JP7004995B2 - 帽体用発光具及びヘルメット - Google Patents
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Description
例えば特許文献1には、テープLED、ミニ点滅調光コントローラー、電池ケース及び電池を備えた照明キットが記載されている。
また、特許文献2には、バンド本体、バンド本体の表面に所定間隔で配置された発光素子、各発光素子を接続する導電部、及び蛍光部材又は反射部材を有し、発光素子が消灯した場合であっても、外部の光を受けた場合には蛍光部材又は反射部材により光らせることができる照明バンドが記載されている
また、特許文献3には、複数のLED素子、フレキシブル部材、取着部材、外部電源装置及びケーブルを備えたフレキシブル照明装置が記載されている。
また、特許文献4には、表面側に配置された複数のLED素子、背面側に配置されたフレキシブル基板、表面側に配置された透明な保護シート、及び背面側に配置された裏側シートを重ねてなる発光標識体が記載されている。
また、特許文献5には、多数の点滅小ライトをヘルメットの外周に設けたヘルメットが記載されている。
また、特許文献6には、駆動ユニット、及び長尺の照明体を備えたヘルメット用照明構造が記載されている。
特許文献2記載の照明バンドは、バンド本体を構成する複数のバンド小片の連結数を変化させてバンド本体の長さを調節するものであるため、構成が複雑かつバンド小片の大きさによっては所望の長さに調節し難い場合がある。また、複数の発光素子を用いるため消費電力が大きく、電源を大容量化せざるを得ないことから、重量やコストが増加してしまう。
特許文献3のフレキシブル照明装置は、ケーブルを必要とするため作業の障害となる可能性がある。また、複数のLED素子を用いるため消費電力が大きく、電源を大容量化せざるを得ないことから、重量やコストが増加してしまう。
特許文献4の発光標識体は、面ファスナーを用いてヘルメットに取り付けるものであるため、反射ベルトの面ファスナーを重ね合わせる部分や余り部分においてヘルメット外方への突出量が増えてしまい安全上好ましくない。また、複数のLED素子を用いるため消費電力が大きく、電源を大容量化せざるを得ないことから、重量やコストが増加してしまう。
特許文献5のヘルメットは、複数の小ライトが配設された帯状帯に、ゴムバンドや面状ファスナー等を接続してヘルメットに取り付けるものであるため、構成が複雑になってしまう。また、面ファスナーを用いる場合には、面ファスナーを重ね合わせる部分や余り部分においてヘルメット外方への突出量が増えてしまい安全上好ましくない。また、複数の小ライトを用いるため消費電力が大きく、電源を大容量化せざるを得ないことから、重量やコストが増加してしまう。
特許文献6のヘルメット用照明構造は、長尺の照明体が途切れており完全な円環状とはなっていないため、照明体をヘルメットに取り付けるための粘着テープや面ファスナーを準備するか、又はヘルメット側に取付け用の部材を設ける必要がある。また、面ファスナーを用いて取付ける場合には、面ファスナーを重ね合わせる部分や余り部分においてヘルメット外方への突出量が増えてしまい安全上好ましくない。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の帽体用発光具において、前記光源部材が有色の光を発し、前記帯部材が透明であることを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の帽体用発光具において、前記帯部材をソフトアクリル製とし、前記帯部材の幅を10mm以上としたことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の帽体用発光具において、前記接続部材は、前記帽体と接する接触面が湾曲していることを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の帽体用発光具において、前記一方の端部又は前記他方の端部が、前記第一接続部又は前記第二接続部に固定的に接続されていることを特徴とする。
請求項6記載の本発明のヘルメットは、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の帽体用発光具を備えたことを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項6に記載のヘルメットにおいて、前記帽体の下縁に鍔又は折曲部を備え、前記帽体用発光具が、前記帽体の前記下縁に沿って配置されていることを特徴とする。
本実施の形態によれば、帯部材の両端の端面に光源を当接させることにより、帯部材に光源を設けることなく帯部材の全体を輝かせることができる。また、帯部材には光源が配置されておらず光源の配置によって帯部材を切断する位置が制限されることがないため、より精密に長さ調節を行うことができる。したがって、長さ調節を精密に行うことができ、軽量かつ低コストである帽体用発光具を提供できる。また、簡素な構成で帯部材を接続部材に脱着自在に接続することができる。
本実施の形態によれば、帽体に表示された社名や社章等の情報の上に帯部材が重なる場合でも、帯部材が輝いていないときはその情報を視認することができる。
本実施の形態によれば、帯部材と帽体との間に高い摩擦力が生じるため、帽体用発光具のずれや脱落をより一層防止できる。
本実施の形態によれば、接続部材と帽体との密着性を高め、帽体用発光具のずれや脱落をより一層防止できる。
本実施の形態によれば、接続部材の構成を簡素化できる。また、接続部材が常に帯部材に接続されているので、比較的小型である接続部材の紛失を防止できる。
本実施の形態によれば、長さ調節を精密に行うことができ、軽量かつ低コストである帽体用発光具を備えたヘルメットを提供できる。
本実施の形態によれば、帽体用発光具のずれや脱落をより一層防止できる。
帽体用発光具1が装着されたヘルメット100は、工事現場や工場等で用いられる安全用ヘルメットであり、帽体110の前面下縁に鍔120を有し、側面及び後面の下縁には外方へ折り曲げられた折曲部130が形成されている。
帽体用発光具1は、細長い帯部材10の両端を接続部材20に接続し環状とした状態で、帽体110の外面に装着されている。帽体用発光具1は、帽体110の下縁に沿って配置することが好ましい。帽体110の下縁に沿って配置することで、帽体用発光具1が鍔120及び折曲部130によって下から支持されるため、ずれや脱落を防止できる。なお、両面テープ等を用いて帯部材10及び接続部材20の少なくとも一方を帽体110に接着させてもよい。
接続部材20の内部には光源部材30が配置されている。また、接続部材20には外部から操作可能な電源操作部40が設けられており、電源操作部40を操作することによって、光源部材30を点灯させることができる。光源部材30が点灯すると、光源部材30から照射された光を受けた帯部材10が全体にわたって輝く。これにより、装着者の存在を周囲に知らせ、事故等を未然に防ぐことができる。
帯部材10はソフトアクリル製等の可撓性及び導光性を有する軟質体であり、直線状や環状に変形可能である。
また、帯部材10を切断することで、帽体110のサイズに合わせて帽体用発光具1を適切な長さに調節することができるため、帽体用発光具1は、様々なサイズの帽体110に適用できる。帯部材10には、LED素子や、接続部材20に接続するための部材を設けていない。よって、LED素子等の位置に制限されることなく帯部材10を切断することができるため、帽体用発光具1の長さ調節を精密に行うことができる。また、帯部材10を切断するだけで長さ調節を行えるため、長さ調節のための別部材を設ける必要がない。
接続部材20は、プラスチック等の硬質体である。接続部材20は、帽体110に配置したときの上下方向の幅βよりも周方向の長さγのほうが長い略矩形状であり、光源部材30が収容された本体部21が中央に配置され、本体部21の周方向の一端に第一接続部22が配置され、本体21の周方向の他端に第二接続部23が配置されている。
接続部材20の上下方向の幅βは、帯部材10の幅αよりも大きい。本実施例では、接続部材20の幅βを帯部材10の幅αの約1.4倍としている。帯部材10の幅αは、10mm以上とすることが好ましく、15mm以上とすることがより好ましい。帯部材10に所定以上の幅αをもたせることで、帯部材10と帽体110との摩擦力を増やし、帽体用発光具1のずれや脱落をより一層防止することができる。なお、幅αが大き過ぎると帽体110に装着しづらくなるため、幅αは、30mm以下とすることが好ましく、20mm以下とすることがより好ましい。
また、接触面21aの反対側に位置する反接触面21bに、電源操作部40が設けられている。電源操作部40には、押下用スリット41が形成されている(図1参照)。押下用スリット41が形成された部分は、周囲よりも強度が低いため指で内部方向へ押下げることが可能である。なお、押下げた後に指を離すと自らの復元力により押下げ前の状態に復帰する。
一方の端部10aは、後述のように、第一接続部22に脱着自在に接続される。他方の端部10bは、第二接続部23にネジ等で固定的に接続されており容易には取り外すことができない。後述のように両端とも脱着自在に接続する構成とすることもできるが、帯部材10のどちらか一端(本実施例では他方の端部10b)を固定的に接続することで、接続部20の構成を単純化できる。また、接続部材20が常に帯部材10に接続されているため、比較的小さな部材である接続部材20の紛失を防止することができる。
第一光源部31は第一接続部22側に配置され、第二光源部32は第二接続部23側に配置されている。第一光源部31及び第二光源部32には、砲弾型で明滅点灯式の高輝度赤色LEDを用い、それぞれの先端を帯体10との接続側に向けて配置している。なお、第一光源部31及び第二光源部32は、赤色以外の光を発するようにしてもよいが、帯部材10を透明とした場合には、有色の光を発するものとすることが好ましい。有色の光を透明な帯部材10に照射することで、帯部材10を有色に輝かせ、装着者を目立たせることができる。また、接続部材20は光を透過しやすい素材又は色とすることが好ましい。これにより、接続部材20も輝かせることができ、より一層装着者を目立たせることができる。
電源部33には1個のボタン型リチウム電池を用い、ボタン型リチウム電池の円形の面を接触面21aと平行に配置することで、接続部材20の高さを抑えている。
電源スイッチ34の先端は、反接触面21bの電源操作部40に近接して配置されている。装着者は、電源操作部40を押下げて電源スイッチ34の先端を押すことにより、光源部材30の入/切動作を行うことができる。第一光源部31及び第二光源部32は、電源スイッチ34の先端が押されるたびに、明滅-点灯-消灯の各ステップに移行する。明滅ステップにおいては点灯と消灯が周期的に繰返されるが、電力消費を抑えるために、消灯している時間のほうが点灯している時間よりも長くなるように設定することが好ましい。なお、CR2032型のボタン型リチウム電池1個を用いて明滅させた結果、150時間以上の稼働を確認できた。
第一接続部22は、本体部21に固定された突設部22Aと、突設部22Aに脱着自在に係合する蓋部22Bとを有する。
突設部22Aには、帽体110側に配置される下片22Aaと、下片22Aaの反対側に配置される上片22Abと、下片22Aaと上片22Abの側方に設けられた一対の側片22Acにより、帯部材10の一方の端部10aが挿入される挿入用開口22Adが形成されている。
上片22Abと一対の側片22Acとの間には根元部分を除いて変形用スリット22Aeを形成し、一対の側片22Acは根元側から先端側にかけて徐々に細くしている。これにより、上片21Ab及び一対の側片21Acの先端側は、外部から押圧したときに内側へ変形するようになっている。
蓋部22Bは、突設部22Aに覆い被せることができるように、内径を突設部22Aの外径よりもやや大きくしている。蓋部22Bの内径は、突設部22Aの根元と係合する部分を最大とし、突設部22Aの先端と係合する部分を最小としている。
また、蓋部22Bには、帯部材10を挿通する挿通用開口22Baが形成されており、蓋部22Bは挿通された帯部材10の任意の位置に移動させることができる。
蓋部22Bを突設部22Aに係合させると、突設部22Aの上片21Ab及び一対の側片21Acが蓋部22Bの内壁により押圧されるため、上片21Ab及び一対の側片21Acが内側に変形して突設部22Aの挿入用開口Adが狭まり、一方の端部10aの抜けが防止される。
一方の端部10aを取り外すときは、蓋部22Bを突設部22A側と逆方向にスライドさせて分離し、突設部22Aから帯部材10を取り外す。
また、上記実施例では、帽体110の後面に接続部材20を配置する例を示したが、帽体110の前面又は側面に接続部材20を配置することもできる。
また、上記実施例では、電源操作部40は、押下用スリット41を設けることにより押下げ可能に構成する例を示したが、バネ式の操作機構としたり、回転式の操作機構等としたりすることもできる。
図4は、本実施例による帽体用発光具の帯部材と接続部材との接続を示す図である。
本実施例による帽体用発光具1は、接続部材20の第一接続部22の突設部22Aに、上片22Abを設けていない点において上記実施例と異なる。
本実施例のように上片22Abを設けない場合は、一方の端部10aを下片22Aaに載置した状態が見えるため、一方の端部10aの端面を第一光源部31の先端に確実に当接させることができる。
図5は、本実施例による帽体用発光具の帯部材と接続部材との接続を示す図である。
本実施例による帽体用発光具1は、第二接続部23を第一接続部22と同じ構成とすることにより、帯部材10の両端が接続部材20に脱着自在に接続する構成としている。図5(a)は、帯部材10と接続部材20を接続する前の状態を示す図、図5(b)は、帯部材10の他方の端部10bを接続部材20に接続した状態を示す図、図5(c)は帯部材10の一方の端部10aと他方の端部10bを接続部材20に接続した状態を示している。帯部材10の両端とも接続部材20に脱着自在とすることで、装着者の利便性を高めることができる。
また、図5(d)は接続部材20の分解斜視図である。図5(d)に示すように、下片22Aaには複数の円錐状突起24Aを設け、上片22Abには複数の線条突起24Bを設けている。第二接続部23側も同様である。このように、接続部材20のうち帯部材10と接触する位置に突起を設けることで、帯部材10が不意に外れることをより一層防止できる。
10 帯部材
10a 一方の端部
10b 他方の端部
20 接続部材
21 本体部
21a 接触面
21b 反接触面
22 第一接続部
22A 突設部
22Aa 下片
22Ab 上片
22Ac 側片
22Ad 挿入用開口
22Ae 変形用スリット
22B 蓋部
22Ba 挿通用開口
23 第二接続部
24A 円錐状突起
24B 線条突起
30 光源部材
31 第一光源部
32 第二光源部
33 電源部
34 電源スイッチ
40 電源操作部
41 押下用スリット
100 ヘルメット
110 帽体
120 鍔
130 折曲部
α 帯部材の幅
β 接続部材の幅
γ 接続部材の長さ
Claims (7)
- 帽体の外面に装着され、発光により周囲に装着者の存在を知らせる帽体用発光具であって、
光を発する光源部材と、
可撓性及び導光性を有し、前記帽体の外面に環状に配置され、前記光源部材の発光により輝く帯部材と、
前記帯部材を環状としたときに前記帯部材の両端が接続される接続部材とを備え、
前記接続部材は、前記帯部材の一方の端部が接続される第一接続部と、前記帯部材の他方の端部が接続される第二接続部とを有し、
前記光源部材は、前記接続部材に収容されており、前記第一接続部側に配置された第一光源部と、前記第二接続部側に配置された第二光源部とを有し、
前記帯部材は、前記一方の端部又は前記他方の端部の少なくとも一方が前記接続部材の前記第一接続部又は前記第二接続部に脱着自在に接続され、環状にしたときに、前記一方の端部の端面が前記第一光源部に当接し、前記他方の端部の端面が前記第二光源部に当接し、
前記接続部材は、前記光源部材が収容された本体部と、前記本体部の一端に配置された前記第一接続部と、前記本体部の他端に配置された前記第二接続部とで構成され、
前記第一接続部と前記第二接続部の少なくとも一方は、挿入用開口が形成され前記本体部に固定された突設部と、挿通用開口が形成され前記突設部と脱着自在に係合する蓋部とを有し、
前記一方の端部又は前記他方の端部を前記挿通用開口に挿通して前記挿入用開口に挿入した後、前記蓋部を前記突設部に係合することで、前記帯部材が脱着自在に前記接続部材に接続されることを特徴とする帽体用発光具。 - 前記光源部材が有色の光を発し、前記帯部材が透明であることを特徴とする請求項1に記載の帽体用発光具。
- 前記帯部材をソフトアクリル製とし、前記帯部材の幅を10mm以上としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の帽体用発光具。
- 前記接続部材は、前記帽体と接する接触面が湾曲していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の帽体用発光具。
- 前記一方の端部又は前記他方の端部が、前記第一接続部又は前記第二接続部に固定的に接続されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の帽体用発光具。
- 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の帽体用発光具を備えたことを特徴とするヘルメット。
- 前記帽体の下縁に鍔又は折曲部を備え、
前記帽体用発光具が、前記帽体の前記下縁に沿って配置されていることを特徴とする請求項6に記載のヘルメット。
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