、亜硝酸イソアミル(3.46mL、26.0mmol)を、油浴上、60℃にてゆっくりと加え、混合物を上記と同温度にて2時間撹拌した。反応混合物を冷却し、次いで減圧下にて濃縮し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~95/5)にて精製し、2-(ベンジルスルファニル)-4-クロロフェニルトリフルオロメチルエーテル(3.86g、収率:51%)を調製した。上記ステップで得た2-(ベンジルスルファニル)-4-クロロフェニルトリフルオロメチルエーテル(4.84g、15.2mmol)、酢酸(4.5mL)及び水(3mL)とアセトニトリル(120mL)の混合物に、1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルヒダントイン(5.98g、30.4mmol)を氷冷下にて加え、混合物を上記と同温度にて3時間撹拌した。混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて希釈し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(ヘキサン/酢酸エチル=100/0~85/15)にて精製して、表題化合物(3.64g、収率:81%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.09 (1H, d,J = 2.3 Hz)、7.75 (1H, dd, J = 9.0, 2.7 Hz)、7.50~7.47 (1H, m)。
実施例(30c)で得た(8S,9aR)-3-アミノ-8-ヒドロキシ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(562mg、2.39mmol)及びピリジン(3.86mL、47.8mmol)の混合物に、実施例(32a)で得た5-クロロ-2-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホニルクロリド(740mg、2.51mmol)を加え、混合物を、油浴上、80℃にて2時間撹拌した。冷却後、追加の5-クロロ-2-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホニルクロリド(141mg、0.48mmol)をこれに加え、混合物を、油浴上、80℃にて更に2時間撹拌した。反応混合物を冷却し、次いで減圧下にて濃縮した。残渣を、自動クロマトグラフィー装置(酢酸エチル/メタノール=100/0~90/10)にて精製した。得た固体に、エタノールを加え、析出固体を濾取し、次いで乾燥して、表題化合物(844mg、収率:72%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.78 (1H, br s)、8.20 (1H, d, J = 2.7 Hz)、8.13 (1H, d, J =2.7 Hz)、7.90~7.88 (2H, m)、7.64~7.61 (1H, m)、5.08(1H, br s)、4.56 (1H, d, J = 12.1 Hz)、4.26 (1H, br s)、4.14~4.06 (2H, m)、3.65 (1H, dd, J = 12.9, 3.9 Hz)、3.45 (2H, d, J = 12.9 Hz)、2.07 (1H, dd, J =12.9, 6.6 Hz)、1.77~1.70 (1H, m)。
MSスペクトル (ES/APCI+):494 (M+H)、496 (M+2+H)。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 7.79~7.78 (2H, m)、7.74 (1H, d, J = 2.7 Hz)、7.51 (1H, dd, J = 8.6, 2.7 Hz)、7.34 (1H, dd,J = 8.6, 1.2 Hz)、5.03 (1H, d, J = 3.5 Hz)、4.38 (1H, d, J = 9.4 Hz)、4.25 (1H, br s)、3.96~3.95 (2H, m)、3.60~3.57 (1H, m)、3.48 (1H, d, J = 12.1 Hz)、2.03~1.99 (1H, m)、1.74~1.67 (1H, m)。
5-フルオロ-2-(トリフルオロメトキシ)アニリン(2.00g、10.3mmol)を用いて、実施例(32a)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(0.82g、2ステップ通算収率:29%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 7.84 (1H, dd,J = 6.8, 2.9 Hz)、7.56~7.47 (2H,m)。
実施例(30c)で得た(8S,9aR)-3-アミノ-8-ヒドロキシ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(60mg、0.26mmol)及び実施例(34a)で得た5-フルオロ-2-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホニルクロリド(78mg、0.28mmol)を出発物質として用いて、実施例(27d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(81mg、収率:67%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.75 (1H, br s)、8.20 (1H, d, J = 2.9 Hz)、8.12 (1H, d, J =2.9 Hz)、7.74~7.73 (1H, m)、7.67~7.66 (2H, m)、5.06(1H, d, J = 3.4 Hz)、4.56 (1H, d, J = 12.0 Hz)、4.26 (1H, d, J = 3.4 Hz)、4.13 (1H, dd, J =12.0, 8.1 Hz)、4.08~4.05 (1H, m)、3.64 (1H, dd, J = 12.7, 3.9 Hz)、3.45 (1H,dd, J = 12.7, 1.5 Hz)、2.08~2.05(1H, m)、1.75~1.72 (1H, m)。
MSスペクトル (ES/APCI+):478 (M+H)。
(4R)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ヒドロキシ-D-プロリン(820mg、3.55mmol)及びトリエチルアミン(0.516mL、3.72mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)溶液に、クロロギ酸イソブチル(0.489mL、3.72mmol)を氷冷下にて加え、混合物を上記と同温度にて30分間撹拌した。不溶性物質を濾別し、残渣をテトラヒドロフランにて洗浄した。濾液及び洗浄液を合わせ、水素化ホウ素ナトリウム(268mg、7.09mmol)を氷冷下にてこれに加え、これに続いて水(3mL)を加え、混合物を上記と同温度にて30分間撹拌した。混合物に水を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~0/100)にて精製して、表題化合物(725mg、収率:94%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 4.42~3.95 (4H, m)、3.59~3.47(4H, m)、2.38~2.35 (1H, m)、1.94~1.83 (1H, m)、1.47(9H, s)。
実施例(35a)で得たtert-ブチル(2R,4R)-4-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(725mg、3.34mmol)のメタノール(18mL)溶液に、塩酸の1,4-ジオキサン(12mL、48mmol)の4.0モル/L溶液を室温下にて加え、混合物を同じ温度にて1時間撹拌した。減圧下にて溶媒を留去して、表題化合物の粗生成物(513mg、収率:定量的)を得た。
1H NMRスペクトル (CD3OD, 400MHz) δ: 4.52~4.51 (1H, m)、3.84~3.70(3H, m)、3.24~3.23 (2H, m)、2.37~2.30 (1H, m)、1.74~1.68 (1H, m)。
2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-カルボン酸(676mg、3.34mmol)の塩化メチレン(15mL)懸濁液に、塩化オキサリル(0.358mL、4.17mmol)及びN,N-ジメチルホルムアミド(0.128mL、0.128mmol)を室温下にて加え、混合物を上記と同温度にて1.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下にて濃縮して2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-カルボニルクロリドの粗生成物を調製した。実施例(35b)で得た(3R,5R)-5-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-3-オール塩酸塩(513mg、3.34mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.91mL、16.7mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(15mL)の混合物に、2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-カルボニルクロリドの粗生成物のN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)溶液を氷冷下にて加え、次いで、反応混合物を室温下にて1時間撹拌した。混合物を減圧下にて濃縮し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(酢酸エチル/メタノール=100/0~90/10)にて精製して、表題化合物(966mg、収率:96%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.25~9.24 (1H, m)、8.59 (1H, br s)、5.27 (1H, br s)、4.76~4.33 (4H, m)、4.06~3.30(3H, m)、2.53~2.48 (1H, m)、2.07~2.01 (1H, m)。
実施例(35c)で得た(2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-イル)[(2R,4R)-4-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-イル]メタノン(966mg、3.20mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(160mL)溶液に、炭酸カリウム(1.33g、9.61mmol)を室温下にて加え、混合物を同じ温度で3日間撹拌した。不溶性物質を濾別し、残渣を酢酸エチルにて洗浄した。濾液及び洗浄物を合わせ、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(酢酸エチル/メタノール=100/0~85/15)にて精製して、表題化合物(626mg、収率:74%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.38 (1H, d,J = 2.7 Hz)、9.23 (1H, d, J = 2.7 Hz)、4.73~4.68 (2H, m)、4.59~4.57 (1H, m)、4.16~4.12(2H, m)、3.74 (1H, dd, J = 13.3, 4.3 Hz)、2.62~2.55 (1H, m)、2.04~2.01 (2H, m)。
実施例(35d)で得た(8R,9aR)-8-ヒドロキシ-3-ニトロ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(243mg、0.92mmol)及び10%パラジウム炭素(含水量:54.6%、100mg)のメタノール(15mL)の混合物を、水素大気下、標準圧で、室温下にて5時間撹拌した。反応容器内の水素を窒素と置き換え、次いで、反応混合物を、セライト545(登録商標)のパッドを介して濾過した。濾液中の溶媒を減圧下にて留去して、表題化合物(208mg、収率:97%)を得た。
1H NMRスペクトル (CD3OD, 400MHz) δ: 7.79 (1H, d,J = 3.1 Hz)、7.61 (1H, d, J = 3.1 Hz)、4.55~4.53 (1H, m)、4.47~4.45 (1H, m)、4.41 (1H, dd, J = 11.0, 3.1 Hz)、4.08~4.01 (1H, m)、3.79~3.75 (1H, m)、3.70 (1H, dd, J = 12.9, 4.7 Hz)、2.43~2.36 (1H, m)、1.85~1.80 (1H, m)。
実施例(35e)で得た(8R,9aR)-3-アミノ-8-ヒドロキシ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(120mg、0.51mmol)及び5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(135mg、0.56mmol)を出発物質として用いて、実施例(27d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(165mg、収率:74%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.30 (1H, br s)、7.67 (1H, dd, J = 9.0, 2.3 Hz)、7.64 (1H, d,J = 2.3 Hz)、7.26 (1H, d, J = 9.0 Hz)、5.21 (1H, d, J = 3.5 Hz)、4.47~4.44 (1H, m)、4.34 (1H, t, J = 10.2 Hz)、4.27~4.25 (1H, m)、3.97~3.93 (1H, m)、3.88 (3H, s)、3.55~3.54 (2H, m)、2.31~2.26 (1H, m)、1.71~1.65(1H, m)。
MSスペクトル (ES/APCI+):440 (M+H)、442 (M+2+H)。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.28 (1H, br s)、8.09~8.08 (2H, m)、7.51~7.47 (2H, m)、7.26~7.23(1H, m)、5.20 (1H, d, J = 3.1 Hz)、4.46~4.44 (1H, m)、4.33~4.26 (2H, m)、3.94 (1H, dd, J = 12.5, 9.4 Hz)、3.87 (3H, s)、3.55~3.54(2H, m)、2.32~2.28 (1H, m)、1.69~1.65 (1H, m)。
MSスペクトル (ES/APCI+):424 (M+H)。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.80 (1H, br s)、8.12 (1H, d, J = 2.4 Hz)、8.06 (1H, d, J =2.4 Hz)、7.90~7.88 (2H, m)、7.63~7.62 (1H, m)、5.22(1H, d, J = 3.0 Hz)、4.49 (1H, dd, J = 11.8, 1.8 Hz)、4.36 (1H, dd, J = 11.8, 5.9 Hz)、4.27~4.25 (1H, m)、3.97~3.94(1H, m)、3.63~3.50 (3H, m)、2.34~2.30 (1H, m)、1.73~1.67 (1H, m)。
MSスペクトル (ES/APCI+):494 (M+H)、496 (M+2+H)。
実施例37で得た5-クロロ-N-[(8R,9aR)-8-ヒドロキシ-5-オキソ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-3-イル]-2-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド(807mg、1.63mmol)のエタノール(20mL)懸濁液に、水酸化カリウムのエタノール(3.26mL、1.63mmol)の0.5モル/L溶液を室温下にて加え、混合物を室温下にて1.5時間撹拌した。混合物を減圧下にて濃縮し、ジイソプロピルエーテル(10mL)及び酢酸エチル(5mL)をこれに加え、析出固体を濾取して、表題化合物(743mg、収率:86%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 7.78~7.76 (2H, m)、7.63 (1H, br s)、7.54 (1H, br d, J = 7.8 Hz)、7.36 (1H, br d,J = 7.8 Hz)、5.15 (1H, d, J = 2.7 Hz)、4.33~4.26 (3H, m)、3.86~3.82 (1H, m)、3.53~3.52(2H, m)、2.27~2.20 (1H, m)、1.65~1.62 (1H, m)。
実施例(35e)で得た(8R,9aR)-3-アミノ-8-ヒドロキシ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(50mg、0.21mmol)及び実施例(34a)で得た5-フルオロ-2-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホニルクロリド(71mg、0.26mmol)を出発物質として用いて、実施例(27d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(92mg、収率:91%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.79 (1H, br s)、8.12 (1H, d, J = 2.4 Hz)、8.05 (1H, d, J =2.4 Hz)、7.75~7.73 (1H, m)、7.68~7.67 (2H, m)、5.21(1H, d, J = 3.4 Hz)、4.49 (1H, dd, J = 11.7, 2.0 Hz)、4.35 (1H, dd, J = 11.7, 8.8 Hz)、4.26 (1H, brs)、3.97~3.96 (1H, m)、3.55~3.52 (2H, m)、2.34~2.29 (1H, m)、1.70~1.68(1H, m)。
MSスペクトル (ES/APCI+):478 (M+H)。
(40a)(3R)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-3-ヒドロキシ-D-プロリン
(3R)-3-ヒドロキシ-D-プロリン(2.0g、15mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を室温下にて加え、これに続いて二炭酸ジ-tert-ブチル(4.9g、22mmol)を加え、混合物を上記と同温度にて24時間撹拌した。大部分の有機溶媒を減圧下にて留去し、濃縮混合物を酢酸エチルにて洗浄した。酸性になるまで、水層に1.0モル/Lの塩酸を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて4回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去して、表題化合物(3g、収率:85%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 12.66 (1H, br s)、5.44 (1H, br s)、4.24~4.20 (1H, m)、3.95 (0.4H, s)、3.90 (0.6H, s)、3.45~3.31(2H, m)、1.90~1.84 (1H, m)、1.77~1.70 (1H, m)、1.40(3.6H, s)、1.34 (5.4H, s)。
実施例(40a)で得た(3R)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-3-ヒドロキシ-D-プロリン(1g、4.3mmol)を出発物質として用いて、実施例(35a)及び(35b)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物の粗生成物(247mg、2ステップ通算収率:36%)を得た。
2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-カルボン酸(305mg、1.51mmol)及び実施例(40b)で得た(2S,3R)-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-3-オール塩酸塩(0.24g、1.57mmol)を出発物質として用いて、実施例(35c)及び(35d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(253mg、2ステップ通算収率:63%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.50 (1H, d,J = 3.0 Hz)、9.22 (1H, d, J = 3.0 Hz)、5.02 (1H, br d, J = 12.1 Hz)、4.24 (1H, dd, J= 12.1, 8.5 Hz)、4.16~4.12 (1H,m)、3.89~3.78 (3H, m)、3.06 (1H, d, J = 5.5 Hz)、2.38~2.31 (1H, m)、2.03~1.99(1H, m)。
実施例(40c)で得た(9R,9aS)-9-ヒドロキシ-3-ニトロ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(253mg、0.95mmol)を出発物質として用いて、実施例(30c)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物の粗生成物(120mg、収率:53%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 7.70 (1H, d, J = 3.0Hz)、7.51 (1H, d, J = 3.0 Hz)、5.37(1H, d, J = 4.3 Hz)、5.21 (2H, br s)、4.45 (1H, dd, J = 11.5, 3.0 Hz)、3.97~3.93 (2H, m)、3.62~3.48(3H, m)、2.11~2.08 (1H, m)、1.80~1.77 (1H, m)。
実施例(40d)で得た(9R,9aS)-3-アミノ-9-ヒドロキシ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(54.1mg、0.23mmol)及び5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(70mg、0.29mmol)を出発物質として用いて、実施例(27d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(49.6mg、収率:49%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.29 (1H, br s)、8.22 (1H, d, J = 2.4 Hz)、8.08 (1H, d, J =2.4 Hz)、7.67~7.64 (2H, m)、7.26 (1H, d, J = 9.1 Hz)、5.56 (1H, br s)、4.61 (1H, dd, J = 12.1, 1.2 Hz)、4.11 (1H,dd, J = 12.1, 9.1 Hz)、3.90~3.88(4H, m)、3.57~3.47 (3H, m)、3.37 (1H, br s)、2.09~2.06 (1H, m)、1.77~1.72(1H, m)。
MSスペクトル (ES/APCI+):440 (M+H)、442 (M+2+H)。
(41a)tert-ブチル(2S,3S)-3-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
(3S)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-3-ヒドロキシ-D-プロリン(988mg、4.27mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)とメタノール(20mL)の混合溶媒の溶液に、トリメチルシリルジアゾメタン(14mL、8.6mmol)の約0.60モル/L溶液を氷冷下にて加え、混合物を室温下にて2時間撹拌した。減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~0/100)にて精製して、1-tert-ブチル2-メチル(2R,3S)-3-ヒドロキシピロリジン-1,2-ジカーボキシレート(1.117g)を得た。上記ステップで得た1-tert-ブチル2-メチル(2R,3S)-3-ヒドロキシピロリジン-1,2-ジカーボキシレート(1.117g)のテトラヒドロフラン(40mL)溶液に、水素化ホウ素リチウムのテトラヒドロフラン(2.7mL、5.5mmol)の2.0モル/L溶液を氷冷下にて加え、混合物を室温下にて4日間撹拌した。混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~0/100)にて精製して、表題化合物(793mg、収率:2ステップ通算80%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 4.50 (1H, brs)、4.00~3.78 (4H, m)、3.48~3.46 (2H, m)、2.30~1.87 (2H, m)、1.47 (9H, s)。
実施例(41a)で得たtert-ブチル(2S,3S)-3-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(793mg、3.65mmol)を出発物質として用いて、実施例(35b)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物の粗生成物(561mg、収率:定量的)を得た。
1H NMRスペクトル (CD3OD, 400MHz) δ: 4.44~4.43 (1H, m)、3.94 (1H, dd, J = 11.7, 4.3 Hz)、3.84 (1H, dd, J = 11.7, 8.6 Hz)、3.66 (1H, s)、3.52~3.30 (2H, m)、2.22~2.13 (1H, m)、2.08~2.02(1H, m)。
2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-カルボン酸(50mg、0.25mmol)及び実施例(41b)で得た(2S,3S)-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-3-オール塩酸塩(38.5mg、0.25mmol)を出発物質として用いて、実施例(35c)及び(35d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(43.0mg、2ステップ通算収率:66%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.56 (1H, d,J = 3.0 Hz)、9.21 (1H, d, J = 3.0 Hz)、5.04 (1H, d, J = 13.4 Hz)、4.76 (1H, br s)、4.36 (1H, dd, J = 13.4, 7.3 Hz)、4.08~4.04 (2H, m)、3.92~3.89(1H, m)、2.10~2.07 (2H, m)。
実施例(41c)で得た(9S,9aS)-9-ヒドロキシ-3-ニトロ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(43.0mg、0.16mmol)を出発物質として用いて、実施例(27c)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物の粗生成物(28.3mg、収率:74%)を得た。
実施例(41d)で得た(9S,9aS)-3-アミノ-9-ヒドロキシ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(28.3mg、0.12mmol)及び5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(32mg、0.13mmol)を出発物質として用いて、実施例(27d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(36.1mg、収率:68%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.25 (1H, br s)、8.30 (1H, d, J = 3.0 Hz)、8.07 (1H, d, J =3.0 Hz)、7.67~7.63 (2H, m)、7.26 (1H, d, J = 9.1 Hz)、5.24 (1H, br s)、4.71 (1H, d, J = 12.8 Hz)、4.43 (1H, br s)、4.01 (1H, dd, J = 12.8, 7.9 Hz)、3.90 (4H, s)、3.72~3.68 (1H, m)、3.57~3.55 (1H, m)、1.92~1.77(2H, m)。
MSスペクトル (ES/APCI+):440 (M+H)、442 (M+2+H)。
実施例(41d)で得た(9S,9aS)-3-アミノ-9-ヒドロキシ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(53mg、0.23mmol)及び実施例(32a)で得た5-クロロ-2-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホニルクロリド(73.1mg、0.25mmol)を出発物質として用いて、実施例(27d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(70mg、収率:63%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.75 (1H, br s)、8.26 (1H, d, J = 2.7 Hz)、8.11 (1H, d, J =2.7 Hz)、7.89~7.87 (2H, m)、7.64~7.61 (1H, m)、5.25(1H, d, J = 4.3 Hz)、4.75 (1H, d, J = 12.9 Hz)、4.46~4.44 (1H, m)、4.05~3.99 (1H, m)、3.91~3.89(1H, m)、3.73~3.67 (1H, m)、3.59~3.53 (1H, m)、1.95~1.78 (2H, m)。
MSスペクトル (ES/APCI+):494 (M+H)、496 (M+2+H)。
実施例42で得た5-クロロ-N-[(9S,9aS)-9-ヒドロキシ-5-オキソ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-3-イル]-2-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド(54mg、0.11mmol)を出発物質として用いて、実施例33に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(49mg、収率:84%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 7.84 (1H, d, J = 2.7Hz)、7.78 (1H, d, J = 2.7 Hz)、7.73(1H, d, J = 2.7 Hz)、7.50 (1H, dd, J = 9.0, 2.7 Hz)、7.35~7.32 (1H, m)、4.52(1H, dd, J = 12.5, 2.0 Hz)、4.43~4.40 (1H, m)、3.94 (1H, dd, J = 12.3, 8.8 Hz)、3.80~3.76 (1H, m)、3.65~3.62 (1H, m)、3.53~3.51(1H, m)、1.95~1.76 (2H, m)。
(44a)[(2R,4S)-4-フルオロピロリジン-2-イル]メタノール塩酸塩
(4S)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-フルオロ-D-プロリン(500mg、2.14mmol)を出発物質として用いて、実施例(35a)及び(35b)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物の粗生成物(218mg、2ステップ通算収率:65%)を得た。
1H NMRスペクトル (CD3OD, 400MHz) δ: 5.45 (1H, dt,J = 52.0, 3.4 Hz)、3.99~3.96(1H, m)、3.90 (1H, dd, J = 11.7, 3.5 Hz)、3.65 (1H, dd, J = 11.9, 6.1 Hz)、3.59~3.45 (2H, m)、2.46~2.40(1H, m)、2.19~2.02 (1H, m)。
2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-カルボン酸(400mg、1.97mmol)及び実施例(44a)で得た[(2R,4S)-4-フルオロピロリジン-2-イル]メタノール塩酸塩(218mg、1.4mmol)を出発物質として用いて、実施例(35c)及び(35d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(144mg、2ステップ通算収率:28%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.53 (1H, d,J = 2.7 Hz)、9.23 (1H, d, J = 2.7 Hz)、5.33 (1H, dt, J = 51.5, 3.5 Hz)、4.83 (1H, d,J = 13.3 Hz)、4.44~4.40 (1H, m)、4.27~4.24 (1H, m)、4.13~4.00 (2H, m)、2.70~2.58(1H, m)、2.00~1.88 (1H, m)。
実施例(44b)で得た(8S,9aR)-8-フルオロ-3-ニトロ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(144mg、0.54mmol)を出発物質として用いて、実施例(30c)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物の粗生成物(109mg、収率:85%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 7.98 (1H, d,J = 2.7 Hz)、7.89 (1H, d, J = 2.7 Hz)、5.27 (1H, dt, J = 52.2, 3.3 Hz)、4.61 (1H,dd, J = 12.5, 1.2 Hz)、4.32~4.28(1H, m)、4.10~3.87 (4H, m)、3.60 (2H, br s)、2.55~2.49 (1H, m)、1.91~1.73(1H, m)。
実施例(44c)で得た(8S,9aR)-3-アミノ-8-フルオロ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(61mg、0.26mmol)及び5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(68.2mg、0.26mmol)を出発物質として用いて、実施例(27d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(91mg、収率:80%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.27 (1H, br s)、8.27 (1H, d, J = 2.7 Hz)、8.11 (1H, d, J =2.7 Hz)、7.66~7.64 (2H, m)、7.26 (1H, d, J = 8.6 Hz)、5.39~5.26 (1H, m)、4.58 (1H, d, J = 11.0 Hz)、4.18~4.12 (2H, m)、3.89(3H, s)、3.77~3.71 (2H, m)、2.44~2.36 (2H, m)。
MSスペクトル (ES/APCI+):442 (M+H)、444 (M+2+H)。
(45a)[(2R)-4,4-ジフルオロピロリジン-2-イル]メタノール塩酸塩
1-(tert-ブトキシカルボニル)-4,4-ジフルオロ-D-プロリン(500mg、1.89mmol)を出発物質として用いて、実施例(35a)及び(35b)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物の粗生成物(332mg、2ステップ通算収率:定量的)を得た。
1H NMRスペクトル (CD3OD, 400MHz) δ: 4.07~4.00 (1H, m)、3.88 (1H, dd, J = 11.7, 3.1 Hz)、3.78~3.68 (3H, m)、2.72~2.61 (1H, m)、2.52~2.38(1H, m)。
2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-カルボン酸(387mg、1.91mmol)及び実施例(45a)で得た[(2R)-4,4-ジフルオロピロリジン-2-イル]メタノール塩酸塩(332mg、1.91mmol)を出発物質として用いて、実施例(35c)及び(35d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(223mg、2ステップ通算収率:41%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.47 (1H, dd,J = 2.7, 1.2 Hz)、9.25 (1H, d, J = 2.7 Hz)、4.83~4.77 (1H, m)、4.46~4.34 (2H, m)、4.27~4.22(1H, m)、4.07~4.03 (1H, m)、2.84~2.74 (1H, m)、2.39~2.25 (1H, m)。
実施例(45b)で得た(9aR)-8,8-ジフルオロ-3-ニトロ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(223mg、0.78mmol)を出発物質として用いて、実施例(30c)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物の粗生成物(150mg、収率:75%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 7.91 (1H, d,J = 3.1 Hz)、7.86 (1H, d, J = 3.1 Hz)、4.57 (1H, dd, J = 11.7, 2.0 Hz)、4.32~4.30 (1H, m)、4.23~4.11(2H, m)、4.05~4.02 (1H, m)、3.66 (2H, br s)、2.73~2.62 (1H, m)、2.27~2.19(1H, m)。
実施例(45c)で得た(9aR)-3-アミノ-8,8-ジフルオロ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(78mg、0.31mmol)及び5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(81.1mg、0.34mmol)を出発物質として用いて、実施例(27d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(106mg、収率:75%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.34 (1H, br s)、8.20 (1H, d, J = 2.7 Hz)、8.12 (1H, d, J =2.7 Hz)、7.68~7.64 (2H, m)、7.27~7.25 (1H, m)、4.57~4.54 (1H, m)、4.28~4.27(2H, m)、4.12~3.99 (1H, m)、3.90~3.87 (4H, m)、2.49~2.42 (2H, m)。
MSスペクトル (ES/APCI+):460 (M+H)、462 (M+2+H)。
(46a)(8S,9aR)-8-メトキシ-3-ニトロ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン
実施例(30b)で得た(8S,9aR)-8-ヒドロキシ-3-ニトロ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(150mg、0.57mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に、水素化ナトリウム(約63%含量、25.9mg、0.68mmol)を氷冷下にて加え、混合物を上記と同温度にて30分間撹拌した。次いで、ヨウ化メチル(0.070mL、1.13mmol)を、氷冷下にてこれに加え、混合物を室温下にて18時間撹拌した。混合物に水を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(酢酸エチル/メタノール=100/0~85/15)にて精製して、表題化合物(66mg、収率:42%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.50 (1H, d,J = 2.7 Hz)、9.21 (1H, d, J = 2.7 Hz)、4.78 (1H, d, J = 11.7 Hz)、4.30~4.26 (2H, m)、4.04~4.03(1H, m)、3.95 (1H, br d, J = 13.9 Hz)、3.82 (1H, dd, J = 13.9, 3.7 Hz)、3.36 (3H, s)、2.46~2.44 (1H, m)、1.80~1.77 (1H, m)。
実施例(46a)で得た(8S,9aR)-8-メトキシ-3-ニトロ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(66mg、0.24mmol)を出発物質として用いて、実施例(30c)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(41mg、収率:70%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 7.96 (1H, d,J = 3.1 Hz)、7.89 (1H, d, J = 3.1 Hz)、4.57 (1H, dd, J = 12.1, 1.6 Hz)、4.23~4.17 (1H, m)、4.04~3.99(2H, m)、3.93 (1H, dd, J = 13.7, 2.0 Hz)、3.78 (1H, dd, J = 13.7, 4.3 Hz)、3.62 (2H, brs)、2.37~2.34 (1H, m)、1.74~1.70 (1H, m)。
実施例(46b)で得た(8S,9aR)-3-アミノ-8-メトキシ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(41mg、0.16mmol)及び5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(43.6mg、0.18mmol)を出発物質として用いて、実施例(27d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(58mg、収率:78%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.27 (1H, br s)、8.23 (1H, d, J = 2.7 Hz)、8.09 (1H, d, J =2.7 Hz)、7.67~7.64 (2H, m)、7.26 (1H, d, J = 9.0 Hz)、4.52 (1H, br d, J =12.1 Hz)、4.12 (1H, dd, J = 12.1, 8.2 Hz)、4.00~3.94 (2H, m)、3.89(3H, s)、3.66~3.61 (2H, m)、2.46~2.44 (1H, m)、2.31~2.25 (1H, m)。
MSスペクトル (ES/APCI+):454 (M+H)、456 (M+2+H)。
(47a)(8S,9aR)-3-ニトロ-5-オキソ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-8-イルアセテート
実施例(30b)で得た(8S,9aR)-8-ヒドロキシ-3-ニトロ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(200mg、0.75mmol)のピリジン(8mL)溶液に、無水酢酸(0.143mL、1.51mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン(18.4mg、0.15mmol)を室温下にて加え、混合物を上記と同温度にて18時間撹拌した。混合物を減圧下にて濃縮し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(酢酸エチル/メタノール=100/0~90/10)にて精製して、表題化合物(229mg、収率:99%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.52 (1H, d,J = 2.7 Hz)、9.23 (1H, d, J = 2.7 Hz)、5.41 (1H, t, J = 4.3 Hz)、4.80 (1H, d, J =12.1 Hz)、4.37~4.33 (1H, m)、4.27 (1H, dd, J = 12.1, 7.8 Hz)、4.05 (1H,dd, J = 14.5, 4.3 Hz)、3.90 (1H, dd, J = 14.5, 2.0 Hz)、2.48~2.45 (1H, m)、2.07(3H, s)、1.99~1.96 (1H, m)。
実施例(47a)で得た(8S,9aR)-3-ニトロ-5-オキソ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-8-イルアセテート(229mg、0.75mmol)を出発物質として用いて、実施例(30c)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(169mg、収率:82%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.03 (1H, d,J = 3.1 Hz)、7.94 (1H, d, J = 3.1 Hz)、5.40 (1H, t, J = 4.3 Hz)、4.63 (1H, dd, J =12.5, 1.2 Hz)、4.30~4.26 (1H, m)、4.08~4.02 (2H, m)、3.91(1H, br d, J = 14.1 Hz)、3.66 (2H, br s)、2.41~2.38 (1H, m)、2.10(3H, s)、1.95~1.92 (1H, m)。
実施例(47b)で得た(8S,9aR)-3-アミノ-5-オキソ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-8-イルアセテート(80mg、0.29mmol)及び実施例(32a)で得た5-クロロ-2-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホニルクロリド(102mg、0.35mmol)を出発物質として用いて、実施例(27d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(95mg、収率:61%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.47 (1H, brs)、8.36 (1H, d, J = 2.7 Hz)、7.91(1H, d, J = 2.7 Hz)、7.57 (1H, dd, J = 8.8, 2.5 Hz)、7.36 (1H, br d, J = 9.4 Hz)、5.37 (1H, t, J =4.3 Hz)、4.65 (1H, d, J = 12.1 Hz)、4.27~4.24 (1H, m)、4.08~4.01 (2H, m)、3.87 (1H, br d, J = 14.3 Hz)、2.41~2.36 (1H, m)、2.05(3H, s)、1.92~1.88 (1H, m)。
MSスペクトル (ES/APCI+):536 (M+H)、538 (M+2+H)。
(48a)(8S,9aR)-3-ニトロ-5-オキソ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-8-イルメチルカルバメート
実施例(30b)で得た(8S,9aR)-8-ヒドロキシ-3-ニトロ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-5-オン(200mg、0.75mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に、N,N’-カルボニルジイミダゾール(135mg、0.83mmol)を室温下にて加え、混合物を上記と同温度にて18時間撹拌した。次いで、メチルアミンのテトラヒドロフラン(0.829mL、2.00mmol)の2.0モル/L溶液を、氷冷下にてこれに加え、混合物を上記と同温度にて2時間撹拌した。混合物に水を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(酢酸エチル/メタノール=100/0~95/5)にて精製して、表題化合物(154mg、収率:63%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.51 (1H, brs)、9.22 (1H, d, J = 2.7 Hz)、5.33~3.11 (5H, m)、2.81~2.74(4H, m)、2.49~1.91 (2H, m)。
実施例(48a)で得た(8S,9aR)-3-ニトロ-5-オキソ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-8-イルメチルカルバメート(154mg、0.48mmol)を出発物質として用いて、実施例(30c)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物の粗生成物(156mg、収率:定量的)を得た。
1H NMRスペクトル (CD3OD, 400MHz) δ: 7.84 (1H, d,J = 2.7 Hz)、7.81 (1H, d, J = 2.7 Hz)、5.22 (1H, t, J = 3.7 Hz)、4.57 (1H, d, J =11.3 Hz)、4.18~4.11 (2H, m)、3.89~3.85 (2H, m)、2.68(3H, s)、2.38~2.34 (1H, m)、2.04~1.97 (1H, m)。
実施例(48b)で得た(8S,9aR)-3-アミノ-5-オキソ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-8-イルメチルカルバメート(29mg、0.10mmol)及び5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(28.7mg、0.12mmol)を出発物質として用いて、実施例(27d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(43mg、収率:87%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.26 (1H, br s)、8.23 (1H, d, J = 2.9 Hz)、8.10 (1H, d, J =2.9 Hz)、7.67~7.64 (2H, m)、7.26 (1H, d, J = 8.8 Hz)、7.06 (1H, br q, J =4.4 Hz)、5.09 (1H, t, J = 3.9 Hz)、4.55 (1H, d, J = 12.2 Hz)、4.15 (1H, dd, J =12.2, 7.8 Hz)、4.03~3.98 (1H, m)、3.89 (3H, s)、3.81 (1H, dd, J = 13.9, 4.1 Hz)、3.57 (1H, d, J = 13.9 Hz)、2.54 (3H, d, J =4.4 Hz)、2.25~2.22 (1H, m)、1.95~1.89 (1H, m)。
MSスペクトル (ES/APCI+):497 (M+H)、499 (M+2+H)。
実施例(48c)で得た(8S,9aR)-3-{[(5-クロロ-2-メトキシフェニル)スルホニル]アミノ}-5-オキソ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-8-イルメチルカルバメート(32.0mg、0.064mmol)を出発物質として用いて、実施例33に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(23mg、収率:67%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 7.76 (1H, d, J = 2.9Hz)、7.71 (1H, d, J = 2.9 Hz)、7.64(1H, d, J = 2.9 Hz)、7.32 (1H, dd, J = 9.0, 3.2 Hz)、7.12 (1H, br q, J = 4.4 Hz)、6.98 (1H, d, J =8.8 Hz)、5.09 (1H, br s)、4.40(1H, dd, J = 11.7, 2.0 Hz)、4.02~3.90 (2H, m)、3.71~3.67(5H, m)、2.53 (4H, d, J = 4.4 Hz)、2.21~2.19 (1H, m)、1.94~1.89 (1H, m)。
(実施例50) メチル[(8R,9aR)-3-{[(5-クロロ-2-メトキシフェニル)スルホニル]アミノ}-5-オキソ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-8-イル]カルバメート
1-tert-ブチル2-メチル(2R,4R)-4-アミノピロリジン-1,2-ジカーボキシレート(2.53g、10.4mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液に、飽和炭酸ナトリウム水溶液(25mL)を室温下にて加え、これに続いてクロロギ酸ベンジル(1.77mL、12.4mmol)を氷冷下にて加え、混合物を室温下にて24時間撹拌した。混合物に水を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~50/50)にて精製して、1-tert-ブチル2-メチル(2R,4R)-4-{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ピロリジン-1,2-ジカーボキシレート(3.82g、収率:98%)を得た。上記ステップで得た1-tert-ブチル2-メチル(2R,4R)-4-{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ピロリジン-1,2-ジカーボキシレート(3.28g、10.1mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液に、水素化ホウ素リチウムのテトラヒドロフラン(10.1mL、20.2mmol)の2.0モル/L溶液を氷冷下にて加え、混合物を室温下にて4日間撹拌した。混合物に氷冷下にて水及び飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=100/0~30/70)にて精製して、表題化合物(2.99g、収率:85%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 7.36~7.30 (5H, m)、5.61~3.56(9H, m)、3.19 (1H, br s)、2.41(1H, br s)、1.46 (9H, s)。
実施例(50a)で得たtert-ブチル(2R,4R)-4-{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(2.99g、8.54mmol)を出発物質として用いて、実施例(35b)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物の粗生成物(2.45g、収率:定量的)を得た。
1H NMRスペクトル (CD3OD, 400MHz) δ: 7.34~7.31 (5H, m)、5.09 (2H, br s)、4.31~4.30 (1H, m)、3.86~3.83 (1H, m)、3.76~3.70(2H, m)、3.51~3.48 (1H, m)、3.21~3.18 (1H, m)、2.45~2.42 (1H, m)、1.82~1.78(1H, m)。
2-クロロ-5-ニトロピリジン-3-カルボン酸(1.73g、8.54mmol)及び実施例(50b)で得た(ベンジル[(3R,5R)-5-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-3-イル]カルバメート塩酸塩(2.45g、8.54mmol)を出発物質として用いて、実施例(35c)及び(35d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(2.74g、2ステップ通算収率:81%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.46 (1H, d,J = 2.7 Hz)、9.21 (1H, d, J = 3.1 Hz)、7.40~7.33 (5H, m)、5.13(2H, br s)、4.94 (1H, br s)、4.74(1H, d, J = 12.5 Hz)、4.34~4.31(2H, m)、4.16~4.11 (2H, m)、3.63~3.60 (1H, m)、2.68~2.66 (1H, m)、1.79~1.76(1H, m)。
実施例(50c)で得たベンジル[(8R,9aR)-3-ニトロ-5-オキソ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-8-イル]カルバメート(484mg、1.21mmol)に、臭化水素酸の酢酸(約5.1モル/L、12mL、61mmol)30%溶液を氷冷下にて加え、混合物を室温下にて1時間撹拌した。混合物を減圧下にて濃縮し、残渣を塩化メチレン(20mL)で希釈し、トリエチルアミン(0.505mL、3.64mmol)及びクロロギ酸メチル(0.140mL、1.82mL)を氷冷下にてこれに加え、混合物を室温下にて20時間撹拌した。混合物に水を加えて希釈し、これに続いて塩化メチレンにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(酢酸エチル/メタノール=100/0~90/10)にて精製して、表題化合物(242mg、収率:62%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 9.47 (1H, d,J = 2.7 Hz)、9.22 (1H, d, J = 2.7 Hz)、4.77~4.74 (2H, m)、4.33~4.30 (2H, m)、4.17~4.12(2H, m)、3.72 (3H, s)、3.59~3.53 (1H, m)、2.70~2.64(1H, m)、1.81~1.73 (1H, m)。
実施例(50d)で得たメチル[(8R,9aR)-3-ニトロ-5-オキソ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-8-イル]カルバメート(322mg、1.00mmol)を出発物質として用いて、実施例(30c)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物の粗生成物(293mg、収率:定量的)を得た。
1H NMRスペクトル (CD3OD, 400MHz) δ: 7.80 (1H, d,J = 2.7 Hz)、7.78 (1H, d, J = 2.7 Hz)、4.51 (1H, dd, J = 11.5, 2.2 Hz)、4.22~4.19 (2H, m)、4.12~4.09(1H, m)、4.00 (1H, dd, J = 12.1, 7.4 Hz)、3.50~3.45 (1H, m)、2.52~2.45 (1H, m)、1.75~1.71(1H, m)。
実施例(50e)で得たメチル[(8R,9aR)-3-アミノ-5-オキソ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-8-イル]カルバメート(50mg、0.17mmol)及び5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(49.5mg、0.21mmol)を出発物質として用いて、実施例(27d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(80mg、収率:94%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.26 (1H, br s)、8.22 (1H, d, J = 2.9 Hz)、8.08 (1H, d, J =2.9 Hz)、7.67~7.62 (2H, m)、7.49 (1H, br d, J = 6.8 Hz)、7.26 (1H, d, J =8.8 Hz)、4.51 (1H, d, J = 12.2 Hz)、4.16 (1H, dd, J = 12.2, 8.3 Hz)、4.09~3.99 (2H, m)、3.89 (3H, s)、3.76~3.74 (1H, m)、3.55(4H, br s)、2.39~2.35 (1H, m)、1.58~1.55 (1H, m)。
MSスペクトル (ES/APCI+):497 (M+H)、499 (M+2+H)。
実施例(50f)で得たメチル[(8R,9aR)-3-{[(5-クロロ-2-メトキシフェニル)スルホニル]アミノ}-5-オキソ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-8-イル]カルバメート(55.0mg、0.11mmol)を出発物質として用いて、実施例33に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(59mg、収率:定量的)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 7.76 (1H, d, J = 2.9Hz)、7.71 (1H, d, J = 2.9 Hz)、7.64(1H, d, J = 2.9 Hz)、7.49 (1H, br d, J = 5.4 Hz)、7.33~7.31 (1H, m)、6.98(1H, d, J = 8.8 Hz)、4.36~4.33(2H, m)、4.05~4.00 (2H, m)、3.93~3.89 (1H, m)、3.80~3.77 (1H, m)、3.65 (3H, s)、3.54 (3H, br s)、3.45~3.43 (2H, m)、2.34~2.32(1H, m)、1.58~1.56 (1H, m)。
(52a)(5S)-5-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピロリジン-2-オン
(5S)-5-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-2-オン(1.00g、8.69mmol)及びイミダゾール(0.710g、10.4mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(15mL)溶液に、tert-ブチルジメチルクロロシラン(1.44g、9.55mmol)を氷冷下にて加え、混合物を室温下にて3日間撹拌した。混合物に水を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を水、1.0モル/Lの塩酸及び飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=27/73~6/94)にて精製して、表題化合物(1.66g、収率:83%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 5.75 (1H, brs)、3.79~3.73 (1H, m)、3.63 (1H, dd, J = 9.8, 4.0 Hz)、3.44 (1H, dd,J = 9.8, 7.9 Hz)、2.37~2.34 (2H,m)、2.20~2.16 (1H, m)、1.78~1.69 (1H, m)、0.89(9H, s)、0.06 (6H, s)。
5-ブロモ-2-クロロ-ピリジン-3-カルボン酸(6.50g、27.5mmol)及びトリエチルアミン(4.19mL、30.2mmol)のテトラヒドロフラン(70mL)溶液に、クロロギ酸イソブチル(3.79mL、28.9mmol)を氷冷下にて加え、混合物を上記と同温度にて1.5時間撹拌した。不溶性物質を濾別し、残渣をテトラヒドロフランにて洗浄した。濾液及び洗浄液を合わせ、水(14mL)を氷冷下にてこれに加え、これに続いて水素化ホウ素ナトリウム(1.56g、41.2mmol)を加え、混合物を上記と同温度にて1時間撹拌し、次いで、室温下にて19時間撹拌した。混合物を減圧下にて約1/3量に濃縮し、1.0モル/Lの塩酸を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して、(5-ブロモ-2-クロロピリジン-3-イル)メタノールの粗生成物(5.29g)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.48 (1H, d,J = 2.4 Hz)、7.98 (1H, d, J = 2.4 Hz)、5.29 (2H, s)、3.14 (3H, s)。
水素化ナトリウム(約63%含量、160mg、3.99mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(11mL)懸濁液に、実施例(52a)で得た(5S)-5-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピロリジン-2-オン(840mg、3.66mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(5.5mL)溶液を氷冷下にて加え、混合物を同じ温度で20分間撹拌した。次いで、実施例(52b)で得た(5-ブロモ-2-クロロピリジン-3-イル)メチルメタンスルホン酸(1.00g、3.33mmol)を氷冷下にてこれに加え、混合物を上記と同温度にて10分間撹拌し、次いで室温下にて30分間撹拌した。混合物を氷水の中に注ぎ入れ、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=92/8~68/32)にて精製して、表題化合物(786mg、収率:55%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.36 (1H, d,J = 2.4 Hz)、7.73 (1H, d, J = 1.8 Hz)、4.74 (1H, d, J = 16.5 Hz)、4.45 (1H, d, J =16.5 Hz)、3.74 (1H, dd, J = 10.7, 2.7 Hz)、3.70~3.62 (1H, m)、3.58(1H, dd, J = 10.4, 4.3 Hz)、2.62~2.54 (1H, m)、2.47~2.35(1H, m)、2.24~2.12 (1H, m)、2.00~1.89 (1H, m)、0.85(9H, s)、0.01 (6H, s)。
(5S)-1-[(5-ブロモ-2-クロロピリジン-3-イル)メチル]-5-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピロリジン-2-オン(783mg、1.80mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)懸濁液に、フッ化テトラ-n-ブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン(3.6mL、3.6mmol)の1.0モル/L溶液を室温下にて加え、混合物を、油浴上、65~70℃にて6.5時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、水を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(酢酸エチル/メタノール=93/7~68/32)にて精製して、表題化合物(393mg、収率:77%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.24 (1H, d,J = 2.4 Hz)、7.80 (1H, d, J = 2.4 Hz)、4.95 (1H, d, J = 15.3 Hz)、4.50 (1H, dd, J =12.2, 3.1 Hz)、4.19~4.03 (2H, m)、3.77 (1H, dd, J = 12.8, 7.9 Hz)、2.53~2.36 (2H, m)、2.28~2.19(1H, m)、1.77~1.71 (1H, m)。
実施例(52d)で得た(9aS)-3-ブロモ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-7-オン(389mg、1.37mmol)、tert-ブチルカルバメート(209mg、1.79mmol)、2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(117mg、0.28mmol)及びtert-ブトキシドナトリウム(198mg、2.06mmol)とトルエン(120mL)の混合物に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)-クロロホルム付加体(72mg、0.068mmol)を室温下にて加え、混合物を窒素大気下、上記と同温度にて1時間撹拌し、次いで油浴上、80~90℃にて5.5時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、酢酸エチルを加えて希釈した。不溶性物質を、セライト545(登録商標)のパッドを介して濾別し、濾液を減圧下にて濃縮し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(塩化メチレン/メタノール=99/1~91/9)にて精製して、少量の未知の物質を含有する混合物として、tert-ブチル[(9aS)-7-オキソ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-3-イル]カルバメート(214mg)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 7.41 (1H,d, J= 3.1 Hz)、6.91 (1H, d, J= 2.4 Hz)、5.10 (2H, s)、4.57 (1H, d, J= 15.3 Hz)、4.27 (1H, dd, J= 12.8, 3.1 Hz)、4.04~3.95 (2H, m)、3.56~3.42(1H, m)、2.29~2.20 (2H, m)、2.11~2.02 (1H, m)、1.58~1.45 (1H, m)。
実施例(52e)で得た(9aS)-3-アミノ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-7-オントリフルオロ酢酸塩(80.6mg、0.24mmol)及び5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(71mg、0.29mmol)を出発物質として用いて、実施例(27d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(31.8mg、収率:31%)を得た。
zx1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.28 (1H, br s)、7.78 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.72~7.61 (2H, m)、7.45 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.25 (1H, d, J = 9.2 Hz)、4.68 (1H, d, J =15.9 Hz)、4.41 (1H, dd, J = 12.5, 2.7 Hz)、4.13 (1H, d, J = 15.3 Hz)、4.04~3.96 (1H, m)、3.86 (3H, s)、3.74 (1H, dd, J = 12.8, 6.7 Hz)、2.36~2.02 (3H, m)、1.68~1.55(1H, m)。
MSスペクトル (ES/APCI+):424 (M+H)、426 (M+2+H)。
(53a)tert-ブチル(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
1-tert-ブチル2-メチル(2S,4R)-4-ヒドロキシピロリジン-1,2-ジカーボキシレート(5.20g、21.2mmol)のテトラヒドロフラン(53mL)溶液に、塩化リチウム(2.70g、63.6mmol)及び水素化ホウ素ナトリウム(2.41g、63.6mmol)を室温下にて加え、これに続いてエタノール(106mL)を加え、混合物を上記と同温度にて24時間撹拌した。水(40mL)を慎重にこれに加え、混合物を減圧下にて濃縮した。残渣に水(80mL)を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて4回抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して、表題化合物の粗生成物(5.11g、収率:定量的)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ:5.03 (1H, d, J= 6.1Hz)、4.38 (1H, s)、4.25~4.01 (1H, m)、3.78~3.65(1H, m)、3.63~3.48 (2H, m)、3.44 (1H, dd, J = 12.1, 3.6 Hz)、1.48 (9H, s)。
実施例(53a)で得たtert-ブチル(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(4.61g、21.2mmol)及びイミダゾール(5.05g、74.2mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(45mL)溶液に、tert-ブチルジメチルクロロシラン(9.59g、63.6mmol)を氷冷下にて加え、混合物を室温下にて23.5時間撹拌した。混合物にn-ヘキサン、酢酸エチル及び飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=99/1~95/5)にて精製して、(tert-ブチル(2S,4R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピロリジン-1-カルボキシレート)(9.55g)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 4.66 (1H, t,J = 9.2 Hz)、4.13 (1H, d, J = 9.2 Hz)、3.96 (1H, dd, J = 10.4, 2.4 Hz)、3.61 (1H, d,J = 10.4 Hz)、2.32 (1H, dd, J = 12.2, 8.5 Hz)、2.11~2.00 (1H, m)、1.53(9H, s)、0.91 (9H, s)、0.87 (9H,s)、0.16 (3H, s)、0.12 (3H, s)、0.04 (3H, s)、0.01 (3H, s)。
実施例(53b)で得たtert-ブチル(3R,5S)-3-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)-2-オキソピロリジン-1-カルボキシレート(6.85g、14.9mmol)の塩化メチレン(150mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(11.4mL、149mmol)を室温下にて加え、混合物を上記と同温度にて30分間撹拌した。混合物を氷水槽内で冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(180mL)を加えて希釈し、これに続いて塩化メチレンにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=95/5-65/35)において精製して、表題化合物(5.28g、収率:99%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 4.35 (1H, t,J = 7.0 Hz)、5.71 (1H, br s)、3.79~3.69 (1H, m)、3.60 (1H, dd, J = 10.4, 3.7 Hz)、3.44 (1H, dd, J = 10.1, 6.4 Hz)、2.09 (2H, t,J = 6.4 Hz)、0.91 (9H, s)、0.89(9H, s)、0.16 (3H, s)、0.14 (3H,s)、0.06 (3H, s)、0.05 (3H, s)。
水素化ナトリウム(約63%含量、56mg、1.42mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)懸濁液に、実施例(53c)で得た(3R,5S)-3-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピロリジン-2-オン(500mg、1.39mmol)溶液を室温下にて加え、混合物を同じ温度で30分間撹拌した。次いで、実施例(52b)で得た(5-ブロモ-2-クロロピリジン-3-イル)メチルメタンスルホン酸(422mg、1.40mmol)のテトラヒドロフラン(2.5mL)溶液をこれに加え、混合物を還流下で1.5時間撹拌した。冷却後、混合物を、氷と飽和塩化アンモニウム水溶液の混合物に注ぎ入れ、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=99/1~78/22)にて精製して、((3R,5S)-1-[(5-ブロモ-2-クロロピリジン-3-イル)メチル]-3-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピロリジン-2-オン)(753mg 収率:96%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 8.51 (1H,d, J = 2.4 Hz)、7.85 (1H, d, J = 2.4 Hz)、5.74~5.45 (1H, m)、4.96(1H, br s)、4.59 (1H, d, J = 16.5 Hz)、4.37~4.28 (2H, m)、3.61~3.51 (2H, m)、3.42~3.36(1H, m)、2.22 (1H, ddd, J = 12.8, 8.2, 1.8 Hz)、1.97~1.85 (1H, m)。
実施例(53d)で得た(3R,5S)-1-[(5-ブロモ-2-クロロピリジン-3-イル)メチル]-3-ヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-2-オン(335mg、1.00mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)溶液に、炭酸カリウム(414mg、2.99mmol)を室温下にて加え、混合物を、油浴上、120~125℃にて4時間撹拌した。冷却後、混合物を、酢酸エチルと飽和塩化アンモニウム水溶液の混合物に注ぎ入れ、これに続いて、塩化メチレン/イソプロパノール=3/1の混合溶媒にて3回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、イソプロパノールを残渣に加え、懸濁液を室温下にてしばらくの間撹拌した。析出固体を濾取して、表題化合物(284mg、収率:95%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 8.23 (1H,d, J = 2.4 Hz)、8.11 (1H, d, J = 2.4 Hz)、5.73 (1H, br s)、4.81 (1H, d, J = 15.9 Hz)、4.48 (1H, dd, J = 12.8, 3.1 Hz)、4.26 (1H, d,J = 15.9 Hz)、4.16~4.05 (2H, m)、3.84 (1H, dd, J = 12.5, 7.0 Hz)、2.04~1.87 (2H, m)。
5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(3g、12.4mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液に、28%アンモニア水溶液(20mL、295mmol)を加え、混合物を室温下にて19時間撹拌した。反応混合物に1モル/Lの塩酸を加えて希釈し、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を水及び飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去して、表題化合物(2.74g、収率:定量的)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 7.91 (1H, d, J = 3.0 Hz)、7.56~7.46 (1H, m)、7.00(1H, d, J = 8.5 Hz)、5.06 (2H, br s)、4.02 (3H, s)。
実施例(53e)で得た(8R,9aS)-3-ブロモ-8-ヒドロキシ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-7-オン(120mg、0.40mmol)、実施例(53f)で得た5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホンアミド(116mg、0.52mmol)、N,N-ジメチルグリシン(20.7mg、0.20mmol)及びリン酸三カリウム(255mg、1.20mmol)とジメチルスルホキシド(1.2mL)の混合物に、ヨウ化銅(I)(31mg、0.12mmol)を室温下にて加え、混合物を、油浴上、窒素大気下、120~125℃にて3.5時間撹拌した。冷却後、混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて希釈し、不溶性物質を濾別した。濾液に2.0モル/Lの塩酸(5mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液を加えて希釈し、これに続いて、塩化メチレン/イソプロパノール=3/1の混合溶媒にて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(塩化メチレン/メタノール=98/2~91/9)にて精製して、固体を得た。固体に、イソプロパノールを加え、懸濁液を室温下にてしばらくの間撹拌した。析出固体を濾取して、表題化合物(57.3mg、収率:33%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.31 (1H,br s)、7.79 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.71~7.65 (2H, m)、7.47 (1H, d, J = 3.1 Hz)、7.24 (1H, d, J = 8.5 Hz)、5.69 (1H, d, J =4.9 Hz)、4.67 (1H, d, J = 15.3 Hz)、4.38 (1H, dd, J = 12.8, 3.1 Hz)、4.17 (1H, d,J = 15.3 Hz)、4.09~4.00 (2H, m)、3.85 (3H, s)、3.68 (1H, dd, J = 12.8, 7.9 Hz)、1.98~1.84 (2H, m)。
MSスペクトル (ES/APCI+):440 (M+H)、442 (M+2+H)。
(54a)tert-ブチル(2S,4S)-4-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
(4S)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ヒドロキシ-L-プロリン(9.00g、36.7mmol)を出発物質として用いて、実施例(53a)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(8.02g、収率:定量的)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 4.31 (1H, br s)、4.07~4.00 (3H, m)、3.60~3.44 (4H, m)、2.36~2.32(1H, m)、1.94~1.83 (1H, m)、1.47 (9H, s)。
実施例(54a)で得たtert-ブチル(2S,4S)-4-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(3.6g、17mmol)を出発物質として用いて、実施例(53b)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(4.73g、2ステップ通算収率:63%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 4.24 (1H, dd, J = 8.2,5.5 Hz)、4.03~3.99 (1H, m)、3.85~3.80 (2H, m)、2.25~2.21 (1H, m)、2.06~2.00(1H, m)、1.53 (9H, s)、0.90 (9H,s)、0.88 (9H, s)、0.15 (3H, s)、0.13 (3H, s)、0.05 (3H, s)、0.04 (3H, s)。
実施例(54b)で得たtert-ブチル(3S,5S)-3-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)-2-オキソピロリジン-1-カルボキシレート(4.73g、10.3mmol)を出発物質として用いて、実施例(53c)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(2.32g、収率:63%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 5.85 (1H, br s)、4.30 (1H, t, J = 7.8 Hz)、3.68~3.43 (3H, m)、2.43~2.39(1H, m)、1.59~1.56 (2H, m)、0.91 (9H, s)、0.89 (9H, s)、0.17 (3H, s)、0.14 (3H, s)、0.06 (6H, s)。
実施例(54c)で得た(3S,5S)-3-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピロリジン-2-オン(1.976g、5.51mmol)及び実施例(52b)で得た(5-ブロモ-2-クロロピリジン-3-イル)メチルメタンスルホン酸(1.74g、5.78mmol)を出発物質として用いて、実施例(53d)及び(53e)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(734mg、3ステップ通算収率:45%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 8.20 (1H,d, J = 2.4 Hz)、8.10 (1H, d, J = 2.4 Hz)、4.80 (1H, d, J = 16.4 Hz)、4.62 (1H, dd, J =13.4, 3.0 Hz)、4.33 (1H, d, J = 15.8 Hz)、4.24 (1H, t, J = 8.8 Hz)、3.99 (1H, dd, J =13.1, 3.9 Hz)、3.92~3.83 (1H, m)、2.48~2.38 (1H, m)、1.64~1.54 (1H, m)。
実施例(54d)で得た(8S,9aS)-3-ブロモ-8-ヒドロキシ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-7-オン(870mg、2.91mmol)及び実施例(53f)で得た5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホンアミド(838mg、3.78mmol)を出発物質として用いて、実施例(53g)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(550mg、収率:43%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.25 (1H,br s)、7.76 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.71~7.64 (2H, m)、7.47 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.25 (1H, dd, J = 7.3, 2.4 Hz)、5.57 (1H, d,J = 6.1 Hz)、4.68 (1H, d, J = 15.8 Hz)、4.51 (1H, dd, J = 14.6, 4.3 Hz)、4.28~4.16 (2H, m)、3.89~3.79(5H, m)、2.44~2.35 (1H, m)、1.56~1.46 (1H, m)。
MSスペクトル (ES/APCI+):440 (M+H)、442 (M+2+H)。
実施例(54e)で得た5-クロロ-N-[(8S,9aS)-8-ヒドロキシ-7-オキソ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-3-イル]-2-メトキシベンゼンスルホンアミド(22.4mg、0.051mmol)を出発物質として用いて、実施例33に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(23.2mg、収率:95%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 7.65 (1H, d, J = 3.1Hz)、7.41 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.33(1H, dd, J = 8.9, 2.7 Hz)、7.18 (1H, d, J = 3.1 Hz)、6.98 (1H, d, J = 9.2 Hz)、5.57 (1H, br s)、4.51 (1H, d, J = 15.3 Hz)、4.31 (1H, dd, J =12.8, 3.1 Hz)、4.15 (1H, t, J =8.2 Hz)、4.07~3.98 (1H, m)、3.84~3.74 (1H, m)、3.65(3H, s)、3.53 (1H, dd, J = 12.5, 7.0 Hz)、2.43~2.32 (1H, m)、1.41~1.30 (1H, m)。
(56a)5-クロロ-2-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド
実施例(32a)で得た5-クロロ-2-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホニルクロリド(3.52g、11.9mmol)を出発物質として用いて、実施例(53f)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(2.44g、収率:74%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 7.92 (1H, d, J = 2.4Hz)、7.89~7.80 (3H, m)、7.62 (1H, dd, J = 8.8, 1.5 Hz)。
実施例(54d)で得た(8S,9aS)-3-ブロモ-8-ヒドロキシ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-7-オン(150mg、0.50mmol)及び実施例(56a)で得た5-クロロ-2-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド(838mg、3.78mmol)を出発物質として用いて、実施例(53g)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(28mg、収率:11%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.75 (1H,br s)、7.93 (1H, d, J = 2.3 Hz)、7.85(1H, dd, J = 8.6, 2.3 Hz)、7.75 (1H, d, J = 2.3 Hz)、7.61 (1H, d, J = 9.4 Hz)、7.48 (1H, d, J =2.3 Hz)、5.58 (1H, d, J = 6.3 Hz)、4.70 (1H, d, J = 16.0 Hz)、4.52~4.49 (1H, m)、4.24~4.18(2H, m)、3.85~3.83 (2H, m)、2.44~2.37 (1H, m)、1.52~1.49 (1H, m)。
MSスペクトル (ES/APCI+):494 (M+H)、496 (M+2+H)。
実施例(56b)で得た5-クロロ-N-[(8S,9aS)-8-ヒドロキシ-7-オキソ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-3-イル]-2-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド(22mg、0.045mmol)を出発物質として用いて、実施例33に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(23mg、収率:97%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 7.79 (1H, d, J = 2.7Hz)、7.51 (1H, dd, J = 8.6, 2.7 Hz)、7.45 (1H, d, J = 2.7 Hz)、7.34 (1H, d, J =8.6 Hz)、7.15 (1H, d, J = 2.7 Hz)、4.52 (1H, d, J = 14.9 Hz)、4.33~4.31 (1H, m)、4.16~4.14(1H, m)、4.03 (1H, d, J = 14.9 Hz)、3.80~3.77 (1H, m)、3.56(1H, dd, J = 12.7, 6.8 Hz)、2.40~2.33 (1H, m)、1.40~1.33(1H, m)。
(58a)(4S)-4-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)-1,3-オキサゾリジン-2-オン
(4R)-4-(ヒドロキシメチル)-1,3-オキサゾリジン-2-オン(272mg、2.32mmol)を出発物質として用いて、実施例(52a)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(426mg、収率:79%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 5.19 (1H, brs)、4.46 (1H, t, J = 8.5 Hz)、4.14(1H, dd, J = 9.1, 4.9 Hz)、3.97~3.91(1H, m)、3.66~3.58 (2H, m)、0.89 (9H, s)、0.07 (6H, s)。
実施例(58a)で得た(4S)-4-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)-1,3-オキサゾリジン-2-オン(428mg、1.85mmol)及び実施例(52b)で得た(5-ブロモ-2-クロロピリジン-3-イル)メチルメタンスルホン酸(530mg、1.76mmol)を出発物質として用いて、実施例(53d)及び(53e)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(248mg、3ステップ通算収率:49%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.28 (1H, d,J = 2.4 Hz)、7.80 (1H, d, J = 2.4 Hz)、4.71 (1H, d, J = 15.8 Hz)、4.54~4.45 (2H, m)、4.38~4.27(2H, m)、4.02 (1H, dd, J = 9.1, 5.5 Hz)、3.90 (1H, dd, J = 12.8, 8.5 Hz)。
実施例(58b)で得た(9aR)-3-ブロモ-9a,10-ジヒドロ-5H,9H-[1,3]オキサゾロ[4,3-c]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-7-オン(246mg、0.86mmol)を出発物質として用いて、実施例(52e)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(43.3mg、2ステップ通算収率:23%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 7.65 (1H, d,J = 3.1 Hz)、7.01 (1H, d, J = 3.1 Hz)、4.60 (1H, d, J = 15.3 Hz)、4.47~4.38 (2H, m)、4.34~4.24(2H, m)、3.92 (1H, dd, J = 9.2, 5.5 Hz)、3.76 (1H, dd, J = 12.5, 9.5 Hz)、3.65~3.57 (2H, m)。
実施例(58c)で得た(9aR)-3-アミノ-9a,10-ジヒドロ-5H,9H-[1,3]オキサゾロ[4,3-c]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-7-オン(42.8mg、0.19mmol)及び5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(51mg、0.21mmol)を出発物質として用いて、実施例(27d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(76.2mg、収率:93%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.29 (1H,br s)、7.78 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.70~7.65 (2H, m)、7.48 (1H, d, J = 3.1 Hz)、7.28~7.21 (1H, m)、4.53~4.38 (4H, m)、4.28~4.18(1H, m)、4.04 (1H, dd, J = 9.2, 5.5 Hz) 3.94 (1H, dd, J= 13.1, 5.2 Hz)、3.84 (3H, s)。
MSスペクトル (ES/APCI+):426 (M+H)、428 (M+2+H)。
(59a)(6S)-6-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピペリジン-2-オン
(6S)-6-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-2-オン(421mg、3.26mmol)を出発物質として用いて、実施例(52a)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(318mg、収率:40%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 6.12 (1H, brs)、3.63 (1H, dd, J = 9.4, 3.3 Hz)、3.53~3.43 (1H, m)、3.37(1H, t, J = 9.4 Hz)、2.49~2.36(1H, m)、2.35~2.22 (1H, m)、1.94~1.87 (1H, m)、1.86~1.77 (1H, m)、1.76~1.66(1H, m)、1.33~1.23 (1H, m)、0.89 (9H, s)、0.06 (6H, s)。
(59b)(10aS)-3-ブロモ-9,10,10a,11-テトラヒドロ-5H-ジピリド[2,1-c:3’,2’-f][1,4]オキサゼピン-7(8H)-オン
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.19 (1H, d,J = 2.4 Hz)、7.82 (1H, d, J = 2.4 Hz)、5.33 (1H, d, J = 14.6 Hz)、4.50 (1H, dd, J =15.3, 5.5 Hz)、4.03~3.93 (3H, m)、2.53~2.43 (1H, m)、2.36~2.28 (1H, m)、2.08~1.98(1H, m)、1.90~1.73 (3H, m)。
実施例(59b)で得た(10aS)-3-ブロモ-9,10,10a,11-テトラヒドロ-5H-ジピリド[2,1-c:3’,2’-f][1,4]オキサゼピン-7(8H)-オン(178mg、0.60mmol)及び5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド(45mg、0.19mmol)を出発物質として用いて、実施例(52e)及び(27d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(7.5mg、3ステップ通算収率:3%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.19 (1H,br s)、7.73 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.67~7.66 (2H, m)、7.40 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.24 (1H, d, J = 9.8 Hz)、5.00 (1H, d, J =15.3 Hz)、4.51 (1H, dd, J = 12.8, 2.4 Hz)、4.15 (1H, d, J = 15.3 Hz)、3.92~3.87 (5H, m)、2.33~2.12(2H, m)、1.92 (1H, s)、1.71~1.66 (3H, m)。
MSスペクトル (ES/APCI+):438 (M+H)、440 (M+2+H)。
(60a)tert-ブチル(3S)-3-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)-5-オキソモルホリン-4-カルボキシレート
4-tert-ブチル3-メチル(3S)-5-オキソモルホリン-3,4-ジカーボキシレート(1.67g、6.81mmol)を出発物質として用いて、実施例(53a)及び(53b)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(753mg、3ステップ通算収率:56%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 4.29~4.10 (3H, m)、4.10~4.04(1H, m)、3.79 (1H, t, J = 9.1 Hz)、3.73~3.65 (2H, m)、1.55(9H, s)、0.89 (9H, s)、0.08 (6H,s)。
実施例(60a)で得たtert-ブチル(3S)-3-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)-5-オキソモルホリン-4-カルボキシレート(750mg、2.17mmol)を出発物質として用いて、実施例(53c)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(371mg、収率:70%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 6.23 (1H, br s)、4.24~4.08 (2H, m)、3.88~3.83 (1H, m)、3.70~3.52(4H, m)、0.90 (9H, s)、0.08 (6H,s)。
実施例(60b)で得た(5S)-5-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)モルホリン-3-オン(190mg、0.77mmol)及び実施例(52b)で得た(5-ブロモ-2-クロロピリジン-3-イル)メチルメタンスルホン酸(256mg、0.85mmol)を出発物質として用いて、実施例(53d)及び(53e)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(117mg、3ステップ通算収率:50%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.19 (1H, d,J = 2.4 Hz)、8.07 (1H, d, J = 2.4 Hz)、5.12 (1H, d, J = 15.8 Hz)、4.67 (1H, dd, J =14.0, 4.3 Hz)、4.38 (1H, d, J = 15.8 Hz)、4.17~3.98 (5H, m)、3.79~3.70 (1H, m)。
実施例(60c)で得た5-クロロ-2-メトキシ-N-[(10aS)-7-オキソ-7,8,10a,11-テトラヒドロ-5H,10H-[1,4]オキサジノ[3,4-c]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-3-イル]ベンゼンスルホンアミド(115mg、0.38mmol)及び実施例(53f)で得た5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホンアミド(119mg、0.54mmol)を出発物質として用いて、実施例(53g)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(68.6mg、収率:41%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.24 (1H,br s)、7.75 (1H, d, J = 3.0 Hz)、7.69~7.64 (2H, m)、7.44 (1H, d, J = 3.0 Hz)、7.27~7.21 (1H, m)、5.00(1H, d, J = 15.8 Hz)、4.56 (1H, dd, J = 13.1, 2.7 Hz)、4.27 (1H, d, J = 15.2 Hz)、4.11~3.93 (5H, m)、3.86 (3H, s)、3.71 (1H, dd, J = 13.1, 8.8 Hz)。
MSスペクトル (ES/APCI+):440 (M+H)、442 (M+2+H)。
(61a)(10aS)-3-アミノ-10a,11-ジヒドロ-5H,10H-[1,4]オキサジノ[3,4-c]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-7(8H)-オン
実施例(60c)で得た(10aS)-3-ブロモ-10a,11-ジヒドロ-5H,10H-[1,4]オキサジノ[3,4-c]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-7(8H)-オン(210mg、0.70mmol)を出発物質として用いて、実施例(52e)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(114.5mg、2ステップ通算収率:69%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 7.63 (1H, d,J = 3.0 Hz)、7.07 (1H, d, J = 3.0 Hz)、5.23 (1H, d, J = 14.6 Hz)、4.42 (1H, dd, J =12.1, 2.4 Hz)、4.21~4.08 (2H, m)、4.06~3.92 (4H, m)、3.86(1H, dd, J = 11.5, 3.6 Hz)、3.58 (2H, br s)。
クロロスルホン酸(30.0mL、451mmol)に、1-エトキシ-4-フルオロベンゼン(10.33mL、73.7mmol)を-12℃にて10分間をかけて加え、混合物を上記と同温度にて30分間撹拌し、次いで氷水浴にて1時間撹拌した。反応混合物を慎重に氷水(約300mL)に注ぎ入れ、これに続いて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン/酢酸エチル=4/1)にて精製した。得た固体に、n-ヘキサンを加え、懸濁液を氷水浴にて冷却した。析出固体を濾取し、n-ヘキサンにて洗浄し、次いで、乾燥して、表題化合物(7.69g、収率:44%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 7.70 (1H, dd,J = 7.4, 3.1 Hz)、7.41~7.36 (1H,m)、7.07 (1H, dd, J = 9.4, 3.9 Hz)、4.26 (2H, q, J = 6.8 Hz)、1.55 (3H, t, J =6.8 Hz)。
実施例(61a)で得た(10aS)-3-アミノ-10a,11-ジヒドロ-5H,10H-[1,4]オキサジノ[3,4-c]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-7(8H)-オン(41.5mg、0.18mmol)及び実施例(61b)で得た5-フルオロ-2-エトキシベンゼンスルホニルクロリド(48.3mg、0.19mmol)を出発物質として用いて、実施例(27d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(50.9mg、収率:66%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.11 (1H,br s)、7.77 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.54(1H, dd, J = 7.9, 3.0 Hz)、7.50~7.41(2H, m)、7.23 (1H, dd, J = 9.1, 4.3 Hz)、4.99 (1H, d, J = 15.8 Hz)、4.54 (1H, dd, J =13.4, 3.0 Hz)、4.25 (1H, d, J = 15.8 Hz)、4.14 (2H, q, J = 6.9 Hz)、4.10~3.98 (4H, m)、3.97~3.93(1H, m)、3.72 (1H, dd, J = 12.8, 8.5 Hz)、1.22 (3H, t, J = 7.0 Hz)。
MSスペクトル (ES/APCI+):438 (M+H)。
実施例(61c)で得た2-エトキシ-5-フルオロ-N-[(10aS)-7-オキソ-7,8,10a,11-テトラヒドロ-5H,10H-[1,4]オキサジノ[3,4-c]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-3-イル]ベンゼンスルホンアミド(29.8mg、0.068mmol)を出発物質として用いて、実施例33に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(32.1mg、収率:99%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 7.45~7.40 (2H, m)、7.19 (1H, d, J = 3.0 Hz)、7.08 (1H, td, J = 8.5, 3.2 Hz)、6.94 (1H, dd,J = 9.1, 4.3 Hz)、4.90 (1H, d, J = 14.6 Hz)、4.33 (1H, dd, J = 12.5, 2.1 Hz)、4.08~3.86 (7H, m)、3.78~3.71(2H, m)、1.09 (3H, t, J = 7.0 Hz)。
実施例(61a)で得た(10aS)-3-アミノ-10a,11-ジヒドロ-5H,10H-[1,4]オキサジノ[3,4-c]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-7(8H)-オン(35.1mg、0.15mmol)及び実施例(32a)で得た5-クロロ-2-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホニルクロリド(49.5mg、0.16mmol)を出発物質として用いて、実施例(27d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(38.0mg、収率:52%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 10.72(1H,br s)、7.91 (1H, d, J = 2.4 Hz)、7.87(1H, dd, J = 8.5, 2.4 Hz)、7.77 (1H, d, J= 2.4 Hz)、7.61 (1H, dd, J = 8.8, 1.5 Hz)、7.46 (1H, d,J = 3.0 Hz)、5.03 (1H, d, J =15.2 Hz)、4.56 (1H, dd, J = 13.4, 2.4 Hz)、4.25 (1H, d,J = 15.2 Hz)、4.12~3.92 (5H, m)、3.73 (1H, dd, J = 12.8, 8.5 Hz)。
MSスペクトル (ES/APCI+):494(M+H)、496 (M+2+H)。
(64a)(6S)-4-ベンジル-6-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-2-オン
tert-ブチル(4R)-4-ホルミル-2,2-ジメチル-1,3-オキサゾリジン-3-カルボキシレート(4.00g、17.4mmol)、エチルN-ベンジルグリシネート(6.42mL、34.9mmol)及び酢酸(2.00mL、34.9mmol)とメタノール(60mL)の混合物に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(1.64g、26.2mmol)を、氷冷下にて、10分間かけて少しずつ加え、混合物を上記と同温度にて30分間撹拌し、次いで、室温下にて18時間撹拌した。気体生成が停止するまで、炭酸カリウムをこれに加え、混合物を室温下にてしばらくの間撹拌した。混合物を減圧下にて濃縮し、水(50mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)を加えて希釈し、これに続いて塩化メチレンで3回抽出した。有機層を合わせ、無水物硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(n-ヘキサン/酢酸エチル=90/10~70/30)にて精製して、tert-ブチル(4S)-4-{[ベンジル(2-エトキシ-2-オキソエチル)アミノ]メチル}-2,2-ジメチル-1,3-オキサゾリジン-3-カルボキシレート(4.56g、収率:64%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 7.37~7.28 (5H, m)、6.70 (1H, br s)、3.65~3.61 (2H, m)、3.55~3.51 (2H, m)、3.41 (1H, br s)、3.21 (1H, d, J = 16.4 Hz)、3.09 (1H, d, J =16.4 Hz)、2.72 (1H, dd, J = 12.1, 4.3 Hz)、2.61 (1H, dd, J = 12.1, 5.1 Hz)。
実施例(64a)で得た(6S)-4-ベンジル-6-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-2-オン(1.42g、6.45mmol)、二炭酸ジ-tert-ブチル(1.69g、7.74mmol)及び20%水酸化パラジウム-炭素(含水量:50%、500mg)とメタノール(30mL)の混合物を、水素大気下、標準圧で、室温下にて20時間撹拌した。反応物容器内の水素を窒素と置き換え、次いで、反応混合物を、セライト545(登録商標)のパッドを介して濾過した。濾液中の溶媒を減圧下にて留去し、残渣を、自動クロマトグラフィー装置(塩化メチレン/メタノール=100/0~95/5)にて精製して、tert-ブチル(3S)-3-(ヒドロキシメチル)-5-オキソピペラジン-1-カルボキシレート(1.31g、収率:88%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 6.26 (1H, br s)、4.23~3.55 (5H, m)、3.45(1H, t, J = 8.8 Hz)、3.23~3.10(1H, m)、1.47 (9H, s)、0.90 (9H,s)、0.07 (6H, s)。
実施例(64b)で得たtert-ブチル(3S)-3-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)-5-オキソピペラジン-1-カルボキシレート(1.20g、3.49mmol)及び実施例(52b)で得た(5-ブロモ-2-クロロピリジン-3-イル)メチルメタンスルホン酸(1.00g、3.33mmol)を出発物質として用いて、実施例(52c)及び(52d)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(396mg、2ステップ通算収率:19%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.22 (1H, d,J = 2.3 Hz)、7.81 (1H, d, J = 2.3 Hz)、5.29 (1H, d, J = 15.3 Hz)、4.62~4.56 (1H, m)、4.17~4.01(5H, m)、3.90~3.70 (2H, m)、1.45 (9H, s)。
実施例(64c)で得たtert-ブチル(10aS)-3-ブロモ-7-オキソ-7,8,10a,11-テトラヒドロ-5H-ピラジノ[2,1-c]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-9(10H)-カルボキシレート(335mg、0.84mmol)のメタノール(2mL)溶液に、塩酸の1,4-ジオキサン(4mL、16mmol)の4.0モル/L溶液を室温下にて加え、混合物を上記と同温度にて3時間撹拌した。混合物を、氷冷下にて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ入れ、これに続いて、塩化メチレン/メタノール=5/1の混合溶媒にて6回抽出した。有機層を合わせ、無水物硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去して、(10aS)-3-ブロモ-9,10,10a,11-テトラヒドロ-5H-ピラジノ[2,1-c]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-7(8H)-オン(201mg、80%)を得た。
1H NMRスペクトル (CDCl3, 400MHz) δ: 8.21 (1H, d, J = 2.3 Hz)、7.82 (1H, d, J = 2.3 Hz)、5.28 (2H, d, J =15.3 Hz)、4.49 (1H, dd, J = 12.9, 2.7 Hz)、4.10 (1H, dd, J = 12.9, 6.7 Hz)、4.02~3.97 (2H, m)、3.08 (2H, s)、2.79 (1H, dd, J = 12.1, 4.7 Hz)、2.66 (1H,dd, J = 12.1, 5.9 Hz)、2.29 (3H, s)。
実施例(64d)で得た(10aS)-3-ブロモ-9-メチル-9,10,10a,11-テトラヒドロ-5H-ピラジノ[2,1-c]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-7(8H)-オン(90mg、0.29mmol)及び実施例(53f)で得た5-クロロ-2-メトキシベンゼンスルホンアミド(77mg、0.35mmol)を出発物質として用いて、実施例(53g)に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(36mg、収率:28%)を得た。
1H NMRスペクトル (CD3OD, 400MHz) δ: 7.81 (1H, d,J = 2.7 Hz)、7.70 (1H, d, J = 2.7 Hz)、7.55~7.53 (2H, m)、7.15(1H, d, J = 9.0 Hz)、5.12 (1H, d, J = 15.3 Hz)、4.58~4.54 (1H, m)、4.22(1H, d, J = 15.3 Hz)、4.03~4.01(2H, m)、3.93 (3H, s)、3.14 (1H,d, J = 16.8 Hz)、2.97 (1H, d, J = 16.8 Hz)、2.91~2.88 (1H, m)、2.65~2.62 (1H, m)、2.30 (3H, s)。
MSスペクトル (ES/APCI+):453 (M+H)、455 (M+2+H)。
実施例(64e)で得た5-クロロ-2-メトキシ-N-[(10aS)-9-メチル-7-オキソ-7,8,9,10,10a,11-ヘキサヒドロ-5H-ピラジノ[2,1-c]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-3-イル]ベンゼンスルホンアミド(15mg、0.033mmol)を出発物質として用いて、実施例33に記載されている方法に従い生成することで、表題化合物(12.5mg、収率:77%)を得た。
1H NMRスペクトル (DMSO-d6, 400MHz) δ: 7.64 (1H, d, J = 2.7Hz)、7.39 (1H, d, J = 2.7 Hz)、7.32(1H, dd, J = 9.0, 2.7 Hz)、7.15 (1H, d, J = 2.7 Hz)、6.97 (1H, d, J = 9.0 Hz)、4.88 (1H, d, J =14.9 Hz)、4.38~4.31 (2H, m)、3.96 (1H, d, J = 14.9 Hz)、3.86 (1H, s)、3.74 (1H, dd, J = 12.3, 6.8 Hz)、3.65 (3H, s)、2.88~2.85 (2H, m)、2.72~2.69 (1H, m)、2.16 (3H, s)。
(試験例1) TNAP活性阻害試験
ヒトTNAP(OriGene Technologies、Inc.)を、Lipofectamine LTX & Plus reagent(Invitrogen Corp.)にてCOS1細胞(DSPharma Biomedical Co.、Ltd.)にトランスフェクションした。翌日、培地を新鮮培地に交換し、3日間インキュベーター内で細胞を培養した。3日後、培養上清を回収し、Amicon 14、104cut(Merck Millipore)で5000G、30分間の遠心分離を行い、培養上清の濃縮を行った。濃縮した培養上清は、5Lの50mM Tris/200mM NaCl/1mM MgCl2/20μM ZnCl2で2回透析し、それを酵素源(酵素溶液)として用いた。基質であるpNPP(ProteoChem Inc.)をミリQ水で3.1mMに調整し、各試験化合物をジメチルスルホキシド(DMSO;Wako Pure Chemical Industries、Ltd.)に、100μMから5倍公比、6段階の希釈になるように溶解した溶液、又はDMSOを最終濃度1容量%になるようにこれに添加した。アッセイ緩衝液(200mM Tris/2mM MgCl2/0.04mM ZnCl2/0.01% Tween20)で2μg/mLに調整した酵素溶液を基質溶液と同量加え、室温下にて60分間インキュベートした。次いで、マイクロプレートリーダー(モデルプラス384、Molecular Devices、LLC)にて吸光度(ABS:405nm)を測定し、生成したp-ニトロフェノール濃度を算出した。試験化合物のヒトTNAP活性阻害は、p-ニトロフェノールの生成を50%抑制する各試験化合物の濃度であるIC50値に基づいて評価した。
ヒトIAP(小腸型アルカリホスファターゼ、OriGene Technologies、Inc.より購入)又はヒトPLAP(胎盤型アルカリホスファターゼ、OriGene Technologies、Inc.より購入)をLipofectamine LTX & Plus reagent(Invitrogen Corp.)にてCOS1細胞(DS Pharma Biomedical Co.、Ltd.)にトランスフェクションした。翌日、培地を新鮮培地に交換し、3日間インキュベーター内で細胞を培養した。3日後、培養上清を回収し、Amicon 14、104cut(Merck Millipore)で5000G、30分間の遠心分離を行い、培養上清を濃縮した。濃縮した培養上清を、5Lの50mM Tris/200mMNaCl/1 mM MgCl2/20μM ZnCl2で2回透析し、それを酵素源(酵素溶液)として用いた。基質であるpNPP(ProteoChem Inc.)をミリQ水で3.1mMに調整し、各試験化合物をジメチルスルホキシド(DMSO;Wako Pure Chemical Industries、Ltd.)に100μMから5倍公比、6段階の希釈になるよう溶解した溶液、又はDMSOを最終濃度1容量%になるようにこれに加えた。アッセイ緩衝液(200mM Tris/2mM MgCl2/0.04mM ZnCl2/0.01% Tween 20)で2μg/mLに調整したヒトIAP又はヒトPLAPの酵素溶液を基質液と同量加え、室温下にて60分間インキュベートした。次いで、マイクロプレートリーダー(モデルplus 384、Molecular Devices、LLC)にて吸光度(ABS:405nm)を測定し、生成したp-ニトロフェノール濃度を算出した。試験化合物のヒトIAP又はPLAP阻害活性は、p-ニトロフェノールの生成を50%抑制する各試験化合物の濃度であるIC50値に基づいて評価した。
ヘパリン処理したヘマトクリット毛細管(EM Meister Hematocrit Capillary Tube、AS ONE Corp.)にて尾静脈採血実施(化合物投与前サンプル)後、0.5%メチルセルロース液(Wako Pure Chemical Industries、Ltd.より購入した粉末をOtsuka蒸留水で0.5%に調整)に懸濁した各試験化合物をマウスに経口投与した。投与後1、2、4、6、及び24時間後にヘパリン処理したヘマトクリット毛細管にて尾静脈採血を実施し、血漿サンプルを得た。アッセイ緩衝液(1M Tris、1M MgCl2、20mM ZnCl2、及び水、pH7.5)に血漿サンプルを加え、混合物を5分間静置させた。次いで、405nmにて吸光度を測定し、ブランク値として使用した。基質であるpNPPを血漿サンプルに加え、室温下にて180分間インキュベートした。次いで、マイクロプレートリーダー(モデルplus384、Molecular Devices、LLC)にて吸光度(ABS:405nm)を測定し、生成したp-ニトロフェノール濃度を算出した。ブランク値をすべての測定値から差し引いて、化合物投与前サンプルのTNAP活性を100%として各時間点でのTNAP活性を算出した。試験化合物の薬学的作用は、試験化合物投与から0時間から6時間後まで、6時間の血漿ALP(80~90%を含有するTNAP)活性の平均阻害で評価した。これは下記式によって算出した:
100-((0時間での血漿ALP活性+1時間での血漿ALP活性)*1/2+(1時間での血漿ALP活性+2時間での血漿ALP活性)*1/2+(2時間での血漿ALP活性+4時間での血漿ALP活性)*2/2+(4時間での血漿ALP活性+6時間での血漿ALP活性)*2/2)/6
DBA/2マウス(雄性、使用時6週齢、Charles River Laboratories Japan、Inc.)に、各試験化合物を含有する粉末飼料(FR-2粉末飼料、Funabashi Farm Co.、Ltd.)を与える。翌日より3日間、3.75mg/kgのコレカルシフェロール(Sigma-Aldrich Corp.)を腹腔内投与する。最終のコレカルシフェロール投与終了7日後に動物を安楽殺し、胸大動脈及び腎臓をサンプル採取する。組織サンプルを凍結乾燥する(FREEZE DRYER、FRD-50M、Iwaki Asahi Techno Glass Corp.)。次いで、10%ギ酸(Kishida Chemical Co.、Ltd.より購入した原液をミリQ水にて10%に調整)を各組織サンプルに加え、次いで、QIAGEN Retsch MM300 TissueLyser(Qiagen N.V.)でホモジナイズする。ホモジネートを遠心分離し、上清をサンプルとして使用する。サンプル中のカルシウム濃度は、Calciumアッセイキット(Wako Pure Chemical Industries、Ltd.)を用いて吸光度(ABS 612nm、Microplate reader、モデルplus 384、Molecular Devices、LLC)として測定し、組織中カルシウム量を算出する。
CLEA Japan、Inc.より、5/6腎摘手術を実施したDBA/2マウス(雄性、8週齢)を購入する。このマウスに1.2%高リン食(Oriental Yeast Co.、Ltd.)を負荷する。0.5%メチルセルロース溶液(Wako Pure Chemical Industries、Ltd.より購入した粉末をOtsuka蒸留水で0.5%に調整)に懸濁した各試験化合物を毎日2回3カ月間経口投与する。3カ月後、動物を安楽殺し、腎臓をサンプル採取する。組織サンプルを凍結乾燥する(FREEZE DRYER、FRD-50M、Iwaki Asahi Techno Glass Corp.)。次いで、10%ギ酸(Kishida Chemical Co.、Ltd.より購入した原液をミリQ水にて10%に調整)を組織サンプルに加え、次いで、QIAGEN Retsch MM300 TissueLyser(Qiagen N.V.)でこれをホモジナイズする。ホモジネートを遠心分離し、上清をサンプルとして使用する。サンプル中のカルシウム濃度は、Calciumアッセイキット(Wako Pure Chemical Industries、Ltd.)を用いて吸光度(ABS 612nm、Microplate reader、モデルplus 384、Molecular Devices、LLC)として測定し、組織中カルシウム量を算出する。
薬物動態試験は、薬物動力学の分野において周知の方法に従い行うことができる。
試験化合物の薬物動態は、最高血漿中濃度(Cmax)、血漿中濃度-時間曲線下面積(AUC)、全身クリアランス(CL)、及びバイオアベイラビリティーに基づき評価し、ソフトウエア(Phoenixなど)を使用して分析した。Cmaxは、試験化合物を経口投与後の最高血漿中濃度を示す。AUCは、試験化合物を投与した時点から、試験化合物が定量化可能であった最終時点までの試験化合物の血漿中濃度から台形公式に従い算出した。バイオアベイラビリティーは、下記式:
[(経口投与後のAUC/経口投与の投与量)/(静脈内投与後のAUC/静脈内投与の投与量)]
に従い算出した。
<製剤例>
(製剤例1) カプセル剤
実施例1の化合物 50mg
乳糖 128mg
トウモロコシデンプン 70mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
--------------------
250mg
(製剤例2) 錠剤
実施例1の化合物 50mg
乳糖 126mg
トウモロコシデンプン 23mg
ステアリン酸マグネシウム 1mg
--------------------
200mg
Claims (25)
- 式(I):
[式中、
Xは、-CH=、-C(-R1)=、又は-N=を表し、
各置換基R1は同一又は異なってもよく、
C1~6アルキル基(前記アルキル基は、置換基群ABから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、
C1~6アルコキシ基(前記アルコキシ基は、置換基群ABから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、
ハロゲノ基、
C6~10アリール基(前記アリール基は、置換基群ACから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基(前記ヘテロシクリル基は、置換基群ACから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
ヒドロキシ基、
アミノ基(前記アミノ基は、それぞれが置換基群ADから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい同一又は異なってもよい1又は2つのC1~6アルキル基で置換されていてもよい)、
カルボキシル基、
C1~6アルコキシカルボニル基(前記アルコキシカルボニル基は、置換基群ADから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、
アミノカルボニル基(前記アミノカルボニル基は、それぞれが置換基群ADから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい同一又は異なってもよい1又は2つのC1~6アルキル基で置換されていてもよい)、又は
シアノ基
をそれぞれ表し、
mは1~4から選択される整数を表し、
Aは、式(IIa)~(IIh)
のうちの1つで表され、
Yは、-CH2-、-CH(-R8g)-、-O-、又は-N(-R8g)-を表し、
Zは、-CH2-、-CH(-R8h)-、-O-、又は-N(-R8h)-を表し、
R2及びR3は同じ又は異なり、
水素原子、
C1~6アルキル基(前記アルキル基は、以下の置換基から選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい:
ヒドロキシ基、
置換基群AEから選択される1つの基で置換されていてもよいC1~6アルコキシ基、
置換基群AFから選択される1つの基で置換されていてもよいC3~8シクロアルキル基、
置換基群AFから選択される1又は2つの基で置換されていてもよいC6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有し、置換基群AFから選択される1又は2つの基で置換されていてもよい3~10員ヘテロシクリル基、
カルボキシル基、
C1~6アルキルカルボニル基、
C1~6アルコキシカルボニル基、
同一又は異なってもよい1又は2つのC1~6アルキル基で置換されていてもよいアミノ基、
同一又は異なってもよい1又は2つのC1~6アルキル基で置換されていてもよいアミノカルボニル基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニル基、
同一又は異なってもよい1又は2つのC1~6アルキル基で置換されていてもよいアミノカルボニルオキシ基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニルオキシ基、
ハロゲノ基、並びに
シアノ基)、
C6~10アリール基(前記アリール基は、以下の置換基から選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい:
ヒドロキシ基、
同一又は異なったハロゲノ基であってもよい1~3つの基で置換されていてもよいC1~6アルコキシ基、
置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよいC1~6アルキル基、
置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよいC3~8シクロアルキル基、
置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよいC6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有し、置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよい3~10員ヘテロシクリル基、
同一又は異なってもよい1又は2つのC1~6アルキル基で置換されていてもよいアミノ基、
カルボキシル基、
C1~6アルキルカルボニル基、
C1~6アルコキシカルボニル基、
同一又は異なってもよい1又は2つのC1~6アルキル基で置換されていてもよいアミノカルボニル基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニル基、
同一又は異なってもよい1又は2つのC1~6アルキル基で置換されていてもよいアミノカルボニルオキシ基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニルオキシ基、
ハロゲノ基、並びに
シアノ基)、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一若しくは異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基(前記ヘテロシクリル基は、以下の置換基から選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい:
ヒドロキシ基、
同一又は異なったハロゲノ基であってもよい1~3つの基で置換されていてもよいC1~6アルコキシ基、
置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよいC1~6アルキル基、
置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよいC3~8シクロアルキル基、
置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよいC6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有し、置換基群AGから選択される1つの基で置換されていてもよい3~10員ヘテロシクリル基、
同一又は異なってもよい1又は2つのC1~6アルキル基で置換されていてもよいアミノ基、
カルボキシル基、
C1~6アルキルカルボニル基、
C1~6アルコキシカルボニル基、
同一又は異なってもよい1又は2つのC1~6アルキル基で置換されていてもよいアミノカルボニル基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニル基、
同一又は異なってもよい1又は2つのC1~6アルキル基で置換されていてもよいアミノカルボニルオキシ基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニルオキシ基、
ハロゲノ基、並びに
シアノ基)、
C1~6アルキルカルボニル基(前記アルキルカルボニル基は、置換基群AHから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、
C6~10アリールカルボニル基(前記アリールカルボニル基は、置換基群AH及びC1~6ハロゲノアルキル基から選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリルカルボニル基(前記ヘテロシクリルカルボニル基は、置換基群AH及びC1~6ハロゲノアルキル基から選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
カルボキシル基、
C1~6アルコキシカルボニル基(前記アルコキシカルボニル基は、置換基群AJから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、
アミノカルボニル基(前記アミノカルボニル基は、それぞれが置換基群AJから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい同一又は異なってもよい1又は2つのC1~6アルキル基で置換されていてもよい)、
C6~10アリールアミノカルボニル基(前記アリールアミノカルボニル基は、置換基群AH及びC1~6ハロゲノアルキル基から選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一若しくは異なってもよい1若しくは2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニル基(前記ヘテロシクリルカルボニル基は、置換基群AJから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、又は
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一若しくは異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリルアミノカルボニル基(前記ヘテロシクリルアミノカルボニル基は、置換基群AH及びC1~6ハロゲノアルキル基から選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい基)を
それぞれ表すか、
或いは
R2及びR3のC1~6アルキル基は、互いに結合していてもよく、3~6員飽和炭素環を形成するか、又は1個の窒素若しくは酸素原子を介して4~6員飽和複素環を形成し(前記4~6員飽和複素環の1個の窒素原子は、水素原子、C1~6アルキル基、C1~6アルキルカルボニル基、C1~6アルコキシカルボニル基で置き換えられていてもよい)、
R4及びR5は、同じ又は異なり、
水素原子、
C1~6アルキル基(前記アルキル基は、置換基群ACから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、
C6~10アリール基(前記アリール基は、置換基群ACから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、又は
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基(前記ヘテロシクリル基は、置換基群ACから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)を
それぞれ表し、
R6は、
水素原子、
C1~6アルキル基又は
ヒドロキシ基
を表し、R 6 はピリジニル環の炭素置換基であり、窒素置換基ではなく、
各置換基R7a~R7eは同一又は異なってもよく、
水素原子、
C1~6アルキル基(前記アルキル基は、置換基群ABから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、
C6~10アリール基(前記アリール基は、置換基群ABから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基(前記ヘテロシクリル基は、置換基群ABから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、又は
ヒドロキシ基を
それぞれ表し、
各置換基R8f~R8hは、同一又は異なってもよく、
水素原子、
C1~6アルキル基(前記アルキル基は、置換基群ABから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよい)、
C3~8シクロアルキル基(前記シクロアルキル基は、置換基群ABから選択される1つの基で置換されていてもよい)、
C6~10アリール基(前記アリール基は、置換基群AKから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基(前記ヘテロシクリル基は、置換基群AKから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい)、
ヒドロキシ基、
C1~6アルコキシ基(前記アルコキシ基は、置換基群ADから選択される1つの基で置換されていてもよい)、
C3~8シクロアルキルオキシ基(前記シクロアルキルオキシ基は、置換基群ADから選択される1つの基で置換されていてもよい)、
C6~10アリールオキシ基(前記C6~10アリールオキシ基は、置換基群ADから選択される1又は2つの基で置換されていてもよい)、
カルボキシル基、
C1~6アルキルカルボニル基(前記アルキルカルボニル基は、置換基群ABから選択される1又は2つの基で置換されていてもよい)、
C1~6アルコキシカルボニル基(前記アルコキシカルボニル基は、置換基群ADから選択される1又は2つの基で置換されていてもよい)、
アミノカルボニル基(前記アミノカルボニル基は、同一又は異なってもよい1又は2つのC1~6アルキル基で置換されていてもよい)、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニル基、
C1~6アルキルカルボニルオキシ基(前記アルキルカルボニルオキシ基は、1~3つのハロゲノ基で置換されていてもよい)、
アミノカルボニルオキシ基(前記アミノカルボニルオキシ基は、同一又は異なってもよい1又は2つのC1~6アルキル基で置換されていてもよい)、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一若しくは異なってもよい1又は2個のヘテロ原子を含有する4~7員飽和ヘテロシクリルカルボニルオキシ基、
アミノ基(前記アミノ基は、以下の置換基から選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい:
置換基群ACから選択される同一又は異なってもよい1~3つの基で置換されていてもよいC1~6アルキル基、
置換基群ACから選択される1つの基で置換されていてもよいC3~8シクロアルキル基、
置換基群AKから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよいC6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有し、置換基群AKから選択される同一又は異なってもよい1又は2つの基で置換されていてもよい3~10員ヘテロシクリル基、
置換基群ADから選択される1又は2つの基で置換されていてもよいC1~6アルコキシカルボニル基、並びに
同一又は異なってもよい1又は2つのC1~6アルキル基で置換されていてもよいアミノカルボニル基)、
ハロゲノ基、又は
シアノ基
をそれぞれ表し、
nは、1~4から選択される整数を表し、
前記置換基群は、
AB: ヒドロキシ基、
C1~6アルコキシ基、
C3~8シクロアルキル基、
C6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基、
カルボキシル基、
C1~6アルコキシカルボニル基、
アミノカルボニル基(前記アミノカルボニル基は、同一又は異なってもよい1又は2つのC1~6アルキル基で置換されていてもよい)、
アミノ基(前記アミノ基は、同一又は異なってもよい1又は2つのC1~6アルキル基で置換されていてもよい)、
ハロゲノ基、並びに
シアノ基;
AC: ヒドロキシ基、
C1~6アルコキシ基、
アミノ基(前記アミノ基は、同一又は異なってもよい1又は2つのC1~6アルキル基で置換されていてもよい)、
ハロゲノ基、及び
シアノ基;
AD: C1~6アルキル基、
C1~6アルコキシ基、
カルボキシル基、
C3~8シクロアルキル基、
C6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基、
カルボキシル基、
C1~6アルコキシカルボニル基、
アミノカルボニル基(前記アミノカルボニル基は、同一又は異なってもよい1又は2つのC1~6アルキル基で置換されていてもよい)、
ハロゲノ基、並びに
シアノ基;
AE: C6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基、並びに
ハロゲノ基;
AF: ヒドロキシ基、
C1~6アルキル基(前記アルキル基は、1~3つのハロゲノ基で置換されていてもよい)、
C1~6アルコキシ基(前記アルコキシ基は、1~3つのハロゲノ基で置換されていてもよい)、
ハロゲノ基、
アミノ基、及び
シアノ基;
AG: ヒドロキシ基、
C1~6アルコキシ基、
アミノ基、
ハロゲノ基、及び
シアノ基;
AH: ヒドロキシ基、
C1~6アルコキシ基、
C3~8シクロアルキル基、
C6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基、
アミノ基(前記アミノ基は、同一又は異なってもよい1又は2つのC1~6アルキル基で置換されていてもよい)、
ハロゲノ基、並びに
シアノ基;
AJ: C1~6アルコキシ基、
C3~8シクロアルキル基、
C6~10アリール基、
窒素、酸素、及び硫黄から選択される同一又は異なってもよい1~4個のヘテロ原子を含有する3~10員ヘテロシクリル基、
ハロゲノ基、並びに
シアノ基、
AK: ヒドロキシ基、
C1~6アルキル基(前記アルキル基は、1~3つのハロゲノ基で置換されていてもよい)、
C1~6アルコキシ基(前記アルコキシ基は、1~3つのハロゲノ基で置換されていてもよい)、
カルボキシル基、
C1~6アルコキシカルボニル基、
アミノカルボニル基(前記アミノカルボニル基は、同一又は異なってもよい1又は2つのC1~6アルキル基で置換されていてもよい)、
アミノ基(前記アミノ基は、同一又は異なってもよい1又は2つのC1~6アルキル基で置換されていてもよい)、
ハロゲノ基、及び
シアノ基を表す]
で表される化合物、又はその薬理学上許容される塩。 - 各置換基R1が同一又は異なってもよく、エトキシ基又はフルオロ基を表す、請求項2若しくは3に記載の化合物、又はその薬理学上許容される塩。
- R2及びR3が同じ又は異なり、水素原子又はメチル基をそれぞれ表す、請求項2~4のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬理学上許容される塩。
- R7dが水素原子である、請求項2~5のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬理学上許容される塩。
- 5-クロロ-N-(5,6-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-10-イル)-2-メトキシベンゼンスルホンアミド、
2-エトキシ-5-フルオロ-N-[(5S)-5-メチル-5,6-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-10-イル]ベンゼンスルホンアミド、
5-クロロ-2-メトキシ-N-[(5S)-5-メチル-5,6-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-10-イル]ピリジン-3-スルホンアミド;
又はその薬理学上許容される塩。 - 5-クロロ-2-メトキシ-N-(3-メチル-5,6-ジヒドロピリド[3,2-f][1,2,4]トリアゾロ[4,3-d][1,4]オキサゼピン-10-イル)ベンゼンスルホンアミド、
5-クロロ-N-(3-エチル-5,6-ジヒドロピリド[3,2-f][1,2,4]トリアゾロ[4,3-d][1,4]オキサゼピン-10-イル)-2-メトキシベンゼンスルホンアミド;
又はその薬理学上許容される塩。 - N-(5,6-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-10-イル)-2-エトキシ-5-フルオロピリジン-3-スルホンアミド
又はその薬理学上許容される塩。 - N-(5,6-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-10-イル)-2-エトキシ-5-フルオロベンゼンスルホンアミド
又はその薬理学上許容される塩。 - 2-エトキシ-5-フルオロ-N-[(5S)-5-メチル-5,6-ジヒドロピラゾロ[1,5-d]ピリド[3,2-f][1,4]オキサゼピン-10-イル]ピリジン-3-スルホンアミド
又はその薬理学上許容される塩。 - 5-クロロ-N-[(8S,9aR)-8-ヒドロキシ-5-オキソ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-3-イル]-2-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド
又はその薬理学上許容される塩。 - 5-クロロ-N-[(8R,9aR)-8-ヒドロキシ-5-オキソ-8,9,9a,10-テトラヒドロ-5H,7H-ピリド[3,2-f]ピロロ[2,1-c][1,4]オキサゼピン-3-イル]-2-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド
又はその薬理学上許容される塩。 - 前記薬理学上許容される塩がナトリウム塩である、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬理学上許容される塩。
- 前記薬理学上許容される塩がカリウム塩である、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬理学上許容される塩。
- 請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含む医薬組成物。
- 異所性石灰化、弾性線維性仮性黄色腫(PXE)、乳児全身性動脈石灰化(GACI)、関節と動脈の石灰化(CALJA)、CKD/ESRDにおける血管石灰化、カルシフィラキシス、後縦靱帯骨化症(OPLL)、黄色靭帯骨化症(OYLL)、又は大動脈狭窄症の治療又は予防のための、請求項16に記載の医薬組成物。
- 請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬理学上許容される塩を有効成分として含むTNAP阻害剤。
- 医薬組成物を製造するための、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬理学上許容される塩の使用。
- 異所性石灰化、弾性線維性仮性黄色腫(PXE)、乳児全身性動脈石灰化(GACI)、関節と動脈の石灰化(CALJA)、CKD/ESRDにおける血管石灰化、カルシフィラキシス、後縦靱帯骨化症(OPLL)、黄色靭帯骨化症(OYLL)、及び大動脈狭窄症からなる群から選択される疾患又は状態の対象における治療又は予防のための医薬を製造するための、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬理学上許容される塩の使用。
- 前記疾患又は状態が弾性線維性仮性黄色腫(PXE)である、請求項20に記載の使用。
- 対象においてTNAPを阻害するための医薬を製造するための、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬理学上許容される塩の使用。
- 前記対象がヒトである、請求項20~22のいずれか一項に記載の使用。
- 異所性石灰化、弾性線維性仮性黄色腫(PXE)、乳児全身性動脈石灰化(GACI)、関節と動脈の石灰化(CALJA)、CKD/ESRDにおける血管石灰化、カルシフィラキシス、後縦靱帯骨化症(OPLL)、黄色靭帯骨化症(OYLL)、及び大動脈狭窄症からなる群から選択される疾患又は状態の治療における使用のための、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬理学上許容される塩。
- 弾性線維性仮性黄色腫(PXE)の治療における使用のための、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬理学上許容される塩。
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